JP2010134176A - 撮影装置および撮影方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】夜間撮影においてシャッタチャンスを逃さずに確実に撮影を行なうことができる撮影装置、およびその撮影装置における撮影方法を提供する。
【解決手段】CPU110は、被写体が風景であるか、人物であるかの判別を行なうために顔検出部に被写体中の顔を検出させる(ステップ)。CPU110は、輝度がX(EV)未満の低輝度であって夜間撮影であると判定したときにはステップで夜景あるいは人物撮影のいずれであるかを特定することができないとしてフラッシュオフ撮影とフラッシュオン撮影との双方を連続して行なわせる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、フラッシュ発光を伴う撮影を行なう撮影装置およびその撮影装置における撮影方法に関する。
最近のデジタルカメラには顔検出手段が搭載されているものが多い(例えば特許文献1〜4参照)。これらの特許文献1〜4のデジタルカメラでは、顔検出手段で顔が検出されると、デジタルカメラ内の制御手段によって人物撮影であることが認識されて被写界輝度に応じて自動的にフラッシュが発光されたり、顔の位置に自動的にピントがあわせられたり、自己撮り撮影モードに移行する等して撮影が行なわれる。
これらの特許文献にあるようなデジタルカメラを使うと、デジタルカメラが自動的に人物撮影であるか、風景撮影であるかを認識して撮影条件を自動的に内部に設定するため、撮影に不慣れな人であっても簡単に撮影を行なうことができる。
ところで、撮影者が夜間撮影を行なうときには、大きく分けて、一緒に出かけた友人等を撮影する場合と夜景を撮影する場合との2通りがある。撮影者が夜間において友人等を撮影する場合には、人物を鮮明に撮影することを考慮してフラッシュ光を発光させて撮影を行なうことが多く、夜景を撮影する場合には星やネオンなどの灯りが点灯している状態を鮮明に撮影するということを考慮してフラッシュを強制オフ状態にして撮影を行なうことが多い。
しかし、撮影者の中には、フラッシュを強制オフするのを忘れてしまったり、強制オフを解除するのを忘れてしまったりする人がいて夜間撮影において折角のシャッタチャンスを逃してしまう人がいる。上記特許文献のように顔検出手段をデジタルカメラに搭載して顔検出手段に顔を検出させて顔の有無で撮影の対象が人物であるか風景であるかを撮影装置自体に判別させることができれば、撮影装置にフラッシュ光のオン・オフを適応的に制御させることができるが、夜間において上記顔検出手段に被写体中の顔を検出させるのは非常に難しい。
特開2003−92690号公報
特開2007−221312号公報
特開2005−156967号公報
特開2002−232779号公報
本発明は、上記事情に鑑み、不慣れな撮影者であっても、夜間撮影においてシャッタチャンスを逃さずに撮影者の欲しい画像を確実に得ることができる撮影装置、およびその撮影装置における撮影方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1の撮影装置は、撮影指示を受けて撮影を実行し被写体画像を表わす画像信号を得る撮影装置において、
顔を検出する顔検出手段と、
輝度を検出する輝度検出手段と、
フラッシュ光を発光するフラッシュ発光手段と、
上記顔検出手段に被写体中の顔を検出させるとともに上記輝度検出手段に被写界輝度を検出させ、被写体中に顔が検出されずかつ被写界が所定輝度未満の輝度であったときに、フラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方を連続して行なわさせる撮影制御手段とを備えたことを特徴とする。
顔を検出する顔検出手段と、
輝度を検出する輝度検出手段と、
フラッシュ光を発光するフラッシュ発光手段と、
上記顔検出手段に被写体中の顔を検出させるとともに上記輝度検出手段に被写界輝度を検出させ、被写体中に顔が検出されずかつ被写界が所定輝度未満の輝度であったときに、フラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方を連続して行なわさせる撮影制御手段とを備えたことを特徴とする。
