JP5310416B2 - 画像形成システム、画像形成システムの省電力制御方法、及び省電力制御プログラム - Google Patents
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Description
本発明は、複数の画像形成装置とクライアント装置がネットワーク上に接続された画像形成システム、この画像形成システムの省電力制御方法、及びこの省電力制御方法をコンピュータで実行するための省電力制御プログラムに関する。
従来、複写機、プリンタ、デジタル複合機などの画像形成装置とコンピュータとをネットワーク接続したサービス提供装置、及びサービス提供システムが知られている。このような装置やシステムは、例えば、インターネットによる通信の飛躍的な普及に伴い、ネットワーク対応型機器も、従来のパーソナルコンピュータから、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯電話等のユーザインタラクティブなデバイスや、スキャナ、プリンタ、複写機、デジタルカメラ等の画像処理装置、テレビ、エアコン、冷蔵庫等の家電製品に至るまでネットワーク対応が急速に進められつつある。
それに伴い、これらネットワーク対応型デバイスを利用する上での利便性、簡易性を高めるために、ネットワークアドレスの自動設定手段、ネットワークデバイスの探索、検索手段、ネットワーク対応型デバイスを制御するためのアプリケーションソフトウエア、ユーティリティソフトウエア、オペレーティングシステム等の自動セットアップ手段を提供する様々なプロトコルが提案されている。この例としては、例えば、Microsoftが主体となって策定を進めるUPnP(登録商標)、日本事務機工業会(JBMIA)が推進するBMLinkS(登録商標)、Apple OS XでサポートされるRenedzvous(登録商標)などが知られている。
一方で、省エネルギ(以下、省エネと称す)の観点からこれらネットワーク対応型デバイスに対し、消費電力を抑えるべく改善が進められている。
この種の技術として、例えば特許文献1(特開2004−334792号公報)に記載された発明も知られている。この発明は、ネットワーク上の様々なパケットトラフィックに左右されることなく、ネットワーク上の特定のサービス提供デバイスを速やかに節電モードへ移行させ、かつ、節電モードに移行した特定のサービス提供デバイスのみを速やかに通常の機能処理実行可能なアライブ状態に遷移させることを目的とし、UPnP(登録商標)規格に準拠するサービス提供デバイスでシステムが構築される場合に、プリンタの通信処理部が所定時間、サービス提供が実行されていない状態を検出した場合に、プリンタが提供する通信機能を制限し、該制限された通信機能をプロキシにて代行させて、プリンタコントローラ等を含むエンジン部等の電力供給を制限する節電モードへ移行させ、以後、プロキシがプリンタに代わり、プリンタに対する通信機能を代行する構成としたものである。この特許文献1には、プロキシに代理応答を担当させることによってネットワーク上に繋がるその他の機器をさらに深い省エネ状態に移行させることについても開示されている。
一方、PDA、携帯電話のように小型バッテリで駆動するデバイスの場合、長時間利用可能なように消費電力を抑える必要がある。これに対し、プリンタ、複写機等、熱定着機のように消費電力の大きな装置を持つデバイスの場合、消費電力がいかに低いかが製品普及のための一因ともなっている。通常、これらデバイスは一定時間、ユーザからの操作が実行されなかった場合、あるいは一定時間、他のデバイスとの通信が実行されずアイドル状態が継続するとスリープモードに移行し、スリープモードに移行すると、ワンチップマイコン、LANコントローラなど低消費電圧のデバイスに対してのみ電力供給を継続することにより、必要最低限の通信機能を維持し、不要な電力供給を停止することによって消費電力を抑える処理を実施している。
スリープモードの解除には、これらデバイスが、特定データ形式を持つパケットを監視し、特定のデータ形式を持つパケットを受信した場合に、スリープモードが解除され、通常の通信処理を再開するという処理を実施している。また、LANの仮想回線を切断することなく、パソコン等の機器のレジューム機能を自動的に活用できるようにするものも提案されている。
このような技術は、例えば特許文献2(特開2005−267100号公報)、特許文献3(特開2005−303978号公報)及び特許文献4(特開2007−080227号公報)等に開示されている。
特許文献1記載の発明では、図13に示すように、インターネットに接続されたLAN1に対してプロキシサーバ10、プリンタ11,14、クライアントPC12,13,14、図示しないMFP、スキャナなどが接続され、LAN1に接続された各装置が省エネ状態になっているとき、外部からアクセスがあった場合、あるいは、LAN1に接続された動作中の装置から省エネ状態の装置にアクセスがあった場合、プロキシサーバ10が代理応答を行うことができるようになっている。すなわち、このようなシステムでは、プロキシサーバ10に代理応答をさせることができる。
