JP5299583B2 - 車両前部構造 - Google Patents
車両前部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5299583B2 JP5299583B2 JP2012544135A JP2012544135A JP5299583B2 JP 5299583 B2 JP5299583 B2 JP 5299583B2 JP 2012544135 A JP2012544135 A JP 2012544135A JP 2012544135 A JP2012544135 A JP 2012544135A JP 5299583 B2 JP5299583 B2 JP 5299583B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- headlamp
- lamp support
- vicinity
- support brace
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 4
- 238000010276 construction Methods 0.000 claims 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 4
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000001737 promoting effect Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D21/00—Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
- B62D21/15—Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted having impact absorbing means, e.g. a frame designed to permanently or temporarily change shape or dimension upon impact with another body
- B62D21/152—Front or rear frames
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60Q—ARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
- B60Q1/00—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
- B60Q1/02—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments
- B60Q1/04—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights
- B60Q1/0491—Shock absorbing devices therefor
- B60Q1/0495—Frangible brackets
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/34—Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R21/00—Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
- B60R21/34—Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians
- B60R2021/343—Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians using deformable body panel, bodywork or components
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
Description
本発明は、前部の両側面近傍にヘッドランプが各々配置される自動車の車両前部構造に関するものである。
夜間走行時等の視認性向上を図るために、車両前部の両側面近傍にはヘッドランプが各々配置されている。ヘッドランプは、車両前部の構造部材に取り付けられる構成が一般的であり、例えば特許文献1では、ヘッドライト(ヘッドランプ)のハウジングに結合された金属性の結合部材によって、車両前部の構造部材であるフロントサイドフレームの前端部およびエプロンリインフォースメントの前端部にヘッドランプを連結している。
ところで、車両と衝突体との衝突時において衝突体が歩行者であった場合、歩行者には車両から荷重がかかる。衝突体(歩行者)の衝突箇所が車両のヘッドランプ近傍であると、歩行者の脚部はヘッドランプからの荷重を受けてしまう。例えば特許文献1ではヘッドランプがエプロンリインフォースメントの前端部に接続されているため、ヘッドランプの後側にはエプロンリインフォースメントが存在する。すなわち、特許文献1のような従来の構造であると、車両前部における構造部材がヘッドランプの後側を支持しているため、歩行者はヘッドランプからの反力(荷重)をまともに受けてしまい、荷重の軽減を図ることが困難であった。
