JP5301208B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置に関し、特に、高温・高出力・高耐圧の超高周波化合物半導体電界効果トランジスタに関する。
窒化物半導体を用いたヘテロ構造電界効果トランジスタ(Heterostructure Field Effect Transistor:HFET)(たとえばGaN系HFET)は、次世代の高温・高出力・高耐圧の超高周波トランジスタとして非常に有望であり、その実用化に向けて現在盛んに研究が行われている(たとえば下記非特許文献1参照)。
しかし、GaN系HFETは、ゲートリーク電流が大きく、これを低減することが重要な課題となっている。この課題を解決するHFET構造として、ゲート電極の下方の障壁層窒化物半導体上に絶縁膜(ゲート絶縁膜)を積層した、いわゆる絶縁ゲート構造(MIS構造:Metal-Insulator-Semiconductor構造)のHFET(MIS構造HFET)が注目されており、MIS構造の採用によって、ゲートリーク電流の低減が可能となるとともに、一般に、ゲート耐圧も増大し、その結果として大きなゲート電圧の印加に際してのデバイス信頼性を向上することが可能となる。
M. Asif Khan, et al., IEEE Electron Device Lett. 21, 63-65 (2000).
MIS構造HFETのゲート絶縁膜としては、(1)誘電率が高い、(2)絶縁性が高い(バンドギャップが大きい)、また、(3)窒化物半導体と高品質の半導体/絶縁体界面の形成が可能、なる条件を満たす絶縁膜が望ましいが、これらすべての条件を同時に満たす絶縁膜が現在知られていないため、望ましい絶縁膜種や絶縁膜構造に関しての検討が現在進められている。
このような状況の中で、GaN系MIS構造HFETにおいて、ゲートリーク電流をより効果的に低減し、また、大きなゲート電圧の印加に際してのデバイス信頼性の向上も可能とする、MIS構造HFETを実現することが望まれていた。
本発明は上記の要望に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、窒化物半導体を用いたMIS構造HFETにおいて、ゲートリーク電流をより効果的に低減し、また、大きなゲート電圧の印加に際してのデバイス信頼性の向上も可能とする、MIS構造HFETを実現することである。
本発明においては、上記課題を解決するために、請求項1に記載のように、
窒化物半導体とゲート電極との間にゲート絶縁膜を有するヘテロ構造電界効果トランジスタである半導体装置において、前記ゲート絶縁膜は、前記窒化物半導体に近い側の、前記窒化物半導体の結晶欠陥の影響を緩和するための第1の絶縁膜と、前記ゲート電極に近い側の第2の絶縁膜とを構成要素とし、前記第1の絶縁膜が、HfO、HfAlO、HfON、ZrOを例とする、誘電率が20以上の絶縁物からなる厚さ4nm以上200nm以下の絶縁膜であり、前記第2の絶縁膜が、SiOまたはAlからなる厚さ2nm以上かつ前記第1の絶縁膜の膜厚以下の絶縁膜であることを特徴とする半導体装置を構成する。
また、本発明においては、請求項2に記載のように、
請求項1に記載の半導体装置において、前記ゲート絶縁膜は、前記窒化物半導体と前記第1の絶縁膜との間に挿入された第3の絶縁膜を構成要素とし、前記第3の絶縁膜が、Siからなる厚さ0.5nm以上2.0nm以下の薄層であることを特徴とする半導体装置を構成する。
窒化物半導体のヘテロ構造電界効果トランジスタ(Heterostructure Field Effect Transistor:HFET)の一形態である、絶縁ゲート構造のHFET(MIS構造HFET)において、主要なゲート絶縁膜として、高誘電率膜であるHfO、HfAlOあるいはZrOなど、誘電率が20以上の絶縁物の厚膜が積層され、かつ、前記の高誘電率膜の上に、高障壁を有する(すなわちバンドギャップの大きい)SiOあるいはAlの薄層膜が積層されていることを特徴とする、2層絶縁ゲート構造を有するMIS構造HFETを構成することによって、ゲートリーク電流をより効果的に低減し、また、大きなゲート電圧の印加に際してのデバイス信頼性の向上も可能とする、MIS構造HFETが実現する。
