JP5299764B2 - 評価装置および評価方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェハや液晶基板等の表面に形成されたパターンを評価する評価装置および評価方法に関する。
従来、半導体ウェハや液晶ガラス基板等の基板の表面に形成されたパターンを検査する装置が種々提案されている(例えば、特許文献1を参照)。例えば、基板のパターン幅の測定をSEM(走査型電子顕微鏡)で行った場合、測定精度は高いが、観察倍率が高く何点かをサンプリングして測定を行うため、測定に膨大な時間がかかってしまう。そこで、光源から射出された所定波長の光を偏光子および対物レンズを介して落射照明により被検基板の表面に照射し、当該照明による被検基板からの反射光を、対物レンズ、偏光子とクロスニコルの条件を満足する検光子、および視野絞り等を介して得られるフーリエ画像をCCDカメラで検出し、フーリエ画像内で感度の高い所を選択することにより、高感度でパターン幅の変化を検出する検査装置が提案されている。
特開2006−135211号公報
しかしながら、上述のような方法では、パターン幅を検出することはできるが、パターン幅の変化の原因を特定することができなかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、繰り返しパターンの異常の原因を特定することが可能な評価装置および評価方法を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る評価装置は、露光装置による露光を経て形成された繰り返しパターンを有する基板を保持するステージと、前記ステージに保持された前記基板の表面に直線偏光を照射する照明部と、前記直線偏光の振動方向と前記繰り返しパターンの所定方向とのなす角度を所定角度に設定する第1の設定部と、前記直線偏光が照射された前記繰り返しパターンからの正反射光のうち前記直線偏光と振動方向が異なる偏光成分を受光する光学系と、前記光学系の瞳面もしくは瞳面と共役な面における前記偏光成分を検出する検出部と、前記直線偏光の振動方向と前記偏光成分の振動方向との間の角度条件について複数の角度条件を設定する第2の設定部と、前記検出部により検出された前記偏光成分に基づいて前記繰り返しパターンの状態を評価する評価部とを備え、前記検出部は、前記第2の設定部により設定された前記複数の角度条件において得られる前記偏光成分をそれぞれ検出し、前記評価部は、前記検出部により検出された複数の前記偏光成分の情報に基づいて、前記繰り返しパターンの形成に用いられた露光装置における露光量の不良とフォーカスの不良とを判別して評価を行うようになっている。
なお、前記評価部は、前記複数の前記偏光成分の情報に基づいて、前記繰り返しパターンの形成に用いられた露光装置における露光量の変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化と、前記露光装置におけるフォーカスの変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化とを検出するようにしてもよい。
なお、上述の評価装置において、前記第2の設定部は、前記複数の角度条件として、前記直線偏光の進行方向と垂直な面内における振動方向と、前記正反射光の進行方向と垂直な面内における前記偏光成分の振動方向とのなす角度について、90度±所定角度となる2つの角度条件設定することが好ましい。
また、上述の評価装置において、前記第2の設定部は、前記複数の角度条件として2つの角度条件を設定し、前記検出部は、前記第2の設定部により設定された前記2つの角度条件において得られる前記偏光成分をそれぞれ検出し、前記評価部は、前記検出部により検出された2つの前記偏光成分に対応する信号強度の差分に基づいて、前記繰り返しパターンの形成に用いられた露光装置における露光量の変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化を検出し、前記2つの前記偏光成分に対応する信号強度の平均に基づいて、前記露光装置におけるフォーカスの変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化を検出することが好ましい。
また、上述の評価装置において、前記照明部は、落射照明により前記直線偏光を前記基板の表面に照射することが好ましい。
