JP5298842B2 - 面状採暖具 - Google Patents

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Description

本発明は面状採暖具に関するものである。
従来、この種の面状採暖具においては、省エネルギー志向の高まりに伴い無駄な電力消費を省かれるよう様々な工夫がなされている。特に近年では、面状採暖具上に人が居ないときの無駄な電力消費を省くための工夫がなされている。
例えば、面状採暖具状上の人の在、不在を検出し、不在の場合は面状採暖具への電力供給を停止している(例えば、特許文献1参照)。また、面状採暖具上の人の不在が一定時間以上継続した場合に表面温度を下げ、さらに不在が継続した場合には面状採暖具への電力供給を停止しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
図12は、前記特許文献2に記載された従来の面状採暖具を示すものである。図12に示すように、カーペット本体を暖める発熱線110の温度に応じてインピーダンスが変化する感熱線111の抵抗変化に基づく電圧と使用者の調節した温度に対応する基準電圧を比較回路112で比較する。そして、前記電圧が下限温度の基準電圧より低くい時の比較回路112からの出力を受けて制御部113が通電制御部114を介して発熱線110を通電に制御し、また、前記電圧が上限温度の基準電圧より高い時の比較回路112からの出力を受けて制御部113が通電制御部114を介して発熱線110を非通電に制御して使用者の調節した温度にカーペット本体を暖める構成にしてある。
さらに、制御部113は人検出部115からのカーペット本体上の人の在を検出した信号が途切れ、図13に示すようにタイマー116が時間t1を経過しても在信号がないと通電制御部114を介して発熱線110の通電率を下げ節電温度に下げ、タイマー116が時間t2を経過しても人検出部115からの人の在信号がないときには通電制御部114を介して発熱線110の通電を停止する。
また、通電停止後または節電温度中にカーペット本体上に人が戻れば、人検出部115からの在信号を受けた制御部113は、通電制御部114を介して発熱線110に通電を再開し、通常の設定温度の制御を行う構成である。
特開2000−356360号公報 特開平7−318091号公報
しかしながら、図12に示す前記従来の構成では、ユーザーが面状採暖具を使用している室温、外気温度等の環境においてカーペット本体上に人が在、不在における通電制御については開示されていないが、このような室温、外気温度等の環境に関わらず、面状採暖具上に人が不在の場合には、面状採暖具の表面温度を省エネのために一律的に下げてしまうと、次のような不都合が生じることが考えられる。
例えば、図14に示すようにカーペット本体の表面温度37℃に設定しておって、カーペット本体上に人がおらなくなり、不在信号を検知し、かつ室温25℃、20℃、15℃に関係なく表面温度を一定温度に下げても(図14の3本の下向き矢印線)、室温の違いでカーペット本体の表面温度の放熱が異なるため、前記一定温度に下がる時間(図4の左側の3本の横向き矢印線)が室温の違いでそれぞれ異なり、また、カーペット本体上に人が戻り、在信号を検知して設定温度の37℃に戻る際の時間(図4の右側の3本の横向き矢印線)も、室温25℃、20℃、15℃のそれぞれの違いで異なるものと考えられる。
従って、室温が低い環境下で面状採暖具を使用していた場合には、戻ってきて再び採暖した際に、一律的に下げた面状採暖具の表面温度が、低い室温の影響で設定温度に戻るのに時間がかかり、低い室温の影響で寒く感じているユーザーには下げすぎてしまった温度となり、ユーザーがぬるく感じてしまうことが考えられる。
また、面状採暖具上に再び人が戻ってきたことを検出し、その時点で面状採暖具の表面温度を元の設定温度に上げようと思っても、室温が低いためなかなか設定された温度に戻らず、ユーザーが長時間に亘り不快な思いをしてしまうことが考えられる。
