JP5766546B2 - 三相交流モータ - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空調装置の電動圧縮機等を駆動するモータに適用して好適な三相交流モータに関するものである。
電気自動車やハイブリッド車等に搭載される車両用空調装置にあっては、インバータが一体に組み込まれた電動圧縮機が用いられている。かかる電動圧縮機では、圧縮機駆動用のモータとして、インバータを介して変換された三相交流電力が印加される三相交流モータが用いられている。このようなインバータ一体型電動圧縮機は、エンジンルーム内に搭載される都合上から極力小型化されることが求められており、従って、モータについても同様に小型化が強く求められている。
上記三相交流モータでは、集中巻き(直巻きとも云う。)モータが用いられるが、その固定子において、固定子鉄心のティース部に絶縁性ボビンに介して巻装されるU,V,W相の各相固定子巻線の渡り線およびその先端をスター結線した中性点は、通常、ボビンの外側に配設される構成とされているため、固定子自体の外形が大きくなる傾向があり、モータの小型化ニーズには十分対応し切れていなかった。
一方、特許文献1には、複数個の分割鉄心体に集中巻きにより渡り線を介して主巻線が連続的に直巻き巻装された主巻線巻装体と、複数個の分割鉄心体に集中巻きにより渡り線を介して補助巻線が連続的に直巻き巻装された補助巻線巻装体とからなり、各々の絶縁ボビンの内壁の頂部を周方向に延長して延出部を形成し、その延出部の外周側に主巻線または補助巻線の渡り線を這わせて配設した電動機が開示されている。
特許第4149171号公報
上記の如く、三相交流モータにあって、U,V,W相の各相固定子巻線の渡り線およびその先端をスター結線した中性点を絶縁性ボビンの外側に配設したものでは、固定子自体を十分小型化することができず、従って、モータ自体の小型化や低コスト化に対するニーズを満たすことができていなかった。特に、固定子巻線の構成を簡素化、低コスト化するため、1スター型の直列巻線構造としたものでは、3スター型等、多スター型の巻線方式としたものに比べ、総渡り線長が長くなることから、その処理が大きな課題となる。
一方、特許文献1に示されたものは、絶縁ボビンの内壁の頂部を周方向に延長して延出部を形成し、その延出部の外周側に主巻線または補助巻線の渡り線を這わせて配設したものではあるが、各固定子巻線の先端をスター結線した中性点を備えたものではなく、従って、中性点を如何に収容配設するかついては、何も示唆されておらず、電動機の小型化や低コスト化に対するニーズを十分満たし得るものではなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、U,V,W相の各相固定子巻線の複数本の渡り線やその先端をスター結線した中性点を絶縁性ボビンの内径側にスペースを確保して配設することにより、固定子、ひいてはモータを小型化、低コスト化することができる三相交流モータを提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の三相交流モータは、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる三相交流モータは、固定子鉄心の内周側に複数のティース部が設けられ、該ティース部に対して絶縁性ボビンを介してU,V,W相の固定子巻線がそれぞれ集中巻きされている固定子を備えた三相交流モータにおいて、前記複数のティース部間に形成されるスロットは、外径側にいくほど巻線スペースが広くされており、前記巻線スペースに対して、前記各相固定子巻線が前記絶縁性ボビンの内径側から外径側に向って徐々に巻線高さが高くなるように巻装され、該固定子巻線によりその軸方向外側であって前記絶縁性ボビンの内径側に形成されるスペースに、該スペースに沿って前記各相固定子巻線の渡り線およびその先端をスター結線した中性点が収容配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、固定子鉄心に設けられる複数のティース部に、絶縁性ボビンを介してU,V,W相の固定子巻線を集中巻きする際、スロット側の巻線スペースに対して絶縁性ボビンの内径側から外径側に向って徐々に巻線高さが高くなるように巻装し、該固定子巻線によりその軸方向外側であって絶縁性ボビンの内径側に形成されるスペースに、該スペースに沿って各相固定子巻線の渡り線およびその先端をスター結線した中性点を収容配設するようにしているため、U,V,W相の各相固定子巻線の渡り線およびその先端をスター結線した中性点を、スロット側の巻線スペースに対して絶縁性ボビンの内径側から外径側に向い徐々に巻線高さが高くなるように各相固定子巻線を巻装することにより、その固定子巻線の軸方向外側であって絶縁性ボビンの内径側に形成されるスペース内に収容配設することができる。