JP5314630B2 - 濾過用フィルタープレートの洗浄装置とその洗浄方法 - Google Patents

濾過用フィルタープレートの洗浄装置とその洗浄方法 Download PDF

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Description

液体の圧力濾過装置に使用される濾過用フィルタープレートを同装置から取り出して洗浄するための洗浄装置及びその洗浄方法に関する。
本発明が適用される圧力濾過装置(B)は図7に示すようなもので、食品や薬剤その他、液体の加圧濾過に使用されるもので、その濾過用フィルタープレート(20)は、図4,5に示されるように複雑な形状を有しており、コーナー部分(21k)や濾材保持突起(21t)の内面、通水孔(22p)などがあり自動洗浄が困難であった。そのため従来では作業者が、同装置(B)から取り外し、濾過用フィルタープレート(20)の表面(21a)に付着した濾過付着物を手で洗浄除去していた。
先行技術として板状又は円板状の部材を自動洗浄するものとしては、例えば、パレット洗浄装置(特許文献1)や、リーダの洗浄装置(特許文献2)などがあるが、いずれも被洗浄対象物は比較的単純な形状のものであった。
特開2008−296085号公報 特開2000−10252号公報
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、コーナー部分や濾材保持突起、通水孔が多数設けられた複雑な形状の濾過用フィルタープレートを自動洗浄するための洗浄装置と同洗浄方法を提供しようとするものである。
請求項1に係る濾材フィルタープレート(20)の洗浄装置(A)は、
(1) 円板状の濾材(23)を支持する円形の支持部本体(21)と、支持部本体(21)の周縁に突設された周縁リブ(22)とで構成され、濾材(23)を支持した状態で積層され、濾液(24)を集液路(25)に導く濾過装置(B)用のフィルタープレート(20)の洗浄装置(A)であって、
(2) フィルタープレート(20)の下部分(20a)が浸漬される深さ(D)まで洗浄水(14)を貯留する洗浄槽(1)と、
(3) 洗浄槽(1)内にてフィルタープレート(20)の幅(W)より広い間隔(H)で立設された複数の立架(4)及び立架(4)の下部にて立架(4)間に立て掛けられたフィルタープレート(20)を支持しつつ立架(4)間にてフィルタープレート(20)を回転させる回転体(8)と、
(4) 洗浄水(14)の水面より上方にてフィルタープレート(20)の支持部本体(21)の表面(21a)に洗浄水(14a)を間歇的に噴射する噴射ノズル(13a)と、
(5) 洗浄槽(1)内の洗浄水(14)を吸引し、噴射ノズル(13a)に供給する脈動ポンプ(30)とで構成されたことを特徴とする。
請求項2は、請求項1の濾材フィルタープレート(20)の洗浄装置(A)において、隣接せる立架(4)の対向面の一方にて回転体(8)の上方に設けられ、フィルタープレート(20)の支持部本体(21)の下部分(20a)に接触或いは対面する位置に傾斜姿勢保持用突起(5)が更に設けられていることを特徴とする。
請求項3は、請求項2に記載の濾材フィルタープレート(20)の洗浄装置(A)において、傾斜姿勢保持用突起(5)より上方にてフィルタープレート(20)の支持部本体(21)の裏面(21b)に洗浄水(14b)を間歇的に噴射する噴射ノズル(13b)が更に設置されていることを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3のいずれかに記載の濾材フィルタープレート(20)の洗浄装置(A)において、噴射ノズル(13a)又は(13a)(13b)がフィルタープレート(20)の両側に設置されており、フィルタープレート(20)の一方側の噴射ノズル(13a)又は(13a)(13b)と他方側の噴射ノズル(13a)又は(13a)(13b)とを交互に噴射させる切替バルブ(31b)(32b)が設置されていることを特徴とする。
請求項5は、円板状の濾材(23)を支持する支持部本体(21)と、支持部本体(21)の周縁に突設された周縁リブ(22)とで構成され、濾材(23)を支持した状態で積層され、濾液(24)を集液路(25)に導く濾過装置(B)用のフィルタープレート(20)の洗浄方法であって、
