JP5308229B2 - 凹凸部形成方法および凹凸部形成装置 - Google Patents

凹凸部形成方法および凹凸部形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5308229B2
JP5308229B2 JP2009121071A JP2009121071A JP5308229B2 JP 5308229 B2 JP5308229 B2 JP 5308229B2 JP 2009121071 A JP2009121071 A JP 2009121071A JP 2009121071 A JP2009121071 A JP 2009121071A JP 5308229 B2 JP5308229 B2 JP 5308229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
forming
convex
mold
uneven
concavo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009121071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010269461A (ja
Inventor
岳永 芝田
和彦 金内
芳雄 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009121071A priority Critical patent/JP5308229B2/ja
Priority to EP10162901.2A priority patent/EP2253444B1/en
Priority to CN201010189431.9A priority patent/CN101890786B/zh
Priority to TW99115806A priority patent/TW201103730A/zh
Publication of JP2010269461A publication Critical patent/JP2010269461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5308229B2 publication Critical patent/JP5308229B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/37Mould cavity walls, i.e. the inner surface forming the mould cavity, e.g. linings
    • B29C45/372Mould cavity walls, i.e. the inner surface forming the mould cavity, e.g. linings provided with means for marking or patterning, e.g. numbering articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/56Coatings, e.g. enameled or galvanised; Releasing, lubricating or separating agents
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2791/00Shaping characteristics in general
    • B29C2791/004Shaping under special conditions
    • B29C2791/006Using vacuum
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C51/00Shaping by thermoforming, i.e. shaping sheets or sheet like preforms after heating, e.g. shaping sheets in matched moulds or by deep-drawing; Apparatus therefor
    • B29C51/10Forming by pressure difference, e.g. vacuum

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、携帯電話、テレビおよび冷蔵庫などの製品の表面の加飾用途、ならびに製品の表面の点字用途に利用できる、凹凸部形成方法および凹凸部形成装置に関するものである。
従来は、製品の表面の加飾用途に使用される凹凸部の形成は、エッチング加工(いわゆるシボ加工)を金型のキャビティ面に施し、製品の成形時にエッチングパターンをその表面に転写する凹凸部形成方法によって、主に行なわれていた。
最近では、このようなエッチング加工を利用しない凹凸部形成方法も知られている。
そこで、図8(A)〜(E)を主として参照しながら、エッチング加工がキャビティ面に施されていない金型を利用する、従来の凹凸部形成方法について説明する(たとえば、特許文献1参照)。
なお、図8(A)は従来の凹凸部形成方法における凸部形成ステップ(前段)を説明するための概略的な断面図であり、図8(B)は従来の凹凸部形成方法の凹凸部形成方法における凸部形成ステップ(後段)を説明するための概略的な断面図であり、図8(C)は従来の凹凸部形成方法における突出部形成ステップを説明するための概略的な断面図であり、図8(D)は従来の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(前段)を説明するための概略的な断面図であり、図8(E)は従来の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(後段)を説明するための概略的な断面図である。
まず、成形体490の表面に凹凸部590を形成するための凹凸部形成用凸部291を、転写フィルム100の一方の表面に形成する。
なお、転写フィルム100は、基材層110、剥離層120および加飾層130を有している。
また、凹凸部形成用凸部291は、転写フィルム100の一方の表面である基材層110の表面に位置合わせされたレリーフ型691により、紫外線(UV、Ultra Violet)照射装置629が転写フィルム100の他方の表面である加飾層130側から照射する紫外線で硬化される紫外線硬化型樹脂を利用して形成する。
つぎに、凹凸部形成用突出部391が転写フィルム100の他方の表面に形成されるように、形成した凹凸部形成用凸部291を転写フィルム100の内部に押し込む。
なお、転写フィルム100の一方の表面を第一金型(図示省略)のキャビティ面に密着させることにより、凹凸部形成用凸部291を転写フィルム100の内部に押し込む。
そして、形成された凹凸部形成用突出部391を利用して、凹凸部590が形成された成形体490を製造する。
なお、転写フィルム100の一方の表面がキャビティ面に密着させられた第一金型と、第一金型に対応する第二金型(図示省略)と、を型締めし、成形体490を形成する成形樹脂を第一金型と第二金型との間のキャビティ空間に射出することにより、成形体490を製造する。
特開平2−310018号公報
しかしながら、上述した従来の凹凸部形成方法においては、製品の表面の加飾および点字などに関して高い外観品位を得ることが困難である場合がある。
本発明者は、その原因をつぎのように分析している。
