JP4575932B2 - パレット洗浄装置およびパレット洗浄方法 - Google Patents

パレット洗浄装置およびパレット洗浄方法 Download PDF

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Description

本発明は、パレット洗浄装置およびパレット洗浄方法に関する。特に、フラックス残渣等が付着したパレットを洗浄するための小型かつ軽量のパレット洗浄装置、およびそのような洗浄装置を用いたパレット洗浄方法に関する。
従来、半田フロー装置において、半田付けする際に、プリント基板を熱的に保護するための架台(パレット)が多用されていた(例えば、特許文献1参照)。
その場合、架台に対して、主として、フラックス残渣が付着し、それらを洗浄しなければならないという状況があった。そのため、通常は、かかるフラックス残渣が付着した架台を、手洗いし、機械的にフラックス残渣を除去していた。
また、図8に示すようなパレット洗浄装置100が知られている。より具体的には、コンベヤ104に、被洗浄物としてのパレット102を垂直方向に立設した状態で載置し、当該パレット102を移動させながら、コンベヤ104の両側に設けたノズル106から洗浄剤107を吹き付け、フラックス残渣を除去する構成のパレット洗浄装置100が知られている。
そして、洗浄後のパレットを乾燥するために、コンベヤ104の途中に、増幅管を使用した風圧発生装置108が設けられていた。
さらに、パレットを洗浄した後の洗浄剤を循環させるとともに、再生するためのフィルターボックス120aと、洗浄剤の貯蔵タンク120bとから構成された洗浄剤再生装置120が、コンベヤ104の下方に設けられていた。
特許第3417511号公報
しかしながら、フラックス残渣が付着した架台(パレット)を手洗いした場合、時間や手間がかかるばかりか、フラックス残渣が残留しやすくなって、半田フロー装置における半田付けのばらつきが大きくなるという問題が見られた。
また、図8に示すパレット洗浄装置100の場合、垂直方向に立設したパレット102を移動させながら、両面側から洗浄剤107を吹き付けなければならないため、コンベヤ104、その両側に配列した複数のノズル106、風圧発生装置108、および、大型の洗浄剤再生装置120(120a、120b)を設けることが必須であった。
また、かかるパレット洗浄装置100において、昇降機116、118により、ノズル106や風圧発生装置108を上下動させることを特徴としており、さらに大型であって、かつ、装置構造が複雑になるという問題が見られた。
一方、かかるパレット洗浄装置100の場合、両面側から洗浄剤107を吹き付けるものの、パレット102の面に対して、垂直方向に吹き付けるため、洗浄剤107が周囲に飛散しやすくなり、また、パレット102の面に沿って落下する洗浄剤107が相対的に少なくなって、洗浄時間が長くなりやすいという問題が見られた。
そこで、本発明の発明者は、従来の問題を鋭意検討した結果、主として、フラックス残渣が付着したパレットを洗浄するにあたり、所定のパレット用架台と、所定のノズルと、所定の洗浄剤循環装置と、をそれぞれ備えることにより、パレット洗浄装置を小型化したり、装置構造を簡略化したり、さらには、短時間で、かつ十分に洗浄できることを見出し、本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明は、小型で、装置構造が簡易であって、かつ、パレットを静置したまま、迅速かつ十分に洗浄可能なパレット洗浄装置、およびそのような洗浄装置を用いたパレット洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、半田付け処理に用いた後、フラックス残渣が付着したパレットを洗浄するためのパレット洗浄装置であって、パレットを、概ね矩形状の密閉ハウジング内で、重力方向に対して、所定方向として、プラス方向であれば10〜80°の範囲内の値、マイナス方向であれば10〜80°の範囲内の値に立設した状態で載置するための骨組み構造体からなる架台、あるいは、重力方向に垂下した状態で載置するための架台と、パレットに対して、上方かつ片面側から洗浄剤を吹き付けるためのノズルと、パレットを洗浄した後の洗浄剤を、貯蔵タンクを介して、循環させるための洗浄剤循環装置と、を備え、かつ、密閉ハウジングの内部であって、かつ上方に、洗浄剤供給パイプを設けるとともに、当該洗浄剤供給パイプに対して、ノズルを、複数個配置することを特徴とするパレット洗浄装置が提供され、上述した問題点を解決することができる。
すなわち、このように構成することによって、コンベヤ、複数のノズルの両側配置、および風圧発生装置等を省略することができ、その結果、小型で、装置構造が簡易なパレット洗浄装置を提供することができる。
また、密封ハウジング内で、パレットを、重力方向に対して、所定方向として、プラス方向であれば10〜80°の範囲内の値、マイナス方向であれば10〜80°の範囲内の値に立設した状態で載置するための骨組み構造体からなる架台、あるいは、重力方向に垂下した状態で載置するための架台があるとともに、所定位置にノズルが設けてあることから、パレットを静置したままでも、安全に、迅速に、かつ十分に洗浄可能なパレット洗浄装置を提供することができる。
