以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本発明の一実施形態による取付構造100を適用したコンビネーションメータ30及びコンビネーションメータ60の正面図である。コンビネーションメータ30及びコンビネーションメータ60は、車両の情報を運転者に表示する車両用の表示装置であって、一つの車種に対して複数種類設定された表示装置のうちの一種類である。コンビネーションメータ30及びコンビネーションメータ60は、車両の車室内において運転者の前方に設置されたインスツルメントパネル10の開口部13(図5参照)内に挿入され、図1及び図2に示す正面側を運転者側に向けて取り付けられる。尚、以下の説明において使用する車両の水平方向及び鉛直方向とは、当該車両が水平な路面に置かれた場合の方向である。
(基本構成)
以下、本発明の一実施形態の基本構成について説明する。
まず、コンビネーションメータ30及びコンビネーションメータ60が車両の情報を運転者に表示するそれぞれの表示部31及び表示部61について、図1及び図2に基づいて説明する。
コンビネーションメータ30は、一つの車種に対して設定された複数の表示装置のうちの一種類であって、当該一つの車種において売価を高く設定した所謂ハイグレード仕様の車両に取り付けられることを想定されている。このコンビネーションメータ30は、高い見映えを獲得するため表示部31の表示面積の拡大が図られており、多数の車両の情報を表示することができる。
表示部31は、タコメータ32、スピードメータ33、水温計34、燃料計35、マルチ表示部36、及び複数のテルテール37a、37b、37cを備えている。
タコメータ32は、表示部31内に円形に形成され、コンビネーションメータ30の水平方向においてスピードメータ33と対称に並んでいる。このタコメータ32は、車両に搭載されたエンジンのクランクシャフトの回転速度を、表示部31の表示方向前面に配置された表示板51に沿って回転する指針52aによって指針表示する表示域である。
スピードメータ33は、タコメータ32と同様に表示部31内に円形に形成された表示域であって、当該タコメータ32と対になっている。このスピードメータ33は、車両の走行速度を、表示板51に沿って回転する指針52bによって指針表示する表示域である。
水温計34及び燃料計35は、タコメータ32及びスピードメータ33の表示域内に位置している。水温計34は、エンジンの冷却水の温度を、指針52aの鉛直方向下側に位置し表示板51に沿って回転する指針52cによって指針表示する表示域である。燃料計35は、車両に搭載された燃料タンク内の燃料の残量を、指針52bの鉛直方向下側に位置し表示板51に沿って回転する指針52dによって指針表示する表示域である。
マルチ表示部36は、表示部31において、タコメータ32とスピードメータ33との間に位置し、液晶パネル55によって車両に関する種々の情報を運転者に表示する。このマルチ表示部36には、例えば、車両の走行距離に関する情報、車両のドアの開閉に関する情報等が表示される。
テルテール37a、37b、37cは、車両に搭載された機器に異常等が生じると、当該異常等を示す警告灯を点灯させる表示域である。テルテール37aは、表示部31においてマルチ表示部36の鉛直方向上側に位置している。テルテール37b及びテルテール37cは、タコメータ32及びスピードメータ33等を挟んで水平方向に対称に位置している。
コンビネーションメータ60は、一つの車種に対して設定された複数の表示装置のうちの一種類であって、当該一つの車種において売価を低廉に設定した所謂ローグレード仕様の車両に取り付けられることを想定されている。このコンビネーションメータ60では、低コスト化を図るため、表示部61に表示できる情報がコンビネーションメータ30の表示部31よりも少なくされている。
表示部61は、スピードメータ63、及び複数のテルテール67a、67bを備えている。
スピードメータ63は、表示部61の中央に円形に形成された表示域である。このスピードメータ63は、車両の走行速度を、表示板81に沿って回転する指針82aによって指針表示する。
テルテール67a、67bは、車両に搭載された機器に異常等が生じると、当該異常等を示す警告灯を点灯させる表示域である。テルテール67a及びテルテール67bは、スピードメータ63等を挟んで水平方向に対称に位置している。
次に、コンビネーションメータ30及びコンビネーションメータ60の機械的構成を、図3及び図4に基づいて、図1及び図2を参照しつつ説明する。
コンビネーションメータ30は、上述した表示板51及び指針52a〜52d等に加えて、回路基板56を備えている。これらの各構成は、筐体40内に収容されて、雰囲気中の塵や埃等から保護されている。
表示板51は、例えば無色透明のアクリル又はポリカーボネート等の透光性の樹脂材料よりなり、0.5ミリメートル程度の厚さに成形されたシート材の表面に、印刷を施すことにより形成されている。この表示板51の表示方向の面には、各指針52a〜52dの先端によって指し示される数字等の意匠(図示しない)が形成されている。この表示板51においては、各意匠以外の箇所には、例えば黒色の遮光性の高い塗料が印刷されている。一方、各意匠に相当する箇所には、例えば白色の透光性を有する塗料が印刷されている。また、表示板51には、後述するステッパーモータ53a,53b等の指針軸を貫通させる複数の開口部、及び液晶パネル55の表示を運転者から視認可能にするための開口部等が開口している。