また、本発明に係る評価方法は、露光装置による露光を経て形成された繰り返しパターンを有する基板の表面に直線偏光を照射するとともに、前記直線偏光が照射された前記繰り返しパターンからの正反射光のうち前記直線偏光と振動方向が異なる偏光成分を受光し、前記受光した光学系の瞳面もしくは瞳面と共役な面における前記偏光成分を検出して前記繰り返しパターンの状態を評価する評価方法であって、前記直線偏光の振動方向と前記繰り返しパターンの所定方向とのなす角度を所定角度に設定する第1の設定ステップと、前記直線偏光の振動方向と前記偏光成分の振動方向との間の角度条件について複数の角度条件を設定する第2の設定ステップと、前記第2の設定ステップで設定した前記複数の角度条件において、前記基板の表面に前記直線偏光を照射する照明ステップと、前記複数の角度条件において、前記直線偏光が照射された前記繰り返しパターンからの正反射光のうち前記直線偏光と振動方向が異なる偏光成分を受光する受光ステップと、前記複数の角度条件において、前記受光ステップで受光した前記光学系の瞳面もしくは瞳面と共役な面における前記偏光成分を検出する検出ステップと、前記複数の角度条件において前記検出ステップでそれぞれ検出した複数の前記偏光成分の情報に基づいて、前記繰り返しパターンの形成に用いられた露光装置における露光量の不良とフォーカスの不良とを判別して評価を行う評価ステップとを有している。
なお、前記評価ステップでは、前記複数の前記偏光成分の情報に基づいて、前記繰り返しパターンの形成に用いられた露光装置における露光量の変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化と、前記露光装置におけるフォーカスの変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化とを検出するようにしてもよい。
なお、上述の評価方法において、前記第2の設定ステップでは、前記複数の角度条件として、前記直線偏光の進行方向と垂直な面内における振動方向と、前記正反射光の進行方向と垂直な面内における前記偏光成分の振動方向とのなす角度について、90度±所定角度となる2つの角度条件設定することが好ましい。
また、上述の評価方法において、前記第2の設定ステップでは、前記複数の角度条件として2つの角度条件を設定し、前記照明ステップでは、前記第2の設定ステップで設定した前記2つの角度条件において、前記基板の表面に前記直線偏光を照射し、前記受光ステップでは、前記2つの角度条件において、前記直線偏光が照射された前記繰り返しパターンからの正反射光のうち前記直線偏光と振動方向が異なる偏光成分を受光し、前記検出ステップでは、前記2つの角度条件において、前記受光ステップで受光した前記光学系の瞳面もしくは瞳面と共役な面における前記偏光成分を検出し、前記評価ステップでは、前記検出ステップでそれぞれ検出した2つの前記偏光成分に対応する信号強度の差分に基づいて、前記繰り返しパターンの形成に用いられた露光装置における露光量の変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化を検出し、前記2つの前記偏光成分に対応する信号強度の平均に基づいて、前記露光装置におけるフォーカスの変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化を検出することが好ましい。
また、上述の評価方法において、前記照明ステップでは、落射照明により前記直線偏光を前記基板の表面に照射することが好ましい。
本発明によれば、繰り返しパターンの異常の原因を特定することができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本実施形態の評価装置1は、図1に示すように、ウェハステージ5と、対物レンズ6と、ハーフミラー7と、照明光学系10と、検出光学系20と、第1および第2撮像素子と、演算処理部40とを主体に構成される。半導体ウェハ2(以下、ウェハ2と称する)は、露光装置(図示せず)による最上層のレジスト膜への露光・現像後、不図示の搬送系により、不図示のウェハカセットまたは現像装置から運ばれ、パターン(繰り返しパターン)の形成面を上にした状態でウェハステージ5に載置される。
ウェハ2の表面には、複数のチップ領域が縦横に配列され、各チップ領域の中に所定の繰り返しパターン3が形成されている(図2を参照)。この繰り返しパターン3は、複数のライン部がその短手方向に沿って一定のピッチで配列されたレジストパターン(例えば、ラインアンドスペースパターンである配線パターン)である。なお、ライン部の配列方向を「繰り返しパターン3の繰り返し方向」と称する。