上記の問題を解決するために本発明者らは鋭意検討し、車両前部の構造部材がヘッドランプの後側に存在しない配置にし、衝突によりヘッドランプを車両後方側に移動させる(後方にストロークさせる)ことが最も効果的であるとの見解に達した。しかしながら、車両前部の構造部材は、ヘッドランプを支持したり、車両前部における剛性を担保したりするための役割を担っている。このため、単にヘッドランプの後側から構造部材を排除すると、ヘッドランプの支持が不安定になったり、車両前部の剛性が不足したりするという弊害が生じる。
本発明は、このような課題に鑑み、ヘッドランプの支持安定性や車両前部の剛性を確保しつつ、衝突時におけるヘッドランプの車両後方側への移動により歩行者への荷重の低減を図ることが可能な車両前部構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両前部構造の代表的な構成は、前部の両側面近傍にヘッドランプが各々配置される自動車の車両前部構造であって、車両前部にてヘッドランプ間を車幅方向に延びる上方横部材と、車両前部にて上方横部材より下方で車幅方向に延びる下方横部材と、下方横部材に前端部が接続され、車両前部にて車長方向に延びる2本のエプロンサイドメンバと、上端部が上方横部材の両端部近傍に接続され、下端部がエプロンサイドメンバに接続され、上方横部材と下方横部材との間で車高方向に延びる2本のランプサポートブレースと、ランプサポートブレースとヘッドランプとの間隙に差し渡され、これらを接続する固定部材とを備え、ヘッドランプは、車両内側が、固定部材を介してランプサポートブレースに支持され、車両外側が、車両の側面を構成する側面部材に支持されていて、ランプサポートブレースは、車両正面視において、ヘッドランプの支持点以外ではヘッドランプに干渉しないように湾曲していることを特徴とする。
上記構成では、上方横部材はヘッドランプ間に延びていて、且つランプサポートブレースはヘッドランプに干渉しないように湾曲しているため、ヘッドランプの後方に配置される構造部材がない。すなわち本発明では、従来の構造においてヘッドランプの後方に配置されていたランプサポートメンバやランプサポートブレース等がヘッドランプの後方から排除されている。これにより、衝突時にヘッドランプが車両後方側に容易に移動できる(ストロークできる)ため、歩行者への荷重の低減を図ることができる。また上記構成のように各部材が接続されることにより、車両正面視において、上方横部材および下方横部材を上下辺とし、エプロンサイドメンバおよびランプサポートブレースを2本の側辺とする枠形状が形成されるため、車両前部の剛性を確保することができる。特に、枠形状の側辺において、車長方向に延びるエプロンサイドメンバにランプサポートブレースが接続されていることにより、衝突時に車両前方から受ける力に対する剛性が高まり、側辺の変形を好適に抑制することが可能となる。
更に、ヘッドランプの車両内側がランプサポートブレースに支持され、車両外側が側面部材に支持されることにより、ヘッドランプの支持安定性が確保される。特に、ランプサポートブレースとヘッドランプが固定部材を介して接続されることにより、固定部材が脆弱部となって衝突時の衝撃によって壊れ、ランプサポートブレースとヘッドランプとの接続が断たれる。したがって、衝突後のヘッドランプは、車両外側が側面部材によってのみ支持され、車両内側は、車両外側での支持点を軸として車両後方側に向かって移動する。故に、上述した構成によれば、ヘッドランプの支持安定性や車両前部の剛性を確保しつつ、衝突時におけるヘッドランプの車両後方側への移動により歩行者への荷重の低減を図ることが可能となる。
上記のヘッドランプは、車両外側の前面以外の面において少なくとも上部近傍および下部近傍が側面部材の前端部に支持され、車両内側において少なくとも下部近傍が固定部材によってランプサポートブレースの正面に支持されるとよい。
かかる構成によれば、ヘッドランプの車両外側が、上部近傍および下部近傍において支持されることにより支持安定性の更なる向上を図りつつ、前面以外の面において支持されることにより衝突時の衝撃による切断(破壊)を防ぐことができる。一方、ヘッドランプの車両内側が下部近傍においてランプサポートブレースの正面に支持されることにより、固定部材が衝突時の衝撃を受けやすくなり、より切断されやすくなる。このため、衝突時におけるヘッドランプの車両後方側への移動を更に確実なものとすることが可能となる。
上記の固定部材は、ヘッドランプの車両内側に設けられ、車両正面視において車両内方に突出するタブであるとよい。これによりヘッドランプと固定部材とが一体化されるため、部品数の増加を招くことがない。
上記のエプロンサイドメンバとランプサポートブレースとの接続部分近傍には、これらに接続される補強部材が設けられているとよい。これにより、エプロンサイドメンバとランプサポートブレースとの接続強度を高めることができる。したがって、それらからなる枠形状の側辺の剛性の更なる向上を図り、変形をより抑制することが可能となる。
本発明によれば、ヘッドランプの支持安定性や車両前部の剛性を確保しつつ、衝突時におけるヘッドランプの車両後方側への移動により歩行者への荷重の低減を図ることが可能な車両前部構造を提供することができる。
