JP5305684B2 - コンクリート構造体の孔形成方法及びこれに使用される器具 - Google Patents

コンクリート構造体の孔形成方法及びこれに使用される器具 Download PDF

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Description

本発明は、梁等のコンクリート構造体に孔を形成する方法、及びこれに使用される器具に関する。
一般に、基礎に代表されるコンクリート構造体に配管を通す場合、コンクリート構造体に配管用の貫通孔が予め形成される。この貫通孔の形成には紙製のボイド管が用いられている。そして、コンクリート打設前、かかるボイド管が貫通孔の設置箇所に配設される。
しかしながら、このように紙製のボイド管を用いて貫通孔を形成する場合、現場において所望の長さにボイド管を切断して成形したり、コンクリート構造体の形成後には破断させて廃棄したりしていた。このため、切断という事前作業、及び破断という事後作業という現場で必要となる作業が面倒であった。また、使用のたびにボイド管を破断させてしまうため再利用ができず、現場でのゴミが増えてしまうという問題がある。
そこで、このような問題を解決するため、従来、再利用可能とした貫通穴形成用型枠材が提案されている(特許文献1参照)。この従来技術では、筒体を軸方向に切開してその切開部分を重合させるとともに、筒体の内側にはクランク機構を用いて筒体を縮径させる縮径手段が設けられている。そして、縮径手段を構成する縮径レバーを軸方向に引っ張る又は押し込むことにより、筒体が縮径するのと同時に型枠材を取り出すようになっている。この場合、型枠材の取り出し時にそれが破壊されるわけではないため、その型枠材を再利用することができる。
特開2004−244979号公報
しかしながら、上記従来技術の型枠材では、切開部分を重合させるために筒体をいったん縮径させており、型枠材の取り出し時にはその縮径状態からさらに筒体を縮径させることになる。このように二段階の縮径が必要なため、その型枠材の取り出し時に縮径レバーを軸方向へ引っ張る又は押し込む操作は困難を極める。
そこで、薄肉に形成された筒体を用いれば縮径レバーにかける力を軽減させることが可能となる。しかしながら、そのような薄肉の筒体では、コンクリート打設時に当該コンクリートから受ける圧力によって筒体が変形するという別の問題が生じてしまう。
また、上記特許文献1には、筒体の縮径を容易にするため、筒体内に設けられた形状記憶バネをヘヤドライヤで加熱して縮径力を発生させることも開示されている。しかしながら、この場合、ヘヤドライヤに電源を供給するための仮設電源を現場に設置する必要が生じ、型枠材の使用条件が限定されてしまう。
このため、上記型枠材を利用した貫通孔形成方法は、型枠材の再利用が可能であるとしても、実用的ではない。
しかも、クランク機構を利用した縮径手段が筒体と一体的に設けられているため、装置が大げさであるし、筒体又は縮径手段のいずれかがいったん破損してしまうと型枠材全体を交換しなければならず、再利用によって得られる経済効果も不十分である。
そして、このような問題点はコンクリート構造体に貫通孔以外の孔(例えば、アンカーホール等)を形成する場合にも同様に存在する。
そこで、本発明は、十分な経済効果が得られる形で筒体の再利用が可能でありながら、実用的で、しかも、使用する器具も簡単なもので足りる孔形成方法を提供すること、及びこの方法に使用するのに好適な器具の提供を主たる目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、第1の発明では、コンクリートが流し込まれる型枠を設置するとともにその型枠内に筒体を設置し、その型枠内にコンクリートを流し込んでコンクリートの乾燥後に筒体を除去することにより、コンクリート構造体に孔を形成するコンクリート構造体の孔形成方法であって、前記筒体として軸線方向に切開した弾性変形可能な筒体を用い、当該筒体の弾性力に抗して径を拡張させた状態とし、その拡張筒体を前記型枠内に配置し、前記筒体の除去の際には、前記拡張筒体の拡張状態から拡張前の状態へ前記弾性力によって復元させるようにした。
この第1の発明によれば、コンクリートを打設して乾燥させた後、筒体を拡張状態から拡張前の状態へ復元させることにより、筒体の外周面はコンクリート構造体から自然に離れる。このため、筒体を破壊することなく除去してそれを再利用することができる。この場合、筒体を拡張させた状態を維持する器具が必要となるが、その器具と筒体とは別体であるため、そのいずれかが破損してもその破損したものだけを交換すればよい。このため、抜き取り用の構成が筒体に一体化されたため破損時には全交換が必要なものと比べ、再利用によって得られる経済効果は大きい。
