JP5300583B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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この発明は、導波管の管壁にスロットが設けられたアンテナ装置に関するものである。
従来のアンテナ装置として、導波管と、導波管の管壁上に設けられた複数個のスロットと、を備えた導波管スロットアレーアンテナ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
この種の導波管スロットアレーアンテナ装置の導波管に電波を給電すると、導波管内部の管壁を流れる電流がスロットにより分断されるので、スロットから電波が放射される。
また、スロットが導波管の管軸方向に対して平行に設けられている場合には、各スロットは、ほぼ1/2導波管の管内波長間隔で、かつ導波管の管軸中心に対して、互い違いに順次配置されるので、各スロットから放射される電波は同相となり、アレーアンテナとして動作する。
一方、スロットが導波管の管軸方向に対して垂直に設けられている場合には、各スロットは、導波管のほぼ管内波長間隔で順次配置されるので、各スロットから放射される電波は同相となり、この場合もアレーアンテナとして動作する。
上記特許文献1に記載の導波管スロットアレーアンテナ装置において、給電導波管と導波管スロットアレーアンテナ装置とのインピーダンス整合を行うためには、全てのスロットの放射抵抗の総和が、導波管のインピーダンスと等しくなる必要がある。
したがって、各スロットの放射抵抗を、導波管のインピーダンスよりも小さく設定する必要がある。特に、アンテナ装置が多数のスロットから構成される場合には、各スロットの放射抵抗を非常に小さい値に設定する必要がある。
たとえば、スロットが導波管の管軸方向に対して平行に設けられている場合には、スロットを導波管の管軸中心に近づけることにより、スロットの放射抵抗値を小さくすることができるので、結果として、給電導波管と導波管スロットアレーアンテナ装置とのインピーダンス整合が可能である。
しかしながら、スロットが導波管の管軸方向に対して垂直に設けられている場合には、スロットを設ける位置によって放射抵抗を変化させることが困難なので、スロットの放射抵抗値を小さくすることができない。
特許第3923360号公報、図1
従来のアンテナ装置は、たとえば特許文献1に記載の技術では、スロットが導波管の管軸方向に対して垂直に設けられている場合に、スロットの放射抵抗値を小さくすることができないので、導波管スロットアレーアンテナと給電導波管とのインピーダンス整合が非常に困難であり、高効率特性を得ることが困難になるという課題があった。
一方、給電導波管の根元にインピーダンス変成器などを設けてインピーダンス整合を図る方法も考えられるが、インピーダンス変成器を設けたことによって、導波管スロットアレーアンテナ装置が動作し得る周波数帯域が狭くなるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、放射抵抗の小さいスロットを実現することにより、導波管スロットアレーアンテナと給電導波管とのインピーダンス整合を容易にし、スロットが導波管の管軸方向に対して垂直に設けられている場合でも、スロット放射抵抗の調整を可能にしたアンテナ装置を得ることを目的とする。
この発明によるアンテナ装置は、導波管と、導波管の管壁に設けられたスロットと、厚さが1/4管内波長の誘電体基板と、を備え、誘電体基板は、スロットの放射領域において、スロットに対して空隙間隔を介して設置されたものである。
この発明によれば、放射抵抗の小さいスロットを実現することにより、導波管スロットアレーアンテナと給電導波管とのインピーダンス整合を容易にして、スロットが導波管の管軸方向に対して垂直に設けられている場合でも、スロット放射抵抗を調整することができる。
この発明の実施の形態1に係るアンテナ装置を示す斜視図である。 図1に示したアンテナ装置の側断面図である。 この発明の実施の形態1による放射抵抗抑制効果を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による放射抵抗調整効果を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係るアンテナ装置を示す斜視図である。 図5に示したアンテナ装置の側断面図である。 この発明の実施の形態3に係るアンテナ装置を示す斜視図である。 図7に示したアンテナ装置の側断面図である。 この発明の実施の形態4に係るアンテナ装置を示す斜視図である。 図9に示したアンテナ装置の側断面図である。 この発明の実施の形態5に係るアンテナ装置の側断面図である。 この発明の実施の形態6に係るアンテナ装置の側断面図である。 この発明の実施の形態6に係るアンテナ装置の正面図である。 この発明の実施の形態7に係るアンテナ装置の側断面図である。 この発明の実施の形態7に係るアンテナ装置の正面図である。 この発明の実施の形態8に係るアンテナ装置を示す斜視図である。 図16に示したアンテナ装置の側断面図である。 この発明の実施の形態8による複数のスロットの等化回路図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るアンテナ装置を示す斜視図であり、図2は図1に示したアンテナ装置の側断面図である。