さらに、所定の洗浄剤循環装置を備えていることから、比較的少量の洗浄剤であっても、十分に洗浄することが可能なパレット洗浄装置を提供することができる。
その上、本発明のパレット洗浄装置を構成するにあたり、密閉ハウジングの内部であって、かつ上方に、洗浄剤供給パイプを設けるとともに、当該洗浄剤供給パイプに対して、ノズルを、複数個配置することにより、比較的大面積のパレットから、小面積のパレットまで、各種パレットを、迅速かつ十分に洗浄可能なパレット洗浄装置を提供することができる。
また、洗浄剤供給パイプを介して、複数個のノズルが設けてあることから、パレットの装着や脱着を容易に実施することができるとともに、洗浄剤の吹き付け角度や、吹き付け圧力の調整も容易になる。
その他、本発明のパレット洗浄装置を構成するにあたり、架台を、骨組み構造体とすることにより、パレットに対する洗浄剤の吹き付け面のみならず、裏面にも、洗浄剤を十分に供給することができるため、パレットを移動させることなく、パレット全体を迅速かつ十分に洗浄可能なパレット洗浄装置を提供することができる。
また、骨組み構造体からなる架台であれば、パレットの固定性が向上するばかりか、それ自体の清掃や取替えも容易になる。
また、本発明のパレット洗浄装置を構成するにあたり、パレットの洗浄面と、洗浄剤の吹き付け方向とが、非垂直関係になるように、パレットを、所定方向に立設した状態、あるいは、重力方向に垂下した状態で載置することが好ましい。
このように構成することにより、パレットの洗浄面と、洗浄剤の吹き付け方向とがなす角度が90°とならず、洗浄剤のはねかえりが少なくなる。それとともに、このように構成することにより、パレットに対する洗浄剤の吹き付け面のみならず、裏面にも、洗浄剤を十分に供給することができるため、パレットを移動させることなく、パレット全体を迅速かつ十分に洗浄することが可能となる。
また、本発明のパレット洗浄装置を構成するにあたり、ノズルを扇形固定ノズルとし、洗浄剤を所定角度に拡大するように、パレットに対して吹き付けることが好ましい。
このように構成することにより、洗浄剤が所定角度に拡大するため、比較的縦長のパレットから、縦短のパレットまで、各種パレットを、迅速かつ十分に洗浄可能なパレット洗浄装置を提供することができる。
また、本発明のパレット洗浄装置を構成するにあたり、パレットを洗浄した後の洗浄剤をろ過するためのシート状ろ過材を、架台の下方に設けることが好ましい。
このように構成することにより、簡易な構造であっても、少量の洗浄剤を有効活用することができ、パレットを安価かつ十分に洗浄可能なパレット洗浄装置を提供することができる。
また、本発明のパレット洗浄装置を構成するにあたり、洗浄剤が、グリコールエーテル系化合物、グリコールエステル系化合物、芳香族炭化水素系化合物、およびピロリドン系化合物からなる群から選択される少なくとも一つの化合物であることが好ましい。
このように構成することにより、比較的少量の洗浄剤を使用した場合であっても、パレットを迅速かつ十分に洗浄可能なパレット洗浄装置を提供することができる。
また、このような種類の洗浄剤であれば、自然乾燥であっても、比較的迅速に乾燥することができる。
また、本発明のパレット洗浄装置を構成するにあたり、洗浄剤の引火点を30℃以上の値とすることが好ましい。
このように構成することにより、パレットに対して、洗浄剤を吹き付けて使用した場合であっても、パレットを迅速かつ安全に洗浄可能なパレット洗浄装置を提供することができる。
また、本発明の別の態様は、半田付け処理に用いた後、フラックス残渣が付着したパレットを洗浄するためのパレット洗浄方法であって、パレットを、概ね矩形状の密閉ハウジング内の骨組み構造体からなる架台に、重力方向に対して、所定方向として、プラス方向であれば10〜80°の範囲内の値、マイナス方向であれば10〜80°の範囲内の値に立設した状態、あるいは、重力方向に垂下した状態で載置する工程と、密閉ハウジングの内部、かつ上方に、洗浄剤供給パイプを設けるとともに、当該洗浄剤供給パイプに対して、複数個配置してあるノズルを用いるとともに、パレットに対して、上方かつ片面側に設けたノズルから、洗浄剤を吹き付ける工程と、パレットを洗浄した後の洗浄剤を、洗浄剤循環装置により循環させる工程と、を含むことを特徴とするパレット洗浄方法である。
すなわち、このように実施することによって、チェーン式コンベヤ、複数のノズルの両側配置、風圧発生装置等を省略することができ、その結果、小型で、装置構造が簡易なパレット洗浄装置を用いた洗浄方法を提供することができる。
また、密封ハウジング内で、重力方向に対して傾けた状態で載置したパレットに対して、片面側から洗浄剤を吹き付けることにより、パレットを移動させることなく、パレットを静置したままでも、安全に、迅速に、かつ十分に洗浄することができる。