また、従来技術のように筒体を二段階に縮径させるのではなく、いったん拡張させた筒体を拡張前の状態へ復元させて筒体を除去可能な状態としている。このように筒体の復元力を用いているため筒体の取り外しが容易であり、実用的でもある。
加えて、筒体の径を拡張させるにはその筒体内に器具を押し込むなどの方法が考えられるし、筒体の径拡張状態を維持するにはその拡張により生じた切開部の間隙に器具を介在させるなどの方法が考えられる。そこで使用される器具は、クランク機構のような複雑な構成ではなく、簡単な器具で足りる。
したがって、この第1の発明の方法によれば、十分な経済効果が得られる形で筒体の再利用が可能でありながら、実用的で、しかも、使用する器具も簡単なもので足りるという効果が得られる。
第2の発明では、前記拡張により生じた切開部の間隙を、少なくともコンクリート打設前に埋めるようにした。
この第2の発明によれば、切開部の間隙が埋められた状態でコンクリートが打設されるため、筒体内にコンクリートが漏れて入り込んだり、そのコンクリートの漏れによって孔の周囲に空洞ができたりすることを防ぐことができる。その結果、コンクリート構造体を好適な仕上がり状態とすることができる。
第3の発明では、前記筒体として樹脂管を用いている。
この第3の発明によれば、既存のもので比較的容易に手に入れられる樹脂管が筒体として用いられることになる。これにより、筒体を安価に調達することができる。また、樹脂管は型枠内に流し込まれたコンクリートに対する耐圧性、拡張状態から拡張前の状態に復元させる復元力といった性能において好適な材料である。しかも、現場で調達が可能であって加工も容易であるし、この場合、現場で発生するゴミの削減に寄与できる。
第4の発明では、樹脂管からなる筒体に対し着脱自在に設けられる筒体用器具であって、前記筒体は、コンクリートが流し込まれる型枠内に設置されてコンクリート構造体に孔を形成するものであるとともに、軸線方向に切開した切開部をゆうするものであり、前記筒体の切開部に入り込んで当該筒体の径が拡張した状態を維持させつつ、その拡張によって生じた前記切開部の間隙を塞ぐ閉塞部を備えた。
この第4の発明によれば、閉塞部が切開部に入り込むように筒体用器具を筒体に取り付ると、その閉塞部によって筒体はその径が拡張した状態に維持されるとともに、拡張によって生じた切開部の間隙が閉塞される。このような状態の筒体を型枠内に設置してコンクリートを打設すれば、コンクリートの乾燥後に筒体から筒体用器具を取り外すことにより、筒体を拡張前の状態へ復元させることができる。このため、上記第2の発明の孔形成方法に使用される好適な器具となる。
第5の発明では、前記閉塞部には、前記筒体の内周面のうち前記切開部と反対部分に当接して該閉塞部を内側から支持する支持部を備えた。
この第5の発明によれば、筒体用器具が筒体に取り付けられた状態では、閉塞部が支持部により筒体の内側から支持されるため、筒体の切開部に入り込んだ状態の閉塞部が、外力の作用によって筒体の内側へ抜け落ちてしまうことを防止できる。特に、コンクリートの打設時には、閉塞部は型枠内に流し込まれたコンクリートによる圧力を受けるため、このような内側への抜け防止が図れることのメリットは大きい。
なお、前記支持部は少なくとも前記閉塞部の挿入先端部に設けられていることが好ましい。筒体に筒体用器具を取り付ける場合、軸線方向に延びる切開部の一端側から該切開部の間隙を広げて閉塞部が挿入されることになる。この場合、少なくとも支持部が挿入先端部に設けられていると、挿入当初に支持部が筒体の内周面と当接することになるため、先端側が支持部によって支持されながら閉塞部を間隙に挿入することが可能となり、その挿入作業を容易に行うことができる。
第6の発明では、前記閉塞部の幅方向両側で前記筒体の内周面と当接する当接面を備えた。
この第6の発明によれば、筒体用器具が筒体に取り付けられた状態では、閉塞部の幅方向両側で当接面が筒体の内周面と当接するため、切開部に入り込んだ状態の閉塞部が筒体の外側への抜けてしまうことを防止できる。
第7の発明では、前記閉塞部の延びる方向の少なくとも一端部に、前記筒体の開口部を閉塞する蓋部を備えた。
この第7の発明によれば、蓋部を備えたことより、筒体用器具が取り付けられた筒体を型枠内に設置した場合、筒体内にコンクリートが入り込むことを防止できる。
なお、上記筒体用器具には、前記筒体からの引き抜き用器具を引っ掛ける引っ掛け部が設けられることが好ましい。これにより、引き抜き用器具を用いて筒体用器具を筒体から引き抜くことが可能となり、その引き抜き作業を容易に行うことができる。
