JP5314053B2 - C型肝炎ウイルス阻害剤 - Google Patents

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Description

本開示は、概して抗ウイルス性化合物に関するものであり、さらに具体的には、C型肝炎ウイルス(HCV)によりコードされるNS5Aタンパク質の機能を阻害することができる化合物、該化合物を含有する組成物、およびNS5Aタンパク質の機能を阻害する方法に関する。
HCVは主要なヒト病原体であり、世界中で推定1億7千万人が感染しており-これはヒト免疫不全ウイルス1型による感染数のおよそ5倍である。これらHCV感染者のかなりの割合が、肝硬変および肝細胞癌を含む重篤な進行性肝疾患を発症する。
現在、最も有効なHCVの治療法は、α-インターフェロンとリバビリンの組み合わせを用いており、40%の患者において持続的効果をもたらしている。最近の臨床結果は、ペグ化α-インターフェロンが単独療法としては未修飾のα-インターフェロンよりも優れていることを示す。しかしながら、ペグ化α-インターフェロンとリバビリンの組み合わせを含む実験的なレジメンでも、かなりの割合の患者において、ウイルス量の持続的な減少が認められない。従って、HCV感染症の有効な治療法の開発が明確にかつ非常に必要とされている。
HCVはプラス鎖RNAウイルスである。5'非翻訳領域における推定アミノ酸配列および広範な類似性の比較に基づいて、HCVはフラビウイルス科の独立した属として分類されている。フラビウイルス科の全てのメンバーは、単一の連続したオープンリーディングフレームの翻訳を介して全ての公知のウイルス-特異的タンパク質をコードするプラス鎖RNAゲノムを含有するエンベロープに包まれたビリオンを有する。
HCVゲノム全体にわたって、ヌクレオチドおよびコードされたアミノ酸配列内に、かなりの多様性が見いだされる。少なくとも6つの主要な遺伝子型がキャラクタライズされており、50を超えるサブタイプが記載されている。HCVの主要な遺伝子型は世界的な分布において異なっており、病原および治療法における遺伝子型の影響の可能性についての多くの研究にもかかわらず、HCVの遺伝的多様性の臨床的意義は依然として捉えにくい。
一本鎖HCV RNAゲノムは約9500ヌクレオチド長であり、約3000のアミノ酸である単一の大きなポリタンパク質をコードする単一のオープンリーディングフレーム(ORF)を有する。感染細胞において、このポリタンパク質は、細胞プロテアーゼおよびウイルスプロテアーゼにより複数の部位で切断され、構造タンパク質および非構造(NS)タンパク質を生じる。HCVの場合、成熟非構造タンパク質(NS2、NS3、NS4A、NS4B、NS5A、およびNS5B)の精製は、2つのウイルスプロテアーゼによりもたらされる。1つめのものはメタロプロテアーゼであり、NS2-NS3接合部を切断すると考えられており;2つめは、NS3(本明細書ではNS3プロテアーゼとも言う)のN-末端領域内に含まれるセリンプロテアーゼであり、NS3の下流、すなわちNS3-NS4A切断部位においてシスで、残りのNS4A-NS4B、NS4B-NS5A、NS5A-NS5B部位についてトランスでの両方における以降の切断の全てを仲介する。該NS4Aタンパク質は複数の機能を果たすと思われ、NS3プロテアーゼの補助因子として作用し、NS3および他のウイルスのレプリカーゼ成分の膜局在をおそらく補助している。NS3タンパク質とNS4Aとの複合体形成は、イベントの進行、全ての部位におけるタンパク質分解効率の増強に必要であると思われる。該NS3タンパク質はまた、ヌクレオシドトリホスファターゼおよびRNAヘリカーゼ活性を示す。NS5B(HCVポリメラーゼとも言う)は、HCVの複製に関与するRNA-依存性RNAポリメラーゼである。
HCV-感染患者の治療に有用な化合物は、HCVウイルス複製を選択的に阻害することが望ましい。特に、NS5Aタンパク質の機能の阻害に有効な化合物が望ましい。該HCV NS5Aタンパク質は、例えば、Tan, S.-L., Katzel, M.G. Virology 2001, 284, 1-12;およびPark, K.-J.; Choi, S.-H, J. Biological Chemistry 2003に記載されている。
その第1の態様では、本開示は、式(I)の化合物
Figure 0005314053
(I)
、またはその医薬的に許容される塩を提供し、式中
uおよびvは、独立して0、1、2、または3であり;
AおよびBは、フェニルおよび1個、2個、または3個の窒素原子を含有する6員芳香族ヘテロ環から独立して選択され;
各R1およびR2は、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキル、アリールアルコキシカルボニル、カルボキシ、ホルミル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NRab、(NRab)アルキル、および(NRab)カルボニルから独立して選択され;
3およびR4は各々、水素、アルコキシカルボニル、アルキル、アリールアルコキシカルボニル、カルボキシ、ハロアルキル、(NRab)カルボニル、およびトリアルキルシリルアルコキシアルキルから独立して選択され;
5およびR6は各々、水素、アルケニル、アルコキシアルキル、アルキル、ハロアルキル、および(NRab)アルキルから独立して選択され;または、
5およびR6は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、NRz、O、およびSから選択される1個または2個のヘテロ原子を所望により含有する5員または6員の飽和環を形成し;Rzは、水素およびアルキルから選択され;
7は、水素、R9−C(O)−、およびR9−C(S)−から選択され;
8は、水素およびアルキルから選択され;
9は、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルカルボニルアルキル、アリール、アリールアルケニル、アリールアルコキシ、アリールアルキル、アリールオキシアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルケニル、(シクロアルキル)アルキル、シクロアルキルオキシアルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルコキシ、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルオキシアルキル、ヒドロキシアルキル、−NRcd、(NRcd)アルケニル、(NRcd)アルキル、および(NRcd)カルボニルから独立して選択され;
10は、
Figure 0005314053
から選択され;式中
11およびR12は各々、水素、アルケニル、アルコキシアルキル、アルキル、ハロアルキル、および(NRab)アルキルから独立して選択され;または、
11およびR12は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、NRz、O、およびSから選択される1個または2個のヘテロ原子を所望により含有する5員または6員の飽和環を形成し;Rzは、水素およびアルキルから選択され;
13は、水素およびアルキルから選択され;
14は、水素、R15−C(O)−、およびR15−C(S)−から選択され;
15は、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキル、アルキルカルボニルアルキル、アリール、アリールアルケニル、アリールアルコキシ、アリールアルキル、アリールオキシアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルケニル、(シクロアルキル)アルキル、シクロアルキルオキシアルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルコキシ、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルオキシアルキル、ヒドロキシアルキル、−NRcd、(NRcd)アルケニル、(NRcd)アルキル、および(NRcd)カルボニルから独立して選択され;
mは、0、1、または2であり;
nは、0、1、2、3、または4であり;
Xは、O、S、S(O)、SO2、CH2、CHR16、およびC(R162から選択され;
ただし、mが0であるとき、Xは、CH2、CHR16、およびC(R162から選択され;
各R16は、アルコキシ、アルキル、アリール、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、および−NRabから独立して選択され、アルキルは、隣接する炭素原子と縮合3員環から6員環を所望により形成することができ、3員環から6員環は、1個または2個のアルキル基で適宜置換されていてもよい。
第1の態様の第1の実施形態では、mは、0である。
第1の態様の第2の実施形態では、uおよびvは各々、0または1であり;各R1およびR2は、アルキルおよびハロから独立して選択される。
第1の態様の第3の実施形態では、uおよびvは各々、0である。
第1の態様の第4の実施形態では、Xは、CH2およびCHR16から選択される。第1の態様の第5の実施形態では、Xは、CH2である。
第1の態様の第6の実施形態では、R3およびR4は各々、水素、ハロアルキル、およびトリアルキルシリルアルコキシアルキルから独立して選択される。第7の実施形態では、R3およびR4は各々、水素およびハロアルキルから独立して選択される。
第1の態様の第8の実施形態では、nは、0、1、または2であり;存在するとき、各R16は、ハロである。第9の実施形態では、nは、0である。
第1の態様の第10の実施形態では、R5およびR6は、水素およびアルキルから独立して選択される。
第1の態様の第11の実施形態では、R11およびR12は、水素およびアルキルから独立して選択される。
第1の態様の第12の実施形態では、R7およびR14の少なくとも1つは、水素である。
第1の態様の第13の実施形態では、R7は、R9−C(O)−であり;R14は、R15−C(O)−である。第14の実施形態では、R9およびR15は各々、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキル、アルキルカルボニルアルキル、アリール、アリールアルケニル、アリールアルコキシ、アリールアルキル、アリールオキシアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、シクロアルキルオキシアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヒドロキシアルキル、−NRcd、(NRcd)アルケニル、(NRcd)アルキル、および(NRcd)カルボニルから独立して選択される。第15の実施形態では、R9およびR15は各々、アルコキシ、アリールアルコキシ、アリールアルキル、および(NRcd)アルキルから独立して選択される。
第2の態様では、本開示は、式(II)の化合物
Figure 0005314053
(II)
、またはその医薬的に許容される塩を提供し、式中
AおよびBは、フェニルおよび1個、2個、または3個の窒素原子を含有する6員芳香族ヘテロ環から独立して選択され;
3およびR4は各々、水素、ハロアルキル、およびトリアルキルシリルアルコキシアルキルから独立して選択され;
5およびR6は各々、水素、およびアルキルから独立して選択され;
7は、水素およびR9−C(O)−から選択され;
8は、水素およびアルキルから選択され;
9は、アルコキシ、アリールアルコキシ、アリールアルキル、および(NRcd)アルキルから独立して選択され;
10は、
Figure 0005314053
から選択され;式中
11およびR12は各々、水素およびアルキルから独立して選択され;
13は、水素およびアルキルから選択され;
14は、水素およびR15−C(O)−から選択され;
15は、アルコキシ、アリールアルコキシ、アリールアルキル、および(NRcd)アルキルから独立して選択される。
第3の態様では、本開示は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される担体を含む組成物を提供する。第3の態様の第1の実施形態では、組成物は、抗HCV活性を有する1種または2種のさらなる化合物を含む。第3の態様の第2の実施形態では、さらなる化合物の少なくとも1つは、インターフェロンまたはリバビリンである。第3の態様の第3の実施形態では、インターフェロンは、インターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、およびリンパ芽球インターフェロンタウから選択される。
第3の態様の第4の実施形態では、本開示は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される担体、および抗HCV活性を有する1種もしくは2種のさらなる化合物を含む組成物を提供し、さらなる化合物の少なくとも1つは、インターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞応答の発生を増強する化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、イミキモド、リバビリン、イノシン5’−一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンから選択される。
第3の態様の第5の実施形態では、本開示は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される担体、および抗HCV活性を有する1種もしくは2種のさらなる化合物を含む組成物を提供し、さらなる化合物の少なくとも1つは、HCV感染症の治療のために、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCVエントリー、HCVアセンブリー、HCVイグレス(HCV egress)、HCV NS5Aタンパク質、およびIMPDHから選択される標的の機能の阻害に有効である。
第4の態様では、本開示は、患者に治療有効量の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を投与することを含む、患者においてHCV感染症を治療する方法を提供する。第4の態様の第1の実施形態では、この方法は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の前、後もしくは同時に、抗HCV活性を有する1種もしくは2種のさらなる化合物を投与することをさらに含む。第4の態様の第2の実施形態では、さらなる化合物の少なくとも1つは、インターフェロンまたはリバビリンである。第4の態様の第3の実施形態では、インターフェロンは、インターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、およびリンパ芽球インターフェロンタウから選択される。
第4の態様の第4の実施形態では、本開示は、患者に治療有効量の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を投与し、かつ式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の前、後もしくは同時に、抗HCV活性を有する1種もしくは2種のさらなる化合物を投与することを含む、患者においてHCV感染症を治療する方法を提供し、さらなる化合物の少なくとも1つは、インターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞応答の発生を増強する化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、イミキモド、リバビリン、イノシン5’−一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンから選択される。
第4の態様の第5の実施形態では、本開示は、患者に治療有効量の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を投与し、かつ式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の前、後もしくは同時に、抗HCV活性を有する1種もしくは2種のさらなる化合物を投与することを含む、患者においてHCV感染症を治療する方法を提供し、さらなる化合物の少なくとも1つは、HCV感染症の治療のために、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCVエントリー、HCVアセンブリー、HCVイグレス、HCV NS5Aタンパク質、およびIMPDHから選択される標的の機能の阻害に有効である。
本開示の他の実施形態は、本明細書において開示されている実施形態および/または態様の2つ以上の適切な組合せを含み得る。
本開示のさらに他の実施形態および態様は、下記に提供する記載によって明らかであろう。
本開示の化合物はまた、互変異性体として存在し;したがって、本開示はまた、全ての互変異性型を包含する。
本明細書における本開示の記載は、化学結合の法則および原理と一致して解釈すべきである。場合によっては、任意の所与の位置に置換基を配置するために、水素原子を除去することが必要であり得る。例えば、下記に示される構造において、
Figure 0005314053
8は、イミダゾール環中の炭素原子に結合してもよく、または代わりに、R8は、窒素環上の水素原子の代わりをし、N−置換イミダゾールを形成してもよい。
本発明により包含される化合物は、医薬品としての使用に適切に安定であるものであることが理解されるべきである。
分子中の特定の位置でのいずれの置換基または変数(例えば、R1、R2、R5、R6など)の定義は、該分子中の他の部分におけるその定義から独立していることを意図する。例えば、uが2である場合、2つのR1基の各々は同一または異なっていてよい。
本明細書に記載の全ての特許、特許出願、および参考文献は引用によりその全体が援用される。一貫性に欠ける場合、本出願の開示(定義を含む)を優先する。
本明細書において用いる場合、以下の用語は以下に記載される意味を有する。
本明細書において用いる単数形「a」、「an」および「the」は、他に明確に指示されない限り、複数の言及も含む。
特に指定のない限り、本発明の全てのアリール、シクロアルキル、およびヘテロシクリル基は、それらの各々の定義に記載の通り置換されていてよい。例えば、アリールアルキル基のアリール部分は、用語「アリール」の定義に記載のとおり置換されていてよい。
本明細書において用いる用語「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を有する2から6個の炭素原子の直鎖または分枝鎖基を言う。
本明細書において用いる用語「アルケニルオキシ」は、酸素原子を介して親分子部分に結合したアルケニル基を言う。
本明細書において用いる用語「アルケニルオキシカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアルケニルオキシ基を言う。
本明細書において用いる用語「アルコキシ」は、酸素原子を介して親分子部分に結合したアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「アルコキシアルキル」は、1〜3個のアルコキシ基で置換されたアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「アルコキシアルキルカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアルコキシアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「アルコキシカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアルコキシ基を言う。
本明細書において用いる用語「アルコキシカルボニルアルキル」は、1〜3個のアルコキシカルボニル基で置換されたアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「アルキル」は、1から6個の炭素原子を含有する、直鎖または分枝鎖の飽和炭化水素由来の基を言う。本開示の化合物において、mおよび/またはnが、1または2であり;Xおよび/またはYが、それぞれ、CHR5および/またはCHR6であり、並びにR5および/またはR6がアルキルである場合、各アルキルは、隣接炭素原子とともに縮合3〜6員環を適宜形成して、以下:
Figure 0005314053
[式中、
zは、1、2、3、または4であり、
wは、0、1、または2であり、並びに
50は、アルキルである]
に示される構造のうちの一つを提供しうる。wが2である場合、その2つのR50アルキル基は、同じであるかまたは異なっていてもよい。
本明細書において用いる用語「アルキルカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「アルキルカルボニルアルキル」は、1〜3個のアルキルカルボニル基で置換されたアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「アルキルカルボニルオキシ」は、酸素原子を介して親分子部分に結合したアルキルカルボニル基を言う。
本明細書において用いる用語「アルキルスルファニル」は、硫黄原子を介して親分子部分に結合したアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「アルキルスルホニル」は、スルホニル基を介して親分子部分に結合したアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「アリール」は、フェニル基、または1つもしくは両方の環がフェニル基である二環式縮合環系を言う。二環式縮合環系は、4-から6-員芳香族もしくは非芳香族炭素環に縮合したフェニル基から成る。本発明のアリール基は、該基中のいずれの適切な炭素原子を介して親分子部分に結合することができる。アリール基の代表的な例としては、限定はされないが、インダニル、インデニル、ナフチル、フェニル、およびテトラヒドロナフチルが挙げられる。本発明のアリール基は、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、第2のアリール基、アリールアルコキシ、アリールアルキル、アリールカルボニル、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルカルボニル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ、-NRxRy、(NRxRy)アルキル、オキソ、および−P(O)OR2から独立して選択される1から5個の置換基で適宜置換されていてもよく、ここで、各Rは、水素およびアルキルから独立して選択され;該アリールアルキルおよび該ヘテロシクリルアルキルのアルキル部分は無置換であり、該第2のアリール基、該アリールアルキルのアリール部分、該アリールカルボニルのアリール部分、該ヘテロシクリル、および該ヘテロシクリルアルキルおよび該ヘテロシクリルカルボニルのヘテロシクリル部分はさらに、アルコキシ、アルキル、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、またはニトロから独立して選択される1〜3個の置換基で適宜置換されていてもよい。
本明細書において用いる用語「アリールアルケニル」は、1〜3個のアリール基で置換されたアルケニル基を言う。
本明細書において用いる用語「アリールアルコキシ」は、アルコキシ基を介して親分子部分に結合したアリール基を言う。
本明細書において用いる用語「アリールアルコキシアルキル」は、1〜3個のアリールアルコキシ基で置換されたアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「アリールアルコキシアルキルカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアリールアルコキシアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「アリールアルコキシカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアリールアルコキシ基を言う。
本明細書において用いる用語「アリールアルキル」は、1〜3個のアリール基で置換されたアルキル基を言う。該アリールアルキルのアルキル部分は、アルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、もしくは-NRcRdから独立して選択される、1または2個のさらなる基でさらに適宜置換されていてもよく、ここで該ヘテロシクリルはさらに、アルコキシ、アルキル、無置換アリール、無置換アリールアルコキシ、無置換アリールアルコキシカルボニル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、もしくは-NRxRyから独立して選択される、1または2個の置換基で適宜置換されていてもよい。
本明細書において用いる用語「アリールアルキルカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアリールアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「アリールカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアリール基を言う。
本明細書において用いる用語「アリールオキシ」は、酸素原子を介して親分子部分に結合したアリール基を言う。
本明細書において用いる用語「アリールオキシアルキル」は、1〜3個のアリールオキシ基で置換されたアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「アリールオキシカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したアリールオキシ基を言う。
本明細書において用いる用語「アリールスルホニル」は、スルホニル基を介して親分子部分に結合したアリール基を言う。
本明細書において用いる用語「Cap」および「cap」とは、末端の窒素含有環、すなわち、化合物1eのピロリジン環の窒素原子に位置する基をいう。「Cap」または「cap」が、末端の窒素含有環に、または最終生成物中の断片、すなわち、「Cap−51」もしくは「LS−19に見られるCap−51断片」に該基を付加するのに用いられる試薬を示しうることは理解されるべきである。
本明細書において用いる用語「カルボニル」は、-C(O)-を言う。
本明細書において用いる用語「カルボキシ」は、-CO2Hを言う。
本明細書において用いる用語「シアノ」は、-CNを言う。
本明細書において用いる用語「シクロアルキル」は、3から7個の炭素原子および0個のヘテロ原子を有する、飽和単環式の炭化水素環系を言う。シクロアルキル基の代表的な例としては、限定はされないが、シクロプロピル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルが挙げられる。本発明のシクロアルキル基は、アルコキシ、アルキル、アリール、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヘテロシクリル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ、または-NRxRyから独立して選択される1から5個の置換基で適宜置換されていてもよく、ここで該アリールおよび該ヘテロシクリルは、アルコキシ、アルキル、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、またはニトロから独立して選択される1〜3個の置換基でさらに適宜置換されていてもよい。
本明細書において用いる用語「(シクロアルキル)アルケニル」は、1〜3個のシクロアルキル基で置換されたアルケニル基を言う。
本明細書において用いる用語「(シクロアルキル)アルキル」は、1〜3個のシクロアルキル基で置換されたアルキル基を言う。(シクロアルキル)アルキルのアルキル部分は、ヒドロキシおよび−NRcdから独立して選択される1つまたは2つの基でさらに適宜置換されていてもよい。
本明細書において用いる用語「シクロアルキルオキシ」は、酸素原子を介して親分子部分に結合したシクロアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「シクロアルキルオキシアルキル」は、1〜3個のシクロアルキルオキシ基で置換されたアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「シクロアルキルスルホニル」は、スルホニル基を介して親分子部分に結合したシクロアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「ホルミル」は、-CHOを言う。
本明細書において用いる用語「ハロ」および「ハロゲン」は、F、Cl、Br、またはIを言う。
本明細書において用いる用語「ハロアルコキシ」は、酸素原子を介して親分子部分に結合したハロアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「ハロアルコキシカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したハロアルコキシ基を言う。
本明細書において用いる用語「ハロアルキル」は、1から4個のハロゲン原子により置換されたアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「ヘテロシクリル」は、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される1から4個のヘテロ原子を含有する4-から7-員環を言う。該4-員環は0個の二重結合を有し、該5-員環は0から2個の二重結合を有し、該6-および7-員環は0から3個の二重結合を有する。用語「ヘテロシクリル」には、ヘテロシクリル環が別の単環式ヘテロシクリル基に縮合した二環式基、または4〜6員芳香族もしくは非芳香族環状炭素に縮合した二環式基;並びに架橋二環式基、例えば7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル、2−アザビシクロ[2.2.2]オク−2−チル、および2−アザビシクロ[2.2.2]オク−3−チルもまた含まれる。本発明のヘテロシクリル基は、該基中のいずれの炭素原子または窒素原子を介しても親分子部分に結合することができる。ヘテロシクリル基の例としては、限定はされないが、ベンゾチエニル、フリル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、モルホリニル、オキサゾリル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピロリジニル、ピロロピリジニル、ピロリル、チアゾリル、チエニル、チオモルホリニル、7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−7−イル、2−アザビシクロ[2.2.2]オク−2−チル、および2−アザビシクロ[2.2.2]オク−3−チルが挙げられる。本発明のヘテロシクリル基は、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アリール、アリールアルキル、アリールカルボニル、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、第2のヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルカルボニル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ニトロ、-NRxRy、(NRxRy)アルキル、またはオキソから独立して選択される1から5個の置換基で適宜置換されていてもよく、ここで、該アリールアルキルおよび該ヘテロシクリルアルキルのアルキル部分は無置換であり、該アリール、該アリールアルキルのアリール部分、該アリールカルボニルのアリール部分、該第2のヘテロシクリル基、および該ヘテロシクリルアルキルおよび該ヘテロシクリルカルボニルのヘテロシクリル部分は、アルコキシ、アルキル、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、またはニトロから独立して選択される1〜3個の置換基でさらに適宜置換されていてもよい。
本明細書において用いる用語「ヘテロシクリルアルケニル」は、1〜3個のヘテロシクリル基で置換されたアルケニル基を言う。
本明細書において用いる用語「ヘテロシクリルアルコキシ」は、アルコキシ基を介して親分子部分に結合したヘテロシクリル基を言う。
本明細書において用いる用語「ヘテロシクリルアルコキシカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したヘテロシクリルアルコキシ基を言う。
本明細書において用いる用語「ヘテロシクリルアルキル」は、1〜3個のヘテロシクリル基で置換されたアルキル基を言う。該ヘテロシクリルアルキルのアルキル部分は、アルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、アリール、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、または-NRcRdから独立して選択される1または2個のさらなる基でさらに適宜置換されていてもよく、ここで該アリールは、アルコキシ、アルキル、無置換アリール、無置換アリールアルコキシ、無置換アリールアルコキシカルボニル、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、ヒドロキシ、または-NRxRyから独立して選択される1または2個の置換基でさらに適宜置換されていてもよい。
本明細書において用いる用語「ヘテロシクリルアルキルカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したヘテロシクリルアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「ヘテロシクリルカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したヘテロシクリル基を言う。
本明細書において用いる用語「ヘテロシクリルオキシ」は、酸素原子を介して親分子部分に結合したヘテロシクリル基を言う。
本明細書において用いる用語「ヘテロシクリルオキシアルキル」は、1〜3個のヘテロシクリルオキシ基で置換されたアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「ヘテロシクリルオキシカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したヘテロシクリルオキシ基を言う。
本明細書において用いる用語「ヒドロキシ」は、-OHを言う。
本明細書において用いる用語「ヒドロキシアルキル」は、1〜3個のヒドロキシ基で置換されたアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「ヒドロキシアルキルカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合したヒドロキシアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「ニトロ」は、-NO2を言う。
本明細書で用いられる用語「−NRab」とは、窒素原子を介して親分子部分に結合した2つの化学基であるRaおよびRbをいう。RaおよびRbは独立して、水素、アルケニル、およびアルキルから選択される。
本明細書で用いられる用語「(NRab)アルキル」とは、1つ、2つ、または3つの−NRab基で置換されたアルキル基をいう。
本明細書で用いられる用語「(NRab)カルボニル」とは、カルボニル基を介して親分子部分に結合した−NRab基をいう。
本明細書において用いる用語「-NRcRd」は、窒素原子を介して親分子部分に結合した2つの基、RcおよびRdを言う。RcおよびRdは独立して、水素、アルケニルオキシカルボニル、アルコキシアルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、アリール、アリールアルコキシカルボニル、アリールアルキル、アリールアルキルカルボニル、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールスルホニル、シクロアルキル、シクロアルキルスルホニル、ホルミル、ハロアルコキシカルボニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルコキシカルボニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、ヒドロキシアルキルカルボニル、(NReRf)アルキル、(NReRf)アルキルカルボニル、(NReRf)カルボニル、(NReRf)スルホニル、-C(NCN)OR'、または-C(NCN)NRxRyから選択され、ここでR'はアルキルおよび無置換フェニルから選択され、該アリールアルキルのアルキル部分、該アリールアルキルカルボニル、該ヘテロシクリルアルキル、および該ヘテロシクリルアルキルカルボニルは1つの-NReRf基でさらに適宜置換されていてもよく; そして、該アリール、該アリールアルコキシカルボニル、該アリールアルキル、該アリールアルキルカルボニル、該アリールカルボニル、該アリールオキシカルボニル、および該アリールスルホニルのアリール部分、該ヘテロシクリル、並びに該ヘテロシクリルアルコキシカルボニル、該ヘテロシクリルアルキル、該ヘテロシクリルアルキルカルボニル、該ヘテロシクリルカルボニル、および該ヘテロシクリルオキシカルボニルのヘテロシクリル部分は、アルコキシ、アルキル、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、またはニトロから独立して選択される1〜3個の置換基でさらに適宜置換されていてもよい。
本明細書において用いる用語「(NRcRd)アルケニル」は、1〜3個の-NRcRd基で置換されたアルケニル基を言う。
本明細書において用いる用語「(NRcRd)アルキル」は、1〜3個の-NRcRd基で置換されたアルキル基を言う。該(NRcRd)アルキルのアルキル部分は、アルコキシ、アルコキシアルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アルキルスルファニル、アリールアルコキシアルキルカルボニル、カルボキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルカルボニル、ヒドロキシ、または(NReRf)カルボニルから選択される1または2つのさらなる基でさらに適宜置換されていてもよく; ここで該ヘテロシクリルは、アルコキシ、アルキル、シアノ、ハロ、ハロアルコキシ、ハロアルキル、またはニトロから独立して選択される1から5個の置換基でさらに適宜置換されていてもよい。
本明細書において用いる用語「(NRcRd)カルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合した-NRcRd基を言う。
本明細書において用いる用語「-NReRf」は、窒素原子を介して親分子部分に結合した2つの基、ReおよびRfを言う。ReおよびRfは独立して、水素、アルキル、無置換アリール、無置換アリールアルキル、無置換シクロアルキル、無置換(シクロアルキル)アルキル、無置換ヘテロシクリル、無置換ヘテロシクリルアルキル、(NRxRy)アルキル、または(NRxRy)カルボニルから選択される。
本明細書において用いる用語「(NReRf)アルキル」は、1〜3個の-NReRf基で置換されたアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「(NReRf)アルキルカルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合した(NReRf)アルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「(NReRf)カルボニル」は、カルボニル基を介して親分子部分に結合した-NReRf基を言う。
本明細書において用いる用語「(NReRf)スルホニル」は、スルホニル基を介して親分子部分に結合した-NReRf基を言う。
本明細書において用いる用語「-NRxRy」は、窒素原子を介して親分子部分に結合した2つの基、RxおよびRyを言う。RxおよびRyは独立して、水素、アルコキシカルボニル、アルキル、アルキルカルボニル、無置換アリール、無置換アリールアルコキシカルボニル、無置換アリールアルキル、無置換シクロアルキル、無置換ヘテロシクリル、または(NRx'Ry')カルボニルから選択され、ここでRx'およびRy'は独立して水素またはアルキルから選択される。
本明細書において用いる用語「(NRxRy)アルキル」は、1〜3個の-NRxRy基で置換されたアルキル基を言う。
本明細書において用いる用語「オキソ」は、=Oを言う。
本明細書において用いる用語「スルホニル」は、-SO2-を言う。
本明細書で用いられる用語「トリアルキルシリル」とは、−SiR3(式中、Rはアルキルである)をいう。R基は、同じであるかまたは異なっていてもよい。
本明細書で用いられる用語「トリアルキルシリルアルキル」とは、1つ、2つ、または3つのトリアルキルシリル基で置換されたアルキル基をいう。
本明細書で用いられる用語「トリアルキルシリルアルコキシ」とは、酸素原子を介して親分子部分に結合したトリアルキルシリルアルキル基をいう。
本明細書で用いられる用語「トリアルキルシリルアルコキシアルキル」とは、1つ、2つ、または3つのトリアルキルシリルアルコキシ基で置換されたアルキル基をいう。
本発明の化合物には不斉中心が存在する。これら中心は、キラル炭素原子の周囲の置換基の配置によって、記号「R」または「S」により示される。本発明は、NS5Aを阻害する能力を有する全ての立体化学的な異性体、またはその混合物を包含することが理解されるべきである。化合物の個々の立体異性体は、キラル中心を有する市販の出発物質から合成的に製造することができるか、あるいは、エナンチオマーの生成物の混合物を合成した後、ジアステレオマーの混合物への変換に続く分離もしくは再結晶化、クロマトグラフ技法、またはキラルクロマトグラフィーカラムでのエナンチオマーの直接分離などといった分離を行うことによって製造することができる。個々の立体化学の出発化合物は、市販であるか、あるいは当業者に公知の方法により製造および分割され得る。
本発明の特定の化合物はまた、異なる安定した立体構造形態で存在していてよく、それは分離可能であり得る。非対称単結合について制限された回転に起因するねじれ非対称(Torsional asymmetry)、例えば、立体障害または環の歪みにより、異なる配座異性体の分離が可能になり得る。本発明は、それら化合物の各配座異性体およびその混合物を含む。
該用語「本発明の化合物」および同等の表現は、式(I)の化合物、並びにその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマーおよび塩を包含することを意味する。同様に、中間体についての言及は、内容的に許される限りそれらの塩を包含することを意味する。
本発明の化合物は、医薬的に許容される塩として存在することができる。本明細書で用いる用語「医薬的に許容される塩」は、本発明の化合物の塩または双性イオン形態を意味し、それは水もしくは油-溶性もしくは分散性であり、適切な医学的判断の範囲内で、妥当な利益/リスク比に見合って、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題もしくは合併症を伴わずに患者の組織に接触して用いるのに適していて、それらの使用目的に有効である。該塩は化合物の最終的な単離および精製の間に製造することができるか、あるいは別途、適切な窒素原子を適切な酸と反応させることにより製造することができる。代表的な酸付加塩としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩(camphorate)、カンファースルホン酸塩; ジグルコン酸塩(digluconate)、二臭化水素酸塩、二塩酸塩、二ヨウ化水素酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メシチレンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフチレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パルモ酸塩(palmoate)、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルプロプリオン酸塩(phenylproprionate)、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、炭酸水素塩、パラ-トルエンスルホン酸塩、およびウンデカン酸塩が挙げられる。医薬的に許容される付加塩の形成に用いることができる酸の例としては、無機酸(例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、およびリン酸)、および有機酸(例えばシュウ酸、コハク酸、およびクエン酸)が挙げられる。
塩基付加塩は、カルボキシ基を適切な塩基(例えば、金属カチオンまたは金属アンモニアのヒドロキシド、カーボネート、もしくはビカーボネート、あるいは有機第一級、第二級、もしくは第三級アミン)と反応させることによる、化合物の最終的な単離および精製の間に製造することができる。医薬的に許容される塩のカチオンとしては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムおよびアルミニウム、並びに無毒性の 第四級アミンカチオン(例えばアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、エチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N-メチルピペリジン、N-メチルモルホリン、ジクロロヘキシルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N,N-ジベンジルフェネチルアミン、およびN,N'-ジベンジルエチレンジアミン)が挙げられる。塩基付加塩の形成に用いることができる他の代表的な有機アミンとしては、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジン、およびピペラジンが挙げられる。
治療で用いるために、治療上有効な量の式(I)の化合物、並びに医薬的に許容されるその塩を未加工の化学薬品(raw chemical)として投与することができる場合、活性成分を医薬組成物として存在させることができる。従って、本発明は、治療上有効な量の式(I)の化合物または医薬的に許容されるその塩、および1つ以上の医薬的に許容される担体、希釈剤、もしくは賦形剤を含む医薬組成物をさらに提供する。本明細書で用いる用語「治療上有効な量」は、有意義な患者利益(例えば、ウイルス量の減少)を示すのに十分である各活性成分の総量を言う。単独で投与される個々の活性成分に適用する場合、該用語は成分単独の量を言う。組み合わせに適用する場合、該用語は、組み合わせて、連続して、あるいは同時に投与されるかどうかにかかわらず、治療効果をもたらす活性成分を合わせた量を言う。該式(I)の化合物および医薬的に許容されるその塩は上記の通りである。該担体、希釈剤、または賦形剤は、製剤の他の成分に適合し、そのレシピエントに有害でないという意味で許容可能でなくてはならない。本発明の別の態様によると、式(I)の化合物または医薬的に許容されるその塩を、1つ以上の医薬的に許容される担体、希釈剤、もしくは賦形剤と混合することを含む、医薬製剤の製造方法もまた提供する。本明細書において用いる用語「医薬的に許容される」は、適切な医学的判断の範囲内で、妥当な利益/リスク比に見合って、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題もしくは合併症を伴わずに患者の組織に接触させて用いるのに適していて、その使用目的に有効である、化合物、物質、組成物、および/または剤形を言う。
医薬製剤は、単位用量あたり所定の量の活性成分を含む単位剤形であってもよい。本発明の化合物が1日あたり約0.01から約250ミリグラム/キログラム(「mg/kg」)体重、好ましくは1日あたり約0.05から約100mg/kg体重である投与量濃度が、HCV介在疾患の予防および治療に対する単剤療法においては典型的である。通常、本発明の医薬組成物は、1日あたり約1から約5回の投与か、あるいは持続投与され得る。そのような投与は、長期治療もしくは救急治療として用いることができる。担体材料と組み合わせて単一剤形を製造する活性成分の量は、治療する症状、症状の重篤性、投与回数、投与経路、用いた化合物の排出速度、治療期間、ならびに患者の年齢、性別、体重、および状態によって変わり得る。好ましい単位用量製剤は、本明細書において上記した、活性成分の1日量もしくはサブ用量(sub-dose)、またはその適当な画分を含むものである。化合物の至適用量よりかなり少ない少用量で治療を開始してもよい。その後、該条件下で最適な効果に達するまで投与量を少しずつ増加させる。概して、いずれの有害または有毒な副作用も伴わずに、通常の抗ウイルス効果をもたらす濃度レベルで該化合物を投与することが最も望ましい。
本発明の組成物が、本発明の化合物と1つ以上のさらなる治療薬もしくは予防薬の組み合わせを含む場合、該化合物とさらなる薬剤の両者とも、通常、単剤治療レジメンにおいて標準的に投与される用量の約10から150%、より好ましくは10から80%の用量濃度で存在する。
医薬製剤は、いずれの適当な経路、例えば経口(頬側もしくは舌下を含む)、直腸、経鼻、局所的(頬側、舌下、もしくは経皮を含む)、膣、または、非経口(皮下、皮内、筋肉内、関節内、滑液嚢内(intrasynovial)、胸骨内、髄腔内、病巣内、静脈内、または皮内注射もしくは点滴を含む)経路による投与に適応し得る。そのような製剤は、薬学の分野において公知のいずれの方法よっても(例えば活性成分と担体または賦形剤を会合させることにより)、製造され得る。経口投与または注射による投与が好ましい。
経口投与に適応した医薬製剤は、カプセル剤または錠剤; 粉末剤もしくは顆粒剤; 水性もしくは非水性液体中の液剤もしくは懸濁剤; 食用フォーム剤もしくはホイップ剤; または水中油(oil-in-water)液体エマルジョン剤もしくは油中水エマルジョン剤のような別々のユニットであってよい。
例えば、経口投与用の錠剤もしくはカプセル剤の形態における活性薬剤成分は、経口で無毒の医薬的に許容される不活性担体(例えばエタノール、グリセロール、水など)と組み合わせることができる。粉末剤は、化合物を適切な微粒子サイズに細かく粉末化し、同様に粉末化された食用炭水化物(例えばデンプンまたはマンニトール)などの医薬担体と混合することにより製造される。香味剤、保存剤、分散剤、および着色剤もまた存在し得る。
カプセル剤は、上記の粉末混合物を製造し、成型ゼラチンシース(gelatin sheath)に詰めることにより製造される。充填工程の前に、流動化剤および滑沢剤(例えばコロイド状シリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、または固体のポリエチレングリコール)を粉末混合物に添加することができる。カプセル剤が摂取される場合、崩壊剤または可溶化剤(例えば寒天、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム)を添加して、薬剤の有効性を高めることもできる。
さらに、所望される場合もしくは必要な場合、適切な結合剤、滑沢剤、崩壊剤、および着色剤を混合物に加えることもできる。適切な結合剤としては、デンプン、ゼラチン、天然糖(例えばグルコースもしくはβ-ラクトース、コーンシロップ)、天然および合成ガム(例えばアカシア、トラガカント)またはアルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。これらの剤形に用いられる滑沢剤としては、オレイン酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが挙げられる。崩壊剤としては、限定はしないが、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどが挙げられる。錠剤は、例えば、粉末混合物を製造し、顆粒化もしくは充填し、滑沢剤および崩壊剤を添加し、そして錠剤に圧縮することにより製剤化される。粉末混合物は、適切に粉末化された化合物と、上記の希釈剤もしくは塩基、および適宜、結合剤(例えばカルボキシメチルセルロース、アルギネート(aliginate)、ゼラチン(gelating)、もしくはポリビニルピロリドン)、溶解遅延剤(例えばパラフィン)、吸収促進剤(例えば第四級塩)および/または吸収剤(例えばベントナイト、カオリン、もしくはリン酸水素カルシウム)とを混合することにより製造される。結合剤(例えばシロップ、デンプン糊、アカシア粘液(acadia mucilage)、またはセルロース系物質もしくはポリマー系物質の溶液)で湿らせて、ふるいに押し通すことにより、粉末混合物を顆粒化することができる。顆粒化の代替法として、該粉末混合物を錠剤機に通して、不完全に成型されたスラグを得た後、顆粒に粉砕することができる。該顆粒を、ステアリン酸、ステアリン酸塩、タルク、または鉱物油の添加により滑らかにして、錠剤成形型から離れやすくすることができる。次いで、滑らかにした混合物を錠剤へと圧縮する。本発明の化合物はまた、自由流動性不活性担体と合わせて、顆粒化工程もしくは成形工程(slugging step)を経ずに直接、錠剤へと圧縮することができる。シェラックのシールコート(sealing coat)、糖もしくはポリマー材のコーティング、およびワックスの艶出しコーティングから成る、澄明もしくは不透明な保護コーティングを施すことができる。これらのコーティングに染料を添加して、異なる単位用量と区別することができる。
経口液剤(例えば液剤、シロップ剤、およびエリキシル剤)は、所定の分量が所定の量の化合物を含むように単位用量形態で製造することができる。シロップ剤は、化合物を適切に風味付けされた水溶液に溶解させることにより製造でき、一方、エリキシル剤は無毒のベヒクルを用いることにより製造される。可溶化剤および乳化剤(例えばエトキシ化 イソステリアルアルコールおよびポリオキソエチレンソルビトールエーテル)、保存剤、 香味添加剤(例えばペパーミント油あるいは天然甘味剤、またはサッカリンもしくは他の人工甘味剤など)を添加することもできる。
必要に応じて、経口投与のために単位用量製剤をマイクロカプセル化することができる。該製剤はまた、例えば、ポリマー、ワックスなどの中に粒子状物質をコーティングまたは組み込むことによって、放出を遅延もしくは持続するように製造することもできる。
式(I)の化合物、および医薬的に許容されるその塩はまた、リポソームデリバリーシステム(例えば、小型の単層ベシクル、大型の単層ベシクル、および多重層ベシクル)の形態で投与することもできる。リポソームは、リン脂質(phopholipid)、例えばコレステロール、ステアリルアミン、またはホスファチジルコリンから形成することができる。
式(I)の化合物および医薬的に許容されるその塩はまた、化合物分子が結合した個々の担体としてモノクローナル抗体を用いることによって送達してもよい。該化合物はまた、 標的化可能な薬剤担体としての可溶性ポリマーと結合してもよい。そのようなポリマーとしては、ポリビニルピロリドン、ピラン共重合体、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミドフェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルトアミドフェノール、またはパリトイル(palitoyl)残基で置換されたポリエチレンオキシドポリリシンを挙げることができる。さらに、該化合物は、薬剤の制御放出を達成するのに有用な生分解性ポリマーの類、例えば、ポリ乳酸、ポリイプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、およびヒドロゲルの架橋もしくは両親媒性ブロック共重合体に結合していてよい。
経皮投与に適した医薬製剤は、長期間、レシピエントの表皮と密接な接触を維持することを目的とした個別のパッチであってもよい。例えば、Pharmaceutical Research 1986, 3(6), 318に一般的に記載されるように、該活性成分はイオントフォレーシスによってパッチから送達され得る。
局所投与に適した医薬製剤は、軟膏剤、クリーム剤、懸濁剤、ローション剤、粉末剤、液剤、ペースト剤、ゲル剤、スプレー剤、エアロゾル剤、または油剤として製剤化され得る。
直腸投与に適した医薬製剤は、坐薬または浣腸剤であってよい。
該担体が固体である、経鼻投与に適した医薬製剤としては、例えば20〜500ミクロンの粒子サイズを有する粗粉末(course powder)が挙げられ、それは、嗅ぎ薬を摂取する方法、すなわち、鼻に近づけられた粉末剤の容器から鼻腔を介して急速吸入することにより、投与される。鼻腔用スプレーもしくは点鼻薬として投与するための、担体が液体である適切な製剤としては、活性成分の水性または油性液剤が挙げられる。
吸入による投与に適した医薬製剤としては、微粒子粉末もしくは微粒子ミストが挙げられ、それは様々なタイプの定量加圧(metered, dose pressurized)エアロゾル剤、ネブライザー、または吸入器を用いて発生され得る。
膣内投与に適した医薬製剤は、ペッサリー、タンポン、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、フォーム剤、またはスプレー製剤であってよい。
非経口投与に適した医薬製剤としては、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤(bacteriostat)、および製剤を対象のレシピエントの血液と等張にする塩(soute)を含み得る水性および非水性の無菌注射液剤; ならびに懸濁剤および増粘剤を含み得る水性および非水性の無菌懸濁剤が挙げられる。該製剤は、単位用量もしくは多用量(multi-dose)容器、例えば、密封アンプルおよびバイアルに入っていてよく、使用の直前に無菌の液体担体(例えば注射用の水)の添加のみを必要とする凍結乾燥状態で保存してもよい。即時調製(Extemporaneous)注射液剤および懸濁剤は、無菌粉末剤、顆粒剤、および錠剤から調製され得る。
とりわけ上述した成分に加えて、該製剤は、当該製剤のタイプに関して当分野が有する通常の他の薬剤を含んでもよい(例えば経口投与に適した製剤は香味剤を含んでもよい)ことが理解されるべきである。