100…車両、110a…ヘッドランプ、110b…ヘッドランプ、112…ランプハウジング、114…ランプカバー、116a…接続部、116b…接続部、116c…接続部、120…フードロックメンバ、130…フロントロアクロスメンバ、140a…エプロンサイドメンバ、140b…エプロンサイドメンバ、150a…ランプサポートブレース、150b…ランプサポートブレース、160…フードロックブレース、170…フロントフェンダパネル、180…カウルサイドパネル、190a…補強部材、190b…補強部材
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態にかかる車両前部構造を有する車両の前部を示す斜視図である。図2は、図1のヘッドランプ110a近傍の拡大斜視図である。図3は、図2の正面図である。なお、理解を容易にするために、図1ではフードロックブレース160(図3参照)の図示を、図3ではフロントフェンダパネル170およびカウルサイドパネル180の図示を省略している。また、車両前部ならびにヘッドランプ110aおよび110bはフードロックブレース160に対して左右対称な構造であるため、図2〜図5では、車両正面視における右側のヘッドランプ110aおよびその近傍を例示して説明する。
図1に示すように、車両100(自動車)の前部には、両側面近傍にヘッドランプ110aおよび110bが各々配置されている。これにより、夜間走行時等の視認性向上を図ることができる。
車両100の前部には、ヘッドランプ110aおよび110bの間を車幅方向に延びる上方横部材であるフードロックメンバ120と、フードロックメンバ120より下方で車幅方向に延びる下方横部材であるフロントロアクロスメンバ130が設けられている。なお、本実施形態においては、上方横部材としてフードロックメンバ120を、下方横部材としてフロントロアクロスメンバ130を例示するがこれに限定するものではなく、他の部材を上方横部材および下方横部材としてもよい。
フロントロアクロスメンバ130の両端部近傍には、2本のエプロンサイドメンバ140aおよび140bの前端部142aおよび142bが接続されている。かかるエプロンサイドメンバ140aおよび140bは、車両前部にて前端部142aおよび142bから延長部144aおよび144bが車長方向に後方に向かって延びている。
またフードロックメンバ120の両端部近傍には、フードロックメンバ120とフロントロアクロスメンバ130との間で車高方向に延びる2本のランプサポートブレース150aおよび150bの上端部が接続されている。そして、かかるランプサポートブレース150aおよび150bの下端部は、エプロンサイドメンバ140aおよび140b(厳密には、それらの前端部142aおよび142b)に各々接続されている。
上記構成により、車両前部では、車両正面視において、フードロックメンバ120およびフロントロアクロスメンバ130を上下辺とし、2本のエプロンサイドメンバ140aおよび140b、ならびに2本のランプサポートブレース150aおよび150bを両側辺とする枠形状が形成されることとなる。このように車両前部の骨組みが枠形状となっていることで車両前部の剛性が確保される。特に、本実施形態のように、車長方向に延びるエプロンサイドメンバ140aおよび140bにランプサポートブレース150aおよび150bが接続されていることにより、衝突時に車両前方から受ける力に対する剛性を高めることができ、側辺の変形を好適に抑制することが可能となる。
また本実施形態では、エプロンサイドメンバ140aとランプサポートブレース150aとの接続部分近傍、およびエプロンサイドメンバ140bとランプサポートブレース150bとの接続部分近傍に、これらに接続される補強部材190aおよび190bが設けられている。これにより、各エプロンサイドメンバと、各ランプサポートブレースとの接続強度の向上を図ることができる。したがって、上述した枠形状の側辺の剛性をより高め、その変形の更なる抑制が可能となる。
更に本実施形態では、図3に示すようにランプサポートブレース150aは、車両正面視において、ヘッドランプ110aの支持点(後述する接続部116c)以外ではヘッドランプ110aに干渉しないように湾曲している。このランプサポートブレース150aの湾曲と、上述したフードロックメンバ120がヘッドランプ110aおよび110b間に延びていることにより、ヘッドランプ110aの後方には車両前部の構造部材が配置されないこととなる。したがって、後述するように衝突時におけるヘッドランプ110aの車両後方側への移動(ストローク)が容易である。
図4は、ヘッドランプ110aの斜視図である。図4に示すように、ヘッドランプ110aは、ランプユニット(不図示)が設けられて当該ヘッドランプ110aの本体となるランプハウジング112の前面に、ランプカバー114が取り付けられて構成される。そして、本実施形態では、ランプハウジング112に、接続部116a、116bおよび116cが設けられている。
詳細には、接続部116aはランプハウジング112の車両外側の下部近傍に、接続部116bはランプハウジング112の車両外側の上部近傍に設けられている。そして、図2に示すように接続部116aをフロントフェンダパネル170の前端部に接続し、接続部116bをカウルサイドパネル180の前端部に接続することにより、ヘッドランプ110aの車両外側は、車両の側面を構成する側面部材であるフロントフェンダパネル170およびカウルサイドパネル180に支持される。これにより、ヘッドランプ110aの車両外側が安定して支持される。
