JP5299372B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば筐体内の基板に実装され電子部品の放熱を促す放熱部材を備えた電子機器に関する。
従来の電子機器においては、電子部品の冷却や筐体内の冷却のため、特に高温となる電子部品やそれを実装した基板に、熱伝導プレ−トやヒ−トシンク等の放熱部材を取付けている(例えば、特許文献1参照)。
電子部品を実装した基板を筐体の天板と対面配置させて設置する電子機器においては、基板や天板ならびに電子部品や放熱部材自体が空気の上昇ならびに対流を遮るため、筐体外に熱を放出させにくいという課題がある。これを抑制するため、従来の電子機器では、筐体の側板や底板に吸気口を、天板に排気口を設け、さらに基板に通気口を設けている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−232172号公報 特開2003−298269号公報
電子部品の実装率を上げる上で、基板に数多くの(あるいは大きな)通気口を開けることは、その実装可能な範囲を減らすため、また、天板ないし底板と基板との間隔を広く確保することは、電子機器の大型化につながるため、いずれの手段も適当でない。また、電子機器を台上に設置する場合、底板に設けた吸気口が台の表面で塞がれたり、底板との間に十分な間隔が確保できなかったりするので、筐体内への空気の流入量が確保しづらく、その結果、筐体内に熱がこもり、高温になるという言う課題がある。
この発明は筐体の側板に設けられた吸気口から筐体内に流れ込む空気の流量を多くできる放熱部材を備えた電子機器を得ることを目的とする。
本発明の電子機器は、基板と、この基板に実装され高温に発熱する高温電子部品と、この高温電子部品に接触された放熱部材とを、筐体に納めた電子機器において、前記筐体は吸気口を開けた側板と排気口を開けた天板とを備え、前記基板には通気口が開けられ、前記放熱部材は前記高温電子部品の発熱を熱伝導させる伝導部と、この伝導部からの発熱を空気に伝える筒状のフィン部からなり、前記筒状のフィン部の一端の近傍に前記基板の通気口が位置し、他端の近傍に前記天板の排気口が位置し、前記筒状のフィン部の側壁に開口部が開けられた点を特徴とするものである。
上記のように構成された電子機器は、高温電子部品の発熱を放熱部材の伝導部を経由して筒状のフィン部に効率的に伝え、この伝えた熱を前記フィン部の内側を通る空気に効率よく伝えることが可能となり、そのフィン部の内側を通る空気の渦巻き速度と上昇速度を加速するとともに、フィン部の側壁に開けられた開口部から、天板と基板との間の空気をフィン部の内側を通る空気の渦に巻き込むようにし、筐体の排気口に誘導するようにしたので、筐体内外の空気の置換量を多くでき、筐体内の温度を効率よく下げられるという効果が得られる。
本発明の実施の形態1の電子機器の側断面図である。 本発明の実施の形態1の放熱部材を設置した周辺の斜視図である。 本発明の実施の形態1の放熱部材の上面図と側面図である。 本発明の実施の形態2の電子機器の側断面図である。 本発明の実施の形態2の放熱部材の上面図と側面図である。 本発明の実施の形態3の電子機器の側断面図である。 本発明の実施の形態3の放熱部材の上面図と側面図である。 本発明の実施の形態4の電子機器の側断面図である。 本発明の実施の形態5の放熱部材の上面図と側面図である。 本発明の実施の形態6の放熱部材の上面図と側面図と正面図である。 本発明の実施の形態7の放熱部材の上面図と側面図正面図である。
実施の形態1.
