JP5314766B2 - 噴射剤の充填装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エアゾール容器のバルブ機構を介してエアゾール容器内に噴射剤を充填する充填作業に使用するための、噴射剤の充填装置に関するものである。
従来より、エアゾール容器に噴射剤を加圧充填する際には、特許文献1に示す如き噴射剤の充填装置が使用されている。尚、特許文献1では、エアゾール容器のステム側に接続し、ステムの噴射孔を介してエアゾール容器内のバッグに噴射剤を充填するための、噴射剤の充填装置について開示している。
このような充填装置の中でも、噴射剤の充填方式として一般的なスルーバルブ方式に使用する充填装置の一つとして、図8に示す如き充填装置が従来より使用されている。この充填装置は、図8に示す如く予めエアゾール容器(50)のバルブ機構(55)のハウジング内にステム(51)の下端を組み付けた一般的なエアゾール容器(50)に使用するものであって、原液及び噴射剤から成るエアゾール内容物を予め充填したエアゾール容器(50)のステム(51)突出側に接続するとともに、供給部(図示せず)と連通する供給路(52)からエアゾール容器(50)側に加圧した噴射剤を送り込む。これにより、この噴射剤の圧力によってステム(51)を押圧するとともにステムガスケット(54)を内方に弾性変形させ、ステム(51)の噴射孔(53)及びステムガスケット(54)を介して噴射剤をエアゾール容器(50)内に充填するものである。
このような充填装置では、エアゾール容器(50)内の圧力よりも供給部側の圧力が一定圧以上高い場合には、供給部側の噴射剤の圧力がステム(51)を押圧し、エアゾール容器(50)のバルブ機構(55)を開弁して供給部側からエアゾール容器(50)側への噴射剤の流入を可能としている。また、エアゾール容器(50)内の圧力が供給部側の圧力よりも高くなった場合には、供給部側の噴射剤の圧力にてステム(51)を押圧することは困難となるため、エアゾール容器(50)のバルブ機構(55)が閉弁し、エアゾール容器(50)側から供給部側への噴射剤の逆流を阻止することができるものである。そのため、このような従来の充填装置は、予め噴射剤及び原液を予圧充填したエアゾール容器(50)内に噴射剤を充填する場合に、予め充填しておいたエアゾール容器(50)内のエアゾール内容物が逆流するのを防ぐことを可能としている。
そして、主に水又はアルコールベースの比較的粘度の低い原液をエアゾール容器(50)内に収納した場合には、原液の流動性が良好であるため、エアゾール容器(50)を振とうすることによって噴射剤と原液との接触面積が多いものとなる。従って、噴射剤が原液に溶け込みやすいものとなり、上記充填装置によって効率よく噴射剤を充填することができる。
特表2007−530368号公報
しかしながら、フォーム剤など、比較的粘度の高い原液を予めエアゾール容器(50)内に収納した場合には、原液の流動性が悪いため、エアゾール容器(50)内に噴射剤を充填する際に、エアゾール容器(50)を振とうしても原液を流動させることが困難となる。そのため、上記の如き振とう作業を行っても噴射剤と原液との接触面積を広げることができず、噴射剤の充填時における、噴射剤の原液への溶け込みを促進することが困難なものとなっていた。また、このような流動性の悪い原液を収納したエアゾール容器に特許文献1の如き充填装置を使用して噴射剤を充填する場合には、供給部からの噴射剤の圧力によってエアゾール容器(50)のステム(51)をスプリング(57)の付勢力に抗して押圧するものであるから、流入した噴射剤の圧力は、このスプリング(57)やステムガスケット(54)の抵抗により、エアゾール容器(50)内の原液の液面に到達するまでに著しく低下するものとなる。そのため、上記振とう作業の場合と同様に、供給部側からの噴射剤の圧力によっても、原液への噴射剤の溶け込みを促進することが困難となっていた。
従って、予め比較的粘度の高い原液を収納したエアゾール容器(50)内に上記従来の噴射装置を用いて噴射剤を充填した場合には、比較的粘度の低い原液を収納したものと比較して、噴射剤が原液に溶け込みにくく、噴射剤の充填時には、原液に溶け込まない噴射剤がそのままエアゾール容器(50)のヘッドスペース(56)に充満し、エアゾール容器(50)内の圧力が、粘度の低い原液を収納した場合と比較して高いものとなる。
また、ステム(51)を押圧するのに必要な圧力はエアゾール容器(50)毎に異なるが、平均すると約0.6MPa以上である。そのため、供給部側の噴射剤の圧力によってステム(51)を押圧するためには、供給部側の噴射剤の圧力が、エアゾール容器(50)内の圧力よりも少なくとも約0.6MPa以上高い圧力を要するものとなる。従って、供給部側の圧力が、エアゾール容器(50)内の圧力+約0.6MPaよりも低いものとなった場合には、供給部側からの噴射剤の圧力によってステム(51)を押圧することが困難となってバルブ機構(55)が閉弁し、エアゾール容器(50)内への噴射剤の充填ができないものとなる。
従って、特許文献1に記載の如き従来の充填装置では、噴射剤を充填するために供給部側の噴射剤の圧力が、エアゾール容器(50)内の高い圧力+ステム(51)を押圧するのに必要な圧力よりも高くなければならない。そのため、予め規定量の噴射剤を供給部に収納して行うインパクト充填の場合、供給部に収納した噴射剤の収納量がエアゾール容器(50)への充填作業によって順次減少し、充填作業の最終段階においては、供給部側の噴射剤の圧力が上記エアゾール容器(50)内の高い圧力+ステム(51)を押圧するのに必要な圧力よりも低いものとなる。従って、この時点でエアゾール容器(50)のバルブ機構(55)が閉弁するため、上記エアゾール容器(50)内の高い圧力+ステム(51)を押圧するのに必要な圧力よりも若干低い圧力の噴射剤が供給部側に残存した状態で、充填作業が終了するものとなる。よって、規定量の噴射剤をエアゾール容器(50)内に確実に充填することが困難となっていた。
また、エアゾール容器(50)を振とうさせて内部の原液に噴射剤を溶け込ませながら、平衡圧でエアゾール容器(50)内に噴射剤を充填する平衡圧充填においても、上記インパクト充填と同様に噴射剤を充填するために供給部側の噴射剤の圧力が、エアゾール容器(50)内の高い圧力+ステム(51)を押圧するのに必要な圧力よりも高くなければならないため、規定量の噴射剤をエアゾール容器(50)内に確実に充填することが困難となっていた。
