JP5307328B2 - ステータ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシ付モータのステータ構造に関する。
このブラシ付モータのステータ構造にあっては、たとえば、モータのケースをなす円筒状の筒状のヨークと、当該ヨークの内周に等間隔を持って接着される磁極をなす円弧状の永久磁石とを備えて構成されている(たとえば、特許文献1参照)。
そして、このようなブラシ付モータの界磁用の永久磁石としては、経済的に有利なフェライト磁石を用いる場合が多いが、フェライト磁石の磁力は希土類磁石に比較して小さいので、モータの軸方向の小型化に限界がある。
特許第3789924号公報(図1)
上述したことから、モータの小型化を図る場合、大きな磁力を備える希土類磁石を用いることが考えられるが、希土類磁石は非常に高価であり、希土類磁石をフェライト磁石のように円弧状に形成するとモータのコストが大幅に悪化することになる。
また、希土類磁石は、フェライト磁石に比較して大きな磁力を備えていることから、フェライト磁石よりも径方向幅を薄く設定することが可能となるが、コギングトルクを軽減するためには、周方向両端の径方向幅を薄くすることが必要で、このようにすると、上記両端が極端に薄くなり減磁してしまう虞が生じる。さらに、希土類磁石は、希土類元素とコバルトあるいは鉄からなる金属間化合物を主成分とした磁石であり、合金磁石とは違い、硬くて脆いという性質があるので、上記のように両端を薄くすると強度上の問題が生じる可能性もある。
他方、希土類磁石を一枚の板として、ステータコア内に埋設するという提案がなしうるが、そうすると、図9に示すように、磁石Mの両端がヨークYの外周に接近しすぎて磁路断面積の確保が困難となり、磁束が飽和して充分なトルクを発生することができない不具合が新たに招来される事になる。
そこで、本発明は上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、低コストでむらが少ない充分なトルクを発生しかつ小型なモータを実現するステータ構造を提供することである。
上記した目的を達成するため、本発明の一つの課題解決手段は、筒状のヨークと、ヨーク内に固定される筒状のステータコアと、ステータコア内に埋設される永久磁石と、ステータコア内にシャフトを介して回転自在に挿通されるロータとを備えたブラシ付きモータのステータ構造において、内周側が上記ロータ方向に膨出される複数の磁極部を有し、各磁極部内に板状の永久磁石を2つ以上埋設させ、一つの磁極部内に埋設される複数の永久磁石のうち各磁極部の両端部側に配置される二つの永久磁石は、それぞれ磁極部の円周方向に向く端部を磁極部の内周側に接近するよう傾斜させてハの字状に配置させ、さらに、磁極部内周側のロータと対向する面の円弧方向端部をロータ外周から遠ざかるようテーパ面に形成したことを特徴とするものである。
同じく、他の手段は、筒状のヨークと、ヨーク内に固定される筒状のステータコアと、ステータコア内に埋設される永久磁石と、ステータコア内にシャフトを介して回転自在に挿通されるロータとを備えたブラシ付きモータのステータ構造において、内周側が上記ロータ方向に膨出される複数の磁極部を有し、各磁極部内に板状の永久磁石を2つ以上埋設させ、一つの磁極部内に埋設される複数の永久磁石のうち各磁極部の両端部側に配置される二つの永久磁石は、それぞれ磁極部の円周方向に向く端部を磁極部の内周側に接近するよう傾斜させてハの字状に配置させ、さらに、磁極部の内周に複数の溝を設けたことを特徴とするものである。
同じく、他の手段は、筒状のヨークと、ヨーク内に固定される筒状のステータコアと、ステータコア内に埋設される永久磁石と、ステータコア内にシャフトを介して回転自在に挿通されるロータとを備えたブラシ付きモータのステータ構造において、内周側が上記ロータ方向に膨出される複数の磁極部を有し、各磁極部内に板状の永久磁石を2つ以上埋設させ、一つの磁極部内に埋設される複数の永久磁石のうち各磁極部の両端部側に配置される二つの永久磁石は、それぞれ磁極部の円周方向に向く端部を磁極部の内周側に接近するよう傾斜させてハの字状に配置させ、さらに、少なくとも一つの磁極部内に埋設される複数の永久磁石における有効円弧方向幅が他の磁極部内に埋設される複数の永久磁石における有効円弧方向幅と異なることを特徴とするものである。
同じく、他の手段は、筒状のヨークと、ヨーク内に固定される筒状のステータコアと、ステータコア内に埋設される永久磁石と、ステータコア内にシャフトを介して回転自在に挿通されるロータとを備えたブラシ付きモータのステータ構造において、内周側が上記ロータ方向に膨出される複数の磁極部を有し、各磁極部内に板状の永久磁石を2つ以上埋設させ、一つの磁極部内に埋設される複数の永久磁石のうち各磁極部の両端部側に配置される二つの永久磁石は、それぞれ磁極部の円周方向に向く端部を磁極部の内周側に接近するよう傾斜させてハの字状に配置させ、さらに、磁極部の内周の曲率中心をロータの回転中心から当該磁極部側とは反対方向に偏心させるようにしたことを特徴とするものである。
同じく、他の手段は、筒状のヨークと、ヨーク内に固定される筒状のステータコアと、ステータコア内に埋設される永久磁石と、ステータコア内にシャフトを介して回転自在に挿通されるロータとを備えたブラシ付きモータのステータ構造において、内周側が上記ロータ方向に膨出される複数の磁極部を有し、各磁極部内に板状の永久磁石を2つ以上埋設させ、一つの磁極部内に埋設される複数の永久磁石のうち各磁極部の両端部側に配置される二つの永久磁石は、それぞれ磁極部の円周方向に向く端部を磁極部の内周側に接近するよう傾斜させてハの字状に配置させ、さらに、磁極部内周側のロータと対向する面の円弧方向端部に、円弧方向に突出する凸部が形成されることを特徴とするものである。
各請求項の発明によれば、ステータコアは、内周側が上記ロータ方向に膨出される複数の磁極部を有し、各磁極部内に板状の永久磁石を2つ以上埋設させ、各磁極部のそれぞれが一つの磁極を構成しているので、永久磁石を希土類磁石としても、モータの製造コストが悪化する恐れが無く、強度上の問題が生じず、磁路断面積も確保されるので磁束飽和が抑制されてモータは充分なトルクを発生することが可能となり、コギングトルクの軽減が可能となるので、低コストでむらが少ない充分なトルクを発生しかつ小型なモータを実現することが可能となるのである。
一つの磁極部内に埋設される複数の永久磁石のうち各磁極部の両端部側に配置される二つの永久磁石は、 それぞれ磁極部の円周方向に向く端部を磁極部の内周側に接近するよう傾斜させてハの字状に配置されているから、永久磁石の上記端部の外方を向く背面側における磁極部の肉厚が厚く確保されることになる。
ここで、永久磁石の上記端部の背面側は磁束が集中するが、この端部の背面側の磁極部の肉厚が厚く確保されることにより磁束集中部における磁路断面積が大きく確保されることになり、磁束の飽和が抑制される。
また、永久磁石は、ステータコアの磁極部内に埋設されることになるので、プロテクタやホルダといった永久磁石の保護および飛散防止のためだけに使用される部材をモータに設ける無駄を省くことが可能となる。
さらに、請求項1の発明によれば、磁極部はテーパ面の形成によって、その円弧方向端部がロータコアの外周から徐々に遠ざかり、磁極部の周方向の両端部側では中央部に比較してロータコアとの間の空隙が大きくなるので、コギングトルクを軽減することが可能となる。
同じく、請求項2の発明によれば、磁極部の内周に複数の溝を設けることにより、パーミアンスの変化の波数を増加させて、波形の振幅を小さくすることが可能となるので、コギングトルクを軽減することが可能となる。
同じく、請求項3の発明によれば、複数の永久磁石の有効円弧方向幅が他の磁極部の複数の永久磁石の有効円弧方向幅と異なるように設定されているから、一つのモータ内で磁石の有効円弧方向幅を異なるように設定することが可能となり、コギングトルクを軽減することが可能となる。
同じく、請求項4の発明によれば、磁極部の内周の曲率中心をロータの回転中心から当該磁極部側とは反対方向に偏心させるようにしているから、各磁極部の周方向両端側では中央部に比較してロータコアとの間の空隙が大きくなるので、コギングトルクを軽減することが可能となる。
同じく、請求項5の発明によれば、磁極部の内周側のロータと対向する面の円弧方向の両端部に、円弧方向に突出する凸部が形成されているので、磁路断面積が小さくなる凸部で磁束が飽和して磁極部のロータ側面の円弧方向の両端部における磁力が弱くなるので、コギングトルクを軽減することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づき説明する。図1は、本発明の一実施の形態におけるステータ構造が具現化されたモータの横断面図である。図2は、本発明の一実施の形態におけるステータ構造が具現化されたモータのAA断面図である。図3は、本発明の一実施の形態におけるステータ構造が具現化されたモータの一部拡大横断面図である。図4は、本発明の一実施の形態におけるステータ構造の磁極部に埋設される永久磁石が3つとなる場合のモータの一部拡大横断面図である。図5は、本発明の一実施の形態の変形例におけるステータ構造が具現化されたモータの一部拡大横断面図である。図6は、本発明の一実施の形態の他の変形例におけるステータ構造が具現化されたモータの一部拡大横断面図である。図7は、本発明の一実施の形態の別の変形例におけるステータ構造が具現化されたモータの一部拡大横断面図である。図8は、本発明の他の実施の形態の変形例におけるステータ構造が具現化されたモータの一部拡大横断面図である。
一実施の形態におけるステータ構造が具現化されたモータ1は、図1および図2に示すように、有底筒状のヨーク2と、ヨーク2の内周に固定される筒状のステータコア3と、ステータコア3に設けた磁極部4にそれぞれ埋設される永久磁石5と、ヨーク2の開口部に取付けられる環状のキャップ6と、ヨーク2の頂部に固定されるボールベアリング7とキャップ6の内周に固定されるボールベアリング8とで両端側が支持されてステータコア3内に回転自在に挿通されるロータ9と、ロータ9の下端側に設けられた整流子10と、整流子10の外周に摺接するブラシ11とを備えて構成されている。
以下、詳細に説明すると、ステータコア3は、筒状に形成されるとともに、内周側が膨出されて肉厚を厚くして形成される複数の磁極部4を備え、図示するところでは、磁極部4は四つ設けられており、モータ1は4磁極のモータとして構成されている。
そして、各磁極部4の内周側のロータ9と対向する面の円弧方向の両端部は、図1に示すように、ロータ9の外周から遠ざかるように傾斜されてテーパ面4aが形成され、また、各磁極部4の肉厚内には、2つの板状の永久磁石5がハの字に配置されて埋め込まれて設けられている。具体的には、磁極部4に永久磁石5が固定される孔4bが設けられており、この孔4b内に永久磁石5が接着等によって固定される。同じ磁極部4に埋設される各永久磁石5は、磁極部4が一つの磁極として機能するよう、たとえば、その磁極部4がN極として機能する場合には、N極側をロータ9側に向けて配置され、磁極部4がS極として機能する場合には、S極側をロータ9側に向けて配置される。
このように、円弧状の磁極部4に上記配置で永久磁石5が埋設されるので、図3に示すように、各永久磁石5における磁極部4の円弧方向端側の端部5aが磁極部4の内周側に接近するよう傾斜させられて磁極部4内に配置されることになり、永久磁石5の端部5aの外方を向く背面側における磁極部4の肉厚が厚く確保されることになる。
ここで、永久磁石5の端部5aの背面側は磁束が集中するが、この端部5aの背面側の磁極部4の肉厚が厚く確保されることにより磁束集中部Bにおける磁路断面積が大きく確保されることになり、磁束の飽和が抑制されることになる。
なお、上記したところでは、二つの永久磁石5を一つの磁極部4内に埋設するようにしているので、これら永久磁石5をハの字型に配置すれば上記磁束集中部Bにおける磁路断面積を大きく確保することができる。これに対して、三つ以上の永久磁石5を一つの磁極部4内に埋設する場合には、図4に示すように、各永久磁石5のうち磁極部4の円弧方向端部側に配置される永久磁石5を、磁極部4の円弧方向端側に向く端部5aが磁極部4の内周側に接近するよう傾斜させて配置するようにすればよい。
また、永久磁石5は、ステータコア3の磁極部4内に埋設されることになるので、プロテクタやホルダといった永久磁石5の保護および飛散防止のためだけに使用される部材をモータ1に設ける無駄を省くことが可能となる。
なお、ステータコア3は、複数の鉄板を積層することによって上記した形状を実現するようにしているが、このように鉄板の積層による以外にも焼結成形によって上記形状を実現するようにしてもよい。
つづいて、ロータ9は、図1に示したところでは、シャフト12と、シャフト12の外周に固定される22個のスロットを備えたロータコア13と、ロータコア13に巻回される巻線14とを備えた周知の構成とされている。
そして、図1に示すように、ステータコア3の磁極部4は、そのテーパ面4aの形成によって、その円弧方向端部がロータコア13の外周から徐々に遠ざかるようになっている。
したがって、磁極部4の周方向の両端部側では中央部に比較してロータコア13との間の空隙が大きくなるので、コギングトルクを軽減することが可能となる。つまり、このステータ構造によれば、永久磁石5の形状を特に円弧状とし、かつ、周方向両端側の肉厚を薄くする加工を施すことなく、コギングトルクを軽減することが可能となり、モータ1にむらのないトルクを発生させることが可能となる。
そして、上述のように、複数の板状の永久磁石5をステータコア3の一つの磁極部4内に配置するようにして、各磁極部4のそれぞれが一つの磁極を構成するようにしていることから、永久磁石5を円弧状に形成する必要が無くなり、永久磁石5を希土類磁石としてもコスト高とならず、強度上の問題が招来されることが無い。さらに、永久磁石5を希土類磁石としても、使用される永久磁石5の形状は全て板状で同一形状とすることができるので、製造工程が複雑化してしまう恐れも無く、両端を薄くする必要が無いので減磁の恐れも低減できる。
このように、複数の板状の永久磁石5をステータコア3の一つの磁極部4内に配置するようにして、各磁極部4のそれぞれが一つの磁極を構成するようにしていることから、永久磁石5を希土類磁石としても、モータ1の製造コストが悪化する恐れが無く、強度上の問題が生じず、磁路断面積も確保されるので磁束飽和が抑制されてモータ1は充分なトルクを発生することが可能となり、コギングトルクの軽減が可能となるので、希土類磁石の大きな磁力によって永久磁石5の図2中上下方向となる軸方向長さを短くすることができ、モータ1にとって好ましくない弊害が招来される事なくモータ1の軸方向長さを小型化することが可能となる。
すなわち、本発明のステータ構造によれは、低コストでむらが少ない充分なトルクを発生しかつ小型なモータを実現することが可能となるのである。
次に、一実施の形態の変形例におけるステータ構造が具現化したモータ1について説明する。この変形例では、ステータコア3の磁極部4の形状が一実施の形態におけるステータ構造と異なる。なお、この変形例におけるステータ構造の説明では、上述した一実施の形態のステータ構造と同様の部材については、説明が重複するので、同一の符号を付するのみとしてその詳しい説明を省略することとする。
この変形例におけるステータコア3の磁極部4は、図5に示すように、その内周に複数の溝15を備えており、この溝15同士の間隔は、ロータコア13のティース13aのピッチの間隔と異なるように設定されている。そして、磁極部4の内周に複数の溝15を設けることにより、パーミアンスの変化の波数を増加させて、波形の振幅を小さくすることが可能となるので、コギングトルクを軽減することが可能となる。つまり、このステータ構造によっても、コギングトルクを軽減することが可能となり、モータ1にむらのないトルクを発生させることが可能となる。
そして、この変形例のステータ構造におけるその他の構成は、一実施の形態におけるステータ構造と同様であるので、一実施の形態におけるステータ構造と同様に、永久磁石5を希土類磁石としても、モータ1の製造コストが悪化する恐れが無く、強度上の問題が生じず、磁路断面積も確保されるので磁束飽和が抑制されてモータ1は充分なトルクを発生することが可能となり、コギングトルクの軽減が可能となるので、低コストでむらが少ない充分なトルクを発生しかつ小型なモータを実現することが可能となるのである。
つづいて、一実施の形態の他の変形例におけるステータ構造が具現化したモータ1について説明する。この他の変形例においても、ステータコア3の磁極部4の形状が一実施の形態におけるステータ構造と異なるのみであるので、一実施の形態のステータ構造と同様の部材については詳しい説明を省略することとする。
この他の変形例におけるステータコア3の磁極部4にあっては、図6に示すように、磁極部4の内周の曲率中心をロータ9の回転中心から当該磁極部4側とは反対方向に偏心させるようにしてある。
つまり、各磁極部4の周方向両端側では中央部に比較してロータコア13との間の空隙が大きくなるので、コギングトルクを軽減することが可能となる。つまり、このステータ構造によっても、コギングトルクを軽減することが可能となり、モータ1にむらのないトルクを発生させることが可能となる。
そして、この他の変形例のステータ構造におけるその他の構成は、一実施の形態におけるステータ構造と同様であるので、一実施の形態におけるステータ構造と同様に、永久磁石5を希土類磁石としても、モータ1の製造コストが悪化する恐れが無く、強度上の問題が生じず、磁路断面積も確保されるので磁束飽和が抑制されてモータ1は充分なトルクを発生することが可能となり、コギングトルクの軽減が可能となるので、低コストでむらが少ない充分なトルクを発生しかつ小型なモータを実現することが可能となるのである。
さらに、一実施の形態の別の変形例におけるステータ構造が具現化したモータ1について説明する。この別の変形例においても、ステータコア3の磁極部4の形状が一実施の形態におけるステータ構造と異なるのみであるので、一実施の形態のステータ構造と同様の部材については詳しい説明を省略することとする。
この別の変形例におけるステータコア3の磁極部4にあっては、図7に示すように、磁極部4の内周側のロータ9と対向する面の円弧方向の両端部に、円弧方向に突出する凸部4cが形成されている。
このように、別の変形例におけるステータコア3の磁極部4のロータ9側面の円弧方向端部に凸部4cを設けると、磁路断面積が小さくなる凸部4cで磁束が飽和して磁極部4のロータ9側面の円弧方向の両端部における磁力が弱くなるので、コギングトルクを軽減することが可能となる。つまり、このステータ構造によっても、コギングトルクを軽減することが可能となり、モータ1にむらのないトルクを発生させることが可能となる。
そして、この別の変形例のステータ構造におけるその他の構成は、一実施の形態におけるステータ構造と同様であるので、一実施の形態におけるステータ構造と同様に、永久磁石5を希土類磁石としても、モータ1の製造コストが悪化する恐れが無く、強度上の問題が生じず、永久磁石5の端部5aの背面側の磁束集中部Bにおける磁路断面積も確保されるので磁束飽和が抑制されてモータ1は充分なトルクを発生することが可能となり、コギングトルクの軽減が可能となるので、低コストでむらが少ない充分なトルクを発生しかつ小型なモータを実現することが可能となるのである。
最後に、他の実施の形態におけるステータ構造が具現化したモータ1について説明する。この他の変形例にあっては、ステータコア3の一つの磁極部4内に埋設される複数の永久磁石5の有効円弧方向幅が他の磁極部4内に埋設される複数の永久磁石5の有効円弧方向幅と異なるように設定されており、その他の構成は、一実施の形態におけるステータ構造と同様に構成してある。
この他の実施の形態のステータ構造にあっては、図8に示すように、四つの各磁極部4,4,4,4のうち、磁極部4における複数の永久磁石5の有効円弧方向幅Wが他の磁極部4,4,4の複数の永久磁石5の有効円弧方向幅W,W,Wと異なるように設定されている。
ここで、有効円弧方向幅Wは、複数の永久磁石5が協働して磁極部4内で一つの磁石として作用する場合における磁石の有効円弧方向幅とされ、有効円弧方向幅W,W,Wも同様であり、この有効円弧方向幅W,W,W,Wは、磁極部4内において複数の永久磁石5のなす角度や間隔を変更することで変化させることができ、具体的には、たとえば、磁極部4内の複数の孔4b同士のなす角度を他の磁極部4,4,4における孔4b同士のなす角度と異なるようにして、ステータコア3を成形すればよい。
このように設定することで、一つのモータ1内で磁石の有効円弧方向幅を異なるように設定することが可能となり、コギングトルクを軽減することが可能となる。つまり、このステータ構造によっても、コギングトルクを軽減することが可能となり、モータ1にむらのないトルクを発生させることが可能となる。
なお、このステータ構造が適用されるモータ1におけるコギングトルクを低減することが可能であれば、磁極部4のみの複数の永久磁石5の有効円弧方向幅Wを他の各磁極部4,4,4における複数の永久磁石5の有効円弧方向幅W,W,Wと異なるように設定するのみならず、各磁極部4,4,4,4における複数の永久磁石5の有効円弧方向幅W,W,W,Wは、一部が異なるように設定されても、全てが異なるように設定されてもよい。
したがって、この他の実施の形態におけるステータ構造においても、その他の構成は、一実施の形態におけるステータ構造と同様であるので、一実施の形態におけるステータ構造と同様に、永久磁石5を希土類磁石としても、モータ1の製造コストが悪化する恐れが無く、強度上の問題が生じず、磁路断面積も確保されるので磁束飽和が抑制されてモータ1は充分なトルクを発生することが可能となり、コギングトルクの軽減が可能となるので、低コストでむらが少ない充分なトルクを発生しかつ小型なモータを実現することが可能となるのである。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
本発明の一実施の形態におけるステータ構造が具現化されたモータの横断面図である。 本発明の一実施の形態におけるステータ構造が具現化されたモータのAA断面図である。 本発明の一実施の形態におけるステータ構造が具現化されたモータの一部拡大横断面図である。 本発明の一実施の形態におけるステータ構造の磁極部に埋設される永久磁石が3つとなる場合のモータの一部拡大横断面図である。 本発明の一実施の形態の変形例におけるステータ構造が具現化されたモータの一部拡大横断面図である。 本発明の一実施の形態の他の変形例におけるステータ構造が具現化されたモータの一部拡大横断面図である。 本発明の一実施の形態の別の変形例におけるステータ構造が具現化されたモータの一部拡大横断面図である。 本発明の他の実施の形態の変形例におけるステータ構造が具現化されたモータの一部拡大横断面図である。 一枚板の永久磁石をステータコア内に埋設する提案におけるモータの一部拡大横断面図である。
符号の説明
1 モータ
2 ヨーク
3 ステータコア
4,4,4,4,4 磁極部
4a テーパ面
4b 孔
4c 凸部
5 永久磁石
5a 永久磁石の端部
6 キャップ
7,8 ボールベアリング
9 ロータ
10 整流子
11 ブラシ