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態1について詳細に説明する。図1は、この発明の実施の形態1の電子機器の側断面図、図2は放熱部材を設置した周辺の斜視図、図3は放熱部材の上面図と側面図である。なお、図中の同一符号は、同一または相当部分を示している。
図1に示すように実施の形態1の電子機器100は、筐体10内に基板20を図示しない支持体で支持したものである。筐体10は立方体形状であり、それぞれ複数の穴hの開けられた天板11、底板12、側板13a、13b、13c、13dからなっている。基板20は上記天板11と底板12との間に配置され、その実装面(実装上面20a、実装下面20b)を底板12ないし天板11とほぼ平行に対面配置されている。基板20の各実装面には複数の電子部品が実装され、その中で高温に発熱する高温電子部品31には、熱伝導性の高い物質で形成された放熱部材40が接触されている(取付けられている)。なお、高温電子部品31への放熱部材40の接触(取付け)は、高温電子部品31に放熱部材40を直接接触させたり、高温電子部品31と放熱部材40との間に熱伝導性ラバ−ないし熱伝導プレ−トを接触させたりして、高温電子部品で発生する熱を放熱部材に熱伝導させられる手段をいう。
図2、図3(a)上面図と(b)側面図に示すように実施の形態1の放熱部材40は、高温電子部品31と接触させる板状の伝導部40cと、その両端に1対のU字型に曲げられた面状の第1、第2のフィン部40f1、40f2から構成されている。このU字型のフィン部40fについて言い換えると、フィン部40fは筒状の胴体をもち、その胴体の側壁(フィン部の側壁)を縦断するように開口部40foを開けたものである。伝導部40cは高温電子部品31の発熱を効率よくフィン部40f1、40f2に伝えるためのものである。フィン部40fは伝導部40cから受取った熱を効率よく周囲の空気に放熱させる部分である。
伝導部40cの一端は、第1のフィン部40f1の一部と接続されている。伝導部40cの他端は、第2のフィン部40f2の一部と接続されている。これにより高温電子部品31の発熱は、伝導部40cを介して第1、第2のフィン部40f1、40f2に伝わる。第1、第2のフィン部40f1、40f2の開口部40foは、それぞれ筐体10の側壁に向かって向いている。言い換えると、第1、第2のフィン部40f1、40f2のそれぞれの側壁に開けられた開口部40f1、40f2の開けられる向きは、側板13a、側板13bと向き合う側にある。
基板20には、筒状の第1、第2のフィン部40f1、40f2の一端の近傍の位置に通気口ht1、ht2が開けられている。天板11には、各フィン部40f1、40f2の他端の近傍の位置に穴(排気口)ho1、hot2が開けられている。側板13a、13b、13c、13dには複数の穴(吸気口)hiが開けられている。また、底板12にも複数の穴(吸気口)hiが開けられている。次に放熱部材40の周辺の空気の流れについて説明する。
放熱部材40の各フィン部40fは、高温電子部品31からの熱で熱せられ、その周辺部より高温になっている。各フィン部40fの表面周辺の空気は熱せられ対流しながら上昇し、各フィン部40fの他端の近傍に開けられた排気口hoから筐体10の外に放出される。このとき、各排気口hoの直下に各フィン部40fが位置するため、筒状の各フィン部40fの内側の空気の流速は、外側の流速に比べて速くなり、そのぶん放出流量が多くなっている。したがって、各フィン部40fの内側に向かって多くの空気が流入している。
図2に示すとおり、フィン部40f内部への空気の流入は、フィン部40の一端の近傍にある通気口htからの流入空気A1と、フィン部40fの開口部40foからの流入空気A2に基づく。流入空気A1ならびにA2は、基板20と底板12の間の空気ならびに天板11と基板20の間の空気に流れを生み出し、筐体10内の空気の循環を促すように作用する。したがって、放熱部材40の各フィン部40fは筐体10内の空気の循環を促すポンプ的な作用をしているといえる。この点いついてさらに説明する。
基板20と底板12の間の温度の低い空気は、フィン部40fの一端の近傍にある通気口htからフィン部40fの内側に流れる。各フィン部40fの内側を通り熱せられる流入空気A1は、筒状のフィン部40fの内側壁面で対流しながら、その上昇速度を加速する。このとき各フィン部40fの側面の各開口部40foからも空気が内側に流れこみ、この横方向から流れ込む空気が、上昇する空気(空気の対流)に一定方向の回転のきっかけを与え、やがて渦になって上昇する。その結果、フィン部40fの内側を流れる空気は、概ねU字型の内側壁面に沿うように渦巻きながら上昇する。
