JP5316081B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録シートに画像を形成する画像形成装置に関する。
一般に、レーザプリンタなど、用紙に画像を形成する画像形成装置には、複数の案内部材によって、用紙を搬送するための経路が構成されている。例えば、特許文献1に開示された画像形成装置では、開閉可能なリヤカバー(カバー部材)が、案内部材(ガイド部材)として用紙搬送経路の一部を構成している。このような案内部材には、用紙の搬送方向に沿って延びる複数の搬送用リブと、搬送用リブよりも低く形成され、用紙の搬送方向に直交する方向に沿って延びる複数の補強用リブとが設けられている。
特開2006−206308号公報
ところで、近年の画像形成装置の小型化に伴い、リヤカバーなどの案内部材も全体的に薄く形成されるようになっている。案内部材が薄くなると、搬送用リブと補強用リブとの高さの差が小さくなるので、例えば、案内部材上を搬送される用紙の幅方向両端部が案内部材に向けてカールすると、用紙が補強用リブに引っ掛かるおそれがある。用紙が補強用リブに引っ掛かると、用紙の角が折れたり、用紙詰まりの原因になったりするという問題が生じる。
本発明は、以上のような背景に鑑みてなされたものであり、搬送される記録シートの引っ掛かりを抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、記録シートに画像を形成する画像形成装置であって、記録シートが搬送される経路の一部を構成し、記録シートを案内する案内部材と、前記案内部材に設けられ、シート搬送方向に沿って延びる複数の第1リブと、前記案内部材の少なくとも記録シートの幅方向両端部と対応する部分に設けられ、シート搬送方向下流側にいくにつれて記録シートの幅方向内側から外側に向けて斜めに延びる複数の第2リブと、前記案内部材に設けられ、記録シートの幅方向に沿って延びる複数の第3リブと、を備え、前記第1リブは、前記第2リブより突出し、前記第2リブは、前記第3リブより突出していることを特徴とする。
このように構成された画像形成装置によれば、シート搬送方向下流側にいくにつれて記録シートの幅方向内側から外側に向けて斜めに延びる複数の第2リブを備えるので、搬送される記録シートの幅方向両端部が案内部材に向けてカールしても、第2リブによって押し広げられて持ち上げられることになるため、記録シートの引っ掛かりを抑制することができる。
本発明の画像形成装置によれば、シート搬送方向下流側にいくにつれて幅方向内側から外側に向けて斜めに延びる複数の第2リブによって、搬送される記録シートの引っ掛かりを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例としてのカラープリンタの断面図である。 リヤカバーを内面側から見た斜視図(a)と、搬送リブ、補強リブおよび斜行リブの高さ関係を示すB部拡大斜視図(b)である。 リヤカバーの内面を正面から見た図である。 斜行リブの作用を説明するための図(a)〜(c)である。
<カラープリンタの全体構成>
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、方向は、カラープリンタを使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における左側を「前」、右側を「後」とし、手前側を「右」、奥側を「左」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、装置本体の一例としての本体筐体10内に、記録シートの一例としての用紙Pを供給する給紙部20と、供給された用紙Pに画像を形成する画像形成部30と、画像が形成された用紙Pを排出する排出部80と、両面印字時に用紙Pの表裏を反転する反転部90とを主に備えている。
本体筐体10の上部には、本体筐体10から排出された用紙Pが載置(積層)される排紙トレイ12が設けられている。また、本体筐体10の後側には、下部を中心として本体筐体10に対して回動(開閉)可能に構成された案内部材の一例としてのリヤカバー100が設けられている。
[給紙部の構成]
給紙部20は、本体筐体10内の下部に設けられ、用紙Pを収容する給紙トレイ21と、給紙トレイ21から用紙Pを送り出す送出機構22と、供給経路23と、用紙Pを画像形成部30に搬送する搬送ローラ24とを主に備えている。
給紙部20では、給紙トレイ21内の用紙Pが、送出機構22によって1枚ずつ分離されて供給経路23に送り出され、搬送ローラ24によって画像形成部30の画像形成位置Tに向けて供給される。ここで、本実施形態において「画像形成位置T」とは、感光体ドラム51と転写ローラ64とが搬送ベルト63を介して対向する位置である。この画像形成位置Tでは、感光体ドラム51の表面に形成されたトナー像を用紙Pに転写することで、用紙Pに画像が形成される。
