JP5305227B2 - 繰り出し機構 - Google Patents

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Description

本発明は、口紅等の棒状化粧料繰出し容器に関し、より詳しくは繰り上げ繰り下げ操作時のスリーブのガタ付きを抑え操作感を良好にする繰り出し機構に関する。
従来より繰り上げ繰り下げ操作をする繰り出し機構において固定側ねじ部材の下端部に係合凹部を形成し、スリーブの下端部に形成される係合部を回転可能に遊嵌すると共に係合凹部からの抜けを防止する構造が用いられてきた。
しかし、固定側ねじ部材とスリーブとを互いに回転可能に遊嵌すると共に係合凹部からの抜けを防止する構造は固定側ねじ部材とスリーブとの遊嵌でガタ付きが生じ使用時にスリーブが僅かに上下するために操作感に不安を伴うことがあり、場合によっては不良品と勘違いされるといった欠点があった。
こうした欠点を解決するものとして特許文献1が開示されている。特許文献1は回転駆動筒の内底に固定された固定側ねじ部材の下端部に形成される係合凹部に係合するスリーブの抜け防止リブが、固定側ねじ部材の下方に形成されたガタ付き防止片により弾性的に付勢されスリーブのガタ付きを防止するものである。
実開平02−25925
特許文献1ではスリーブに該当する筒部材の係合部が係合凹部に係合され、ガタ付き防止片等により下方から弾性的に付勢される。そこで筒部材の係合部の湾曲した上面は係合凹部の上壁となる筒部材支持軸に押圧されガタ付きを抑止される。
しかし、特許文献1の技術では筒部材の係合部は係合凹部に係合された状態のまま巻き締め等で成形することから深絞りのような安定した高精度は期待できない。さらに筒部材の係合部は幅の狭い係合凹部に筒部材の回転を伴うよう予め隙間を生ずるよう組み立てられており筒部材の上端側は筒部材の係合部と係合凹部との間で生ずるガタ付きを増幅する。こうした筒部材を回転するときに生ずる傾きが係合凹部の筒部材支持軸の壁面と係合部とのカジリあるいは食い込みを発生し易くし筒部材の安定で滑らかな回転を阻害していた。
本発明は、スリーブのガタ付きやカジリ、食い込みといった問題を解決し操作感の良い繰り出し機構を提供することを目的とする。
スリーブ(4A,4B,4C,4D)と回転駆動筒(7A,7B,8A,7C,7D)との相対回転を介し棒状化粧料(100)を収嵌保持する保持筒(5,6A,6B,6C)を上下動する繰上機構を内蔵する繰り出し機構において、回転駆動筒(7A,7B,8A,7C,7D)に設けられた下方弾性部(74A)の突起部(67A)でスリーブ(4A,4B,4C,4D)を下方に弾発すると共にスリーブ(4A,4B,4C,4D)を回転駆動筒(7A,7B,8A,7C,7D)の下部に押圧付勢し軸長方向のガタ付きを抑制するものである。
即ち、スリーブ(4A,4B,4C,4D)がスリーブ嵌合用凹溝(65)に抜け防止と共に回転可能に嵌合する抜け落ち防止リブ(41,41C)を有し、繰上機構が保持筒(5,6A,6B,6C)を上下動する回転駆動筒(7A,8A,7C,7D)の下部に形成されたスリーブ嵌合用凹溝(65)と、スリーブ嵌合用凹溝(65)の底部(66A)に開口する貫通孔(62)および貫通孔(62)の直上に平行して穿設される隙間を開口するスリット(69)との間で梁状に形成されると共に回転駆動筒(7A,8A,7C,7D)の外周に沿って少なくとも2つ以上を均等に配された下方弾性部(74A)と、第1の下方弾性部(74A)の下面に突出する突起部(67A)と、回転駆動筒(7A,8A,7C,7D)のスリーブ嵌合用凹溝(65)の下方で拡径する段部(63)とを有し、スリーブ(4A,4B,4C,4D)に形成された抜け落ち防止リブ(41,41C)をスリーブ嵌合用凹溝(65)に遊嵌すると共に突起部(67A)を介して下方弾性部(74A)で抜け落ち防止リブ(41,41C)を押し下げ、段部(63)にスリーブ(4A,4B,4C,4D)の下端(47)を下方弾性部(74A)弾発力をもって当接させることでスリーブの軸長方向のガタ付きを抑制するものである。