一方、同一ネットワーク上に代理応答グループが複数存在し、ある代理応答グループの1台ないし複数のサブ機の電源が切られる等してサブ機群の接続構成が代わった場合、つまりその代理応答グループの受け入れ可能なサブ機数が増した場合、他の代理応答グループとホスト機及びサブ機の構成を見直し、可能な限り少ない代理応答グループ数でネットワークを構成したいという要望がある。しかし、特許文献1を始め特許文献2ないし4に記載された発明では、このような要望に応えることはできなかった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、可能な限り少ない代理応答グループ数でネットワークを構成し、省電力を促進することにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、複数の画像形成装置とクライアント装置がネットワークを介して接続され、前記クライアント装置からの要求に応じて前記画像形成装置のいずれかが応答及び処理を行う画像形成システムであって、前記画像形成装置は、所定の起動要求のみで復帰可能な省電力モードを含む複数段階の省電力モードと、前記クライアント装置からの要求に対して代理応答及び代理応答要求を行う代理応答手段と、を有し、前記ネットワーク上に複数存在する前記画像形成装置群から第1のホスト機を含む1台以上のホスト機とそれ以外のサブ機を決定し、前記第1のホスト機が対応したサブ機からの代理応答要求を検知すると、サブ機に代わり代理応答可能かを確認し、代理応答が可能な場合にはサブ機に対してその旨を通知し、その後サブ機の代理応答を行う第1の代理応答グループを形成し、前記第1のホスト機が代理応答を担っている前記第1の代理応答グループでサブ機群の接続構成が変わった際に、他の第2のホスト機が代理応答を担っている第2の代理応答グループを前記第1の代理応答グループのサブ機群に受け入れる余裕が前記第1の代理応答グループにある場合、前記第2の代理応答グループに属する第2のホスト機及びサブ機を前記第1の代理応答グループのサブ機として第1の代理応答グループに移行させることを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記各代理応答グループ内のサブ機群の接続構成が変わった際にも、現在のグルーピングを保持することを特徴とする。
第3の手段は、第1又は第2の手段において、前記代理応答グループを構成するホスト機に、予めホスト機になることが設定されていることを特徴とする。
第4の手段は、第1又は第2の手段において、前記各代理応答グループを構成するサブ機に、予めサブ機になることが設定されていることを特徴とする。
第5の手段は、第1又は第2の手段において、前記各代理応答グループを構成するホスト機が、予め代理応答が可能なサブ機として設定されていることを特徴とする。
第6の手段は、第1又は第2の手段において、前記各代理応答グループを構成するサブ機が、予め代理応答を要求するホスト機として設定されていることを特徴とする。
第7の手段は、複数の画像形成装置とクライアント装置がネットワークを介して接続され、前記クライアント装置からの要求に応じて前記画像形成装置のいずれかが応答及び処理を行う画像形成システムの省電力制御方法であって、前記画像形成装置は、所定の起動要求のみで復帰可能な省電力モードを含む複数段階の省電力モードと、前記クライアント装置からの要求に対して代理応答及び代理応答要求を行う代理応答手段と、を有し、前記ネットワーク上に複数存在する前記画像形成装置群から第1のホスト機を含む1台以上のホスト機とそれ以外のサブ機を決定する工程と、前記第1のホスト機が対応したサブ機からの代理応答要求を検知すると、サブ機に代わり代理応答可能かを確認する工程と、代理応答が可能な場合にはサブ機に対してその旨を通知し、その後サブ機の代理応答を行う第1の代理応答グループを形成する工程と、前記第1のホスト機が代理応答を担っている前記第1の代理応答グループでサブ機群の接続構成が変わった際に、他の第2のホスト機が代理応答を担っている第2の代理応答グループを前記第1の代理応答グループのサブ機群に受け入れる余裕が前記第1の代理応答グループにある場合、前記第2の代理応答グループに属する第2のホスト機及びサブ機を前記第1の代理応答グループのサブ機として第1の代理応答グループに移行させる工程と、を備えていることを特徴とする。
第8の手段は、複数の画像形成装置とクライアント装置がネットワークを介して接続され、前記クライアント装置からの要求に応じて前記画像形成装置のいずれかが応答及び処理を行う画像形成システムの省電力制御をコンピュータによって実行するための省電力制御プログラムであって、前記画像形成装置は、所定の起動要求のみで復帰可能な省電力モードを含む複数段階の省電力モードと、前記クライアント装置からの要求に対して代理応答及び代理応答要求を行う代理応答手段と、を有し、前記ネットワーク上に複数存在する前記画像形成装置群から第1のホスト機を含む1台以上のホスト機とそれ以外のサブ機を決定する手順と、前記第1のホスト機が対応したサブ機からの代理応答要求を検知すると、サブ機に代わり代理応答可能かを確認する手順と、代理応答が可能な場合にはサブ機に対してその旨を通知し、その後サブ機の代理応答を行う第1の代理応答グループを形成する手順と、前記第1のホスト機が代理応答を担っている前記第1の代理応答グループでサブ機群の接続構成が変わった際に、他の第2のホスト機が代理応答を担っている第2の代理応答グループを前記第1の代理応答グループのサブ機群に受け入れる余裕が前記第1の代理応答グループにある場合、前記第2の代理応答グループに属する第2のホスト機及びサブ機を前記第1の代理応答グループのサブ機として第1の代理応答グループに移行させる手順と、を備えていることを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、画像形成装置はプリンタ11、MFP14に、クライアント装置はPC12,13,15に、ネットワークはLAN1に、ホスト機は符号HSTに、サブ機は符号SBに、複数段階の省電力モードは省エネモード1及び2にそれぞれ対応し、代理応答に関する機能、及び省電力モードへ移行し、また、復帰させる機能は画像形成装置の図示しない制御回路(CPU)の機能として設定されている。