すなわち、凹凸部形成用凸部291は、先細りの形状を有することが多い。
これは、凹凸部形成用凸部291はレリーフ型691からの離型が可能でなければならないので、基材層110の表面に対する接触角Φが鈍角となる形状を有することはないからである。
したがって、凹凸部形成用突出部391は、上述の通り凹凸部形成用凸部291を転写フィルム100の内部に押し込むことによって形成しているので、結果的に先太りの形状を有する。
すると、離型の際には内部応力が凹凸部形成用突出部391に集中するが、そのような応力は先太りの形状により増大し、離型不良が発生しやすい。
なお、最悪の場合には離型が全く不可能な状況が発生してしまい、離型を無理に試みると、転写されるべき絵柄の一部が転写されずに欠損した状態になってしまうこともある。
本発明は、上述した従来の課題を考慮し、製品の表面の加飾および点字などに関してより高い外観品位を得ることが可能な、凹凸部形成方法および凹凸部形成装置を提供することを目的とする。
第1の本発明は、物品の表面に凹凸部を形成するための凹凸部形成用凸部を、フィルムの一方の表面に形成する凸部形成ステップと、
凹凸部形成用突出部が前記フィルムの他方の表面に形成されるように、前記形成した凹凸部形成用凸部を前記フィルムの内部に押し込む突出部形成ステップと、
前記形成された凹凸部形成用突出部を利用して、前記凹凸部が形成された前記物品を製造する物品製造ステップと、を備え、
前記凹凸部形成用凸部は、先太りの形状を有し、
前記凸部形成ステップにおいては、前記凹凸部形成用凸部を、前記凹凸部形成用突出部が前記突出部形成ステップにおいて先細りの形状を有して形成されるように、形成する、凹凸部形成方法である。
第2の本発明は、前記凹凸部形成用凸部は、インクジェット印刷を利用して形成する、第1の本発明の凹凸部形成方法である。
の本発明は、前記突出部形成ステップにおいては、前記フィルムの前記一方の表面を第一のモールド型のキャビティ面に密着させることにより、前記凹凸部形成用凸部を前記フィルムの内部に押し込み、
前記物品製造ステップにおいては、前記フィルムの前記一方の表面が前記キャビティ面に密着させられた前記第一のモールド型と、前記第一のモールド型に対応する第二のモールド型と、を型締めし、前記物品を形成する材料を前記第一のモールド型と前記第二のモールド型との間のキャビティ空間に射出することにより、前記物品を製造する、第1の本発明の凹凸部形成方法である。
の本発明は、前記凸部形成ステップにおいては、箔切れ防止用凸部を、前記フィルムの前記一方の表面に、箔切れ防止用突出部が前記突出部形成ステップにおいて前記フィルムの前記他方の表面の前記物品のエッジの位置に対応する位置に形成されるように、さらに形成する、第1の本発明の凹凸部形成方法である。
の本発明は、前記箔切れ防止用凸部の幅は、前記凹凸部形成用凸部の幅よりも小さい、第の本発明の凹凸部形成方法である。
の本発明は、前記箔切れ防止用凸部の高さは、前記凹凸部形成用凸部の高さよりも大きい、第の本発明の凹凸部形成方法である。
の本発明は、前記凹凸部形成用凸部は、複数個形成し、
前記複数個形成された凹凸部形成用凸部の内の少なくとも二つの間においては、
前記物品の前記表面がより大きい曲率を有する位置に対応する位置に形成された一方の前記凹凸部形成用凸部の幅が、前記物品の前記表面がより小さい曲率を有する位置に対応する位置に形成された他方の前記凹凸部形成用凸部の幅よりも、小さい、第1の本発明の凹凸部形成方法である。
の本発明は、前記凹凸部形成用凸部は、複数個形成し、
前記複数個形成された凹凸部形成用凸部の内の少なくとも二つの間においては、
前記物品の前記表面がより大きい曲率を有する位置に対応する位置に形成された一方の前記凹凸部形成用凸部の高さが、前記物品の前記表面がより小さい曲率を有する位置に対応する位置に形成された他方の前記凹凸部形成用凸部の高さよりも、大きい、第1の本発明の凹凸部形成方法である。
の本発明は、前記凹凸部形成用凸部は、紫外線硬化型樹脂を利用して形成する、第1の本発明の凹凸部形成方法である。
第1の本発明は、インクジェット印刷を利用して、物品の表面に凹凸部を形成するための凹凸部形成用凸部を、フィルムの一方の表面に形成する凸部形成ユニットと、
前記フィルムの前記一方の表面を第一のモールド型のキャビティ面に密着させることにより、凹凸部形成用突出部が前記フィルムの他方の表面に形成されるように、前記形成した凹凸部形成用凸部を前記フィルムの内部に押し込む突出部形成ユニットと、
前記フィルムの前記一方の表面が前記キャビティ面に密着させられた前記第一のモールド型と、前記第一のモールド型に対応する第二のモールド型と、を型締めし、前記物品を形成する材料を前記第一のモールド型と前記第二のモールド型との間のキャビティ空間に射出することにより、前記形成された凹凸部形成用突出部を利用して、前記凹凸部が形成された前記物品を製造する物品製造ユニットと、を備え
前記凹凸部形成用凸部は、先太りの形状を有する、凹凸部形成装置である。
本発明の構成により、製品の表面の加飾および点字などに関してより高い外観品位を得ることが可能な、凹凸部形成方法および凹凸部形成装置を提供することができる。
(A)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における凸部形成ステップを説明するための概略的な断面図、(B)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における突出部形成ステップを説明するための概略的な断面図、(C)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(前段)を説明するための概略的な断面図、(D)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(後段)を説明するための概略的な断面図 本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における凸部形成ステップを説明するための概略的な部分拡大断面図 (A)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法におけるインモールド準備工程を説明するための概略的な側面図、(B)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における吸引およびフィルムクランプ工程を説明するための概略的な側面図、(C)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形樹脂射出準備工程を説明するための概略的な側面図、(D)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形樹脂射出および冷却工程を説明するための概略的な側面図、(E)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における離型工程を説明するための概略的な側面図、(F)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における吸引およびフィルムクランプ解除工程を説明するための概略的な側面図 (A)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における凸部形成ステップを説明するための概略的な断面図、(B)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における突出部形成ステップを説明するための概略的な断面図、(C)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(前段)を説明するための概略的な断面図、(D)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(後段)を説明するための概略的な断面図である。 (A)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における凸部形成ステップを説明するための概略的な断面図、(B)本発明にかかる実施の形態5の凹凸部形成方法における突出部形成ステップを説明するための概略的な断面図、(C)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(前段)を説明するための概略的な断面図、(D)本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(後段)を説明するための概略的な断面図 (A)本発明にかかる実施の形態1における離型開始時における第一金型と成形体との位置関係を説明するための概略的な断面図、(B)本発明にかかる実施の形態1における離型中途時における第一金型と成形体との位置関係を説明するための概略的な断面図、(C)本発明にかかる実施の形態1における離型終了時における第一金型と成形体との位置関係を説明するための概略的な断面図 本発明にかかる実施の形態2における凹凸部形成装置の概略的な側面図 (A)従来の凹凸部形成方法における凸部形成ステップ(前段)を説明するための概略的な断面図、(B)従来の凹凸部形成方法の凹凸部形成方法における凸部形成ステップ(後段)を説明するための概略的な断面図、(C)従来の凹凸部形成方法における突出部形成ステップを説明するための概略的な断面図、(D)従来の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(前段)を説明するための概略的な断面図、(E)従来の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(後段)を説明するための概略的な断面図
以下、図面を参照しながら本発明にかかる実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
はじめに、図1(A)〜(D)を主として参照しながら、本実施の形態における凹凸部形成方法について説明する。
なお、図1(A)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における凸部形成ステップを説明するための概略的な断面図であり、図1(B)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における突出部形成ステップを説明するための概略的な断面図であり、図1(C)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(前段)を説明するための概略的な断面図であり、図1(D)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(後段)を説明するための概略的な断面図である。
本実施の形態における凹凸部形成方法は、凸部形成ステップと、突出部形成ステップと、成形体製造ステップと、を備え、凸部形成ステップにおいては、凹凸部形成用凸部211を、凹凸部形成用突出部311が突出部形成ステップにおいて先細りの形状を有して形成されるように、形成する。
まず、上記の凸部形成ステップにおいては、成形体410の表面に凹凸部510を形成するための凹凸部形成用凸部211を、転写フィルム100の一方の表面に形成する。
なお、後により詳しく説明するが、凹凸部形成用凸部211は、インクジェット印刷により、先太りの形状を有するように、紫外線硬化型樹脂を利用して形成する。
つぎに、上記の突出部形成ステップにおいては、凹凸部形成用突出部311が転写フィルム100の他方の表面に形成されるように、形成した凹凸部形成用凸部211を転写フィルム100の内部に押し込む。
なお、後により詳しく説明するが、本実施の形態においては、転写フィルム100の一方の表面を第一金型710(図3(B)参照)のキャビティ面に密着させることにより、凹凸部形成用凸部211を転写フィルム100の内部に押し込む。
そして、上記の成形体製造ステップにおいては、形成された凹凸部形成用突出部311を利用して、凹凸部510が形成された成形体410を製造する。
なお、後により詳しく説明するが、本実施の形態においては、転写フィルム100の一方の表面がキャビティ面に密着させられた第一金型710と、第一金型710に対応する第二金型720(図3(C)参照)と、を型締めし、成形体410を形成する成形樹脂を第一金型710と第二金型720との間のキャビティ空間に射出することにより、成形体410を製造する。
つぎに、図2を主として参照しながら、本実施の形態における凹凸部形成用凸部211の形成についてより具体的に説明する。
なお、図2は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における凸部形成ステップを説明するための概略的な部分拡大断面図である。
まず、上記の転写フィルム100の層構造をもつフィルム構成についてより詳しく説明する。
転写フィルム100は、基材層110、剥離層120および加飾層130を有している。
基材層110は、ポリエチレンテレフタレート(PET、Polyethylene Terephthalate)、ポリカーボネイト(PC、Poly Carbonate)、または延伸ポリプロピレン(OPP、Oriented Polypropylene)などを利用して構成された厚さ20〜200μm程度の層である。
剥離層120は、メラニン系樹脂、またはシリコン系樹脂などを利用して構成された厚さ0.5〜5μm程度の層である。
なお、基材層110および剥離層120から構成されるフィルムは、基材フィルムと呼ばれることがある。
加飾層130は、ハードコート層131、アンカー層132、着色層133および接着層134を有している。
ハードコート層131は、加飾層130が成形体410に転写された際には最表面となる、高硬度な紫外線硬化型樹脂などを利用して構成された厚さ1〜10μm程度の層である。
アンカー層132は、ハードコート層131と着色層133との密着性を高めてより高度な特性を付与するための、ポリエステル樹脂などを利用して構成された厚さ1〜10μm程度の層である。
着色層133は、耐侯性が良好な顔料インク、または一般に使用される染料インクなどを利用して構成された厚さ1〜100μm程度の層である。
接着層134は、インモールド耐性を有する、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、またはビニル系樹脂などを利用して構成された厚さ1〜50μm程度の層である。
なお、たとえば、着色層133および接着層134は、一層で構成されているとは限らず、折り重なって複数層で構成されていてもよい。
より具体的には、着色層133は、膜厚が薄いと透けて見えてしまい所望の色にならないので、重ね塗りを利用して構成されていてもよいし、白、黒、または灰色等の隠蔽層の挿入を利用して構成されていてもよい。
さらに、金属調を呈したい場合には、蒸着膜が着色層133と接着層134との間に挿入されていてもよいし、メタリックインキがアンカー層132と着色層133との間に挿入されていてもよい。
