JP5299535B2 - 記録制御装置、記録制御方法、及び、プログラム - Google Patents
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つまり、記録媒体を節約するために空白を除く機能は、他の機能に関する設定内容の影響を受けるので、他の機能に関する設定の変更に伴って、空白を除く機能に関する設定との整合性を確認する必要があった。このため、一つの設定を変更する毎に他の設定を確認する作業が必要になるため、設定変更の手順が煩雑なものとなっていた。
そこで、本発明は、記録装置において記録媒体を節約する機能に関し、設定変更を行う際の手間を軽減し、操作性の向上を図ることを目的とする。
この構成によれば、記録対象文書の記録方向を指定する情報と、余白除去機能に関する情報とが入力され、これらの情報に基づいて記録方向と余白除去機能とに関する設定がされた状態で、入力手段によって新たに記録対象文書の記録方向を示す情報が入力された場合に、余白除去機能に関する設定を変更する必要があるか否かが判定される。つまり、記録方向の設定を変更する操作が行われた場合に、その影響を受ける余白除去機能について設定を変更するべきか否かが自動的に判定される。これにより、記録方向の設定を変更する際に、合わせて余白除去機能の設定との整合性を確認する手間を省くことができ、作業負担を軽減するとともに、操作性の向上を図ることができる。また、記録方向の設定を変更する際の確認を忘れてしまっても、誤った設定のまま記録を行ってしまうことがないので、設定を行うオペレータの負担感を軽減することもできる。
この場合、新たに記録対象文書の記録方向を示す情報が入力された場合に、余白除去機能に関する設定を変更する必要があれば、その設定が自動的に変更されるので、記録方向の設定を変更する際に余白除去機能の設定との整合性を確認し、設定を変更する手間を省くことができ、作業負担を大幅に軽減し、操作性の向上を図ることができる。さらに、記録方向の設定を変更する際の確認を忘れてしまっても設定が適切に変更されるので、設定を行うオペレータの負担感を大幅に軽減できる。
この場合、記録対象文書のページ内の上部に位置する余白及び下部に位置する余白の各々について記録時に除去するか否かを設定可能なため、記録対象文書の上下方向と記録媒体の搬送方向とが一致する場合には、特に効果的に記録媒体を節約できる。そして、記録方向を変更する入力がなされた場合には、ページ内の上下に位置する余白の除去に関する設定が変更されるので、仮に設定変更に伴う確認を怠っても、誤った設定により除去すべきでない側の余白が除去される等の記録ミスを防止できる。これにより、記録媒体を効果的に節約することが可能になる上、設定変更時の確認や再設定の手間を省くことができ、より一層の操作性の向上を図ることができる。また、誤った設定による記録ミスを防止できるという利点がある。
この場合、入力時に、ページ内の上下に位置する余白を除去するか否かの組み合わせに対応する選択候補が選択可能な状態で表示画面上に一覧表示されるので、これら一覧表示された選択候補を選択する操作により、簡単に、入力を行うことができる。さらに、判定手段による判定に基づいて自動的に設定を変更する際に、設定変更の通知が表示画面上に表示されるので、オペレータは、自動的に設定が変更されたことを速やかに知ることができる。従って、表示画面における表示を利用して、簡単な入力操作でミスなく入力を行えるようにし、さらに自動的に設定が変更された場合に速やかに通知を行うことで、操作性の大幅な向上を実現できる。
この場合、ページ内の上下に位置する余白の除去に関する設定がなされている場合に、90度を超えて270度以内で記録方向を回転させるよう入力が行われると、この入力に応じて、余白に対する設定を上下逆の設定に変更するので、記録方向の変更に合わせて、記録媒体の方向に対する除去される余白の相対位置が変わらないように、自動的に設定を変更できる。これにより、当初の設定の意図を損なわないように、設定を適切に、自動的に変更することができ、作業負担を大幅に軽減できる。
この場合、記録媒体の使用量を節約することによって経済的効果及び環境負荷に関する効果が顕著に現れる構成において、作業負担を大幅に軽減し、操作性の向上を図ることができる。