また、スリーブ(4B)がスリーブ嵌合用凹溝(65)に抜け防止と共に回転可能に嵌合する抜け落ち防止リブ(41)と、上端で内周側に開口円板を形成するよう絞られ内側に突出する鍔部(45)とを有し、繰上機構が保持筒(5)を上下動する回転駆動筒(7A)の下部に形成されたスリーブ嵌合用凹溝(65)と、スリーブ嵌合用凹溝(65)の底部(66A)に開口する貫通孔(62)および貫通孔(62)の直上に平行して穿設される隙間を開口するスリット(69)との間で梁状に形成されると共に回転駆動筒(7A)の外周に沿って少なくとも2つ以上を均等に配された下方弾性部(74A)と、第1の下方弾性部(74A)の下面に突出する突起部(67A)とを有し、スリーブ(4B)に形成された抜け落ち防止リブ(41)をスリーブ嵌合用凹溝(65)に遊嵌すると共に前記突起部(67A)を介して下方弾性部(74A)で抜け落ち防止リブ(41)を押し下げ、鍔部(45)の下面に繰上機構の上端を摺動可能に弾性的に当接することでスリーブ(4B)の軸長方向のガタ付きを抑制することも良い。
更に下方弾性部(74A)が両持ちの梁状に形成される、あるいはスリーブ嵌合用凹溝(65)の底部(66A)の一部に開口された貫通孔(62)の外周方向の幅と概略同じ長さ又は約二分の一の長さで互いに向き合った二本の片持ち梁状の下方弾性部(74B,74C)に形成することも良い。
本発明繰り出し機構にあっては回転駆動筒(7A,8A,7C,7D)のスリーブ嵌合用凹溝(65)にスリーブ(4A,4C,4D)を回転可能に遊嵌した抜け落ち防止リブ(41,41C)に対し上方から突起部(67A,67B,67C)を介して下方弾性部(74A,74B,74C)で押し下げると共に平滑な段部(63)にスリーブ(4A,4C,4D)の下端を弾性的に押圧することでスリーブ(4A,4C,4D)の軸長方向のガタ付きをなくする効果がある。
また、回転駆動筒(7B)のスリーブ嵌合用凹溝(65)にスリーブ(4B)を回転可能に遊嵌した抜け落ち防止リブ(41)に対し上方から突起部(66)を介して下方弾性部(74A)で押し下げると共に平滑なスリーブ(4B)の鍔部(45)下面に弾性的に押圧することでもスリーブ(4B)の軸長方向のガタ付きをなくする効果がある。
以下図面に基づき本発明を説明する。図1は本発明繰り出し機構の第1の実施例説明図で、螺合突部51を回転駆動筒7Aに設けたガイド溝61に貫通することで第1の保持筒5を回転駆動筒7Aの回転に伴い第1の保持筒5を上下動する。
図1は段部63にスリーブ4Aの下端47を当接させる例を示す。図において棒状化粧料100を保持する第1の保持筒5は最下端に繰り下げキャップ1で閉蓋している。キャップ1は本体筒2と共に化粧料容器の装飾性を向上する。さらに棒状化粧料100の表面を埃から保護する。
本体筒2は内面下側部にはローレット溝21が形成され、回転駆動筒7Aの外周に形成するローレット溝78と歯合されることにより本体筒2と回転駆動筒7Aが一体に回転される。
嵌合筒3は上方外周にキャップ嵌合部31、下方外周に本体筒圧入部33を有し、キャップ1をキャップ嵌合部31に対し着脱可能に装着すると共に本体筒2を本体筒圧入部33に対し圧入する。