該用語「患者」には、ヒトおよび他の哺乳類が含まれる。
該用語「治療」は: (i)疾患、障害、および/または症状に罹りやすいが、まだ罹患していると診断されていない患者において疾患、障害、または症状の発症を予防すること; (ii)疾患、障害、または症状の抑制、すなわち、その進行を止めること; および(iii) 疾患、障害、または症状を軽減すること、すなわち、疾患、障害、および/または症状の退行をもたらすことを言う。
本発明の化合物はまた、シクロスポリン、例えばシクロスポリンAとともに投与することができる。シクロスポリンAは臨床試験においてHCVに対する活性を示している(Hepatology 2003, 38, 1282; Biochem. Biophys. Res. Commun. 2004, 313, 42; J. Gastroenterol. 2003, 38, 567)。
以下の表1は、本発明の化合物とともに投与することができる化合物のいくつかの実例を記載する。本発明の化合物は、併用療法において、一緒にまたは別個に、あるいは該化合物を組成物中に混合することによって、他の抗HCV活性化合物とともに投与することができる。
表1
Figure 0005314053
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本発明の化合物は、実験用試薬として用いてもよい。化合物は、ウイルス複製アッセイの設計、HCV疾患メカニズムの知識をさらに高めるための動物アッセイ系(animal assay system)および構造生物学研究の検証に対する研究ツールの提供において有益であり得る。さらに、本発明の化合物は、例えば競合阻害により、他の抗ウイルス性化合物の結合部位の確立または決定に有用である。
本発明の化合物はまた、物質のウイルス汚染の処置または阻止にも用いられ、その結果、例えば、血液、組織、手術器具および衣類、実験機器および衣類、並びに血液採取もしくは輸血装置および器具などに接触する検査室職員もしくは医療関係者または患者のウイルス感染リスクを減少させ得る。
本発明は、合成プロセスまたは代謝プロセス(ヒトもしくは動物の体内(in vivo)で生じるもの、あるいはin vitroで生じるプロセスを含む)により作られる、式(I)を有する化合物を包含することを意図する。
特に後述の例示的スキームおよび実施例におけるものを含めた本出願において使用される略語は、当業者には周知である。使用される略語のいくつかは以下の通りである。HATUは、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N、N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートであり;BocまたはBOCは、tert−ブトキシカルボニルであり;NBSは、N−ブロモスクシンイミドであり;tBuまたはt−Buは、tert−ブチルであり;SEMは、−(トリメチルシリル)エトキシメチルであり;DMSOは、ジメチルスルホキシドであり;MeOHは、メタノールであり;TFAは、トリフルオロ酢酸であり;RTは、室温または保持時間であり(文脈によって決定される);tRは、保持時間であり;EDCIは、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩であり;DMAPは、4−ジメチルアミノピリジンであり;THFは、テトラヒドロフランであり;DBUは、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エンであり;t−Bu;DEAは、ジエチルアミンであり;HMDSは、ヘキサメチルジシラジドであり;DMFは、N,N−ジメチルホルムアミドであり;Bzlは、ベンジルであり;EtOHは、エタノールであり;iPrOHまたはi−PrOHは、イソプロパノールであり;Me2Sは、硫化ジメチルであり;Et3NまたはTEAは、トリエチルアミンであり;Phは、フェニルであり;OAcは、アセテートであり;EtOAcは、酢酸エチルであり;dppfは、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンであり;iPr2EtNまたはDIPEAは、ジイソプロピルエチルアミンであり;Cbzは、カルボベンジルオキシであり;n−BuLiは、n−ブチルリチウムであり;ACNは、アセトニトリルであり;hまたはhrは、時間であり;mまたはminは、分であり;sは、秒であり;LiHMDSは、リチウムヘキサメチルジシラジドであり;DIBALは、水素化ジイソブチルアルミニウムであり;TBDMSClは、塩化tert−ブチルジメチルシリルであり;Meは、メチルであり;ca.は、約であり;OAcは、アセテートであり;iPrは、イソプロピルであり;Etは、エチルであり;Bnは、ベンジルであり;HOATは、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾールである。
本開示の化合物および方法は、本開示の化合物を調製し得る方法を例示する下記の合成スキームと関連してより理解されるであろう。出発物質は、商業的供給源から得ることができ、または当業者には公知の十分に確立した文献の方法によって調製することができる。上記で定義した化合物は、下記で示す合成において適切な反応物および薬剤の置換によって合成することができることは当業者には容易に明らかであろう。下記の合成を首尾よく完了するために、選択的保護および脱保護工程、ならびに工程自体の順序は、可変部分の性質によって様々な順序で行うことができることはまた当業者には容易に明らかであろう。可変部分は、下記で他に断らない限り上記定義の通りである。
スキーム1:対称または非対称ビフェニル
ハロゲン化アリール1およびボロン酸エステル2は、標準的鈴木−宮浦カップリング条件を使用してカップリングし、ビアリール3を生成することができる(Angew Chem. Int. Ed. Engl 2001, 40, 4544)。2のボロン酸類似体は、エステルの代わりに使用し得ることに留意すべきである。R12およびR13が異なるとき、ピロリジン部分のモノ脱保護を行い得る。R12=ベンジル、およびR13=t−ブチルであるとき、水素化分解条件への処理によって、4が生じる。例えば、炭酸カリウムなどの塩基の存在下でPd/C触媒を使用することができる。4のアシル化は、標準的アシル化条件下で達成することができる。これに関しては、ヒューニッヒ塩基などのアミン塩基と組み合わせたHATUなどのカップリング試薬を使用することができる。代わりに、4を、イソシアネートまたは塩化カルバモイルと反応させて、R9がアミンである式5の化合物を得てもよい。5のさらなる脱保護は、HClまたはトリフルオロ酢酸などの強酸による処理によって達成することができる。4を5に変換するために使用されるものに類似した標準条件は、6から7を調製するために使用することができる。R12=R13=t−Buである別の実施形態では、8への直接の変換は、HClまたはトリフルオロ酢酸などの強酸による3の処理によって達成することができる。7への8の変換は、4から5、または6から7を調製するために使用する方法と類似の様式で達成される。しかしこの場合には、7におけるキャップは、同一である。
Figure 0005314053
スキーム2:非対称的にキャップされたビフェニル
10への(スキーム1からの)6の変換は、ヒューニッヒ塩基などのアミン塩基を伴うHATUなどの標準的アミドカップリング条件を使用して行うことができる。脱保護は、HClまたはトリフルオロ酢酸などの強酸によって達成され、11を得ることができる。次いで、化合物11は、酸塩化物、イソシアネートもしくは塩化カルバモイル、またはクロロホルメートを各々使用して、12、13、または14に変換することができる。
Figure 0005314053
スキーム3:対称キャップ合成ビフェニル
化合物15(15=7(スキーム1)、各R9は、−CH(NHBoc)R18である)は、HClまたはトリフルオロ酢酸などの強酸による処理によって16に変換することができる。化合物17、18、および19は、16を適切なクロロホルメート、イソシアネートもしくは塩化カルバモイル、または酸塩化物で各々処理することによって16から調製することができる。
Figure 0005314053
スキーム4:対称ビフェニル
対称ビフェニル類似体(式7の化合物、分子の両方の半分は同等である)は、ブロモケトン20から出発して合成することができる。アジド、フタルイミドまたは好ましくはナトリウムジホルミルアミドなどの求核試薬による置換によるアミノ化(Yinglin and Hongwen, Synthesis 1990, 122)、それに続く脱保護によって、21が得られる。適切に保護されたアミノ酸によるHATUおよびヒューニッヒ塩基などの標準的アミノ化条件下での縮合によって、22が得られる。温熱条件またはマイクロ波条件下で酢酸アンモニウムとの加熱によって、3の形成がもたらされ、それはHClもしくはトリフルオロ酢酸などの強酸で(R12=R13=t−Bu)、または水素ガス、およびPd/Cなどの遷移金属触媒による水素化分解によって(R12=R13=ベンジル)脱保護することができる。アシル化は、22への21の変換と同様の様式で、カルボン酸(R9CO2H)によって達成することができる。尿素形成は、適切なイソシアネート(R9=R2425N;R25=H)または塩化カルバモイル(R9=R2425N;R25は、水素以外である)による処理によって達成することができる。
Figure 0005314053
スキーム5:出発物質25および2
スキーム5は、スキーム1〜4において示される合成シークエンスのために必要な出発物質のいくつかの調製を記載する。重要中間体25(スキーム1における1と類似)は、温熱条件またはマイクロ波条件下で酢酸アンモニウムとの加熱によって、ケト−アミド24またはケト−エステル27から調製される。ケト−アミド24は、標準的アミド形成条件下で適切な環状または非環状アミノ酸による縮合によって、23から調製することができる。ブロミド26は、アジド、フタルイミドまたはナトリウムジホルミルアミドなどの求核試薬による処理(Synthesis 1990, 122)、それに続く脱保護によって、23を得ることができる。ブロミド26はまた、炭酸カリウムまたは炭酸水素ナトリウムなどの塩基の存在下で、適切な環状または非環状N−保護アミノ酸との反応によって27に変換することができる。臭素、NBS、またはCBr4などのブロモニウムイオン源による28の臭素化によって、26の形成がもたらされる。ブロミド25は、Journal of Organic Chemistry 1995, 60, 7508において記載されている方法、またはその変形によって、パラジウム触媒作用下でビス−ピナコラトジボロンによる処理によってボロン酸エステル2に変換することができる。
Figure 0005314053
スキーム6:出発物質31a
別の実施形態では、31aなどの出発物質(スキーム5における25およびスキーム1における1と類似)は、鈴木型カップリング条件下でブロモイミダゾール誘導体31と、標準的方法(例えば、Organic Letters 2006, 8, 305およびそこで引用されている参考文献を参照されたい)によって調製することができる、または商業的供給者から購入することができる種々のクロロ置換アリールボロン酸とを反応させることによって調製し得る。ブロモイミダゾール31は、臭素、CBr4、またはN−ブロモスクシンイミドなどのブロモニウムイオン源によってイミダゾール30をブロム化することによって得ることができる。イミダゾール30は、水酸化アンモニウムのメタノール性溶液中でグリオキサールと反応させることによって適切に置換されているN−保護アミノ酸から調製することができる。
Figure 0005314053
スキーム7:ヘテロアリール
本開示のさらに別の実施形態では、ハロゲン化アリール32は、鈴木−宮浦パラジウム触媒条件下でカップリングし、ヘテロアリール誘導体34を形成することができる。化合物34は、水素、およびパラジウム炭素などの遷移金属触媒による水素化分解条件(R13=ベンジル)への処理によって、35に合成することができる。35のアシル化は、トリエチルアミンなどの塩基の存在下での適切な酸塩化物(R9COCl)によって、HATUなどの標準的カップリング試薬の存在下での適切に置換されたカルボン酸(R9CO2H)によって、またはイソシアネート(R27NCO、R9=R2728N−;R28=H)もしくは塩化カルバモイル(R2728NCOCl、R9=R2728N−)によって達成することができる。化合物37は、HClまたはトリフルオロ酢酸などの強酸による処理によって36(R12=t−Bu)から調製することができる。37中のこのように得られたアミンのアシル化による38の生成は、36への35の転換におけるように達成することができる。R12=R13である場合、34は、HClもしくはトリフルオロ酢酸などの強酸による処理(R12=R13=t−Bu)によって、または水素、およびパラジウム炭素などの遷移金属触媒による水素化分解条件(R12=R13=ベンジル)を用いることによって、39に直接転換することができる。39のアシル化は、36への35の転換について記載されているのと類似の様式で達成することができる。
Figure 0005314053
スキーム8
塩化ヘテロアリール29は、テトラキス(ジメチルアミノ)エチレンの存在下で高温にてジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウムなどのパラジウム源による処理によって、対称類似体40に変換することができる。40において見い出されるSEMエーテルおよびBocカルバメートの除去は、HClまたはトリフルオロ酢酸などの強酸による処理によって1つの工程で達成され、41を得ることができる。42への変換は、スキーム7において39への38の変換のために使用される条件と同様の様式で達成することができる。
Figure 0005314053
スキーム9:対称キャップ置換ヘテロアリール
化合物43(42と類似、R23=−CH(NHBoc)R24)は、スキーム3において記載したのと同様の方法によって、45、46、および47に合成し得る。R20=アルコキシメチル(すなわち;SEM)である場合、除去は、HClまたはトリフルオロ酢酸などの強酸を使用したBocカルバメートの除去(参照;43から44)と同時に行うことができる。
Figure 0005314053
スキーム10:出発物質29
臭化ヘテロアリール54は、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)などのパラジウム源の存在下でトリブチル(1−エトキシビニル)スズなどのビニルスタンナンと反応させることによって、55を得ることができ、それはN−ブロモスクシンイミド、CBr4、または臭素などのブロモニウムイオン源による処理によってそれに続きブロモケトン51に転換することができる。代わりに、ケト置換臭化ヘテロアリール53は、臭素、CBr4、またはN−ブロモスクシンイミドなどのブロモニウムイオン源による処理によって51に直接変換し得る。ブロミド51は、アジ化ナトリウム、カリウムフタルイミドまたはナトリウムジホルミルアミドの添加(Synthesis 1990 122)、それに続く脱保護によってアミノケトン48に変換することができる。次いで、アミノケトン48は、標準的アミド形成条件(すなわち;ヒューニッヒ塩基などの穏やかな塩基の存在下でのHATUなどのカップリング試薬)下で、適切に置換されたアミノ酸とカップリングし、49を得ることができる。次いで、化合物49は、温熱条件またはマイクロ波条件下で酢酸アンモニウムとの反応によってイミダゾール50にさらに転換することができる。代わりに、51は、炭酸水素ナトリウムまたは炭酸カリウムなどの塩基の存在下で適切に置換されたアミノ酸と直接反応し、52を得ることができ、それは次に温熱条件またはマイクロ波条件下で酢酸アンモニウムと反応して、50を得ることができる。イミダゾール50は、最初に水素化ナトリウムなどの強塩基による脱プロトン化の後、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリドなどの適切なアルコキシメチルハライドによる処理によって、アルコキシルメチル基で保護することができる。
Figure 0005314053
スキーム11:置換フェニルグリシン誘導体
置換フェニルグリシン誘導体は、下記で示すいくつかの方法によって調製することができる。フェニルグリシンt−ブチルエステルは、酸性媒質中の適切なアルデヒド、およびシアノ水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤によって還元的アルキル化することができる(経路A)。t−ブチルエステルの加水分解は、HClまたはトリフルオロ酢酸などの強酸によって行なうことができる。代わりに、フェニルグリシンは、ヨウ化エチルなどのハロゲン化アルキル、および炭酸水素ナトリウムまたは炭酸カリウムなどの塩基によってアルキル化することができる(経路B)。経路Cは、経路Aにおけるようなフェニルグリシンの還元的アルキル化、それに続く還元剤および酸の存在下でのホルムアルデヒドなどの代替アルデヒドによる第2の還元的アルキル化を例示する。経路Dは、相当するマンデル酸類似体による置換フェニルグリシンの合成を例示する。能力のある脱離基への第二級アルコールの変換は、p−トルエンスルホニルクロリドによって達成することができる。適切なアミンによるトシレート基の置換、それに続くベンジルエステルの還元的除去によって、置換フェニルグリシン誘導体を得ることができる。経路Eにおいて、ラセミ置換フェニルグリシン誘導体を、これらに限定されないが(+)−1−フェニルエタノール、(−)−1−フェニルエタノール、Evan’sオキサゾリジノン、または鏡像異性的に純粋なパントラクトンなどの鏡像異性的に純粋なキラル補助基によるエステル化によって分解する。ジアステレオマーの分離は、クロマトグラフィー(シリカゲル、HPLC、結晶化など)、それに続くキラル補助基の除去によって達成され、鏡像異性的に純粋なフェニルグリシン誘導体が得られる。経路Hは、経路Eと交差する合成シークエンスを例示し、ここでは上記のキラル補助基はアミン添加の前に導入される。代わりに、アリール酢酸のエステルは、臭素、N−ブロモスクシンイミド、またはCBr4などのブロモニウムイオン源によって臭素化することができる。生成したベンジル型ブロミドは、トリエチルアミンまたはヒューニッヒ塩基などの第三級アミン塩基の存在下で種々の1置換または2置換されているアミンによって置き換えることができる。低温での水酸化リチウムまたは高温での6NのHClによる処理によるメチルエステルの加水分解によって、置換フェニルグリシン誘導体が得られる。別の方法を、経路Gにおいて示す。グリシン類似体は、パラジウムビス(トリブチルホスフィン)などのパラジウム源(0)およびリン酸カリウムなどの塩基の存在下で種々のハロゲン化アリールによって誘導体化することができる。次いで、生成したエステルは、塩基または酸による処理によって加水分解することができる。フェニルグリシン誘導体を調製するための他の周知の方法が当技術分野で存在し、この記載において所望の化合物を得るために修正することができることを理解すべきである。最終フェニルグリシン誘導体は、分取HPLCによって98%eeを超えるエナンチオマー純度まで精製することができることをまた理解すべきである。
Figure 0005314053
スキーム12:アシル化アミノ酸誘導体
本開示の別の実施形態では、アシル化フェニルグリシン誘導体は、下記で例示したように調製し得る。カルボン酸が容易に除去されるエステルとして保護されているフェニルグリシン誘導体を、トリエチルアミンなどの塩基の存在下で酸塩化物によってアシル化して、相当するアミドを得てもよい(経路A)。経路Bは、適切なクロロホルメートによる出発フェニルグリシン誘導体のアシル化を例示し、一方経路Cは、適切なイソシアネートまたは塩化カルバモイルによる反応を示す。経路A〜Cに示される3種の中間体の各々は、当業者には公知の方法によって脱保護し得る(すなわち;HClまたはトリフルオロ酢酸などの強塩基によるt−ブチルエステルの処理)。
Figure 0005314053
スキーム13
アミノ置換フェニル酢酸は、過剰なアミンによるクロロメチルフェニル酢酸の処理によって調製し得る。
Figure 0005314053
化合物分析の条件
Waters Micromass ZQ MSシステムを備えた島津 LCシステムにおいて、純度の評価および低分解能質量分析を行った。保持時間が装置間でわずかに変化しうることは留意すべきである。保持時間(RT)の決定に用いたLC条件は、以下であった:
条件1
カラム = Phenomenex-Luna 3.0X 50 mm S10
開始%B = 0
最終%B = 100
グラジエント時間 = 2分
停止時間 = 3分
流速 = 4 mL/分
波長 = 220 nm
溶媒A = 0.1%TFA/10%メタノール/90%H2O
溶媒B = 0.1%TFA/90%メタノール/10%H2O
条件2
カラム = Phenomenex-Luna 4.6X50 mm S10
開始%B = 0
最終%B = 100
グラジエント時間 = 2分
停止時間 = 3分
流速 = 5 mL/分
波長 = 220 nm
溶媒A = 0.1%TFA/10%メタノール/90%H2O
溶媒B = 0.1%TFA/90%メタノール/10%H2O
条件3
カラム = HPLC XTERRA C18 3.0 x 50mm S7
開始%B = 0
最終%B = 100
グラジエント時間 =3分
停止時間 = 4分
流速 = 4 mL/分
波長 = 220 nm
溶媒A = 0.1%TFA/10%メタノール/90%H2O
溶媒B = 0.1%TFA/90%メタノール/10%H2O
条件M1
カラム: Luna 4.6X50 mm S10
開始%B = 0
最終%B = 100
グラジエント時間 = 3分
停止時間 = 4分
流速 = 4 mL/分
溶媒A: = 95% H20: 5% CH3CN, 10mm 酢酸アンモニウム
溶媒B: = 5% H2O : 95% CH3CN; 10mm 酢酸アンモニウム
共通のcapの合成
Cap-1
Figure 0005314053
10% Pd/C(2.0g)/メタノール(10 mL)懸濁液を、(R)-2-フェニルグリシン(10g, 66.2 mmol)、ホルムアルデヒド(33 mLの37重量%/水)、1N HCl(30 mL)およびメタノール(30 mL)の混合液に添加し、H2(60 psi)で3時間処理した。該反応混合液を珪藻土(セライト(登録商標))により濾過し、該濾液を減圧濃縮した。得られた粗物質をイソプロパノールから再結晶化して、Cap-1のHCl塩を白色の針状結晶物として得た(4.0 g)。施光度: -117.1° [H2O中にc=9.95 mg/mL; λ=589 nm]. 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5 ppm, 500 MHz): δ 7.43-7.34 (m, 5H), 4.14 (s, 1H), 2.43 (s, 6H); LC (条件 1): RT=0.25; LC/MS: [M+H]+ C10H14NO2として計算;計算値:180.10; 実測値 180.17; HRMS: [M+H]+ C10H14NO2として計算;計算値:180.1025; 実測値 180.1017.
Cap-2
Figure 0005314053
NaBH3CN(6.22g, 94 mmol)を、(R)-2-フェニルグリシン(6.02 g, 39.8 mmol)およびMeOH(100 mL)の冷却した(氷/水)混合液に、数分かけて少しずつ添加し、5分間撹拌した。アセトアルデヒド(10 mL)を10分かけて滴加し、同じ冷却温度で45分間、周囲温度で〜6.5時間撹拌を続けた。該反応混合液を氷-水浴で冷却し戻し、水(3 mL)で処理し、次いで、該混合液のpHが〜1.5-2.0になるまで、〜45分かけて濃HClを滴加することによりクエンチした。該冷却浴を取り外し、該混合液のpHが1.5-2.0前後で維持されるように濃HClを添加しながら、撹拌を続けた。該反応混合液を終夜撹拌し、濾過して白色の懸濁を除去し、該濾液を減圧濃縮した。該粗物質をエタノールから再結晶化して、Cap-2のHCl塩を輝く白色の固形物として2クロップで得た(クロップ-1: 4.16 g; クロップ-2: 2.19 g)。 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5 ppm, 400 MHz): 10.44 (1.00, ブロードのs, 1H), 7.66 (m, 2H), 7.51 (m, 3H), 5.30 (s, 1H), 3.15 (ブロードのm, 2H), 2.98 (ブロードのm, 2H), 1.20 (見かけ上のブロードのs, 6H). クロップ-1: [α]25 -102.21° (c=0.357, H2O); クロップ-2: [α]25 -99.7° (c=0.357, H2O). LC (条件 1): 保持時間=0.43分; LC/MS: [M+H]+ C12H18NO2として計算;計算値: 208.13; 実測値 208.26
Cap-3
Figure 0005314053
(R)-2-フェニルグリシン(3.096g, 20.48 mmol)、1N HCl(30 mL)およびメタノール(40 mL)の冷却した(〜15℃)混合液に、アセトアルデヒド(5.0 mL, 89.1 mmol)、およびメタノール/H2O(4mL/1 mL)中の10% Pd/C(720 mg)懸濁液を連続的に添加した。該冷却浴を取り外し、該反応混合液をH2のバルーン下で17時間撹拌した。さらなるアセトアルデヒド(10 mL, 178.2 mmol)を添加して、H2雰囲気下で24時間撹拌を続けた[注:H2の供給は該反応の間中、必要に応じて補った]。該反応混合液を、珪藻土(セライト(登録商標))を通して濾過し、該濾液を減圧濃縮した。得られた粗物質をイソプロパノールから再結晶化して(R)-2-(エチルアミノ)-2-フェニル酢酸HCl塩を輝く白色の固形物として得た(2.846g)。 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5 ppm, 400 MHz): δ 14.15 (ブロードのs, 1H), 9.55 (ブロードのs, 2H), 7.55-7.48 (m, 5H), 2.88 (ブロードのm, 1H), 2.73 (ブロードのm, 1H), 1.20 (見かけ上のt, J=7.2, 3H). LC (条件 1): 保持時間=0.39分; >95% 均一性指数; LC/MS: [M+H]+ C10H14NO2として計算;計算値: 180.10; 実測値 180.18.
(R)-2-(エチルアミノ)-2-フェニル酢酸/HCl(1.492g, 6.918 mmol)、ホルムアルデヒド(20 mLの37重量%/水)、1N HCl(20 mL)およびメタノール(23 mL)の混合液に、メタノール/H2O(3 mL/1 mL)中の10% Pd/C(536 mg)懸濁液を添加した。該反応混合液をH2のバルーン下で〜72時間撹拌した(H2の供給は必要に応じて補った)。該反応混合液を珪藻土(セライト(登録商標))により濾過し、該濾液を減圧濃縮した。得られた粗物質をイソプロパノール(50 mL)から再結晶化して、Cap-3のHCl塩を白色の固形物として得た(985 mg)。 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5 ppm, 400 MHz): δ 10.48 (ブロードのs, 1H), 7.59-7.51 (m, 5H), 5.26 (s, 1H), 3.08 (見かけ上のブロードのs, 2H), 2.65 (ブロードのs, 3H), 1.24 (ブロードのm, 3H). LC (条件 1): 保持時間=0.39分; >95% 均一性指数; LC/MS: [M+H]+ C11H16NO2として計算;計算値: 194.12; 実測値 194.18; HRMS: [M+H]+ C11H16NO2として計算;計算値: 194.1180; 実測値 194.1181.
Cap-4
Figure 0005314053
冷却した(氷/水)、(R)-tert-ブチル 2-アミノ-2-フェニルアセテート/HCl(9.877 g, 40.52 mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(14.2 mL, 81.52 mmol)のTHF(410 mL)半溶液に、ClCO2Me(3.2 mL, 41.4 mmol)を6分かけて滴加し、同様の温度で5.5時間撹拌した。該揮発性成分を減圧除去し、該残渣を水(100 mL)および酢酸エチル(200 mL)間に分配した。該有機層を1N HCl(25 mL)および飽和NaHCO3溶液(30 mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧濃縮した。得られた無色の油状物をヘキサンからトリチュレートし、濾過してヘキサン(100 mL)で洗浄し、(R)-tert-ブチル 2-(メトキシカルボニルアミノ)-2-フェニルアセテートを白色の固形物として得た(7.7 g)。 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5 ppm, 400 MHz): 7.98 (d, J=8.0, 1H), 7.37-7.29 (m, 5H), 5.09 (d, J=8, 1H), 3.56 (s, 3H), 1.33 (s, 9H). LC (条件 1): 保持時間=1.53分; 〜90% 均一性指数; LC/MS: [M+Na]+ C14H19NNaO4として計算;計算値: 288.12; 実測値 288.15.
冷却した(氷/水)上記生成物のCH2Cl2(160 mL)溶液に、TFA(16 mL)を7分かけて滴加し、該冷却浴を取り外して該反応混合液を20分間撹拌した。脱保護がまだ完了していなかったので、さらなるTFA(1.0 mL)を添加してさらに2時間撹拌を続けた。該揮発性成分を減圧除去し、得られた残渣をジエチルエーテル(15 mL)およびヘキサン(12 mL)で処理して、沈殿物を得た。該沈殿物を濾過して、ジエチルエーテル/ヘキサン(〜1:3の比; 30 mL)で洗浄し、減圧乾燥させて、Cap-4を綿毛状の白色の固形物として得た(5.57 g)。施光度: -176.9° [H2O中にc=3.7 mg/mL; λ=589 nm]. 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5 ppm, 400 MHz): δ 12.84 (ブロードのs, 1H), 7.96 (d, J=8.3, 1H), 7.41-7.29 (m, 5H), 5.14 (d, J=8.3, 1H), 3.55 (s, 3H). LC (条件 1): 保持時間=1.01分; >95% 均一性指数; LC/MS: [M+H]+ C10H12NO4として計算;計算値:210.08; 実測値 210.17; HRMS: [M+H]+ C10H12NO4として計算;計算値: 210.0766; 実測値 210.0756.
Cap-5
Figure 0005314053
エタノール(40 mL)中の、(R)-2-フェニルグリシン(1.0 g, 6.62 mmol)、1,4-ジブロモブタン(1.57 g, 7.27 mmol)およびNa2CO3(2.10 g, 19.8 mmol)の混合液を100℃で21時間加熱した。該反応混合液を周囲温度に冷却して濾過し、該濾液を減圧濃縮した。該残渣をエタノールに溶解させ、1N HClでpH3-4に酸性化し、該揮発性成分を減圧除去した。得られた粗物質を逆相HPLC(水/メタノール/TFA)により精製して、Cap-5のTFA塩を半-粘稠性の白色の泡状物質として得た(1.0 g)。 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5, 500 MHz) δ 10.68 (ブロードのs, 1H), 7.51 (m, 5H), 5.23 (s, 1H), 3.34 (見かけ上のブロードのs, 2H), 3.05 (見かけ上のブロードのs, 2H), 1.95 (見かけ上のブロードのs, 4H); 保持時間=0.30分 (条件 1); >98% 均一性指数; LC/MS: [M+H]+ C12H16NO2として計算;計算値: 206.12; 実測値 206.25.
Cap-6
Figure 0005314053
Cap-6のTFA塩を、Cap-5の製造方法を用いて、(R)-2-フェニルグリシンおよび1-ブロモ-2-(2-ブロモエトキシ)エタンから合成した。 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5, 500 MHz) δ 12.20 (ブロードのs, 1H), 7.50 (m, 5H), 4.92 (s, 1H), 3.78 (見かけ上のブロードのs, 4H), 3.08 (見かけ上のブロードのs, 2H), 2.81 (見かけ上のブロードのs, 2H); 保持時間=0.32分 (条件 1); >98%; LC/MS: [M+H]+ C12H16NO3として計算;計算値: 222.11; 実測値 222.20; HRMS: [M+H]+ C12H16NO3として計算;計算値: 222.1130; 実測値 222.1121.
Cap-7
Figure 0005314053
冷却した(-5℃)、(S)-ベンジル 2-ヒドロキシ-2-フェニルアセテート(10.0 g, 41.3 mmol)、トリエチルアミン(5.75 mL, 41.3 mmol)および4-ジメチルアミノピリジン(0.504 g, 4.13 mmol)のCH2Cl2(200 mL)溶液に、p-トルエンスルホニルクロリド(8.65 g, 45.4 mmol)のCH2Cl2(200 mL)溶液を、温度を-5℃から0℃に維持しながら滴加した。該反応液を0℃で9時間撹拌した後、フリーザー(-25℃)で14時間保存した。周囲温度に解凍して、水(200 mL)、1N HCl(100 mL)および食塩水(100 mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧濃縮して2-フェニル-2-(トシルオキシ)酢酸ベンジルを粘稠性の油状物として得て、それを静置で固化させた(16.5 g)。該生成物のキラル整合性(chiral integrity)を確認せず、さらなる精製も行わずに次の工程に用いた。 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5, 500 MHz) δ 7.78 (d, J= 8.6, 2H), 7.43-7.29 (m, 10H), 7.20 (m, 2H), 6.12 (s, 1H), 5.16 (d, J=12.5, 1H), 5.10 (d, J=12.5, 1H), 2.39 (s, 3H). 保持時間=3.00 (条件 3); >90% 均一性指数; LC/MS: [M+H]+ C22H20NaO5Sとして計算;計算値: 419.09; 実測値 419.04.
2-フェニル-2-(トシルオキシ)酢酸ベンジル(6.0 g, 15.1 mmol)、1-メチルピペラジン(3.36 mL, 30.3 mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(13.2 mL, 75.8 mmol)のTHF(75 mL)溶液を、65℃で7時間加熱した。該反応液を周囲温度に冷却し、該揮発性成分を減圧除去した。該残渣を酢酸エチルおよび水間に分配し、該有機層を水および食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧濃縮した。得られた粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル, 酢酸エチル)により精製して、2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-2-フェニル酢酸ベンジルをオレンジがかった-茶色の粘稠性の油状物として得た(4.56 g)。キラルHPLC分析(Chiralcel OD-H)により、該サンプルは38.2〜58.7の比率のエナンチオマーの混合物であることが示された。該エナンチオマーの分離を以下のとおり達成した:該生成物を120 mLのエタノール/ヘプタン(1:1)に溶解させ、75 mL/分で85:15 ヘプタン/エタノールにより溶出するキラルHPLCカラム(Chiracel OJ, 5 cm ID x 50 cm L, 20 μm)に注入(5 mL/注入)して、220 nmでモニタリングした。エナンチオマー-1 (1.474 g)およびエナンチオマー-2 (2.2149 g)を粘稠性の油状物として得た。 1H NMR (CDCl3, δ=7.26, 500 MHz) 7.44-7.40 (m, 2H), 7.33-7.24 (m, 6H), 7.21-7.16 (m, 2H), 5.13 (d, J=12.5, 1H), 5.08 (d, J=12.5, 1H), 4.02 (s, 1H), 2.65-2.38 (見かけ上のブロードのs, 8H), 2.25 (s, 3H). 保持時間=2.10 (条件 3); >98% 均一性指数; LC/MS: [M+H]+ C20H25N2O2として計算;計算値: 325.19; 実測値 325.20.
2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-2-フェニル酢酸ベンジル(1.0 g, 3.1 mmol)のいずれかのエナンチオマーのメタノール(10 mL)溶液を、10% Pd/C(120 mg)/メタノール(5.0 mL)懸濁液に添加した。該反応混合液を、注意深いモニタリングの下で、水素のバルーンで50分未満処理した。反応の完了後ただちに、該触媒を珪藻土(セライト(登録商標))により濾過し、該濾液を減圧濃縮して、フェニル酢酸の混入したCap-7を、黄褐色の泡状物質として得た(867.6 mg; 量は上記の理論的収量である)。該生成物を、さらなる精製は行わずに次の工程に用いた。 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5, 500 MHz) δ 7.44-7.37 (m, 2H), 7.37-7.24 (m, 3H), 3.92 (s, 1H), 2.63-2.48 (app. bs, 2H), 2.48-2.32 (m, 6H), 2.19 (s, 3H); 保持時間=0.31 (条件 2); >90% 均一性指数; LC/MS: [M+H]+ C13H19N2O2として計算;計算値: 235.14; 実測値 235.15; HRMS: [M+H]+ C13H19N2O2として計算;計算値: 235.1447; 実測値 235.1440.
Cap-8およびCap-9の合成は、SN2置換工程(すなわち、Cap-8については4-ヒドロキシピペリジン、Cap-9については(S)-3-フルオロピロリジン)における適当なアミンおよび各々の立体異性の中間体の分離に関する改変条件を用いることにより、上記のCap-7の合成に従って実施した。
Cap-8
Figure 0005314053
中間体2-(4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-2-フェニル酢酸ベンジルのエナンチオマー分離を、以下の条件を用いることにより達成した: 該化合物(500 mg)をエタノール/ヘプタン(5 mL/45 mL)に溶解させた。得られた溶液を、10 mL/分で80:20 ヘプタン/エタノールを用いて溶出するキラルHPLCカラム(Chiracel OJ, 2 cm ID x 25 cm L, 10 μm)に注入(5 mL/注入)し、220 nmでモニタリングし、186.3 mgのエナンチオマー-1および209.1 mgのエナンチオマー-2を明黄色の粘稠性の油状物として得た。これらのベンジルエステルをCap-7の製造に従って水素化分解して、Cap-8を得た: 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5, 500 MHz) 7.40 (d, J=7, 2H), 7.28-7.20 (m, 3H), 3.78 (s 1H), 3.46 (m, 1H), 2.93 (m, 1H), 2.62 (m, 1H), 2.20 (m, 2H), 1.70 (m, 2H), 1.42 (m, 2H)。 保持時間=0.28 (条件 2); >98% 均一性指数; LC/MS: [M+H]+ C13H18NO3として計算;計算値: 236.13; 実測値 236.07; HRMS: [M+H]+ C13H18NO3として計算;計算値: 236.1287; 実測値 236.1283.
Cap-9
Figure 0005314053
中間体2-((S)-3-フルオロピロリジン-1-イル)-2-フェニル酢酸ベンジルのジアステレオマー分離は、以下の条件を用いて達成した:該エステル(220 mg)を、10バール圧、流速70 mL/分、温度35℃で、0.1%TFAを含有する95%CO2/5%メタノールにより溶出するキラルHPLCカラム(Chiracel OJ-H, 0.46 cm ID x 25 cm L, 5 μm)で分離した。各々の立体異性体についてのHPLC溶出物を濃縮して、該残渣をCH2Cl2(20 mL)中に溶解させ、水性媒体(10 mL水 + 1 mL飽和NaHCO3溶液)で洗浄した。該有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧濃縮して92.5 mgのフラクション-1および59.6 mgのフラクション-2を得た。これらのベンジルエステルをCap-7の製造に従って水素化分解して、Caps 9aおよび9bを製造した。Cap-9a(ジアステレオマー-1;該サンプルはH2O/メタノール/TFA溶媒を用いた逆相HPLCでの精製により得られたTFA塩である): 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5, 400 MHz) 7.55-7.48 (m, 5H), 5.38 (mのd, J=53.7, 1H), 5.09 (ブロードのs, 1H), 3.84-2.82 (ブロードのm, 4H), 2.31-2.09 (m, 2H). 保持時間=0.42 (条件 1); >95% 均一性指数; LC/MS: [M+H]+ C12H15FNO2として計算;計算値: 224.11; 実測値 224.14; Cap-9b (ジアステレオマー-2): 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5, 400 MHz) 7.43-7.21 (m, 5H), 5.19 (mのd, J=55.9, 1H), 3.97 (s, 1H), 2.95-2.43 (m, 4H), 2.19-1.78 (m, 2H). 保持時間=0.44 (条件 1); LC/MS: [M+H]+ C12H15FNO2として計算;計算値: 224.11; 実測値 224.14.
Cap-10
Figure 0005314053
メタノール(15 mL)中のD-プロリン(2.0 g, 17 mmol)およびホルムアルデヒド(2.0 mLの37重量%/H2O)の溶液に、10% Pd/C(500 mg)/メタノール(5 mL)懸濁液を添加した。該混合液を水素のバルーン下で23時間撹拌した。該反応混合液を珪藻土(セライト(登録商標))により濾過し、減圧濃縮して、Cap-10をオフホワイト色の固形物として得た(2.15 g)。 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5, 500 MHz) 3.42 (m, 1H), 3.37 (dd, J=9.4, 6.1, 1H), 2.85-2.78 (m, 1H), 2.66 (s, 3H), 2.21-2.13 (m, 1H), 1.93-1.84 (m, 2H), 1.75-1.66 (m, 1H). 保持時間=0.28 (条件 2); >98% 均一性指数; LC/MS: [M+H]+ C6H12NO2として計算;計算値: 130.09; 実測値 129.96.
Cap-11
Figure 0005314053
メタノール(20 mL)中の、(2S,4R)-4-フルオロピロリジン-2-カルボン酸(0.50 g, 3.8 mmol)、ホルムアルデヒド(0.5 mLの37重量%/H2O)、12 N HCl(0.25 mL)および10% Pd/C(50 mg)の混合液を、水素のバルーン下で19時間撹拌した。該反応混合液を珪藻土(セライト(登録商標))により濾過して、該濾液を減圧濃縮した。該残渣をイソプロパノールから再結晶化して、Cap-11のHCl塩を白色の固形物として得た(337.7 mg)。 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5, 500 MHz) 5.39 (d m, J=53.7, 1H), 4.30 (m, 1H), 3.90 (ddd, J=31.5, 13.5, 4.5, 1H), 3.33 (dd, J=25.6, 13.4, 1H), 2.85 (s, 3H), 2.60-2.51 (m, 1H), 2.39-2.26 (m, 1H). 保持時間=0.28 (条件 2); >98% 均一性指数; LC/MS: [M+H]+ C6H11FNO2として計算;計算値: 148.08; 実測値 148.06.
Cap-12
Figure 0005314053
L-アラニン(2.0 g, 22.5 mmol)を10%炭酸ナトリウム水溶液(50 mL)に溶解させ、クロロギ酸メチル(4.0 mL)のTHF(50 mL)溶液をそれに添加した。該反応混合液を周囲条件下で4.5時間撹拌し、減圧濃縮した。得られた白色の固形物を水に溶解させ、1N HClを用いてpH〜2-3に酸性化した。得られた溶液を酢酸エチル(3 x 100 mL)で抽出し、有機相を合わせて乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧濃縮して、無色の油状物を得た(2.58 g)。500 mgのこの物質を逆相HPLC(H2O/メタノール/TFA)により精製して、150 mgのCap-12を無色の油状物として得た。 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5, 500 MHz) 7.44 (d, J=7.3, 0.8H), 7.10 (ブロードのs, 0.2H), 3.97 (m, 1H), 3.53 (s, 3H), 1.25 (d, J=7.3, 3H).
Cap-13
Figure 0005314053
メタノール(30 mL)中のL-アラニン(2.5 g, 28 mmol)、ホルムアルデヒド(8.4 g, 37重量%)、1N HCl(30 mL)および10% Pd/C(500 mg)の混合液を、水素雰囲気下(50 psi)で5時間撹拌した。該反応混合液を珪藻土(セライト(登録商標))により濾過し、該濾液を減圧濃縮してCap-13のHCl塩を油状物として得て、減圧下で静置して固化させた(4.4 g;該量は上記の理論的収量である)。該生成物をさらなる精製は行わずに用いた。 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5, 500 MHz) δ 12.1 (ブロードのs, 1H), 4.06 (q, J=7.4, 1H), 2.76 (s, 6H), 1.46 (d, J=7.3, 3H).
Cap-14
Figure 0005314053
工程1:(R)-(-)-D-フェニルグリシン tert-ブチルエステル(3.00 g, 12.3 mmol)、NaBH3CN(0.773 g, 12.3 mmol)、KOH(0.690 g, 12.3 mmol)および酢酸(0.352 mL, 6.15 mmol)の混合液をメタノール中において0℃で撹拌した。この混合液に、グルタルアルデヒド(2.23 mL, 12.3 mmol)を5分かけて滴加した。該反応混合液を撹拌して周囲温度に昇温させ、同じ温度で16時間撹拌を続けた。続いて、該溶媒を除去し、該残渣を10% NaOH水溶液と酢酸エチルに分配した。該有機相を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、乾固するまで濃縮して澄明な油状物を得た。この物質を逆相プレパラティブHPLC(Primesphere C-18, 30 x 100mm; CH3CN-H2O-0.1% TFA)により精製して、中間体エステル(2.70 g, 56%)を澄明な油状物として得た。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.53-7.44 (m, 3H), 7.40-7.37 (m, 2H), 3.87 (d, J=10.9 Hz, 1H), 3.59 (d, J=10.9 Hz, 1H), 2.99 (t, J=11.2 Hz, 1H), 2.59 (t, J=11.4 Hz, 1H), 2.07-2.02 (m, 2H), 1.82 (d, J=1.82 Hz, 3H), 1.40 (s, 9H). LC/MS: C17H25NO2として計算;計算値: 275; 実測値: 276 (M+H)+.
工程2:撹拌した中間体エステル(1.12g, 2.88mmol)/ジクロロメタン(10 mL)溶液に、TFA(3 mL)を添加した。該反応混合液を周囲温度で4時間撹拌した後、乾固するまで濃縮して淡黄色の油状物を得た。該油状物を逆相プレパラティブHPLC(Primesphere C-18, 30 x 100mm; CH3CN-H2O-0.1% TFA)を用いて精製した。適当なフラクションを合わせて乾固するまで減圧濃縮した。次いで、該残渣を最少量のメタノールに溶解させ、MCX LP抽出カートリッジに(2 x 6 g)アプライした。該カートリッジをメタノール(40 mL)ですすいだ後、2Mアンモニア/メタノール(50 mL)を用いて目的の化合物を溶出した。生成物含有フラクションを合わせて濃縮し、該残渣を水に溶解させた。この溶液を凍結乾燥させて、表題の化合物(0.492 g, 78%)を淡黄色の固形物として得た。 1H NMR (DMSO-d6) δ 7.50 (s, 5H), 5.13 (s, 1H), 3.09 (ブロードのs, 2H), 2.92-2.89 (m, 2H), 1.74 (m, 4H), 1.48 (ブロードのs, 2H). LC/MS: C13H17NO2として計算;計算値: 219; 実測値: 220 (M+H)+.
Cap-15
Figure 0005314053
工程1; (S)-1-フェニルエチル 2-ブロモ-2-フェニルアセテート: 乾燥ジクロロメタン(100 mL)中のα-ブロモフェニル酢酸(10.75 g, 0.050 mol)、(S)-(-)-1-フェニルエタノール(7.94 g, 0.065 mol)およびDMAP(0.61 g, 5.0 mmol)の混合液に、固体のEDCI(12.46 g, 0.065 mol)を一度に添加した。得られた溶液をAr下において室温で18時間撹拌した後、酢酸エチルで希釈し、洗浄し(H2O x 2、食塩水)、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮して淡黄色の油状物を得た。この油状物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2/ヘキサン-酢酸エチル, 4:1)で処理して表題の化合物(11.64 g, 73%)を白色の固形物として得た。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.53-7.17 (m, 10H), 5.95 (q, J=6.6 Hz, 0.5H), 5.94 (q, J=6.6 Hz, 0.5H), 5.41 (s, 0.5H), 5.39 (s, 0.5H), 1.58 (d, J=6.6 Hz, 1.5H), 1.51 (d, J=6.6 Hz, 1.5H).
工程2; (S)-1-フェニルエチル(R)-2-(4-ヒドロキシ-4-メチルピペリジン-1-イル)-2-フェニルアセテート: (S)-1-フェニルエチル 2-ブロモ-2-フェニルアセテート(0.464 g, 1.45 mmol)/THF(8 mL)溶液に、トリエチルアミン(0.61 mL, 4.35 mmol)を添加し、続いてテトラブチルアンモニウムヨージド(0.215 g, 0.58 mmol)を添加した。該反応混合液を室温で5分間撹拌した後、4-メチル-4-ヒドロキシピペリジン(0.251 g, 2.18 mmol)/THF(2 mL)溶液を添加した。該混合液を室温で1時間撹拌した後、55-60℃(油浴温度)で4時間加熱した。冷却した反応混合液を、次いで、酢酸エチル(30 mL)で希釈し、洗浄し(H2O x2、食塩水)、乾燥させ(MgSO4)、濾過して濃縮した。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0-60% 酢酸エチル-ヘキサン)により精製して、まず第一に表題の化合物の(S,R)-異性体(0.306 g, 60%)を白色の固形物として得て、次に対応する(S,S)-異性体(0.120 g, 23%)もまた白色の固形物として得た。(S,R)-異性体: 1H NMR (CD3OD) δ 7.51-7.45 (m, 2H), 7.41-7.25 (m, 8H), 5.85 (q, J=6.6 Hz, 1H), 4.05 (s, 1H), 2.56-2.45 (m, 2H), 2.41-2.29 (m, 2H), 1.71-1.49 (m, 4H), 1.38 (d, J=6.6 Hz, 3H), 1.18 (s, 3H). LCMS: C22H27NO3として計算;計算値: 353; 実測値: 354 (M+H)+. (S,S)-異性体: 1H NMR (CD3OD) δ 7.41-7.30 (m, 5H), 7.20-7.14 (m, 3H), 7.06-7.00 (m, 2H), 5.85 (q, J=6.6 Hz, 1H), 4.06 (s, 1H), 2.70-2.60 (m, 1H), 2.51 (dt, J=6.6, 3.3 Hz, 1H), 2.44-2.31 (m, 2H), 1.75-1.65 (m, 1H), 1.65-1.54 (m, 3H), 1.50 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.20 (s, 3H). LCMS: C22H27NO3として計算;計算値: 353; 実測値: 354 (M+H)+.
工程3; (R)-2-(4-ヒドロキシ-4-メチルピペリジン-1-イル)-2-フェニル酢酸: (S)-1-フェニルエチル(R)-2-(4-ヒドロキシ-4-メチルピペリジン-1-イル)-2-フェニルアセテート(0.185 g, 0.52 mmol)/ジクロロメタン(3 mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(1 mL)を添加し、該混合液を室温で2時間撹拌した。続いて、揮発物を減圧除去し、該残渣を逆相プレパラティブHPLC(Primesphere C-18, 20 x 100mm; CH3CN-H2O-0.1% TFA)により精製して、表題の化合物(TFA塩として)を淡い青みがかった固形物として得た(0,128 g, 98%). LCMS: C14H19NO3として計算;計算値: 249; 実測値: 250 (M+H)+.
Cap-16
Figure 0005314053
工程1; (S)-1-フェニルエチル 2-(2-フルオロフェニル)アセテート: CH2Cl2(100 mL)中の2-フルオロフェニル酢酸(5.45 g, 35.4 mmol)、(S)-1-フェニルエタノール(5.62 g, 46.0 mmol)、EDCI(8.82 g, 46.0 mmol)およびDMAP(0.561 g, 4.60 mmol)の混合液を、室温で12時間撹拌した。次いで、該溶媒を濃縮し、該残渣をH2O-酢酸エチルで分配した。相を分離し、該水層を酢酸エチル(2x)で逆抽出した。有機相を合わせて洗浄し(H2O、食塩水)、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧濃縮した。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Biotage/ 0-20% 酢酸エチル-ヘキサン)により精製して、表題の化合物を無色の油状物として得た(8.38 g, 92%)。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.32-7.23 (m, 7H), 7.10-7.04 (m, 2), 5.85 (q, J=6.5 Hz, 1H), 3.71 (s, 2H), 1.48 (d, J=6.5 Hz, 3H).
工程2; (R)-((S)-1-フェニルエチル)2-(2-フルオロフェニル)-2-(ピペリジン-1-イル)アセテート: (S)-1-フェニルエチル 2-(2-フルオロフェニル)アセテート(5.00 g, 19.4 mmol)/THF(1200 mL)溶液に、0℃で、DBU(6.19 g, 40.7 mmol)を添加し、該溶液を30分間撹拌しながら室温に昇温させた。次いで、該溶液を-78℃に冷却し、CBr4(13.5 g, 40.7 mmol)/THF(100 mL)溶液を添加し、該混合液を-10℃に昇温させて、この温度で2時間撹拌した。該反応混合液を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、層を分離した。該水層を酢酸エチル(2x)で逆抽出し、有機相を合わせて洗浄し(H2O、食塩水)、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧濃縮した。該残渣にピペリジン(5.73 mL, 58.1 mmol)を添加し、該溶液を室温で24時間撹拌した。次いで、揮発物を減圧濃縮し、該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Biotage/ 0-30% ジエチルエーテル-ヘキサン)により精製して、未反応の出発物質(2.53 g, 51%)とともに、ジアステレオマーの純粋な混合物(1H NMRにより、2:1の比)を黄色の油状物として得た(2.07 g, 31%)。該ジアステレオマー混合物(Biotage/ 0-10% ジエチルエーテル-トルエン)をさらにクロマトグラフィーで処理して、表題の化合物を無色の油状物として得た(0.737 g, 11%)。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.52 (ddd, J=9.4, 7.6, 1.8 Hz, 1H), 7.33 - 7.40 (m, 1), 7.23 - 7.23 (m, 4H), 7.02 - 7.23 (m, 4H), 5.86 (q, J=6.6 Hz, 1H), 4.45 (s, 1H), 2.39 - 2.45 (m, 4H), 1.52 - 1.58 (m, 4H), 1.40 - 1.42 (m, 1H), 1.38 (d, J=6.6 Hz, 3H). LCMS: C21H24FNO2として計算;計算値: 341; 実測値: 342 (M+H)+.
