JP5309859B2 - 送風装置および換気扇 - Google Patents

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Description

本発明は、住宅壁面に設置されて効率良く低騒音で換気を行うために使用される換気扇と、これに用いられ、送風能力の向上や静圧付加時の騒音低減が求められる送風装置に関するものである。
従来、この種の換気扇は、送風装置を枠体に固定して、枠体形状にくりぬいた壁面(天井面含む)に設置し、汚れ防止や、内部を目隠しすることでインテリア性を高めたりする場合には前面にフィルタや化粧パネルを取り付けたものが知られてり、このときの送風装置として換気扇からの騒音発生を抑えることのできる送風装置が用いられてきた。(例えば、特許文献1参照)。
以下、その送風装置と換気扇について図8を参照しながら説明する。
図に示すように、換気扇本体101は角筒型の枠体にモータ(図示せず)、ファン102、開閉シャッタ等を組み付けてなる。この換気扇本体101の前面には上記ファン102の臨む通風路を形成する前パネル103が係脱可能に装着されている。そして、その前パネル103にフィルタの装着に関係する構成が付加され、枠体104にフィルタ素子105を一体に張設してなるフィルタ部材106が係脱可能に装着されている。なお、ここではモータとファン102と前パネル103により送風装置が構成され、これを関連部材を組み付けることで換気扇が構成されている。
上記構成において、ファン102の回転によって吸い込まれる空気の全てがフィルタ素子105を通過することになる。吸い込まれる空気に含まれる油液等はフィルタ素子105に捕集されフィルタ素子105に油汚れとなって油滴が付着する。流動性のある油汚れはフィルタ素子105を逐次下方へ流下してゆき最終的にはフィルタ部材106の下側部が受容されている油受けを兼ねた保持部材107に受容されることになる。
また、上記技術の他に、フィルタ部材106を備えない場合や、フィルタ部材106をインテリア性向上のためのスリット格子などの大きな隙間を有する化粧パネルとする場合には、前パネルと兼用した吸込み湾曲部の吸込みベルマウス近傍108に溝状の段差を備え、吸込みベルマウス下部中央109のみに油受けを設けることで、油滴の散乱を抑えて効果的に収集する技術が用いられる場合もある。
特開平5−44576号公報(図1)
このような従来の送風装置および換気扇では、メンテナンス性向上の為フィルタ部材やインテリア性向上のための化粧パネルを取り付けた場合には静圧の負荷がかかる場合や、屋外の風が強い場合で屋外圧が高い場合などの使用条件下では高静圧に耐えうる送風装置が用いられたが、この時に送風装置の必要仕事量増加に伴い騒音も増大するという課題があった。
また、液滴などの汚れに対応するためや、平面で構成されることが多い吸込みベルマウス周りの外郭を補強するためなどに、吸込みベルマウス近傍に段差を設けていたが、この段差が乱れを生じ、送風能力の低下や静圧付加時の騒音を増大させるという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、吸込みベルマウス近傍に段差を有しても、送風能力の向上や静圧付加時の騒音を低減できる送風装置および換気扇を提供することを目的としている。
