JP2015107177A - 穿刺針駆動装置、穿刺針使用システムおよび穿刺針駆動装置制御方法 - Google Patents

穿刺針駆動装置、穿刺針使用システムおよび穿刺針駆動装置制御方法 Download PDF

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昌彦 青木
Masahiko Aoki
昌彦 青木
良尋 ▲高▼井
良尋 ▲高▼井
Yoshihiro Takai
雄一郎 成田
Yuichiro Narita
雄一郎 成田
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Abstract

【課題】シードを前立腺辺縁に正確に配置し、質の高い線量分布を得て前立腺がんの治療率を向上させることができ、施術途中の麻酔の追加を不要にして被治療者の負担を軽減することができる穿刺針駆動装置等を提供する。【解決手段】歯車174を回転させる歯車駆動機構130と、貫通孔106に貫通可能な装入具114aと、所定の噛合いにより装入具114aと噛合い、F、B方向への直線運動を行う装入具114aに回転運動を加えるグルーブ112aと、針クランプ116に接続された穿刺針302とを備えている。歯車174ははすば歯車であり、装入具114aには歯車174と噛合う歯124が等ピッチで全周に形成されている。所定の噛合いは、装入具114aを雄螺子とした際の当該雄螺子と噛合う雌螺子による噛合いである。当該噛合いにより、グルーブ112aはF方向またはB方向への直線運動を行う装入具114aに回転運動を加えている。【選択図】図1

Description

本発明は、穿刺針に直線運動及び回転運動をさせる穿刺針駆動装置、穿刺針使用システムおよび穿刺針駆動装置制御方法に関し、特に前立腺癌シード治療に用いる穿刺針駆動装置等に関する。
前立腺癌シード治療(早期前立腺癌に対する密封小線源永久挿入療法:ブラキセラピー)は、早期前立腺癌に対する一般的な治療方法の一つであり、比較的侵襲が少なく安全で有効な治療法と考えられている。ブラキセラピーでは非常に弱い放射線を出す小さな線源(シード。例えばヨウ素125等)を前立腺内に40〜100個ほど挿入して行う(非特許文献1参照)。
図30は、従来のブラキセラピーを説明するための概念図である。図30で、符号85は被治療者(患者)、80は被治療者85の尿道、82は被治療者85の前立腺、84は被治療者85の膀胱、81は被治療者85の直腸、20は被治療者85の肛門から直腸81に挿入された超音波診断装置(不図示)のプローブ、302はブラキセラピー穿刺針、10はテンプレートである。図31は、図30においてテンプレート10を被治療者85側から見た図である。図31に示されるように、テンプレート10には5mm間隔に穴12が複数個貫通しており、下部に超音波診断装置のプローブ20が通るように設計されている。超音波診断装置は直腸81に挿入されたプローブ20により収集された超音波情報に基づき、エコー画面を作成する。図30および31に示されるように、ブラキセラピーでは医師により一般的には約8〜18本のブラキセラピー穿刺針302を右回りに穴10に貫通させ当該穴にあてがいながら、直腸81に繋がる会陰部側から穿刺する。つまり、ブラキセラピー穿刺針302はテンプレート10の任意に計画された穴12をガイドにして穿刺される。この時、医師はブラキセラピー穿刺針302の位置を上記エコー画面で確認しながら、膀胱84および尿道80に傷をつけないようにブラキセラピー穿刺針302を一本ずつ穿刺していく。その後、ブラキセラピー穿刺針302の先端に着けられたシード83を前立腺82の辺縁部に計画的に置いていく。
図32は、従来のブラキセラピー穿刺針302に付いたクランプ部(柄)を示す。図32で、符号44はブラキセラピー内針クランプ部、45はブラキセラピー内針クランプ部44に繋がるブラキセラピー外針クランプ部であり、円C1の右方向は省略してある。図33は、図32の円C1右方向の構造を示す。図33で、図32と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図33において、符号41は上述したブラキセラピー内針クランプ部44に繋がったブラキセラピー内針であり、42は上述したブラキセラピー外針クランプ部45に繋がったブラキセラピー外針である。図33に示される円C2部分の拡大図を図34に示す。図34に示されるように、ブラキセラピー内針41はブラキセラピー外針42内に包まれて先端(刃先)40が突き出しており、先端40はフラット面となっている。図31〜34に示されるように、医師にはブラキセラピー内針クランプ部44とブラキセラピー外針クランプ部45とを掴み、ブラキセラピー内針41とブラキセラピー外針42とからなるストレートなブラキセラピー穿刺針302を一本ずつ5mm〜10mmの範囲内で、シード83が前立腺82の辺縁部に正確に配置するように刺し入れることが求められている。