洗浄槽(1)内にフィルタープレート(20)の幅(W)より広い間隔(H)で立設された複数の立架(4)間に、支持部本体(21)の表面(21a)側を斜め下向きに且つその下部分(20a)を洗浄槽(1)内に貯留された洗浄水(14)に浸漬させた状態でフィルタープレート(20)を立て掛け、脈動ポンプ(30)にて洗浄槽(1)内の洗浄水(14)を吸引し、フィルタープレート(20)を立架(4)間で回転させつつ支持部本体(21)の表面(21a)側と裏面(21b)側の少なくとも表面(21a)側に間歇的に洗浄水(14a)を噴射することを特徴とする。
本発明にあっては、広い間隔(H)で立設された複数の立架(4)間に、その下部分(20a)を洗浄槽(1)内に貯留された洗浄水(14)に浸漬させた状態でフィルタープレート(20)を立て掛け、立架(4)間で回転させつつ脈動ポンプ(30)にて洗浄槽(1)内の洗浄水(14)を吸引し、支持部本体(21)の表面(21a)側に間歇的に洗浄水(14a)を噴射するようにしているが、脈動ポンプ(30)の脈動吸水により、洗浄槽(1)内に貯留された洗浄水(14)に脈動と水流、即ち水圧変動を生じさせ、これによりフィルタープレート(20)を表裏方向に揺動させ、更に洗浄水(14a)の間歇的噴射によりフィルタープレート(20)に対する洗浄水(14a)の噴射角度、衝突部位を変化させてフィルタープレート(20)全体に洗浄液(14)(14a)が万遍なく接するようにして濾過付着物を洗浄することが出来る。
これに加えて、傾斜姿勢保持用突起(5)を設けておけば、支持部本体(21)側を傾斜姿勢保持用突起(5)側に向けて立架(4)間に挿入した時に、自動的に支持部本体(21)の表面(21a)側が斜め下向きになり、洗浄水(14a)が支持部本体(21)の表面(21a)側に噴射されたとき、その勢いでフィルタープレート(20)が起こされ、洗浄水(14a)の噴射が停止したとき、表面(21a)側の重みでフィルタープレート(20)が表面(21a)側が斜め下を向くように倒れ込む。その結果、洗浄水(14a)の間歇噴射によりフィルタープレート(20)が回転体(8)の接触点を揺動点として回転しつつ表裏に揺動し、フィルタープレート(20)の表裏両面や周縁リブ(22)の内外に付着した濾過付着物を洗い去る。
また、フィルタープレート(20)の支持部本体(21)の裏面(21b)に洗浄水(14b)を間歇的に噴射する噴射ノズル(13b)を更に設置しておけば、洗浄水(14a)を支持部本体(21)の表面(21a)側だけでなく、裏面(21b)側からも間歇的に噴射した場合、表面(21a)側から噴射されて起きあがったフィルタープレート(20)に対し裏面(21b)側の噴射がフィルタープレート(20)を背方から押し倒す方向に力を加えることになり、支持部本体(21)の自重による倒れ込みに比べて倒れ込みやすくなり、フィルタープレート(20)の揺動作用を強制的に行わせることができ、これに加えて裏面(21b)側にも洗浄水(14b)を噴射出来、周縁リブ(22)と支持部本体(21)とのコーナー部分の効果的な洗浄が可能となる。
そして、噴射ノズル(13a)又は(13a)(13b)をフィルタープレート(20)の両側に設置し、一方側の噴射ノズル(13a)又は(13a)(13b)と他方側の噴射ノズル(13a)又は(13a)(13b)とを交互に噴射させる切替バルブ(31b)(32b)を設置しておけば、洗浄水(14a)又は(14a)(14b)の噴射方向を大幅に変更することが出来るので、その洗浄効果を更に高めることが出来る。
なお、洗浄水(14)内に気体(17)を噴出させる気体噴き込みノズル(16)を更に設けておけば、洗浄水(14)内に気体(17)を噴射することで、噴射時のウォーターハンマによりフィルタープレート(20)を振動させて衝撃的な力を与えることが出来、さらに効果的な洗浄を行うこともできる。気体(17)が蒸気の場合、洗浄水(14)を加熱することができ、濾過付着物の洗浄をより容易にすることができる。
本発明の正面側からの断面図である。 図1の平面図である。 本発明が適用されるフィルタープレートと濾材の斜視図である。 本発明が適用されるフィルタープレートの正面図である。 図4の断面図である。 本発明の配管系を示す図である。 本発明適用のフィルタープレートが使用される圧力濾過装置の断面図である。