従って、複数本の渡り線やスター結線された中性点を絶縁性ボビンの内径側にスペースを確保して配設することができ、それらをボビンの外側に配置していた集中巻きモータに比べ、全体として固定子ひいてはそれを用いたモータの小型化、低コスト化を図ることができる。特に、該モータを車載用空調機器の駆動モータに適用することにより、その搭載性を向上することができる。
さらに、本発明の三相交流モータは、上記の三相交流モータにおいて、前記各相固定子巻線は、1スター型の直列巻線構造とされていることを特徴とする。
本発明によれば、各相固定子巻線が、1スター型の直列巻線構造とされているため、例えば3スター型の巻線方式に比べ、スター結線される中性点を3点から1点に低減して構成を簡素化し、低コスト化することができる。一方、1スター型の直列巻線構造とすることで総渡り線長が長くなるが、その渡り線等を絶縁性ボビンの内径側に形成されるスペース内に収容配設することにより、特に問題なく処理することができる。従って、集中巻きモータについて、低コスト化を図りながら小型化することができる。
さらに、本発明の三相交流モータは、上述のいずれかの三相交流モータにおいて、前記中性点は、溶接構造とされており、その溶接部が保護カバーで覆われて前記絶縁性ボビンの内径側スペース内に収容配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、中性点が、溶接構造とされており、その溶接部が保護カバーで覆われて絶縁性ボビンの内径側スペース内に収容配設されているため、溶接構造とされた中性点を保護カバーで覆うことにより、絶縁性ボビンに巻装されているU,V,W相の各相固定子巻線を保護しながら、中性点を絶縁性ボビンの内径側スペース内に収容配設することができる。従って、溶接構造とされた中性点で各相固定子巻線が損傷される虞がなく、中性点を絶縁性ボビンの内径側スペース内に安全に収容配設することができる。
さらに、本発明の三相交流モータは、上述のいずれかの三相交流モータにおいて、前記各相固定子巻線のスター結線された前記中性点は、前記各相固定子巻線の渡り線が配設されていない領域または渡り線の配設本数が少ない領域において、前記絶縁性ボビンの内径側スペース内に収容配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、各相固定子巻線のスター結線された中性点が、各相固定子巻線の渡り線が配設されていない領域または渡り線の配設本数が少ない領域において、絶縁性ボビンの内径側スペース内に収容配設されているため、各相固定子巻線の渡り線とそのスター結線された中性点とが多数本重層して絶縁性ボビンの内径側スペース内に収容されることがなく、従って、絶縁性ボビンの内径側に形成されるスペースに対して、各相固定子巻線の複数本の渡り線およびスター結線された中性点を十分に収容配設することができる。
さらに、本発明の三相交流モータは、上述のいずれかの三相交流モータにおいて、前記絶縁性ボビンの内径側の鍔部の軸方向端部に、外径方向に突出したストッパが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、絶縁性ボビンの内径側の鍔部の軸方向端部に、外径方向に突出したストッパが設けられているため、絶縁性ボビンの内径側スペース内に収容配設された各相固定子巻線の渡り線やスター結線された中性点を、ストッパによって絶縁性ボビンの内径側スペース内に係止めすることができる。従って、各相の固定子巻線の渡り線やスター結線された中性点を、絶縁性ボビンの内径側スペース内から軸方向外側に飛び出さないように確実に収容配設することができる。
さらに、本発明の三相交流モータは、上述のいずれかの三相交流モータにおいて、前記絶縁性ボビンの外径側の鍔部の軸方向端部に、該ボビンの軸方向端部を閉鎖する開閉可能な蓋部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、絶縁性ボビンの外径側の鍔部の軸方向端部に、該ボビンの軸方向端部を閉鎖する開閉可能な蓋部が設けられているため、各相固定子巻線をティース部に絶縁性ボビンを介して巻装し、その渡り線やスター結線された中性点を絶縁性ボビンの内径側スペース内に収容配設した後、絶縁性ボビンの軸方向端部をその外径側鍔部に設けられている開閉可能な蓋部により閉鎖することができる。従って、各相固定子巻線の渡り線やスター結線された中性点を、絶縁性ボビンの内径側スペース内から軸方向外側に飛び出さないように収容配設することができるとともに、蓋部で各相の固定子巻線やその渡り線、スター結線された中性点等を保護することができる。