本発明の送風装置は上記目的を達成するために、羽根車と吸込み口を形成する吸込みベルマウスと、前記吸込みベルマウスに接続して前記羽根車の上流下流を仕切る略平面形状を有する外郭を備え、前記吸込みベルマウスと前記外郭との面の変曲部の近傍に上流側段差を有する送風装置において、前記吸込みベルマウスの面が低圧域を生じさせる構造であり、前記吸込みベルマウスの任意の周方向断面線の上流端と下流端の間で、羽根車軸に向かって凹形状を設けることで低圧域を生じ、前記凹形状の周方向断面が略三角形の凹みであり、前記吸込みベルマウス下流端に直線部を有し、前記吸込みベルマウスが、周方向断面線において、上流側段差に下流側で接続する吸込みベルマウスの第一の円弧部と、前記第一の円弧部と下流側で略三角形状の凹部をなして接続する第二の円弧部と、前記第二の円弧部と正接して羽根車軸と平行となる直線部から構成され、前記第一の円弧部の軸方向距離をL1、前記第二の円弧部の軸方向距離をL2、前記直線部の軸方向距離をL3としたときに、L1<L2+L3となることを特徴としたものである。
また他の手段は、吸込みベルマウスの任意の周方向断面線の一部が羽根車軸に向う滑らかな2つの凸形状を形成する複数円弧からなる湾曲部を有し、2つの前記凸形状の接続点が前記凹形状の頂点となることを特徴としたものである。
また他の手段は、2箇所の凸形状のそれぞれに周方向断面線の内側で接する直線を基準線として、前記基準線と凹形状となる接続点との距離が、上流側段差の高さよりも小さくしたことを特徴としたものである。
また他の手段は、上流側段差が外郭の補強リブであることを特徴としたものである。
また他の手段は、上流側段差が吸込みベルマウスに付着した液滴を送風装置下部に導く捕集溝であることを特徴としたものである。
また他の手段は、羽根車が軸流羽根車であることを特徴としたものである。
また他の手段は、吸込みベルマウスに接続して下流側に向かって径が拡大する吹出し吸込みベルマウスを備えたことを特徴としたものである。
また本発明の換気扇は、羽根車と、羽根車を固定する電動機と、ベルマウスを有して外郭となる前パネルと、前記電動機と前記前パネルを固定する枠体から構成される換気扇であって、請求項1から10のいずれかに記載の送風装置の構成を含むことを特徴としたものである。
本発明によれば、吸込みベルマウス近傍に段差を有しても、送風能力を向上し、静圧付加時の騒音を低減した送風装置および換気扇が実現できる。
本発明の請求項1記載の天井扇は、羽根車と吸込み口を形成する吸込みベルマウスと、前記吸込みベルマウスに接続して前記羽根車の上流下流を仕切る略平面形状を有する外郭を備え、前記吸込みベルマウスと前記外郭との面の変曲部の近傍に上流側段差を有する送風装置において、前記吸込みベルマウスの面が低圧域を生じさせる構造であることを特徴としたものであり、静圧付加時に、羽根車内で上流内側から下流外側へ向う流れに引き寄せられて吸込みベルマウス面から剥離しやすくなる、略平面形状部に付着して沿って流入する流れを、吸込みベルマウス面に低圧部を生じさせることでベルマウス面へ引き寄せて再付着させることで、送風能力の向上や静圧付加時の騒音低減が可能となる。また、吸込みベルマウスの任意の周方向断面線の上流端と下流端の間で、羽根車軸に向って凹部を設けることで低圧域を生じることを特徴としたものであり、吸込みベルマウスに沿って流入してくる流れに対して吸込みベルマウス面の凹部により流入路が局所的に広がる形状となり、流路の急拡大から低圧域を生じて吸込みベルマウス面への流れの再付着を促し、送風能力の向上や静圧付加時の騒音低減が可能となる。また、凹形状の周方向断面が略三角形の凹みであることを特徴としたものであり、角形状を設けて急激な流路変化を起こすことで流れの再付着の効果を大きくすることができ、送風能力の向上や静圧付加時の騒音低減が可能となる。また、吸込みベルマウス下流端に直線部を有することを特徴としたものであり、吸込みベルマウス形状に沿って曲げられた流れを軸流羽根車直前で直線流れへ整流することで、羽根車の効率が向上し、送風能力の向上や騒音低減が可能となる。また、前記吸込みベルマウスが、周方向断面線において、上流側段差に接続する吸込みベルマウスの第一の円弧部と、前記第一の円弧部と下流側で略三角形状の凹部をなして接続する第二の円弧部と、前記第二の円弧部と正接して羽根車軸と平行となる直線部から構成され、前記第一の円弧部の軸方向距離をL1、前記第二の円弧部の軸方向距離をL2、前記直線部の軸方向距離をL3としたときに、L1<L2+L3となることを特徴としたものであり、凹みによる低圧部の位置をベルマウス部の上流側段差よりに規定することによって、吸込み流れが剥離や乱れの小さい最適な流れに整流され、送風能力の向上や静圧付加時の騒音低減が可能となる。
