JP5308623B2 - 道路舗装構造 - Google Patents

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Description

本発明は、表層、路盤、路床とを備えた道路舗装構造に関する。
一般にアスファルト舗装は、太陽に照らされるとその直射日光によって路面温度が上昇し、特に夏場にあってはその影響が大きくヒートアイランド現象の一因ともなっている。
このために、近年ではアスファルト舗装の表面となる表層に雨水等を溜める保水機能を持たせ、その水が太陽熱によって蒸散する時の気化熱で路面温度を低下させる保水性舗装を既に実施しているところがある。
従来の路面温度を下げる保水性舗装は層の薄い表層のみとなるため、大きな保水量の確保が難しいのが現状となっている。このために、路面温度低下日数が短いのがネックとなっており、路面温度の低下が長い期間にわたって維持できるよう望まれていたものである。
そこで、本発明にあっては道路を構成する表層、路盤、路床の構造をかえることなく大きい保水容量が得られるようにした道路舗装構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明にあっては、少なくとも上から順に表層、路盤、路床とで構成され、最上位となる一番上の前記表層を、開粒度アスファルトによって所定の厚さに作られた舗装層の空隙内に水を保水する保水性セメントミルクを充填して保水性表層とする一方、次に位置する前記路盤を、水を保水する数の小さい孔を備えた骨材を用いて前記保水性表層より層の厚い保水性路盤層とし、前記保水性表層は、この保水性表層下の前記保水性路盤へ向けて雨水等を透過させる透水性舗装領域を備えており、前記透水性舗装領域は、前記開粒度アスファルトの舗装層の空隙内に前記保水性セメントミルクを充填しない構成とされ、前記保水性表層の両サイドに沿って設けられていることを特徴とする。また、本発明にあっては、少なくとも上から順に表層、路盤、路床とで構成され、最上位となる一番上の前記表層を、開粒度アスファルトによって所定の厚さに作られた舗装層の空隙内に水を保水する保水性セメントミルクを充填して保水性表層とする一方、次に位置する前記路盤を、水を保水する数の小さい孔を備えた骨材を用いて前記保水性表層より層の厚い保水性路盤層とし、前記保水性表層は、この保水性表層下の前記保水性路盤層へ向けて雨水等を透過させる透水性舗装領域を備えており、前記透水性舗装領域は、前記開粒度アスファルトの舗装層の空隙内に前記保水性セメントミルクを充填しない構成とされ、前記保水性表層の両サイドに沿って設けられ、前記透水性舗装領域の左右の土手から雨水を前記保水性路盤層に取り入れることを特徴とする。
本発明によれば、表面となる表層を保水性表層に、その表層下の路盤を保水性路盤層にそれぞれできるため、表層と、その表層より層の厚い路盤の両域にわたって水を保水することが可能となり、パイプや貯水槽等のエネルギーを使わずに大量の保水によって長い日数にわたって路面温度を下げることができる。
一方、表層を支える路盤は従来と同様に骨材を用いるため路盤強度を低下させることなく所定厚さの路盤層が得られると共に表層、路盤、路床の道路構造をかえることなく実施できる。
本発明において、最良の形態につき好ましい実施例としては、前記保水性表層となる表層に、表層下の路盤層へ向けて雨水等を透過させる透水性舗装領域を備えることで、例えば、降水量が少ない時でも透水性舗装領域を介して確実、迅速に路盤層へ雨水等が届くようにする。
以下、図1乃至図4の図面を参照しながら本発明について具体的に説明する。
図1は道路舗装構造の概要断面図を示したもので、上から順に表層1,路盤3,路床5となっている。
表層1は、水を保水する保水性表層7に作られると共に一部分は下の路盤3へ向けて雨水等を透過させる透水性舗装領域dとなっている。
保水性表層7は、舗装材となる開粒度アスファルト9によって空隙の多い表面層に作られると共に空隙内には水を保持する保水性セメントミルク11が充填された構造となっている。
保水性セメントミルク11は、例えば、表−1に示す配合割合によって作られている。
Figure 0005308623
表−1の超速硬タイプは、普通タイプ、早強タイプに比べて高性能AE減水剤が用いられ、凝結遅延剤と水の割合が若干多くなっている。
これにより、本発明のPロートフロー値にあっては9.5(秒),(従来工法半たわみ性能:12秒)、本発明の最大吸水率にあっては43.8%、(従来工法:12.5%)、本発明の圧縮強度にあっては21N/mm2 (従来工法:20N/mm2 )の性状値が確保されている。
一方、表層1に作られた透水性舗装領域dは、保水性セメントミルク11を充填しない領域を作ることで、雨水等が開粒度アスファルト9の多数の隙間eから下の路盤3へ向かって迅速に流れるようになっている。
透水性舗装領域dは、保水性表層7の両サイドに沿って設けることができ平面から見た状態を図2に示す。これにより、車道の場合、中央部が高く左サイドへ向かって傾斜しているところから雨水は両サイドの透水性舗装領域dへ向かう流れとなるため効率よく集水されるようになる。
この場合、歩道等の場合には図3に示す如く保水性表層7の一部分に雨水等が流れ易い凹部に作られた領域に所定の広さにわたって雨水等を透過させる矩形の透水性舗装領域dをランダムに設けるようにしてもよい。
透水性舗装領域dは、雨水等を表層1下の路盤3へ向けて迅速に流れ込む手段としたものであるが、その変形例として、例えば、図4に示すように左右の土手13に降った雨水が地中を介して保水性路盤層となる路盤3の両方から取入れられる手段とすることも可能である。
路盤3は、水を保水する無数の小さい孔を備えた骨材15と、その骨材15と骨材15の間に保水される隙間17との組合わせによって前記表層1より層の厚い保水性路盤19が作られるようになっている。
保水性路盤19を作るにあたって、無数の小さい孔を備えた骨材15を用いることは前記した通りであるが、この骨材15を用いる割合は全体を100とした時、50%以上であることが望ましく100%であってもよい。この場合、骨材15は無数の小さい孔を有しているが、路盤強度の剛性に何等悪影響を与えるものではない。
無数の小さい孔を備えた骨材15としては、瓦、人工燒結材、レンガ、各種スラグ、火山岩、ケツ岩等を破砕した破砕材を用いる外に、路盤強度を低下させない範囲内において材質の異なる吸水性合成樹脂材を適量混合して用いることも可能である。
路床5は、水が透過しにくい路床土によって作られている。これにより、路床5上の路盤3を構成する骨材15と骨材15の間の隙間17に水が溜まることで、骨材15自体が保水する保水量に加えて骨材15と骨材15の間の隙間17に保水される保水量との組合わせによって大量の保水量が確保されるようになっている。
このように構成された道路舗装構造において、路面に降った雨は表層1となる保水性表層7に保水されると共に飽和状態まで保水した後、下位の路盤3へ流れ保水性路盤層19によって保水される。この時、路盤3には表層1の両サイドに設けられた透水性舗装領域dからも雨水が流れ込むため、降水量が少ない時でも蒸発の遅い保水性路盤層19によって迅速に保水される。
一方、路面温度は保水性表層7から蒸発する気化熱によって低下すると共に保水性表層7の保水がゼロとなっても保水性路盤層19の骨材15と骨材15の隙間17とを骨材15自体の保水とによる保水量によって長時間にわたって路面温度を下げ続けることができる。
一方、表層1を支える路盤3は従来と同様に骨材15を用いるために路盤強度を低下させることなく所定厚さの路盤層が得られるようになり、従来と同様に表層1,路盤3,路床5の構造をかえることなく実施できる。
本発明にかかる道路舗装構造を示した概要切断面図。 道路舗装構造の一部分を示した概要平面図。 透水性舗装領域の別の実施形態を示した図2と同様の概要平面図。 別の実施形態を示した道路舗装構造を示した概要切断断面図。
符号の説明
1 表層
3 路盤
5 路床
7 保水性表層
9 開粒度アスファルト
11 保水性セメントミルク
15 骨材
17 隙間
19 保水性路盤層
d 透水性舗装領域

