JP4215868B2 - 面状採暖具の温度制御装置 - Google Patents

面状採暖具の温度制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気カーペットや電気毛布や床暖房等の面状採暖具の温度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の面状採暖具の温度制御装置は、例えば図12に示すように面状採暖具本体(図示せず)に配設された発熱体1と、室内の温度に応じて出力が変化する室温検出手段2と、面状採暖具の制御温度を設定する温度設定手段3と、温度設定手段3より設定された設定温度を室温検出手段2の検出値に応じて一定割合で補正する室温補正手段4と、面状採暖具の温度を検出する温度検出手段5と、室温補正手段4によって補正された設定温度と温度検出手段5の検出値より発熱体1への通電/非通電を判定する判定手段6と、判定手段6の判定値により発熱体1への通電を行う通電手段7とからなる構成になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の面状採暖具の温度制御装置では、室温補正手段4において温度設定手段3で設定された設定温度を室温検出手段2の検出値に応じて一定割合で補正しているため、設定温度が高く、かつ面状採暖具を使用している室内の温度が低い場合には、設定温度を高く補正し過ぎてしまい、逆に設定温度が低く、かつ面状採暖具を使用している室内の温度が高い場合には、設定温度を低く補正し過ぎてしまい、使用者に対して不快感を与えるという課題を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の面状採暖具の温度制御装置は、上記課題を解決するために、面状採暖具本体に配設された発熱体と、室内の温度に応じて出力が変化する室温検出手段と、面状採暖具の制御温度を設定する温度設定手段と、前記温度設定手段で設定される面状採暖具の設定温度毎に前記室温検出手段の検出値に応じて設定温度を上下に補正する温度設定補正手段と、面状採暖具の温度を検出する温度検出手段と、前記温度設定補正手段によって得られた設定温度と前記温度検出手段の検出値より前記発熱体への通電/非通電を判定する判定手段と、前記判定手段の判定値により前記発熱体への通電を行う通電手段とを具備し、前記温度設定補正手段は、前記温度設定手段で設定された基準温度に対して以下(1)〜(4)の補正を行うようにしたものである。
【0005】
(1)温度設定手段が高温設定時、室内の温度が低い場合には補正上げ幅を小さく
(2)温度設定手段が高温設定時、室内の温度が高い場合には補正下げ幅を大きく
(3)温度設定手段が低温設定時、室内の温度が低い場合には補正上げ幅を大きく
(4)温度設定手段が低温設定時、室内の温度が高い場合には補正下げ幅を小さく
上記発明によれば、温度設定補正手段が室温検出手段の検出値に応じて温度設定手段に対応して補正するため、面状採暖具の設定温度毎に面状採暖具を使用している室内の温度に応じた最適な補正が行え、使用者に対して快適な暖感覚が提供できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の面状採暖具の温度制御装置は、面状採暖具本体に配設された発熱体と、室内の温度に応じて出力が変化する室温検出手段と、面状採暖具の制御温度を設定する温度設定手段と、前記温度設定手段で設定される面状採暖具の設定温度毎に前記室温検出手段の検出値に応じて設定温度を上下に補正する温度設定補正手段と、面状採暖具の温度を検出する温度検出手段と、前記温度設定補正手段によって得られた設定温度と前記温度検出手段の検出値より前記発熱体への通電/非通電を判定する判定手段と、前記判定手段の判定値により前記発熱体への通電を行う通電手段とを具備し、前記温度設定補正手段は、前記温度設定手段で設定された基準温度に対して以下(1)〜(4)の補正を行うようにしたものである。
【0007】