上記本発明の撮影装置によれば、上記撮影制御手段の制御の下に、夜間撮影時のシャッタチャンスにおいてフラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方が連続して行なわれる。その結果、当該撮影装置では、夜間撮影において被写体が人物であるか夜景であるかの判別がつかないときにはフラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方の撮影が行なわれ、双方の撮影により2枚の画像が得られる。このため撮影者は、シャッタチャンスを逃すことなく、2枚の画像のうちのいずれか一方に自分の欲しい画像を得ることができる。
ここで、半押しと全押しとが区別された撮影ボタンを備え、
上記撮影制御手段は、上記撮影ボタンの半押しを受けて上記顔検出手段に被写体中の顔を検出させるとともに上記輝度検出手段に被写界輝度を検出させ、被写体中に顔が検出されずかつ被写界が所定輝度未満の輝度であったときに、上記撮影ボタンの全押しを受けてフラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方を連続して行なわさせることが好ましい。
上記撮影制御手段は、上記撮影ボタンの半押しを受けて上記顔検出手段に被写体中の顔を検出させるとともに上記輝度検出手段に被写界輝度を検出させ、被写体中に顔が検出されずかつ被写界が所定輝度未満の輝度であったときに、上記撮影ボタンの全押しを受けてフラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方を連続して行なわさせることが好ましい。
そうすると、半押し時に上記顔検出手段で顔が検出されず、かつ被写界輝度が所定輝度未満であるときには、夜景撮影と人物撮影との双方の可能性があるとして、上記撮影制御手段の制御の下にフラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方が連続して行なわれる。
上記構成であると、撮影ボタンの全押しによってフラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との2つの画像信号を得て、撮影後に撮影者にそれらの2枚のうちのいずれか一方の画像を選択させることが可能となる。
ここで、撮影後の選択を撮影者にではなく撮影装置に自動的に行なわせる構成に拡張することもできる。
その場合には、フラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方が連続して行なわれたことを受けて、上記顔検出手段に、フラッシュオン撮影により得られた第1の画像信号により表わされる第1の画像中の顔を検出させるとともに、上記輝度検出手段に該第1の画像中から検出された顔の輝度を検出させ、該第1の画像中の顔の有無および顔の輝度に応じてフラッシュオン撮影により得られた第1の画像信号およびフラッシュオフ撮影により得られた第2の画像信号のうちの少なくとも一方を選択して次の処理を実行させる画像選択手段をさらに備えた態様にすれば良い。
上記構成にすると、撮影後に上記顔検出手段に、フラッシュオン撮影により得られた第1の画像信号により表わされる第1の画像中に顔が存在するか否かを検出させ、さらに顔が存在する場合には輝度検出手段にその顔の明るさを検出させることで、撮影者がいずれの撮影が行ないたかったをこの撮影装置に自動的に判別させていずれか一方を自動的に選択させることができる。ただし、上記第1の画像信号が表わす画像中に上記顔検出手段で顔を検出することができない場合には、顔の明るさ等によっては人物撮影か、夜景撮影であるかを特定することができない場合も出てくる。その場合には撮影者が、双方の画像共欲しいという可能性があるとして双方の画像を共に記録させる構成にしておくと良い。
上記目的を達成する本発明の撮影方法は、顔を検出する顔検出手段と、輝度を検出する輝度検出手段と、フラッシュ光を発光するフラッシュ発光手段とを備え、撮影指示を受けて撮影を実行し被写体画像を表わす画像信号を得る撮影装置における撮影方法であって、
上記顔検出手段で被写体中の顔を検出するとともに上記輝度検出手段で被写界輝度を検出し、被写体中に顔が検出されずかつ被写界が所定輝度未満の輝度であったときに、フラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方を連続して行なうことを特徴とする。
上記顔検出手段で被写体中の顔を検出するとともに上記輝度検出手段で被写界輝度を検出し、被写体中に顔が検出されずかつ被写界が所定輝度未満の輝度であったときに、フラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方を連続して行なうことを特徴とする。
ここで、当該撮影装置が、半押しと全押しとが区別された撮影ボタンを備え、