各指針52a〜52dは、例えば無色透明のアクリル樹脂等の透光性材料によって形成されたポインタ部と、例えばポリアセタール樹脂等の遮光性を備える樹脂材料等によって形成されたキャップ部を有している。これらキャップ部は、表示板51に形成された、指針軸を貫通させるための開口部を覆うための部分である。
回路基板56は、例えば紙フェノール系またはガラスエポキシ系の硬質の基板であり、板状に形成されて表示板51の表示方向後側に位置している。回路基板56の両面には、所定の銅箔材料からなる配線パターン(図示しない)が形成されているとともに、表示方向に沿って貫通する開口部が設けられている。この回路基板56には、配線パターンと接続された複数の電子部品、具体的には、ステッパーモータ53a及び53b、複数の発光ダイオード(LED)54、液晶パネル55、及びこれらを制御するメータ制御部57等が実装されている。
各ステッパーモータ53a,53bは、入力されたパルス電力に同期して回転する回転子、当該回転子と一体である指針軸、および回転子や磁石等の機構を収容するモータハウジング(図示しない)を有している。これら指針軸は、入力されたパルス電力に応じて、回転すべき方向へ所望の角度まで回転する。これらステッパーモータ53a,53bは、回路基板56の表示方向後面に実装されており、当該回路基板56及び表示板51に形成された開口部を通して、各指針軸の先端を表示板51の表示方向前側まで延伸させている。そして、各指針軸の先端には、指針52a,52bがそれぞれ取り付けられている。尚、回路基板56には、指針52c,52dを回転させる、ステッパーモータも実装されている(図示しない)。
LED54は、電気エネルギーを光エネルギーに変換する半導体素子であって、電圧の印加により光束を放射する。これらLED54は、すべて回路基板56の表示方向前面に実装されており、光束を表示方向に放射する。これら複数のLED54から放射される光束によって、指針52a〜52dのポインタ部、表示板51の意匠、及び各テルテール37a,37b,37c(図1参照)に表示される警告灯等が、自発光表示される。
液晶パネル55は、メータ制御部57による制御信号に基づいて、マトリクス状に配された複数の画素を制御し、画像を表示する。液晶パネル55は、回路基板56の表示方向前面に、表示面を運転者側に向けて実装されている。液晶パネル55に表示された画像は、当該液晶パネル55の表示方向前側に位置する表示板51に形成された開口部を通して、運転者に示される。
メータ制御部57は、プログラムによって作動するマイクロコンピュータ等から構成されており、回路基板56の表示方向後面に実装されている。メータ制御部57は、各ステッパーモータ53a,53b、複数のLED54、及び液晶パネル55と電気的に接続されており、これらを制御する。
筐体40は、リヤカバー49、インナーケース45、フロントケース43、及びフロントパネル41等の複数の部材を互いに組み付けることによりによって構成されており、表示部31を収容している。
リヤカバー49は、ポリプロピレン等の樹脂材料により形成されており、回路基板56の表示方向後側に配置されて、インナーケース45との間で当該回路基板56及びステッパーモータ53a,53b等を収容している。
インナーケース45は、回路基板56及び表示板51間に位置するインナー本体部45aと、インナー本体部45aの外周側を囲む筒状の外周壁部45bを具備している。インナー本体部45aは、表示方向後端に回路基板56が組み付けられ、表示方向前面で表示板51を支持している。外周壁部45bの表示方向後端にはリヤカバー49が組み付けられている。
フロントケース43は、ポリプロピレン等の樹脂材料により形成されており、表示部31よりも表示方向前側に位置する見返し部43aと、見返し部43aから表示方向後側に筒状に延伸する外周壁部43bを具備している。見返し部43aは、表示部31の外縁と開口部13の内縁とを連続させている(図1参照)。この見返し部43aは、表示部31から表示方向前側に向かうに従い内法が拡大する枠状である。この見返し部43aの内周側は、図3の断面において表示方向に沿った表示軸に対して角度α傾斜している。加えて見返し部43aの内周側には、光の反射を抑制する黒色の塗装と、光を乱反射させるシボとにより、防眩のための防眩部が形成されている。また見返し部43aは、その表示方向後端でインナー本体部45aとともに表示板51を挟持している。外周壁部43bの表示方向後端は、インナーケース45の外周壁部45bの表示方向前端に組み付けられており、表示部31を囲む筐体40の外周壁を、当該外周壁部45bとともに形成している。
フロントパネル41は、無色透明のアクリル樹脂等の透光性材料により形成され、フロントケース43の見返し部43aの表示方向前端に組み付けられている。このフロントパネル41は、インスツルメントパネル10の開口部13の開口よりも僅かに大きく形成されている。また、フロントパネル41の外表面には外来光等の反射を防止する反射防止膜が形成されている。