スリーブ4Aの下方内周には抜け落ち防止リブ41、上方内面には雌ねじ等からなる螺旋溝43Aが設けられる。またスリーブ4Aの下端47はバリや鋭いエッジのない平滑な面を形成し回転駆動筒7Aに形成された段部63に回転可能に弾発摺接する。尚、スリーブ4Aの内壁に螺設される螺旋溝43Aはスリーブ4Aの内壁に雌ねじを一体に加工することは勿論、別体に加工した雌ねじ筒を圧入して一体に形成することも良い。
第1の保持筒5は上方を開口した筒状を形成し、筒内に棒状化粧料100を収嵌保持する。また第1の保持筒5の外側壁には一対の螺合突部51が突設され、螺合突部51の端面には多条の雄ねじ部53が螺刻されている。
本体筒2と一体に回転される回転駆動筒7Aは第1の保持筒5の螺合突部51が貫通するガイド溝61を軸長方向に長く穿設し、第1の保持筒5を上下摺動自在に内挿すると共に下方外周にリング状のスリーブ嵌合用凹溝65を形成する。また記号68はスリーブ嵌合用凹溝65に近接する上部に平行して形成されるOリング溝で軟質ゴム等からなるOリング(周囲の形状が分かりづらくなるので記入を省略する)を嵌挿する。Oリングはスリーブ4Aの内面との間で挟持されスリーブ4Aの回転に適度な重みを出す。
リング状のスリーブ嵌合用凹溝65の下方にはスリーブ4Aの下端を当接し、滑らかな回転摺動可能にすると共に下方移動を規制する段部63を形成している。またスリーブ嵌合用凹溝65の一部には貫通孔62を開口し、さらに貫通孔62の直上には貫通孔62に平行し同一長さに貫通するスリット69を開口することで貫通孔62との間にバネ弾性を呈する梁状の下方弾性部74Aを形成する。下方弾性部74Aの中央下面には突起部67Aが形成されスリーブ嵌合用凹溝65の溝幅を狭めている。
スリーブ4Aの下方に形成される抜け落ち防止リブ41はスリーブ嵌合用凹溝65に回転可能に遊嵌されると共に抜け落ちを防止する。さらにスリーブ嵌合用凹溝65に遊嵌する抜け落ち防止リブ41の上面は下方弾性部74Aの中央下面に形成される突起部67Aに当接されスリーブ4Aは下方に弾発付勢される。下方に弾発付勢されたリーブ4Aの下端47は回転駆動筒7Aの段部63に弾性を有したまま当接するため軸長方向のガタ付きを抑制できる。
また軸長方向のガタ付きを抑制されたスリーブ4Aは内面に形成された螺旋溝43Aに第1の保持筒5の螺合突部51の先端の雄ねじ53と螺合していることから回転駆動筒7Aにより回転される第1の保持筒5は軸長方向に螺進退する。そのためスリーブ4Aは下方に弾発付勢され第1の保持筒5の下降時に生ずる浮き上がり力を解消し操作性を向上する。
尚、上記説明では本発明の実施例でありスリーブ4Aの上方内面に形成される螺旋溝43Aが多条のローレット状螺旋で螺合突部45の先端に複数の螺旋溝43と螺合する螺旋突起53を設けている。しかし、螺旋溝43Aが螺合突部51を遊嵌する大きな凹溝を形成する場合には螺合突部51の先端に雄ねじ部53を設ける必要はない。
図2は本発明にかかる下方弾性部74Aの実施例図でスリーブ嵌合用凹部65近傍の説明図である。図2(A)は図1に示される下方弾性部74Aの第1の実施例を示す。図2(A)において下方弾性部74AはOリング溝68とスリーブ嵌合用凹溝65の中間の縁に弾性を持つよう形成される。スリーブ嵌合用凹溝65は回転駆動筒7Aの下方外周で中心線Lに直交するリング状の凹溝で、底部66Aと上下の側壁66Bで囲まれて形成される。記号62は底部66Aの一部を筒内に向け開口した貫通孔である。また記号69は貫通孔62の直上で貫通孔62に平行し同一長さに貫通するスリットで、貫通孔62との間に弾性を呈する梁状の下方弾性部74Aを形成する。下方弾性部74Aの下面はスリーブ嵌合用凹溝65を形成する上の側壁66Bでもある。下方弾性部74Aの中央には軸長方向に突出する突起部67Aが形成されスリーブ嵌合用凹溝65の溝幅を狭めている。