基板20と天板11との間の温度の低い空気は、フィン部40fの各開口部40foの近傍で、フィン部40fの内側壁面に沿って渦巻く空気と接し、フィン部40fの中に引き込まれる。引き込まれた温度の低い流入空気A2は、高温のフィン部40fの内側面の表面に沿って渦巻くため効率的に熱交換を実現し、熱せられながら次第に渦の中心に向かって移動し、流入空気A1と混じりあって排気口hoから筐体10の外に放出される。なお、第1、第2のフィン部40f1、40f2の各開口部40fo1、40fo2は、吸気口hiを開けた側板13a、13bに向かって配置されているため、放熱部材40自体が流入空気A2の妨げにならない。
以上説明したように各フィン部40fの内側を流れる空気の流れは、煙突の中の空気の流れに似ており、さらに開口部40foを介して流入する流入空気A2への熱交換効率が高いため、外部の冷たい空気を筐体10の側板13に開けられた吸気口hiを介して、その内に多く呼び込みやすく、各通気口htに効率よく冷たい空気を供給するようになる。
また、実施の形態1の電子機器100を台上に設置して、底板12に設けた各吸気口hiが台の表面ですべて塞がれても、各フィン部40f1、40f2の内側を通る空気の流れが速いため、側板13の吸気口hiから冷たい外部の空気を筐体10内に多く呼び込み、筐体10内の各通気口htに効率よく供給する。従って、筐体内の温度を効率的に下げられる電子機器を得ることができるようになる。
実施の形態2.
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態2について詳細に説明する。図4は、この発明の実施の形態2の電子機器の側断面図、図5は放熱部材の上面図と側面図である。なお、図4、5において、図1ないし図3と同一部分ないし相当部分には、同一符号を付与している。以下、図面に基づいて本発明の実施の形態2について詳細に説明する。
上記実施の形態1の電子機器と本発明の実施の形態2の電子機器との違いは、放熱部材の形状に違いがあり、それ以外の構成は同じである。
図4、図5(a)の上面図と(b)の側面図に示すように本発明の実施の形態2に用いられる放熱部材40の各フィン部40fは、高温電子部品31と接触し熱伝導を促す板状の伝導部40cと、その両端に1対のC字型に曲げられた面状の第1、第2のフィン部40f1、40f2を備えている。このフィン部はその側壁に縦断する開口部40foを開けたものである。言い換えると、フィン部は筒状のフィン部の一端から他端にスリットを設けたものである。伝導部40cの一端は、第1のフィン部40f1の側壁の一部と接続されている。伝導部40cの他端は、第2のフィン部40f2の側壁の一部と接続されている。これにより高温電子部品31の発熱は、伝導部40cを介して第1、第2のフィン部40f1、40f2に伝わる。第1、第2のフィン部40f1、40f2の各一端は、基板10の通気口ht1、ht2に至るまでそれぞれ伸びている。第1、第2のフィン部40f1、40f2の他端は、天板11の排気口ho1、ho2に至るまでそれぞれ伸びている。なお、後で説明するが、このとき、第1、第2のフィン部40f1、40f2の各一端は基板10と接触させず、他端は天板11と接続させた方が良い。その他は、実施の形態1の電子機器100と同じである。次に放熱部材40の周辺の空気の流れについて説明する。
放熱部材40の各フィン部40fの内側を通る空気は、各開口部40foからの空気の流入を伴い、その内側壁面に沿って渦巻きながら上昇する。また、U字型に比べ屈曲部が曲面化されているためにその接触抵抗が減り、空気の渦巻き速度と上昇速度が速くなるため、筐体外への空気の放出量(流速)が実施の形態1の電子機器より増加する。
各フィン部40fのそれぞれの両端は、天板11の排気口hoと基板10の通気口htに至るまでそれぞれ伸びているため、その放熱面積が筒状のフィン部40fが伸びた分だけ広くなり、その空気との熱交換効率が高くなる。また、伸びた分だけ空気の上昇速度を促す加速領域が伸びることになるため、空気の上昇速度がより速くなり、その結果、筐体外への空気の放出量が増加する。このことは煙突の中の空気の流れに似ており、より長い煙突を設けたときに、排気流量が多くなる煙突効果に似ている。
