JP5311142B2 - ガラス板の製造方法およびその製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガラス板の製造方法およびその製造装置に関し、特にフロート法を用いたガラス板の製造技術に関する。
周知のように、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどのフラットパネルディスプレイ(以下、単にFPDという)用ガラス基板の製作に際しては、複数枚のガラス基板が1枚の素板ガラス(マザーガラス)から作り出される手法が採用されるに至っている。そして、近年のFPD用ガラス基板の大型化に伴って、ガラスメーカー等で製造されるマザーガラスについても大型化が推進されている。
この種のマザーガラスとなるガラス板を製造する手法としては、溶融ガラスを水平方向に引出して溶融スズ等の溶融金属が貯溜されたフロートバス上で所定の形状に成形するフロート法が公知となっている。
ここで、フロート法について詳述すると、まず溶融ガラスをフロートバスと呼ばれる溶融スズ槽に供給し、供給した溶融ガラスを公知のトップロール等の成形装置により水平方向に引出すことで、所要の厚み寸法および幅寸法を有する帯状のガラス(通常、ガラスリボンと呼ばれる)を成形する。そして、上述のようにして成形されたガラスリボンを、ドロスボックスと呼ばれるフロートバスの出口領域を経て徐冷炉で徐冷および冷却した後、当該ガラスリボンを所定の大きさに切断することでマザーガラスとなるガラス板が製造される。
また、ドロスボックスや徐冷炉には、通常、複数の搬送ローラーが配設されており、これら複数の搬送ローラーを上記トップロールと協働させることによりガラスリボンの成形を行うと共に、このガラスリボンをドロスボックスおよび徐冷炉に搬送するようになっている。
この種の製造方法においては、比重差で溶融スズ上に浮かせた溶融ガラスを所定の方向に引出すことでガラスリボンを成形することになるため、成形されたガラスリボンの下面に溶融スズが付着し易い。そのため、ガラスリボンの下面に付着した溶融スズが搬送ローラーの表面に転着して冷却されると、その後に引出される後続のガラスリボンの下面に微小な傷を付けるおそれがある。あるいは、転着した溶融スズが後続のガラスリボンの下面に付着し、当該下面に付着した状態で冷却されることで製品の欠陥となるおそれもある。
そこで、従来のフロート法によるガラス板の製造方法においては、例えば下記特許文献1に開示のように、搬送ローラーの鉛直下方に、搬送ローラーの表面に付着した溶融スズを除去するための除去部材を設置し、この除去部材を回転中の搬送ローラーの表面に摺接させるようにしている。
上記のように除去部材を搬送ローラーに摺接させることで、搬送ローラーの表面に付着した溶融スズが除去部材により取り除かれる。そのため、従来では、上記方法を採用することにより、搬送ローラーの表面に転着した溶融スズがガラスリボンの下面を傷付ける事態を防止し、あるいは、ガラスリボンの下面に付着した溶融スズが欠陥として製品に残る事態を防止するようにしていた。
除去部材には、通常、下記特許文献1に開示のように、カーボン製の板状体が使用されるが、上記除去部材はドロスボックスの内部等に配置される関係上、600℃から700℃の高温雰囲気に曝される。そのため、微量の外気(正確には外気に含まれる酸素)が存在するだけで容易に除去部材が酸化し、劣化する事態を招き得る。また、上記除去部材の劣化により搬送ローラーと除去部材との間にわずかでも隙間が生じると、その隙間からフロートバスに向けて外気が侵入するため、さらに除去部材の劣化が進行し、もしくはよりフロートバスに近い側の搬送ローラーに摺接配置した除去部材にまで酸化が及ぶといった悪循環が起こり得る。また、除去部材の劣化が進行することで除去部材と搬送ローラーとの摩擦抵抗が小さくなると、当該除去部材が、搬送ローラーの表面に付着した溶融スズを除去するのに十分な機能を発揮できなくなる問題も生じる。