本発明によれば、可能な限り少ない代理応答グループ数でネットワークを構成し、省電力を促進することができる。
ネットワーク上の他のホスト機とサブ機の代理応答情報を共有し、ホスト機が突然の電源OFFされた場合も代理応答の継続を可能にする処理手順を示すフローチャートである。
本発明の実施例1及び2における代理応答グループAとBのホスト機とサブ機の状態を示す図である。
図8の状態から代理応答グループBが受け入れ可能なサブ機に余裕ができた代理応答グループAに受け入れられたときの代理応答グループAのホスト機とサブ機の状態を示す図である。
実施例2において、機器の設置場所に制約を持たせていた場合、あるいは機種を限定させたい場合など、代理応答グループ毎にその特性を持たせることが可能になった代理応答グループの構成を示す図である。
実施例5において、代理応答グループを構成するホスト機を予め代理応答が可能なサブ機として設定しておいたときの代理応答グループの最終的な構成を示す図である。
実施例6において、代理応答グループを構成するサブ機に、予め代理応答を要求するホスト機の要件を設定しておいたときの代理応答グループの最終的な構成を示す図である。
従来例に係る画像形成システムのシステム構成を示すブロック図である。
本発明は、ホスト機とサブ機を含む複数の代理応答グループがあったときに、1つの代理応答グループのサブ機が当該代理応答グループのサブ機として機能しないときに、他の代理応答グループのサブ機をホスト機とともにサブ機として1つの代理応答グループに取り込み、ホスト機及び代理応答グループの数を減らすことによって省エネ化を図るものである。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について、実施例を挙げて説明する。なお、後述の実施例では、同等の各部は同一の参照符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
図1は、本実施形態に係る画像形成システムのシステム構成を示すブロック図である。同図において、本実施形態に係る画像形成システムは、インターネットに接続されたLAN(Local Area Network)1に対してプリンタ11、クライアントPC12,13,15、MFP(プリンタ機能を含む)14、図示しないスキャナなどが接続されている。このシステムでは、プリンタ11及びMFP14が図13に示した従来例におけるプロキシサーバ10の代理応答機能を備えている。そのため、図1の例では、図13におけるプロキシサーバ10は削除されている(不要となっている)。なお、以下に説明するネットワークは、この実施例ではLAN1に対応する。
すなわち、本実施例では、プロキシサーバ10に代えて画像形成装置(プリンタ11、MFP14等)に代理応答機能を担わせることにより、ネットワークシステム全体で最も省エネ効果を高めることができる。各画像形成装置はそれぞれホスト機HST、サブ機SBとして図3に図示したように省エネ状態を遷移することなる。最終的に最も省エネモード1における消費電力が少ない画像形成装置がホスト機HSTとしての機能を果たしてS203の状態に移行し、その他の機器は全てホスト機HSTからの復帰パケット(例えばマジックパケット等)に応答するだけのネットワーク部のみを生かして、さらに深い省エネ状態(省エネモード2)へ移行することになる。詳細は後述する。
なお、マジックパケットは、宛先アドレスがFF:FF:FF:FF:FF:FFすなわちブロードキャストアドレスに続けて起動したい装置のMACアドレスを6回繰り返したもの(AMD Magic Packet Format)が主に使われている。L2(レイヤー2)スイッチは先頭のブロードキャストアドレスを見てブロードキャストドメイン全体にパケットを伝達し、最終的に起動したい装置の電源ステート(例えばACPI(Advanced Configuration and Power Interface) スリープ・ステート)が切り替えられ、装置の電源が入る。なお、このパケットはイーサーネット(登録商標)のブロードキャストドメインに依存し、その上のレイヤーとは全く関係を持っていない。
また、ここでいうブロードキャストは、同時通報と言う意味で、不特定多数に同じ情報を同時に送ることを意味する。すなわち、ネットワーク上にある全てのネットワーク端末(ノード)に対して同時に同じデータを送信する。IPネットワークにおいては、新しい相手と通信を開始するにあたりIPアドレスからMACアドレスを取得するときに必ず使用される。通常のネットワークでは一定期間毎にIPアドレスとMACアドレスの対応表を更新するため、そのたびブロードキャストがネットワークに流れる。