また、従来より、ステム(51)を上方に付勢しているスプリング(57)の付勢力の差異や組みつけ状態の差異等が原因となり、エアゾール容器(50)毎にステム(51)を押圧するのに必要な押圧力が異なるものとなっていた。そのため、噴射剤の充填時に供給部側の噴射剤がバルブ機構(55)を開弁するのに必要とする圧力、即ちエアゾール容器(50)内の圧力+ステム(51)を押圧するのに必要な圧力が、エアゾール容器(50)毎に異なるものとなる。よって、このようにバルブ機構(55)を開弁するのに必要とする圧力が異なるエアゾール容器(50)に噴射剤を各々充填した場合、充填作業終了時におけるバルブ機構(55)の閉弁時の供給部側の圧力がエアゾール容器(50)毎に異なるものとなるため、充填作業前に供給部に同量の噴射剤を収納した場合でも、バルブ機構(55)の閉弁時における供給部側の噴射剤の残量が、エアゾール容器(50)毎に異なるという事態が生じていた。従って、エアゾール容器(50)内に充填された噴射剤の充填量にバラツキが生じ、噴射剤の充填量が各エアゾール容器(50)において10%以上も異なるものとなっていた。
そこで、本発明は上記の如き課題を解決しようとするものであって、比較的粘度の低い原液のみならず、粘度の高い原液を使用した場合であっても、規定量の噴射剤を確実に充填し、噴射剤の充填量にバラツキが生じないものとするとともに、供給部側の圧力よりもエアゾール容器内の圧力が高くなった場合でも、エアゾール容器側から供給部側への噴射剤の逆流を阻止可能とする噴射剤の充填装置を得ようとするものである。
本願発明は上述の如き課題を解決するため、原液及び噴射剤を予め充填したエアゾール容器内に、このエアゾール容器に設けたバルブ機構を介して噴射剤を充填する噴射剤の充填装置に関するものである。尚、エアゾール容器の噴射剤の一般的な充填方法としては、エアゾール容器内に予め原液のみを充填しておき、後から噴射剤を一度に充填する方法と、エアゾール容器内に原液及び規定量以下の噴射剤を予め充填した後、エアゾール容器内の噴射剤が規定量に達するまで再度噴射剤のみを充填する方法が挙げられるが、本願発明は、後者の充填方法を前提としたものである。
また、下端側にエアゾール容器のバルブ機構に臨ませて、このバルブ機構のバルブ部材を常時押圧して開弁する弁開放部材を配置し、この弁開放部材に上記バルブ機構の開弁時にエアゾール容器内部と連通可能とする連通孔を形成したものである。このように、バルブ機構のバルブ部材を常時押圧して開弁する弁開放部材を配置することにより、使用時にはこの弁開放部材によってステムを機械的に押圧し、エアゾール容器のバルブ機構を開弁状態に保つことが可能となる。
従って、従来の充填装置では供給部からの噴射剤の圧力によってバルブ機構を開弁するのに対し、本発明では上記の如く機械的にバルブ機構を開弁するものであるから、エアゾール容器に予め噴射剤の通路を機械的作用によって確保した状態で噴射剤の加圧充填作業を行うことができるものである。そのため、ステムに装着したスプリングやステムガスケットの抵抗を殆ど受けることなく、供給部から供給された規定量の噴射剤を、エアゾール容器内に確実に加圧充填することが可能となる。また、上記の如く供給部からの噴射剤は、上記噴射剤の通路を抵抗なく流通することができることから、供給時の圧力を著しく低下させることなく良好に保った状態で噴射剤をエアゾール容器内に流入し、エアゾール容器内の原液に衝突することができる。そのため、供給部からの噴射剤の圧力が原液に直接伝わり、原液への噴射剤の溶け込みを促進することが可能となる。
また、弁開放部材の上端側に、供給路を介して噴射剤の供給部と連通する流通管を配置し、この流通管に、供給部からエアゾール容器への噴射剤の加圧流通時には、この噴射剤の圧力により上記流通管の流通路を開口可能とするとともに、エアゾール容器から供給部側への加圧流通時には、エアゾール容器内の圧力により流通管の流通路を閉止可能とする弁部材を配置したものである。
ここで、上記の如く弁開放部材の押圧によりエアゾール容器のバルブ機構を機械的に開弁した際に、エアゾール容器側の圧力が供給部側の圧力よりも高い場合には、エアゾール容器内に予め充填した噴射剤及び原液が供給部側に逆流するものとなり、この逆流により原液が供給路内に付着するおそれがある。そして、このように供給路内に付着した原液は、エアゾール容器を充填装置から取り外す際に飛散してエアゾール容器の蓋体等に付着したり、周囲に付着する等の不都合が生じるおそれがある。
しかしながら、本発明においては上記の如く弁部材を配置していることから、バルブ機構の開弁直後等にエアゾール容器側の圧力が供給部側の圧力よりも高くなった場合には、エアゾール容器側の噴射剤の圧力によって、弁部材が流通管に形成された流通路を密閉するものとなるため、弁部材によって供給部側への噴射剤の逆流を確実に阻止することが可能となる。従って、エアゾール内容物の逆流により供給路内に原液が付着し、原液が飛散する等の不都合を防ぐことができる。
そして、弁開放部材によってエアゾール容器のバルブ部材を常時押圧することにより、エアゾール容器のバルブ機構を開弁状態に保持し、この開弁状態において、エアゾール容器側の圧力が供給部側の圧力よりも高い場合には、上記弁部材によりエアゾール容器内から供給部側へのエアゾール内容物の逆流を阻止可能とするとともに、供給部側の圧力がエアゾール容器側の圧力よりも高い場合には、上記供給部から弁部材、バルブ機構を介してエアゾール容器内に噴射剤を流入可能とするものである。
また本発明は、原液及び噴射剤を予め充填したエアゾール容器内に、このエアゾール容器に設けたバルブ機構を介して噴射剤を充填する噴射剤の充填装置において、エアゾール容器の蓋体に開口形成したステム挿通口の外周に配置するとともに、このエアゾール容器から外方に突出したステム突出部の外周を配置間隔を介して被覆可能とした環状の密閉部材を設け、この密閉部材の上端側に、本発明のバルブ部材であるステムを押圧可能とした弁開放部材を配置するとともに、この弁開放部材にエアゾール容器内と連通する連通孔を形成し、上記弁開放部材の上端側に、供給路を介して噴射剤の供給部と連通するとともに内周面に弁座を設けた流通管を配置し、この流通管内に、供給部からエアゾール容器への噴射剤の加圧流通時には、この噴射剤の圧力により流通管の弁座とは離間方向に移動して流通管の流通路を開口可能とするとともに、エアゾール容器から供給部側への加圧流通時には、噴射剤の圧力により流通管の弁座に密着して流通管の流通路を閉止可能とする弁部材を配置して成り、上記密閉部材をステム挿通口の外周に配置することにより、この密閉部材によって上記弁開放部材とステム挿通口との間を気密的に接続するとともに、上記弁開放部材がステムを押圧してエアゾール容器内のバルブ機構を開弁状態に保持し、この開弁状態において、エアゾール容器側の圧力が供給部側の圧力よりも高い場合には、上記弁部材によりエアゾール容器内から供給部側へのエアゾール内容物の逆流を阻止可能とするとともに、供給部側の圧力がエアゾール容器側の圧力よりも高い場合には、上記供給部から弁部材、バルブ機構を介してエアゾール容器内に噴射剤を流入可能としたものであってもよい。