工程3; (R)-2-(2-フルオロフェニル)-2-(ピペリジン-1-イル)酢酸: エタノール(30 mL)中の(R)-((S)-1-フェニルエチル)2-(2-フルオロフェニル)-2-(ピペリジン-1-イル)アセテート(0.737 g, 2.16 mmol)および20% Pd(OH)2/C(0.070 g)の混合液を、室温および大気圧(H2バルーン)で2時間、水素化した。次いで、該溶液をArでパージし、珪藻土(セライト(登録商標))により濾過し、減圧濃縮した。これにより、表題の化合物を無色の固形物として得た(0.503 g, 98%)。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.65 (ddd, J=9.1, 7.6, 1.5 Hz, 1H), 7.47-7.53 (m, 1H), 7.21-7.30 (m, 2H), 3.07-3.13 (m, 4H), 1.84 (ブロードのs, 4H), 1.62 (ブロードのs, 2H). LCMS: C13H16FNO2として計算;計算値: 237; 実測値: 238 (M+H)+.
Cap-17
Figure 0005314053
工程1; (S)-1-フェニルエチル(R)-2-(4-ヒドロキシ-4-フェニルピペリジン-1-イル)-2-フェニルアセテート: (S)-1-フェニルエチル 2-ブロモ-2-フェニルアセテート(1.50 g, 4.70 mmol)/THF(25 mL)溶液に、トリエチルアミン(1.31 mL, 9.42 mmol)を添加し、続いてテトラブチルアンモニウムヨージド(0.347 g, 0.94 mmol)を添加した。該反応混合液を室温で5分間撹拌した後、4-フェニル-4-ヒドロキシピペリジン(1.00 g, 5.64 mmol)/THF(5 mL)溶液を添加した。該混合液を16時間撹拌した後、酢酸エチル(100 mL)で希釈し、洗浄し(H2O x2、食塩水)、乾燥させ(MgSO4)、濾過して濃縮した。該残渣をシリカゲルカラム(0-60% 酢酸エチル-ヘキサン)で精製して、1H NMRによる判定として約2:1のジアステレオマーの混合物を得た。超臨界流体クロマトグラフィー(Chiralcel OJ-H, 30 x 250mm; 35℃で、20%エタノール/CO2)を用いてこれらの異性体の分離を行い、まず第一に表題の化合物の(R)-異性体(0.534 g, 27%)を黄色の油状物として得て、次に対応する(S)-異性体(0.271 g, 14%)もまた黄色の油状物として得た。(S,R)-異性体: 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.55-7.47 (m, 4H), 7.44-7.25 (m, 10H), 7.25-7.17 (m, 1H), 5.88 (q, J=6.6 Hz, 1H), 4.12 (s, 1H), 2.82-2.72 (m, 1H), 2.64 (dt, J=11.1, 2.5 Hz, 1H), 2.58-2.52 (m, 1H), 2.40 (dt, J=11.1, 2.5 Hz, 1H), 2.20 (dt, J=12.1, 4.6 Hz, 1H), 2.10 (dt, J=12.1, 4.6 Hz, 1H), 1.72-1.57 (m, 2H), 1.53 (d, J=6.5 Hz, 3H). LCMS: C27H29NO3として計算;計算値: 415; 実測値: 416 (M+H)+; (S,S)-異性体: 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.55-7.48 (m, 2H), 7.45-7.39 (m, 2H), 7.38-7.30 (m, 5H), 7.25-7.13 (m, 4H), 7.08-7.00 (m, 2H), 5.88 (q, J=6.6 Hz, 1H), 4.12 (s, 1H), 2.95-2.85 (m, 1H), 2.68 (dt, J=11.1, 2.5 Hz, 1H), 2.57-2.52 (m, 1H), 2.42 (dt, J=11.1, 2.5 Hz, 1H), 2.25 (dt, J=12.1, 4.6 Hz, 1H), 2.12 (dt, J=12.1, 4.6 Hz, 1H), 1.73 (dd, J=13.6, 3.0 Hz, 1H), 1.64 (dd, J=13.6, 3.0 Hz, 1H), 1.40 (d, J=6.6 Hz, 3H). LCMS: C27H29NO3として計算;計算値: 415; 実測値: 416 (M+H)+.
Cap−17の合成における工程1で用いたものに類似する方法で、以下のエステルを製造した。
Figure 0005314053
Figure 0005314053
中間体17b〜17dについての保持時間決定用キラルSFC条件
条件 1
カラム: Chiralpak AD-H カラム, 4.6x250 mm, 5μm
溶媒: 0.1%DEAを含む90%CO2-10%メタノール
温度: 35℃
圧力: 150バール
流速: 2.0 mL/分
220 nmでUV測定
注入: 1.0 mg/3mL メタノール
条件 2
カラム: Chiralcel OD-H カラム, 4.6x250 mm, 5μm
溶媒: 0.1%DEAを含む90%CO2-10%メタノール
温度: 35℃
圧力: 150バール
流速: 2.0 mL/分
220 nmでUV測定
注入: 1.0 mg/mLメタノール
Cap 17、工程2; (R)-2-(4-ヒドロキシ-4-フェニルピペリジン-1-イル)-2-フェニル酢酸: (S)-1-フェニルエチル(R)-2-(4-ヒドロキシ-4-フェニルピペリジン-1-イル)-2-フェニルアセテート(0.350 g, 0.84 mmol)/ジクロロメタン(5 mL)溶液にトリフルオロ酢酸(1 mL)を添加し、該混合液を室温で2時間撹拌した。続いて、揮発物を減圧除去し、該残渣を逆相プレパラティブHPLC(Primesphere C-18, 20 x 100mm; CH3CN-H2O-0.1% TFA)により精製して、表題の化合物(TFA塩として)を白色の固形物として得た(0.230 g, 88%)。 LCMS: C19H21NO3として計算;計算値: 311; 実測値: 312 (M+H)+.
同様の方法で、以下のカルボン酸を製造した。
Figure 0005314053
中間体17a〜17dについての保持時間決定用LCMS条件
条件 1
カラム: Phenomenex-Luna 4.6 X 50 mm S10
開始%B=0
最終%B=100
グラジエント時間=4分
流速=4 mL/分
波長=220
溶媒A=10%メタノール- 90%H2O - 0.1%TFA
溶媒B=90%メタノール- 10%H2O - 0.1%TFA
条件 2
カラム: Waters-Sunfire 4.6 X 50 mm S5
開始%B=0
最終%B=100
グラジエント時間=2分
流速=4 mL/分
波長=220
溶媒A=10%メタノール- 90%H2O - 0.1%TFA
溶媒B=90%メタノール- 10%H2O - 0.1%TFA
条件 3
カラム: Phenomenex 10μ 3.0 X 50 mm
開始%B=0
最終%B=100
グラジエント時間=2分
流速=4 mL/分
波長=220
溶媒A=10%メタノール- 90%H2O - 0.1%TFA
溶媒B=90%メタノール- 10%H2O - 0.1%TFA
Cap-18
Figure 0005314053
工程1; (R,S)-エチル 2-(4-ピリジル)-2-ブロモアセテート: 4-ピリジル酢酸エチル(1.00 g, 6.05 mmol)/乾燥THF(150 mL)溶液に、アルゴン下において0℃で、DBU(0.99 mL, 6.66 mmol)を添加した。該反応混合液を30分かけて室温に昇温させた後、-78℃に冷却した。この混合液にCBr4(2.21 g, 6.66 mmol)を添加し、-78℃で2時間撹拌を続けた。次いで、該反応混合液を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、相を分離した。該有機相を洗浄し(食塩水)、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧濃縮した。得られた黄色の油状物をすぐにフラッシュクロマトグラフィー(SiO2/ヘキサン-酢酸エチル, 1:1)により精製して、表題の化合物(1.40 g, 95%)をやや不安定な黄色の油状物として得た。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.62 (dd, J=4.6, 1.8 Hz, 2H), 7.45 (dd, J=4.6, 1.8 Hz, 2H), 5.24 (s, 1H), 4.21-4.29 (m, 2H), 1.28 (t, J=7.1 Hz, 3H). LCMS: C9H10BrNO2として計算;計算値: 242, 244; 実測値: 243, 245 (M+H)+.
工程2; (R,S)-エチル 2-(4-ピリジル)-2-(N,N-ジメチルアミノ)アセテート: (R,S)-エチル 2-(4-ピリジル)-2-ブロモアセテート(1.40 g, 8.48 mmol)/DMF(10 mL)溶液に、室温で、ジメチルアミン(2M/THF, 8.5 mL, 17.0 mmol)を添加した。反応の完了後(tlcによる判定として)、揮発物を減圧除去し、該残渣をフラッシュクロマトグラフィー(Biotage, 40+M SiO2 カラム; 50%-100% 酢酸エチル-ヘキサン)により精製して、表題の化合物(0.539 g, 31%)を淡黄色の油状物として得た。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.58 (d, J=6.0 Hz, 2H), 7.36 (d, J=6.0 Hz, 2H), 4.17 (m, 2H), 3.92 (s, 1H), 2.27 (s, 6H), 1.22 (t, J=7.0 Hz). LCMS: C11H16N2O2として計算;計算値: 208; 実測値: 209 (M+H)+.
工程3; (R,S)-2-(4-ピリジル)-2-(N,N-ジメチルアミノ)酢酸: THF-メタノール-H2O (1:1:1, 6 mL)混合液中の(R,S)-エチル 2-(4-ピリジル)-2-(N,N-ジメチルアミノ)アセテート(0.200 g, 0.960 mmol)溶液に、粉末のLiOH(0.120 g, 4.99 mmol)を室温で添加した。該溶液を3時間撹拌した後、1N HClを用いてpH6に酸性化した。該水相を酢酸エチルで洗浄し、その後凍結乾燥させて表題の化合物の二塩酸塩を黄色の固形物として得た(LiCl含有)。該生成物をそのまま、その後の工程に用いた。 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.49 (d, J=5.7 Hz, 2H), 7.34 (d, J=5.7 Hz, 2H), 3.56 (s, 1H), 2.21 (s, 6H).
以下の実施例を、上記のメソッドを用いて同様の方法で製造した。
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Cap-37
Figure 0005314053
工程1; (R,S)-エチル 2-(キノリン-3-イル)-2-(N,N-ジメチルアミノ)-アセテート: N,N-ジメチルアミノ酢酸エチル(0.462 g, 3.54 mmol)、K3PO4(1.90 g, 8.95 mmol)、Pd(t-Bu3P)2(0.090 g, 0.176 mmol)およびトルエン(10 mL)の混合液を、Ar気流バブルにより15分間脱気した。次いで、該反応混合液を100℃で12時間加熱し、その後室温に冷却してH2Oに注ぎ入れた。該混合液を酢酸エチル(2x)で抽出し、有機相を合わせて洗浄し(H2O、食塩水)、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧濃縮した。該残渣をまず逆相プレパラティブHPLC(Primesphere C-18, 30 x 100mm; CH3CN-H2O-5 mM NH4OAc)により精製し、次いでフラッシュクロマトグラフィー(SiO2/ヘキサン-酢酸エチル, 1:1)により精製して、表題の化合物(0.128 g, 17%)をオレンジ色の油状物として得た。 1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.90 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.32 (d, J=2.0 Hz, 1H), 8.03-8.01 (m, 2H), 7.77 (ddd, J=8.3, 6.8, 1.5 Hz, 1H), 7.62 (ddd, J=8.3, 6.8, 1.5 Hz, 1H), 4.35 (s, 1H), 4.13 (m, 2H), 2.22 (s, 6H), 1.15 (t, J=7.0 Hz, 3H). LCMS: C15H18N2O2として計算;計算値: 258; 実測値: 259 (M+H)+.
工程2; (R,S) 2-(キノリン-3-イル)-2-(N,N-ジメチルアミノ)酢酸: (R,S)-エチル 2-(キノリン-3-イル)-2-(N,N-ジメチルアミノ)アセテート(0.122 g, 0.472 mmol)および6M HCl(3 mL)の混合液を、100℃で12時間加熱した。該溶媒を減圧除去して、表題の化合物の二塩酸塩(0.169 g, >100%)を淡黄色の泡状物質として得た。該未精製の物質をさらなる精製は行わずにその後の工程に用いた。 LCMS: C13H14N2O2として計算;計算値: 230; 実測値: 231 (M+H)+.
Cap-38
Figure 0005314053
工程1; (R)-((S)-1-フェニルエチル)2-(ジメチルアミノ)-2-(2-フルオロフェニル)酢酸および(S)-((S)-1-フェニルエチル)2-(ジメチルアミノ)-2-(2-フルオロフェニル)酢酸: CH2Cl2(40 mL)中の(RS)-2-(ジメチルアミノ)-2-(2-フルオロフェニル)酢酸(2.60 g, 13.19 mmol)、DMAP(0.209 g, 1.71 mmol)および(S)-1-フェニルエタノール(2.09 g, 17.15 mmol)の混合液にEDCI(3.29 g, 17.15 mmol)を添加し、該混合液を室温で12時間撹拌した。その後、該溶媒を減圧除去し、該残渣を酢酸エチル-H2Oで分配した。層を分離し、該水層を酢酸エチル(2x)で逆抽出し、有機相を合わせて洗浄し(H2O、食塩水)、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧濃縮した。該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Biotage/ 0-50% ジエチルエーテル-ヘキサン)により精製した。得られた純粋なジアステレオマー混合物を、次いで、逆相プレパラティブHPLC(Primesphere C-18, 30 x 100mm; CH3CN-H2O-0.1% TFA)により分離し、まず第一に(S)-1-フェネチル(R)-2-(ジメチルアミノ)-2-(2-フルオロフェニル)アセテート(0.501 g, 13%)、次に(S)-1-フェネチル(S)-2-(ジメチルアミノ)-2-(2-フルオロフェニル)-アセテート(0.727 g. 18%)を、両者ともそれらのTFA塩として得た。(S,R)-異性体: 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.65-7.70 (m, 1H), 7.55-7.60 (ddd, J=9.4, 8.1, 1.5 Hz, 1H), 7.36-7.41 (m, 2H), 7.28-7.34 (m, 5H), 6.04 (q, J=6.5 Hz, 1H), 5.60 (s, 1H), 2.84 (s, 6H), 1.43 (d, J=6.5 Hz, 3H). LCMS: C18H20FNO2として計算;計算値: 301; 実測値: 302 (M+H)+; (S,S)-異性体: 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.58-7.63 (m, 1H), 7.18-7.31 (m, 6H), 7.00 (dd, J=8.5, 1.5 Hz, 2H), 6.02 (q, J=6.5 Hz, 1H), 5.60 (s, 1H), 2.88 (s, 6H), 1.54 (d, J=6.5 Hz, 3H). LCMS: C18H20FNO2として計算;計算値: 301; 実測値: 302 (M+H)+.
工程2; (R)-2-(ジメチルアミノ)-2-(2-フルオロフェニル)酢酸: エタノール(30 mL)中の(R)-((S)-1-フェニルエチル)2-(ジメチルアミノ)-2-(2-フルオロフェニル)アセテートTFA塩(1.25 g, 3.01 mmol)および20% Pd(OH)2/C(0.125 g)の混合液を、室温および大気圧(H2バルーン)で4時間水素化した。次いで、該溶液をArでパージし、珪藻土(セライト(登録商標))により濾過し、減圧濃縮した。これにより表題の化合物を無色の固形物として得た(0.503 g, 98%). 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.53-7.63 (m, 2H), 7.33-7.38 (m, 2H), 5.36 (s, 1H), 2.86 (s, 6H). LCMS: C10H12FNO2として計算;計算値: 197; 実測値: 198 (M+H)+.
該S-異性体は、同様の方法で、(S)-((S)-1-フェニルエチル)2-(ジメチルアミノ)-2-(2-フルオロフェニル)アセテートTFA塩から得られた。
Cap-39
Figure 0005314053
(R)-(2-クロロフェニル)グリシン(0.300 g, 1.62 mmol)、ホルムアルデヒド(35%水溶液, 0.80 mL, 3.23 mmol)および20% Pd(OH)2/C(0.050 g)の混合液を室温および大気圧(H2バルーン)で4時間水素化した。次いで、該溶液をArでパージし、珪藻土(セライト(登録商標))により濾過して、減圧濃縮した。該残渣を逆相プレパラティブHPLC(Primesphere C-18, 30 x 100mm; CH3CN-H2O-0.1% TFA)により精製して、表題の化合物(R)-2-(ジメチルアミノ)-2-(2-クロロフェニル)酢酸のTFA塩を無色の油状物として得た(0.290 g, 55%)。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.59-7.65 (m, 2H), 7.45-7.53 (m, 2H), 5.40 (s, 1H), 2.87 (s, 6H). LCMS: C10H12ClNO2として計算;計算値: 213, 215; 実測値: 214, 216 (M+H)+.
Cap-40
Figure 0005314053
氷冷したH2O(5.5 mL)中の(R)-(2-クロロフェニル)グリシン(1.00 g, 5.38 mmol)およびNaOH(0.862 g, 21.6 mmol)の溶液に、クロロギ酸メチル(1.00 mL, 13.5 mmol)を滴加した。該混合液を0℃で1時間撹拌した後、濃HCl(2.5 mL)の添加により酸性化した。該混合液を酢酸エチル(2x)で抽出し、有機相を合わせて洗浄し(H2O、食塩水)、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧濃縮して表題の化合物(R)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-2-(2-クロロフェニル)酢酸を黄-オレンジ色の泡状物質として得た(1.31 g, 96%)。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.39 - 7.43 (m, 2H), 7.29 - 7.31 (m, 2H), 5.69 (s, 1H), 3.65 (s, 3H). LCMS: C10H10ClNO4として計算;計算値: 243, 245; 実測値: 244, 246 (M+H)+.
Cap-41
Figure 0005314053
2-(2-(クロロメチル)フェニル)酢酸(2.00 g, 10.8 mmol)/THF(20 mL)懸濁液にモルホリン(1.89 g, 21.7 mmol)を添加し、該溶液を室温で3時間撹拌した。次いで、該反応混合液を酢酸エチルで希釈し、H2O(2x)で抽出した。該水相を凍結乾燥させて、該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(Biotage/ 0-10% メタノール-CH2Cl2)により精製して、表題の化合物2-(2-(モルホリノメチル)フェニル)酢酸を無色の固形物として得た(2.22 g, 87%)。 1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.37-7.44 (m, 3H), 7.29-7.33 (m, 1H), 4.24 (s, 2H), 3.83 (ブロードのs, 4H), 3.68 (s, 2H), 3.14 (ブロードのs, 4H). LCMS: C13H17NO3として計算;計算値: 235; 実測値: 236 (M+H)+.
Cap-41に記載の方法を用いて、以下のcapを同様に製造した。
Figure 0005314053
Cap-45
Figure 0005314053
HMDS(1.85 mL, 8.77 mmol)を(R)-2-アミノ-2-フェニル酢酸 p-トルエンスルホネート(2.83 g, 8.77 mmol)/CH2Cl2(10 mL)懸濁液に添加し、該混合液を室温で30分間撹拌した。メチルイソシアナート(0.5 g, 8.77 mmol)を一度に添加し、30分間撹拌を続けた。該反応液をH2O(5 mL)の添加によりクエンチし、得られた沈殿物を濾過し、H2Oおよびn-ヘキサンで洗浄し、減圧乾燥させた。(R)-2-(3-メチルウレイド)-2-フェニル酢酸(1.5 g; 82 %)を白色の固形物として回収し、さらなる精製は行わずに用いた。 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.54 (d, J=4.88 Hz, 3H) 5.17 (d, J=7.93 Hz, 1H) 5.95 (q, J=4.48 Hz, 1H) 6.66 (d, J=7.93 Hz, 1H) 7.26-7.38 (m, 5H) 12.67 (s, 1H). LCMS: C10H12N2O3として計算;計算値 208.08 実測値 209.121 (M+H)+; HPLC Phenomenex C-18 3.0 × 46 mm, 2分かけて0から100%B, ホールド時間1分, A=90%水, 10%メタノール, 0.1%TFA, B=10%水, 90%メタノール, 0.1%TFA, 保持時間=1.38分, 90% 均一性指数.
Cap-46
Figure 0005314053
Cap-45に記載の方法に従って目的の生成物を製造した。 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.96 (t, J=7.17 Hz, 3H) 2.94-3.05 (m, 2H) 5.17 (d, J=7.93 Hz, 1H) 6.05 (t, J=5.19 Hz, 1H) 6.60 (d, J=7.63 Hz, 1H) 7.26-7.38 (m, 5H) 12.68 (s, 1H). LCMS: C11H14N2O3として計算;計算値 222.10 実測値 209.121 (M+H)+.
HPLC XTERRA C-18 3.0 × 506 mm, 2分かけて0から100%B, ホールド時間1分, A=90%水, 10%メタノール, 0.2% H3PO4, B=10%水, 90%メタノール, 0.2% H3PO4, 保持時間=0.87分, 90% 均一性指数.
Cap-47
Figure 0005314053
工程1; (R)-tert-ブチル 2-(3,3-ジメチルウレイド)-2-フェニルアセテート:撹拌した、DMF(40 mL)中の(R)-tert-ブチル 2-アミノ-2-フェニルアセテート(1.0 g, 4.10 mmol)およびヒューニッヒ塩基(Hunig's base)(1.79 mL, 10.25 mmol)の溶液に、ジメチルカルバモイルクロリド(0.38 mL, 4.18 mmol)を10分かけて滴加した。室温で3時間撹拌した後、該反応液を減圧下で濃縮し、得られた残渣を酢酸エチルに溶解させた。該有機層をH2O、1N HCl水溶液および食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。(R)-tert-ブチル 2-(3,3-ジメチルウレイド)-2-フェニルアセテートを白色の固形物として得て(0.86 g; 75%)、さらなる精製は行わずに用いた。 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.33 (s, 9H) 2.82 (s, 6H) 5.17 (d, J=7.63 Hz, 1H) 6.55 (d, J=7.32 Hz, 1H) 7.24-7.41 (m, 5H). LCMS: C15H22N2O3として計算;計算値 278.16 実測値 279.23 (M+H)+; HPLC Phenomenex LUNA C-18 4.6 × 50 mm, 4分かけて0から100%B, ホールド時間1分, A=90%水, 10%メタノール, 0.1%TFA, B=10%水, 90%メタノール, 0.1%TFA, 保持時間=2.26分, 97% 均一性指数.
工程2; (R)-2-(3,3-ジメチルウレイド)-2-フェニル酢酸: 撹拌した(R)-tert-ブチル 2-(3,3-ジメチルウレイド)-2-フェニルアセテート(0.86 g, 3.10 mmol)/CH2Cl2(250 mL)溶液に、TFA(15 mL)を滴加し、得られた溶液を室温で3時間撹拌した。その後、目的の化合物をEtOAC:ヘキサン(5:20)の混合液により溶液から沈降させ、濾過して取り、減圧下で乾燥させた。(R)-2-(3,3-ジメチルウレイド)-2-フェニル酢酸を白色の固形物として単離し(0.59g, 86%)、さらなる精製は行わずに用いた。 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.82 (s, 6H) 5.22 (d, J=7.32 Hz, 1H) 6.58 (d, J=7.32 Hz, 1H) 7.28 (t, J=7.17 Hz, 1H) 7.33 (t, J=7.32 Hz, 2H) 7.38-7.43 (m, 2H) 12.65 (s, 1H). LCMS: C11H14N2O3として計算;計算値: 222.24; 実測値: 223.21 (M+H)+. HPLC XTERRA C-18 3.0 × 50 mm, 2分かけて0から100%B, ホールド時間1分, A=90%水, 10%メタノール, 0.2% H3PO4, B=10%水, 90%メタノール, 0.2% H3PO4, 保持時間=0.75分, 93% 均一性指数.
Cap-48
Figure 0005314053
工程1; (R)-tert-ブチル 2-(3-シクロペンチルウレイド)-2-フェニルアセテート: 撹拌した、DMF(15 mL)中の(R)-2-アミノ-2-フェニル酢酸塩酸塩(1.0 g, 4.10 mmol)およびヒューニッヒ塩基(1.0 mL, 6.15 mmol)の溶液に、イソシアン酸シクロペンチル(0.46 mL, 4.10 mmol)を10分かけて滴加した。室温で3時間撹拌した後、該反応液を減圧下で濃縮し、得られた残基を酢酸エチルに溶解させた。該有機層をH2Oおよび食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。(R)-tert-ブチル 2-(3-シクロペンチルウレイド)-2-フェニルアセテートを不透明な油状物として得て(1.32 g; 100 %)、さらなる精製は行わずに用いた。 1H NMR (500 MHz, CD3Cl-D) δ ppm 1.50-1.57 (m, 2H) 1.58-1.66 (m, 2H) 1.87-1.97 (m, 2H) 3.89-3.98 (m, 1H) 5.37 (s, 1H) 7.26-7.38 (m, 5H). LCMS: C18H26N2O3として計算;計算値318.19 実測値 319.21 (M+H)+; HPLC XTERRA C-18 3.0 × 50 mm, 4分かけて0から100%B, ホールド時間1分, A=90%水, 10%メタノール, 0.1%TFA, B=10%水, 90%メタノール, 0.1%TFA, 保持時間=2.82分, 96% 均一性指数.
工程2; (R)-2-(3-シクロペンチルウレイド)-2-フェニル酢酸: 撹拌した(R)-tert-ブチル 2-(3-シクロペンチルウレイド)-2-フェニルアセテート(1.31 g, 4.10 mmol)/CH2Cl2(25 mL)溶液に、TFA(4 mL)およびトリエチルシラン(1.64 mL; 10.3 mmol)を滴加し、得られた溶液を室温で6時間撹拌した。揮発性成分を減圧下で除去し、該粗生成物を酢酸エチル/ペンタン中で再結晶化させて、(R)-2-(3-シクロペンチルウレイド)-2-フェニル酢酸を白色の固形物として得た(0.69 g, 64%)。 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.17-1.35 (m, 2H) 1.42-1.52 (m, 2H) 1.53-1.64 (m, 2H) 1.67-1.80 (m, 2H) 3.75-3.89 (m, 1H) 5.17 (d, J=7.93 Hz, 1H) 6.12 (d, J=7.32 Hz, 1H) 6.48 (d, J=7.93 Hz, 1H) 7.24-7.40 (m, 5H) 12.73 (s, 1H). LCMS: C14H18N2O3として計算;計算値: 262.31; 実測値: 263.15 (M+H)+. HPLC XTERRA C-18 3.0 × 50 mm, 2分かけて0から100%B, ホールド時間1分, A=90%水, 10%メタノール, 0.2% H3PO4, B=10%水, 90%メタノール, 0.2% H3PO4, 保持時間=1.24分, 100% 均一性指数.
Cap-49
Figure 0005314053
撹拌した2-(ベンジルアミノ)酢酸(2.0 g, 12.1 mmol)/ギ酸(91 mL)溶液に、ホルムアルデヒド(6.94 mL, 93.2 mmol)を添加した。70℃で5時間後、該反応混合液を減圧下で20 mLに濃縮し、白色の固形物を沈殿させた。濾過の後、該母液を集めて、さらに減圧下で濃縮して粗生成物を得た。逆相プレパラティブHPLC(Xterra 30 X 100 mm, 220 nmで検出, 流速35 mL/分, 8分かけて0から35%B; A= 90%水, 10%メタノール, 0.1%TFA, B=10%水, 90%メタノール, 0.1%TFA)により精製して、TFA塩としての表題の化合物2-(ベンジル(メチル)-アミノ)酢酸(723 mg, 33%)を無色のろう状物質として得た。 1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.75 (s, 3H) 4.04 (s, 2H) 4.34 (s, 2H) 7.29-7.68 (m, 5H). LCMS: C10H13NO2として計算;計算値: 179.22; 実測値: 180.20 (M+H)+.
Cap-50
Figure 0005314053
撹拌した3-メチル-2-(メチルアミノ)ブタン酸(0.50 g, 3.81 mmol)/水(30 mL)溶液に、K2CO3(2.63 g, 19.1 mmol)および塩化ベンジル(1.32 g, 11.4 mmol)を添加した。該反応混合液を周囲温度で18時間撹拌した。該反応混合液を酢酸エチル(30 mL x 2)で抽出し、該水層を減圧下で濃縮して粗生成物を得て、逆相プレパラティブHPLC(Xterra 30 x 100mm, 220 nmで検出, 流速40 mL/分, 6分かけて20から80%B; A= 90%水, 10%メタノール, 0.1%TFA, B=10%水, 90%メタノール, 0.1%TFA)により精製して、2-(ベンジル(メチル)アミノ)-3-メチルブタン酸, TFA塩(126 mg, 19%)を無色のろう状物質として得た。 1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.98 (d, 3H) 1.07 (d, 3H) 2.33-2.48 (m, 1H) 2.54-2.78 (m, 3H) 3.69 (s, 1H) 4.24 (s, 2H) 7.29-7.65 (m, 5H). LCMS: C13H19NO2として計算;計算値: 221.30; 実測値: 222.28 (M+H)+.
Cap-51
Figure 0005314053
Na2CO3(1.83g, 17.2 mmol)をL-バリン(3.9 g, 33.29 mmol)のNaOH(33 mLの1M/H2O, 33 mmol)溶液に添加し、得られた溶液を氷-水浴で冷却した。クロロギ酸メチル(2.8 mL, 36.1 mmol)を15分かけて滴加し、該冷却浴を取り外して、該反応混合液を周囲温度で3.25時間撹拌した。該反応混合液をエーテル(50 mL, 3x)で洗浄し、該水相を氷-水浴で冷却して濃HClでpH1-2の範囲に酸性化し、CH2Cl2(50 mL, 3x)で抽出した。該有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧濃縮して、Cap-51を白色の固形物として得た(6 g)。主要な回転異性体についての1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5 ppm, 500 MHz): 12.54 (s, 1H), 7.33 (d, J=8.6, 1H), 3.84 (dd, J=8.4, 6.0, 1H), 3.54 (s, 3H), 2.03 (m, 1H), 0.87 (m, 6H). HRMS: [M+H]+ C7H14NO4として計算;計算値: 176.0923; 実測値 176.0922
Cap-52
Figure 0005314053
Cap-52は、Cap-51の合成について記載した方法に従って、L-アラニンから合成した。 特性解析を目的として、粗物質の一部を逆相HPLC(H2O/MeOH/TFA)により精製して、Cap-52を無色の粘稠性の油状物として得た。 1H NMR (DMSO-d6, δ=2.5 ppm, 500 MHz): 12.49 (ブロードのs, 1H), 7.43 (d, J=7.3, 0.88H), 7.09 (見かけ上のブロードのs, 0.12H), 3.97 (m, 1H), 3.53 (s, 3H), 1.25 (d, J=7.3, 3H).
Cap-53から-64は、Cap-51の製造に記載した方法に従って、もしあれば記載の改変法を用いて、適当な出発物質から製造した。
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Cap-65
Figure 0005314053
冷却(氷-水)した、Na2CO3(0.449 g, 4.23 mmol)、NaOH(8.2 mLの1M/H2O, 8.2 mmol)および(S)-3-ヒドロキシ-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-メチルブタン酸(1.04 g, 7.81 mmol)の混合液に、クロロギ酸メチル(0.65 mL, 8.39 mmol)を5分かけて滴加した。該反応混合液を45分間撹拌した後、該冷却浴を取り外し、さらに3.75時間撹拌を続けた。該反応混合液をCH2Cl2で洗浄し、該水相を氷-水浴で冷却して濃HClでpH1-2の範囲に酸性化した。該揮発性成分を減圧除去して、該残渣をMeOH/CH2Cl2の2:1混合液(15 mL)に溶解させて濾過し、該濾液をロータリーエバポレーターで処理して(rotervaped)、Cap-65を白色の半-粘稠性の泡状物質として得た(1.236 g)。 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 6.94 (d, J = 8.5, 0.9 H), 6.53 (ブロードのs, 0.1H), 3.89 (d, J = 8.8, 1H), 2.94 (s, 3H), 1.15 (s, 3H), 1.13 (s, 3H).
Cap-66および-67は、Cap-65の合成に記載した方法を用いて、適当な市販の出発物質から製造した。
Cap-66
Figure 0005314053
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 12.58 (ブロードのs, 1H), 7.07 (d, J = 8.3, 0.13H), 6.81 (d, J = 8.8, 0.67H), 4.10-4.02 (m, 1.15H), 3.91 (dd, J = 9.1, 3.5, 0.85H), 3.56 (s, 3H), 1.09 (d, J = 6.2, 3H). [注: NHの主要なシグナルのみを記載した]
Cap-67
Figure 0005314053
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): 12.51 (ブロードのs, 1H), 7.25 (d, J = 8.4, 0.75H), 7.12 (ブロードのd, J = 0.4, 0.05H), 6.86 (ブロードのs, 0.08H), 3.95-3.85 (m, 2H), 3.54 (s, 3H), 1.08 (d, J = 6.3, 3H). [注: NHの主要なシグナルのみを記載した]
Cap-68
Figure 0005314053
クロロギ酸メチル(0.38 ml, 4.9 mmol)を、1N NaOH(水溶液)(9.0 ml, 9.0 mmol)、1M NaHCO3(水溶液)(9.0 ml, 9.0 mol)、L-アスパラギン酸β-ベンジルエステル(1.0 g, 4.5 mmol)およびジオキサン(9 ml)の混合液に滴加した。該反応混合液を周囲条件で3時間撹拌した後、酢酸エチル(50 ml, 3x)で洗浄した。該水層を12N HClでpH〜1-2に酸性化し、酢酸エチル(3 x 50 ml)で抽出した。有機層を合わせて食塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧濃縮してCap-68を淡黄色の油状物として得た(1.37g;量は上記の理論的収量であり、該生成物をさらなる精製は行わずに用いた)。 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 500 MHz): δ 12.88 (ブロードのs, 1H), 7.55 (d, J = 8.5, 1H), 7.40-7.32 (m, 5H), 5.13 (d, J = 12.8, 1H), 5.10 (d, J = 12.9, 1H), 4.42-4.38 (m, 1H), 3.55 (s, 3H), 2.87 (dd, J = 16.2, 5.5, 1H), 2.71 (dd, J =16.2, 8.3, 1H). LC (条件 2): 保持時間= 1.90分; LC/MS: [M+H]+ C13H16NO6として計算;計算値: 282.10; 実測値 282.12.
Cap-69aおよび-69b
Figure 0005314053
冷却した(〜15℃)、アラニン(1.338 g, 15.0 mmol)の水(17 mL)/MeOH(10 mL)溶液に、NaCNBH3(2.416 g, 36.5 mmol)を何回かに分けて添加した。数分後、アセトアルデヒド(4.0 mL, 71.3 mmol)を4分かけて滴加して、該冷却浴を取り外し、該反応混合液を周囲条件で6時間撹拌した。さらなるアセトアルデヒド(4.0 mL)を添加し、該反応液を2時間撹拌した。該反応混合液に、pHが〜1.5に達するまで濃HClをゆっくりと添加し、得られた混合液を40℃で1時間加熱した。ほとんどの揮発性成分を減圧除去し、該残渣をDowex(登録商標)50WX8-100 イオン交換樹脂(カラムを水洗し、該化合物を18 mlのNH4OHと282 mlの水を混合して調製した希NH4OHで溶出した)で精製して、Cap-69(2.0 g)をオフホワイト色の柔らかい吸湿性の固形物として得た。 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 3.44 (q, J = 7.1, 1H), 2.99-2.90 (m, 2H), 2.89-2.80 (m, 2H), 1.23 (d, J = 7.1, 3H), 1.13 (t, J = 7.3, 6H).
Cap-70から-74xは、Cap-69の合成に記載の方法に従って、適当な出発物質を用いることにより製造した。
Figure 0005314053
Cap-75
Figure 0005314053
Cap-75, 工程a
Figure 0005314053
冷却した(氷/水浴)、H-D-Ser-OBzl HCl(2.0 g, 8.6 mmol)の水(25 ml)/メタノール(15 ml)溶液に、NaBH3CN(1.6 g, 25.5 mmol)を添加した。アセトアルデヒド(1.5 ml, 12.5 mmol)を5分かけて滴加し、該冷却浴を取り外し、該反応混合液を周囲条件で2時間撹拌した。該反応液を12N HClで慎重にクエンチし、減圧濃縮した。該残渣を水に溶解させ、逆相HPLC(MeOH/H2O/TFA)で精製して、(R)-ベンジル 2-(ジエチルアミノ)-3-ヒドロキシプロパノエートのTFA塩を無色の粘稠性の油状物として得た(1.9g)。 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 500 MHz): δ 9.73 (ブロードのs, 1H), 7.52-7.36 (m, 5H), 5.32 (d, J = 12.2, 1H), 5.27 (d, J = 12.5, 1H), 4.54-4.32 (m, 1H), 4.05-3.97 (m, 2H), 3.43-3.21 (m, 4H), 1.23 (t, J = 7.2, 6H). LC/MS (条件 2): 保持時間= 1.38分; LC/MS: [M+H]+ C14H22NO3として計算;計算値: 252.16; 実測値 252.19.
Cap-75
冷却した(氷-水)、上記で製造したTFA塩(R)-ベンジル 2-(ジエチルアミノ)-3-ヒドロキシプロパノエート(0.3019 g, 0.8264 mmol)のTHF(3.0 mL)溶液に、NaH(0.0727 g, 1.82 mmol, 60%)を添加し、該混合液を15分間撹拌した。ヨウ化メチル(56 μL, 0.90 mmol)を添加し、該浴を周囲条件に緩和しながら18時間撹拌を続けた。該反応液を水でクエンチし、MeOHで予めコンディショニングしたMCX(6 g)カートリッジにロードし、メタノールで洗浄した後、2N NH3/メタノールで化合物を溶出した。揮発性成分を減圧除去して、(R)-2-(ジエチルアミノ)-3-ヒドロキシプロパン酸が混入したCap-75を、黄色の半-固形物として得た(100 mg)。該生成物をさらなる精製は行わずにそのまま用いた。
Cap-76
Figure 0005314053
冷却した(〜15℃)、(S)-4-アミノ-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸(2.17 g, 9.94 mmol)の水/MeOH(各12 mL)溶液に、NaCNBH3(1.60 g, 24.2 mmol)を何回かに分けて添加した。数分後、アセトアルデヒド(2.7 mL, 48.1 mmol)を2分かけて滴加し、該冷却浴を取り外し、該反応混合液を周囲条件で3.5時間撹拌した。さらなるアセトアルデヒド(2.7 mL, 48.1 mmol)を添加し、該反応液を20.5時間撹拌した。ほとんどのMeOH成分を減圧除去し、残った混合液をそのpHが〜1.0に達するまで濃HClで処理し、次いで40℃で2時間加熱した。該揮発性成分を減圧除去し、該残渣を4 M HCl/ジオキサン(20 mL)で処理して、周囲条件で7.5時間撹拌した。該揮発性成分を減圧除去し、該残渣をDowex(登録商標)50WX8-100 イオン交換樹脂(カラムを水洗し、18 mlのNH4OHと282 mlの水から調製した希NH4OHで化合物を溶出した)で精製して、中間体(S)-2-アミノ-4-(ジエチルアミノ)ブタン酸をオフホワイト色の固形物として得た(1.73 g)。
冷却した(氷-水)、Na2CO3(0.243 g, 2.29 mmol)、NaOH(4.6 mLの1M/H2O, 4.6 mmol)および上記生成物(802.4 mg)の混合液に、クロロギ酸メチル(0.36 mL, 4.65 mmol)を11分かけて滴加した。該反応混合液を55分間撹拌した後、該冷却浴を取り外し、さらに5.25時間撹拌を続けた。該反応混合液を等量の水で希釈し、CH2Cl2(30 mL, 2x)で洗浄し、該水相を氷-水浴で冷却して、濃HClでpH2の範囲まで酸性化した。次いで、該揮発性成分を減圧除去し、該粗物質を、MCX樹脂(6.0g;カラムを水洗し、サンプルを2.0 M NH3/MeOHで溶出した)で遊離-塩基にして、純粋でないCap-76をオフホワイト色の固形物として得た(704 mg)。 1H NMR (MeOH-d4, δ = 3.29 ppm, 400 MHz): δ 3.99 (dd, J = 7.5, 4.7, 1H), 3.62 (s, 3H), 3.25-3.06 (m, 6H), 2.18-2.09 (m, 1H), 2.04-1.96 (m, 1H), 1.28 (t, J = 7.3, 6H). LC/MS: [M+H]+ C10H21N2O4として計算;計算値: 233.15; 実測値 233.24.
Cap-77aおよび-77b
Figure 0005314053
Cap-7について記載の方法に従って、SN2置換工程に7-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンを用いることにより、および以下の条件を用いて中間体2-(7-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-7-イル)-2-フェニル酢酸ベンジルのエナンチオマー分離を達成することにより、Cap-77の合成を行った: 該中間体(303.7 mg)をエタノールに溶解させ、得られた溶液を、キラルHPLCカラム(Chiracel AD-Hカラム, 30 x 250 mm, 5 μm)に注入し、70 mL/分および温度35℃で、90%CO2-10%EtOHを用いて溶出し、124.5 mgのエナンチオマー-1および133.8 mgのエナンチオマー-2を得た。これらのベンジルエステルをCap-7の製造に従って水素化分解して、Cap-77を得た: 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 7.55 (m, 2H), 7.38-7.30 (m, 3H), 4.16 (s, 1H), 3.54 (見かけ上のブロードのs, 2H), 2.08-1.88 (m, 4 H), 1.57-1.46 (m, 4H)。 LC (条件 1): 保持時間= 0.67分; LC/MS: [M+H]+ C14H18BrNO2として計算;計算値: 232.13; 実測値 232.18. HRMS: [M+H]+ C14H18BrNO2として計算;計算値: 232.1338; 実測値 232.1340.
Cap-78
Figure 0005314053
MeOH(10 mL)中の(R)-2-(エチルアミノ)-2-フェニル酢酸のHCl塩(Cap-3の合成における中間体; 0.9923 mg, 4.60 mmol)および(1-エトキシシクロプロポキシ)トリメチルシラン(1.640 g, 9.40 mmol)の混合液に、NaCNBH3(0.5828 g, 9.27 mmol)を添加し、該半-不均一な混合液を油浴により50℃で20時間加熱した。さらなる(1-エトキシシクロプロポキシ)トリメチルシラン(150 mg, 0.86 mmol)およびNaCNBH3(52 mg, 0.827 mmol)を添加し、該反応混合液をさらに3.5時間加熱した。その後、周囲温度に冷却して、濃HClを用いて〜pH2の範囲まで酸性化し、該混合液を濾過して該濾液をロータリーエバポレーターで処理した。得られた粗物質をi-PrOH(6 mL)に溶解させ、加熱して溶解を効率よくし、溶解しなかった部分を濾過により除去して、該濾液を減圧濃縮した。得られた粗物質の約1/3を逆相HPLC(H2O/MeOH/TFA)で精製して、Cap-78のTFA塩を無色の粘稠性の油状物として得た(353 mg)。 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz; D2O交換後): δ 7.56-7.49 (m, 5H), 5.35 (S, 1H), 3.35 (m, 1H), 3.06 (見かけ上のブロードのs, 1H), 2.66 (m, 1H), 1.26 (t, J = 7.3, 3H), 0.92 (m, 1H), 0.83-0.44 (m, 3H). LC (条件 1): 保持時間= 0.64分: LC/MS: [M+H]+ C13H18NO2として計算;計算値: 220.13; 実測値 220.21. HRMS: [M+H]+ C13H18NO2として計算;計算値: 220.1338; 実測値 220.1343.
Cap-79
Figure 0005314053
冷却した(-78℃)Cap-55(369 mg, 2.13 mmol)のCH2Cl2(5.0 mL)溶液に、オゾンを、該反応混合液が淡い青色になるまで約50分バブルした。Me2S(10ピペット滴)を添加し、該反応混合液を35分間撹拌した。-78℃浴を-10℃浴に置き換えてさらに30分撹拌を続けた後、該揮発性成分を減圧除去して無色の粘稠性の油状物を得た。
NaBH3CN(149 mg, 2.25 mmol)を上記粗物質およびモルホリン(500 μL, 5.72 mmol)のMeOH(5.0 mL)溶液に添加し、該混合液を周囲条件で4時間撹拌した。氷-水温度に冷却し、濃HClで処理してそのpHを〜2.0にした後、2.5時間撹拌した。該揮発性成分を減圧除去し、該残渣をMCX樹脂(MeOH洗浄; 2.0 N NH3/MeOH溶出)と逆相HPLC(H2O/MeOH/TFA)の組み合わせで精製して、未知の量のモルホリンを含むCap-79を得た。
モルホリン混入を消滅させるために、上記の物質をCH2Cl2(1.5 mL)に溶解させてEt3N(0.27 mL, 1.94 mmol)で処理した後、無水酢酸(0.10 mL, 1.06 mmol)で処理し、周囲条件で18時間撹拌した。THF(1.0 mL)およびH2O(0.5 mL)を添加して1.5時間撹拌を続けた。該揮発性成分を減圧除去して、得られた残渣をMCX樹脂(MeOH洗浄; 2.0 N NH3/MeOH溶出)に通し、純粋でないCap-79を茶色の粘稠性の油状物として得て、それをさらなる精製は行わずに次の工程に用いた。
Cap-80aおよび-80b
Figure 0005314053
冷却した(氷-水)、(S)-3-アミノ-4-(ベンジルオキシ)-4-オキソブタン酸(10.04g, 44.98 mmol)およびMeOH(300 mL)の混合液に、SOCl2(6.60 mL, 90.5 mmol)を15分かけて滴加し、該冷却浴を取り外して、該反応混合液を周囲条件で29時間撹拌した。ほとんどの揮発性成分を減圧除去して、該残渣をEtOAc(150 mL)と飽和NaHCO3溶液間に慎重に分配した。該水相をEtOAc(150 mL, 2x)で抽出して、有機相を合わせて乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧濃縮して(S)-1-ベンジル 4-メチル 2-アミノスクシネートを無色の油状物として得た(9.706g). 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 7.40-7.32 (m, 5H), 5.11 (s, 2H), 3.72 (見かけ上のt, J = 6.6, 1H), 3.55 (s, 3H), 2.68 (dd, J = 15.9, 6.3, 1H), 2.58 (dd, J = 15.9, 6.8, 1H), 1.96 (s, 2H). LC (条件 1): 保持時間= 0.90分; LC/MS: [M+H]+ C12H16NO4として計算;計算値: 238.11; 実測値 238.22.
(S)-1-ベンジル 4-メチル 2-アミノスクシネート(4.50 g, 19.0 mmol)、9-ブロモ-9-フェニル-9H-フルオレン(6.44 g, 20.0 mmol)およびEt3N(3.0 mL, 21.5 mmol)のCH2Cl2(80 mL)溶液に、Pb(NO3)2(6.06 g, 18.3 mmol)を1分かけて添加し、該不均一な混合液を周囲条件で48時間撹拌した。該混合液を濾過し、該濾液をMgSO4で処理して再度濾過し、最終的な濾液を濃縮した。得られた粗物質をBiotage精製(350 g シリカゲル, CH2Cl2溶出)で処理して、(S)-1-ベンジル 4-メチル 2-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)スクシネートを高い粘稠性の無色の油状物として得た(7.93 g)。 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 7.82 (m, 2H), 7.39-7.13 (m, 16H), 4.71 (d, J = 12.4, 1H), 4.51 (d, J = 12.6, 1H), 3.78 (d, J = 9.1, NH), 3.50 (s, 3H), 2.99 (m, 1H), 2.50-2.41 (m, 2H, 溶媒と部分的に重複). LC (条件 1): 保持時間= 2.16分; LC/MS: [M+H]+ C31H28NO4として計算;計算値: 478.20; 実測値 478.19.