また請求項記載の発明は、吸込みベルマウスの任意の周方向断面線の一部が羽根車軸に向う滑らかな2つの凸形状を形成する複数円弧からなる湾曲部を有し、2つの凸形状の接続点が凹形状の頂点となることを特徴としたものであり、凸形状を滑らかな形状とすることで上流段差以外の場所での流れの乱れを抑制し、送風能力の向上や騒音低減ができる。
また請求項記載の発明は、2箇所の凸形状のそれぞれに周方向断面線の内側で接する直線を基準線として、基準線と凹形状となる接続点との距離が、上流側段差の高さよりも小さくしたことを特徴としたものであり、凹形状が上流側段差の影響よりも大きくなって過剰な効果による乱れの拡大を抑えることで、送風能力の向上や騒音低減の効果を適切に得ることが可能となる。
また請求項記載の発明は、上流側段差が外郭の補強リブであることを特徴としたものであり、ルマウス設置外郭面のたわみを押さえ、強度を増大させて、振動を抑制することで騒音低減が可能となる。
また請求項記載の発明は、上流側段差が吸込みベルマウスに付着した液滴を送風装置下部に導く捕集溝であることを特徴としたものであり、微小液滴を含んだ気体の送風に利用する場合に遠心力で吸込みベルマウス面に付着して下方へ垂れる液滴に対して、溝に沿わせて送風装置下部で捕集することで送風装置のメンテナンス性を向上することが可能となる。
また請求項記載の発明は、羽根車が軸流羽根車であることを特徴としたものであり、より複雑な吸込みベルマウス面近傍流れを生じる軸流羽根車において、大きい整流効果を得ることができ、送風能力の向上や騒音低減の大きな効果を得ることが可能となり、また羽根車軸方向に送風したい場合に薄型構造とできる。
また請求項記載の発明は、吸込みベルマウスに接続して下流側に向かって径が拡大する吹出しベルマウスを備えたことを特徴としたものであり、軸流羽根車で開放空間へ吹出す場合に整流ガイドとなるので、羽根車の効率が向上し、送風能力の向上や騒音低減が可能となる。
また請求項記載の換気扇は、羽根車と、羽根車を固定する電動機と、ベルマウスを有して外郭となる前パネルと、前記電動機と前記前パネルを固定する枠体から構成される換気扇であって、請求項1からのいずれかに記載の送風装置の構成を含むことを特徴としたものであり、吸込みベルマウス面近傍の剥離や乱れの小さい最適流れへと整流できるので、送風能力が高く、騒音の低い換気扇とすることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1における、本発明の送風装置を含んだ換気扇である。
図1に示すように、換気扇本体1は角筒型の枠体2にモータ(図示せず)、軸流羽根車3、羽根車の上流下流を仕切る略平面部としての平面部4と吸込みベルマウス部5を備えた送風装置において、その構成の外郭としての前パネル6を組み付けてなり、換気扇本体1を屋内外を仕切る壁面に据え付けて、室内側空間7の吸込み側に障害物のない開放された空間となる条件で使用される。ここで、前パネル6は、前パネルに沿う流れを乱さない程度の略平面形状となる平面部4と、吸込みベルマウス部5の曲面との変曲部に環状に沿う液滴を沿わせることが出来る程度の上流側段差8と、下部の油受け部9を備えており、吸込みベルマウス部5は曲面上に軸流羽根車3の外周に向かう低圧部を生じさせるための、上流側段差8の段差より小さい深さで周方向断面が略三角形となる凹部10が設けられている。