(1)温度設定手段が高温設定時、室内の温度が低い場合には補正上げ幅を小さく
(2)温度設定手段が高温設定時、室内の温度が高い場合には補正下げ幅を大きく
(3)温度設定手段が低温設定時、室内の温度が低い場合には補正上げ幅を大きく
(4)温度設定手段が低温設定時、室内の温度が高い場合には補正下げ幅を小さく
従って、設定温度が低くかつ室内の温度が高い環境で面状採暖具が使用された場合においても、面状採暖具の表面温度が極端にぬるくならないし、設定温度が高くかつ室内の温度が低い環境で面状採暖具が使用されても、面状採暖具の表面温度が極端に熱くならない。
【0008】
よって、温度設定手段に応じた最適な設定温度で面状採暖具の温度制御が行え、使用者に対して快適な暖感覚を提供できるとともに、発熱体に対する無駄な通電が抑制されるので面状採暖具の消費電力量が軽減できる。
【0009】
温度設定補正は、面状採暖具の電源周波数や、電源電圧を補正して行うことが考えられる。
【0010】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0011】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1の面状採暖具の温度制御装置のブロック図である。図1に示すように、面状採暖具本体(図示せず)に配設された発熱体1と、室内の温度に応じて出力が変化する室温検出手段2と、面状採暖具の制御温度を設定する温度設定手段3と、温度設定手段3で設定される面状採暖具の設定温度毎に室温検出手段2の検出値に応じて設定温度を図3に示すように上下へ補正する温度設定補正手段8と、面状採暖具の温度を検出する温度検出手段5と、温度設定補正手段8によって得られた設定温度と温度検出手段5の検出値より発熱体1への通電/非通電を判定する判定手段6と、判定手段6の判定値により発熱体1への通電を行う通電手段7とからなる。
【0012】
また、図2は本発明と従来の温度設定手段3に対する補正幅を表したものである。図2に示すように、従来は室温検出手段5の検出値に応じて補正する補正幅は設定温度よらず一定であった。
【0013】
また、図3は面状採暖具の設定温度の違いによる表面温度の変化を示したものである。図3に示すように、従来のように温度設定手段3によらず一定の補正幅で面状採暖具の設定温度を補正すると、まず、温度設定手段3が図3の左端側より実線で始まり、真中から右端側には細い点線で示すように高温設定で面状採暖具を使用し、かつ使用している室内の温度が図3の左端側に実線で示す室温より、図3の右端側に実線で示すように低い場合には、設定温度が図3の右端側に太い点線と長い矢印で示すように非常に高く補正(従来の補正)されて、使用者に対して熱すぎるといった不快感を与えてまい、さらに発熱体1に対して無駄な通電を行うので、使用者が余計な電気代を負担することとなる。逆に温度設定手段3が図3の左端側から実線で始まり、真ん中から右端側には細い点線で示すように低温設定で面状採暖具を使用し、かつ使用している室内の温度が図3の左端側に実線で示す室温より、図3の真中に実線で示すように高い場合には、設定温度が図3の真中に太い点線と長い矢印で示すように非常に低く補正(従来の補正)されて、使用者に対してぬるすぎるといった不快感を与えてしまい快適な暖感覚が提供できない。
【0014】
そこで、温度設定補正手段8は、温度設定手段3が図3の左端側より実線で始まり、真中から右端側には点線で示すように高温設定時、室内の温度が図3の左端側に実線で示す室温より、図3の右端側に実線で示すように低い場合には、図3の右端側に実線と短い矢印で示すように補正幅の上げ幅を小さく(請求項1に記載の(1)に対応)図3の真中に実線で示すように室内の温度が高い場合には、図3の真中に実線と長い矢印で示すように補正幅の下げ幅を大きく(請求項1に記載の(2)に対応)し、温度設定手段3が図3の左端側より実線で始まり、真中から右端側には細い点線で示すように低温設定時は、室内の温度が図3の左端側に実線で示す室温より、図3の右端