また、さらに、上記のMIS構造HFETにおいて、主要なゲート絶縁膜である高誘電率膜(HfO、HfAlOあるいはZrOなど、誘電率が20以上の絶縁物)と、窒化物半導体との間に、高品質の半導体/絶縁体界面を形成するためのSiの極薄層膜が挿入されていることを特徴とする、3層絶縁ゲート構造を有するMIS構造HFETを用いることによって、ゲートリーク電流をより効果的に低減し、また、大きなゲート電圧の印加に際してのデバイス信頼性の向上も可能とすることに加えて、いわゆる電流コラプス現象(大きな負のゲート電圧や大きなドレイン電圧を印加した際、それらが大きくない場合に比べて、ドレイン電流が大きく低減してしまう、望ましくない現象)をほぼ消失させることを可能とする、MIS構造HFETが実現する。
本発明においては、窒化物半導体を用いたMIS構造HFETにおいて、窒化物半導体上に、ゲート絶縁膜の主要な構成要素である第1の絶縁膜として、高誘電率膜であるHfO、HfAlOあるいはZrOなど、誘電率が20以上の絶縁物の厚膜が形成され、かつ、前記第1の絶縁膜の上に、ゲート絶縁膜の構成要素である第2の絶縁膜として、高障壁を有する(すなわちバンドギャップの大きい)SiOあるいはAlの薄層膜が積層されていることを特徴とする、2層絶縁ゲート構造を有するMIS構造HFETを構成する。
また、さらに、上記のMIS構造HFETにおいて、第1の絶縁膜(HfO、HfAlOあるいはZrOなど、誘電率が20以上の絶縁物)と窒化物半導体との間に、ゲート絶縁膜の構成要素である第3の絶縁膜として、高品質の半導体/絶縁体界面を形成するための、Siの極薄層膜が挿入されていることを特徴とする、3層絶縁ゲート構造を有するMIS構造HFETを構成する。
本発明による作用を、図を用いて説明する。
図9は、GaN系HFETの層構造および電極配置を模式的に示したものである。図において、障壁層半導体とチャネル層障壁層とからなるる障壁層半導体/チャネル層半導体ヘテロ構造(窒化物半導体1)上に、ソース電極2、ゲート電極3、ドレイン電極4が配置され、電界効果トランジスタが構成されている様子が示されている。
図10は、GaN系MIS構造HFETの層構造および電極配置を模式的に示したものであり、窒化物半導体1の障壁層半導体上に絶縁膜5が積層され、ゲート電極3下の絶縁膜5が、ゲート絶縁膜としての役割を担う様子が示されている。なお、図10においては、ソース・ゲート電極間およびゲート・ドレイン電極間にも、ゲート電極3下と同じ絶縁膜5が積層されているが、前記電極間領域における絶縁膜5は、ゲート絶縁膜としてではなく、表面パッシベーション膜としての役割を担っている。
図11は、HFETとMIS構造HFETのゲートリーク電流特性(ゲートリーク電流のゲート電圧依存性)を模式的に示して比較したものであり、MIS構造においては、ゲート電極と障壁層半導体の間に絶縁膜(ゲート絶縁膜)が挿入されている結果、逆方向(負)電圧および正方向(正)電圧のゲートリーク電流が低減するとともに、正方向のゲート耐圧(印加可能なゲート電圧)が増大する様子が示されている。このように、GaN系HFETにおいては、MIS構造を採用することによって、ゲートリーク電流およびゲート耐圧の点で、大きく特性を向上させることが可能となる。