スリーブ嵌合用凹溝65内に突出するスリーブ4Aの抜け落ち防止リブ41は図1での説明とおり突起部67Aを押し上げる。そのため抜け落ち防止リブ41は反対に下方に弾発付勢される。突起部67Aによる抜け落ち防止リブ41の下方への弾発付勢は同時にスリーブ4Aを同方向に弾発付勢し、スリーブ4Aの下端を回転駆動筒7Aの段部63に弾発摺接する。従ってスリーブ4Aは下方弾性部74Aの上側壁の中央には軸長方向に突出する突起部67Aと段部63との間で弾発狭持され軸長方向のガタ付きを抑制される。
図2(A)では貫通孔62とスリット69の間で梁状に形成される下方弾性部74Aは両持ちを示す。両持ち梁を形成する下方弾性部74Aは大きな変形は困難であるが小さな歪で大きな押圧弾性力を実現できる。図2(B)、(C)は下方弾性部74Aを片持ちにした実施例を示す。図2(B)は図2(A)に示す下方弾性部74Aの左端を切り離すと共に左端に軸長方向に突出する突起部67Bを形成する片持ち梁の下方弾性部74Bを示す。梁断面形状を同じにした場合、下方弾性部74Bは下方弾性部74Aに比べ大きく変形することが可能であるが弾性力は小さい。また図2(C)は図2(A)に示した両持ち梁状の下方弾性部74Aの中央を切り離すと共に切り離された一対の端部に軸長方向に突出する突起部67Cを形成する片持ち梁の下方弾性部74Cを示す。下方弾性部74Cは下方弾性部74Bに比べ梁の長さは約1/2になり下方弾性部74Bに比べ変形量は小さくなるが弾性力は大きく下方弾性部74Aとの中間の変形量と弾性力を有する。これら特性に応じ下方弾性部74A、74B、74Cを選択して使用できる。
尚、スリット69はスリーブ嵌合用凹溝65に近接平行し回転駆動筒7Aの外周に形成されるOリング溝68内に設けることが良い。Oリング81は回転駆動筒7Aの外周とスリーブ4Aの内周との間に狭持圧接され、その摩擦力により保持筒5Aを繰り上げる際の繰り上げトルクを容易に所定の範囲に収めることができる。
図3は本発明繰り出し機構の第2の実施例説明図で、回転駆動筒7Bの上端にスリーブ4Bの鍔部45の下面が弾発力をもって当接する例を示す。以降図1と同一記号は同一名称、同一部材を示すことから重複する説明は省略する。
図3は図1と同様、棒状化粧料100を保持する第1の保持筒5は最下端に繰り下げキャップ1で閉蓋している。スリーブ4Bの下方内周には抜け落ち防止リブ41、上方内面には雌ねじ等からなる螺旋溝43A、さらにスリーブ4Bの上端には筒の内周側に開口円を形成するよう絞られ突出する鍔部45が設けられている。
スリーブ4Bは図1と同様に下方に抜け落ち防止リブ41がスリーブ嵌合用凹溝65に回転可能に遊嵌されて抜け落ちを防止する。また下方弾性部74Aに設けられる突起部67Aの弾性により抜け落ち防止リブ41は下方に弾発付勢される。そこで鍔部45の下面は回転駆動筒7Bの上端に形成される複数の突起部66に当接し、滑らかに回転摺動可能にすると共にスリーブ4Bの下方移動を弾性力をもって規制する。下方に弾発付勢されるスリーブ4B上端に形成された鍔部45は回転駆動筒7Bの上端に形成された突起部66に弾性を有した状態で当接するため図1と同様軸長方向のガタ付きを抑制できる。
尚、図3では下方弾性部74Aを図2(A)と同様の両持ち梁とした例で説明しているが、図2(B)、(C)のように片持ち梁にすることも良い。また回転駆動筒7Aの上端に形成される突起部66はスリーブ4Bの回転摺動を安定して滑らかにするために有効であるが、スリーブ4B上面および鍔部45の下面の平面精度が適度であるならば突起部66は特段に設ける必要はない。