図1および図2において、アンテナ装置を構成する給電導波管(以下、単に「導波管」という)1は、金属からなり、導波管1の管軸に対して垂直方向の断面形状は、たとえば図示したように矩形を有する。なお、スロット2の長手方向は、導波管1の管軸方向に対して平行または斜めに設定されていてもよい。
導波管1の管壁1aには、スロット2が設けられており、スロット2の断面形状は、たとえば図示したように矩形を有する。また、スロット2の長手方向は、導波管1の管軸方向に対して、たとえば図示したように垂直に設定されている。
スロット2が設けられる管壁1aは、たとえば図示したように導波管1の幅広面の上方に位置している。
スロット2の放射領域上には、空隙間隔Gを介して誘電体基板3が設置されている。
誘電体基板3とスロット2との間の空隙間隔Gは、たとえば、0.1波長程度に設定されている。
また、誘電体基板の厚さtは、誘電体基板3の内部の管内波長の1/4程度(約1/4管内波長)に設定されている。
次に、図1および図2に示したこの発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の動作について説明する。
まず、導波管1に電波を入力すると、管壁1aに流れる電流は、スロット2により分断されるので、スロット2には電界が誘起されて、誘電体基板3の方向(図中の上方方向)に電波が放射される。このとき、誘電体基板3に入射した電波は、その一部がスロット2側に反射されるが、最終的には空間へと放射される。
上記構成からなるアンテナ装置において、誘電体基板3の厚さtは、誘電体基板3の内部の管内波長のほぼ1/4程度に設定されているので、誘電体基板3に入射した電波の反射係数は最大となり、かつその反射位相は逆相となる。この結果、スロット2に誘起される電界が小さくなるので、スロット2の放射抵抗は小さくなる。
以下、図3を参照しながら、この発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の特性について、具体的に説明する。
図3はアンテナ装置のインピーダンス特性を示す説明図であり、横軸(0.8〜1.2)は規格化周波数の値を示し、縦軸(−1.5〜1.5)は、導波管のインピーダンスを「1」とした場合の規格化インピーダンスの値を示している。なお、ここでは、比較のために、誘電体基板3を有していない従来装置のインピーダンス特性も併記している。
図3において、この発明の実施の形態1による放射抵抗特性7aおよびリアクタンス特性7bは、それぞれ、点線および破線で示され、従来装置による放射抵抗特性8aおよびリアクタンス特性8bは、それぞれ、実線および1点鎖線で示されている。
図3から明らかなように、リアクタンス特性8b、7bが「0」(点P、Q)となる規格化周波数(共振周波数において取り得る放射抵抗値)において、従来装置による放射抵抗特性8a(点Pからの2点鎖線参照)が、導波管のインピーダンス値よりも大きい値になっているのに対し、この発明の実施の形態1による放射抵抗特性7a(点Qからの2点鎖線参照)は、導波管のインピーダンス値よりも十分に小さい値に抑制されていることが分かる。
また、図1のようにスロット2が導波管1の管軸方向に対して垂直に設けられている場合には、従来装置では、放射抵抗値の調整が困難であることから、図3内の放射抵抗特性8a(実線)およびリアクタンス特性8b(1点鎖線)で示すように、導波管1とスロット2とのインピーダンス整合が困難になっていることが分かる。
次に、図4を参照しながら、この発明の実施の形態1による放射抵抗特性の変化について説明する。
図4はこの発明の実施の形態1による放射抵抗特性の変化を示す説明図であり、空隙間隔Gを、「0.1波長」から、「0.2波長」、「0.3波長」へと、順次変化させた場合の放射抵抗特性7a1〜7a3を示している。
図4において、横軸は規格化周波数であり、縦軸(0〜1)は、導波管1のインピーダンスを「1」とした場合の規格化インピーダンスの値である。
図4においては、図3内の放射抵抗特性7aについて、縦軸(規格化インピーダンス)方向の「0〜1」の範囲のみを拡大して示している。
空隙間隔Gが「0.1波長」の場合の放射抵抗特性7a1は、実線で示され、空隙間隔Gが「0.2波長」の場合の放射抵抗特性7a2は、破線で示され、空隙間隔Gが「0.3波長」の場合の放射抵抗特性7a3は、1点鎖線で示されており、空隙間隔Gが増大するにつれて、規格化インピーダンスの変化量は増大する。
図4から明らかなように、空隙間隔Gを変化させることにより、スロット2の放射抵抗値の調整が可能であることが分かる。