側に実線で示すように低い場合には、図3の右端側に実線と長い矢印で示すように補正幅の上げ幅を大きく(請求項1に記載の(3)に対応)図3の真中に実線で示すように室内の温度が高い場合には、図3の真中に実線と短い矢印で示すように補正幅の下げ幅を小さく(請求項1に記載の(4)に対応)面状採暖具の設定温度の補正を行うので、使用者が面状採暖具の設定温度をいかなる設定において使用しても、設定温度にあった最適な補正が行われ、使用者に対して快適な暖感覚を提供できるともに、発熱体1に対して無駄な通電が抑制できるので面状採暖具の消費電力量が軽減できる。
【0015】
(実施例2)
図4は本発明の実施例2の面状採暖具の温度制御装置のブロック図である。図4に示すように、温度設定補正手段8は、実施例1で説明したように、温度設定手段3が高温設定時で室内温度が低い場合には補正幅の上げ幅を小さく(請求項1に記載の(1)に対応)、室内の温度が高い場合には補正の下げ幅を大きく(請求項1に記載の(2)に対応)、温度設定手段3が低温設定時で室内温度が低い場合には補正幅の上げ幅を大きく(請求項1に記載の(3)に対応)、室内の温度が高い場合には補正の下げ幅を小さく(請求項1 に記載の(4)に対応)する4つの補正幅の条件をもち、かつ面状採暖具に供給されている電源の周波数を検出する電源周波数検出手段9を有し、電源周波数検出手段9の検出する周波数によって設定温度を補正する際に使用する前記した4つの補正幅を変えるものである。
【0016】
また、図5は供給される電源の周波数の違いによる温度検知手段5の検出温度と面状採暖具の表面温度の関係を表したものである。図5に示すように、温度検出手段5は、検出温度がZ1のときにおいても供給される電源の周波数によって、電源の周波数が50Hzの場合には面状採暖具の表面温度はT1となり、また、電源の周波数が60Hzの場合には面状採暖具の表面温度はT0となる特性を有している。
【0017】
このような特性を有している温度検出手段5に対し温度設定補正手段8において、供給される電源の周波数に関わらず同一の補正幅を用いて設定温度の補正を行うと、面状採暖具を使用している地域によって面状採暖具の表面温度に微妙な違いが生じてしまい、使用者に対して同一の暖感覚が提供できない。
【0018】
そこで、温度設定補正手段8は、面状採暖具に供給されている電源の周波数を検出する電源周波数検出手段9を有し、電源周波数検出手段9の検出する周波数によって設定温度を補正する際に使用する補正幅を、図5から明らかなように電源の周波数が50Hzでは下げ方向へ、電源の周波数が60Hzでは上げ方向へ、使用者が同じ暖かさを感じられるように変えるので、面状採暖具に供給されている電源の周波数が異なる地域で面状採暖具が使用されても、使用者に対して同一の暖感覚が提供できる。
【0019】
(実施例3)
図6は本発明の実施例3の面状採暖具の温度制御装置のブロック図である。図6に示すように、温度設定補正手段8は、実施例1で説明したように、温度設定手段3が高温設定時で室内温度が低い場合には補正幅の上げ幅を小さく(請求項1に記載の(1)に対応)、室内の温度が高い場合には補正の下げ幅を大きく(請求項1に記載の(2)に対応)、温度設定手段3が低温設定時で室内温度が低い場合には補正幅の上げ幅を大きく(請求項1に記載の(3)に対応)、室内の温度が高い場合には補正の下げ幅を小さく(請求項1に記載の(4)に対応)する4つの補正幅の条件をもち、かつ面状採暖具に供給されている電源の電圧を検出する電源電圧検出手段10を有し、電源電圧検出手段10によって検出された電源電圧によって設定温度を補正する際に使用する前記した4つの補正幅を変えるものである。
【0020】
また、図7は供給される電源の電圧の違いによる温度検知手段5の検出温度と面状採暖具の表面温度の関係を表したものである。図7に示すように、温度検出手段5は、検出温度がZ2のときにおいても供給される電源の電圧によって、例えば電源の電圧が80Vの場合には面状採暖具の表面温度はT4、また、電源の電圧が100Vの場合には面状採暖具の表面温度はT3、また、電源の電圧が120Vの場合には面状採暖具の表面温度はT2となるような、電源の電圧が高くなるに従って面状採暖具の表面温度が低くなる特性を有している。