特に本実施形態では、接続部116aをヘッドランプ110aより車両下方側に突出するように配置し、接続部116bをヘッドランプ110aより車両後方側に突出するように配置している。かかる構成によれば、ヘッドランプ110aは、車両外側の上部が上面において、下部が側面において支持されることとなる。すなわち、ヘッドランプ110aは、車両外側の前面以外の面において支持される。これにより、後に詳述するように衝突時の衝撃による切断(破壊)を好適に防ぐことができる。
一方、接続部116cは、ヘッドランプ110a(厳密にはランプハウジング112)の車両内側の下部近傍に設けられ、車両正面視において車両内方に突出するようにランプサポートブレース150aとヘッドランプ110aとの間隙に差し渡されるタブである。すなわち接続部116cは、本実施形態における固定部材である。これにより、ヘッドランプ110aと固定部材とが一体化されるため、部品数の増加を招くことがない。
図2に示すように接続部116cをランプサポートブレース150aに接続することにより、ヘッドランプ110aの車両内側は接続部116c(固定部材)を介してランプサポートブレース150aに支持される。特に本実施形態では、接続部116cをランプサポートブレース150aの前面に当接するように配置し、ヘッドランプ110aの車両内側をランプサポートブレース150aの正面に支持させている。これにより、後述するように接続部116cが衝突時の衝撃を受けやすくなり、その切断が容易になる。
図5は、衝突時におけるヘッドランプ110aの移動を示す車両前部の上面図である。衝突前すなわち通常時には、上記説明したように、ヘッドランプ110aは、車両外側が接続部116a(図2参照)および接続部116bによってフロントフェンダパネル170およびカウルサイドパネル180に支持され、車両内側が接続部116cによってランプサポートブレース150aに支持されて、図5の実線に示す状態である。
上記の状態において、衝突体である歩行者との衝突が生じることにより白抜き矢印の方向から衝撃を受けると、ヘッドランプ110aはかかる白抜き矢印に押し込まれる。これにより、接続部116cにも同じ方向の力がかかり、ヘッドランプ110aと隣接している部分近傍が破断される(壊れる)。
接続部116cが壊れると、ランプサポートブレース150aとヘッドランプ110aとの接続が断たれるため、ヘッドランプ110aは車両外側のみが支持される。そして、ヘッドランプ110aの車両内側は、車両外側での支持点を軸として車両後方側に向かって図5の太矢印方向に回転するように移動し(ストロークし)、図5の二点鎖線に示す状態となる。
したがって、本実施形態のようにランプサポートブレース150aとヘッドランプとを接続部116c(固定部材)を介して接続することにより、接続部116cが脆弱部となって衝突時の衝撃によるヘッドランプ110aの車両後方側への移動を確実なものとすることができ、歩行者への荷重の低減を図ることが可能となる。また接続部116cをランプサポートブレース150aの前面に当接させて、ヘッドランプ110aの車両内側をランプサポートブレース150aの正面に支持させることにより、衝突時の衝撃による接続部116cの破断を促進することができ、ヘッドランプ110aとランプサポートブレース150aとの切断が容易となる。
なお、本実施形態においては、ヘッドランプ110aの車両外側の上部近傍および下部近傍を側面部材に支持させ、車両内側の下部近傍をランプサポートブレース150aに支持させたが、かかる構成は例示に過ぎず、これに限定するものではない。したがって、ヘッドランプ110aの車両外側および車両内側は他の箇所において支持されていてもよい。
ただし、ヘッドランプ110aの車両外側においては支持点を増やすことによる支障は生じにくいが、ヘッドランプ110aの車両内側においては、支持点を増やしすぎると支持強度が増大しすぎてしまい、衝突時におけるヘッドランプ110aの車両後方側への移動を阻害してしまうおそれがある。このため、ヘッドランプ110aの車両内側では、本実施形態のように一箇所においてのみが支持されることが好ましい。
また本実施形態では、ヘッドランプ110aの車両外側を支持する側面部材として、フロントフェンダパネル170およびカウルサイドパネル180を例示したが、これにおいても限定するものではなく、ヘッドランプ110aの車両外側は他の側面部材に支持されてもよい。更に、固定部材は必ずしもランプカバー114(ヘッドランプ110a)と一体の接続部116cとする必要はなく、別部材とすることも可能である。
上記説明したように、本実施形態にかかる車両前部構造によれば、ヘッドランプ110aの後方に配置される構造部材がないため、衝突時にヘッドランプ110aが車両後方側に容易に移動でき(ストロークでき)る。そして、ランプサポートブレース150aとヘッドランプ110aとを固定部材である接続部116cによって接続することにより、衝突時の衝撃によって固定部材が壊れ、ヘッドランプ110aの車両後方側への移動を確実にすることが可能となる。またフードロックメンバ120、フロントロアクロスメンバ130、エプロンサイドメンバ140aおよびランプサポートブレース150aが枠形状を形成することにより、車両前部の剛性を確保し、変形を好適に抑制することが可能となる。更に、ヘッドランプ110aの車両内側がランプサポートブレース150aに支持され、車両外側が側面部材に支持されることにより、ヘッドランプ110aの支持安定性が確保される。したがって、ヘッドランプ110aの支持安定性や車両前部の剛性を確保しつつ、衝突時におけるヘッドランプ110aの車両後方側への移動により歩行者への荷重の低減を図ることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、前部の両側面近傍にヘッドランプが各々配置される自動車の車両前部構造に利用することができる。