逆に室温が高い環境下で面状採暖具を使用していた場合には、戻ってきて再び採暖した際に、一律的に面状採暖具の表面温度が下がった状態のために、高い室温の影響であまり寒く感じていないのに、元の設定温度に面状採暖具の表面温度が短時間で戻ってしまう。また、面状採暖具上に再び人が戻ってきたことを検出し、その時点で面状採暖具の表面温度を元の設定温度に上げようと思えば、室温が高い分、早く元の設定温度に到達させることができ、ユーザーに不快な思いをさせずに済むことになる。
このような状態は、逆にいえば、人の不在を検出した時に、もう少し面状採暖具の表面温度を下げられたにも関わらず一律的に下げているが故に省エネ効果を最大限生かせていないことが考えられる。
前記従来の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、面状採暖具が使用される環境に関わらず、ユーザーに不快感を与えることなく、且つ、最適な省エネを実現する面状採暖具を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明の面状採暖具は、人体検知手段によって面状採暖具上に人の不在を検出した場合、設定温度補正手段により温度設定手段で設定した設定温度を補正するとともに、さらに前記設定温度補正手段が、室温検出手段の検出値に応じて、前記設定温度の補正開始時間を変えるようにしたものである。
これによって、設定温度補正手段は人体検知手段による面状採暖具上における人の不在時に設定温度を補正する際、面状採暖具の使用されている室温検出手段の検出値に応じて補正開始時間を変えるので、面状採暖具上に戻ってきて再び採暖するにあたり、面状採暖具が使用される環境の変化を考慮した適切な採暖と最適な省エネをすることが可能になる。
本発明の面状採暖具は、面状採暖具が使用される環境に関わらず、ユーザーに不快感を与えることなく、且つ、最適な省エネを実現することができる。
第1の発明は、通電により面状採暖具を暖かくする発熱体と、発熱体の温度または面状採暖具の表面温度を検出する温度検出手段と、面状採暖具の表面温度を設定する温度設定手段と、温度検出手段によって検出された温度を用いて面状採暖具の表面温度が温度設定手段で設定された温度になるよう発熱体の通電量を制御する温度制御手段と、面状採暖具上に人が在、不在を検出する人体検知手段と、前記人体検知手段によって前記面状採暖具上に人が不在と検出された時間を計時する計時手段と、室温を検出する室温検出手段と、人体検知手段によって面状採暖具上に人の不在を検出した場合に温度設定手段によって設定された設定温度を補正する設定温度補正手段とを備え、設定温度補正手段は、室温検出手段の検出値に応じて、設定温度を補正する補正開始時間を変える面状採暖具である。
これにより、設定温度補正手段は人体検知手段による面状採暖具上における人の不在時に設定温度を補正する際、面状採暖具の使用されている室温検出手段の検出値に応じて補正開始時間を変えるので、面状採暖具が使用される環境に関わらず、ユーザーに不快感を与えることなく、且つ、最適な省エネを実現することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の設定温度補正手段は、室温検出手段で検出された室温が高い時には、補正開始時間を早く、室温が低い時には補正開始時間を遅くするものであり、面状採暖具が使用される環境に関わらず、ユーザーに不快感を与えることなく、且つ、最適な省エネを実現することができる。
の発明は、特に、第1または第2の発明の設定温度補正手段は、温度設定手段にて設定された各設定温度及び室温検出手段の検出値に応じて、設定温度を補正する補正開始時間を変えるもので、設定温度補正手段は人体検知手段による面状採暖具上における人の不在時に設定温度を補正する際、面状採暖具の各設定温度及び面状採暖具の使用されている室温検出手段の検出値に応じて設定温度を補正する補正開始時間を変えるので、面状採暖具が使用される環境に関わらず、ユーザーに不快感を与えることなく、且つ、最適な省エネを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における面状採暖具の概観図で、図2は、同面状採暖具の制御ブロック図を示すものである。