上記構成において、モータにより回転される軸流羽根車3は、送風方向11の向きに空気を送る。吸込みベルマウス部5があることで換気扇の送風効率を向上できるが、送風される空気は、例えば台所などでは油、水などの微小液滴を含むものもあり、これらが遠心力により羽根車外径方向へ飛ばされて吸込みベルマウス部5に液滴が付着する。付着した液滴は、吸込みベルマウス部5から上流側段差8に沿って流れ落ちて、油受け部9に収集されるので、平面部4を汚さずに換気扇下方への液滴の落下を防止でき、前パネルのみの取外し清掃ができメンテナンス性を向上できる。
また、羽根車内で上流内側から下流外側へ向う静圧付加時の流れにより、略平面形状部に付着して沿って流入する流れが内側に引き寄せられえて剥離しやすくなるが、本構成では、上流側段差8の下流側に凹部10を備えることで、吸込みベルマウスに沿って流入してくる流れに対して凹部10により流入路が局所的に広がる形状となり、流路の拡大から低圧部を生じるので、流れが低圧部に引き寄せられて吸込みベルマウス部5への流れの再付着を促す整流効果となり、剥離による乱れた流れが羽根車にあたることによる仕事量の低下や、乱れからおこる騒音発生を抑制するので、送風能力の向上や静圧付加時の騒音低減が可能となる。
また、羽根車として軸流羽根車3を使用した場合は、遠心力による羽根車外周での外向き流れと主流とが複雑に混ざるという理由で、より複雑な吸込みベルマウス面近傍流れを生じるので、ここでの剥離を抑制することでより大きい整流効果を得ることができ、送風能力の向上や騒音低減の大きな効果を得ることが可能となる。
また、図2は実施の形態1の吸込みベルマウス部5を備えた前パネル6の周方向断面と軸流羽根車3とモータ12との位置概要を示している。
ここで、吸込みベルマウス部5の断面は、上流側段差8に下流側で接続する吸込みベルマウスの第一の円弧部13と、前記第一の円弧部と下流側で略三角形状の凹部頂点14をなして接続する第二の円弧部15と、前記第二の円弧部と正接して羽根車軸16と平行となる直線部17から構成されている。
このとき、前記第一の円弧部の軸方向距離18をL1、前記第二の円弧部の軸方向距離19をL2、前記直線部の軸方向距離20をL3とすると、L1<L2+L3となっており、例えば、吸込みベルマウス部5の最小半径位置21の半径Rを250mmとしたときは、L1=0.11R、L2=0.18R、L3=0.09R程度であり、上流側段差の高さ24を5mm、第一の円弧部13と第二の円弧部15に接する基準線と凹部頂点14との距離となる窪みは1mm程度となる。 なお、図2(b)は凹部10の拡大図であり、凹部の略三角形の凹み22を示している。
この構成により、吸込みベルマウスの周方向断面線が2つの凸形状としての第一の円弧部13と第二の円弧部15を有し、第一の円弧部13と第二の円弧部15の接続点を凹部形状として凹部頂点14とし、凸形状を羽根車軸16に向う流れが乱れるような凹凸のない滑らかな形状となるので、上流段差以外の場所での流れの乱れを抑制して送風能力の向上や騒音低減が可能となる。
また、第一の円弧部13と第二の円弧部15のそれぞれに周方向断面線の内側で接する直線を基準線23として、基準線23と凹部頂点14の距離を上流側段差の高さ24よりも小さくして、凹形状が上流側段差の影響よりも大きくなって過剰な効果による乱れの拡大を抑えることで、送風能力の向上や騒音低減の効果を適切に得ることが可能となる。
また、吸込みベルマウス下流端に羽根車軸16に平行な直線部17を有することで、第一の円弧部13と第二の円弧部15に沿って曲げられた流れを軸流羽根車3の直前で直線流れへ整流して逆流などを抑えることで、羽根車の効率を向上させて、送風能力の向上や騒音低減が可能となる。