【0021】
このような特性を有している温度検出手段5に対し温度設定補正手段8において、供給される電源の電圧に関わらず同一の補正幅を用いて設定温度の補正を行うと、面状採暖具に供給されている電源の電圧が他の電気製品の使用などによって変動した場合に、面状採暖具の表面温度が微妙に変化してしまい、使用者に対して最適な暖感覚が提供できない。
【0022】
そこで、温度設定補正手段8は、面状採暖具に供給されている電源の電圧を検出する電源電圧検出手段10を有し、電源電圧検出手段10によって検出された電源電圧によって設定温度を補正する際に使用する補正幅を、図7からから明らかなように、電源電圧が高い場合には上げ方向へ、電源電圧が低い場合には下げ方向へ、使用者が同じ暖かさを感じられるように変えるので、面状採暖具に供給されている電源の電圧が他の電気製品の使用などで変動した場合においても、使用者に対して同一の暖感覚が提供できる。
【0023】
(実施例4)
図8は本発明の実施例4の面状採暖具の温度制御装置のブロック図である。図8に示すように、温度設定補正手段8は、補正開始時から起動する補正時間計時手段11を有し、補正時間計時手段11で計時される所定時間毎に、室温検出手段2の検出値に応じて補正された設定温度まで段階的に到達するよう複数回に分けて補正するものである。
【0024】
また、図9は温度設定補正手段8の補正による面状採暖具の表面温度の変化の一例を示したものである。図9に示すように、温度設定補正手段8において補正される補正幅が特に大きくなる環境で面状採暖具を使用した場合に、温度設定補正手段8において面状採暖具の設定温度の補正を開始すると、面状採暖具の表面温度が急激に変化してしまうので、使用者に対して決して使い勝手のよいものとはいえない。
【0025】
そこで、温度設定補正手段8は、補正開始時から起動する補正時間計時手段11を有し、補正時間計時手段11で計時される所定時間毎に、室温検出手段2の検出値に応じて補正された設定温度まで段階的に到達するよう複数回に分けて補正するので、温度設定補正手段8によって補正される補正幅が大きくなるような環境で面状採暖具を使用しても、面状採暖具の表面温度が急激に変化することなく、使用者に対して快適な暖感覚が提供できるとともに、面状採暖具の使用環境にあった最適な温度制御ができる。
【0026】
(実施例5)
図10は本発明の実施例5の面状採暖具の温度制御装置のブロック図である。図10に示すように、温度設定補正手段8は、面状採暖具の通電開始時からの時間を計時する通電時間計時手段12を有し、通電時間計時手段12の計時時間がある所定時間経過後に、室温検出手段2の検出値に応じて補正するものである。
【0027】
また、図11は面状採暖具の動作が開始してからの室温検出手段2の検出値の変化の一例を表したものである。通常、室温検出手段2は面状採暖具のコントローラボックス内部に取り付けられる場合が多い。しかし、コントローラボックス内部には面状採暖具を制御するために必要な電子部品が数多く使用されており、その電子部品の中には電源を投入することで発熱するものがある。その発熱部品の発熱する熱量に影響されて室温検出手段2が実際に面状採暖具が使用されている室内の温度を正確に検出できないことがある。
【0028】
そこで、図11に示すように面状採暖具の通電が開始されてからある所定時間T2経過するとコントローラボックス内部にある発熱部品の発熱量が飽和することを利用して、温度設定補正出手段8において通電時間計時手段12の計時時間がある所定のT2経過した後に、室温検出手段2の検出値に応じて面状採暖具の設定温度を補正し、その補正された設定温度を基に面状採暖具の温度制御を行う。
【0029】
前述によって、コントローラボックス内部の部品による発熱の影響を受けることなく面状採暖具の温度制御ができるともに、使用者に対して快適な暖感覚が提供できる。