図1および図2において、通電により面状採暖具Aを暖かくする発熱体1と、発熱体1の温度または面状採暖具の表面温度を検出する温度検出手段2と、面状採暖具の表面温度を設定する温度設定手段3と、温度検出手段2によって検出された温度を用いて面状採暖具の表面温度が温度設定手段3で設定された温度になるよう発熱体1の通電量を制御するマイクロコンピュータとその周辺回路からなる温度制御手段4と、面状採暖具上に人が在、不在を検出する人体検知手段5と、室温を検出する室温検出手段6と、人体検知手段5によって面状採暖具上に人の不在を検出した場合に温度設定手段3によって設定された設定温度を下げる補正と、同じく面状採暖具上に再び人の在を検出した場合に前記下げた温度を元の設定温度に戻すようにするマイクロコンピュータとその周辺回路からなる設定温度補正手段7とを備えた面状採暖具である。
特に、設定温度補正手段7は、面状採暖具上に人の不在を検出した場合に設定温度の補正幅を変えるのに、室温検出手段6の検出値に応じて変えるものであり、図3に示すように、高、中、低の室温とこれに対応した高、中、低の設定温度に対応して面状採暖具Aの表面温度を、人の在の時と不在時により設定温度を補正する温度値が予め実験で求めた表がマイクロコンピュータの格納部に収められ、以下に説明する動作、作用をプログラムで実行する。
以上のように構成された面状採暖具について、以下その動作、作用を説明する。まず、面状採暖具Aにて採暖するため温度設定手段3で温度を設定し、発熱体1に通電する。そして、前記の設定温度と人体検知手段5による人在と室温検出手段6の室温検知の各信号が設定温度補正手段7に入力され、設定温度補正手段7は取り込んだ前記各信号に基づき図3の表から求めた面状採暖具Aの表面温度の信号を温度制御手段4に出力する。
温度制御手段4は設定温度補正手段7から取り込んだ面状採暖具Aの表面温度の信号と温度検出手段2からの発熱体1の温度または面状採暖具Aの表面温度と比較し、設定温度補正手段7による面状採暖具Aの表面温度、つまり室温検出手段6による室温を考慮した温度設定手段3による設定温度になるように発熱体1への通電量を制御する。
そして、人体検知手段5によって面状採暖具上に人の不在を検出した場合、その不在信号を取り込んだ設定温度補正手段7は、図3に示すように人の不在時から所定時間経過すると、温度設定手段3で設定した設定温度を補正するにあたり、室温検出手段6の検出値に応じて設定温度の補正幅を変えるのである。図4は、前記の補正幅における、例えば、面状採暖具の各室温における「中」の設定温度時の表面温度の推移を表した温度制御図である。
図3及び図4において、設定した面状採暖具Aの表面温度37℃において室温が高い(例えば25℃前後)時には、設定温度補正手段7において温度設定手段3で設定された設定温度の補正幅を大きく(例えば37℃から23℃へ補正、(図4の下向きの1番長い矢印線)する。
逆に室温が低い(例えば15℃前後)時には、設定温度補正手段7において温度設定手段3で設定された設定温度の補正幅を小さく(例えば37℃から27℃へ補正、図4の下向きの1番短い矢印線)する。
室温が中の(例えば20℃前後)時には、設定温度補正手段7において温度設定手段3で設定された設定温度の補正幅を中に(例えば37℃から25℃へ補正、図4の下向きの2番目に短い矢印線)する。このように面状採暖具上の人の不在時において、室温に応じて温度設定手段3で設定された設定温度の補正幅を変えても、充分に消費電力の節減を図ることができる。
そして、面状採暖具上に再び人が戻り、室温が高い(例えば25℃前後)時には、図4に示すように面状採暖具の表面温度がある程度、低い温度(図4の下向きの1番長い矢印線)に補正制御されていても、25℃の室温が高い分、ユーザーはさほど寒さを感じない。
また、面状採暖具上に再び人が戻ってきたことを人体検知手段5で検出し、面状採暖具の表面温度を温度設定手段3で設定された元の37℃の温度に昇温しようとした時には、図4に示すように室温が高い分、短い時間で面状採暖具の表面温度は温度設定手段3で設定された設定温度に到達するため、ユーザーは不快な思いをすることがない。
逆に室温が低い(例えば15℃前後)時には、図4に示すように面状採暖具の表面温度がある程度高い温度(図4の下向きの1番短い矢印線)で補正制御されているので、ユーザーはさほど寒さを感じない。また、面状採暖具上に再び人が戻ってきたことを人体検知手段5で検出し、面状採暖具の表面温度を温度設定手段3で設定された温度に昇温しようとした時に、図4に示すように、ある程度高い温度で制御されている分、短い時間で面状採暖具の表面温度は温度設定手段3で設定された元の37℃の設定温度に到達するため、ユーザーは不快な思いをすることがない。