また、L1<L2+L3とすることで、凹みによる低圧部の位置をベルマウス部の上流側段差寄りに規定することになるので、吸込み流れが剥離や乱れの小さい最適な流れに整流され、送風能力の向上や静圧付加時の騒音低減が可能となる。
また、この凹部形状を外向きの略三角形の凹み22としているので、流路変化を急激にできて低圧化の度合いが大きくなるので、流れの再付着の効果を大きくすることができ、送風能力の向上や静圧付加時の騒音低減が可能となる。なお、凹部の凹みは、第一の円弧部13と第二の円弧部15で形成され、凹みの底部に直線部(例えば数mm)があってもよく、2つの円弧は完全な円弧でなくても滑らかに正接されれば直線部を有する形状であっても、同様の効果を奏する。
よってこれらの効果の大きい本構成とすることで、吸込み流れが剥離や乱れの小さい最適な流れに整流され、送風能力の向上や静圧付加時の騒音低減が可能となり、一例として、図3に従来の送風装置と本発明の送風装置の性能比較を示す。
図3によれば、横軸は流量を無次元化した流量係数であり、縦軸左側は静圧を無次元化した静圧係数であり、縦軸左側は縦軸右側の騒音を単位風量と単位静圧あたりに換算した比騒音である。ここで、流量係数が小さいほど高くなる静圧係数については、本発明の送風装置の方が、流量係数の小さい領域で大きい静圧係数で静圧負荷時に向いた能力となり、比騒音についても流量計数が0.8以下程度で本発明の送風装置が低減できていることがわかる。
このように、本構成ではこのような送風装置で換気扇を構成しているので、ベルマウス面近傍の剥離や乱れの小さい最適流れへと整流できるので、メンテナンスが容易で、送風能力が高く、騒音の低い換気扇とすることが可能となる。
(実施の形態2)
図4は実施の形態2における換気扇の斜視図であり、実施の形態1と同一部分は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
図4に示すように換気扇本体1に取り付けつけて、吸込み流れの剥離を防止するための吸込みベルマウス部5を有する前パネル6に接続受け部25を設け、換気扇本体1の上流側に、板金に2mm程度の多数の穴が空けられたパンチングパネルのフィルタ部26を有する換気扇カバー27を、換気扇カバーに備えられた接続部(図示せず)を接続受け部25に接続することで、換気扇を構成する。
上記構成において、フィルタ部26が換気扇内部への汚れの侵入を抑え、換気扇カバー27を取り外してフィルタ部を容易に洗浄することができ、フィルタ部26による圧力の負荷がかかる仕様において、吸込みベルマウス部5の近傍の剥離や乱れの小さい最適流れへの整流効果が大きくなるので、メンテナンス性が向上し、送風能力が高く、騒音の低い換気扇とすることが可能となる。
なお、実施の形態2ではパンチングパネルの穴を2mm程度としているが、5mm以下程度で流入空気の大きな異物の換気扇内への流入を防ぐ程度であればよい。
また、フィルタ部26に小径の多数の穴が空けられたパンチングパネルを用いたが、保持具を介して不織布などの交換可能なフィルタを取り付けてもよく、この場合はフィルタを交換することで容易に換気扇の清掃が行なえ、フィルタによる圧力の負荷がかかる仕様において、吸込みベルマウス部5の近傍の剥離や乱れの小さい最適流れへの整流効果が大きくなるので、メンテナンス性が向上し、送風能力が高く、騒音の低い換気扇とすることが可能となる。
参考の形態
図5は参考の形態における換気扇の斜視図であり、実施の形態1〜2と同一部分は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5に示すように換気扇本体1に取り付けて、吸込み流れの剥離を防止するための吸込みベルマウス部5を有する前パネル6に接続受け部25を設け、換気扇本体1の上流側に、実施の形態2のパンチングパネルの代わりとなる目隠しとなるパネル部28を有する換気扇カバー27を、換気扇カバーに備えられて換気扇本体1との流入隙間29を確保できる大きさの接続部30を接続受け部25に接続することで、換気扇を構成する。