さて、凹凸部形成用凸部211は、つぎにより詳しく説明するように、インクジェット印刷により、先太りの形状を有するように、紫外線硬化型樹脂を利用して形成する。
インクジェット印刷における紫外線硬化型樹脂の吐出においては、数十μm径のノズルから液滴210を一滴ずつ吐出するようにインクジェット印刷装置611の制御を行う。
このとき、液滴210は微小であるので、内部への引っ張り応力が液体の内部応力により生じる。
液滴210は、この引張り応力のために、略球形を保ったまま転写フィルム100の一方の表面に先太りの形状を有するように着弾する。より具体的には、着弾した液滴210によって生じる凹凸部形成用凸部211は同表面に対する接触角Θが鈍角となる形状を有する。
凹凸部形成用凸部211は、紫外線照射装置621を利用して基材層110側から照射する紫外線により、その形状を保ったまま硬化させる。
本実施の形態においては、紫外線を上述した従来の凹凸部形成方法におけるように加飾層130側から照射する場合とは異なり、ハードコート層131が紫外線のために硬化してしまうことはほとんどない。したがって、インモールド、および使用後の転写フィルム100の巻取りの際におけるハードコート層131の割れが発生する可能性は、極めて低い。なお、もしもハードコート層131の割れが発生すると、着色層133がアンカー層132の欠落により加飾層130の内部にうまく形成できなくなり、印刷にじみ等が誘発されるので、成形体410の外観品位が悪化してしまうことがある。
もちろん、紫外線硬化型樹脂の吐出量は凹凸部形成用凸部211の所望のサイズなどに応じて制御すればよく、たとえば重ね塗りを所定の位置に所定の吐出量で行ってもよい。
要するに、上記の紫外線硬化型樹脂の吐出を複数回繰り返し、着弾した液滴210を積層させることで、転写フィルム100と接触する接触側では接触角Θが鈍角となる形状を有し、転写フィルム100と接触しない非接触側では略球面形状を有する、所望のサイズの層構造をもつ凹凸部形成用凸部211を形成することができる。
なお、凹凸部形成用凸部211は、上述の通り転写フィルム100と接触しない非接触側では略球面形状を有するので、第一金型710(図3(B)参照)のキャビティ面とは点接触することになる。したがって、第一金型710のキャビティ面から伝達される圧力が均一となり、成形体410の表面に形状精度が設計通りの凹凸部510を実現できるし、紫外線硬化型樹脂が離型の際に第一金型710のキャビティ面に付着することにより発生する成形時ダストも低減できる。
また、紫外線硬化型樹脂に関する濡れ性を向上させるために、コロナ処理等の表面処理加工をこの粒子を形成する際に転写フィルム100に施す必要はない。
以下でもより詳しく説明するが、凹凸部形成用凸部211が基材層110の内部に押し込まれ、先細りの形状をもった凹凸部形成用突出部311が裏側にある加飾層130の表面に形成されるため、成形体410の表面には凹凸部形成用突出部311の形状に応じた凹凸部510が転写される。
もちろん、凹凸部形成用凸部211の形状と凹凸部形成用突出部311の形状との間の相関関係は、転写フィルム100の物理的または化学的な性質などに依存する。したがって、凹凸部形成用凸部211の形状は、そのような相関関係に関するあらかじめ得ておいた実験データなどを利用して、凹凸部形成用突出部311が所望の形状を有して形成されるように設計することが望ましい。
すると、第一金型710(図3(B)参照)からの離型の際には内部応力が凹凸部形成用突出部311に集中するが、そのような応力は先細りの形状によりかなり減少し、離型不良の発生を大きく抑制することができる。
つぎに、図3(A)〜(F)を主として参照しながら、本実施の形態における凹凸部形成方法の各工程についてより具体的に説明する。
なお、図3(A)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法におけるインモールド準備工程を説明するための概略的な側面図であり、図3(B)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における吸引およびフィルムクランプ工程を説明するための概略的な側面図であり、図3(C)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形樹脂射出準備工程を説明するための概略的な側面図であり、図3(D)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形樹脂射出および冷却工程を説明するための概略的な側面図であり、図3(E)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における離型工程を説明するための概略的な側面図であり、図3(F)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における吸引およびフィルムクランプ解除工程を説明するための概略的な側面図である。
(A)インモールド準備工程;転写フィルム100を、巻出装置(図示省略)側のローラ741から巻取装置(図示省略)側のローラ742に向かって供給する。
そして、供給されてきた転写フィルム100を、第一金型710と第二金型720との間の、キャビティ空間が構成される予定の空間に配置する。
(B)吸引およびフィルムクランプ工程;第一金型710に設けられた吸引孔(図示省略)を介して接続された吸引装置(図示省略)を利用して、第一金型710と転写フィルム100との間に隙間ができないように転写フィルム100の吸引を行う。
そして、転写フィルム100をクランプするためのフィルムクランプ731および732を利用して、転写フィルム100の第一金型710に対するフィルムクランプを行う。
すると、凹凸部形成用凸部211は第一金型710の表面に押し当てられて、第二金型720側へ押し込まれ、凹凸部形成用突出部311が形成される。
この状態をキャビティ空間から見ると、従来のエッチング加工におけるエッチングパターンが第一金型710のキャビティ面に形成されているように見える。
(C)成形樹脂射出準備工程;第一金型710と第二金型720とを、成形樹脂を射出する前に型締めする。
(D)成形樹脂射出および冷却工程;適量の成形樹脂を、第二金型720に設けられたゲート721から、型締めされた第一金型710と第二金型720との間のキャビティ空間に射出する。
そして、射出された成形樹脂を冷却し、成形樹脂の温度を所定温度まで低下させる。
(E)離型工程;成形樹脂の温度が所定温度まで低下したことを確かめて、第二金型720を、成形体410とともに、転写フィルム100の吸引およびフィルムクランプがされたままの第一金型710から引き離す。
このようにして、成形体410を、第一金型710から離型する。
そして、成形体410の表面には凹凸部510が形成されるとともに加飾層130が転写され、第一金型710の表面には基材層110および剥離層120のみとなった転写フィルム100が残る。
なお、成形体410は、もちろん最終的には第二金型720からも離型する。
(F)吸引およびフィルムクランプ解除工程;転写フィルム100の、第一金型710に対する吸引およびフィルムクランプを、解除する。
そして、使用済みの転写フィルム100を、巻取装置(図示省略)側のローラ742から排出する。
もちろん、使用済みの転写フィルム100を回収した後に、必要に応じて新たなものを同様にして供給してもよい。
なお、離型不良の発生をより抑制するためには、成形樹脂射出および冷却工程における冷却時に温度差を設ける温度制御を行ってもよい。