また本発明は、原液及び噴射剤を予め充填するとともに噴射剤の導出筒をステムガスケットから外方に突出配置しないメス型バルブ式のエアゾール容器内に、このエアゾール容器に設けたバルブ機構を介して噴射剤を充填する噴射剤の充填装置において、エアゾール容器の蓋体に開口形成したステム挿通口の外周に配置可能とする環状の密閉部材を設け、この密閉部材の配置間隔を介した内方に、棒状に形成した弁開放部材を挿通配置し、この弁開放部材によりステム挿通口を介して上記バルブ機構のバルブ部材を押圧可能とするとともに、この弁開放部材に、上記バルブ機構の開弁時にはエアゾール容器内部と連通可能とする連通孔を形成し、この弁開放部材の上端側に、供給路を介して噴射剤の供給部と連通するとともに内周面に弁座を設けた流通管を配置し、この流通管内に、供給部からエアゾール容器への噴射剤の加圧流通時には、この噴射剤の圧力により流通管の弁座とは離間方向に移動して流通管の流通路を開口するとともに、エアゾール容器から供給部側への加圧流通時には、噴射剤の圧力により流通路の弁座に密着して流通管の流通路を閉止する弁部材を配置して成り、上記密閉部材をエアゾール容器のステム挿通口の外周に配置することにより、この密閉部材によって上記弁開放部材とステム挿通口との間を気密的に接続するとともに、上記弁開放部材がバルブ部材を押圧してエアゾール容器内のバルブ機構を開弁状態に保持し、この開弁状態において、エアゾール容器側の圧力が供給部側の圧力よりも高い場合には、上記弁部材によりエアゾール容器内から供給部側へのエアゾール内容物の逆流を阻止可能とするとともに、供給部側の圧力がエアゾール容器側の圧力よりも高い場合には、上記供給部から弁部材、弁開放部材の連通孔、及びバルブ機構を介してエアゾール容器内に噴射剤を流入可能としたものであってもよい。
また、流通管は、内周面とは間隔を介した内方に流通小管を配置し、この流通小管を介して流通管の流通路と弁開放部材の連通孔とを連通可能とし、この流通小管の側壁に、上記流通路と連通する連通口を形成するとともに、この流通小管の先端開口部を弁部材にて被覆することにより、供給部からエアゾール容器内への噴射剤の充填時において、エアゾール容器側の圧力が供給部側の圧力よりも高い場合には、エアゾール容器側の圧力によって弁部材が流通管の内面に設けた弁座に密着して流通管の流通路を閉止し、噴射剤及びエアゾール内容物の供給部側への逆流を阻止可能とする一方、供給部側の圧力がエアゾール容器側の圧力よりも高い場合には、供給部側からの噴射剤の圧力によって弁部材が流通小管側に移動して、流通管の内周面と弁部材との間に噴射剤の連通路を形成し、供給部からの噴射剤を上記弁部材及び連通口を介してエアゾール容器側に流通可能としたものである。
また、弁部材は、椀型に形成した弾性部材から成り、エアゾール容器側の圧力が供給部側の圧力よりも高い場合には、流通管の弁座に密着して流通管の流通路を閉止可能とするとともに、供給部側の圧力がエアゾール容器側の圧力よりも高い場合には、流通小管側に弾性変形して流通管の内周面と弁部材との間に噴射剤の連通路を形成可能としたものであってもよい。
このように、弁部材を弾性部材にて形成し、エアゾールバルブのステム機構の如くスプリングを用いないものであるから、供給部側の圧力がエアゾール容器側の圧力よりもわずかに高いだけでも、弁部材を開弁してエアゾール容器内に噴射剤を流入可能とすることが可能となる。従って、ステムを押圧するために少なくとも約0.6MPaの圧力を必要とする上記従来の充填装置の場合と比較して、充填時に供給部側の噴射剤が最低限必要とする圧力を低く抑えることが可能となるため、必要以上に高い圧力を必要とすることなく、供給部側の圧力がわずかに高いだけでもバルブ機構の開弁が可能となる。このように、供給部側の噴射剤に高い圧力を必要とすることなく弁部材を開弁することができるため、供給部側の規定量の噴射剤をエアゾール容器内に確実に充填することができる。
また、上記の如く噴射剤の充填時における弁部材の抵抗が極めて低いものとなるため、供給時に、ステムを介したエアゾール容器側の噴射剤の加圧力を著しく低下させることなく良好に保った状態で、供給部側から噴射剤をエアゾール容器内に充填することが可能となる。従って、噴射剤を効率良く充填することができるとともに、ステムに装着したスプリングやステムガスケットにより充填圧力を低下させることなく、供給時の圧力を良好に保った状態で噴射剤がエアゾール容器内の原液に到達するものとなるため、この噴射剤の充填圧力によって、原液への噴射剤の溶け込みを促進することが可能となる。
また、弁部材は平板状に形成し、エアゾール容器側の圧力が供給部側の圧力よりも高い場合には、流通管の弁座に密着して流通管の流通路を閉止可能とするとともに、供給部側の圧力がエアゾール容器側の圧力よりも高い場合には、流通小管側に移動して流通管の内周面と弁部材の外周との間に噴射剤の連通路を形成可能としたものであってもよい。
本願発明は上述の如く構成したものであって、弁開放部材にてステムを押圧することにより、エアゾール容器内のバルブ機構を開弁状態に保持するものであるから、エアゾール容器に予め噴射剤の通路を確保した状態で噴射剤の加圧充填作業を行うことができるものである。そのため、従来の充填装置の如くステムに装着したスプリングやステムガスケットの抵抗を殆ど受けることなく、供給部から加圧して供給された規定量の噴射剤をエアゾール容器内に確実に充填することが可能となる。また、上記の如く供給部からの噴射剤は、供給時の圧力を保った状態でエアゾール容器内に流入してエアゾール容器内の原液に衝突するものであるから、この噴射剤の圧力が原液に直接伝わり、原液への噴射剤の溶け込みを促進することが可能となるため、供給部からの噴射剤を原液に効率よく充填することが可能となる。
また、供給部からエアゾール容器への噴射剤の加圧流通時には、上記噴射剤の圧力により弁部材を移動させて流通路を開口し、エアゾール容器から供給部側への加圧流通時には流通路を閉止可能としている。そのため、エアゾール容器内のエアゾール内容物が逆流した場合でも、逆流した噴射剤の圧力により弁部材が流通路を密閉するものとなり、この弁部材によって、供給部側へのエアゾール内容物の逆流を阻止することが可能となる。従って、逆流した原液が供給路内に付着するという事態が生じにくいものとなり、エアゾール容器を充填装置から取り外す際に、供給路内に付着した原液がエアゾール容器の蓋体等に付着したり、充填装置の周囲に飛び散るといった不都合を防ぐことができる。
