JP6256455B2 - 情報処理装置、情報処理システム、サーバー及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、サーバー及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システム、サーバー及びプログラムに関し、特にサーバーとの接続状態を維持する情報処理装置において省電力効果を高めるための技術に関する。
MFP(Multi-Function Peripherals)などのような情報処理装置は、インターネット上に設置されるサーバーと連携してジョブを実行することができる。例えば、情報処理装置は、オフィスなどのローカル環境からインターネット上のサーバーにアクセスすることにより、スキャンジョブで生成した画像データをサーバーに保存したり、或いは、サーバーに保存されている画像データを取得して印刷ジョブなどを実行したりすることができる。
しかしその一方、情報処理装置が設置されるローカル環境にはセキュリティの観点からファイヤウォールが設置されるのが一般的である。そのため、インターネット上のサーバーから情報処理装置に対して印刷ジョブなどを送信するためには、サーバーがローカル環境に設置されているファイヤウォールを超えて情報処理装置と通信を行える環境の構築が必要となる。
従来、上記のような環境を構築するため、ローカル環境内にインターネット上のサーバーと通信を行うための専用のゲートウェイを設けることが提案されている(例えば特許文献1)。このようなゲートウェイは、例えば電源投入時にインターネット上のサーバーとXMPP(eXtensible Messaging and Presence Protocol)による常時通信可能なセッションを確立することにより、サーバーがファイヤウォールを超えてローカル環境内の情報処理装置と通信を行うことができる通信路を開設する。したがって、インターネット上のサーバーは、情報処理装置がサーバーにアクセスしていない状態であっても、ゲートウェイとの間に確立されるセッションを利用したトンネル通信を行うことにより、ローカル環境内の情報処理装置に対して印刷ジョブなどを送信することができる。
特開2015−115831号公報
ところで、近年では上述したゲートウェイの機能を内蔵した情報処理装置が提供されつつある。この場合、情報処理装置は、インターネット上のサーバーと常時通信可能なセッションを確立する。そして情報処理装置は、そのセッションを維持するために一定の時間間隔で定期的にサーバーと通信を行うように構成される。
一方、情報処理装置は、省電力を目的としたスリープ機能を搭載しており、サーバーとの間にセッションを確立している場合であっても所定の条件が成立すると、通電状態を通常モードからスリープモードへ移行させる。情報処理装置がスリープモードへ移行すると、サーバーと定期通信を行うための機能が停止するため、サーバーとの定期通信が行われなくなり、情報処理装置とサーバーとのセッションが切断されてしまう可能性がある。これを防止するためには、スリープモードへ移行した場合であっても、サーバーとの定期通信を行うために一定の時間間隔で情報処理装置の通電状態を元の通常モードに復帰させることが必要となる。
しかし、情報処理装置がサーバーとの定期通信を行うためにスリープモードから通常モードへ頻繁に復帰するようになると、スリープモードでの継続時間が短くなり、十分な省電力効果を得られないという課題があった。特にローカル環境内に複数の情報処理装置が設けられている場合には、各情報処理装置がサーバーとの定期通信のためにスリープモードから通常モードへ個別に復帰してしまうと効率が悪いという問題がある。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、従来よりも省電力効果を得られるようにした情報処理装置、情報処理システム、サーバー及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ローカルネットワークを経由してインターネット上に設けられたサーバーと通信を行う情報処理装置であって、前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能なセッションを確立するセッション確立手段と、前記確立されたセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する受信手段と、前記セッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う定期通信手段と、スリープモードへの移行条件成立によりスリープモードへ移行するとき、前記定期通信手段が行うべき前記サーバーとの定期通信の代行を、前記ローカルネットワークに設けられ、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置へ依頼する代行依頼手段と、を備え、前記代行依頼手段は、前記ローカルネットワークに複数の他の装置が設けられている場合、それら複数の他の装置のうちから前記サーバーと通信可能なセッションを確立している一の装置を選択し、当該一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼するように構成され、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置が存在する場合には、それら複数の他の装置のうち、スリープモードへ移行するまでの残時間が最も長い他の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする構成である。
請求項2に係る発明は、ローカルネットワークを経由してインターネット上に設けられたサーバーと通信を行う情報処理装置であって、前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能なセッションを確立するセッション確立手段と、前記確立されたセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する受信手段と、前記セッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う定期通信手段と、スリープモードへの移行条件成立によりスリープモードへ移行するとき、前記定期通信手段が行うべき前記サーバーとの定期通信の代行を、前記ローカルネットワークに設けられ、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置へ依頼する代行依頼手段と、を備え、前記代行依頼手段は、前記ローカルネットワークに複数の他の装置が設けられている場合、それら複数の他の装置のうちから前記サーバーと通信可能なセッションを確立している一の装置を選択し、当該一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼するように構成され、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置が存在する場合には、それら複数の他の装置のうち、前記サーバーとは異なる他のサーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする構成である。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記代行依頼手段は、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置のそれぞれに対してスリープモードへ移行するまでの残時間を問い合わせ、それら複数の他の装置からの回答に基づいて一の装置を選択することを特徴とする構成である。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の情報処理装置において、前記代行依頼手段は、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置のそれぞれに対して前記サーバーとは異なる他のサーバーと通信可能なセッションを確立しているか否かを問い合わせ、それら複数の他の装置からの回答に基づいて一の装置を選択することを特徴とする構成である。
請求項に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置において、前記ローカルネットワークに設けられた他の装置から前記サーバーとの定期通信の代行の依頼を受けた場合に、当該他の装置が行うべき前記サーバーとの定期通信を代行して行う通信代行手段、を更に備えることを特徴とする構成である。
請求項に係る発明は、請求項に記載の情報処理装置において、前記通信代行手段は、前記定期通信手段が前記サーバーとの定期通信を行うタイミングで前記サーバーとの定期通信を代行して行うことを特徴とする構成である。
請求項に係る発明は、請求項又はに記載の情報処理装置において、前記代行依頼手段は、前記通信代行手段が前記サーバーとの定期通信を代行して行っている状態でスリープモードへ移行するとき、前記定期通信手段が行うべき前記サーバーとの定期通信と、前記通信代行手段が行うべき前記サーバーとの定期通信との双方の代行を前記ローカルネットワークに設けられた他の装置へ依頼することを特徴とする構成である。
請求項に係る発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の情報処理装置において、前記代行依頼手段は、前記一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼した後、少なくとも前記サーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置に対し、前記一の装置に定期通信の代行を依頼したことを示す代行情報を送信することを特徴とする構成である。
請求項に係る発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の情報処理装置において、前記代行依頼手段は、スリープモードへ移行するとき、前記サーバーに対して問い合わせを行い、前記サーバーから指定された他の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする構成である。
請求項10に係る発明は、請求項1乃至のいずれかに記載の情報処理装置において、スリープモードへの移行条件成立により前記定期通信手段に対する通電を停止させる電力制御手段、を更に備えることを特徴とする構成である。
請求項11に係る発明は、ローカルネットワークに設けられる第1の情報処理装置と、前記ローカルネットワークに設けられる第2の情報処理装置と、インターネット上に設けられ、前記ローカルネットワークを経由して前記第1の情報処理装置及び前記第2の情報処理装置のそれぞれが通信可能なサーバーと、を有する情報処理システムであって、前記第1の情報処理装置は、前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能な第1のセッションを確立し、当該第1のセッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う第1のセッション管理手段と、前記確立された第1のセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する第1の受信手段と、を備え、前記第2の情報処理装置は、前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能な第2のセッションを確立し、当該第2のセッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う第2のセッション管理手段と、前記確立された第2のセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する第2の受信手段と、を備え、前記第1のセッション管理手段は、スリープモードへの移行条件成立によりスリープモードへ移行するとき、前記第1のセッション管理手段が行うべき前記サーバーとの定期通信の代行を、前記第2のセッションが確立している前記第2の情報処理装置へ依頼し、前記第2のセッション管理手段は、前記第1の情報処理装置から前記サーバーとの定期通信の代行の依頼を受けた場合に、前記第1の情報処理装置が行うべき前記サーバーとの定期通信を代行して行い、前記第1のセッション管理手段は、前記ローカルネットワークに複数の前記第2の情報処理装置が設けられている場合、前記複数の第2の情報処理装置のうちから前記サーバーと通信可能な第2のセッションを確立している一の装置を選択し、当該一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼するように構成され、前記複数の第2の情報処理装置の中に、前記サーバーと通信可能な第2のセッションを確立している2以上の装置が含まれる場合には、前記2以上の装置のうち、スリープモードへ移行するまでの残時間が最も長い装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする構成である。
請求項12に係る発明は、ローカルネットワークに設けられる第1の情報処理装置と、前記ローカルネットワークに設けられる第2の情報処理装置と、インターネット上に設けられ、前記ローカルネットワークを経由して前記第1の情報処理装置及び前記第2の情報処理装置のそれぞれが通信可能なサーバーと、を有する情報処理システムであって、前記第1の情報処理装置は、前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能な第1のセッションを確立し、当該第1のセッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う第1のセッション管理手段と、前記確立された第1のセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する第1の受信手段と、を備え、前記第2の情報処理装置は、前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能な第2のセッションを確立し、当該第2のセッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う第2のセッション管理手段と、前記確立された第2のセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する第2の受信手段と、を備え、前記第1のセッション管理手段は、スリープモードへの移行条件成立によりスリープモードへ移行するとき、前記第1のセッション管理手段が行うべき前記サーバーとの定期通信の代行を、前記第2のセッションが確立している前記第2の情報処理装置へ依頼し、前記第2のセッション管理手段は、前記第1の情報処理装置から前記サーバーとの定期通信の代行の依頼を受けた場合に、前記第1の情報処理装置が行うべき前記サーバーとの定期通信を代行して行い、前記第1のセッション管理手段は、前記ローカルネットワークに複数の前記第2の情報処理装置が設けられている場合、前記複数の第2の情報処理装置のうちから前記サーバーと通信可能な第2のセッションを確立している一の装置を選択し、当該一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼するように構成され、前記複数の第2の情報処理装置の中に、前記サーバーと通信可能な第2のセッションを確立している2以上の装置が含まれる場合には、前記2以上の装置のうち、前記サーバーとは異なる他のサーバーと通信可能なセッションを確立している装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする構成である。
請求項13に係る発明は、請求項11に記載の情報処理システムにおいて、前記第1のセッション管理手段は、前記2以上の装置のそれぞれに対してスリープモードへ移行するまでの残時間を問い合わせ、前記2以上の装置からの回答に基づいて一の装置を選択することを特徴とする構成である。