ウェハステージ5は、互いに直交するX,Y,Z軸(図2を参照)の3方向へ移動可能に構成されている(なお、図2の上下方向をY軸方向とし、図2の左右方向をX軸方向とし、図2の紙面と直交する方向をZ軸方向とする)。これにより、ウェハステージ5は、ウェハ2をX,Y,Z軸方向へ移動可能に支持することができる。また、ウェハステージ5は、Z軸(ウェハ2を概略円形と見た時の回転対称軸)を中心に回転できるように構成されている。
照明光学系10は、図1の左側から右側へ向けて配置順に、光源11(例えば、白色LEDやハロゲンランプ等)と、集光レンズ12と、照度均一化ユニット13と、開口絞り14と、視野絞り15と、コリメータレンズ16と、着脱可能な偏光子17とを有して構成される。
ここで、照明光学系10の光源11から放出された光は、集光レンズ12および照度均一化ユニット13を介して、開口絞り14および視野絞り15に導かれる。照度均一化ユニット13は、照明光を散乱し、光量分布を均一化する。また、干渉フィルタを含めることもできる。開口絞り14および視野絞り15は、照明光学系10の光軸に対して開口部の大きさおよび位置が変更可能に構成されている。したがって、照明光学系10では、開口絞り14および視野絞り15を操作することによって、照明領域の大きさおよび位置の変更と、照明の開口角の調整とを行うことができる。そして、開口絞り14および視野絞り15を通過した光は、コリメータレンズ16によって平行光にされた後に偏光子17を通過してハーフミラー7に入射する。
偏光子17は、その透過軸がウェハ2上でY軸方向を向く方位に設定され、コリメータレンズ16からの光を直線偏光にする。これにより、ウェハ2の表面に照射される照明光は直線偏光となる。なおこのとき、ウェハステージ5の回転により、ウェハ2における繰り返しパターン3の繰り返し方向が、X軸方向に対して45度の角度に傾くように配置される。すなわち、ウェハ2の表面における直線偏光の振動方向と、繰り返しパターン3の繰り返し方向とのなす角度が45度に設定される(図2を参照)。また、角度は45度に限らず、22.5度や67.5度など任意角度方向に設定可能である。
ハーフミラー7は、照明光学系10からの光を下方に反射して対物レンズ6に導く。これにより、対物レンズ6を通過した照明光学系10からの光(直線偏光)でウェハ2が落射照明される。一方、ウェハ2に落射照明された光は、ウェハ2で反射して再び対物レンズ6に戻り、ハーフミラー7を透過して検出光学系20に入射することができる。
検出光学系20は、図1の下側から上側に向けて配置順に、着脱可能な検光子21と、レンズ22と、ハーフプリズム23と、ベルトランレンズ24と、視野絞り25とを有して構成される。検光子21は、回転駆動装置26を用いて検出光学系20の光軸を中心に透過軸の方位(偏光方向)を回転可能に構成されており、検光子21の透過軸の方位は、上述した偏光子17の透過軸に対して90度前後の傾斜角度で傾くように設定される。すなわち、検光子21が照明光学系10の偏光子17に対してクロスニコルの状態(偏光方向が直交する状態)となるように配置されるとともに、クロスニコル状態を意図的にくずすことを可能にしている。
そして、ハーフミラー7を透過したウェハ2表面からの正反射光が検光子21を透過すると、当該正反射光のうち照明光である直線偏光の振動方向に対し振動方向が略直角な偏光成分としての第2の直線偏光が、ハーフプリズム23により第1および第2撮像素子31,32の撮像面に導かれる。なお、照明光学系10の偏光子17と検出光学系20の検光子21とがクロスニコルの条件を満たす場合、ウェハ2の繰り返しパターン3において偏光主軸が回転しない限り、検出光学系20で受光される光量は零に近くなる。
ハーフプリズム23は入射光束を二方向に分岐させる。ハーフプリズム23を通過する一方の光束は、ベルトランレンズ24を介して視野絞り25にウェハ2の表面の像を結像させるとともに、対物レンズ6の瞳面の像を第1撮像素子31に投影させるので、第1撮像素子31の撮像面に対物レンズ6の瞳面上の輝度分布が再現されて、第1撮像素子31によりフーリエ変換されたウェハ2の画像(フーリエ画像)を撮像することが可能である。なお、ベルトランレンズ(Bertrand lens)は、一般に、対物レンズの後部焦点面の像を接眼レンズの焦点面に結ばせる収束レンズをいうが、顕微鏡等の光学系は一般に像側がテレセントリックな状態であり、対物レンズの後部焦点面が瞳面となるため、本実施形態において、第1撮像素子31の撮像面に対物レンズ6の瞳面の像を結像させるレンズ24をベルトランレンズ24と称することにする。