本発明の実施例1において、供給部側の圧力よりもエアゾール容器側の圧力が高い状態を示す部分断面図。 実施例1、2及び他の異なる実施例を示す弁開放部材の底面図。 実施例1において、供給部側の圧力がエアゾール容器側の圧力よりも高い状態を示す部分断面図。 本発明の実施例2において、供給部側の圧力がエアゾール容器側の圧力よりも高い状態を示す部分断面図。 実施例3において、供給部側の圧力よりもエアゾール容器側の圧力が高い状態を示す部分断面図。 実施例3の弁開放部材の押圧体の底面図。 本発明の実施例4において、供給部側の圧力よりもエアゾール容器側の圧力が高い状態を示す部分断面図。 従来の充填装置を示す部分断面図。
本発明の実施例1を図1〜3において説明すると、 図1に示す如く(1)は円筒状に形成した密閉部材であって、この密閉部材(1)内に、エアゾール容器(2)の蓋体(25)中央に形成したステム挿通口(35)から外方に突出したステム突出部(3)を挿通配置することにより、ステム突出部(3)の外周を被覆可能としたものである。また、この密閉部材(1)は、ステム突出部(3)を挿通配置した際に、ステム突出部(3)との間に一定の配置間隔(9)を形成している。このように密閉部材(1)を配置することにより、弁開放部材(4)とエアゾール容器(2)の蓋体(25)中央に形成した平坦面(26)との間を密閉可能なものとしている。
そして、この密閉部材(1)の上端には断面コ字型に形成した弁開放部材(4)の下端を接続し、この弁開放部材(4)の天面(19)を押圧面(5)としている。そして、この弁開放部材(4)の中央部には、本発明のバルブ部材であるステム(6)の噴射孔(7)と連通する連通孔(8)を貫通形成するとともに、この連通孔(8)に連続して、弁開放部材(4)の天面(19)に、図2(a)に示す如く連通凹部(10)を天面(19)の直径方向に2本、十字型に交差して凹設している。尚、本実施例の連通凹部(10)は、図2(a)に示す如く天面(19)の直径方向に2本形成しているが、他の異なる実施例では、図2(b)に示す如く天面(19)の直径方向に1本形成したり、図2(c)に示す如く天面(19)に4箇所形成した円形の押圧面(5)以外の部分を凹設して連通凹部(10)としたものであっても良い。
そして、この弁開放部材(4)の上面には、筒状の流通管(11)を接続配置するとともに、この流通管(11)内には、この流通管(11)と同軸方向に流通小管(12)を配置している。この流通小管(12)は、基端側を流通管(11)の内周面と一体に形成し、流通小管(12)内を弁開放部材(4)の連通孔(8)と連通可能なものとしている。また、この流通小管(12)の先端側を、流通管(11)の内周面とは間隔を介して流通管(11)内の軸方向に突出配置し、この突出部分には、連通口(13)を二箇所形成し、この連通口(13)を介して、流通管(11)の上端側に形成した流通路(14)と弁開放部材(4)の連通孔(8)とを連通可能なものとしている。
また、上記流通小管(12)の先端開口部(15)には、弾性材料であるゴム材にて形成した弁部材(16)を被覆している。この弁部材(16)は、底壁(17)及びこの底壁(17)からテーパ状に拡開したテーパ部(18)にて形成した椀型であって、上記底壁(17)の内面中央には、逆円錐状の係合突起(20)を突出形成している。そして、この係合突起(20)を上記流通小管(12)の先端開口部(15)内に挿入配置した状態で流通小管(12)の先端開口部(15)に弁部材(16)を配置している。
これにより、上記弁部材(16)のテーパ部(18)が流通小管(12)の先端開口部(15)の外周に位置するものとなる。また、上記の如く弁部材(16)の係合突起(20)を流通小管(12)の先端開口部(15)内に配置していることから、この係合突起(20)により、弁部材(16)の中央部が常に先端開口部(15)に位置するよう、位置決めすることが可能となる。そのため、弁部材(16)の位置ズレを防ぐことが可能となり、弁部材(16)の機能を常に正常に保つことができる。そして、上記の如く弁部材(16)をゴム材にて形成しているため、噴射剤のわずかな圧力によっても弁部材(16)を弾性変形させることが可能となるものである。
また、流通管(11)の内周面には、上記流通小管(12)の上方に、弁部材(16)の弁座(21)を環状に突出形成している。これにより、エアゾール容器(2)側の圧力が供給部側の圧力よりも高くなった場合には、弁部材(16)が噴射剤の供給部側への圧力によって弁座(21)側に移動するとともに弾性変形し、図1に示す如く、弁座(21)に密着するものとなる。そのため、この弁部材(16)によって流通管(11)の流通路(14)を密閉することが可能となる。
また、上記密閉部材(1)、弁開放部材(4)、及び流通管(11)の外周には、筒状の供給管(22)を配置している。即ち、この供給管(22)の下端には、それぞれ密閉部材(1)、弁開放部材(4)、及び流通管(11)を挿入配置するとともに、流通管(11)の上方には供給部と連通した供給路(23)を形成している。そして、上記の如く形成した供給管(22)の外周には、筒状のカバー部材(28)を被覆配置している。
上記の如く構成した充填装置において、規定量の噴射剤を充填するための充填機構について以下に説明する。まず、ステム突出部(3)を密閉部材(1)に挿通して、エアゾール容器(2)を本発明の充填装置に接続し、密閉部材(1)の下端面(24)を、ステム突出部(3)の外周に位置する蓋体(25)の平坦面(26)に当接配置する。尚、本実施例のエアゾール容器(2)内には、既に一定量の噴射剤及び原液が充填されている。また、供給部(図示せず)には、予め上記エアゾール容器(2)内に充填するための規定量の充填剤を収納している。尚、本実施例では上記の如く、インパクト充填によりエアゾール容器(2)内に噴射剤を充填するものであるが、他の異なる実施例においては、エアゾール容器(2)を振とうしながら平衡圧にてエアゾール容器(2)内に噴射剤を充填する、いわゆる平衡圧充填により噴射剤を充填することも可能である。