以上のように、この発明の実施の形態1(図1、図2)に係るアンテナ装置は、導波管1と、導波管1の管壁1aに設けられたスロット2と、厚さtが1/4管内波長の誘電体基板3とを備え、誘電体基板3は、スロット2の放射領域において、スロット2に対して空隙間隔Gを介して設置されているので、導波管1とスロット2とのインピーダンス整合が容易になり、高効率のアンテナ装置を実現することができる。
また、インピーダンス変成器を設けなくても、インピーダンス整合が可能になるので、従来装置と比べて広帯域化を実現することができる。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1(図1、図2)では、スロット2に対して空隙間隔Gを介して誘電体基板3を設置したが、図5および図6に示すように、スロット2Aに対して密着して誘電体基板3を設置してもよい。
図5はこの発明の実施の形態2に係るアンテナ装置を示す斜視図であり、図6は図5に示すアンテナ装置の側断面図である。
図5および図6において、前述(図1、図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「A」を付して詳述を省略する。
この場合、スロット2Aは、たとえば矩形の断面形状を有しており、スロット2Aの長手方向は、前述のスロット2とは異なり、導波管1の管軸方向に対して、たとえば平行に設定されている。なお、スロット2Aの長手方向は、前述のスロット2と同様に、導波管1の管軸方向に対して垂直に設定されていてもよく、導波管1の管軸方向に対して斜めに設定されていてもよい。
誘電体基板3は、スロット2Aに密着されており、前述の空隙間隔Gを「0」に設定した状態に相当する。
図5、図6に示したこの発明の実施の形態2における動作原理は、前述の実施の形態1(図1〜図4)の場合と同様である。
以上のように、この発明の実施の形態2(図5、図6)に係るアンテナ装置は、導波管1と、導波管1の管壁1aに設けられたスロット2Aと、厚さtが1/4管内波長の誘電体基板3とを備え、誘電体基板3は、スロット2Aの放射領域において、スロット2Aに対して密着して設置されているので、前述と同様に、導波管1とスロット2Aとのインピーダンス整合が容易となり、高効率のアンテナ装置を実現することができる。
また、インピーダンス変成器を設けなくても、インピーダンス整合が可能になるので、従来装置と比べて広帯域化を実現することができる。
実施の形態3.
なお、上記実施の形態1(図1、図2)では、導波管1の上面とほぼ同一面積の誘電体基板3を設置したが、図7および図8に示すように、ブロック化された有限形状を有する誘電体基板3Bを設置し、スロット2Bに対する空隙間隔Gにおいて、支持構造10を介して誘電体基板3Bをスロット2Bに保持してもよい。
図7はこの発明の実施の形態3に係るアンテナ装置を示す斜視図であり、図8は図7に示したアンテナ装置の側断面図である。
図7および図8において、前述(図1、図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「B」を付して詳述を省略する。
この場合、スロット2Bは、たとえば矩形の断面形状を有しており、スロット2Bの長手方向は、導波管1の管軸方向に対して斜めに設定されている。なお、スロット2Bの長手方向は、前述のスロット2、2Aと同様に、導波管1の管軸方向に対して垂直または平行に設定されていてもよい。
ブロック状の誘電体基板3Bは、スロット2Bの上方のみに設置されており、支持構造10を介して、スロット2Bとの間に空隙間隔Gを形成しつつ、スロット2Bに保持されている。
また、誘電体基板3Bは、前述と同様に、厚さtを有し、スロット2Bの放射領域に設けられている。
したがって、図7、図8に示したこの発明の実施の形態3における動作原理は、前述の実施の形態1(図1〜図4)の場合と同様である。
以上のように、この発明の実施の形態3(図7、図8)に係るアンテナ装置の誘電体基板3Bは、ブロック化された有限形状を有しており、スロット2Bに対する空隙間隔Gにおいて、支持構造10を介して保持されているので、前述と同様に、導波管1とスロット2Bとのインピーダンス整合が容易になり、高効率のアンテナ装置を実現することができる。
また、インピーダンス変成器を設けなくても、インピーダンス整合が可能になるので、従来装置と比べて広帯域化を実現することができる。
また、誘電体基板3Bをブロック状に形成したので、電気的に必要最小限な構成を実現することができ、アンテナ装置としての質量を削減することができる。
また、誘電体基板3Bをブロック状に形成したので、スロット2Bを複数個設けてアレーアンテナ装置を構成した場合には、個々のスロット2Bに対して独立にインピーダンス調整を行うことができる。
さらに、誘電体基板3Bをブロック状に形成したので、誘電体基板3Bと管壁1aとの間を伝搬する表面波の影響を抑制することができる。
実施の形態4.