上記撮影ボタンの半押しを受けて上記顔検出手段で被写体中の顔を検出するとともに上記輝度検出手段で被写界輝度を検出し、被写体中に顔が検出されずかつ被写界が所定輝度未満の輝度であったときに、上記撮影ボタンの全押しを受けてフラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方を連続して行なうことが好ましい。
上記撮影ボタンの半押しを受けて上記顔検出手段で被写体中の顔を検出するとともに上記輝度検出手段で被写界輝度を検出し、被写体中に顔が検出されずかつ被写界が所定輝度未満の輝度であったときに、上記撮影ボタンの全押しを受けてフラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方を連続して行なうことが好ましい。
また、フラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方が連続して行なわれたことを受けて、上記顔検出手段でフラッシュオン撮影により得られた第1の画像信号により表わされる第1の画像中の顔を検出するとともに上記輝度検出手段で該第1の画像中から検出された顔の輝度を検出し、該第1の画像中の顔の有無および顔の輝度に応じて、フラッシュオン撮影により得られた第1の画像信号およびフラッシュオフ撮影により得られた第2の画像信号のうちの少なくとも一方を選択して次の処理を実行することが好ましい。
以上説明した様に、不慣れな撮影者であっても、夜間撮影においてシャッタチャンスを逃さずに撮影者の欲しい画像を確実に得ることができる撮影装置、およびその撮影装置における撮影方法が実現する。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態である撮影装置1を示す図である。
図1には、撮影装置1を斜め上方から見た斜視図が示されている。
図1に示す撮影装置1の正面中央にはレンズ鏡胴10が備えられており、そのレンズ鏡胴10内には、撮影レンズを有する光学ユニット100が内蔵されている。この光学ユニット100が備える撮影レンズにより被写体が捉えられる。
また、そのレンズ鏡胴10の右斜め上方にはフラッシュ光を発光する発光窓WDが備えられており、被写界輝度が低輝度である場合にはその発光窓11からフラッシュ光が発光されて撮影が行なわれる。
さらに、撮影装置1の上部には、撮影ボタン11と撮影モードダイヤル12と電源スイッチ13が備えられており、撮影モードダイヤル12が撮影モードにセットされた状態で電源スイッチ13がオン側に操作されると、撮影ボタン11の操作に応じて撮影が行なわれるようになる。
図2は、図1の撮影装置1の内部の構成を示すブロック図である。
図2に示すCPU110によってこの撮影装置1の動作は統括的に制御される。そのCPU110にはバスBUSとメモリI/F111を介してROM112が接続されており、CPU110はROM112内のプログラムの手順にしたがってこの撮影装置1の動作を制御する。
またROM112の他に、メモリI/F111を介してはRAM113も接続されており、CPU110がROM112内のプログラムの手順にしたがって撮影装置1の動作を制御する処理を実行する際には、このRAM113にROM112内に予め記録されていた情報や定数などを読み出して処理を実行したり、さらには画像信号を記憶したりする。
ここで図2を参照して図1の撮影装置の内部構成と各部の処理を説明する。
ここで図2を参照して図1の撮影装置の内部構成と各部の処理を説明する。
図2の一番左側に示す光学ユニット100には、上記した様に撮影レンズが備えられており、その撮影レンズで後段の撮像素子(この例ではCCD固体撮像素子が用いられているので以降CCDという)120に被写体を結像させる。
その光学ユニット100内の撮影レンズの中には、ピント調整用のレンズが備えられており、そのピント調整用のレンズがモータ駆動部114の駆動によって光軸上を移動して図1の撮影装置の向きが変えられる度に合焦位置に配置される構成になっている。このモータ駆動部114は、CPU110にバスBUSを介して接続されており、CPU110からの指示にしたがって動作する。また本実施形態ではこのモータ駆動部114によっては光学ユニット100内の絞り等も駆動される構成になっている。
また、その光学ユニット100内の撮影レンズで被写体光が結像されるCCD120には電子シャッタを設定するためのタイミングジェネレータ115が接続され、さらにそのタイミングジェネレータ115にはバスBUSを介してCPU110が接続されている。このためこのタイミングジェネレータ115も上記モータ駆動部114と同様に、CPU110からの指示にしたがって動作する。