第8の発明では、弾性変形可能な筒体に対し着脱自在に設けられ、該筒体に設けられることにより当該筒体の径を拡張する径拡張用器具であって、前記筒体は、コンクリートが流し込まれる型枠内に設置されてコンクリート構造体に孔を形成するものであるとともに、軸線方向に切開した切開部を有するものであり、前記筒体内に挿入される挿入部を備え、該挿入部は前記筒体の内径よりも大きい幅を有している。なお、ここでいう幅とは、挿入方向と直交する幅を意味する。
この第8の発明によれば、軸線方向に切開した切開部を有することにより弾性変形可能となった筒体内に挿入部を挿入すると、該挿入部は筒体の内径よりも大きい幅を有するため、筒体の径が拡張される。その挿入状態を維持すれば拡張状態も維持されるため、径の拡張によって生じた切開部の間隙に閉塞部を設けてその拡張状態を維持させる場合に、その閉塞部の設置作業を容易に行うことができる。このため、上記第1の発明の孔形成方法に使用される好適な器具となる。
第9の発明では、前記挿入部の挿入先端部に挿入ガイド部が形成されて、該挿入部の挿入先端は前記筒体の内径よりも小さい幅を有する。
この第9の発明によれば、挿入先端部に筒体の内径よりも小さい幅を有する挿入ガイド部が形成されていることにより、挿入部を筒体内へ挿入させる作業を行い易くすることができる。
第10の発明では、前記挿入部には、該挿入部が挿入された状態で前記筒体内に別途挿入される挿入部材の挿入を許容する切欠き部が形成されている。なお、この切欠き部とは挿入部を切り欠くことによって形成された部分を意味するのでなく、あたかも切り欠いたような形状をなす部分であることを意味している。
この第10の発明によれば、切欠き部が形成されていることにより、挿入部が挿入された状態で筒体内に別途挿入される挿入部材(例えば、筒体の内面に当接する支持部を備えた前記筒体用器具)を挿入部に干渉させることなく挿入できる。
なお、上記径拡張用器具には、引き抜き用の把手部が設けられていることが好ましい。これにより、筒体内に挿入された状態から挿入部を容易に引き抜くことができる。
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施の形態は、建物の梁をコンクリート構造体の例としている。ここで、梁とは地中梁、地上部の梁のほか、基礎の立ち上がり部を含むものを意味している。最初に、梁に貫通孔を形成する貫通孔形成方法について、その大まかな手順の流れを図1に基づいて説明する。なお、図1は、梁に貫通孔を形成する工程を示すフローチャートである。
図1に示されているように、この貫通孔形成方法は大きく4つの工程からなる。これら一連の工程はすべて現場で行われる。第1の工程S11は、拡張筒体形成工程である。この拡張筒体形成工程では、径が拡張された状態にある拡張筒体10を形成する。
続く第2の工程S12は、型枠内設置工程である。この型枠内設置工程では、拡張筒体形成工程で形成された拡張筒体10を、梁型枠W内に設置する。
続く第3の工程S13は、コンクリート打設工程である。このコンクリート打設工程では、拡張筒体10が設置された状態にある梁型枠W内にコンクリートCを流し込む。その後、コンクリートCが乾燥すれば、梁型枠Wを除去する。これにより、建物の梁Kが設置されることになる。
最終の第4の工程S14は、筒体除去工程である。この筒体除去工程では、径が拡張された状態の拡張筒体10を拡張前の状態へ弾性力によって復元させる。すると、その時の復元力によって筒体11は縮径し、それによって筒体11の外周面が梁Kから自然に離れる。このため、かかる状態の筒体11を除去すれば、梁Kに貫通孔61が形成される。この場合、除去された筒体11は再利用される。
次に、上記各工程の詳細を順に説明する。
<拡張筒体形成工程(第1の工程S11)>
この拡張筒体形成工程では、筒体11、筒体用器具21及び径拡張用器具31が用いられ、筒体11及び筒体用器具21によって拡張筒体10が形成されるようになっている。
そこで、工程の詳細を説明する前に、この工程で用いられる筒体11及び両器具21,31の構成を図2乃至図4に基づいて説明する。なお、図2乃至図4はそれぞれ筒体、筒体用器具、径拡張用器具を示す斜視図である。