さらに、このように洗浄剤を循環しながらパレットを洗浄することによって、比較的少量の洗浄剤であっても、十分に洗浄することができる。
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、図1〜図3に示すように、半田付け処理に用いた後、フラックス残渣が付着したパレット10を洗浄するためのパレット洗浄装置30であって、パレット10を、概ね矩形状の密閉ハウジング12内で、重力方向に対して、所定方向に立設した状態、あるいは、重力方向に垂下した状態で載置するための架台14と、パレット10に対して、上方かつ片面側から洗浄剤を吹き付けるためのノズル18と、パレット10を洗浄した後の洗浄剤16を、貯蔵タンク20bを介して、循環させるための洗浄剤循環装置20と、を備えることを特徴とするパレット洗浄装置30である。
すなわち、半田付け処理に用いた後、フラックス残渣が付着したパレットを洗浄するためのパレット洗浄装置であって、パレットを、概ね矩形状の密閉ハウジング内で、重力方向に対して、所定方向として、プラス方向であれば10〜80°の範囲内の値、マイナス方向であれば10〜80°の範囲内の値に立設した状態で載置するための骨組み構造体からなる架台、あるいは、重力方向に垂下した状態で載置するための架台と、パレットに対して、上方かつ片面側から洗浄剤を吹き付けるためのノズルと、パレットを洗浄した後の洗浄剤を、貯蔵タンクを介して、循環させるための洗浄剤循環装置と、を備え、かつ、密閉ハウジングの内部であって、かつ上方に、洗浄剤供給パイプを設けるとともに、当該洗浄剤供給パイプに対して、ノズルを、複数個配置することを特徴とするパレット洗浄装置である。
なお、図1は、第1の実施形態のパレット洗浄装置30を説明するための正面図であり、図2は、そのパレット洗浄装置30を上方から見た平面図であり、さらに、図3は、パレット洗浄装置30における側面図である。
1.被洗浄物
被洗浄物としては、半田付け処理に用いた後、フラックス残渣が付着したパレットが対象となる。
したがって、例えば、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、FRP、CFRP等から構成されたプレート状構造物であって、かつ所定箇所に開口部や部品保持具を備えたプレート状構造物が具体的に挙げられる。
また、具体的なパレット10の形態としては、図4(a)〜(b)に示すような構造体や、図5(a)〜(b)に示すような構造体を挙げることができる。
例えば、図4(a)に示すパレット10は、中央部に、大きな開口部10aを備えるとともに、その周囲に、ハンダ処理部品の保持具10bを備えたプレート状構造物である。
また、図4(b)に示すパレット10は、中央部のみならず、全面的に、比較的小さな開口部10aを複数個備えるとともに、それに対応して、複数のハンダ処理部品の保持具10bを備えたプレート状構造物である。
また、図5(a)に示すパレット10は、開口部10aを複数個有するとともに、横方向に開閉可能であって、かつ、ハンダ処理部品を面で固定するための押さえ部品10cを備えたプレート状構造物である。
さらに、図5(b)に示すパレット10は、4つの大きな開口部10aを有するとともに、各開口部10aに対応して、形態が異なる保持具10bをいくつか備えたプレート状構造物である。したがって、かかるパレット10によれば、形態の異なる複数のハンダ処理部品を同時に処理することが可能である。
2.密封ハウジング
また、図1に示すように、密封ハウジング12は、上方に、透明材料からなる蓋部12aが設けてある非開放系構造体であって、後述する架台14を介して、フラックス残渣が付着したパレット10を載置するとともに、所定の洗浄剤16を供給して、パレット10を洗浄するための洗浄槽12bを含む矩形状構造物である。
したがって、パレット洗浄装置の密封ハウジングによれば、洗浄剤が外部に飛散しないような状態で、所定のパレットを収容できるとともに、当該パレットを効率的に収容して洗浄することができるように、円筒形や矩形等の洗浄槽を備えることが好ましい。
また、パレット洗浄装置の密封ハウジング(洗浄槽)の容量は、被洗浄物であるパレットの大きさや処理量を考慮して定めることが好ましいが、通常、10、000cm3〜1、000、000cm3の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、密封ハウジングにおける洗浄槽の容量が10、000cm3未満の値となると、洗浄可能な被洗浄物の大きさや処理量が過度に制限される場合があるためである。一方、かかる洗浄槽の容量が1、000、000cm3超えると、必要な洗浄剤の量が過度に多くなったり、温度分布が大きくなったりして、洗浄効果にばらつきが生じる場合があるためである。
したがって、密封ハウジングにおける洗浄槽の容量を10、000cm3〜500、000cm3の範囲内の値とすることがより好ましく、20、000cm3〜100、000cm3の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