表1は、窒化物半導体および絶縁膜のバンドギャップEおよび誘電率ε(比誘電率)の値を、窒化物半導体GaN、AlN、およびInN、ゲート絶縁膜の侯補である絶縁膜Si、SiO、Al、ZrO、HfOに対して示したものであり、特徴による分類がなされている。最も一般的なゲート絶縁膜は、窒化物半導体との間に高品質の半導体/絶縁体界面が形成可能なSiであるが、バンドギャップが表1の絶縁膜の中で最も小さく(したがって絶縁性が低く)、誘電率も窒化物半導体よりも小さい。また、SiOおよびAlはバンドギャップが大きい絶縁膜、ZrOおよびHfOは誘電率の高い絶縁膜、という特徴を有する。
Figure 0005301208
MIS構造HFETのゲート絶縁膜としては、(1)誘電率が高い、(2)絶縁性が高い(バンドギャップが大きい)、また、(3)窒化物半導体と高品質の半導体/絶縁体界面の形成が可能、なる条件を満たす絶縁膜が望ましいが、表1に示されているように、これらすべての条件を同時に満たす絶縁膜の侯補は現在知られていない。そこで、望ましい絶縁膜種および絶縁膜構造についての検討が必要とされる。
以下に、本発明において採用された絶縁膜種および絶縁膜構造と、その効果について説明する。
まず、MIS構造において高誘電率絶縁膜を用いることによって可能となる、膜厚の大きい絶縁ゲート膜を有するMIS構造の利点を説明する。
図1は、低誘電率・大バンドギャップ(高障壁)のゲート絶縁膜(誘電率εlow、膜厚dlowk、たとえばSiO膜)を有するMIS構造HFET(高障壁絶縁膜MIS構造HFET、図1の上部に示す)と、高誘電率・小バンドギャップのゲート絶縁膜(誘電率εhigh、膜厚dhighk、たとえば厚膜HfO膜)を有するMIS構造HFET(高誘電率膜MIS構造HFET、図1の下部に示す)のポテンシャル形状を模式的に比較したものであり、ここでは、両構造における真性の利得(相互コンダクタンス)が等しいという条件のもとでの比較とするために、両構造の誘電率と膜厚との間には、dlowklow=dhighkhighなる関係が成り立っているものとする(ゲート絶縁膜に対応する絶縁膜容量(d/εに反比例)が利得を決定、容量が大きい方が利得大)。
このように、利得が同じという条件で比較すると、図1に示されているように、高誘電率絶縁膜MIS構造は高障壁絶縁膜MIS構造に比べて、ゲート絶縁膜の障壁層の高さは低くなるものの、ゲート絶縁膜の膜厚は大きくなる(dhighk>dlowk)、というトレードオフ関係が存在する。ゲート絶縁膜の効果、すわなち、ゲートリーク電流の抑制効果およびゲート耐圧の増大効果は、絶縁膜の障壁層が高く膜厚が大きいほど大きくなるので、前述のトレードオフ関係の結果、ゲート絶縁膜の効果の、両MIS構造の真性の絶縁膜物性に依存する相異は、一般に小さくなる。
そこで、両MIS構造の優劣を考える際には、真性の絶縁膜物性の相異よりも、窒化物半導体が、現状においては転位や点欠陥などの結晶欠陥を非常に多く含んでいる材料であることを考慮することが重要になってくる。すなわち、窒化物半導体においては、障壁層半導体表面に欠陥が存在する結果、その上に積層する絶縁膜も前記の欠陥の影響を受けることとなり、絶縁膜の膜質は、たとえばSi上のような完全性の高い結晶表面上に積層する場合とは異なってくる。このような状況は、たとえば代表的な窒化物半導体障壁層であるAlGaNにおいて、Al組成が大きくなると、さらに著しくなる。その結果、窒化物半導体上のゲート絶縁膜は、絶縁膜形成の初期において、窒化物半導体上の結晶欠陥の影響を受け、真性の絶縁膜物性が必ずしも反映されない領域が部分的に生じ、このような領域が、ゲートリーク電流の電流リーク経路あるいはゲート耐圧の本来の増大の妨げとなるような状況が生じる。しかし、ゲート絶縁膜の膜厚が小さい時に顕著なこのような状況は、一般に、ゲート絶縁膜の膜厚の増大によって大きく緩和することが可能である。
したがって、GaN系MIS構造HFETにおいては、MIS構造において高誘電率絶縁膜を用いることによって可能となる、膜厚の大きい絶縁ゲート膜を有するMIS構造、すなわち、高誘電率絶縁膜MIS構造が、高障壁絶縁膜MIS構造に比べて、大きな優位性を有することになる。
図2は、図1に示された高障壁絶縁膜MIS構造HFETおよび高誘電率絶縁膜MIS構造HFET(図の下部)の、それぞれ複数のデバイスにおける、ゲートリーク電流特性を模式的に比較したものである。図中、実線と点線に挟まれた領域がばらつきの範囲を示している。
高障壁絶縁膜MIS構造HFETにおいては、絶縁膜の膜厚が小さいために、窒化物半導体の結晶欠陥の影響が露に特性に現れ、ゲート耐圧が本来よりも低下しているデバイスも無視できない割合で存在する(図の上部)のに対して、高誘電率絶縁膜MIS構造HFETにおいては、絶縁膜の膜厚が大きいために、前記のような欠点が大きく緩和され、その結果、デバイスによるゲート耐圧のばらつきが消失し、換言すれば、大きなゲート電圧の印加に際してのデバイス信頼性が向上している様子(図の下部)が示されている。
図3は、本発明による、高誘電率高障壁2層絶縁ゲート構造の層構造を模式的に示したものである。図において、ゲートリーク電流をさらに低減するために、図1における高誘電率絶縁膜MIS構造HFETにおいて、第1の絶縁膜6である高誘電率絶縁膜の一部が、第2の絶縁膜7である膜厚の小さい高障壁絶縁膜で置き換えられた、2層絶縁ゲート構造の層構造が示されている。
ここで、図3に示された層構造を有するMIS構造HFETにおいては、その真性の利得が、図1における高誘電率絶縁膜MIS構造HFETの真性の利得と等しくなるように、高障壁層絶縁膜(誘電率εlow)の膜厚(dthin)を与えた場合、その下に積層されている、主要なゲート絶縁膜としての高誘電率絶縁膜(誘電率εhigh)の膜厚(dthick)は、

thick=dhighk− (εhighlow)dthin

なる関係で与えられているものとする。すなわち、前記の関係が成り立つ時には、図3における2層絶縁膜(高障壁絶縁膜(誘電率εlow、膜厚dthin)/高誘電率絶縁膜(誘電率εhigh、膜厚dthick))は、図1における単層の高誘電率絶縁膜(誘電率εhigh、膜厚dhighk)と、絶縁膜容量が等しくなり、MIS構造HFETの真性の利得は等しくなる。
また、主要なゲート絶縁膜としての高誘電率絶縁膜(第1の絶縁膜6)を用いることによる、膜厚の条件として、

thick≧dthin

なる条件が、本発明の特徴となる。この時、

thin≦{(εlow/(εhigh + εlow)}dhighk

であり、εhigh〜20とすると、高障壁層絶縁膜がSiO、Alの時、dthinはdhighkのそれぞれ1/6、1/3以下となる。
図4は、図3に層構造が示されている本発明による高誘電率高障壁2層ゲート絶縁膜のポテンシャル形状を模式的に示したものであり、主要なゲート絶縁膜である高誘電率絶縁膜の上に、膜厚の小さい高障壁絶縁膜(大バンドギャップ絶縁膜)が積層されている様子が示されている。
高誘電率絶縁膜において、窒化物半導体表面の欠陥による絶縁膜の膜質への悪影響を厚膜化により軽減した状況においては、高誘電率絶縁膜の膜厚をさらに増大させるよりも、膜厚が小さくても高障壁絶縁膜を積層することにより、ゲートリーク電流をより有効に低減することが可能となる。これは、高誘電率絶縁膜に残存する、定常状態に近づきつつある不完全な構造の影響が、絶縁膜の2層化により新たに形成される絶縁膜界面の存在、および、より高い障壁層の設置によって、有効に断ち切られるためであると考えられる。
図5は、図4に示される、本発明による高誘電率高障壁2層ゲート絶縁膜を用いたMIS構造HFETの構成を模式的に示したものである。図において、窒化物半導体1とゲート電極3との間にゲート絶縁膜を有するヘテロ構造電界効果トランジスタであって、該ゲート絶縁膜は、窒化物半導体1に近い側の第1の絶縁膜6(高誘電率絶縁膜)と、ゲート電極3に近い側の第2の絶縁膜7(高障壁絶縁膜)とを構成要素としていることを特徴とするヘテロ構造電界効果トランジスタが示されている。この場合のゲート絶縁膜は、第1の絶縁膜6と第2の絶縁膜7とを構成要素とする2層ゲート絶縁膜である。