また、視野絞り25は、検出光学系20の光軸に対して垂直方向の面内で開口形状を変化させることができる。そのため、視野絞り25の操作によって、ウェハ2の任意の領域での情報を第1撮像素子31が検出できるようになる。また、ハーフプリズム23を通過する他方の光束は、フーリエ変換されていない通常のウェハ2の画像を撮像するための第2撮像素子32に導かれる。
ここで、図3を参照しつつ、ウェハ2への照明光の入射角度と瞳面内での結像位置との関係を説明する。図3の破線で示すように、ウェハ2への照明光の入射角度が0°のときには、瞳上の結像位置は瞳中心となる。一方、図3の実線で示すように、入射角度が64°(NA=0.9相当)のときには、瞳上の結像位置は瞳の外縁部となる。すなわち、ウェハ2への照明光の入射角度は、瞳上では瞳内の半径方向の位置に対応する。また、瞳内の光軸から同一半径内の位置に結像する光は、ウェハ2に同一角度で入射した光である。
第1撮像素子31は、CCDやCMOS等の2次元イメージセンサであり、前述のフーリエ画像を撮像(検出)して、検出信号を演算処理部40に出力する。なお、第1撮像素子31としてCMOSイメージセンサを用いるようにすれば、読み出しエリアを画素単位で自由に設定できるので、必要な画素データ(光情報)のみを高速に読み出すことができる。その場合、このような部分読み出しを可能にする回路が第1撮像素子31に(オンチップで)配設される。
演算処理部40は、第1撮像素子31から入力されたフーリエ画像の検出信号に基づいて、繰り返しパターン3の状態を評価する。そして、演算処理部40による繰り返しパターン3の評価結果および、そのときのフーリエ画像がモニタ45で出力表示される。
本実施形態の評価装置1を用いた繰り返しパターン3の評価方法について、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。本願の発明者は、検光子21の透過軸の方位が偏光子17の透過軸に対して90度±3度の傾斜角度となるように検光子21を回転させて撮像した2つのフーリエ画像における信号強度の差分について、良品のパターンと評価対象となるパターンとを比較した結果、ドーズ量の変化に起因するライン部の幅の変化(以下、線幅変化と称する)と相関があることがわかった。また、検光子21の透過軸の方位が偏光子17の透過軸に対して90度±3度の傾斜角度となるように検光子21を回転させて撮像した2つのフーリエ画像における画素毎の信号強度の平均について、良品のパターンと評価対象となるパターンとを比較した結果、フォーカスの変化に起因するLER(Line Edge Roughness)の変化と相関があることがわかった。なお、LERとは、パターンの壁面に出来た凹凸の大きさを表す値である。
そこでまず、評価対象となるウェハ2をウェハステージ5へ搬送し、ウェハ2上の評価するパターン(1ショットの一部分)をウェハステージ5により対物レンズ6の下方に移動させる。(ステップS101)。ウェハ2の搬送後、繰り返しパターン3の繰り返し方向が照明方向(ウェハ2の表面における直線偏光の進行方向)に対して45度だけ傾くようにアライメントを行う。なお、アライメントの角度は45度に限らず、67.5度あるいは22.5度であってもよい。
前述したように、検光子21は、回転駆動装置26を用いて透過軸の方位(偏光方向)を回転可能に構成されており、ウェハ2の搬送およびアライメントを行った後、検光子21の透過軸の方位が偏光子17の透過軸に対して90度+3度(93度)の傾斜角度となるように検光子21を回転させる(ステップS102)。このとき、照明光である直線偏光の進行方向と垂直な面内における振動方向と、検光子21により抽出される第2の直線偏光(正反射光)の進行方向と垂直な面内における振動方向とのなす角度が、90度+3度(93度)に設定される。
次に、ウェハ2の表面に直線偏光を照射し、ウェハ2の表面で反射した正反射光(楕円偏光)を検光子21を介して第1撮像素子31で検出し撮像する(ステップS103)。このとき、光源11から放出された照明光は、集光レンズ12および照度均一化ユニット13を介して、開口絞り14および視野絞り15を通過し、コリメータレンズ16で平行光にされた後に偏光子17を通過してハーフミラー7で反射した後、対物レンズ6を通ってウェハ2に照射される。そして、ウェハ2からの正反射光は、対物レンズ6およびハーフミラー7を通過して検出光学系20に入射し、検出光学系20に入射した光は、検光子21、レンズ22、ハーフプリズム23、ベルトランレンズ24、および視野絞り25を通過し、第1撮像素子31の撮像面にフーリエ像が投影される。第1撮像素子31は、撮像面上に形成された第2の直線偏光によるフーリエ像を光電変換して検出信号を生成し、当該検出信号を演算処理部40に出力する。