そして、上記の如くエアゾール容器(2)を充填装置に接続することにより、密閉部材(1)の上端側に設けた弁開放部材(4)がエアゾール容器(2)のステム(6)を押圧するものとなる。尚、上記の如くエアゾール容器(2)の平坦面(26)を密閉部材(1)の下端面(24)に当接させることにより、弁開放部材(4)の押圧面(5)によってステム(6)が押圧されるよう、予め密閉部材(1)の軸方向の長さを調節している。そして、上記の如く弁開放部材(4) の押圧面(5)がステム(6)を押圧することにより、図1に示す如く、エアゾール容器(2)のステムガスケット(31)にて閉止していたステム(6)のオリフィス(30)がステムガスケット(31)の弾性変形により開放され、エアゾール容器(2)のバルブ機構が開弁するものとなる。
上記の如く本実施例の充填装置にエアゾール容器(2)を接続することにより、弁開放部材(4)によってステム(6)を機械的作用により押圧可能としているため、供給部からの噴射剤の圧力のみによりステム(6)を押圧してバルブ機構を開弁する従来の充填装置とは異なり、エアゾール容器(2)内に流動性の悪い原液を充填した場合であっても、供給部側の噴射剤の圧力や、エアゾール容器(2)毎に異なるステム(6)の押圧に必要な圧力に関係なく、バルブ機構の開弁状態を機械的に保った状態で、供給部からの規定量の噴射剤をエアゾール容器(2)内に確実に加圧充填することができる。従って、噴射剤の充填後において、エアゾール容器(2)内の噴射剤の充填量のバラツキを防ぐ事が可能となる。
また、上記の如くバルブ機構を機械的作用により開弁するため、供給部からの噴射剤を、スプリング(32)やステムガスケット(31)の抵抗を殆ど受けることなくエアゾール容器(2)内に充填することができる。よって、供給部側からの噴射剤の圧力を著しく低下させることなく噴射剤をエアゾール容器(2)内の原液に接触させることができるため、この噴射剤の圧力によって、原液への噴射剤の溶け込みを促進することが可能となる。
ここで、エアゾール容器(2)内には予め一定量の噴射剤及び原液が充填されていることから、このバルブ機構の開弁直後には、一時的にエアゾール容器(2)内の圧力が供給部側の圧力よりも高いものとなり、エアゾール容器(2)内の噴射剤及び原液が供給部側に逆流するものとなる。しかしながら、この逆流時において、図1に示す如く、流通管(11)内に設けた弁部材(16)がエアゾール容器(2)側からの噴射剤の圧力によって弁座(21)側に押圧され、弁部材(16)のテーパ部(18)が弾性変形して弁座(21)に密着するものとなる。そのため、流通路(14)が弁部材(16)によって密閉されるものとなるため、流通路(14)から供給部側への噴射剤及び原液の逆流を阻止することができる。
従って、本実施例の如き弁部材(16)を設けていない場合には、噴射剤及び原液の逆流によって供給路(23)や流通路(14)内に原液が付着するものとなり、供給路(23)内に付着した原液がエアゾール容器(2)を充填装置から取り外す際に飛散し、蓋体(25)等に付着したり、周囲を汚染する等の不都合が生じやすいものとなるが、本実施例では上記弁部材(16)を設けていることから、このような不都合は生じにくいものである。
そして、供給部から供給路(23)を介して噴射剤をエアゾール容器(2)側に供給した場合には、供給部側の噴射剤が流通路(14)を通過して弁部材(16)に当接する。この時、エアゾール容器(2)内の圧力よりも供給部側の圧力が少なくとも0.02MPa以上高い場合は、図3に示す如く、弁部材(16)のテーパ部(18)が供給部側の圧力によって流通小(12)側に弾性変形し、この弾性変形によって、流通管(11)と弁部材(16)との間に連通路(27)が形成されるものとなる。
これにより、流通路(14)を通過した供給部側からの噴射剤は、弁部材(16)を介して連通路(27)を通過し、流通小管(12)の連通口(13)から流通小管(12)内に流入するものとなる。そして、流通小管(12)内に流入した噴射剤は弁開放部材(4)の連通孔(8)及び連通凹部(10)を通過し、ステム(6)の噴射孔(7)内に流入する。そして、ステム(6)の噴射孔(7)内に流入した噴射剤は、ステム(6)のオリフィス(30)を介してエアゾール容器(2)内に充填されるものとなる。また、弁開放部材(4)の連通凹部(10)に流入した噴射剤は、連通凹部(10)からステム(6)と密閉部材(1)との間に形成された配置間隔(9)、及びステム(6)とステム挿通口(35)との間に形成された連通間隔(40)を介してステムガスケット(31)を噴射剤の圧力によって押し広げ、このステムガスケット(31)とステム(6)との間隔を通過してエアゾール容器(2)内に充填されるものとなる。
上記の如く、エアゾール容器(2)内に噴射剤を、供給部側の圧力がエアゾール容器(2)側の圧力よりも0.02MPa以上高い場合に流入可能とするものである。そのため、噴射剤の充填時には、ステム(51)を押圧するために、供給部側の圧力をエアゾール容器(50)側の圧力よりも少なくとも約0.6MPa以上とする必要がある従来の充填装置の場合と比較して、充填時に供給部側の噴射剤が最低限必要とする圧力を低く抑えることが可能となる。
また、上記の如く噴射剤の充填時における弁部材(16)の抵抗が極めて低いものとなるため、弁部材(16)を通過した供給部側の噴射剤の圧力を著しく低下させることなく、噴射剤の圧力を良好に保った状態で噴射剤をエアゾール容器(2)内に充填することが可能となる。従って、規定量の噴射剤を効率よくエアゾール容器(2)内に充填することが可能となる。また、エアゾール容器(2)内の原液に噴射剤を高い圧力で衝突させることができるため、流動性の悪い原液を使用した場合であっても、上記噴射剤の圧力により、原液への噴射剤の溶け込みを促進することが可能となる。そのため、噴射剤の溶け込み不足によるエアゾール容器(2)内の圧力の著しい上昇を防ぐ事が可能となり、エアゾール容器(2)内の圧力を適度な圧力に保ちながら噴射剤を充填することが可能となる。
また、上記実施例1の弁部材(16)は、底壁(17)及びこの底壁(17)からテーパ状に拡開したテーパ部(18)にて椀型に形成しているが、本実施例2では、図4に示す如く、弁部材(16)を平板状の平板壁(33)にて形成している。また、上記平板壁(33)の底面中央部に嵌合突部(34)を突出形成し、この嵌合突部(34)を流通小管(12)の先端開口部(15)に嵌合可能なものとている。そのため、この嵌合突部(34)により、弁部材(16)の中央部が常に先端開口部(15)に位置するよう、位置決めすることが可能となる。
そして、供給部から供給路(23)を介して噴射剤をエアゾール容器(2)側に供給した場合には、供給部側の噴射剤が流通路(14)を介して弁部材(16)に当接する。この時、エアゾール容器(2)内の圧力よりも供給部側の圧力が高い場合には、図4に示す如く、弁部材(16)が供給部側の圧力によって流通小管(12)側に移動し、流通管(11)と弁部材(16)との間に連通路(27)が形成されるものとなる。