図6は、図5に示された高誘電率高障壁2層ゲート絶縁膜MIS構造HFET(図4にポテンシャル形状を示す)のゲートリーク特性を、単層の高誘電率ゲート絶縁膜MIS構造HFET(図1の下部にポテンシャル形状を示す)のそれと比較して示したものであり、薄層の高障壁絶縁膜(第2の絶縁膜7)を付加した結果、ゲートリーク電流が低減する様子が示されている。これで、本発明による、高誘電率高障壁2層ゲート絶縁膜の作用が示された。
図7は、本発明による、高誘電率高障壁3層絶縁ゲート構造の層構造と、これを用いたMIS構造HFETの構成を模式的に示したものである。図において、高品質の半導体/絶縁体界面の形成が可能なSi膜(第3の絶縁膜8)を、窒化物半導体1の薄層障壁層半導体と高誘電率絶縁膜(第1の絶縁膜6)の間に、薄層として挿入した層構造が示されている。すなわち、図7に示された層構造は、図5に示された層構造に、第3の絶縁膜8を付加してなる層構造である。この第3の絶縁膜8もゲート絶縁膜の構成要素となっていて、この場合のゲート絶縁膜は、第1の絶縁膜6と、第2の絶縁膜7と第3の絶縁膜8とを構成要素とする3層ゲート絶縁膜である。ここで、Si膜は、良質な界面の形成のためには、膜厚は非常に小さくても十分であり、また、この時には、Si膜の挿入による利得の低下は無視することができる。
図8に、本発明による、極薄膜のSi膜(第3の絶縁膜8)が挿入された高誘電率高障壁3層ゲート絶縁膜のポテンシャル形状を模式的に示した。
図7に示される、極薄層のSi膜が挿入された3層ゲート絶縁膜のMIS構造HFETは、ゲートリーク特性およびゲート耐圧のデバイス信頼性においては、図6に示される2層ゲート絶縁膜のMIS構造HFETと全く同じ性能であるが、極薄膜のSi膜が挿入された3層ゲート絶縁膜のMIS構造HFETにおいては、高品質の半導体/絶縁体界面が形成される結果、2層ゲート絶縁膜のMIS構造HFETにおいて有意に観察された、いわゆる電流コラプス現象(大きな負のゲート電圧や大きなドレイン電圧を印加した際、それらが大きくない場合に比べて、ドレイン電流が大きく低減してしまう、望ましくない現象)が低減し、ほぼ消失した。
以上の説明のように、GaN系MIS構造HFETにおいて、主要なゲート絶縁膜として、高誘電率絶縁膜(HfO、HfAlOあるいはZrOなど、誘電率が20以上の絶縁物)の厚膜が積層され、かつ、前記の高誘電率絶縁膜の上に、高障壁を有する(すなわちバンドギャップの大きい)SiOあるいはAlの薄層膜が積層されていることを特徴とする、2層絶縁ゲート構造を有するMIS構造HFETを用いることにより、ゲートリーク電流をより効果的に低減し、また、大きなゲート電圧の印加に際してのデバイス信頼性の向上も可能とする、MIS構造HFETを実現することが可能となる。
また、さらに、上記のMIS構造HFETにおいて、主要なゲート絶縁膜である高誘電率膜(HfO、HfAlOあるいはZrOなど、誘電率が20以上の絶縁物)と、窒化物半導体との間に、高品質の半導体/絶縁体界面を形成するための、Siの極薄層膜が挿入されていることを特徴とする、3層絶縁ゲート構造を有するMIS構造HFETを用いることにより、付加的な効果として、電流コラプス現象を低減し、ほぼ消失させることが可能となる。
以上で、本発明による作用がすべて示された。
[実施の形態例1]
図5において、障壁層半導体がAlGa1−XN(0<X≦1)であり、チャネル層半導体がGaNである窒化物半導体1が用いられ、主要なゲート絶縁膜(第1の絶縁膜6)である高誘電率膜としてHfO、HfAlOあるいはZrOなど、誘電率が20以上の絶縁物が用いられ、高障壁ゲート絶縁膜(第2の絶縁膜7)としてSiOあるいはAlが用いられる。