この方法によれば、記録対象文書の記録方向を指定する情報と、余白除去機能に関する情報とが入力され、これらの情報に基づいて記録方向と余白除去機能とに関する設定がされた状態で、新たに記録対象文書の記録方向を示す情報が入力された場合に、余白除去機能に関する設定を変更する必要があるか否かが判定されるので、記録方向の設定を変更する際に、合わせて余白除去機能の設定との整合性を確認する手間を省くことができ、作業負担を軽減するとともに操作性の向上を図ることができる。また、記録方向の設定を変更する際の確認を忘れてしまっても、誤った設定のまま記録を行ってしまうことがないので、設定を行うオペレータの負担感を軽減することもできる。
なお、この制御プログラムは、フレキシブルディスクやハードディスク装置等の磁気的記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、CD−R、CD−RW、DVD±R、DVD±RW、DVD−RAM等の光学式記録媒体、半導体記憶デバイスを用いた記憶装置等の各種記録媒体に、コンピュータによって読み取り可能な形式で記録された形態としてもよい。
図1は、本発明の実施形態に係るホストコンピュータ1の概略構成を示す図である。
ホストコンピュータ1(記録制御装置)にはケーブル4を介してプリンタ3(記録装置)が接続されている。プリンタ3は、ロール状に巻かれた感熱紙からなるロール紙100を記録媒体として用い、ロール紙100の印刷面に接するサーマルヘッドにより、文字を含む画像を記録するサーマルプリンタである。プリンタ3は、後述するように、ロール紙100を幅方向に切断するカッタ機構を内蔵している。ホストコンピュータ1は、プリンタ3に対し、ケーブル4を介して画像データや制御データを含む印刷ジョブのデータを送信し、プリンタ3を制御することによって、ロール紙100に画像を印刷させる。ホストコンピュータ1は、各種の画像・映像を表示するディスプレイ1a(表示画面)やオペレータにより操作されるキーボード1b等を備えたコンピュータである。
ホストコンピュータ1は、各種プログラムを実行することによりホストコンピュータ1及びプリンタ3を制御するCPU(Central Processing Unit)10、CPU10により実行される基本制御プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)11、CPU10が実行するプログラムや処理されるデータ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)12、ディスプレイ1a(図1)に各種画面を表示する表示装置13、キーボード1b(図1)やマウス等の入力デバイスを備え、これら入力デバイスの操作による入力を検出する入力装置14(入力手段)、ケーブル4を介してプリンタ3に接続されるインタフェース(I/F)15、及び、各種データやプログラムを記憶する記憶装置20を備え、これらの各部はバス16により相互に接続されている。
記憶装置20は、磁気的、光学的記憶媒体又は半導体メモリ素子等からなる記憶領域に、各種プログラムやデータを記憶する。例えば、記憶装置20は、ホストコンピュータ1の各部の初期化や、アプリケーションプログラム23の要求に応じてホストコンピュータ1を制御するための制御プログラム21、プリンタ3を制御するためのプリンタドライバ22(本発明のプログラムに対応)、ホストコンピュータ1によって特定の機能を実現するためのアプリケーションプログラム23等を記憶する。
インタフェース15は、CPU10の制御に従って、ケーブル4を介してプリンタ3との間の通信を行う。具体的には、インタフェース15は、後述するようにCPU10が生成する印刷ジョブのデータを、ケーブル4を介してプリンタ3に送信する。
駆動回路34に接続されたサーマルヘッド35は、複数の発熱素子を搭載し、ロール紙100(図1)に当接して発熱素子を発熱させることでロール紙100に画像を印刷する印刷ヘッドである。駆動回路34は、コントローラ31の制御に従って、サーマルヘッド35の発熱素子を通電させることにより、各発熱素子を必要なタイミングで発熱させる。
搬送モータ36は、例えばステッピングモータを用いて構成される搬送モータ(図示略)と、この搬送モータにより回転駆動される搬送ローラ(図示略)とを備えて構成される。ここで、搬送ローラは、上記サーマルヘッド35に対向してロール紙100をサーマルヘッド35との間に挟むプラテンの機能を兼ねるものであってもよいし、その数については限定されない。駆動回路34は、コントローラ31の制御に従って、搬送モータ36に対して駆動電流と駆動パルスとを出力することにより、搬送モータ36を必要なタイミングで必要量だけ回転させる。
インタフェース33は、コントローラ31の制御に従って、ホストコンピュータ1との間の通信を実行し、ホストコンピュータ1から送信される印刷ジョブのデータを受信して、コントローラ31に出力する。
コントローラ31は、制御データ及び画像データに従って駆動回路34を制御し、制御データにより指定された動作を実現すべく搬送モータ36及びカッタ機構37を動作させ、内蔵するメモリに展開した画像データの通りに印刷を行うためにサーマルヘッド35を駆動させる。これにより、プリンタ3は、ホストコンピュータ1の制御のもとにロール紙100に画像を印刷し、出力する。
CPU10は、要求受付部102、情報表示制御部103(表示制御手段)、入力制御部104、余白節約制御部105(設定手段)、印刷データ生成部106、送信制御部107、及び、これら各部を制御する制御部101を備える。
要求受付部102は、アプリケーションプログラム23(図2)によるプリンタ3に対する印刷要求を、印刷対象の文書とともに受け付ける。
情報表示制御部103は、要求受付部102により受け付けた印刷対象文書(記録対象文書)に対応するプリンタ3の設定に関する情報を、記憶装置20の画面フォーマット記憶部201に記憶されている画面フォーマット及び設定情報記憶部202に記憶されている設定情報に基づいて、表示装置13の表示画面に表示させる。
ここで、ホストコンピュータ1の制御のもとにプリンタ3において実現される余白節約機能(余白除去機能)について説明する。
図4は、余白節約機能を説明する図であり、図4Aは余白節約機能を用いない場合の印刷状態を示し、図4Bは余白節約機能により余白を除いた場合の印刷状態を示す。
図4Aに示すように、多くの印刷対象文書のデータである印刷対象文書データ50には、文字や画像が配置された印刷部51の上下に、上余白52及び下余白53が存在する。例えば横書きの文書は、横方向に伸びる行がロール紙100の上下に伸びていく。従って、文書の長さ、文字サイズ、行間隔、ページの縦サイズ、ページあたりの行数、及びページ区切りの位置等により、下余白53のサイズは様々に変化する。また、最小限確保すべき下余白53の絶対的なサイズが、入力制御部104により入力されることもある。一方、上余白52は、文書の長さに関わらず、文字サイズ、行間隔、ページの縦サイズ、及びページあたりの行数等により決定され、上余白52の絶対的なサイズが入力制御部104により入力されることもある。
そこで、ホストコンピュータ1は、プリンタ3を制御して、図4Bに示すように、ロール紙100に印刷部51のみを印刷する余白節約機能を有する。この余白節約機能では、図4Bに示すように全ての上余白52及び下余白53を除く動作だけでなく、上余白52と下余白53とのいずれか一方のみを除くことも可能である。
すなわち、プリンタ3においてはロール紙100の搬送方向Aと印刷対象文書データ50の印刷方向とを、90度単位で指定することが可能である。例えば、図4A〜Bに示すように搬送方向Aと印刷方向とが一致している場合に加え、図4A〜Bに示す状態から印刷対象文書データ50の縦方向を、右廻りに90度、180度、270度回転させることができる。例えば180度回転させた場合、印刷対象文書データ50は、図4A〜Bに示す状態から上下が反転した状態となる。
具体的には、CPU10は、余白節約機能により上余白52及び下余白53のいずれか一方のみを削除するよう設定された状態で、印刷方向の設定を、現在の設定から180度または270度回転させるよう入力された場合には、削除する余白の上下を逆にするよう設定を変える。90度を超えて回転させるような印刷方向の変更は、実質的に、印刷対象文書の上下が逆になるためである。この変更により、上余白52を削除するよう設定されている場合は、下余白53を削除する設定に変更され、下余白53を削除するよう設定されている場合は、上余白52を削除する設定に変更される。なお、印刷方向を270度を超えて回転させる場合には、ページ内の上下の余白の位置とロール紙100の搬送方向との相対関係は、上下反転する状態を超えるので、この場合は余白節約機能に係る設定の変更を行わない。同様に、CPU10は、印刷方向を現在の方向から90度以内で回転させるよう変更される場合は、余白節約機能に係る設定の変更を行わない。さらに、CPU10は、余白節約機能で上余白52及び下余白53の両方を削除するよう設定された場合、及び、両方とも削除しないよう設定された場合も、余白節約機能に係る設定の変更を行わない。