以上のように、本実施の形態においては、設定温度補正手段7は人体検知手段5による面状採暖具上における人の不在時に設定温度を補正する際、面状採暖具の使用されている室温検出手段6の検出値に応じて補正幅を変えることになり、面状採暖具が使用される種々の室温、該気温等の環境に関わらず、ユーザーに不快感を与えることなく、且つ、最適な省エネを実現することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における面状採暖具の制御ブロック図を示すものである。なお、本面状採暖具の概観図は、図1と同じなので、これを利用するものとする。
図5において、通電により面状採暖具を暖かくする発熱体1と、発熱体1の温度または面状採暖具の表面温度を検出する温度検出手段2と、面状採暖具の表面温度を設定する温度設定手段3と、温度検出手段2によって検出された温度を用いて面状採暖具の表面温度が温度設定手段3で設定された温度になるよう発熱体1の通電量を制御するマイクロコンピュータとその周辺回路からなる温度制御手段4と、面状採暖具上に人の在、不在を検出する人体検知手段5と、人体検知手段5によって面状採暖具上に人が不在と検出された時間を計時する計時手段8と、室温を検出する室温検出手段6と、人体検知手段5によって面状採暖具上に人の不在を検出した場合、計時手段8において所定の不在時間が経過した場合に温度設定手段3によって設定された設定温度を下げる補正と、同じく面状採暖具上に再び人の在を検出した場合に前記下げた設定温度を元に戻すようにするマイクロコンピュータとその周辺回路からなる設定温度補正手段9とを備えた面状採暖具である。
特に、設定温度補正手段9は、面状採暖具上に人の不在を検出した場合に設定温度を補正する、不在検知時点から補正開始時点までの所定経過時間である補正開始時間を、室温検出手段6の検出値に応じて変えるもので、例えば、図6に示すように、高、中、低の室温とこれに対応した高、中、低の設定温度に対応して設定温度を補正する補正開始時間を予め実験で求めた図6の表がマイクロコンピュータの格納部に収められ、以下に説明する動作、作用をプログラムで実行する。
以上のように構成された面状採暖具について、以下その動作、作用を説明する。まず、面状採暖具Aにて採暖するため温度設定手段3で温度を設定し、発熱体1に通電する。そして、前記の設定温度と人体検知手段5による人在と室温検出手段6の室温検知の各信号が設定温度補正手段9に入力され、設定温度補正手段9は取り込んだ前記各信号に基づき図6の表から求めた面状採暖具Aの表面温度の信号を温度制御手段4に出力する。
温度制御手段4は設定温度補正手段9から取り込んだ面状採暖具Aの表面温度の信号と温度検出手段2からの発熱体1の温度または面状採暖具Aの表面温度と比較し、設定温度補正手段9による面状採暖具Aの表面温度、つまり室温検出手段6による室温を考慮した温度設定手段3による設定温度になるように発熱体1への通電量を制御する。
そして、人体検知手段5によって面状採暖具上に人の不在を検出した場合、これを計時した計時手段8がある所定時間を経過した際に、設定温度補正手段9により温度設定手段3で設定した設定温度を補正するにあたり、室温検出手段6の検出値に応じて、設定温度を補正する補正開始時間を変えるようにしたものである。
図6は、本発明の実施の形態2における面状採暖具の設定温度補正手段が格納している各室温に対応しての各設定温度と補正開始時間の関係表を示す図である。また、図7は、本発明の実施の形態2における面状採暖具の室温「中」に対応しての設定温度における表面温度の推移を表した温度制御図を示すものである。
図6及び図7に示すように、室温が高い(例えば25℃前後)時には、設定温度補正手段9において温度設定手段3で設定された設定温度を補正する開始時間を早く(不在を検知してからの経過時間の短い、例えば10分、短い横向き矢印線)する。