請求項14に係る発明は、請求項12に記載の情報処理システムにおいて、前記第1のセッション管理手段は、前記2以上の装置のそれぞれに対して前記サーバーとは異なる他のサーバーと通信可能なセッションを確立しているか否かを問い合わせ、前記2以上の装置からの回答に基づいて一の装置を選択することを特徴とする構成である。
請求項15に係る発明は、請求項11乃至14のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、前記第1のセッション管理手段は、前記一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼した後、前記複数の第2の情報処理装置のうち、少なくとも前記サーバーと通信可能な第2のセッションを確立している他の装置に対し、前記一の装置に定期通信の代行を依頼したことを示す代行情報を送信することを特徴とする構成である
求項16に係る発明は、請求項11乃至15のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、前記第1のセッション管理手段は、スリープモードへ移行するとき、前記サーバーに対して問い合わせを行い、前記サーバーから指定された前記第2の情報処理装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする構成である。
請求項17に係る発明は、請求項11乃至16のいずれかに記載の情報処理システムにおいて、前記第1の情報処理装置は、スリープモードへの移行条件成立により前記第1のセッション管理手段に対する通電を停止させる電力制御手段、を更に備えることを特徴とする構成である。
請求項18に係る発明は、インターネットに接続され、複数の情報処理装置と通信を行うサーバーであって、前記複数の情報処理装置のそれぞれと個別にセッションを確立し、各情報処理装置からの定期通信を受信することによって前記セッションを維持するセッション管理手段と、前記複数の情報処理装置のそれぞれに対して、個別に確立されたセッションによりジョブを送信する送信手段と、前記複数の情報処理装置のうちの一の情報処理装置から定期通信を代行する装置の問い合わせを受けた場合に、前記一の情報処理装置を除く、前記セッションを確立している他の情報処理装置のうちから定期通信を代行する代行装置を決定し、前記一の情報処理装置に対して代行装置を通知する代行装置決定手段と、前記各情報処理装置と通信を行った履歴に関する履歴情報を管理する手段と、を備え、前記代行装置決定手段は、前記セッションを確立している他の情報処理装置が複数存在する場合に、前記履歴情報に基づいて、前回の定期通信を行ってからの経過時間が最も短い装置を前記代行装置に決定することを特徴とする構成である。
請求項19に係る発明は、ローカルネットワークを経由してインターネット上に設けられたサーバーと通信を行う情報処理装置において実行されるプログラムであって、前記情報処理装置に、前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能なセッションを確立する第1ステップと、前記確立されたセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する第2ステップと、前記セッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う第3ステップと、スリープモードへの移行条件成立によりスリープモードへ移行するとき、前記第3ステップで行うべき前記サーバーとの定期通信の代行を、前記ローカルネットワークに設けられ、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置へ依頼する第4ステップと、を実行させ、前記第4ステップは、前記ローカルネットワークに複数の他の装置が設けられている場合、それら複数の他の装置のうちから前記サーバーと通信可能なセッションを確立している一の装置を選択し、当該一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼するように構成され、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置が存在する場合には、それら複数の他の装置のうち、スリープモードへ移行するまでの残時間が最も長い他の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする構成である。
請求項20に係る発明は、ローカルネットワークを経由してインターネット上に設けられたサーバーと通信を行う情報処理装置において実行されるプログラムであって、前記情報処理装置に、前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能なセッションを確立する第1ステップと、前記確立されたセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する第2ステップと、前記セッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う第3ステップと、スリープモードへの移行条件成立によりスリープモードへ移行するとき、前記第3ステップで行うべき前記サーバーとの定期通信の代行を、前記ローカルネットワークに設けられ、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置へ依頼する第4ステップと、を実行させ、前記第4ステップは、前記ローカルネットワークに複数の他の装置が設けられている場合、それら複数の他の装置のうちから前記サーバーと通信可能なセッションを確立している一の装置を選択し、当該一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼するように構成され、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置が存在する場合には、それら複数の他の装置のうち、前記サーバーとは異なる他のサーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする構成である。
請求項21に係る発明は、請求項19に記載のプログラムにおいて、前記第4ステップは、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置のそれぞれに対してスリープモードへ移行するまでの残時間を問い合わせ、それら複数の他の装置からの回答に基づいて一の装置を選択することを特徴とする構成である。
請求項22に係る発明は、請求項20に記載のプログラムにおいて、前記第4ステップは、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置のそれぞれに対して前記サーバーとは異なる他のサーバーと通信可能なセッションを確立しているか否かを問い合わせ、それら複数の他の装置からの回答に基づいて一の装置を選択することを特徴とする構成である。
請求項23に係る発明は、請求項19乃至22のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記情報処理措置に、前記ローカルネットワークに設けられた他の装置から前記サーバーとの定期通信の代行の依頼を受けた場合に、当該他の装置が行うべき前記サーバーとの定期通信を代行して行う第5ステップ、を更に実行させることを特徴とする構成である。
請求項24に係る発明は、請求項23に記載のプログラムにおいて、前記第5ステップは、前記第3ステップが前記サーバーとの定期通信を行うタイミングで前記サーバーとの定期通信を代行して行うことを特徴とする構成である。
請求項25に係る発明は、請求項23又は24に記載のプログラムにおいて、前記第4ステップは、前記第5ステップにおいて前記サーバーとの定期通信を代行して行っている状態でスリープモードへ移行するとき、前記第3ステップで行うべき前記サーバーとの定期通信と、前記第5ステップで行うべき前記サーバーとの定期通信との双方の代行を前記ローカルネットワークに設けられた他の装置へ依頼することを特徴とする構成である
求項26に係る発明は、請求項25に記載のプログラムにおいて、前記第4ステップは、前記一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼した後、少なくとも前記サーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置に対し、前記一の装置に定期通信の代行を依頼したことを示す代行情報を送信することを特徴とする構成である
求項27に係る発明は、請求項19乃至26のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記第4ステップは、スリープモードへ移行するとき、前記サーバーに対して問い合わせを行い、前記サーバーから指定された他の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする構成である。
請求項28に係る発明は、請求項19乃至27のいずれかに記載のプログラムにおいて、前記情報処理装置に、スリープモードへの移行条件成立により通電を停止させる第6ステップ、を更に実行させることを特徴とする構成である。
請求項29に係る発明は、インターネットに接続され、複数の情報処理装置と通信を行うサーバーにおいて実行されるプログラムであって、前記サーバーに、前記複数の情報処理装置のそれぞれと個別にセッションを確立し、各情報処理装置からの定期通信を受信することによって前記セッションを維持する第1ステップと、前記複数の情報処理装置のそれぞれに対して、個別に確立されたセッションによりジョブを送信する第2ステップと、前記複数の情報処理装置のうちの一の情報処理装置から定期通信を代行する装置の問い合わせを受けた場合に、前記一の情報処理装置を除く、前記セッションを確立している他の情報処理装置のうちから定期通信を代行する代行装置を決定し、前記一の情報処理装置に対して代行装置を通知する第3ステップと、前記各情報処理装置と通信を行った履歴に関する履歴情報を管理する第4ステップと、を実行させ、前記第3ステップにおいては、前記セッションを確立している他の情報処理装置が複数存在する場合に、前記履歴情報に基づいて、前回の定期通信を行ってからの経過時間が最も短い装置を前記代行装置に決定することを特徴とする構成である
本発明によれば、情報処理装置がサーバーとの間に確立したセッションを有効に維持しつつ、従来よりも高い省電力効果が得られるようになる。
情報処理システムの一構成例を示す図である。 情報処理装置とサーバーとの間にセッションが確立されている状態の一例を示す図である。 第1実施形態におけるサーバーのハードウェア構成及び機能構成の一例を示すブロック図である。 セッション管理情報の一例を示す図である。 情報処理装置のハードウェア構成及び機能構成の一例を示すブロック図である。 複数の情報処理装置が通常モードで稼働している状態の動作シーケンスを示す図である。 情報処理装置がスリープモードへ移行する場合の第1の動作シーケンスを示す図である。 代行依頼の一例を示す図である。 情報処理装置における代行管理情報の一例を示す図である。 情報処理装置がスリープモードへ移行する場合の第2の動作シーケンスを示す図である。 情報処理装置において更新される代行管理情報の一例を示す図である。 情報処理装置がスリープモードへ移行する場合の第3の動作シーケンスを示す図である。 情報処理装置において更新される代行管理情報の一例を示す図である。 情報処理装置がスリープモードへ移行する場合の第4の動作シーケンスを示す図である。 情報処理装置において更新される代行管理情報の一例を示す図である。 情報処理装置が通常モードへ復帰する場合の動作シーケンスを示す図である。 情報処理装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 定常処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 代行装置決定処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるサーバーのハードウェア構成及び機能構成の一例を示すブロック図である。 第2実施形態において情報処理装置がスリープモードへ移行する場合の動作シーケンスを示す図である。
以下、本発明に関するいくつかの好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である情報処理システム1の構成例を示す図である。この情報処理システム1は、ローカル環境2に複数の情報処理装置3a,3b,3c,3dと通信中継装置4とが設けられ、インターネット6上に複数のサーバー7a,7bが設けられた構成である。ローカル環境2には、LAN(Local Area Network)などのローカルネットワーク5が設けられており、複数の情報処理装置3a,3b,3c,3dがそのローカルネットワーク5に接続されると共に、通信中継装置4もローカルネットワーク5に接続されている。そしてローカルネットワーク5は、通信中継装置4を介してインターネット6に接続される。尚、以下においては、複数の情報処理装置3a,3b,3c,3dのそれぞれを区別しないときにはそれらを情報処理装置3として表す。また複数のサーバー7a,7bのそれぞれを区別しないときにはそれらをサーバー7として表す。また図1では、ローカル環境2に4台の情報処理装置3a,3b,3c,3dが設けられる場合を例示しているが、情報処理装置3の台数は4台に限られるものではなく、2台以上であれば良い。更に図1では、インターネット6に2台のサーバー7a,7bが設けられる場合を例示しているが、サーバー7の台数は2台に限られるものでもない。
情報処理装置3は、例えばMFPなどで構成され、スキャンジョブや印刷ジョブなどの各種のジョブを実行することができる。また情報処理装置3は、ローカルネットワーク5及び通信中継装置4を経由してインターネット6上のサーバー7と通信を行うことにより、サーバー7と連携してジョブを実行することも可能である。このような情報処理装置3は、省電力を目的としたスリープ機能を有しており、例えばユーザーによって使用されない状態が所定時間以上継続するなどの所定の条件が成立すると、スリープ機能が作動し、通電状態を通常モードから省電力モードへ移行させるように構成される。
通信中継装置4は、例えばネットワークルーターなどによって構成され、ローカルネットワーク5をインターネットに接続するための装置である。この通信中継装置4は、ファイヤウォール機能を備えており、情報処理装置3とサーバー7との間に確立されるセッションを利用した通信を除き、インターネット上からローカルネットワーク5へのアクセスを遮断する。
サーバー7は、インターネット経由でクラウドサービスを提供するサーバーである。サーバー7によって提供されるサービスには様々なサービスがあり、例えばドキュメントデータや画像データなどの各種データを記憶しておくストレージサービスや、ドキュメントや画像などを編集するための編集サービス、情報処理装置3のファームウェアをアップデートするためのアップデートサービスなどがある。
上記のような情報処理システム1では、情報処理装置3に、サーバー7と連携してジョブを実行するためのアプリケーションが予めインストールされる。情報処理装置3においてそのアプリケーションが起動されると、情報処理装置3は、インターネット6上のサーバー7との間にXMPPによる常時通信可能なセッションを確立させる。具体的に説明すると、まず情報処理装置3は、ローカルネットワーク5及び通信中継装置4を介してインターネット6上のサーバー7のアドレスに対して接続要求を送信する。サーバー7は、情報処理装置3からの接続要求に基づき、XMPPによる新規なセッションを開設して情報処理装置3との通信可能な状態を確立させる。このとき、サーバー7は、情報処理装置3との間に開設するセッションに対して新規なセッションIDを付与し、そのセッションをセッションIDで管理する。セッションIDは、サーバー7が複数のセッションのそれぞれを識別するために付与する識別情報である。そしてサーバー7は、情報処理装置3に対してそのセッションIDを通知し、以後、そのセッションIDを用いて情報処理装置3との相互通信を行う。