第2の直線偏光によるフーリエ画像の検出信号が演算処理部40に入力されると、演算処理部40の内部メモリ(図示せず)に記憶される(ステップS104)。ここで、フーリエ画像の一例を図5に示す。また、図6は、照明光の波長が546nmで、入射角度が60°の場合に、繰り返しパターン3からの正反射光が検光子21を透過して瞳内に達したときの光量(すなわち、フーリエ像における光量)を計算により求めた図である。
次に、検光子21の透過軸の方位が偏光子17の透過軸に対して90度±3度の傾斜角度となるように検光子21を回転させて、それぞれの条件で、フーリエ画像を撮像したか否かを判定する(ステップS105)。判定がNoである場合、ステップS106へ進み、検光子21の透過軸の方位が偏光子17の透過軸に対して90度−3度(87度)の傾斜角度となるように検光子21を回転させてから、ステップS103の撮像およびステップS104の画像記憶を繰り返し、ステップS105へ戻る。このとき、照明光である直線偏光の進行方向と垂直な面内における振動方向と、検光子21により抽出された第2の直線偏光の進行方向と垂直な面内における振動方向とのなす角度が、90度−3度(87度)に設定される。
一方、ステップS105における判定がYesである場合、ステップS107へ進み、ウェハ2を回収する。これにより、検光子21の透過軸の方位が異なる2枚の画像が記憶される。なお、検光子21の回転角度範囲は、大きい方が不良ショットでの輝度変化量が大きい一方、ノイズ成分(偏光変化量以外)が大きくなることから、±3度〜±5度の範囲が望ましい。
ウェハ12を回収すると、画像処理部50は、前のステップで撮像取得した2枚の画像を内部メモリから読み出し(ステップS108)、読み出した2枚の画像における信号強度の差分および平均を画像処理により求める(ステップS109)。信号強度の差分を求めるには、例えば、2枚のフーリエ画像において評価に適した部分(例えば、図6におけるRの部分)の信号強度の差分を画素単位で求め、画素単位で求めた差分の平均値を信号強度の差分値として算出する。信号強度の平均を求めるには、例えば、2枚のフーリエ画像において評価に適した部分(例えば、図6におけるRの部分)の信号強度の平均を画素単位で求め、画素単位で求めた平均の平均値を信号強度の平均値として算出する。なお、信号強度の差分および平均を求める領域は、2枚のフーリエ画像における評価に適した部分に応じて、図6におけるRの部分に限らず、U、D、L、その他の部分を選ぶようにすればよい。なお、第1撮像素子31としてCMOSイメージセンサを用いるようにすれば、読み出しエリアを画素単位で自由に設定できるので、パターンの評価に適した部分の画素データのみを高速に読み出すことができる。
信号強度の差分値および平均値を求めると、求めた差分値より、ドーズ量(露光量)の(適正値からの)変化に起因する線幅変化(すなわち、繰り返しパターン3の状態変化)を求める(ステップS110)。このとき、演算処理部40は、例えば、求めた差分値を、信号強度の差分と線幅変化との相関を予め求めておいたデータテーブルと比較することにより、線幅変化を求める。
次に、求めた平均値より、フォーカスの(適正値からの)変化に起因するLER(すなわち、繰り返しパターン3の状態変化)を求め、繰り返しパターン3の評価を終了する(ステップS111)。このとき、演算処理部40は、例えば、求めた平均値を、信号強度の平均とLERとの相関を予め求めておいたデータテーブルと比較することにより、LERを求める。このようにして求めた線幅変化およびLERは、2枚のフーリエ画像とともにモニタ55に表示され、線幅変化またはLERが所定の閾値を超えた場合には、ドーズ不良またはフォーカス不良としてその旨が報知される。
このように、本実施形態の評価装置1および方法によれば、照明光である直線偏光の振動方向と検光子21により抽出された第2の直線偏光の振動方向との間の角度条件を変えて撮像した2枚のフーリエ画像に基づいて、繰り返しパターン3の状態を評価することで、ドーズ不良とフォーカス不良とを判別して検出することができ、繰り返しパターン3の異常の原因を特定することが可能になる。