また、余白節約制御部105は、余白節約機能に余白の削除を行うよう設定されている状態で、入力制御部104により印刷方向を変更する入力が行われた場合には、この変更に伴って余白節約機能に関する設定を変更する必要があるか否かを判定する。そして、設定を変更する必要があると判定した場合、余白節約制御部105は、余白節約機能に関する設定を自動的に変更して、設定情報記憶部202に変更後の設定を記憶させる。
送信制御部107は、印刷データ生成部106により生成された印刷ジョブのデータを、印刷実行を要求する印刷要求のコマンドとともにプリンタ3に送信する。なお、印刷ジョブのデータ自体が印刷要求のコマンドを兼ねるようにしてもよい。
そして、印刷データ生成部106及び送信制御部107は記録制御手段として動作し、これらによって生成及び送信されるジョブのデータに従って、プリンタ3が設定された通りに動作する。
制御部101は、要求受付部102、情報表示制御部103、入力制御部104、余白節約制御部105、印刷データ生成部106、及び送信制御部107の各部を相互に関連づけて制御する。
CPU10は、入力装置14における操作により設定開始要求がなされると(ステップS11)、情報表示制御部103の機能として、設定情報記憶部202に記憶されている現在の設定状態を取得し(ステップS12)、さらに画面フォーマット記憶部201に記憶されている画面フォーマットを取得して、設定画面をディスプレイ1aに表示させる(ステップS13)。
選択された設定項目が余白節約機能である場合、CPU10は、情報表示制御部103の機能により余白節約設定画面をディスプレイ1aに表示する(ステップS15)。
この図7に示す例では、書式設定として設定可能な項目が画面上部に一覧表示され、ここで設定対象項目として余白節約が選択されると、画面下部に選択設定部62が現れ、この選択設定部62に選択可能な余白節約モードが一覧表示される。余白節約モードとしては、上余白52(図4A)のみを削除する「上用紙節約」モード、下余白53(図4A)のみを削除する「下用紙節約」モード、上余白52と下余白53の両方を削除する「上下用紙節約」モードが用意されている。これら3つの余白節約モードは、印刷対象文書の上下の余白の各々について削除するか否かを設定するケースを網羅しており、また、選択設定部62には、余白節約機能を使わないことを設定する「用紙節約しない」との選択候補も表示される。このため、選択設定部62に一覧表示された選択候補から一つを選択する操作だけで、余白節約機能の設定を簡単に行うことができる。
このようにして余白節約モードが選択された後、確定操作が行われると(ステップS17;Yes)、CPU10は選択された余白節約モードを設定情報記憶部202に記憶させ(ステップS18)、ステップS19に移行する。
ステップS19で、CPU10は、設定操作を終了するか否かを判別し、設定を終了する旨の入力操作が入力装置14により行われた場合は本処理を終了し、設定を継続する場合はステップS12に戻る。
図8は、上述した図5のステップS20において、ディスプレイ1aに表示される印刷方向設定画面63の構成例を示す図である。また、図9は、印刷方向設定画面63における操作に伴ってディスプレイ1aに表示される画像等の構成例を示す図であり、図9A〜Dは後述する説明グラフィックの例を示し、図9Eはメッセージ66の構成例を示す。
そして、印刷方向選択部64でいずれかの印刷方向がラジオボタンにより選択されると、選択された印刷方向に対応する説明グラフィックが、印刷方向選択部64の横に配置された説明グラフィック表示部65に表示される。