【0030】
さらに、室温検出手段2は、温度設定補正手段8と判定手段6と共にコントローラボックス内部に設けられ、室温検出手段2の検出値はコントローラボックス内部の部品による発熱を補正した値とすることで、コントローラボックス内部の部品による発熱の影響を受けることなく面状採暖具の温度制御ができるともに、使用者に対して快適な暖感覚が提供できる。
【0031】
仮に、本発明の室温検出手段2が断線等の故障を起こした場合には面状採暖具が使用されている室内の温度が正確に検出できなくなる。このときに、室温検出手段2の検出値を用いて温度設定補正手段8において面状採暖具の設定温度を補正した場合には、適切な設定温度が得られない。この状態で面状採暖具の温度制御を行うと、表面温度が極端に高くなったり、逆に極端に低くなったりしてしまい、使用者に対して快適な暖感覚を提供できなくなる。そのため、通常は判定手段6において室温検出手段2の検出値がある決められた異常範囲にある場合、すなわち故障を検出した場合には、面状採暖具の温度制御が正常に行えないので通電手段7に対して非通電を出力し、面状採暖具の温度制御を停止するという制御を行う場合が多い。
【0032】
しかし、室温検出手段2は面状採暖具を使用している室内の温度にあったより最適な設定温度で面状採暖具を制御することで、より快適な暖感覚を使用者に対して提供することが目的であり、その室温検出手段2の故障で面状採暖具の主機能である温度制御を停止することは使用者に対してよい使い勝手とは言えない。かといって、室温検出手段2が故障した状態で面状採暖具の温度制御を続けることは前述した通り逆に使用者に対して不快感を与えてしまう。
【0033】
そこで、温度設定補正手段8において、室温検出手段2の検出値がある所定の異常範囲にある場合には、あらかじめ決められた標準値で設定温度を補正することで、面状採暖具の主機能である温度制御を停止することなく、使用者に対して暖感覚が提供できる。
【0034】
また、面状採暖具を使用している室内の温度が極端に低い場合に、温度設定補正手段8において室温検出手段2の検出値を基に面状採暖具の設定温度を補正すると、面状採暖具の設定温度は極端に高く補正される。その補正された設定温度を基に面状採暖具の温度制御を行うと、使用者に対して熱すぎるといった不快感を与えてしまうとともに、発熱体1に対して過度に通電を行うので無駄な電力の消費に繋がってしまう。
【0035】
そこで、温度設定補正手段8は、室温検出手段2の検出値がある所定値以下の場合には、室温検出値をあらかじめ決められた下限値で設定温度を補正することで、面状採暖具の使用している室内の温度が極端に低い場合においても、面状採暖具の設定温度が極端に高く補正されることがなく、使用者に対して熱すぎるといった不快感を与えてしまうことがない。また、発熱体1に対して過度に通電を行うことがないので無駄な電力を消費することがない。
【0036】
また、面状採暖具を使用している室内の温度が極端に高い場合に、温度設定補正手段8において室温検出手段2の検出値を基に面状採暖具の設定温度を補正すると、面状採暖具の設定温度は極端に低く補正される。その補正された設定温度を基に面状採暖具の温度制御を行うと、使用者に対してぬるすぎるといった不快感を与えてしまう。
【0037】
そこで、温度設定補正手段8は、室温検出手段2の検出値がある所定値以上の場合には、室温検出値あらかじめ決められた上限値で設定温度を補正することで、面状採暖具の使用している室内の温度が極端に高い場合においても、面状採暖具の設定温度が極端に低く補正されることがなく、使用者に対してぬるすぎるといった不快感を与えてしまうことがない。
【0038】
前述したように、本発明の室温検出手段2が断線等の故障をした場合には、温度設定補正手段8において最適な面状採暖具の設定温度を補正できないため、面状採暖具の温度制御ができない。
【0039】