なお、密封ハウジングに含まれる洗浄槽は、洗浄剤を高温状態とした場合であっても腐食しないように、例えば、ステンレス製とすることが好ましい。
さらに、図1等に示すように、密封ハウジング12を簡単に移動できるように、密封ハウジング12の下方に、複数のキャスター12cが設けてある。
3.架台
また、図6(a)〜(b)に示すように、架台14は、概ね矩形状の密封ハウジング12の内部で、所定方向、例えば、パレット10と、重力方向とがなす角度が、プラス方向であれば10〜80°の範囲内の値、マイナス方向であれば10〜80°の範囲内の値になるように、パレット10を立設した状態、あるいは、重力方向に垂下した状態で載置するための部材である。
すなわち、図6(a)に示すように、パレット10を傾斜状態で支えるための底部14aと、背面部14bと、背面部の曲がり部14cと、を備えるともに、その断面形状を実質的にL字状とすることが好ましい。
そして、図6(b)に示すように、L字状の架台14の傾斜角度を調節するための支持台14dを備えることが好ましい。
なお、架台14における背面部14bの傾斜角度を適宜調整し、パレットの洗浄面と、洗浄剤の吹き付け方向とが、非垂直関係になるように、パレット10の傾斜角度を、重力方向に対して、プラス方向であれば、10〜80°の範囲内の値とすることが好ましく、15〜70°の範囲内の値とすることがより好ましく、20〜60°の範囲内の値とすることがさらに好ましい。一方、重力方向に対して、マイナス方向であれば、10〜80°の範囲内の値とすることが好ましく、15〜70°の範囲内の値とすることがより好ましく、20〜60°の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
一方、図7(a)に示すように、かご15aを、パレットを載置するための架台として用いることも好ましい。
この理由は、架台が、かごであれば、パレットの持ち運びが楽になるばかりか、複数枚のパレットであっても、一度に洗浄処理することができるためである。
また、図7(a)に示すように、かごの底部に、パレットのセパレータを設けることにより、複数枚のパレットの間に、所定の隙間を設けることができ、その結果、洗浄剤を十分に吹き付けることができる。
さらに、重力方向に垂下した状態でパレットを載置するための架台14としては、図7(b)に示すように、フック、つり針、糸、輪ゴム、面ファスナー等の少なくとも一つが該当する。なお、これらの態様についての詳細な説明は省略する。
また、図6(a)〜(b)に示すように、架台14を、骨組み構造体、例えば、概ね四角形のフレーム14dと、底部14a、背面部14b、および曲がり部14cを備えた縦方向の架台部材と、から構成することが好ましい。
この理由は、このように構成することにより、パレットに対する洗浄剤のシャワー面のみならず、裏面にも、洗浄剤を供給できるため、パレットを移動させることなく、パレット全体を迅速かつ十分に洗浄可能なパレット洗浄装置を提供することができるためである。
なお、骨組み(パイプまたは金属線)の太さに関して、その直径を0.5〜10mmの範囲内の値とすることが好ましい。
4.ノズル
また、図3に示すように、ノズル18は、所定状態に載置されたパレット10に対して、上方かつ片面側から洗浄剤16を吹きつける(シャワーする)ための部材である。
したがって、ノズルを、扇形固定ノズルとし、洗浄剤を所定角度、例えば、噴射角度10〜25°の範囲で拡大させながら、パレットに対して吹き付けることが好ましい。
この理由は、このように構成することにより、比較的縦長のパレットから、縦短のパレットまで、各種パレットを、迅速かつ十分に洗浄可能なパレット洗浄装置を提供することができるためである。
より具体的には、例えば、縦方向長さが10cm〜30cmのパレットであれば、迅速かつ十分に洗浄することが可能である。
なお、ノズルとして、フルコーン型ノズルを用い、洗浄剤を、噴射角度が50°程度で拡大させながら、パレットに対して吹き付けた場合、洗浄剤の吹き付け量のばらつきが大きくなり、それにより、洗浄時間や洗浄程度がばらつきやすいことが判明している。
また、図3に示すように、密封ハウジング14の上方に、洗浄剤16の供給パイプ18aを設けるとともに、当該供給パイプ18aに対して、ノズル18を、複数個配置することが好ましい。
例えば、長さ30cm、直径30mmの供給パイプであれば、1〜10cm等間隔で、2〜10個のノズルを配置することが好ましい。
この理由は、このように構成することにより、比較的大面積のパレットから、小面積のパレットまで、各種パレットを迅速かつ十分に洗浄可能なパレット洗浄装置を提供することができるためである。
より具体的には、ノズルを複数個配置することにより、例えば、横方向長さが10cm〜30cmのパレットであれば、迅速かつ十分に洗浄することが可能である。
また、図示しないものの、密封ハウジングの上方に、洗浄剤の供給パイプを二本設けるとともに、それぞれに設けてあるノズルから、洗浄液を、交差させながら、パレットの洗浄面に吹き付けることが好ましい。
この理由は、このように構成することにより、パレットを複数枚(二枚)準備し、例えば、V字状の架台を用いて、V字状になるように載置することにより、同時洗浄することが可能となるためである。