図2は、最終的に最も省エネモード1における消費電力が少ない画像形成装置をホスト機HSTとして選定するときの処理手順を示すフローチャートである。
同図において、まず、ネットワーク上に存在する画像形成装置(図1の例では、プリンタ11及びMFP14)のいずれか1台を仮のホスト機HSTとする(ステップS101)。次いで、他に動作中の機器があるかどうかをチェックし(ステップS102)、動作中の機器があれば(ステップS102−YES)、さらに、その中に代理応答可能な機器があるかどうかをチェックする(ステップS103)。代理応答可能な機器があれば(ステップS103−YES)、その中に、自機(仮のホスト機)より動作時の消費電力が少ない機器があるかどうかをチェックする(ステップS104)。自機より動作時の消費電力が少ない機器がなければ(ステップS104−NO)、そのまま自機を一定時間ホスト機HSTとして機能させた後(ステップS106)、ステップS102に戻って以降の処理を繰り返す。
自機より動作時の消費電力が少ない機器があれば(ステップS104−YES)、動作時の消費電力が最も低い機器にホスト機HSTの機能を移し(ステップS105)、一定時間、当該機器にホスト機HSTとして機能させた後(ステップS106)、ステップS102に戻って以降の処理を繰り返す。
ステップS102で他に動作中の機器がない場合(ステップS102−NO)、及びステップS103で代理応答できる機器がない場合(ステップS103−NO)、他に待機中の機器があるかどうかをチェックし(ステップS107)、待機中の機器があれば(ステップS107−YES)、さらに、その中に代理応答可能な機器があるかどうかをチェックする(ステップS108)。代理応答可能な機器があれば(ステップS108−YES)、さらに、その中に自機より待機時の消費電力が少ない機器があるかどうかをチェックする(ステップS109)。そして、自機より待機時の消費電力が少ない機器がなければ(ステップS109−NO)、そのまま自機を一定時間ホスト機HSTとして機能させた後(ステップS106)、ステップS102に戻って以降の処理を繰り返す。
自機より待機時の消費電力が少ない機器があれば(ステップS109−YES)、待機時の消費電力が最も低い機器にホスト機HSTの機能を移し(ステップS110)、一定時間、当該機器にホスト機HSTとして機能させた後(ステップS106)、ステップS102に戻って以降の処理を繰り返す。
ステップS107で他に待機中の機器がない場合(ステップS107−NO)及びステップS108で代理応答できる機器がない場合(ステップS108−NO)、他に省エネ中の機器があるかどうかをチェックし(ステップS111)、省エネ中の機器があれば(ステップS111−YES)、その中に代理応答できる機器があるかどうかをチェックし(ステップS112)、代理応答できる機器があれば(ステップS112−YES)、その中に自機より省エネの消費電力が少ない機器があるかどうかをチェックする(ステップS113)。そして、自機より省エネの消費電力が少ない機器がなければ(ステップS113−NO)、そのまま自機を一定時間ホスト機HSTとして機能させた後(ステップS106)、ステップS102に戻って以降の処理を繰り返す。
自機より省エネの消費電力が少ない機器があれば(ステップS113−YES)、省エネの消費電力が最も低い機器にホスト機HSTの機能を移し(ステップS114)、一定時間、当該機器にホスト機HSTとして機能させた後(ステップS106)、ステップS102に戻って以降の処理を繰り返す。ステップS111で他に省エネ中の機器がない場合(ステップS111−NO)及びステップS112で他に代理応答できる機器がない場合(ステップS112−NO)、一定時間、当該機器にホスト機HSTとして機能させた後(ステップS106)、ステップS102に戻って以降の処理を繰り返す。
このようにしてネットワーク上に存在する動作中の機器からホスト機を選定する。すなわち、ステップS101でまずはネットワーク上の1台が代理応答の機能を果たす仮のホスト機HSTとして設定される。その後、ステップS102でネットワーク上に他の動作状態にある画像形成装置を検索し、存在すればステップS103でその機器が代理応答可能であるかを判断する。その機器が代理応答可能な場合はさらに自身の省エネモード1での消費電力情報(このデータは予め判断材料として各画像形成装置が保持しておく)と新たに見つけた動作状態にある画像形成装置の省エネモード1での消費電力情報を比較し、より消費電力が少ないと判断された機器が次のホスト機HSTとしてネットワーク上で機能するようにする。
また、ステップS102で他に動作中の画像形成装置がネットワーク上に存在しなかった場合、ステップS107にてネットワーク上に他の待機状態にある画像形成装置を検索し、存在すればステップS108でその機器が代理応答可能であるかを判断する。その機器が代理応答可能な場合はさらに自身の省エネモード1での消費電力情報(このデータは予め判断材料として各画像形成装置が保持しておく)と新たに見つけた待機状態にある画像形成装置の省エネモード1での消費電力情報を比較し、より消費電力が少ないと判断された機器が次のホスト機HSTとしてネットワーク上で機能するようにする。