そこで、判定手段6は、面状採暖具が動作開始時に室温検出手段2の検出値がある所定の異常範囲にある場合には、通電手段7に対して非通電を出力することで、室温検出手段2の故障を検出するための部品や設備を追加することなく製造工程において容易に検出することができる。
【0040】
以上の説明から明らかになるように、上記各実施例の意義を総括すれば以下次の通りである。
【0041】
(1)温度設定補正手段は、温度設定手段で設定される面状採暖具の設定温度毎に室温検出手段の検出値に応じて設定温度を上下に補正するので、設定温度が低くかつ室内の温度が高い環境で面状採暖具が使用された場合においても、面状採暖具の表面温度が極端にぬるくならない。また、設定温度が高くかつ室内の温度が低い環境で面状採暖具が使用されても、面状採暖具の表面温度が極端に熱くならない。
【0042】
従って、温度設定手段に応じた最適な設定温度で面状採暖具の温度制御が行え、使用者に対して快適な暖感覚を提供できるとともに、発熱体に対する無駄な通電が抑制されるので面状採暖具の消費電力量が軽減できる。
【0043】
(2)また、温度設定補正手段は、面状採暖具に供給されている電源の周波数に応じて面状採暖具の設定温度を補正する際に使用する補正幅を変えるので、供給される電源の周波数が異なる地域で面状採暖具が使用されても、使用者に対して同一の暖感覚が提供できる。
【0044】
(3)また、温度設定補正手段は、面状採暖具に供給されている電源の電圧に応じて面状採暖具の設定温度を補正する際に使用する補正幅を変えるので、供給されている電源の電圧が他の電気製品の使用などによって変動した場合でも、使用者に対して同一の暖感覚が提供できる。
【0045】
(4)また、温度設定補正手段は、室温検出手段の検出値に応じて補正された設定温度まで段階的に到達するよう複数回に分けて補正するので、設定温度が大きく補正される環境で面状採暖具が使用された場合でも、補正開始時に面状採暖具の表面温度が急激に変化することなく使用者に対して快適な暖感覚が提供できる。
【0046】
(5)また、温度設定補正手段は、面状採暖具が通電を開始してからある所定の時間経過後に、室温検出手段の検出値に応じて設定温度を補正するので、室温検出手段がコントローラボックス内部の部品による発熱の影響を受けることなく面状採暖具の温度制御が行え、使用者に対して快適な暖感覚が提供できるとともに、発熱体に対する無駄な通電が抑制されるので面状採暖具の消費電力量が軽減できる。
【0047】
(6)また、室温検出手段の検出値はコントローラボックス内部の部品による発熱をあらかじめ補正した値としているので、コントローラボックス内部の部品による発熱の影響を受けることなく面状採暖具の温度制御が行え、使用者に対して快適な暖感覚が提供できるとともに、発熱体に対する無駄な通電が抑制されるので面状採暖具の消費電力量が軽減できる。
【0048】
(7)また、温度設定手段は、室温検出手段の検出値がある所定の異常範囲にある場合には、あらかじめ決められた標準値で設定温度を補正して面状採暖具の温度制御を行うので、室温検出手段が故障した場合においても、主機能を停止することなく使用者に対して暖感覚が提供できる。
【0049】
(8)また、温度設定補正手段は、室温検出手段の検出値がある所定値以下の場合には、室温検出値をあらかじめ決められた下限値で設定温度を補正するので、面状採暖具を使用している室内の温度が極端に低い場合においても、面状採暖具の設定温度が極端に高く補正されて、使用者に対して熱すぎるといった不快感を与えることなく、快適な暖感覚が提供できる。
【0050】
(9)また、温度設定補正手段は、室温検出手段の検出値がある所定値以上の場合には、室温検出値をあらかじめ決められた上限値で設定温度を補正するので、面状採暖具を使用している室内の温度が極端に高い場合においても、面状採暖具の設定温度が極端に低く補正されて、使用者に対してぬるぎるといった不快感を与えることなく、快適な暖感覚が提供できる。
【0051】