上述した従来の手動で行っていたブラキセラピー穿刺針302の刺入では、ブラキセラピー穿刺針302の刃先40と前立腺82との間の摩擦により前立腺82の回転および歪みが発生するため、シード83を正確に配置できないという問題があった。図35は、従来のブラキセラピー穿刺針302における問題点を説明するための図である。図35に示されるように、ブラキセラピー外針42とブラキセラピー内針41とに対し医師の手動による挿入力Fが加わると、前立腺82の患部Sが石灰化して非常に硬い状況にある場合、挿入力Fが強すぎることとなり、ブラキセラピー内針41が座屈してしまうことがある。この結果、ブラキセラピー内針41の刃先40のベクトルは、目標方向Pから進行方向Pへ変わってしまうため反りが発生し、ブラキセラピー内針41とブラキセラピー外針42とが湾曲してしまうことになる。この湾曲により前立腺82の回転および歪みが発生するため、ブラキセラピー穿刺針302の刺し入れ精度を向上させることが困難となり、シード83を正確に配置できないという問題があった。これにより、質の高い線量分布を得ることができず、前立腺がんの治療率の向上が困難になるという問題が生じた。さらに、複数のブラキセラピー穿刺針302を手動により1本ずつ刺すため治療に時間がかかり、途中で麻酔の追加が必要になる結果、被治療者の負担が増加するという問題があった。
そこで、本発明の目的は上記問題を解決するためになされたものであり、ブラキセラピー穿刺針の刺し入れ精度を向上させることにより、シードを前立腺辺縁に正確に配置し、質の高い線量分布を得て前立腺がんの治療率を向上させることができる穿刺針駆動装置等を提供することにある。
本発明の第2の目的は、複数のブラキセラピー穿刺針を刺し易くして施術を短時間で行うことにより、施術途中の麻酔の追加を不要にして被治療者の負担を軽減することができる穿刺針駆動装置等を提供することにある。
この発明の穿刺針駆動装置は、所定の筐体に収められ歯車を回転させる歯車駆動機構と、前記所定の筐体内に設けられた貫通孔に貫通可能な装入部であって、前記歯車と噛合う歯が全周に形成され、該歯と該歯車とが該貫通孔で噛合うことにより直線運動可能なものと、前記貫通孔の前記装入部が貫通する側における前記所定の筐体に外付けされ、所定の噛合いにより該装入部と噛合い、直線運動を行う該装入部に回転運動を加える回転部と、前記装入部の前記貫通孔に貫通する側とは反対側に接続された穿刺針とを備え、前記装入部の前記直線運動及び前記回転運動に連動させて前記穿刺針に直線運動及び回転運動をさせることを特徴とする。
ここで、この発明の穿刺針駆動装置において、前記回転部の所定の噛合いは、前記装入部を雄螺子とした際の該雄螺子と噛合う雌螺子による噛合いとすることができる。
ここで、この発明の穿刺針駆動装置において、前記装入部は外周に沿って設けられた所定の形状の溝をさらに備え、前記回転部の所定の噛合いは、前記装入部に設けられた前記所定の形状の溝と噛合う形状に外形を形成された該回転部による噛合いとすることができる。
ここで、この発明の穿刺針駆動装置において、前記装入部は外周側に設けられた所定の形状の突起部をさらに備え、前記回転部の所定の噛合いは、前記装入部に設けられた前記所定の形状の突起部と噛合う螺旋形状の溝が内周面に形成された該回転部による噛合いであり、前記装入部の前記貫通孔に貫通する側とは反対側に繋がり該装入部の直線運動及び回転運動を伝達する屈曲可能な管状部と、一端側から挿入された前記管状部と他の一端側から突出し可能な前記穿刺針とを連結する連結部を内部に有する円筒部であって、該円筒部の内径は該連結部の外径と略同等に形成され、該円筒部の内周面に沿って螺旋形状の溝が形成されたものとをさらに備えることができる。
ここで、この発明の穿刺針駆動装置において、前記管状部は1本以上の金属線と該1本以上の金属線を覆う被覆部とを備え、該1本以上の金属線の一端が前記装入部と繋がっており、前記穿刺針は外針と該外針内を貫通する内針とを有し、前記連結部は、前記1本以上の金属線の他端と結合した結合部と、一端が前記結合部と接触し他端が前記内針と着脱可能に結合した内針結合部と、一端が前記内針結合部と接触し他端が前記外針と結合した外針結合部であって、内部に前記内針が貫通可能な孔を有するものとを備えることができる。
ここで、この発明の穿刺針駆動装置において、前記内針結合部は、前記円筒部の内径より小さい外径のクランプと、該クランプの外径より小さい内径のコイルスプリングであって該クランプを内部に通して広がった際の該コイルスプリングと該クランプとの間の摩擦力により該クランプを把持するものとを備え、前記装入部の回転運動に基づく前記クランプの回転に応じて、前記コイルスプリングの巻きが締まる場合には該クランプは該コイルスプリングにより強く把持され、該コイルスプリングの巻きが緩む場合には該クランプは該コイルスプリングにより弱く把持されて前記内針結合部、前記外針結合部及び前記穿刺針を前記円筒部から解放可能とすることができる。