サーバー7は、情報処理装置3との間にセッションを確立させた後、情報処理装置3と定期的に通信を行うことにより、そのセッションを有効に維持する。情報処理装置3とサーバー7との間に確立されるセッションが継続的に維持されることにより、サーバー7は、そのセッションを利用してローカルネットワーク5に設けられた情報処理装置3に印刷ジョブを送信することができる。そのため、ユーザーは、スマートフォンやタブレット端末などの端末装置を利用してサーバー7にアクセスし、サーバー7に記憶されているデータを印刷対象として指定すると共に、印刷ジョブの出力先としてローカルネットワーク5に接続されている情報処理装置3を指定すると、サーバー7から情報処理装置3に印刷ジョブが送信されるようになる。そして情報処理装置3がサーバー7から送信される印刷ジョブを受信すると、その印刷ジョブを実行することにより、ユーザーによって指定されたデータに基づく印刷出力を行うことができる。またサーバー7は、情報処理装置3との接続状態を利用して印刷ジョブ以外の他のジョブを情報処理装置3へ送信することができると共に、情報処理装置3へファームウェアを送信することにより情報処理装置3のファームウェアをアップデートさせることもできる。
一方、サーバー7は、情報処理装置3との定期通信が所定時間以上途絶えると、情報処理装置3とのセッションを切断する。これにより、サーバー7は、ローカルネットワーク5に設けられた情報処理装置3に対してジョブやファームウェアなどのデータを送信することができなくなる。
通信中継装置4は、情報処理装置3とサーバー7との間にセッションが確立されることに伴い、情報処理装置3とサーバー7との間で送受信されるセッションIDを取得し、そのセッションIDで情報処理装置3とサーバー7との接続状態を管理する。そして通信中継装置4は、情報処理装置3とサーバー7との間で定期的に通信が行われることにより、情報処理装置3とサーバー7との接続状態を維持する。これに対し、情報処理装置3とサーバー7との間の定期通信が所定時間以上途絶えると、通信中継装置4は、タイムアウトと判定し、セッションIDを破棄すると共に、情報処理装置3とサーバー7との接続状態を解除する。この場合、通信中継装置4によって情報処理装置3とサーバー7とのセッションが切断されることになり、サーバー7は、情報処理装置3に対してジョブやファームウェアなどのデータを送信することができなくなる。これを防止するため、本実施形態では、情報処理装置3がサーバー7と定期通信を行う時間間隔が、通信中継装置4においてセッションが切断されるまでのタイムアウト時間よりも短い間隔に予め設定される。ただし、情報処理装置3がサーバー7aと定期通信を行う時間間隔とサーバー7bと定期通信を行う時間間隔は互いに異なる時間であっても良い。そして情報処理装置3は、アプリケーションの起動によってサーバー7とのセッションを確立させると、そのセッションを有効に維持すべく、サーバー7と一定の時間間隔で定期的に通信を行う。
また情報処理装置3は、サーバー7とのセッションを確立させている状態においても、所定の条件が成立すると、スリープ機能を作動させ、通電状態を通常モードからスリープモードへ移行させるように構成される。情報処理装置3においてスリープ機能が作動すると、サーバー7と定期通信を行うための機能が停止する。そのため、情報処理装置3は、スリープ機能の作動中においても、サーバー7と定期通信を行うための時間間隔を計測し、サーバー7と定期通信を行うタイミングになると、スリープモードを解除して通常モードへと復帰させ、サーバー7との定期通信を行うことができる機能を有している。
図2は、本実施形態において情報処理装置3とサーバー7との間にセッションが確立されている状態の一例を示す図である。本実施形態では、情報処理装置3a,3bにサーバー7aと連携するアプリケーションがインストールされており、情報処理装置3dにサーバー7bと連携するアプリケーションがインストールされている。そして情報処理装置3cには、サーバー7a及びサーバー7bのそれぞれと連携するアプリケーションがインストールされている。これにより、本実施形態では、図2に示すように、情報処理装置3a,3b,3cがサーバー7aとの間にセッション8a,8b,8cを個別に確立し、情報処理装置3c,3dがサーバー7bとの間にセッション9a,9bを個別に確立する。すなわち、複数の情報処理装置3a,3b,3c,3dのうち、3つの情報処理装置3a,3b,3cがセッション8a,8b,8cにより第1のサーバー7aと通信を行う第1のグループG1を構成し、2つの情報処理装置3c,3dがセッション9a,9bにより第2のサーバー7bと通信を行う第2のグループG2を構成する。ここで、情報処理装置3cは、第1のサーバー7aとセッション8cを確立すると共に、第2のサーバー7bともセッション9aを確立するため、第1のグループG1と第2のグループG2の双方に属している。
情報処理装置3a,3bは、第1のサーバー7aとのセッション8a,8bを維持するべく、第1のサーバー7aにおいて予め定められている時間間隔で第1のサーバー7aとの定期通信を行う。また情報処理装置3cは、第1のサーバー7aとのセッション8cを維持するべく、第1のサーバー7aにおいて予め定められている時間間隔で第1のサーバー7aとの定期通信を行うと共に、第2のサーバー7bとのセッション9aを維持するべく、第2のサーバー7bにおいて予め定められている時間間隔で第2のサーバー7bとの定期通信を行う。さらに情報処理装置3dは、第2のサーバー7bとのセッション9bを維持するべく、第2のサーバー7bにおいて予め定められている時間間隔で第2のサーバー7bとの定期通信を行う。
そして本実施形態では、上記のようなセッション8a,8b,8c,9a,9bが確立されている状態において、複数の情報処理装置3のうちのいずれかがスリープモードへ移行するとき、他の情報処理装置3に対して定期通信の代行を依頼するように構成される。また他の情報処理装置3は、その依頼を受けると、依頼元の情報処理装置3に代わってサーバー7との定期通信を行うように構成される。以下、このような情報処理システム1について詳しく説明する。
図3は、サーバー7のハードウェア構成及び機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、サーバー7は、ハードウェア構成として、通信インタフェース10と、制御部11と、記憶部12とを有している。通信インタフェース10は、サーバー7をネットワークに接続し、インターネットを介して情報処理装置3と通信を行うものである。制御部11は、CPUとメモリとを備えて構成され、情報処理装置3とのXMPPによるセッションを管理すると共に、各種のクラウドサービスを提供するための処理を実行する。記憶部12は、例えばハードディスクドライブ(HDD)などによって構成される不揮発性の記憶手段である。記憶部12には、例えば制御部11のCPUによって実行されるプログラム13が予めインストールされている。また記憶部12にはセッション管理情報14が記憶される。さらに記憶部12には、クラウドサービスを提供するため、図示を省略するデータ記憶領域が設けられ、そのデータ記憶領域に、ドキュメントデータや画像データ、情報処理装置3のファームウェアなどの各種のデータが記憶される。
制御部11は、CPUがプログラム13を実行することにより、サービス提供部15及び通信制御部16として機能する。通信制御部16は、通信インタフェース10を介して情報処理装置3とのXMPPによるセッションを確立し、そのセッションを利用して情報処理装置3と通信を行うものである。この通信制御部16は、後述するセッション管理部17を備えている。サービス提供部15は、通信制御部16を介してクラウドサービスを提供する処理部である。例えばサービス提供部15は、記憶部12に記憶されているドキュメントデータや画像データなどを読み出して印刷ジョブを生成し、その印刷ジョブを通信制御部16へ出力する。そして通信制御部16は、情報処理装置3との間に確立しているセッションを利用してトンネル通信を行うことにより、サービス提供部15から出力される印刷ジョブを情報処理装置3へ送信する。これにより、サーバー7は、情報処理装置3に印刷ジョブを実行させることができる。また通信制御部16は、情報処理装置3からドキュメントデータや画像データなどを受信した場合には、それらのデータをサービス提供部15へ出力する。そしてサービス提供部15は、それらのデータを記憶部12へ保存して管理する。
セッション管理部17は、情報処理装置3から受信する接続要求に基づき、情報処理装置3との間にXMPPによるセッションを確立し、そのセッションを管理する。セッション管理部17は、情報処理装置3との間に新規なセッションを開設することに伴い、そのセッションをセッション管理情報14に登録して管理する。
図4は、セッション管理情報14の一例を示す図である。図4に示すように、セッション管理情報14には、例えば情報処理装置3との間に確立するセッションのセッションID14aと、そのセッションによる通信相手を特定するための通信相手情報14bと、定期通信履歴情報14cとが相互に関連付けられて記録される。定期通信履歴情報14cには、例えば情報処理装置3との間で行った前回の定期通信の日時が記録される。ただし、前回の定期通信の後にサーバー7と情報処理装置3との間でジョブの送受信を行った場合には、その送受信日時が定期通信履歴情報14cに記録される。
そしてセッション管理部17は、セッション管理情報14の定期通信履歴情報14cを参照し、前回の定期通信から所定時間が経過するまでに情報処理装置3との間でセッションIDを用いた定期通信を行うと、そのセッションIDに対応する定期通信履歴情報14cを更新し、そのセッションIDに対応するセッションを有効な状態で維持する。これに対し、前回の定期通信から所定時間が経過するまでに情報処理装置3との間でセッションIDを用いた定期通信を行わなかった場合、セッション管理部17は、そのセッションIDに対応する情報をセッション管理情報14から削除する。これにより、サーバー7と情報処理装置3とのセッションが切断される。
またセッション管理部17は、セッション管理情報14に登録されているセッションIDを用いて通信を行う通信相手とは異なる情報処理装置3であって通信相手情報14bに登録されている他の装置から、代行による定期通信を受信した場合には、その定期通信を有効なものとして受け付ける。この場合、セッション管理部17は、他の情報処理装置3の代行による定期通信に付与されたセッションIDに対応する定期通信履歴情報14cを更新し、そのセッションIDに対応するセッションを有効な状態で維持する。
このようにサーバー7は、情報処理装置3とのセッションを確立した後、そのセッションを利用する情報処理装置3が一定の時間間隔で定期通信を行うことにより、そのセッションを有効に維持すると共に、そのセッションを利用しない他の情報処理装置3が一定の時間間隔で定期通信を代行した場合にもそのセッションを有効に維持するように構成される。ただし、サーバー7は、セッションを確立していない情報処理装置3が定期通信を代行した場合には、そのような定期通信の代行を受け付けない。例えば図2においてサーバー7aが定期通信の代行を受け付けることができるのは、情報処理装置3a,3b,3cのいずれかであり、情報処理装置3dによる代行は受け付けない。
次に図5は、情報処理装置3のハードウェア構成及び機能構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置3は、ハードウェア構成として、メイン制御部20と、操作パネル21と、通信インタフェース22と、電力制御部23と、記憶装置24と、スキャナ部25と、プリンタ部26と、FAX部27とを備えている。メイン制御部20は、各部の動作を制御するものであり、図示を省略するCPUとメモリとを備えて構成される。操作パネル21は、ユーザーが情報処理装置3を使用する際のユーザーインタフェースとなるものであり、ユーザーに対して各種情報を表示する表示部21aと、ユーザーによる操作を受け付ける操作部21bとを有している。通信インタフェース22は、情報処理装置3をローカルネットワーク5に接続して通信を行うためのものである。
スキャナ部25は、ユーザーによってセットされる原稿を光学的に読み取って画像データを生成するものである。プリンタ部26は、画像データに基づいてトナー像を形成し、そのトナー像を印刷用紙などの印刷媒体に転写して印刷出力を行うものである。FAX部27は、図示を省略する電話回線を介してFAXデータの送受信を行うものである。
記憶装置24は、例えばハードディスクドライブ(HDD)などの不揮発性の記憶手段によって構成され、メイン制御部20のCPUによって実行される各種プログラムを記憶する。本実施形態では、記憶装置24に、情報処理装置3のオペレーティングシステムとなるプログラム28と、インターネット6上のサーバー7と連携した処理を行うためのアプリケーションプログラム29とが予めインストールされている。また記憶装置24には、代行管理情報30が記憶される。
電力制御部23は、情報処理装置3のスリープ機能を制御するためのものである。電力制御部23は、情報処理装置3における通電状態を、例えば、通常モードと、スリープモードとの2段階で切り換えて制御する。通常モードは、上述した各部に対して電力を供給する通常の通電状態であり、情報処理装置3においてジョブの実行が可能となるモードである。これに対し、スリープモードは、通常モードにおいて情報処理装置3が使用されない状態で所定時間が経過した場合に移行する省電力モードであり、メイン制御部20、操作パネル21の表示部21a、スキャナ部25、プリンタ部26、FAX部27及び記憶装置24への通電を停止するモードである。したがって、電力制御部23の制御によって情報処理装置3がスリープモードへ移行すると、メイン制御部20は、その機能を停止させる。
ただし、スリープモードであっても、操作パネル21の操作部21b及び通信インタフェース22に対する通電は継続される。そのため、スリープモード中にユーザーによって操作パネル21が操作された場合、或いは、通信インタフェース22がジョブなどを受信した場合には、操作パネル21又は通信インタフェース22から電力制御部23へ復帰命令が出力される。これにより、電力制御部23は、通電状態をスリープモードから通常モードへ復帰させることができる。ただし、通信インタフェース22は、ローカルネットワーク5を介して受信する情報を解析する機能を備えており、スリープモード中にローカルネットワーク5内にブロードキャストされる情報などを受信した場合には電力制御部23に対して復帰命令を出力しない。そのため、電力制御部23は、スリープモード中に通信インタフェース22がブロードキャストされる情報などを受信した場合でもスリープモードを継続させることができる。
また電力制御部23は、タイマー23aを備えている。タイマー23aは、通常モードにおいて通電状態をスリープモードへ移行させる時間を計測すると共に、スリープモード中においてはサーバー7との定期通信のために通常モードへ復帰させる時間を計測するものである。例えばタイマー23aは、通常モードのとき、メイン制御部20においてジョブに関する処理が行われていない状態のときに作動し、通電状態をスリープモードへ移行させるまでの時間計測を開始する。そしてタイマー23aが所定時間を計測すると、電力制御部23は、メイン制御部20に対してスリープモードへ移行することを通知し、その後、通電状態を通常モードからスリープモードへ移行させる。また電力制御部23は、メイン制御部20に対してスリープモードへ移行することを通知した後、メイン制御部20からサーバー7との定期通信のために通常モードへの復帰タイミングが指示された場合には、スリープモードへ移行させるときにタイマー23aを再び作動させ、通電状態を通常モードへ復帰させるまでの時間計測を開始する。そしてタイマー23aが復帰タイミングとなったことを検知すると、電力制御部23は、通電状態を通常モードへ復帰させる。ただし、電力制御部23は、メイン制御部20から復帰タイミングが指示されなかった場合には、スリープモード中においてタイマー23aを動作させない。そのため、スリープモードが長期に亘って継続するようになる。