さらに、本発明の三相交流モータは、上述のいずれかの三相交流モータにおいて、前記絶縁性ボビンの軸方向端部に、着脱自在のキャップが設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、絶縁性ボビンの軸方向端部に、着脱自在のキャップが設けられているため、各相固定子巻線をティース部に絶縁性ボビンを介して巻線し、その渡り線やスター結線された中性点を絶縁性ボビンの内径側スペース内に収容配設した後、絶縁性ボビンの軸方向端部にキャップを装着することにより、絶縁性ボビンの軸方向端部をキャップで閉鎖することができる。従って、各相固定子巻線の渡り線やスター結線された中性点を、絶縁性ボビンの内径側スペース内から軸方向外側に飛び出さないように収容配設することができるとともに、該キャップで各相の固定子巻線やその渡り線、スター結線された中性点等を保護することができる。
本発明によると、U,V,W相の各相固定子巻線の渡り線およびその先端をスター結線した中性点を、スロット側の巻線スペースに対して絶縁性ボビンの内径側から外径側に向って徐々に巻線高さが高くなるように各相固定子巻線を巻装することにより、その固定子巻線の軸方向外側であって絶縁性ボビンの内径側に形成されるスペース内に収容配設することができるため、複数本の渡り線やスター結線された中性点を絶縁性ボビンの内径側にスペースを確保して配設することができ、それらをボビンの外側に配置していた集中巻きモータに比べ、全体として固定子ひいてはそれを用いたモータの小型化、低コスト化を図ることができる。特に、該モータを車載用空調機器の駆動モータに適用することで、その搭載性を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る三相交流モータの固定子の平面視図である。 図1に示す固定子の縦断面相当図である。 図1に示す固定子の各相固定子巻線の結線状態の模式図である。 図1に示す固定子の固定子鉄心の平面視図である。 図4の示す固定子鉄心のスロット部の拡大図である。 図4の示す固定子鉄心に絶縁性ボビンを介して各相固定子巻線に巻装した状態の平面視図である。 図6中のA−A断面相当図である。 図3に示す各相固定子巻線の先端をスター結線した中性点を溶接し、折りたたんで収容配設した状態(A)と、溶接する前の状態(B)の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る図6中のA−A断面相当図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図8を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る三相交流モータの固定子の平面視図が示され、図2には、その縦断面相当図、図3には、その各相固定子巻線の結線状態の模式図が示されている。
固定子1は、円筒状に形成されている固定子鉄心2に対して、U,V,W相の各相固定子巻線3,4,5が巻装されて構成されたものである。
固定子鉄心2は、電磁鋼板等を所定の形状に打抜いて成形した環状の板材を所定の枚数積層し、カシメ、溶接等により一体的に結合して構成したものである。固定子鉄心2の内周面側には、図4に示されるように、円周上に等間隔で複数箇所(本実施形態では、番号1〜9が付された9箇所)に巻線スペースとなるスロット6が設けられ、各スロット6間の9箇所にそれぞれティース部7が形成された構成とされている。
この固定子鉄心2の9箇所のティース部7には、図1および図6に示されるように、それぞれ絶縁性ボビン8を介してU,V,W相の各相固定子巻線3,4,5が巻装されている。これら各相の固定子巻線3,4,5は、9箇所のティース部7に対して、交互にコイルU1,V1,W1、コイルU2,V2,W2、コイルU3,V3,W3を形成するように集中巻き(直巻きとも云う。)された構成とされている。これらの固定子巻線3,4,5および各コイルU1ないしW3は、それぞれの先端が中性点9でスター結線されることにより、図3に示されるように、1スター型の直列巻線構造とされている。