ここで、この発明の穿刺針駆動装置において、前記歯車駆動機構は、前記歯車を回転させるモータと、前記装入部を前記貫通孔側とは逆側の方向の進行方向へ予め設定された目標位置まで移動させる進行制御部と、前記装入部を前記進行方向とは逆側の方向の引込方向へ予め設定された原点位置まで移動させる引込制御部とを駆動する制御部をさらに備え、前記進行制御部は、前記モータにより前記装入部が前記進行方向へ直進運動する側に前記歯車を回転させて該装入部を進行させる進行部と、前記進行部により進行させた前記装入部の所定の位置が前記目標位置に到達したか否かを判定する目標判定部と、前記目標判定部により前記所定の位置が前記目標位置に到達したと判定された場合、前記モータを停止させる進行停止部とを有し、前記引込制御部は、前記モータにより前記装入部が前記引込方向へ直進運動する側に前記歯車を回転させて該装入部を引込む引込部と、前記引込部により前記装入部が引き込まれた際、所定の個所が前記原点位置に到達したか否かを判定する原点判定部と、前記原点判定部により前記所定の個所が前記原点位置に到達したと判定された場合、前記モータを停止させる引込停止部とを有し、前記制御部は、前記穿刺針駆動装置の電源を入れる電源スイッチが入れられた場合、前記引込制御部を駆動し、前記歯車駆動機構の動作を開始させる開始スイッチが入れられた場合、前記進行制御部を駆動した後、前記引込制御部を駆動することができる。
ここで、この発明の穿刺針駆動装置において、前記歯車駆動機構は、前記モータの出力軸の回転を伝達する第1段ギア部と、前記第1段ギア部の回転を前記歯車に伝達する第2段ギア部と、前記モータが過負荷になった場合に該モータを停止させる過負荷停止機構とをさらに備えることができる。
ここで、この発明の穿刺針駆動装置において、前記歯車はヘリカルギヤであって、前記モータはDCモータであり、前記第1段ギア部は前記DCモータの出力軸に装着されたウォームギヤ及び該ウォームギヤと噛合うウォームホイールであり、前記第2段ギア部は前記ウォームホイール及び前記ヘリカルギヤであって、前記過負荷停止機構は、前記ウォームギヤ内に挿入され、一端が前記DCモータの出力軸に接し他端が該ウォームギヤから貫通し該出力軸方向に移動可能な過負荷検知軸と、前記過負荷検知軸の前記他端と弾性部を介して接する過負荷センサであって、所定の弾性力以上が該弾性部に付加された場合にオンとなるものと、前記過負荷センサと前記DCモータとを接続する制御線とを備え、前記DCモータが過負荷になった場合、該DCモータの出力軸方向に作用するスラスト荷重により前記過負荷検知軸が移動し前記弾性部に前記所定の弾性力以上を付加して前記過負荷センサをオンとし、前記制御線を介して該DCモータを停止するものとすることができる。
ここで、この発明の穿刺針駆動装置において、前記ヘリカルギヤの軸穴は該ヘリカルギヤが歯丈以上に移動可能な隙間を有し、前記ヘリカルギヤの歯先を前記ウォームホイールに押し当てる板バネであって、該ヘリカルギヤを該ヘリカルギヤの歯の圧力角で滑らせて歯飛びさせ得るものをさらに備えることができる。
ここで、この発明の穿刺針駆動装置において、前記電源スイッチ及び前記開始スイッチは、前記筐体外面、又は該穿刺針駆動装置と有線若しくは無線により接続された外部に設けることができる。
ここで、この発明の穿刺針駆動装置において、前記穿刺針の外針の針先部は、所定の導入部径を有する先端近傍から該導入部径より小さい所定の本体部径を有する位置までテーパ状に細く形成されており、前記穿刺針の内針の針先部は、等角度離して形成された3つの稜部及び3つの谷部を有し、該稜部間に形成された面は先端部近傍の平面に続き、該稜部間は該谷部を最深とする凹面に形成されたものとすることができる。
この発明の穿刺針使用システムは、本発明のいずれか穿刺針駆動装置と、該穿刺針駆動装置の穿刺針が貫通可能な径の穴を1つ以上設けたテンプレートとを備えた穿刺針使用システムであって、該穿刺針を該テンプレートの穴に通して使用することを特徴とする。
ここで、この発明の穿刺針使用システムにおいて、前記穴は前記テンプレートに複数設けられており、複数の前記穿刺針駆動装置を複数の該穴に通して使用する場合、隣り合う前記穴に通す各穿刺針の回転が相互に逆となる回転を加える各回転部を備えた各穿刺針駆動装置を用いることができる。
この発明の穿刺針駆動装置制御方法は、穿刺針駆動装置を制御する穿刺針駆動装置制御方法であって、該穿刺針駆動装置は、所定の筐体に収められ歯車を回転させる歯車駆動機構であって該歯車を回転させるモータを有するものと、前記所定の筐体内に設けられた貫通孔に貫通可能な装入部であって、前記歯車と噛合う歯が全周に形成され、該歯と該歯車とが該貫通孔で噛合うことにより直線運動可能なものと、前記貫通孔の前記装入部が貫通する側における前記所定の筐体に外付けされ、所定の噛合いにより該装入部と噛合い、直線運動を行う該装入部に回転運動を加える回転部と、前記装入部の前記貫通孔に貫通する側とは反対側に接続された穿刺針とを有し、前記装入部の前記直線運動及び前記回転運動に連動させて前記穿刺針に直線運動及び回転運動をさせるものであり、前記穿刺針駆動装置の電源を入れる電源スイッチが入れられた場合、前記モータにより前記装入部が前記引込方向へ直進運動する側に前記歯車を回転させて該装入部を引込む開始引込ステップと、前記開始引込ステップで引込まれた前記装入部の所定の個所が前記原点位置に到達したか否かを判定する開始原点判定ステップと、前記開始原点判定ステップで前記所定の個所が前記原点位置に到達したと判定された場合、前記モータを停止させる開始引込停止ステップとを有し、前記歯車駆動機構の動作を開始させる開始スイッチが入れられた場合、前記モータにより前記装入部が前記進行方向へ直進運動する側に前記歯車を回転させて該装入部を進行させる進行ステップと、前記進行ステップで進行させた前記装入部の所定の位置が前記目標位置に到達したか否かを判定する目標判定ステップと、前記目標判定ステップで前記所定の位置が前記目標位置に到達したと判定された場合、前記モータを停止させる進行停止ステップと、前記モータにより前記装入部が前記引込方向へ直進運動する側に前記歯車を回転させて該装入部を引込む終了引込ステップと、前記終了引込ステップで引込まれた前記装入部の所定の個所が前記原点位置に到達したか否かを判定する終了原点判定ステップと、前記終了原点判定ステップで前記所定の個所が前記原点位置に到達したと判定された場合、前記モータを停止させる終了引込停止ステップとを備えたことを特徴とする。
穿刺針駆動装置は、ケース(所定の筐体)内に収められ歯車を回転させる歯車駆動機構と、ケース内に設けられた好適には円筒状の貫通孔に貫通可能な装入具(装入部)と、貫通孔の装入具が貫通する側におけるケースに外付けされ、所定の噛合いにより装入具と噛合い、直線運動を行う装入具に回転運動を加えるグルーブ(回転部)と、装入具の貫通孔貫通する側とは逆側に接続された針クランプと、針クランプに接続された(ブラキセラピー)穿刺針とを備えている。上記歯車ははすば歯車であり、装入具には歯車と噛合う歯が等ピッチで全周に形成されている。上記歯と歯車とが貫通孔内で噛合うことによって、歯車駆動機構による歯車の回転により装入具の直線運動が可能となっている。グルーブはピン状に形成されており、グルーブと装入具との所定の噛合いは、装入具を雄螺子とした際の当該雄螺子と噛合う雌螺子による噛合いである。当該噛合いにより、グルーブは直線運動を行う装入具に回転運動を加えている。
以上により、穿刺針駆動装置は歯車駆動機構による歯車の回転に基づく装入具の直線運動およびグルーブによる装入具の回転運動に連動させて、穿刺針に直線運動および回転運動をさせることができる。即ち、穿刺針駆動装置はモータを使って穿刺針をグルーブにより回転させながら前立腺辺縁部を刺すことができる。この結果、穿刺針と前立腺辺縁部との間の摩擦を低減させることができると共に、穿刺針刺入のプロセスを自動化することができる。穿刺針駆動装置によれば、(ブラキセラピー)穿刺針刺入のプロセスを自動化することにより穿刺針の刺し入れ精度を向上させることができる。このため、シードを前立腺辺縁に正確に配置し、質の高い線量分布を得て前立腺がんの治療率を向上させることができるという効果がある。
穿刺針使用システムでは、複数の穿刺針駆動装置を備えることができる。これら複数の穿刺針駆動装置は複数台を連結して使用することができ、あるいは一つの筐体に纏めて使用することもできる。複数の穿刺針駆動装置は各々歯車駆動機構による歯車の回転に基づく装入具の直線運動およびグルーブによる装入具の回転運動に連動させて、ワイヤクランプを介して固着されたワイヤに上記直線運動および上記回転運動を伝達することができる。この結果、各穿刺針ケース内で各ワイヤに接続された各穿刺針に上記直線運動および上記回転運動をさせることができる。以上の結果、複数のブラキセラピー穿刺針を刺し易くして施術を短時間で行うことにより、施術途中の麻酔の追加を不要にして被治療者の負担を軽減することができるという効果がある。
本発明の実施例1における穿刺針駆動装置100−1の斜視図である。 図1に示される穿刺針駆動装置100−1の上下を反転させた状態図である。 歯車174と装入具114aとの噛合い状態を示す図である。 ケース110−1内に格納された本発明の実施例1における歯車駆動機構130を示す図である。 コントローラ130の機能を示す機能ブロックを示す図である。 上述した歯車駆動機構150−1の概念的な構造を示す図である。 歯車駆動機構150−1の概念的な構造をより詳しく示す図である。 本発明の実施例1における穿刺針駆動装置100−1を使用した穿刺針使用システム1を示す図である。 本発明の実施例1における穿刺針駆動装置100−1を制御する穿刺針駆動装置制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例2における装入具114bを示す図である。 図10に示される装入具114bの拡大図である。 本発明の実施例2における穿刺針駆動装置100−2を示す図である。 ケース110−2内に格納された本発明の実施例2における歯車駆動機構150−2を示す図である。 本発明の実施例3におけるグルーブ112cを示す図である。 本発明の実施例3における装入具114cを示す図である。 本発明の実施例3における穿刺針駆動装置100aおよび100bを使用した穿刺針使用システム2を示す図である。 流体による直線運動および回転運動の伝達を示す概念図である。 穿刺針ケース300の内部断面図である。 図18に示される円300−A近傍の拡大図である。 