情報処理装置3に主電源が投入されると、メイン制御部20のCPUが記憶装置24からプログラム28を自動的に読み出して実行する。これにより、メイン制御部20は、ジョブ制御部32として機能する。ジョブ制御部32は、情報処理装置3におけるジョブの実行を統括的に制御するものである。ジョブ制御部32は、操作パネル21や通信インタフェース22を介してジョブの入力を受け付け、スキャナ部25、プリンタ部26又はFAX部27を動作させることにより、受け付けたジョブの実行を制御する。
またメイン制御部20のCPUは、プログラム28を起動した後、自動的に、或いは、ユーザーによる指示操作に基づいて、記憶装置24からアプリケーションプログラム29を読み出して実行する。これにより、メイン制御部20は、アプリケーション31を機能させる。アプリケーション31は、インターネット6上のサーバー7と連携した処理を行うためのものであり、ジョブ制御部32とサーバー7との間でジョブデータなどの送受信を仲介する機能を有している。このアプリケーション31は、サーバー7と通信を行うためのセッション管理部33を備えている。セッション管理部33は、サーバー7との間に確立するセッションを管理するためのものであり、メイン制御部20においてアプリケーション31が起動している状態においてそのセッションを有効に維持するように構成される。このようなセッション管理部33は、さらにセッション確立部34、定期通信部35、代行依頼部36及び通信代行部37を備えている。
セッション確立部34は、アプリケーション31の起動時に、サーバー7に対して接続要求を送信し、サーバー7と常時通信可能なセッションを確立させる。このとき、セッション確立部34は、サーバー7からセッションIDを取得する。そのため、セッション管理部33は、サーバー7とのセッションが確立された後にサーバー7と通信を行うときには、そのセッションIDを用いて通信する。そしてセッション管理部33は、そのセッションを利用してサーバー7から送信されるジョブを受信した場合には、そのジョブをジョブ制御部32へ出力する。これにより、情報処理装置3においてサーバー7から受信したジョブが実行される。
また定期通信部35は、サーバー7との間でジョブデータの送受信が行われていないときに作動し、サーバー7と一定の時間間隔で定期通信を行うことにより、サーバー7とのセッションを維持する。この定期通信を行うための時間間隔は、サーバー7においてセッションが切断されるまでに要する時間よりも短い時間として、予めアプリケーション31に設定されている。定期通信部35は、内部タイマーを備えており、セッション管理部33がサーバー7とジョブの送受信を行っていない状態のときにその内部タイマーを作動させる。そして定期通信部35は、その内部タイマーがアプリケーション31に予め設定されている時間を計測する度に、セッションIDを付したアライブ信号をサーバー7へ送信することにより定期通信を行う。また定期通信部35は、スリープモードから通常モードへ復帰した場合にも、セッションIDを付したアライブ信号をサーバー7へ送信することにより定期通信を行う。これにより、アプリケーション31がサーバー7との間でジョブの送受信を行っていない状態が長時間続いた場合でも、サーバー7とのセッションを有効に維持することができる。
代行依頼部36は、電力制御部23によって通電状態がスリープモードへ移行するときに作動する。そして代行依頼部36は、定期通信部35が行うべきサーバー7との定期通信の代行を、ローカルネットワーク5に設けられた他の情報処理装置3へ依頼する。代行依頼部36が定期通信の代行を依頼するのは、同じサーバー7との間にセッションを確立している他の情報処理装置3である。そのため、代行依頼部36は、サーバー7に問い合わせを行い、同じサーバー7とセッションを確立している他の情報処理装置3を確認する。このとき、他の情報処理装置3が複数存在することが判明することがある。そのため、代行依頼部36は、複数の情報処理装置3が存在する場合には、それら複数の情報処理装置3のうちから一の装置を代行装置として選択し、その代行装置に対して定期通信の代行を依頼する。これにより、スリープモードへ移行した後には、サーバー7とのセッションを維持するための定期通信を他の情報処理装置3に行わせることができるようになる。尚、複数の情報処理装置3のうちから一の情報処理装置3を代行装置として選択する手法については後に詳しく説明する。
また代行依頼部36は、情報処理装置3のうちから一の装置を代行装置として決定することができなかった場合には、電力制御部23に対して復帰タイミングを通知し、他の情報処理装置3に対して代行依頼を行わない。したがって、この場合は、スリープモードへ移行した後、サーバー7との定期通信を行うために一定の時間間隔で通常モードへ復帰するようになる。
代行依頼部36は、他の情報処理装置3に対して定期通信の代行を依頼すると、サーバー7、代行装置及び被代行装置(自機)を相互に関連付けた代行情報を生成し、その代行情報を代行管理情報30に登録すると共に、その代行情報を他の情報処理装置3に対して送信する。またセッション管理部33は、他の情報処理装置3から代行情報を受信した場合には、その代行情報に基づいて代行管理情報30を更新する。これにより、ローカルネットワーク5内で、定期通信の代行関係を共有することができるようになる。
通信代行部37は、他の情報処理装置3から定期通信の依頼を受けた場合に、他の情報処理装置3に代わって、サーバー7との定期通信を行うものである。この通信代行部37は、他の情報処理装置3がサーバー7と確立しているセッションのセッションIDを付加したアライブ信号をサーバー7へ送信することにより、他の情報処理装置3が行うべき定期通信を代行して行う。このような通信代行部37は、複数の情報処理装置3の定期通信を代行して行うこともある。例えば2台の情報処理装置3の定期通信を代行している場合、通信代行部37は、それぞれのセッションIDを付加したアライブ信号をサーバー7へ個別に送信することにより、2台の情報処理装置3のそれぞれが行うべき定期通信を代行して行う。また通信代行部37は、定期通信部35がサーバー7との定期通信を行うときに、他の情報処理装置3のセッションIDを付加したアライブ信号をサーバー7へ送信する。これにより、定期通信部35によって行われる定期通信と、通信代行部37によって行われる定期通信とがほぼ同時に行われるようになるため、例えばスリープモードから通常モードへ復帰してから定期通信が行われる場合に復帰頻度を低減することができるようになる。
尚、情報処理装置3cの場合には、上記構成において、セッション確立部34がサーバー7a及びサーバー7bの双方とセッションを個別に確立し、定期通信部35がサーバー7a及びサーバー7bのそれぞれと個別に定期通信を行う。
図6は、情報処理装置3a,3b,3cが通常モードで稼働している状態の動作シーケンスを示す図である。図6に示すように情報処理装置3a,3b,3cが通常モードである状態において、まず情報処理装置3aにおいてサーバー7aとの定期通信を行うタイミングになると、情報処理装置3aは、サーバー7aに対して定期通信を行う(プロセスP1)。サーバー7aは、情報処理装置3aからの定期通信を正常に受信すると、情報処理装置3aに対して定期通信応答を返信し、情報処理装置3aとのセッション8aを有効に維持する(プロセスP2)。次に情報処理装置3bにおいてサーバー7aとの定期通信を行うタイミングになると、情報処理装置3bは、サーバー7aに対して定期通信を行う(プロセスP3)。サーバー7aは、情報処理装置3bからの定期通信を正常に受信すると、情報処理装置3bに対して定期通信応答を返信し、情報処理装置3bとのセッション8bを有効に維持する(プロセスP4)。更に情報処理装置3cにおいてサーバー7aとの定期通信を行うタイミングになると、情報処理装置3cは、サーバー7aに対して定期通信を行う(プロセスP5)。サーバー7aは、情報処理装置3cからの定期通信を正常に受信すると、情報処理装置3cに対して定期通信応答を返信し、情報処理装置3cとのセッション8cを有効に維持する(プロセスP6)。その後、情報処理装置3aにおいて前回の定期通信から所定時間Taが経過し、次の定期通信を行うタイミングになると、情報処理装置3aは、サーバー7aに対して再び定期通信を行う(プロセスP7)。そしてサーバー7aは、情報処理装置3aからの定期通信を正常に受信すると、前回と同様に、情報処理装置3aに対して定期通信応答を返信し、情報処理装置3aとのセッション8aを有効に維持する(プロセスP8)。このようにサーバー7aとセッションを確立している情報処理装置3a,3b,3cのそれぞれが通常モードで稼働しているときには、各情報処理装置3a,3b,3cが一定の時間間隔(Ta)で個別にサーバー7aと定期通信を行い、それぞれのセッションを有効に維持する。
次に図6に示す状態から情報処理装置3aがスリープモードへ移行する場合について説明する。図7は、情報処理装置3aがスリープモードへ移行する場合の動作シーケンスを示す図である。まず情報処理装置3aにおいてスリープモードへの移行条件が成立すると、情報処理装置3aは、スリープモード移行処理を開始する(プロセスP10)。このスリープモード移行処理は、代行依頼部36によって行われる処理である。スリープモード移行処理を開始すると、代行依頼部36はまず接続装置確認処理を行う(プロセスP11)。代行依頼部36によって接続装置確認処理が行われると、情報処理装置3aからサーバー7aに接続装置確認要求が送信される(プロセスP12)。この接続装置確認要求により、サーバー7aに対して現在セッションを確立している他の情報処理装置3b,3cの問い合わせが行われる。サーバー7aは、この接続装置確認要求を受信すると、その時点において同じローカルネットワーク5内でセッションを確立している他の情報処理装置3b,3cに関する情報を、接続装置回答として情報処理装置3aへ返信する(プロセスP13)。これにより、情報処理装置3aは、他の情報処理装置3b,3cの存在を把握することができる。尚、ここではサーバー7aに対して問い合わせを行う場合を例示したが、これに限られるものではない。例えば情報処理装置3aは、ローカルネットワーク5に対し、サーバー7aとセッションを確立している他の情報処理装置3からの回答を求めるコマンドをブロードキャスト送信し、情報処理装置3b,3cから直接回答を得ることにより、他の情報処理装置3b,3cの存在を把握するようにしても良い。
次に情報処理装置3aの代行依頼部36は、他の情報処理装置3b,3cがスリープモードへ移行するまでの残時間を確認するための残時間確認処理を行う(プロセスP14)。代行依頼部36によって残時間確認処理が行われると、情報処理装置3aから他の情報処理装置3b,3cに残時間要求が送信される(プロセスP15)。情報処理装置3b,3cは、この残時間要求を受けると、自機がスリープモードへ移行するまでの残時間を確認し、情報処理装置3aに対して残時間回答を送信する(プロセスP16)。そして代行依頼部36は、代行装置決定処理を行い、他の情報処理装置3b,3cのうちから1つの代行装置を決定する(プロセスP17)。すなわち、代行依頼部36は、情報処理装置3b,3cのうち、スリープモードへ移行するまでの残時間が最も長い装置を代行装置として決定する。尚、ここでは、情報処理装置3bが代行装置として決定される場合を例示する。
次に情報処理装置3aの代行依頼部36は、代行装置として決定した情報処理装置3bに対する代行依頼処理を行う(プロセスP18)。代行依頼部36によって代行依頼処理が行われると、情報処理装置3aから情報処理装置3bに代行依頼が送信される(プロセスP19)。
図8は、このとき送信される代行依頼39の一例を示す図である。図8に示すように、代行依頼39には、定期通信の代行を依頼するコマンド39aと、情報処理装置3a(自機)に関する装置情報39bと、サーバー7aと確立しているセッションのセッションID39cと、情報処理装置3aがサーバー7aとの間で行った前回の定期通信の時刻39dと、その他の付属情報39eとが含まれる。情報処理装置3bは、このような代行依頼39を受信することにより、情報処理装置3aがサーバー7aと行うべき定期通信を情報処理装置3aから適切に引き継いで代行することができる。すなわち、代行依頼39にセッションID39cが含まれるので、情報処理装置3bは、情報処理装置3aの定期通信を代行するとき、情報処理装置3aのセッションIDを付加したアライブ信号をサーバー7aへ送信することができる。また代行依頼39に、前回の定期通信の時刻39dが含まれるので、情報処理装置3bは、情報処理装置3aによる前回の定期通信が行われてから所定時間Taが経過するまでにサーバー7aとの定期通信を代行して行うことが可能になる。また付属情報39eには、情報処理装置3aが他の情報処理装置3の定期通信を代行していた場合に、情報処理装置3a以外の定期通信に関する情報が含まれる。したがって、情報処理装置3bは、情報処理装置3aが他の情報処理装置3の定期通信を代行していた場合には、情報処理装置3a以外の装置の定期通信も代行できるようになる。
情報処理装置3bは、情報処理装置3aから、上記のような代行依頼39を正常に受信すると、情報処理装置3aに対して受理通知を送信する(プロセスP20)。情報処理装置3aの代行依頼部36は、情報処理装置3bから受理通知を受信すると、代行情報登録処理を行う(プロセスP21)。すなわち、代行依頼部36は、サーバー7aに関するサーバー情報と、情報処理装置3bに関する代行装置情報と、情報処理装置3a(自機)に関する被代行装置情報とを相互に関連付けた代行情報を生成し、それを代行管理情報30に登録する。また代行依頼部36は、その代行情報を他の情報処理装置3b,3cに対してブロードキャスト送信する(プロセスP22)。これにより、情報処理装置3b,3cにおいても代行情報が代行管理情報30に登録される(プロセスP23,P24)。
図9は、情報処理装置3a,3b,3cにおける代行管理情報30の一例を示す図である。代行管理情報30は、サーバー情報30aと、代行装置情報30bと、被代行装置情報30cとが相互に関連付けられた情報となっている。そのため、情報処理装置3a,3b,3cは、このような代行管理情報30を参照することにより、ローカルネットワーク5内での代行関係を把握することができる。
情報処理装置3aは、代行依頼部36による上述した処理が終了すると、スリープモードへ移行する(プロセスP25)。この場合、情報処理装置3aは、サーバー7aとの定期通信の代行を情報処理装置3bへ依頼済みであるため、サーバー7aとの定期通信のために一定の時間間隔Taで通常モードへ復帰する必要はなく、スリープモードを長時間に亘って継続させることができるようになる。
一方、情報処理装置3bは、その後、情報処理装置3aの定期通信を代行する。そのため、情報処理装置3bは、サーバー7aと定期通信を行うタイミングになると、サーバー7aとの定期通信を行う(プロセスP26)。このとき、情報処理装置3bにおいて定期通信部35と通信代行部37の双方が機能し、定期通信部35による定期通信と、通信代行部37による代行分の定期通信とがほぼ同時に行われる。すなわち、定期通信部35は、情報処理装置3bのセッションIDを付したアライブ信号をサーバー7aへ送信すると共に、通信代行部37は、情報処理装置3aのセッションIDを付したアライブ信号をサーバー7aへ送信する。そしてサーバー7aは、それら2種類の定期通信を情報処理装置3bから受信することにより、情報処理装置3a及び3bの双方のセッションIDの有効期間を延長し、情報処理装置3bに対して2種類の定期通信応答を返信する(プロセスP27)。そして情報処理装置3bの通信代行部37は、サーバー7aから定期通信応答を受信すると、依頼元の情報処理装置3aに対して代行通知を送信する(プロセスP28)。ただし、情報処理装置3aの通信インタフェース22は、情報処理装置3aがスリープモードであるため、情報処理装置3bから送信される代行通知を破棄する。そのため、情報処理装置3aのスリープモードは継続される。
次に情報処理装置3bが情報処理装置3aに続いてスリープモードへ移行する場合について説明する。図10は、情報処理装置3bがスリープモードへ移行する場合の動作シーケンスを示す図である。まず情報処理装置3bにおいてスリープモードへの移行条件が成立すると、情報処理装置3bは、スリープモード移行処理を開始する(プロセスP30)。このスリープモード移行処理は、情報処理装置3bの代行依頼部36によって行われる処理である。スリープモード移行処理を開始すると、代行依頼部36はまず接続装置確認処理を行う(プロセスP31)。代行依頼部36によって接続装置確認処理が行われると、情報処理装置3bからサーバー7aに接続装置確認要求が送信される(プロセスP32)。サーバー7aは、この接続装置確認要求を受信すると、その時点において同じローカルネットワーク5内でセッションを確立している他の情報処理装置3a,3cに関する情報を、接続装置回答として情報処理装置3bへ返信する(プロセスP33)。これにより、情報処理装置3bは、他の情報処理装置3a,3cがサーバー7aとのセッションを確立させていることを把握することができる。