図2(a)に示されているように、筒体11は円筒状に形成され、軸線方向の両端部には開口部12が設けられている。筒体11はその軸線方向の長さL1は梁Kの厚さと同じ長さを有する。また、筒体11は、硬質の合成樹脂により形成されており、その中でも塩化ビニル樹脂によって形成されていることが好ましい。この場合、設備用配管として一般的に用いられるものを切断して調達することが可能となるからである。なお、筒体11を形成する材料は合成樹脂に限定されるものではなく、金属、紙製ボイド管等の他の材料で形成してもよい。この筒体11は、軸線方向に沿って切開されて、一筋の切開部13が形成されている。このため、筒体11は弾性変形可能となっており、図2(b)に示されているように、その弾性力に抗した力を加えれば径が拡張される。この場合、切開部13の縁部間には間隙14が形成される。
図3に示されているように、筒体用器具21は閉塞部22、内周当接部23及び支持部25を備えている。これら閉塞部22、内周当接部23及び支持部25は、硬質の合成樹脂、金属等適宜の材料によって形成されている。
閉塞部22は、長尺状をなす板材を短手方向に湾曲させた形状を有し、筒体11の軸線方向の長さL1と同じとなる長手方向の長さL2を有している。また、閉塞部22は筒体11の肉厚D1と同じ板厚D2を有している。
閉塞部22の凹面側(図の下側)には内周当接部23が取り付けられている。内周当接部23は、閉塞部22と同様に、長尺状をなす板材が短手方向に湾曲させた形状を有し、筒体11の軸線方向の長さL1と同じとなる長手方向の長さL2を有している。そして、内周当接部23はその凸面側(図の上側)の円弧が閉塞部22の凹面側の円弧と同じ曲率となるように湾曲させた形状となっている。もっとも、内周当接部23の幅(短手方向の長さ)は、閉塞部22のそれよりも長く形成されている。このため、閉塞部22の短手方向両側にある凸面は、筒体用器具21を筒体11に装着した際に該筒体11の内周面と当接する当接面24となっている。
内周当接部23の凹面側には、支持部25が取り付けられている。支持部25は全体としてコ字状に形成された板状部材であり、内周当接部23の凹面に起立した状態で設けられている。この支持部25は、基部26と、その基部26の長手方向両端部に設けられた一対の支持脚部27とを備えている。基部26は前記閉塞部22や前記内周当接部23と同じ長さL2を有し、支持脚部27の脚先から前記閉塞部22の凹面(前記内周当接部23の凸面)までの間の長さ(閉塞部22を除く高さ)L3は、前記筒体11の内径と同じ長さとなっている。支持脚部27の脚先は円弧状に形成されているとともに、基部26からの突出方向中央部には引っ掛け孔28が形成されている。
図4に示されているように、径拡張用器具31は板状部材からなり、長尺状の基部32と、筒体11内に挿入される挿入部33とを備えている。挿入部33は基部32から突出するように設けられ、その突出方向が筒体11内への挿入方向となっている。基部32側の基端から挿入先端までの挿入部33の長さL4は筒体11の軸線方向の長さL1と同じであり、挿入方向と直行する方向(幅方向)の長さL5は前記筒体11の内径よりも長く形成されている。
挿入部33の挿入先端部において、その幅方向両端部には幅方向の長さが徐々に短くなるように傾斜し、筒体11内への挿入をガイドする挿入ガイド部34が形成されている。この挿入ガイド部34が形成されていることにより、挿入部33の挿入先端は筒体11の内径よりも小さい幅L6となっている。
また、挿入部33の幅方向中央部は挿入先端側から基部32に至るまで切り欠いた切欠き部35が形成されている。これにより、挿入部33は対向する一対の片に分割されている。その対向する一対の片の間の切欠き部35の幅L7は、前記筒体用器具21の支持部25の板厚より大きい長さを有している。
次に、以上の筒体11及び各種器具21,31を用いて実施される拡張筒体10の形成工程を、図5及び図6に基づいて説明する。なお、図5は、拡張筒体形成工程の詳細を説明する説明図であり、図6は該工程により形成された拡張筒体を示す斜視図である。
まず、図5(a)に示されているように、筒体11の一方の開口部12から径拡張用器具31の挿入部33を該筒体11内に押し込むようにして挿入する。その挿入当初においては、挿入部33の挿入先端側に形成された挿入ガイド部34によって挿入がガイドされる。すなわち、挿入部33の幅方向の長さL5は筒体11の内径よりも大きく形成されているが、挿入ガイド部34により、筒体11の径を予め拡張させておかなくても挿入部33を筒体11の開口部12に挿入することが可能となる。そして、挿入部33の挿入を押し進めると、図5(b)に示されているように、挿入ガイド部34にガイドされながら筒体11の器具挿入側は筒体11の弾性力に抗して徐々に径が拡張される。このように径が拡張されることにより、筒体11の切開部13には間隙14が形成される。