より具体的には、第一金型710の温度を維持しつつ第二金型720の温度をまず十分に低下させ、第一金型710の温度をそれから低下させるとよい。
実際、これとは異なり、たとえば、同時に第一金型710の温度と第二金型720の温度とを低下させると、第一金型710側の転写フィルム100の温度と第二金型720側の成形体410の温度とが同時に低下し、転写フィルム100の体積収縮と成形体410の体積収縮とが同時に起こる。すると、転写フィルム100と成形体410との間での噛み込みが顕著に起こってしまい、離型不良が発生しやすくなる。
そこで、上述したように、前段で第一金型710の温度を維持しつつ第二金型720の温度を十分に低下させ、後段で第一金型710の温度を低下させるとよい。
すなわち、前段では、第一金型710の温度を維持しつつ第二金型720の温度を低下させるので、転写フィルム100の温度は低下せず、成形体410の温度が低下する。すると、前段では、転写フィルム100の体積収縮は起こらず、成形体410の体積収縮のみが起こる。したがって、成形体410が転写フィルム100に多少は噛み込むかもしれないが、転写フィルム100の体積収縮は起こらないので、凹凸部形成用突出部311の形状はほぼ維持される。よって、成形体410の外観品位の悪化要因となる凹凸部510の形状の潰れはほとんど発生しない。
そして、後段では、第一金型710の温度を低下させるので、今度は転写フィルム100の温度が低下する。すると、後段では、成形体410の体積収縮はすでに終了しているから、離型にとってむしろ有利に働く転写フィルム100の体積収縮のみが起こる。
成形体410の表面の凹凸部510における絵柄欠落がこのような温度制御によって大きく減少し、離型不良の発生はほとんどなくなった。
なおまた、成形体410のエッジの位置に対応する位置P(図1(D)参照)に残ってしまった転写フィルム100の切れ端である箔切れに起因する箔切れ不良も、離型不良の原因となり得る。このような箔切れは、インモールド成形品の箔バリと呼ばれるものであるが、そもそも凹凸部形成に寄与がない不要なものである。
そこで、図4(A)〜(D)に示されているように、箔切れ防止用凸部221を、転写フィルム100の一方の表面に、箔切れ防止用突出部321が転写フィルム100の他方の表面の成形体420のエッジの位置に対応する位置に形成されるように、さらに形成してもよい。
なお、図4(A)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における凸部形成ステップを説明するための概略的な断面図であり、図4(B)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における突出部形成ステップを説明するための概略的な断面図であり、図4(C)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(前段)を説明するための概略的な断面図であり、図4(D)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(後段)を説明するための概略的な断面図である。
たとえば、凹凸部形成用凸部211と同様な箔切れ防止用凸部221は、成形体420のエッジ全体に対応する位置に形成する。
要するに、成形体420への加飾層130の転写と同時に、剥離層120および加飾層130を成形体420のエッジ近傍に対応する位置において基材層110から切り落とす。
箔切れ不良の発生が箔切れ防止用凸部221によって大きく抑制され、離型不良の発生はほぼ皆無となった。
なお、(1)箔切れ防止用凸部221の幅は凹凸部形成用凸部211の幅よりも小さい方が望ましく、(2)箔切れ防止用凸部221の高さは凹凸部形成用凸部211の高さよりも大きい方が望ましい。
ここに、上記の幅は転写フィルム100の一方の表面に平行な矢印Wの方向に関して計測し、上記の高さは転写フィルム100の一方の表面に垂直な矢印Hの方向に関して計測する。
もちろん、肝要であるのは、箔切れ防止用凸部221の幅および高さは箔切れの発生がより減少するように設計するということである。
より具体的には、たとえば、転写フィルム100の長さ方向には筋状の箔切れが発生しやすいので、同長さ方向に対する幅方向に関しては箔切れ防止用凸部221の幅を凹凸部形成用凸部211の幅よりも小さくし、筋状の箔切れをシャープに切り落とすようにすればよい。
また、成形体410の表面が平面形状の部位のみならず曲面形状の部位を有することがある。
そこで、図5(A)〜(D)に示されているように、(1)成形体430の表面がより大きい曲率を有する位置に対応する位置に形成された凹凸部形成用凸部231の幅が、成形体430の表面がより小さい曲率を有する位置に対応する位置に形成された凹凸部形成用凸部232の幅よりも、小さく、(2)成形体430の表面がより大きい曲率を有する位置に対応する位置に形成された一方の凹凸部形成用凸部231の高さが、成形体430の表面がより小さい曲率を有する位置に対応する位置に形成された凹凸部形成用凸部232の高さよりも、大きい、ようにしてもよい。
なお、図5(A)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における凸部形成ステップを説明するための概略的な断面図であり、図5(B)は本発明にかかる実施の形態5の凹凸部形成方法における突出部形成ステップを説明するための概略的な断面図であり、図5(C)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(前段)を説明するための概略的な断面図であり、図5(D)は本発明にかかる実施の形態1の凹凸部形成方法における成形体製造ステップ(後段)を説明するための概略的な断面図である。
前述の場合と同様であるが、上記の幅は転写フィルム100の一方の表面に平行な矢印Wの方向に関して計測し、上記の高さは転写フィルム100の一方の表面に垂直な矢印Hの方向に関して計測する。
吸引およびフィルムクランプ工程において生じる転写フィルム100の伸びは、成形体430の表面の曲率がより大きな位置ではより大きい。したがって、成形体430の表面がより大きい曲率を有する位置に対応する位置に形成された凹凸部形成用凸部231は、凹凸部形成用凸部232と比較して、転写フィルム100の内部に押し込まれる過程においてより扁平な形状を有するように変形される。結果的に、成形体430の表面がより大きい曲率を有する位置に対応する位置に形成された凹凸部形成用突出部331は、凹凸部形成用突出部332と比較して、幅がより大きくなり高さがより小さくなる傾向がある。
そこで、このような転写フィルム100の伸びによる影響を見越して、凹凸部形成用凸部231および232の幅および高さは成形体430の表面の曲げ半径を考慮して設計するのが望ましい。
すると、たとえば、成形体430の表面の曲げ半径によらず、成形体430の表面全体に同じサイズや形状をもつ凹凸部530を一様に形成することも可能となる。
そのような設計に応じた凹凸部形成用凸部231および232の幅および高さの調節は、たとえば、前述のインクジェット印刷における紫外線硬化型樹脂の吐出量を制御することなどで容易に実現することができる。
本実施の形態においては、上述した従来の凹凸部形成方法におけるようにレリーフ型691(図8(A)参照)を利用する場合とは異なり、凹凸部形成用凸部231および232の幅および高さを容易に調節可能である。したがって、成形体430の表面の曲げ半径が大きな位置に対応する位置に形成される凹凸部形成用突出部331に関しても、幅が広くなりすぎてしまったり高さが低くなりすぎてしまったりしないようにすることが容易にできる。