主要なゲート絶縁膜である高誘電率膜(第1の絶縁膜6)のHfO、HfAlOあるいはZrOなど、誘電率が20以上の絶縁物の膜厚は、4nm以上200nm以下とする。これは、絶縁膜成膜初期に形成された欠陥構造の低減には、4nm以上の膜厚が必要であり、一方、200nmを超える膜厚では、HFETの利得の低下が大きくなり、不都合であるためである。
高障壁ゲート絶縁膜(第2の絶縁膜7)であるSiOあるいはAlの膜厚は、2nm以上かつ前記高誘電率膜(第1の絶縁膜6)の膜厚以下とする。これは、絶縁膜の高障壁の効果を得るためには、2nm以上の膜厚が必要であり、一方、高誘電率絶縁膜の膜厚を超える高障壁層絶縁膜の膜厚は、高誘電率絶縁膜を主要なゲート絶縁膜とする本発明の構造として不要であるためである。
障壁層半導体としてAlGa1−XN(0<X≦1)のAl組成および膜厚、チャネル層半導体としてGaNの膜厚は任意とする。これは、前記の任意の値に対して、本発明の効果が得られるためである。
本実施の形態例として、図5に示された構造において、障壁層半導体として15nmのAl0.4Ga0.6N、チャネル層半導体として2μmのGaN、なる層構造を、c面サファイア基板あるいはSiC基板上に有機金属気相成長法(MOVPE:Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)等の結晶成長法によって成長し、また、高誘電率ゲート絶縁膜として50nmのHfO膜を、高障壁ゲート絶縁膜として8nmのAl膜を、PLD法(PLD:Pulsed Laser Deposition)等の絶縁膜堆積法によって堆積した構造を用いて、本発明によるHFETを作製したところ、ゲートリーク電流は、−20Vの逆方向電圧にて10−10A/mm台、+5Vの正方向電圧にて1×10−5A/mm以下の非常に低い値が得られた。
また、作製した複数のデバイスにおいて、前記のゲートリーク電流特性の均一性が確認され、ゲート耐圧も、+8Vの正方向電圧においても異常な電流リークの発生が確認されたデバイスは存在せず、ゲート耐圧におけるデバイス信頼性の高さが確認された。
本実施の形態例においては、障壁層半導体としてAlGa1−XN(0<X≦1)、チャネル層半導体としてGaNを用いた、AlGa1−XN/GaNなる障壁層半導体/チャネル層半導体ヘテロ構造を用いたが、障壁層半導体/チャネル層半導体ヘテロ構造が、たとえば、AlGa1−XN(0<X≦1)/InGa1−YN(0<Y≦1)、In1−XAlN(0.63≦X≦1)/GaN、In1−XAlN(0.63≦X≦1)/InGa1−YN(0<Y≦1)等のいかなる構造であっても本発明の範囲内とする。
また、本実施の形態例においては、高誘電率絶縁膜としてHfO膜を用いたが、この絶縁膜がZrO、、HfON、HfAlO等の、誘電率が20以上のいかなる高誘電率絶縁膜であっても本発明の範囲内とする。
また、本実施の形態例においては、薄膜障壁層半導体/チャネル層半導体ヘテロ構造はすべてのデバイス領域で全く同構造であるが、ソース・ゲート電極間およびゲート・ドレイン電極間の薄膜障壁層半導体/チャネル層半導体ヘテロ構造に対して、ソース抵抗を低減するための、イオン注入が施されている場合も、ゲート電極下の層構造が図5に示された構造であるHFETはすべて本発明の範囲内とする。
また、本実施の形態例においては、障壁層半導体の膜厚はすべてのデバイス領域で全く同じであるが、ソース抵抗を低減するために、ソース・ゲート電極間およびゲート・ドレイン電極間の障壁層半導体の膜厚が、ゲート電極下の障壁層半導体の膜厚よりも大きい、いわゆるリセスゲート構造が採用されている場合も、ゲート電極下の層構造が図5に示された構造であるHFETはすべて本発明の範囲内とする。
[実施の形態例2]