本発明の実施例4における穿刺針内針クランプ306を示す図である。 図20に示される穿刺針内針クランプ306のXX’方向の断面図である。 本発明の実施例5において説明するずれ180を示す図である。 歯飛びによる穿刺針内針302および穿刺針外針304の先端40近傍の動きを説明するための概念図である。 本発明の実施例7において説明する穿刺針内針302および穿刺針外針304の針先部を示す図である。 穿刺針内針302の針先部を先端側から見た正面図である。 図25のXX’断面図である。 穿刺針内針302の針先部の運動を説明するための概念図である。 穿刺針内針302の針先部の運動軌跡Pの原理を説明するための概念図である。 本発明の実施例8で説明する穿刺針使用システム2の使用方法を示す図である。 従来のブラキセラピーを説明するための概念図である。 図29においてテンプレート10を被治療者80側から見た図である。 従来のブラキセラピー穿刺針302に付いたクランプ部(柄)を示す図である。 図31の円C1方向の構造を示す図である。 図32に示される円C2部分の拡大図である。 従来のブラキセラピー穿刺針302における問題点を説明するための図である。
以下、各実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1における穿刺針駆動装置100−1の斜視図を示し、図2は図1に示される穿刺針駆動装置100−1の上下を反転させた状態図を示す。図1および2で、符号110−1は穿刺針駆動装置100−1の歯車駆動機構(後述)を収めたケース(所定の筐体)、106はケース110−1内に設けられた好適には円筒状の貫通孔(点線で示す。)、114aは貫通孔106に貫通可能な装入具(装入部)、112aは所定の噛合いにより装入具114aと噛合い、F方向およびB方向への直線運動を行う装入具114aに回転運動を加えるグルーブ(回転部)であって、貫通孔106における装入具114aが貫通する側106−B近傍でケース110−1に外付けされており、116は装入具114aの貫通孔106に貫通する側106−Bとは逆側114a−Fに接続された針クランプである。図1および2では図面の都合上省略されているが、針クランプ116には穿刺針302(詳しくは後述)が接続されている。つまり、穿刺針302は装入具114aの貫通孔106に貫通する側106−Bとは逆側114a−Fに接続されている。図1および2では、針クランプ116はケース110−1付近に示されているが、これは穿刺針302を単針で用いる場合の最もシンプルな形態であり、ケース110−1から離れた位置にあってもよい。後述するように、装入具114aは穿刺針302により患者の前立腺に挿入するものであるため、「挿入」具と記載してもよい。しかし、その目的は穿刺針302の先端に着けられたシード83を患者の前立腺辺縁部に置いていくことにあるため、詰め込むという意味を有する「装入」具と記載した。F方向およびB方向は他の図面でも同様に用いる。
図1で、符号104aは穿刺針駆動装置100−1の電源スイッチ、102aは歯車駆動機構130(後述)の動作を開始させる開始スイッチである。図2で、符号174はケース110−1内に収められた歯車であり、ケース110−1に開けられた窓117から見ることができる。ケース110−1内には歯車174を回転させる歯車駆動機構150−1(後述)が設置されている。図3は、歯車174と装入具114aとの噛合い状態を示す。図3で図1および2と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図3に示されるように、歯車174ははすば歯車であり、装入具114aには歯車174と噛合う歯124が等ピッチで全周に形成されている。歯124と歯車174とが貫通孔106内で噛合うことによって、歯車駆動機構150−1による歯車174の回転により装入具114aはF方向またはB方向への直線運動が可能となっている。図3に示されるように、グルーブ112aはピン状に形成されており、グルーブ112aと装入具114aとの所定の噛合いは、装入具114aを雄螺子とした際の当該雄螺子と噛合う雌螺子による噛合いである。即ち、グルーブ112a内には装入具114aとの摺動部に溝122aが加工されており、グルーブ112aははす歯の円筒ねじれ角の雌螺子となっている。当該噛合いにより、グルーブ112aはF方向またはB方向への直線運動を行う装入具114aに回転運動を加えている。つまり、装入具114aは回転しながらF方向またはB方向への直線運動を行うようになっている。概念的には、装入具114aには歯車174の捩れ角とねじピッチを合わせるラック歯としての歯(直線運動用)と、グルーブ112aに対する雄螺子としての歯(回転運動用)との2種類の歯が存在する。実施例1では両者は一致しているため、図3に示されるように1種類の歯(または1本の溝)124となっている。通常のはすばラックでは、ラック歯ははすば歯車方向の面にだけ形成されているが、歯124は歯車174の捩れ角とねじピッチを合わせると共に雄螺子としての機能を持たせたため、装入具114aに等ピッチで全周に形成されている。以上により、穿刺針駆動装置100−1は歯車駆動機構150−1による歯車174の回転に基づく装入具114aのF方向またはB方向への直線運動およびグルーブ112aによる装入具114aの回転運動に連動させて、穿刺針302に直線運動および回転運動をさせることができる。