これにより、流通路(14)を通過した供給部側からの噴射剤は、弁部材(16)を介して連通路(27)を通過し、流通小管(12)の連通口(13)から流通小管(12)内に流入するものとなる。そのため、供給部側の圧力がエアゾール容器(2)側の圧力よりわずかでも高くなると、実施例1の如く弁部材(16)を弾性変形させるまでもなく、弁部材(16)の移動によって流通管(11)と弁部材(16)との間に連通路(27)が形成されるものとなり、エアゾール容器(2)内に噴射剤を流入可能とするものである。このように、本実施例では弁部材(16)を弾性変形させるための余分な圧力を必要としないため、噴射剤の充填に要する圧力を最低限に抑えることができる。
上記の如く、噴射剤の充填時における弁部材(16)の抵抗が殆どないため、弁部材(16)を通過した供給部側の噴射剤の圧力を著しく低下させることなく、噴射剤の圧力を良好に保った状態で噴射剤をエアゾール容器(2)内に充填することが可能となり、規定量の噴射剤を効率よくエアゾール容器(2)内に充填することができる。また、エアゾール容器(2)内の原液に噴射剤を高い圧力で衝突させることができるため、流動性の悪い原液を使用した場合であっても、上記噴射剤の圧力により、原液への噴射剤の溶け込みを促進することが可能となり、エアゾール容器(2)内の圧力を必要以上に高めることなく適度な圧力に保ちながら噴射剤を充填することが可能となる。
また、エアゾール容器(2)側の圧力が供給部側の圧力よりも高くなった場合には、弁部材(16)がエアゾール容器(2)側からの噴射剤の圧力によって弁座(21)側に押圧され、弁部材(16)の平板壁(33)の外周が弁座(21)に密着するものとなる。これにより、流通路(14)が弁部材(16)によって密閉されるものとなるため、流通路(14)から供給部側への噴射剤及び原液の逆流を阻止することができる。
上記実施例1、2における噴射剤の充填装置は、いずれもエアゾール容器(2)内に設けたハウジングにステム(6)の下端側を挿入配置するとともに、ステム(6)の上端側をステム挿通口(35)から外方に突出配置したエアゾール容器(2)に使用するものであるが、本実施例3及び下記実施例4における噴射剤の充填装置は、エアゾール容器(2)に予めステム(6)を組みつけることなく、原液及び噴射剤の充填完了後に、押釦と一体に形成したステム(6)をエアゾール容器(2)のステム挿通口(35)に接続して用いる、いわゆるメス型バルブを設けたエアゾール容器(2)に使用するものである。
本実施例3について以下に詳細に説明すると、 図5に示す如く、(1)は円筒状に形成した密閉部材(1)であって、この密閉部材(1)を、エアゾール容器(2)の蓋体(25)の中央に形成したステム挿通口(35)の外周に配置している。そして、この密閉部材(1)の上端には、断面略T字型の弁開放部材(4)を接続している。この弁開放部材(4)は、棒状に形成した押圧体(36)と、この押圧体(36)の上端に環状に形成した環状鍔(37)とから成るものである。そして、この弁開放部材(4)の押圧体(36)を密閉部材(1)の内方に配置間隔(9)を介して挿通した状態で、上記環状鍔(37)の下端面を密閉部材(1)の上端面に周方向に密着配置している。
上記の如く密閉部材(1)と弁開放部材(4)とを接続することにより、密閉部材(1)によって弁開放部材(4)の環状鍔(37)とエアゾール容器(2)のステム挿通口(35)との間を密閉可能なものとしている。また、上記弁開放部材(4)には、上端中央部から下端にかけて、弁開放部材(4)の軸方向に1本の連通孔(8)を貫通形成している。また、上記弁開放部材(4)の押圧体(36)の先端面(38)には、図5、6に示す如く、この連通孔(8)と連通可能とする連通凹部(10)を、連通孔(8)とは垂直方向に凹設している。
また、この弁開放部材(4)の上面には、筒状の流通管(11)を接続配置するとともに、この流通管(11)内には、この流通管(11)と同軸方向に流通小管(12)を配置している。この流通小管(12)は、基端側を流通管(11)と一体に形成し、流通小管(12)内を弁開放部材(4)の連通孔(8)と連通可能なものとしている。また、この流通小管(12)の先端側を、流通管(11)の内周面とは間隔を介して流通管(11)内の軸方向に突出配置し、この突出部分には、連通口(13)を二箇所形成し、この連通口(13)を介して、流通管(11)の上端側に形成した流通路(14)と弁開放部材(4)の連通孔(8)とを連通可能なものとしている。
また、上記流通小管(12)の先端開口部(15)には、弾性材料であるゴム材にて形成した弁部材(16)を被覆している。この弁部材(16)は、底壁(17)及びこの底壁(17)からテーパ状に拡開したテーパ部(18)にて形成した椀型であって、上記底壁(17)の内面には、逆円錐状の係合突起(20)を突出形成している。そして、この係合突起(20)を上記流通小管(12)の先端開口部(15)内に挿入配置した状態で流通小管(12)の先端開口部(15)に弁部材(16)を配置している。
これにより、上記弁部材(16)のテーパ部(18)が流通小管(12)の先端開口部(15)の外周に位置するものとなる。また、上記の如く弁部材(16)の係合突起(20)を流通小管(12)の先端開口部(15)内に配置していることから、この係合突起(20)により、弁部材(16)の中央部が常に先端開口部(15)に位置するよう、位置決めすることが可能となる。そのため、弁部材(16)の位置ズレを防ぐことが可能となり、弁部材(16)の機能を常に正常に保つことができる。そして、上記の如く弁部材(16)をゴム材にて形成しているため、供給部側の圧力がわずかに高いだけでも弁部材(16)の開弁が可能となるものである。
また、流通管(11)の内周面には、上記流通小管(12)の上方に、弁部材(16)の弁座(21)を環状に突出形成している。これにより、エアゾール容器(2)側の圧力が供給部側の圧力よりも高くなった場合には、弁部材(16)が供給部側への噴射剤の圧力によって弁座(21)側に移動するとともに弾性変形し、図5に示す如く、弁座(21)に密着するものとなる。そのため、この弁部材(16)によって流通管(11)の流通路(14)を密閉することが可能となる。