次に、コンビネーションメータ60の機械的構成について説明する。コンビネーションメータ60は、上述した表示板81及び指針82a等に加えて、回路基板86を備えている。これらの各構成は、コンビネーションメータ30の筐体40よりも容積の小さく形成された筐体70内に収容されて、雰囲気中の塵や埃等から保護されている。
表示板81は、例えば無色透明のアクリル又はポリカーボネート等の透光性の樹脂材料よりなり、0.5ミリメートル程度の厚さに成形されたシート材の表面に、印刷を施すことにより形成されている。表示部61の表示面積が表示部31の表示面積よりも小さいので、表示板81の面積も表示板51の面積と比較して小さくされている。この表示板81には、指針82aの先端によって指し示される数字等の意匠(図示しない)が形成されている。この表示板81においては、各意匠以外の箇所には、例えば黒色の遮光性の高い塗料が印刷されている。一方、各意匠に相当する箇所には、例えば白色の透光性を有する塗料が印刷されている。また、表示板81には、後述するステッパーモータ83aの指針軸を貫通させる開口部が開口している。
指針82aは、例えば無色透明のアクリル樹脂等の透光性材料によって形成されたポインタ部と、例えばポリアセタール樹脂等の遮光性を備える樹脂材料等によって形成されたキャップ部を有している。このキャップ部は、表示板81に形成された、指針軸を貫通させるための開口部を覆うための部分である。
回路基板86は、例えば紙フェノール系またはガラスエポキシ系の硬質の基板であり、板状に形成されて表示板81の表示方向後側に位置している。この回路基板86の両面には、所定の銅箔材料からなる配線パターン(図示しない)が形成されているとともに、表示方向に沿って貫通する開口部が設けられている。この回路基板86には、配線パターンと接続された複数の電子部品、具体的には、ステッパーモータ83a、複数の発光ダイオード(LED)84、及びこれらを制御するメータ制御部87等が実装されている。加えて、実装される電気部品の数がコンビネーションメータ30の回路基板56と比較して少ないため、回路基板86の面積は当該回路基板56の面積よりも小さい。
ステッパーモータ83aは、入力されたパルス電力に同期して回転する回転子、当該回転子と一体である指針軸、および回転子や磁石等の機構を収容するモータハウジング(図示しない)を有している。これら指針軸は、入力されたパルス電力に応じて、回転すべき方向へ所望の角度まで回転する。このステッパーモータ83aは、回路基板86の表示方向後面に実装されており、当該回路基板86及び表示板81に形成された開口部を通して、指針軸の先端を表示板81の表示方向前側まで延伸させている。そして、指針軸の先端には、指針82aが取り付けられている。
LED84は、電気エネルギーを光エネルギーに変換する半導体素子であって、電圧の印加により光束を放射する。これらLED84は、すべて回路基板86の表示方向前面に実装されており、光束を表示方向に放射する。これら複数のLED84から放射される光束によって、指針82aのポインタ部、表示板81の意匠、及び各テルテール67a,67b(図2参照)に表示される警告灯等が、自発光表示される。
メータ制御部87は、プログラムによって作動するマイクロコンピュータ等から構成されており、回路基板86の表示方向後面に実装されている。加えてメータ制御部87は、ステッパーモータ83a及び各LED84と電気的に接続されており、これらを制御することができる。
筐体70は、リヤカバー79、インナーケース75、フロントケース73、及びフロントパネル41等の複数の部材を互いに組み付けることによりによって構成されており、表示板81を収容している。コンビネーションメータ60において、表示部61の表示面積が表示部31の表示面積よりも縮小されていることに伴って筐体70の大きさは筐体40よりも小さくされている。
リヤカバー79は、ポリプロピレン等の樹脂材料により形成されており、回路基板86の表示方向後側に配置されて、インナーケース75との間で当該回路基板86及びステッパーモータ83a等を収容している。
リヤカバー79は、回路基板86及び表示板81間に位置するインナー本体部75aと、インナー本体部75aの外周側を囲む筒状の外周壁部75bを具備している。インナー本体部75aは、表示方向後端に回路基板86が組み付けられ、表示方向前面で表示板81を支持している。外周壁部75bの表示方向後端にはリヤカバー79が組み付けられている。
フロントケース73は、ポリプロピレン等の樹脂材料により形成されており、表示板81よりも表示方向前側に位置する見返し部73aと、見返し部73aから表示方向後側に筒状に延伸する外周壁部73bを具備している。見返し部73aは、表示部61の外縁と開口部13の内縁とを連続させている(図2参照)。この見返し部73aは、表示部61から表示方向前側に向かうに従い内法が拡大する枠状である。この見返し部73aの内周側は、図4の断面において表示方向に沿った表示軸に対して角度β傾斜している。加えて見返し部73aの内周側には、光の反射を抑制する黒色の塗装と、光を乱反射させるシボとにより、防眩のための防眩部が形成されている。また見返し部73aは、その表示方向後端でインナー本体部75aとともに表示板81を挟持している。外周壁部73bの表示方向後端は、インナーケース75の外周壁部75bの表示方向前端に組み付けられており、表示部61を囲む筐体70の外周壁を、当該外周壁部75bとともに形成している。