挿入部33の挿入を押し進め、それをすべて筒体11内に挿入し終えると、図5(c)に示されているように、筒体11の軸線方向全域にわたり、該筒体11の弾性力に抗して径が拡張される。そして、筒体11の切開部13には、その軸線方向の全域にわたって等幅の間隙14が形成される。なお、この間隙14の幅が筒体用器具21の閉塞部22の幅よりも大きく形成されるように挿入部33の幅方向の長さL5が設定される。かかる状態で、筒体用器具21を筒体11の他方の開口部12から該筒体11内に挿入する。
この場合、図5(d)に示されているように、閉塞部22が切開部13の間隙14に入り込むように筒体用器具21を挿入する。そして、この場合において、筒体11内にはすでに径拡張用器具31の挿入部33が挿入されているが、該挿入部33に形成された切欠き部35により、筒体用器具21の挿入が挿入部33の存在によって邪魔されることがない。また、閉塞部22の幅方向両側には当接面24が設けられているため、閉塞部22が間隙14に入り込む際、その当接面24は筒体11の内周面に当接する。この両者の当接により、挿入途中に筒体11の内側から外側に向けた力が筒体用器具21に作用しても、閉塞部22が外側に抜けてしまうことを防げる。さらに、閉塞部22を除く筒体用器具21の高さL3は筒体11の内径と同じとなっているため、挿入時には支持脚部27の脚先が筒体11の内周面に当接する。この両者の当接によって支持されながら、筒体用器具21は筒体11内へ挿入される。
こうして、図5(e)に示されているように、筒体用器具21を筒体11内にすべて挿入した後、図5(f)に示されているように、径拡張用器具31の挿入部33を挿入方向と反対方向に引っ張って引き抜く。挿入部33をすべて筒体11内から引き抜くと、拡張筒体10が得られる。
この拡張筒体10は、図6に示されているように、筒体11の径が拡張されることにより切開部13に形成された間隙14が、その全域にわたり筒体用器具21の閉塞部22によって閉塞されている。そのため、拡張筒体10の外周面は、径が拡張された筒体11の外周面と、閉塞部22の凸面とによって形成されている。そして、筒体11は筒体用器具21が挿入された状態から弾性力により若干復元するとともに、その弾性力により、閉塞部22の幅方向両端は切開部13の端縁に密接している。また、筒体用器具21の内周当接部23に設けられた当接面24は筒体11の内周面に当接し、支持脚部27の先端も筒体11の内周面と当接している。
<型枠内設置工程(第2の工程S12)>
次に、型枠内設置工程を図7に基づいて説明する。なお、図7は、拡張筒体が設置された型枠の一部を示す斜視図である。
この型枠内設置工程では、鉄筋41を設置した後、図7に示されているように、貫通孔を形成する所定位置に拡張筒体10を設置する。この場合、拡張筒体10の軸線方向が梁Kの厚さ方向と同じ方向となるように設置し、鉄筋41に取り付けた固定具(図示略)等を利用して拡張筒体10を設置位置に固定する。
そして、鉄筋41や拡張筒体10等を設置した後、一対の梁型枠Wを両者が相対向するように設置する。この場合、筒体11の軸線方向の長さL1は梁Kの厚さと同じとなっているため、梁型枠Wが設置されると該梁型枠Wの内側面と拡張筒体10の軸線方向両端面が当接し、開口部12が閉塞される。
<コンクリート打設工程(第3の工程S13)>
次に、コンクリート打設工程を図8に基づいて説明する。なお、図8は、コンクリート打設工程を概略的に示す断面図(図7のA−A断面図)である。
このコンクリート打設工程では、図8(a)に示されているように、梁型枠W内に拡張筒体10が設置された状態で、その梁型枠W内にコンクリートCを空洞が生じないように流し込む。この場合、梁型枠Wによって拡張筒体10の開口部12が閉塞されているため、拡張筒体10の軸線方向両端と梁型枠Wとの間からコンクリートCが漏れて、拡張筒体10内にコンクリートCが入り込むことを防げる。また、筒体11が拡張されることによって切開部13に形成された間隙14は、その全域にわたり閉塞部22によって閉塞されているため、その間隙14から拡張筒体10内にコンクリートCが漏れて入り込むことを防げる。さらに、支持部25(詳しくは、支持脚部27の脚先)が筒体11の内周面に当接しているため、コンクリートCが梁型枠W内に流し込まれた際、閉塞部22がコンクリートCから圧力を受けても支持部25によって支えられる。このため、閉塞部22が筒体11の内側へ抜け落ちてしまうことを防げる。
コンクリートCの流し込みが完了した後、養生する。すると、図8(b)に示されているように、コンクリートCが硬化する。ここで、硬化とは一定の形状を保持しうる状態になったことをいう。その後、図8(c)に示されているように、梁型枠Wを除去すれば、建物の梁Kが設置される。