電源が投入された後においてはCPU110が、モータ駆動部114に光学ユニット内の機構を制御させてピント調整用のレンズの位置や絞りの径を調整させ、さらにタイミングジェネレータ115にCCD120を制御させ、例えばタイミングジェネレータ115に1/60秒ごとのタイミング信号をCCD120に供給させることで、CCD120で生成された画像信号をアナログ信号処理部121へと1/60秒ごとに出力させる。
このアナログ信号処理部121では、ノイズの低減処理等が行われ、次段のADC(Analogue to digital Converter)122へと供給される。このADC122でアナログの画像信号からデジタルの画像信号への変換が行われて、次段のデジタル信号処理部123へと供給される。
このアナログ信号処理部121では、ノイズの低減処理等が行われ、次段のADC(Analogue to digital Converter)122へと供給される。このADC122でアナログの画像信号からデジタルの画像信号への変換が行われて、次段のデジタル信号処理部123へと供給される。
このデジタル信号処理部123では、表示に適した画像信号に変換された後バスBUSに導かれる。
ここまで説明してきた光学ユニット100、CCD120、アナログ信号処理部121、ADC122、デジタル信号処理部123、さらにモータ駆動部114、タイミングジェネレータ115といった各構成部材は、撮像ユニットIUという1つのユニットで構成されている。
このため、CPU110からこの撮像ユニットIUにバスBUSを経由して適切なプログラムがセットされると、ピントおよび露出調整が自動的に行なわれる。つまり、本実施形態では、撮像ユニットIU内にCPU110によりセットされたプログラムに基づいて動作するプログラムシャッタ等が配備されていて、CPU110によりプログラムがセットされると撮影が自動的に行なわれる構成になっている。なお、以降においては、上記ROM112内のプログラムの他に、CCD120の電子シャッタのシャッタ速度と、光学ユニット100内の絞りの絞り径、およびピント調整用のレンズの合焦位置が組み合わされたプログラムが撮像ユニットにセットされることをプログラムがセットされるという風に説明することがある。
こうして、撮像ユニットIUで生成された画像信号はバスBUSに導かれ、バスBUSに導かれた画像信号は一旦RAM113に供給されて記憶される。その後、不図示の画像表示部に供給され、画像信号に基づく画像がその画像表示部が備える表示画面に表示される。このRAM113の画像信号は、タイミングジェネレータ115からCCD120に供給されているタイミング信号(1/60秒)ごとに書き換えられ表示画面上には動画となった被写体が表示される。
また、表示画面上に被写体の表示が行なわれているときには、CPU110がRAM113内の画像信号を使ってピントおよび露出を検知してバスBUSを経由して撮像ユニットIUに合焦位置とシャッタ速度と絞り径とを組み合わせたプログラムをセットし続けるので、表示画面上にはピントと露出のあった画像が常に表示される。
また、図1の撮影装置1の内部には、図1の発光窓WDからフラッシュ光を発光するフラッシュ151が備えられており、CPU110からの指示にしたがってフラッシュ光を発光することができる様に構成されている。フラッシュ151の前段には充電部150が配備され、このフラッシュ151内のメインコンデンサの電荷が足りないときには充電部150で充電が行なわれてから撮影に必要な光量のフラッシュ光が発光される。
また、撮影により得られた画像信号を記録するためのメモリカード132とそのメモリカード132に画像信号を記録するための外部メモリI/F131が備えられている。CPU110がメモリカード132に画像信号を記録するときには、画像信号のデータ量が多過ぎるとメモリカード132がすぐに満杯になってしまうので、画像信号のデータ量を圧縮するための圧縮伸張回路130も設けられている。
さらに本実施形態の撮影装置1には、顔検出部140が備えられており、この顔検出部140で被写体中の顔の有無が検出されたことを受けてCPU110は今回の撮影が人物撮影であるか風景撮影であるかを識別することができるようにしてある。詳細は後述するが、本実施形態では、夜間撮影においては、顔検出部140が顔を検出し難いということを踏まえて、撮影後の画像信号に基づく画像中に顔があるかどうかの検出を顔検出部140に行なわせてもいる。このような構成にすると、撮影者がわざわざ画像を選択しなくても撮影装置で画像の選択が自動的に行なわれるようになる。
