JP5749563B2 - 医療用縫合具 - Google Patents

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Description

本発明は、胃や膀胱等の臓器の内臓壁を体外から腹壁等の体表側に保持する縫合糸を、内臓内に導入したり、内臓内から引き抜いたりする際に用いられる医療用縫合具に関する。
従来、高齢や疾病により自力で口から食べ物を摂取する機能が低下した人(以下、患者と記す。)に対して、瘻孔カテーテルを用いて流動食や栄養剤等を供給する経腸栄養投与が行われている。たとえば、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG;Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)を用いる場合においては、患者の腹壁と内臓壁(胃壁)とを貫通する貫通孔(たとえば胃瘻などの瘻孔)を造設し、この貫通孔に瘻孔カテーテルを装着し、瘻孔カテーテルを通じて患者に流動食等を供給する。
貫通孔を造設する際、貫通孔を容易に形成するため、通常、動きやすい内臓壁と腹壁とを縫合糸を用いて経皮的に縫合固定する。そして、内臓壁と腹壁とを縫合固定するために使用する医療用縫合具も様々なものが提案されている。
そのようなものとして、「ケース体内に、縫合糸挿入用穿刺針20の基端より内部に挿入された縫合糸を先端方向へ順次送り出す送出機構と、縫合糸把持用穿刺針30の内部に収納されたスタイレットの環状部材を縫合糸把持用穿刺針30の先端より突出させる突出機構を収納した」医療用器具が開示されている(たとえば、特許文献1、2参照)。この医療用器具は、生体内における結紮を、術者1名のみ、あるいは術者と補助者の2名でも効率良く安全に行なうことができるようにしたものである。
特開2009−213763号公報(たとえば、図5や図6) 特開2009−213764号公報(たとえば、図5や図6)
特許文献1、2に記載されているような医療用器具においては、術者が縫合糸を医療用器具内に挿入しなければならず、術者の手間が増加することになっていた。また、縫合糸の挿入に関わる作業が煩雑になることが多く、作業性の低いものになっていた。さらに、特許文献1、2に記載されているような医療用器具においては、縫合糸挿入用穿刺針及び縫合糸把持用穿刺針を腹壁から胃内に穿刺後、環状部材を環状に形成するためにスタイレットを押し込む操作、縫合糸を胃内に挿入するために操作ローラーを回す操作、及び、環状部材で縫合糸を把持するために解除ボタンを押す操作が必要になり、操作手順の多いものとなっていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、作業性及び操作性を大幅に向上させた医療用縫合具を提供するものである。
本発明に係る医療用縫合具は、縫合糸が挿入される縫合糸導入用針と、縫合糸導入用針から所定の距離を隔ててほぼ平行に取り付けられるループ導入用針と、縫合糸導入用針及びループ導入用針を支持する支持部と、支持部が着脱自在に収容されるハウジングと、先端にループが形成され、ループ導入用針の内部に移動可能に挿入されているループ形成部と、縫合糸を締め付け可能な縫合糸締結部材を有し、縫合糸導入用針の先端から縫合糸を送り出す縫合糸送り機構と、ハウジングに設けられ、術者からの操作を受け付ける操作部と、ループ形成部が接続され、操作部の動きをループ形成部及び縫合糸締結部材に伝達する駆動機構部と、を備え、縫合糸送り機構は、縫合糸導入用針に連通するように支持部に固定され、内部に縫合糸が挿入される中空部材を有し、縫合糸締結部材は、支持部の基端側に移動自在に設けられ、中空部材の手前側に位置するとき縫合糸を締め付け、中空部材に連結すると縫合糸の締め付けを解除するように構成され、駆動機構部によって、操作部の動きをループ形成部及び縫合糸送り機構の双方に伝達し、ループ及び縫合糸をループ導入用針の先端及び縫合糸導入用針の先端から送り出すものである。
本発明に係る医療用縫合具は、駆動機構部及び縫合糸送り機構によって、縫合糸締結部材を中空部材に連結し、縫合糸を縫合糸導入用針の先端から送り出した状態を維持したまま、ループをループ導入用針内に収容することで、縫合糸をループ導入用針の先端で把持するものである。
本発明に係る医療用縫合具は、縫合糸送り機構が、持部の基端側に固定され、縫合糸締結部材の前方向の移動を案内するガイド有し、操作部に対して操作がされると、駆動機構部は、ループ形成部を先端側に移動させるとともに、ガイドの基端側に位置している縫合糸締結部材を押し込んで先端側に移動させるものである。
本発明に係る医療用縫合具は、中空部材が縫合糸締結部材に突き刺さると、縫合糸締結部材による縫合糸の締め付けが解除されるものである。
本発明に係る医療用縫合具は、操作部に対しての操作が解除されると、縫合糸送り機構では、縫合糸を縫合糸導入用針の先端から送り出した状態であって、縫合糸締結部材による縫合糸の締め付けが解除された状態が維持されており、駆動機構部によってループがループ導入用針内に収容され、縫合糸がループ導入用針の先端で把持されるものである。
本発明に係る医療用縫合具は、縫合糸導入用針、ループ導入用針、支持部、ループ形成部、及び、縫合糸送り機構を備えたカートリッジと、ハウジング、操作部、及び、駆動機構部を備えた本体と、を備え、カートリッジを本体に着脱自在としたものである。
本発明に係る医療用縫合具は、本体の形状を、ハウジングにグリップ部を設けたガンタイプとし、グリップ部内に、操作部と連結する弾性部材を設け、操作部に対しての操作が解除されたとき、弾性部材の反発力を利用して操作部を元の状態に戻すものである。
本発明に係る医療用縫合具によれば、実質的に一操作で、縫合糸を内臓内に導入し、内臓内から引き抜くことができるので、術者の操作負担を大幅に軽減でき、作業性が著しく向上することになる。