図4は本発明繰り出し機構の第3の実施例説明図で、外側面に雄ねじ57Aを螺刻すると共に底面側に縦リブ55Aを有する棒状の繰上部53Aを垂下した第2の保持筒6Aを有する。第2の保持筒6Aはスリーブ4B内で螺進退可能に装着され回転駆動筒8Aの回転に伴い上下動する。
第2の保持筒6Aの下方には同軸中心に回転される回転駆動筒8Aが設けられている。回転駆動筒8Aの下方外周には図2で示したリング状のスリーブ嵌合用凹溝65等が形成されている。スリーブ嵌合用凹溝65の下方にはスリーブ4Bの下方移動を規制する段部63が形成されスリーブ4Bの下端47を当接し、滑らかな回転摺動を可能にする。記号71はガイド溝で、本体筒2と共に回転される回転駆動筒8Aの内周で軸長方向に延設され、繰上部53Aに設けられた縦リブ55Aを上下摺動自在に嵌合する。
記号62はスリーブ嵌合用凹溝65の底部66Aの一部を開口した貫通孔である。また記号69は貫通孔62の直上で貫通孔62に平行し同一長さに貫通するスリットで、貫通孔62との間に弾性を呈する梁状の下方弾性部74Aを形成する。下方弾性部74Aの下面はスリーブ嵌合用凹溝65を形成する上の側壁66Bでもある。下方弾性部74Aの中央には軸長方向に突出する突起部67Aが形成されスリーブ嵌合用凹溝65の溝幅を狭めている。
スリーブ嵌合用凹溝65にはスリーブ4Bの下部に形成した抜け落ち防止リブ41が嵌合され、回転駆動筒8Aに対し回転可能に遊嵌されると共に抜け落ちを防止する。さらにスリーブ4Bの内壁には雌ねじ等からなる螺旋溝43Bが形成され、第2の保持筒6Aの外側面に形成された雄ねじ部57Aを螺合する。従って本体筒2とスリーブ4Bとを相対的に回転させることにより棒状化粧料100を装填する第2の保持筒6Aは回転駆動筒8Aに従い回転されスリーブ4Bの中を螺進退する。
ここで図2(A)にて説明したと同様にスリーブ嵌合用凹溝65内に突出する抜け落ち防止リブ41が突起部67Aを押し上げる。抜け落ち防止リブ41はその反力により下方に弾発付勢される。突起部67Aの抜け落ち防止リブ41に対する弾発付勢によりスリーブ4Bは同方向に弾発付勢する。そのためスリーブ4Bの下端を回転駆動筒8Aの段部63に弾発摺接する。従ってスリーブ4Bは軸長方向に突出する突起部67Aと段部63との間で弾発狭持され回転駆動筒7Aの軸長方向のガタ付きを抑制し繰り出し機構の繰り上げ繰り下げを違和感なく操作できる。
図5は本発明繰り出し機構の第4の実施例説明図で、外側面を軸方向に伸びた縦リブ55Bを形成すると共に底面側に雄ねじ部57Bを有する棒状の繰上部53Bを垂下した第3の保持筒6Bを有する例を示す。第3の保持筒6Bはスリーブ4C内で螺進退可能に装着され回転駆動筒7Cの回転に伴い上下動する。
第3の保持筒6Bの下方には同軸中心に回転される回転駆動筒7Cが設けられている。回転駆動筒7Cの下方外周には図2で説明したリング状のスリーブ嵌合用凹溝65等が形成されている。スリーブ嵌合用凹溝65の下方にはスリーブ4Cの下方移動を規制する段部63が形成されスリーブ4Cの下端47を当接し、滑らかな回転摺動を可能にする。記号71はガイド溝で、スリーブ4Cの内周で軸長方向に延設され、第2の保持筒6Bに設けられた縦リブ55Bを上下摺動自在に嵌合する。
また回転駆動筒7Cの下方外周には図1の説明と同様リング状のスリーブ嵌合用凹溝65等が形成されている。リング状のスリーブ嵌合用凹溝65の下方にはスリーブ4Cの下端47に滑らかな回転摺動を可能にすると共に下方移動を規制する段部63が形成されている。
スリーブ嵌合用凹溝65にはスリーブ4Cの下部を外周から巻き締めるなどして形成された抜け落ち防止リブ41Cが嵌合され、回転駆動筒7Cに対し回転可能に遊嵌されると共に抜け落ちを防止する。