このような構成を持つ撮影装置1が備える不図示の表示画面上の画像を見ながらユーザによって撮影ボタン11が半押しされると、CPU110は、バスBUSを経由してRAM113に導かれている半押し時の画像信号を使って正確な露出およびピント調整を開始する。この例では、CPU110が本発明にいう輝度検出手段の一例を構成する。
ここからはCPU110が実行する、本願発明の特徴を示す夜景撮影時の処理を説明する。
ここからはCPU110が実行する、本願発明の特徴を示す夜景撮影時の処理を説明する。
まず、CPU110は、まず半押し時の被写体中に人物がいるかどうかを顔検出部140に顔の有無を検出させることにより判定する。ここで、顔が検出されず、さらに輝度検出手段の一例を構成するCPU110が、夜間であって被写界輝度が低輝度であると判定すると、充電部150の充電状態を確認し、満充電であれば撮影ボタン11の全押しを待ち受け、充電が足りなければ充電部150にメインコンデンサが満充電になるまで充電させ満充電になった後に撮影ボタン11の全押しを待ち受ける。このときにはCPU110がRAM113内の画像信号を使って検出した画像の輝度を基に算出した露出値(絞りとシャッタ速度の組み合わせ)と合焦位置を組み合わせたプログラムを、バスBUSを経由して撮像ユニットIUにセットして撮像ユニットIUに撮影準備を整えさせる。撮像ユニットIUでは、セットされたプログラムにしたがってモータ駆動部114にフォーカスレンズを駆動させてそのフォーカスレンズを合焦位置に配置させたり、絞りの径を調整させたりし、さらにタイミングジェネレータ115に電子シャッタをセットさせたりする。
ここでは、本発明にいう輝度検出手段の一例を構成するCPU110が、被写界輝度が低輝度であることから、今回の撮影が夜間の撮影であって、夜景撮影か、人物撮影かのいずれかであるとしてフラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影を2回連続して行なわせるためのプログラムを撮像ユニットIUにセットする。
ここでは、本発明にいう輝度検出手段の一例を構成するCPU110が、被写界輝度が低輝度であることから、今回の撮影が夜間の撮影であって、夜景撮影か、人物撮影かのいずれかであるとしてフラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影を2回連続して行なわせるためのプログラムを撮像ユニットIUにセットする。
そして撮影ボタン11が全押しされると、CPU110はその全押しを受けて撮像ユニットUIに2回連続して撮影を行なわせ、2回のうちの一回目の撮影についてはフラッシュ151にフラッシュ光の発光を行なわせる。
こうして、連続してフラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影とが続けて行なわれて双方の画像信号が一旦RAM113に記憶される。
こうして、RAM113に2つの画像信号が記憶されると、例えば表示画面上にフラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方の画像信号に基づく画像を表示させて、撮影者にどちらの画像が必要であるかを選択させることができる。
つまり、図1、図2の撮影装置1では、撮影装置1が、撮影の対象が人物であるか、風景であるかを判別することができない場合において2回連続して撮影が実施され、シャッタチャンスに、フラッシュオン撮影による画像とフラッシュオフ撮影による画像との2つの画像が得られる。このため2つの画像のうちのいずれかに撮影者の欲しい画像が確実に得られる。
以上説明した様に、夜間撮影においてシャッタチャンスを逃さずに撮影者の欲しい画像を得ることができる撮影装置が実現する。
ここで、本実施形態の撮影装置1では、さらに、撮影が行なわれた後の画像を使って、CPU110が、撮影者の欲しい画像が夜景であったか、人物であったかの判別を行なって2つの画像信号のうちのいずれか一方を選択して他方を消去するという選択処理を実行するので、その処理を説明する。
CPU110は、撮影後に、RAM113に記憶されている2枚の画像信号のうちのフラッシュオン撮影により得られた画像を読み出して、顔検出部140に顔の有無を検出させる。ここで顔が有ると判定されると、CPU110は画像信号を使って顔の輝度を検出してその顔の輝度がどの程度であるかを検知する。