[画像形成部の構成]
画像形成部30は、用紙Pに画像を形成する部分であり、露光ユニット40と、4つのプロセスユニット50と、転写ユニット60と、定着ユニット70とから主に構成されている。
露光ユニット40は、本体筐体10内の上部に設けられ、図示しないレーザ発光部、ポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応してレーザ発光部から出射されたレーザ光は、ポリゴンミラーや反射鏡で反射し、レンズを通過して、各感光体ドラム51の表面上に高速走査にて照射される。
プロセスユニット50は、給紙部20と露光ユニット40との間で前後に並んで配置され、感光体ドラム51と、帯電器52と、現像ローラ53と、供給ローラ54と、トナー収容部55とを主に備えている。各プロセスユニット50は、トナー収容部55に収容されるトナーの色が相違するのみであり、構成は略同一である。
転写ユニット60は、給紙部20とプロセスユニット50との間に設けられ、駆動ローラ61と、従動ローラ62と、駆動ローラ61および従動ローラ62の間に張設された無端状の搬送ベルト63と、4つの転写ローラ64とを主に備えている。搬送ベルト63は、外側の面が各感光体ドラム51に接しており、内側には各転写ローラ64が各感光体ドラム51との間で搬送ベルト63を挟持するように配置されている。
定着ユニット70は、プロセスユニット50および転写ユニット60の後方に設けられ、加熱ローラ71と、加熱ローラ71と対向配置されて加熱ローラ71を押圧する加圧ローラ72とを備えている。
画像形成部30では、感光体ドラム51の表面が、帯電器52により一様に帯電された後、露光ユニット40からのレーザ光の高速走査によって露光されることで、感光体ドラム51上に静電潜像が形成される。また、トナー収容部55内のトナーは、供給ローラ54を介して現像ローラ53に供給され、現像ローラ53と層厚規制ブレード(符号省略)との間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ53上に担持される。
現像ローラ53上に担持されたトナーは、現像ローラ53から感光体ドラム51上の静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化されて感光体ドラム51上にトナー像が形成される。その後、供給された用紙Pが、感光体ドラム51と搬送ベルト63(転写ローラ64)の間(画像形成位置T)を順次搬送されることで、各感光体ドラム51上に形成されたトナー像が用紙P上に順次重ね合わせて転写される。そして、用紙Pが加熱ローラ71と加圧ローラ72の間を搬送されることで、用紙P上に転写されたトナー像が熱定着される。
[排出部の構成]
排出部80は、定着ユニット70(画像形成部30)から搬出された用紙Pを本体筐体10の外部へ向けて案内する排出経路81と、排出経路81の出口付近に設けられた排出ローラ82とから主に構成されている。
排出経路81は、ガイド面83,84と、リヤカバー100(詳細には、凹部111より上側の部分)と、後方に揺動したフラッパ89(実線参照)とから主に構成され、定着ユニット70(画像形成部30)の出口から上方に向かって延び、さらに進路を前方へ湾曲させて延びている。この排出経路81は、画像形成部30から搬出された用紙P(実線参照)を、フラッパ89の前面に沿って上方に向けて案内し、リヤカバー100およびガイド面84に沿って進路を前方へ湾曲させながら本体筐体10の外部へ向けて案内する。
排出ローラ82は、公知の制御により、用紙Pを本体筐体10の外部へ向けて搬送する正回転方向と、これとは逆に用紙Pを反転部90へ搬送する逆回転方向とに、正逆回転可能に構成されている。
排出部80では、トナー像が熱定着されて画像形成部30から搬出された用紙P(実線参照)が、排出経路81を搬送され、印字終了時には、正回転する排出ローラ82によって本体筐体10の外部へ排出されて排紙トレイ12上に載置される。一方、両面印字時には、用紙Pが本体筐体10の外部に完全に排出される前に排出ローラ82が逆回転することで、用紙P(破線参照)は排出経路81を下方に向けて案内され、反転部90へと搬送される。
[反転部の構成]
反転部90は、排出ローラ82の逆回転により用紙Pが案内されて、用紙Pを最前方の画像形成位置Tのシート搬送方向上流側である供給経路23に案内する反転経路91と、反転経路91に設けられた複数対の搬送ローラ92とから主に構成されている。
反転経路91は、ガイド面93,94と、リヤカバー100(詳細には、凹部111より下側の部分)と、前方に揺動して経路を切り替えたフラッパ89(鎖線参照)とから主に構成されている。この反転経路91は、排出経路81から連続するように、フラッパ89の後面とリヤカバー100との間から下方に向けて延び、進路を前方へ湾曲させて給紙トレイ21の下を後方から前方に向けて延びた後、さらに進路を上方へ湾曲させて供給経路23につながるように延びている。