12 シャフト
13 ロータコア
13a ティース
14 巻線
15 溝
,W,W,W 磁極部内の複数の永久磁石における有効円弧方向幅

Claims (5)

  1. 筒状のヨークと、ヨーク内に固定される筒状のステータコアと、ステータコア内に埋設される永久磁石と、ステータコア内にシャフトを介して回転自在に挿通されるロータとを備えたブラシ付きモータのステータ構造において、内周側が上記ロータ方向に膨出される複数の磁極部を有し、各磁極部内に板状の永久磁石を2つ以上埋設させ、一つの磁極部内に埋設される複数の永久磁石のうち各磁極部の両端部側に配置される二つの永久磁石は、それぞれ磁極部の円周方向に向く端部を磁極部の内周側に接近するよう傾斜させてハの字状に配置させ、さらに、磁極部内周側のロータと対向する面の円弧方向端部をロータ外周から遠ざかるようテーパ面に形成したことを特徴とするステータ構造。
  2. 筒状のヨークと、ヨーク内に固定される筒状のステータコアと、ステータコア内に埋設される永久磁石と、ステータコア内にシャフトを介して回転自在に挿通されるロータとを備えたブラシ付きモータのステータ構造において、内周側が上記ロータ方向に膨出される複数の磁極部を有し、各磁極部内に板状の永久磁石を2つ以上埋設させ、一つの磁極部内に埋設される複数の永久磁石のうち各磁極部の両端部側に配置される二つの永久磁石は、それぞれ磁極部の円周方向に向く端部を磁極部の内周側に接近するよう傾斜させてハの字状に配置させ、さらに、磁極部の内周に複数の溝を設けたことを特徴とするステータ構造。
  3. 筒状のヨークと、ヨーク内に固定される筒状のステータコアと、ステータコア内に埋設される永久磁石と、ステータコア内にシャフトを介して回転自在に挿通されるロータとを備えたブラシ付きモータのステータ構造において、内周側が上記ロータ方向に膨出される複数の磁極部を有し、各磁極部内に板状の永久磁石を2つ以上埋設させ、一つの磁極部内に埋設される複数の永久磁石のうち各磁極部の両端部側に配置される二つの永久磁石は、それぞれ磁極部の円周方向に向く端部を磁極部の内周側に接近するよう傾斜させてハの字状に配置させ、さらに、少なくとも一つの磁極部内に埋設される複数の永久磁石における有効円弧方向幅が他の磁極部内に埋設される複数の永久磁石における有効円弧方向幅と異なることを特徴とするステータ構造。
  4. 筒状のヨークと、ヨーク内に固定される筒状のステータコアと、ステータコア内に埋設される永久磁石と、ステータコア内にシャフトを介して回転自在に挿通されるロータとを備えたブラシ付きモータのステータ構造において、内周側が上記ロータ方向に膨出される複数の磁極部を有し、各磁極部内に板状の永久磁石を2つ以上埋設させ、一つの磁極部内に埋設される複数の永久磁石のうち各磁極部の両端部側に配置される二つの永久磁石は、それぞれ磁極部の円周方向に向く端部を磁極部の内周側に接近するよう傾斜させてハの字状に配置させ、さらに、磁極部の内周の曲率中心をロータの回転中心から当該磁極部側とは反対方向に偏心させるようにしたことを特徴とするステータ構造。
  5. 筒状のヨークと、ヨーク内に固定される筒状のステータコアと、ステータコア内に埋設される永久磁石と、ステータコア内にシャフトを介して回転自在に挿通されるロータとを備えたブラシ付きモータのステータ構造において、内周側が上記ロータ方向に膨出される複数の磁極部を有し、各磁極部内に板状の永久磁石を2つ以上埋設させ、一つの磁極部内に埋設される複数の永久磁石のうち各磁極部の両端部側に配置される二つの永久磁石は、それぞれ磁極部の円周方向に向く端部を磁極部の内周側に接近するよう傾斜させてハの字状に配置させ、さらに、磁極部内周側のロータと対向する面の円弧方向端部に、円弧方向に突出する凸部が形成されることを特徴とするステータ構造。
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