上記酸化による不具合を解消するための手段として、例えば下記特許文献2には、除去部材を非酸化性雰囲気におく方法が提案されている。すなわち、下記特許文献2に開示の方法にあっては、除去部材として耐熱繊維シートからなるものを使用すると共に、この除去部材の下面から内部に向けて非酸化性ガスを供給することにより、除去部材を非酸化性雰囲気とし、これにより除去部材の酸化による劣化を防止するようにしている。
しかしながら、下記特許文献2に開示の方法では、除去部材の内部に供給した非酸化性ガスが除去部材の表面に多数開口した部分から周囲に漏れ出してしまう可能性が高い。そのため、除去部材の周囲を漏れなく非酸化性雰囲気とすることは難しい。
また、下記特許文献2のように耐熱繊維シートで除去部材を形成した場合には、その構造上の問題から、たとえ内部に向けて非酸化性ガスを供給したとしても、外気の流入出を完全に防ぐことは難しい。そのため、例えば除去部材の出口側(下流側)の側面から流入した外気が、入口側(上流側)の側面を通過してドロスボックスのより内部、ひいてはフロートバスに近い領域へと侵入する事態を招来するおそれがある。加えて、この種の方法(フロート法)においては、ガラスリボンの下面側と上面側とで大きな温度差が生じやすく、また、このことに起因して、ガラスリボンの上面側よりも下面側で外気が流入し易いとの事情もある。
特開平11−335127号公報 特開2009−46366号公報
以上の事情に鑑み、本発明では、フロートバス内部やドロスボックス内部への外気の侵入を可及的に防止すると共に、除去部材の酸化による劣化を防止することを技術的な課題とする。
前記課題の解決は、本発明に係るガラス板の製造方法により達成される。すなわち、このガラス板の製造方法は、フロートバスで成形されたガラスリボンを、フロートバスの下流側に配設した搬送ローラーでさらに下流側に搬送する工程を含み、搬送工程にて、搬送ローラーの下方に除去部材を摺接可能に配置することで搬送ローラーの表面に付着した溶融スズを除去するようにしたガラス板の製造方法において、除去部材の外面に沿って下方から上方に向かい、搬送ローラーの周面へと至る非酸化性ガスの流れを形成し、これにより、除去部材の外面および除去部材と搬送ローラーとの摺接部を非酸化性ガスでシールドするようにした点をもって特徴づけられる。
上記の方法によれば、除去部材の外面が面形状のシールドガスで覆われる。そのため、上記特許文献2に開示の方法と比べて、高温雰囲気下で酸化のおそれのある除去部材の外面を確実に外気から遮断することができ、除去部材の酸化による劣化を防止することができる。除去部材の酸化による劣化を防止できるので、長期間の使用後においても搬送ローラーとの接触状態もそれほど変化しない。また、上記の方法によれば、搬送ローラーと除去部材との摺接部もシールドガスで覆われるので、仮に、長期間の使用により搬送ローラーと除去部材との接触状態が変化して、両部材の間にわずかな隙間が生じた場合であっても、当該隙間を介して外気がドロスボックスやフロートバスの内部に侵入する事態を防止して、酸化スズの生成を有効に抑止することができる。加えて、本発明では、上記非酸化性ガスの流れを、下方から上方に向かい、搬送ローラーの周面へと至る流れとしたので、当該周面へと至った非酸化性ガスは摺接部から周面に沿ってかつ摺接部から離れる向きに流れる。そのため、搬送ローラーの回転方向に沿って外気が除去部材との摺接部に向けて流れ込もうとした場合であっても、この外気の流れ込みとは流れの向きが異なる上記非酸化性ガスの流れ(例えば後述の図2を参照)によって外気の流れ込みをブロックして、上記外気の流れ込みを防ぐことができる。以上のように、溶融スズや除去部材の酸化を防止することで、除去部材による溶融スズの除去効果を維持して、当該除去部材ないし搬送ローラーを長期にわたって使用することが可能となる。
また、上記方法を採る場合、例えば除去部材を支持部材で収容支持すると共に、支持部材の内面と、この内面と対向する除去部材の外面との間に、非酸化性ガスが通過可能な大きさの隙間を設けることで、上記搬送ローラーの周面へと至る非酸化性ガスの流れを形成するようにしてもよい。