また、見返し部73aの表示方向前端の開口の大きさは、フロントケース43における見返し部43aの表示方向前端の開口と同一とされている。この形状によって、見返し部73aの表示方向前端には、コンビネーションメータ30に用いられているものと同一のフロントパネル41が組み付けられる。このようにコンビネーションメータ30と共通の部品を用いることで、コンビネーションメータ60は低コスト化が図られている。
(特徴部分)
以下、本発明の一実施形態による取付構造100についてさらに詳細に説明する。
まず、図5に示すインスツルメントパネル10に設けられた取付構造100による構成について説明する。インスツルメントパネル10は、コンビネーションメータ30及びコンビネーションメータ60等のうちの一つを収容する開口部13を有している。インスツルメントパネル10は、開口部13の内縁に、メータ受け部14a,14b、補助取付部15、一対の第一取付部16,17、及び一対の第二取付部18,19を有している。
メータ受け部14a,14bは、開口部13の鉛直方向下側に位置する部分である。これらメータ受け部14a,14bは、例えば車両を操舵するステアリング(図示しない)を支持する構造体等を避けるため、車両の水平方向において分断されている。メータ受け部14a,14bは、表示方向に沿って形成されおり、開口部13に挿入されたコンビネーションメータ30又はコンビネーションメータ60の荷重を鉛直方向下側から受けることで、当該メータを支持している。
補助取付部15は、開口部13内へのコンビネーションメータ30又はコンビネーションメータ60の挿入により、当該メータ30又は60に対して鉛直方向上側に位置し、開口部13の内周壁から当該開口部13の中央に向かって延伸している。この補助取付部15は、表示方向と直交する方向に沿って板状である。加えて、補助取付部15には、表示方向に沿って、締結用のねじ(図示しない)と螺合する締結孔15aが形成されている。
第一取付部16,17は、開口部13内へのコンビネーションメータ30又はコンビネーションメータ60の挿入により、当該メータ30又は60に対して鉛直方向下側に位置する。第一取付部16,17は、メータ受け部14a,14bと連続しており、当該メータ受け部14a,14bの表示方向の端部から開口部13の外周方向に向かって延伸する壁部14c,14dに形成されている。これら壁部14c,14dの表示方向前面は、表示方向と直交する方向に沿っている。また、第一取付部16,17は、水平方向における開口部13の開口幅に相当する距離だけ互いに離間しており、ともに補助取付部15との距離が等しい。これら第一取付部16,17には、表示方向に沿って締結孔16a,17aが形成されている。これら締結孔16a,17aには、締結用のねじ21(図6参照)が貫通する。加えて、第一取付部17の表示方向前面からは、コンビネーションメータ30の位置決めに用いられるボス17bが、表示方向に突出している。
第二取付部18,19は、開口部13内へのコンビネーションメータ30又はコンビネーションメータ60の挿入により、当該メータ30又は60に対して鉛直方向下側に位置する。第二取付部18,19は、第一取付部16,17と同様に、壁部14c,14dに形成されている。第二取付部18,19は、第一取付部16,17よりも開口部13の中央寄りに位置している。これにより、互いに離間している第二取付部18,19の間の距離は、第一取付部16,17の間の距離よりも狭くなっている。また、第二取付部18,19は、補助取付部15との距離が互いに等しい。これら第二取付部18,19には、表示方向に沿って締結孔18a,19aが形成されている。これら締結孔18a,19aには、締結用のねじ21(図8参照)が貫通する。加えて、第二取付部19の表示方向前面からは、コンビネーションメータ60等の位置決めに用いられるボス19bが、表示方向に突出している。
次に、図1,図3,図6及び図7に基づいて、コンビネーションメータ30に設けられた取付構造100による構成について説明する。このコンビネーションメータ30は、ブラケット44,46,47を有している。これらブラケット44,46,47は、筐体40のフロントケース43又はインナーケース45と一体で成型されている。
ブラケット44は、コンビネーションメータ30において、表示部31の鉛直方向上側に位置している。加えてブラケット44は、コンビネーションメータ30において、水平方向の中央に位置しており、フロントケース43の外周壁部43bから、鉛直方向上側に向かって板状に延伸している。このようなブラケット44の形状によれば、コンビネーションメータ30が開口部13内に挿入された状態では、当該ブラケット44は、当該ブラケット44対応する補助取付部15に向かって延伸することとなる。加えて、ブラケット44の表示方向後面は、表示方向と直交する方向に沿っているので、コンビネーションメータ30の開口部13内への挿入により、補助取付部15の表示方向前面と当接する。また、ブラケット44には、補助取付部15の締結孔15aと表示方向に重畳する締結孔44aが形成されている。ねじ(図示しない)は、締結孔44aを貫通し締結孔15aに螺合することによれば、ブラケット44は補助取付部15に取り付けられる。