もちろん、成形体430の表面における曲率は離型不良の発生と関係するので、その点を考慮して凹凸部形成用凸部231および232の幅および高さを離型不良が発生しにくいように設計してもよい。
そして、たとえば、全体的な成形体410(図3(E)参照)の表面の形状なども考慮して、凹凸部形成用凸部211(図3(A)参照)の幅および高さを離型不良が発生しにくいように設計してもよいことはいうまでもない。
なお、図6(A)〜(C)に示されているように、そもそも本実施の形態における凹凸部形成方法では、成形体410の表面の形状が深絞り形状などであっても、離型不良の発生がかなり抑制される。
なお、図6(A)は本発明にかかる実施の形態1における離型開始時における第一金型710と成形体410との位置関係を説明するための概略的な断面図であり、図6(B)は本発明にかかる実施の形態1における離型中途時における第一金型710と成形体410との位置関係を説明するための概略的な断面図であり、図6(C)は本発明にかかる実施の形態1における離型終了時における第一金型710と成形体410との位置関係を説明するための概略的な断面図である。
ここに、図6(A)〜(C)においては、加飾層130(図3(E)参照)を省略している。
さて、離型において最も注意しなければいけない工程は、矢印Xの方向に向かって第二金型720を成形体410とともに第一金型710から引き離していく、離型中途時の工程である。
実際、そのような工程においては、深絞り形状の底面部に対応する位置における凹凸部形成用突出部311aと凹凸部510との干渉はほとんど起こらないのであるが、深絞り形状の側面部に対応する位置における凹凸部形成用突出部311bと凹凸部510との干渉はどうしても起こりやすい。
もちろん、凹凸部形成用突出部311(図1(B)参照)を形成するための凹凸部形成用凸部211(図1(A)参照)の幅および高さを、前述したように上記の干渉が起こりにくいように設計してもよい。
しかしながら、そのような設計が現実的には困難であったとしても、本実施の形態における凹凸部形成方法では、凹凸部形成用突出部311bが先細りの形状を有しているので、凹凸部形成用突出部311bと凹凸部510との間においては離型にとって有利に働くすべり性が確保できている。
したがって、凹凸部形成用突出部311bと凹凸部510との干渉がある程度は起こったとしても、成形体410の外観品位の著しい悪化要因となるような離型不良は発生しにくい。
(実施の形態2)
はじめに、図7を主として参照しながら、本実施の形態における凹凸部形成装置の構成について説明する。
なお、図7は、本発明にかかる実施の形態2における凹凸部形成装置の概略的な側面図である。
本実施の形態における凹凸部形成装置は、第一ユニット600と、第二ユニット700と、を備えている。
第一ユニット600は、インクジェット印刷を利用して、成形体410の表面に凹凸部510を形成するための凹凸部形成用凸部211を、転写フィルム800の一方の表面に形成するユニットである。
第二ユニット700は、転写フィルム800の一方の表面を第一金型710のキャビティ面に密着させることにより、凹凸部形成用突出部311(図1(B)参照)が転写フィルム800の他方の表面に形成されるように、形成した凹凸部形成用凸部211(図1(A)参照)を転写フィルム800の内部に押し込むユニットである。
そして、第二ユニット700は、転写フィルム800の一方の表面がキャビティ面に密着させられた第一金型710と、第一金型710に対応する第二金型720と、を型締めし、成形体410を形成する成形樹脂を第一金型710と第二金型720との間のキャビティ空間に射出することにより、形成された凹凸部形成用突出部311(図1(B)参照)を利用して、凹凸部510が形成された成形体410を製造するユニットである。
ここで、転写フィルム800の、凹凸形成機能フィルムとしての層構造をもつフィルム構成についてより詳しく説明する。
転写フィルム800は、基材層810および剥離層820を有している。
基材層810は、ポリエチレンテレフタレートを利用して構成された厚さ20〜200μm程度の層である。
剥離層820は、片側の粘着性により基材層810の表面とラミネートされる、紫外線硬化型樹脂を利用して構成された厚さ1〜10μm程度の層である。
なお、剥離層820の、基材層810の表面とラミネートされない表面には、凹凸部形成用凸部211が、インクジェット印刷により、先太りの形状を有するように、紫外線硬化型樹脂を利用して形成される。
また、転写フィルム800は、通常の絵柄転写フィルム900と併用して用いられる厚さ10〜50μm程度のフィルムである。
つぎに、本実施の形態における凹凸部形成装置の動作について説明する。
第一ユニット600は、インクジェット印刷を利用して、成形体410の表面に凹凸部510を形成するための凹凸部形成用凸部211を、転写フィルム800の一方の表面に形成する。
なお、凹凸部形成用凸部211の形成は、前述した実施の形態1の凹凸部形成方法における場合と同様にして行われる。
絵柄転写フィルム900は、巻出装置(図示省略)側のローラ747から巻取装置(図示省略)側のローラ748に向かって供給される。
そして、巻出装置(図示省略)側のローラ745から供給される剥離層820がラミネートされた、巻出装置(図示省略)側のローラ743から巻取装置(図示省略)側のローラ744に向かって配送されてきた転写フィルム800が、挿入される。
CCD(Charge Coupled Device)カメラを有する画像読み取り認識機能をもつ制御装置(図示省略)は、転写フィルム800と絵柄転写フィルム900とに予め付与されたアライメントマークを利用して、インモールドが行われる前にテンション制御を行って転写フィルム800と絵柄転写フィルム900との位置合わせをする。
したがって、本実施の形態では、つぎのインモールドが、このようにして位置合わせがされた転写フィルム800と絵柄転写フィルム900とを利用して行われる。
第二ユニット700は、転写フィルム800の一方の表面を第一金型710のキャビティ面に密着させることにより、凹凸部形成用突出部311(図1(B)参照)が転写フィルム800の他方の表面に形成されるように、形成した凹凸部形成用凸部211(図1(A)参照)を転写フィルム800の内部に押し込む。
なお、凹凸部形成用突出部311(図1(B)参照)の形成は、前述した実施の形態1の凹凸部形成方法における場合と同様にして行われる。
そして、第二ユニット700は、転写フィルム800の一方の表面がキャビティ面に密着させられた第一金型710と、第一金型710に対応する第二金型720と、を型締めし、成形体410を形成する成形樹脂を第一金型710と第二金型720との間のキャビティ空間に射出することにより、形成された凹凸部形成用突出部311(図1(B)参照)を利用して、凹凸部510が形成された成形体410を製造する。
なお、成形体410の製造は、前述した実施の形態1の凹凸部形成方法における場合と同様にして行われる。
絵柄転写フィルム900は、巻取装置(図示省略)側のローラ748から排出される。
そして、成形体410の表面に形成される凹凸部510のデザインに応じて変更された凹凸部形成用凸部211が新たに形成される場合には、転写フィルム800が巻取装置(図示省略)側のローラ744から配送されていく。さらに、紫外線照射装置751は紫外線を使用済みの転写フィルム800に照射して剥離層820を硬化させ、基材層810の表面とラミネートされていた片側の粘着性が低下させられ、剥離層820は基材層810から剥離されてローラ746から排出される。