さらに、ステップS107で他に待機中の画像形成装置がネットワーク上に存在しなかった場合、ステップS111にてネットワーク上に他の省エネ状態にある画像形成装置を検索し、存在すればステップS112にてその機器が代理応答可能であるかを判断する。その機器が代理応答可能な場合はさらに自身の省エネモード1での消費電力情報(このデータは予め判断材料として各画像形成装置が保持しておく)と新たに見つけた省エネ状態にある画像形成装置の省エネモード1での消費電力情報を比較し、より消費電力が少ないと判断された機器が次のホスト機HSTとしてネットワーク上で機能するようにする。
なお、ステップS105、S110及びS114でそれぞれ省エネ時の消費電力が最も低いものへ自動的にホスト制御を移行していたが、ここで予め各画像形成装置にユーザからの設定によるホスト機移行のための優先順位情報を持たせるようにし、この情報を考慮してホスト制御を判断するようにする。この対応をすることで、メンテナンス時などネットワーク環境によっては、ある特定の画像形成装置にホスト機HSTであって欲しい場合があるので、これに対応することができる。
また、前記ステップS105、S110及びS114でそれぞれ省エネ時の消費電力が最も低いものへ自動的にホスト制御を移行しているが、これは、この判定の時点で省エネ時の消費電力が最も低いものがホスト機として優先度の高いホスト候補機となっているからである。
図3は図1におけるプリンタ11とMFP14の一方がホスト機HSTで他方がサブ機SBとして機能し、省エネ状態を遷移する遷移図である。
図3において、ホスト機HSTとサブ機SBは、基本的な機能は同一であり、図2に示したように最終的に最も省エネモード1における消費電力の少ない画像形成装置がホスト
機HSTとして選定される。そこで、ホスト機HSTが動作モード(ステップS201)から印刷終了によりスタンバイモードに遷移し(ステップS202)、さらにスタンバイモードから予め設定された一定時間経過すると省エネモード1に遷移する(ステップS203)。ホスト機HSTでは、動作モード、スタンバイモード、省エネモード1のいずれにおいても、ネットワーク応答可能であり、代理応答を行う機能も備えている。
機HSTとして選定される。そこで、ホスト機HSTが動作モード(ステップS201)から印刷終了によりスタンバイモードに遷移し(ステップS202)、さらにスタンバイモードから予め設定された一定時間経過すると省エネモード1に遷移する(ステップS203)。ホスト機HSTでは、動作モード、スタンバイモード、省エネモード1のいずれにおいても、ネットワーク応答可能であり、代理応答を行う機能も備えている。
一方、サブ機でも同様に動作モード(ステップS204)から印刷終了によりスタンバイモードに遷移し(ステップS205)、さらにスタンバイモードから予め設定された一定時間経過すると省エネモード1に遷移する(ステップS206)。そして、さらに一定時間経過すると、省エネモード2に移行する(ステップS207)。省エネモード2は、特定のプロトコル、ここではホスト機の復帰命令に対応できる特定ネットワークプロトコルにのみ対応することができる。この省エネモード2の状態に移行した後は、ホスト機HSTから送信される復帰命令のパケットを受信したときのみ、省エネモード2から復帰することができる。
例えばホスト機HSTが省エネモード1(ステップS203)で、サブ機SBが省エネモード2(ステップS207)の状態であったとする。この状態がこのシステムで最も省エネの状態である。この状態でネットワークから何らかの応答要求があった場合、ホスト機HSTが代理応答を行う。サブ機SBを使用する要求があれば、該当するサブ機SBに復帰要求のパケットを送信する。サブ機SBはこのパケットを受信し、このパケットが予め設定されたプロトコルで送信されたものであれば、ネットワーク応答を行い、復帰要求に応じて省エネモード1(ステップS206)、スタンバイモード(ステップS205)、動作モード(ステップS204)のいずれかに復帰する。その際、サブ機SBのモードの方がホスト機HSTのモードより少ない消費電力のモードであれば、ホスト機能はより消費電力の少ないサブ機SBであった画像形成装置(プリンタ11もしくはMFP14)に移行し、それまで取得していたサブ機群の代理応答情報を新たなホスト機HSTに引渡す。そして自身はサブ機SBとして自身の動作モードを制御する。
なお、代理応答情報としては、例えばSNMPで管理されるネットワーク機器が自身の状態を外部に知らせるために公開するMIB応答情報が使用される。MIB応答情報には、RFC 1156として規定されているMIB1と、RFC 1213で規定されているMIB2があり、現在では一般に後者が使用される。また、SNMPは、TCP/IPネットワークにおいて、ルータやコンピュータ、端末など、ネットワークに接続された通信機器をネットワーク経由で監視・制御するためのプロトコルであり、制御の対象となる機器はMIBと呼ばれる管理情報データベースを持っており、管理を行う機器は対象機器のMIBに基づいて適切な設定を行う。