このとき、照明光である直線偏光の進行方向と垂直な面内における振動方向と、検光子21により抽出された第2の直線偏光の進行方向と垂直な面内における振動方向とのなす角度を、90度±3度になるように設定することで、高い感度で繰り返しパターン3の状態を評価することが可能になる。
またこのとき、2枚のフーリエ画像における信号強度(輝度)の差分に基づいて、露光装置におけるドーズ量(露光量)の変化に起因する繰り返しパターン3の状態変化(線幅変化)を検出し、2枚のフーリエ画像における信号強度(輝度)の平均に基づいて、露光装置におけるフォーカスの変化に起因する繰り返しパターン3の状態変化(LER)を検出することで、確実にドーズ不良とフォーカス不良とを判別して検出することができる。
またこのとき、落射照明によりウェハ2の表面を照明することで、装置の大きさを小型にすることができる。
なお、上述の実施形態において、ウェハ2の表面に形成された繰り返しパターン3を評価しているが、これに限られるものではなく、例えば、ガラス基板上に形成されたパターンを評価することも可能である。
評価装置の概要図である。 直線偏光の振動方向と繰り返しパターンの繰り返し方向との傾き状態を説明する図である。 ウェハへの照明光の入射角度と瞳内での結像位置との関係を示す説明図である。 パターンの評価方法を示すフローチャートである。 フーリエ画像の一例を示す図である。 照明光の波長が546nmで、入射角度が60°の場合に、繰り返しパターンからの正反射光が検光子を透過して瞳内に達したときの光量を計算により求めた図である。
符号の説明
1 評価装置
2 ウェハ(基板) 3 繰り返しパターン
10 照明光学系(照明部) 17 偏光子
20 検出光学系(光学系) 21 検光子
26 回転駆動装置(設定部)
31 第1撮像素子(検出部)
40 演算処理部(評価部)

Claims (10)

  1. 露光装置による露光を経て形成された繰り返しパターンを有する基板を保持するステージと、
    前記ステージに保持された前記基板の表面に直線偏光を照射する照明部と、
    前記直線偏光の振動方向と前記繰り返しパターンの所定方向とのなす角度を所定角度に設定する第1の設定部と、
    前記直線偏光が照射された前記繰り返しパターンからの正反射光のうち前記直線偏光と振動方向が異なる偏光成分を受光する光学系と、
    前記光学系の瞳面もしくは瞳面と共役な面における前記偏光成分を検出する検出部と、
    前記直線偏光の振動方向と前記偏光成分の振動方向との間の角度条件について複数の角度条件を設定する第2の設定部と、
    前記検出部により検出された前記偏光成分に基づいて前記繰り返しパターンの状態を評価する評価部とを備え、
    前記検出部は、前記第2の設定部により設定された前記複数の角度条件において得られる前記偏光成分をそれぞれ検出し、
    前記評価部は、前記検出部により検出された複数の前記偏光成分の情報に基づいて、前記繰り返しパターンの形成に用いられた露光装置における露光量の不良とフォーカスの不良とを判別して評価を行うことを特徴とする評価装置。
  2. 前記評価部は、前記複数の前記偏光成分の情報に基づいて、前記繰り返しパターンの形成に用いられた露光装置における露光量の変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化と、前記露光装置におけるフォーカスの変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化とを検出することを特徴とする請求項1に記載の評価装置。
  3. 前記第2の設定部は、前記複数の角度条件として、前記直線偏光の進行方向と垂直な面内における振動方向と、前記正反射光の進行方向と垂直な面内における前記偏光成分の振動方向とのなす角度について、90度±所定角度となる2つの角度条件設定することを特徴とする請求項1または2に記載の評価装置。
  4. 前記第2の設定部は、前記複数の角度条件として2つの角度条件を設定し、
    前記検出部は、前記第2の設定部により設定された前記2つの角度条件において得られる前記偏光成分をそれぞれ検出し、