このようにして、基材層810をリサイクルしながら、成形体410の表面に形成される凹凸部510のデザインの変更などにオンデマンドで対応することができる。
上述した本実施の形態における凹凸部形成方法は、製品の表面の加飾用途および点字用途などに利用することができる。なお、製品の具体例としては、テレビ、ホータブル音楽オーディオ、携帯電話、洗濯機、エアコン、冷蔵庫、電気釜、ならびにカーナビゲーションおよびインストゥルメンタル・パネルなどの自動車の内装製品、などが挙げられる。
もちろん、上述した本実施の形態においては成形と同じタイミングで凹凸部を成形体410の表面に形成したが、それに限らず、たとえば、成形とは異なるタイミングで、成形済みの成形体410の表面を軟化させておいて、凹凸部を成形体410の表面に形成してもよいことはいうまでもない。
なお、上述した本実施の形態におけるインクジェット印刷装置611を含む手段は、本発明の凸部形成ユニットに対応する。
また、上述した本実施の形態における第一金型710と、フィルムクランプ731および732と、を含む手段は、本発明の突出部形成ユニットに対応する。
また、上述した本実施の形態における第一金型710と、第二金型720と、を含む手段は、本発明の物品製造ユニットに対応する。
本発明にかかる凹凸部形成方法および凹凸部形成装置は、製品の表面の加飾および点字などに関してより高い外観品位を得ることができ、携帯電話、テレビおよび冷蔵庫などの製品の表面の加飾用途、ならびに製品の表面の点字用途に利用できる、凹凸部形成方法および凹凸部形成装置等として有用である。
100 転写フィルム
110 基材層
120 剥離層
130 加飾層
131 ハードコート層
132 アンカー層
133 着色層
134 接着層
210 液滴
211、231、232、291 凹凸部形成用凸部
221 箔切れ防止用凸部
311、311a、311b、331、332、391 凹凸部形成用突出部
321 箔切れ防止用突出部
410、420、430、490 成形体
510、530、590 凹凸部
600 第一ユニット
611 インクジェット印刷装置
621、629 紫外線照射装置
691 レリーフ型
700 第二ユニット
710 第一金型
720 第二金型
721 ゲート
731、732 フィルムクランプ
741〜748 ローラ
751 紫外線照射装置
800 転写フィルム
810 基材層
820 剥離層
900 絵柄転写フィルム

Claims (10)

  1. 物品の表面に凹凸部を形成するための凹凸部形成用凸部を、フィルムの一方の表面に形成する凸部形成ステップと、
    凹凸部形成用突出部が前記フィルムの他方の表面に形成されるように、前記形成した凹凸部形成用凸部を前記フィルムの内部に押し込む突出部形成ステップと、
    前記形成された凹凸部形成用突出部を利用して、前記凹凸部が形成された前記物品を製造する物品製造ステップと、を備え、
    前記凹凸部形成用凸部は、先太りの形状を有し、
    前記凸部形成ステップにおいては、前記凹凸部形成用凸部を、前記凹凸部形成用突出部が前記突出部形成ステップにおいて先細りの形状を有して形成されるように、形成する、凹凸部形成方法。
  2. 前記凹凸部形成用凸部は、インクジェット印刷を利用して形成する、請求項1記載の凹凸部形成方法。
  3. 前記突出部形成ステップにおいては、前記フィルムの前記一方の表面を第一のモールド型のキャビティ面に密着させることにより、前記凹凸部形成用凸部を前記フィルムの内部に押し込み、
    前記物品製造ステップにおいては、前記フィルムの前記一方の表面が前記キャビティ面に密着させられた前記第一のモールド型と、前記第一のモールド型に対応する第二のモールド型と、を型締めし、前記物品を形成する材料を前記第一のモールド型と前記第二のモールド型との間のキャビティ空間に射出することにより、前記物品を製造する、請求項1記載の凹凸部形成方法。
  4. 前記凸部形成ステップにおいては、箔切れ防止用凸部を、前記フィルムの前記一方の表面に、箔切れ防止用突出部が前記突出部形成ステップにおいて前記フィルムの前記他方の表面の前記物品のエッジの位置に対応する位置に形成されるように、さらに形成する、請求項1記載の凹凸部形成方法。
  5. 前記箔切れ防止用凸部の幅は、前記凹凸部形成用凸部の幅よりも小さい、請求項記載の凹凸部形成方法。
  6. 前記箔切れ防止用凸部の高さは、前記凹凸部形成用凸部の高さよりも大きい、請求項記載の凹凸部形成方法。
  7. 前記凹凸部形成用凸部は、複数個形成し、
    前記複数個形成された凹凸部形成用凸部の内の少なくとも二つの間においては、
    前記物品の前記表面がより大きい曲率を有する位置に対応する位置に形成された一方の前記凹凸部形成用凸部の幅が、前記物品の前記表面がより小さい曲率を有する位置に対応する位置に形成された他方の前記凹凸部形成用凸部の幅よりも、小さい、請求項記載の凹凸部形成方法。
  8. 前記凹凸部形成用凸部は、複数個形成し、
    前記複数個形成された凹凸部形成用凸部の内の少なくとも二つの間においては、
    前記物品の前記表面がより大きい曲率を有する位置に対応する位置に形成された一方の前記凹凸部形成用凸部の高さが、前記物品の前記表面がより小さい曲率を有する位置に対応する位置に形成された他方の前記凹凸部形成用凸部の高さよりも、大きい、請求項1記載の凹凸部形成方法。
  9. 前記凹凸部形成用凸部は、紫外線硬化型樹脂を利用して形成する、請求項1記載の凹凸部形成方法。
  10. インクジェット印刷を利用して、物品の表面に凹凸部を形成するための凹凸部形成用凸部を、フィルムの一方の表面に形成する凸部形成ユニットと、
    前記フィルムの前記一方の表面を第一のモールド型のキャビティ面に密着させることにより、凹凸部形成用突出部が前記フィルムの他方の表面に形成されるように、前記形成した凹凸部形成用凸部を前記フィルムの内部に押し込む突出部形成ユニットと、
    前記フィルムの前記一方の表面が前記キャビティ面に密着させられた前記第一のモールド型と、前記第一のモールド型に対応する第二のモールド型と、を型締めし、前記物品を形成する材料を前記第一のモールド型と前記第二のモールド型との間のキャビティ空間に射出することにより、前記形成された凹凸部形成用突出部を利用して、前記凹凸部が形成された前記物品を製造する物品製造ユニットと、を備え、
    前記凹凸部形成用凸部は、先太りの形状を有する、凹凸部形成装置
JP2009121071A 2009-05-19 2009-05-19 凹凸部形成方法および凹凸部形成装置 Expired - Fee Related JP5308229B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009121071A JP5308229B2 (ja) 2009-05-19 2009-05-19 凹凸部形成方法および凹凸部形成装置
EP10162901.2A EP2253444B1 (en) 2009-05-19 2010-05-17 Concavo-convex part forming method
CN201010189431.9A CN101890786B (zh) 2009-05-19 2010-05-18 凹凸部形成方法及凹凸部形成装置