Claims (4)
- 前部の両側面近傍にヘッドランプが各々配置される自動車の車両前部構造であって、
車両前部にて前記ヘッドランプ間を車幅方向に延びる上方横部材と、
車両前部にて前記上方横部材より下方で車幅方向に延びる下方横部材と、
前記下方横部材に前端部が接続され、車両前部にて車長方向に延びる2本のエプロンサイドメンバと、
上端部が前記上方横部材の両端部近傍に接続され、下端部が前記エプロンサイドメンバに接続され、該上方横部材と前記下方横部材との間で車高方向に延びる2本のランプサポートブレースと、
前記ランプサポートブレースと前記ヘッドランプとの間隙に差し渡され、これらを接続する固定部材とを備え、
前記ヘッドランプは、車両内側が、前記固定部材を介して前記ランプサポートブレースに支持され、車両外側が、車両の側面を構成する側面部材に支持されていて、
前記ランプサポートブレースは、車両正面視において、前記ヘッドランプの支持点以外では該ヘッドランプに干渉しないように湾曲していることを特徴とする車両前部構造。 - 前記ヘッドランプは、車両外側の前面以外の面において少なくとも上部近傍および下部近傍が前記側面部材の前端部に支持され、車両内側において少なくとも下部近傍が前記固定部材によって前記ランプサポートブレースの正面に支持されることを特徴とする請求項1に記載の車両前部構造。
- 前記固定部材は、ヘッドランプの車両内側に設けられ、車両正面視において車両内方に突出するタブであることを特徴とする請求項1または2に記載の車両前部構造。
- 前記エプロンサイドメンバと前記ランプサポートブレースとの接続部分近傍には、これらに接続される補強部材が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両前部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012544135A JP5299583B2 (ja) | 2010-11-18 | 2011-08-24 | 車両前部構造 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010258387 | 2010-11-18 | ||
JP2010258387 | 2010-11-18 | ||
PCT/JP2011/069084 WO2012066835A1 (ja) | 2010-11-18 | 2011-08-24 | 車両前部構造 |
JP2012544135A JP5299583B2 (ja) | 2010-11-18 | 2011-08-24 | 車両前部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP5299583B2 true JP5299583B2 (ja) | 2013-09-25 |
JPWO2012066835A1 JPWO2012066835A1 (ja) | 2014-05-12 |
Family
ID=46083779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012544135A Active JP5299583B2 (ja) | 2010-11-18 | 2011-08-24 | 車両前部構造 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5299583B2 (ja) |
CN (1) | CN103189264B (ja) |
WO (1) | WO2012066835A1 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5999506B2 (ja) * | 2013-02-07 | 2016-09-28 | スズキ株式会社 | 樹脂フロントエンドの車体保持構造 |
KR101526398B1 (ko) * | 2013-12-18 | 2015-06-05 | 현대자동차 주식회사 | 차량용 카울 크로스 멤버 마운팅 조립체 |
GB2522613A (en) * | 2014-01-06 | 2015-08-05 | Nissan Motor Mfg Uk Ltd | Front end impact structure |
JP6376469B2 (ja) * | 2014-12-18 | 2018-08-22 | スズキ株式会社 | 車体前部構造 |
JP7027791B2 (ja) * | 2017-10-17 | 2022-03-02 | スズキ株式会社 | 車両前部構造 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0259075U (ja) * | 1988-10-25 | 1990-04-27 | ||
JPH07165117A (ja) * | 1993-12-13 | 1995-06-27 | Honda Motor Co Ltd | 車両の前部構造 |
JPH08301144A (ja) * | 1995-05-01 | 1996-11-19 | Yamakawa Ind Co Ltd | 自動車の車体フロント構造 |