このようにすれば、除去部材の外面に沿った上向きの非酸化性ガスの流れを容易に形成することができる。また、上記隙間に非酸化性ガスを通過させるようにすることで、上記隙間を通じて外気がドロスボックスやフロートバスの内部に侵入する事態を防止することができる。また、除去部材と支持部材との隙間に非酸化性ガスを通過させて上記ガスの流れを形成することにより、必要最小限の非酸化性ガスの供給で除去部材の外面および搬送ローラーとの摺接部を効率よくシールドすることができ、経済的である。また、少量の非酸化性ガスを上記隙間で絞って上記所定の箇所(除去部材の外面や搬送ローラーの周面)に供給することができるので、非酸化性ガスをガラスリボンに不当に接触させずとも済む。これにより、ガラスリボンに冷却上の不具合が生じる事態を回避して、例えば徐冷炉におけるガラスリボンの徐冷および冷却を均一に実施することができる。
また、上記隙間を設ける場合、さらに、隙間の下端開口部とつながり、所定量の非酸化性ガスをバッファ可能なバッファ空間を設けるようにしてもよい。
このようにバッファ空間を設けることで、一旦バッファ空間へと供給された非酸化性ガスが、上記隙間を通過し、除去部材の外面に沿って上方へ向かう流れを形成する。そのため、上記隙間を通じて除去部材の外面へと至る非酸化性ガスの流れを均一化して、言い換えると、隙間の通過位置によってガス圧や流量に偏りが生じる事態を可及的に回避して、安定した上記方向の非酸化性ガスの流れを形成することができる。
あるいは、隙間を形成する除去部材の外面と支持部材の内面の少なくとも一方に、他方と当接可能な突出部を設けるようにしてもよい。
このようにすれば、搬送ローラーの回転駆動時においても、上記非酸化性ガスが通過する除去部材の外面と支持部材の内面との隙間の幅寸法を維持できる。そのため、供給する非酸化性ガスが少量であっても、隙間の全域にわたって均一な上記方向の非酸化性ガスの流れを安定して形成でき、除去部材の外面を安定的に非酸化性ガスでシールドすることができる。また、除去部材の姿勢および位置を極力一定に保てるので、除去部材と搬送ローラーとの摺動による振動を抑制して、当該振動がガラスリボンへと伝わることによる不具合(振動による傷の発生など)を抑止することができる。
また、前記課題の解決は、本発明に係るガラス板の製造装置によっても達成される。すなわち、このガラス板の製造装置は、フロートバスと、フロートバスの下流側に配設され、フロートバスで成形されたガラスリボンをさらに下流側に搬送する搬送ローラーと、搬送ローラーの下方に摺接可能に配置することで搬送ローラーの表面に付着した溶融スズを除去する除去部材とを備えたガラス板の製造装置において、除去部材の外面に沿って下方から上方に向かい、搬送ローラーの周面へと至る非酸化性ガスの流れを形成するガス流れ形成手段をさらに備え、ガス流れ形成手段により、除去部材の外面および除去部材と搬送ローラーとの摺接部を非酸化性ガスでシールドするようにした点をもって特徴づけられる。
上記の製造装置についても、本欄の冒頭で述べた製造方法と同一の技術的特徴を有することから、上記による作用効果と同一の作用効果を得ることができる。
以上のように、本発明に係るガラス板の製造方法およびその製造装置によれば、フロートバス内部やドロスボックス内部への外気の侵入を可及的に防止すると共に、除去部材の酸化による劣化を防止することができる。
本発明の一実施形態に係るガラス板の製造装置の断面図である。 図1に示すガラス板の製造装置の要部拡大断面図であって、当該製造装置を構成する除去部材およびその周辺の拡大断面図である。 非酸化性ガスの所定の流れを形成するガス流れ形成手段の斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るガラス板の製造装置の要部平面図であって、当該製造装置を構成する除去部材および支持部材を搬送ローラーの側から見た平面図である。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図3に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るガラス板の製造装置の断面図である。