TW99115806A TW201103730A (en) 2009-05-19 2010-05-18 Concavo-convex part forming method and concavo-convex part forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009121071A JP5308229B2 (ja) 2009-05-19 2009-05-19 凹凸部形成方法および凹凸部形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010269461A JP2010269461A (ja) 2010-12-02
JP5308229B2 true JP5308229B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=42635556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009121071A Expired - Fee Related JP5308229B2 (ja) 2009-05-19 2009-05-19 凹凸部形成方法および凹凸部形成装置

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP2253444B1 (ja)
JP (1) JP5308229B2 (ja)
CN (1) CN101890786B (ja)
TW (1) TW201103730A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108688051A (zh) * 2017-04-06 2018-10-23 松下知识产权经营株式会社 装饰成形方法以及装饰成形装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5355614B2 (ja) * 2011-04-19 2013-11-27 パナソニック株式会社 シート状デバイスの製造装置、シート状デバイスの製造方法
EP2869465B1 (en) 2013-11-01 2016-05-25 Nxp B.V. RF amplifier
JP6528282B2 (ja) * 2016-03-09 2019-06-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 インモールド成形用フィルム、インモールド成形方法およびインモールド成形装置
CN110697692B (zh) * 2019-09-27 2020-08-18 北京石墨烯技术研究院有限公司 石墨烯气凝胶三维结构及其制备方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2837175B2 (ja) 1989-05-24 1998-12-14 日本写真印刷株式会社 合成樹脂射出成形品の製造方法
JP2002347110A (ja) * 2001-05-28 2002-12-04 Honda Motor Co Ltd 樹脂成形体の製造方法
JP2006247893A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Nissha Printing Co Ltd 転写フィルム、加飾フィルムおよび加飾品の製造方法並びに加飾品
JP2006305898A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Yoshida Industry Co Ltd 樹脂成形品の製造方法および樹脂成形品
JP4833772B2 (ja) * 2006-08-31 2011-12-07 株式会社プラネット 装飾パネル
JP5115918B2 (ja) * 2006-12-28 2013-01-09 株式会社吉野工業所 樹脂成形品の表面加飾方法
CN101372146B (zh) * 2007-08-22 2012-07-04 康准电子科技(昆山)有限公司 塑胶件立体花纹的成型方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108688051A (zh) * 2017-04-06 2018-10-23 松下知识产权经营株式会社 装饰成形方法以及装饰成形装置
CN108688051B (zh) * 2017-04-06 2021-09-28 松下知识产权经营株式会社 装饰成形方法以及装饰成形装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010269461A (ja) 2010-12-02
CN101890786B (zh) 2014-06-11
EP2253444B1 (en) 2017-01-04
TW201103730A (en) 2011-02-01
CN101890786A (zh) 2010-11-24
EP2253444A2 (en) 2010-11-24
EP2253444A3 (en) 2015-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5308229B2 (ja) 凹凸部形成方法および凹凸部形成装置
TWI590957B (zh) 多層體
US8652596B2 (en) In-mold molded product, in-mold molding film, and method for producing in-mold molded product
US20110079933A1 (en) Imd/imr transfer pattern method
KR20100123421A (ko) 인서트 사출용 필름 및 이를 이용한 인서트 사출방법
US20120003433A1 (en) Decoration film, decoration device, and method for manufacturing decoration device
JP2012201006A (ja) 加飾フィルム及び加飾成形品
JP2008093970A (ja) 微細形状転写用金型および微細形状転写シートの製造装置
JP6371803B2 (ja) 加飾成形品の製造方法及び金型
JP2010105242A (ja) 成形同時加飾品の製造方法
JP2013132833A (ja) インモールド成形方法,インモールド転写フィルムおよびインモールド成形品
JP5598219B2 (ja) 加飾フィルム及び加飾成形品
JP2006305898A (ja) 樹脂成形品の製造方法および樹脂成形品
JP2011068026A (ja) インサート成形による加飾成形物およびその製造方法
JP2013248766A (ja) インモールド成形用フィルムおよびインモールド成形方法
JP2009274378A (ja) フィルムインサート成形用フィルム、及び、成形品
JP7122535B2 (ja) インモールド加飾成形品の製造方法
JP3493607B2 (ja) 樹脂成形品及びその製造方法
JPH0780891A (ja) 樹脂製ホイールキャップの製造方法
CN111032332B (zh) 转印片材与使用其的成形方法
TWI490128B (zh) 轉印加飾品之製造方法、轉印加飾裝置及轉印加飾品
JP2000351136A (ja) インサート成形金型
JPH10156870A (ja) 射出成形同時絵付装置及び方法
TWI484231B (zh) 一種導光裝飾複合片材及其部件
JPH10180798A (ja) 射出成形同時絵付装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5308229

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees