JP5306628B2 - 撮影方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は撮影方法及び装置に係り、特にスローシンクロ撮影を行って特殊な撮影効果を得る撮影方法及び装置に関する。
コンパクトカメラの多くにはカメラ本体にストロボが内蔵されており、暗所で撮影すると、自動的にストロボが発光されるように構成されている。
このストロボ撮影では、通常、手ブレや被写体ブレを防止するために、シャッタスピードが1/60秒程度に固定される。しかし、このようなシャッタスピードで夜景等を背景として人物をストロボ撮影すると、人物は適切に撮影されるが、ストロボ光が届かない背景は真っ暗に撮影されてしまうという不具合が生じる。そこで、このように夜景等を背景として被写体を撮影する場合は、一般に1/15秒以上の長時間のシャッタ速度(スローシャッタ)でストロボを発光させて撮影する、スローシンクロ撮影が行われる(たとえば、特許文献1)。このスローシンクロ撮影では、ストロボ光が届かない背景も充分に露光されるため、撮影時の雰囲気を再現した画像を得ることができる。
また、このストロボ撮影では、通常、ズームは固定して撮影されるが、特殊な撮影効果を得る方法として、露光中にズーミングを行ってストロボ撮影を行う方法(露光間ズーム)が知られている(特許文献2、3)。この露光間ズーム撮影を行うと、画像が画面中心部に向かって流れた画像を得ることができる。
特開平5−210038号公報 特開平5−5923号公報 特開昭63−318531号公報
しかしながら、スローシンクロ撮影では、設定可能な絞り値やシャッタスピードに制限がかけられるため、撮影者の意図する画像が得られにくいという欠点がある。また、露光間ズームによる撮影は、得られる撮影効果が特殊であるため、被写体や撮影シーンが限られるという欠点がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、スローシンクロ撮影時に撮影者が意図する画像を簡単に撮影することができる撮影方法及び装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、スローシャッタでストロボを発光させてスローシンクロ撮影する撮影方法において、主要被写体に合焦する位置に対して、あらかじめ設定された距離dだけ手前の位置にフォーカスレンズを位置させて露光を開始し、前記ストロボを発光させる直前に前記主要被写体に合焦する位置に前記フォーカスレンズを移動させ、移動完了後、前記ストロボを発光させることを特徴とする撮影方法を提供する。
本発明では、主要被写体に対して前ピンとなる位置にフォーカスレンズを位置させて露光を開始し、ストロボを発光させる直前に合焦位置にフォーカスレンズを移動させてスローシンクロ撮影を行う。これにより、背景がボケた画像を撮影することができる。
請求項2に係る発明は、前記距離dを任意に設定できることを特徴とする請求項1に記載の撮影方法を提供する。
請求項に係る発明は、前記目的を達成するために、フォーカスレンズを含む撮影レンズと、主要被写体に向けてストロボ光を照射するストロボと、前記撮影レンズを介して受光面上に結像された被写体の光学像を撮像する撮像手段とを備え、スローシャッタで前記ストロボを発光させてスローシンクロ撮影する撮影装置において、前記フォーカスレンズを移動させるレンズ移動手段と、主要被写体に合焦する前記フォーカスレンズの位置を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記主要被写体に合焦する位置に対して、あらかじめ設定された距離dだけ手前の位置に設定される前ピンの位置を算出する演算手段と、ストロボ発光時における発光タイミングの情報を取得する取得手段と、スローシンクロ撮影時に前記検出手段の検出結果、前記演算手段の演算結果及び前記取得手段で取得した情報に基づいて前記フォーカスレンズの移動を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、露光開始前に前記前ピンの位置に前記フォーカスレンズを移動させ、前記ストロボを発光させる直前に前記主要被写体に合焦する位置に前記フォーカスレンズを移動させ、移動完了後、前記ストロボを発光させることを特徴とする撮影装置を提供する。
本発明によれば、請求項に係る発明と同様に背景がボケた画像を撮影することができる。
請求項4に係る発明は、前記距離dを設定する手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の撮影装置を提供する。
本発明によれば、スローシンクロ撮影時に撮影者が意図する画像を簡単に撮影することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る撮影方法及び装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明に係る撮影装置1の一実施形態の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、この撮影装置1は、画像を電子的に記録するデジタルカメラであり、CPU10、操作部12、ROM14、SDRAM16、VRAM18、EEPROM20、撮影光学系24、撮像素子30、タイミングジェネレータ32、アナログ信号処理部34、A/Dコンバータ36、画像入力コントローラ38、画像信号処理部40、圧縮/伸張処理部42、メディアコントローラ44、メモリカード46、表示制御部48、モニタ50、AE検出部52、AF検出部54、顔検出部56、ストロボ制御部58、ストロボ60、電源制御部62、バッテリ64等を備えて構成されている。
CPU10は、撮影装置全体の動作を統括制御する制御手段として機能し、操作部12からの入力に基づき所定のプログラムに従って撮影装置1の各部を制御する。また、CPU10は、撮影装置1の制御に必要な各種制御値を算出するための演算処理手段として機能し、所定のプログラムに従って各種演算処理を実行する。撮影装置1の各部は、バス22を介してCPU10と接続されている。
ROM14には、このCPU10が実行するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されている。RAM16は、CPU10の作業用領域として利用されるとともに、画像データの一時記憶領域として利用され、VRAM18は、表示用の画像データ専用の一時記憶領域として利用される。また、EEPROM20には、ユーザ固有の各種設定情報等が格納される。
操作部12は、電源ボタン、レリーズボタン、ズームボタン、モード切替スイッチ、メニュボタン、十字ボタン、実行ボタン、取消ボタン等の各種操作手段で構成され、これら操作手段の操作に応じた信号をCPU10に出力する。
なお、レリーズボタンは、いわゆる半押しと全押しが可能な二段ストローク式の押下ボタンで構成される。撮影装置1は、このレリーズボタンが半押しされると、AE、AF等の撮影準備の処理を行い、全押しされると、本撮影の処理を行う。
また、撮影装置1の各種設定は、モニタ50の表示を利用して行われる。すなわち、メニュボタンが押下されると、撮影装置1の各種設定を行うための設定画面がモニタ50に表示される。ユーザは、このモニタ50の画面表示に従い、十字ボタンや実行ボタン、取消ボタンを操作して、撮影装置1の各種設定を行う。
また、撮影装置1は、画像を撮影する撮影機能に加えて、撮影した画像を再生する再生機能を備えており、この撮影と再生のモードの切り替えが、モード切替スイッチによって行われる。
撮影光学系24は、AFズームレンズで構成されており、ズームを行うズームレンズ24zと、焦点合わせを行うフォーカスレンズ24fと、光量調節を行う絞り24iを含んで構成される。
ズームレンズ24zは、ズームモータ26zに駆動されて、光軸上を前後移動する。これにより、撮像素子30の受光面上に結像される被写体像が光学的に変倍される。CPU10は、ズームモータドライバ28zを介してズームモータ26zの駆動を制御することにより、ズームレンズ24zの移動を制御し、ズームを制御する。
フォーカスレンズ24fは、フォーカスモータ26fに駆動されて、光軸上を前後移動する。これにより、焦点合わせが行われる。CPU10は、フォーカスモータドライバ28fを介してフォーカスモータ26fの駆動を制御することにより、フォーカスレンズ24fの移動を制御し、焦点合わせを行う。
絞り24iは、たとえば、アイリス絞りで構成され、アイリスモータ26iに駆動されて、その開口量(絞り値)が変化する。CPU10は、アイリスモータドライバ28iを介してアイリスモータ26iの駆動を制御することにより、絞り14iの開口量を制御し、撮像素子30の受光面に入射する被写体光の光量を制御する。
撮像素子30は、RGB所定のカラーフィルタ配列のカラーCCDで構成されており、タイミングジェネレータ(TG)32に駆動されて動作する。すなわち、タイミングジェネレータ32から与えられる駆動パルスによって、各画素(フォトセンサ)に蓄積された信号電荷を読み出し、画像信号として出力する。CPU10は、このタイミングジェネレータ32の駆動を制御することにより、撮像素子30の電荷蓄積時間(シャッタスピード)、画像信号の読み出しを制御する。
アナログ信号処理部34は、撮像素子30から出力されたアナログの画像信号に対して相関二重サンプリング処理を行い、増幅して出力する。
A/Dコンバータ36は、アナログ信号処理部34から出力されたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換して出力する。
画像入力コントローラ38は、所定容量のラインバッファを内蔵しており、CPU10の制御の下、A/Dコンバータ36から出力された1コマ分の画像信号を取り込んで、RAM16に格納する。
画像信号処理部40は、CPU10による制御の下、RAM16に格納された画像信号を取り込み、所要の信号処理を施して、輝度信号(Y)と色差信号(Cr,Cb)とからなる画像信号(Y/C信号)を生成する。
圧縮/伸張処理部42は、CPU10による制御の下、画像信号(Y/C信号)を取り込み、所定の圧縮処理を施して、圧縮画像データ(たとえば、JPEG)を生成する。また、CPU10による制御の下、圧縮画像データを取り込み、所定の伸張処理を施して、非圧縮の画像信号(Y/C信号)を生成する。
メディアコントローラ44は、CPU10による制御の下、メモリカード46にデータを読み/書きする。たとえば、CPU10からの記録指示に応じて、撮影により得られた画像データをメモリカード46に記録する。また、CPU10からの読み出し指示に応じて、メモリカード46から該当する画像データを読み出す。メモリカード46は、撮影装置本体に設けられたカードスロットに着脱自在に装填される。
表示制御部48は、CPU10による制御の下、モニタ50の表示を制御する。すなわち、画像信号(Y/C信号)をVRAM18から取り込み、表示用の信号形式に変換して、モニタ50に出力する。また、その画像信号に所定の文字、図形、記号等の情報をスーパーインポーズして出力する。
モニタ50は、たとえば、カラーLCDで構成される。このモニタ50は、再生モード時に撮影済み画像の再生表示部として使用されるほか、撮影モード時に撮像素子30で捉えた画像がスルー表示され、電子ファインダとして使用される。
AE検出部52は、CPU10による制御の下、RAM16に格納されたR、G、Bの画像信号を取り込み、AE制御に必要な積算値を算出する。本実施の形態の撮影装置1では、1画面を複数のエリア(たとえば8×8)に分割し、分割したエリアごとにR、G、Bごとの画像信号の積算値を算出する。AE制御時、CPU10は、このAE検出部52から得た積算値に基づいて撮影シーンの明るさを求め、絞り値とシャッタスピードを決定する(たとえば、プログラム線図を利用して決定する。)。
AF検出部54は、CPU10による制御の下、RAM16に格納されたR、G、Bの画像信号を取り込み、AF制御に必要な焦点評価値を算出する。このAF検出部54は、G信号の高周波成分のみを通過させるハイパスフィルタ、絶対値化処理部、画面に設定された所定のフォーカスエリア内の信号を切り出すフォーカスエリア抽出部、及び、そのフォーカスエリア内の絶対値データを積算する積算部を含み、積算部で積算されたフォーカスエリア内の絶対値データを焦点評価値としてCPU10に出力する。AF制御時、CPU10は、フォーカスレンズ24fを至近から無限遠に移動させ、小刻みに焦点評価値を取得して、そのピーク位置を検出する。そして、検出されたピーク位置を合焦位置(主要被写体に合焦するフォーカスレンズ24fの位置)とし、その位置にフォーカスレンズ24fを移動させる。
顔検出部56は、CPU10の制御の下、画像信号(Y/C信号)を取り込み、撮影により得られた画像から人物の顔領域を検出する。なお、画像から顔を検出する技術については、公知の技術であるので、その具体的な手法についての説明は省略する。代表的な例としては、顔テンプレートとのパターンマッチングによる方法や、原画像から肌色データを抽出し、肌色範囲と判断された測光点のクラスタを顔として抽出する方法、測光データを色相と彩度に変換し、変換した色相・彩度の二次元ヒストグラムを作成し、解析することで、顔領域を判断する方法、人の顔の形状に相当する顔候補領域を抽出し、その領域内の特徴量から顔領域を決定する方法、画像から人の顔の輪郭を抽出し、顔領域を決定する方法等などが上げられる。本実施の形態の撮影装置1では、これら公知の顔検出技術を用いて、顔の検出処理を行う。
ストロボ制御部58は、CPU10による制御の下、ストロボ60の発光を制御する。すなわち、CPU10から指示された発光タイミング、発光量でストロボ60を発光させる。
ストロボ60は、たとえば、キセノン管で構成される。この他、LEDを用いて構成することもできる。
電源制御部62は、CPU10からの指令に従い、装置本体に装填されたバッテリ64から撮影装置1の各部への電源の供給を制御する。
次に、以上のように構成された本実施の形態の撮影装置1の作用について説明する。
まず、本実施の形態の撮影装置1による基本的な撮影、再生の処理動作について説明する。
操作部12で撮影装置1の電源を投入し、撮影モードに設定すると、撮影装置1は、画像の撮影が可能になる。
撮影モードに設定されると、まず、モニタ50にスルー画像が表示される。すなわち、撮像素子30で連続的に画像が撮像され、その画像信号からY/C信号が連続的に生成され、生成されたY/C信号がVRAM18を介して順次表示制御部48に加えられ、モニタ50に出力される。これにより、撮像素子30で捉えた画像がモニタ50にスルー表示される。
また、この際、同時に顔検出の処理も行われ、スルー表示用に取り込まれた画像信号から生成されたY/C信号が顔検出部56に加えられて、画像中に存在する人物の顔が検出される。この顔検出部56で人物の顔が検出されると、表示中のスルー画像に重ねて顔の検出枠が表示され、その検出枠によって、検出された人物の顔が囲われる。なお、この顔検出の機能は任意にON/OFFすることができる。
撮影者は、モニタ50に表示されるスルー画像を見て構図を決定し、レリーズボタンを半押しする。
レリーズボタンが半押しされると、CPU10にS1ON信号が入力される。CPU10は、このS1ON信号に応動して、撮影準備、すなわち、AE、AFの各処理を実行する。
まず、撮像素子30から出力された画像信号をアナログ信号処理部34、A/Dコンバータ36、画像入力コントローラ38を介してRAM16に取り込み、AE検出部52及びAF検出部54に加える。
AE検出部52は、入力された画像信号からAE制御に必要な積算値を算出し、CPU10に出力する。CPU10は、このAE検出部52から得られた積算値から撮影シーンの明るさを求め、本撮影時の絞り値とシャッタスピードを決定する。
また、AF検出部54は、入力された画像信号から所定のフォーカスエリアにおける焦点評価値を算出し、CPU10に出力する。CPU10は、このAF検出部154からの出力に基づき合焦位置(主要被写体に合焦するフォーカスレンズの位置)を検出し、検出された合焦位置にフォーカスレンズ24fを移動させる。
なお、顔の検出機能がONにされている場合は、検出された顔を囲うようにフォーカスエリアが設定され、検出された人物の顔にピントが合わせられる。顔の検出機能がOFFにされている場合は、ユーザが設定したフォーカスエリアに合わせてピント合せが行われる。
撮影者は、モニタ50に表示されるスルー画像を見てピント状態等を確認する。そして、撮影したい被写体にピントが合ったら、レリーズボタンを全押しし、本撮影の実行を指示する。
レリーズボタンが全押しされると、CPU10にS2ON信号が入力される。CPU10は、このS2ON信号に応動して、本撮影の処理を実行し、得られた画像を記録する。
まず、上記AE処理で求めた絞り値、シャッタスピードで撮像素子30を露光し、記録用の画像を撮像する。
撮像素子30から出力された一コマ分の画像信号は、アナログ信号処理部34、A/Dコンバータ36を介して画像入力コントローラ38に取り込まれ、RAM16に格納される。RAM16に格納された画像信号は、画像信号処理部40に加えられ、ここで画像信号(Y/C信号)が生成される。
画像信号処理部40で生成されたY/C信号は、一旦RAM16に格納されたのち、圧縮/伸張処理部42に加えられ、所定の圧縮処理が施された後、再度、RAM16に格納される。CPU10は、このRAM16に格納された圧縮画像データに所定の付属情報(絞り値やシャッタスピード、感度等の撮影条件や撮影日時等の撮影に関する種々の情報)を付加した所定フォーマットの画像ファイル(たとえば、Exif)を生成する。そして、生成した画像ファイルをメモリカード46に記録する。
なお、本例では撮影により得られた画像データを圧縮して記録する場合について説明したが、圧縮は必ずしも必要な処理ではなく、ユーザの選択により、非圧縮の状態で記録することもできる。また、ユーザの選択により、いわゆるRAWデータとして記録することもできる。
以上のようにしてメモリカード46に記録された画像は、撮影装置1のモードを再生モードに設定することにより、モニタ50に再生表示することができる。以下、再生時の処理について説明する。
操作部12により、撮影装置1のモードが再生モードに設定されると、CPU10は、メディアコントローラ44を介してメモリカード46に最後に記録された画像ファイルの画像データを読み出す。
メモリカード46から読み出された画像データは、圧縮/伸張処理部42に加えられ、非圧縮の画像データとされたのち、VRAM18に加えられる。そして、VRAM18から表示制御部48を介してモニタ50に出力される。これにより、メモリカード46に記録されている画像がモニタ50に再生表示される。
画像のコマ送りは、たとえば、操作部12に備えられた十字ボタンの左右のキー操作で行なわれる。すなわち、十字ボタンの右キーが操作されると、次の画像ファイルの圧縮画像データがメモリカード46から読み出されて、モニタ50に再生表示される。また、十字ボタンの左キーが操作されると、一つ前の画像ファイルの圧縮画像データがメモリカード46から読み出されて、モニタ50に再生表示される。
以上のようにして、メモリカード46に記録された画像の再生処理が行われる。
次に、本発明の特徴であるスローシンクロ撮影時における撮影処理の手順について説明する。
<第1の実施の形態>
本実施の形態では、スローシンクロ撮影時、まず、ユーザが任意に設定したレンズ位置(ユーザ設定位置)にフォーカスレンズ24fを位置させ、この位置で露光を開始する。そして、ストロボ60を発光させる直前に合焦位置にフォーカスレンズ24fを移動させ、移動完了後、ストロボ60を発光させて、露光を完了する。
なお、スローシンクロ撮影は、専用の撮影モード(スローシンクロ撮影モード)に設定することにより行われる。この設定はメニュボタンを押下することによりモニタ50に表示される設定画面で行われる。
図2は、本実施の形態の撮影装置1のスローシンクロ撮影時における撮影処理の手順を示すフローチャートである。
まず、シャッタボタンの半押しの有無が判定される(ステップS10)。シャッタボタンが半押しされると、CPU10は、撮影準備の処理を実施する。すなわち、フォーカスレンズ24fを至近から無限遠に移動させ、所定のフォーカスエリアにおいて小刻みに焦点評価値を取得して、そのピーク位置(合焦位置)F1を検出する(ステップS11)。なお、顔検出処理を行っている場合、フォーカスエリアは、検出した顔位置に自動設定することが好ましい。CPU10は、得られた合焦位置F1の情報をSDRAM16に格納する。
また、撮像素子30から得られた画像データに基づいて撮影シーンの明るさを求め、本撮影時における露出を決定する(ステップS12)。この際、スローシンクロ撮影なので、絞り値、シャッタスピードとともに、ストロボ60の発光量と、その発光タイミング(露光開始から発光するまでの時間T1)も決定される。CPU10は、得られた露出の設定情報をSDRAM16に格納する。
なお、ストロボ60の発光量は、たとえば、ストロボ60をプリ発光させることにより決定される。すなわち、ストロボ60を所定の発光量で発光させ、その時の撮影シーンの明るさを測光し、得られた撮影シーンの明るさの情報に基づいて、本撮影時に必要なストロボ60の発光量を算出する。この他、主要被写体までの距離を求め、得られた距離情報と、ストロボ60のガイドナンバの情報と、撮影感度の情報とに基づいて、本撮影時に必要なストロボ60の発光量を算出することもできる。
また、ストロボ60の発光タイミング(T1)は、露光を終了させる直前にストロボ60が発光されるように設定される(いわゆる後幕発光)。
CPU10は、以上の撮影準備が完了すると、操作部12からの入力に基づいてシャッタボタンの半押しが解除されたか否かを判定する(ステップS13)。シャッタボタンの半押しが解除されたと判定すると、CPU10は、次に、操作部12からの入力に基づいてシャッタボタンが全押しされたか否かを判定する(ステップS14)。この判定の結果、シャッタボタンが全押しされていないと判定すると、ステップS10に戻り、再度、シャッタボタンの半押しの有無を判定する。
一方、シャッタボタンが全押しされたと判定すると、CPU10は、フォーカスレンズ24fをユーザ設定位置F2に移動させる(ステップS15)。このユーザ設定位置F2は、ユーザが任意に設定することができ、至近端位置や、シャッタボタンの半押し時にフォーカスレンズが位置していた位置などに設定することができる(この場合、合焦位置のサーチ後、フォーカスレンズ24fは元の位置(シャッタボタンの半押し時に位置していた位置)に復帰するので、フォーカスレンズ24fの移動は不要となる。)。ユーザは、このユーザ設定位置F2を事前に設定する(たとえば、メニュボタンを押下することによりモニタ50に表示される設定画面を利用して設定する。)。設定されたユーザ設定位置F2の情報はEEPROM20に格納される。CPU10は、このEEPROM20に格納された情報に基づいてフォーカスレンズ24fをユーザ設定位置F2に移動させる。
フォーカスレンズ24fがユーザ設定位置F2に移動すると、CPU10は、撮像素子30の露光を開始する(ステップS16)。そして、露光開始からの経過時間をカウントし、ストロボ60の発光タイミングT1に達したか否かを判定する(ステップS17)。
この判定の結果、ストロボ60の発光タイミングT1に達したと判定すると、CPU10は、まず、フォーカスレンズ24fを合焦位置F1に移動させる(ステップS18)。そして、フォーカスレンズ24fの移動完了後、ストロボ60を発光させる(ステップS19)。
この後、CPU10は、設定された露光時間(シャッタスピード)で露光を終了し(ステップS20)、撮影により得られた画像をメモリカード46に記録して(ステップS21)、処理を終了する。
このように、本実施の形態の撮影装置1では、スローシンクロ撮影時、まず、ユーザが任意に設定したユーザ設定位置F2にフォーカスレンズ24fを位置させ、この位置で露光を開始する。そして、ストロボ60を発光させる直前に合焦位置F1にフォーカスレンズ24を移動させ、移動完了後、ストロボ60を発光させる。これにより、背景のボケ味を任意に設定して撮影することができる。すなわち、たとえば、背景をよりボカして撮影したい場合は、主要被写体よりも手前側の位置(いわゆる前ピン位置)に合焦するようにユーザ設定位置F2を設定し、背景にもピントを合わせて撮影したい場合は、背景にピントが合う位置にユーザ設定位置F2を設定する。
このように、本実施の形態の撮影装置1によれば、背景のボケ味を変えて、簡単に好ましい画像を撮影することができる。
<第2の実施の形態>
次に、スローシンクロ撮影時における撮影方法の第2の実施の形態について説明する。
上記第1の実施の形態の撮影方法では、露光開始時におけるフォーカスレンズの位置(ユーザ設定位置)をユーザが任意に設定できるようにしているが、本実施の形態では、露光開始時におけるフォーカスレンズの位置を主要被写体に対して前ピンとなる位置に自動設定する。
なお、装置構成自体は、上述した第1の実施の形態の撮影装置1と同じなので、ここでは、スローシンクロ撮影時における処理の手順についてのみ説明する。
図3は、スローシンクロ撮影時における撮影処理の手順を示すフローチャートである。
まず、シャッタボタンの半押しの有無が判定される(ステップS30)。シャッタボタンが半押しされると、CPU10は、撮影準備の処理を実施する。すなわち、フォーカスレンズ24fを至近から無限遠に移動させ、所定のフォーカスエリアにおいて小刻みに焦点評価値を取得して、そのピーク位置(合焦位置)F1を検出する(ステップS31)。なお、顔検出処理を行っている場合、フォーカスエリアは、検出した顔位置に自動設定することが好ましい。CPU10は、得られた合焦位置F1の情報をSDRAM16に格納する。
また、得られた合焦位置F1の情報を基に主要被写体に対して前ピンとなる位置を算出し、前ピン位置F3に設定する(ステップS32)。ここで、前ピン位置F3は、たとえば、合焦位置F1に対して、あらかじめ設定された距離dだけ手前の位置に設定される。この距離dは、固定値として工場出荷時に定めておいてもよいし、また、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。なお、このように算出された前ピン位置F3が、至近端より手前になる場合は、一律に至近端に設定される。CPU10は、得られた前ピン位置F3の情報をSDRAM16に格納する。
また、CPU10は、撮像素子30から得られた画像データに基づいて撮影シーンの明るさを求め、本撮影時における露出を決定する(ステップS33)。この際、絞り値、シャッタスピードとともに、ストロボ60の発光量と、その発光タイミング(露光開始から発光するまでの時間T1)も決定される。CPU10は、得られた露出の設定情報をSDRAM16に格納する。
CPU10は、以上の撮影準備が完了すると、操作部12からの入力に基づいてシャッタボタンの半押しが解除されたか否かを判定する(ステップS34)。シャッタボタンの半押しが解除されたと判定すると、CPU10は、次に、操作部12からの入力に基づいてシャッタボタンが全押しされたか否かを判定する(ステップS35)。この判定の結果、シャッタボタンが全押しされていないと判定すると、ステップS30に戻り、再度、シャッタボタンの半押しの有無を判定する。
一方、シャッタボタンが全押しされたと判定すると、CPU10は、フォーカスレンズ24fを前ピン位置F3に移動させる(ステップS36)。フォーカスレンズ24fが前ピン位置F3に移動すると、CPU10は、撮像素子30の露光を開始する(ステップS37)。そして、露光開始からの経過時間をカウントし、ストロボ60の発光タイミングT1に達したか否かを判定する(ステップS38)。
この判定の結果、ストロボ60の発光タイミングT1に達したと判定すると、CPU10は、まず、フォーカスレンズ24fを合焦位置F1に移動させる(ステップS39)。そして、フォーカスレンズ24fの移動完了後、ストロボ60を発光させる(ステップS40)。
この後、CPU10は、設定された露光時間(シャッタスピード)で露光を終了し(ステップS41)、撮影により得られた画像をメモリカード46に記録して(ステップS42)、処理を終了する。
このように、本実施の形態では、前ピン位置F3にフォーカスレンズ24fを位置させて露光を開始し、ストロボ60を発光させる直前に合焦位置F1にフォーカスレンズ24を移動させる。これにより、面倒な設定操作を行わずに、背景をボカした雰囲気のある画像を簡単に撮影することができる。
<第3の実施の形態>
次に、スローシンクロ撮影時における撮影方法の第3の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、露光開始時におけるフォーカスレンズの位置を背景に対して合焦する位置に自動設定する。
なお、装置構成自体は、上述した第1の実施の形態の撮影装置1と同じなので、ここでは、スローシンクロ撮影時における処理の手順についてのみ説明する。
図4は、スローシンクロ撮影時における撮影処理の手順を示すフローチャートである。
まず、シャッタボタンの半押しの有無が判定される(ステップS50)。シャッタボタンが半押しされると、CPU10は、撮影準備の処理を実施する。すなわち、フォーカスレンズ24fを至近から無限遠に移動させ、所定のメインフォーカスエリアにおいて小刻みに焦点評価値を取得して、そのピーク位置(合焦位置)F1を検出する(ステップS51)。また、所定の背景フォーカスエリアにおいて小刻みに焦点評価値を取得して、そのピーク位置(背景合焦位置)F4を検出する(ステップS52)。
ここで、上記メインフォーカスエリアは、主要被写体にピントを合わせる位置として設定され、たとえば、画面中央に設定される。一方、背景フォーカスエリアは、そのメインフォーカスエリアの周囲(たとえば、所定距離離れた右隣あるいは左隣)に設定される。モニタ50には、現在設定されているメインフォーカスエリアが、スルー画像に重ねて枠(フォーカシングフレーム)で表示される。撮影者は、そのフォーカシングフレーム上に主要被写体が位置するようにフレーミングを行い、シャッタボタンを半押しする。
なお、メインフォーカスエリアと背景フォーカスエリアは、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。たとえば、画面を複数のエリアに分割し、その中から任意のエリアをメインフォーカスエリア、背景フォーカスエリアに設定できるようにしてもよい。
また、メインフォーカスエリアのみユーザが任意に設定できるようにし、背景フォーカスエリアは、その周囲に自動設定されるようにしてもよい。
また、顔検出を行っている場合は、検出された顔をメインフォーカスエリアに自動設定し(複数の顔が検出された場合は、その中で最も顔らしい顔(最も顔の評価値が高い顔)をメインフォーカスエリアに設定する。)、その周囲に背景フォーカスエリアを自動設定するようにしてもよい。この際、検出された顔を避けるようにして、背景フォーカスエリアを自動設定することが好ましい。
CPU10は、このようにして得られた合焦位置F1の情報と背景合焦位置F4の情報をSDRAM16に格納する。
また、CPU10は、撮像素子30から得られた画像データに基づいて撮影シーンの明るさを求め、本撮影時における露出を決定する(ステップS53)。この際、絞り値、シャッタスピードとともに、ストロボ60の発光量と、その発光タイミング(露光開始から発光するまでの時間T1)も決定される。CPU10は、得られた露出の設定情報をSDRAM16に格納する。
CPU10は、以上の撮影準備が完了すると、操作部12からの入力に基づいてシャッタボタンの半押しが解除されたか否かを判定する(ステップS54)。シャッタボタンの半押しが解除されたと判定すると、CPU10は、次に、操作部12からの入力に基づいてシャッタボタンが全押しされたか否かを判定する(ステップS55)。この判定の結果、シャッタボタンが全押しされていないと判定すると、ステップS50に戻り、再度、シャッタボタンの半押しの有無を判定する。
一方、シャッタボタンが全押しされたと判定すると、CPU10は、フォーカスレンズ24fを背景合焦位置F4に移動させる(ステップS56)。フォーカスレンズ24fが背景合焦位置F4に移動すると、CPU10は、撮像素子30の露光を開始する(ステップS57)。そして、露光開始からの経過時間をカウントし、ストロボ60の発光タイミングT1に達したか否かを判定する(ステップS58)。
この判定の結果、ストロボ60の発光タイミングT1に達したと判定すると、CPU10は、まず、フォーカスレンズ24fを合焦位置F1に移動させる(ステップS59)。そして、フォーカスレンズ24fの移動完了後、ストロボ60を発光させる(ステップS60)。
この後、CPU10は、設定された露光時間(シャッタスピード)で露光を終了し(ステップS61)、撮影により得られた画像をメモリカード46に記録して(ステップS62)、処理を終了する。
このように、本実施の形態では、背景に合焦する背景合焦位置F4にフォーカスレンズ24fを位置させて露光を開始し、ストロボ60を発光させる直前に主要被写体に合焦する合焦位置F1にフォーカスレンズ24を移動させる。これにより、背景と主要被写体の両方にピントが合った画像を簡単に撮影することができる。
なお、上記実施の形態では、背景合焦位置を検出する際、背景フォーカスエリアを設定し、その背景フォーカスエリアで焦点評価値がピーク位置となる位置を背景合焦位置として検出しているが、背景合焦位置を検出する方法は、これに限定されるものではない。たとえば、メインフォーカスエリアにおいて、至近から無限遠まで小刻みに焦点評価値を取得すると、主要被写体に合焦する位置で焦点評価値がピークとなるとともに、背景に合焦する位置でも焦点評価値がピークとなる(山が二カ所に現れる)。したがって、この場合、背景フォーカスエリアを設定しなくても、無限遠側で焦点評価値がピークとなる位置を検出すれば、背景合焦位置を検出することができる。
<第4の実施の形態>
次に、スローシンクロ撮影時における撮影方法の第4の実施の形態について説明する。