Claims (2)

  1. 少なくとも上から順に表層、路盤、路床とで構成され、最上位となる一番上の前記表層を、開粒度アスファルトによって所定の厚さに作られた舗装層の空隙内に水を保水する保水性セメントミルクを充填して保水性表層とする一方、次に位置する前記路盤を、水を保水する数の小さい孔を備えた骨材を用いて前記保水性表層より層の厚い保水性路盤層とし、前記保水性表層は、この保水性表層下の前記保水性路盤へ向けて雨水等を透過させる透水性舗装領域を備えており、前記透水性舗装領域は、前記開粒度アスファルトの舗装層の空隙内に前記保水性セメントミルクを充填しない構成とされ、前記保水性表層の両サイドに沿って設けられていることを特徴とする道路舗装構造。
  2. 少なくとも上から順に表層、路盤、路床とで構成され、最上位となる一番上の前記表層を、開粒度アスファルトによって所定の厚さに作られた舗装層の空隙内に水を保水する保水性セメントミルクを充填して保水性表層とする一方、次に位置する前記路盤を、水を保水する数の小さい孔を備えた骨材を用いて前記保水性表層より層の厚い保水性路盤層とし、前記保水性表層は、この保水性表層下の前記保水性路盤層へ向けて雨水等を透過させる透水性舗装領域を備えており、前記透水性舗装領域は、前記開粒度アスファルトの舗装層の空隙内に前記保水性セメントミルクを充填しない構成とされ、前記保水性表層の両サイドに沿って設けられ、前記透水性舗装領域の左右の土手から雨水を前記保水性路盤層に取り入れることを特徴とする道路舗装構造。
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