以下、本発明を図示実施例に基づき詳述する。洗浄の対象となるフィルタープレート(20)は、例えば、図7に示すような圧力濾過装置(B)に使用される円板トレー状のステンレス部材で、円板状の濾材(23)を支持する円板状の支持部本体(21)と、支持部本体(21)の周縁に突設された周縁リブ(22)とで構成されている。支持部本体(21)の中央には集液路(25)に繋がるプレス孔(21e)が形成され、その周縁はプレス孔(21e)へとなだらかに続く傾斜面(21c)となっている。そして、支持部本体(21)の表面(21a)側は濾材(23)を支持するための半円状突起(21d)が所定間隔にてプレス孔(21e)を中心とする同心円上に多数個凸設されている。更に、プレス孔(21e)を中心として支持部本体(21)の表面(21a)に板金を折り曲げて形成した係止部(21f)が放射方向に所定の角度(本実施例では90度)で複数個取り付けられており、プレス孔(21e)を中心とする回転方向から後述する濾材(23)の係止爪(23c)が係止できるように係止孔(21g)が設けられている。
周縁リブ(22)は、支持部本体(21)の全周にわたって取り付けられており、周縁リブ(22)の全周にわたって浅い溝条(22a)が凹設され、該溝条(22a)部分に所定間隔で通水孔(22p)が穿設されている。
濾材(23)は、濾過用の円形の不織布(23a)と、不織布(23a)の下面に敷かれる円形の多孔板(23b)とで構成され、その中央にて両者に前記プレス孔(21e)に一致する通孔(23d)が穿設されている。そして、多孔板(23b)の裏面に前述の係止部(21f)に掛合する係止爪(23c)が係止部(21f)に合わせて取り付けられている。
洗浄装置(A)は、移動台(10)、洗浄槽(1)、立架(4)、回転体(8)、噴射ノズル(13a)更には気体噴き込みノズル(16)などを有する配管系(C)で構成されている。洗浄槽(1)は上面開口有底直方体状のステンレス製の箱体で、上面開口を開閉するための蓋(2)が蝶番(2a)にて取り付けられている。洗浄槽(1)の底部(3)は平面視で前後側縁から中心線に向かって下向き傾斜した船底形に形成されており、最下部に開閉バルブ(3b)を有する排水配管(3a)が設置されている。洗浄槽(1)の中央には複数の立架(4)が立設され、平面視矩形で底が洗浄槽(1)も底面に沿う船底形に形成された取付台(6)が取り出し可能に設置され、更に平面視で取付台(6)を前後から挟むように回転体(8)と配管系(C)の一部とが設置されている。更に、一方の側壁(1a)の上部には給水コック(1h)が設置されている。
洗浄槽(1)は、本実施例では移動台(10)上に設置されており、移動台(10)は、移動台(10)に設置されたキャスタ(11)によって移動可能となっている。
立架(4)は本実施例ではパイプを下向きコ字状に屈曲した形状を有しており、前述のように取付台(6)にフィルタープレート(20)の幅(W)より広い間隔(H)で立設されている。そして、必要に応じて傾斜姿勢保持用突起(5)が隣接せる立架(4)の対向面の一方にて後述する回転体(8)の上方位置にフィルタープレート(20)の支持部本体(21)の下部分(21a)(換言すれば、立架(4)に立て掛けられたフィルタープレート(20)の中心を通る水平線より下の位置)に接触或いは対面する位置に設けられている。傾斜姿勢保持用突起(5)とこれが設けられていない方の立架(4)の対向面との離間幅はフィルタープレート(20)の幅(W)より若干広く、フィルタープレート(20)をスムーズに挿入できる幅に形成されている。傾斜姿勢保持用突起(5)の形状は、特に限定されないが、フィルタープレート(20)の挿入を容易にするために、その挿入側側面(5a)を斜め上向き傾斜(換言すれば、下へ行く程、次第に厚肉になる。)に形成するのが好ましい。