その際、サブ機SBになった画像形成装置はホスト機HSTに代理応答を要求して、自身は、最終的には省エネモード2による最も省エネ効果が高い動作モードへ移行する。すなわち、ホスト機HSTはネットワーク上に自身より優先順位の高いホスト候補機(より消費電力の少ない画像形成装置)が現れた場合、それまで取得していたサブ機群の代理応答情報を新たなホスト機HSTに引渡し、自身はサブ機SBとして自身の動作モードを制御する。サブ機SBになった画像形成装置は新たにホスト機HSTに代理応答を要求して、最終的には省エネモード2による最も省エネ効果が高い動作モードへ移行する。したがって、動作モードと消費電力に応じて、ホスト機HSTとサブ機SBの機能が入れ代わり、ネットワークシステムとして最も消費電力の少ないシステムとして稼働することが可能となる。
なお、前記制御、及び後述の各実施例における制御は、各画像形成装置(プリンタ11、MFP14)の図示しない制御回路のCPUが受け持っており、CPUは図示しないROMに格納されたプログラムを図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら前記制御を実行する。なお、CPU、ROM、RAM、その他、特に説明しない記憶装置などが制御資源(リソース)として各画像形成装置のコンピュータに備えられ、各画像形成装置はこれらのリソースを使用して制御される。
以下、各実施例について、さらに詳しく説明する。
このように図13に示した従来技術にあるネットワーク構成の場合、プロキシサーバしか代理応答機能を担うことができない。そのため本実施形態では図1にあるように画像形成装置(プリンタ、MFP等)で代理応答機能を担う構成とすることにより、ネットワークシステム全体で最も省エネ効果を高めることができる。各画像形成装置はそれぞれホスト機HST、サブ機SBとして図3に示したようにして省エネ状態を遷移することになる。最終的に最も省エネモード1における消費電流が少ない画像形成装置がホスト機HSTとしての機能を果たしS103の状態に移行し、その他の機器は全てホスト機HSTからの復帰パケット(例えばマジックパケット等)に応答するだけのネットワーク部のみを生かして、さらに深い省エネ状態(省エネモード2)へ移行することになる。
このときホスト機HSTはサブ機SB群の代理応答情報(具体的にはMIB応答情報等)を管理することになる。そこでネットワーク上に複数の代理応答グループが存在した場合を考える。ネットワーク上に、代理応答グループA(ホスト機HST1台、サブ機SB6台)と代理応答グループB(ホスト機HST1台、サブ機SB2台)があり、代理応答グループAのサブ機SB3台(図8にあるA4,A5,A6サブ機SB)がユーザにより主電源を切られ、ネットワーク上から消滅した場合、図4のフローチャートに示すように、受け入れ可能なサブ機SB数に余裕ができたため(ステップS301−YES)、他に代理応答グループBがあることを確認(ステップS302−YES)し、代理応答グループBの総機器数が3台であるため受け入れが可能と判断(ステップS303−YES)し、代理応答グループBのホスト機HST(図8にあるB1ホスト機HST)に対して受け入れが可能である旨を通知(ステップS304)する。
代理応答グループBのホスト機HST(図8にあるB1ホスト機HST)は図5のフローチャートに示すように、他のホスト機HSTから受け入れ許容通知が来たことを確認(ステップS401)すると、サブ機SB群(図8にあるB1サブ機SB及びB2サブ機SB)の代理応答情報を代理応答グループAのホスト機HST(図8にあるA1ホスト機HST)に対して通知(ステップS402)し、その後、自身も代理応答を代理応答グループAのホスト機HST(図8のA1ホスト機HST)にしてもらうために代理応答要求を出す(ステップS403)。
代理応答グループの各ホスト機HSTが図4及び図5の処理を定期的に実行することによってネットワーク上の代理応答グループを減らす方向に推移させ、これによりネットワーク上で電力を多く消費するであろうホスト機HSTの数自体を減らすことが可能となる。
すなわち、本実施例によれば、図8のような代理応答グループをネットワーク上で構成している場合、代理応答グループA内のサブ機A4,A5,A6がネットワーク上からなくなると、代理応答グループAは新しく3台のサブ機を受け入れられる状態になる。そこに代理応答グループBの機器が新しくサブ機B1(A4),B2(A5),B3(A6)として入ることにより、代理応答グループBの旧ホスト機であるB1がサブ機A6になり、ネットワーク上のホスト機数を1つ減らすことができる。その結果、システム全体としての省エネ効果を高めることが可能となる。最終的な代理応答グループの構成は図9のようになる。
また、図8に示すように代理応答グループA(ホスト機HST1台、サブ機SB6台)と代理応答グループB(ホスト機HST1台、サブ機SB2台)があり、代理応答グループAのサブ機SB3台(図8にあるA4,A5,A6のサブ機SB)がユーザにより主電源を切られネットワーク上から消滅した場合でも、図6のフローチャートに示すようにホスト機HSTに代理応答グループの合併を行わない設定をしていれば(ステップS300−NO)、以後の図4と同等の処理は行わない。すなわち、ステップS301以降の処理は実行しない。
代理応答グループBのホスト機HST(図8にあるB1ホスト機HST)は図7のフローチャートに示すように、代理応答グループの合併を行わない設定をしていれば(ステップS400−NO)、以後、図5と同等の処理は行わない。すなわち、ステップS401以降の処理は実行しない。