5.洗浄剤循環装置
また、図1に示すように、洗浄剤循環装置20は、パレット10を洗浄した後の洗浄剤16を、貯蔵タンク20bを介して、ポンプ等の駆動装置20aにより、循環させる装置である。
そして、洗浄剤循環装置20の一部として、パレット10を洗浄した後の洗浄剤16をろ過するためのシート状ろ過材22を、架台14の下方に設けることが好ましい。
この理由は、このように構成することにより、少量の洗浄剤を有効活用することができ、蒸留装置等を不要とし、簡易な構造であっても、パレットを迅速かつ十分に洗浄することが可能なパレット洗浄装置を提供することができるためである。
より具体的には、シート状ろ過材としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン等からなる、厚さ10〜50mm程度の不織布の構成とすることが好ましい。
したがって、このような洗浄剤循環装置を備えることにより、パレットを洗浄した後の洗浄液から所定のフラックス残渣を吸着除去しながら、洗浄剤を清浄化するとともに、少量の洗浄液を循環させて、パレットを繰り返し洗浄することが可能である。
なお、従来のパレット洗浄装置においては、多量の洗浄剤を使用するため、少なくとも30リットル程度の容量を有する貯蔵タンクが必要であったものの、本発明によれば、10リットル程度の容量を有する貯蔵タンクで十分であることが判明している。
6.洗浄剤
(1)種類
また、洗浄剤の種類は特に制限されるものではないが、例えば、グリコールエーテル系化合物、グリコールエステル系化合物、芳香族炭化水素系化合物およびピロリドン系化合物からなる群から選択される少なくとも一つの化合物であることが好ましい。
この理由は、このような洗浄剤であれば、比較的少量で、かつ安価な洗浄剤を用いて、パレットを迅速かつ十分に洗浄することができるためである。また、このような洗浄剤であれば、自然乾燥によっても、比較的迅速に乾燥するためである。
ここで、好ましいグリコール化合物として、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノペンチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノペンチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノペンチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノペンチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノプロピルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノペンチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジエチルエーテル、3−メトキシブタノール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール等の一種単独または二種以上の組み合わせが挙げられる。
また、グリコールエステル系化合物としては、メトキシブチルアセテート、エチレングリコールモノメチルアセテート、エチレングリコールモノエチルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルアセテート、プロピレングリコールモノメチルアセテート、プロピレングリコールモノエチルアセテート、3−メトキシ−3−メチル−1−ブチルアセテート、3−メトキシブチルアセテート等の一種単独または二種以上の組み合わせが挙げられる。
また、芳香族炭化水素系化合物としては、1,2,4−トリメチルベンゼン(プソイドクメン)、1,3,5−トリメチルベンゼン、メチルイソプロピルベンゼン、ジペンテン(リモネン)等の一種単独または二種以上の組み合わせが挙げられる。
また、ピロリドン系化合物としては、N−メチルピロリドン等の一種単独または二種以上の組み合わせが挙げられる。
特に、1,2,4−トリメチルベンゼン等の芳香族炭化水素系化合物と、ジエチレングリコールジメチルエーテルやジエチレングリコールジエチルエーテル等のグリコール化合物との混合溶剤や、1,2,4−トリメチルベンゼン等の芳香族炭化水素系化合物と、3−メトキシ−3−メチル−1−ブチルアセテート等のグリコールエステル系化合物との混合溶剤が好ましい。
この理由は、このような組み合わせであれば、洗浄性が優れているばかりか、所定の帯電性を防止することができ、さらには、比較的安価なためである。
なお、このような混合溶剤を構成する場合、芳香族炭化水素系化合物100重量部に対して、グリコール化合物あるいはグリコールエステル系化合物の添加量を、10〜150重量部の範囲内の値とすることが好ましく、30〜80重量部の範囲内の値とすることがより好ましい。
(2)添加剤
また、使用する洗浄剤中に、アミン化合物およびアルキルアンモニウムヒドロキシド化合物、あるいはいずれか一方の化合物を、さらに含有することが好ましい。