回転体(8)は、本実施例では前記取付台(6)を前後から挟むように、且つ、取付台(6)より上にて一対の丸棒状のものが配置され、更にその両端が洗浄槽(1)の両側壁(1a)に貫通して配置され、洗浄槽(1)の両側壁(1a)の外面に取り付けられたオイルシール(1b)を通って軸受け(1c)に支持され、その一端にスプロケット(1d)が取り付けられている。そして、一方の回転体(8)のスプロケット(1d)が駆動チェーン(1e)を介して減速機付モータ(1f)に接続され、更に両回転体(8)はそのスプロケット(1d)に掛け回された従動チェーン(1g)にて同期回転するようになっている。また、回転体(8)の構造は、中空又は中実丸棒(8a)とその外周に立架(4)をカバーする範囲でラバーのような摩擦力の高いシートを巻設した摩擦層(8b)で構成される。回転体(8)は本実施例では前後2本設置されるようになっているが、勿論、これに限られるものでなく、図示しないフィルタープレート(20)の支えがあって安定的に回転体(8)に接して回転するのであれば1本でもよいし、逆に、3本以上であってもよい。
配管系(C)は、移動台(10)上に設置されたダイヤフラムポンプ(30)、ダイヤフラムポンプ(30)に接続され、噴射ノズル(13a)(又は、噴射ノズル(13a)(13b))が取り付けられた噴射配管(31)、洗浄槽(1)の底部とダイヤフラムポンプ(30)とを接続する循環配管(33)は必要に応じて設けられるものであって、噴射配管(31)とは独立して工場の気体供給(蒸気)配管(図示せず)に接続され、気体噴き込みノズル(16)が設けられている気体噴き込み配管(32)とで構成される。なお、噴射配管(31)や気体噴き込み配管(32)のノズル設置部分(31a)(32a)は分岐して洗浄槽(1)内にて立架(4)の前後に設置されているので、この部分(31a)(32a)の噴出度合いを独立して調整するために切替バルブ(31b)(32b)がそれぞれに設置されている。
噴射配管(31)のノズル設置部分(31a)は、立架(4)の前後にてこれを挟み、洗浄槽(1)の中段よりやや上(換言すれば、立架(4)間に立設されたフィルタープレート(20)の中心を通る水平線より上の部分で、洗浄槽(1)内に洗浄水(14)の水面より上の部分)に設置される。ノズル設置部分(31a)の一端は洗浄槽(1)の一方の側壁(1a)に固定され、他端は他方の側壁(1a)を貫通して噴射配管(31)の分岐部分に接続されている。前記切替バルブ(31b)はこの分岐部分に取り付けられている。
ノズル設置部分(31a)の第1実施例は、傾斜姿勢保持用突起(5)が設けられていない場合で、該噴射ノズル(13a)は、立架(4)の間に1本づつ設置され、ノズル設置部分(31a)に対して僅かに斜め下向きに傾斜しており、立架(4)間にフィルタープレート(20)がその表面(21a)を斜め下向きに挿入配置した場合に、該表面(21a)に洗浄水(14a)が当たるように設置されている。なお、ノズル設置部分(31a)は図示していないが1本でもよいし、図のようにフィルタープレート(20)を前後から挟むように2本(勿論、2本以上でもよい。)設置するようにしてもよい。
これに対して、ノズル設置部分(31a)の第2実施例は、傾斜姿勢保持用突起(5)が設けられ、フィルタープレート(20)の支持部本体(21)の表面(21a)側に洗浄水(14a)を間歇的に噴射する場合で、該噴射ノズル(13a)は立架(4)の間に1本づつ設置され、ノズル設置部分(31a)に対して前述のように僅かに斜め下向きに傾斜している。即ち、噴射ノズル(13a)の噴射方向は、傾斜姿勢保持用突起(5)の設けられていない側の立架(4)方向に向けられる。
ノズル設置部分(31a)の第3実施例は、フィルタープレート(20)の支持部本体(21)の表・裏面(21a)(21b)の両側に洗浄水(14a)を間歇的に噴射する場合で、噴射ノズル(13a)(13b)は隣接して立架(4)の間に一対づつ設置され、ノズル設置部分(31a)に対して前記同様僅かに反対方向に斜め下向きに傾斜している。即ち、噴射ノズル(13a)の噴射方向は、傾斜姿勢保持用突起(5)の設けられていない側の立架(4)方向に向けられ、反対側の噴射ノズル(13b)の噴射方向は、傾斜姿勢保持用突起(5)が設けられている側の立架(4)方向に向けられる。