この場合も代理応答グループの各ホスト機HSTが図6及び図7の処理定期的に実行することにより、代理応答必要時はサブ機SB群の構成が変わった際にもネットワーク上の代理応答グループの構成を維持することが可能となる。
すなわち、本実施例によれば、図8のような代理応答グループをネットワーク上で構成している場合、代理応答グループA内のサブ機A4,A5,A6がネットワーク上からなくなっても予めホスト機A1又はホスト機B1に代理応答グループの合併をしない設定をしておくことによりそのままの代理応答グループの構成を維持することができる。これにより例えば機器の設置場所に制約を持たせていた場合、あるいは機種を限定させたい場合など、代理応答グループ毎にその特性を持たせることが可能になる。最終的な代理応答グループの構成は図10のようになる。
前記ホスト機HSTとしては、代理応答グループを構成するホスト機HSTの画像形成装置に予めホスト機になることを設定しておくこともできる。例えば、ある代理応答グループに消費電力の小さい機器Aと大きい機器B、Cがある場合を想定したとき、各機器の電源を入れた際に機器A、B、C共にスタンバイモードに移行することになるが、予め消費電力の小さい機器Aがホスト機となるように設定してあれば、この設定により、機器Aがホスト機となり、機器B、Cはサブ機となって機能する。これにより図3で説明したような状態遷移を各機器が実行するので、印刷ジョブ等が特になければ機器Aはホスト機として省エネモード1へ、機器B、Cは省エネモード1へ移行後、さらに省エネモード2へ移行する。
すなわち、予め消費電力の最も少ない機器がホスト機HSTになるように設定もしくは指定しておくことにより、以後に代理応答グループを形成した際に、指定したホスト機HSTが図3における省エネモード1、他の全てのサブ機SBが図4における省エネモード2になる構成を意図的に取ることができる。これにより全ての機器が省エネモードに入った際に、本画像形成システムとして最も省エネ効果が高い構成となる。
逆に、前記サブ機SBとして、代理応答グループを構成するサブ機SBの画像形成装置に予めサブ機になることを予め設定しておくこともできる。例えば、ある代理応答グループに消費電力の小さい機器Aと大きい機器B、Cがある場合を想定したとき、各機器の電源を入れた際に機器A、B、C共にスタンバイモードに移行することになるが、予め消費電力の大きな機器B、Cがサブ機として動作する準備をし、機器Aがホストとなって機能する。これにより図3で説明したような状態遷移を各機器が実行するので、印刷ジョブ等が特になければ機器Aはホスト機として省エネモード1へ、機器B、Cは省エネモード1へ移行後さらに省エネモード2へ移行する。
すなわち、予め消費電力の大きい機器に対してサブ機SBになるように設定もしくは指定しておくことにより、以後に代理応答グループを形成した際に、指定したサブ機SBが全て図3における省エネモード2、残った消費電力の最も少ない機器がホスト機HSTとなり、図3における省エネモード1になる構成を意図的に取ることができる。これにより全ての機器が省エネモードに入った際に、本画像形成システムとして最も省エネ効果が高い構成となる。
また、代理応答グループを構成するホスト機HSTに、予め代理応答が可能なサブ機SBの要件を設定しておくこともできる。このように設定すると、例えばA機ないしF機の画像形成装置が存在し、そのうちA機ないしD機の画像形成装置がネットワーク上にある場合に、A機をホスト機HSTに設定し、代理応答するサブ機数をBないしC機の3つまでと設定しておくと、図11に示したように最終的に機器Aをホスト機HSTとし、B,C,D機をサブ機SBとした代理応答グループを構成することができる。
例えば、ホスト機HSTが代理応答するサブ機数に制限を持たせたい場合などにこの実施例が適用される。実運用を考慮するとホスト機HSTは代理応答するサブ機SB数分その代理応答情報を保持しなくてはならない。この場合、確保するメモリ領域を規定値内にしたいこともあり、有限でサブ機数を設定可能とする必要があるが、この実施例により可能となる。
さらに、代理応答グループを構成するサブ機SBに、予め代理応答を要求するホスト機HSTの要件を設定しておくこともできる。このように設定すると、例えばネットワーク上にA機ないしF機の画像形成装置があった場合にA機とE機をホスト機HSTに指定し、さらにサブ機B、C、Dにより消費電力が少ないホスト機Aを自身のホスト機HSTとして設定しておくと、図12にあるように最終的に機器Aをホスト機HSTとした代理応答グループと、機器Eをホスト機HSTとし、機器Fをサブ機SBとした代理応答グループが構成される。
例えば、同一機種にて代理応答グループを構成したい場合、あるいは特定の場所に配置されたホスト機を対象に代理応答グループを構成したい場合などに、この実施例が適用できる。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく手術の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された発明の技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。
1 LAN
11 プリンタ
12,13,15 PC
14 MFP
HST ホスト機
SB サブ機
11 プリンタ
12,13,15 PC
14 MFP
HST ホスト機
SB サブ機
Claims (8)