逆に室温が低い(例えば15℃前後)時には設定温度補正手段9において温度設定手段3で設定された設定温度を補正する開始時間を遅く(不在を検知してからの経過時間の長い、例えば20分、長い横向き矢印線)する。また、室温が中の(例えば20℃前後)時には、設定温度補正手段9において温度設定手段3で設定された設定温度を補正する開始時間を中(不在を検知してからの経過時間の中、例えば15分、中長さの横向き矢印線)にする。
このように面状採暖具上に人が不在になった場合において、室温が高い(例えば25℃前後)時には、面状採暖具Aの表面温度を下げても、室温が高い分、面状採暖具表面からの放熱量が少ないため、なかなか面状採暖具Aの表面温度は下がらない。よって、面状採暖具上に人の不在を検出してからの経過時間が比較的に短い、早い時間で面状採暖具の表面温度を下げ始めても、例えば15分程度で戻ってきて再び採暖したとしてもユーザーにはさほど不快感を与えることはない。
逆に室温が低い(例えば15℃前後)時には、面状採暖具Aの表面温度を下げると、室温が低い分、面状採暖具表面からの放熱量が多くなり比較的短い時間で面状採暖具Aの表面温度が下がってしまう。よって、面状採暖具上に人の不在を検出してからの経過時間が比較的に長い、遅い時間に面状採暖具の表面温度を下げ始めることで、例えば21分程度で戻ってきて再び採暖したとしてもユーザーにさほど不快感を与えることがない。
なお、ユーザが戻ってきて再び採暖した際における面状採暖具Aの表面温度を設定温度に回復させる制御は、室温が高、中、低であっても発熱体1への通電量は同じなので、設定温度に回復する時間に差がでるものと考えられる。
以上のように本実施の形態においては、設定温度補正手段9は人体検知手段5による面状採暖具上における人の不在時に設定温度を補正する際、面状採暖具の使用されている部屋での室温検出手段6の検出値に応じて設定温度を補正する補正開始時間を変えることになり、面状採暖具が使用される環境に関わらず、ユーザーに不快感を与えることなく、且つ、最適な省エネを実現することができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3における面状採暖具において、その設定温度補正手段が格納している室温に対応しての各設定温度における人在り、不在時の表面温度の関係表を示す図である。図9は、本発明の実施の形態3における面状採暖具で、室温に対応しての設定温度における表面温度の推移を表した温度制御図を示すものである。
なお、本実施の形態において面状採暖具の概観および温度制御のブロックは、実施の形態1の発明と同じなので、図1、図2を利用するとともに、実施の形態1と異なる設定温度補正手段の格納している表を中心に面状採暖具を説明する。
図8及び図9に示すように、室温が高い(例えば25℃前後)状態の基、人在りで通常の面状採暖具の制御により採暖しておった状態から、面状採暖具上に人が不在になった時、すなわち設定温度が「高」設定で且つ室温が高い(例えば25℃前後)時には、設定温度補正手段7において温度設定手段3で設定された設定温度の補正幅を大きく(例えば、図9の下向きの一番長い矢印実線、45℃から25℃へ補正)する。
逆に設定温度が「低」設定で且つ室温が低い(例えば15℃前後)時には、設定温度補正手段7において温度設定手段3で設定された設定温度の補正幅を小さく(例えば、図9の下向きの一番短い矢印実線、30℃から25℃へ補正)する。また、設定温度が「中」設定で且つ室温が中(例えば20℃前後)時には設定温度補正手段7において温度設定手段3で設定された設定温度の補正幅を中程度(例えば、図9の下向きの中長さの矢印実線、37℃から25℃へ補正)にする。
面状採暖具上に再び人が戻ってきた場合に、室温が高い(例えば25℃前後)時には、面状採暖具の表面温度がある程度低い温度で制御されていても、室温が高い分、ユーザーにはさほど寒さを感じない。また、面状採暖具上に再び人が戻ってきたことを人体検知手段5で検出し、面状採暖具の表面温度を温度設定手段3で設定された前の温度に昇温しようとした時に、室温が高い分、短い時間で面状採暖具の表面温度は温度設定手段3で設定された設定温度に到達するため、ユーザーは不快な思いをすることがない。また、設定温度が「高」の場合には、ある程度面状採暖具の表面温度を下げてもユーザーにとって極端に暖感覚が損なわれることがない。