JP2001341668A (ja) * | 2000-06-02 | 2001-12-11 | Yachiyo Industry Co Ltd | 自動車の前部車体構造 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2002327370A1 (en) * | 2002-03-01 | 2003-09-16 | Nissan Motor Co., Ltd. | Automobile car body front construction and method of assembling car body front |
KR100717636B1 (ko) * | 2003-02-19 | 2007-05-15 | 한라공조주식회사 | 자동차 헤드램프 조립장치 |
JP4432516B2 (ja) * | 2004-02-06 | 2010-03-17 | 日産自動車株式会社 | 車体前部構造 |
-
2011
- 2011-08-24 CN CN201180052238.3A patent/CN103189264B/zh active Active
- 2011-08-24 WO PCT/JP2011/069084 patent/WO2012066835A1/ja active Application Filing
- 2011-08-24 JP JP2012544135A patent/JP5299583B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0259075U (ja) * | 1988-10-25 | 1990-04-27 | ||
JPH07165117A (ja) * | 1993-12-13 | 1995-06-27 | Honda Motor Co Ltd | 車両の前部構造 |
JPH08301144A (ja) * | 1995-05-01 | 1996-11-19 | Yamakawa Ind Co Ltd | 自動車の車体フロント構造 |
JP2001341668A (ja) * | 2000-06-02 | 2001-12-11 | Yachiyo Industry Co Ltd | 自動車の前部車体構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2012066835A1 (ja) | 2012-05-24 |
JPWO2012066835A1 (ja) | 2014-05-12 |
CN103189264B (zh) | 2015-06-24 |
CN103189264A (zh) | 2013-07-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5299583B2 (ja) | 車両前部構造 | |
JP2007203777A (ja) | 自動車の前部構造 | |
CN103813919A (zh) | 车辆电池安装结构 | |
JP4811327B2 (ja) | 自動車のフェンダパネル支持構造 | |
JP4407476B2 (ja) | 車両のカウル構造 | |
JP2010162949A (ja) | 車体前部構造 | |
JP6237290B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP4798485B2 (ja) | 車両のフロントバンパー構造 | |
JP4905675B2 (ja) | 車両前部の車体構造 | |
JP5614663B2 (ja) | 車体前部の構造 | |
JP2009280106A (ja) | 車両用フレーム構造 | |
JP2019177751A (ja) | 車両フロントフード用ヒンジアーム取付構造 | |
CN103237716B (zh) | 车体前部的结构 | |
JP6252354B2 (ja) | 車両側部構造 | |
JP4502123B2 (ja) | 車体前部構造 | |
KR20110050995A (ko) | 차체 사이드 보강구조 | |
JP4582307B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP2005104438A (ja) | カウル構造 | |
CN220096475U (zh) | 车辆的下部结构 | |
JP2008080877A (ja) | 車両のバンパ支持構造 | |
JP2014083998A (ja) | 車体のアンダーカバー支持構造 | |
KR100911551B1 (ko) | 차량 범퍼 보강구조 | |
JP2019064288A (ja) | ヘッドランプの取り付け構造 | |
JP5375229B2 (ja) | サスペンションメンバ取付構造 | |
KR100410889B1 (ko) | 버스 차체 프레임 보강 구조 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130521 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130603 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5299583 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |