JP5298023B2 - 医療用器具 - Google Patents

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Description

本発明は、生体の内部組織を体表部において縫合固定することに用いられる医療用器具に関する。
口から栄養を摂取できない患者に対して、経静脈的栄養投与、鼻からチューブを胃等に挿入して行う経胃管的栄養投与および胃瘻から経腸的栄養投与する3通りの栄養投与法が行われている。
近年、経腸栄養剤とその投与法の発達により、経皮的内視鏡下胃瘻造設術PEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)による経腸栄養管理が頻繁に行われるようになってきた。
胃瘻造設の際には前処置として、患者の腹壁と胃壁とを貫通する貫通孔を形成する必要がある。その貫通孔の形成に先立ち、動き易い胃壁を一時的に固定するため、体外から胃内に2本の穿刺針を穿刺し、一方の穿刺針内を通して縫合糸を挿入後、もう一方の穿刺針を通して縫合糸を体外に引き出すことにより、腹壁と胃壁とを縫合することが一般的に行われている。
このような縫合を行うための医療用器具としては、例えば縫合糸挿入用穿刺針と、それと平行に配置される縫合糸把持用穿刺針と、その縫合糸把持用穿刺針内に摺動可能に挿入されるスタイレットと、縫合糸挿入用穿刺針と縫合糸把持用穿刺針とをそれぞれの基端部において固定する固定部材とからなり、スタイレットにより前記縫合糸を把持するものが開示されている。(例えば、特許文献1参照)
特開平04−226643号公報
しかし、特許文献1に記載の医療用器具においては、2本の穿刺針を同時に穿刺しなければならないため、2本の穿刺針の穿刺位置を予め決定しておく必要があった。
また、特許文献1に記載の医療用器具においては、2本の穿刺針はそれぞれの基端部において固定する固定部材を介して固定されているため、2本の穿刺針の間隔は変えることができず、穿刺位置の選定に制限があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、2本の穿刺針の穿刺位置を任意に選定でき、最適な位置で体表部と内部組織との縫合作業が行える医療器具を提供することである。
このような目的は、下記(1)〜(10)に記載の本発明により達成される。
(1)上下方向に細長い形状の本体と、
前記本体の下端から前記上下方向と交差する方向に突出しているとともに、前記上下方向にそれぞれ貫通した第一のガイド孔および第二のガイド孔が設けられたガイド部と、
上端近傍で前記本体に上下方向にスライド自在に支持されていて先鋭な下端が前記第一のガイド孔に上方からスライド自在に挿入されている中空構造の第一の穿刺針と、前記第一の穿刺針の上端近傍に一体に固定されている第一の保持板と、からなる第一ユニットと、
先鋭な下端が前記第二のガイド孔に上方からスライド自在に挿入される中空構造の第二の穿刺針と、前記第二の穿刺針の上端近傍に一体に固定されている第二の保持板と、からなる第二ユニットと、を有し、
前記第一ユニットと前記第二ユニットとが別体に形成されており、
前記第二のガイド孔に挿入された前記第二の穿刺針の前記第二の保持板が前記第一の穿刺針の前記第一の保持板に上方から接離自在に当接する医療用器具であって、
前記第一のガイド孔に対する前記第二のガイド孔の位置が、前記ガイド部に沿って選択可能であり、
前記第二のガイド孔を有するスライダが、前記ガイド部に沿って摺動自在であることを特徴とする医療用器具
(2)前記第二のガイド孔と前記第一のガイド孔の中心部同士の距離が5mm以上、25mm以下である領域を少なくとも含む摺動範囲を、前記スライダが摺動する(1)に記載の医療用器具。
(3)前記ガイド部に、前記スライダを摺動自在に支持するスライド溝が設けられている(1)または(2)に記載の医療用器具。
(4)前記ガイド部に、摺動自在な前記スライダを固定する固定手段を有する(1)から(3)のいずれかに記載の医療用器具。
(5)前記第一の保持板と前記第二の保持板とが、接離自在に相互に連結される連結部を有し、
前記第一の保持板と前記第二の保持板とが前記連結部で連結された状態では、前記第二の穿刺針の側から、前記第二のガイド孔と前記第一のガイド孔とを結ぶ方向に前記第一の穿刺針を目視した時に、前記第一の穿刺針および前記第二の穿刺針の少なくとも一部同士が互いに重ならない(1)から(4)のいずれかに記載の医療用器具
(6)前記ガイド部の一方の面には、前記第一のガイド孔に挿通された前記第一の穿刺針と前記第二のガイド孔に挿通された前記第二の穿刺針との間の、前記ガイド部における距離を示す目盛が印字されている(1)〜(5)のいずれかに記載の医療用器具。
(7)前記ガイド部は、前記第一のガイド孔が形成された筒状の第一の収納部と、前記第二のガイド孔が形成された筒状の第二の収納部と、を有し、
前記本体は、前記第一の穿刺針を、前記第一の穿刺針の先端が前記第一の収納部に収納された状態で係止する係止部を有し、
係止された前記第一の穿刺針に対して相互に連結された前記第二の穿刺針の先端が前記第二の収納部に収納される(1)〜(6)のいずれかに記載の医療用器具。
(8)前記第一の保持板は、前記第一ユニットと前記本体とが互いにスライド自在に移動するための摺動孔が形成されており、
前記係止部は、前記摺動孔でスライドする前記第一の保持板が係止する凹部として前記本体に形成されている(7)に記載の医療用器具。
(9)前記第一の穿刺針の内部にスライド自在に配置された棒状部と、
前記棒状部の上端に一体に形成されていて前記第一の穿刺針の上端より上方に位置するハンドル部と、
前記棒状部の下端に一体に形成されていて前記第一の穿刺針の下端から出没する環状部と、
を有する縫合糸牽引具を、
さらに有する(1)〜(8)のいずれかに記載の医療用器具。
(10)前記棒状部の長手軸からの距離が前記環状部に印字されている(9)に記載の医療用器具。
なお、本発明では上下方向を規定しているが、これは本発明の構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定したものであり、本発明を実施する場合の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
また、本発明において、穿刺針が挿入されるガイド孔の位置が選択可能であるとは、当該ガイド孔の位置が連続的に移動可能である場合と、複数個のガイド孔のうち任意の一つを選択して穿刺針を挿入することができる場合とを含む意味である。
また、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。例えば、ガイド部が複数の部材で形成されていてもよい。また、第一または第二の収納部とスライダとが一個の部材として形成されていてもよい。
本発明によれば、2本の穿刺針の穿刺位置を任意に選定でき、最適な位置で体表部と内部組織との縫合作業が行える医療器具を提供することができる。
(a)は本発明の医療用器具の一例を示す斜視図、(b)は上面図である。 医療用器具の正面図である。 (a)医療用器具の穿刺針の先端を本体内に収納した時の正面図、(b)は右側面図である。 (a)は本体と第一の穿刺針と第一の保持板と縫合糸牽引具を組み合わせた時の上面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 (a)は第二の穿刺針と第二の保持板を嵌合させた上面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 (a)は本体と第一の穿刺針と第一の保持板を組み合わせた時の上面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 第一の穿刺針の正面図および右側面図である。 (a)は縫合糸牽引具の上面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 第一の穿刺針を腹壁から胃壁まで穿刺した状態を示す正面図である。 第一の穿刺針の先端から縫合糸牽引具の環状部を突出させた状態を示す正面図である。 第二の穿刺針を穿刺した状態を示す正面図である。 第二の穿刺針から縫合糸を挿入した状態を示す正面図である。 縫合糸牽引具で縫合糸を把持した状態を示す正面図である。 本体を患者から引き抜いた状態を示す正面図である。 縫合糸の両端が内臓内部から体表に露出した状態を示す正面図である。 引き抜いた医療用器具の第二の保持板を第一のウィング側にスライドし、嵌合させた状態を示す右側面図である。 (a)は医療用器具の穿刺針の先端を本体内に収納した時の状態を示す正面図、(b)は右側面図である。 (a)は別の実施例の医療用器具を示す斜視図、(b)は上面図である。 別の実施例の医療用器具を正面図である。 別の実施例の医療用器具の本体と第一の穿刺針と第一の保持板を組み合わせた時の(a)上面図、(b)は正面図である。