(10)また、判定手段は、面状採暖具が動作開始時に室温検出手段の検出値がある所定の異常範囲にある場合には通電手段に対して非通電を出力するので、室温検出手段の故障を検出するための部品や設備を追加することなく製造工程において容易に検出することができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、温度設定手段に応じた最適な設定温度で面状採暖具の温度制御が行え、使用者に対して快適な暖感覚を提供できるとともに、発熱体に対する無駄な通電が抑制されるので、消費電力量の面でも優れた効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の面状採暖具の温度制御装置のブロック図
【図2】 本発明と従来の温度設定手段に対する補正幅を表した図
【図3】 面状採暖具の設定温度の違いによる表面温度の変化を示した図
【図4】 本発明の実施例2の面状採暖具の温度制御装置のブロック図
【図5】 供給される電源の周波数の違いによる温度検出手段の検出温度と面状採暖具の表面温度の関係を表した図
【図6】 本発明の実施例3の面状採暖具の温度制御装置のブロック図
【図7】 供給される電源の電圧の違いによる温度検出手段の検出温度と面状採暖具の表
面温度の関係を表した図
【図8】 本発明の実施例4の面状採暖具の温度制御装置のブロック図
【図9】 実施例4における温度設定補正手段の補正による面状採暖具の表面温度の変化の一例を示した図
【図10】 本発明の実施例5の面状採暖具の温度制御装置のブロック図
【図11】 実施例5における面状採暖具の動作が開始してからの室温検出手段の検出値の変化を一例を示した図
【図12】 従来の面状採暖具の温度制御装置のブロック図
【符号の説明】
1 発熱体
2 室温検出手段
3 温度設定手段
4 室温補正手段
5 温度検出手段
6 判定手段
7 通電手段
8 温度設定補正手段
9 電源周波数検出手段
10 電源電圧検出手段
11 補正時間計時手段
12 通電時間計時手段

Claims (3)

  1. 面状採暖具本体に配設された発熱体と、室内の温度に応じて出力が変化する室温検出手段と、面状採暖具の制御温度を設定する温度設定手段と、前記温度設定手段で設定される面状採暖具の設定温度毎に前記室温検出手段の検出値に応じて設定温度を上下に補正する温度設定補正手段と、面状採暖具の温度を検出する温度検出手段と、前記温度設定補正手段によって得られた設定温度と前記温度検出手段の検出値より前記発熱体への通電/非通電を判定する判定手段と、前記判定手段の判定値により前記発熱体への通電を行う通電手段とを具備し、前記温度設定補正手段は、前記温度設定手段で設定された基準温度に対して以下(1)〜(4)の補正を行うようにした面状採暖具の温度制御装置。
    (1)温度設定手段が高温設定時、室内の温度が低い場合には補正上げ幅を小さく
    (2)温度設定手段が高温設定時、室内の温度が高い場合には補正下げ幅を大きく
    (3)温度設定手段が低温設定時、室内の温度が低い場合には補正上げ幅を大きく
    (4)温度設定手段が低温設定時、室内の温度が高い場合には補正下げ幅を小さく
  2. 温度設定手段で設定された基準温度に対して(1)〜(4)の補正を行うようにした請求項1に記載の温度設定補正手段は、面状採暖具に供給されている電源の周波数を検出する電源周波数検出手段を有し、前記電源周波数検出手段の検出する周波数によって設定温度を補正する際に使用する前記(1)〜(4)の補正幅を変えることを特徴とした面状採暖具の温度制御装置。
  3. 温度設定手段で設定された基準温度に対して(1)〜(4)の補正を行うようにした請求項1に記載の温度設定補正手段は、面状採暖具に供給されている電源の電圧を検出する電源電圧検出手段を有し、前記電源電圧検出手段によって検出された電源電圧によって設定温度を補正する際に使用する前記(1)〜(4)の補正幅を変えることを特徴とした面状採暖具の温度制御装置。
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