気体噴き込み配管(32)のノズル設置部分(32a)は、立架(4)の前後にてこれを挟み、洗浄槽(1)の下段(換言すれば、立架(4)間に立設されたフィルタープレート(20)の中心を通る水平線より下の部分で、洗浄槽(1)内に洗浄水(14)の水面より下の部分)に設置される。ノズル設置部分(32a)の一端は前記ノズル設置部分(31a)と同様洗浄槽(1)の一方の側壁(1a)に固定され、他端は他方の側壁(1a)を貫通して気体噴き込み配管(32)の分岐部分に接続されている。前記切替バルブ(32b)はこの分岐部分に取り付けられている。気体噴き込みノズル(16)の噴射方向は気体が洗浄水(14)中に吹き込まれてウォーターハンマ作用を呈すれば足りるので、フィルタープレート(20)側を向いていれば足る。なお、気体(17)は蒸気が好ましく、蒸気であれば洗浄水(14)の温度が上昇し、洗浄効果が高まる。また、気体噴き込み配管(32)は2本設置する場合を示したが、勿論、これに限られず、1本だけで連続的又は間歇的に気体を吹き込むようにしてもよいし、設置本数を3本以上にすることも可能である。
而して、圧力濾過装置(B)から外面に濾過付着物が付着したフィルタープレート(20)を取り外し、1枚づつ立架(4)間に挿入する。この時、第1実施例では、一方の立架(4)には傾斜姿勢保持用突起(5)が存在しない場合で、フィルタープレート(20)は傾斜して挿入されるが、意識して挿入しない限りはその向きは一定しない。ただ、支持部本体(21)による重心偏寄により支持部本体(21)が斜め下向きになるように挿入される確率が高い。
傾斜姿勢保持用突起(5)が存在する場合は、フィルタープレート(20)の挿入時、支持部本体(21)の表面(21a)側を傾斜姿勢保持用突起(5)側にすると、周縁リブ(22)が傾斜姿勢保持用突起(5)の挿入側側面(5a)に接して案内され、且つフィルタープレート(20)の重心が支持部本体(21)により支持部本体(21)側に偏寄しているため、支持部本体(21)側が傾斜姿勢保持用突起(5)の立架(4)側に倒れ込み、支持部本体(21)が斜め下を向くようになる。案内されたフィルタープレート(20)の下端側の周縁リブ(22)は前後に配設された前後一対の回転体(8)の上に乗る。この状態で洗浄槽(1)の排水配管(3a)の開閉バルブ(3b)を閉じ、給水コック(1h)を開いて洗浄槽(1)に給水する。給水高さは通常フィルタープレート(20)の中心を通る水平線以上で、噴射ノズル(13a)(又は、噴射ノズル(13a)(13b))が浸漬しない深さ(D)が選ばれる。
フィルタープレート(20)の挿入が終わると蓋(2)を閉じ、モータ(1f)を作動させる。これにより一対の回転体(8)は同期して同方向に回転を始める。回転体(8)上に載置されているフィルタープレート(20)は回転体(8)の摩擦層(8b)の摩擦作用によりスリップすることなく、傾斜姿勢を保ったままで回転を始める。
続いて、上記実施例にあっては、ダイヤフラムポンプのような脈動ポンプ(30)を作動させると洗浄槽(1)から循環配管(33)を通って洗浄槽(1)内の洗浄水(14)を吸引し、噴射ノズル(13a)から吸引した洗浄水(14)を洗浄水(14a)として間歇的に噴出する。脈動ポンプ(30)の脈動吸水を行うと、洗浄槽(1)内の洗浄水(14)に脈動と吸引による水流が発生し、水圧変動が生じる。また、間歇的に噴出された洗浄水(14a)は、第1実施例の場合、斜めに挿入されたフィルタープレート(20)の支持部本体(21)に衝突して、回転しているフィルタープレート(20)を起こすことになる。第2実施例でも同様にフィルタープレート(20)の斜め下向きの支持部本体(21)の表面(21a)に衝突し、回転しているフィルタープレート(20)を起こす。洗浄水(14a)の噴射を停止すると支持部本体(21)により支持部本体(21)側に重心が偏寄しているフィルタープレート(20)は再度支持部本体(21)側に倒れ込む。
このようにして、フィルタープレート(20)は回転しつつ回転体(8)との接触点を揺動点として表裏方向に揺動して、洗浄水(14)の前記脈動による複雑な水圧変化と相俟って複雑な水流を巻き起こし、外面の濾過付着物を効果的に洗浄する。なお、フィルタープレート(20)の両側に位置する噴射ノズル(13a)を用いる場合は洗浄水(14a)の噴出力は前記切替バルブ(31b)によって個別に調整されるし、間歇的に一方を止め他方を開いて交互に洗浄水(14a)を噴出させることも出来る。この点は第3実施例でも同様である。