ブラケット46,47は、コンビネーションメータ30において、表示部31よりも鉛直方向下側に位置している。これらブラケット46,47は、コンビネーションメータ30の水平方向において最も外側となる部分から板状に延伸している。このようなブラケット46,47の配置によれば、スピードメータ33及びタコメータ32の並ぶ並列方向においてこれらブラケット46,47は、当該各メータ33,32の各中心の相反側に位置することとなる。これにより、スピードメータ33及びタコメータ32を避けた位置からブラケット46,47は延伸することができる。加えて、これら一対のブラケット46,47は、ブラケット44と等しい距離に位置している。また、ブラケット46,47は、ブラケット44と表示方向にずれて位置している。
また、本実施形態におけるブラケット46,47は、筐体40のうちのインナーケース45に設けられている。ブラケット46,47は、表示方向と直交する方向に沿って、鉛直方向下側に向かって延伸するブラケット本体部46c,47cと、インナーケース45の外周壁部45bから表示方向に沿って延伸し、ブラケット本体部46c,47cを当該外周壁部45bと連続させるブラケット連続部46d,47dを有している。このようなブラケット46,47の形状によれば、コンビネーションメータ30が開口部13内に挿入された状態では、当該ブラケット46,47は、第一取付部16,17のそれぞれに向かって延伸することとなる。
ブラケット本体部46c,47cの表示方向後面は、表示方向と直交する方向に沿っているので、コンビネーションメータ30の開口部13内への挿入により、第一取付部16,17の表示方向前面と正対する。これらブラケット本体部46c,47cには、第一取付部16,17の締結孔16a,17aと表示方向に重畳する締結孔46a,47aが形成されている。さらに、ブラケット本体部47cには、第一取付部17のボス17bと表示方向に重畳し、当該ボス17bと嵌合するボス孔47bが形成されている。一方、ブラケット連続部46d,47dは、メータ受け部14a,14bの鉛直方向上側に位置することとなる。
以上により、コンビネーションメータ30を開口部13内に取り付けるに際して、屈曲した板状の締結補助部材22が第一取付部16,17に取り付けられる。そして、コンビネーションメータ30の開口部13内への挿入により、ボス孔47bにボス17bが嵌合し、当該コンビネーションメータ30は位置決めされる。ねじ21が各締結孔46a,47a及び各締結孔16a,17aを貫通することにより、締結補助部材22に係止される。これにより、ブラケット46,47は第一取付部16,17にそれぞれ取り付けられる。加えて、ブラケット44は、補助取付部15に取り付けられる。これらにより、コンビネーションメータ30は、インスツルメントパネル10に保持されることとなる。
ここで、コンビネーションメータ30では、外周壁部43b及び外周壁部45bからなる筐体40の外周壁においてブラケット46,47の延伸の基端となる部分の近傍は、特に剛性の向上を図る必要がある。具体的には、外周壁部43b及び外周壁部45bの壁厚の増加を要する場合が生じ易い。加えて、図7に拡大して示すように、ブラケット連続部46d,47dを避けるため、これらブラケット連続部46d,47dの厚さE1に応じて、外周壁部43bは、当該外周壁部43bの内側に移動せざるを得ない。加えて、ブラケット連続部46d,47dは、振動等に起因した外周壁部43b及びメータ受け部14a,14bとの衝突をさけるため、これら外周壁部43b及びメータ受け部14a,14bとの間に隙間E2及び隙間E3を形成する。以上により、外周壁部43bの外周面の位置は、これらE1〜E3を合計した長さEだけ、少なくとも当該外周壁部43bの内側に追いやられる。すると、図6に示すメータ受け部14a,14bの内周面から、表示部31の外縁までの距離D2が長くなってしまう。このように、ブラケット46,47の延伸の基端となる部分の近傍では、当該表示部31の表面に沿った鉛直方向の長さD1を拡大することが難しくなるのである。
一方で、コンビネーションメータ30の見映えの向上を図るためには、円形のスピードメータ33及びタコメータ32の直径を、表示部31において可能な限り大きく形成したい。故に、表示部31の鉛直方向の長さを確保することにより、これらタコメータ32及びスピードメータ33の直径を拡大し得る。