反転部90では、排出ローラ82の逆回転によって搬送された用紙P(破線参照)が、複数の搬送ローラ92によって反転経路91を搬送され、再び供給経路23に送り出される。その後、用紙P(実線参照)は、画像形成位置Tにおいてトナー像が転写され、定着ユニット70においてトナー像が熱定着される。両面にトナー像(画像)が形成された用紙Pは、排出部80によって本体筐体10の外部へ排出され、排紙トレイ12上に載置される。
<リヤカバーの構成>
次に、本発明の特徴部分であるリヤカバー100の詳細な構成について、適宜図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「搬送方向」(シート搬送方向)は、リヤカバー100に沿って用紙Pが搬送される方向であり、特に断りがない限り、上下方向に対応するものとする。
なお、印字終了時(排出時)において、用紙Pはリヤカバー100に沿って下から上(本体筐体10の外部)に向かって搬送され、両面印字時(反転時)において、用紙Pはリヤカバー100に沿って上から下に向かって搬送される。
図1に示すように、リヤカバー100は、用紙Pが搬送される排出経路81の一部および反転経路91の一部を構成し、用紙Pを案内する部材である。図示は省略するが、リヤカバー100を開くことで、排出経路81および反転経路91を外部に露出させることができるので、排出経路81および反転経路91に詰まった用紙Pを容易に取り除くことができる。
図2(a)および図3に示すように、リヤカバー100の内面には、第1リブの一例としての複数の搬送リブ110と、第3リブの一例としての複数の補強リブ120と、第2リブの一例としての複数の斜行リブ130とが設けられている。
搬送リブ110は、搬送方向(上下方向)に沿って延びており、最も外側の搬送リブ110は、カラープリンタ1で印字可能な複数種類の用紙Pのうち、最大幅となる用紙Pの幅方向両端部と対応する位置に設けられている。
この搬送リブ110は、主に用紙Pの良好な搬送を実現するためのリブである。具体的には、用紙Pが搬送リブ110に摺接しながら案内されることで、リヤカバー100と用紙Pとの接触面積を小さくすることができるので、用紙Pの摺動抵抗を小さくすることができ、さらに静電気による用紙Pの貼り付きを防止できる。これにより、用紙Pを良好に搬送することが可能となる。なお、搬送リブ110は、リヤカバー100の剛性を高める補強材としての機能も有している。
搬送リブ110(リヤカバー100)は、凹部111より上側の部分で排出経路81の一部を構成し、凹部111より下側の部分で反転経路91の一部を構成している。搬送リブ110の排出経路81を構成する部位は、用紙Pの進路を前方へ湾曲させる排出経路81に沿うように前方に向けて突出しているので、搬送リブ110の排出経路81を構成する部位の高さは、搬送リブ110の反転経路91を構成する部位の高さよりも高くなっている。
ここで、搬送リブ110に設けられた凹部111は、用紙Pのスムーズな搬送を実現するための搬送ローラ85が配置される部分である(図1参照)。なお、本発明において、凹部111および搬送ローラ85は必須の構成ではないため省略してもよい。
図2(a)および図3に示すように、補強リブ120は、用紙Pの幅方向(左右方向)に沿って延びており、リヤカバー100および搬送リブ110(特に凹部111より上側の部分)の剛性を高める補強材としての機能するリブである。
斜行リブ130は、反転時における搬送方向下流側、すなわち、下方にいくにつれて用紙Pの幅方向内側から外側に向けて斜めに延びている。この斜行リブ130は、リヤカバー100の凹部111より下側の部分、すなわち、反転経路91を構成する部位(カラープリンタ1で印字可能な複数種類の用紙Pのうち、最大幅となる用紙Pと対面する部分)の全体にわたって設けられている。さらに述べると、斜行リブ130は、最も外側の搬送リブ110より外側にも設けられているので、カラープリンタ1で印字可能な複数種類の用紙Pのうち、最大幅となる用紙Pの幅方向両端部とも摺接可能となっている。
このように構成された搬送リブ110、補強リブ120(詳細には、リヤカバー100の反転経路91を構成する部位に設けられた補強リブ121)および斜行リブ130は、搬送リブ110が斜行リブ130より突出し、斜行リブ130が補強リブ120(121)より突出している。具体的には、図2(b)に示すように、搬送リブ110、補強リブ120(121)および斜行リブ130は、搬送方向(上下方向)の同じ位置において、補強リブ120(121)、斜行リブ130および搬送リブ110の順に高くなるように形成されている。
次に、本実施形態に係るカラープリンタ1(斜行リブ130)の作用効果について説明する。