次に情報処理装置3bの代行依頼部36は、他の情報処理装置3a,3cがスリープモードへ移行するまでの残時間を確認するための残時間確認処理を行う(プロセスP34)。ただし、このとき情報処理装置3bの代行依頼部36は、代行管理情報30を参照することにより、自機が情報処理装置3aの定期通信を代行しており、情報処理装置3aがスリープモードであることを把握することができる。このような場合、残時間の確認は、代行管理情報30に登録されていない情報処理装置3cに対して行えば良い。そのため、代行依頼部36によって残時間確認処理が行われると、情報処理装置3bから他の情報処理装置3cに残時間要求が送信される(プロセスP35)。情報処理装置3cは、この残時間要求を受けると、自機がスリープモードへ移行するまでの残時間を確認し、情報処理装置3bに対して残時間回答を送信する(プロセスP36)。そして情報処理装置3bの代行依頼部36は、代行装置決定処理を行い、自機よりも情報処理装置3cの方が残時間が長いことを条件として、他の情報処理装置3cを代行装置として決定する(プロセスP37)。
次に情報処理装置3bの代行依頼部36は、代行装置として決定した情報処理装置3cに対する代行依頼処理を行う(プロセスP38)。代行依頼部36によって代行依頼処理が行われると、情報処理装置3bから情報処理装置3cに代行依頼が送信される(プロセスP39)。このとき送信される代行依頼は、図8に示したものと同様である。ただし、情報処理装置3bは、情報処理装置3aの定期通信を代行しているため、付属情報39eには情報処理装置3aの定期通信を代行するための情報も含まれる。
情報処理装置3cは、情報処理装置3bから代行依頼を正常に受信すると、情報処理装置3bに対して受理通知を送信する(プロセスP40)。情報処理装置3bの代行依頼部36は、情報処理装置3cから受理通知を受信すると、代行情報登録処理を行う(プロセスP41)。すなわち、情報処理装置3bの代行依頼部36は、サーバー7aに関するサーバー情報と、情報処理装置3cに関する代行装置情報と、情報処理装置3b(自機)に関する被代行装置情報とを相互に関連付けた代行情報を生成すると共に、更にサーバー7aに関するサーバー情報と、情報処理装置3cに関する代行装置情報と、情報処理装置3aに関する被代行装置情報とを相互に関連付けた代行情報を生成し、それを代行管理情報30に登録する。また代行依頼部36は、その代行情報を他の情報処理装置3a,3cに対してブロードキャスト送信する(プロセスP42)。これにより、情報処理装置3cにおいても代行情報が登録され、代行管理情報30が更新される(プロセスP43)。ただし、情報処理装置3aはスリープモード中であるため、代行情報の登録は行われない。
図11は、情報処理装置3b,3cにおいて更新される代行管理情報30の一例を示す図である。上述のプロセスP41〜P43により、情報処理装置3b,3cにおける代行管理情報30は、図11に示すような情報に更新され、サーバー7aに対して情報処理装置3aが行うべき定期通信を情報処理装置3cが代行すること、および、サーバー7aに対して情報処理装置3bが行うべき定期通信を情報処理装置3cが代行することが登録された情報となる。
情報処理装置3bは、代行依頼部36による上述の処理が終了すると、スリープモードへ移行する(プロセスP44)。この場合、情報処理装置3bは、サーバー7aとの定期通信の代行を情報処理装置3bへ依頼済みであるため、サーバー7aとの定期通信のために一定の時間間隔Taで通常モードへ復帰する必要はなく、スリープモードを長時間に亘って継続させることができるようになる。
一方、情報処理装置3cは、その後、情報処理装置3a及び3bの定期通信を代行する。そのため、情報処理装置3cは、サーバー7aと定期通信を行うタイミングになると、サーバー7aとの定期通信を行う(プロセスP45)。このとき、情報処理装置3cにおいて定期通信部35と通信代行部37の双方が機能し、定期通信部35による定期通信と、通信代行部37による代行分の定期通信とがほぼ同時に行われる。すなわち、定期通信部35は、情報処理装置3c(自機)のセッションIDを付したアライブ信号をサーバー7aへ送信する。また通信代行部37は、それとほぼ同時に、情報処理装置3aのセッションIDを付したアライブ信号をサーバー7aへ送信すると共に、情報処理装置3bのセッションIDを付したアライブ信号をサーバー7aへ送信する。そしてサーバー7aは、それら3種類の定期通信を情報処理装置3cから受信することにより、情報処理装置3a,3b,3cの全てのセッションIDの有効期間を延長し、情報処理装置3cに対して3種類の定期通信応答を返信する(プロセスP46)。情報処理装置3cの通信代行部37は、サーバー7aから定期通信応答を受信すると、情報処理装置3a,3bに対して代行通知を送信する(プロセスP47)。ただし、情報処理装置3a及び3bの通信インタフェース22は、情報処理装置3a,3bがスリープモードであるため、情報処理装置3cから送信される代行通知を破棄する。そのため、情報処理装置3a,3bのスリープモードは継続される。
次に情報処理装置3cが情報処理装置3a,3bに続いてスリープモードへ移行する場合について説明する。図12は、情報処理装置3cがスリープモードへ移行する場合の動作シーケンスを示す図である。まず情報処理装置3cにおいてスリープモードへの移行条件が成立すると、情報処理装置3cは、スリープモード移行処理を開始する(プロセスP50)。このスリープモード移行処理は、情報処理装置3cの代行依頼部36によって行われる。スリープモード移行処理を開始すると、代行依頼部36はまず接続装置確認処理を行う(プロセスP51)。ここで、情報処理装置3cは、サーバー7aとのセッション8cと、サーバー7bとのセッション9aとを同時確立させた状態にある。そのため、代行依頼部36による接続装置確認処理は、サーバー7a,7bの双方に対して行われる。代行依頼部36によって接続装置確認処理が行われると、まず情報処理装置3cからサーバー7aに接続装置確認要求が送信される(プロセスP52)。サーバー7aは、この接続装置確認要求を受信すると、その時点において同じローカルネットワーク5内でセッションを確立している他の情報処理装置3a,3bに関する情報を、接続装置回答として情報処理装置3cへ返信する(プロセスP53)。また情報処理装置3cの代行依頼部36は、サーバー7bにも接続装置確認要求を送信する(プロセスP54)。サーバー7bは、この接続装置確認要求を受信すると、その時点において同じローカルネットワーク5内でセッションを確立している他の情報処理装置3dに関する情報を、接続装置回答として情報処理装置3cへ返信する(プロセスP55)。これにより、情報処理装置3cは、情報処理装置3a,3bがサーバー7aとセッションを確立させており、さらに情報処理装置3dがサーバー7bとセッションを確立させていることを把握することができる。
次に情報処理装置3cの代行依頼部36は、他の情報処理装置3a,3b,3dがスリープモードへ移行するまでの残時間を確認するための残時間確認処理を行う(プロセスP56)。ただし、このとき情報処理装置3cの代行依頼部36は、代行管理情報30を参照することにより、自機が情報処理装置3a,3bの定期通信を代行しており、情報処理装置3a,3bがスリープモードであることを把握することができる。このような場合、残時間の確認は、代行管理情報30に登録されていない情報処理装置3dに対して行えば良い。そのため、代行依頼部36によって残時間確認処理が行われると、情報処理装置3cから情報処理装置3dに残時間要求が送信される(プロセスP57)。情報処理装置3dは、この残時間要求を受けると、自機がスリープモードへ移行するまでの残時間を確認し、情報処理装置3cに対して残時間回答を送信する(プロセスP58)。そして情報処理装置3cの代行依頼部36は、代行装置決定処理を行い、自機よりも情報処理装置3dの方が残時間が長いことを条件として、情報処理装置3dを代行装置として決定する(プロセスP59)。ただし、情報処理装置3dは、サーバー7aとのセッションを確立させていないため、サーバー7aとの定期通信を代行することができない。そのため、情報処理装置3cは、自機がサーバー7bと行うべき定期通信を代行する代行装置として、情報処理装置3dを決定する。
次に情報処理装置3cの代行依頼部36は、代行装置として決定した情報処理装置3dに対する代行依頼処理を行う(プロセスP60)。代行依頼部36によって代行依頼処理が行われると、情報処理装置3cから情報処理装置3dに代行依頼が送信される(プロセスP61)。このとき送信される代行依頼も図8に示したものと同様である。すなわち、代行依頼39のセッションID39cには、情報処理装置3cがサーバー7bと確立しているセッションのセッションIDが含まれる。また情報処理装置3dにサーバー7aとの定期通信を代行させることができないため、付属情報39eには情報処理装置3a,3bの定期通信を代行するための情報が含まれない。
情報処理装置3dは、情報処理装置3cから代行依頼を正常に受信すると、情報処理装置3cに対して受理通知を送信する(プロセスP62)。情報処理装置3cの代行依頼部36は、情報処理装置3dから受理通知を受信すると、代行情報登録処理を行う(プロセスP63)。すなわち、情報処理装置3cの代行依頼部36は、サーバー7bに関するサーバー情報と、情報処理装置3dに関する代行装置情報と、情報処理装置3c(自機)に関する被代行装置情報とを相互に関連付けた代行情報を生成し、その代行情報を代行管理情報30に登録する。また代行依頼部36は、その代行情報を情報処理装置3a,3b,3dに対してブロードキャスト送信する(プロセスP64)。これにより、情報処理装置3dにおいても代行情報が登録され、代行管理情報30が更新される(プロセスP65)。ただし、情報処理装置3a,3bはスリープモード中であるため、代行情報の登録は行われない。
図13は、情報処理装置3c,3dにおいて更新される代行管理情報30の一例を示す図である。上述のプロセスP63〜P65により、情報処理装置3c,3dにおける代行管理情報30は、図13に示すような情報に更新され、サーバー7aに対して情報処理装置3a,3bのそれぞれが行うべき定期通信を情報処理装置3cが代行すること、および、サーバー7bに対して情報処理装置3cが行うべき定期通信を情報処理装置3dが代行することが登録された情報となる。
情報処理装置3cは、代行依頼部36による上述の処理が終了すると、スリープモードへ移行する(プロセスP66)。この場合、情報処理装置3cは、サーバー7bとの定期通信の代行を情報処理装置3dへ依頼済みであるため、サーバー7bとの定期通信のために一定の時間間隔で通常モードへ復帰する必要はない。ただし、情報処理装置3cは、以前としてサーバー7aとの間で情報処理装置3a,3b,3cのそれぞれが行うべき定期通信を行う必要がある。そのため、スリープモードへ移行後は、サーバー7aと定期通信を行うタイミングになる度に、スリープモードから通常モードへ復帰して定期通信を行うようになる。
情報処理装置3dは、その後、情報処理装置3cの定期通信を代行する。そのため、情報処理装置3dは、サーバー7bと定期通信を行うタイミングになると、サーバー7bとの定期通信を行う(プロセスP67)。このとき、情報処理装置3dにおいて定期通信部35と通信代行部37の双方が機能し、定期通信部35による定期通信と、通信代行部37による代行分の定期通信とがほぼ同時に行われる。すなわち、定期通信部35は、情報処理装置3d(自機)のセッションIDを付したアライブ信号をサーバー7bへ送信する。また通信代行部37は、それとほぼ同時に、情報処理装置3cのセッションIDを付したアライブ信号をサーバー7bへ送信する。これにより、情報処理装置3dがサーバー7bと確立しているセッションだけでなく、情報処理装置3cがサーバー7bと確立しているセッションを有効に維持することができる。
また情報処理装置3cは、サーバー7aとの定期通信を行うタイミングになると、スリープモードから通常モードへ一時的に復帰し(プロセスP68)、サーバー7aとの定期通信を行う(プロセスP69)。このとき、情報処理装置3cにおいても定期通信部35と通信代行部37の双方が機能し、定期通信部35による定期通信と、通信代行部37による代行分の定期通信とがほぼ同時に行われる。すなわち、定期通信部35は、情報処理装置3c(自機)のセッションIDを付したアライブ信号をサーバー7aへ送信する。また通信代行部37は、それとほぼ同時に、情報処理装置3aのセッションIDを付したアライブ信号をサーバー7aへ送信すると共に、情報処理装置3bのセッションIDを付したアライブ信号をサーバー7aへ送信する。これにより、情報処理装置3a,3b,3cのそれぞれがサーバー7aと確立しているセッションを有効に維持することができる。
次に情報処理装置3dが情報処理装置3a,3b,3cに続いてスリープモードへ移行する場合について説明する。図14は、情報処理装置3dがスリープモードへ移行する場合の動作シーケンスを示す図である。まず情報処理装置3dにおいてスリープモードへの移行条件が成立すると、情報処理装置3dは、スリープモード移行処理を開始する(プロセスP70)。このスリープモード移行処理は、情報処理装置3dの代行依頼部36によって行われる。スリープモード移行処理を開始すると、代行依頼部36はまず接続装置確認処理を行う(プロセスP71)。代行依頼部36によって接続装置確認処理が行われると、情報処理装置3dからサーバー7bに接続装置確認要求が送信される(プロセスP72)。サーバー7bは、この接続装置確認要求を受信すると、その時点において同じローカルネットワーク5内でセッションを確立している他の情報処理装置3cに関する情報を、接続装置回答として情報処理装置3dへ返信する(プロセスP73)。これにより、情報処理装置3dは、情報処理装置3cがサーバー7bとセッションを確立させていることを把握することができる。
次に情報処理装置3dの代行依頼部36は、他の情報処理装置3cがスリープモードへ移行するまでの残時間を確認するための残時間確認処理を行う(プロセスP74)。代行依頼部36によって残時間確認処理が行われると、情報処理装置3dから情報処理装置3cに残時間要求が送信される(プロセスP75)。ただし、情報処理装置3cはスリープモードであるため、情報処理装置3dからの残時間要求が情報処理装置3cの通信インタフェース22において破棄される。そのため、情報処理装置3dは、残時間要求を送信した場合であっても、所定時間以内に情報処理装置3cから残時間回答を受信することはない。これにより、情報処理装置3dは、情報処理装置3cがスリープモードであることを把握する。ただし、これに限らず、上記と同様に、情報処理装置3dの代行依頼部36は、代行管理情報30を参照することにより、情報処理装置3cがスリープモードであることを把握するようにしても良い。
このように同じローカルネットワーク5内から同じサーバー7bとセッションを確立している他の情報処理装置3cがスリープモードである場合、情報処理装置3dは、自機と他の情報処理装置3cとのいずれが代行装置として適切であるかを決定するための代行装置決定処理を行う(プロセスP76)。このプロセスP76では、代行管理情報30を参照することにより、同じサーバー7bとセッションを確立している複数の情報処理装置3c,3dの中に、他のサーバー7aともセッションを確立している装置が存在するか否かが判定され、他のサーバー7aともセッションを確立している装置が存在すれば、その装置を代行装置として決定する処理が行われる。したがって、情報処理装置3dの代行依頼部36は、代行管理情報30を参照することにより、スリープモード中である情報処理装置3cが他のサーバー7aともセッションを確立していることを把握できるため、情報処理装置3cを代行装置として決定する。