本発明の実施の形態に係る医療用縫合具の構成例の一つを示す概略外観図である。 本発明の実施の形態に係る医療用縫合具を本体とカートリッジに分解した状態を示す概略分解図である。 本発明の実施の形態に係る医療用縫合具のカートリッジを本体に装着した状態を拡大して示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る医療用縫合具のカートリッジの構成例を示す概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る医療用縫合具のカートリッジの主要部分を拡大して示す概略部分拡大図である。 本発明の実施の形態に係る医療用縫合具の縫合糸締結部材が縫合糸を締め付けている状態を概略的に示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る医療用縫合具の操作手順を簡略的に示した概略断面図である。 本発明の実施の形態に係る医療用縫合具の作用を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る医療用縫合具(以下、単に縫合具100と称する)の構成例の一つを示す概略外観図である。図2は、縫合具100を本体10とカートリッジ50に分解した状態を示す概略分解図である。図3は、カートリッジ50を本体10に装着した状態を拡大して示す概略図である。図1〜図3に基づいて、縫合具100の概略について説明する。
なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。図1では、縫合具100を側面視した状態を概略的に示してるためループ導入用針55と縫合糸導入用針56とが重なることになるが、便宜的にループ導入用針55と縫合糸導入用針56とを上下に分けて図示するようにしている。また、図2では、カートリッジ50を、装着状態から軸方向に90度回転させた状態を図示している。さらに、カートリッジ50については、図3〜図6で詳細に説明するものとする。
[縫合具100の全体構成]
縫合具100は、瘻孔カテーテルを挿入する瘻孔形成を容易にするために、胃や膀胱等の臓器の内臓壁を、体外から腹壁側に吊り上げて保持する縫合糸を内臓内に導入する際に用いられるものである。この縫合具100は、本体10と、本体10に着脱自在に構成されたカートリッジ50と、を備えている。なお、図2では、縫合糸送り機構52によって縫合糸導入用針56の先端(刃先)から送り出す縫合糸1を併せて図示している。また、先端側とは患者に挿入される側(患者側)を称しており、基端側とは術者に操作される側(操作側)を称している。また、以下の説明において、先端側を前方向、基端側を後方向と称する場合があるものとする。
(縫合糸1)
縫合糸1は、縫合具100を構成するものではないが、臓器固定具として機能するものであるので簡単に説明しておく。縫合糸1は、生体内に挿通させたときに生体組織に沿って撓ることができる程度の柔軟性と、臓器を吊り上げ可能な程度の引っ張り強度とを有する材料(たとえば、ナイロン糸等)で構成するとよい。また、縫合糸1は、患者から取り外す際に切断される。このため、縫合糸1は、ハサミ等の医療現場に備えられている道具で切断可能な材料及び径寸法で構成するのが好ましい。また、縫合糸1が縫合糸導入用針56の先端まで挿入された状態で縫合具100を患者に穿刺する。
(本体10)
本体10は、カートリッジ50を除いた縫合具100の全体をユニット化するものである。この本体10は、本体10の外郭を構成し、カートリッジ50が着脱自在に収容されるハウジング11と、ハウジング11に取り付けられ、術者からの操作を受け付ける操作部12と、ハウジング11内に設けられ、操作部12の動きをカートリッジ50のループ形成部53及び縫合糸送り機構52に伝達する駆動機構部14(図3参照)と、を備えている。
ハウジング11は、術者がガン(拳銃)のように握って操作できるガンタイプに形成されている。このハウジング11は、カートリッジ50が収容される空間を備えたカートリッジ収容部11aと、カートリッジ収容部11aの下面から下方向に突出し、カートリッジ収容部11aから離れるように基端側に伸びるグリップ部11bと、で構成されている。なお、ハウジング11の構成材料を特に限定するものではなく、たとえばポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン、塩化ビニル、ポリカーボネート等の合成樹脂を利用して構成すればよい。
カートリッジ収容部11aは、カートリッジ50が収容できるような空間(以下、空間部16と称する)を有している。この空間部16は、駆動機構部14が前後方向に移動可能な程度の容積をもって形成されている。この空間部16を駆動機構部14の移動を補助するガイドとして機能させてもよい。また、カートリッジ収容部11aは、カートリッジ50を収容するために上方が解放されている。なお、空間部16に着脱自在な蓋部を設け、蓋部の開け閉めによって空間部16の上方を解放したり、閉塞したりするようにしてもよい。グリップ部11bは、術者が操作する際に実際に握る部分である。
また、カートリッジ収容部11aには、カートリッジ50の支持部51が着脱自在に装着される装着部15が形成されている。この装着部15は、たとえばカートリッジ収容部11aの先端側の一部を仕切板等で仕切って形成するとよい。また、装着部15は、カートリッジ50の支持部51が容易に外れてしまわないように支持部51の外形に応じた形状に形成するとよい。さらに、装着部15は、カートリッジ50の支持部51が装着可能なように上部が解放されている。ただし、カートリッジ収容部11aと同様に、装着部15に着脱自在な蓋部を設け、蓋部の開け閉めによって装着部15の上方を解放したり、閉塞したりするようにしてもよい。なお、カートリッジ収容部11aに蓋を取り付ける場合、カートリッジ収容部11aの蓋と装着部15の蓋を一体としてもよく、別体としてもよい。
なお、図1及び図2では、ハウジング11がガンタイプに形成されている場合を例に図示しているが、これは一例であって、図示している形状に限定するものではない。つまり、ハウジング11は、以下に説明する他の構成を機能させることができるような構成であればよい。
操作部12は、ハウジング11のグリップ部11bに取り付けられ、縫合具100を使用して臓器固定具(縫合糸1)を内臓内に導入する際に術者が操作を実行するものである。操作部12は、グリップ部11bの前面側の側面に取り付けられ、前後方向に移動可能になっている。操作部12の動きは、駆動機構部14を介してカートリッジ50のループ形成部53及び縫合糸送り機構52に伝達されるようになっている。図1及び図2に示す例では、操作部12がグリップ部11b内に収容可能になっている状態を示している。そして、操作部12が操作されてグリップ部11bに収容、つまり操作部12がグリップ部11bとともに握られると駆動機構部14が前方向に移動し、操作部12の操作が解除、つまり操作部12の握りが緩められると駆動機構部14が後方向に移動する。