図9Aは印刷方向選択部64(図8)の「標準」を選んだ場合に表示される説明グラフィックの例であり、ロール紙100の搬送方向と印刷対象文書の縦方向とが一致し、ロール紙100の先端側と印刷対象文書の先頭とが一致している。図9Bは印刷方向選択部64で「90度回転」が選択された場合に表示される説明グラフィックであり、図9Cは印刷方向選択部64で「180度回転」が選択された場合に表示される説明グラフィックであり、図9Dは印刷方向選択部64で「270度回転」が選択された場合に表示される説明グラフィックである。これら図9A〜Dの説明グラフィックにより、説明グラフィック表示部65を見れば印刷方向とロール紙100の搬送方向との関係が直観的にわかるので、簡単な操作でミスなく設定を行える。
ここで、CPU10は、余白節約制御部105の機能により、印刷方向設定画面で選択された印刷方向と、現在設定されている印刷方向との差に基づいて、余白節約に関する設定を変更する必要があるか否かを判定する(ステップS23)。
1.余白節約機能で上余白または下余白の一方のみを削除するよう設定されている、
2.上述したように印刷方向設定画面で選択された印刷方向が、現在設定されている印刷方向を90度を超えて270度以内で回転させる方向である、
との条件を2つのとも満たすか否かである。
具体的な例としては、2.の条件は、
2−1.現在は「標準」が設定されている場合に「180度回転」または「270度回転」が選択された場合、
2−2.現在は「90度回転」が設定されている場合に「270度回転」または「標準」が選択された場合、
2−3.現在は「180度回転」が設定されている場合に「標準」または「90度回転」が選択された場合、
2−4.現在は「270度回転」が設定されている場合に「90度回転」または「180度回転」が選択された場合、
の4通りが挙げられる。
ステップS24でディスプレイ1aに表示されるメッセージは、例えば、図9Eに例示したメッセージ66である。
ステップS25で、CPU10は、確定操作が行われたか否かを判別し、確定操作が行われた場合は、選択された印刷方向と余白節約モードとを設定情報記憶部202に記憶させ(ステップS26)、ステップS19に移行する。
このように、プリンタドライバ22の実行時には、ディスプレイ1aに表示される余白節約設定画面61や印刷方向設定画面63を利用して、入力装置14を用いた簡単な操作を行うことで、余白節約機能の設定、及び、印刷方向の設定を行うことができる。余白節約設定画面61における余白節約機能の設定では、選択設定部62に一覧表示された余白節約の組み合わせを選択するだけで選択を行うことができる。また、印刷方向設定画面63における印刷方向の設定では、説明グラフィック表示部65に表示される説明グラフィックを見て印刷方向を目で確認しながら、印刷方向選択部64の候補を選択すればよく、簡単な操作でミスなく設定を行える。
CPU10は、実行中のアプリケーションプログラム23により印刷の要求がなされると、要求受付部102として機能し、この要求を受け付ける(ステップS31)。続いてCPU10は、情報表示制御部103の機能により設定情報記憶部202に記憶された設定情報を取得し(ステップS32)、続いて、要求受付部102の機能により、アプリケーションプログラムが出力した印刷対象文書のデータを取得する(ステップS33)。
余白節約機能に関する設定がある場合(ステップS34;Yes)、CPU10は、この設定により指定された余白(図4Aの上余白52または下余白53)を除いた印刷用の画像データを、印刷対象文書の各ページのデータをもとに生成する(ステップS35)。
一方、余白節約機能を使わないよう設定されている場合は(ステップS34;No)、印刷対象文書の各ページのデータをもとに印刷用の画像データを生成する(ステップS36)。
なお、この動作においては、ステップS35、S36で印刷用の画像データを生成する際に、印刷方向の設定に従って印刷用の画像データを生成してもよい。この場合、制御データにおいて印刷方向を設定する必要がなくなるので、プリンタ3は、ホストコンピュータ1から送信された印刷ジョブのデータに含まれる画像データを、そのまま印刷すればよく、プリンタ3における処理負荷を軽減することができ、プリンタ3の機能を単純化できる。
さらに、印刷方向の設定を変更する際の確認を忘れてしまっても設定が適切に変更されるので、設定を行うオペレータの負担感を大幅に軽減できる。
また、入力装置14により情報が入力される際には、ディスプレイ1aに表示される余白節約設定画面61において、選択設定部62に表示された選択候補を選択するだけで、印刷対象文書のページ内の上下に位置する余白を除去するか否かを容易にミスなく設定できる。