以下、体表部と内部組織とを縫合糸により縫合する際に用いる医療用器具の例をあげ、本発明の好ましい実施形態について図面を用いて説明する。
なお、すべての図面において、共通する構成要素には同一符号を付し、以下の説明において詳細な説明を適宜省略する。また、図中で上側を基端側、下側を先端側とした。図1(a)は、本発明による医療用器具の一実施形態を示す斜視図であり、図1(b)は、上面図である。
本実施形態の医療用器具1は、図1ないし図18に示すように、第一ユニットAと第二ユニットBとを有し、第一ユニットAと第二ユニットBとが相互に係脱自在な別体に形成されている。
第一ユニットAは、図4に示すように、上下方向に細長い形状の本体2と、本体2の下端から上下方向と交差する方向に突出しているガイド部である収納部23とを有している。収納部23には、第一のガイド孔235と、収納部23(ガイド部)に沿ってその位置を選択可能な第二のガイド孔236が、それぞれ上下方向に貫通して設けられている。
また、第一ユニットAは、中空構造の第一の穿刺針4と、第一の穿刺針4の上端近傍に一体に固定されている第一の保持板61と、を有する。第一の穿刺針4は、上端近傍で本体2に上下方向にスライド自在に支持されていて、かつ、先鋭な下端が第一のガイド孔235に上方からスライド自在に挿入される。
ここで、本実施形態では、本体2が延在する上下方向に対して直交する方向に収納部23は突出している。
収納部23は板状をなし、その板状面に対する垂直方向は、本体2が延在する上下方向と一致している。すなわち、収納部23は、本体2を垂直方向とした場合の水平方向に突出して設けられている。
以下、断りなき場合、重力方向とは無関係に、収納部23の面内方向のうち、第一のガイド孔235と第二のガイド孔236とを結ぶ方向を水平方向という。
また、第二のガイド孔236の位置は収納部23(ガイド部)に沿う方向に選択されるが、かかる方向は、収納部23の突出方向と同一でもよく、または相違する方向でもよい。
ここで、第二のガイド孔236の位置は連続的に調整可能であっても、複数個の第二のガイド孔236よりいずれかを選択して第二の穿刺針3を挿通してもよい。図4に示す本実施形態の場合、第二のガイド孔236を有するスライダである第二の収納部232が、収納部23に沿って摺動自在である。
第二ユニットBは、図2及び図5に示すように、先鋭な下端が第二のガイド孔236に上方からスライド自在に挿入される中空構造の第二の穿刺針3と、第二の穿刺針3の上端近傍に一体に固定されている第二の保持板62と、を有する。
そして、本実施の形態の医療用器具1では、詳細には後述するが、図11に示すように、第二のガイド孔236に挿入された第二の穿刺針3に付随する第二の保持板62が第一の穿刺針4に付随する第一の保持板61に上方から接離自在に当接する。
また、図16および図17に示すように、第一の保持板61と第二の保持板62とは、相互に連結される連結部として凸部611および凹部621を各々に有する。そして、第一の保持板61と第二の保持板62とが凸部611および凹部621で連結された状態では、第二の穿刺針3は、収納部23に対して垂直ではなく傾くことになる。したがって、第一の穿刺針4と第二の穿刺針3は、第二の穿刺針3の側から、第二のガイド孔236と第一のガイド孔235とを結ぶ水平方向に第一の穿刺針4を目視した時に少なくとも一部同士が重ならない状態となる。本実施形態の場合、第一の穿刺針4と第二の穿刺針3とは、これらの上端側同士が、水平方向に対して交差方向にずれあっている。
凸部611および凹部621は、連結部を構成する係合手段として機能する。本実施の形態では、第一の保持板61と第二の保持板62のいずれか一方に設けられた凹部と、他方に設けられた凸部とで連結部を構成することを例示しているが、その他の係合手段であってもよい。
なお、図16及び図17には、第一の保持板61と第二の保持板62とは、凸部611および凹部621により上下方向と直交する方向に連結される例が示されている。
また、収納部(ガイド部)23は、第一のガイド孔235が形成されている円筒状の第一の収納部231と、第二のガイド孔236が形成されている円筒状の第二の収納部232と、から構成されている。第二のガイド孔236を有する第二の収納部232は、収納部23の水平方向に選択可能に設けられている。
本実施形態の第二のガイド孔236が形成された筒状の第二の収納部232は、収納部(ガイド部)23に沿って水平方向に摺動するスライダとして機能する。