上記構成において、パネル部28により換気扇内部が見えないフラットな概観となり、パネル部28による圧力の負荷がかかる仕様において、ベルマウス面近傍の剥離や乱れの小さい最適流れへの整流効果が大きくなるので、狭い流入隙間29となり送風抵抗がかかっても、吸込みベルマウス面近傍の剥離や乱れの小さい最適流れへと整流できるので、インテリア性が向上し、送風能力が高く、騒音の低い換気扇とすることが可能となる。
(実施の形態
図6は実施の形態における換気扇の断面図であり、実施の形態1〜2、参考の形態1と同一部分は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6は、上流側段差8と吸込みベルマウス部5と、吹出しベルマウス部31を備えた前パネル6の周方向断面と軸流羽根車3とモータ12との位置概要を示しており、図6に示すように、吸込みベルマウス部5は、羽根車軸16に向かって凹部10となる形状を有している。
上記構成において、上流側段差8により生じる剥離流れに対して、凹部10により流路が拡大することで低圧部を生じて吸込みベルマウス部5への流れの再付着を促し、送風能力の向上や静圧付加時の騒音低減が可能となり、また、吸込みベルマウス部5に加えて吹出しベルマウス部31を備えることで、軸流羽根車3で開放空間へ吹出す場合に、下流に向かって流路径が徐々に拡大する整流ガイドとなるので、軸流羽根車3の効率が向上し、送風能力の向上や騒音低減が可能となる。
なお、実施の形態では、吹出しベルマウス部31の曲率を吸込みベルマウス部5の曲率の半分程度の曲率であるが、換気扇を薄くしたい場合には曲率が小さかったり、羽根車軸16方向の長さが短かったりしてもよく、曲率を大きくした、羽根車軸16方向を長くした場合には、より送風能力の向上や騒音低減が可能となる。
(実施の形態
図7は実施の形態における送風装置の斜視図である。
図7に示すように、送風装置32は、多翼羽根車33と、これを回転させるモータ(図示せず)と、多翼羽根車33周りの吸込み口となる吸込みベルマウス部34から吹出し口35までの風路を形成するスクロールケーシング36で構成され、スクロールケーシング36には吸込み側の面に補強リブ37を備え、吸込みベルマウス部34には、羽根車軸に向かって凹部38を備えている。
上記構成において、多翼羽根車33の回転により、障害物のない開放された吸込み空間39の空気は、吸込みベルマウス部34に引き寄せられてスクロールケーシング36内部の空気は遠心力により外側に送られた後、スクロールケーシング36の曲流路により収集されて吹出し口35から吹出される。
また、図7(b)は吸込みベルマウス部34近傍の周方向断面図であり、補強リブ37と凹部38の詳細を示している。
ここで、補強リブ37を備えていることにより、ベルマウス設置外郭面となるケーシング上流面40のたわみを押さえ、強度を増大させて、振動を抑制することで騒音低減が可能となり、ケーシング上流面40をつたって吸込みベルマウス部34に向かう流れが補強リブ37により乱されて剥離流れを生じても、吸込みベルマウス部34に凹部38を有しているので、低圧部を生じて吸込みベルマウス部34への流れの再付着を促し、送風能力の向上や静圧付加時の騒音低減が可能となる。
本発明にかかる送風装置及び換気扇は、上流に段差がある場合の送風能力の向上や静圧付加時の騒音を低減できるので、住宅などの空間の空気を入れ替える装置や、内部に冷却の必要がある発熱体を備える冷却装置や、内部の換気が必要な機器などで送風、換気の用途として利用され、他デバイスなどとの配置構成により上流側の吸込み面に凹凸を生じるような送風装置などの用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1の換気扇の斜視図 本発明の実施の形態1の換気扇の周方向断面図 従来の送風装置と本発明の送風装置の性能比較を示すグラフ 本発明の実施の形態の換気扇の斜視図 本発明の参考の形態の換気扇の斜視図 本発明の実施の形態の換気扇の断面図 本発明の実施の形態の送風装置の斜視図 従来の換気扇を示す斜視図