図4は、ケース110−1内に格納された本発明の実施例1における歯車駆動機構150−1を示す。図4で、図1および2と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図4では装入具114aは図面の都合上、省略してある。図4に示される歯車174は上述したようにはすば歯車(ヘリカルギヤ)であり、符号152はヘリカルギヤ174を(間接的に)回転させるモータ(DCモータ。マイクロモータ)、154はDCモータ152の出力軸、156は出力軸154に装着(固着)されると共に回転するウォームギヤ、170はウォームギヤ156と噛合い(当接し)回転力を受けて回転するウォームホイール、172はウォームホイール170の軸、176はヘリカルギヤ174の軸である。ウォームギヤ156とウォームホイール170とはDCモータ152の出力軸154の回転を伝達する第1段ギア部であり、ウォームホイール170とヘリカルギヤ174とは第1段ギア部の回転をヘリカルギヤ174に伝達する第2段ギア部である。ウォームギア156の捩れ角とヘリカルギヤ174の捩れ角とが異なるため、ウォームホイール170を伝達変換ギヤとして形成した。伝達変換ギヤ170としては、かさ歯、平歯、ハイポイドギヤ、ワイヤ、ベルト等のように伝達変換機能を満たせば何れの伝達機構であっても構わない。板バネ178およびずれ180については後述する。
歯車駆動機構150−1は、DCモータ152が過負荷になった場合にDCモータ152を停止させる過負荷停止機構を備えている。過負荷停止機構は過負荷検知軸158と過負荷センサ160とを有している。過負荷検知軸158はウォームギヤ156内に挿入され、一端(図4では右端)がDCモータ152の出力軸154に接し、他端(図4では左端)がウォームギヤ156から左方向へ貫通しており、出力軸154方向の左右に移動可能となっている。過負荷センサ160は、通常は過負荷検知軸158の上記他端と弾性部162を介して接しているが、所定の弾性力以上が弾性部162に付加された場合に押されてオンとなる。つまり、過負荷センサ160は押下スイッチとしての役割を有している。DCモータ152が過負荷になった場合、DCモータ152の出力軸154方向に作用するスラスト荷重により過負荷検知軸158が移動し、その結果弾性部162に所定の弾性力以上を付加して過負荷センサ160をオンとする。過負荷センサ160がオンになったことを示す信号はコネクタ164を介して過負荷センサ160とDCモータ152とを接続する制御線166によりDCモータ152へ伝えられ、DCモータ152を停止する。DCモータ152の出力軸154は軸スラスト(出力軸154)側にいわゆるガタ(隙間)があるため、僅かではあるが出力軸154は左右に移動可能である。出力軸154に押された過負荷検知軸158は、通常時は弾性部162の弾性力により押し戻されている。そこで、DCモータ152が過負荷になった場合に当該弾性力を越えて過負荷センサ160(スイッチ)を押下するように設計した。過負荷センサ160、コネクタ164およびその他の電気ケーブルは電気部品基板168に実装されており、集合線169に纏められてケース110−1の外部と電気的に繋がっている。
図4で、符号130は歯車駆動機構150−1を制御するコントローラ(制御部)であり、図5はコントローラ130の機能を示す機能ブロックを示す。図5に示されるように、コントローラ130は、装入具114aを貫通孔106側とは逆側の方向の進行方向Fへ予め設定された目標位置まで移動させる進行制御部134と、装入具114aを進行方向Fとは逆側の方向の引込方向Bへ予め設定された原点位置まで移動させる引込制御部140とを駆動する機能を有している。ここで、原点位置は任意の位置に設定することができるが、グルーブ112aの位置に設定することが好適である。
進行制御部132は、モータ152により装入具114aが進行方向Fへ直進運動する側に歯車174を回転させて装入具114aを進行させる進行部134と、進行部134により進行させた装入具114aの所定の位置が目標位置に到達したか否かを判定する目標判定部136と、目標判定部136により上記所定の位置が上記目標位置に到達したと判定された場合、モータ152を停止させる進行停止部138とを有している。ここで、上記所定の位置は任意の位置に設定することができるが、穿刺針302の先端部320(後述)とすることが好適である。上記目標位置も任意の位置に設定することができるが、前立腺82の辺縁部とすることが好適である。歯車駆動機構150−1はモータ152の回転に基づきパルス(z相)を出力するロータリーエンコーダ(不図示)を備えている。上記目標位置は歯車駆動機構150−1の入力部(不図示)から医師等により予め計画値(例えば、原点位置から目標位置までの距離)として入力され、歯車駆動機構150−1により当該計画値がロータリーエンコーダの出力する目標パルス数に変換されて歯車駆動機構150−1の記録部(不図示)に記録される。目標判定部136は装入具114aの進行に伴いロータリーエンコーダから出力されるパルスをカウントして目標パルス数から差分していき、所望の許容差内(予め決めた任意の±パルス数内)に入ったところで、先端日320等が前立腺82の辺縁部等に到達したと判定する。
引込制御部140は、モータ152により装入具114aが引込方向Bへ直進運動する側に歯車174を回転させて装入具114aを引込む引込部142と、引込部142により装入具114aが引き込まれた際、所定の個所が上記原点位置に到達したか否かを判定する原点判定部144と、原点判定部144により上記所定の個所が上記原点位置に到達したと判定された場合、モータ152を停止させる引込停止部146とを有している。上記所定の個所としては任意の個所に設定することができるが、装入具114aに接続された針クランプ116とすることが好適である。この場合、原点判定部144は針クランプ116がグルーブ112aに突き当たり、この結果、上述したようにDCモータ152が過負荷になり過負荷停止機構が働いてモータ152が停止した時に、針クランプ116が上記原点位置に到達したと判定する。あるいは、グルーブ112a近傍にリミットスイッチ(不図示)を設けておき、原点判定部144は当該リミットスイッチにより針クランプ116が上記原点位置到達したことを検知した時に、針クランプ116が上記原点位置に到達したと判定することもできる。または、グルーブ112a近傍にフォトインタラプタ等の遮光スイッチ(不図示)を設けておき、原点判定部144は当該遮光スイッチの発光部からの光が針クランプ116により遮られたことを受光部が検知した時に、針クランプ116が上記原点位置に到達したと判定することもできる。原点判定部144は、引込部142による引込が開始されてから針クランプ116がグルーブ112aに到達するまでのロータリーエンコーダが出力するパルス数(上記目標パルス数と同じ値としてもよい。)をカウントして上記パルス数から差分していき、所望の許容差内(予め決めた任意の±パルス数内)に入ったところで、針クランプ116がグルーブ112aに到達したと判定することもできる。
コントローラ130は、穿刺針駆動装置100−1の電源を入れる電源スイッチ104aが入れられた場合は引込制御部140を駆動する。一方、歯車駆動機構150−1の動作を開始させる開始スイッチ102aが入れられた場合、進行制御部132を駆動した後、引込制御部140を駆動する。上述したコントローラ130の機能は穿刺針駆動装置100−1に備えられたCPU(不図示)に対するソフトウェアとして実装することができ、あるいはハードウェアとして実装することもでき、ソフトウェアおよびハードウェアの組合せとして実装することもできる。
図6は、上述した歯車駆動機構150−1の概念的な構造を示す。図6で図1および4と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図6に示されるように、歯車駆動機構150−1ではモータ152の回転力はフレキシブル構造182によって装入具114aに伝達する構造となっている。図7は、歯車駆動機構150−1の概念的な構造をより詳しく示す。図7で図1および4と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図7に示されるように、歯車駆動機構150−1ではモータ152がシリンダー184(例えば歯車174)を図7に示されるように回転させながら、装入具114aに備わったグルーブ112aで穿刺針302を回転させつつ、図7に示される移動方向へ押し出している。
図8は、本発明の実施例1における穿刺針駆動装置100−1を使用した穿刺針使用システム1を示す。図8で図1および30と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図8に示されるように、穿刺針使用システム1は、穿刺針駆動装置100−1と、穿刺針駆動装置100−1の穿刺針302が貫通可能な径の穴20を1つ以上設けたテンプレート10とを備えており、穿刺針302をテンプレート10の穴12に通して使用する。図8に示される穿刺針使用システム1は、穿刺針302を単針で用いる場合の最もシンプルなシステムであり、複数の穿刺針駆動装置100−1を用いて複数本の穿刺針302をテンプレート10の複数の穴12に通して使用することもできる。
図9は、本発明の実施例1における穿刺針駆動装置100−1を制御する穿刺針駆動装置制御方法の処理の流れをフローチャートで示す。上述したように、コントローラ130の機能は穿刺針駆動装置100−1に備えられたCPU(不図示)に対するソフトウェアとして実装することができ、あるいはハードウェアとして実装することもでき、ソフトウェアおよびハードウェアの組合せとして実装することもできる。従って、図9に示される穿刺針駆動装置制御方法は上記CPUに対するソフトウェアとして実装することができ、あるいはハードウェアとして実装することもでき、ソフトウェアおよびハードウェアの組合せとして実装することもできる。但し、説明の都合上、医師等の動作を入れた方が明瞭になるため、図9では穿刺針駆動装置100−1(狭義には歯車駆動機構150−1またはコントローラ130。以下では「穿刺針駆動装置100−1等」と言う。)側の処理をステップS番号で示し、医師等の動作をステップH番号で示すと共に当該処理ブロック内の左側に縦線を入れて示してある。