スリーブ4Cは軸長方向に突出する突起部67Aと段部63との間で弾発挟持され回転駆動筒7Cおよび第3の保持筒6Bの外周での上下動を抑制でき繰り出し機構繰り上げ繰り下げを違和感なく操作できる。
図6は本発明繰り出し機構の第5の実施例説明図で図5と同様外側面を軸方向に伸びた縦リブ55Bを設けると共に底面側にねじ部57Cを含む二重螺旋の繰り出し機構を設けた第4の保持部6Cを用いた例を示す。第4の保持筒6Cはスリーブ4D内で螺進退可能に装着され回転駆動筒7Dの回転に伴い上下動する。尚、図6は化粧料容器のキャップ(図示せず)を取り外し第4の保持筒6Cを繰り上げた状態を示している。
回転駆動筒7Dの下方外周には図1、図4、図5と同様にリング状のスリーブ嵌合用凹溝65等が形成されている。スリーブ嵌合用凹溝65にはスリーブ4Dの内面に形成された抜け落ち防止リブ41Cが嵌合され、回転駆動筒7Dに対し回転可能に遊嵌されると共に抜け落ちを防止する。またリング状のスリーブ嵌合用凹溝65の下方にはスリーブ4Dの下端47を当接し下方移動を規制すると共に滑らかな回転摺動を可能にする段部63が形成されている。
第4の保持筒6Cの外側壁には軸長方向に伸びた縦リブ55Bが形成され、スリーブ4D内面に軸長方向に形成されたガイド溝71に上下動自在且つ回転不能に係合する。記号49はスリーブ4Dの下部に圧入等で位置決め固定され、ねじ部57Cと螺合する雌螺子部である。雌ねじ部49は回転駆動筒7Dとスリーブ4Dとを相対的に回転することにより繰上部53Bと共に第4の保持筒6Cはスリーブ4D内を螺進退させる。尚、二重螺旋の繰り出し機構は図のとおり同軸に配した二重の螺旋を回転操作して第4の保持筒6Cを繰り上げる公知の機構である。
ここでスリーブ4Dは回転駆動筒7Dのスリーブ嵌合用凹溝65内で軸長方向に突出する突起部67Aと段部63との間で弾発狭持され回転駆動筒7Dおよび第4の保持筒6Cの外周での上下動を抑制でき繰り出し機構の繰り上げ繰り下げを違和感なく操作できる。
以上説明の通り本発明繰り出し機構は繰り上げ繰り下げ操作においてスリーブのガタ付きを抑制し繰り出し機構の繰り上げ繰り下げを違和感なく操作できる。尚、本発明は図1、図3、図4、図5、図6に例示した繰り上げ機構に限定されるものではなく棒状化粧料を収嵌保持する保持筒を回転駆動筒とスリーブとの相対回転により繰上げ繰り下げする他の手段をも含むことは言うまでもない。
本発明繰り出し機構の第1の実施例説明図である。 本発明にかかる下方弾性部の実施例説明図である。 本発明繰り出し機構の第2の実施例説明図である。 本発明繰り出し機構の第3の実施例説明図である。 本発明繰り出し機構の第4の実施例説明図である。 本発明繰り出し機構の第5の実施例説明図である。
1・・・・キャップ
2・・・・本体筒
3・・・・嵌合筒
4A,4B,4C,4D・・・・スリーブ
5,6A,6B,6C・・・・保持筒
7A,7C,7D,8A・・・・回転駆動筒
21・・・ローレット溝
31・・・キャップ嵌合部
33・・・本体筒圧入部
41,41C・・・抜け落ち防止リブ
43A,43B・・・螺旋溝
45・・・鍔部
47・・・下端
51・・・螺合突部
53,57A,57B・・・雄ねじ部
53A,53B・・・繰上部
55A,55B・・・縦リブ
57C・・・ねじ部
61・・・ガイド溝
62・・・貫通孔
63・・・段部
65・・・スリーブ嵌合用凹溝
67A,67B,67C・・・突起部
68・・・Oリング溝
69・・・スリット
71・・・ガイド溝
74A,74B,74C・・・下方弾性部
78・・・ローレット溝
100・・棒状化粧料

Claims (5)