    前記評価部は、前記検出部により検出された2つの前記偏光成分に対応する信号強度の差分に基づいて、前記繰り返しパターンの形成に用いられた露光装置における露光量の変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化を検出し、前記2つの前記偏光成分に対応する信号強度の平均に基づいて、前記露光装置におけるフォーカスの変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化を検出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の評価装置。
  5. 前記照明部は、落射照明により前記直線偏光を前記基板の表面に照射することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の評価装置。
  6. 露光装置による露光を経て形成された繰り返しパターンを有する基板の表面に直線偏光を照射するとともに、前記直線偏光が照射された前記繰り返しパターンからの正反射光のうち前記直線偏光と振動方向が異なる偏光成分を受光し、前記受光した光学系の瞳面もしくは瞳面と共役な面における前記偏光成分を検出して前記繰り返しパターンの状態を評価する評価方法であって、
    前記直線偏光の振動方向と前記繰り返しパターンの所定方向とのなす角度を所定角度に設定する第1の設定ステップと、
    前記直線偏光の振動方向と前記偏光成分の振動方向との間の角度条件について複数の角度条件を設定する第2の設定ステップと、
    前記第2の設定ステップで設定した前記複数の角度条件において、前記基板の表面に前記直線偏光を照射する照明ステップと、
    前記複数の角度条件において、前記直線偏光が照射された前記繰り返しパターンからの正反射光のうち前記直線偏光と振動方向が異なる偏光成分を受光する受光ステップと、
    前記複数の角度条件において、前記受光ステップで受光した前記光学系の瞳面もしくは瞳面と共役な面における前記偏光成分を検出する検出ステップと、
    前記複数の角度条件において前記検出ステップでそれぞれ検出した複数の前記偏光成分の情報に基づいて、前記繰り返しパターンの形成に用いられた露光装置における露光量の不良とフォーカスの不良とを判別して評価を行う評価ステップとを有することを特徴とする評価方法。
  7. 前記評価ステップでは、前記複数の前記偏光成分の情報に基づいて、前記繰り返しパターンの形成に用いられた露光装置における露光量の変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化と、前記露光装置におけるフォーカスの変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化とを検出することを特徴とする請求項6に記載の評価方法。
  8. 前記第2の設定ステップでは、前記複数の角度条件として、前記直線偏光の進行方向と垂直な面内における振動方向と、前記正反射光の進行方向と垂直な面内における前記偏光成分の振動方向とのなす角度について、90度±所定角度となる2つの角度条件設定することを特徴とする請求項6または7に記載の評価方法。
  9. 前記第2の設定ステップでは、前記複数の角度条件として2つの角度条件を設定し、
    前記照明ステップでは、前記第2の設定ステップで設定した前記2つの角度条件において、前記基板の表面に前記直線偏光を照射し、
    前記受光ステップでは、前記2つの角度条件において、前記直線偏光が照射された前記繰り返しパターンからの正反射光のうち前記直線偏光と振動方向が異なる偏光成分を受光し、
    前記検出ステップでは、前記2つの角度条件において、前記受光ステップで受光した前記光学系の瞳面もしくは瞳面と共役な面における前記偏光成分を検出し、
    前記評価ステップでは、前記検出ステップでそれぞれ検出した2つの前記偏光成分に対応する信号強度の差分に基づいて、前記繰り返しパターンの形成に用いられた露光装置における露光量の変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化を検出し、前記2つの前記偏光成分に対応する信号強度の平均に基づいて、前記露光装置におけるフォーカスの変化に起因する前記繰り返しパターンの状態変化を検出することを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の評価方法。
  10. 前記照明ステップでは、落射照明により前記直線偏光を前記基板の表面に照射することを特徴とする請求項6から9のいずれか一項に記載の評価方法。
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