なお、上記実施の形態3(図7、図8)では、前述の実施の形態1(図1、図2)の構成にブロック状の誘電体基板3Bを適用したが、図9および図10に示すように、前述の実施の形態2(図5、図6)の構成にブロック状の誘電体基板3Bを適用してもよい。
図9はこの発明の実施の形態4に係るアンテナ装置を示す斜視図であり、図10は図9に示したアンテナ装置の側断面図である。
図9および図10において、前述(図1、図2、図7、図8参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、ブロック状の誘電体基板3Bは、スロット2および管壁1aの上面に密着されている。つまり、前述の実施の形態3における支持構造10を除去して、空隙間隔Gを「0」に設定した状態に相当する。
したがって、図9、図10に示したこの発明の実施の形態4における動作原理は、前述の実施の形態3(図7、図8)の場合と同様である。
以上のように、この発明の実施の形態4(図9、図10)に係るアンテナ装置の誘電体基板3Bは、ブロック化された有限形状を有しており、スロット2B(管壁1aの上面)に密着されているので、前述と同様に、導波管1とスロット2とのインピーダンス整合が容易になり、高効率のアンテナ装置を実現することができる。
また、インピーダンス変成器を設けなくても、インピーダンス整合が可能になるので、従来装置と比べて広帯域化を実現することができる。
また、誘電体基板3Bをブロック状に形成したので、電気的に必要最小限な構成を実現することができ、アンテナ装置としての質量を削減することができる。
さらに、誘電体基板3Bをブロック状に形成したので、誘電体基板3Bと管壁1aとの間を伝搬する表面波の影響を抑制することができる。
実施の形態5.
なお、上記実施の形態1、3(図1、図2、図7、図8)では、導波管1の管壁1aの上面に空隙間隔Gを形成したが、図11に示すように、スロット2の放射領域にキャビティ形成部11を設けてもよい。
図11はこの発明の実施の形態5に係るアンテナ装置の側断面図であり、前述(図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図11において、キャビティ形成部11は、スロット2の放射領域において、管壁1aと一体的に設けられており、金属で構成されかつ一方が開放された構成を有する。
この場合、誘電体基板3は、キャビティ形成部11の開放端に密着して設置されており、スロット2と誘電体基板3との空隙間隔Gは、キャビティ形成部11の深さにより確保されている。
したがって、図11に示したこの発明の実施の形態5における動作原理は、前述の実施の形態1(図1〜図4)の場合と同様である。
以上のように、この発明の実施の形態5(図11)に係るアンテナ装置は、スロット2の放射領域に設けられたキャビティ形成部11を備えており、キャビティ形成部11は、一方が開放された金属からなり、誘電体基板3は、キャビティ形成部11により保持されているので、前述と同様に、導波管1とスロット2とのインピーダンス整合が容易になり、高効率のアンテナ装置を実現することができる。
また、インピーダンス変成器を設けなくても、インピーダンス整合が可能になるので、従来装置と比べて広帯域化を実現することができる。
また、キャビティ形成部11の加工に際しては、機械的な切削加工などの高精度の加工方法が適用可能なので、空隙間隔Gを高精度に形成することができ、スロット2のインピーダンス調整を高精度に実現することができる。
また、スロット2と誘電体基板3との間の空隙間隔Gを、キャビティ形成部11の深さにより保持したので、誘電体基板3と管壁1aとの間を伝搬する表面波の影響を抑制することができる。
実施の形態6.