リヤカバー100(搬送リブ110)上を搬送される用紙Pの幅方向両端部がリヤカバー100に向けてカールした場合、斜行リブ130を備えない従来の構成では、幅方向両端部の先端がそのまま補強リブ120(121)に当接して引っ掛かることがあった。
本実施形態では、図4(a),(b)に示すように、搬送される用紙Pの幅方向両端部が、幅方向内側から外側に向けて斜めに延びる斜行リブ130によって、相対的に押し広げられて持ち上げられていく。これにより、図4(c)に示すように、用紙Pの幅方向両端部の先端は、補強リブ120(121)と干渉することなく、補強リブ120(121)の上方を通過するので、用紙Pの引っ掛かりを抑制することができる。その結果として、カラープリンタ1では、排出された用紙Pの角折れや、特に反転経路91での用紙詰まりを抑制することができる。
特に本実施形態では、斜行リブ130が補強リブ120(121)より突出している(高くなっている)ので、用紙Pと補強リブ120(121)との干渉をより確実に抑えることができ、用紙Pの引っ掛かりをより確実に抑制することができる。
また、搬送リブ110が斜行リブ130より突出している(高くなっている)ので、搬送リブ110と斜行リブ130の高さが同じ場合と比較して、用紙Pの大部分が斜行リブ130とは摺接しないため、用紙Pの摺動抵抗を小さくして用紙Pを良好に搬送(案内)することができる。
なお、リヤカバー100は、用紙Pを湾曲させながら案内する排出経路81の一部および反転経路91の一部を構成しているので、搬送リブ110の排出経路81を構成する部位の高さが搬送リブ110の反転経路91を構成する部位の高さよりも高くなっている。カラープリンタ1の小型化のため、リヤカバー100を薄くするには搬送リブ110の全体の高さを低くすることになるが、そうすると搬送リブ110の反転経路91を構成する部位の高さがより低くなるので、開閉可能なリヤカバー100の剛性が不十分となるおそれがある。
そこで、リヤカバー100に補強材としての補強リブ120(121)を設ける必要が生じるが、この場合には搬送リブ110と補強リブ120(121)との高さの差が小さくなるので、用紙Pの引っ掛かりが問題となる。したがって、リヤカバー100のような、湾曲した排出経路81の一部および反転経路91の一部を構成するとともに、開閉可能に構成されたカバーに対して、本発明を適用する(斜行リブ130を設ける)ことで、リヤカバー100の剛性を保ちつつ、用紙Pの引っ掛かりを抑制でき、カラープリンタ1の小型化を図ることができる。
また、本発明を適用することで、搬送リブ110の全体の高さを低くすることができるので、搬送リブ110(特に排出経路81を構成する部位)を折れにくくすることができる。
なお、本発明において、補強リブ120(第3リブ)は必須の構成ではない。すなわち、斜行リブ130も、搬送リブ110および補強リブ120と同様に、リヤカバー100の剛性を高める補強材としての機能を有するので、搬送リブ110と斜行リブ130によって十分な剛性を保つことができるのであれば、補強リブ120は設けなくてもよい。これによれば、搬送リブ110と斜行リブ130の高さをより低くすることができるので、カラープリンタ1のさらなる小型化を図ることができる。
本実施形態では、斜行リブ130がリヤカバー100の反転経路91を構成する部位に設けられているので、用紙Pの引っ掛かりをより確実に抑制することができる。補足すると、反転経路91を構成する部位は搬送リブ110と補強リブ120(121)との高さの差が小さく、さらに反転経路91を案内される用紙Pは片面印字時のトナー像の熱定着によりカールしやすくなっているので、用紙Pの引っ掛かりが起きやすい箇所である。この部分に斜行リブ130を設けることで、用紙Pの引っ掛かりを効果的に抑制することができる。
また、反転経路91を構成する部位に補強材としても機能する斜行リブ130を設けることで、補強リブ120(121)を省略して搬送リブ110と斜行リブ130の高さをより低くすることができるので、カラープリンタ1のさらなる小型化を図ることができる。
さらに、斜行リブ130はリヤカバー100の反転経路91を構成する部位の全体にわたって設けられているので、カラープリンタ1で印字可能な複数種類の用紙Pが補強リブ120(121)に引っ掛かることを抑制することができる。また、リヤカバー100の剛性をより高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、斜行リブ130(第2リブ)をリヤカバー100の反転経路91を構成する部位に設けた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、リヤカバー100の排出経路81を構成する部位に設けてもよいし、リヤカバー100の全体(排出経路81および反転経路91を構成する部位の両方)に設けてもよい。