また、上記密閉部材(1)、弁開放部材(4)、及び流通管(11)の外周には、筒状の供給管(22)を配置している。即ち、この供給管(22)の下端には、それぞれ密閉部材(1)、弁開放部材(4)、及び流通管(11)を挿入配置するとともに、流通管(11)の上方には供給部と連通した供給路(23)を形成している。そして、上記の如く形成した供給管(22)の外周には、筒状のカバー部材(28)を被覆配置している。
上記の如く構成した本実施例の充填装置において、規定量の噴射剤を充填するための充填機構について以下に説明する。まず、充填装置に設けた密閉部材(1)の下端面(24)を、ステム挿通口(35)の外周に形成した蓋体(25)の平坦面(26)に当接配置した状態で、エアゾール容器(2)を充填装置に接続する。尚、本実施例のエアゾール容器(2)内には、既に一定量の噴射剤及び原液が充填されている。また、供給部(図示せず)には、予め上記エアゾール容器(2)内に充填するための規定量の充填剤を収納している。尚、本実施例では上記の如く、インパクト充填によりエアゾール容器(2)内に噴射剤を充填するものであるが、他の異なる実施例においては、エアゾール容器(2)を振とうしながら平衡圧にてエアゾール容器(2)内に噴射剤を充填する、いわゆる平衡圧充填により噴射剤を充填することも可能である。
そして、上記の如くエアゾール容器(2)を充填装置に接続することにより、図5に示す如く、充填装置に設けた弁開放部材(4)の押圧体(36)の先端側がステム挿通口(35)からエアゾール容器(2)の内方に進入する。そのため、弁開放部材(4)の押圧体(36)の先端面(38)により、エアゾール容器(2)のバルブ機構を構成するバルブ部材(44)が下方に押圧されるものとなる。尚、上記の如く弁開放部材(4)の押圧体(36)がステム挿通口(35)に挿通可能となるよう、押圧体(36)の外径をステム挿通口(35)の内径よりも小径なものとしている。
また、エアゾール容器(2)の平坦面(26)に密閉部材(1)の下端面(24)を当接させた時点で、弁開放部材(4)の先端面(38)によってバルブ部材(44)が押圧されるよう、予め弁開放部材(4)の押圧体(36)の形成長さを調節している。そして、上記の如く弁開放部材(4) の先端面(38)によってバルブ部材(44)を押圧することにより、バルブ部材(44)の下方への移動及びステムガスケット(31)の弾性変形により、エアゾール容器(2)のステムガスケット(31)及びバルブ部材(44)にて閉止していたステム挿通口(35)が開放される。これにより、図5に示す如く、エアゾール容器(2)のバルブ機構が開弁するとともに、流通路(14)とエアゾール容器(2)内とが、弁開放部材(4)の連通孔(8)及び連通凹部(10)を介して連通するものとなる。
上記の如く本実施例の充填装置にエアゾール容器(2)を接続することにより、弁開放部材(4)の機械的作用によってバルブ機構を開弁可能としているため、供給部からの噴射剤の圧力のみによりバルブ機構を開弁する従来の充填装置とは異なり、供給部側の噴射剤の圧力や、エアゾール容器(2)毎に異なるステム(6)の押圧に必要な圧力に関係なく、バルブ機構の開弁状態を保った状態で供給部からの規定量の噴射剤をエアゾール容器(2)内に確実に加圧充填することができる。従って、噴射剤の充填後において、エアゾール容器(2)内の噴射剤の充填量のバラツキを防ぐ事が可能となる。
また、上記の如くバルブ機構を機械的作用により開弁するため、供給部からの噴射剤を、スプリング(32)やステムガスケット(31)の抵抗を殆ど受けることなくエアゾール容器(2)内に充填することができる。よって、供給部側からの噴射剤の圧力を著しく低下させることなく、エアゾール容器(2)内の原液に接触させることができるため、エアゾール容器(2)内に流動性の悪い原液を充填した場合であっても、この噴射剤の圧力によって、原液への噴射剤の溶け込みを促進することが可能となる。
ここで、エアゾール容器(2)内には予め一定量の噴射剤及び原液が充填されていることから、このバルブ機構の開弁直後には、一時的にエアゾール容器(2)内の圧力が供給部側の圧力よりも高いものとなり、エアゾール容器(2)内の噴射剤及び原液が供給部側に逆流するものとなる。しかしながら、この逆流時において、図5に示す如く、流通管(11)内に設けた弁部材(16)がエアゾール容器(2)側からの噴射剤の圧力によって弁座(21)側に押圧され、弁部材(16)のテーパ部(18)が弾性変形して弁座(21)に密着するものとなる。これにより、流通路(14)が弁部材(16)によって密閉されるものとなるため、流通路(14)から供給部側への噴射剤及び原液の逆流を阻止することができる。
従って、本実施例の如き弁部材(16)を設けていない場合には、噴射剤及び原液の逆流によって供給路(23)や流通路(14)内に原液が付着するものとなり、供給路(23)内に付着した原液がエアゾール容器(2)を充填装置から取り外す際に飛散し、蓋体(25)等に付着したり、周囲を汚染する等の不都合が生じやすいものとなるが、本実施例では上記弁部材(16)を設けていることから、このような不都合は生じにくいものである。
そして、供給部から供給路(23)を介して噴射剤をエアゾール容器(2)側に供給した場合には、供給部側の噴射剤が流通路(14)を介して弁部材(16)に当接する。この時、エアゾール容器(2)内の圧力よりも供給部側の圧力が少なくとも0.02MPa以上高い場合には、上記実施例1と同様に弁部材(16)のテーパ部(18)が供給部側の圧力によって流通小管(12)側に弾性変形し、この弾性変形によって、流通管(11)と弁部材(16)との間に連通路(27)が形成されるものとなる。
これにより、流通路(14)を通過した供給部側からの噴射剤は、弁部材(16)を介して連通路(27)を通過し、流通小管(12)の連通口(13)から流通小管(12)内に流入するものとなる。そして、流通小管(12)内に流入した噴射剤は弁開放部材(4)の連通孔(8)及び連通凹部(10)を通過し、エアゾール容器(2)内に充填されるものとなる。
上記の如く、エアゾール容器(2)内に噴射剤を、供給部側の圧力がエアゾール容器(2)側の圧力よりも0.02MPa以上高い場合に流入可能とするものである。そのため、噴射剤の充填時には、ステム(41)を押圧するために、供給部側の圧力をエアゾール容器(40)側の圧力よりも少なくとも約0.6MPa以上とする必要がある従来の充填装置の場合と比較して、充填時に供給部側の噴射剤が最低限必要とする圧力を低く抑えることが可能となる。