次に情報処理装置3dの代行依頼部36は、代行装置として決定した情報処理装置3cに対する代行依頼処理を行う(プロセスP77)。代行依頼部36によって代行依頼処理が行われると、まず情報処理装置3dから情報処理装置3cに対し、スリープモードから通常モードへ復帰させるための復帰命令が送信される(プロセスP78)。これにより、情報処理装置3cは、スリープモードから通常モードへ一時的に復帰する(プロセスP79)。その後、情報処理装置3cから情報処理装置3dに代行依頼が送信される(プロセスP80)。このとき送信される代行依頼も図8に示したものと同様である。すなわち、代行依頼39のセッションID39cには、情報処理装置3dがサーバー7bと確立しているセッションのセッションIDが含まれる。また情報処理装置3dは、情報処理装置3cの定期通信を代行しているため、付属情報39eには情報処理装置3cの定期通信を代行するための情報も含まれる。
情報処理装置3cは、通常モードへ復帰後、情報処理装置3dから代行依頼を正常に受信すると、情報処理装置3cに対して受理通知を送信する(プロセスP81)。情報処理装置3dの代行依頼部36は、情報処理装置3cから受理通知を受信すると、代行情報登録処理を行う(プロセスP82)。すなわち、情報処理装置3dの代行依頼部36は、サーバー7bに関するサーバー情報と、情報処理装置3cに関する代行装置情報と、情報処理装置3d(自機)に関する被代行装置情報とを相互に関連付けた代行情報を生成し、その代行情報を代行管理情報30に登録する。また代行依頼部36は、その代行情報を情報処理装置3a,3b,3cに対してブロードキャスト送信する(プロセスP83)。これにより、情報処理装置3cにおいても代行情報が登録され、代行管理情報30が更新される(プロセスP84)。ただし、情報処理装置3a,3bはスリープモード中であるため、代行情報の登録は行われない。
図15は、情報処理装置3c,3dにおいて更新される代行管理情報30の一例を示す図である。上述のプロセスP82〜P84により、情報処理装置3c,3dにおける代行管理情報30は、図15に示すような情報に更新され、サーバー7aに対して情報処理装置3a,3bのそれぞれが行うべき定期通信を情報処理装置3cが代行すること、および、サーバー7bに対して情報処理装置3dが行うべき定期通信を情報処理装置3cが代行することが登録された情報となる。
情報処理装置3dは、代行依頼部36による上述の処理が終了すると、スリープモードへ移行する(プロセスP85)。この場合、情報処理装置3dは、サーバー7bとの定期通信の代行を情報処理装置3cへ依頼済みであるため、その後、サーバー7bとの定期通信のために一定の時間間隔で通常モードへ復帰する必要はない。
一方、情報処理装置3cは、代行情報を登録した後に再びスリープモードへ移行する(プロセスP86)。ただし、情報処理装置3cは、サーバー7a,7bとの間で情報処理装置3a,3b,3c,3dのそれぞれが行うべき定期通信を行う必要があるため、スリープモードへ移行した後においても、サーバー7a,7bと定期通信を行うタイミングになる度に、スリープモードから通常モードへ復帰して定期通信を行うようになる。すなわち、情報処理装置3cは、サーバー7a,7bとの定期通信を行うタイミングになると、スリープモードから通常モードへ一時的に復帰し(プロセスP87)、サーバー7a,7bとの定期通信を行う(プロセスP88,P89)。すなわち、情報処理装置3cは、自機がサーバー7a,7bと行うべき定期通信を行うだけでなく、他の情報処理装置3a,3bがサーバー7aと行うべき定期通信及び情報処理装置3dがサーバー7bと行うべき定期通信を代行して実行する。これにより、ローカルネットワーク5に設けられた複数の情報処理装置3a,3b,3c,3dのうち、サーバー7a,7bとの定期通信のためにスリープモードから復帰する装置の台数を少なくすることができるため、システム全体として、より高い省電力効果を得ることができる。また情報処理装置3cは、サーバー7a,7bとの定期通信のためにスリープモードから通常モードへ一時的に復帰した場合には、サーバー7a,7bとの定期通信が終了すると速やかに再びスリープモードへ移行する。
尚、図14では、情報処理装置3cがスリープモードから通常モードへ復帰したタイミングでサーバー7a,7bの双方に対して定期通信を行う場合を例示しているが、サーバー7a,7bと定期通信を行う時間間隔がそれぞれ異なることもある。その場合、情報処理装置3cは、サーバー7aと定期通信を行うタイミングでスリープモードから一時的に通常モードへ復帰すると共に、サーバー7bと定期通信を行うタイミングでもスリープモードから一時的に通常モードへ復帰する。
次に上述のように情報処理装置3cがスリープモードから定期的に通常モードへ復帰してサーバー7aとの定期通信を行う状態において、情報処理装置3bがローカルネットワーク5を介してジョブを受信することによって通常モードへ復帰した後、情報処理装置3cが行うべきサーバー7aとの定期通信を引き受ける動作について説明する。図16は、情報処理装置3bが通常モードへ復帰する場合の動作シーケンスを示す図である。まず情報処理装置3bは、スリープモード中にジョブを受信すると(プロセスP90)、通信インタフェース22が電力制御部23に対してジョブの受信を通知することにより、電力制御部23がメイン制御部20への通電を再開し、スリープモードから通常モードへ復帰する(プロセスP91)。そして情報処理装置3bのメイン制御部20は、ジョブ制御部32を機能させ、受信したジョブを実行する。その後、情報処理装置3bの電力制御部23は、スリープモードへの移行条件が成立するまで通常モードを維持する。ただし、情報処理装置3bは、サーバー7aとの定期通信を情報処理装置3cへ代行依頼しているため、通常モードへ復帰した状態であってもこの時点ではサーバー7aとの定期通信を行わない。
情報処理装置3bが通常モードに復帰しているときに、情報処理装置3cがサーバー7aとの定期通信を行うためにスリープモードから通常モードへ復帰すると(プロセスP92)、情報処理装置3cからサーバー7aに対して定期通信が行われる(プロセスP93)。このとき、情報処理装置3cは、情報処理装置3a,3b,3cのそれぞれのセッションに対応した3種類の定期通信をサーバー7aへ送信する。そして情報処理装置3cは、サーバー7aとの定期通信を行うと、情報処理装置3a,3bに対して代理通知を送信する(プロセスP94)。情報処理装置3bは、その代理通知を受信すると、代理依頼部36が機能し、復帰通知処理を行う(プロセスP95)。尚、情報処理装置3aはスリープモードであるため、情報処理装置3cからの代理通知が破棄される。
情報処理装置3bの代行依頼部36が復帰通知処理を行うと、情報処理装置3bから情報処理装置3cに対して復帰通知が送信される(プロセスP96)。この復帰通知により、情報処理装置3bの定期通信を代行している情報処理装置3cに対して情報処理装置3bが通常モードへ復帰したことが通知される。情報処理装置3cは、代行通知に対する応答として復帰通知を受信すると、記憶装置24から代行管理情報30を読み出し、その代行管理情報30を情報処理装置3bへ送信する(プロセスP97)。情報処理装置3bは、情報処理装置3cから代行管理情報30を受信すると、その代行管理情報30を解析することにより、ローカルネットワーク5内における現在の代行関係を把握することができる。また情報処理装置3cは、代行管理情報30を情報処理装置3bへ送信するとき、情報処理装置3cの現在のステータス情報を同時に送信する。このとき送信されるステータス情報には、情報処理装置3cがサーバー7aとの定期通信のためにスリープモードから一時的に通常モードへ復帰した状態であることを示す情報が含まれる。そのため、情報処理装置3bは、ステータス情報を解析することにより、情報処理装置3cがサーバー7aとの定期通信のためにスリープモードから一時的に通常モードへ復帰した状態であることを把握することができる。
そして情報処理装置3bは、代行装置決定処理を行う(プロセスP98)。この代行装置決定処理では、情報処理装置3cがサーバー7aとの定期通信のためにスリープモードから一時的に通常モードへ復帰した状態である場合、情報処理装置3b(自機)が他の情報処理装置3a,3cの定期通信を代行する代行装置として決定する。そして情報処理装置3bは、情報処理装置3cの代行を解除するための代行解除処理を行う(プロセスP99)。情報処理装置3bの代行依頼部36によって代行解除処理が行われると、情報処理装置3bから情報処理装置3cに対して代行解除が送信される(プロセスP100)。情報処理装置3cは、情報処理装置3bから代行解除を受信すると、自機の代行管理情報30に登録している情報を全て削除し、情報処理装置3bに対して受理通知を送信する(プロセスP101)。
情報処理装置3bの代行依頼部36は、情報処理装置3cから受理通知を受信すると、代行情報登録処理を行う(プロセスP102)。すなわち、情報処理装置3bの代行依頼部36は、サーバー7aに関するサーバー情報と、情報処理装置3b(自機)に関する代行装置情報と、情報処理装置3aに関する被代行装置情報とを相互に関連付けた代行情報を生成すると共に、サーバー7aに関するサーバー情報と、情報処理装置3b(自機)に関する代行装置情報と、情報処理装置3cに関する被代行装置情報とを相互に関連付けた代行情報を生成し、それらの代行情報を代行管理情報30に登録する。また代行依頼部36は、それらの代行情報を情報処理装置3a,3cに対してブロードキャスト送信する(プロセスP103)。これにより、情報処理装置3cにおいても代行情報が登録され、代行管理情報30が更新される(プロセスP104)。ただし、情報処理装置3aはスリープモード中であるため、代行情報の登録は行われない。このような処理により、情報処理装置3cがサーバー7aと行うべき定期通信は、代行分を含めて全て情報処理装置3bへ移管されることになる。
情報処理装置3cは、上述の処理が終了すると、スリープモードへ移行する(プロセスP105)。この場合、情報処理装置3cは、サーバー7aとの定期通信の代行を情報処理装置3bへ依頼済みであるため、サーバー7aとの定期通信のために一定の時間間隔で通常モードへ復帰する必要はない。
これに対し、情報処理装置3bは、その後、情報処理装置3a,3cの定期通信を代行する。そのため、情報処理装置3bは、サーバー7aと定期通信を行うタイミングになると、サーバー7aとの定期通信を行う(プロセスP106)。このとき、情報処理装置3bにおいて定期通信部35と通信代行部37の双方が機能し、定期通信部35による定期通信と、通信代行部37による代行分の定期通信とがほぼ同時に行われる。これにより、情報処理装置3a,3b,3cのそれぞれがサーバー7aと確立しているセッションが有効に維持される。
次に情報処理装置3において行われる具体的な処理手順について説明する。図17乃至図19は、情報処理装置3の処理手順の一例を示すフローチャートである。尚、この処理は、メイン制御部20のCPUによってアプリケーションプログラム29が実行されることにより順次行われる処理手順の一例を示している。
図17に示すように情報処理装置3は、この処理を開始すると、アプリケーション31に予め設定されたアドレスにアクセスすることにより、サーバー7との通信を開始し(ステップS10)、サーバー7とのセッションを確立する(ステップS11)。その後、情報処理装置3は、スリープモードへの移行条件が成立するまで、定常処理を繰り返し実行する(ステップS12)。また情報処理装置3は、スリープモードから通常モードへ復帰したときにも、この定常処理(ステップS12)から処理を再開する。
図18は定常処理(ステップS12)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。情報処理装置3は、定常処理を開始すると、サーバー7との定期通信タイミングとなったか否かを判断する(ステップS30)。そしてサーバー7との定期通信タイミングである場合(ステップS30でYES)、情報処理装置3は、自機の定期通信の代行を他の装置へ依頼済みであるか否かを判断する(ステップS31)。その結果、自機の定期通信の代行を他の装置へ依頼していない場合(ステップS31でNO)、情報処理装置3は、サーバー7との定期通信を行い(ステップS32)、サーバー7との間に確立しているセッションを有効に維持する。その後、情報処理装置3は、代行管理情報30を参照することにより、他の装置が行うべき定期通信を自機が代行しているか否かを判断し(ステップS33)、代行している場合(ステップS33でYES)、サーバー7との間で代行分の定期通信を行う(ステップS34)。これにより、他の装置がサーバー7と確立しているセッションも有効に維持することができる。尚、自機が他の装置の定期通信を代行していない場合には(ステップS33でNO)、ステップS34の処理はスキップする。またサーバー7と定期通信を行うタイミングでない場合(ステップS30でNO)、或いは、自機の定期通信の代行を既に他の装置に依頼済みである場合(ステップS31でYES)、ステップS32,S33,S34の処理はスキップする。
次に情報処理装置3は、他の装置から代行依頼を受信したか否かを判断する(ステップS35)。他の装置から代行依頼を受信した場合(ステップS35でYES)、情報処理装置3は、その代行依頼の送信元に対して受理回答を送信し(ステップS36)、その後、他の装置から受信する代行情報を代行管理情報30に登録する(ステップS37)。これにより、他の装置が行うべき定期通信に関する情報を代行管理情報30に登録することができるので、これ以降、他の装置に代わって定期通信を行うことができるようになる。尚、他の装置から代行依頼を受信していない場合には(ステップS35でNO)、ステップS36,S37の処理はスキップする。
次に情報処理装置3は、他の装置から代行通知を受信したか否かを判断する(ステップS38)。そして他の装置から代行通知を受信した場合(ステップS38でYES)、情報処理装置3は、代行通知の送信元である他の装置に対して復帰通知を送信し(ステップS39)、他の装置から代行管理情報30を取得する(ステップS40)。その後、情報処理装置3は、代行解除判定処理を行う(ステップS41)。この代行解除判定処理では、他の装置がサーバー7との定期通信のためにスリープモードから通常モードへ復帰したか否かが判定され、他の装置がサーバー7との定期通信のためにスリープモードから通常モードへ復帰したのであれば、他の装置によって行われている定期通信の代行を解除することを決定する。そして情報処理装置3は、代行解除判定処理の結果、代行解除を行うか否かを判断し(ステップS42)、代行解除を行う場合(ステップS42でYES)、他の装置に対して代行解除を送信する(ステップS43)。その後、情報処理装置3は、代行情報を生成し(ステップS44)、その代行解除を他の装置に対してブロードキャスト送信する(ステップS45)。
定常処理(ステップS12)において上記のような処理が行われることにより、情報処理装置3は、通常モードにおいて、サーバー7と一定の時間間隔で定期通信を行うことができると共に、他の装置から定期通信の代行依頼を受理したり、他の装置が代行している定期通信を自機が行うように変更したりすることができる。また上述した処理の他にも、定常処理(ステップS12)においては、例えば他の装置からブロードキャスト送信される代行情報を受信すると、その代行情報を代行管理情報30へ登録する処理なども行われる。
図17のフローチャートに戻り、上述の定常処理(ステップS12)を繰り返し行っている状態でスリープモードへの移行条件が成立すると(ステップS13でYES)、情報処理装置3は、同一サーバー7に接続中の他の装置を確認する処理を行う(ステップS14)。例えば情報処理装置3は、サーバー7に対し、同じローカルネットワーク5内にセッションを確立している他の装置が存在するか否かを問い合わせることにより、同一サーバー7に接続中の他の装置を確認する。その結果、他の装置が存在する場合(ステップS15でYES)、情報処理装置3は、代行装置決定処理を実行する(ステップS16)。