この理由は、このように構成すると、フラックス残渣の化学的除去がさらに促進され、フラックス残渣を、より効率的に除去することができるためである。
ここで、好ましいアミン化合物として、モノメタノールアミン、モノエタノールアミン、モノプロパノールアミン、モノブタノールアミン、ジメタノールアミン、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、ジブタノールアミン、トリメタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミン、トリブタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−プロピルエタノールアミン、N−プロピルジエタノールアミン、N−ブチルエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、N−シクロヘキジエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジプロピルエタノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン等が挙げられる。
なお、アミン化合物を添加する場合、その添加量を、洗浄剤の主成分100重量部に対して、0.1〜20重量部の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかるアミン化合物の添加量が、0.1重量部未満の値となると、添加効果が発現しない場合があるためであり、一方、20重量部を超えた値となると、フラックスの除去効率が逆に低下する場合があるためである。
したがって、アミン化合物の添加量を、洗浄剤の主成分100重量部に対して、1〜20重量部の範囲内の値とすることがより好ましく、2〜10重量部の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
(3)引火点
また、洗浄剤の引火点を30℃以上の値とすることが好ましい。
この理由は、このように構成することにより、パレットに対して、洗浄剤を吹き付けて使用した場合であっても、パレットを迅速かつ安全に洗浄可能なパレット洗浄装置を提供することができるためである。
但し、過度に洗浄剤の引火点が高くなると、パレットの洗浄性や、自然乾燥性が著しく低下する場合がある。
したがって、洗浄剤の引火点を40〜160℃の範囲内の値とすることがより好ましく、50〜80℃の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
なお、洗浄剤の引火点を40℃以上の値とすることにより、法定上の防爆設備とする制約がなくなるため、洗浄装置をさらに小型化できるという利点がある。
(4)使用温度
また、洗浄剤の使用温度(液温)は、被洗浄物に対する洗浄効果や、洗浄剤の酸化劣化の程度等を考慮して定めることが好ましいが、具体的に、5〜70℃の範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる洗浄剤の温度が5℃未満となると、被洗浄物に対する洗浄効果が著しく低下する場合があるためである。一方、かかる温度が70℃を超えると、洗浄剤の酸化劣化が著しくなったり、余分なフラックス等のみならず、パレットについても損傷したりする場合があるためである。
したがって、洗浄剤の温度を20〜70℃の範囲内の値とすることがより好ましく、30〜60℃の範囲内の値とすることがさらに好ましい。
なお、洗浄剤の使用温度を定めるに際して、洗浄剤の引火点を考慮することがさらに好ましい。すなわち、洗浄剤の使用温度をT1(℃)とし、洗浄剤の引火点をT2(℃)としたときに、T1<T2の関係を満足することが好ましい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、半田付け処理に用いた後、フラックス残渣が付着したパレットを洗浄するためのパレット洗浄方法であって、
パレットを、概ね矩形状の密閉ハウジング内の架台に、重力方向に対して、所定方向に立設した状態、あるいは、重力方向に垂下した状態で載置する工程と、
パレットに対して、上方かつ片面側に設けたノズルから洗浄剤を吹き付ける工程と、
パレットを洗浄した後の洗浄剤を、洗浄剤循環装置により循環させる工程と、
を含むことを特徴とするパレット洗浄方法である。
すなわち、半田付け処理に用いた後、フラックス残渣が付着したパレットを洗浄するためのパレット洗浄方法であって、パレットを、概ね矩形状の密閉ハウジング内の骨組み構造体からなる架台に、重力方向に対して、所定方向として、プラス方向であれば10〜80°の範囲内の値、マイナス方向であれば10〜80°の範囲内の値に立設した状態、あるいは、重力方向に垂下した状態で載置する工程と、密閉ハウジングの内部、かつ上方に、洗浄剤供給パイプを設けるとともに、当該洗浄剤供給パイプに対して、複数個配置してあるノズルを用いるとともに、パレットに対して、上方かつ片面側に設けたノズルから、洗浄剤を吹き付ける工程と、パレットを洗浄した後の洗浄剤を、洗浄剤循環装置により循環させる工程と、を含むことを特徴とするパレット洗浄方法である。