  1. スリーブ(4A,4C,4D)と回転駆動筒(7A,8A,7C,7D)との相対回転を介し棒状化粧料(100)を収嵌保持する保持筒(5,6A,6B,6C)を上下動する繰上機構を内蔵する繰り出し機構において、
    前記保持筒(5,6A,6B,6C)を上下動する回転駆動筒(7A,8A,7C,7D)の下部に形成されたスリーブ嵌合用凹溝(65)と、前記スリーブ(4A,4C,4D)に設けられた抜け落ち防止リブ(41,41C)を抜け防止と共に回転可能に嵌合させ、
    前記繰上機構が前記スリーブ嵌合用凹溝(65)の底部に開口する貫通孔(62)および該貫通孔(62)の直上に平行して穿設される隙間を開口するスリット(69)との間で梁状に形成されると共に前記回転駆動筒(7,8)の外周に沿って少なくとも2つ以上を均等に配された下方弾性部(64)と、該下方弾性部(64)の下面に突出する突起部(67A,67B,67C)と、回転駆動筒(7A,8A,7C,7D)のスリーブ嵌合用凹溝(65)の下方で拡径する段部(63)とを有し、
    前記スリーブ(4A,4C,4D)の抜け落ち防止リブ(41,41C)に前記スリーブ嵌合用凹溝(65)の突起部(67A,67B,67C)を当接させ、下方弾性部(74A,74B,74C)の弾性によって抜け落ち防止リブ(41,41C)を押し下げ、前記スリーブ(4A,4B,4C)の下端を段部(63)に当接させることでスリーブ(4A,4B,4C)の軸長方向のガタ付きを抑制することを特徴とする繰り出し機構。
  2. スリーブ(4B)と回転駆動筒(7B)との相対回転を介し棒状化粧料(100)を収嵌保持する保持筒(5)を上下動する繰上機構を内蔵する繰り出し機構において、
    前記保持筒(5)を上下動する回転駆動筒(7B)の下部に形成されたスリーブ嵌合用凹溝(65)と、前記スリーブ(4B)に設けられた抜け落ち防止リブ(41)を抜け防止と共に回転可能に嵌合させ、
    前記繰上機構が前記スリーブ嵌合用凹溝(65)の底部に開口する貫通孔(62)および該貫通孔(62)の直上に平行して穿設される隙間を開口するスリット(69)との間で梁状に形成されると共に前記回転駆動筒(7B)の外周に沿って少なくとも2つ以上を均等に配された下方弾性部(64)と、該下方弾性部(64)の下面に突出する突起部(67)と前記スリーブ(4)上端で内周側に開口円板を形成するよう絞られ内側に突出する鍔部(45)とを有し、
    前記スリーブ(4)の抜け落ち防止リブ(41)に前記スリーブ嵌合用凹溝(65)の突起部(67)を当接させ、下方弾性部(74A)の弾性によって抜け落ち防止リブ(41)を押し下げ、前記スリーブ(4)と相対回転する繰上機構の上端を鍔部(45)の下面に摺動可能に弾性的に当接することでスリーブ(4)の軸長方向のガタ付きを抑制することを特徴とする繰り出し機構。
  3. 前記下方弾性部(74A)が両持ちの梁状に形成されることを特徴とする請求項1、請求項2、いずれかの項記載の繰り出し機構。
  4. 前記下方弾性部(74B)がスリーブ嵌合用凹溝(65)の底部(66A)の一部に開口された貫通孔(62)の外周方向の幅と概略同じ長さであり、片持ちの梁状に形成されることを特徴とする請求項1、請求項2、いずれかの項記載の繰り出し機構。
  5. 前記下方弾性部(74C)がスリーブ嵌合用凹溝(65)の底部(66A)の一部に開口された貫通孔(62)の外周方向の幅の約二分の一の長さであり、互いに向き合った二本の片持ちの梁状に形成されることを特徴とする請求項1、請求項2、いずれかの項記載の繰り出し機構。
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