そこで本実施形態では、図1に示すようにブラケット46,47は、タコメータ32及びスピードメータ33の並列方向、即ち水平方向におけるこれら各メータ32,33の各中心の相反側に位置している。これにより、ブラケット46,47の基端となる部分は、水平方向においてタコメータ32及びスピードメータ33の各中心の間を避けて位置することとなる。これにより、ブラケット46,47の基端となる外周壁部43b,45bの部分とタコメータ32及びスピードメータ33の各中心とが鉛直方向に重ならなくなるので、当該方向に沿った表示部31の長さD1を確保し得る。したがって、タコメータ32及びスピードメータ33の直径を拡大できるので、コンビネーションメータ30の見映えは確実に向上し得る。
次に、図2,図4,及び図8に基づいて、コンビネーションメータ60に設けられた取付構造100による構成について説明する。コンビネーションメータ60は、ブラケット74,76,77を有している。これらブラケット74,76,77は、筐体70のフロントケース73及びインナーケース75と一体で成型されている。
ブラケット74は、コンビネーションメータ60において、表示板81の鉛直方向上側に位置している。加えてブラケット74は、コンビネーションメータ60において、水平方向の中央に位置しており、フロントケース73の見返し部73aの外周側から、鉛直方向上側に向かって板状に延伸している。このようなブラケット74の形状によれば、コンビネーションメータ60が開口部13内に挿入された状態では、当該ブラケット74は、補助取付部15に向かって延伸することとなる。加えて、ブラケット74の表示方向後面は、表示方向と直交する方向に沿っているので、コンビネーションメータ60の開口部13内への挿入により、補助取付部15の表示方向前面と当接する。また、ブラケット74には、補助取付部15の締結孔15aと表示方向に重畳する締結孔74aが形成されている。ねじ(図示しない)が締結孔74aを貫通し締結孔15aに螺合することによれば、ブラケット74は補助取付部15に取り付けられる。
ブラケット76,77は、コンビネーションメータ60において、表示部61よりも鉛直方向下側に位置している。これらブラケット76,77は、コンビネーションメータ60の水平方向において、表示部61の最も外側となる部分の鉛直方向下側に位置しており、板状に延伸している。これらブラケット76,77の間の距離は、コンビネーションメータ30におけるブラケット46,47の間の距離よりも短い。加えて、これら一対のブラケット76,77は、ブラケット74と等しい距離に位置している。また、ブラケット76,77は、ブラケット74と表示方向にずれて位置している。
また、本実施形態におけるブラケット76,77は、筐体70のうちのインナーケース75に設けられている。ブラケット76,77は、表示方向と直交する方向に沿って、鉛直方向下側に向かって延伸するブラケット本体部76c,77cと、インナーケース75の外周壁部75bから表示方向に延伸し、ブラケット本体部76c,77cを当該外周壁部75bと連続させるブラケット連続部76d,77dを有している。このようなブラケット76,77の形状によれば、コンビネーションメータ60が開口部13内に挿入された状態では、当該ブラケット76,77は、第二取付部18,19のそれぞれに向かって延伸することとなる。
ブラケット本体部76c,77cの表示方向後面は、表示方向と直交する方向に沿っているので、コンビネーションメータ60の開口部13内への挿入により、第二取付部18,19の表示方向前面と正対する。これらブラケット本体部76c,77cには、第二取付部18,19の締結孔18a,19aと表示方向に重畳する締結孔76a,77aが形成されている。さらに、ブラケット本体部77cには、第二取付部19のボス19bと表示方向に重畳し、当該ボス19bと嵌合するボス孔77bが形成されている。一方、ブラケット連続部76d,77dは、メータ受け部14a,14bの鉛直方向に上側に位置することとなる。
以上により、コンビネーションメータ60を開口部13内に取り付けるに際して、屈曲した板状の締結補助部材22が第二取付部18,19を表示方向に跨ぐように取り付けられる。そして、コンビネーションメータ60の開口部13内への挿入により、ボス孔77bにボス19bが嵌合し、当該コンビネーションメータ60は位置決めされる。ねじ21が各締結孔76a,77a及び各締結孔18a,19aを貫通し、締結補助部材22に係止されることによれば、ブラケット76,77は第二取付部18,19にそれぞれ取り付けられる。加えて、ブラケット74は、補助取付部15に取り付けられる。これらにより、コンビネーションメータ60は、インスツルメントパネル10に保持されることとなる。
また、以上のコンビネーションメータ30及びコンビネーションメータ60では、表示方向に沿った表示軸に対する見返し部43aの内周側の壁面の傾斜β(図4参照)は、当該表示軸に対する見返し部73aの内周側の壁面の傾斜α(図3参照)よりも小さくされている。
ここまで説明した本実施形態によれば、第一取付部16,17及び第二取付部18,19のうち、第二取付部18,19は、第一取付部16,17よりも開口部13の中央寄りに位置している。故に、一対の第一取付部16,17における互いの離間する距離は、第二取付部18,19における互いの離間する距離よりも広げることができる。このように互いの離間する距離の広い第一取付部16,17にブラケット46,47が取り付けられるので、コンビネーションメータ30はインスツルメントパネル10に確実に保持され易くなる。故に、ブラケット46,47の延伸の基端となる各外周壁部43b,45bは、剛性確保のための壁厚増加を回避し得るので、当該各外周壁部43b,45bによって囲まれる表示部31を侵し難い。以上により、表示部31の表示面積を広く維持することができるので、コンビネーションメータ30は、高い見映えを維持することができる。