1.パレットの載置工程
パレットの載置工程は、半田付け処理に用いた後、フラックス残渣が付着したパレットを、概ね矩形状の密封ハウジング内の架台に載置し、重力方向に対して所定方向に立設し、傾けた状態で保持するか、あるいは、重力方向に垂下した状態で載置する工程である。
2.シャワー工程
シャワー工程は、パレットに対して、上方であって、かつ片面側に設けたノズルから洗浄剤を吹き付ける工程である。
ここで、シャワーによる洗浄条件は、被洗浄物に対する洗浄効果や損傷性を考慮して定めることが好ましいが、例えば、いわゆるバッチ式とすることが好ましい。
この理由は、このように構成することにより、少量多品種の被洗浄物に対して、柔軟に対応することができ、洗浄剤の温度管理や酸価の管理も容易であって、劣化した場合の迅速な取り替えも可能なためである。
また、洗浄装置を全体としてコンパクトにすることができるため、省スペース化、低コスト化にも有利である。
また、シャワー工程を実施するにあたり、パレットに対して、超音波振動を付与することが好ましい。
その場合、付与する超音波振動の周波数を40KHz〜300kHzの範囲内の値とすることが好ましい。
この理由は、かかる超音波振動の周波数が40kHz未満の値となると、騒音が大きくなったり、パレットへの表面被覆材が剥離しやすくなったりする場合があるためである。一方、かかる超音波振動の周波数が300kHzを超えると、洗浄力が低下したり、超音波振動装置が高価となったりする場合があるためである。
したがって、パレットに付与する超音波振動の周波数を40kHz〜200kHzの範囲内の値とすることがより好ましい。
3.循環工程
循環工程は、パレットを洗浄した後の洗浄剤を、洗浄剤循環装置により循環させる工程である。
すなわち、例えば、循環ポンプを用いて、洗浄剤を循環しながらパレットを洗浄することによって、比較的少量の洗浄剤であっても、パレットを十分に洗浄することができるためである。
また、このように洗浄剤を循環させることにより、その途中に、洗浄剤のろ過装置を配置することができるためである。
例えば、パレットを洗浄した後の洗浄剤をろ過するためのシート状ろ過材を、架台の下方に設けることにより、簡易な構造であっても、少量の洗浄剤を有効活用することができ、その結果、パレットを安価かつ十分に洗浄することができる。
4.乾燥工程
また、パレットの乾燥工程を設けることが好ましい。すなわち、フラックス残渣等を除去した後の被洗浄物を自然乾燥させたり、加熱したりすることによって、洗浄剤を蒸発乾燥させることが好ましい。
具体的に、ヒータや赤外線ランプ等の加熱部材を用いて、例えば、50〜150℃に周囲温度を加熱することにより、洗浄剤を蒸発乾燥させることが好ましい。
また、洗浄剤が酸化した状態で被洗浄物に残留しないように、乾燥窒素等の不活性ガスを導入した状態で加熱乾燥することがより好ましい。
なお、1,2,4−トリメチルベンゼン等の芳香族炭化水素系化合物と、ジエチレングリコールジメチルエーテルやジエチレングリコールジエチルエーテル等のグリコール化合物との混合溶剤や、1,2,4−トリメチルベンゼン等の芳香族炭化水素系化合物と、3−メトキシ−3−メチル−1−ブチルアセテート等のグリコールエステル系化合物との混合溶剤であれば、特に加熱しない場合であっても、迅速に自然乾燥するという利点がある。
以下、実施例に基づいて、本発明を詳細に説明する。
[実施例1]
1.洗浄方法の実施
図1に示す洗浄装置を用いて、半田付け処理に用いた後、約5gのフラックス残渣が付着したプレート状パレット(耐熱性フェノール樹脂製、縦30cm、横20cm、厚さ5mm)を洗浄した。
すなわち、洗浄剤として、1,2,4−トリメチルベンゼン(プソイドクメン、引火点:50℃)を用い、洗浄剤温度25℃、吹き付け時間60秒、吹き付け圧力0.4MPaの条件で、重力方向に対する傾斜角度が20°になるように、架台に載置したパレットに対して、洗浄剤を上方から片面吹き付けした。
2.洗浄時間の測定
目視において、パレット(約5gのフラックス残渣が付着)から、フラックス残渣が全て除去されるまでの時間を測定し、洗浄時間(分)とした。
[実施例2〜15]
実施例2〜15においては、表1に示す洗浄剤に変えたほかは、実施例1と同様に、洗浄方法を実施し、洗浄時間を測定した。得られた結果を表1に示す。
Figure 0004575932
[比較例1〜15]
図8に示すパレット洗浄装置を用いて、約5gのフラックス残渣が付着したプレート状パレット(耐熱性フェノール樹脂製、縦30cm、横20cm、厚さ5mm)を垂直方向に立設した状態において、パレットをコンベヤで移動しながら(移動速度:10m/分)、実施例1〜16と同様の洗浄剤を用いて、両面吹き付けにより(吹き付け圧力:0.1MPa)、洗浄工程を実施し、洗浄時間を測定した。得られた結果を表2に示す。
Figure 0004575932