そしてCPU110は、画像信号が表わす画像中に顔が有ってその顔が所定の輝度例えばX(EV)以上であると判定すると、今回の撮影が人物撮影であると判定してフラッシュオン撮影により得られた画像信号をRAM113から読み出して外部メモリI/F131を介してメモリカード132に記録する。なおEVは輝度を示す単位である。
また、画像信号が表わす画像中に顔が有ってその顔が所定の輝度(X(EV))未満であってその所定の輝度よりも輝度値が低い所定の第2の輝度(Y(EV))以上であると判定したときには、人物撮影の可能性もあり、風景撮影の可能性もあるとして、フラッシュオン撮影により得られた画像信号と、フラッシュオフ撮影により得られた画像信号との双方をRAM113から読み出して外部メモリI/F131を介してメモリカード132に記録する。
また、画像信号が表わす画像中に顔が有ってその顔が所定の第2の輝度値未満であると判定したときには、風景つまり夜景撮影であるとしてフラッシュオフ撮影の画像信号をRAM113から読み出して外部メモリI/F131を介してメモリカード132に記録する。
このような構成にすると、撮影装置1自体が2つの画像信号の中から一方を選択して必要な方の画像信号をメモリカードに記録することができる。
なお、この例では、画像信号をメモリカード132に記録する例を掲げたが、撮影装置の内部に、例えば通信装置を搭載しておいて、CPU110が選択した画像を通信の相手先に送信することができる構成にしても良く、またプリンタをこの撮影装置に接続しておいて、そのプリンタにCPU110が選択した画像を出力させてプリントさせる構成にしても良い。
最後に、本実施形態のCPU110が実行する撮影処理を、撮影処理の手順にしたがって分かり易く説明する。
図3は、CPU110が実行する撮影処理の処理手順を示すフローチャートであり、図4は図3のステップS323の処理の詳細を示すフローチャートである。
CPU110は撮影ボタン11が半押しされたことを受けて図3の処理を開始する。
なお、図3のフロー中の符号S1は撮影ボタン11の半押し状態を示し、符号S2は撮影ボタン11の全押し状態を示す。
撮影ボタン11が半押しされたことを受けてCPU110は、ステップS301でRAM113内の画像信号が表わす画像中に顔があるかどうかを顔検出部140に検出させる。このステップS301で顔が検出されるとYes側へ進み、顔が検出されないとNo側へ進む。
まず、顔が検出されてYes側に進んだ場合を説明する。
ステップS301で顔が検出されYes側へ進むと、ステップS302で被写界輝度を検出し、被写界輝度がX(EV)以上あると判定すると、Yes側へ進んでステップS303で人物撮影であると認識し、次のステップS304で人物撮影に適切なプログラムを選択して撮像ユニットIUにプログラムをセットする。
ステップS305で撮影ボタン11が全押しされると、CPU110は、ステップS306で、撮像ユニットIUに、セットされたプログラムに応じた露出とピントでフラッシュオフ撮影を行なわせる。そしてCPU110は、ステップS307で撮像ユニットIUに生成させた画像信号をメモリカード132に記録してこのフローの処理を終了する。
また、ステップS302で被写界輝度がX(EV)未満あると判定するとNo側へ進んで人物と夜景の撮影であるとして次のステップS309で人物と夜景との双方を撮影するのに適切なプログラムの選択を行なって撮像ユニットIUにそのプログラムをセットする。
ステップS310で撮影ボタン11が全押しされると、ステップS311でCPU110はプログラムに応じたピントと露出でフラッシュ151にフラッシュ光を発光させて撮像ユニットIUに撮影を行なわせる。そしてステップS312で撮像ユニットIUに生成させた画像信号をメモリカード132に記録してこのフローの処理を終了する。つまり、このステップS309からS311までの処理では、スローシャッタでフラッシュ光が発光されるという、いわゆるスローシンクロ撮影が行なわれる。
一方、ステップS301で、CPU110が顔検出部140で顔が検出されないという検出結果を受けたときにはNo側へ進んでステップS313で輝度検出を実行する。このステップS313の輝度検出で輝度がX(EV)以上であると判定したときにはステップS314へ進んで風景撮影であるとしてステップS315で風景撮影に適切なプログラムを選択して撮像ユニットIUにそのプログラムをセットする。