また、上記の如く噴射剤の充填時における弁部材(16)の抵抗が極めて低いものとなるため、弁部材(16)を通過した供給部側の噴射剤の圧力を著しく低下させることなく、噴射剤の圧力を良好に保った状態で噴射剤をエアゾール容器(2)内に充填することが可能となる。従って、規定量の噴射剤を効率よくエアゾール容器(2)内に充填することが可能となる。また、エアゾール容器(2)内の原液に噴射剤を高い圧力で衝突させることができるため、流動性の悪い原液を使用した場合であっても、上記噴射剤の圧力により、原液への噴射剤の溶け込みを促進することが可能となり、エアゾール容器(2)内の圧力を必要以上に高めることなく適度な圧力に保ちながら噴射剤を充填することが可能となる。
また、上記実施例3では弁開放部材(4)の外周に密閉部材(1)を配置しているが、上記の如く、実施例3の弁開放部材(4)を用いた場合、エアゾール容器(2)内と流通路(14)との連通を弁開放部材(4)の連通孔(8)及び連通凹部(10)のみで行うものである。そのため、上記実施例1、2では、弁開放部材(4)の連通孔(8)及び連通凹部(10)の他に、弁開放部材(4)とステム挿通口(35)との間に形成される連通間隔(40)においてもエアゾール容器(2)内と流通路(14)との間のエアゾール内容物の流通が行われるものであるが、上記実施例3では連通間隔(40)におけるエアゾール内容物の流通は行われない構成となっている。そのため、上記実施例3の弁開放部材(4)を組みつけた場合には、必ずしも弁開放部材(4)とエアゾール容器(2)のステム挿通口(35)との間を密閉可能とする密閉部材(1)を設ける必要はないものである。
そこで、本実施例では密閉部材(1)を設けることなく、図7に示す如く、弁開放部材(4)の環状鍔(37)の底面には、環状の固定部材(45)を供給管(22)の下端側に固定配置している。このように環状鍔(37)を介して固定部材(45)を供給管(22)に固定配置することにより、流通管(11)と固定部材(45)との間において弁開放部材(4)の環状鍔(37)を供給管(22)の内周に接続固定している。また、上記固定部材(45)の底部には、この固定部材(45)の底部とエアゾール容器(2)の蓋体(25)中央に形成した立ち上げ部(41)との当接を回避するために、内径を立ち上げ部(41)の外径よりも径大とした底側凹部(42)を形成している。
そして、エアゾール容器(2)を本実施例の充填装置に接続し、カバー部材(28)の下端側においてテーパ状に拡開形成した拡開部(43)の内周面にエアゾール容器(2)の蓋体(25)外周を当接させた時点で、充填装置に設けた弁開放部材(4)の押圧体(36)の先端側がステム挿通口(35)からエアゾール容器(2)の内方に進入する。そのため、図7に示す弁開放部材(4)の押圧体(36)の先端面(38)により、エアゾール容器(2)のバルブ機構を構成するバルブ部材(44)が下方に押圧されるものとなる。そして、上記の如く弁開放部材(4) の先端面(38)によってバルブ部材(44)を押圧することにより、上記実施例3と同様にエアゾール容器(2)のステムガスケット(31)及びバルブ部材(44)にて閉止していたステム挿通口(35)が、バルブ部材(44)の下方への移動及びステムガスケット(31)の弾性変形により開放されて、エアゾール容器(2)のバルブ機構が開弁するものとなる。
そして、上記の如くバルブ機構を開弁することにより、エアゾール容器(2)内部と流通管(11)の流通路(14)とが弁開放部材(4)の連通孔(8)及び連通凹部(10)を介して連通するものとなる。そして、流通路(14)からエアゾール容器(2)内へ、又はエアゾール容器(2)内から流通路(14)へのエアゾール内容物の流通が可能となり、噴射剤の充填作業を効率よく行うことができる。
2 エアゾール容器
4 弁開放部材
8 連通孔
11 流通管
12 流通小管
13 連通口
14 流通路
15 先端開口部
16 弁部材
21 弁座
23 供給路
27 連通路

Claims (3)

  1. 原液及び噴射剤を予め充填したエアゾール容器内に、このエアゾール容器に設けたバルブ機構を介して噴射剤を充填する噴射剤の充填装置において、下端側にエアゾール容器のバルブ機構に臨ませて、このバルブ機構のバルブ部材を常時押圧して開弁する弁開放部材を配置し、この弁開放部材に上記バルブ機構の開弁時にエアゾール容器内部と連通可能とする連通孔を形成し、この弁開放部材の上端側に、供給路を介して噴射剤の供給部と連通する流通管を配置し、この流通管に、供給部からエアゾール容器への噴射剤の加圧流通時には、この噴射剤の圧力により上記流通管の流通路を開口可能とするとともに、エアゾール容器から供給部側への加圧流通時には、エアゾール容器内の圧力により流通管の流通路を閉止可能とする弁部材を配置して成り、上記流通管は、内周面とは間隔を介した内方に流通小管を配置し、この流通小管を介して流通管の流通路と上記弁開放部材の連通孔とを連通可能とし、この流通小管の側壁に、上記流通路と連通する連通口を形成するとともに、この流通小管の先端開口部を弁部材にて被覆することにより、供給部からエアゾール容器内への噴射剤の充填時に、上記弁開放部材によってエアゾール容器のバルブ部材を常時押圧することにより、エアゾール容器のバルブ機構を開弁状態に保持し、この開弁状態において、エアゾール容器側の圧力が供給部側の圧力よりも高い場合には、エアゾール容器側の圧力によって弁部材が流通管の内面に設けた弁座に密着して流通管の流通路を閉止し、噴射剤及びエアゾール内容物の供給部側への逆流を阻止可能とする一方、供給部側の圧力がエアゾール容器側の圧力よりも高い場合には、供給部側からの噴射剤の圧力によって弁部材が流通小管側に移動して、流通管の内周面と弁部材との間に噴射剤の連通路を形成し、供給部からの噴射剤を上記弁部材及び連通口を介してエアゾール容器側に流通可能としたことを特徴とする噴射剤の充填装置。
  2. 弁部材は、椀型に形成した弾性部材から成り、エアゾール容器側の圧力が供給部側の圧力よりも高い場合には、流通管の弁座に密着して流通管の流通路を閉止可能とするとともに、供給部側の圧力がエアゾール容器側の圧力よりも高い場合には、流通小管側に弾性変形して流通管の内周面と弁部材との間に噴射剤の連通路を形成可能としたことを特徴とする請求項1の噴射剤の充填装置。
  3. 弁部材は、平板状に形成し、エアゾール容器側の圧力が供給部側の圧力よりも高い場合には、流通管の弁座に密着して流通管の流通路を閉止可能とするとともに、供給部側の圧力がエアゾール容器側の圧力よりも高い場合には、流通小管側に移動して流通管の内周面と弁部材の外周との間に噴射剤の連通路を形成可能としたことを特徴とする請求項1の噴射剤の充填装置。
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