なお、上記第1、第2のフィン部40f1、40f2の各一端は基板10と接触させず、他端は天板11と接続させた方が良い理由は以下のとおりである。フィン部の一端と他端の温度差を大きくしたほうが、内側を通る空気の上昇速度が増すためである。その実現策として、フィン部の一端を基板に接触させないことから基板への放熱を避け、一端の温度低下を抑止し、他端を天板に接触させることで天板への放熱を促進させて、他端の温度低下を進め、その結果、フィン部の一端と他端の温度差を大きくしたものである。
また、各フィン部40fのそれぞれの内側壁面に沿って渦巻きながら上昇する各空気は、天板11のそれぞれ対向する排気口hoから直接放出されるので、筐体内への戻りがほとんどなく実施の形態1の電子機器に比べて多くの空気を筐体10の外に放出するようになる。なお、各フィン部40fの内側壁面の曲率は楕円のように複数の曲率が重なったもので有っても良い。また、C字型の開口部の端部は、互いに対向していても良いが、互いに、はすかいに向かいあっていても良い。
以上説明したように実施の形態2の電子機器は、実施の形態1の電子機器に比べて、放熱部材40での空気への熱交換効率がより高められ、その中を通過する流速が増加するため、その結果、外部の冷たい空気を筐体10内により多く呼び込み、排気口から排気する。従って、筐体内の温度を効果的に下げる電子機器を得ることができる。
実施の形態3.
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態3について詳細に説明する。図6は、この発明の実施の形態3の電子機器の側断面図、図7は放熱部材の上面図と側面図である。なお、図6、7において、図1ないし図5と同一部分ないし相当部分には、同一符号を付与している。以下、図面に基づいて本発明の実施の形態3について詳細に説明する。
上記実施の形態2の電子機器と本発明の実施の形態3の電子機器との違いは、フィン部の数と天板の排気口と基板20の通気口に違いがあり、それ以外の構成は同じである。
図6、図7(a)の上面図と(b)の側面図に示すように本発明の実施の形態3に用いられる放熱部材40は、板状の伝導部40cと、その端部周辺に位置する第1、第2端部に1対のC字型の第1、第2のフィン部40f1、40f2ならびに、前記第1、第2端部とは別の端部周辺に位置する第3、第4端部に1対のU字型の第3、第4のフィン部40f3、40f4とを備えている。また、各フィン部40f1、40f2、40f3、40f4の開口部40fは、側板13a、側板13b、側板13c、側板13dとそれぞれ対面するように配置されている。
筒状の第1、第2のフィン部40f1、40f2の一端は、基板10の第1、第2の通気口ht1、ht2に至るまで伸びている。第1、第2のフィン部40f1、40f2の他端は、天板11の第1、第2の排気口ho1、hot2に至るまで伸びている。基板20には、第3、第4のフィン部40f3、40f4のU字型である一端とそれぞれ対向する直下位置に、第3、第4の通気口ht3、ht4が開けられている。天板11には、第3、第4のフィン部40f3、40f4のU字型である他端の近傍に第3、第4の排気口ho3、hot4が開けられている。第3、第4のフィン部40f3、40f4のU字型である一端は、基板10の第3、第4の通気口ht3、ht4に至るまで伸びている。第1、第2のフィン部40f1、40f2の他端は、第1、第2の天板11の排気口ho1、hot2に至るまで伸びている。その他は、実施の形態2の電子機器100と同じである。次に放熱部材40の周辺の空気の流れについて説明する。
放熱部材40の第1、第2、第3、第4のフィン部40f1、40f2、40f3、40f4の内側を通る空気は、各開口部40foからの空気の流入を伴い、その内側壁面に沿ってそれぞれ渦巻きながら上昇速度を加速するため、筐体外への空気の放出量が増加する。また、4つのフィン部40fの各開口部40foが筐体10の4つの側板13a、側板13b、側板13c、側板13dとそれぞれ対面するように配置されているため、各フィン部40f自体が流入空気A2の妨げにならず、また、四方からの空気を筐体10内に引き込むことができ、その結果、筐体10内全体を冷却しながら、放熱部材40の周辺の空気の流れをまんべんなく速くすることができる。従って、筐体10内の冷却効果が上がるという格別な効果を有するようになる。
実施の形態4.