同図に示すように、この製造装置は、いわゆるフロート法によりガラスリボン14を成形および冷却するための装置であって、フロートバス10と、フロートバス10の下流側に配設されるドロスボックス11と、ドロスボックス11のさらに下流側に配設される徐冷炉12とを主に備えるものである。フロートバス10は金属製のケーシングで構成されており、その底部に溶融スズ13を貯溜すると共に、上流側には溶融ガラスの投入口、下流側には溶融ガラスを成形してなるガラスリボン14の搬出口を設けている。そして、フロートバス10の投入口(図1でいえば左側)から投入され、溶融スズ13上に浮かべた溶融ガラスを、ドロスボックス11内部に配設した搬送ローラー15で水平方向下流側に向けて引出すことで、上記溶融ガラスを所定形状のガラスリボン14に成形するようになっている。また、この成形作業を、図示は省略するが、フロートバス10の幅方向(図1で示す断面に直交する方向を指す。以下、同じ。)両側に配設される複数のトップロールを成形中の溶融ガラス(ないしガラスリボン14)に押圧して幅方向両側に引き伸ばしながら行うことで、成形されるガラスリボン14の厚み寸法や幅寸法を所定の範囲内に調整するようにしている。
そして、上記のようにして成形されたガラスリボン14を、フロートバス10の出口領域(ここではドロスボックス11内部)に並列に配設した複数の搬送ローラー15の牽引力によってさらに下流側に連続的に搬送すると共に、ドロスボックス11のさらに下流側に位置する徐冷炉12内部を通過させることで所定の温度にまで冷却するようになっている。
ここで、搬送ローラー15の下部領域に着目すると、搬送ローラー15の鉛直下方には、搬送ローラー15の最下部に位置する周面と摺接可能な除去部材16が配設されている。ここで、除去部材16は、例えばカーボン製の中実体で形成されるもので、図3に示すように断面略矩形の柱状を呈すると共に、その長手方向を搬送ローラー15の長手方向と一致させることで、搬送ローラー15とその長手方向全域にわたって摺接させるようにしている。この実施形態では、ドロスボックス11内部に設置される全ての搬送ローラー15の鉛直下方に除去部材16が配設されており、その上面を搬送ローラー15の最下部に位置する周面と摺接させるようにしている。また、ドロスボックス11の底面上には除去部材16を支持するための支持部材17が設置されており、その幅方向両側に伸びる溝18に除去部材16を嵌め合わせることで、除去部材16を搬送ローラー15に摺接可能に支持するようにしている。さらに、この実施形態では、溝18の底面とこの溝18と嵌合状態にある除去部材16の下面との間に、除去部材16を上方に向けて附勢する板ばね等の附勢手段19が配設されており、除去部材16を搬送ローラー15に向けて常時附勢するようになっている。なお、この附勢手段19は、溝18の長手方向全長にわたって1個配設されていてもよく、長手方向の所定間隔おきに複数個配設されていてもよい。
除去部材16の周囲には、除去部材16の外面に沿って下方から上方に向かい、搬送ローラー15の周面へと至る非酸化性ガス(例えば窒素ガスや水素ガス又はこれらの混合ガスなどをはじめとする周知公用の不活性ガス、還元ガスを含む)の流れを形成するガス流れ形成手段20が配設される。この実施形態では、図2に示すように、上記非酸化性ガスの供給源となるガス供給源21が設置されると共に、このガス供給源21から供給された非酸化性ガス(ここでは窒素ガスN2)を溝18の内部へと送るための流路22が設けられる。また、ドロスボックス11および支持部材17の底部には、当該双方の底部を上下に貫通し、その下端で流路22と接続し、上端で溝18に開口する貫通孔23が形成されており、ガス供給源21から供給された非酸化性ガスを、流路22および貫通孔23を通じて支持部材17の溝18内部へと送れるようになっている。そして、除去部材16の外面のうちガラスリボン14の搬送方向(図1および図2の左右方向)に向く外側面24,24と、これら外側面24,24と向かい合う支持部材17の(溝18の)内側面25,25との間に、所定の幅寸法を有する隙間26,26を形成することで、図2に示すように、ガス供給源21から供給された非酸化性ガスが隙間26を鉛直下方から上方へと通過して、除去部材16の外側面24,24に沿って下方から上方に向かい、搬送ローラー15の周面へと至る非酸化性ガスの流れFが形成されるようになっている。すなわち、この実施形態では、ガス流れ形成手段20は、相互に接続されるガス供給源21、流路22、貫通孔23、溝18、および除去部材16の外側面24と支持部材の内側面25との隙間26で構成されるようになっている。なお、上記構成の除去部材16およびガス流れ形成手段20は、図2に示すように、ドロスボックス11内部の搬送ローラー15だけでなく、徐冷炉12内部の搬送ローラー15に対して配設しても構わない。