逆に室温が低い(例えば15℃前後)時には、面状採暖具の表面温度がある程度高い温度で制御されているので、ユーザーはさほど寒さを感じない。また、面状採暖具上に再び人が戻ってきたことを人体検知手段5で検出し、面状採暖具の表面温度を温度設定手段3で設定された前の温度に昇温しようとした時に、ある程度高い温度で制御されている分、短い時間で面状採暖具の表面温度は温度設定手段3で設定された設定温度に到達するため、ユーザーは不快な思いをすることがない。また、設定温度が「低」の場合には、面状採暖具の表面温度を大きく下げないためユーザーは不快な思いをすることがない。
特に、本実施の形態における設定温度補正手段7では、各室温25℃前後、20℃前後、15℃前後に対応した高、中、低の各設定温度毎に応じて、面状採暖具上に人在り、人不在になった場合での面状採暖具の表面温度を有しているので、ユーザーに不快感を与えることなく、且つ、最適な省エネを細やかに実現できる。
以上のように、本実施の形態においては、設定温度補正手段7は人体検知手段5による面状採暖具上における人の不在時に設定温度を補正する際、温度設定手段3にて設定された設定温度及び面状採暖具の使用されている室温検出手段6の検出値に応じて補正幅を変えることになり、面状採暖具が使用される環境に関わらず、ユーザーに不快感を与えることなく、且つ、最適な省エネを実現することができる。
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4における面状採暖具において、その設定温度補正手段が格納している各室温に対応しての各設定温度と補正開始時間の関係表を示す図である。また、図11は、本発明の実施の形態4における面状採暖具の室温に対応しての設定温度における表面温度の推移を表した温度制御図を示すものである。
なお、本実施の形態において面状採暖具の概観は、実施の形態1の発明の図1と同じで、また、面状採暖具の温度制御のブロックは、実施の形態2の発明の図5と同じなので、図1、図5を利用するとともに、実施の形態2と異なる設定温度補正手段の格納している表を中心に面状採暖具を説明する。
図10及び図11に示すように、室温が高い(例えば25℃前後)状態のもとで、人在りで通常の面状採暖具の制御により採暖しておった状態から、面状採暖具上に人が不在になった時、すなわち、設定温度が「高」設定で且つ室温が高い(例えば25℃前後)時には、設定温度補正手段9において温度設定手段3で設定された設定温度を低く補正する補正開始時間を短く(不在を検知してからの経過時間の短い、例えば5分、一番短い横向き矢印線)する。
逆に設定温度が「低」設定で且つ室温が低い(例えば15℃前後)時には、設定温度補正手段9において温度設定手段3で設定された設定温度を低く補正する補正開始時間を長く(不在を検知してからの経過時間の長い、例えば25分、一番長い横向き矢印線)する。
また、設定温度が「中」設定で且つ室温が中の(例えば20℃前後)時には、設定温度補正手段9において温度設定手段3で設定された設定温度を低く補正する補正開始時間を中程度(不在を検知してからの経過時間の中位、例えば15分、中長さの横向き矢印線)にする。
このように面状採暖具上に人が不在になった場合に、室温が高い(例えば25℃前後)時には、面状採暖具Aの表面温度を下げても、室温が高い分、面状採暖具表面からの放熱量が少ないため、なかなか面状採暖具の表面温度は下がらないので、設定温度が「高」の場合には、ユーザーが不快に感じる面状採暖具の表面温度まで下がるにはある程度時間を要する。従って、面状採暖具上に人の不在を検出した場合に、早い時間で面状採暖具の表面温度を下げ始めても、その間に一時的に人が戻ってきて採暖したとしてもユーザーにさほど不快感を与えることはない。
逆に室温が低い(例えば15℃前後)時には、面状採暖具の表面温度を下げると、室温が低い分、面状採暖具Aの表面からの放熱量が多くなり比較的短い時間で面状採暖具の表面温度が下がってしまうので、設定温度が「低」の場合には、面状採暖具の表面温度を大きく下げるとユーザーが不快に思う。従って、面状採暖具上に人の不在を検出した場合に長い時間経過後の遅い時間に面状採暖具の表面温度を下げ始めることで、その間に一時的に人が戻ってきて採暖したとしてもユーザーにさほど不快感を与えることがない。