なお、上記実施の形態5(図11)では、スロット2の放射領域にキャビティ形成部11を設けたが、図12に示すように、金属壁12をキャビティ形成部11を構成する管壁1aの上方に、キャビティ形成部11を取り囲むように設けてもよい。
図12はこの発明の実施の形態6に係るアンテナ装置の側断面図であり、図13は図12の正面図である。図12および図13において、前述(図11参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して記述を省略する。
図12において、キャビティ形成部11を構成する管壁1aの上方には、キャビティ形成部11を取り囲むように金属壁12が設けられている。加工方法としては、管壁1aと金属壁12を別々に製造して両者を接着するか、または、切削等により一体で加工してもよい。
ブロック状の誘電体基板3Bは、この発明の実施の形態5と同様にキャビティ形成部11の開放端に密着して設置されており、スロット2とブロック状の誘電体基板3Bとの空隙間隔Gは、キャビティ形成部11の深さにより確保されている。
したがって、図12、図13に示したこの発明の実施の形態6における動作原理は、前述の実施の形態1(図1〜図4)の場合と同様である。
以上のように、この発明の実施の形態6(図12、図13)に係るアンテナ装置は、スロット2放射領域に設けられたキャビティ領域11を備えており、キャビティ形成部11は、一方が開放された金属からなり、ブロック状の誘電体基板3Bは、キャビティ形成部11により保持されているので、前述と同様に、導波管1とスロット2とのインピーダンス整合が容易になり、高効率のアンテナ装置を実現することができる。
また、インピーダンス変成器を設けなくても、インピーダンス整合が可能になるので、従来装置と比べて広帯域化を実現することができる。
また、金属壁12が取り囲む領域が、スロットアンテナの等価的な開口径となるので、領域の大きさを変えることで、利得や放射パターン形状を調整することができる。
さらに、誘電体基板3Bと管壁1aとの間を伝搬する表面波を、金属壁12が遮蔽するので、表面波の影響を抑制することができる。
実施の形態7.
なお、上記実施の形態6(図12、図13)では、金属壁12を、キャビティ形成部11を構成する管壁1aの上方に、キャビティ形成部11を取り囲むように設けたが、図14に示すように、両面が導体薄膜14で被膜され、かつ、導体薄膜14の一部がくり抜かれ、両面の導体薄膜14を短絡するように、複数のスルーホール13を具備し、かつ、スルーホール13は導体薄膜のくり抜き部を取り囲むように形成された誘電体基板3Cを、キャビティ形成部11を構成する管壁1aの上方に設けてもよい。
図14はこの発明の実施の形態6に係るアンテナ装置の側断面図であり、図15は図14の正面図である。図14および図15において、前述(図11参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して記述を省略する。
図14において、キャビティ形成部11を構成する管壁1aの上方には、誘電体基板3Cが設けられている。誘電体基板3Cは、この発明の実施の形態5と同様にキャビティ形成部11の開放端に密着して設置されており、スロット2とブロック状の誘電体基板3Bとの空隙間隔Gは、キャビティ形成部11の深さにより確保されている。
したがって、図14、図15に示したこの発明の実施の形態7における動作原理は、前述の実施の形態1(図1〜図4)の場合と同様である。
以上のように、この発明の実施の形態7(図14、図15)に係るアンテナ装置は、スロット2放射領域に設けられたキャビティ領域11を備えており、キャビティ形成部11は、一方が開放された金属からなり、ブロック状の誘電体基板3Bは、キャビティ形成部11により保持されているので、前述と同様に、導波管1とスロット2とのインピーダンス整合が容易になり、高効率のアンテナ装置を実現することができる。
また、インピーダンス変成器を設けなくても、インピーダンス整合が可能になるので、従来装置と比べて広帯域化を実現することができる。
また、導体薄膜14の一部のくり抜かれた領域がスロットアンテナの等価的な開口径となるので、領域の大きさを変えることで、利得や放射パターン形状を調整することができる。
さらに、誘電体基板3Bと管壁1aとの間を伝搬する表面波をスルーホール13が遮蔽するので、表面波の影響を抑制することができる。
実施の形態8.