- 複数の画像形成装置とクライアント装置がネットワークを介して接続され、前記クライアント装置からの要求に応じて前記画像形成装置のいずれかが応答及び処理を行う画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
所定の起動要求のみで復帰可能な省電力モードを含む複数段階の省電力モードと、
前記クライアント装置からの要求に対して代理応答及び代理応答要求を行う代理応答手段と、
を有し、
前記ネットワーク上に複数存在する前記画像形成装置群から第1のホスト機を含む1台以上のホスト機とそれ以外のサブ機を決定し、
前記第1のホスト機が対応したサブ機からの代理応答要求を検知すると、サブ機に代わり代理応答可能かを確認し、
代理応答が可能な場合にはサブ機に対してその旨を通知し、その後サブ機の代理応答を行う第1の代理応答グループを形成し、
前記第1のホスト機が代理応答を担っている前記第1の代理応答グループでサブ機群の接続構成が変わった際に、他の第2のホスト機が代理応答を担っている第2の代理応答グループを前記第1の代理応答グループのサブ機群に受け入れる余裕が前記第1の代理応答グループにある場合、前記第2の代理応答グループに属する第2のホスト機及びサブ機を前記第1の代理応答グループのサブ機として第1の代理応答グループに移行させることを特徴とする画像形成システム。 - 請求項1に記載の画像形成システムであって、
前記各代理応答グループ内のサブ機群の接続構成が変わった際にも、現在のグルーピングを保持することを特徴とする画像形成システム。 - 請求項1又は2に記載の画像形成システムであって、
前記各代理応答グループを構成するホスト機に、予めホスト機になることが設定されていることを特徴とする画像形成システム。 - 請求項1又は2に記載の画像形成システムであって、
前記各代理応答グループを構成するサブ機に、予めサブ機になることが設定されていることを特徴とする画像形成システム。 - 請求項1又は2に記載の画像形成システムであって、
前記各代理応答グループを構成するホスト機が、予め代理応答が可能なサブ機として設定されていることを特徴とする画像形成システム。 - 請求項1又は2に記載の画像形成システムであって、
前記各代理応答グループを構成するサブ機が、予め代理応答を要求するホスト機として設定されていることを特徴とする画像形成システム。 - 複数の画像形成装置とクライアント装置がネットワークを介して接続され、前記クライアント装置からの要求に応じて前記画像形成装置のいずれかが応答及び処理を行う画像形成システムの省電力制御方法であって、
前記画像形成装置は、
所定の起動要求のみで復帰可能な省電力モードを含む複数段階の省電力モードと、
前記クライアント装置からの要求に対して代理応答及び代理応答要求を行う代理応答手段と、
を有し、
前記ネットワーク上に複数存在する前記画像形成装置群から第1のホスト機を含む1台以上のホスト機とそれ以外のサブ機を決定する工程と、
前記第1のホスト機が対応したサブ機からの代理応答要求を検知すると、サブ機に代わり代理応答可能かを確認する工程と、
代理応答が可能な場合にはサブ機に対してその旨を通知し、その後サブ機の代理応答を行う第1の代理応答グループを形成する工程と、
前記第1のホスト機が代理応答を担っている前記第1の代理応答グループでサブ機群の接続構成が変わった際に、他の第2のホスト機が代理応答を担っている第2の代理応答グループを前記第1の代理応答グループのサブ機群に受け入れる余裕が前記第1の代理応答グループにある場合、前記第2の代理応答グループに属する第2のホスト機及びサブ機を前記第1の代理応答グループのサブ機として第1の代理応答グループに移行させる工程と、
を備えていることを特徴とする画像形成システムの省電力制御方法。 - 複数の画像形成装置とクライアント装置がネットワークを介して接続され、前記クライアント装置からの要求に応じて前記画像形成装置のいずれかが応答及び処理を行う画像形成システムの省電力制御をコンピュータによって実行するための省電力制御プログラムであって、
前記画像形成装置は、
所定の起動要求のみで復帰可能な省電力モードを含む複数段階の省電力モードと、
前記クライアント装置からの要求に対して代理応答及び代理応答要求を行う代理応答手段と、
を有し、
前記ネットワーク上に複数存在する前記画像形成装置群から第1のホスト機を含む1台以上のホスト機とそれ以外のサブ機を決定する手順と、
前記第1のホスト機が対応したサブ機からの代理応答要求を検知すると、サブ機に代わり代理応答可能かを確認する手順と、
代理応答が可能な場合にはサブ機に対してその旨を通知し、その後サブ機の代理応答を行う第1の代理応答グループを形成する手順と、
前記第1のホスト機が代理応答を担っている前記第1の代理応答グループでサブ機群の接続構成が変わった際に、他の第2のホスト機が代理応答を担っている第2の代理応答グループを前記第1の代理応答グループのサブ機群に受け入れる余裕が前記第1の代理応答グループにある場合、前記第2の代理応答グループに属する第2のホスト機及びサブ機を前記第1の代理応答グループのサブ機として第1の代理応答グループに移行させる手順と、
を備えていることを特徴とする画像形成システムの省電力制御プログラム。
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