各相固定子巻線3,4,5の各コイルU1ないしW3は、固定子鉄心2に設けられているスロット6を、各相固定子巻線3,4,5をティース部7に集中巻きし、コイルU1ないしW3を形成するための巻線スペースとして、図5に示されるように、ティース部7に対して、内径id側に比べて外径od側の方が巻線の巻き数が多くなるように巻装されている。これにより、絶縁性ボビン8に対しては、図7に示されるように、各相固定子巻線3,4,5がその内径側から外径側に向って徐々に巻線高さが高くなるように巻装された構成とされる。その結果、絶縁性ボビン8の軸方向外側には、その内径側鍔部8Aと外径側鍔部8Bとの間に、巻線高さが漸次高くされていくことにより形成される稜線を長辺とする直角三角形状のスペース10が形成されることとなる。
本実施形態においては、この各相固定子巻線3,4,5の巻装によって絶縁性ボビン8の内径側に形成される三角形状のスペース10を、図1に示されるように、各相固定子巻線3,4,5の各コイルU1,U2,U3間、コイルV1,V2,V3間、およびコイルW1,W2,W3間をそれぞれ接続する渡り線11,12,13,14,15,16を収容し配設するスペースとしたものである。
つまり、各コイルU1とU2、U2とU3間を接続する渡り線11,12、コイルV1とV2、V2とV3間を接続する渡り線13,14、コイルW1とW2、W2とW3間を接続する渡り線15,16を、各絶縁性ボビン8の内径側のスペース10に対し、図1に示されるように、それぞれ1ないし3本収容配設することによって、複数のティース部7に対して各コイルU1ないしW3が順次集中巻きされた構成とされている。
また、同様に、各絶縁性ボビン8の内径側に形成されるスペース10において、上記渡り線11ないし16が配設されていない領域または渡り線11ないし16の配設本数が1本と少ない領域である、コイルV3,W3,U1が巻装されている各絶縁性ボビン8のスペース10に対して、図1および図8に示されるように、各相の固定子巻線3,4,5の先端をスター結線した中性点9が収容配設されるように構成されている。
中性点9は、図8(A),(B)に示されるように、各相固定子巻線3,4,5をコイルU3,V3,W3を形成するようにティース部7に巻装し、その巻き終り部から導出された固定子巻線3,4,5の先端3A,4A,5Aが1つに束ねられて折畳まれ、その先端部同士が溶接部17で溶接されることにより結線されたものである。該中性点9は、溶接部17をカバー18で覆うことによって、図8(A)に示されるように、絶縁性ボビン8の内径側に形成されている、渡り線11ないし16が配設されていない領域または渡り線11ないし16の配設本数が1本と少ない領域のスペース10に沿って収容配設された構成とされている。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
インバータ側のU,V,W端子に接続されるU,V,W線は、モータの固定子1側において、その固定子鉄心2のティース部7に対して、それぞれ絶縁性ボビン8を介してコイルU1,U2,U3、コイルV1,V2,V3およびコイルW1,W2,W3を形成するように集中巻きされる。この際、ティース部7に対しては、外径側の方が各相固定子巻線3,4,5の巻き数が多くなるように巻装される。
これにより、絶縁性ボビン8には、図7に示されるように、各相固定子巻線3,4,5が絶縁性ボビン8の内径側から外径側に向って徐々に巻線高さが高くなるように巻装されることになり、その軸方向外側であって絶縁性ボビン8の内径側鍔部8Aと外径側鍔部8Bとの間に、直角三角形状のスペース10が形成される。このスペース10内にコイルU1とU2、U2とU3間を接続する渡り線11,12、コイルV1とV2、V2とV3間を接続する渡り線13,14、およびコイルW1とW2、W2とW3間を接続する渡り線15,17を収容配設しながら、順次各コイルU1ないしW3をティース部7に巻装していくことができる。
そして、コイルU3,V3,W3の巻装が完了し、その巻き終り部から導出された各固定子巻線3,4,5の先端3A,4A,5Aは、先端部の被覆が剥がされ、その先端部同士を1つに束ねて溶接することにより、中性点9でスター結線される。その結果、1スター型の直列巻線構造の固定子巻線が構成されることになる。更に、この中性点9は、図1に示されるように、溶接部17をカバー18で覆った状態で、極力渡り線11ないし16と重層されないように、渡り線11ないし16が収容配設されない領域または渡り線11ないし16の配設本数が少ない領域である、コイルV3,W3,U1が巻装された絶縁性ボビン8の内径側に形成されているスペース10内に収容配設されるようになる。