前記実施形態では、斜行リブ130(第2リブ)をリヤカバー100の反転経路91を構成する部位の全体にわたって設けた構成を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、カラープリンタ1で印字可能な複数種類のうち、1種類の用紙Pの幅方向両端部に対応する部分だけに設ける構成としてもよいし、複数種類の用紙Pの幅方向両端部に対応する部分だけに幅方向において不連続に設ける構成としてもよい。
前記実施形態では、搬送リブ110(第1リブ)が斜行リブ130(第2リブ)より突出している(高くなっている)例を示したが、本発明はこれに限定されず、第1リブと第2リブの高さが同じであってもよい。
なお、図2および図3に示した形態は一例であり、リヤカバー100(案内部材)に設けられる搬送リブ110(第1リブ)、補強リブ120(第3リブ)および斜行リブ130(第2リブ)の数は適宜変更することができる。
前記実施形態では、案内部材の一例として、本体筐体10に対して開閉可能に構成されたリヤカバー100(カバー)を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、開閉しないカバーであってもよいし、記録シートが搬送される経路の一部を構成する装置本体内に形成されたガイド面(例えば、供給経路23のガイド面や反転経路91のガイド面94など)であってもよい。
前記実施形態における画像形成部30の各部の構成は一例であり、適宜変更が可能である。例えば、レーザ光で感光体ドラム51を露光する露光ユニット40の代わりに、LED素子やEL素子、蛍光体などから出射される光で感光体ドラム51を露光するユニットを採用してもよい。
前記実施形態では、画像形成装置の一例としてカラープリンタ1を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば、モノクロプリンタを採用してもよい。また、画像形成装置は、プリンタに限定されず、例えば、複写機や複合機などを採用してもよい。さらに、画像形成装置は、片面印字のみが可能なものであってもよい。
前記実施形態では、記録シートの一例として、いわゆる普通紙やはがきなどの用紙Pを示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、OHPシートなどであってもよい。
1 カラープリンタ
10 本体筐体
30 画像形成部
81 排出経路
82 排出ローラ
91 反転経路
100 リヤカバー
110 搬送リブ
120 補強リブ
121 補強リブ
130 斜行リブ
P 用紙
T 画像形成位置

Claims (5)

  1. 記録シートに画像を形成する画像形成装置であって、
    記録シートが搬送される経路の一部を構成し、記録シートを案内する案内部材と、
    前記案内部材に設けられ、シート搬送方向に沿って延びる複数の第1リブと、
    前記案内部材の少なくとも記録シートの幅方向両端部と対応する部分に設けられ、シート搬送方向下流側にいくにつれて記録シートの幅方向内側から外側に向けて斜めに延びる複数の第2リブと、
    前記案内部材に設けられ、記録シートの幅方向に沿って延びる複数の第3リブと、を備え
    前記第1リブは、前記第2リブより突出し、
    前記第2リブは、前記第3リブより突出していることを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成位置において記録シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部から搬出された記録シートを湾曲させながら装置本体の外部へ案内する排出経路と、
    前記排出経路に設けられ、正逆回転可能に構成されるとともに、正回転時に記録シートを装置本体の外部へ排出する排出ローラと、
    前記排出経路から延び、前記排出ローラの逆回転により記録シートが案内されて、記録シートを前記画像形成位置のシート搬送方向上流側に案内する反転経路と、を備え、
    前記案内部材は、前記排出経路の一部および前記反転経路の一部を構成するとともに、前記装置本体に対して開閉可能に構成されたカバーであることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2リブは、前記案内部材の前記反転経路を構成する部位に設けられていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2リブは、前記案内部材の前記反転経路を構成する部位の全体にわたって設けられていることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 複数の前記第2リブの少なくとも1つは、前記第1リブに接続していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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