<筒体除去工程(第4の工程S14)>
次に、筒体除去工程を図9及び図10に基づいて説明する。なお、図9は、筒体除去工程の詳細を示す斜視図であり、図10は、筒体が復元する様子を示す正面図である。
この筒体除去工程では、まず、筒体用器具21を筒体11から抜き取るための抜き取り用器具51を用意する。この抜き取り用器具51は、図9(a)に示されているように、把手部52と軸部53とを備えている。この把手部52及び軸部53はいずれも金属等の適宜の材料からなる棒状部材であり、両者はT字状をなすように溶接等によって結合されている。軸部53の先端部には鉤状部54が設けられている。鉤状部54は筒体用器具21の支持脚部27に設けられた引っ掛け孔28と係合可能となっている。なお、抜き取り用器具51をL字状に形成された構成とする等、抜き取り用器具51の構成は、図示のT字状に限定されず適宜の構成を採用できる。
この抜き取り用器具51を用い、その鉤状部54を筒体11内に挿入された状態にある筒体用器具21の引っ掛け孔28に係合させ、抜き取り用器具51を筒体11の軸線方向に引っ張る。すると、図9(b)に示されているように、筒体11を梁Kに残しながら筒体用器具21が筒体11から抜ける。この場合、筒体11の外周面はコンクリートCに付着しているため、一般的には、筒体用器具21を引き抜く力が加わっても筒体11は筒体用器具21と一緒に抜けることはない。
筒体用器具21が筒体11から完全に抜き取られると、間隙14に入り込んだ閉塞部22が存在しなくなることにより、図10に示されているように、筒体11は弾性力により径が拡張した状態((a)の状態)から拡張前の状態((b)の状態)に復元する。この復元により筒体11は縮径するとともに、復元力によって筒体11の外周面が梁Kから自然に離れる。このため、図9(c)及び図10(b)に示されているように、かかる状態の筒体11を除去すれば、梁Kに貫通孔61が形成される。
そして、除去された筒体11は、付着したコンクリートCの除去処理等、適宜の処理を施した後、再利用される。すなわち、その除去された筒体11を用いて再度、前記拡張筒体形成工程により拡張筒体10を形成することが可能となる。
以上の構成により、本実施の形態によれば、以下に示す有利な効果が得られる。
筒体11を径拡張状態から拡張前の状態へ復元させることにより筒体11の外周面を梁Kから自然に離れさせ、これにより、筒体11を破壊することなく除去してそれを再利用可能としている。この場合、径を拡張させた状態を維持する筒体用器具21と筒体11とは別体であるため、そのいずれかが破損してもその破損したものだけを交換すればよい。そのため、全交換が不要であり、再利用によって得られる経済効果は大きい。また、径拡張用器具31を利用して筒体11の径を拡張させることや筒体用器具21を除去することは、一般人が通常出し得る力で行える点で実用的である。さらに、それらの器具21,31はクランク機構等の複雑な構成を有するものと違い、ごく簡単な構成を有するだけである。
したがって、本実施の形態の貫通孔形成方法は、十分な経済効果が得られる形で筒体11の再利用が可能でありながら、実用的で、しかも、使用する器具21,31も簡単なもので足りるという効果が得られる。
閉塞部22により切開部13の間隙14が埋められた状態でコンクリートCが打設されるため、筒体11内にコンクリートCが漏れて入り込んだり、そのコンクリートCの漏れによって貫通孔61の周囲に空洞ができたりすることを防げる。その結果、梁Kを好適な仕上がり状態とすることができる。
既存のもので比較的容易に手に入れられる設備用樹脂管が筒体11として用いられるため、筒体11を安価に調達できる。また、設備用樹脂管は梁型枠W内に流し込まれたコンクリートCに対する耐圧性、拡張状態から拡張前の状態に復元させる復元力といった性能において好適な材料である。しかも、建物の建築現場で調達が可能であって加工も容易であるし、この場合、現場で発生するゴミの削減に寄与できる。
拡張筒体10では、閉塞部22が支持部25によって筒体11の内側から支持されている。このため、コンクリートCの打設時に、閉塞部22がそのコンクリートCから圧力を受けても筒体11の内側への抜け落ちてしまうことを防止できる。また、筒体用器具21を筒体11内に挿入する際、支持脚部27の脚先が筒体11の内周面に当接するため、支持脚部27によって支持されながら筒体用器具21を挿入することが可能となる。その結果、筒体用器具21の挿入が行いやすくなる。