冷却した(-78℃)、(S)-1-ベンジル 4-メチル 2-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)スクシネート(3.907 g, 8.18 mmol)のTHF(50 mL)溶液に、LiHMDS(9.2 mLの1.0 M/THF, 9.2 mmol)を10分かけて滴加し、〜1時間撹拌した。MeI(0.57 mL, 9.2 mmol)を8分かけて該混合液に滴加し、冷却浴を室温に緩和しながら16.5時間撹拌を続けた。飽和NH4Cl溶液(5 mL)でクエンチした後、ほとんどの有機成分を減圧除去し、該残渣をCH2Cl2(100 mL)と水(40 mL)間に分配した。該有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧濃縮し、得られた粗物質をBiotage(350 g シリカゲル; 25% EtOAc/ヘキサン)で精製して、〜1.0:0.65の比(1H NMR)の、3.65 gの1-ベンジル 4-メチル 3-メチル-2-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)スクシネートの2S/3Sおよび2S/3Rジアステレオマー混合物を得た。主要な異性体の立体化学はこの時点では決定せず、該混合液を分離せずに次の工程に用いた。部分的な 1H NMR データ(DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): 主要なジアステレオマー, δ 4.39 (d, J = 12.3, CH2の1H), 3.33 (s, 3H, H2Oシグナルと重複), 3.50 (d, J = 10.9, NH), 1.13 (d, J = 7.1, 3H); 少量のジアステレオマー, δ 4.27 (d, J =12.3, CH2の1H), 3.76 (d, J = 10.9, NH), 3.64 (s, 3H), 0.77 (d, J = 7.0, 3H). LC (条件 1): 保持時間= 2.19分; LC/MS: [M+H]+ C32H30NO4として計算;計算値: 492.22; 実測値 492.15.
冷却した(-78℃)、上記で製造した(2S)-1-ベンジル 4-メチル 3-メチル-2-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)スクシネート(3.37 g, 6.86 mmol)のTHF(120 mL)溶液に、水素化ジイソブチルアルミニウム(20.57 mlの1.0 M/ヘキサン, 20.57 mmol)を10分かけて滴加し、-78℃で20時間撹拌した。該反応混合液を冷却浴から取り外し、〜1M H3PO4/H2O(250 mL)に撹拌しながら迅速に注ぎ入れ、該混合液をエーテル(100 mL, 2x)で抽出した。有機相を合わせて食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過して減圧濃縮した。該粗物質のシリカゲルメッシュを調製し、クロマトグラフィー(25% EtOAc/ヘキサン; 重力溶出)で処理して、ベンジルアルコールが混入した1.1 gの(2S,3S)-ベンジル 4-ヒドロキシ-3-メチル-2-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)ブタノエートを無色の粘稠性の油状物として、および(2S,3R)立体異性体を含む純粋でない(2S,3R)-ベンジル 4-ヒドロキシ-3-メチル-2-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)ブタノエートを得た。後者のサンプルを、同一のカラムクロマトグラフィー精製条件で再処理して、750 mgの精製物質を白色の泡状物質として得た。[注:上記条件下において、該(2S, 3S)異性体を溶出した後、該(2S,3R)異性体を溶出した]。(2S, 3S)異性体: 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): 7.81 (m, 2H), 7.39-7.08 (m, 16H), 4.67 (d, J = 12.3, 1H), 4.43 (d, J = 12.4, 1H), 4.21 (見かけ上のt, J = 5.2, OH), 3.22 (d, J = 10.1, NH), 3.17 (m, 1H), 3.08 (m, 1H), 〜2.5 (m, 1H, 溶媒シグナルと重複), 1.58 (m, 1H), 0.88 (d, J = 6.8, 3H). LC (条件 1): 保持時間= 2.00分; LC/MS: [M+H]+ C31H30NO3として計算;計算値: 464.45; 実測値 464.22. (2S, 3R)異性体: 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): 7.81 (d, J = 7.5, 2H), 7.39-7.10 (m, 16H), 4.63 (d, J= 12.1, 1H), 4.50 (見かけ上のt, J = 4.9, 1H), 4.32 (d, J = 12.1, 1H), 3.59-3.53 (m, 2H), 3.23 (m, 1H), 2.44 (dd, J = 9.0, 8.3, 1H), 1.70 (m, 1H), 0.57 (d, J = 6.8, 3H). LC (条件 1): 保持時間= 1.92分; LC/MS: [M+H]+ C31H30NO3として計算;計算値: 464.45; 実測値 464.52.
以下の方法を用いることにより各異性体から製造したラクトン誘導体で実施されたNOE研究に基づいて、DIBAL-還元生成物の相対的立体化学の帰属(relative stereochemical assignment)を行った: 冷却した(氷-水)、(2S,3S)-ベンジル 4-ヒドロキシ-3-メチル-2-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)ブタノエート(62.7 mg, 0.135 mmol)のTHF(2.0 mL)溶液に、LiHMDS(50 μLの1.0 M/THF, 0.05 mmol)を添加し、該反応混合液を同様の温度で〜2時間撹拌した。該揮発性成分を減圧除去して、該残渣をCH2Cl2(30 mL)、水(20 mL)と飽和NH4Cl水溶液(1 mL)との間に分配した。該有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧濃縮し、得られた粗物質をBiotage精製(40 g シリカゲル; 10-15% EtOAc/ヘキサン)で処理して(3S,4S)-4-メチル-3-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)ジヒドロフラン-2(3H)-オンを無色のフィルム状固形物として得た(28.1 mg)。(2S,3R)-ベンジル 4-ヒドロキシ-3-メチル-2-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)ブタノエートを、(3S,4R)-4-メチル-3-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)ジヒドロフラン-2(3H)-オンと同様に合成した。(3S,4S)-ラクトン異性体: 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz), 7.83 (d, J = 7.5, 2H), 7.46-7.17 (m, 11H), 4.14 (見かけ上のt, J = 8.3, 1H), 3.60 (d, J = 5.8, NH), 3.45 (見かけ上のt, J = 9.2, 1H), 〜2.47 (m, 1H, 溶媒シグナルと部分的に重複), 2.16 (m, 1H), 0.27 (d, J = 6.6, 3H). LC (条件 1): 保持時間= 1.98分; LC/MS: [M+Na]+ C24H21NNaO2として計算;計算値: 378.15; 実測値 378.42. (3S,4R)-ラクトン異性体: 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz), 7.89 (d, J = 7.6, 1H), 7.85 (d, J = 7.3, 1H), 7.46-7.20 (m, 11H), 3.95 (dd, J = 9.1, 4.8, 1H), 3.76 (d, J = 8.8, 1H), 2.96 (d, J = 3.0, NH), 2.92 (dd, J = 6.8, 3, NCH), 1.55 (m, 1H), 0.97 (d, J = 7.0, 3H). LC (条件 1): 保持時間= 2.03分; LC/MS: [M+Na]+ C24H21NNaO2として計算;計算値: 378.15; 実測値 378.49.
(2S,3S)-ベンジル 4-ヒドロキシ-3-メチル-2-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)ブタノエート(119.5 mg, 0.258 mmol)のCH2Cl2(3 ml)溶液にTBDMS-Cl(48 mg, 0.312 mmol)を添加した後、イミダゾール(28.8 mg, 0.423 mmol)を添加し、該混合液を周囲条件で14.25時間撹拌した。次いで、該反応混合液をCH2Cl2(30 mL)で希釈し、水洗し(15 mL)、該有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧濃縮した。得られた粗物質をBiotage(40 gシリカゲル; 5% EtOAc/ヘキサン)で精製して、TBDMSベースの不純物が混入した(2S,3S)-ベンジル 4-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-メチル-2-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)ブタノエートを、無色の粘稠性の油状物として得た(124.4 mg)。(2S,3R)-ベンジル 4-ヒドロキシ-3-メチル-2-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)ブタノエートを、(2S,3R)-ベンジル 4-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-メチル-2-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)ブタノエートと同様に合成した。(2S,3S)-シリルエーテル異性体: 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz), 7.82 (d, J = 4.1, 1H), 7.80 (d, J = 4.0, 1H), 7.38-7.07 (m, 16 H), 4.70 (d, J = 12.4, 1H), 4.42 (d, J = 12.3, 1H), 3.28-3.19 (m, 3H), 2.56 (dd, J = 10.1, 5.5, 1H), 1.61 (m, 1H), 0.90 (d, J = 6.8, 3H), 0.70 (s, 9H), -0.13 (s, 3H), -0.16 (s, 3H). LC (条件 1, ラン時間を4分に延ばした): 保持時間= 3.26分; LC/MS: [M+H]+ C37H44NO3Siとして計算;計算値: 578.31; 実測値 578.40. (2S,3R)-シリルエーテル異性体: 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz), 7.82 (d, J = 3.0, 1H), 7.80 (d, J = 3.1, 1H), 7.39-7.10 (m, 16H), 4.66 (d, J = 12.4, 1H), 4.39 (d, J = 12.4, 1H), 3.61 (dd, J = 9.9, 5.6, 1H), 3.45 (d, J = 9.5, 1H), 3.41 (dd, J = 10, 6.2, 1H), 2.55 (dd, J = 9.5, 7.3, 1H), 1.74 (m, 1H), 0.77 (s, 9H), 0.61 (d, J = 7.1, 3H), -0.06 (s, 3H), -0.08 (s, 3H).
水素のバルーンを、EtOAc(16 mL)中の(2S,3S)-ベンジル 4-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-メチル-2-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)ブタノエート(836 mg, 1.447 mmol)および10% Pd/C(213 mg)の混合液に取り付け、該混合液を室温で〜21時間撹拌した(必要に応じて該バルーンをH2で再充填した)。該反応混合液をCH2Cl2で希釈し、珪藻土(セライト-545(登録商標))のパッドにより濾過し、該パッドをEtOAc(200 mL)、EtOAc/MeOH(1:1 混合液, 200 mL)およびMeOH(750 mL)で洗浄した。有機相を合わせて濃縮し、得られた粗物質からシリカゲルメッシュを調製し、フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/i-PrOH/H2Oの8:2:1混合液)で処理して、(2S,3S)-2-アミノ-4-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-メチルブタン酸を白色の綿毛状の固形物として得た(325 mg)。(2S,3R)-ベンジル 4-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-メチル-2-(9-フェニル-9H-フルオレン-9-イルアミノ)ブタノエートを、(2S,3R)-2-アミノ-4-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-メチルブタン酸と同様に合成した。(2S,3S)-アミノ酸異性体: 1H NMR (メタノール-d4, δ = 3.29 ppm, 400 MHz), 3.76 (dd, J = 10.5, 5.2, 1H), 3.73 (d, J = 3.0, 1H), 3.67 (dd, J = 10.5, 7.0, 1H), 2.37 (m, 1H), 0.97 (d, J = 7.0, 3H), 0.92 (s, 9H), 0.10 (s, 6H). LC/MS: [M+H]+ C11H26NO3Siとして計算;計算値: 248.17; 実測値 248.44. (2S,3R)-アミノ酸異性体: 1H NMR (メタノール-d4, δ = 3.29 ppm, 400 MHz), 3.76-3.75 (m, 2H), 3.60 (d, J = 4.1, 1H), 2.16 (m, 1H), 1.06 (d, J = 7.3, 3H), 0.91 (s, 9H), 0.09 (s, 6H). [M+H]+ C11H26NO3Siとして計算;計算値: 248.17; 実測値 248.44.
(2S,3S)-2-アミノ-4-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-メチルブタン酸(41.9 mg, 0.169 mmol)およびNa2CO3(11.9 mg, 0.112 mmol)の混合液に、水(1 mL)およびNaOH(0.18 mLの1.0 M/H2O, 0.18 mmol)を添加し、約1分間超音波処理して反応物の溶解を効率化した。次いで、該混合液を氷-水浴で冷却し、クロロギ酸メチル(0.02 mL, 0.259 mmol)を30秒かけて添加し、同様の温度で40分間、その後周囲温度で2.7時間、激しく撹拌を続けた。該反応混合液を水(5 mL)で希釈し、氷-水浴で冷却して1.0 N HCl水溶液(〜0.23 mL)で滴加処理した。該混合液をさらに水(10 mL)で希釈し、CH2Cl2(15 mL, 2x)で抽出した。有機相を合わせて乾燥させ(MgSO4)、濾過し、減圧濃縮してCap-80aをオフホワイト色の固形物として得た。(2S,3R)-2-アミノ-4-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)-3-メチルブタン酸をCap-80bと同様に合成した。Cap-80a: 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz), 12.57 (ブロードのs, 1H), 7.64 (d, J = 8.3, 0.3H), 7.19 (d, J = 8.8, 0.7H), 4.44 (dd, J = 8.1, 4.6, 0.3H), 4.23 (dd, J = 8.7, 4.4, 0.7H), 3.56/3.53 (2つの1重線, 3H), 3.48-3.40 (m, 2H), 2.22-2.10 (m, 1H), 0.85 (s, 9H), 〜0.84 (d, 0.9H, t-Buシグナルと重複), 0.79 (d, J = 7, 2.1H), 0.02/0.01/0.00 (3つの重複した1重線, 6H). LC/MS: [M+Na]+ C13H27NNaO5Siとして計算;計算値: 328.16; 実測値 328.46. Cap-80b: 1H NMR (CDCl3, δ = 7.24 ppm, 400 MHz), 6.00 (ブロードのd, J = 6.8, 1H), 4.36 (dd, J = 7.1, 3.1, 1H), 3.87 (dd, J = 10.5, 3.0, 1H), 3.67 (s, 3H), 3.58 (dd, J = 10.6, 4.8, 1H), 2.35 (m, 1H), 1.03 (d, J = 7.1, 3H), 0.90 (s, 9H), 0.08 (s, 6H). LC/MS: [M+Na]+ C13H27NNaO5Siとして計算;計算値: 328.16; 実測値 328.53. 該粗生成物をさらなる精製は行わずに用いた。
Cap-81
Figure 0005314053
Falb et al. Synthetic Communications 1993, 23, 2839による記載の方法に従って製造した。
Cap-82からCap-85
Cap-82からCap-85を、Cap-51に記載の方法に従って、適当な出発物質から合成した。該サンプルは、それらのエナンチオマー(すなわち、各々、Cap-4、Cap-13、Cap-51およびCap-52)と同様のスペクトル特性を示した。
Figure 0005314053
Cap-86
Figure 0005314053
H2O(15 mL)中のO-メチル-L-トレオニン(3.0 g, 22.55 mmol)、NaOH(0.902 g, 22.55 mmol)の混合液に、ClCO2Me(1.74 mL, 22.55 mmol)を0℃で滴加した。該混合液を12時間撹拌し、1N HClを用いてpH1に酸性化した。該水相をEtOAc(2x250 mL)、および10% MeOH/CH2Cl2(250 mL)で抽出し、有機相を合わせて減圧濃縮して無色の油状物を得た(4.18 g, 97%)(それはその後の工程に用いるのに十分純粋であった)。 1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.19 (s, 1H), 3.92-3.97 (m, 1H), 3.66 (s, 3H), 1.17 (d, J = 7.7 Hz, 3H). LCMS: C7H13NO5として計算;計算値: 191; 実測値: 190 (M-H)-.
Cap-87
Figure 0005314053
H2O(15 mL)中のL-ホモセリン(2.0 g, 9.79 mmol)、Na2CO3(2.08 g, 19.59 mmol)の混合液に、ClCO2Me(0.76 mL, 9.79 mmol)を0℃で滴加した。該混合液を48時間撹拌し、1N HClを用いてpH1に酸性化した。該水相をEtOAc(2X250 mL)で抽出し、有機相を合わせて減圧下で濃縮して無色の固形物を得た(0.719 g, 28%)(それはその後の工程に用いるのに十分純粋であった)。 1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 4.23 (dd, J = 4.5, 9.1 Hz, 1H), 3.66 (s, 3H), 3.43-3.49 (m, 2H), 2.08 - 2.14 (m, 1H), 1.82 - 1.89 (m, 1H). LCMS: C7H13NO5として計算;計算値: 191; 実測値: 192 (M+H)+.
Cap-88
Figure 0005314053
DMSO(10 mL)中のL-バリン(1.0 g, 8.54 mmol)、3-ブロモピリジン(1.8 mL, 18.7 mmol)、K2CO3(2.45 g, 17.7 mmol)およびCuI(169 mg, 0.887 mmol)の混合液を、100℃で12時間加熱した。該反応混合液を室温に冷却してH2O(約150 mL)に注ぎ入れ、EtOAc(x2)で洗浄した。該有機層を少量のH2Oで抽出し、水相を合わせて、6N HClで約pH2に酸性化した。該量を約3分の1に減らし、20gのカチオン交換樹脂(Strata)を添加した。該スラリーを20分間静置し、カチオン交換樹脂(Strata)のパッド(約25g)にロードした。該パッドを、H2O(200 mL)、MeOH(200 mL)、次いでNH3(MeOH中で3M, 2X200 mL)で洗浄した。適当なフラクションを減圧濃縮し、該残渣(約1.1 g)をH2Oに溶解させ、凍らせて凍結乾燥させた(lyophyllized)。表題の化合物を泡状物質として得た(1.02 g, 62%)。 1HNMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.00 (s, ブロード, 1H), 7.68 - 7.71 (m, 1H), 7.01 (s, ブロード, 1H), 6.88 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.75 (s, ブロード, 1H), 3.54 (s, 1H), 2.04 - 2.06 (m, 1H), 0.95 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 0.91 (d, J = 6.6 Hz, 3H). LCMS: C10H14N2O2として計算;計算値: 194; 実測値: 195 (M+H)+.
Cap-89
Figure 0005314053
DMSO(10 mL)中のL-バリン(1.0 g, 8.54 mmol)、5-ブロモピリミジン(4.03 g, 17.0 mmol)、K2CO3(2.40 g, 17.4 mmol)およびCuI(179 mg, 0.94 mmol)の混合液を、100℃で12時間加熱した。該反応混合液を室温に冷却し、H2O(約150 mL)に注ぎ入れてEtOAc(x2)で洗浄した。該有機層を少量のH2Oで抽出し、水相を合わせて6N HClを用いて約pH 2に酸性化した。該量を約3分の1に減らし、20gのカチオン交換樹脂(Strata)を添加した。該スラリーを20分間静置し、カチオン交換樹脂(Strata)のパッド(約25g)にロードした。該パッドを、H2O(200 mL)、MeOH(200 mL)、次いでNH3(MeOH中に3M, 2x200 mL)で洗浄した。適当なフラクションを減圧濃縮して、該残渣(約1.1 g)をH2Oに溶解させ、凍らせて凍結乾燥させた。表題の化合物を泡状物質として得た(1.02 g, 62%)。 1HNMR (400 MHz, CD3OD)により該混合物はバリンを含むことが示され、純度は推定できなかった。該物質をそのままその後の反応に用いた。LCMS: C9H13N3O2として計算;計算値: 195; 実測値: 196 (M+H)+.
Cap-90
Figure 0005314053
Cap-90をCap-1の製造に記載の方法に従って製造した。該粗物質をそのままその後の工程に用いた。LCMS: C11H15NO2として計算;計算値: 193; 実測値: 192 (M-H)-.
以下のcapを、Cap-51の方法に従って製造した。
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Cap-117からCap-123
Cap-117からCap-123の製造に関して、該Bocアミノ酸は市販品であり、25%TFA/CH2Cl2での処理により脱保護した。LCMSにより反応が完了したと判定された後、該溶媒を減圧除去し、対応するアミノ酸のTFA塩をCap-51の方法に従ってクロロギ酸メチルでカルバモイル化した。
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Cap-124の製造 (4S,5R)-5-メチル-2-オキソオキサゾリジン-4-カルボン酸
Figure 0005314053
L-トレオニンtert-ブチルエステルの塩酸塩をCap-51の方法に従ってカルバモイル化した。該粗反応混合液を1N HClでpH〜1に酸性化し、該混合液をEtOAc(2X50 mL)で抽出した。有機相を合わせて減圧濃縮し、無色物を得て静置で固化させた。該水層を減圧濃縮し、得られた生成物と無機塩の混合液をEtOAc-CH2Cl2-MeOH(1:1:0.1)でトリチュレートし、次いで該有機相を減圧濃縮して無色の油状物を得て、LCMSによりそれは目的の生成物であることが示された。両方のクロップを合わせて0.52 gの固形物を得た。 1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 4.60 (m, 1H), 4.04 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 1.49 (d, J = 6.3 Hz, 3H). LCMS: C5H7NO4として計算;計算値: 145; 実測値: 146 (M+H)+.
Cap-125の製造 (S)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-(ジメチルアミノ)ブタン酸
Figure 0005314053
Cap-125を、Cap-1の製造方法に従って製造した。粗生成物を次の反応にそのまま用いた。LCMS: C11H22N2O4として計算;計算値: 246; 実測値: 247 (M+H)+.
(S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)プロパン酸(Cap−126)の製造
Figure 0005314053
この方法はCap-51の製造に用いたものの改変である。THF(10mL)およびH2O(10 mL)中の(S)-2-アミノ-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)プロパン酸(0.80 g, 4.70 mmol)懸濁液に、0℃で、NaHCO3(0.88 g, 10.5 mmol)を添加した。得られた混合液をClCO2Me(0.40 mL, 5.20 mmol)で処理して、該混合液を0℃で撹拌した。約2時間撹拌した後、出発物質が残っていないことがLCMSにより示された。該反応液を6N HClでpH 2に酸性化した。
該溶媒を減圧除去し、該残渣を20 mLの20% MeOH/CH2Cl2に懸濁した。該混合液を濾過して濃縮し、淡黄色の泡状物質を得た(1.21 g)。LCMSおよび1H NMRにより、該物質はメチルエステルと目的の生成物の9:1の混合物であることが示された。この物質をTHF(10mL)およびH2O(10mL)中に溶解させ、0℃に冷却し、LiOH(249.1 mg, 10.4 mmol)を添加した。約1時間撹拌した後、エステルが残っていないことがLCMSにより示された。そこで、該混合液を6N HClで酸性化し、該溶媒を減圧除去した。LCMSおよび1H NMRによりエステルがないことを確認した。表題の化合物を無機塩が混入したそのHCl塩として得た(1.91 g, >100%)。該化合物をさらなる精製は行わずにそのままその後の工程に用いた。1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.84, (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 4.52 (dd, J = 5.0, 9.1 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.62 (s, 3H), 3.35 (dd, J = 4.5, 15.6 Hz, 1H, 溶媒により部分的に不明瞭), 3.12 (dd, J = 9.0, 15.6 Hz, 1H).LCMS: C17H15NO2として計算;計算値: 392; 実測値: 393 (M+H)+.
(S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)プロパン酸(Cap-127)の製造
Figure 0005314053
Cap-127を、上記のCap-126の方法に従って、(S)-2-アミノ-3-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)プロパン酸(1.11 g, 6.56 mmol)、NaHCO3(1.21 g, 14.4 mmol)およびClCO2Me(0.56 mL, 7.28 mmol)から開始して製造した。表題の化合物を無機塩が混入したそのHCl塩(1.79 g, >100%)として得た。LCMSおよび1H NMRにより、約5%のメチルエステルの存在が示された。該粗混合物をさらなる精製は行わずにそのまま用いた。 1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.90 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 4.48 (dd, J = 5.0, 8.6 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.62 (s, 3H), 3.35 (m, 1H), 3.08 (m, 1H).
LCMS: C17H15NO2として計算;計算値: 392; 実測値: 393 (M+H)+.
(S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)プロパン酸(Cap-128)の製造
Figure 0005314053
工程1. (S)-ベンジル 2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンタ-4-イン酸(ynoate)(cj-27b)の製造
Figure 0005314053
CH2Cl2(100 mL)中のcj-27a(1.01 g, 4.74 mmol)、DMAP(58 mg, 0.475 mmol)およびiPr2NEt(1.7 mL, 9.8 mmol)の溶液に、0℃で、Cbz-Cl(0.68 mL, 4.83 mmol)を添加した。該溶液を0℃で4時間撹拌し、洗浄し(1N KHSO4、食塩水)、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧濃縮した。該残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(TLC 6:1 ヘキサン:EtOAc)により精製して、表題の化合物(1.30 g, 91%)を無色の油状物として得た。 1HNMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.35 (s, 5H), 5.35 (d, ブロード, J = 8.1 Hz, 1H), 5.23 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 5.17 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 4.48 - 4.53 (m, 1H), 2.68 - 2.81 (m, 2H), 2.00 (t, J = 2.5 Hz, 1H), 1.44 (s, 9H). LCMS: C17H21NO4として計算;計算値: 303; 実測値: 304 (M+H)+.
工程2. (S)-ベンジル 3-(1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(cj-28)の製造.
Figure 0005314053
DMF-H2O(5 mL, 4:1)中の(S)-ベンジル 2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ペンタ-4-イン酸(0.50 g, 1.65 mmol)、アスコルビン酸ナトリウム(0.036 g, 0.18 mmol)、CuSO4-5H2O(0.022 g, 0.09 mmol)およびNaN3(0.13 g, 2.1 mmol)の混合液に、室温で、BnBr(0.24 mL, 2.02 mmol)を添加し、該混合液を65℃に温めた。5時間後、LCMSにより低い変換が示された。さらなる部のNaN3(100 mg)を添加して12時間加熱を続けた。該反応液をEtOAcおよびH2Oに注ぎ入れ、振盪させた。層を分離し、該水層をEtOAcで3回抽出し、有機相を合わせて洗浄し(H2O x3、食塩水)、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。該残渣をフラッシュ(Biotage, 40+M 0-5% MeOH/CH2Cl2; TLC 3% MeOH/CH2Cl2)により精製して淡黄色の油状物を得て、それを静置で固化させた(748.3 mg, 104%)。該NMRは目的の生成物と一致したが、DMFの存在が示唆された。該物質をさらなる精製は行わずにそのまま用いた。 1HNMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.84 (s, 1H), 7.27 - 7.32 (m, 10H), 5.54 (s, 2H), 5.07 (s, 2H), 4.25 (m, 1H), 3.16 (dd, J = 1.0, 5.3 Hz, 1H), 3.06 (dd, J = 5.3, 14.7 Hz), 2.96 (dd, J = 9.1, 14.7 Hz, 1H), 1.31 (s, 9H).
LCMS: C24H28N4O4として計算;計算値: 436; 実測値: 437 (M+H)+.
工程2. (S)-ベンジル 3-(1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-(メトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(cj-29)の製造.
Figure 0005314053
(S)-ベンジル 3-(1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ) プロパノエート (0.52 g, 1.15 mmol)/CH2Cl2溶液に、TFA(4 mL)を添加した。該混合液を室温で2時間撹拌した。該混合液を減圧濃縮して無色の油状物を得て、それを静置で固化させた。この物質をTHF-H2Oに溶解させて0℃に冷却した。固体のNaHCO3(0.25 g, 3.00 mmol)を添加し、続いてClCO2Me(0.25 mL, 3.25 mmol)を添加した。1.5時間撹拌した後、該混合液を6N HClでpH〜2に酸性化し、その後H2O-EtOAcに注ぎ入れた。層を分離し、該水相をEtOAcで2回抽出した。有機層を合わせて洗浄し(H2O、食塩水)、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、減圧濃縮して無色の油状物を得て(505.8 mg, 111%, NMRにより未同定の不純物の存在が示唆された)、それをポンピング下で放置の間に固化した。該物質をさらなる精製は行わずにそのまま用いた。 1HNMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.87 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.27 - 7.32 (m, 10H), 5.54 (s, 2H), 5.10 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 5.06 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 4.32 - 4.37 (m, 1H), 3.49 (s, 3H), 3.09 (dd, J = 5.6, 14.7 Hz, 1H), 2.98 (dd, J = 9.6, 14.7 Hz, 1H). LCMS: C21H22N4O4として計算;計算値: 394; 実測値: 395 (M+H)+.
工程3. (S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)プロパン酸の製造(Cap-128).
Figure 0005314053
(S)-ベンジル 3-(1-ベンジル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-2-(メトキシカルボニルアミノ)プロパノエート(502 mg, 1.11 mmol)をPd-C(82 mg)の存在下、MeOH(5 mL)中において大気圧で12時間、水素化した。該混合液を珪藻土(セライト(登録商標))により濾過して減圧濃縮した。(S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-(1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)プロパン酸を、約10%のメチルエステルが混入した無色のガム状物質として得た(266 mg, 111%)。該物質をさらなる精製は行わずに用いた。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.78 (s, ブロード, 1H), 7.59 9s, 1H), 7.50 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.19 - 4.24 (m, 1H), 3.49 (s, 3H), 3.12 (dd, J = 4.8 Hz, 14.9 Hz, 1H), 2.96 (dd, J = 9.9, 15.0 Hz, 1H). LCMS: C7H10N4O4として計算;計算値: 214; 実測値: 215 (M+H)+.
(S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸(Cap-129)の製造
Figure 0005314053
工程1. (S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸(cj-31)の製造
Figure 0005314053
CH3CN(12 mL)中の(S)-ベンジル 2-オキソオキセタン-3-イルカルバメート(0.67 g, 3.03 mmol)、およびピラゾール(0.22 g, 3.29 mmol)の懸濁液を50℃で24時間加熱した。該混合液を終夜室温に冷却し、該固形物を濾過して(S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸(330.1 mg)を得た。該濾液を減圧濃縮した後、少量のCH3CN(約4 mL)でトリチュレートして第2のクロップを得た(43.5 mg)。総収量は370.4 mg (44%)。
m.p. 165.5 - 168℃. lit m.p. 168.5 - 169.5 Vederas et al. J. Am. Chem. Soc. 1985, 107, 7105. 1HNMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.51 (d, J = 2.0, 1H), 7.48 (s, J = 1.5 Hz, 1H), 7.24 - 7.34 (m, 5H), 6.23 m, 1H), 5.05 (d, 12.7 H, 1H), 5.03 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 4.59 - 4.66 (m, 2H), 4.42 - 4.49 (m, 1H). LCMS: C14H15N3O4として計算;計算値: 289; 実測値: 290 (M+H)+.
工程2. (S)-2-(メトキシカルボニルアミノ)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸(Cap-129)の製造.
Figure 0005314053
(S)-2-(ベンジルオキシカルボニルアミノ)-3-(1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸(0.20 g, 0.70 mmol)を、Pd-C(45 mg)の存在下、MeOH(5 mL)中において大気圧で2時間、水素化した。該生成物はMeOHに不溶性であると思われたので、該rxn混合液を5mLのH2Oおよび数滴の6N HClで希釈した。該均一な溶液を珪藻土(セライト(登録商標))により濾過し、該MeOHを減圧除去した。残った溶液を凍らせて凍結乾燥させて黄色の泡状物質を得た(188.9 mg)。この物質をTHF-H2O(1:1, 10mL)に懸濁させた後、0℃に冷却した。該冷混合液に、NaHCO3(146.0 mg, 1.74 mmol)を慎重に添加した(CO2が発生)。ガスの発生が停止した後(約15分)、ClCO2Me(0.06 mL, 0.78 mmol)を滴加した。該混合液を2時間撹拌し、6N HClでpH〜2に酸性化してEtOAcに注ぎ入れた。層を分離し、該水相をEtOAC(x5)で抽出した。有機層を合わせて洗浄し(食塩水)、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮して表題の化合物を無色の固形物として得た(117.8 mg, 79%)。
1HNMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.04 (s, 1H), 7.63 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 6.19 (見かけ上のt, J = 2.0 Hz, 1H), 4.47 (dd, J = 3.0, 12.9 Hz, 1H), 4.29 - 4.41 (m, 2H), 3.48 (s, 3H). LCMS: C8H11N3O4として計算;計算値: 213; 実測値: 214 (M+H)+.
Cap-130. N-アセチル-(R)-フェニルグリシン
Figure 0005314053
Calmes, M.; Daunis, J.; Jacquier, R.; Verducci, J. Tetrahedron, 1987, 43(10), 2285に記載の方法と同様に、市販の(R)-フェニルグリシンのアシル化により、Cap-130を製造した。
(実施例)
本発明は特定の実施態様に関連して記載されるが、その範囲に限定することを意図しない。それどころか、本発明は、特許請求の範囲内に含まれ得る全ての代替手段、改変、および同等物を包含する。従って、具体的な実施態様を含む以下の実施例は本発明の一実施を説明しており、それは特定の実施態様の例示目的であって、最も有用であると考えられるものを提供してその方法および概念的態様の説明を容易に理解できるようにするためのものであると解される。
特に断りがなければ、溶液百分率(Solution percentage)は重量 対 容積の関係を表し、溶液比は容積 対 容積の関係を表す。核磁気共鳴(NMR)スペクトルを、ブルカー300、400、または500MHz分光計で記録し;化学シフト(δ)を、百万分率で報告する。フラッシュクロマトグラフィを、スティル(Still)のフラッシュクロマトグラフィ法(J. Org. Chem. 1978, 43, 2923)に従って、シリカゲル(SiO2)で実行した。
純度の評価および低分解能質量分析を、Waters Micromass ZQ MSシステムを備えた島津LCシステムで行った。保持時間が装置間でわずかに変化しうることに留意すべきである。保持時間(RT)を決定するのに用いたLC条件は、以下であった:
条件1
カラム=フェノメネックス−Luna 3.0×50mm S10
開始 %B=0
最終 %B=100
グラジエント時間=2分
停止時間=3分
流速=4mL/分
波長=220nm
溶媒A=0.1% TFAを含有する10% メタノール/90% H2
溶媒B=0.1% TFAを含有する90% メタノール/10% H2
条件2
カラム=フェノメネックス−Luna 4.6×50mm S10
開始 %B=0
最終 %B=100
グラジエント時間=2分
停止時間=3分
流速=5mL/分
波長=220nm
溶媒A=0.1% TFAを含有する10% メタノール/90% H2
溶媒B=0.1% TFAを含有する90% メタノール/10% H2
条件3
カラム=HPLC XTERRA C18 3.0×50mm S7
開始 %B=0
最終 %B=100
グラジエント時間=3分
停止時間=4分
流速=4mL/分
波長=220nm
溶媒A=0.1% TFAを含有する10% メタノール/90% H2
溶媒B=0.1% TFAを含有する90% メタノール/10% H2
方法A:LCMS−Xterra MS C−18 3.0×50mm、30.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A=5% アセトニトリル、95% 水、10mm 酢酸アンモニウム、B=95% アセトニトリル、5% 水、10mm 酢酸アンモニウム。
方法B:HPLC−X−Terra C−18 4.6×50mm、10.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A=10% メタノール 90% 水 0.1% TFA、B=90% メタノール 10% 水 0.1% TFA
方法C:HPLC−YMC C−18 4.6×50mm、10.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A=10% メタノール 90% 水 0.2% H3PO4、B=90% メタノール 10% 水 0.2% H3PO4
方法D:HPLC−フェノメネックス C−18 4.6×150mm、10.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A=10% メタノール 90% 水 0.2% H3PO4、B=90% メタノール 10% 水 0.2% H3PO4
方法E:LCMS−Gemini C−18 4.6×50mm、10.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A=5% アセトニトリル、95% 水、10mm 酢酸アンモニウム、B=95% アセトニトリル、5% 水、10mm 酢酸アンモニウム。
方法F:LCMS−Luna C−18 3.0×50mm、7.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A=5% アセトニトリル、95% 水、10mm 酢酸アンモニウム、B=95% アセトニトリル、5% 水、10mm 酢酸アンモニウム。
実施例1
(1R,1'R)−2,2'−(4,4'−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル(2S)−2,1−ピロリジンジイル))ビス(N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン)
Figure 0005314053
実施例1、工程a
Figure 0005314053
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(18mL、103.3mmol)を、N−Boc−L−プロリン(7.139g、33.17mmol)、HATU(13.324g、35.04mmol)、2−アミノ−1−(4−ブロモフェニル)エタノンのHCl塩(8.127g、32.44mmol)、およびDMF(105mL)の不均一な混合液に15分かけて滴下して加え、周囲条件で55分間撹拌した。大部分の揮発性成分を減圧留去し、生じた残渣を酢酸エチル(300mL)と水(200mL)の間で分液した。有機層を水(200mL)および食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。残渣からシリカゲルメッシュを製造し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル;50〜60% 酢酸エチル/ヘキサン)に供して、白色固形物として、ケトアミド1a(12.8g)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 8.25-8.14 (m, 1H), 7.92 (br d, J = 8.0, 2H), 7.75 (br d, J = 8.6, 2H), 4.61 (dd, J = 18.3, 5.7, 1H), 4.53 (dd, J = 18.1, 5.6, 1H), 4.22-4.12 (m, 1H), 3.43-3.35 (m, 1H), 3.30-3.23 (m, 1H), 2.18-2.20 (m, 1H), 1.90-1.70 (m, 3H), 1.40/1.34 (2つのapp br s, 9H). LC (条件1): RT = 1.70分; LC/MS: [M+Na]+ C18H23BrN2NaO4についての元素分析: 433.07; 実測値 433.09.
類似の化合物、例えば中間体1−1a〜1−5aを、適当に置換したアミノ酸および臭化アリール異性体を組み入れることによって製造してもよい。
Figure 0005314053
1−1a
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.35/1.40 (2つのbr s, 9H), 2.27-2.42 (m, 1H), 2.73-2.95 (m, 1H), 3.62-3.89 (m, 2H), 4.36-4.50 (m, 1H), 4.51-4.60 (m, 1H), 4.62-4.73 (m, 1H), 7.75 (d, J=8.24 Hz, 2H), 7.92 (d, J=7.63 Hz, 2H), 8.31-8.49 (m, 1H).
HPLC XTERRA C−18 4.6×30mm、4分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.2% H3PO4、B=10% 水、90% メタノール、0.2% H3PO4、RT=1.59分、均一性指数99%。
LCMS: C18H21BrF2N2O4についての元素分析: 446.06; 実測値: 445.43 (M-H)-.
Figure 0005314053
1−2a
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm (8.25 1H, s), 7.91 (2H, d, J=8.24Hz), 7.75 (2H, d, J=8.24 Hz), 4.98 (1H, s), 4.59-4.63 (1H, m), 4.46-4.52 (1H, m), 4.23 (1H, m), 3.37 (1H, s), 3.23-3.28 (1H, m), 2.06 (1H, m), 1.88 (1H, s), 1.38 (3H, s), 1.33 (6H, s).
LCMS − フェノメネックス C−18 3.0×50mm、4.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A=10% メタノール 90% 水 0.1% TFA、B=90% メタノール 10% 水 0.1% TFA 移動相、RT=3.34分、C18H23BrN2O5についての元素分析 427.30; 実測値 428.08 (M+H)+.
Figure 0005314053
1−3a
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.30 (1H, s) 7.93-7.96 (2H, m) 7.76 (2H d, J=8.24 Hz) 5.13 (1H, s) 4.66-4.71 (1H, m) 4.52-4.55 (1H, m) 4.17 (1H, m) 3.51 (1H, s) 3.16-3.19 (1H, m) 2.36 (1H, m) 1.78 (1H, s) 1.40 (s, 3H), 1.34 (s, 6H).
LCMS − フェノメネックス C−18 3.0×50mm、4.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A=10% メタノール 90% 水 0.1% TFA、B=90% メタノール 10% 水 0.1% TFA、RT=3.69分、C18H23BrN2O5についての元素分析 427.30; 実測値 428.16 (M+H)+.
Figure 0005314053
1−4a
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.29-1.47 (m, 9H), 1.67-1.90 (m, 3H), 2.00-2.20 (m, 1H), 3.23-3.30 (m, 1H), 3.34-3.44 (m, 1H), 4.16 (dd, 1H), 4.57 (q, 2H), 7.51 (t, J=7.78 Hz, 1H), 7.86 (dd, J=7.93, 1.22 Hz, 1H), 7.98 (d, J=7.63 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.15-8.29 (m, 1H). LC/MS (M+Na)+ = 433.12/435.12.
Figure 0005314053
1−5a
LCMS条件:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。RT=1.93分;
LRMS: C19H18BrN2O4についての元素分析 418.05; 実測値: 419.07 (M+H)+.
実施例1、工程b
Figure 0005314053
ケトアミド1a(12.8g、31.12mmol)およびNH4OAc(12.0g、155.7mmol)のキシレン混合溶液(155mL)を封管中2時間140℃で加熱した。揮発性成分を減圧留去し、残渣を酢酸エチルと水の間で注意して分液し、それによって、十分な飽和NaHCO3溶液を加えて、二相系の振とう後に、水相のpHをわずかに塩基性にした。層を分離し、水層を別の酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせて、食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた物質を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して、淡黄色の濃い固形物として、2クロップのイミダゾール1b(重さ5.85g)を得た。母液を減圧濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル;30% 酢酸エチル/ヘキサン)に供して、追加のイミダゾール1b(2.23g)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 12.17/11.92/11.86 (m, 1H), 7.72-7.46/7.28 (m, 5H), 4.86-4.70 (m, 1H), 3.52 (app br s, 1H), 3.36 (m, 1H), 2.30-1.75 (m, 4H), 1.40/1.15 (app br s, 9H).
LC(条件1):RT=1.71分;均一性指数 >98%;
LC/MS: [M+H]+ C18H23BrN3O2についての元素分析: 392.10; 実測値 391.96; HRMS: [M+H]+ C18H23BrN3O2についての元素分析: 392.0974; 実測値 392.0959
1bの2つのサンプルの光学純度を、下記のキラルHPLC条件を用いて評価した(合わせたクロップについてはee>99%;フラッシュクロマトグラフィからのサンプルについてはee=96.7%):
カラム:Chiralpak AD、10μm、4.6×50mm
溶媒:2% エタノール/ヘプタン(アイソクラティック)
流速:1mL/分
波長:220または254nm
相対保持時間:2.83分(R)、5.34分(S)
類似の化合物、例えば中間体1−1b〜1−4bを、適当なケトアミドを組み入れることによって製造してもよい。
Figure 0005314053
1−1b
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.17/1.40 (2つのbr s, 9H), 2.50-2.74 (m, J=25.64 Hz, 1H), 2.84-3.07 (m, 1H), 3.88 (d, J=10.07 Hz, 2H), 5.03 (s, 1H), 7.50 (d, J=8.55 Hz, 2H), 7.60 (s, 1H), 7.70 (d, J=8.55 Hz, 2H), 12.10 (s, 1H).
HPLC XTERRA C−18 4.6×30mm、4分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.2% H3PO4、B=10% 水、90% メタノール、0.2% H3PO4、RT=1.59分、均一性指数99%;
LCMS: C18H20BrF2N3O2についての元素分析: 428.27; 実測値: 428.02 (M)+.
Figure 0005314053
1−2b
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.89-11.99 (1H, m), 7.68 (2H, d, J=8.54 Hz), 7.52-7.59 (1H, m), 7.48 (2H, d, J=8.54 Hz), 4.80 (1H, m), 4.33 (1H, s), 3.51-3.60 (1H, m), 3.34 (1H, d, J=10.99 Hz), 2.14 (1H, s), 1.97-2.05 (1H, m), 1.37 (3H, s), 1.10 ( 6H, s);
LCMS − フェノメネックス C−18 3.0×50mm、4.0分かけて0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A=10% メタノール 90% 水 0.1% TFA、B=90% メタノール 10% 水 0.1% TFA、(Rt=3.23分)
C18H22BrN3O3についての元素分析 408.30; 実測値 409.12 (M+H)+.
Figure 0005314053
1−3b
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.06-12.24 (1H, m), 7.58-7.69 (5H, m), 4.84-4.95 (1H, m), 4.34 (1H, s), 3.61 (1H, s), 3.34-3.40 (1H, m), 2.52 (1H, s), 1.92-2.20 (1H, m), 1.43 (3H, s), 1.22 (6H, s);
LCMS − フェノメネックス C−18 3.0×50mm、4.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A=10% メタノール 90% 水 0.1% TFA、B=90% メタノール 10% 水 0.1% TFA、(Rt=3.41分)
C18H22BrN3O3についての元素分析 408.30; 実測値 409.15 (M+H)+.
Figure 0005314053
1−4b
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.98-1.51 (m, 9H), 1.82-2.12 (m, 3H), 2.31-2.48 (m, 1H), 3.30-3.51 (m, 1H), 3.52-3.66 (m, 1H), 4.88-5.16 (m, 1H), 7.47 (t, J=7.93 Hz, 1H), 7.61 (d, J=7.93 Hz, 1H), 7.81 (d, J=7.93 Hz, 1H), 8.04 (s, 1H), 8.12 (d, J=28.38 Hz, 1H), 14.65 (s, 1H). LC/MS (M+H)+ = 391.96/393.96.
上記の手順に類似する手順に従って、別のイミダゾール類似体を製造した。
LC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
実施例1、工程c
Figure 0005314053
Pd(Ph3P)4(469mg、0.406mmol)を、臭化物1b(4.008g、10.22mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(5.422g、21.35mmol)、酢酸カリウム(2.573g、26.21mmol)および1,4−ジオキサン(80mL)の混合液を含む圧力管に加えた。反応フラスコを窒素でパージし、キャップし、油浴を用いて16.5時間80℃で加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧濃縮した。粗物質をCH2Cl2(150mL)と水性溶媒(50mL 水+10mL 飽和NaHCO3溶液)の間で注意して分液した。水層をCH2Cl2で抽出し、有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた物質をフラッシュクロマトグラフィ(溶媒;20〜35% 酢酸エチル/CH2Cl2を溶離しながらサンプルをロードした)で精製して、オフホワイトの濃い固形物として、ボロン酸エステル1c(ピナコールが混入している)を得た;化合物1c 対 ピナコールの相対モル比は、約10:1であった(1H NMR)。高真空に〜2.5日さらした後、サンプルの重さは3.925gであった。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): 12.22/11.94/ 11.87 (m, 1H), 7.79-7.50/ 7.34-7.27 (m, 5H), 4.86-4.70 (m, 1H), 3.52 (app br s, 1H), 3.36 (m, 1H), 2.27-1.77 (m, 4H), 1.45-1.10 (m, 21H).
LC(条件1):RT=1.64分;
LC/MS: [M+H]+ C24H35BN3O4についての元素分析: 440.27; 実測値 440.23.
類似の化合物、例えば中間体1−1c〜1−4cを、適当な臭化アリールを組み入れることによって製造してもよい。
Figure 0005314053
1−1c
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.16 (s, 8H), 1.29 (s, 13H), 2.51-2.72 (m, 1H), 2.84-3.03 (m, 1H), 3.79-4.00 (m, 2H), 4.88-5.21 (m, 1H), 7.62 (d, J=7.93 Hz, 2H), 7.67 (s, 1H), 7.76 (d, J=7.93 Hz, 2H), 12.11/12.40 (2つのbr s, 1H).
HPLC GEMINI C−18 4.6×50mm、4分間0〜100% B、1分の保持時間、A=95% 水、5% アセトニトリル、0.1% NH4OAc、B=5% 水、95% アセトニトリル、0.1% NH4OAc、RT=1.62分、均一性指数99%。
LCMS: C34H32BF2N3O4についての元素分析: 475.34; 実測値: 474.78 (M-H)-.
Figure 0005314053
1−2c
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 11.97 (1H, m), 7.62-7.75 (5H, m), 5.05 (1H d, J=3.36 Hz), 4.82 (m, 1H), 4.35 (m, 1H), 3.58 (1H, m), 2.389 (1H, s), 2.17 (1 H, m), 1.38 (3H, s), 1.30 (12H, s), 1.1 (6H, s);
LCMS − フェノメネックス C−18 3.0×50mm、4.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A=5% アセトニトリル、95% 水、10mm 酢酸アンモニウム、B=95% アセトニトリル、5% 水、10mm 酢酸アンモニウム、RT=3.63分、
C24H34BN3O5についての元素分析 455.30; 実測値 456.31 (M+H)+.
Figure 0005314053
1−3c
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.05-12.24 (1H, m), 7.61-7.73 (5H, m), 4.83-5.01 (1H, m), 4.33 (1H, s), 3.54-3.63 (1H, m), 3.39-3.80 (1H, m), 2.38-2.49 (1H, m), 1.98-2.01 (1H, m), 1.42 (3H, s), 1.34 (12H, s), 1.21 (6H, s);
LCMS − フェノメネックス C−18 3.0×50mm、4.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A=10% メタノール 90% 水 0.1% TFA、B=90% メタノール 10% 水 0.1% TFA、RT=3.64分、
C24H34BN3O5についての元素分析 455.30; 実測値 456.30 (M+H)+.