なお、上記実施の形態1〜7(図1〜図15)では、単一のスロット2、2A、2Bに対して誘電体基板3、3B、3Cを設置したが、図16および図17に示すように、複数のスロット2a〜2eに対して誘電体基板3を設置して、アレーアンテナを構成してもよい。
図16はこの発明の実施の形態8に係るアンテナ装置を示す斜視図であり、図17は図16に示したアンテナ装置の側断面図である。
図16および図17において、前述(図1、図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
ここでは、代表的に、前述の実施の形態1の構成を用いてアレーアンテナを構成した場合を示しているが、前述の実施の形態1〜7のいずれの構成を適用してもよい。
導波管1の管壁1aに複数個設けられたスロット2a〜2eは、たとえば矩形断面形状を有しており、各スロット2a〜2eの長手方向は、それぞれ、導波管1の管軸方向に対してたとえば垂直になるように設定されている。
各スロット2a〜2eの間の間隔Wは、たとえば導波管1の管内波長と等しい値に設定されている。
また、導波管1の一端は短絡端1bを構成しており、短絡端1bと、短絡端1bに最も近いスロット2eとの間の距離Dは、たとえば導波管1の管内波長の1/2の値に設定されている。
図18は図16および図17に示したアンテナ装置の等価回路を示す回路図である。
図18において、各スロット2a〜2eのインピーダンスZa〜Zeは、導波管1のインピーダンスを「1」とする規格化インピーダンスに設定されているものとする。
図18から明らかなように、この発明の実施の形態8に係るアンテナ装置の入力インピーダンスは、各スロット2a〜2eのインピーダンスZa〜Zeの総和となる。
したがって、図16および図17のアンテナ装置(スロット2a〜2e)と導波管1とをインピーダンス整合させるためには、各スロット2a〜2eのインピーダンスZa〜Zeの総和を「1」に設定しなければならない。
ここで、図16〜図18に示したこの発明の実施の形態8(スロット2a〜2e)における動作原理は、前述の実施の形態1(図1〜図4)の場合と同様である。
したがって、各スロット2a〜2eのインピーダンスZa〜Zeは、導波管1の規格化インピーダンスに対して十分小さく設定することが可能であり、かつ空隙間隔Gを調整することにより、その値を自由に調整することができる。
以上のように、この発明の実施の形態8(図16〜図18)に係るアンテナ装置のスロットは、1つの導波管1に対して複数個のスロット2a〜2eからなり、アレーアンテナを構成しているので、各スロット2a〜2eのインピーダンスZa〜Zeの総和を「1」に設定することができる。
したがって、前述と同様に、導波管1とスロット2a〜2eとのインピーダンス整合が容易になり、高効率のアンテナ装置を実現することができる。
また、インピーダンス変成器を設けなくても、インピーダンス整合が可能になるので、従来装置と比べて広帯域化を実現することができる。
なお、スロット2a〜2eの長手方向は、導波管1の管軸方向に対して垂直に設定された場合を示したが、前述の実施の形態1〜7の場合と同様に、スロット2a〜2eの長手方向は、導波管1の管軸方向に対して平行または斜めに設定されてもよい。
また、上記実施の形態1〜8では、導波管1の断面形状が矩形の場合を例にとって説明したが、他の断面形状(たとえば、円形や十字形)であっても同様の効果を奏することは言うまでもない。
さらに、上記実施の形態1〜8では、スロット2、2A、2B、2a〜2eが設けられる管壁1aとして、導波管1の幅広面(上下面)の管壁を選択したが、導波管1の幅狭面(左右面)の管壁を選択しても同様の効果を奏することができる。
1 導波管、1a 管壁、1b 短絡端、2、2A、2B、2a〜2e スロット、3、3B、3C 誘電体基板、10 支持構造、11 キャビティ形成部、12 金属壁、13 スルーホール、14 導体薄膜、G 空隙間隔、t 誘電体基板の厚さ。

Claims (9)

  1. 導波管と、
    前記導波管の管壁に設けられたスロットと、
    厚さが1/4管内波長の誘電体基板と、を備え、
    前記誘電体基板は、前記スロットの放射領域において、前記スロットに対して空隙間隔を介して設置されたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記誘電体基板は、ブロック化された有限形状を有しており、前記スロットに対する空隙間隔において、支持構造を介して前記スロットに保持されたことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記スロットの放射領域に設けられたキャビティ形成部を備え、
    前記キャビティ形成部は、一方が開放された金属からなり、
    前記誘電体基板は、前記キャビティ形成部により保持されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記キャビティ形成部を取り囲むように、キャビティ形成部を構成する管壁の上方に金属壁が設けられ、前記金属壁で取り囲まれる領域内に、前記ブロック化された有限形状を有する誘電体基板が保持されたことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記誘電体基板は、両面が導体薄膜で被膜され、かつ、前記導体薄膜の一部がくり抜かれ、前記両面の導体薄膜を短絡するように複数のスルーホールが配列され、かつ、前記スルーホール群は前記導体薄膜のくり抜き部を取り囲むように形成されたことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
  6. 前記スロットの長手方向は、前記導波管の管軸方向に対して平行に設定されたことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記スロットの長手方向は、前記導波管の管軸方向に対して垂直に設定されたことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  8. 前記スロットの長手方向は、前記導波管の管軸方向に対して斜めに設定されたことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  9. 前記スロットは、1つの導波管に対して複数個のスロットからなり、アレーアンテナを構成したことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のアンテナ装置。
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