拡張筒体10では、閉塞部22の幅方向両側で当接面24が筒体11の内周面と当接しているため、閉塞部22が筒体11の外側への抜けてしまうことを防止できる。
筒体用器具21の支持脚部27には引き抜き用器具51の鉤状部54を引っ掛ける引っ掛け孔28が設けられているため、引き抜き用器具51を用いた筒体用器具21の引き抜き作業を容易に行うことができる。
径拡張用器具31の挿入部33にはその挿入先端部に挿入ガイド部34が形成されているため、挿入部33を筒体11内へ挿入させる作業が行い易い。また、挿入部33には切欠き部35が形成されているため、筒体用器具21を挿入部33に干渉させることなく筒体11内に挿入することができる。
なお、以上説明した実施の形態に限らず、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。
上記実施の形態では、筒体11の開口部12が開放された状態の拡張筒体10を用いているが、少なくとも一方の開口部12が閉塞された拡張筒体を用いてもよい。この場合、筒体用器具21に設けられた蓋部や、筒体用器具21とは別に設けられる蓋部材によって開口部12が閉塞される。これにより、コンクリートCの打設時に、開口部12から拡張筒体10内にコンクリートCが入り込んだり、そのコンクリートCの入り込みによって貫通孔61の周囲に空洞ができたりすることを確実に防げる。
図11は、蓋部が設けられた筒体用器具の構成例を示す斜視図である。この図11に示されているように、筒体用器具21の一端部に一体的に設けられた蓋部71により、筒体11の開口部12が閉塞される。そして、蓋部71に設けられた把手部72を掴んで筒体用器具21を引っ張ることにより、筒体11から筒体用器具21が抜き取るようになっている。
上記実施の形態では、閉塞部22の他に、内周当接部23や支持部25を備えた筒体用器具21を用いたが、これら内周当接部23や支持部25は必須の構成ではなく、これらを省略してもよい。
図12は、支持部を省略した筒体用器具の構成例を示す断面図である。この図12に示されているように、この筒体用器具81は、その両側面に長手方向に沿って凹部82が形成され、この両凹部82に切開部13の端縁部がそれぞれ嵌り込むことで筒体11は径が拡張された状態に維持される。この構成では、両凹部82の間が閉塞部83であり、凹部82を形成する壁面のうち、筒体11の内周面と当接する壁面(図の下側壁面)が、上記実施形態における内周当接部23の当接面24と同じ役割を果たす。また、他方の壁面(図の上側壁面)が筒体11の外周面と当接するため、コンクリートCからの圧力等外側から内側への力が作用しても、筒体用器具81が筒体11の内側へ抜け落ちてしまうことを防止できる。
上記実施の形態では、一連の工程をすべて現場において行うものとして説明したが、別の場所で拡張筒体10を予め準備し、該拡張筒体10を現場にて設置するようにしてもよい。
上記実施の形態では、水平方向に貫通する貫通孔61を形成する場合について説明したが、垂直方向に貫通する貫通孔を形成する場合にも適用できる。
上記実施の形態では、梁Kの裏面まで貫通する貫通孔61を形成する場合について説明したが、コンクリート構造体に形成されたアンカーホール等、貫通しない孔を形成する場合にも適用できる。
上記実施の形態において、筒体11の外周面に剥離材を塗布するなど、筒体11の縮径に伴ってその外周面が梁Kから離れやすくするための表面処理を施してもよい。
梁に貫通孔を形成する工程を示すフローチャート。 筒体を示す斜視図。 筒体用器具を示す斜視図。 径拡張用器具を示す斜視図。 拡張筒体形成工程の詳細を説明する説明図。 拡張筒体を示す斜視図。 拡張筒体が設置された型枠の一部を示す斜視図。 コンクリート打設工程の詳細を概略的に示す断面図(図7のA−A断面図)。 筒体除去工程の詳細を示す斜視図。 筒体が復元する様子を示す正面図。 蓋部が設けられた筒体用器具の構成例を示す斜視図。 支持部を省略した筒体用器具の構成例を示す断面図。
符号の説明
10…拡張筒体、11…筒体、13…切開部、14…間隙、21…筒体用器具、22…閉塞部、23…内周当接部、24…当接面、25…支持部、31…径拡張用器具、33…挿入部、34…挿入ガイド部、35…切欠き部、61…貫通孔、蓋部…71、C…コンクリート、K…梁、W…型枠。

Claims (6)

  1. コンクリートが流し込まれる型枠を設置するとともにその型枠内に筒体を設置し、その型枠内にコンクリートを流し込んでコンクリートの硬化後に筒体を除去することにより、コンクリート構造体に孔を形成するコンクリート構造体の孔形成方法であって、