一方、筐体40よりも小型の筐体70を備えるコンビネーションメータ60においては、当該筐体70の各外周壁部73b,75bから第二取付部18,19までの距離は、当該各外周壁部73b,75bから第一取付部16,17までの距離よりも短くなり得る。このように各外周壁部73b,75bからの距離の短い第二取付部18,19にブラケット76,77が取り付けられることで、コンビネーションメータ60はインスツルメントパネル10に確実に保持され易くなる。故に、剛性向上のためのブラケット76,77の大型化及び各外周壁部73b,75bの壁厚増加をともに回避し得る。これにより、筐体70の形成に要する材料量の低減を図ることができる。以上のように、筐体40の形成に必要な材料量の低減が可能となることで、コンビネーションメータ60は、低コスト化され得る。
以上によれば、取付構造100によって、コンビネーションメータ30及びコンビネーションメータ60は、互いに筐体40及び70の大きさが異なっていても、インスツルメントパネル10に確実に保持され得る。そして、このようにインスツルメントパネル10に確実に保持されたうえで、コンビネーションメータ30においては、表示部31の表示面積の確保によって高い見映えが維持され得る。一方、コンビネーションメータ60においては、筐体70の形成に要する材料量の低減によって低コスト化が図られ得る。したがって、取付構造100は表示装置ごとの利点を確実なものとし得る汎用性の高いもととなるのである。
加えて、本実施形態によれば、第一取付部16,17及び第二取付部18,19は、開口部13内に挿入されたコンビネーションメータ30又は60の鉛直方向下側に位置することとなるので、これらメータ30,60の重量を鉛直方向下側から受け止めることができる。故に、第一取付部16,17及び第二取付部18,19は、ブラケット46,47又はブラケット76,77が取り付けられることによって、コンビネーションメータ30又はコンビネーションメータ60を確実に支えることができる。したがって、インスツルメントパネル10によるコンビネーションメータ30及びコンビネーションメータ60の保持は、さらに確実なものとなり得る。
また、本実施形態によれば、コンビネーションメータ30は、補助取付部15へのブラケット44の取り付けと、一対の第一取付部16,17への各ブラケット46,47の取り付けとによって、インスツルメントパネル10に保持される。また、コンビネーションメータ60は、補助取付部15へのブラケット74の取り付けと、一対の第二取付部18,19への各ブラケット76,77の取り付けとによって、インスツルメントパネル10に保持される。これらのように、コンビネーションメータ30及びコンビネーションメータ60は、少なくとも三箇所でインスツルメントパネル10に取り付けられる。故に、コンビネーションメータ30及びコンビネーションメータ60は、インスツルメントパネル10に確実に保持され得る。
さらに、本実施形態によれば、補助取付部15と一対の第一取付部16,17のそれぞれとが等距離であって、これらに対応するブラケット44と一対のブラケット46,47のそれぞれとが等距離である。故に、コンビネーションメータ30の荷重は各第一取付部16,17に均等にかかり得る。同様に、補助取付部15と一対の第二取付部18,19のそれぞれとが等距離であって、これらに対応するブラケット74と一対のブラケット76,77のそれぞれとが等距離である。故に、コンビネーションメータ60の荷重は各第二取付部18,19に均等にかかり得る。これらによれば、第一取付部16,17によるコンビネーションメータ30の保持と、第一取付部18,19によるコンビネーションメータ60の保持はさらに確実なものとなり得る。
また加えて、本実施形態によれば、表示方向に沿った表示軸に対する見返し部43aの内周側の壁面の傾斜αは、当該表示軸に対する見返し部73aの内周側の壁面の傾斜βよりも、枠状の見返し部43aの全周に亘って小さくされている。この形態により、表示部31の外縁と開口部13の内縁とを連続させる見返し部43aの表示上における面積は、表示部61の外縁と開口部13の内縁とを連続させる見返し部73aの表示上における面積よりも狭くなる(図1及び図2参照)。故に、表示部61よりも表示面積の大きい表示部31の外縁と開口部13の内縁との間の狭い隙間を、見返し部43aは連続させられる。一方、表示部31よりも表示面積の小さい表示部61の外縁と開口部13の内縁との間の隙間を、見返し部73aは連続させられる。
以上により、表示部31及び表示部61の表示面積が異なっていても、運転者からの当該表示部31及び表示部61までの距離を変えることなく、各表示部31,61の外縁から開口部13の内縁までを、見返し部43a又は見返し部73aは連続させられる。したがって、コンビネーションメータ30及びコンビネーションメータ60は、開口部13内に確実に保持されるとともに、取り付けられた状態における見映えも高いまま維持され得る。