同様に、プリンタ3を制御するホストコンピュータ1は、パーソナルコンピュータの形態に限定されず、PDA(Personal Digital Assistant)として構成してもよいし、制御対象のプリンタ3と一体となった装置のコンピュータにより実現されてもよい。この場合、制御対象のプリンタ3を具備した装置本体に、ディスプレイ1aに対応する表示画面及び入力装置14に対応する入力デバイスが設けられ、プリンタドライバ22を実行することにより、この装置本体により表示される画面を見ながら、この装置本体を操作して設定を行うことが可能であればよい。
その他、プリンタ3においてロール紙100を搬送する機構等の細部構成についても、任意に変更可能であることは勿論である。
Claims (4)
- 記録媒体に画像を記録する記録装置を制御して、記録対象文書を前記記録媒体に記録させる記録制御装置において、
前記記録対象文書の記録方向を指定する情報と、記録対象文書中の余白を除いて記録する余白除去機能に関する情報とを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された情報に基づいて、前記記録対象文書の記録方向と、前記余白除去機能とに関する設定を行う設定手段と、
前記設定手段による設定に従って、前記記録装置によって前記記録対象文書を記録させる記録制御手段と、
前記設定手段により前記記録対象文書の記録方向と前記余白除去機能とに関する設定がされた状態で、前記入力手段によって新たに前記記録対象文書の記録方向を示す情報が入力され、この入力によって前記余白除去機能に関する設定を変更する必要がある場合に、表示画面に表示を行う表示制御手段と、
を備えることを特徴とする記録制御装置。 - 前記設定手段により前記記録対象文書の記録方向と前記余白除去機能とに関する設定がされた状態で、前記入力手段によって新たに前記記録対象文書の記録方向を示す情報が入力された場合に、前記余白除去機能に関する設定を変更する必要があるか否かを判定する判定手段を備え、
前記設定手段は、前記判定手段によって前記余白除去機能に関する設定を変更する必要があると判定された場合に、前記入力手段によって新たに入力された情報に基づいて、自動的に前記余白除去機能に関する設定を変更し、
前記表示制御手段は、前記設定手段によって、前記判定手段による判定に基づいて設定を変更する際に、設定変更を通知する表示を行うこと、
を特徴とする請求項1記載の記録制御装置。 - 記録媒体に画像を記録する記録装置を制御して、記録対象文書を前記記録媒体に記録させる記録制御方法であって、
前記記録対象文書の記録方向を指定する情報と、記録対象文書中の余白を除いて記録する余白除去機能に関する情報とが入力されると、入力された情報に基づいて、前記記録対象文書の記録方向と、前記余白除去機能に関する設定を行い、
この設定に従って、前記記録装置によって前記記録対象文書を記録させる一方、
前記記録対象文書の記録方向と前記余白除去機能とに関する設定がされた状態で、新たに前記記録対象文書の記録方向を示す情報が入力され、この入力によって前記余白除去機能に関する設定を変更する必要がある場合に、表示画面に表示を行うこと、
を特徴とする記録制御方法。 - 記録媒体に画像を記録する記録装置を制御して、記録対象文書を前記記録媒体に記録させるコンピュータにより実行可能なプログラムにおいて、
前記コンピュータを、
前記記録対象文書の記録方向を指定する情報と、記録対象文書中の余白を除いて記録する余白除去機能に関する情報とを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された情報に基づいて、前記記録対象文書の記録方向と、前記余白除去機能とに関する設定を行う設定手段と、
前記設定手段による設定に従って、前記記録装置によって前記記録対象文書を記録させる記録制御手段と、
前記設定手段により前記記録対象文書の記録方向と前記余白除去機能とに関する設定がされた状態で、前記入力手段によって新たに前記記録対象文書の記録方向を示す情報が入力され、この入力によって前記余白除去機能に関する設定を変更する必要がある場合に、表示画面に表示を行う表示制御手段と、
して動作させるプログラム。
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