このようにガス流れ形成手段20を構成することで、図2に示すように、ガス供給源21から供給された非酸化性ガス(窒素ガスN2)は隙間26,26を通過して除去部材16の双方の外側面24,24に沿って鉛直下方から上方へ向かい、かつ、搬送ローラー15の周面のうち隙間26の略延長線上の領域に至る。そして、搬送ローラー15の周面に至ったガスの流れFは、図2に示すように、上記周面に沿ってそれぞれ搬送ローラー15と除去部材16との摺接部27から遠ざかる向きに進んでいく。よって、例えば図2に示すように、出口側の開口部11aを介してドロスボックス11の内部に外気(空気)が侵入してきた場合、上記非酸化性ガスの流れFにより除去部材16と支持部材17との隙間26がシールドされるので、当該隙間26を通じて外気がドロスボックス11のさらに内側、言い換えると、フロートバス10側に侵入する事態を防止することができる。また、上記非酸化性ガスの流れFは、除去部材16の外側面24全域を覆うことになるため、除去部材16の周囲から外気を遮断して、除去部材16の酸化を漏れなく防止することができる。また、上記非酸化性ガスの流れFによれば、搬送ローラー15と除去部材16の摺接部27のガラスリボン14搬送方向に開口した両開口部をシールドすることになる。よって、出口側開口部11aの側から摺接部27を通過して外気がフロートバス10側に侵入する事態を防止できる。
また、この場合、搬送ローラー15の回転方向は、ガラスリボン14の搬送方向が定まることで、必然的に、出口側の開口部11aからドロスボックス11内に侵入してきた外気を摺接部27に向けて巻き込む向き(図2でいえば時計回り)に定まってしまう。しかしながら、上記のように非酸化性ガスの流れFを形成することで、搬送ローラー15の巻き込みにより摺接部27に侵入しようとする外気の流れ(図2中破線で示す流れ)を、除去部材16の出口側の外側面24に沿った非酸化性ガスの流れFで摺接部27から遠ざかる向きに押し戻して、摺接部27への外気の侵入を確実に防止することができる。
また、上記のように隙間26を通じて上記非酸化性ガスの流れFを形成するようにしたので、除去部材16の外側面24,24に沿った上記所定方向への非酸化性ガスの流れFを比較的容易に形成することができる。また、その向きのブレも小さくなる。さらには、上記のように隙間26を通過させることで上記非酸化性ガスの流れFを形成するようにしたので、ドロスボックス11内に供給した非酸化性ガスの多くを除去部材16の外側面24および搬送ローラー15の周面に供給することができる。これにより、必要最小限の非酸化性ガスの供給で除去部材16の外面および搬送ローラー15との摺接部27を効率よくシールドすることができる。また、少量の非酸化性ガスをを隙間26,26によりある程度絞って上記所定の箇所(除去部材16の外側面24,24や搬送ローラー15の周面)に供給することができるので、非酸化性ガスを大量にドロスボックス11内に供給して当該非酸化性ガスをガラスリボン14に不当に接触させずとも済む。これにより、ガラスリボン14の冷却上の不具合(温度分布の偏りの発生など)を回避して、徐冷炉12におけるガラスリボン14の徐冷および冷却を均一に実施することができる。なお、供給される非酸化性ガスについては、その温度が予め制御されていることが好ましい。
また、この実施形態では、溝18に嵌合させた除去部材16の下面とこの下面に対向する支持部材17の底部の上面との間に、板ばね等の附勢手段19を設けることで、除去部材16と支持部材17との隙間26の下端側開口部と連続する空間28を、所定量の非酸化性ガスをバッファ可能なバッファ空間としている。すなわち、具体的には、ドロスボックス11および支持部材17の底部を貫通する貫通孔23を、図3に示すように、溝18の長手方向に沿って等間隔に複数箇所(同図では3ヶ所)設けて、かつ、隙間26の幅寸法を併せて調整することにより、空間28全体(この図示例では、隙間26と附勢手段19としての板ばねとを除く溝18の内部空間)に非酸化性ガスを一旦充満させた後、隙間26全域から非酸化性ガスを上方に送るようにすることで、空間28を非酸化性ガスのバッファ空間として機能させている。このように除去部材16下方の空間28をバッファ空間として機能させることで、一旦バッファ空間へと供給された非酸化性ガスの流量や圧力等を均等化して、安定した上記所定方向の非酸化性ガスの流れFを形成できる。これにより、除去部材16を非酸化性ガスで確実にシールドして、外気との接触による酸化、およびこの酸化に起因して生じる劣化を防止することができる。
以上、本発明に係るガラス板の製造方法とその製造装置の一実施形態を説明したが、これらは、上記例示の形態に限定されることなく、本発明の範囲内において任意の形態を採り得る。
図4は、本発明の他の実施形態に係るガラス板の製造装置の要部平面図、すなわち、既述した除去部材16と支持部材17を上方から見た平面図を示している。同図に示すように、この実施形態では、除去部材16の双方の外側面24に、略円錐状を呈し、外側面24から支持部材17の内側面25に向けて突出する複数の突出部29が設けられており、この除去部材16を支持部材17の溝18に嵌合した状態では、双方の外側面24に設けた突出部29が溝18の内側面25と当接し、又は僅かな間隔を空けて内側面25と対峙するようになっている。このように構成することで、搬送ローラー15の回転駆動に伴い、この搬送ローラー15の周面に摺接する除去部材16が揺動ないし振動した場合であっても、除去部材16の双方の外側面24に設けた突出部29で上記揺動ないし振動を抑止して、安定した上記非酸化性ガスの流れFを形成することが可能となる。また、除去部材16の揺動ないし振動を抑止することで搬送ローラー15と除去部材16との接触状態も安定するので、ガラスリボン14から転着した溶融スズなどの異物を確実に取り除くことが可能となる。
なお、図4に示す形態では、突出部29を除去部材16の側に設けた場合を例示したが、もちろんこれは一例にすぎず、例えば突出部29を支持部材17の内側面25に設けることもでき、除去部材16の外側面24と支持部材17の内側面25の双方に設けることも可能である。また、図4に示す形態では、複数の突出部29を長手方向の等間隔に形成した場合を例示したが、上記非酸化性ガスの流れFが除去部材16の周囲に偏りなく形成されるのであれば、非等間隔に配設してもよく、あるいは1個の突出部29を各外側面24に形成するようにしてもよい。
なお、上記の突出部29に係る構成は、除去部材16の支持形態によっては必ずしも設ける必要はなく、例えば除去部材16を支持部材17の溝18に嵌合により固定する場合には不要となる。もちろん、この場合も、図示は省略するが、嵌合固定部を残した状態で、例えば図2や図3に示す隙間26や、この隙間26と下方でつながるバッファ空間(空間28)を設けることも可能である。
ここで、隙間26は、除去部材16の搬送方向側の外側面24,24だけでなく、これら外側面24,24と共に除去部材16の外面を構成する幅方向端面と支持部材17との間に形成してもよい。何れにしても、隙間26は、上記非酸化性ガスの流れ方向をある程度調整できる(絞れる)程度にその幅寸法の最大値を定めればよく、また、所定の非酸化性ガスの流量を確保できる程度にその幅寸法の最小値を定めればよい。バッファ空間についてもその形態は基本的に自由であり、溝18の一部となる空間28をバッファ空間としてもよく、溝18とは別にバッファ空間を形成するようにしてもよい。さらにいえば、上記の非酸化性ガスの流れFを形成できる限りにおいてガス流れ形成手段20の構成は任意であり、例えば支持部材17の溝18に嵌合する以外の手段で除去部材16を搬送ローラー15に摺接させる場合には、支持部材17や溝18(隙間26や空間28を含む)以外の要素でガス流れ形成手段20を構成してもよい。なお、以上の説明では、上記非酸化性ガスの流れFを除去部材の両外側面24,24に形成した場合を説明したが、少なくとも下流側の外面(図2でいえば右側に位置する外側面24)に上記非酸化性ガスの流れFが形成されていればよい。
また、以上の説明では、ドロスボックス11内に配置した搬送ローラー15に除去部材16ならびにガス流れ形成手段20を配設すると共に、ドロスボックス11の下流側に位置する徐冷炉12内の搬送ローラー15にも除去部材16ならびにガス流れ形成手段20を配設するようにしているが、もちろん、溶融スズの転着が起こりやすいドロスボックス11内の搬送ローラー15のみに除去部材16とガス流れ形成手段20を配設することも可能である。また、外気の侵入を効果的に防止する観点から、ドロスボックス11の出口側開口部11aに最も近い搬送ローラー15の下方にのみ除去部材16とガス流れ形成手段20を配設することも可能である。
以上の説明に係るガラス板の製造方法とその製造装置によれば、フロートバス10内部やドロスボックス11内部への外気の侵入を可及的に防止すると共に、除去部材16の酸化による劣化を防止することができるので、FPD用ガラス基板のためのガラスリボン14だけでなく、品質の確保が要求される全てのガラス板のためのフロート法によるガラスリボンの製造工程に本発明を適用することができる。
また、上記以外の事項についても、本発明の技術的意義を没却しない限りにおいて他の具体的形態を採り得ることはもちろんである。
10 フロートバス
11 ドロスボックス
12 徐冷炉
13 溶融スズ
14 ガラスリボン
15 搬送ローラー
16 除去部材
17 支持部材
18 溝
19 附勢手段
20 ガス流れ形成手段
21 ガス供給源
24 外側面
25 内側面
26 隙間
27 摺接部
28 空間
29 突出部

Claims (5)

  1. フロートバスで成形されたガラスリボンを、前記フロートバスの下流側に配設した搬送ローラーでさらに下流側に搬送する工程を含み、該搬送工程にて、前記搬送ローラーの下方に除去部材を摺接可能に配置することで前記搬送ローラーの表面に付着した溶融スズを除去するようにしたガラス板の製造方法において、
    前記除去部材の外面に沿って下方から上方に向かい、前記搬送ローラーの周面へと至る非酸化性ガスの流れを形成し、これにより、前記除去部材の外面および前記除去部材と前記搬送ローラーとの摺接部を前記非酸化性ガスでシールドするようにしたことを特徴とするガラス板の製造方法。
  2. 前記除去部材を支持部材で収容支持すると共に、該支持部材の内面と、該内面と対向する前記除去部材の前記外面との間に、前記非酸化性ガスが通過可能な大きさの隙間を設けることで、前記搬送ローラーの周面へと至る非酸化性ガスの流れを形成するようにした請求項1に記載のガラス板の製造方法。
  3. 前記隙間の下端開口部とつながり、所定量の前記非酸化性ガスをバッファ可能なバッファ空間を設けた請求項2に記載のガラス板の製造方法。
  4. 前記隙間を形成する前記除去部材の外面と前記支持部材の内面の少なくとも一方に、他方と当接可能な突出部を設けた請求項1〜3の何れかに記載のガラス板の製造方法。
  5. フロートバスと、該フロートバスの下流側に配設され、前記フロートバスで成形されたガラスリボンをさらに下流側に搬送する搬送ローラーと、該搬送ローラーの下方に摺接可能に配置することで前記搬送ローラーの表面に付着した溶融スズを除去する除去部材とを備えたガラス板の製造装置において、
    前記除去部材の外面に沿って下方から上方に向かい、前記搬送ローラーの周面へと至る非酸化性ガスの流れを形成するガス流れ形成手段をさらに備え、該ガス流れ形成手段により、前記除去部材の外面および前記除去部材と前記搬送ローラーとの摺接部を前記非酸化性ガスでシールドするようにしたことを特徴とするガラス板の製造装置。
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