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態4について詳細に説明する。図8は、この発明の実施の形態4の電子機器の側断面図、図9は放熱部材の上面図と側面図である。なお、図8、9において、図1ないし図7と同一部分ないし相当部分には、同一符号を付与している。以下、図面に基づいて本発明の実施の形態4について詳細に説明する。
上記実施の形態2の電子機器と本発明の実施の形態4の電子機器との違いは、電子部品を実装する基板の数が複数に増え、複数段に設けられた点と、放熱部材部のフィン部の長さが伸びて、基板の通気口を貫通する点に違いがあり、それ以外の構成は同じである。
図8、図9(a)の上面図と(b)の側面図に示すように本発明の実施の形態4に用いられる電子機器100の筐体10の中には、その天板11または底板12と対面するように第1、第2の基板20、21が複数段に収められている。第2の基板21には、第1、第2のフィン部40f1、40f2が貫通する位置に、各通気口ht5、ht6が開けられている。基板20の高温電子部品31に接触した放熱部材40の第1、第2のフィン部40f1、40f2の一端は、基板20に開けられた第1、第2の通気口ht1、ht2を貫通し、底板12の近傍に至るまで伸びている。第1、第2のフィン部40f1、40f2の各他端は、それぞれ基板21の通気口ht5、ht6を貫通し、天板11の第1、第2の排気口ho1、hot2にほぼ至っている。その他は、実施の形態2の電子機器100と同じである。次に放熱部材40の周辺の空気の流れについて説明する。なお、実施の形態4の電子機器は、台上に設置して、底板12に設けた吸気口hiが台の表面ですべて塞がれているものとして説明する。
放熱部材40の各フィン部40fの内側を通る空気は、各開口部40foからの空気の流入を伴い、その内側壁面に沿って渦巻きながら上昇速度を加速する。また、各フィン部40fの長さが伸びているため、フィン部40fの内側を通る空気の渦巻き速度ならびに上昇速度は速く、筐体外への空気の放出量は実施の形態2の電子機器より増加する。従って、各フィン部40fの内側へ流入する空気の量も増加する。各フィン部40fに設けられた各開口部40foから内側に流入する空気は、底板12と基板20との間の第1空間S1、基板20と基板21との間の第2空間S2ならびに、基板21と天板11との間の第3空間S3を経て、筐体10の側板13に開けられた複数の吸気口hiから供給される。
筐体10の吸気口hiから流入する空気は、筐体10内の空気より冷たく、筐体10内の第1空間S1、第2空間S2、第3空間S3を温度上昇しながら流れ、各フィン部40fに吸込まれ、そこでさらに温度上昇と流速の加速を伴って、排気口から筐体10の外に排気される。そのため、筐体10の中には一定の空気の流れが生まれ、筐体10内全体の冷却効果が得られる。これは、放熱部材40のフィン部40fが、筐体10内の空気の循環を促すポンプ的な作用をしているためである。したがって、放熱部材40のフィン部40fの中を通る空気の速度を上げれば、より効果的に筐体10内全体の冷却効果が得られることになる。ということは、第1、第2のフィン部40f1、40f2の各一端を、基板20に開けられた第1、第2の通気口ht1、ht2を貫通させ、さらに天板11の第1、第2の排気口ho1、hot2に至るまで、あるいは、第1、第2の排気口ho1、hot2の外(筐体の外)まで伸ばすことで、より高い煙突効果を得ることも可能であり、その場合より高い筐体内の冷却効果を得ることができることになる。
上記実施の形態1〜4の電子機器に用いた第1、第2のフィン部の側壁は、ほぼ天板と底板ないし基板に対して垂直に配置されていた。しかし、第1、第2のフィン部の側壁は、必ずしも天板と底板ないし基板に対して垂直に設置させる必要はなく、所定の角度傾かせて設置しても良い。例えば10度以上、45度未満で傾かせた場合、筒状のフィン部の長さが顕著に長くなるため、その内部を通る空気により多くの熱を伝えることができ、その結果、より高い筐体内の冷却効果を得ることができるようになる。また、特にフィン部を天板と底板に対して傾かせて(垂直に配置させないで)設置し、フィン部の開口部を天板側に向けなくすること、言い換えると、底板側ないし側壁側に向けることにより、フィン部の内側を通る空気の渦巻き速度をさらに上げることができ、その結果、より高い筐体内の冷却効果を得ることができるという格別の効果が得られる。
実施の形態5.
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態5について詳細に説明する。図10は、この発明の実施の形態5の電子機器の放熱部材のフィン部の上面図と側面図と正面図である。なお、図10において、図1ないし図9と同一部分ないし相当部分には、同一符号を付与している。以下、図面に基づいて本発明の実施の形態5について詳細に説明する。
上記実施の形態4の電子機器と本発明の実施の形態5の電子機器との違いは、放熱部材のフィン部の側壁に設けられた開口部の一部が閉ざされている点に違いがあり、それ以外の構成は同じである。言い換えると上記実施の形態4のフィン部の側壁に開けられた開口部が、その側壁を縦断して開けられているのに対し、実施の形態5のフィン部の開口部は、その側壁の所定の箇所に開けられている点に違いがある。
図10(a)の上面図、(b)の側面図と(c)正面図に示すように本発明の実施の形態5に用いられる放熱部材40の各フィン部40fの側壁には、複数の開口部40foが設けられている。各開口部40foの開けられる位置は、底板12の直上位置と、第1、第2の基板20、21にそれぞれ開けられた各通気口htと交差する位置(交差する位置を含む周辺位置も含む)と、天板11に開けられた各排気口hoと交差する周辺位置である。言い換えると各フィン部40fの各開口部40foが閉ざされる部分(位置)は、底板12と基板20との間の第1空間S1、基板20と基板21との間の第2空間S2、基板21と天板11との間の第3空間S3とそれぞれほぼ対面する部分である。
放熱部材40の各フィン部40fの内側を通る空気は各開口部40foからの空気の流入を伴いながら温度上昇するので、その内側壁面に沿って渦巻きながら上昇速度を加速する。また、各フィン部40fの各開口部40foの一部が閉ざされているため、その部分を通る空気の上昇速度はより加速され、筐体外への空気の放出量がより増加する。従って、各フィン部40fの内側へ流入する空気の量も増加する。
第1空間S1の空気が放熱部材40に流入する位置は、底板12の直上の口部40foと第1の基板20の下面の口部40foからである。第2空間S2の空気の流入位置は、基板20の上面の開口部40foと第2の基板21の下面の口部40foからである。第3空間S3の空気の流入位置は、第2の基板21の上面の開口部40foと天板11の直下の開口部40foとからである。そのため、第1の基板20、第2の基板21の下面ならびに天板11の下面に、熱くなった空気が留まる(滞留する)ことはない。
第1空間S1、第2空間S2、第3空間S3それぞれを流れる空気の流量は、各開口部40foの開口幅を調節することで変えられる。例えば、温度上昇を抑えたい空間Sと対向する開口部40foの開口幅を広く他を狭くすれば、その温度上昇を抑えたい空間Sを流れる空気の流速が速くなり、その結果、温度上昇が抑えられる。従って、筐体10内の冷却効果は、放熱部材の各フィン部の開口部の一部を閉ざすこと、言い換えると、フィン部40fの側壁の一部に開口部を設けることで、より高くなるという格別な効果が得られる。
実施の形態6.