図19は、代行装置決定処理(ステップS16)の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。情報処理装置3は、代行装置決定処理を開始すると、まず残時間確認処理を行う(ステップS50)。すなわち、情報処理装置3は、他の装置に対して残時間要求を送信する。そして情報処理装置3は、他の装置から残時間回答を受信したか否かを判断し(ステップS51)、残時間回答を受信した場合には(ステップS51でYES)、残時間の最も長い装置を代行装置に決定する(ステップS52)。
これに対し、他の装置から残時間回答を所定時間以内に受信しなかった場合、他の装置はスリープモードであることが分かる。そのため、情報処理装置3は、他の装置から残時間回答を所定時間以内に受信しなかった場合には(ステップS51でNO)、例えば代行管理情報30を参照することにより、自機と同一のサーバー7に接続している他の装置の中に、他のサーバー7にも接続している装置が存在するか否かを判断する(ステップS53)。その結果、他のサーバー7にも接続している装置が存在する場合(ステップS53でYES)、情報処理装置3は、他のサーバー7にも接続している装置を代行装置に決定する(ステップS54)。これに対し、他のサーバー7にも接続している装置が存在しない場合(ステップS53でNO)、情報処理装置3は、他の装置に対して定期通信の代行を依頼せず、自機でサーバー7との定期通信を行うことを決定する(ステップS55)。以上で、代行装置決定処理が終了する。
図17に戻り、情報処理装置3は、上述した代行装置決定処理(ステップS16)によって他の装置へ定期通信の代行を依頼することが決定されたか否かを判断し(ステップS17)、他の装置へ依頼する場合(ステップS17でYES)、代行装置として決定された他の装置に対し、代行依頼を送信する(ステップS18)。そして他の装置から受理通知を受信することに伴い、情報処理装置3は、代行情報を生成し(ステップS19)、その代行情報を他の装置へブロードキャスト送信する(ステップS20)。以上で、スリープモードへ移行する直前に他の装置へ定期通信の代行を依頼する処理が終了する。
一方、同一サーバー7に接続中の他の装置が存在しなかった場合(ステップS15でNO)、或いは、代行処理決定処理において他の装置へ代行依頼を行わないことが決定された場合(ステップS17でNO)、情報処理装置3は、スリープモードへ移行する前に、次にサーバー7との定期通信を行うために通常モードへ復帰する復帰タイミングを電力制御部23に設定する(ステップS21)。その後、情報処理装置3は、通電状態を通常モードからスリープモードへ移行させる(ステップS22)。
以上のように本実施形態の情報処理装置3は、電力制御部23によって通常モードからスリープモードへ移行するときに、定期通信部35が行うべきサーバー7との定期通信の代行を同じローカルネットワーク5に設けられた他の装置へ依頼する。そのため、スリープモードへ移行した後は、サーバー7との定期通信のために一定の時間間隔で通常モードに復帰する必要がなくなるので、スリープモードを長時間に亘って継続させることができるようになる。したがって、本実施形態の情報処理装置3は、従来よりも高い省電力効果を得ることができるようになる。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について説明する。上述の第1実施形態では、サーバー7との定期通信を代行する代行装置を情報処理装置3において決定する場合を説明した。これに対し、本実施形態では、サーバー7において代行装置を決定する場合について説明する。尚、本実施形態においても情報処理システム1の構成及び情報処理装置3の構成は第1実施形態で説明したものと同様である。
図20は、本実施形態におけるサーバー7のハードウェア構成及び機能構成の一例を示すブロック図である。図20に示すように、本実施形態のサーバー7が第1実施形態と異なる点は、通信制御部16がセッション管理部17だけでなく、代行装置決定部18を更に備えている点である。
代行装置決定部18は、一の情報処理装置3から定期通信を代行する代行装置の問い合わせを受けた場合に、その一の情報処理装置3を除く他の情報処理装置3のうちから定期通信を代行する代行装置を決定し、問い合わせ元である一の情報処理装置に対して代行装置を通知する機能を有している。具体的に説明すると、代行装置決定部18は、ローカルネットワーク5の情報処理装置3から代行装置の問い合わせを受信すると、セッション管理情報14を参照し、同じローカルネットワーク5に設けられている他の装置とのセッションを確立していれば、そのような他の装置を代行装置候補として全て抽出する。そして代行装置候補として1台の装置だけを抽出した場合、代行装置決定部18は、その1台の装置を代行装置として決定し、問い合わせ元の情報処理装置3へ回答する。
また代行装置候補として複数の装置が抽出されることもある。その場合、代行装置決定部18は、それら複数の装置の中から1台の装置を代替装置として決定する。このとき、代行装置決定部18は、例えばセッション管理情報14の定期通信履歴情報14cを参照し、前回の定期通信を行ってからの経過時間が最も短い装置を代行装置として決定するようにしても良い。すなわち、前回の定期通信を行ってからの経過時間が最も短い装置は、通常モードで稼働している可能性が高いため、その通常モードが継続している間に代行装置に設定することができる。またこの他にも、代行装置決定部18は、例えばセッション管理情報14の通信相手情報14bに登録されている情報処理装置3とは異なる装置から定期通信を受信していれば、その定期通信の相手装置が他の装置の定期通信を既に代行していると判断し、その定期通信の相手装置を代行装置として決定するようにしても良い。この場合、定期通信を代行する権限を1台の情報処理装置3に集約させていくことができるので、より好ましい。そして代行装置決定部18は、問い合わせ元の情報処理装置3に対して代行装置を回答する。
図21は、本実施形態において情報処理装置3aがスリープモードへ移行する場合の動作シーケンスを示す図である。まず情報処理装置3aにおいてスリープモードへの移行条件が成立すると、情報処理装置3aは、スリープモード移行処理を開始する(プロセスP110)。このスリープモード移行処理は、代行依頼部36によって行われる処理である。スリープモード移行処理を開始すると、代行依頼部36はまず代行装置決定処理を行う(プロセスP111)。代行依頼部36によって接続装置確認処理が行われると、情報処理装置3aからサーバー7aに代行装置問い合わせが送信される(プロセスP112)。サーバー7aは、この代行装置問い合わせを受信すると、上述したような代行装置決定処理を行う(プロセスP113)。これにより、サーバー7aとのセッションを確立させている他の情報処理装置3b,3cの中から、1つの情報処理装置が代行装置として決定される。尚、本実施形態では、情報処理装置3bが代行装置として決定される場合を例示する。
サーバー7aは、情報処理装置3bを代行装置として決定すると、情報処理装置3aに対して代行装置回答を送信する(プロセスP114)。情報処理装置3aは、サーバー7aから代行装置回答を受信すると、それによって代行装置を決定することができる。そして情報処理装置3aは、情報処理装置3bに対する代行依頼処理を開始する(プロセスP115)。尚、プロセスP115以降は、図7に示したプロセスP18以降の処理と同様である。したがって、本実施形態においても情報処理装置3aは、スリープモードへ移行する直前に、自機がサーバー7aと行うべき定期通信を他の情報処理装置3bに代行させることができる。
このように本実施形態では、情報処理装置3がスリープモードへ移行するとき、サーバー7に代行装置を問い合わせ、サーバー7が代行装置を決定して情報処理装置3へ回答する。そのため、情報処理装置3は、他の装置がスリープモードへ移行するまでの残時間を確認したりする必要がないため、他の装置に代行依頼を行うための処理を効率的に行うことができるようになる。
尚、本実施形態において上記以外の点は、第1実施形態で説明したものと同様である。
(変形例)
以上、本発明に関する実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態において説明した内容のものに限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
例えば上記実施形態では、サーバー7がインターネット6に設けられる場合を例示したが、これに限られるものではない。すなわち、サーバー7は必ずしもインターネット6上に設けられるものでなくても良く、複数の情報処理装置3a,3b,3cが設けられるローカルネットワーク5とは異なるネットワーク環境に設けられるものであれば良い。
また上記実施形態では、情報処理装置3がMFPなどで構成され、サーバー7と連携してジョブを実行することができる装置である場合を例示した。しかし、本発明の情報処理装置は、MFPなどのような装置に限られるものではなく、例えばローカルネットワークに設けられるゲートウェイなどで構成され、MFPなどのような装置とサーバー7との通信を中継する装置であっても構わない。
また上記実施形態では、情報処理装置3が代行装置を決定するとき、まず他の装置がスリープモードに移行するまでの残時間を確認し、他の装置から残時間回答を得られなかった場合に他の装置が別のサーバー7ともセッションを確立しているか否かを確認する処理を行う場合を例示した。しかし、これに限られるものではなく、別のサーバー7ともセッションを確立している他の装置を、残時間よりも優先的に代行装置として決定するようにしても良い。この場合、例えば情報処理装置3aが代行装置を決定するときには、同じサーバー7aとセッションを確立している他の情報処理装置3b,3cに対し、サーバー7aとは異なる別のサーバーともセッションを確立しているか否かを問い合わせ、他の情報処理装置3b,3cからの回答に基づいて別のサーバー7bともセッションを確立している情報処理装置3cを代行装置として決定するようにしても良い。これにより、定期通信を代行する権限を複数のサーバー7a,7bとセッションを確立している情報処理装置3cに集約させることができるため、ローカル環境2において定期通信のためにスリープモードから定期的に通常モードに復帰する情報処理装置3の数を最小限に抑えることができるようになる。
1 情報処理システム
3(3a,3b,3c,3d) 情報処理装置
5 ローカルネットワーク
7(7a,7b) サーバー
17 セッション管理部(セッション管理手段)
18 代行装置決定部(代行装置決定手段)
23 電力制御部(電力制御手段)
33 セッション管理部(セッション管理手段)
34 セッション確立部(セッション確立手段)
35 定期通信部(定期通信手段)
36 代行依頼部(代行依頼手段)
37 通信代行部(通信代行手段)

Claims (29)

  1. ローカルネットワークを経由してインターネット上に設けられたサーバーと通信を行う情報処理装置であって、
    前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能なセッションを確立するセッション確立手段と、
    前記確立されたセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する受信手段と、
    前記セッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う定期通信手段と、
    スリープモードへの移行条件成立によりスリープモードへ移行するとき、前記定期通信手段が行うべき前記サーバーとの定期通信の代行を、前記ローカルネットワークに設けられ、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置へ依頼する代行依頼手段と、
    を備え
    前記代行依頼手段は、前記ローカルネットワークに複数の他の装置が設けられている場合、それら複数の他の装置のうちから前記サーバーと通信可能なセッションを確立している一の装置を選択し、当該一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼するように構成され、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置が存在する場合には、それら複数の他の装置のうち、スリープモードへ移行するまでの残時間が最も長い他の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする情報処理装置。
  2. ローカルネットワークを経由してインターネット上に設けられたサーバーと通信を行う情報処理装置であって、
    前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能なセッションを確立するセッション確立手段と、
    前記確立されたセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する受信手段と、
    前記セッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う定期通信手段と、
    スリープモードへの移行条件成立によりスリープモードへ移行するとき、前記定期通信手段が行うべき前記サーバーとの定期通信の代行を、前記ローカルネットワークに設けられ、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置へ依頼する代行依頼手段と、
    を備え
    前記代行依頼手段は、前記ローカルネットワークに複数の他の装置が設けられている場合、それら複数の他の装置のうちから前記サーバーと通信可能なセッションを確立している一の装置を選択し、当該一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼するように構成され、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置が存在する場合には、それら複数の他の装置のうち、前記サーバーとは異なる他のサーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記代行依頼手段は、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置のそれぞれに対してスリープモードへ移行するまでの残時間を問い合わせ、それら複数の他の装置からの回答に基づいて一の装置を選択することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記代行依頼手段は、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置のそれぞれに対して前記サーバーとは異なる他のサーバーと通信可能なセッションを確立しているか否かを問い合わせ、それら複数の他の装置からの回答に基づいて一の装置を選択することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記ローカルネットワークに設けられた他の装置から前記サーバーとの定期通信の代行の依頼を受けた場合に、当該他の装置が行うべき前記サーバーとの定期通信を代行して行う通信代行手段、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 前記通信代行手段は、前記定期通信手段が前記サーバーとの定期通信を行うタイミングで前記サーバーとの定期通信を代行して行うことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  7. 前記代行依頼手段は、前記通信代行手段が前記サーバーとの定期通信を代行して行っている状態でスリープモードへ移行するとき、前記定期通信手段が行うべき前記サーバーとの定期通信と、前記通信代行手段が行うべき前記サーバーとの定期通信との双方の代行を前記ローカルネットワークに設けられた他の装置へ依頼することを特徴とする請求項又はに記載の情報処理装置。
  8. 前記代行依頼手段は、前記一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼した後、少なくとも前記サーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置に対し、前記一の装置に定期通信の代行を依頼したことを示す代行情報を送信することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の情報処理装置。