また、操作部12は、操作が解除された際に元の状態に自動的に戻るようになっている。つまり、操作部12と連結するバネやゴム等の弾性部材をグリップ部11b内に設けておき、この弾性部材の反発力を利用して操作が解除された操作部12を前方向へ移動させるようにしている。このようにしておけば、操作部12を元の状態に戻す操作が簡便になり、実質的に一操作で縫合糸1を内臓壁と腹壁とを通した状態にでき、術者の操作負担が大幅に軽減されることになる。なお、操作部12の構成材料を特に限定するものではなく、ハウジング11と同様の合成樹脂で構成してもよく、ハウジング11とは異なる構成材料で構成してもよい。
図1及び図2では、術者がグリップ部11bとともに操作部12を手全体で握ることで、操作可能な形状の操作部12を例に示している。このような形状とすることにより、術者が安定して操作を行なうことができ、操作性が向上することになる。なお、操作部12を、カートリッジ収容部11a又はグリップ部11bに設けたトリガー(引金)で構成し、術者が指で操作部12の操作を可能なようにしてもよい。また、たとえばカートリッジ収容部11a又はグリップ部11bから突出させたボタンやロッド等を設けて操作部12として機能させてもよい。
駆動機構部14は、操作部12と、カートリッジ50のループ形成部53及び縫合糸送り機構52との間に介在し、操作部12の動きをカートリッジ50のループ形成部53及び縫合糸送り機構52に伝達するものである。つまり、駆動機構部14は、操作部12がグリップ部11bとともに術者に握られると前方向にスライド移動し、操作部12に加わっている力が解除されると後方向にスライド移動するようになっている。
駆動機構部14は、操作部12に連結され、伝達された操作部12の動きをカートリッジ50のループ形成部53及び縫合糸送り機構52に伝達する連結部14aと、ループ形成部53の基端部53aに取り付けられている係止部54が着脱可能に連結され、駆動機構部14の移動に伴いループ形成部53を移動させるループ駆動部14bと、駆動機構部14の前方向の移動に伴い縫合糸送り機構52の縫合糸締結部材52aを押し込む押込部14cと、を備えている。そして、連結部14aを基端側に、ループ駆動部14bを先端側に、押込部14cを先端側に、それぞれ設けるとよい。また、ループ駆動部14bと、押込部14cとを水平方向に並ぶようにするとよい。
なお、駆動機構部14の形状を特に限定するものではなく、空間部16を前後方向にスライド移動可能な形状に構成され、操作部12の動きをループ形成部53及び縫合糸送り機構52に伝達可能な形状であればよい。すなわち、たとえば、駆動機構部14を、一方(操作部12側ではない方)を二股(たとえば、平面形状が略L字、略Y字、略T字、略U字形状等)に分け、二股のうちの一つをループ形成部53に連結可能にし、二股のうちの他の一つを縫合糸送り機構52に接触可能にし、他方(操作部12側)を駆動機構部14に連結可能に構成するとよい。こうすることで、駆動機構部14全体を複雑な形状にすることなく、操作部12の動きをループ形成部53及び縫合糸送り機構52に伝達することが可能になる。
また、駆動機構部14を前後にまっすぐ移動させるためのガイド(たとえば、駆動機構部14が嵌るような溝)を空間部16内に形成しておくとよい。この空間部16をガイドとして機能させてもよい。空間部16をガイドとして機能させたり、空間部16とは別のガイドを形成したりする場合には、駆動機構部14を、ガイドの内径に応じた大きさにすればよい。なお、駆動機構部14の構成材料を特に限定するものではなく、たとえばポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン、塩化ビニル、ポリカーボネート等の合成樹脂を利用して構成すればよい。
さらに、ループ駆動部14bは、たとえば係止部54が着脱可能な貫通孔や、貫通しない程度に形成された穴部、あるいは別部材として係止部54が挿通可能なリング部やフック部等で構成することができる。また、ループ駆動部14bは、取り付けられた係止部54が容易に外れてしまわないような構造、たとえば嵌合構造、ネジ構造、ロック構造等を併用するとよい。この場合、係止部54もループ駆動部14bに対応した構造にすればよい。
押込部14cは、駆動機構部14の先端側の一部から突出するように設けられ、連結部14aを介して伝達された操作部12の前方向の動きのみを、縫合糸締結部材52aに伝達するようになっている。また、押込部14cは、内部空間17を有し、駆動機構部14の前方向の移動に伴って後述の縫合糸導入用針56の基端側に連結した中空部材52bが内部空間17内に収容されるようになっている。つまり、縫合糸締結部材52aを貫通した中空部材52bが内部空間17内に収容されるようになっている。したがって、内部空間17は、縫合糸導入用針56の中空部材52bの外径よりも大きな内径を有するように形成されている。
なお、駆動機構部14を構成している各部材(連結部14a、ループ駆動部14b、押込部14c)を一体として形成してもよく、それぞれ別体として組み合わせて形成してもよい。また、連結部14aを、操作部12と連結する部分と、スライド移動する部分とに分割して組み合わせるようにしてもよい。つまり、駆動機構部14は、操作部12の動きをカートリッジ50のループ形成部53及び縫合糸送り機構52に伝達可能に構成されていればよいのである。たとえば、歯車や滑車、バネ、シャフト等の部材を適宜組み合わせて操作部12側の駆動機構部14を構成するとよい。
(カートリッジ50)
次に、カートリッジ50について詳細に説明する。図4は、カートリッジ50の構成例を示す概略構成図である。図5は、カートリッジ50の主要部分を拡大して示す概略部分拡大図である。図6は、縫合糸締結部材52aが縫合糸1を締め付けている状態を概略的に示す概略図である。なお、図4及び図5では、カートリッジ50を、本体10へ装着される状態から軸方向に90度回転させた状態、つまり本体10へ装着される状態のカートリッジ50を上から見た状態を便宜的に図示している。
上述したように、カートリッジ50は、本体10に着脱自在に構成されている。このカートリッジ50は、1回の縫合に最低限必要な長さの縫合糸1がプレセットされた状態(縫合糸1を締結した状態の縫合糸締結部材52aがガイド52cの基端側にセットされ、縫合糸締結部材52aから先端側に延びている縫合糸1が縫合糸導入用針56の内腔に収容された状態)を初期状態として構成されている。
カートリッジ50は、カートリッジ収容部11aの装着部15に着脱自在に装着される支持部51と、駆動機構部14によって縫合糸1が送り出される縫合糸送り機構52と、駆動機構部14によって、ループ導入用針55の先端側に送られたり、ハウジング11の内部に戻されたりするループ形成部53と、ループ形成部53の基端部53aに取り付けられている係止部54と、内腔を有し、その内腔にループ形成部53を前後方向に移動可能に収容するループ導入用針55と、内腔を有し、その内腔に縫合糸1を前方向に移動可能に収容する縫合糸導入用針56と、を備えている。
支持部51は、たとえば合成樹脂等の材料を用い、装着部15に装着可能な形状、たとえば直方体形状に成形されている。この支持部51には、前後に貫通する貫通穴が2つ形成されている。この貫通穴に、ループ導入用針55と縫合糸導入用針56とが所定の距離を隔ててほぼ平行となるように取り付けられる。図4に示すように、支持部51にループ導入用針55の基端部、及び縫合糸導入用針56の基端部を挿入することで、ループ導入用針55及び縫合糸導入用針56が支持部51に一体的に支持されるようになっている。
なお、ループ導入用針55及び縫合糸導入用針56の基端部は、支持部51を貫通していてもよく、貫通していなくてもよい。また、ループ導入用針55及び縫合糸導入用針56の基端部を支持部51に予め固定しておいてもよい。さらに、支持部51の形状を直方体形状に限定するものではなく、装着部15に応じた形状に構成するとよい。
縫合糸送り機構52は、駆動機構部14を介して伝達される操作部12の動きに連動し、縫合糸1を縫合糸導入用針56の先端(刃先)から送り出すものである。この縫合糸送り機構52は、駆動機構部14の押込部14cによって押し込まれ、前方向に移動可能な縫合糸締結部材52aと、支持部51の基端側に固定されて縫合糸導入用針56と連通し、内部に縫合糸1が挿入される中空部材52bと、支持部51の基端側に固定され、縫合糸締結部材52aの前方向の移動を案内するガイド52cと、で構成されている。なお、縫合糸締結部材52aは、カートリッジ50の初期状態時においてガイド52cの基端側に位置している。
縫合糸締結部材52aは、前後方向に貫通する切れ目がたとえば中央部に形成されており、その切れ目で中空部材52bまたは縫合糸1を締め付け可能に構成されている(図6参照)。この縫合糸締結部材52aは、押込部14cによって前方向に移動が可能になっている。つまり、縫合糸締結部材52aは、操作部12の動きに応じて変化する位置によって、中空部材52b又は縫合糸1のいずれかを締め付けるようになっている。また、縫合糸締結部材52aは、支持部51の基端側の面に突き当たるまで前方向への移動が可能である。
縫合糸締結部材52aは、たとえば天然ゴムや合成ゴム等の弾性体や、銅のような比較的柔らかない金属リングのようなもので構成するとよい。弾性体で縫合糸締結部材52aを構成すれば、その弾性力を利用して中空部材52b又は縫合糸1を締め付けることができる。また、金属リングのようなもので縫合糸締結部材52aを構成すれば、塑性変形を利用して中空部材52b又は縫合糸1を締め付けることができる。また、縫合糸締結部材52aに形成されている切れ目には、単なる切れ目の他に、スリット状や、中空部材52b及び縫合糸1の外径よりも小さい内径を有する孔等も含まれる。
なお、縫合糸締結部材52aは、ガイド52cに沿って前方向に移動できる形状であればよく、形状を特に限定するものではない。たとえば、ガイド52cが円筒形状である場合には、縫合糸締結部材52aは、外径がガイド52cの内径よりも小さな円柱形状に構成するとよい。ただし、ガイド52cが角柱形状であるような場合には、縫合糸締結部材52aは、外径がガイド52cの内径よりも小さな角柱形状に構成してもよく、前後左右に回転しない程度の径を備えた円柱形状に構成してもよい。
中空部材52bは、縫合糸導入用針56の基端側に連結されている。この中空部材52bは、支持部51から後方に向けて突出するようになっている。この中空部材52bには、縫合糸導入用針56と同様に縫合糸1が挿通されるようになっている。また、中空部材52bは、前方向に移動してきた縫合糸締結部材52aが乗り上げられるようになっている。すなわち、前方向に移動してきた縫合糸締結部材52aが中空部材52bに突き刺さるようになっている。縫合糸締結部材52aが中空部材52bに突き刺さることによって、縫合糸締結部材52aによる縫合糸1の締め付けが解除されることになる。
なお、中空部材52bが縫合糸導入用針56の基端側に連結された場合を例に示しているが、縫合糸導入用針56の基端側部分を中空部材52bとして機能させてもよい。また、中空部材52bと縫合糸導入用針56とを直接連結させず、支持部51の貫通孔を介して連結させてもよい。さらに、中空部材52bは、支持部51に着脱自在に、あるいは予め固定して取り付けるようにしてもよい。中空部材52bを縫合糸導入用針56とは別体として設ける場合、中空部材52bは、内部が中空状になっていればよく、たとえば中空の円柱部材(円筒部材)や角柱部材(角筒部材)等で構成することができる。この中空部材52bの一部にスリット(または切れ目)を形成し、中空部と外部とが連通するようになっていてもよい。
また、中空部材52bの軸方向長さを特に限定するものではなく、突き刺さった縫合糸締結部材52aによる縫合糸1の締め付けを解除できる程度の長さを有していればよい。つまり、中空部材52bは、縫合糸締結部材52aの前後方向の長さと同程度以上の長さを有していればよい。さらに、中空部材52bは、縫合糸締結部材52aに挿通可能になっているので、その外径を縫合糸締結部材52aの切れ目に挿通可能な程度にしておく必要がある。
ガイド52cは、中空状に形成されており、中空部に縫合糸締結部材52aが前方向に移動可能に収容されている。このガイド52cは、縫合糸締結部材52aの移動に対して摩擦抵抗を生じさせないようにしてあるとよい。たとえば、前後方向を長手方向とした孔部(図3、図5に示す孔部57)を複数形成すれば、縫合糸締結部材52aの移動に対しての摩擦抵抗を低減させることができる。また、ガイド52cには、前後方向を長手方向とし、駆動機構部14が挿通可能な幅を備えたスリット部を形成しておくとよい。そうすれば、前方向に移動した駆動機構部14が、ガイド52cの基端部に衝突しない。ただし、駆動機構部14の形状に応じてスリット部の有無を決定すればよい。
ループ形成部53は、ループ導入用針55の内部に前後方向に移動可能に挿入されている。ループ形成部53は、係止部54が固定された基端部53aと、先端に固定されたループ53cと、基端部53aとループ53cとを接続する棒状軸部53bと、で構成されている。ループ53cは、弾性材料により形成されており、ループ導入用針55の先端から送り出された状態(外力が加わっていない状態)では、環状に復元し、ループ導入用針55の先端から送り出されていない状態では、ほぼ直線状に変化してループ導入用針55の内部に収納可能になっている。
ループ53cは、ループ導入用針55の先端から送り出された状態において、縫合糸導入用針56の先端から送り出される縫合糸1が、ループ53cの内部を貫通するように縫合糸導入用針56の方向に延びるようになっている。たとえば、ループ53cは、棒状軸部53bの先端に所定の角度を有して固定し、ループ導入用針55の先端から送り出された状態において湾曲形状となるように形成するとよい。この湾曲形状は、たとえばループ53cを側面視した状態において、湾曲している部分の頂点部分が前方向に突出しているような形状であるとよい。このような形状でループ53cを形成すれば、縫合糸1を、より確実にループ53cの内部に位置させることが可能になる。また、縫合糸導入用針56の延長上にループ53cの中心がくると、縫合糸1がまっすぐ伸びたときに、縫合糸1をより確実にループ53c内に位置させることができる。
ただし、ループ53cの先端形状を特に限定するものではないが、先端を中心とする略V字または略U字形状にしておき、縫合糸1を把持する部分(略V字、略U字状となっている部分)の距離を狭めるようにしておくとよい。こうしておけば、縫合糸導入用針56の先端から送り出された縫合糸1をより確実に把持することが可能になる。ループ53cは、変形可能な部材で構成されていればよく、たとえばステンレス鋼線(バネ用高張力ステンレス鋼)、ピアノ線(ニッケルメッキあるいはクロムメッキが施されたピアノ線)、または超弾性合金線(チタンとニッケルの合金、銅と亜鉛の合金(あるいは、それにベリリウム、ケイ素、スズ、アルミニウム、ガリウム等を含めた合金)、ニッケルとアルミニウムの合金等)等で構成することができる。
棒状軸部53bは、金属(たとえばステンレス)や合成樹脂(たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン、PTFE,ETFE等のフッ素樹脂)等を用いて構成することができる。この棒状軸部53bは、スタイレット等を利用して構成することができる。
また、基端部53aは、係止部54が固定されていればよく、係止部54の固定の仕方を特に限定するものではない。たとえば、接着剤等を用いて基端部53aと係止部54とを固定してもよく、係止部54に切欠等を設け、その切欠等に基端部53aを嵌め込むようにして固定してもよい。同様に、基端部53aに切欠等を設け、その切欠等に係止部54を嵌め込むようにして固定してもよい。なお、ループ53cを比較的剛性がある材料で構成する場合には、棒状軸部53bとループ53cとを同じ材質で構成してもよい。この場合、棒状軸部53bとループ53cとを、一体に構成してもよく、別体で構成してもよい。
係止部54は、ループ形成部53の基端部53aに固定され、ループ駆動部14bに着脱可能に取り付けられるものである。この係止部54は、たとえば合成樹脂や金属材料などを所定形状(たとえば、円柱形状や角柱形状、平板形状等)に成形して構成されている。つまり、係止部54は、ループ形成部53の基端部53aに固定しやすく、ループ駆動部14bに着脱しやすい形状に構成するとよい。なお、ループ駆動部14bで説明したが、係止部54は、ループ駆動部14bに応じた構造になっていればよく、特に形状を限定するものではない。
ループ導入用針55は、内腔を有し、その内腔にループ形成部53を前後方向に移動可能に収容するものである。ループ導入用針55は、基端部が支持部51に取り付けられるようになっている。このループ導入用針55は、その軸心がループ形成部53の軸心と一致するように支持部51に取り付けられる。このようにループ導入用針55を支持部51に取り付ければ、ループ形成部53を直線的に送り戻すことが可能になる。このループ導入用針55は、たとえばステンレス等の金属で形成するとよい。
また、ループ導入用針55は、皮膚への穿刺用の刃面を先端に有している。この刃面は、ループ導入用針55の軸心と斜めに交差する面で切断されて形成するとよい。ループ導入用針55の先端開口は、後述するループ形成部53のループ53cが確実に縫合糸導入用針56の方向に延びるようにするために、縫合糸導入用針56に向かっているとよい。
なお、ループ導入用針55は、皮膚への穿刺とループ形成部53の挿入ができればよく、形状を特に限定するものではない。たとえば、ループ導入用針55としては、外径が21〜17G(好ましくは20〜18G)程度、長さが50〜120mm(好ましくは70〜90mm)程度のものを利用するとよい。また、ループ導入用針55の先端には、把持した縫合糸1が切れないような面取り部を形成しておくとよい。さらに、支持部51の位置によって、ループ導入用針55の先端の位置(送り出された縫合糸1との相対的な位置)を調整できるようにしておくとよい。
縫合糸導入用針56は、内腔を有し、その内腔に縫合糸1を前方向に移動可能に収容するものである。縫合糸導入用針56は、基端側が支持部51に取り付けられるようになっている。この縫合糸導入用針56は、その軸心が縫合糸送り機構52の軸心と一致するように支持部51に取り付けられる。このように縫合糸導入用針56を支持部51に取り付ければ、縫合糸1を直線的に送り出すことが可能になる。この縫合糸導入用針56は、たとえばステンレス等の金属で形成するとよい。
また、縫合糸導入用針56は、皮膚への穿刺用の刃面を先端に有している。この刃面は、縫合糸導入用針56の軸心と斜めに交差する面で切断されて形成するとよい。縫合糸導入用針56の先端開口の向きは、特に限定するものではないが、ループ導入用針55の方向に向かっているとよい。
なお、縫合糸導入用針56は、皮膚への穿刺と縫合糸1の挿入ができればよく、形状を特に限定するものではない。たとえば、縫合糸導入用針56としては、外径が21〜17G(好ましくは20〜18G)程度、長さが50〜120mm(好ましくは70〜90mm)程度のものを利用するとよい。また、支持部51の位置によって、縫合糸導入用針56の先端の位置(送り出されたループ53cとの相対的な位置)を調整できるようにしておくとよい。
上述したように、ループ導入用針55及び縫合糸導入用針56は、互いに所定の距離だけ離れた状態で平行に支持部51に支持される。そして、ループ導入用針55及び縫合糸導入用針56の間の距離は、縫合糸1が患者の腹壁と内臓壁とを固定する長さ(たとえば10〜30mm程度)に設定しておくとよい。ループ導入用針55及び縫合糸導入用針56の間の距離がこの範囲であれば、縫合糸1による患者の腹壁と内臓壁との固定も十分に行なえる。
(その他の構成部品)
図示してはいないが、縫合具100は、ループ導入用針55及び縫合糸導入用針56が貫通された平板部をカートリッジ50に備えておくとよい。この平板部を、ループ導入用針55及び縫合糸導入用針56の穿刺時に先端側に移動させることで、ループ導入用針55と縫合糸導入用針56との距離の変化を抑制するものである。このような平板部を設けることで、ループ導入用針55と縫合糸導入用針56との距離が大幅に変化してしまうことを防止することができることになる。また、平板部をループ導入用針55及び縫合糸導入用針56に対して前後方向に移動可能にしておけば、平板部が穿刺作業を邪魔することにもならない。
平板部の平面形状を特に限定するものではないが、たとえば矩形状、円形状、多角形状にするとよい。また、平板部の先端側面(患者側の面)は、患者の皮膚に刺激を与えないように平坦にしておくとよい。このような平板部を設ける場合、ループ導入用針55及び縫合糸導入用針56と平行に延びる一対の支持棒の先端を平板部に固定するようにしておくとよい。支持棒を設けておくことで、平板部の移動の安定性が向上するとともに、平板部からループ導入用針55及び縫合糸導入用針56に伝達されてしまう力を低減できる。
[縫合具100の動作]
図7は、縫合具100の操作手順を簡略的に示した概略断面図である。図7に基づいて、縫合具100の具体的な操作手順について説明する。図7(A)が縫合具100の初期状態(2回目以降の操作前の状態時も含む)時を示し、図7(B1)がループ53c及び縫合糸1の送り出し開始時における押込操作を示し、図7(B2)が縫合糸1の送り出し完了時における押込操作を示し、図7(C)が駆動機構部14の後方向の移動時における戻し操作を示している。なお、図7では、図1〜図6で図示した縫合具100よりも更に簡略化した縫合具100を図示している。
カートリッジ50は、本体10にセットする前の状態において、縫合糸1がプレセットされた状態になっている。そして、術者は、縫合具100の予備操作として、カートリッジ50を本体10にセットする。このとき、術者は、係止部54をループ駆動部14bに嵌め込み、支持部51を装着部15に装着して、カートリッジ50を本体10にセットする。
(A)穿刺(縫合具100の初期状態時)
まず、術者は、カートリッジ50が本体10にセットされた縫合具100を患者に穿刺する。このとき、縫合糸1は、縫合糸導入用針56の先端から突出しないように縫合糸導入用針56の内部に収納されている。また、縫合糸締結部材52aは、縫合糸1を締め付けた状態、つまり前方向に移動可能な状態でガイド52cの基端側に位置している。
(B1)押込操作1(ループ53c及び縫合糸1の送り出し開始)
それから、術者は、縫合具100を内臓内へ穿刺した後、この状態で、操作部12を握ると、駆動機構部14を介して操作部12の動きがループ形成部53及び縫合糸締結部材52aに伝達される。そして、ループ形成部53及び縫合糸締結部材52aが前方向に移動を開始する。
術者によって操作部12が握られると、駆動機構部14が前方向へのスライド移動を開始する。駆動機構部14が前方向の移動を開始すると、ループ形成部53及び縫合糸送り機構52の縫合糸締結部材52aも前方向への移動を同時に開始する。ループ形成部53が前方向に移動すると、ループ53cがループ導入用針55の先端から送り出され始める。縫合糸締結部材52aが前方向に移動すると、縫合糸締結部材52aによって締め付けられている縫合糸1が縫合糸導入用針56の先端から送り出され始める。
ループ形成部53側では、操作部12の動きが、ループ形成部53の基端部53aに設けられた係止部54を介してループ形成部53に伝達され、ループ形成部53が移動を開始する。ループ形成部53は、駆動機構部14がスライド移動を停止するまで前方向の移動が可能になっている。したがって、ループ53cは、ループ導入用針55の先端から送り出され、外力が加わっていない状態となると、環状に復元する。つまり、ループ53cが、ループ導入用針55の先端から送り出されて環状に開く。
縫合糸送り機構52側では、操作部12の動きが、駆動機構部14の押込部14cを介してガイド52cの基端側に設けられた縫合糸締結部材52aに伝達され、押込部14cによって押された縫合糸締結部材52aがガイド52cに沿って前方向に移動を開始する。縫合糸締結部材52aの前方向に伴い、縫合糸1も前方向に移動する。縫合糸1は、縫合糸締結部材52aの切れ目に挿通、つまり縫合糸締結部材52aによって締め付けられ、縫合糸締結部材52aに把持された状態になっているため、縫合糸締結部材52aの移動に伴い前方向に移動することになる。縫合糸1が前方向に移動することで、縫合糸1が縫合糸導入用針56の先端から送り出されることになる。
したがって、縫合糸1は、ループ53cの送り出しタイミングとほぼ同じタイミングで縫合糸導入用針56の先端から送り出され、環状に復元しつつあるループ53c又は環状に復元したループ53cの内部に貫通されることになる。すなわち、ループ53cの送りしタイミングとほぼ同じタイミングで縫合糸1の送り出しが開始され、容易にループ53c内に縫合糸1が貫通された状態にできる。なお、縫合糸締結部材52aは、支持部51に突き当たるまで前方向の移動が継続されるようになっている。
(B2)押込操作2(縫合糸1の送り出し完了)
縫合糸締結部材52aが中空部材52bに突き当たった状態で更に駆動機構部14により押されると、中空部材52bが縫合糸締結部材52aに突き刺さる。そうすると、縫合糸1に対する縫合糸締結部材52aによる締め付けが解除され、縫合糸1がフリーになる。つまり、縫合糸1が前方向に移動しない状態になる。この状態で、縫合糸締結部材52aは、支持部51の基端面に突き当たるまで前方向に移動される。したがって、ループ53cの内部に縫合糸1が貫通された状態が維持される。
(C)戻し操作(駆動機構部14の後方向の移動)
次に、術者が操作部12の握りを緩め、操作を解除すると、駆動機構部14を介して操作部12の動きがループ形成部53に伝達され、ループ形成部53が後方向に移動を開始する。つまり、操作部12の動きに連動して駆動機構部14が後方向への移動を開始し、それに伴いループ形成部53も後方向への移動を開始する。ループ形成部53が後方向に移動すると、ループ53cがループ導入用針55内に収容され始める。
このとき、縫合糸導入用針56の先端から送り出されている縫合糸1がループ53cに貫通された状態になっている。したがって、ループ53cが後方向に移動を開始するとループ53cの環状形状が徐々に小さくなり、縫合糸1を把持した状態でループ導入用針55側に引き寄せてくることになる。さらに、ループ53cが後方向に移動すると、最終的に縫合糸1はループ導入用針55の先端で把持されることになる。
一方、縫合糸送り機構52側においては、縫合糸締結部材52aの締め付け力を縫合糸1から中空部材52bに移動させるだけで、初期状態には戻らない。縫合糸締結部材52aは、押込部14cによって前方向に押されていただけであるので、駆動機構部14の後方向の移動に追随せず、前方向に移動したままの状態を維持する。つまり、駆動機構部14と縫合糸締結部材52aとは連結状態になっていないので、縫合糸締結部材52aは、中空部材52bが突き刺さったままであり、駆動機構部14の後方向への移動に伴って移動することはないのである。よって、縫合糸1はフリーなままとなっており、縫合糸1が後方向に移動しないようになっている。
以上の一連の動作を経て、操作部12、駆動機構部14、及び、ループ形成部53は初期状態と同様の位置に戻るが、縫合糸締結部材52aは初期状態の位置に戻らず、ループ53cが縫合糸1を把持している状態となっている。この状態で、縫合具100のループ導入用針55及び縫合糸導入用針56を内臓内から腹壁側に抜いてくると、縫合糸1はフリーとなっているため、縫合糸1がスムーズに誘導され、内臓壁と腹壁とを略U字に通した状態になる。そして、術者は、カートリッジ50を本体10から取り外し、別のカートリッジ50を本体10に取り付けて、上記動作を繰り返し、複数箇所で内臓壁を固定することができる。
つまり、押込操作、戻し操作の操作だけで、縫合糸1を内臓壁と腹壁とを略U字に通した状態にできることになる。最後に、体外に引き出した縫合糸1の両端部を結紮すれば、縫合糸1の内臓内への導入及び引き出しにおける一連の操作が完了することになる。その後、カートリッジ50を交換し、何度でも上記手順で内臓壁と腹壁の固定ができることになる。その際も、カートリッジ50の交換作業を容易にでき、術者の作業負担の軽減に寄与できる。
(ループ53cと縫合糸1の送り出しタイミング)
縫合具100によれば、操作部12の動きを、ループ53c及び縫合糸1にほぼ同時に伝達することを可能にしている。こうすることで、縫合糸1を確実にループ53cの内部に挿入することができ、縫合糸1を確実に把持させることが可能になっている。具体的には、縫合具100によれば、ループ形成部53も縫合糸締結部材52aも操作部12の動きに連動して同時に動作を開始し、環状形状が形成されつつあるループ53cの内部に縫合糸1を貫通するようになっている。
したがって、縫合具100では、実質的に一操作(操作部12を握り、操作部12の握りを緩めるといった操作)で縫合糸1を内臓壁と腹壁とを通した状態にでき、術者の操作負担が大幅に軽減されることになる。また、縫合具100では、縫合糸1を縫合具100に押入する必要がなく、縫合糸1がプレセットされているカートリッジ50を本体10にセットするだけで施術を開始することができるので、術者の操作負担が大幅に簡便になる。
[縫合具100を使用した臓器の固定手技]
図8は、縫合具100の作用を説明するための概略図である。図8に基づいて、縫合具100の作用を、縫合具100を使用した手技の流れに沿って説明する。ここでは、縫合具100を用いて、患者の腹壁101と内臓壁102(たとえば胃壁)との固定について説明する。
まず、術者は、患者の口又は鼻から内臓内(たとえば胃内)に内視鏡を挿入する。その後、術者は、内臓内に十分に気体(たとえば二酸化炭素)を供給して、内臓を膨張させる。そうして、内臓壁102を腹壁101に密着させる。それから、ループ導入用針55及び縫合糸導入用針56で穿刺しようとする箇所を含め、皮膚103を消毒する。それから、内視鏡から放たれる光により内臓の位置を確認し、この部位に局所麻酔を行なう。
続いて、ループ形成部53のループ53cがループ導入用針55の内部に収納され、縫合糸1が縫合糸導入用針56の内部に収納された状態、つまりカートリッジ50が本体10にセットされた状態の縫合具100を用意する。このとき、縫合糸1は、縫合糸導入用針56の先端から突出しないように縫合糸導入用針56の内部に収納されている。そして、縫合具100のループ導入用針55及び縫合糸導入用針56を患者の腹壁101に穿刺し、内臓壁102から内臓内にループ導入用針55及び縫合糸導入用針56を突出させる(図8(a))。
この状態を内視鏡で確認した後、術者は、操作部12を握る。そして、術者は、図7で示した一連の操作を実行し、縫合糸1を体外に露出させた状態にする(図8(b))。つまり、縫合糸1が、内臓壁102と腹壁101とを略U字に通した状態になる。最後に、術者は、体外に引き出した縫合糸1の両端部を結紮する(図8(c))。この結紮により、内臓壁102と腹壁101とが固定される。さらに、その結紮部分と所定距離、たとえば20〜30mm程度離した位置にほぼ平行に、再び縫合具100を穿刺し、内臓壁102と腹壁101とを固定する。
縫合糸1が臓器固定具として機能することで、内臓壁102と腹壁101とが固定され、瘻孔カテーテルを挿入する際に利用される瘻孔を容易に形成することができる。このとき、カートリッジ50を複数個用意しておけば、連続的に縫合具100を使用することが可能になる。
[縫合具100の奏する効果]