Figure 0005314053
1−4c
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.02-1.54 (m, 21H), 1.75-2.07 (m, 3H), 2.09-2.33 (m, 1H), 3.32-3.44 (m, 1H), 3.55 (s, 1H), 4.69-4.94 (m, 1H), 7.33 (t, J=7.32 Hz, 1H), 7.41-7.57 (m, 2H), 7.84 (d, J=7.32 Hz, 1H), 8.08 (s, 1H), 11.62-12.07 (m, 1H). LC/MS (M+H)+ = 440.32.
別のボロン酸エステル類:1−5c〜1−10cについての条件
LCMS条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
Figure 0005314053
実施例1、工程d
(2S,2'S)−2,2'−(4,4'−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ジ(1−ピロリジンカルボン酸)ジ−tert−ブチル
Figure 0005314053
Pd(Ph3P)4(59.9mg、0.0518mmol)を、臭化物1b(576.1mg、1.469mmol)、ボロン酸エステル1c(621.8mg、1.415mmol)、NaHCO3(400.4mg、4.766mmol)の1,2−ジメトキシエタン(12mL)および水(4mL)混合溶液に加えた。反応混合物に窒素を流し、油浴を用いて5.75時間80℃で加熱し、次いで揮発性成分を減圧留去した。残渣を20% メタノール/CHCl3(60mL)と水(30mL)の間で分液し、水相を20% メタノール/CHCl3(30mL)で抽出した。有機相を合わせて、食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた粗物質からシリカゲルメッシュを製造し、フラッシュクロマトグラフィ(酢酸エチル)に供して、オフホワイトの固形物として、二量体1d(Ph3POが混入している)(563mg)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 12.21-12-16/11.95-11.78 (m, 2H), 7.85-7.48/ 7.32-7.25 (m, 10H), 4.90-4.71 (m, 2H), 3.60-3.32 (m, 4H), 2.30-1.79 (m, 8H), 1.46-1.10 (m, 18H). LC (条件1b): RT = 1.77分; LC/MS: [M+H]+ C36H45BN6O4についての元素分析: 625.35; 実測値 625.48.
別のビフェニル類似体を同様に製造した。
実施例1−5d〜1−7dについてのLC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
実施例1、工程e
5,5'−(4,4'−ビフェニルジイル)ビス(2−((2S)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール)
Figure 0005314053
カルバミン酸エステル1d(560mg)および25% TFA/CH2Cl2(9.0mL)の混合液を周囲条件で3.2時間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、生じた物質をMCXカラム(メタノール洗浄;2.0M NH3/メタノール溶離)を用いて遊離塩基にして(free based)、鈍黄色固形物として、ピロリジン1e(340mg)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 11.83 (br s, 2H), 7.80 (d, J = 8.1, 4H), 7.66 (d, J = 8.3, 4H), 7.46 (br s, 2H), 4.16 (app t, J = 7.2, 2H), 2.99-2.69 (m, 6H), 2.09-2.00 (m, 2H), 1.94-1.66 (m, 6H).
LC(条件1):RT=1.27分;均一性指数 >98%;
LC/MS: [M+H]+ C26H29N6についての元素分析: 425.25; 実測値 425.25; HRMS: [M+H]+ C26H29N6についての元素分析: 425.2454; 実測値 425.2448
別の類似体を同様に製造した:
Figure 0005314053
1−5e〜1−7eについてのLC条件:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
実施例1
(1R,1'R)−2,2'−(4,4'−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル(2S)−2,1−ピロリジンジイル))ビス(N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン)
HATU(44.6mg、0.117mmol)を、ピロリジン1e(22.9mg、0.054mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(45μL、0.259mmol)およびCap−1(28.1mg、0.13mmol)のDMF混合溶液(1.5mL)に加え、生じた混合物を外界で90分間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、最初に残渣をMCX(メタノール洗浄;2.0M NH3/メタノール溶離)で精製し、次いで逆相HPLCシステム(H2O/メタノール/TFA)で精製して、オフホワイトの泡として、実施例1のTFA塩(44.1mg)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 10.25 (br s, 2H), 8.20-7.10 (m, 20H), 5.79-5.12 (m, 4H), 4.05-2.98 (m, 4H), 2.98-2.62 (m, 6H), 2.50-1.70 (m, 14H), [注: イミダゾールNHのシグナルは幅広すぎて化学シフトを帰属できなかった]; LC (条件1): RT = 1.40分; 均一性指数 > 98%; LC/MS: [M+H]+ C46H51N8O2についての元素分析: 747.41; 実測値 747.58
Figure 0005314053
Figure 0005314053
124−18−1〜24−18−5についてのLC条件:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
実施例28
((1R)−2−オキソ−1−フェニル−2−((2S)−2−(5−(4'−(2−((2S)−1−(フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)エチル)カルバミン酸メチル
Figure 0005314053
実施例28、工程a
Figure 0005314053
HATU(19.868g、52.25mmol)を、N−Cbz−L−プロリン(12.436g、49.89mmol)および2−アミノ−1−(4−ブロモフェニル)エタノンのHCl塩(12.157g、48.53mmol)の不均一なDMF混合溶液(156mL)に加えた。混合液を氷水浴に降ろし、そのすぐ後、それにN,N−ジイソプロピルエチルアミン(27mL、155mmol)を13分かけて滴下して加えた。塩基の添加が完了した後、冷却バスを除去し、反応混合物をさらに50分間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し;水(125mL)を生じた未精製の固形物に加え、約1時間撹拌した。オフホワイトの固形物を濾過し、大量の水で洗浄し、減圧乾燥して、白色固形物として、ケトアミド28a(20.68g)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 8.30 (m, 1H), 7.91 (m, 2H), 7.75 (d, J = 8.5, 2H), 7.38-7.25 (m, 5H), 5.11-5.03 (m, 2H), 4.57-4.48 (m, 2H), 4.33-4.26 (m, 1H), 3.53-3.36 (m, 2H), 2.23-2.05 (m, 1H), 1.94-1.78 (m, 3H); LC (条件1): RT = 1.65分; 均一性指数 98%; LC/MS: [M+H]+ C21H22BrN2O4についての元素分析: 445.08; 実測値 445.31.
実施例28、工程b
Figure 0005314053
粗物質をフラッシュクロマトグラフィ(溶媒;50% 酢酸エチル/ヘキサンを溶離しながらサンプルをロードした)で精製したことを除いては、カルバミン酸エステル1bの合成に記載した手順に従って、ケトアミド28a(10.723g、24.08mmol)を化合物28bに変換した。オフホワイトの泡として、臭化物28b(7.622g)を回収した。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 12.23/12.04/11.97 (m, 1H), 7.73-6.96 (m, 10H), 5.11-4.85 (m, 3H), 3.61 (m, 1H), 3.45 (m, 1H), 2.33-184(m, 4H). LC (条件1): RT = 1.42分; 均一性指数 >95%; LC/MS: [M+H]+ C21H21BrN3O2についての元素分析: 426.08; 実測値 426.31; HRMS: [M+H]+ C21H21BrN3O2についての元素分析: 426.0817; 実測値: 426.0829.
以下のキラルHPLC法を用いて、化合物28bの光学純度を評価し、99%のeeを観測した。
カラム:Chiralpak AD、10μm、4.6×50mm
溶媒:20% エタノール/ヘプタン(アイソクラティック)
流速:1mL/分
波長:254nm
相対保持時間:1.82分(R)、5.23分(S)
実施例28、工程c
(2S,2'S)−2,2'−(4,4'−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ジ(1−ピロリジンカルボン酸)ベンジルtert−ブチル
Figure 0005314053
Pd(Ph3P)4(711.4mg、0.616mmol)を、ボロン酸エステル1c(7.582g、〜17mmol)、臭化物28b(7.62g、17.87mmol)、NaHCO3(4.779g、56.89mmol)の1,2−ジメトキシエタン(144mL)および水(48mL)混合溶液に加えた。反応混合物をN2でパージし、油浴を用いて15.5時間80℃で加熱し、次いで揮発性成分を減圧留去した。残渣をCH2Cl2と水の間で分液し、水層をCH2Cl2で抽出した。有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた物質をフラッシュクロマトグラフィ(サンプルをシリカゲルメッシュとしてロードし;酢酸エチルを溶離液として用いた)に供して、Ph3PO不純物を含むオフホワイトの泡として、ビフェニル28c(7.5g)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 12.24-12.19 (m, 0.36H), 12.00-11.82 (m, 1.64H), 7.85-6.98 (15H), 5.12-4.74 (4H), 3.68-3.34(4H), 2.34-1.79 (8H), 1.41/1.17 (2つのbr S, 9H); LC (条件1): RT = 1.41分; LC/MS: [M+H]+ C39H43N6O4についての元素分析: 659.34; 実測値 659.52; HRMS: [M+H]+ C39H43N6O4についての元素分析: 659.3346; 実測値 659.3374.
実施例28、工程d
(2S)−2−(5−(4'−(2−((2S)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジンカルボン酸tert−ブチル
Figure 0005314053
2CO3(187.8mg、1.36mmol)を、触媒(10% Pd/C;205.3mg)、カルバミン酸エステル28c(1.018g、〜1.5mmol)、メタノール(20mL)および水(ピペットで3滴)の混合液に加えた。H2の風船を取り付け、混合物を6時間撹拌した。次いで、追加の触媒(10% Pd/C、100.8mg)およびK2CO3(101.8mg、0.738mmol)を加え、3.5時間撹拌し続けた。水素化の工程の間、間隔を置いてH2の風船を3回変えた。珪藻土(セライト(登録商標)521)のパッドを通して反応混合物を濾過し、濾液を減圧留去した。生じた粗物質を、ショートカラムを用いたフラッシュクロマトグラフィ(サンプルをシリカゲルメッシュとしてロードし;0〜20% メタノール/CH2Cl2を溶離液として用いた)に供して、明黄色泡として、化合物28d(605.6mg)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 12.18/11.89/11.82 (3つのbr s, 2H), 7.83-7.29 (m, 10H), 4.89-4.73 (m, 1H), 4.19 (app t, J = 7.2, 1H), 3.55 (app br s, 1H), 3.40-3.35 (m, 1H), 3.02-2.96 (m, 1H), 2.91-2.84(m, 1H), 2.30-1.69(m, 8H), 1.41/1.16 (2つのbr s, 9H). 注: ピロリジンNHのシグナルは、3.6-3.2 ppmの領域におけるシグナルと重複しているようであった; LC (条件1): RT = 1.21分; 均一性指数 >95%; LC/MS: [M+H]+ C31H37N6O2についての元素分析: 525.30; 実測値 525.40.
実施例28、工程e−f
実施例28 工程e
(2S)−2−(5−(4'−(2−((2S)−1−((2R)−2−((メトキシカルボニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジンカルボン酸tert−ブチル
実施例28 工程f
((1R)−2−オキソ−1−フェニル−2−((2S)−2−(5−(4'−(2−((2S)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)エチル)カルバミン酸メチル
Figure 0005314053
工程e:HATU(316.6mg、0.833mmol)を、ピロリジン28d(427mg、0.813mmol)、Cap−4(177.6mg、0.849mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.32mL、1.84mmol)のDMF溶液(7.0mL)に加え、反応混合物を45分間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、残渣をCH2Cl2(50mL)と水性溶媒(20mL H2O+1mL 飽和NaHCO3溶液)の間で分液した。水相をCH2Cl2で再抽出し、有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた黄色油をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル;酢酸エチル)で精製して、黄色泡として、化合物28e(336mg)を得た。
LC (条件1): RT = 1.68分; 均一性指数 91%; LC/MS: [M+H]+ C41H46N7O5についての元素分析: 716.35; 実測値 716.53.
工程f:化合物1dの化合物1eへの変換に記載した手順を用いることによって、カルバミン酸エステル28eからアミン28fに合成した。
LC (条件1): RT = 1.49分; 均一性指数 >98%。 LC/MS: [M+H]+ C36H38N7O3についての元素分析: 616.30; 実測値 616.37; HRMS: [M+H]+ C36H38N7O3についての元素分析: 616.3036; 実測値 616.3046.
実施例28
((1R)−2−オキソ−1−フェニル−2−((2S)−2−(5−(4'−(2−((2S)−1−(フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)エチル)カルバミン酸メチル
Figure 0005314053
実施例1の合成の最終工程を用いることによって、アミン28fを実施例28のTFA塩に変換した。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 8.21-7.03 (m, 21H), 5.78-5.14 (3H), 3.98-3.13 (m, 9H; 3.54 & 3.53でのOCH3についてのシグナルが含まれている), 2.45-1.72 (m, 8H). LC (条件1): RT = 1.66分, 均一性指数 >98%; LC/MS: [M+H]+ C44H44N7O4についての元素分析: 734.35; 実測値 734.48; HRMS: [M+H]+ C44H44N7O4についての元素分析: 734.3455; 734.3455.
実施例121
(1R,1'R)−2,2'−((2,2'−ジメチル−4,4'−ビフェニルジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル(2S)−2,1−ピロリジンジイル))ビス(N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン)
Figure 0005314053
実施例121、工程a−b
Figure 0005314053
PdCl2(Ph3P)2(257mg、0.367mmol)を、1−ブロモ−4−ヨード−2−メチルベンゼン(3.01g、10.13mmol)およびトリ−n−ブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(3.826g、10.59mmol)のジオキサン溶液(45mL)に加え、〜17時間80℃で加熱した。反応混合物を水(15mL)で処理し、〜0℃(氷/水)に冷却し、次いでNBS(1.839g、10.3mmol)を何回かに分けて(in batches)7分かけて加えた。約25分の撹拌の後、揮発性成分を減圧留去し、残渣をCH2Cl2と水の間で分液した。水層をCH2Cl2で抽出し、有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた粗物質を重力クロマトグラフィ(シリカゲル;4% 酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、茶色がかった黄色固形物として、臭化物121a(2.699g)を得て;サンプルは純粋でなく、とりわけ、スタンナンから生じた不純物を含んでいる。
1H NMR (CDCl3, δ = 7.24, 400 MHz): 7.83 (s, 1H), 7.63 (s, 2H), 4.30 (s, 2H), 2.46 (s, 3H).
化合物121a(2.69g、<9.21mmol)のCH3CN溶液(15mL)を、(S)−Boc−プロリン(2.215g、10.3mmol)およびトリエチルアミン(1.40mL、10.04mmol)のCH3CN溶液(30mL)に3分かけて滴下して加え、90分間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、残渣を水とCH2Cl2の間で分液し、有機相を乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた粗物質をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル;15〜20% 酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、無色粘性油として、化合物121b(2.74g)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.50, 400 MHz): δ 7.98 (m, 1H), 7.78 (d, J = 8.3, 1H), 7.72-7.69 (m, 1H), 5.61-5.41 (m, 2H), 4.35-4.30 (m, 1H), 3.41-3.30 (m, 2H), 2.43 (s, 3H), 2.33-2.08 (m, 2H), 1.93-1.83 (m, 2H), 1.40/1.36 (s, 9H); LC (条件1): RT = 1.91分; >95% 均一性指数; LC/MS: [M+Na]+ C19H24BrNNaO5についての元素分析 448.07; 実測値 448.10.
別のケト−エステル類を類似の方法で製造してもよい。
LC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
実施例121、工程c
Figure 0005314053
ケトエステル121b(1.445g、3.39mmol)およびNH4OAc(2.93g、38.0mmol)のキシレン混合溶液(18mL)を、マイクロ波を用いて80分間140℃で加熱した。揮発性成分を減圧留去し、残渣をCH2Cl2と水の間で注意して分液し、ここで十分な飽和NaHCO3溶液を加えて、水性溶媒を中和した。水相をCH2Cl2で抽出し、有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、40% 酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、オフホワイトの固形物として、イミダゾール121c(1.087g)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.50, 400 MHz): 12.15/11.91/11.84 (br s, 1H), 7.72-7.24 (m, 4H), 4.78 (m, 1H), 3.52 (m, 1H), 3.38-3.32 (m, 1H), 2.35 (s, 3H), 2.28-1.77 (m, 4H), 1.40/1.14 (s, 9H); LC (条件1): RT = 1.91分; 均一性指数 >98%; LC/MS: [M+H]+ C19H25BrN3O2についての元素分析 405.96; 実測値 406.11.
実施例121、工程d
Figure 0005314053
PdCl2dppf・CH2Cl2(50.1mg、0.061mmol)を、臭化物121c(538.3mg、1.325mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(666.6mg、2.625mmol)、酢酸カリウム(365.8mg、3.727mmol)およびDMF(10mL)の混合物を入れた圧力管に加えた。反応混合物にN2を流し、24.5時間80℃で加熱した。揮発性成分を減圧留去し、残渣をCH2Cl2と水の間で分液し、ここで十分な飽和NaHCO3溶液を加えて、水性溶媒のpHを中性にした。水相をCH2Cl2で抽出し、有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた物質をバイオタージシステム(シリカゲル、40〜50% 酢酸エチル/ヘキサン)で精製して、白色泡として、ボロン酸121d(580mg)を得た。1H NMRによれば、サンプルには、〜3の生成物/ピナコール比で残存するピナコールが含まれている。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.50, 400 MHz): δ 12.16/11.91/11.83 (br s, 1H), 7.63-7.25 (m, 4H), 4.78 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 3.39-3.32 (m, 1H), 2.48/2.47 (s, 3H), 2.28-1.78 (m, 4H), 1.40/1.14/1.12 (br s, 9H), 1.30 (s, 12H); LC (条件1): RT = 1.62分; LC/MS: [M+H]+ C25H37BN3O4についての元素分析 454.29; 実測値 454.15
実施例121、工程e
および
実施例121、工程f
Figure 0005314053
二量体1dの製造に従って、カルバミン酸エステル121eを臭化物121cおよびボロン酸121dから製造した;
LC (条件1): RT = 1.43分; LC/MS: [M+H]+ C38H49N6O4についての元素分析 653.38; 実測値 653.65.
ピロリジン1eの製造に従って、カルバミン酸エステル121eを脱保護して、オフホワイトの泡として、化合物121fを得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.50, 400 MHz): 11.79 (br s, 2H), 7.66 (s, 2H), 7.57 (d, J = 7.8, 2H), 7.41 (br s, 2H), 7.02 (d, J = 7.8, 2H), 4.15 (app t, J = 7.2, 2H), 3.00-2.94 (m, 2H), 2.88-2.82 (m, 2H), 2.09-2.01 (m, 2H), 2.04 (s, 6H), 1.93-1.85 (m, 2H), 1.82-1.66 (m, 4H). 注: ピロリジンNHに対応する幅広いシグナルは2.8-3.2 ppmの領域に見られるが、その化学シフトについての実際の範囲は決定できなかった。 LC (条件1): RT = 1.03分; LC/MS: [M+H]+ C28H33N6についての元素分析 453.28; 実測値 453.53
Figure 0005314053
実施例121
(1R,1'R)−2,2'−((2,2'−ジメチル−4,4'−ビフェニルジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル(2S)−2,1−ピロリジンジイル))ビス(N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン)
化合物1eからの実施例1の製造に従って、実施例121(TFA塩)を化合物121fから合成し;
LC (条件1): RT = 1.14分; 均一性指数>98%; LC/MS: [M+H]+ C48H55N8O2についての元素分析 775.45; 775.75; HRMS: [M+H]+ C48H55N8O2についての元素分析 775.4448; 実測値 775.4473
実施例126〜128
Figure 0005314053
工程cから開始する実施例28に記載した方法を用いることによって、実施例126〜128を、臭化物28bおよびボロン酸エステル121dから開始して製造した。
Figure 0005314053
実施例130
(1R,1'R)−2,2'−((2−(トリフルオロメチル)−4,4'−ビフェニルジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル(2S)−2,1−ピロリジンジイル))ビス(N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン)
Figure 0005314053
実施例130、工程a
Figure 0005314053
グリオキサール(2.0mLの40% 水溶液)を、NH4OH(32mL)および(S)−Boc−プロリナール(prolinal)(8.564g、42.98mmol)のメタノール溶液に11分かけて滴下して加え、周囲温度で19時間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、酢酸エチル)で精製し、続いて再結晶(酢酸エチル、室温)で精製して、ふわふわした白色固形物として、イミダゾール130a(4.43g)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.50, 400 MHz): 11.68/11.59 (br s, 1H), 6.94 (s, 1H), 6.76 (s, 1H), 4.76 (m, 1H), 3.48 (m, 1H), 3.35-3.29 (m, 1H), 2.23-1.73 (m, 4H), 1.39/1.15 (s, 9H). LC (条件1): RT = 0.87分; 均一性指数>95%; LC/MS: [M+H]+ C12H20N3O2についての元素分析 238.16; 実測値 238.22.
下記のキラルHPLC条件下で分析した場合、イミダゾール130aは98.9%のeeを有していた。
カラム:Chiralpak AD、10μm、4.6×50mm
溶媒:1.7% エタノール/ヘプタン(アイソクラティック)
流速:1mL/分
波長:220または256nm
相対保持時間:3.25分(R)、5.78分(S)
実施例130、工程b
Figure 0005314053
N−ブロモコハク酸イミド(838.4mg、4.71mmol)を、イミダゾール130a(1.0689g、4.504mmol)の冷却(氷/水)したCH2Cl2溶液(20mL)に何回かに分けて15分かけて加え、同様の温度で75分間撹拌した。揮発性成分を減圧留去した。粗物質を逆相HPLCシステム(H2O/メタノール/TFA)で精製して、そのジブロモ類縁体および消費されなかった出発物質から臭化物130bを分離した。HPLC溶離液を過剰のNH3/メタノールで中和し、揮発性成分を減圧留去した。残渣をCH2Cl2と水の間で分液し、水層を水で抽出した。有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮して、白色固形物として、化合物130b(374mg)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.50, 400 MHz): 12.12 (br s, 1H), 7.10 (m, 1H), 4.70 (m, 1H), 3.31 (m, 1H; 水のシグナルと重複している), 2.25-1.73 (m, 4H), 1.39/1.17 (s, 3.8H + 5.2H). LC (条件1): RT = 1.10分; 均一性指数>95%; LC/MS: [M+H]+ C12H19BrN3O2についての元素分析 316.07; 実測値 316.10.
実施例130、工程c
Figure 0005314053
Pd(Ph3P)4(78.5mg、0.0679mmol)を、臭化物130b(545mg、1.724mmol)、2−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(542.8mg、1.771mmol)(市販品として入手可能)、NaHCO3(477mg、5.678mmol)の1,2−ジメトキシエタン(12.5mL)および水(4.2mL)混合溶液に加えた。反応混合物を窒素でパージし、油浴を用いて27時間80℃で加熱し、次いで揮発性成分を減圧留去した。残渣をCH2Cl2と水の間で分液し、有機層を乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた粗物質をバイオタージシステム(シリカゲル、40〜50% 酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、続いて逆相HPLC(水/メタノール/TFA)で精製した。HPLC溶離液を過剰のNH3/メタノールで処理し、濃縮した。残渣を水とCH2Cl2の間で分液し、有機層を乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮して、白色泡として、化合物130c(317.4mg)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.50, 400 MHz): 12.36/12.09/12.03 (br s, 1H), 8.15 (d, J = 1.8, 0.93H), 8.09 (br s, 0.07H), 8.01 (dd, J = 8.3/1.3, 0.93H), 7.93 (m, 0.07H), 7.74 (m, 1H), 7.66 (d, J = 8.3, 0.93H), 7.46 (m, 0.07H), 4.80 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 3.36 (m, 1H), 2.30-1.77 (m, 4h), 1.40/1.15 (s, 3.8H+5.2H). LC (条件1): RT = 1.52分; 均一性指数>95%; LC/MS: [M+H]+ C19H22ClF3N3O2についての元素分析 416.14; 実測値 416.17.
実施例130、工程d−e
Figure 0005314053
Pd[P(t−Bu)32(48mg、0.094mmol)を、塩化物130c(245mg、0.589mmol)、ボロン酸エステル1c(277.1mg、0.631mmol)、KF(106.7mg、1.836mmol)のDMF混合溶液(6mL)に加え、〜30時間110℃で加熱した。揮発性成分を減圧留去し、残渣を、CH2Cl2(50mL)、水(20mL)および飽和NaHCO3(1mL)の間で分液した。水層をCH2Cl2(2×)で抽出し、有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた物質をバイオタージシステム(シリカゲル、酢酸エチル)で精製して、オフホワイトの泡として、カルバミン酸エステル130d(297mg)を得た。
LC (条件1): RT = 1.44分; 均一性指数>95%; LC/MS: [M+H]+ C37H44F3N6O4についての元素分析 693.34; 実測値 693.34.
ピロリジン1eの製造に従って化合物130dの脱保護を行って、淡黄色泡として、化合物130eを得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.50, 400 MHz): 11.88 (br s, 2H), 8.16 (d, J = 1.5, 1H), 8.02 (d, J = 7.8, 1H), 7.78 (d, J = 8.1, 2H), 7.66 (br s, 1H), 7.48 (br s, 1H), 7.37 (d, J = 8.1, 1H), 7.28 (d, J = 8.3, 2H), 4.18 (m, 2H), 2.99-2.93 (m, 2H), 2.89-2.83 (m, 2H), 2.11-2.01 (m, 2H), 1.94-1.85 (m, 2H), 1.82-1.67 (m, 4H). 注: ピロリジンNHに対応する幅広いシグナルは2.8-3.2 ppmの領域に見られるが、その化学シフトについての実際の範囲は決定できなかった。 LC (条件1): RT = 1.12分; 均一性指数>95%; LC/MS: [M+H]+ C27H28F3N6についての元素分析 493.23; 実測値 493.14.
実施例130
(1R,1'R)−2,2'−((2−(トリフルオロメチル)−4,4'−ビフェニルジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル(2S)−2,1−ピロリジンジイル))ビス(N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン)
Figure 0005314053
ピロリジン1eからの実施例1の製造に従って、実施例130(TFA塩)を化合物130eおよびCap−1から製造した。
LC (条件1): RT = 1.17分; 均一性指数>98%; LC/MS: [M+H]+ C47H50F3N8O2についての元素分析 815.40; 実測値 815.44; HRMS: [M+H]+ C47H50F3N8O2についての元素分析 815.4009; 実測値 815.4013
実施例131.1−1〜131.1−2
Figure 0005314053
実施例28に類似する方法で、Cap−4を付加した後、中間体1−6eを介して、実施例131.1−1〜131.1−2を製造した。
実施例131.1−1
((1R)−2−(((1S)−1−(5−(4'−(2−((2S)−1−((2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)エチル)(メチル)アミノ)−2−オキソ−1−フェニルエチル)カルバミン酸メチル
Figure 0005314053
Pd/C/H2を用いて化合物1−6eからCBzカルバミン酸エステルを除去した後、Cap−1を付加した。
LCMS条件:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
tR = 1.42分
LRMS: C45H49N8O4についての元素分析 765.39; 実測値: 765.38 (M+H)+.
HRMS: C45H49N8O4についての元素分析 765.3877 実測値: 765.3905 (M+H)+.
実施例131.1−2
((1R)−2−(メチル((1S)−1−(5−(4'−(2−((2S)−1−((2R)−2−フェニル−2−(1−ピペリジニル)アセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)エチル)アミノ)−2−オキソ−1−フェニルエチル)カルバミン酸メチル
Figure 0005314053
Pd/C/H2を用いて化合物1−6eからCBzカルバミン酸エステルを除去した後、Cap−14を付加した。
LCMS条件:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
tR = 1.45分 (>95 %)
LRMS: C48H52N8O4についての元素分析 805.42; 実測値: 805.41 (M+H)+.
HRMS: C48H52N8O4についての元素分析 805.4190 実測値: 805.4214 (M+H)+.
実施例131.2
(2R)−2−(ジメチルアミノ)−N−メチル−2−フェニル−N−((1S)−1−(5−(4'−(2−((2S)−1−((2R)−2−フェニル−2−(1−ピペリジニル)アセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)エチル)アセトアミド
Figure 0005314053
実施例131.1−1および実施例131.1−2に類似する方法で、Cap−1を付加した後、中間体1−6eを介することによって、実施例131.2を製造した。Pd/C/H2を用いてCBzカルバミン酸を除去した後、Cap−14を付加した。
LCMS条件:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
tR = 1.28分
LRMS: C48H54N8O2についての元素分析 775.44; 実測値: 775.45 (M+H)+.
HRMS: C48H54N8O2についての元素分析 775.4448 実測値: 775.4460 (M+H)+.
実施例132
(1R)−2−((2S)−2−(5−(6−(4−(2−((2S)−1−((2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)フェニル)−3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)−N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン
Figure 0005314053
実施例132、工程a−b
Figure 0005314053
Br2(7.63g、47.74mmol)のCH2Cl2溶液(10mL)を、1−(6−ブロモピリジン−3−イル)エタノン(9.496g、47.47mmol)および48% HBr(0.4mL)の冷却(氷/水)したCH2Cl2溶液(105mL)に5分かけて滴下して加えた。冷却バスを40分後に取り除き、周囲温度で約66時間撹拌し続けた。形成した固形物のケーキを濾過し、CH2Cl2で洗浄し、減圧乾燥して、オフホワイトの固形物として、純粋でない化合物132a(15.94g)を得た。
Boc−L−プロリン(9.70g、45.06mmol)を、未精製の化合物132a(15.4g)およびCH3CN(150mL)の不均一な混合液に1回(one batch)で加え、そのすぐ後、Et3N(13.0mL、93.2mmol)を6分かけて滴下して加えた。反応混合物を50分間撹拌し、揮発性成分を減圧留去し、残渣をCH2Cl2と水の間で分液した。CH2Cl2層を乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮し、生じた物質をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル;溶媒を溶離しながらサンプルをロードした;25% EtOAc/ヘキサン)で精製して、非常に粘りけのある黄色油として、化合物132b(11.44g)を得た。
1H NMR (DMSO, δ = 2.5 ppm; 400 MHz): 8.95 (m, 1H), 8.25-8.21 (m, 1H), 7.88 (d, J = 8.3, 1H), 5.65-5.46 (m, 2H), 4.36-4.31 (m, 1H), 3.41-3.29 (m, 2H), 2.36-2.22 (m, 1H), 2.14-2.07 (m, 1H), 1.93-1.83 (m, 2H), 1.40 & 1.36 (2つのs, 9H).
LC (条件1): RT = 2.01分; 均一性指数>90%
LC/MS: [M+Na]+ C17H21NaBrN2O5についての元素分析: 435.05; 実測値 435.15
HRMS: [M+H]+ C17H22BrN2O5についての元素分析: 413.0712; 実測値 413.0717
実施例132、工程c
Figure 0005314053
ケトエステル132b(1.318g、3.19mmol)およびNH4OAc(2.729g、35.4mmol)のキシレン混合溶液(18mL)を、マイクロ波を用いて90分間140℃で加熱した。揮発性成分を減圧留去し、残渣をCH2Cl2と水の間で分液し、ここで十分な飽和NaHCO3溶液を加えて、水性溶媒を中和した。水相をCH2Cl2で抽出し、有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた粗物質をバイオタージシステム(シリカゲル;50% EtOAc/ヘキサン)で精製して、オフホワイトの泡として、イミダゾール132c(1.025g)を得た。
1H NMR (DMSO, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): 12.33/12.09/12.02 (br m, 1H), 8.74 (d, J = 2.3, 0.93H), 8.70 (app br s, 0.07H), 8.03/7.98 (第1のピークについてのdd, J = 8.3, 1H), 7.69/7.67 (br m, 1H), 7.58/7.43 (第1のピークについてのd, J = 8.3, 1H), 4.80 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 3.36 (m, 1H), 2.33-2.11 (m, 1H), 2.04-1.79 (m, 3H), 1.39/1.15 (app br s, 3.9H+5.1H).
LC (条件1): RT = 1.52分; 均一性指数>98%
LC/MS: [M+H]+ C17H22BrN4O2についての元素分析: 393.09; 実測値 393.19
HRMS: [M+H]+ C17H22BrN4O2についての元素分析: 393.0926; 実測値 393.0909
実施例132、工程d−e
Figure 0005314053
Pd(Ph3P)4(115.1mg、0.10mmol)を、臭化物132c(992mg、2.52mmol)、ボロン酸エステル1c(1.207g、2.747mmol)、NaHCO3(698.8mg、8.318mmol)の1,2−ジメトキシエタン(18mL)および水(4mL)混合溶液に加えた。反応混合物に窒素を流し、油浴を用いて37時間90℃で加熱し、周囲温度に冷却した。形成した懸濁液を濾過し、水で洗浄し、続いて1,2−ジメトキシエタンで洗浄し、減圧乾燥した。未精製の固形物からシリカゲルメッシュを製造し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル;EtOAc)に供して、白色固形物として、カルバミン酸エステル132dを得て、それを周囲条件で静置するとわずかに黄色くなった(1.124g)。1H NMRによって、サンプルには、1.3の生成物/MeOHモル比で残存するMeOHが含まれることが示された。
LC (条件1): RT = 1.71分; 均一性指数>98%
LC/MS: [M+H]+ C35H44N7O4についての元素分析: 626.35; 実測値 626.64
HRMS: [M+H]+ C35H44N7O4についての元素分析: 626.3455; 626.3479
カルバミン酸エステル132d(217mg)を25% TFA/CH2Cl2(3.6mL)で処理し、周囲条件で6時間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、生じた物質をMCXカラム(MeOH洗浄;2.0M NH3/MeOH溶離)で遊離塩基にして、鈍黄色泡として、化合物132eを得て、それは静置すると徐々に凝固した(150.5mg;質量は理論的収量より多い)。
1H NMR (DMSO, δ = 2.5 ppm; 400 MHz): 11.89 (非常に幅広い, 2H), 9.01 (d, J = 1.8, 1H), 8.13 (dd, J = 8.3, 2.2, 1H), 8.07 (d, J = 8.6, 2H), 7.92 (d, J = 8.3, 1H), 7.83 (d, J = 8.5, 2H), 7.61 (br s, 1H), 7.50 (br s, 1H), 4.18 (m, 2H), 3.00-2.93 (m, 2H), 2.90-2.82 (m, 2H), 2.11-2.02 (m, 2H), 1.94-1.85 (m, 2H), 1.83-1.67 (m, 4H). [注: 交換可能なピロリジンの水素は観測されなかった]
LC (条件1): RT = 1.21分; 均一性指数>98%
LC/MS: [M+H]+ C25H28N7についての元素分析: 426.24; 実測値 426.40
HRMS: [M+H]+ C25H28N7についての元素分析: 426.2406; 実測値 426.2425
実施例132
(1R)−2−((2S)−2−(5−(6−(4−(2−((2S)−1−((2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)フェニル)−3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)−N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン
Figure 0005314053
HATU(41.4mg、0.109mmol)を、ピロリジン132e(23.1mg、0.054mmol)、(i−Pr)2EtN(40μL、0.23mmol)およびCap−1(25.3mg、0.117mmol)のDMF混合溶液(1.5mL)に加え、混合物を外界で1時間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、最初に残渣をMCX(MeOH洗浄;2.0M NH3/MeOH溶離)で精製し、次いで逆相HPLC(H2O/MeOH/TFA)によって、黄色泡として、実施例132のTFA塩(39.2mg)を得た。
LC (条件1): RT = 1.37分; 均一性指数>98%
LC/MS: [M+H]+ C45H50N9O2についての元素分析: 748.41; 実測値 748.53
HRMS: [M+H]+ C45H50N9O2についての元素分析: 748.4087; 実測値 748.4090
実施例132と同じ製造方法および適当な試薬を用いることによって、実施例133〜135を化合物132eからのTFA塩として製造した。
実施例133〜135
Figure 0005314053
Figure 0005314053
実施例136
(1R)−2−((2S)−2−(5−(6−(4−(2−((2S)−1−((2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)−3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)−N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン
Figure 0005314053
実施例136、工程aおよびb
Figure 0005314053
PdCl2(Ph3P)2(257mg、0.367mmol)を、1−ブロモ−4−ヨード−2−メチルベンゼン(3.01g、10.13mmol)およびトリ−n−ブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(3.826g、10.59mmol)のジオキサン溶液(45mL)に加え、〜17時間80℃で加熱した。反応混合物を水(15mL)で処理し、〜0℃(氷/水)に冷却し、次いでNBS(1.839g、10.3mmol)を何回かに分けて7分かけて加えた。約25分撹拌し、揮発性成分を減圧留去し、残渣をCH2Cl2と水の間で分液した。水層をCH2Cl2で抽出し、有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた粗物質を重力クロマトグラフィ(シリカゲル;4% EtOAc/ヘキサン)で精製して、茶色がかった黄色固形物として、臭化物136a(2.699g)を得て;サンプルは純粋でなく、とりわけスタンナンから生じた不純物が含まれている。
1H NMR (CDCl3, δ = 7.24, 400 MHz): 7.83 (s, 1H), 7.63 (s, 2H), 4.30 (s, 2H), 2.46 (s, 3H).
化合物136a(2.69g、< 9.21mmol)のCH3CN溶液(15mL)を、(S)−Boc−プロリン(2.215g、10.3mmol)およびEt3N(1.40mL、10.04mmol)のCH3CN溶液(30mL)に3分かけて滴下して加え、90分間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、残渣を水とCH2Cl2の間で分液し、有機相を乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた粗物質をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル;15〜20% EtOAc/ヘキサン)で精製して、無色粘性油として、化合物136b(2.74g)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.50, 400 MHz): 7.98 (m, 1H), 7.78 (d, J = 8.3, 1H), 7.72-7.69 (m, 1H), 5.61-5.41 (m, 2H), 4.35-4.30 (m, 1H), 3.41-3.30 (m, 2H), 2.43 (s, 3H), 2.33-2.08 (m, 2H), 1.93-1.83 (m, 2H), 1.40/1.36 (s, 9H).
LC (条件1): RT = 1.91分; 均一性指数>95%
LC/MS: [M+Na]+ C19H24BrNNaO5についての元素分析 448.07; 実測値 448.10
実施例136、工程c
Figure 0005314053
ケトエステル136b(1.445g、3.39mmol)およびNH4OAc(2.93g、38.0mmol)のキシレン混合溶液(18mL)を、マイクロ波を用いて80分間140℃で加熱した。揮発性成分を減圧留去し、残渣をCH2Cl2と水の間で注意して分液し、ここで十分な飽和NaHCO3溶液を加えて、水性溶媒を中和した。水相をCH2Cl2で抽出し、有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。クルードをフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、40% EtOAc/ヘキサン)で精製して、オフホワイトの固形物として、イミダゾール136c(1.087g)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.50, 400 MHz): 12.15/11.91/11.84 (br s, 1H), 7.72-7.24 (m, 4H), 4.78 (m, 1H), 3.52 (m, 1H), 3.38-3.32 (m, 1H), 2.35 (s, 3H), 2.28-1.77 (m, 4H), 1.40/1.14 (s, 9H).
LC (条件1): RT = 1.91分; 均一性指数>98%
LC/MS: [M+H]+ C19H25BrN3O2についての元素分析 405.96; 実測値 406.11
実施例136、工程d
Figure 0005314053
PdCl2dppf.CH2Cl2(50.1mg、0.061mmol)を、臭化物136c(538.3mg、1.325mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(666.6mg、2.625mmol)、KOAc(365.8mg、3.727mmol)およびDMF(10mL)の混合液を入れた圧力管に加えた。反応混合物にN2を流し、24.5時間80℃で加熱した。揮発性成分を減圧留去し、残渣をCH2Cl2と水の間で分液し、ここで十分な飽和NaHCO3溶液を加えて、水性溶媒のpHを中性にした。水相をCH2Cl2で抽出し、有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた物質をバイオタージシステム(シリカゲル、40〜50% EtOAc/ヘキサン)で精製して、白色泡として、ボロン酸エステル136d(580mg)を得た。1H NMRによれば、サンプルには、〜3の生成物/ピナコール比で残存するピナコールが含まれている。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.50, 400 MHz): 12.16/11.91/11.83 (br s, 1H), 7.63-7.25 (m, 4H), 4.78 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 3.39-3.32 (m, 1H), 2.48/2.47 (s, 3H), 2.28-1.78 (m, 4H), 1.40/1.14/1.12 (br s, 9H), 1.30 (s, 12H).
LC (条件1): RT = 1.62分
LC/MS: [M+H]+ C25H37BN3O4についての元素分析 454.29; 実測値 454.15
実施例136、工程e−f
Figure 0005314053
ビアリール132dの製造に記載したカップリング条件に従って、ビアリール136eを臭化物132cおよびボロン酸エステル136dから製造した。
LC (条件1a): RT = 1.32分; 均一性指数>90%
LC/MS: [M+H]+ C36H45N7O4についての元素分析 640.36; 実測値 640.66
ピロリジン132eの製造に従ってビアリール136eの脱保護を行って、明黄色泡として、化合物136fを得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.50, 400 MHz): 11.88 (br s, 2H), 9.02 (d, J = 2, 1H), 8.12 (dd, J = 8.4, 2.3, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.64-7.62 (m, 2H), 7.50 (d, J = 8.3, 1H), 7.46 (br s, 1H), 7.40 (d, J = 7.8, 1H), 4.21-4.14 (m, 2H), 3.00-2.93 (m, 2H), 2.90-2.82 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 2.11-2.01 (m, 2H), 1.94-1.85 (m, 2H), 1.82-1.66 (m, 4H). [注: ピロリジンNHについてのシグナルは領域3.22-2.80に見られるが、幅広すぎて化学シフトの帰属させることができない]
LC (条件1): RT = 0.84分
LC/MS: [M+H]+ C26H30N7についての元素分析 440.26; 実測値 440.50
実施例136
(1R)−2−((2S)−2−(5−(6−(4−(2−((2S)−1−((2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)−3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)−N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン
Figure 0005314053
化合物132eからの実施例132の製造に従って、実施例136(TFA塩)を化合物136fから合成した。
1.05分 (条件1); >98%
LC/MS: [M+H]+ C46H52N9O2についての元素分析: 762.42, found: 762.77
HRMS: [M+H]+ C46H52N9O2についての元素分析: 762.4244; 実測値 762.4243
実施例138
((1R)−2−((2S)−2−(5−(6−(4−(2−((2S)−1−((2R)−2−((メトキシカルボニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−メチルフェニル)−3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)カルバミン酸メチル
Figure 0005314053
ピロリジン136fおよびCap−4から、同様に、実施例138を製造した。
1.60分 (条件1); >98%
LC/MS: [M+H]+ C46H48N9O6についての元素分析: 822.37; 実測値 822.74
HRMS: [M+H]+ C46H48N9O6についての元素分析: 822.3728; 実測値 822.3760
実施例139
N−((1R)−2−((2S)−2−(5−(6−(4−(2−((2S)−1−((2R)−2−アセトアミド−2−フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)フェニル)−3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アセトアミド
Figure 0005314053
実施例139、工程a
Figure 0005314053
HATU(99.8mg、0.262mmol)を、化合物132e(54.1mg、0.127mmol)、(R)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−2−フェニル酢酸(98.5mg、0.392mmol)およびi−Pr2EtN(100μL、0.574mol)の混合物に加え、反応混合物を70分間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、残渣を逆相HPLC(H2O/MeOH/TFA)で精製し、ここでHPLC溶離液を過剰の2.0N NH3/MeOHで処理し、次いで揮発性成分を減圧留去した。生じた物質をCH2Cl2と水の間で分液し、水相をCH2Cl2(2×)で抽出した。有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。泡の白色フィルムとして、カルバミン酸エステル139a(82.3mg)を得た。
LC (条件1): RT = 1.97分; 均一性指数 >95%。
LC/MS: [M+H]+ C51H58N9O6についての元素分析: 892.45; 実測値 892.72
実施例139b、工程b
Figure 0005314053
132dからのピロリジン132eの製造に記載した手順を用いることによって、カルバミン酸エステル139aをアミン139bに脱保護した。
LC (条件1): RT = 1.37分; 均一性指数>95%
LC/MS: [M+H]+ C41H42N9O2についての元素分析: 692.35; 実測値 692.32
実施例139
N−((1R)−2−((2S)−2−(5−(6−(4−(2−((2S)−1−((2R)−2−アセトアミド−2−フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)フェニル)−3−ピリジニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)アセトアミド
Figure 0005314053
無水酢酸(20μL、0.212mmol)を化合物139b(31.2mg、0.045mmol)のDMF溶液(1.5mL)に加え、反応混合物を1時間撹拌した。NH3/MeOH(2Nの1.0mL)を反応混合物に加え、100分間撹拌し続けた。揮発性成分を減圧留去し、生じた粗物質を逆相HPLC(H2O/MeOH/TFA)で精製して、明黄色固形物として、実施例139のTFA塩(24.1mg)を得た。
LC (条件1): RT = 1.53分; 均一性指数>98%
LC/MS: [M+H]+ C45H46N9O4についての元素分析: 776.37; 実測値 776.38
HRMS: [M+H]+ C45H46N9O4についての元素分析: 776.3673; 実測値 776.3680
実施例140
((1R)−2−((2S)−2−(5−(4−(5−(2−((2S)−1−((2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−ピリジニル)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)カルバミン酸メチル
Figure 0005314053
実施例140、工程a
Figure 0005314053
HATU(19.868g、52.25mmol)を、N−Cbz−L−プロリン(12.436g、49.89mmol)および2−アミノ−1−(4−ブロモフェニル)エタノンのHCl塩(12.157g、48.53mmol)の不均一なDMF混合溶液(156mL)に加えた。混合液を氷水浴に降ろし、そのすぐ後、それにN,N−ジイソプロピルエチルアミン(27mL、155mmol)を13分かけて滴下して加えた。塩基の添加が完了した後、冷却バスを除去し、反応混合物をさらに50分間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し;水(125mL)を生じた未精製の固形物に加え、約1時間撹拌した。オフホワイトの固形物を濾過し、大量の水で洗浄し、減圧乾燥して、白色固形物として、ケトアミド140a(20.68g)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): 8.30 (m, 1H), 7.91 (m, 2H), 7.75 (d, J = 8.5, 2H), 7.38-7.25 (m, 5H), 5.11-5.03 (m, 2H), 4.57-4.48 (m, 2H), 4.33-4.26 (m, 1H), 3.53-3.36 (m, 2H), 2.23-2.05 (m, 1H), 1.94-1.78 (m, 3H).
LC (条件1): RT = 1.65分; 均一性指数98%
LC/MS: [M+H]+ C21H22BrN2O4についての元素分析: 445.08; 実測値 445.31
実施例140、工程b
Figure 0005314053
粗物質をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル;50% EtOAc/ヘキサン)で精製したことを除いては、カルバミン酸エステル132cの合成に記載した手順に従って、ケトアミド140a(10.723g、24.08mmol)を化合物140bに変換した。オフホワイトの泡として、臭化物140b(7.622g)を回収した。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): 12.23/12.04/11.97 (m, 1H), 7.73-6.96 (m, 10H), 5.11-4.85 (m, 3H), 3.61 (m, 1H), 3.45 (m, 1H), 2.33-184(m, 4H).