図7において、障壁層半導体がAlGa1−XN(0<X≦1)であり、チャネル層半導体がGaNである窒化物半導体1が用いられ、主要なゲート絶縁膜である高誘電率膜(第1の絶縁膜6)としてHfO、HfAlOあるいはZrOなど、誘電率が20以上の絶縁物が用いられ、高障壁絶縁膜(第2の絶縁膜7)としてSiOあるいはAlが、用いられ、障壁層半導体と高誘電率絶縁膜(第1の絶縁膜6)の間に挿入された高品質界面形成絶縁膜(第3の絶縁膜8)としてSiが用いられる。本構造は、実施の形態例1において、障壁層半導体と高誘電率絶縁膜(第1の絶縁膜6)の間に、高品質形成絶縁膜(第3の絶縁膜8)であるSiを挿入した構造である。
主要なゲート絶縁膜である高誘電率膜(第1の絶縁膜6)のHfO、HfAlOあるいはZrOなど、誘電率が20以上の絶縁物の膜厚は、4nm以上200nm以下とする。これは、絶縁膜成膜初期に形成された欠陥構造の低減には、4nm以上の膜厚が必要であり、一方、200nmを超える膜厚では、HFETの利得の低下が大きくなり、不都合であるためである。
高障壁ゲート絶縁膜(第2の絶縁膜7)であるSiOあるいはAlの膜厚は、2nm以上かつ前記高誘電率膜(第1の絶縁膜6)の膜厚以下とする。これは、絶縁膜の高障壁の効果を得るためには、2nm以上の膜厚が必要であり、一方、高誘電率絶縁膜の膜厚を超える高障壁層絶縁膜の膜厚は、高誘電率絶縁膜を主要なゲート絶縁膜とする本発明の構造として不要であるためである。
高品質界面形成絶縁膜(第3の絶縁膜8)であるSiの膜厚は、0.5nm以上2.0nm以下とする。これは、高品質の半導体/絶縁膜界面の形成には、0.5nm以上の膜厚が必要であり、一方、2.0nmを超える膜厚とすると、ゲート容量の減少によってHFETの利得が有意に低下してしまうためである。
障壁層半導体としてAlGa1−XN(0<X≦1)のAl組成および膜厚、チャネル層半導体としてGaNの膜厚は任意とする。これは、前記の任意の値に対して、本発明の効果が得られるためである。
本実施の形態例として、図7に示された構造において、障壁層半導体として15nmのAl0.4Ga0.6N、チャネル層として2μmのGaN、なる層構造を、c面サファイア基板あるいはSiC基板上に有機金属気相成長法(MOVPE:Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)等の結晶成長法によって成長し、また、1.0nmのSi膜をECR(Electron Cyclotron Resonance)スパッタ法等の絶縁膜堆積法によって堆積し、さらに、高誘電率ゲート絶縁膜として50nmのHfO膜を、高障壁ゲート絶縁膜として8nmのAl膜を、PLD法(PLD:Pulsed Laser Deposition)等の絶縁膜堆積法によって堆積した構造を用いて、本発明によるHFETを作製したところ、ゲートリーク電流は、−20Vの逆方向電圧にて10−10A/mm台、+5Vの正方向電圧にて1×10−5A/mm以下の非常に低い値が得られた。
また、作製した複数のデバイスにおいて、前記のゲートリーク電流特性の均一性が確認され、ゲート耐圧も、+8Vの正方向電圧においても異常な電流リークの発生が確認されたデバイスは存在せず、ゲート耐圧におけるデバイス信頼性の高さが確認された。
さらに、ドレイン電流を、−10Vのゲートストレス印加の前後で測定したところ、ストレス前後でのドレイン電流は一致し、電流コラプス現象が無視できることが確認された。この点は、実施の形態例1においては、前記のストレス後に、ドレイン電流が約10%減少してしまう程度の電流コラプス現象が観測された状況との相異点である。このように、実施の形態例2は、実施の形態例1よりもデバイスの作製プロセスがより複雑になるという欠点を有するが、電流コラプス現象がほぼ消失するという利点を有する。
本実施の形態例においては、障壁層半導体としてAlGa1−XN(0<X≦1)、チャネル層半導体としてGaNを用いた、AlGa1−XN/GaNなる障壁層半導体/チャネル層半導体ヘテロ構造を用いたが、障壁層半導体/チャネル層半導体ヘテロ構造が、たとえば、AlGa1−XN(0<X≦1)/InGa1−YN(0<Y≦1)、In1−XAlN(0.63≦X≦1)/GaN、In1−XAlN(0.63≦X≦1)/InGa1−YN(0<Y≦1)等のいかなる構造であっても本発明の範囲内とする。