縫合具100によれば、縫合糸1を縫合具100に毎回挿入する必要がなく、カートリッジ50を交換するだけで何度でも臓器固定が可能になる。また、縫合具100によれば、操作部12の操作(上記(A)〜(C)の操作)だけで、縫合糸1を内臓壁102と腹壁101とを略U字に通した状態にできる。具体的には、術者は、操作部12を握る操作、及び、操作部12の握りを緩める操作を実行するだけで縫合糸1を内臓壁102及び腹壁101に通した状態にできるので、術者に要求される手技が非常に簡便化できる。さらに、ループ53cと縫合糸1とを同時に送り出すようになっているため、縫合糸1を確実にループ53cの内部に挿入することができる。
したがって、術者の操作負担を大幅に軽減でき、作業性が著しく向上することになる。また、手技自体を非常に簡便に実行することができるので、作業性だけでなく、操作性も著しく向上することになる。さらに、簡便な手技でありながらも、ループ53cによる縫合糸1の把持を確実に実行できるため、何回も穿刺してしまうようなことを極力低減でき、術者の負担だけでなく、患者の負担の軽減にも寄与することができる。
[縫合糸送り機構の別の構成例]
駆動機構部14を本体10側に設けている場合を例に説明したが、駆動機構部14の一部(たとえば、スライド移動する部分)をカートリッジ50側に設けるようにしておいてもよい。この場合、カートリッジ50を本体10に装着したとき、カートリッジ50側の駆動機構部14と本体10側の駆動機構部14とを連結可能にしておく必要がある。また、本体10がガンタイプである場合を例に説明したが、これに限定するものではなく、術者の持ちやすさを考慮した形状であれば本体10をガンタイプに限定する必要はない。さらに、操作部12の握り、操作部12の握り解除によって操作を実行する場合を例に説明したが、実質的に一操作が可能であれば、操作部12の形状や構成を特に限定するものではない。
1 縫合糸、10 本体、11 ハウジング、11a カートリッジ収容部、11b グリップ部、12 操作部、14 駆動機構部、14a 連結部、14b ループ駆動部、14c 押込部、15 装着部、16 空間部、17 内部空間、50 カートリッジ、51 支持部、52 縫合糸送り機構、52a 縫合糸締結部材、52b 中空部材、52c ガイド、53 ループ形成部、53a 基端部、53b 棒状軸部、53c ループ、54 係止部、55 ループ導入用針、56 縫合糸導入用針、57 孔部、100 縫合具、101 腹壁、102 内臓壁、103 皮膚。

Claims (7)

  1. 縫合糸が挿入される縫合糸導入用針と、
    前記縫合糸導入用針から所定の距離を隔ててほぼ平行に取り付けられるループ導入用針と、
    前記縫合糸導入用針及び前記ループ導入用針を支持する支持部と、
    前記支持部が着脱自在に収容されるハウジングと、
    先端にループが形成され、前記ループ導入用針の内部に移動可能に挿入されているループ形成部と、
    前記縫合糸を締め付け可能な縫合糸締結部材を有し、前記縫合糸導入用針の先端から前記縫合糸を送り出す縫合糸送り機構と、
    前記ハウジングに設けられ、術者からの操作を受け付ける操作部と、
    前記ループ形成部が接続され、前記操作部の動きを前記ループ形成部及び前記縫合糸締結部材に伝達する駆動機構部と、
    を備え、
    前記縫合糸送り機構は、
    前記縫合糸導入用針に連通するように前記支持部に固定され、内部に前記縫合糸が挿入される中空部材を有し、
    前記縫合糸締結部材は、
    前記支持部の基端側に移動自在に設けられ、
    前記中空部材の手前側に位置するとき前記縫合糸を締め付け、前記中空部材に連結すると前記縫合糸の締め付けを解除するように構成され、
    前記駆動機構部によって、
    前記操作部の動きを前記ループ形成部及び前記縫合糸送り機構の双方に伝達し、前記ループ及び前記縫合糸を前記ループ導入用針の先端及び前記縫合糸導入用針の先端から送り出す
    ことを特徴とする医療用縫合具。
  2. 前記駆動機構部及び前記縫合糸送り機構によって、
    前記縫合糸締結部材を前記中空部材に連結し、前記縫合糸を前記縫合糸導入用針の先端から送り出した状態を維持したまま、前記ループを前記ループ導入用針内に収容することで、前記縫合糸を前記ループ導入用針の先端で把持する
    ことを特徴とする請求項1に記載の医療用縫合具。
  3. 前記縫合糸送り機構は、
    記支持部の基端側に固定され、前記縫合糸締結部材の前方向の移動を案内するガイド有し、
    前記操作部に対して操作がされると、
    前記駆動機構部は、
    前記ループ形成部を先端側に移動させるとともに、前記ガイドの基端側に位置している前記縫合糸締結部材を押し込んで先端側に移動させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の医療用縫合具。
  4. 前記中空部材が前記縫合糸締結部材に突き刺さると、前記縫合糸締結部材による前記縫合糸の締め付けが解除される
    ことを特徴とする請求項3に記載の医療用縫合具。
  5. 前記操作部に対しての操作が解除されると、
    前記縫合糸送り機構では、前記縫合糸を前記縫合糸導入用針の先端から送り出した状態であって、前記縫合糸締結部材による前記縫合糸の締め付けが解除された状態が維持されており、
    前記駆動機構部によって前記ループが前記ループ導入用針内に収容され、
    前記縫合糸が前記ループ導入用針の先端で把持される
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の医療用縫合具。
  6. 前記縫合糸導入用針、前記ループ導入用針、前記支持部、前記ループ形成部、及び、前記縫合糸送り機構を備えたカートリッジと、
    前記ハウジング、前記操作部、及び、前記駆動機構部を備えた本体と、を備え、
    前記カートリッジを前記本体に着脱自在とした
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の医療用縫合具。
  7. 前記本体の形状を、前記ハウジングにグリップ部を設けたガンタイプとし、
    前記グリップ部内に、前記操作部と連結する弾性部材を設け、
    前記操作部に対しての操作が解除されたとき、
    前記弾性部材の反発力を利用して前記操作部を元の状態に戻す
    ことを特徴とする請求項6に記載の医療用縫合具。
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