第3実施例では、一対の噴射ノズル(13a)(13b)が設けられているので、同タイミングで洗浄水(14a)(14b)がそれぞれの方向に間歇噴射されるが、通常、表面(21a)側の方が先に当たるため、フィルタープレート(20)はまず起こされ、起きた処で支持部本体(21)の裏面(21b)側に洗浄水(14b)が当たり、フィルタープレート(20)を倒れる方向に強制的に押し返す。この場合、強制的揺動になるから洗浄水(14)の水圧変化や水流は脈動とも相俟ってより強力になり、洗浄効果が高まる。
また、必要に応じて気体噴き込みノズル(16)から洗浄水(14)内に気体(17)を噴射してもよく、その場合、噴射時のウォーターハンマによりフィルタープレート(20)を振動させ、さらに効果的な洗浄を行うこともできる。そして、気体(17)が蒸気の場合、洗浄水(14)を加熱することができ、濾過付着物が落ち易くなって洗浄をより容易にすることができる。
(A) 洗浄装置
(D) 深さ
(H) 間隔
(W) 幅
(1) 洗浄槽
(4) 立架
(5) 傾斜姿勢保持用突起
(8) 回転体
(13a)(13b) 噴射ノズル
(14)(14a)(14b) 洗浄水
(16) 気体噴き込みノズル
(20) フィルタープレート
(20a) 下部分
(21) 支持部本体
(21a) 表面
(21b) 裏面
(22) 周縁リブ
(23) 濾材
(24) 濾液
(25) 集液路

Claims (5)

  1. (1) 円板状の濾材を支持する円形の支持部本体と、支持部本体の周縁に突設された周縁リブとで構成され、濾材を支持した状態で積層され、濾液を集液路に導く濾過装置用のフィルタープレートの洗浄装置であって、
    (2) フィルタープレートの下部分が浸漬される深さまで洗浄水を貯留する洗浄槽と、
    (3) 洗浄槽内にてフィルタープレートの幅より広い間隔で立設された複数の立架及び立架の下部にて立架間に立て掛けられたフィルタープレートを支持しつつ立架間にてフィルタープレートを回転させる回転体と、
    (4) 洗浄水の水面より上方にてフィルタープレートの支持部本体の表面に洗浄水を間歇的に噴射する噴射ノズルと、
    (5) 洗浄槽内の洗浄水を吸引し、噴射ノズルに供給する脈動ポンプとで構成されたことを特徴とする濾過装置用のフィルタープレートの洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の濾材フィルタープレートの洗浄装置において、隣接せる立架の対向面の一方にて回転体の上方に設けられ、フィルタープレートの支持部本体に接触或いは対面する位置に傾斜姿勢保持用突起が更に設けられていることを特徴とする濾過装置用のフィルタープレートの洗浄装置。
  3. 請求項2に記載の濾材フィルタープレートの洗浄装置において、傾斜姿勢保持用突起より上方にてフィルタープレートの支持部本体の裏面に洗浄水を間歇的に噴射する噴射ノズルが更に設置されていることを特徴とする濾過装置用のフィルタープレートの洗浄装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の濾材フィルタープレートの洗浄装置において、噴射ノズルがフィルタープレートの両側に設置されており、フィルタープレートの一方側の噴射ノズルと他方側の噴射ノズルとを交互に噴射させる切替バルブが設置されていることを特徴とする濾過装置用のフィルタープレートの洗浄装置。
  5. 円板状の濾材を支持する支持部本体と、支持部本体の周縁に突設された周縁リブとで構成され、濾材を支持した状態で積層され、濾液を集液路に導く濾過装置用のフィルタープレートの洗浄方法であって、
    洗浄槽内にフィルタープレートの幅より広い間隔で立設された複数の立架間に、支持部本体の表面側を斜め下向きに且つその下部分を洗浄槽内に貯留された洗浄水に浸漬させた状態でフィルタープレートを立て掛け、脈動ポンプにて洗浄槽内の洗浄水を吸引し、フィルタープレートを立架間で回転させつつ支持部本体の表面側と裏面側の少なくとも表面側に間歇的に洗浄水を噴射することを特徴とする濾過装置用のフィルタープレートの洗浄方法。
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