斯くして、本実施形態によると、固定子鉄心2の複数のティース部7に、絶縁性ボビン8を介してU,V,W相の固定子巻線3,4,5を直巻きする際、スロット6側の巻線スペースに対して絶縁性ボビン8の内径側から外径側に向って徐々に巻線高さが高くなるように巻装し、該固定子巻線3,4,5によりその軸方向外側であって絶縁性ボビン8の内径側に形成されるスペース10に、該スペース10に沿って各相固定子巻線3,4,5の渡り線11ないし16およびその先端3A,4A,5Aをスター結線した中性点9を収容配設するようにしている。
このため、U,V,W相の各相固定子巻線3,4,5の渡り線11ないし16およびその先端3A,4A,5Aをスター結線した中性点9を、スロット6側の巻線スペースに対して絶縁性ボビン8の内径側から外径側に向って徐々に巻線高さが高くなるように各相固定子巻線3,4,5を巻装することにより、その固定子巻線3,4,5の軸方向外側であって絶縁性ボビン8の内径側に形成されるスペース10内に収容配設することができる。
これによって、複数本の渡り線11ないし16やスター結線された中性点9を絶縁性ボビン8の内径側にスペース10を確保して配設することができ、それらを絶縁性ボビン8の外側に配置していた集中巻きモータに比べ、全体として固定子1ひいてはそれを用いた集中巻きモータの小型化、低コスト化を図ることができる。特に、該モータを車載用空調機器の駆動モータに適用することによって、その搭載性を向上することができる。
また、U,V,W相の各相固定子巻線3,4,5が、1スター型の直列巻線構造とされているため、例えば3スター型の巻線方式に比べ、スター結線される中性点9を3点から1点に低減して構成を簡素化し、低コスト化することができる。一方、1スター型の直列巻線構造とすることによって渡り線11ないし16の長さが長くなるが、その渡り線11ないし16等を絶縁性ボビン8の内径側に形成されるスペース10内に収容配設することにより、特に問題なく処理することができる。従って、集中巻きモータについて、低コスト化を図りながら小型化することができる。
さらに、本実施形態では、中性点9が、溶接構造とされており、その溶接部17が保護カバー18により覆われて絶縁性ボビン8の内径側のスペース10内に収容配設されているため、溶接構造とされた中性点9を保護カバー18で覆うことによって、絶縁性ボビン8に巻装されているU,V,W相の各相固定子巻線3,4,5を保護しながら、中性点9を絶縁性ボビン8の内径側スペース10内に収容配設することができる。従って、溶接構造とされた中性点9で各相の固定子巻線3,4,5が損傷される虞がなく、中性点9を絶縁性ボビン8の内径側スペース10内に安全に収容配設することができる。
また、U,V,W相の固定子巻線3,4,5のスター結線された中性点9が、各相固定子巻線3,4,5の渡り線11ないし16が配設されていない領域または渡り線11ないし16の配設本数が少ない領域において、絶縁性ボビン8の内径側スペース10内に収容配設されている。このため、各相固定子巻線3,4,5の渡り線11ないし16とそのスター結線された中性点9とが多数本重層して絶縁性ボビン8の内径側スペース10内に収容されることがなく、これにより、絶縁性ボビン8の内径側に形成されるスペース10に対して、各相固定子巻線3,4,5の複数本の渡り線11ないし16およびスター結線された中性点9を十分に収容配設することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図9を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、絶縁性ボビン8の鍔部に対してストッパ19や蓋部20を設けている点が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので省略する。
本実施形態においては、図9に示されるように、絶縁性ボビン8の内径側スペース10内に収容配設された3,4,5の渡り線11ないし16やスター結線された中性点9が絶縁性ボビン8の内径側スペース10内から軸方向外側に飛び出さないように、絶縁性ボビン8の内径側鍔部8Aの軸方向端部に、外径方向に突出したストッパ19、あるいは絶縁性ボビン8の外径側鍔部8Bの軸方向端部に、該ボビン8の軸方向端部を閉鎖する開閉可能な蓋部20を設けた構成としている。