  9. 前記代行依頼手段は、スリープモードへ移行するとき、前記サーバーに対して問い合わせを行い、前記サーバーから指定された他の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の情報処理装置。
  10. スリープモードへの移行条件成立により前記定期通信手段に対する通電を停止させる電力制御手段、
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の情報処理装置。
  11. ローカルネットワークに設けられる第1の情報処理装置と、
    前記ローカルネットワークに設けられる第2の情報処理装置と、
    インターネット上に設けられ、前記ローカルネットワークを経由して前記第1の情報処理装置及び前記第2の情報処理装置のそれぞれが通信可能なサーバーと、
    を有する情報処理システムであって、
    前記第1の情報処理装置は、
    前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能な第1のセッションを確立し、当該第1のセッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う第1のセッション管理手段と、
    前記確立された第1のセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する第1の受信手段と、
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能な第2のセッションを確立し、当該第2のセッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う第2のセッション管理手段と、
    前記確立された第2のセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する第2の受信手段と、
    を備え、
    前記第1のセッション管理手段は、スリープモードへの移行条件成立によりスリープモードへ移行するとき、前記第1のセッション管理手段が行うべき前記サーバーとの定期通信の代行を、前記第2のセッションが確立している前記第2の情報処理装置へ依頼し、
    前記第2のセッション管理手段は、前記第1の情報処理装置から前記サーバーとの定期通信の代行の依頼を受けた場合に、前記第1の情報処理装置が行うべき前記サーバーとの定期通信を代行して行い、
    前記第1のセッション管理手段は、前記ローカルネットワークに複数の前記第2の情報処理装置が設けられている場合、前記複数の第2の情報処理装置のうちから前記サーバーと通信可能な第2のセッションを確立している一の装置を選択し、当該一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼するように構成され、前記複数の第2の情報処理装置の中に、前記サーバーと通信可能な第2のセッションを確立している2以上の装置が含まれる場合には、前記2以上の装置のうち、スリープモードへ移行するまでの残時間が最も長い装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする情報処理システム。
  12. ローカルネットワークに設けられる第1の情報処理装置と、
    前記ローカルネットワークに設けられる第2の情報処理装置と、
    インターネット上に設けられ、前記ローカルネットワークを経由して前記第1の情報処理装置及び前記第2の情報処理装置のそれぞれが通信可能なサーバーと、
    を有する情報処理システムであって、
    前記第1の情報処理装置は、
    前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能な第1のセッションを確立し、当該第1のセッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う第1のセッション管理手段と、
    前記確立された第1のセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する第1の受信手段と、
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能な第2のセッションを確立し、当該第2のセッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う第2のセッション管理手段と、
    前記確立された第2のセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する第2の受信手段と、
    を備え、
    前記第1のセッション管理手段は、スリープモードへの移行条件成立によりスリープモードへ移行するとき、前記第1のセッション管理手段が行うべき前記サーバーとの定期通信の代行を、前記第2のセッションが確立している前記第2の情報処理装置へ依頼し、
    前記第2のセッション管理手段は、前記第1の情報処理装置から前記サーバーとの定期通信の代行の依頼を受けた場合に、前記第1の情報処理装置が行うべき前記サーバーとの定期通信を代行して行い、
    前記第1のセッション管理手段は、前記ローカルネットワークに複数の前記第2の情報処理装置が設けられている場合、前記複数の第2の情報処理装置のうちから前記サーバーと通信可能な第2のセッションを確立している一の装置を選択し、当該一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼するように構成され、前記複数の第2の情報処理装置の中に、前記サーバーと通信可能な第2のセッションを確立している2以上の装置が含まれる場合には、前記2以上の装置のうち、前記サーバーとは異なる他のサーバーと通信可能なセッションを確立している装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする情報処理システム。
  13. 前記第1のセッション管理手段は、前記2以上の装置のそれぞれに対してスリープモードへ移行するまでの残時間を問い合わせ、前記2以上の装置からの回答に基づいて一の装置を選択することを特徴とする請求項11に記載の情報処理システム。
  14. 前記第1のセッション管理手段は、前記2以上の装置のそれぞれに対して前記サーバーとは異なる他のサーバーと通信可能なセッションを確立しているか否かを問い合わせ、前記2以上の装置からの回答に基づいて一の装置を選択することを特徴とする請求項12に記載の情報処理システム。
  15. 前記第1のセッション管理手段は、前記一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼した後、前記複数の第2の情報処理装置のうち、少なくとも前記サーバーと通信可能な第2のセッションを確立している他の装置に対し、前記一の装置に定期通信の代行を依頼したことを示す代行情報を送信することを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載の情報処理システム。
  16. 前記第1のセッション管理手段は、スリープモードへ移行するとき、前記サーバーに対して問い合わせを行い、前記サーバーから指定された前記第2の情報処理装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする請求項11乃至15のいずれかに記載の情報処理システム。
  17. 前記第1の情報処理装置は、
    スリープモードへの移行条件成立により前記第1のセッション管理手段に対する通電を停止させる電力制御手段、
    を更に備えることを特徴とする請求項11乃至16のいずれかに記載の情報処理システム。
  18. インターネットに接続され、複数の情報処理装置と通信を行うサーバーであって、
    前記複数の情報処理装置のそれぞれと個別にセッションを確立し、各情報処理装置からの定期通信を受信することによって前記セッションを維持するセッション管理手段と、
    前記複数の情報処理装置のそれぞれに対して、個別に確立されたセッションによりジョブを送信する送信手段と、
    前記複数の情報処理装置のうちの一の情報処理装置から定期通信を代行する装置の問い合わせを受けた場合に、前記一の情報処理装置を除く、前記セッションを確立している他の情報処理装置のうちから定期通信を代行する代行装置を決定し、前記一の情報処理装置に対して代行装置を通知する代行装置決定手段と、
    前記各情報処理装置と通信を行った履歴に関する履歴情報を管理する手段と、
    を備え
    前記代行装置決定手段は、前記セッションを確立している他の情報処理装置が複数存在する場合に、前記履歴情報に基づいて、前回の定期通信を行ってからの経過時間が最も短い装置を前記代行装置に決定することを特徴とするサーバー。
  19. ローカルネットワークを経由してインターネット上に設けられたサーバーと通信を行う情報処理装置において実行されるプログラムであって、前記情報処理装置に、
    前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能なセッションを確立する第1ステップと、
    前記確立されたセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する第2ステップと、
    前記セッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う第3ステップと、
    スリープモードへの移行条件成立によりスリープモードへ移行するとき、前記第3ステップで行うべき前記サーバーとの定期通信の代行を、前記ローカルネットワークに設けられ、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置へ依頼する第4ステップと、
    を実行させ
    前記第4ステップは、前記ローカルネットワークに複数の他の装置が設けられている場合、それら複数の他の装置のうちから前記サーバーと通信可能なセッションを確立している一の装置を選択し、当該一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼するように構成され、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置が存在する場合には、それら複数の他の装置のうち、スリープモードへ移行するまでの残時間が最も長い他の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とするプログラム。
  20. ローカルネットワークを経由してインターネット上に設けられたサーバーと通信を行う情報処理装置において実行されるプログラムであって、前記情報処理装置に、
    前記ローカルネットワークを経由して前記サーバーと通信可能なセッションを確立する第1ステップと、
    前記確立されたセッションにより前記サーバーからのジョブを受信する第2ステップと、
    前記セッションを維持するべく前記サーバーと所定の時間間隔で定期通信を行う第3ステップと、
    スリープモードへの移行条件成立によりスリープモードへ移行するとき、前記第3ステップで行うべき前記サーバーとの定期通信の代行を、前記ローカルネットワークに設けられ、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置へ依頼する第4ステップと、
    を実行させ
    前記第4ステップは、前記ローカルネットワークに複数の他の装置が設けられている場合、それら複数の他の装置のうちから前記サーバーと通信可能なセッションを確立している一の装置を選択し、当該一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼するように構成され、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置が存在する場合には、それら複数の他の装置のうち、前記サーバーとは異なる他のサーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とするプログラム。
  21. 前記第4ステップは、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置のそれぞれに対してスリープモードへ移行するまでの残時間を問い合わせ、それら複数の他の装置からの回答に基づいて一の装置を選択することを特徴とする請求項19に記載のプログラム。
  22. 前記第4ステップは、前記サーバーと通信可能なセッションを確立している複数の他の装置のそれぞれに対して前記サーバーとは異なる他のサーバーと通信可能なセッションを確立しているか否かを問い合わせ、それら複数の他の装置からの回答に基づいて一の装置を選択することを特徴とする請求項20に記載のプログラム。
  23. 前記情報処理装置に、
    前記ローカルネットワークに設けられた他の装置から前記サーバーとの定期通信の代行の依頼を受けた場合に、当該他の装置が行うべき前記サーバーとの定期通信を代行して行う第5ステップ、
    を更に実行させることを特徴とする請求項19乃至22のいずれかに記載のプログラム。
  24. 前記第5ステップは、前記第3ステップが前記サーバーとの定期通信を行うタイミングで前記サーバーとの定期通信を代行して行うことを特徴とする請求項23に記載のプログラム。
  25. 前記第4ステップは、前記第5ステップにおいて前記サーバーとの定期通信を代行して行っている状態でスリープモードへ移行するとき、前記第3ステップで行うべき前記サーバーとの定期通信と、前記第5ステップで行うべき前記サーバーとの定期通信との双方の代行を前記ローカルネットワークに設けられた他の装置へ依頼することを特徴とする請求項23又は24に記載のプログラム。
  26. 前記第4ステップは、前記一の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼した後、少なくとも前記サーバーと通信可能なセッションを確立している他の装置に対し、前記一の装置に定期通信の代行を依頼したことを示す代行情報を送信することを特徴とする請求項25に記載のプログラム。
  27. 前記第4ステップは、スリープモードへ移行するとき、前記サーバーに対して問い合わせを行い、前記サーバーから指定された他の装置に対して前記サーバーとの定期通信の代行を依頼することを特徴とする請求項19乃至26のいずれかに記載のプログラム。
  28. 前記情報処理装置に、
    スリープモードへの移行条件成立により通電を停止させる第6ステップ、
    を更に実行させることを特徴とする請求項19乃至27のいずれかに記載のプログラム。
  29. インターネットに接続され、複数の情報処理装置と通信を行うサーバーにおいて実行されるプログラムであって、前記サーバーに、
    前記複数の情報処理装置のそれぞれと個別にセッションを確立し、各情報処理装置からの定期通信を受信することによって前記セッションを維持する第1ステップと、
    前記複数の情報処理装置のそれぞれに対して、個別に確立されたセッションによりジョブを送信する第2ステップと、
    前記複数の情報処理装置のうちの一の情報処理装置から定期通信を代行する装置の問い合わせを受けた場合に、前記一の情報処理装置を除く、前記セッションを確立している他の情報処理装置のうちから定期通信を代行する代行装置を決定し、前記一の情報処理装置に対して代行装置を通知する第3ステップと、
    前記各情報処理装置と通信を行った履歴に関する履歴情報を管理する第4ステップと、
    を実行させ
    前記第3ステップにおいては、前記セッションを確立している他の情報処理装置が複数存在する場合に、前記履歴情報に基づいて、前回の定期通信を行ってからの経過時間が最も短い装置を前記代行装置に決定することを特徴とするプログラム。
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