第二の収納部232は、収納部23に対して連続的にスライドしてその位置が選択可能であってもよい。または、収納部23に複数箇所のラッチ部を離散的に設け、第二の収納部232を収納部23に対して、有限かつ複数の箇所より任意に選択してその位置を調整可能としてもよい。
図1に示すように、第二の収納部(スライダ)232は、収納部23に設けられたスライド溝241上を所定範囲内で任意の位置まで移動可能である。また、第二の収納部232を任意の位置まで移動させた後に、図示していないストッパー(固定手段)によって第二の収納部232を収納部23上に固定することができる。これにより、第二の穿刺針3を穿刺する位置がスライド溝241の距離の範囲で選択可能となる。ストッパーの機構は、ねじ式、嵌合式等、簡易に固定できる方法であれば特に限定しない。
そして、本体2は、第一の穿刺針4の先端が第一の収納部231に収納された状態で係止する係止部212を有する。凸部611および凹部621によって第一の保持板61と第二の保持板62とが連結されたときに、第一の穿刺針4を係止部212で係止することにより、第二の穿刺針3の先端が第二の収納部232に収納される。
支持部材21には、係止部212の先端側に案内面213が設けられている。
案内面213は、摺動部211の基端側で、かつ係止部212より先端側に設けられている。案内面213は、摺動部211の摺動面が係止部212に向かって拡径し、そのあと縮径する形状をなしている。
第一の保持板61には、第一ユニットAと本体2とが互いにスライド自在に移動するための摺動孔224が形成されている。係止部212は、摺動孔224でスライドする第一の保持板61が係脱自在に係合する凹部として本体2に形成されている。
摺動部211は、支持部材21に対して第一の保持板61を進退自在に摺動させる部分である。第一の保持板61を進退移動させることにより、第一の穿刺針4の穿刺深さが調整される。
また、本実施形態の医療用器具1は、図8に示すように、縫合糸牽引具5を、更に有する。この縫合糸牽引具5は、第一の穿刺針4の内部にスライド自在に配置される棒状部52と、棒状部52の上端に一体に形成されていて第一の穿刺針4の上端より上方に位置するハンドル部51と、棒状部52の下端に一体に形成されていて第一の穿刺針4の下端から出没するスネアである環状部53と、を有する。
縫合糸牽引具5は、第一の穿刺針4に挿入され、第二の穿刺針3から挿入された縫合糸を内部組織内で把持して、体表部まで牽引する機能を有する。これにより、容易に体表部と内部組織とを縫合することができる。
上記環状部53は、高弾性の線材で形成されており、線状に圧縮された状態で第一の穿刺針4の内部をスライド移動することができ、第一の穿刺針4の下端から突出すると環状に拡開する。
図1および図2に示すように、第一の穿刺針4より突出した状態で環状部53は、第二の穿刺針3の中心軸またはその延長線が、環状部53の内部を貫通するように形成されている。これにより、縫合糸を確実に把持することができる。
環状部53の直径は、特に限定されないが、第二の穿刺針3と第一の穿刺針4の間隔をLmmとした場合、環状部53の直径が1.5Lmm以上、3.0Lmm以下となるように形成されることが好ましい。直径が上記範囲内であると、縫合糸の把持性能に特に優れる。
また、図8(b)に示すように、縫合糸牽引具5には挿入用保護チューブ54が付設されていることが好ましい。これにより、環状部53が誤って抜けてしまった場合に、再度第一の穿刺針4の中に挿入するとき、環状部53を直線化させて入れ易くなる。この挿入用保護チューブ54は、第一の穿刺針4(図7を参照)の上端に付設されたハブ41の内部に入る寸法であり、かつ、第二の針部42内に入り込まない寸法であることが望ましい。棒状部52の長さは、環状部53を直線化した長さ以上であることが望ましい。
更に本実施形態の医療用器具1は、本体2と、本体2に対して摺動可能に設けられた第一の保持板61と、第一の保持板61に保持される第一の穿刺針4とを備える。第一の保持板61上には、第二の保持板62が載置することができる。
また、第二の保持板62は、第一の保持板61に対して取り外し可能に設けられている。また、第二の保持板62は、第一の保持板61上の所定領域を自在に移動できるように設けられている。
第二の保持板62は、略楕円型である第一の保持板61の外縁に合わすように載置することにより、第一の穿刺針4の針先開口部と第二の穿刺針3の針先開口部とが対向する形を維持することができる(図1(b))。
また、第一および第二の保持板61、62には、凸部611、凹部621がそれぞれ設けられている(図4(b)、図5(b))。
凸部611、凹部621は、第二の保持板62を第一の保持板61の第一のウィング612に移動させることにより両保持板を係合する係合手段である。そして、第一の保持板61と第二の保持板62が互いに連結された状態では、収納部23の第二の穿刺針3側の水平方向から目視した時に第一の穿刺針4と第二の穿刺針3とが完全には重ならない状態となる。
また、第一の穿刺針4及び第二の穿刺針3の針先を各々収納する第一および第二の収納部231、232が収納部23に設けられている(図1(a))。
係止部212は、本体2の基端側に設けられている。第二の保持板62と係合した第一の保持板61を本体2の基端側に摺動させて係止部212に係止すると、第一の穿刺針4及び第二の穿刺針3は、第一および第二の収納部231、232に各々収納される(図3(a)、(b))。
これにより、本医療用器具を使用後廃棄の際、鋭利な針の先端が各収納部に収納された状態を維持することができる。よって、医療従事者への誤穿刺という二次的な事故を防止できる。また、2本の穿刺針の先端を各収納部に収納するとき、第二の保持板62を第一の保持板61上の第一のウィング612に近づけるように移動させる。これにより、第二の穿刺針3は、支持部材21及び第一の穿刺針4に対して、水平方向から目視した時に少なくとも一部が重ならない状態になる。よって、医療用器具1が使用済みであることが目視的に確認できる。
また、本実施形態の医療用器具1においては、第一の保持板61と第二の保持板62が連結された状態では、第一または第二の保持板61、62における第一の穿刺針4と第二の穿刺針3との距離は、第一のガイド孔235における第一の穿刺針4と、第一のガイド孔235に最近接位置にある第二のガイド孔236における第二の穿刺針3との距離よりも短い。
これにより、第一の穿刺針4と第二の穿刺針3とは、第一および第二の保持板61、62が互いに連結されることで、下端に向かって広がって組み合わされる。よって、かかる医療用器具1を仮に使用しようとしても、第二の穿刺針3は収納部23の第二の穿刺針3側の水平方向から目視した時に、第二の収納部232に対して斜めになる。すなわち、第二の穿刺針3の伸びる方向と、第二のガイド孔236の貫通方向とが交差するため、第二のガイド孔236を挿通して第二の穿刺針3を穿刺することはできない。
さらに収納部23は、両穿刺針の先端を収納すると同時に、手技にあたっては、体表部と当接して医療用器具1を使用する際の安定性を向上する機能を有している。
また、第二の収納部232は、針先を収納する機能のほかに、第二の穿刺針3の穿刺時の安定性を向上させる機能を有している。即ち第二の収納部232は円筒型であるため、円筒形状の内部に沿って第二の穿刺針3を穿刺することにより、ぐらつきのない安定した穿刺が可能となる。
次に、本実施形態の医療用器具の一使用方法である胃腹壁の固定方法について図9から図17を用いて説明する。
本実施形態の医療用器具1を使用する前に、生体である患者の胃内に内視鏡を挿入し、送気を十分行い、腹壁100と胃壁101とを密着させる。次に、内視鏡からの透過光により胃の位置を確認し、体表部側から腹部触診を行い、胃壁固定部位を決定し、体表である腹部皮膚を消毒、局所麻酔を行う。
続いて、図9に示すように、本体2の当接部233を腹壁100に当接し、第一の穿刺針4を、本体2に対して下方にスライド移動させて体表から胃内部まで穿刺する。
縫合糸牽引具5の環状部53は第一の穿刺針4内に収納した状態に維持し、第一の穿刺針4を穿刺する。こうすることで、穿刺後、直ぐに第一の穿刺針4の先端から環状部53を出没させることが可能となる。
次に、図10に示すように、縫合糸牽引具5のハンドル部51を操作し、第一の穿刺針4の内部に収納させた環状部53を下方にスライド移動させ、環状部53を胃内に突出させる。穿刺された第一の穿刺針4を中心軸として本体2とともに収納部23を必要により所望の位置まで回転させるとともに、第二の収納部232を移動させて第一の収納部231との距離を調節し、第二の穿刺針3の穿刺位置を決定する。第二の穿刺針3の穿刺位置は、第一の穿刺針4を中心として、360度の範囲かつ、収納部23にあるスライド溝241に沿って第二の収納部(スライダ)232が水平方向に摺動可能な範囲内より適宜選択できる。
第二の収納部(スライダ)232が収納部(ガイド部)23を水平方向に摺動する範囲は、特に限定されない。具体的には、第二のガイド孔236と第一のガイド孔235の中心部同士の距離が5mm以上、25mm以下である領域を少なくとも含むことが望ましい。こうすることで、所望の位置に摺動移動させた第二の収納部232に第二の穿刺針3を穿刺することが可能であり、腹壁と胃壁を縫合する最適な距離を患者の状態に合わせて選択することが可能となる。
また、体表上で術者が第一の穿刺針4から第二の穿刺針3までの距離を確認できるように、収納部23の一方の面、例えば上面に、目盛238(図1(a)を参照)が印字されていることが好ましい。目盛238は、第一のガイド孔235に挿通された第一の穿刺針4と、第二のガイド孔236に挿通された第二の穿刺針3との間の、収納部(ガイド部)における距離を示している。
この目盛238が印字されていることで、術者が胃壁と腹壁の固定される間隔を確認することができる。
また、縫合糸牽引具5の棒状部52の長手軸からの距離を示す標識55が環状部53に印字されているとさらに好ましい。すなわち、環状部53には、棒状部52が挿通される第一のガイド孔235からの水平方向の距離を示す標識55がローマ数字などにより印字されている。これにより、内視鏡により胃の内側から第二の穿刺針3を穿刺する位置を選定する場合に、最適な位置に第二の穿刺針3を穿刺することが可能となる。内視鏡で観察された標識55が示す距離に合わせて、体外部で第二のガイド孔236を移動させることができるためである。
そして、図11に示すように、所望の位置に摺動移動された収納部23の第二のガイド孔236に第二の穿刺針3を挿入し、患者の腹壁100および胃壁101にほぼ垂直になるように穿刺する。そして、第二の穿刺針3を保持した第二の保持板62を第一の保持板61上に載置する。第二の保持板62を第二の保持板62の略楕円形状の外縁に合わせるように載置することで、第二の穿刺針3と第一の穿刺針4の針先開口部同士を、互いに対向する向きに維持することができる。
第二の保持板62を第一の保持板61上に載置した際に、第二の穿刺針3の先端開口部の方向が常に同一方向に載置されることが一目で判断できることが好ましい。例えば、縫合糸牽引具5に付設したハンドル部51の上面及び内針80に設けられた内針ハンドル部81の上面にそれぞれ第一の穿刺針4と第二の穿刺針3の針先開口部を示す矢印ラベルなどを貼るとよい。矢印ラベルの向きを合わせるように第二の保持板62を第一の保持板61上に載置すれば、第一の穿刺針4および第二の穿刺針3の針先開口部が対向する姿勢が維持される。
目視的に第一の穿刺針4および第二の穿刺針3の針先開口部の向きが判別できるものであれば、その他の手段を医療用器具1に採用してもかまわない。
つぎに、図12に示すように、第二の穿刺針3より内針80を抜取り、縫合糸102を第二の穿刺針3の上端から挿入して針先から突出させる。そして、図13に示すように、縫合糸牽引具5を上方にスライド移動させて環状部53で縫合糸102を把持させる。
このような状態で、図14に示すように、医療用器具1の全体を上方に引き上げて第一の穿刺針4および第二の穿刺針3を体外に同時に抜去する。すると、図15に示すように、縫合糸102の両端が胃の内部から体表まで突出した状態となるので、この縫合糸102を体表で縫合することにより胃壁を腹壁に固定することができる。
腹壁100と胃壁101の縫合固定終了後、第二の保持板62を第一の保持板61の第一のウィング612側へ押し込むことにより、第一の保持板61に付設された凸部611に対して第二の保持板62に付設された凹部621が嵌合する。これにより、第一及び第二の保持板61、62が互いに嵌合された状態となる。
このとき、第二の穿刺針3は、第一の穿刺針4及び、支持部材21に対して、平行ではなく、斜めになる(図16)。そのため、医療用器具1が使用済みであることが目視的に確認でき。また、かかる状態で医療用器具1を使用しようとしても、第二の穿刺針3は第二のガイド孔236の貫通方向に対して斜めになるために、これを穿刺することはできない。
そして、本体2の支持部材21の操作部214を先端側(図16)に押し込み、第一の穿刺針4と第二の穿刺針3の鋭利な先端を収納部23の第一の収納部231と、第二の収納部232内に収納した状態に切り替え、医療用器具1を廃棄する。
上記の操作により針先を収納した状態が維持されるため、廃棄後の医療従事者への誤穿刺という二次的な事故を防止できる(図17(a)、(b))。例えば、前述した特許文献1の医療用器具では、使用後、針先が突出した状態で廃棄することとなり、医療従事者への誤穿刺という二次的な事故が発生する可能性があった。
以上のように、本実施形態の医療用器具を使用することにより、腹壁100と胃壁101とを縫合終了後、医療用器具の廃棄時において、2本の穿刺針の鋭利な先端を本体で完全に覆うことができる。このため、医療用器具1を安全に廃棄することができ、且つ、目視的に使用済みであることが確認できる。よって、医療従事者への誤穿刺という二次的な事故を防止することができる。
また、第一および第二の保持板61、62が連結された状態では、第一の穿刺針4および第二の穿刺針3を円滑にスライド移動させることが困難である。従って、第一および第二の保持板61、62が連結されたまま、第一の穿刺針4および第二の穿刺針3が同時に生体に穿刺される誤操作を確実に防止することができる。仮に、第一および第二の保持板61、62が連結された状態で第一の穿刺針4および第二の穿刺針3が生体に穿刺されると、第二の穿刺針3が斜めに拡開される状態で生体に穿刺されることになる。このように斜めに拡開した状態で穿刺された第一の穿刺針4および第二の穿刺針3を、そのまま生体から抜去することは困難である。もしも第一の穿刺針4および第二の穿刺針3を生体から無理に抜去すると、生体を損傷する可能性が高く、患者に非常な苦痛を与える可能性がある。
上述の誤操作により第一の穿刺針4および第二の穿刺針3の先端が生体の内部で拡開する不具合は、例えば、患者の皮下脂肪が厚いなど、体表から内臓まで距離があるほど顕著となる。
しかも、上述のように第二の穿刺針3が斜めになると、第二の穿刺針3の先端から突出した縫合糸102を縫合糸牽引具5の環状部53で把持することも困難となる場合がある。
さらに、前述のように第一の穿刺針4および第二の穿刺針3が穿刺される胃等の内臓は、その外面が球状に湾曲している。このため、第二の穿刺針3が斜めに拡開するように同時に穿刺されると、内臓に円滑に穿刺されず、内臓の外面を損傷する可能性がある。
以上のように、本実施形態の医療用器具を実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本体の支持部、当接部等の形状、第二の穿刺針(糸挿入用穿刺針)及び第一の穿刺針(糸把持用穿刺針)のハブの形状等については、上述した実施形態と異なるものであっても良い。
例えば、別の実施形態として、図18から図20を用いて説明する。先の実施形態とは、第一のガイド孔235との距離が互いに異なる少なくとも2つの第二のガイド孔236が収納部(ガイド部)23に設けられている点で相違する。同図は、収納部23に第二の収納部232が水平方向に3つ設けられたものを例示している。
第二の収納部232を水平方向に3つ設けることで、第一の穿刺針4を穿刺後に、必要により本体2とともに収納部23を回転させ、第二の収納部232の3つのうちから所望する第二のガイド部を選ぶことができる。こうすることで第二の穿刺針3を最適な位置に穿刺することが可能となる。
この第二の収納部232は、2つ以上設けられていればよく、多く設けるほど第二の穿刺針3を穿刺する位置の選択する範囲を広げることができる。
また、第一の保持板61に凸部611を設け、第二の保持板62に凹部621を設けることで、先の実施形態と同様に第一および第二の保持板61、62を係合することができる。そして、本実施形態の医療用器具1においても、第一の穿刺針4の先端が第一の収納部231に収納された状態で第一の穿刺針4と係止する係止部212を本体2に設けている。そして、第一の穿刺針4が係止部212に係止されると、第一および第二の保持板61、62を介して第一の穿刺針4に連結された第二の穿刺針3の先端は、第二の収納部232に収納される。
このため、使用済の医療用器具の第一の穿刺針および第二の穿刺針3の先鋭な針先端が露出することを防止できる。従って、簡単な構造で医療用器具を安全に廃棄することができる。
このように、第二の収納部232が複数個存在する本実施形態の医療用器具1では、先の実施形態よりも、第二の穿刺針3を穿刺する位置の選択範囲は狭まる。しかし、収納部23は、構造的にはより簡易なものとなり、第二の穿刺針3を穿刺する作業性がよくなると共に、医療用器具1を安価に製造できる。
また、本実施形態の第一の保持板61と第二の保持板62との連結方法は、第一の保持板61と第二の保持板62とが連結部で連結された状態では、ガイド部の第二の穿刺針3の側から水平方向に目視した時に第一の穿刺針4と第二の穿刺針3とが重ならない方法である。
また、本実施形態の第一の保持板61と第二の保持板62との連結方法は、第一の保持板61と第二の保持板62とが連結部で連結された状態で、保持板が設けられた上端側における第一の穿刺針4と第二の穿刺針3との距離が、第一のガイド孔235における第一の穿刺針4と、第一のガイド孔235に摺動可能限界の近接位置にある第二のガイド孔236における第二の穿刺針3との距離よりも短くなる方法である。
本発明の医療用器具は、生体への使用個所も上記のような腹壁と胃壁とに限定されず、各内臓壁、血管、神経等の腹壁への吊上げ等にも用いることができる。さらに、上記形態では人体の内臓を固定することを例示したが、人体以外の生体に適用することもできる。

Claims (10)

  1. 上下方向に細長い形状の本体と、
    前記本体の下端から前記上下方向と交差する方向に突出しているとともに、前記上下方向にそれぞれ貫通した第一のガイド孔および第二のガイド孔が設けられたガイド部と、
    上端近傍で前記本体に上下方向にスライド自在に支持されていて先鋭な下端が前記第一のガイド孔に上方からスライド自在に挿入されている中空構造の第一の穿刺針と、前記第一の穿刺針の上端近傍に一体に固定されている第一の保持板と、からなる第一ユニットと、
    先鋭な下端が前記第二のガイド孔に上方からスライド自在に挿入される中空構造の第二の穿刺針と、前記第二の穿刺針の上端近傍に一体に固定されている第二の保持板と、からなる第二ユニットと、を有し、
    前記第一ユニットと前記第二ユニットとが別体に形成されており、
    前記第二のガイド孔に挿入された前記第二の穿刺針の前記第二の保持板が前記第一の穿刺針の前記第一の保持板に上方から接離自在に当接する医療用器具であって、
    前記第一のガイド孔に対する前記第二のガイド孔の位置が、前記ガイド部に沿って選択可能であり、
    前記第二のガイド孔を有するスライダが、前記ガイド部に沿って摺動自在であることを特徴とする医療用器具。
  2. 前記第二のガイド孔と前記第一のガイド孔の中心部同士の距離が5mm以上、25mm以下である領域を少なくとも含む摺動範囲を、前記スライダが摺動する請求項に記載の医療用器具。
  3. 前記ガイド部に、前記スライダを摺動自在に支持するスライド溝が設けられている請求項1または2に記載の医療用器具。
  4. 前記ガイド部に、摺動自在な前記スライダを固定する固定手段を有する請求項1から3のいずれかに記載の医療用器具。
  5. 前記第一の保持板と前記第二の保持板とが、接離自在に相互に連結される連結部を有し、
    前記第一の保持板と前記第二の保持板とが前記連結部で連結された状態では、前記第二の穿刺針の側から、前記第二のガイド孔と前記第一のガイド孔とを結ぶ方向に前記第一の穿刺針を目視した時に、前記第一の穿刺針および前記第二の穿刺針の少なくとも一部同士が互いに重ならない請求項1からのいずれかに記載の医療用器具。
  6. 前記ガイド部の一方の面には、前記第一のガイド孔に挿通された前記第一の穿刺針と前記第二のガイド孔に挿通された前記第二の穿刺針との間の、前記ガイド部における距離を示す目盛が印字されている請求項1からのいずれかに記載の医療用器具。
  7. 前記ガイド部は、前記第一のガイド孔が形成された筒状の第一の収納部と、前記第二のガイド孔が形成された筒状の第二の収納部と、を有し、
    前記本体は、前記第一の穿刺針を、前記第一の穿刺針の先端が前記第一の収納部に収納された状態で係止する係止部を有し、
    係止された前記第一の穿刺針に対して相互に連結された前記第二の穿刺針の先端が前記第二の収納部に収納される請求項1からのいずれかに記載の医療用器具。
  8. 前記第一の保持板は、前記第一ユニットと前記本体とが互いにスライド自在に移動するための摺動孔が形成されており、
    前記係止部は、前記摺動孔でスライドする前記第一の保持板が係止する凹部として前記本体に形成されている請求項に記載の医療用器具。
  9. 前記第一の穿刺針の内部にスライド自在に配置される棒状部と、
    前記棒状部の上端に一体に形成されていて前記第一の穿刺針の上端より上方に位置するハンドル部と、
    前記棒状部の下端に一体に形成されていて前記第一の穿刺針の下端から出没する環状部と、
    を有する縫合糸牽引具を、
    さらに有する請求項1からのいずれかに記載の医療用器具。
  10. 前記棒状部の長手軸からの距離が前記環状部に印字されている請求項に記載の医療用器具。
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