上記の如くストッパ19および/または蓋部20を設けた構成とすることにより、絶縁性ボビン8の内径側スペース10内に収容配設された各相固定子巻線3,4,5の渡り線11ないし16やスター結線された中性点9を、ストッパ19あるいは蓋部20によって絶縁性ボビン8の内径側スペース10内に係止めすることができる。このため、各相固定子巻線3,4,5の渡り線11ないし16やスター結線された中性点9を、絶縁性ボビン8の内径側スペース10内から軸方向外側に飛び出さないように確実に収容配設することができるとともに、蓋部20によって各相の固定子巻線3,4,5やその渡り線11ないし16、スター結線された中性点9等を保護することができる。
また、上記実施形態では、絶縁性ボビン8の内径側鍔部8Aや外径側鍔部8Bに、ストッパ19あるいは蓋部20を設けた構成としているが、これらに代えて、絶縁性ボビン8の軸方向端部に、その各絶縁性ボビン8の全面を覆うように着脱自在のキャップを設けた構成としてもよい。
このようなキャップを設けることによっても、該キャップで各相固定子巻線3,4,5の渡り線11ないし16やスター結線された中性点9が、絶縁性ボビン8の内径側スペース10内から軸方向外側に飛び出さないように、それらを収容配設することができるとともに、該キャップによって各相固定子巻線3,4,5やその渡り線11ないし16、スター結線された中性点9等を保護することができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、1スター型の直列巻線構造の巻線方式とした例について説明したが、本発明は、必ずしもこれに限定されるものではなく、多スター型の巻線構造としたものに対しても同様に適用することが可能である。
1 固定子
2 固定子鉄心
3,4,5 各相固定子巻線(U,V,W相の固定子巻線)
3A,4A,5A 固定子巻線の先端
6 スロット
7 ティース部
8 絶縁性ボビン
8A 内径側鍔部
8B 外径側鍔部
9 中性点
10 スペース
11〜16 渡り線
17 溶接部
18 カバー
19 ストッパ
20 蓋部
U1,U2,U3 コイル
V1,V2,V3 コイル
W1,W2,W3 コイル

Claims (7)

  1. 固定子鉄心の内周側に複数のティース部が設けられ、該ティース部に対して絶縁性ボビンを介してU,V,W相の固定子巻線がそれぞれ集中巻きされている固定子を備えた三相交流モータにおいて、
    前記複数のティース部間に形成されるスロットは、外径側にいくほど巻線スペースが広くされており、
    前記巻線スペースに対して、前記各相固定子巻線が前記絶縁性ボビンの内径側から外径側に向って徐々に巻線高さが高くなるように巻装され、
    該固定子巻線によりその軸方向外側であって前記絶縁性ボビンの内径側に形成されるスペースに、該スペースに沿って前記各相固定子巻線の渡り線およびその先端をスター結線した中性点が収容配設されていることを特徴とする三相交流モータ。
  2. 前記各相固定子巻線は、1スター型の直列巻線構造とされていることを特徴とする請求項1に記載の三相交流モータ。
  3. 前記中性点は、溶接構造とされており、その溶接部が保護カバーで覆われて前記絶縁性ボビンの内径側スペース内に収容配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の三相交流モータ。
  4. 前記各相固定子巻線のスター結線された前記中性点は、前記各相固定子巻線の渡り線が配設されていない領域または渡り線の配設本数が少ない領域において、前記絶縁性ボビンの内径側スペース内に収容配設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の三相交流モータ。
  5. 前記絶縁性ボビンの内径側の鍔部の軸方向端部に、外径方向に突出したストッパが設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の三相交流モータ。
  6. 前記絶縁性ボビンの外径側の鍔部の軸方向端部に、該ボビンの軸方向端部を閉鎖する開閉可能な蓋部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の三相交流モータ。
  7. 前記絶縁性ボビンの軸方向端部に、着脱自在のキャップが設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の三相交流モータ。
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