次のステップS316で撮影ボタン11が全押しされると、ステップS317でCPU110は、プログラムに応じた露出とピントで撮像ユニットIUにフラッシュオフ撮影を行なわせる。そしてステップS318で撮像ユニットIUに生成させたフラッシュオフ撮影の画像信号をメモリカード132に記録してこのフローの処理を終了する。
また、ステップS313で被写界輝度がX(EV)未満であると判定すると、No側へ進んでステップS319で夜景撮影であると認識して、次のステップS320で夜景撮影に適切なプログラムの選択を行なって撮像ユニットにそのプログラムをセットする。
ステップS321で撮影ボタン11が全押しされると、ステップS322でCPU110は、まずフラッシュオフ撮影を行なわせ、続けてフラッシュオン撮影を行なわせる。そしてステップS323で撮像ユニットIUに生成させた2つの画像信号のうちのいずれを選択するのが適切であるかの処理を実行する。ステップS324へ進んでステップS323の画像選択ステップで選択された画像信号をメモリカード132に記録してこのフローの処理を終了する。
ここで、ステップS322の画像選択の処理の詳細を、図4を参照して説明する。このCPUが実行するステップS322の処理が本発明にいう画像選択手段の一例を構成する。
ステップS3231で、まず、RAM113に記憶された2つの画像信号を読み出して顔検出部140に顔の検出を行なわせる。このステップS3231で顔がないと判定すると、なし側へ進んで今回の撮影が夜景撮影であるとしてステップS3232でRAM113内のフラッシュオン撮影で得られた画像信号を消去してフラッシュオフ撮影で得られた画像信号を読み出す。そしてステップS324に戻ってメモリカード132にフラッシュオフ撮影で得られた画像信号を記録してこのフローの処理を終了する。
ステップS3231で顔があると検出されると、CPU110は、ステップS3231のあり側へ進んでステップS3233で顔検出部140に顔の向きを検出させる。このステップS3233で顔の向きが正面±X度以上であるという検出結果を受けたときには、CPU110は風景撮影であると認識してステップS3233のX度以上側へ進んでステップS3232でRAM113内のフラッシュオン撮影で得られた画像信号を消去してフラッシュオフ撮影で得られた画像信号を読み出す。
そしてステップS324に戻ってメモリカード132にフラッシュオフ撮影で得られた画像信号を記録してこのフローの処理を終了する。
またステップS3233で顔の向きが正面±X度未満であるという検出結果を受けたときには、CPU110は人物撮影である可能性が高いとしてステップS3234へ進んでステップS3234で顔の明るさを検出する。ステップS3234で顔の明るさがX(EV)以上であると判定するとYes側へ進んで人物撮影であるとしてRAM113内のフラッシュオフ撮影により得られた画像信号を消去してフラッシュオン撮影により得られた画像信号をメモリカード132に記録する。
ステップS3234で、顔の明るさがX(EV)未満であると判定したときには、No側へ進んでステップS3236でY(EV)以上であるかどうかを判定する。このステップS3236でY(EV)以上であると判定したときには、人物撮影と夜景撮影との双方の可能性があると認識して、ステップS3237で、フラッシュオン撮影で得られた画像信号とフラッシュオフ撮影で得られた画像信号との双方をRAM113から読み出す。そしてステップS324に戻ってステップS324でフラッシュオン撮影により得られた画像信号とフラッシュオフ撮影で得られた画像信号との双方をメモリカード132に記録して図3のフローの処理を終了する。
この図3、図4の処理をCPU110によって実行されると、撮影に不慣れな撮影者が特に何もしなくても、撮影シーン(風景か、人物か)が自動的に識別されてフラッシュのオン・オフが制御され適切な夜間撮影が行なわれる。このCPU110が実行する、図3と図4の処理が本発明にいう撮影方法の一例を構成する。
以上説明した様に、夜間撮影においてシャッタチャンスを逃さずに確実に撮影を行なうことができる撮影装置、およびその撮影装置における撮影方法が実現する。
1 撮影装置
110 CPU
111 メモリI/F
112 ROM
113 RAM
IU 撮像ユニット
100 光学ユニット
114 モータ駆動部
115 タイミングジェネレータ
120 CCD
121 アナログ信号処理部
122 ADC
123 デジタル信号処理部
110 CPU
111 メモリI/F
112 ROM
113 RAM
IU 撮像ユニット
100 光学ユニット
114 モータ駆動部
115 タイミングジェネレータ
120 CCD
121 アナログ信号処理部
122 ADC
123 デジタル信号処理部
Claims (6)
- 撮影指示を受けて撮影を実行し被写体画像を表わす画像信号を得る撮影装置において、
顔を検出する顔検出手段と、
輝度を検出する輝度検出手段と、
フラッシュ光を発光するフラッシュ発光手段と、
前記顔検出手段に被写体中の顔を検出させるとともに前記輝度検出手段に被写界輝度を検出させ、被写体中に顔が検出されずかつ被写界が所定輝度未満の輝度であったときに、フラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方を連続して行なわさせる撮影制御手段とを備えたことを特徴とする撮影装置。 - 半押しと全押しとが区別された撮影ボタンを備え、
前記撮影制御手段は、前記撮影ボタンの半押しを受けて前記顔検出手段に被写体中の顔を検出させるとともに前記輝度検出手段に被写界輝度を検出させ、被写体中に顔が検出されずかつ被写界が所定輝度未満の輝度であったときに、前記撮影ボタンの全押しを受けてフラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方を連続して行なわさせることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。 - フラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方が連続して行なわれたことを受けて、前記顔検出手段に、フラッシュオン撮影により得られた第1の画像信号により表わされる第1の画像中の顔を検出させるとともに、前記輝度検出手段に該第1の画像中から検出された顔の輝度を検出させ、該第1の画像中の顔の有無および顔の輝度に応じてフラッシュオン撮影により得られた第1の画像信号およびフラッシュオフ撮影により得られた第2の画像信号のうちの少なくとも一方を選択して次の処理を実行させる画像選択手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の撮影装置。
- 顔を検出する顔検出手段と、輝度を検出する輝度検出手段と、フラッシュ光を発光するフラッシュ発光手段とを備え、撮影指示を受けて撮影を実行し被写体画像を表わす画像信号を得る撮影装置における撮影方法であって、
前記顔検出手段で被写体中の顔を検出するとともに前記輝度検出手段で被写界輝度を検出し、被写体中に顔が検出されずかつ被写界が所定輝度未満の輝度であったときに、フラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方を連続して行なうことを特徴とする撮影方法。 - 当該撮影装置が、半押しと全押しとが区別された撮影ボタンを備え、
前記撮影ボタンの半押しを受けて前記顔検出手段で被写体中の顔を検出するとともに前記輝度検出手段で被写界輝度を検出し、被写体中に顔が検出されずかつ被写界が所定輝度未満の輝度であったときに、前記撮影ボタンの全押しを受けてフラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方を連続して行なうことを特徴とする請求項4記載の撮影方法。 - フラッシュオン撮影とフラッシュオフ撮影との双方が連続して行なわれたことを受けて、前記顔検出手段でフラッシュオン撮影により得られた第1の画像信号により表わされる第1の画像中の顔を検出するとともに前記輝度検出手段で該第1の画像中から検出された顔の輝度を検出し、該第1の画像中の顔の有無および顔の輝度に応じて、フラッシュオン撮影により得られた第1の画像信号およびフラッシュオフ撮影により得られた第2の画像信号のうちの少なくとも一方を選択して次の処理を実行することを特徴とする請求項4又は5記載の撮影方法。
Priority Applications (1)
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JP2008309761A JP2010134176A (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | 撮影装置および撮影方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008309761A Abandoned JP2010134176A (ja) | 2008-12-04 | 2008-12-04 | 撮影装置および撮影方法 |
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