また、本実施の形態例においては、高誘電率絶縁膜としてHfO膜を用いたが、絶縁膜がZrO、HfON、HfAlO等の、誘電率が20以上のいかなる高誘電率絶縁膜であっても本発明の範囲内とする。
また、本実施の形態例においては、薄膜障壁層半導体/チャネル層半導体ヘテロ構造はすべてのデバイス領域で全く同構造であるが、ソース・ゲート電極間およびゲート・ドレイン電極間の薄膜障壁層半導体/チャネル層半導体ヘテロ構造に対して、ソース抵抗を低減するための、イオン注入が施されている場合も、ゲート電極下の層構造が図7に示された構造であるHFETはすべて本発明の範囲内とする。
また、本実施の形態例においては、障壁層半導体の膜厚はすべてのデバイス領域で全く同じであるが、ソース抵抗を低減するために、ソース・ゲート電極間およびゲート・ドレイン電極間の障壁層半導体の膜厚が、ゲート電極下の障壁層半導体の膜厚よりも大きい、いわゆるリセスゲート構造が採用されている場合も、ゲート電極下の層構造が図7に示された構造であるHFETはすべて本発明の範囲内とする。
低誘電率・大バンドギャップのゲート絶縁膜と、高誘電率・小バンドギャップのゲート絶縁膜のポテンシャル形状を模式的に比較した図である。 高障壁絶縁膜MIS構造HFETおよび高誘電率絶縁膜MIS構造HFETの、それぞれ複数のデバイスにおける、ゲートリーク電流特性を模式的に比較した図である。 本発明による高誘電率高障壁2層絶縁ゲート構造の層構造を模式的に示した図である。 本発明による高誘電率高障壁2層ゲート絶縁膜のポテンシャル形状を模式的に示した図である。 本発明による高誘電率高障壁2層ゲート絶縁膜を用いたMIS構造HFETの構成を模式的に示した図である。 高誘電率高障壁2層ゲート絶縁膜MIS構造HFETのゲートリーク特性を、単層の高誘電率ゲート絶縁膜MIS構造HFETのそれと比較して示した図である。 本発明による、高誘電率高障壁3層絶縁ゲート構造の層構造と、これを用いたMIS構造HFETの構成を模式的に示した図である。 本発明による、極薄膜のSi膜が挿入された高誘電率高障壁3層ゲート絶縁膜のポテンシャル形状を模式的に示した図である。 GaN系HFETの層構造および電極配置を模式的に示した図である。 GaN系MIS構造HFETの層構造および電極配置を模式的に示した図である。 HFETとMIS構造HFETのゲートリーク電流特性(ゲートリーク電流のゲート電圧依存性)を模式的に示して比較した図である。
符号の説明
1:窒化物半導体、2:ソース電極、3:ゲート電極、4:ドレイン電極、5:絶縁膜、6:第1の絶縁膜、7:第2の絶縁膜、8:第3の絶縁膜。

Claims (2)

  1. 窒化物半導体とゲート電極との間にゲート絶縁膜を有するヘテロ構造電界効果トランジスタである半導体装置において、
    前記ゲート絶縁膜は、前記窒化物半導体に近い側の、前記窒化物半導体の結晶欠陥の影響を緩和するための第1の絶縁膜と、前記ゲート電極に近い側の第2の絶縁膜とを構成要素とし、
    前記第1の絶縁膜が、HfO、HfAlO、HfON、ZrOを例とする、誘電率が20以上の絶縁物からなる厚さ4nm以上200nm以下の絶縁膜であり、
    前記第2の絶縁膜が、SiOまたはAlからなる厚さ2nm以上かつ前記第1の絶縁膜の膜厚以下の絶縁膜であることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記ゲート絶縁膜は、前記窒化物半導体と前記第1の絶縁膜との間に挿入された第3の絶縁膜を構成要素とし、
    前記第3の絶縁膜が、Siからなる厚さ0.5nm以上2.0nm以下の薄層であることを特徴とする半導体装置。
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