特に、本実施の形態における設定温度補正手段9では、各室温25℃前後、20℃前後、15℃前後に対応した高、中、低の各設定温度毎に応じて面状採暖具上に人が不在になった場合の設定温度の補正開始時間を有しているので、ユーザーに不快感を与えることなく、且つ、最適な省エネを細やかに実現できる。
以上のように、本実施の形態においては、設定温度補正手段9は人体検知手段5による面状採暖具上における人の不在時に設定温度を補正する際、温度設定手段3にて設定された設定温度及び面状採暖具の使用されている室温検出手段6の検出値に応じて設定温度を補正する時間を変えることになり、面状採暖具が使用される環境に関わらず、ユーザーに不快感を与えることなく、且つ、最適な省エネを実現することができる。
以上のように、本発明にかかる面状採暖具は、面状採暖具が使用される環境に関わらず、ユーザーに不快感を与えることなく、且つ、最適な省エネを実現することが可能となるので、エアコンや他の暖房器具等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における面状採暖具の概観図 本発明の実施の形態1における面状採暖具の制御ブロック図 本発明の実施の形態1における面状採暖具の設定温度補正手段が格納している室温に対応しての各設定温度における人在り、不在時の表面温度の関係表を示す図 本発明の実施の形態1における面状採暖具で、各室温に対応しての設定温度における表面温度の推移を表した温度制御図 本発明の実施の形態2における面状採暖具の制御ブロック図 本発明の実施の形態2における面状採暖具の設定温度補正手段が格納している各室温に対応しての各設定温度と補正開始時間の関係表を示す図 本発明の実施の形態2における面状採暖具の室温「中」に対応しての設定温度における表面温度の推移を表した温度制御図 本発明の実施の形態3における面状採暖具の設定温度補正手段が格納している室温に対応しての各設定温度における人在り、不在時の表面温度の関係表を示す図 本発明の実施の形態3における面状採暖具の室温に対応しての設定温度における表面温度の推移を表した温度制御図 本発明の実施の形態4における面状採暖具の設定温度補正手段が格納している各室温に対応しての各設定温度と補正開始時間の関係表を示す図 本発明の実施の形態4における面状採暖具の室温に対応しての設定温度における表面温度の推移を表した温度制御図 従来の面状採暖具の制御ブロック図 従来の面状採暖具における人の在、不在と面状採暖具の表面温度の関係図 従来の面状採暖具における人の在、不在と面状採暖具の表面温度の関係図
1 発熱体
2 温度検出手段
3 温度設定手段
4 温度制御手段
5 人体検知手段
6 室温検出手段
7、9 設定温度補正手段
8 計時手段

Claims (3)

  1. 通電により面状採暖具を暖かくする発熱体と、
    前記発熱体の温度または前記面状採暖具の表面温度を検出する温度検出手段と、
    前記面状採暖具の表面温度を設定する温度設定手段と、
    前記温度検出手段によって検出された温度を用いて前記面状採暖具の表面温度が前記温度設定手段で設定された温度になるよう前記発熱体の通電量を制御する温度制御手段と、
    面状採暖具上に人が在、不在を検出する人体検知手段と、
    前記人体検知手段によって前記面状採暖具上に人が不在と検出された時間を計時する計時手段と、
    室温を検出する室温検出手段と、
    前記人体検知手段によって前記面状採暖具上に人の不在を検出した場合に前記温度設定手段によって設定された設定温度を補正する設定温度補正手段と
    を備え、
    前記設定温度補正手段は、前記室温検出手段の検出値に応じて、前記設定温度を補正する補正開始時間を変えることを特徴とした面状採暖具。
  2. 前記設定温度補正手段は、前記室温検出手段で検出された室温が高い時には、前記補正開始時間を早く、室温が低い時には前記補正開始時間を遅くすることを特徴とした請求項1に記載の面状採暖具。
  3. 前記設定温度補正手段は、前記温度設定手段にて設定された各設定温度及び前記室温検出手段の検出値に応じて、設定温度を補正する補正開始時間を変えることを特徴とした請求項1または2に記載の面状採暖具。
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