LC (条件1): RT = 1.42分; 均一性指数>95%
LC/MS: [M+H]+ C21H21BrN3O2についての元素分析: 426.08; 実測値 426.31
HRMS: [M+H]+ C21H21BrN3O2についての元素分析: 426.0817; 実測値: 426.0829
化合物140bの光学純度を以下のキラルHPLC法を用いて評価し、99%のeeが観測された。
カラム:Chiralpak AD、10μm、4.6×50mm
溶媒:20% エタノール/ヘプタン(アイソクラティック)
流速:1mL/分
波長:254nm
相対保持時間:1.82分(R)、5.23分(S)
実施例140、工程c
Figure 0005314053
Pd(Ph3P)4(208mg、0.180mmol)を、臭化物140b(1.80g、4.22mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.146g、8.45mmol)、KOAc(1.8g、11.0mmol)および1,4−ジオキサン(34mL)の混合液を入れた圧力管に加えた。反応フラスコを窒素でパージし、キャップし、油浴を用いて23時間80℃で加熱した。揮発性成分を減圧留去し、残渣をCH2Cl2(70mL)と水性溶媒(22mL 水+5mL 飽和NaHCO3溶液)の間で注意して分液した。水層をCH2Cl2で抽出し、有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。油性残渣をEtOAc/ヘキサンから結晶化して、黄色固形物として、2クロップのボロン酸エステル140c(1.52g)を得た。母液を減圧蒸発させ、生じた物質をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル;20〜35% EtOAc/CH2Cl2)で精製して、オフホワイトの固形物として、残存するピナコールを含む化合物140c(772mg)をさらに得た。
LC (条件1): RT = 1.95分
LC/MS: [M+H]+ C27H33BN3O4についての元素分析: 474.26; 実測値 474.31
実施例140、工程d−e
Figure 0005314053
ビアリール132dの合成に記載したものと同じ手順を用いることによって、臭化アリール132cをボロン酸エステル140cとカップリングさせて、化合物140dを得た。サンプルには、不純物として、化合物132cのデスブロモ(desbromo)型が含まれている。さらに精製することなく次の工程に進んだ。
LC (条件1): RT = 1.72分; 均一性指数~85%
LC/MS: [M+H]+ C38H42N7O4についての元素分析: 660.33; 実測値 660.30
10% Pd/C(226mg)、ビアリール140d(1.25g)およびMeOH(15mL)の混合液を水素風船下で〜160時間撹拌し、ここで必要に応じて、水素供給を定期的に補充した。珪藻土(セライト(登録商標))のパッドを通して反応混合物を濾過し、濾液を減圧蒸発させて、黄色がかった茶色泡として、未精製の化合物140e(911mg)を得た。さらに精製することなく次の工程に進んだ。
LC (条件1): RT = 1.53分
LC/MS: [M+H]+ C30H36N7O2についての元素分析: 526.29; 実測値 526.23
実施例140、工程f−g
Figure 0005314053
実施例132の合成に用いたアミド形成およびBoc保護プロトコールを連続して使用することによって、カルバミン酸エステル140fを介して、ピロリジン140gを化合物140eおよびCap−4から製造した。
LC (条件1): RT = 1.09分; 均一性指数~94%
LC/MS: [M+H]+ C35H37N8O3についての元素分析: 617.30; 実測値 617.38
実施例140
((1R)−2−((2S)−2−(5−(4−(5−(2−((2S)−1−((2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−ピリジニル)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)カルバミン酸メチル
Figure 0005314053
中間体132eからの実施例132の製造に記載した手順を用いることによって、実施例140のTFA塩をピロリジン140gおよびCap−1から合成した。
1.15分 (条件1); 均一性指数>98%
LC/MS: [M+H]+ C45H40N7O4についての元素分析: 778.38; 実測値 778.48
HRMS: [M+H]+ C45H40N7O4についての元素分析: 778.3829; 実測値 778.3849
実施例141〜143のTFA塩を、同様の方法で、中間体140gおよび適当な試薬から合成した。
実施例141〜143
Figure 0005314053
Figure 0005314053
実施例144
((1R)−2−((2S)−2−(5−(4−(5−(2−((2S)−1−(4−モルホリニルカルボニル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−ピリジニル)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)カルバミン酸メチル
Figure 0005314053
モルホリン−4−カルボニルクロリド(8.5mg、0.057mmol)のDMF溶液(1.5mL)を、i−Pr2EtN(20μL、0.115mmol)および化合物140g(27.3mg、0.044mmol)の混合物に加え、100分間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、残渣を逆相HPLC(H2O/MeOH/TFA)で精製して、黄色泡として、実施例144のTFA塩(34.6mg)を得た。
1.17分 (条件1); >98%
LC/MS: [M+H]+ C40H44N9O5についての元素分析: 730.35; 実測値 730.42
HRMS: [M+H]+ C40H44N9O5についての元素分析: 730.3465; 実測値 730.3477
実施例145
(2,2'−ビピリジン−5,5'−ジイルビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル(2S)−2,1−ピロリジンジイル((1R)−2−オキソ−1−フェニル−2,1−エタンジイル)))ビスカルバミン酸ジメチル
Figure 0005314053
実施例145、工程a−b
Figure 0005314053
Pd(Ph3P)4(9.6mg、0.008mmol)およびLiCl(28mg、0.67mmol)を、臭化アリール132c(98.7mg、0.251mmol)およびヘキサメチルジスズ(51.6mg、0.158mmol)の混合物に加え、〜3日間80℃で加熱した。揮発性成分を減圧留去し、生じた粗物質をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル;0〜10% MeOH/EtOAc)で精製し、続いて逆相HPLC(H2O/MeOH/TFA)で精製した。HPLC溶離液を過剰の2.0N NH3/MeOHで中和し、揮発性成分を減圧留去した。残渣をCH2Cl2と水の間で分液し、水相をCH2Cl2(2×)で洗浄した。有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮して、油のフィルムとして、カルバミン酸エステル145a(8.7mg)を得た。
LC (条件1): RT = 1.68分; 均一性指数>98%
LC/MS: [M+H]+ C34H43N8O4についての元素分析: 627.34; 実測値 627.47
化合物132dからの化合物132eの製造に従って、カルバミン酸エステル145aからピロリジン145bに合成した。
1H NMR (DMSO, δ = 2.5 ppm; 400 MHz): 12.02 (br シグナル, 2H), 9.04 (d, J = 1.6, 2H), 8.34 (d, J = 8.3, 2H), 8.20 (dd, J = 8.3, 2.3, 2H), 7.67 (br s, 1H), 4.21 (m, 2H), 3.00-2.85 (m, 4H), 2.12-2.04 (m, 2H), 1.95-1.68 (m, 6H). [注: ピロリジン−NHシグナルは観測されなかった].
LC (条件1): RT = 1.17分; 均一性指数>98%
LC/MS: [M+H]+ C24H27N8についての元素分析: 427.24; 実測値 427.13
実施例145
(2,2'−ビピリジン−5,5'−ジイルビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル(2S)−2,1−ピロリジンジイル((1R)−2−オキソ−1−フェニル−2,1−エタンジイル)))ビスカルバミン酸ジメチル
Figure 0005314053
化合物132eからの実施例132の製造に従って、実施例145(TFA塩)を化合物145bから合成した。
LC (条件1): RT = 1.63分; 均一性指数98%
LC/MS: [M+H]+ C44H45N10O6についての元素分析: 809.35; 実測値 809.40
実施例146
(1R)−2−((2S)−2−(5−(5−(4−(2−((2S)−1−((2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)フェニル)−2−ピリジニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)−N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン
Figure 0005314053
実施例146、工程a
Figure 0005314053
n−BuLi(12.0mLの2.5M/ヘキサン、30mmol)を、2,5−ジブロモピリジン(6.040g、25.5mmol)の冷却(−78℃)したトルエン半溶液(300mL)に15分かけて滴下して加え、2.5時間撹拌した。2−(メトキシ(メチル)アミノ)−2−オキソエチルカルバミン酸t−ブチル(2.809g、12.87mmol)を何回かに分けて7分かけて加え、−78℃で1.5時間撹拌し続けた。−78℃バスを−60℃バスと置き換え、それを2.5時間かけて−15℃まで加温した。反応を飽和NH4Cl溶液(20mL)でクエンチし、混合物を周囲温度に解凍し、有機層を分離し、減圧蒸発させた。生じた粗物質をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル;15% EtOAc/ヘキサン)で精製して、赤褐色半固形物を得て、それをヘキサンで洗浄して、着色残渣を除去した。灰色固形物として、ピリジン146a(842mg)を回収した。
1H NMR (DMSO, δ = 2.5 ppm; 400 MHz): 8.89 (d, J = 2.3, 1H), 8.30 (dd, J = 8.4, 2.4, 1H), 7.90 (d, J = 8.3, 1H), 7.03(br t, J = 5.7; 0.88H), 6.63 (app br s, 0.12H), 4.55 (d, J = 5.8, 2H), 1.40/1.28 (2つのapp s, 7.83H + 1.17H).
LC (条件1): RT = 2.00分; 均一性指数>95%
LC/MS: [M+Na]+ C12H15BrNaN2O3についての元素分析: 337.02; 実測値 337.13
実施例146、工程b
Figure 0005314053
HBr(48%、1.0mL)を、カルバミン酸エステル146a(840mg、2.66mmol)のジオキサン溶液(5.0mL)に3分かけて滴下して加え、反応混合物を周囲温度で17.5時間撹拌した。沈澱を濾過し、ジオキサンで洗浄し、減圧乾燥して、オフホワイトの固形物として、アミンである化合物146bのHBr塩を得た(672.4mg;HBr塩の正確なモル当量は決定しなかった)。
1H NMR (DMSO, δ = 2.5 ppm; 400 MHz): 8.95 (d, J = 2.3, 1 H), 8.37 (dd, J = 8.4, 2.3, 1H), 8.2 (br s, 3H), 8.00 (d, J = 8.3, 1H), 4.61 (s, 2H).
LC (条件1): RT = 0.53分
LC/MS: [M+H]+ C7H8BrN2Oについての元素分析: 214.98; 実測値 215.00
実施例146、工程c
Figure 0005314053
i−Pr2EtN(2.3mL、13.2mmol)を、アミン146b(1.365g)、(S)−Boc−プロリン(0.957g、4.44mmol)およびHATU(1.70g、4.47mmol)の不均一なDMF混合溶液(13.5mL)に15分かけて滴下して加え、周囲温度で1時間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、残渣をEtOAc(40mL)と水性溶媒(20mL 水+1mL 飽和NaHCO3溶液)の間で分液した。水層をEtOAc(20mL)で洗浄し、有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた粗物質をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル;40〜50% EtOAc/ヘキサン)で精製して、薄黄色泡として、ケトアミド146c(1.465g)を得た。
1H NMR (DMSO, δ = 2.5 ppm; 400 MHz): 8.90 (d, J = 2.3, 1H), 8.30 (dd, J = 8.5, 2.4, 1H), 8.01-8.07 (m, 1H), 7.90 (d, J = 8.3, 1H), 4.6 (m, 1H), 4.64 (dd, J = 19.1, 5.5, 1H); 4.19 (m, 1H), 3.39 (m, 1H), 3.32-3.26 (m, 1H), 2.20-2.01 (m, 1H), 1.95-1.70 (m, 3H),1.40/1.35 (2つのapp s, 9H).
LC (条件1): RT = 1.91分
LC/MS: [M+Na]+ C17H22BrN3NaO4についての元素分析: 434.07; 実測値 433.96.
実施例146、工程d
Figure 0005314053
ケトアミド146c(782.2mg、1.897mmol)およびNH4OAc(800mg、10.4mmol)のキシレン混合溶液をマイクロ波(140℃)で90分間加熱した。揮発性成分を減圧留去し、残渣をCH2Cl2と水の間で注意して分液し、ここで十分な飽和NaHCO3溶液を加えて、それを中和した。水相をCH2Cl2(2×)で抽出し、有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた粗物質をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル;50% CH2Cl2/EtOAc)で精製して、オフホワイトの固形物として、イミダゾール146d(552.8mg)を得た。
1H NMR (DMSO, δ = 2.5 ppm; 400 MHz): 12.49/12.39/12.15/12.06 (br s, 1H), 8.62 (app br s, 0.2H), 8.56 (d, J = 2, 0.8H), 8.02 (br d, J = 8.5, 0.2H), 7.97 (br d, J = 7.8, 0.8H), 7.77 (d, J = 8.6, 0.8H), 7.72 (d, J = 8.6, 0.2H), 7.61-7.49 (m, 1H), 4.93-4.72 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 3.41-3.32 (m, 1H), 2.33-1.77 (m, 4H), 1.39/1.14 (app br s, 3.7H+5.3H).
LC (条件1): RT = 1.67分; 均一性指数>95%
LC/MS: [M+Na]+ C17H21BrN4NaO2についての元素分析: 415.08; 実測値 415.12
実施例146、工程e
Figure 0005314053
NaH(60%;11.6mg、0.29mmol)をイミダゾール146d(80mg、0.203mmol)およびDMF(1.5mL)の不均一な混合液に1回で加え、周囲条件で30分間撹拌した。SEM−Cl(40μL、0.226mmol)を上記の反応混合物に2分かけて滴下して加え、14時間撹拌し続けた。揮発性成分を減圧留去し、残渣を水とCH2Cl2の間で分液した。水層をCH2Cl2で抽出し、有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル;20% EtOAc/ヘキサン)で精製して、無色粘性油として、化合物146e(87.5mg)を得た。化合物146eの正確な位置化学は決定しなかった。
1H NMR (CDCl3, δ = 7.4 ppm; 400 MHz): 8.53 (d, J = 2.2, 1H), 7.90-7.72 (m, 2H), 7.52 (s, 1H), 5.87 (m, 0.46H), 5.41 (m, 0.54H), 5.16 (d, J = 10.8, 1H), 5.03-4.85 (m, 1H), 3.76-3.42 (m, 4H), 2.54-1.84 (m, 4H), 1.38/1.19 (br s, 4.3H + 4.7H), 0.97-0.81 (m, 2H), -0.03 (s, 9H).
LC (条件1): RT = 2.1分
LC/MS: [M+H]+ C23H36BrN4O3Siについての元素分析: 523.17; 実測値 523.24
実施例146、工程f
Figure 0005314053
Pd(Ph3P)4(24.4mg、0.021mmol)を、イミダゾール146e(280mg、0.535mmol)、化合物1c(241.5mg、0.55mmol)およびNaHCO3(148.6mg、1.769mmol)の1,2−ジメトキシエタン(4.8mL)および水(1.6mL)混合溶液に加えた。反応混合物に窒素を流し、油浴を用いて〜24時間80℃で加熱し、次いで揮発性成分を減圧留去した。残渣をCH2Cl2と水の間で分液し、有機相を乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。粗物質をバイオタージシステム(シリカゲル;75〜100% EtOAc/ヘキサン)で精製し、続いて逆相HPLC(H2O/MeOH/TFA)で精製した。HPLC溶離液を2M NH3/MeOHで中和し、減圧蒸発させ、残渣を水とCH2Cl2の間で分液した。有機層を乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮して、白色泡として、化合物146f(162mg)を得た。
LC (条件1): RT = 2.1分
LC/MS: [M+H]+ C41H58N7O5Siについての元素分析: 756.43; 実測値 756.55
実施例146、工程g
Figure 0005314053
カルバミン酸エステル146f(208mg、0.275mmol)を25% TFA/CH2Cl2(4.0mL)で処理し、周囲温度で10時間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、最初に残渣をMCX(MeOH洗浄;2.0M NH3/MeOH溶離)で遊離塩基にし、次いで逆相HPLC(H2O/MeOH/TFA)で精製し、生じた物質を再び(MCX)遊離塩基にして、油のフィルムとして、ピロリジン146g(53.7mg)を得た。
1H NMR (DMSO, δ = 2.5 ppm; 400 MHz): 1.88 (app br s, 2H), 8.83 (d, J = 2.1, 1H), 8.07 (dd, J = 8.3/2.3, 1H0, 7.87 (d, J = 8.5, 1H), 7.84 (d, J = 8.3, 2H), 7.71 (d, J = 8.3, 2H), 7.55 (s, 1H), 7.50 (br s, 1H), 4.18 (m, 2H), 3.00-2.94 (m, 2H), 2.89-2.83 (m, 2H), 2.11-2.02 (m, 2H), 1.95-1.86 (m, 2H), 1.83-1.67 (m, 4H).
LC (条件1): RT = 0.95分; 均一性指数>98%
LC/MS: [M+H]+ C25H28N7についての元素分析: 426.24; 実測値 426.27
実施例146
(1R)−2−((2S)−2−(5−(5−(4−(2−((2S)−1−((2R)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)フェニル)−2−ピリジニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)−N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン
Figure 0005314053
中間体132eからの実施例132の製造に従って、実施例146(TFA塩)をピロリジン146gから合成した。
LC (条件1): RT = 1.42分; 均一性指数96.5%
LC/MS: [M+H]+ C45H50N9O2についての元素分析: 748.41; 実測値 748.57
HRMS: [M+H]+ C45H50N9O2についての元素分析: 748.4087; 実測値 748.4100
実施例147
((1R)−2−((2S)−2−(5−(5−(4−(2−((2S)−1−((2R)−2−((メトキシカルボニル)アミノ)−2−フェニルアセチル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)フェニル)−2−ピリジニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)−2−オキソ−1−フェニルエチル)カルバミン酸メチル
Figure 0005314053
Cap−4を用いることによって、実施例147のTFA塩を中間体146gから同様に製造した。
LC (条件1): RT = 1.66分; 均一性指数95%
LC/MS: [M+H]+ C45H46N9O6についての元素分析: 808.36; 実測値 808.55
実施例148
(1R,1'R)−2,2'−(4,4'−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル(4R)−1,3−チアゾリジン−4,3−ジイル))ビス(N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン)
Figure 0005314053
実施例148、工程a
Figure 0005314053
臭素(1.3mL、25.0mmol)の氷酢酸溶液(15mL)を、4−4'−ジアセチルビフェニル(3.0g、12.5mmol)の酢酸溶液(40mL)に50℃で滴下して加えた。添加を完了すると、混合物を室温で終夜撹拌した。沈澱した生成物を濾去し、クロロホルムから再結晶して、白色固形物として、1,1'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(2−ブロモエタノン)(3.84g、77.5%)を得た。
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-D) δ ppm 8.09 (4 H, d, J=7.93 Hz) 7.75 (4 H, d, J=8.24 Hz) 4.47 (4 H, s)
Nominal/LRMS - 元素分析 369.07 実測値; (M+H)+ - 397.33, (M-H)- - 395.14
実施例148、工程b
Figure 0005314053
ナトリウムジホルミルアミド(3.66g、38.5mmol)を、1,1'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(2−ブロモエタノン)(6.1g、15.4mmol)のアセトニトリル懸濁溶液(85mL)に加えた。混合物を4時間加熱還流し、減圧濃縮した。残渣を5% HClのエタノール溶液(300mL)に懸濁し、3.5時間加熱還流した。反応を室温に冷却し、冷凍庫の中に1時間置いた。沈澱した固形物を集め、1:1 エタノール/エーテル(200mL)で洗浄し、続いてペンタン(200mL)で洗浄し、減圧乾燥して、1,1'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(2−アミノエタノン)二塩酸塩(4.85g、92%)を得た。さらに精製することなく用いた。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.47-8.55 (4H, m) 8.11 - 8.17 (4 H, m) 8.00 (4 H, d, J=8.42 Hz) 4.59 - 4.67 (4 H, m).
LCMS - フェノメネックス C-18 3.0 x 50mm、4.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A = 10% メタノール 90% 水 0.1% TFA, B = 90% メタノール 10% 水 0.1% TFA、tR = 0.44分、C16H16N2O2についての元素分析 268.31 実測値; 269.09 (M+H)+ .
実施例148、工程c
Figure 0005314053
1,1'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(2−アミノエタノン)二塩酸塩(0.7g、2.1mmol)、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−チオプロリン(0.96g、4.2mmol)、およびHATU(1.68g、4.4mmol)のDMF撹拌溶液(14mL)に、ジイソプロピルエチルアミン(1.5mL、8.4mmol)を5分かけて滴下して加えた。生じた透明な黄色溶液を室温で終夜(14時間)撹拌し、減圧濃縮した。残渣を20%メタノール/クロロホルムと水の間で分液した。水相を20%メタノール/クロロホルムで一度洗浄した。有機物を合わせて、食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物を10〜50% 酢酸エチル/CH2Cl2を用いたグラジエント溶離によってシリカゲルクロマトグラフィに供して、橙色泡として、(4S,4'S)−4,4'−(2,2'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(2−オキソエタン−2,1−ジイル))ビス(アザンジイル)ビス(オキソメチレン)ジチアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(0.39g、27%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.38 (2 H, s) 8.12 (4 H, d, J=8.56 Hz) 7.94 (4 H, d, J=8.56 Hz) 4.60 - 4.68 (4 H, m) 4.33 - 4.38 (2 H, m) 3.58 - 3.68 (2 H, m) 3.38 (2 H, s) 3.08 - 3.18 (2 H, m) 1.40 (18 H, s)
LCMS - Water-Sunfire C-18 4.6 x 50mm、4.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A = 10% メタノール 90% 水 0.1% TFA、B = 90% メタノール 10% 水 0.1% TFA、tR = 3.69分、C34H42N4O8S2についての元素分析 698.85 実測値; 699.12 (M+H)+ .
実施例148、工程d
Figure 0005314053
(4S,4'S)−4,4'−(5,5'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ジチアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(0.39g、0.56mmol)および酢酸アンモニウム(0.43g、5.6mmol)を、マイクロ波反応容器中、o−キシレン(8mL)に懸濁した。混合物を標準マイクロ波条件下70分間140℃で加熱し、減圧濃縮した。残渣を20% メタノール/クロロホルム(30mL)に溶解し、10% NaHCO3(水)で洗浄した。有機層を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。粗生成物を1〜6% メタノール/CH2Cl2を用いたグラジエント溶離によるシリカゲルクロマトグラフィに供して、黄色固形物として、(4S,4'S)−4,4'−(5,5'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ジチアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチル(0.15g、41%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.02 (2 H, s) 7.70 - 7.88 (10 H, m) 5.28 - 5.37 (2 H, m) 4.68 (2 H, d, J=9.16 Hz) 4.47 - 4.55 (2 H, m) 3.46 (2 H, s) 3.23 (2 H, s) 1.26 - 1.43 (18 H, m)
LCMS - Luna C-18 3.0 x 50mm、3.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A = 5% アセトニトリル、95% 水、10mm 酢酸アンモニウム、B = 95% アセトニトリル、5% 水、10mm 酢酸アンモニウム、tR = 1.96分、C34H40N6O4S2についての元素分析 660.85 実測値; 661.30 (M+H)+ , 659.34 (M-H)-
実施例148、工程e
Figure 0005314053
(4S,4'S)−4,4'−(5,5'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ジチアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチルのジオキサン溶液(1mL)に、4.0M HClのジオキサン溶液(0.3mL)を加えた。反応を室温で3時間撹拌し、減圧濃縮した。生じた黄褐色固形物を減圧乾燥して、黄色固形物として、4,4'−ビス(2−((S)−チアゾリジン−4−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル四塩酸塩(0.12g、100%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.09 (2 H, s) 8.01 (4 H, d, J=8.55 Hz) 7.90 (4 H, d, J=8.55 Hz) 5.08 (2 H, t, J=6.10 Hz) 4.38 (2 H, d, J=9.16 Hz) 4.23 (2 H, d, J=9.46 Hz) 3.48 - 3.54 (2 H, m,) 3.35 - 3.41 (2 H, m)
LCMS - Luna C-18 3.0 x 50mm、4.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A = 5% アセトニトリル、95% 水、10mm 酢酸アンモニウム、B = 95% アセトニトリル、5% 水、10mm 酢酸アンモニウム、tR = 1.70分、C24H24N6S2についての元素分析 460.62 実測値; 461.16 (M+H)+ , 459.31 (M-H)-
実施例148
(1R,1'R)−2,2'−(4,4'−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル(4R)−1,3−チアゾリジン−4,3−ジイル))ビス(N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン)
Figure 0005314053
(4,4'−ビス(2−((S)−チアゾリジン−4−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル四塩酸塩(0.028g、0.046mmol)、(R)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニル酢酸(Cap−1、0.017g、0.0.10mmol)、およびHATU(0.039g、0.10mmol)のDMF撹拌溶液(2mL)に、ジイソプロピルエチルアミン(0.05mL、0.28mmol)を加えた。反応を室温で終夜(16時間)撹拌し、減圧濃縮した。粗生成物を逆相プレパラティブHPLCで精製して、(2R,2'R)−1,1'−((4S,4'S)−4,4'−(5,5'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ビス(チアゾリジン−4,3−ジイル))ビス(2−(ジメチルアミノ)−2−フェニルエタノン),TFA塩(0.012g、21%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.59 - 7.91 (20 H, m) 5.62 (2 H, dd, J=6.56, 2.59 Hz) 4.99 (2 H, d, J=8.85 Hz) 4.82/4.35 (2 H, s) 4.22 (2 H, s) 3.42 (2 H, s) 3.25 (2 H, s) 2.35-2.61 (12H, m)
LCMS − Luna C−18 3.0×50mm、7.0分間0〜100% Bのグラジエント、1分の保持時間、A=5% アセトニトリル、95% 水、10mm 酢酸アンモニウム、B=95% アセトニトリル、5% 水、10mm 酢酸アンモニウム 移動相 tR=3.128分。
Nominal/LRMS - C44H46N8O2S2についての元素分析 783.03; 実測値 783.28 (M+H)+
Accurate/HRMS - C44H47N8O2S2についての元素分析 783.3263; 783.3246 (M+H)+
実施例151
(1R,1'R)−2,2'−(4,4'−ビフェニルジイルビス((1−メチル−1H−イミダゾール−4,2−ジイル)(2S)−2,1−ピロリジンジイル))ビス(N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン)
Figure 0005314053
実施例151、工程a
Figure 0005314053
化合物1dである(2S,2'S)−2,2'−(4,4'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−4,2−ジイル))ジピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(100mg、0.16mmol)およびヨードメタン(40μL、0.16mmol)のCH2Cl2撹拌溶液(2mL)に、水素化ナトリウム(40%)(21.2mg、0.352mmol)を加えた。周囲温度で5時間後、それを減圧濃縮した。未精製の反応生成物151aである(2S,2'S)−2,2'−(4,4'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(1−メチル−1H−イミダゾール−4,2−ジイル))ジピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(〜90mg)を、さらに精製することなく次の工程に用いた(純度〜85%)
LCMS:: C38H48N6O4についての元素分析 652.83; 実測値: 653.51 (M+H)+.
この反応において複数のメチル化異性体があり得ることが認識されるべきであり、これらを帰属する試みはなされなかった。
実施例151、工程b
Figure 0005314053
化合物151aである(2S,2'S)−2,2'−(4,4'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(1−メチル−1H−イミダゾール−4,2−ジイル))ジピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(100mg、0.153mmol)を4M HCl/ジオキサン(20mL)で処理した。周囲温度で3時間後、それを減圧濃縮した。未精製の反応生成物である4,4'−ビス(1−メチル−2−((S)−ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)ビフェニル(〜110mg、HCl塩)をさらに精製することなく次の工程に用いた(純度〜85%)
LCMS:: C28H32N6についての元素分析 452.59; 実測値: 453.38 (M+H)+.
複数のイミダゾール異性体が存在し、そのまま用いた(carried forward)。
実施例151
HATU(58.9mg、0.150mmol)を、化合物151bである4,4'−ビス(1−メチル−2−((S)−ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−イル)ビフェニル(45.0mg、0.075mmol)、(i−Pr)2EtN(78μL、0.451mmol)およびCap−1である(R)−2−(ジメチルアミノ)−2−フェニル酢酸(0.026mg 0.150mmol)のDMF混合溶液(1.0mL)に加えた。LC/MS分析によって決定されるようにカップリングが完了するまで、生じた混合液を周囲温度で撹拌した。逆相プレパラティブHPLC(waters−Sunfire 30×100mm S5、220nmで検出、流速30mL/分、14分間0〜90% B;A=90% 水、10% ACN、0.1% TFA、B=10% 水、90 % ACN、0.1% TFA)によって精製を達成して、化合物151の2つの異性体である(2R,2'R)−1,1'−((2S,2'S)−2,2'−(4,4'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(1−メチル−1H−イミダゾール−4,2−ジイル))ビス(ピロリジン−2,1−ジイル))ビス(2−(ジメチルアミノ)−2−フェニルエタノン),TFA塩を得た。
異性体1:(1R,1'R)−2,2'−(4,4'−ビフェニルジイルビス((1−メチル−1H−イミダゾール−4,2−ジイル)(2S)−2,1−ピロリジンジイル))ビス(N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン)
無色のワックスとして(8mg、8.6%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.84 - 2.25 (m, 8 H) 2.32 - 2.90 (m, 12 H) 3.67 - 3.92 (m, 8 H) 4.07 (s, 2 H) 5.23 (s, 2 H) 5.51 (s, 2 H) 7.51 - 7.91 (m, 20 H)
HPLC Xterra 4.6 X 50 mm, 10分間0〜100% B、1分の保持時間、A = 90% 水、10% メタノール、0.2% リン酸、B = 10% 水、90% メタノール、0.2% リン酸、RT = 2.74 分、98%. LCMS:: C48H54N8O2についての元素分析 775.02; 実測値: 775.50 (M+H)+.
異性体2:(1R,1'R)−2,2'−(4,4'−ビフェニルジイルビス((1−メチル−1H−イミダゾール−4,2−ジイル)(2S)−2,1−ピロリジンジイル))ビス(N,N−ジメチル−2−オキソ−1−フェニルエタンアミン)
無色のワックスとして(10.2mg、11%)。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.83 - 2.26 (m, 8 H) 2.30 - 2.92 (m, 12 H) 3.68 - 3.94 (m, 8 H) 4.06 (s, 2 H) 5.25 (d, J=2.14 Hz, 2 H) 5.50 (s, 2 H) 7.52 - 7.91 (m, 20 H).
HPLC Xterra 4.6 X 50 mm, 10分間0〜100% B、1分の保持時間、A = 90% 水、10% メタノール、0.2% リン酸、B = 10% 水、90% メタノール、0.2% リン酸、RT = 2.75 分、90%. LCMS:: C48H54N8O2についての元素分析 775.02; 実測値: 775.52 (M+H)+.
実施例152
Figure 0005314053
実施例152a−1 工程a
2−クロロ−5−(1−エトキシビニル)ピリミジン
Figure 0005314053
5−ブロモ−2−クロロピリミジン(12.5g、64.62mmol)の乾燥DMF溶液(175mL)に、N2下、トリブチル(1−エトキシビニル)スズ(21.8mL、64.62mmol)およびジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(2.27g、3.23mmol)を加えた。混合物を3時間100℃で加熱し、次いで室温で16時間撹拌した。混合物を次いでエーテル(200mL)で希釈し、KF水溶液(フッ化カリウム(55g)の水溶液(33mL))で処理した。二相混合液を室温で1時間勢いよく撹拌し、次いで珪藻土(セライト(登録商標))を通して濾過した。濾液を飽和NaHCO3溶液および食塩水で洗浄し、次いで乾燥(Na2SO4)した。最初の水相をエーテル(2×)で抽出し、有機相を上記のように処理した。5−ブロモ−2−クロロピリミジン(13.5g)における繰り返し、およびバイオタージ(登録商標)シリカゲルフラッシュクロマトグラフィによる複合精製(combined purification)(3% 酢酸エチルのヘキサン溶液〜25% 酢酸エチルのヘキサン溶液を3.0Lで用いた65M カラムにおけるグラジエント溶離)によって、白色の結晶性固形物として、標題の化合物(18.2g、73%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.97 (s, 2H), 5.08 (d, J=3.7 Hz, 1H), 4.56 (d, J=3.4 Hz, 1H), 3.94 (q, J=7.0 Hz, 2H), 1.35 (t, J=7.0 Hz, 3H).
LCMS フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、RT=2.53分、均一性指数98.8%。
LCMS: C8H10ClN2Oについての元素分析 185.05; 実測値: 185.04 (M+H)+.
HRMS: C8H10ClN2Oについての元素分析 185.0482; 実測値: 185.0490 (M+H)+.
実施例152a−2および152a−3の製造に同じ方法を用いた:
LC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
実施例152b−1、工程b
(S)−2−(5−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルまたは(S)−2−[5−(2−クロロ−ピリミジン−5−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
Figure 0005314053
NBS(16.1g、90.7mmol)を、N2下0℃で、2−クロロ−5−(1−エトキシビニル)ピリミジン(152a−1、18.2g、98.6mmol)のTHF(267mL)およびH2O(88mL)撹拌溶液に1回で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いでそれをさらなるH2Oで希釈し、酢酸エチル(2×)で抽出した。抽出物を合わせて、飽和NaHCO3溶液および食塩水で洗浄し、次いで乾燥(Na2SO4)し、濾過し、溶媒を蒸発させた。LCMS フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、RT=1.52分(非対称ピーク)。
LCMS: C6H14BrClN2Oについての元素分析 235.92; 実測値: 236.85 (M+H)+.
実施例152c−1、工程c
未精製の残渣(2−ブロモ−1−(2−クロロピリミジン−5−イル)エタノン、〜14.5g)の半分を無水アセトニトリル(150mL)に溶解し、N−Boc−L−プロリン(9.76g、45.35mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(7.9mL、45.35mmol)で直接処理した。3時間撹拌した後、溶媒を減圧留去し、残渣を酢酸エチルと水に分液した。有機相を、塩酸(0.1N)、飽和NaHCO3溶液および食塩水で洗浄し、次いで乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。LCMS フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、RT=2.66分。
同じ方法を用いて、実施例152c−2〜152c−6を製造した。
LC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
実施例152d−1、工程d
この残渣である((S)−1−tert−ブチル 2−(2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−2−オキソエチル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート)をキシレン(200mL)に溶解し、NH4OAc(17.5g、0.23mol)で処理した。混合物を厚肉ねじぶた付きフラスコ(screw-top flask)中2時間140℃で加熱し、次いでそれを周囲温度に冷却し、吸引濾過した。濾液を次いで濃縮し、酢酸エチルと飽和NaHCO3溶液に分液し、食塩水で洗浄し、次いで乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。最初の沈澱をNaHCO3水溶液および酢酸エチルに分液し、2分間超音波処理し、次いで吸引濾過した。濾液を食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、乾燥するまで濃縮した。残渣を合わせて、バイオタージ(登録商標)シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(65M カラム、2%B(900mL)でプレ平衡化(preequilibration)し、続いて2%B〜2%B(450mL)、続いて2%B〜40%B(3000mL)でグラジエント溶離し、ここで、B=メタノールおよびA=ジクロロメタン)で精製して、黄色がかった橙色泡として、標題の化合物(7.0g、収率44%、2工程、純粋な画分pure fraction)を得た。混合した画分を第2のバイオタージ(登録商標)シリカゲルクロマトグラフィ(40M カラム、1%B(600mL)でプレ平衡化し、続いて1%B〜1%B(150mL)、続いて1%B〜10%B(1500mL)でグラジエント溶離し、ここで、B=MeOHおよびA=CH2Cl2)に供して、茶色がかった橙色泡として、さらなる標題の化合物(2.8g、18%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.24-12.16 (m, 1H), 9.05 (s, 2H), 7.84-7.73 (m, 1H), 4.90-4.73 (m, 1H), 3.59-3.46 (m, 1H), 3.41-3.31 (m, 1H), 2.32-2.12 (m, 1H), 2.03-1.77 (m, 3H), 1.39 および 1.15 (2s, 9H)..
LCMS フェノメネックス LUNA C-18 4.6 × 50 mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A = 90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B = 10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、RT = 1.92 分、均一性指数94.7%。
LRMS: C16H21ClN5O2についての元素分析 350.14; 実測値: 350.23 (M+H)+.
HRMS: C16H21ClN5O2についての元素分析 350.1384; 実測値: 350.1398 (M+H)+.
同じ方法を用いて、実施例152d−2〜152d−6を製造した。
LC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
実施例152e−1、工程e
実施例152e−1:(S)−2−(5−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1−((2−(トリメチル−シリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 0005314053
水素化ナトリウム(60% 鉱油分散、0.23g、5.72mmol)を、N2下周囲温度で、(S)−2−(5−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(152d−1、2.0g、5.72mmol)の乾燥DMF撹拌溶液(45mL)に1回で加えた。混合物を5分間撹拌し、次いでSEMクロリド(1.01mL、5.72mmol)を約0.1mLずつ加えた。混合物を3時間撹拌し、次いで飽和NH4Cl溶液でクエンチし、酢酸エチルで希釈した。有機相を飽和NaHCO3溶液および食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。最初の水相をさらに2回抽出し、残渣を合わせて、バイオタージ(登録商標)フラッシュクロマトグラフィ(40M カラム、50mL/分、5%B(750mL)でプレ平衡化し、続いて5%B〜5%B(150mL)、5%B〜75%B(1500mL)、次いで75%B〜100%B(750mL)でステップグラジエント溶離し、ここで、溶媒Bは酢酸エチルであり、溶媒Aはヘキサンである)で精製した。溶離液を濃縮して、淡黄色泡として、標題の化合物(2.35g、85%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.04 (s, 2H), 7.98-7.95 (m, 1H), 5.70-5.31 (3m, 2H), 5.02-4.91 (m, 1H), 3.59-3.49 (m, 3H), 3.45-3.35 (m, 1H), 2.30-2.08 (m, 2H), 1.99-1.83 (m, 2H), 1.36 and 1.12 (2s, 9H), 0.93-0.82 (m, 2H), -0.02 (s, 9H).
LCMS フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、2分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、RT=2.38分、均一性指数95%。
LRMS: C22H35ClN5O3Siについての元素分析 480.22; 実測値: 480.23 (M+H)+.
HRMS: C22H35ClN5O3Siについての元素分析 480.2198; 実測値: 480.2194 (M+H)+.
同じ方法を用いて、化合物152e−2〜152e−4を製造した。
LC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
実施例152f−1〜152f−2
実施例152f−1
(S)−1−(2−(5−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル)−2−(ピリジン−3−イル)エタノン
Figure 0005314053
冷たい(0℃)4N HClのジオキサン溶液(5mL)を、100mL ナシフラスコ中、(S)−2−(5−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(152d−1、0.50g、1.43mmol)にシリンジで加え、続いてMeOH(1.0mL)を加えた。懸濁液を室温で4時間撹拌し、次いでそれを乾燥するまで濃縮し、高真空下に1時間置いた。淡黄色固形物(橙色の色合いを有する)として、中間体(S)−2−クロロ−5−(2−(ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン三塩酸塩を単離し、それをさらに精製することなく用いた。HATU(0.60g、1.57mmol)を、周囲温度で、中間体(S)−2−クロロ−5−(2−(ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ピリミジン三塩酸塩(0.46g、1.43mmol、理論量)、2−(ピリジン−3−イル)酢酸(0.25g、1.43mmol)およびDIEA(1.0mL、5.72mmol)の無水DMF撹拌溶液(10mL)に1回で加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、次いでDMFを減圧留去した。残渣をCH2Cl2に溶解し、バイオタージ(登録商標)シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(40M カラム、0%B(600mL)でプレ平衡化し、続いて0%B〜0%B(150mL)、続いて0%B〜15%B(1500mL)、続いて15%B〜25%B(999mL)でステップグラジエント溶離し、ここで、B=MeOHおよびA=CH2Cl2)に供した。黄色固形物として、標題の化合物(0.131g、25%、2工程)を単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.10-9.08 (2s, 2H), 8.72-8.55 (一連のm, 2H), 8.21-8.20 および 8.11-8.10 (2m, 1H), 8.00 および 7.93 (2s, 1H), 7.84-7.77 (一連のm, 1H), 5.43-5.41 および 5.17-5.15 (2m, 1H), 4.02-3.94 (3m, 2H), 3.90-3.58 (3m, 2H), 2.37-2.26 (m, 1H), 2.16-1.85 (2m, 3H).
LCRMS フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、RT=0.92分、均一性指数95.1%。
LRMS: C18H18ClN6Oについての元素分析 369.12; 実測値: 369.11 (M+H)+.
HRMS: C18H18ClN6Oについての元素分析 369.1231; 実測値: 369.1246 (M+H)+.
実施例152g−1〜152g−17
化合物1cおよび152e−1からの実施例152g−1
(S)−2−[5−(2−{4−[2−((S)−1−tert−ブトキシカルボニル−ピロリジン−2−イル)−3H−イミダゾール−4−イル]−フェニル}−ピリミジン−5−イル)−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
Figure 0005314053
Pd(Ph34(0.12g、0.103mmol)を、N2下室温で、(S)−2−(5−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1c、1.00g、2.27mmol)、(S)−2−(5−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(152c−1、0.99g、2.06mmol)およびNaHCO3(0.87g、10.3mmol)のDME(20mL)およびH2O(6mL)撹拌懸濁溶液に1回で加えた。容器を密封し、混合物を予熱(80℃)した油浴中に置き、80℃で16時間撹拌し、次いでさらなる触媒(0.12g)を加えた。混合物をさらに12時間80℃で加熱した後、混合物を周囲温度に冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO3溶液および食塩水で洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を濃縮した。40M カラムを用いたバイオタージ(登録商標)シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(40%Bでプレ平衡化し、続いて40%B〜40%B(150mL)、40%B〜100%B(1500mL)、100%B〜100%B(1000mL)でステップグラジエント溶離し、ここで、B=酢酸エチルおよびA=ヘキサン)で残渣を精製して、黄色泡として、標題の化合物(1.533g、98%)を得た。pHPLC(フェノメネックス GEMINI、30×100mm、S10、13分間10〜100% B、3分の保持時間、40mL/分、A=95% 水、5% アセトニトリル、10mm NH4OAc、B=10% 水、90% アセトニトリル、10mm NH4OAc)で評価するために少量の黄色泡をさらに精製して、白色固形物として、95%の純粋な標題の化合物を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.30-11.88 (3m, 1H), 9.17-9.16 (m, 2H), 8.43-8.31 (m, 2H), 7.99-7.35 (一連のm, 4H), 5.72-5.30 (3m, 2H), 5.03-4.76 (2m, 2H), 3.64-3.50 (m, 4H), 3.48-3.31 (m, 2H), 2.36-2.07 (m, 2H), 2.05-1.80 (m, 4H), 1.46-1.08 (2m, 18H), 0.95-0.84 (m, 2H), -0.01 (s, 9H).
HPLC フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、RT=2.91分、95% 均一性指数。
LRMS: C40H57N8O5Siについての元素分析 757.42; 実測値: 757.42 (M+H)+.
HRMS: C40H57N8O5Siについての元素分析 757.4221; 実測値: 757.4191 (M+H)+.
同じ手順を用いて、実施例152g−2〜152g−17を製造した:
LC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
実施例152h−1−152h−7
152g−1からの実施例152h−1
5−((S)−2−ピロリジン−2−イル−3H−イミダゾール−4−イル)−2−[4−((S)−2−ピロリジン−2−イル−3H−イミダゾール−4−イル)−フェニル]−ピリミジン
Figure 0005314053
TFA(8mL)を、室温で、(S)−2−[5−(2−{4−[2−((S)−1−tert−ブトキシカルボニル−ピロリジン−2−イル)−3H−イミダゾール−4−イル]−フェニル}−ピリミジン−5−イル)−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(1.50g、1.98mmol)の乾燥CH2Cl2撹拌溶液(30mL)に1回で加えた。フラスコを密封し、混合物を室温で16時間撹拌し、次いで溶媒を減圧留去した。残渣をメタノールに溶解し、PVDFシリンジフィルター(13mm×0.45μm)を通して濾過し、8 pHPLC バイアルに分配し、HPLCによるクロマトグラフィ(フェノメネックス C18 カラム、30×100mm、10μmにおける13分間の10%B〜100%Bからのグラジエント溶離、ここで、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA)に供した。スピード真空蒸発(speed vacuum evaporation)によって選択された試験管を濃縮した後、生成物をメタノールに溶解し、溶液をUCT CHQAX 110M75 陰イオン交換カートリッジに通すことによって中和した。溶離液を濃縮して、からし色の固形物として、標題の化合物(306.7mg、収率36%)を単離した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) μ 12.50-11.80 (br m, 2H), 9.18 (s, 2H), 8.36 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.89 (d, J=8.2 Hz, 2H), 7.77 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 4.34-4.24 (m, 2H), 3.09-2.89 (m, 4H), 2.18-2.07 (m, 2H), 2.02-1.89 (m, 2H), 1.88-1.72 (m, 4H).
LCMS フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、RT=1.33分、均一性指数 >95%。
LRMS: C24H27N8についての元素分析 427.24; 実測値: 427.01 (M+H)+.
HRMS: C24H27N8についての元素分析 427.2359; 実測値: 427.2363 (M+H)+.
同じ条件を用いて、実施例152h−2〜152h−14を製造した。
LC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
実施例152i−1〜152i−3
152g−8からの実施例152i−1
(S)−2−(5−{2−[4−((S)−2−ピロリジン−2−イル−3H−イミダゾール−4−イル)−フェニル]−ピリミジン−5−イル}−1H−イミダゾール−2−イル)−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
Figure 0005314053
(S)−2−[5−(2−{4−[2−((S)−1−ベンジルオキシカルボニル−ピロリジン−2−イル)−3H−イミダゾール−4−イル]−フェニル}−ピリミジン−5−イル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(317.1mg、0.48mmol)のMeOH溶液(1mL)を、N2下室温で、10% パラジウム炭素(60mg)およびK2CO3(70mg)のMeOH(5mL)およびH2O(0.1mL)撹拌懸濁溶液に加えた。フラスコに入れ、H2で3回排気し、大気圧で3時間撹拌した。さらなる触媒(20mg)を次いで加え、反応混合物をさらに3時間撹拌し、次いでそれを珪藻土(セライト(登録商標))を通して吸引濾過し、濃縮した。残渣をMeOHで希釈し、PVDFシリンジフィルター(13mm×0.45μm)を通して濾過し、4 pHPLC バイアルに分配し、クロマトグラフィ(フェノメネックス−Gemini C18 カラム(30×100mm、10μm)における10分間の20%B〜100%Bからのグラジエント溶離、ここで、A=95% 水、5% アセトニトリル、10mm NH4OAc、B=10% 水、90% アセトニトリル、10mm NH4OAc)に供した。スピード真空蒸発によって選択された試験管を濃縮した後、黄色固形物として、標題の化合物(142.5mg、収率56%)を単離した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.35-12.09 (br m, 1H), 9.17 (s, 2H), 8.35 (d, J=8.3Hz, 2H), 7.87 (d, J=8.3Hz, 2H), 7.80-7.72 (m, 1H), 7.56 (s, 1H), 4.92-4.77 (m, 1H), 4.21-4.13 (m, 1H), 3.61-3.05 (2m, 4H), 3.02-2.80 (2m, 2H), 2.37-1.67 (一連のm, 6H), 1.41 および 1.17 (2s, 9H).
LCMS フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、RT=1.77分、均一性指数 >95%。
LRMS: C29H35N8O2についての元素分析 527.29; 実測値: 527.34 (M+H)+.
HRMS: C29H35N8O2についての元素分析 527.2883; 実測値: 527.2874 (M+H)+.
同じ手順を用いて、実施例152i−2〜152i−3を製造した。
LC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
実施例152j−1〜152j−28
実施例148eを化合物148に変換する手順を用いて製造したTFAまたはAcOH塩として、実施例152jを単離した。
LC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
実施例152k−1〜152k−
化合物152j−27からの実施例152k−1
{(R)−2−オキソ−1−フェニル−2−[(S)−2−(5−{4−[5−((S)−2−ピロリジン−2−イル−3H−イミダゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−フェニル}−1H−イミダゾール−2−イル)−ピロリジン−1−イル]−エチル}−カルバミン酸 メチルエステル
Figure 0005314053
冷たい(0℃) 4N HClのジオキサン溶液(4mL)を、100mL ナシフラスコ中、(S)−2−{5−[2−(4−{2−[(S)−1−((R)−2−メトキシカルボニルアミノ−2−フェニル−アセチル)−ピロリジン−2−イル]−3H−イミダゾール−4−イル}−フェニル)−ピリミジン−5−イル]−1H−イミダゾール−2−イル}−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(104.6mg、0.146mmol)にシリンジで加え、続いてMeOH(0.5mL)を加えた。均一な混合液を室温で15分間撹拌し、次いで沈澱を観測した。さらに1.75時間撹拌した後、懸濁液をエーテルおよびヘキサンで希釈した。懸濁液のごく一部を吸引濾過して、黄色固形物として、標題の化合物を得て、それを評価するために用いた。残り(balance)の懸濁液を乾燥するまで濃縮し、高真空下に16時間置いた。黄色固形物として、残りの標題の化合物(137.7mg、123%)もまた単離し、それをさらに精製することなく用いた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 15.20 および 14.66 (2m, 1H), 10,29 (br s, 0.7H), 9.38-9.36 (m, 2H), 8.55-8.00 (一連のm, 4H), 7.42-7.28 (2m, 3H), 5.53-4.00 (一連のm, 7H), 3.99-3.13 (一連のm, 4H), 3.57 および 3.52 (2s, 3H), 2.50-1.84 (一連のm, 8H) .
LCMS フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、RT=1.79分、均一性指数 >95%。
LRMS: C34H36N9O3についての元素分析 618.29; 実測値: 618.42 (M+H)+.
HRMS: C34H36N9O3についての元素分析 618.2921; 実測値: 618.2958 (M+H)+.
同じ手順を用いて、実施例152k−2〜152k−3を製造した。
LC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
実施例152l−1〜152l−3
実施例148eを化合物148に変換するのと同じ手順を用いて製造したTFAまたはAcOH塩として、実施例152l−1〜152l−3を単離した。
LC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
実施例153a−1〜153a−4
化合物152e−1から製造した実施例153a−1
(S)−2−[5−{5'−[2−((S)−1−tert−ブトキシカルボニル−ピロリジン−2−イル)−3−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−3H−イミダゾール−4−イル]−[2,2']ビピリミジニル−5−イル}−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]−ピロリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル
Figure 0005314053
(S)−2−(5−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.0g、2.08mmol)およびジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(40mg、0.104mmol)の乾燥DMF撹拌溶液(10mL)に、アルゴン下室温で、無溶媒のテトラキス(ジメチルアミノ)エチレン(1.0mL、4.16mmol)を加えた。混合物を15時間60℃に加熱し、次いでそれを酢酸エチルで希釈し、珪藻土(セライト(登録商標))を通して吸引濾過した。濾液を飽和NaHCO3溶液および食塩水で洗浄し、次いでNa2SO4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。バイオタージ(登録商標)シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(15%B〜15%B(150mL)、15%B〜75%B(1500mL)、75%B〜100%B(1000mL)、100%B〜100%B(1000mL)を用いたステップグラジエント溶離、ここで、B=酢酸エチルおよびA=ヘキサン、続いて10%B〜100%B(700mL)を用いた第2のグラジエント溶離、ここで、B=メタノールおよびA=酢酸エチル)で残渣を精製して、カラメル色の粘性油として、標題の化合物(487.8mg、収率26%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 9.27 (s, 4H), 8.09-8.06 (m, 2H), 5.73-5.66 および 5.50-5.44 (2m, 2H), 5.06-4.93 (m, 2H), 3.60-3.39 (2m, 8H), 2.32-2.08 (3m, 4H), 2.00-1.85 (m, 4H), 1.37 および 1.14 (2s, 18H), 0.95-0.84 (m, 4H), -0.01 (s, 18H).
LCMS フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、RT=3.37分、均一性指数 >95%。
LRMS: C44H69N10O6Si2についての元素分析 889.49; 実測値: 889.57 (M+H)+.
HRMS: C44H69N10O6Si2についての元素分析 889.4940; 実測値: 889.4920 (M+H)+.
同じ手順を用いて、実施例153a−2〜153a−4を製造した。
LC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
実施例153b−1−153b−3
加水分解反応を上記の実施例152hのように行った。
LC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
Figure 0005314053
実施例153c−1〜153c−7
実施例148eを化合物148に変換するのに用いた手順を使用して、TFAまたはAcOH塩として、実施例153c−1〜153c−7を単離した。
LC条件:
条件1:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
条件2:フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、2分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、220nm、注入量5μL。
Figure 0005314053
Figure 0005314053
F節 保持時間を決定するためのLC条件
条件7
カラム:フェノメネックス C18 10μ 4.6×30mm
開始 %B=0
最終 %B=100
グラジエント時間=3分
流速=4mL/分
波長=220
溶媒A=10% メタノール−90% H2O−0.1% TFA
溶媒B=90% メタノール−10% H2O−0.1% TFA
Figure 0005314053
Anna Helms et al., J. Am. Chem. Soc. 1992 114(15) pp 6227-6238に記載された手順に従って、化合物F70を製造した。実施例1を合成するのに用いた手順に類似する方法で、化合物F71を製造した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.69-0.95 (m, 12H) 1.92 (s, 12H) 1.97-2.27 (m, 8H) 2.40 (s, 2H) 3.55 (s, 6H) 3.73-3.97 (m, 4H) 4.12 (t, J=7.78 Hz, 2H) 5.14 (t, J=7.02 Hz, 2H) 7.34 (d, J=8.24 Hz, 2H) 7.49-7.70 (m, 4H) 8.04 (s, 2H) 14.59 (s, 2H)
RT = 2.523分 (条件7, 96%); LRMS: C44H58N8O6についての元素分析 794.45; 実測値: 795.48 (M+H)+.
cj節:カルバメート置換の合成
実施例cj−2およびcj−3
Figure 0005314053
(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(cj−2)の製造
Figure 0005314053
(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(cj−1)(1.00g、1.91mmol)、iPr2NEt(1.60mL、9.19mmol)およびN−Z−バリン(0.62g、2.47mmol)のDMF溶液(10mL)に、HATU(0.92g、2.42mmol)を加えた。溶液を室温で1時間撹拌し、次いでそれを氷水(約250mL)に注ぎ、20分間静置した。混合物を濾過し、固形物を水で洗浄し、次いで終夜減圧乾燥して、無色固形物(1.78g)を得て、それを次の工程にそのまま用いた。
LCMS: C44H51N7O5についての元素分析: 757; 実測値: 758 (M+H)+.
この物質(1.70g)および10% Pd−C(0.37g)のMeOH混合溶液(100mL)を12時間水素化(バルーン圧)した。混合物を次いで濾過し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィ(バイオタージシステム/0〜10% MeOH−CH2Cl2)で精製して、淡黄色泡として、標題の化合物(0.90g、76%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.18 (s, 0.35H), 11.73 (s, 0.65H), 11.89 (s, 0.65H), 11.82 (s, 0.35H), 7.77-7.81 (m, 3H), 7.57-7.71 (m, 5H), 7.50-7.52 (m, 2H), 5.17 (dd, J = 3.6, 6.5 Hz, 0.3H), 5.08 (dd, J = 3.6, 6.5 Hz, 0.7H), 4.84 (m, 0.3H), 4.76 (m, 0.7H), 3.67-3.69 (m, 1H), 3.50-3.62 (m, 1H), 3.34-3.47 (m, 2H), 2.22-2.28 (m, 2H), 2.10-2.17 (m, 2H), 1.74-2.05 (m, 6H), 1.40 (s, 4H), 1.15 (s, 5H), 0.85 - 0.91 (m, 4H), 0.79 (d, J = 6.5 Hz, 2H).
LCMS: C36H45N7O3についての元素分析: 623; 実測値: 624 (M+H)+.
(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((R)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(cj−3)の製造
Figure 0005314053
化合物cj−2を製造するのに用いたものと同じ方法を使用して、(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((R)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(cj−3)を製造して、無色泡(1.15g、76%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.17 (s, 0.35H), 12.04 (s, 0.65H), 11.89 (s, 0.65H), 11.81 (s, 0.35H), 7.78-7.83 (m, 3H), 7.60-7.71 (m, 5H), 7.43-7.52 (m, 2H), 5.22-5.25 (m, 0.4H), 5.05-5.07 (m, 0.6H), 4.83-4.86 (m, 0.5H), 4.72-4.78 (m, 0.5H), 3.78-3.84 (m, 1H), 3.49-3.64 (m, 2H), 3.35-3.43 (m, 2H), 2.19 -2.32 (m, 1H), 2.04-2.17 (m, 3H), 1.95-2.04 (m, 2H), 1.76-1.90 (m, 3H), 1.40 (s, 4H), 1.15 (s, 5H), 0.85-0.91 (m, 4H), 0.67 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 0.35 (d, J = 6.5 Hz, 1H). LCMS: C36H45N7O3についての元素分析: 623; 実測値: 624 (M+H)+.
実施例cj−4およびcj−5
Figure 0005314053
(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−3−メチル−2−(ピリミジン−2−イルアミノ)ブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(cj−4)の製造
Figure 0005314053
(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(cj−2)(0.45g、0.72mmol)、2−ブロモピリミジン(0.37g、2.34mmol)およびiPr2NEt(0.20mL、1.18mmol)のトルエン−DMSO混合溶液(4:1、5mL)を終夜90℃で加熱した。揮発物を減圧留去し、残渣をプレパラティブHPLC(YMC Pack C−18、30×100mm/MeCN−H2O−TFA)で精製した。そのTFA塩としての標題の化合物(0.56g、74%)を、橙黄色ガラスとして得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 14.56 (br s, 2H), 8.28 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.12 - 8.20 (m, 2H), 7.94 - 7.97 (m, 3H), 7.83 - 7.91 (m, 5H), 7.06 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.62 (app t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.99 - 5.10 (m, 2H), 4.50 (app t, J = 7.7 Hz, 1H), 4.07 - 4.12 (m, 2H), 3.83 - 3.87 (m, 1H), 3.56 - 3.62 (m, 1H), 3.40 - 3.47 (m, 2H), 2.36 - 2.41 (m, 1H), 1.94 - 2.22 (m, 6H), 1.40 (s, 4H), 1.17 (s, 5H), 0.88 (app t, J = 6.5 Hz, 6H).
LCMS: C40H47N9O3についての元素分析: 701; 実測値: 702 (M+H)+.
(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((R)−3−メチル−2−(ピリミジン−2−イルアミノ)ブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(cj−5)の製造
Figure 0005314053
化合物cj−4製造するのに用いたものと同じ方法に従って、標題の化合物のTFA塩を製造して、淡黄色固形物(0.375g、59%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 14.67 (br s, 2H), 8.30 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 8.04 - 8.19 (m, 2H), 7.84 - 7.96 (m, 8H), 6.88 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.61 (app t, J = 4.5 Hz, 1H), 5.17 (dd, J = 4.4, 8.0 Hz, 1H), 5.00 - 5.07 (m, 1H), 4.67 (dd, J = 7.3, 8.1 Hz, 1H), 3.91 - 3.96 (m, 1H), 3.70-3.75 (m, 1H), 3.56 - 3.62 (m, 1H), 3.42 - 3.45 (m, 1H), 2.39 - 2.43 (m, 2H), 2.04 - 2.16 (m, 5H), 1.94 - 1.97 (m, 2H), 1.40 (s, 4H), 1.17 (s, 5H), 0.95 (d, J = 6.6 Hz, 2.5H), 0.91 (d, J = 6.6 Hz, 2.5H), 0.86 (d, J = 6.6 Hz, 0.5H), 0.81 (d, J = 6.6 Hz, 0.5H).
LCMS: C40H47N9O3についての元素分析: 701; 実測値: 702 (M+H)+.
実施例cj−6およびcj−7
Figure 0005314053
1−メチル−2−(メチルチオ)−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾールヨウ化水素酸塩の製造
Figure 0005314053
Kister, J.; Assef, G.; Dou, H. J.-M.; Metzger, J. Tetrahedron 1976, 32, 1395に従って、標題の化合物を製造した。したがって、N−メチルエチレンジアミン(10.8g、146mmol)のEtOH−H2O溶液(1:1、90mL)を60℃に予熱し、CS2(9.0mL、150mmol)を滴下して加えた。生じた混合物を3時間60℃で加熱し、次いで濃HCl(4.7mL)をゆっくりと加えた。温度を90℃に上げ、6時間撹拌し続けた。冷却した混合液を−20℃で保存した後、それを濾過し、生じた固形物を減圧乾燥して、ベージュの固形物として、1−メチルイミダゾリジン−2−チオン(8.43g、50%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 5.15 (s, br, 1H), 3.67 - 3.70 (m, 2H), 3.53 - 3.58 (m, 2H), 3.11 (s, 3H).
1−メチルイミダゾリジン−2−チオン(5.17g、44.5mmol)のアセトン懸濁溶液(50mL)に、MeI(2.9mL、46.6mmol)を加えた。溶液を室温で4時間撹拌し、生じた固形物をすばやく濾過し、次いで減圧乾燥して、ベージュの固形物として、1−メチル−2−(メチルチオ)−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾールヨウ化水素酸塩(8.79g、77%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 9.83 (s, br, 1H), 3.99 - 4.12 (m, 4H), 3.10 (s, 3H), 2.99 (s, 3H).
(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−3−メチル−2−(1−メチル−4−5−ジヒドロイミダゾール−2−イルアミノ)ブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(cj−6)の製造
Figure 0005314053
(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(cj−2)(0.280g、0.448mmol)および1−メチル−2−(メチルチオ)−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾールヨウ化水素酸塩(cj−3a)(0.121g、0.468mmol)のCH3CN混合溶液(5mL)を12時間90℃で加熱した。別の1−メチル−2−(メチルチオ)−4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾールヨウ化水素酸塩(cj−3a)(0.030g)を加え、さらに12時間加熱し続けた。未精製の反応混合物を分取HPLC(Luna C−18/MeCN−H2O−TFA)で直接精製して、明黄色固形物として、標題の化合物のTFA塩(0.089g)を得て、それを次の工程にそのまま用いた。
LCMS: C40H51N9O3についての元素分析: 705; 実測値: 706 (M+H)+.
(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((R)−3−メチル−2−(1−メチル−4−5−ジヒドロイミダゾール−2−イルアミノ)ブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(cj−7)の製造
Figure 0005314053
最初に反応混合物を分取HPLC(YMC−Pack 25×250mm/MeCN−H2O−NH4OAc)で精製し、次いで分取HPLC(Luna フェニル−ヘキシル//MeCN−H2O−NH4OAc)で再精製したことを除いては、化合物cj−6の合成に記載した方法に従って、標題の化合物を化合物cj−3から製造した。これによって、泡として、目的の生成物(0.005g)を得て、それを次の工程にそのまま用いた。
LCMS: C40H51N9O3についての元素分析: 705; 実測値: 706 (M+H)+.
実施例cj−8およびcj−9
Figure 0005314053
(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−3−メチル−2−(3,4−ジヒドロイミダゾール−2−イルアミノ)ブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(cj−8)の製造
Figure 0005314053
(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(cj−2)(0.298g、0.480mmol)、4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−スルホン酸(AstaTech)(0.090g、0.60mmol)およびiPr2NEt(0.083mL、0.48mmol)のEtOH混合溶液(4mL)を12時間100℃で加熱した。冷却混合液を乾燥するまで蒸発させて、残渣を分取HPLC(Luna 5μ C18/MeCN−H2O−TFA、×2)で精製して、明黄色固形物として、標題の化合物のTFA塩(0.390g、73%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 14.66 (br s, 2H), 8.51 (br s, 1H), 8.20 (d, J = 10.1 Hz, 2H), 8.10 (br s, 1H), 7.82 - 7.91 (m, 7H), 7.30 (br s, 1H), 5.12 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 4.97 - 5.05 (m, 2H), 4.37 (dd, J = 4.3, 10.1 Hz, 2H), 3.82 - 3.86 (m, 2H), 3.73 - 3.77 (m, 2H), 3.59 (s, 4H), 3.39 - 3.48 (m, 2H), 2.15 - 2.25 (m, 2H), 1.93 - 2.07 (m, 5H), 1.40 (s, 4H), 1.17 (s, 5H), 0.93 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.69 (br s, 3H).
LCMS: C39H49N9O3についての元素分析: 691; 実測値: 692 (M+H)+.
(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((R)−3−メチル−2−(3,4−ジヒドロイミダゾール−2−イルアミノ)ブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(cj−9)の製造
Figure 0005314053
cj−8を製造するのに用いたものと同じ方法に従って、標題の化合物を化合物cj−3から製造して、黄色ガラスとして、TFA塩(0.199g、57%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 14.58 (br s, 4H), 8.23 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 7.87 - 7.89 (m, 6H), 7.25 (br s, 1H), 5.17 - 5.20 (m, 1H), 4.96 - 5.04 (m, 1H), 4.37 (dd, J = 5.5, 9.6 Hz, 1H), 3.91-3.95 (m, 2H), 3.37 - 3.46 (m, H2Oによって部分的に不明瞭となっている, 4H), 2.39 - 2.42 (m, 溶媒によって部分的に不明瞭となっている, 2H), 2.01 - 2.09 (m, 4H), 1.94 - 1.98 (m, 2H), 1.40 (s, 3H), 1.17 (s, 6H), 0.95 (d, J = 6.5 Hz, 2.5H), 0.85 (d, J = 6.5 Hz, 2.5H), 0.66 (d, J = 7.0 Hz, 0.5H), 0.54 (d, J = 6.5 Hz, 0.5H).
LCMS: C39H49N9O3についての元素分析: 691; 実測値: 692 (M+H)+.
実施例cj−11
Figure 0005314053
(S)−3−メチル−2−(ピリミジン−2−イルアミノ)−1−((S)−2−(5−(4'−(2−((S)−ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル)ブタン−1−オン(cj−10a)の製造
Figure 0005314053
工程1:(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−3−メチル−2−(ピリミジン−2−イルアミノ)ブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(cj−4)のTFA塩(0.208g、0.199mmol)のCH2Cl2(4mL)およびTFA(3mL)混合溶液を室温で1.5時間撹拌した。溶媒を次いで減圧留去し、残渣を分取HPLC(Luna 5μ C18/MeCN−H2O−TFA)で精製して、橙色ゴムとして、標題の化合物のTFA塩(0.391g)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 14.53 (br s, 3H), 9.52 - 9.57 (m, 2H), 8.98 - 9.04 (m, 2H), 8.28 (d, J = 4.6 Hz, 2H), 8.13 (br s, 1H), 7.79 - 7.91 (m, 7H), 7.07 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.62 (app t, J = 4.8 Hz, 1H), 5.07 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 4.72 - 4.78 (m, 2H), 4.48 - 4.51 (m, 1H), 4.08-4.12 (m, 2H), 3.28 - 3.36 (m, 2H), 2.37 - 2.42 (m, 2H), 1.97 - 2.22 (m, 6H), 0.88 (app t, J = 4.5 Hz, 6H).
LCMS: C35H39N9Oについての元素分析: 601; 実測値: 602 (M+H)+.
同様に、上記の代表的な方法に従って、以下の実施例を製造した;
Figure 0005314053
((1S)−2−メチル−1−(((2S)−2−(5−(4'−(2−((2S)−1−(N−2−ピリミジニル−L−バリル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)カルボニル)プロピル)カルバミン酸メチル(cj−11)の製造
Figure 0005314053
((1S)−2−メチル−1−(((2S)−2−(5−(4'−(2−((2S)−1−(N−2−ピリミジニル−L−バリル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)カルボニル)プロピル)カルバミン酸メチル
工程2:(S)−3−メチル−2−(ピリミジン−2−イルアミノ)−1−((S)−2−(5−(4'−(2−((S)−ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル)ブタン−1−オン(cj−10)のTFA塩(0.208g、0.197mmol)のDMF溶液(4mL)に、iPr2NEt(0.20mL、1.15mmol)、(S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸(0.049g、0.28mmol)およびHATU(0.105g、0.276mmol)を加えた。溶液を室温で1.5時間撹拌し、MeOH(2mL)で希釈し、分取HPLC(Luna 5μ C18/MeCN−H2O−NH4OAc)で直接精製した。この物質をフラッシュクロマトグラフィ(SiO2/2−10% MeOH−CH2Cl2)で再精製して、固形物を得て、それをCH3CN−H2Oから凍結乾燥して、無色固形物として、標題の化合物(48.6mg、32%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.78 (br s, 1H), 8.28 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.76 - 7.79 (m, 4H), 7.66 - 7.69 (m, 4H), 7.48-7.51 (m, 2H), 7.29 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.60 (app t, J = 4.5 Hz, 1H), 5.03 - 5.09 (m, 2H), 4.48 (t. J = 8.1 Hz, 1H), 3.99 - 4.08 (m, 2H), 3.78 - 3.85 (m, 2H) 3.53 (s, 3H), 2.12 - 2.21 (m, 4H), 1.87 - 2.05 (m, 7H), 0.83 - 0.97 (m, 12H).
LCMS: C42H50N10O4についての元素分析:758; 実測値: 759 (M+H)+.
実施例cj−13
Figure 0005314053
(S)−1−((S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イルカルバミン酸メチル(cj−13)の製造
Figure 0005314053
(S)−3−メチル−1−オキソ−1−((S)−2−(5−(4'−(2−((S)−ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル)ブタン−2−イルカルバミン酸メチル(cj−12)(1.16g、1.99mmol)、Z−Val−OH(0.712g、2.83mmol)およびiPr2NEt(0.70mL、5.42mmol)のDMF溶液(40mL)に、HATU(1.10g、2.89mmol)を何回かに分けて加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで氷水(400mL)に注ぎ、20分間静置した。混合物を濾過し、固形物を冷水で洗浄し、終夜風乾して、Z保護中間体を得た。
LCMS: C46H54N8O6についての元素分析: 814; 実測値: 815 (M+H)+.
得られた固形物をMeOH(80mL)に溶解し、10% Pd−C(1.0g)を加え、混合物を室温および大気圧で3時間水素化した。混合物を次いで濾過し、濾液を減圧濃縮した。生じた残渣をフラッシュクロマトグラフィ(SiO2/5〜20% MeOH−CH2Cl2)で精製して、無色泡として、標題の化合物(1.05g、77%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.75 (s, 1H), 7.75 - 7.79 (m, 3H), 7.61 - 7.67 (m, 5H), 7.49 (s, 1H), 7.26 - 7.28 (m, 1H), 5.05 - 5.09 (m, 2H), 4.03 - 4.09 (m, 2H), 3.77 - 3.80 (m, 1H), 3.66 - 3.70 (m, 1H), 3.52 (s, 3H), 3.40 - 3.47 (m, 2H), 2.21 - 2.26 (m, 1H), 2.10 - 2.17 (m, 3H), 1.81 - 2.02 (m, 6H), 0.77 - 0.92 (m, 12H).
LCMS: C38H48N8O4についての元素分析: 680; 実測値: 681 (M+H)+.
実施例cj−15
Figure 0005314053
(S)−1−((S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−2−((Z/E)−(シアノイミノ)(フェノキシ)メチルアミノ)−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イルカルバミン酸メチル(cj−14)の製造
Figure 0005314053
(S)−1−((S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−2−アミノ−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イルカルバミン酸メチル(cj−13)(0.329g、0.527mmol)およびシアノカルボンイミド酸ジフェニル(0.128g、0.537mmol)のiPrOH混合溶液(10mL)を室温で12時間撹拌した。生じた固形物を濾過し、風乾して、クリーム色の固形物として、標題の化合物(0.187g、43%)を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程にそのまま用いた。
LCMS: C46H52N10O5についての元素分析: 824; 実測値: 825 (M+H)+.
((1S)−1−(((2S)−2−(5−(4'−(2−((2S)−1−(N−(5−アミノ−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)−L−バリル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)カルボニル)−2−メチルプロピル)カルバミン酸メチル(cj−15a、R=H)の製造
Figure 0005314053
(S)−1−((S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−2−((Z/E)−(シアノイミノ)(フェノキシ)メチルアミノ)−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イルカルバミン酸メチル(cj−14)(0.074g、0.090mmol)およびヒドラジン水和物(0.05mL、0.88mmol)のiPrOH溶液(2mL)を7時間75℃で加熱した。溶媒を次いで減圧留去し、残渣を分取HPLC(Luna 5μ C18/MeCN−H2O−NH4OAc)で精製して、泡を得て、それをCH3CN−H2Oから凍結乾燥して、無色固形物として、標題の化合物(0.032g、46%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.17 (s, 1H), 11.75 (m, 2H), 10.66 - 10.84 (m, 2H), 7.76 - 7.79 (m, 3H), 7.62 - 7.74 (m, 4H), 7.49 - 7.51 (m, 1H), 7.24 - 7.29 (m, 2H), 5.28 - 5.32 (m, 1H), 5.05 - 5.08 (m, 2H), 4.04 - 4.09 (m, 3H), 3.87 - 3.94 (m, 2H), 3.72 - 3.81 (m, 2H), 3.53 (s, 3H), 2.09 - 2.17 (m, 2H), 1.90 - 2.02 (m, 6H), 0.81 - 0.99 (m, 12H).
LCMS: C40H50N12O4についての元素分析: 762; 実測値: 763 (M+H)+.
(S)−1−((S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−2−(5−アミノ−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イルアミノ)−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イルカルバミン酸メチル(cj−15b、R=Me)の製造
Figure 0005314053
(S)−1−((S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−2−((Z/E)−(シアノイミノ)(フェノキシ)メチルアミノ)−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イルカルバミン酸メチル(cj−14)(0.105g、0.128mmol)およびN−メチルヒドラジン(0.010mL、0.188mmol)のiPrOH溶液(2mL)を3時間75℃で加熱した。2回目(second portion)のN−メチルヒドラジン(0.010mL、0.188mmol)を加え、7時間加熱し続けた。揮発物を次いで減圧留去し、残渣を分取HPLC(Luna 5μ C18/MeCN−H2O−NH4OAc)で精製して、泡を得て、それをフラッシュクロマトグラフィ(SiO2/0〜20% MeOH−CH2Cl2)でさらに精製した。生じた物質をCH3CN−H2Oから凍結乾燥して、無色固形物として、標題の化合物(0.029g、29%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.79 (s, 0.4H), 12.19 (s, 1H), 11.76 (m, 1.6H), 7.77 - 7.85 (m, 4H), 7.62 - 7.71 (m, 4H), 7.49 - 7.51 (m, 1H), 7.24 - 7.29 (m, 1H), 6.31 (d, J = 9.1 Hz, 0.5H), 6.09 (d, J = 9.1 Hz, 1.5H), 5.87 (s, 1H), 5.34 - 5.36 (m, 1H), 5.04 - 5.08 (m, 2H), 4.89 (s, 1H), 4.75 (s, 2H), 3.53 (s, 3H), 2.10 - 2.17 (s, 3H), 1.94 - 2.02 (m, 6H), 0.81 - 0.98 (m, 12H).
LCMS: C41H52N12O4についての元素分析: 776; 実測値: 777 (M+H)+.
HRMS: C41H52N12O4についての元素分析: 776.4234; 実測値: 777.4305 (M+H)+.
実施例cj−16およびcj−17
Figure 0005314053
((1S)−1−(((2S)−2−(5−(4'−(2−((2S)−1−(N−(5−アミノ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)−L−バリル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)カルボニル)−2−メチルプロピル)カルバミン酸メチル(cj−16)の製造
Figure 0005314053
(S)−1−((S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−2−((Z/E)−(シアノイミノ)(フェノキシ)メチルアミノ)−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イルカルバミン酸メチル(cj−14)(0.120g、0.205mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(0.0213g、0.307mmol)のiPrOH溶液(5mL)を3時間75℃で加熱した。2回目のヒドロキシルアミン塩酸塩(0.0213g、0.307mmol)を加え、7時間加熱し続けた。揮発物を次いで減圧留去し、残渣を分取HPLC(Luna 5μ C18/MeCN−H2O−NH4OAc)で精製して、泡を得て、それをフラッシュクロマトグラフィ(SiO2/5% MeOH−CH2Cl2)でさらに精製した。生じた無色ワックスをCH3CN−H2Oから凍結乾燥して、無色固形物として、標題の化合物(0.0344g、22%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.18 - 12.22 (m, 1H), 11.80 (s, 1H), 11.75 (s, 1h), 8.03 - 8.06 (m, 1H), 7.77 (app d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.62 - 7.73 (m, 4H), 7.50 (dd, J = 2.0, 5.5 Hz, 1H), 7.24 - 7.29 (m, 2H), 5.69 (s, 1H), 5.06 - 5.11 (m, 2H), 4.14 (t, J = 8.6 Hz, 1H), 4.06 (unresolved dd, J = 8.0, 8.6Hz, 1H), 3.78 - 3.90 (m, 3H), 3.53 (s, 3H), 3.01 (br s, 2H), 2.10 - 2.19 (m, 3H), 1.90 - 2.04 (m, 5H), 0.81 - 0.96 (m, 12H).
LCMS: C40H49N11O5についての元素分析: 763; 実測値: 764 (M+H)+.
((1S)−1−(((2S)−2−(5−(4'−(2−((2S)−1−(N−(シアノ(ジメチル)カルバムイミドイル)−L−バリル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)カルボニル)−2−メチルプロピル)カルバミン酸メチル(cj−17)の製造
Figure 0005314053
(S)−1−((S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−2−((Z/E)−(シアノイミノ)(フェノキシ)メチルアミノ)−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル)−3−メチル−1−オキソブタン−2−イルカルバミン酸メチル(cj−14)(0.115g、0.198mmol)およびジメチルアミン塩酸塩(0.0257g、0.315mmol)のiPrOH溶液(5mL)を12時間90℃で加熱した。2回目のジメチルアミン塩酸塩(0.0257g、0.315mmol)を加え、48時間加熱し続けた。揮発物を次いで減圧留去し、残渣を分取HPLC(Luna 5μ C18/MeCN−H2O−NH4OAc)で精製し、次いでフラッシュクロマトグラフィ(SiO2/5% MeOH−CH2Cl2)で再精製した。生じた無色ワックスをCH3CN−H2Oから凍結乾燥して、無色固形物として、標題の化合物(0.0318g、21%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (m, 0.6H), 11.81 (s, 1H), 11.75 (s, 1H), 12.17 - 12.22 (m, 0.5H), 11.99 - 12.04 (m, 0.5H), 11.75-11.81 (m, 1H), 7.76 - 7.79 (m, 3H), 7.62 - 7.73 (m, 5H), 7.50 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.23 - 7.29 (m, 1H), 6.64 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.06 - 5.08 (m, 2H), 4.47 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 4.06 (分割されていない(unresolved) dd, J = 8.0, 8.6 Hz, 1H), 3.84 - 3.90 (m, 2H), 3.76 - 3.82 (m, 3H), 3.53 (s, 3H), 3.00 (s, 6H), 2.11 - 2.20 (m, 3H), 1.90 - 2.04 (m, 5H), 0.97 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.89 - 0.91 (m, 6H), 0.84 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
LCMS: C42H53N11O4についての元素分析: 775; 実測値: 776 (M+H)+
(S)−3−メチル−1−オキソ−1−((S)−2−(5−(4'−(2−((S)−ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−イル)ブタン−2−イルカルバミン酸メチル(cj−12)の製造
Figure 0005314053
実施例28eと同様に、中間体28dおよびCap−51から合成し、続いてTFA/CH2Cl2でBoc除去し、MCX樹脂で遊離塩基を形成した。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ 7.79 - 7.82 (m, 3H), 7.65 - 7.75 (m, 5H), 7.48 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 5.19 (dd, J = 5.5, 5.7 Hz, 1H), 4.75 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 3.88 - 4.04 (m, 2H), 3.67 (s, 3H), 3.35 - 3.51 (m, 3H), 2.43 - 2.51 (m, 1H), 2.02-2.38 (m, 7H), 0.97 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.92 (d, J = 6.9 Hz, 3H).
LCMS: C33H39N7O3についての元素分析: 581; 実測値: 582 (M+H)+.
OL節 LC条件:
条件1:溶媒A:5% アセトニトリル/95% 水/10mmol 酢酸アンモニウム;溶媒B:95% アセトニトリル/5% 水/10mmol 酢酸アンモニウム;カラム:フェノメネックス GEMINI 5μ C18 4.6×5.0mm;波長:220nM;流速:4mL/分;3分間0%B〜100%Bで、1分の保持時間。
条件2:溶媒A:5% アセトニトリル/95% 水/10mmol 酢酸アンモニウム;溶媒B:95% アセトニトリル/5% 水/10mmol 酢酸アンモニウム;カラム:フェノメネックス GEMINI 5μ C18 4.6×5.0mm;波長:220nM;流速:4mL/分;2分間0%B〜100%Bで、1分の保持時間
条件3:溶媒A:5% アセトニトリル/95% 水/10mmol 酢酸アンモニウム;溶媒B:95% アセトニトリル/5% 水/10mmol 酢酸アンモニウム;カラム:フェノメネックス GEMINI 5μ C18 4.6×5.0mm;波長:220nM;流速:4mL/分;4分間0%B〜100%Bで、1分の保持時間
条件4:溶媒A:10%MeOH/90% 水/0.1% TFA;溶媒B:90% MeOH/10% 水/0.1% TFA;カラム:フェノメネックス 10μ C18 3.0×5.0mm;波長:220nM;流速:4mL/分;4分間0%B〜100%Bで、1分の保持時間
条件5:溶媒A:5% アセトニトリル/95% 水/10mmol 酢酸アンモニウム;溶媒B:95% アセトニトリル/5% 水/10mmol 酢酸アンモニウム;カラム:フェノメネックス GEMINI 5μ C18 4.6×5.0mm;波長:220nM;流速:4mL/分;9分間0%B〜100%Bで、1分の保持時間
条件6:溶媒A:10%MeOH/90% 水/0.2% H3PO4;溶媒B:90% MeOH/10% 水/0.2% H3PO4;カラム:フェノメネックス 5μ C−18 4.6×50mm;波長:220nM;流速:1.5mL/分;14分間0%B〜100%Bで、3分の保持時間
条件7:溶媒A:10%MeOH/90% 水/0.1% TFA;溶媒B:90% MeOH/10% 水/0.1% TFA;カラム:フェノメネックス 10μ C18 3.0×5.0mm;波長:220nM;流速:4mL/分;3分間0%B〜100%Bで、1分の保持時間
条件8:溶媒A:10%MeOH/90% 水/0.1% TFA;溶媒B:90% MeOH/10% 水/0.1% TFA;カラム:フェノメネックス 10μ C18 3.0×5.0mm;波長:220nM;流速:4mL/分;2分間0%B〜100%Bで、1分の保持時間
実験のCap:
Figure 0005314053
工程a:ジメチルカルバモイルクロリド(0.92mL、10mmol)を、(S)−2−アミノ−3−メチルブタン酸ベンジル塩酸塩(2.44g;10mmol)およびヒューニッヒ塩基(3.67mL、21mmol)のTHF溶液(50mL)にゆっくりと加えた。生じた白色懸濁液を室温で終夜(16時間)撹拌し、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルと水の間で分液した。有機層を食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた黄色油を、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶離するフラッシュクロマトグラフィで精製した。集めた画分を減圧濃縮して、透明油として、中間体Cap OL−1(2.35g、85%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.84 (d, J=6.95 Hz, 3H) 0.89 (d, J=6.59 Hz, 3H) 1.98-2.15 (m, 1H) 2.80 (s, 6H) 5.01-5.09 (m, J=12.44 Hz, 1H) 5.13 (d, J=12.44 Hz, 1H) 6.22 (d, J=8.05 Hz, 1H) 7.26-7.42 (m, 5H). LC (条件1): RT = 1.76分; MS: [M+H]+ C16H22N2O3についての元素分析: 279.17; 実測値 279.03.
工程b:中間体Cap OL−1(2.35g;8.45mmol)のMeOH溶液(50mL)に、Pd/C(10%;200mg)を加え、生じた黒色懸濁液にN2(3×)を流し、H2(1atm)下に置いた。混合物を室温で終夜撹拌し、マイクロファイバーフィルターに通して濾過して、触媒を除去した。生じた透明溶液を次いで減圧濃縮して、白色泡として、Cap OL−2(1.43g、89%)を得て、それをさらに精製することなく用いた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.87 (d, J=4.27 Hz, 3H) 0.88 (d, J=3.97 Hz, 3H) 1.93-2.11 (m, 1H) 2.80 (s, 6H) 3.90 (dd, J=8.39, 6.87 Hz, 1H) 5.93 (d, J=8.54 Hz, 1H) 12.36 (s, 1H). ). LC (条件1): RT = 0.33分; MS: [M+H]+ C8H17N2O3についての元素分析: 1898.12; 実測値 189.04.
Figure 0005314053
Cap OL−2に記載した方法に従って、Cap OL−3を(S)−2−アミノプロパン酸ベンジル塩酸塩から製造した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 1.27 (d, J=7.32 Hz, 3H) 2.80 (s, 6H) 4.06 (qt, 1H) 6.36 (d, J=7.32 Hz, 1H) 12.27 (s, 1H). LC (条件1): RT = 0.15分; MS: [M+H]+ C6H13N2O3についての元素分析: 161.09; 実測値 161.00.
Figure 0005314053
Cap−47に記載した方法に従って、Cap OL−4を、(S)−2−アミノ−3−メチルブタン酸tert−ブチル塩酸塩および2−クロロギ酸フルオロエチルから製造した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.87 (t, J=6.71 Hz, 6H) 1.97-2.10 (m, 1H) 3.83 (dd, J=8.39, 5.95 Hz, 1H) 4.14-4.18 (m, 1H) 4.20-4.25 (m, 1H) 4.50-4.54 (m, 1H) 4.59-4.65 (m, 1H) 7.51 (d, J=8.54 Hz, 1H) 12.54 (s, 1H)
Figure 0005314053
Cap−51に記載した方法に従って、Cap OL−5を、(S)−ジエチルアラニンおよびクロロギ酸メチルから製造した。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 0.72-0.89 (m, 6H) 1.15-1.38 (m, 4H) 1.54-1.66 (m, 1H) 3.46-3.63 (m, 3H) 4.09 (dd, J=8.85, 5.19 Hz, 1H) 7.24 (d, J=8.85 Hz, 1H) 12.55 (s, 1H). LC (条件2): RT = 0.66分; MS: [M+H]+ C9H18NO4についての元素分析:204.12; 実測値 204.02.
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
J節
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
条件1:LCMS条件:フェノメネックス−Luna 4.6×50mm S10、3分間0〜100%B、4分の停止時間、4mL/分、220nm、A:10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA;B:90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA
条件2:LCMS条件:フェノメネックス−Luna 4.6×50mm S10、2分間0〜100%B、3分の停止時間、4mL/分、220nm、A:10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA;B:90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA
実施例J2
(2S)−2−(1−(4−ブロモフェニル)−3−エトキシ−1,3−ジオキソプロパン−2−イル) 1−tert−ブチル ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート
Figure 0005314053
3−(4−ブロモフェニル)−3−オキソプロパン酸エチル(15g、55mmol)をCH2Cl2(600mL)に溶解し、再結晶してすぐのNBS(9.8g、55mmol)を加え、溶液を18時間撹拌した。反応混合物をNaHCO3溶液、食塩水で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮して、残渣を得たが、それを精製しなかった。2−ブロモ−3−(4−ブロモフェニル)−3−オキソプロパン酸エチル(16.5g、48mmol)およびN−Boc−L−プロリン(10g、48mmol)をアセトニトリル(450mL)に溶解し、ヒューニッヒ塩基(16mL、95mmol)を加え、溶液を18時間撹拌した。溶媒を回転蒸発で除去し、残渣を酢酸エチルに溶解し、HCl(0.1N)および食塩水で洗浄した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.95 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.79 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.68-6.65 (m, 1H), 4.39-4.30 (m, 1H), 4.21-4.12 (m, 2H), 2.27-2.21 (m, 1H), 2.0-1.95 (m, 1H), 1.90-1.76 (m, 2H), 1.39 (s, 2H), 1.31 (s, 9H), 1.11 (t, J = 7.3Hz, 3H).
LRMS: C21H26BrNO7についての元素分析 484.09; 実測値: 410.08 (M+H)+.
実施例J5
(S)−5−(4−ブロモフェニル)−2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸エチル
Figure 0005314053
1L 耐圧瓶に、(2S)−2−(1−(4−ブロモフェニル)−3−エトキシ−1,3−ジオキソプロパン−2−イル) 1−tert−ブチル ピロリジン−1,2−ジカルボキシレートJ2(7g、35mmol)およびNH4OAc(11g)のキシレン溶液(125mL)を入れ、反応液を3.5時間140℃で加熱した。冷却した後、溶液を酢酸エチルと水の間で分液した。有機層を濃縮し、生じた残渣をバイオタージ 40m シリカゲルカートリッジに適用し、20〜100% グラジエント、酢酸エチル/Hexで溶離して、化合物3g(45%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 12.75 (br. s, 7.82), (br. s, 2H), 7.50 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.96-4.92 (m, 1H), 4.23 (q, J = 6.6 Hz, 2H), 3.68-3.50 (m, 1H), 3.40-3.32 (m, 1H), 2.19-2.15 (m, 1H), 1.99-1.89 (m, 3H), 1.48/1.13 (s, 9H), 1.23 (t, J = 7.3Hz, 3H). LRMS: C21H26BrN3O4についての元素分析 464.12; 実測値: 464.15 および 466.15 (M+H)+.
実施例J7
(S)−2−(5−(4−ブロモフェニル)−4−(メチルカルバモイル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 0005314053
(S)−5−(4−ブロモフェニル)−2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸エチル(1g、2.1mmol)を2M メチルアミンのMeOH溶液(35mL)に溶解し、耐圧瓶中48時間70℃で加熱した。反応混合物を濃縮し、残渣をバイオタージ 25m シリカゲルカートリッジに適用し、10〜100% グラジエント、酢酸エチル/Hexで溶離して、556mg(57%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.5 (br.s, 1H), 7.86-7.82 (m, 1H), 7.77 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.61 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.83-4.70 (m, 1H), 3.69-3.52 (br.s, 1H), 3.42-3.32 (m, 1H), 2.71 (d, 4.8 Hz, 3H), 2.30-1.78 (m, 4H), 1.19-1.14 (m, 9H).
LRMS: C20H26BrN4O3についての元素分析 449.12; 実測値: 449.15 および 451.14 (M+H)+.
実施例J32.a.
(S)−2−(5−(4−ブロモフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 0005314053
3−(4−ブロモフェニル)−3−(2,2−ジメチルヒドラゾノ)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン(2.0g、6.2mmol)を硫酸(5N、60mL)に懸濁し、6時間45℃で加熱した。温度を2時間で85℃に上げ、冷却すると沈澱が形成した。この物質を濾過によって単離して、黄色固形物として、1−(4−ブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロプロパン−1,2−ジオン(1.6g、92%)を得た。該ジオン(1.6g、5.7mmol)をメタノール(30mL)に溶解し、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−プロリナール(1g、5.0mmol)を加え、続いて28% 水酸化アンモニウム溶液(10mL)を加えた。反応を室温で18時間撹拌し、ジクロロメタン(200mL)に注ぎ、水で洗浄し、MgSO4で乾燥した。濾過し、濃縮し、40M バイオタージ カートリッジ、5%〜30% 酢酸エチル/ヘキサンを用いたグラジエント溶離に適用して、化合物J32.a(1.3g、50%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 12.88 (br.s, 1H), 7.72 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.39 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.84-4.70 (m, 1H), 3.57-3.49 (m, 1H), 3.39-3.29 (m, 1H), 2.31-2.20 (m, 1H), 1.98-1.78 (m, 3H), 1.39/1.13 (m, 9H). LRMS: C19H20BrF3N3O2についての元素分析 458.07; 実測値: 458.06 および 460.06 (M-H)-. HRMS: C19H22BrF3N3O2についての元素分析 460.0847; 実測値: 460.0866 および 462.0840 (M+H)+.
D節
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
**LCMS条件:フェノメネックス−Luna 4.6×50mm S10、3分間0〜100%B、4分の停止時間、4mL/分、220nm、A:10% MeOH−90% H2O−0.1% TFA;B:90% MeOH−10% H2O−0.1% TFA
実施例D5
(S)−2−(5−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 0005314053
臭素(0.54mL、10.6mmol)を、4−ブロモ−2−フルオロアセトフェノン(2.30g、10.6mmol)の冷たい(0℃)ジオキサン(80mL)およびテトラヒドロフラン(80mL)溶液に滴下して加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、15時間室温に加温した。混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO3溶液、ナトリウムチオ硫酸溶液(5%)および食塩水で洗浄し、次いで乾燥(Na2SO4)した。無色フィルムとして、2−ブロモ−1−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)エタノン(D1)を単離し、それを高真空下でさらに濃縮すると凝固した。この固形物を無水アセトニトリル(50mL)に溶解し、N−Boc−L−プロリン(2.28g、10.6mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.85mL、10.6mmol)で処理した。室温で3時間撹拌した後、溶媒を減圧留去し、残渣を酢酸エチルと水に分液した。有機相を、塩酸(0.1N)、飽和NaHCO3溶液および食塩水で洗浄し、次いで乾燥(Na2SO4)し、濾過し、濃縮した。この残渣をキシレン(50mL)に溶解し、固体のNH4OAc(4.1g、53.0mmol)で処理した。混合物を厚肉ねじぶた付きフラスコ中2時間140℃で加熱し、次いでそれを周囲温度に冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和NaHCO3溶液および食塩水で洗浄し、次いで乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。残渣をバイオタージ(登録商標)シリカゲルフラッシュクロマトグラフィ(65M カラム、16%B(1800mL)でプレ平衡化し、続いて16%B〜16%B(450mL)、16%B〜50%B(2199mL)および最終に50%B〜100%B(2199mL)を用いたグラジエント溶離)で精製して、茶色がかった/カラメル色の油として、標題の化合物(D5)(3.61g、83%)を得た。ごく一部(40mg)の標題の化合物をプレパラティブHPLC(14分間20%B〜100%B、ここで、Bは10mm NH4OAcの10:90 H2O/ACN溶液であり、Aは10mm NH4OAcの95:5 H2O/CAN溶液であり、フェノメネックス−Gemini 30×100mm S10 カラム 流速40mL/分を用いた)でさらに精製して、白色固形物として、純粋な標題の化合物(31.8mg)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 12.13-11.95 (m, 1H), 7.94 (br s, 1H), 7.54 (d, J = 10.7 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.36-7.34 (m, 1H), 4.86-4.77 (2m, 1H), 3.54 (m, 1H), 3.38-3.32 (m, 1H), 2.28-2.14 (2m, 1H), 2.05-1.78 (2m, 3H), 1.39 および 1.14 (2s, 9H).
HPLC フェノメネックス Luna C−18 4.6×50mm、3分間0〜100% B、1分の保持時間、A=90% 水、10% メタノール、0.1% TFA、B=10% 水、90% メタノール、0.1% TFA、RT=2.27分、均一性指数95%。
LRMS: C18H22BrFN3O2についての元素分析 410.09 および 412.09; 実測値: 410.08 および 412.08 (M+H)+.
HRMS: C18H22BrFN3O2についての元素分析 410.0879; 実測値: 410.0893 (M+H)+.
M節:LC条件は以下のとおりであった:
条件1
カラム=フェノメネックス−Luna 3.0×50mm S10
開始 %B=0
最終 %B=100
グラジエント時間=2分
停止時間=3分
流速=4mL/分
波長=220nm
溶媒A=0.1% TFAを含有する10% メタノール/90% H2
溶媒B=0.1% TFAを含有する90% メタノール/10% H2
条件2
カラム=フェノメネックス−Luna 4.6×50mm S10
開始 %B=0
最終 %B=100
グラジエント時間=2分
停止時間=3分
流速=5mL/分
波長=220nm
溶媒A=0.1% TFAを含有する10% メタノール/90% H2
溶媒B=0.1% TFAを含有する90% メタノール/10% H2
条件3
カラム=HPLC Xterra C18 3.0×50mm S7
開始 %B=0
最終 %B=100
グラジエント時間=3分
停止時間=4分
流速=4mL/分
波長=220nm
溶媒A=0.1% TFAを含有する10% メタノール/90% H2
溶媒B=0.1% TFAを含有する90% メタノール/10% H2
条件M1
カラム:Luna 4.6×50mm S10
開始 %B=0
最終 %B=100
グラジエント時間=3分
停止時間=4分
流速=4mL/分
溶媒A:=95% H20:5% CH3CN、10mm 酢酸アンモニウム
溶媒B:=5% H2O:95% CH3CN;10mm 酢酸アンモニウム
実施例M114
4,4'−ビス(2−((2S)−1−(N−(メトキシカルボニル)−L−バリル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−2−ビフェニルカルボン酸
Figure 0005314053
実施例M114、工程a
Figure 0005314053
DMF(20mL)を、KHCO3(1.84g、18.4mmol)および2−ブロモ−5−ヨード安息香酸(4.99g、15.3mmol)の混合物に加え、生じた混合物を15分間撹拌した。臭化ベンジル(2.4mL、20.2mmol)を5分かけて滴下して加え、周囲条件で〜20時間撹拌し続けた。大部分の揮発性成分を減圧留去し、残渣をCH2Cl2(50mL)と水(50mL)の間で分液し、有機層を水(50mL)で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濾過し、濃縮した。生じた粗物質をフラッシュクロマトグラフィ(7% EtOAc/ヘキサン)で精製して、無色粘性油として、エステルM114a(6.01g)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 8.07 (d, J = 2.0, 1H), 7.81 (dd, J = 8.4, 2.1, 1H), 7.53 (d, J = 8.4, 1H), 7.48 (m, 2H), 7.43-7.34 (m, 3H), 5.34 (s, 2H). LC (条件1): RT = 2.1分; LC/MS: [M+Na]+ C14H10BrINaO2についての元素分析: 438.88; 実測値 438.83.
実施例M114、工程b−d
Figure 0005314053
1−ブロモ−4−ヨード−2−メチルベンゼンからの臭化物121cの合成に用いた3つの工程プロトコールを使用することによって、エステルM114aをエステルM114dに合成した。
M114d: 1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 12.04/11.97 (br s, 1H), 8.12 (d, J = 2.0, 0.92H), 7.99 (app br s, 0.08H), 7.81 (dd, J = 8.3, 2.0, 0.92H), 7.74-7.62 (m, 2.08H), 7.50 (app br d, J = 7.0, 2H), 7.44-7.35 (m, 3H), 5.38 (s, 2H), 4.79 (m, 1H), 3.52 (app br s, 1H), 3.36 (m, 1H), 2.24-1.79 (m, 4H), 1.39/5.11 (2つのs, 9H). LC (条件1): RT = 1.66分; LC/MS: [M+H]+ C26H29BrN3O4についての元素分析: 526.13; 実測値 526.16.
実施例M114、工程e
Figure 0005314053
二量体1dの製造に従って、エステルM114eを臭化物M114dおよびボロン酸エステル1cから製造した。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 12.18/12.00/11.91/11.83 (4つのbr s, 2H), 8.11-7.03 (m, 14H), 5.10 (s, 2H), 4.85-4.78 (m, 2H), 3.55 (app br s, 2H), 3.37 (m, 2H), 2.29-1.80 (m, 8H), 1.41/1.16 (2つのs, 18H). LC (条件1): RT = 1.54分; LC/MS: [M+H]+ C44H51N6O6についての元素分析: 759.39; 実測値 759.63.
実施例M114、工程f
Figure 0005314053
ベンジルエステルM114e(1.005g、1.325mmol)および10% Pd/C(236mg)のMeOH混合溶液(20mL)をH2の風船下で5時間撹拌した。反応混合物を次いでMeOHおよびCH2Cl2の1:1混合物で処理し、珪藻土(セライト(登録商標)−521)のパッドを通して濾過し、濾液をロータリーエバポレーターにかけて(rotervaped)、酸M114f(840mg)(鈴木カップリング工程からの持ち越し(carryover)であるPh3POが混入している)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 12.17/11.98/11.89/11.81 (4つのapp br s, 2H), 8.04-7.31 (m, 9H), 4.85-4.78 (m, 2H), 3.55 (app br s, 2H), ~3.37 (m, 2H, 水のシグナルと重複している) 2.27-1.84 (m, 8H), 1.41/1.16 (2つのs, 18H). LC (条件1): RT = 1.37分; LC/MS: [M+H]+ C37H45N6O6についての元素分析: 669.34; 実測値 669.53.
実施例M114、工程g
Figure 0005314053
4N HCl/ジオキサン(8.0mL)およびCH2Cl2(2.0mL)をカルバミン酸エステルM114f(417mg、0.623mmol)に連続して加え、混合物を5.5時間勢いよく撹拌し、次いで揮発性成分を減圧留去して、ピロリジンM114gのHCl(.4×)塩(487mg)(Ph3PO不純物が混入している)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz) D2O交換の後: δ 8.23 (d, J = 1.7, 1H), 8.09-8.04 (m, 3H), 7.92 (d, J = 8.3, 2H), 7.53 (d, J = 8.1, 1H), 7.48 (d, J = 8.3, 2H), 5.00 (app br t, J = 8.3, 1H), 4.90 (app br t, J = 8.4, 1H), 3.6-3.3 (m, 4H), 2.5-1.99 (m, 8H). LC (条件1): RT = 0.92分; LC/MS: [M+H]+ C27H29N6O2についての元素分析: 469.24; 実測値 469.31.
実施例M114
HATU(79.9mg、0.21mmol)を、ピロリジンM114g.4HCl(80mg、0.13mmol)、Cap−51(92.4mg、0.527mmol)およびi−Pr2EtN(160μL、0.919mmol)のDMF溶液(3.0mL)に加え、反応混合物を周囲条件で2時間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、残渣を、MCX(MeOH洗浄;2.0M NH3/MeOH溶離)および逆相HPLC(CH3CN/H2O/NH4OAc)の組合せで精製して、実施例M114の酢酸塩を得た。LC(条件1):RT=1.20分;均一性指数>98。
LC/MS: [M+H]+ C41H51N8O8についての元素分析: 783.38; 実測値 783.34. HRMS [M+H]+ C41H51N8O8についての元素分析: 783.3830; 実測値 783.3793.
実施例M118
((1S)−1−(((2S)−2−(5−(2'−カルバモイル−4'−(2−((2S)−1−((2S)−2−((メトキシカルボニル)アミノ)−3−メチルブタノイル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)カルボニル)−2−メチルプロピル)カルバミン酸メチル
Figure 0005314053
実施例M118、工程a
Figure 0005314053
Et3N(300μL、2.15mmol)を、酸M114f(198.3mg、0.297mmol)、HOBt(94.2mg、0.697mmol)、EDCI(0.66mmol)、NH4Cl(101mg、1.89mmol)のDMF混合溶液(8.0mL)に加え、周囲条件で17時間撹拌した。0.45μmフィルターを通して反応混合物を濾過し、揮発性成分を減圧留去し、残渣をCH2Cl2と水の間で分液した。有機層を濃縮し、生じた粗物質を逆相HPLC(MeOH/H2O/TFA)で精製した。
上記の生成物を25% TFA/CH2Cl2(4.0mL)で処理し、反応混合物を周囲条件で2.5時間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、残渣を遊離塩基にして(MCX; MeOH洗浄;2.0M NH3/MeOH溶離)、アミドM118a(67.2mg)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 11.83 (br s, 2H), 7.81-7.80 (m, 2H), 7.73 (d, J = 8.3, 2H), 7.65 (br s, 1H), 7.52 (br S, 1H), 7.44 (br s, 1H), 7.41 (d, J = 8.3, 2H), 7.36 (d, J = 8.3, 1H), 7.31 (br s, 1H), 4.16 (app t, J = 7.2, 2H), 3.00-2.94 (m, 2H), 2.88-2.82 (m, 2H), 2.10-2.01 (m, 2H), 1.94-1.85 (m, 2H), 1.83-1.66 (m, 4H). LC (条件1): RT = 0.89分; 均一性指数>95. LC/MS: [M+H]+ C27H30N7Oについての元素分析: 468.25; 実測値 468.24.
実施例M118
実施例1に記載した手順に従って、実施例M118のTFA塩を、中間体M118aおよびCap−51から製造した。LC(条件1):RT=1.16分; 均一性指数97%。
LC/MS: [M+H]+ C41H52N9O7についての元素分析: 782.40; 実測値 782.40. HRMS: [M+H]+ C41H52N9O7についての元素分析: 782.3990; 実測値 782.3979.
実施例M119
((1S)−1−(((2S)−2−(5−(2−(ヒドロキシメチル)−4'−(2−((2S)−1−((2S)−2−((メトキシカルボニル)アミノ)−3−メチルブタノイル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)カルボニル)−2−メチルプロピル)カルバミン酸メチル
Figure 0005314053
実施例M119、工程a
Figure 0005314053
DIBAL−H(8.0mLの1.0M/CH2Cl2、8.0mmol)を、ベンジルエステルM114e(1.216g、1.60mmol)の氷水で冷却したCH2Cl2溶液(20mL)に滴下して加え、反応混合物を1時間撹拌し、さらなるDIBAL−H(0.5mLの1.0M/CH2Cl2、0.5mmol)を加え、〜2.5時間撹拌し続けた。反応を過剰の飽和NH4Cl溶液でクエンチし、混合物を水で希釈し、CH2Cl2(3×)で抽出した。有機相を合わせて、乾燥(MgSO4)し、濾過し、減圧濃縮した。生じた粗物質をバイオタージ(100g シリカゲル;2〜6% MeOH/EtOAc)で精製して、オフホワイトの泡として、アルコールM119a(610mg)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 12.23 (br s, 0.19 H), 12.17 (br s, 0.19H), 11.89 (br s, 0.81H), 11.82 (br s, 0.81H), 7.97 (s, 0.81H), 7.84 (s, 0.19H), 7.78 (d, J = 8.1, 1.62H), 7.69-7.20 (m, 6.38H), 5.21-5.15 (m, 1H), 4.86-4.78 (m, 2H), 4.49-4.45 (m, 2H), ~3.54 (m, 2H), 3.40-3.34 (m, 2H), 2.30-1.80 (m, 8H), 1.41/1.17 (2つのs, 18H). LC (条件1): RT = 1.36分 LC/MS: [M+H]+ C37H47N6O5についての元素分析: 655.36; 実測値 655.34.
実施例M119、工程b
Figure 0005314053
25% TFA/CH2Cl2(3.0mL)をカルバミン酸エステルM119a(105mg、0.160mmol)に加え、混合物を周囲条件で4.5時間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、残渣を遊離塩基にして(MCX;MeOH洗浄;2.0M NH3/MeOH溶離)、ピロリジンM119b(位置化学が不明のそのトリフルオロアセチル化誘導体が混入している)を得た。サンプルをMeOH(1.5mL)に溶解し、1.0M NaOH/H2O(300μL、0.3mmol)で処理し、混合物を2.75時間撹拌した。それを次いでMCX精製(MeOH洗浄;2.0M NH3/MeOH溶離)に直接供して、白色固形物のフィルムとして、化合物M119b(63.8mg)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 11.82 (br s, 2H), 7.96 (s, 1H), 7.77 (d, J = 8.0, 2H), 7.66 (d, J= 8.0, 1H), 7.46 (br s, 1H), 7.42 (br s, 1H), 7.36 (d, J = 8.0, 2H), 7.21 (d, J = 8.0, 1H), 5.16 (app br s, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.16 (app t, J = 7.1, 2H), 3.00-2.82 (2つのm, 4H; 積分(integration)に含まれていなかったピロリジンNHからの幅広いベースラインシグナルがこの領域に存在する), 2.10-2.01 (m, 2H), 1.94-1.85 (m, 2H), 1.83-1.67 (m, 4H). LC (条件1): RT = 0.78分 LC/MS: [M+H]+ C27H31N6Oについての元素分析: 455.26; 実測値 455.27.
実施例M119
ACN/H2O/NH4OAc溶媒系による逆相HPLCを精製工程に用いたことを除いては、実施例1に記載した手順に従って、実施例M119を化合物M119bおよびCap−51から製造した。LC(条件1):RT=1.15分;均一性指数98%。
LC/MS: [M+H]+ C41H53N8O7についての元素分析: 769.40; 実測値 769.40. HRMS: [M+H]+ C41H53N8O7についての元素分析: 769.4037; 実測値 769.4023.
実施例M120
((1S)−1−(((2S)−2−(5−(2−((ジメチルアミノ)メチル)−4'−(2−((2S)−1−((2S)−2−((メトキシカルボニル)アミノ)−3−メチルブタノイル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)カルボニル)−2−メチルプロピル)カルバミン酸メチル
Figure 0005314053
実施例M120、工程a
Figure 0005314053
CH2Cl2(6.0mL)を混合アルコールM119a(501mg、0.765mmol)、TPAP(29.1、0.083mmol)および4−メチルモルホリンN−オキシド(135.8mg、1.159mmol)に加え、生じた不均一な混合液を周囲条件で14.5時間勢いよく撹拌した。追加のTPAP(11.0mg、0.031mmol)および4−メチルモルホリンN−オキシド(39mg、0.33mmol)を加え、さらに24時間撹拌し続けた。珪藻土(セライト(登録商標))を通して混合物を濾過し、濾液をロータリーエバポレーターにかけて、生じた粗物質をバイオタージ(2% MeOH/EtOAc)で精製して、黄色粘性油として、アルデヒドM120a(195.6mg)を得た。
LC (条件1): RT = 1.37分 LC/MS: [M+H]+ C37H45N6O5についての元素分析: 653.35; 実測値 653.40.
実施例M120、工程b
Figure 0005314053
NaCNBH3(33mg、0.50mmol)をアルデヒドM120a(195.6mg、0.30mmol)のMeOH溶液(3.0mL)およびMe2NH(200μLの40% H2O溶液)に1回で加え、反応混合物を4時間撹拌した。揮発性成分を減圧留去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィ(サンプルをシリカゲルメッシュとしてロードした;3〜15% MeOH/CH2Cl2)で精製して、オフホワイトの泡として、アミンM120b(120mg)を得た。
LC (条件1): RT = 1.32分 LC/MS: [M+H]+ C39H52N7O4についての元素分析: 682.41; 実測値 682.42.
実施例M120、工程c
Figure 0005314053
化合物1dからの化合物1eの製造に記載したプロトコールを用いることによって、カルバミン酸エステルM120bを化合物M120cに変換した。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 11.82 (br s, 2H), 7.87 (s, 1H), 7.77 (d, J = 8.0, 2H), 7.65 (d, J = 7.8, 1H), 7.45/7.43 (重複している2つのbr s, 2H), 7.37 (d, J = 7.8, 2H), 7.21 (d, J = 7.8, 1H), 4.87 (m, 0.1H), 4.17 (m, 1.90H), ~3.3 (水のシグナルに重複しているMe2NCH2のシグナル), 3.01-2.94 (m, 2H), 2.89-2.83 (m, 2H), 2.10 (s, 6H), 2.10-2.01 (m, 2H), 1.94-1.85 (m, 2H), 1.81-1.67 (m, 4H). LC (条件1): RT = 0.79分 LC/MS: [M+H]+ C29H36N7についての元素分析: 482.30; 実測値 482.35.
実施例M120
実施例1に記載した手順に従って、実施例M120のTFA塩をピロリジンM120cおよびCap−51から製造した。
LC (条件1): RT = 1.06分; 均一性指数96%.
LC/MS: [M+H]+ C43H58N9O6についての元素分析: 796.45; 実測値 796.48. HRMS: [M+H]+ C43H58N9O6についての元素分析: 796.4510; 実測値 796.4515.
実施例M121
((2−((ジメチルアミノ)メチル)−4,4'−ビフェニルジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル(2S)−2,1−ピロリジンジイル((1R)−2−オキソ−1−フェニル−2,1−エタンジイル)))ビスカルバミン酸ジメチル
Figure 0005314053
実施例1に記載した手順に従って、実施例M121のTFA塩を化合物M120cおよびCap−4から製造した。
LC (条件1): RT = 1.15分; 均一性指数>98%.
LC/MS: [M+H]+ C49H54N9O6についての元素分析: 796.45; 実測値 864.46. HRMS: [M+H]+ C49H54N9O6についての元素分析: 864.4197; 実測値 864.4222.
実施例M122
((1S)−1−(((1S,3S,5S)−3−(5−(4'−(2−((1S,3S,5S)−2−((2S)−2−((メトキシカルボニル)アミノ)−3−メチルブタノイル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−3−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサ−2−イル)カルボニル)−2−メチルプロピル)カルバミン酸メチル
Figure 0005314053
実施例M122、工程a
Figure 0005314053
ジイソプロピルエチルアミン(1.81mL、10.4mmol)を、(1S,3S,5S)−2−(tert−ブトキシカルボニル)−2−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−カルボン酸(2.36g、10.4mmol)および(2−(4'−(2−ブロモアセチル)ビフェニル−4−イル)−2−オキソエチル)ブロモニウム(2.0g、5.05mmol)のアセトニトリル溶液(20mL)にゆっくりと加え、反応混合物を周囲条件で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させて、残渣を酢酸エチルと水(1:1、各40mL)の間で分液した。有機層を、飽和NaHCO3(2×10mL)、食塩水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濾過し、減圧濃縮して、粘性琥珀油として、ケトエステルM122a(3.58g)を得て、それは冷蔵庫で保存すると凝固した。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 8.20 (m, 4H), 7.97 (d, J = 8.5, 4H), 5.71-5.48 (m, 4H), 4.69 (m, 2H), 3.44 (m, 2H), 3.3 (m, 2H), 2.76-2.67 (m, 2 H), 2.27 (m, 2H), 1.60 (m, 2H), 1.44/1.38 (2つのs, 18H), 0.78 (m, 2H), 0.70 (m, 2H). LC (条件1): RT = 1.70分; LC/MS: 分子のイオンは検出されなかった。
実施例M122、工程b
Figure 0005314053
酢酸アンモニウム(2.89g、37.5mmol)をケトエステルM122a(2.58g、3.75mmol)のトルエン溶液(20mL)に加え、ディーン・スターク装置を用いて形成する水と共沸させながら、生じた混合物を4.5時間120℃で加熱した。反応混合物を室温に冷却し、揮発性成分を減圧留去した。飽和NaHCO3溶液(10mL)を固形物に加え、混合物を30分間撹拌し、固形物を濾過し、減圧乾燥し、バイオタージ精製(28〜100% EtOAc/ヘキサン)に供して、淡黄色固形物として、イミダゾールM122b(0.6g)を得た。
LC (条件1): RT = 1.52分; LC/MS: [M+H]+ C38H45N6O4についての元素分析: 649.35; 実測値 649.78.
実施例M122、工程c
Figure 0005314053
4N HClのジオキサン溶液(5mL)をカルバミン酸エステルM122b(0.8g、1.2mmol)の氷水で冷却したジオキサン溶液(16mL)に加え、氷水浴を取り除き、混合物を周囲条件で4時間撹拌した。反応の間に形成した大量の固形物をスパチュラで砕いた。揮発性成分を減圧留去して、黄色固形物として、ピロリジンM122c(.4 HCl)(0.73g)を得た。
1H NMR (DMSO-d6, δ = 2.5 ppm, 400 MHz): δ 7.90 (d, J = 8.3, 4H), 7.84 (br s, 2H), 7.79 (d, J = 8.3, 4H), 5.24 (m, 2H), 3.38 (m, 2H), 2.71 (m, 2H), ~2.50 (2H, 溶媒のシグナルと重複している), 1.93 (m, 2H), 1.38 (m, 2H), 0.96 (m, 2H). LC (条件1): RT = 1.03分; LC/MS: [M+H]+ C28H29N6についての元素分析: 449.25; 実測値 449.59.
実施例M122
実施例1に記載した手順に従って、実施例M122のTFA塩を化合物M122cおよびCap−51から製造した。
LC (条件1): RT = 1.34分; LC/MS: [M+H]+ C42H51N8O6についての元素分析: 763.39; 実測値 763.73.
R節
スキーム1
Figure 0005314053
実施例R1.(1S,1'S)−1,1'−(5,5'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ビス(2−メチルプロパン−1,1−ジイル)ジカルバミン酸tert−ブチル(3)
Figure 0005314053
1,1'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(2−ブロモエタノン)(1)(5.14g、18.4mmol)およびN−Boc−L−バリン(8.00g、36.8mmol)の乾燥CH3CN溶液(40mL)をiPr2NEt(7.05mL、40.5mmol)で処理し、溶液を室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧留去し、生じたスラリーをEtOAcとH2Oの間で分液した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。有機層を合わせて、MgSO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮した。残渣をトルエン(100mL)に懸濁し、NH4OAc(14.2g、184.2mmol)を加えた。H2O(ディーン・スターク)を共沸留去しながら、混合物を16時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、乾燥するまで減圧濃縮した。残渣を0〜40% CH3CNのCH2Cl2溶液、次いで10% MeOHのCH2Cl2溶液で溶離するカラムクロマトグラフィ(バイオタージ)で精製して、黄色泡として、標題の化合物(5.77g、50%)を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 11.77 - 11.93 (m, 2H), 7.80 (s, br, 4H), 7.66 - 7.68 (m, 4H), 7.53 (s, br, 2H), 6.89 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 4.43 (app t, J = 8.2 Hz, 2H), 2.05 - 2.11 (m, 2H), 1.38 (s, 18H), 0.90 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 0.78 (d, J = 6.6 Hz, 6H). LCMS: C36H48N6O4についての元素分析: 628; 実測値: 629 (M+H)+.
実施例R2.(1R,1'R)−1,1'−(5,5'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ビス(2−メチルプロパン−1,1−ジイル)ジカルバミン酸tert−ブチル
Figure 0005314053
実施例R1における方法に従うが、1,1'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(2−ブロモエタノン)(1)およびN−Boc−D−バリンから出発して、標題の化合物を製造した。
LCMS: C36H48N6O4についての元素分析: 628; 実測値: 629 (M+H)+.
実施例R3.(1S,1'S)−1,1'−(5,5'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ビス(2−メチルプロパン−1−アミン)
Figure 0005314053
(1R,1'R)−1,1'−(5,5'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ビス(2−メチルプロパン−1,1−ジイル)ジカルバミン酸tert−ブチル(1.00g、1.59mmol)のCH2Cl2溶液(30mL)をTFA(20mL)に加え、溶液を室温で5時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残渣をCH2Cl2:MeOH(1:1)(約10mL)に溶解し、MCX陽イオン交換カートリッジ(Oasis)に吸収させた。該樹脂をMeOHで洗浄し、NH3のMeOH溶液(2M)で溶離することによって目的の物質を遊離させた。溶媒を減圧留去して、黄色泡として、標題の化合物(0.622g、91%)を得て、それは次の工程に使用するのに十分純粋であった。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 7.76 (app d, J = 8.4 Hz, 4H), 7.68 (app d, J = 8.4 Hz, 4H), 7.38 (s, 2H), 3.77 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 2.07 (sept, J = 7.0 Hz, 2H), 1.03 (d, J = 7.0 Hz, 6H), 0.88 (d, J = 7.0 Hz, 6H). LCMS: C26H32N6についての元素分析: 428; 実測値: 429 (M+H)+.
実施例R4.(1R,1'R)−1,1'−(5,5'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ビス(2−メチルプロパン−1−アミン)
Figure 0005314053
実施例R3に与えられる方法に従うが、(1R,1'R)−1,1'−(5,5'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ビス(2−メチルプロパン−1,1−ジイル)ジカルバミン酸tert−ブチルから出発して、標題の化合物を製造した。
LCMS: C26H32N6についての元素分析: 428; 実測値: 429 (M+H)+.
実施例R5:(4,4'−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−4,2−ジイル((1S)−2−メチル−1,1−プロパンジイル)イミノ((2S)−1−オキソ−1,2−プロパンジイル)))ビスカルバミン酸ジメチル
Figure 0005314053
(1S,1'S)−1,1'−(5,5'−(ビフェニル−4,4'−ジイル)ビス(1H−イミダゾール−5,2−ジイル))ビス(2−メチルプロパン−1−アミン)(120mg、0.280mmol)、(S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(124mg、0.840mmol)およびiPr2NEt(0.489mL、2.80mmol)のDMF溶液(5mL)をHATU(426mg、1.12mmol)で処理し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をH2OとEtOAcの間で分液し、層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。有機層を合わせて、減圧濃縮し、0〜40% CH3CNのCH2Cl2溶液、次いで10% MeOHのCH2Cl2溶液で溶離するカラムクロマトグラフィ(バイオタージ、25S)で精製した。適当な画分を減圧濃縮し、残渣を分取HPLC(CH3CN−H2O−TFA)で精製した。分取HPLC(CH3CN−H2O−NH4OAc)、続いて最終の分取HPLC(CH3CN−H2O−TFA)による2つの連続した精製によって、無色固形物として、標題の化合物のTFA塩(4.9mg、2%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CD3OD) δ 7.89 (s, 2H), 7.86 (s, 8H), 4.87 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 4.19 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.65 (s, 6H), 1.33 (d, J = 7.0 Hz, 6H), 1.14 (d, J = 7.0 Hz, 6H), 0.96 (d, J = 7.0 Hz, 6H). LCMS: C36H46N8O6についての元素分析: 686; 実測値: 687 (M+H)+.
表1A.適当なアミンおよび置換アミノ酸から出発して、以下を同様に製造した。
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
スキーム2
Figure 0005314053
実施例R15.(S)−1−(5−(4−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−2−メチルプロピルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 0005314053
2−ブロモ−1−(4−ブロモフェニル)エタノン(6.23g、22.3mmol)およびN−Boc−L−バリン(5.00g、23.0mmol)の乾燥CH3CN溶液(30mL)をiPr2NEt(4.40mL、25.3mmol)で処理し、溶液を室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧留去し、生じたスラリーをEtOAcとH2Oの間で分液した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。有機層を合わせて、MgSO4で乾燥し、濾過し、減圧濃縮して、黄色油を得た。
LCMS: C18H24BrNO5についての元素分析: 413, 415; 実測値: 412, 414 (M-H)-.
残渣をトルエン(60mL)に懸濁し、NH4OAc(8.61g、111.7mmol)を加えた。H2Oを共沸留去しながら(ディーン・スターク)、混合物を16時間加熱還流した。混合物を室温に冷却し、乾燥するまで減圧濃縮した。残渣を10% MeOHのCH2Cl2溶液で溶離するカラムクロマトグラフィ(バイオタージ)で精製して、黄色泡として、標題の化合物(8.55g、94%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 7.84 (s, 1H), 7.66 (app d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.64 (app d, J = 8.9 Hz, 2H), 4.65 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 2.23 - 2.27 (m, 1H), 1.42 (s, 9H), 1.07 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 0.93 (d, J = 6.5 Hz, 3H). LCMS: C18H24BrN3O2についての元素分析: 393, 395; 実測値: 394, 396 (M+H)+.
実施例R16.(R)−1−(5−(4−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−2−メチルプロピルカルバミン酸tert−ブチル
Figure 0005314053
実施例15に与えられる方法を用いるが、2−ブロモ−1−(4−ブロモフェニル)エタノンおよびN−Boc−D−バリンから出発して、標題の化合物を製造した。
1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 7.83 (s, 1H), 7.68 (app d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.64 (app d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.65 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 2.22 - 2.26 (m, 1H), 1.42 (s, 9H), 1.08 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.93 (d, J = 6.7 Hz, 3H). LCMS: C18H24BrN3O2についての元素分析: 393, 395; 実測値: 394, 396 (M+H)+.
実施例R17.(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 0005314053
(S)−1−(5−(4−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)−2−メチルプロピルカルバミン酸tert−ブチル(2.00g、5.07mmol)、(S)−2−(5−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.23g、5.07mmol)およびNaHCO3(1.49g、17.8mmol)のDME(50mL)および水(15mL)溶液を、排気し、かつN2を再充填することによって脱気した。
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.293g、0.254mmol)を加え、反応混合物を終夜100℃で加熱した。混合物を室温に冷却し、DMEを減圧留去した。残渣をH2OとEtOAcの間で分液し、層を分離した。水相をEtOAcで抽出し、有機層を合わせて、乾燥するまで減圧濃縮し、0〜40% CH3CNのCH2Cl2溶液、次いで0〜10% MeOHのCH2Cl2溶液のグラジエントで溶離するカラムクロマトグラフィ(バイオタージ)で精製した。茶色泡として、標題の化合物(2.05g、収率65%)を得た。この物質を次の工程にそのまま用いた。
LCMS: C36H46N6O4についての元素分析:626; 実測値: 627 (M+H)+.
実施例R17A.(S)−2−メチル−1−(5−(4'−(2−((S)−ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)プロパン−1−アミン
Figure 0005314053
(S)−2−(5−(4'−(2−((S)−1−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.05g、3.27mmol)のCH2Cl2溶液(20mL)に、TFA(5mL、64.9mmol)を加え、溶液を2時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、残渣をCH2Cl2:MeOH(1:1)(約10mL)に溶解し、MCX陽イオン交換カートリッジ(Oasis)に吸収させた。該樹脂をMeOHで洗浄し、NH3のMeOH溶液(2M)を用いた溶離によって、目的の物質を遊離させた。溶媒を減圧留去して、黄色泡として、標題の化合物(0.622g、91%)を得て、それは次の工程に使用するのに十分純粋であった。
1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 7.85 - 7.88 (m, 4H), 7.75 (m, app d, J = 8.2 Hz, 4H), 7.70 (app d, J = 5.8 Hz, 2H), 4.96 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 3.54 - 3.57 (m, 1H), 3.47 - 3.52 (m, 1H), 2.55 - 2.62 (m, 1H), 2.38 - 2.46 (m, 1H), 2.28 - 2.36 (m, 1H), 2.15 - 2.24 (m, 1H), 1.17 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.94 (d, J = 6.7 Hz, 3H). LCMS: C26H30N6についての元素分析: 426; 実測値: 427 (M+H)+.
実施例R18.N2−(メトキシカルボニル)−N−((1S)−1−(4−(4'−(2−((2S)−1−(N−(メトキシカルボニル)−L−バリル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−4−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−2−メチルプロピル)−L−バリンアミド
Figure 0005314053
磁気撹拌子を備えた50mL 一口フラスコに、(S)−2−メチル−1−(5−(4'−(2−((S)−ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)プロパン−1−アミン(80mg、0.188mmol)および(S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸(99mg、0.563mmol)のDMF溶液(5mL)を入れ、DIEA(0.328mL、1.875mmol)を加えた。この溶液にHATU(285mg、0.750mmol)を加え、反応液を室温で4時間撹拌した。反応混合物をH2OとEtOAcの間で分液し、層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。有機層を合わせて、減圧濃縮し、0〜40% CH3CNのCH2Cl2溶液、次いで10% MeOHのCH2Cl2溶液で溶離するカラムクロマトグラフィ(バイオタージ、25S)で精製した。適当な画分を減圧濃縮し、残渣を分取HPLC(CH3CN−H2O−TFA)で精製し、次いで分取HPLC(CH3CN−H2O−NH4OAc)で精製して、無色固形物として、標題の化合物(31.8mg、23%)を得た。
1H NMR (500 MHz, CD3OD) δ 7.71 (m, 4H), 7.64 - 7.67 (m, 4H), 7.35 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 5.33 - 5.34 (m, 0.2H), 5.17 (dd, J = 7.6, 5.5 Hz, 0.8H), 4.77 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 4.22 および 4.10 (d, J = 7.6 Hz, 1H, 回転異性体 4:1の比), 3.97 - 4.01 (m, 1H), 3.94 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 3.84 - 3.89 (m, 1H), 3.64 (s, 6H), 2.28 - 2.35 (m, 1H), 2.18 - 2.27 (m, 3H), 1.98 - 2.08 (m, 3H), 1.05 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.98 および 0.94 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.90 (d, J = 6.7 Hz, 6H), 0.88 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.86 (d, J = 6.7 Hz, 3H). LCMS: C40H52N8O6についての元素分析: 740; 実測値: 741 (M+H)+.
表2A.適当なアミンおよび置換アミノ酸から出発して、以下を同様に製造した。
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
Figure 0005314053
実施例R29.
Figure 0005314053
磁気撹拌子を備えた50mL 一口フラスコに、実施例Eからの化合物(150mg、180mmol)のメタノール溶液(5mL)を入れた。この溶液に、パラジウム炭素10%(100mg)のメタノールのスラリー溶液(2mL)を加えた。混合物を水素(60psi)でパージした。混合物を室温で終夜Parrにおいて振とうした。反応器の内容物をLC−MSで分析し、20%の完了を示した。水酸化パラジウム/炭素 20%(100mg)の酢酸のスラリー溶液(2mL)を加えた。混合物を水素でパージし、水素(60psi)を用いたパール・シェーカー(Parr shaker)において週末にかけて振とうした。セライトのパッドを通して反応液を濾過し、濾液を減圧蒸発させた。残渣を分取HPLC(CH3CN−H2O−TFA)で精製して、白色固形物として、該化合物(実施例29、32mg、収率23%)を得た。
LCMS: C39H50N8O7についての元素分析: 742; 実測値: 743 (M+H)+
Figure 0005314053
スキーム3
Figure 0005314053
実施例R30.N−(5−(4−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)アセトアミド
Figure 0005314053
2−ブロモ−1−(4−ブロモフェニル)エタノン(2.00g、7.20mmol)およびアセチルグアニジン(2.18g、21.6mmol)のDMF混合溶液(40mL)を室温で48時間撹拌した。溶液を乾燥するまで減圧濃縮し、生じた茶色固形物は次の工程に使用するのに十分純粋であった。
LCMS: C11H10BrN3Oについての元素分析: 279, 281; 実測値: 280, 282 (M+H)+.
実施例R31.(S)−2−(5−(4'−(2−アセトアミド−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
Figure 0005314053
N−(5−(4−ブロモフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)アセトアミド(0.604g、2.16mmol)、(S)−2−(5−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.950g、2.16mmol)、NaHCO3(0.636g、7.57mmol)のDME(20mL)およびH2O(5mL)混合溶液を、排気し、かつN2(×3)を再充填することによって脱気した。溶液に、Pd(PPh34(0.125g、0.11mmol)を加え、懸濁液を24時間125℃で加熱した。混合物を乾燥するまで減圧蒸発させ、残渣を0〜10% MeOHのCH2Cl2溶液のグラジエントで溶離するカラムクロマトグラフィ(バイオタージ)で精製した。該物質を次いで分取HPLC(CH3CN−H2O−NH4OAc)で精製して、無色固形物として、標題の化合物を得た。
7.76 (app dd, J = 8.4, 2.2 Hz, 4H), 7.69 (app d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.66 (app d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.45 (s, 1H), 7.23 (s, 1H), 3.66 - 3.72 (m, 1H), 3.48 - 3.53 (s, 1H), 2.34 - 2.46 (m, 1H), 2.18 (s, 3H), 1.96 - 2.10 (m, 3H), 1.46, 1.25 (s, 9H, 回転異性体、1:2の比). LCMS: C29H32N6O3についての元素分析: 512; 実測値: 513, 282 (M+H)+.
実施例R32.(S)−5−(4'−(2−(ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−アミン
Figure 0005314053
工程1.(S)−2−(5−(4'−(2−アセトアミド−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(55.0mg、0.11mmol)のCH2Cl2(5mL)およびTFA(1mL)溶液を室温で3時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、標題の化合物のTFA塩(55.0mg)を得て、それを次の工程に直接用いた。
LCMS: C24H24N6Oについての元素分析: 412; 実測値: 413 (M+H)+.
工程2.工程1からの茶色油を25% 濃HClのMeOH溶液(10mL)中で懸濁し、3時間加熱還流した。揮発物を減圧留去し、残渣を分取HPLC(CH3CN−H2O−TFA)で精製して、標題の化合物のTFA塩(20mg、42%)を得た。
LCMS: C22H22N6についての元素分析: 370; 実測値: 371 (M+H)+.
実施例R33.(S)−2−メトキシカルボニルアミノ−N−(5−(4'−(2−((S)−1−((S)−2−メトキシカルボニルアミノ−3−メチルブタノイル)ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−イル)−3−メチルブタンアミド
Figure 0005314053
(S)−5−(4'−(2−(ピロリジン−2−イル)−1H−イミダゾール−5−イル)ビフェニル−4−イル)−1H−イミダゾール−2−アミントリフルオロ酢酸塩(20mg、0.04mmol)、(S)−2−(メトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸(25mg、0.14mmol)およびiPr2NEt(0.09mL、0.53mmol)のDMF溶液(5mL)に、HATU(54mg、0.14mmol)を加えた。溶液を3時間撹拌し、次いでH2Oに注いだ。混合物を乾燥するまで減圧濃縮し、残渣を分取HPLC(CH3CN−H2O−TFA)で精製して、標題の化合物を得て、出発物質を回収した。回収した出発物質を反応条件に再び付し、上記のように精製した。2ロット(two lots)の生成物を次いで分取HPLC(CH3CN−H2O−NH4OAc)で精製して、黄褐色固形物として、標題の化合物(18mg、76%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.80 - 7.88 (m, 9H), 7.56 (s, 1H), 5.24 (app t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 4.18 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 4.08 - 4.13 (m, 1H), 3.83 - 3.90 (m, 1H), 3.68 (s, 3H), 3.65 (s, 3H), 2.54 - 2.63 (m, 1H), 2.17 - 2.30 (m, 4H), 2.01 - 2.09 (m, 1H). LCMS: C36H44N8O6についての元素分析: 684; 実測値: 685 (M+H)+.
適当な出発物質を用いて、以下の実施例を上記の実施例に記載したように製造した:
Figure 0005314053
実施例R34
Figure 0005314053
実施例R35
Figure 0005314053
実施例R36
Figure 0005314053
実施例R37
生物学的活性
本開示においてHCVレプリコンアッセイが利用され、共同所有された(commonly owned)PCT/US2006/022197およびO’Boyle et. al. Antimicrob Agents Chemother. 2005 Apr;49(4):1346-53に記載されているように、製造され、遂行され、および検証された。
HCV 1b−377−neo レプリコン細胞を用いて、現在記載されている一連の化合物、並びにNS5AにおけるY2065H変異のために化合物Aに耐性を示す細胞(出願PCT/US2006/022197に記載)を試験した。試験された化合物は、化合物Aに耐性を有する細胞において、野生型細胞よりも10倍弱を超える阻害活性を有することが測定され、2つの一連の化合物の間で作用機序が関連していることが示された。したがって、本開示の化合物は、HCV NS5Aタンパク質の機能を阻害するのに有効であり、出願PCT/US2006/022197および共同所有されたWO/O4014852に先に記載されたものと同様に併用すると有効であると理解されうる。さらに、本開示の化合物は、HCV 1b遺伝子型に対して有効でありうる。本開示の化合物が複数の遺伝子型のHCVを阻害しうることもまた理解されるべきである。表2によって、HCV 1b遺伝子型に対する、代表的な本開示の化合物のEC50値が示される。一つの態様において、本開示の化合物は、1a、1b、2a、2b、3a、4a、および5aの遺伝子型に対して活性を有する。HCV 1bに対するEC50の範囲は以下のとおりである:A=1〜10μM;B=100〜999nM;C=1〜99nM;およびD=1〜999pM。
本開示の化合物は、NS5A阻害に加えた機構、またはNS5A阻害以外の機構によってHCVを阻害しうる。一つの態様において、本開示の化合物はHCVレプリコンを阻害し、別の態様において、本開示の化合物はNS5Aを阻害する。
表2
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本開示が前述の実施例に限らないこと、およびそれがその本質的な特性からはずれることなく、他の特定の形態で実施されうることは、当業者にとって明らかである。したがって、該実施例がすべての点で例示的であり、制限的でないとみなされることが望ましく、引用は、前述の実施例に対してよりもむしろ、添付の特許請求の範囲に対してなされることが望ましく、そのため、特許請求の範囲の同等の意味および範囲に入るすべての変化は、そこに含まれるものと意図される。
本開示の化合物は、NS5A阻害に加えた機構、またはNS5A阻害以外の機構によってHCVを阻害しうる。一つの態様において、本開示の化合物はHCVレプリコンを阻害し、別の態様において、本開示の化合物はNS5Aを阻害する。本開示の化合物は複数の遺伝子型のHCVを阻害しうる。

Claims (26)

  1. (4,4’−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−4,2−ジイル((1S)−2−メチル−1,1−プロパンジイル)イミノ((2S)−1−オキソ−1,2−プロパンジイル)))ビスカルバミン酸ジメチル;
    (4,4’−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−4,2−ジイル((1S)−2−メチル−1,1−プロパンジイル)イミノ((2S,3R)−3−メトキシ−1−オキソ−1,2−ブタンジイル)))ビスカルバミン酸ジメチル;
    (4,4’−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−4,2−ジイル((1S)−2−メチル−1,1−プロパンジイル)イミノ((2S)−3−メチル−1−オキソ−1,2−ブタンジイル)))ビスカルバミン酸ジメチル;
    (4,4’−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−4,2−ジイル((1S)−2−メチル−1,1−プロパンジイル)イミノ((2S)−4−メトキシ−1−オキソ−1,2−ブタンジイル)))ビスカルバミン酸ジメチル;
    (4,4’−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−4,2−ジイル((1R)−2−メチル−1,1−プロパンジイル)イミノ((2S)−3−メチル−1−オキソ−1,2−ブタンジイル)))ビスカルバミン酸ジメチル;
    (4,4’−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−4,2−ジイル((1R)−2−メチル−1,1−プロパンジイル)イミノ((2S)−1−オキソ−1,2−プロパンジイル)))ビスカルバミン酸ジメチル;
    (4,4’−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−4,2−ジイル((1R)−2−メチル−1,1−プロパンジイル)イミノ((2S)−4−メトキシ−1−オキソ−1,2−ブタンジイル)))ビスカルバミン酸ジメチル;
    (4,4’−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−4,2−ジイル((1R)−2−メチル−1,1−プロパンジイル)イミノ((2S,3R)−3−メトキシ−1−オキソ−1,2−ブタンジイル)))ビスカルバミン酸ジメチル;
    (4,4’−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−4,2−ジイル((1R)−2−メチル−1,1−プロパンジイル)イミノ((2R)−3−メチル−1−オキソ−1,2−ブタンジイル)))ビスカルバミン酸ジメチル;
    (4,4’−ビフェニルジイルビス(1H−イミダゾール−4,2−ジイル((1S)−2−メチル−1,1−プロパンジイル)イミノ((2R)−3−メチル−1−オキソ−1,2−ブタンジイル)))ビスカルバミン酸ジメチル;
    2−(メトキシカルボニル)−N−((1S)−1−(4−(4’−(2−((2S)−1−(N−(メトキシカルボニル)−L−バリル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−4−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−2−メチルプロピル)−L−バリンアミド;
    ((1S,2R)−2−メトキシ−1−(((2S)−2−(4−(4’−(2−((1S)−1−((N−(メトキシカルボニル)−O−メチル−L−トレオニル)アミノ)−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)カルボニル)プロピル)カルバミン酸メチル;
    ((1S)−3−メトキシ−1−(((2S)−2−(4−(4’−(2−((1S)−1−((N−(メトキシカルボニル)−O−メチル−L−ホモセリル)アミノ)−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)カルボニル)プロピル)カルバミン酸メチル;
    ((1S)−2−((2S)−2−(4−(4’−(2−((1S)−1−((N−(メトキシカルボニル)−L−アラニル)アミノ)−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)−1−メチル−2−オキソエチル)カルバミン酸メチル;
    2−(メトキシカルボニル)−N−((1R)−1−(4−(4’−(2−((2S)−1−(N−(メトキシカルボニル)−L−バリル)−2−ピロリジニル)−1H−イミダゾール−4−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−2−メチルプロピル)−L−バリンアミド;
    ((1S,2R)−2−メトキシ−1−(((2S)−2−(4−(4’−(2−((1R)−1−((N−(メトキシカルボニル)−O−メチル−L−トレオニル)アミノ)−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)カルボニル)プロピル)カルバミン酸メチル;
    ((1S)−3−メトキシ−1−(((2S)−2−(4−(4’−(2−((1R)−1−((N−(メトキシカルボニル)−O−メチル−L−ホモセリル)アミノ)−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)カルボニル)プロピル)カルバミン酸メチル;
    ((1S)−2−((2S)−2−(4−(4’−(2−((1R)−1−((N−(メトキシカルボニル)−L−アラニル)アミノ)−2−メチルプロピル)−1H−イミダゾール−4−イル)−4−ビフェニリル)−1H−イミダゾール−2−イル)−1−ピロリジニル)−1−メチル−2−オキソエチル)カルバミン酸メチ
    から選択される化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  2. Figure 0005314053
    Figure 0005314053
    Figure 0005314053
    Figure 0005314053
    から選択される化合物、またはその医薬的に許容される塩。
  3. 請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される担体を含む組成物。
  4. 抗HCV活性を有する1種または2種のさらなる化合物をさらに含む、請求項3に記載の組成物。
  5. 前記さらなる化合物の少なくとも1つが、インターフェロンまたはリバビリンである、請求項4に記載の組成物。
  6. 前記インターフェロンが、インターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、およびリンパ芽球インターフェロンタウから選択される、請求項5に記載の組成物。
  7. 前記さらなる化合物の少なくとも1つが、インターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞応答の発生を増強する化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、イミキモド、リバビリン、イノシン5’−一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンから選択される、請求項4に記載の組成物。
  8. 前記さらなる化合物の少なくとも1つが、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCVエントリー、HCVアセンブリー、HCVイグレス、HCV NS5Aタンパク質、およびIMPDHから選択される標的の機能を阻害して、HCV感染症の治療に有効である、請求項4に記載の組成物。
  9. 請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される担体を含む組成物。
  10. 抗HCV活性を有する1種または2種のさらなる化合物をさらに含む、請求項9に記載の組成物。
  11. 前記さらなる化合物の少なくとも1つが、インターフェロンまたはリバビリンである、請求項10に記載の組成物。
  12. 前記インターフェロンが、インターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、およびリンパ芽球インターフェロンタウから選択される、請求項11に記載の組成物。
  13. 前記さらなる化合物の少なくとも1つが、インターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞応答の発生を増強する化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、イミキモド、リバビリン、イノシン5’−一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンから選択される、請求項10に記載の組成物。
  14. 前記さらなる化合物の少なくとも1つが、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCVエントリー、HCVアセンブリー、HCVイグレス、HCV NS5Aタンパク質、およびIMPDHから選択される標的の機能を阻害して、HCV感染症の治療に有効である、請求項10に記載の組成物。
  15. 請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩を含む、HCV感染症の治療剤。
  16. 請求項1に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩の前、後もしくは同時に、抗HCV活性を有する1種もしくは2種のさらなる化合物を投与することをさらに特徴とする、請求項15に記載の治療剤。
  17. 前記さらなる化合物の少なくとも1つが、インターフェロンまたはリバビリンである、請求項16に記載の治療剤。
  18. 前記インターフェロンが、インターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、およびリンパ芽球インターフェロンタウから選択される、請求項17に記載の治療剤。
  19. 前記さらなる化合物の少なくとも1つが、インターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞応答の発生を増強する化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、イミキモド、リバビリン、イノシン5’−一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンから選択される、請求項16に記載の治療剤。
  20. 前記さらなる化合物の少なくとも1つが、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCVエントリー、HCVアセンブリー、HCVイグレス、HCV NS5Aタンパク質、およびIMPDHから選択される標的の機能を阻害して、HCV感染症の治療に有効である、請求項16に記載の治療剤。
  21. 請求項2に記載の化合物、またはその医薬的に許容される塩を含む、HCV感染症の治療剤。
  22. 請求項2に記載の化合物またはその医薬的に許容される塩の前、後もしくは同時に、抗HCV活性を有する1種もしくは2種のさらなる化合物を投与することをさらに特徴とする、請求項21に記載の治療剤。
  23. 前記さらなる化合物の少なくとも1つが、インターフェロンまたはリバビリンである、請求項22に記載の治療剤。
  24. 前記インターフェロンが、インターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、およびリンパ芽球インターフェロンタウから選択される、請求項23に記載の治療剤。
  25. 前記さらなる化合物の少なくとも1つが、インターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞応答の発生を増強する化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、イミキモド、リバビリン、イノシン5’−一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンから選択される、請求項22に記載の治療剤。
  26. 前記さらなる化合物の少なくとも1つが、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCVエントリー、HCVアセンブリー、HCVイグレス、HCV NS5Aタンパク質、およびIMPDHから選択される標的の機能を阻害して、HCV感染症の治療に有効である、請求項22に記載の治療剤。
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