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態6について詳細に説明する。図11は、この発明の実施の形態5の電子機器の放熱部材のフィン部の上面図と側面図である。なお、図11において、図1ないし図10と同一部分ないし相当部分には、同一符号を付与している。以下、図面に基づいて本発明の実施の形態6について詳細に説明する。
上記実施の形態2ないし5の電子機器と本発明の実施の形態6の電子機器との違いは、放熱部材部の形状に違いがあり、それ以外の構成は同じである。
図11に示すように本発明の実施の形態6に用いられる放熱部材40は、伝導部40cの一端のみにフィン部40f1を設けたものである。高温電子部品31と接触する伝導部40cを介して熱せられたフィン部40fの内側の空気の流れは、各開口部40foからの空気の流入を伴い、上記実施の形態1ないし5の電子機器と同様の煙突効果により筐体10内の冷却効果を有する。したがって、放熱部材40のフィン部40fが1つであっても、上記実施の形態1ないし5の電子機器と同様の原理(自然法則の適用)により、筐体10内の冷却効果を得ることができる。
なお、上記実施例1〜6では、筐体内に1つ高温電子部品に接触した1つの放熱部材40を収納した例について記したが、複数の高温電子部品に接触した1つの放熱部材40を収納しても、あるいは、1つの高温電子部品に接触した複数の放熱部材40を収納しても、上記実施例1〜6と同様の原理により、筐体10内の冷却効果を得ることができる。
10 筐体、 11 天板、 12 側板、
20 基板、 31 高温電子部品 40 放熱部材、
40C 伝導部、 40f フィン部、
40fo 開口部、 100 電子機器、
hi 吸気口、 ht 通気口、 ho 排気口

Claims (7)

  1. 基板と、この基板に実装され高温に発熱する高温電子部品と、この高温電子部品に接触された放熱部材とを、筐体に納めた電子機器において、
    前記筐体は吸気口を開けた側板と排気口を開けた天板とを備え、
    前記基板には通気口が開けられ、
    前記放熱部材は前記高温電子部品の発熱を熱伝導させる伝導部と、この伝導部からの発熱を空気に伝える筒状のフィン部からなり、
    前記筒状のフィン部の一端の近傍に前記基板の通気口が位置し、他端の近傍に前記天板の排気口が位置し、
    前記筒状のフィン部の側壁に開口部が開けられたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記フィン部に複数の開口部が開けられ、その開けられた開口部の少なくとも1つが、前記基板の通気口と交差する位置にあることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記伝導部の端部に複数のフィン部が設けられ、これらフィン部の開口部の開けられる向きは前記側板と向き合う側にあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記天板と基板がほぼ平行に対面配置され、フィン部の側壁が前記天板と基板に対して所定の角度傾かせて設置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記フィン部に開けられた開口部が、前記天板側に向いていないことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記フィン部の一端は前記基板と接触せず、他端が前記天板に接触していることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記基板が複数段設けられ、前記フィン部が前記基板の少なくとも1つを貫通していることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電子機器。
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