本発明によれば、所定のパレット用架台と、所定のノズルと、所定の洗浄剤循環装置と、をそれぞれ備えることにより、パレットを静置したまま、迅速かつ十分に洗浄可能であって、それにより、パレット洗浄装置を小型化したり、装置構造を簡略化したりすることが可能となった。
また、所定の洗浄剤を使用することにより、洗浄時間が短くなるばかりか、比較的少量の洗浄剤を使用した場合であっても、パレットを迅速かつ十分に洗浄することが可能となり、さらには、自然乾燥であっても、比較的迅速に乾燥することができる。
したがって、本発明によれば、小型かつ簡易な構成のパレット洗浄装置を用いて、かつ、所定の洗浄剤を用いることにより、各種半田処理装置に使用されるパレットを短時間かつ十分に洗浄することができ、その結果、パレット汚染に起因したハンダ付け不良等を有効に防止することが期待される。
本発明のパレット洗浄装置を説明するために供する図(正面図)である。 本発明のパレット洗浄装置を説明するために供する図(平面図)である。 本発明のパレット洗浄装置を説明するために供する図(側面図)である。 (a)〜(b)は、それぞれパレットを説明するために供する図である。 (a)〜(b)は、それぞれ別のパレットを説明するために供する図である。 (a)〜(b)は、それぞれ本発明のパレット洗浄装置に用いる架台を説明するために供する図である。 (a)は、パレットを収容する架台を説明するために供する図であり、(b)は、パレットを垂下させるための冶具を説明するために供する図である。 (a)〜(b)は、従来のパレット洗浄装置を説明するために供する平面図および側面図である。
符号の説明
10:パレット
10a:開口部
10b:保持具
12:密封ハウジング
12a:蓋部
12b:洗浄槽
14:架台
14a:底部
14b:背面部
14c:支持台
16:洗浄剤
18:ノズル
18a:供給パイプ
20:洗浄剤循環装置
20a:ポンプ
20b:貯蔵タンク
20c:ドレイン
30:パレット洗浄装置

Claims (7)

  1. 半田付け処理に用いた後、フラックス残渣が付着したパレットを洗浄するためのパレット洗浄装置であって、
    前記パレットを、概ね矩形状の密閉ハウジング内で、重力方向に対して、所定方向として、プラス方向であれば10〜80°の範囲内の値、マイナス方向であれば10〜80°の範囲内の値に立設した状態で載置するための骨組み構造体からなる架台、あるいは、重力方向に垂下した状態で載置するための架台と、
    前記パレットに対して、上方かつ片面側から洗浄剤を吹き付けるためのノズルと、
    前記パレットを洗浄した後の洗浄剤を、貯蔵タンクを介して、循環させるための洗浄剤循環装置と、を備え
    かつ、前記密閉ハウジングの内部であって、かつ上方に、洗浄剤供給パイプを設けるとともに、当該洗浄剤供給パイプに対して、前記ノズルを、複数個配置すること
    を特徴とするパレット洗浄装置。
  2. 前記パレットの洗浄面と、前記洗浄剤の吹き付け方向とが、非垂直関係になるように、前記パレットを、所定方向に立設した状態、あるいは、重力方向に垂下した状態で載置することを特徴とする請求項1に記載のパレット洗浄装置。
  3. 前記ノズルを扇形固定ノズルとし、前記洗浄剤を所定角度に拡大するように、前記パレットに対して吹き付けることを特徴とする請求項1または2に記載のパレット洗浄装置。
  4. 前記パレット洗浄後における洗浄剤をろ過するためのシート状ろ過材を、前記架台の下方に設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のパレット洗浄装置。
  5. 前記洗浄剤が、グリコールエーテル系化合物、グリコールエステル系化合物、ピロリドン系化合物、および芳香族炭化水素系化合物からなる群から選択される少なくとも一つの化合物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のパレット洗浄装置。
  6. 前記洗浄剤の引火点を30℃以上の値とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のパレット洗浄装置。
  7. 半田付け処理に用いた後、フラックス残渣が付着したパレットを洗浄するためのパレット洗浄方法であって、
    前記パレットを、概ね矩形状の密閉ハウジング内の骨組み構造体からなる架台に、重力方向に対して、所定方向として、プラス方向であれば10〜80°の範囲内の値、マイナス方向であれば10〜80°の範囲内の値に立設した状態、あるいは、重力方向に垂下した状態で載置する工程と、
    前記密閉ハウジングの内部、かつ上方に、洗浄剤供給パイプを設けるとともに、当該洗浄剤供給パイプに対して、複数個配置してあるノズルを用いるとともに、前記パレットに対して、上方かつ片面側に設けたノズルから、洗浄剤を吹き付ける工程と、
    前記パレットを洗浄した後の洗浄剤を、洗浄剤循環装置により循環させる工程と、
    を含むことを特徴とするパレット洗浄方法。
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