尚、本実施形態では、コンビネーションメータ30が請求項に記載の「第一表示装置」に、表示部31が請求項に記載の「第一表示部」に、タコメータ32及びスピードメータ33が請求項に記載の「円形表示域」に、筐体40が請求項に記載の「第一筐体」に、外周壁部43b及び45bが請求項に記載の「第一筐体の外周壁」に、見返し部43aが請求項に記載の「第一拡大部」に、ブラケット44が請求項に記載の「第一補助延伸部」に、ブラケット46,47が請求項に記載の「第一延伸部」に、コンビネーションメータ60が請求項に記載の「第二表示装置」に、表示部61が請求項に記載の「第二表示部」に、筐体70が請求項に記載の「第二筐体」に、外周壁部73b及び75bが請求項に記載の「第二筐体の外周壁」に、見返し部73aが請求項に記載の「第二拡大部」に、ブラケット74が請求項に記載の「第二補助延伸部」に、ブラケット76,77が請求項に記載の「第二延伸部」に、それぞれ相当する。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は本実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
本実施形態では、見返し部43aの傾斜αを、見返し部73aの傾斜βよりも小さくすることで、運転者から表示部31及び表示部61までの距離を一定としたまま、表示面積の異なる表示部31及び表示部61の外縁と開口部13の内縁とを表示上で連続させていた。しかし、各コンビネーションメータにおける見返し部の内周側の傾斜の相関は、上述したものに限定されない。例えば、表示部の表示面積が小さいコンビネーションメータであっても、当該表示部の位置を運転者から離間させることで、見返し部の傾斜を小さくしてもよい。
本実施形態では、第一取付部16,17及び第二取付部18,19は、挿入されたコンビネーションメータ30,60の鉛直方向下側となる位置に形成されていた。しかし、これら第一取付部16,17及び第二取付部18,19の形成される位置は、本実施形態における位置に限定されない。例えば、一対の第一取付部及び一対の第二取付部は、挿入されたコンビネーションメータの鉛直方向上側に位置するよう形成されていてもよい。又は、一対の第一取付部及び一対の第二取付部のうちのいずれか一方がコンビネーションメータの鉛直方向下側に、他方がコンビネーションメータの鉛直方向上側に、それぞれ位置していてもよい。或いは、一対の第一取付部は、開口部を水平方向に跨ぐように位置していてもよい。
本実施形態では、第一取付部16,17及び第二取付部18,19のそれぞれと等距離となる位置に補助取付部15を位置させていた。しかし、補助取付部15の形成される位置は、本実施形態における位置に限定されない。補助取付部は、第一取付部16,17及び第二取付部18,19のそれぞれとの距離が等しくなくてもよい。また、補助取付部は、複数形成されていてもよい。
本実施形態では、各ブラケット44,46,47及び74,76,77は、各取付部15〜19にねじによって取り付けられていた。しかし、ブラケットを取付部に取り付ける方法は、ねじによる締結に限定されない。たとえば、ブラケットは、取付部にスナップフィット嵌合によって取り付けられてもよい。スナップフィット嵌合について説明すると、ブラケット及び取付部のうちの一方に、挿入方向沿って延びる腕部を形成する。加えて腕部の先端に、挿入方向と直交する方向に突出する突起部を設ける。また、ブラケット及び取付部のうちの他方に、上述した腕部が貫通可能な貫通孔を形成する。以上の構成により、開口部へのコンビネーションメータの挿入によって、一方に形成された腕部は、他方の貫通孔を貫通する。そして、腕部の先端に設けられた突起部は、当該腕部の弾性変形によって貫通孔の周縁に掛かることとなる。以上のような形態であるスナップフィット嵌合によって各ブラケットを各取付部に取り付けてもよい。さらに、これらねじによる締結及びスナップフィット嵌合以外の方法によって、各ブラケットは各取付部に取り付けられてもよい。
本実施形態では、所謂ハイグレード仕様のコンビネーションメータとして、円形のタコメータ32及びスピードメータ33が表示部31に水平方向に並んで配置された形態を例に説明した。また、所謂ローグレード仕様のコンビネーションメータとして、表示部61の中央に円形のスピードメータ63が配置された形態を例に説明した。しかし、本実施形態による取付構造が適用できるコンビネーションメータは、これらのような形態のコンビネーションメータに限定されない。例えば、表示部にコンビネーションメータ30よりも三つ以上の円形表示域が形成されたコンビネーションメータに、本実施形態による取付構造100を適用してもよい。或いは、表示部の全域が液晶パネルによって構成された形態の表示装置に、本実施形態による取付構造100を適用してもよい。これらの形態においても、表示部を囲む外周壁の壁厚を低減できる作用の発揮によれば、表示部の表示面積が維持されることとなるので、表示装置の見映えは高いまま維持され得る。