上記第3の実施の形態では、背景と主要被写体の両方にピントが合った画像が撮影されるように、背景合焦位置にフォーカスレンズを位置させて露光を開始し、ストロボを発光させる直前にフォーカスレンズを合焦位置に移動させてスローシンクロ撮影しているが、背景合焦位置にフォーカスレンズを位置させて露光しているときに手ブレが発生すると、背景がブレた不自然な画像が撮影されるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、本撮影前に手ブレを検出し、検出された手ブレ量が閾値未満のときにのみ、背景合焦位置にフォーカスレンズを位置させて露光を開始し、検出された手ブレ量が閾値以上のときは、初めから合焦位置に位置させて露光を開始する。
図5は、本実施の形態の撮影装置1Aの構成を示すブロック図である。図1に示した撮影装置1に対してブレ検出センサ70を有する点で相違している。なお、他の構成については、図1に示した撮影装置1と同じなので、同一符号を付して、その説明は省略する。
ブレ検出センサ70は、たとえば、ジャイロセンサで構成され、CPU10は、このジャイロセンサの出力に基づいて装置本体に生じている手ブレ量を検出する。
ブレ検出センサ70は、この他、装置本体に生じる上下方向(Y方向)と左右方向(X方向)の移動を検出する加速度センサで構成したり、カメラに生じるヨーイングとピッチングを検出する角速度センサで構成したりすることもできる。
CPU10は、このブレ検出センサ70で検出された手ブレ量と閾値とを比較し、手ブレ量が閾値未満のときは、背景合焦位置にフォーカスレンズを位置させて露光を開始する。一方、手ブレ量が閾値以上のときは、合焦位置に位置させて露光を開始する。なお、閾値は、あらかじめ設定されて、ROM14に格納されている。
図6は、スローシンクロ撮影時における撮影処理の手順を示すフローチャートである。
まず、シャッタボタンの半押しの有無が判定される(ステップS70)。シャッタボタンが半押しされると、CPU10は、撮影準備の処理を実施する。すなわち、フォーカスレンズ24fを至近から無限遠に移動させ、所定のメインフォーカスエリアにおいて小刻みに焦点評価値を取得して、そのピーク位置(合焦位置)F1を検出する(ステップS71)。また、所定の背景フォーカスエリアにおいて小刻みに焦点評価値を取得して、そのピーク位置(背景合焦位置)F4を検出する(ステップS72)。CPU10は、得られた合焦位置F1の情報と背景合焦位置F4の情報をSDRAM16に格納する。
また、CPU10は、撮像素子30から得られた画像データに基づいて撮影シーンの明るさを求め、本撮影時における露出を決定する(ステップS73)。この際、絞り値、シャッタスピードとともに、ストロボ60の発光量と、その発光タイミング(露光開始から発光するまでの時間T1)も決定される。CPU10は、得られた露出の設定情報をSDRAM16に格納する。
CPU10は、以上の撮影準備が完了すると、操作部12からの入力に基づいてシャッタボタンの半押しが解除されたか否かを判定する(ステップS74)。シャッタボタンの半押しが解除されたと判定すると、CPU10は、次に、操作部12からの入力に基づいてシャッタボタンが全押しされたか否かを判定する(ステップS75)。この判定の結果、シャッタボタンが全押しされていないと判定すると、ステップS70に戻り、再度、シャッタボタンの半押しの有無を判定する。
一方、シャッタボタンが全押しされたと判定すると、CPU10は、手ブレ検出センサ70で装置本体に生じている手ブレ量を検出する(ステップS76)。そして、検出された手ブレ量と閾値とを比較し、検出された手ブレ量が閾値未満か否かを判定する(ステップS77)。
この判定の結果、検出された手ブレ量が閾値未満のときは、フォーカスレンズ24fを背景合焦位置F4に移動させる(ステップS78)。一方、検出された手ブレ量が閾値以上のときは、フォーカスレンズ24fを合焦位置F1に移動させる(ステップS79)。
このように、手ブレ量の有無に応じてフォーカスレンズ24fをそれぞれ所定の位置に移動させた後、CPU10は、撮像素子30の露光を開始する(ステップS80)。そして、露光開始からの経過時間をカウントし、ストロボ60の発光タイミングT1に達したか否かを判定する(ステップS81)。
この判定の結果、ストロボ60の発光タイミングT1に達したと判定すると、CPU10は、フォーカスレンズ24fを合焦位置F1に移動させる(ステップS82)。
なお、手ブレ量が閾値以上のときは、すでにフォーカスレンズ24fが合焦位置F1に位置しているので、フォーカスレンズ24fの移動は行われない。
フォーカスレンズ24fが合焦位置に移動すると、CPU10は、ストロボ60を発光させる(ステップS83)。
この後、CPU10は、設定された露光時間(シャッタスピード)で露光を終了し(ステップS84)、撮影により得られた画像をメモリカード46に記録して(ステップS85)、処理を終了する。
このように、本実施の形態では、手ブレが生じていないときにのみ背景合焦位置F4にフォーカスレンズ24fを位置させて露光を開始するので、手ブレで背景がブレた不自然な画像が撮影されるのを有効に防止することができる。
なお、本実施の形態では、手ブレが生じているとき、合焦位置F1にフォーカスレンズ24fを位置させて露光を開始しているが、手ブレが生じているときに設定するフォーカスレンズ24fの初期位置は、これに限定されるものではない。ユーザが任意に設定した位置に位置させて露光を開始してもよいし、前ピンとなる位置に位置させて露光を開始させてもよい。
また、上記第1、第2の実施の形態の撮影方法においても、手ブレが生じていないときにのみ所定の位置にフォーカスレンズ24fを位置させて露光を開始するようにしてもよい。ただし、背景をボカす場合、手ブレが生じたとしても、背景自体がボケているので、撮影された画像自体が不自然な印象を与えることは少ない。したがって、本方法は、背景と主要被写体の両方にピントを合わせて撮影するときに特に有効に作用する。
なお、本実施の形態では、手ブレの有無をブレ検出センサの出力に基づいて検出しているが、三脚に設置して撮影する場合は、ブレは生じないものと仮定できるので、三脚への設置の有無を自動で検出して、手ブレの有無を検出するようにしてもよい。
また、撮影装置に手ブレ補正の機能が備えられている場合において、当該機能がONされている場合、手ブレが生じていても、背景がブレることなく撮影できるので、この場合は、手ブレが生じていても、背景合焦位置F4にフォーカスレンズ24fを位置させて露光を開始させてもよい。あるいは、補正限界に達している場合にのみ、合焦位置F1にフォーカスレンズ24fを位置させて露光を開始させてもよい(閾値の設定を上げる)。
また、本実施の形態では、シャッタボタンの全押し時に手ブレを検出しているが、手ブレの検出タイミングは、これに限定されるものではない。たとえば、シャッタボタンの半押し時に検出してもよいし、また、常時検出し、シャッタボタンが全押しされる直前に検出された手ブレ量を取得するようにしてもよい。
なお、上記一連の実施の形態では、撮像素子30の出力を利用して合焦位置を検出しているが、別途、測距センサを設けて、合焦位置を検出するようにしてもよい。
また、上記一連の実施の形態では、ストロボ60をプリ発光させて、本撮影時におけるストロボ60の発光量を制御しているが、別途、調光センサを設けて、ストロボ60の発光量を制御するようにしてもよい(いわゆる、ストロボ調光制御)。
また、通常のスローシンクロの撮影方法(露光開始から合焦位置でスローシンクロ撮影する撮影方法)を含め、上記各実施の形態で説明した撮影方法を1台の撮影装置で実行できるように構成し、いずれの撮影方法によってスローシンクロ撮影を行うかをユーザが任意に選択できるようにすることが好ましい。すなわち、通常のスローシンクロ撮影で撮影するモード(通常モード)と、第1の実施の形態で説明した背景を任意にボカしてスローシンクロ撮影するモード(第1のモード)と、第2の実施の形態で説明した背景をよりボカしてスローシンクロ撮影するモード(第2のモード)と、第3の実施の形態で説明した背景と主要被写体の両方にピントを合わせてスローシンクロ撮影するモード(第3のモード)を任意に選択できるようにすることが好ましい。
また、上記実施の形態では、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではなく、いわゆるフィルムカメラにも同様に適用することができる。また、カメラ付き携帯電話機等の撮影機能を備えた機器にも適用することができる。
本発明に係る撮影装置の一実施形態の構成を示すブロック図 スローシンクロ撮影時における撮影処理の手順を示すフローチャート(第1の実施の形態) スローシンクロ撮影時における撮影処理の手順を示すフローチャート(第2の実施の形態) スローシンクロ撮影時における撮影処理の手順を示すフローチャート(第3の実施の形態) 本発明に係る撮影装置の一実施形態の構成を示すブロック図(第4の実施の形態) スローシンクロ撮影時における撮影処理の手順を示すフローチャート(第4の実施の形態)
符号の説明
1、1A…撮影装置、10…CPU、12…操作部、14…ROM、16…RAM、18…VRAM、20…EEPROM、24…撮影光学系、30…撮像素子、32…タイミングジェネレータ、34…アナログ信号処理部、36…A/Dコンバータ、38…画像入力コントローラ、40…画像信号処理部、42…圧縮/伸張処理部、44…メディアコントローラ、46…メモリカード、48…表示制御部、50…モニタ、52…AE検出部、54…AF検出部、56…顔検出部、58…ストロボ制御部、60…ストロボ、62…電源制御部、64…バッテリ、70…手ブレ検出センサ

Claims (4)

  1. スローシャッタでストロボを発光させてスローシンクロ撮影する撮影方法において、
    主要被写体に合焦する位置に対して、あらかじめ設定された距離dだけ手前の位置にフォーカスレンズを位置させて露光を開始し、前記ストロボを発光させる直前に前記主要被写体に合焦する位置に前記フォーカスレンズを移動させ、移動完了後、前記ストロボを発光させることを特徴とする撮影方法。
  2. 前記距離dを任意に設定できることを特徴とする請求項1に記載の撮影方法。
  3. フォーカスレンズを含む撮影レンズと、主要被写体に向けてストロボ光を照射するストロボと、前記撮影レンズを介して受光面上に結像された被写体の光学像を撮像する撮像手段とを備え、スローシャッタで前記ストロボを発光させてスローシンクロ撮影する撮影装置において、
    前記フォーカスレンズを移動させるレンズ移動手段と、
    主要被写体に合焦する前記フォーカスレンズの位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記主要被写体に合焦する位置に対して、あらかじめ設定された距離dだけ手前の位置に設定される前ピンの位置を算出する演算手段と、
    ストロボ発光時における発光タイミングの情報を取得する取得手段と、
    スローシンクロ撮影時に前記検出手段の検出結果、前記演算手段の演算結果及び前記取得手段で取得した情報に基づいて前記フォーカスレンズの移動を制御する制御手段と、
    を備え、前記制御手段は、露光開始前に前記前ピンの位置に前記フォーカスレンズを移動させ、前記ストロボを発光させる直前に前記主要被写体に合焦する位置に前記フォーカスレンズを移動させ、移動完了後、前記ストロボを発光させることを特徴とする撮影装置。
  4. 前記距離dを設定する手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
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