    前記筒体として軸線方向に切開した弾性変形可能な樹脂管を用い、その筒体内に径拡張用器具を装着することで、当該筒体の弾性力に抗して径を拡張させて前記筒体の切開部に間隙が形成された状態とし、
    前記筒体内に前記径拡張用器具を装着した状態で、当該筒体内に隙間閉塞用の筒体用器具をさらに装着して、その筒体用器具に設けられた閉塞部が前記切開部の間隙に入り込んだ状態とし、
    その後、少なくともコンクリート打設前に、前記径拡張用器具を引き抜くことで前記拡張により生じた切開部の間隙を埋めて拡張筒体を形成し、
    その拡張筒体を前記型枠内に配置し、
    前記筒体の除去の際には、前記筒体から前記筒体用器具を取り外して、前記筒体拡張状態から拡張前の状態へ前記弾性力によって復元させることを特徴とするコンクリート構造体の孔形成方法。
  2. 前記径拡張用器具は、拡張前の状態における前記筒体の内径よりも大きい幅寸法を有する挿入部を備え、その挿入部が前記筒体内に挿入され当該筒内の内周面に当接することで、当該筒体の径を拡張させるものであり、
    前記筒体用器具は、前記閉塞部の側から延び、前記筒体の内周面における前記切開部の反対部分に当接して前記閉塞部を前記筒体の内側から支持する支持部を有しており、
    前記径拡張用器具の前記挿入部には、前記筒体の内周面に当接する部位よりも内側に、前記筒体の軸線方向に延びる切欠き部が形成されており、
    前記筒体内に前記径拡張用器具が装着された状態で、当該筒体に前記筒体用器具がさらに装着される際には、前記径拡張用器具の切欠き部により、前記径拡張用器具に干渉することなく前記筒体用器具が前記筒体内に挿入可能となっている請求項1に記載のコンクリート構造体の孔形成方法。
  3. 前記径拡張用器具は、前記筒体の両側の開口部のうち一方の開口部の周縁部に筒体外側から当接する基部を有し、その基部から延びるようにして前記挿入部が設けられており、
    前記切欠き部は、前記基部とは反対側に開放される略コ字状をなしており、
    前記径拡張用器具を前記筒体の一方の開口部から挿入した後、前記筒体用器具を前記筒体の他方の開口部から挿入するようにした請求項2に記載のコンクリート構造体の孔形成方法。
  4. 弾性変形可能な樹脂管からなる筒体に対してそれぞれ着脱自在に設けられる径拡張用器具と筒体用器具とを備え、
    前記筒体は、軸線方向に切開された切開部を有しており、コンクリートが流し込まれる型枠内に設置されるとともに、前記型枠内に流し込まれたコンクリートの硬化後に除去されることで、コンクリート構造体に孔を形成するものであるコンクリート構造体の孔形成用の器具であって、
    前記径拡張用器具は、前記筒体内に装着されることにより、当該筒体の弾性力に抗して径を拡張させて前記筒体の切開部に間隙を形成するものであり、
    前記筒体用器具は、前記筒体内に前記径拡張用器具が装着された状態で当該筒体内に装着可能であって、前記切開部に形成された間隙に入り込んで当該間隙を塞ぐ閉塞部を備えており、
    さらに前記径拡張用器具は、少なくともコンクリート打設前に、前記筒体内から引き抜かれることで前記拡張により生じた切開部の間隙を埋めるものであり、その引き抜きにより拡張筒体が形成されるようになっていることを特徴とするコンクリート構造体の孔形成用の器具
  5. 前記径拡張用器具は、前記筒体の内径よりも大きい幅寸法を有する挿入部を備え、その挿入部が前記筒体内に挿入され当該筒内の内周面に当接することで、当該筒体の径を拡張させるものであり、
    前記筒体用器具は、前記閉塞部の側から延び、前記筒体の内周面における前記切開部の反対部分に当接して前記閉塞部を前記筒体の内側から支持する支持部を有しており、
    前記径拡張用器具の前記挿入部には、前記筒体の内周面に当接する部位よりも内側に、前記筒体の軸線方向に延びる切欠き部が形成されており、
    前記筒体内に前記径拡張用器具が装着された状態で、当該筒体に前記筒体用器具がさらに装着される際には、前記径拡張用器具の切欠き部により、前記径拡張用器具に干渉することなく前記筒体用器具が前記筒体内に挿入可能となっている請求項4に記載のコンクリート構造体の孔形成用の器具
  6. 前記筒体用器具において、前記閉塞部と前記支持部との間には、前記径拡張用器具により拡張された状態の前記切開部の隙間の幅よりも幅広であって、前記閉塞部の幅方向両側で前記筒体の内周面と当接する当接面を備えた内周当接部が設けられている請求項5に記載のコンクリート構造体の孔形成用の器具
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