符号の説明
1 換気扇本体
2 枠体
3 軸流羽根車
4 平面部
5 吸込みベルマウス部
6 前パネル
7 室内側空間
8 上流側段差
9 油受け部
10 凹部
11 送風方向
12 モータ
13 第一の円弧部
14 凹部頂点
15 第二の円弧部
16 羽根車軸
17 直線部
18 第一の円弧部の軸方向距離
19 第二の円弧部の軸方向距離
20 直線部の軸方向距離
21 最小半径位置
22 略三角形の凹み
23 基準線
24 上流側段差の高さ
25 接続受け部
26 フィルタ部
27 換気扇カバー
28 パネル部
29 流入隙間
30 接続部
31 吹出しベルマウス部
32 送風装置
33 多翼羽根車
34 吸込みベルマウス部
35 吹出し口
36 スクロールケーシング
37 補強リブ
38 凹部
39 吸込み空間
40 ケーシング上流面
101 換気扇本体
102 ファン
103 前パネル
104 枠体
105 フィルタ素子
106 フィルタ部材
107 保持部材
108 吸込みベルマウス近傍
109 吸込みベルマウス下部中央

Claims (8)

  1. 羽根車と吸込み口を形成する吸込みベルマウスと、前記吸込みベルマウスに接続して前記羽根車の上流下流を仕切る略平面形状を有する外郭を備え、前記吸込みベルマウスと前記外郭との面の変曲部の近傍に上流側段差を有する送風装置において、前記吸込みベルマウスの面が低圧域を生じさせる構造であり、
    前記吸込みベルマウスの任意の周方向断面線の上流端と下流端の間で、羽根車軸に向かって凹形状を設けることで低圧域を生じ、
    前記凹形状の周方向断面が略三角形の凹みであり、
    前記吸込みベルマウス下流端に直線部を有し、
    前記吸込みベルマウスが、周方向断面線において、上流側段差に下流側で接続する吸込みベルマウスの第一の円弧部と、前記第一の円弧部と下流側で略三角形状の凹部をなして接続する第二の円弧部と、前記第二の円弧部と正接して羽根車軸と平行となる直線部から構成され、前記第一の円弧部の軸方向距離をL1、前記第二の円弧部の軸方向距離をL2、前記直線部の軸方向距離をL3としたときに、L1<L2+L3となることを特徴とした送風装置。
  2. 吸込みベルマウスの任意の周方向断面線の一部が羽根車軸に向う滑らかな2つの円弧からなる2つの凸形状を有し、前記凸形状の接続点が凹形状の頂点となることを特徴とした請求項記載の送風装置。
  3. 2箇所の凸形状部のそれぞれに周方向断面線の内側で接する直線を基準線として、前記基準線と凹形状となる接続点との距離が、上流側段差の高さよりも小さくしたことを特徴とした請求項に記載の送風装置。
  4. 上流側段差が外郭の補強リブであることを特徴とした請求項1からのいずれかに記載の送風装置。
  5. 上流側段差が吸込みベルマウスに付着した液滴を下部に導く捕集溝である請求項1からのいずれかに記載の送風装置。
  6. 羽根車が軸流羽根車であることを特徴とした請求項1からのいずれかに記載の送風装置。

  7. 吸込みベルマウスに接続して下流側に向かって径が拡大する吹出しベルマウスを備えたことを特徴とした請求項に記載の送風装置。
  8. 請求項1からのいずれかに記載の送風装置と、羽根車を回転させる電動機と、これらを接続して壁面への取り付け箇所となる枠体とから構成されることを特徴とした換気扇。
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