図9に示されるように、まず、医師等により穿刺針駆動装置100−1の電源を入れる電源スイッチ104aが入れられた(ONにされた)場合(ステップH10)、穿刺針駆動装置100−1等(の引込部142)はモータ152により装入具114aが引込方向Bへ直進運動する側に歯車174を回転させて、装入具114aを引込む(開始引込ステップ。ステップS10)。穿刺針駆動装置100−1等(の原点判定部144)は、開始引込ステップ(ステップS10)で引込まれた装入具114aの所定の個所(例えば針クランプ116)が原点位置(例えばグルーブ112a)に到達したか否かを判定する(開始原点判定ステップ。ステップS12)。開始原点判定ステップ(ステップS12)で上記所定の個所が上記原点位置に到達したと判定されなかった場合、開始引込ステップ(ステップS10)へ戻って処理を繰返す。開始原点判定ステップ(ステップS12)で上記所定の個所が上記原点位置に到達したと判定された場合、駆動装置100−1等(の引込停止部146)は、モータ152を停止させ、引込を停止する(開始引込停止ステップ。ステップS12、S14)。以上により、装入具114aの位置の初期化動作が完了する。
上述した初期化動作が完了した後、医師等は穿刺針302を装入具114aに針クランプ116を介して挿入し、装入具114aごとテンプレート10の穴12に固定する(ステップH12)。次に、患者(被装入物)をベッドに仰向けに寝かして固定する(ステップH14)。ここで、超音波診断装置のプローブ20を患者の直腸81に挿入する。歯車駆動機構150−1の動作を開始させる開始スイッチ102aを押す(ステップH16)。
穿刺針駆動装置100−1等(の進行制御部132、進行部134)は、歯車駆動機構150−1の動作を開始させる開始スイッチ102aが入れられた(ONにされた)場合、モータ152により装入具114aが進行方向Fへ直進運動する側に歯車174を回転させて、装入具114aを進行させる(進行ステップ。ステップS16)。この時、穿刺針駆動装置100−1等は装入具114a(アクチュエータ)の種類に応じてモータ152に印加される電圧、電流または駆動周波数を適宜可変することにより、装入具114aの直進運動の速度または回転運動の力を可変に制御することができる。装入具114aには術式に応じて複数の種類が存在し、当該種類は入力装置(不図示)から適宜入力させることができる。
進行ステップ(ステップS16)で装入具114aが進行中に、上述した過負荷停止機構によりDCモータ152が過負荷になったことが検出された場合(ステップS18)、DCモータ152は停止し(ステップS20)、処理は終了する。
ステップS18で過負荷になったことが検出されなかった場合、穿刺針駆動装置100−1等(の目標判定部136)は進行ステップ(ステップS16)で進行させた装入具114aの所定の位置が目標位置に到達したか否かを判定する(目標判定ステップ。ステップS22)。上述したように、目標判定部136はロータリーエンコーダから出力されるパルスをカウントして(ステップS24)、判定を行う。穿刺針駆動装置100−1等(の進行停止部138)は、目標判定ステップ(ステップS22)で所定の位置が目標位置に到達したと判定された場合、モータ152を停止させる(進行停止ステップ。ステップS28)。一方、目標判定ステップ(ステップS22)で所定の位置が目標位置に到達したと判定されなかった場合、穿刺針302を単針で用いる場合は進行ステップ(ステップS16)へ戻って処理を繰返す。
複数の穿刺針駆動装置100−1を用いている場合、ステップS18で過負荷が検出されて停止する穿刺針駆動装置100−1と、検出されずに目標判定ステップ(ステップS22)へ進む穿刺針駆動装置100−1とが出てくる可能性もある。そこで複数の穿刺針駆動装置100−1を用いている場合、穿刺針駆動装置100−1等はステップS24で種々のパルス情報、例えばある穿刺針駆動装置100−1の過負荷センサ160がオンになったという情報も入力させ記録しておく。その後、医師等は各過負荷センサ160の値を比較して、任意の電圧または周波数で略同一値となるように調整する(ステップH18)。その後、進行ステップ(ステップS16)へ戻って処理を繰返す。
進行停止ステップ(ステップS28)でモータ152を停止させた後、穿刺針駆動装置100−1等(の引込部142)はモータ152により装入具114aが引込方向Bへ直進運動する側に歯車174を回転させて、装入具114aを引込む(終了引込ステップ。ステップS30)。穿刺針駆動装置100−1等(の原点判定部144)は、終了引込ステップ(ステップS30)で引込まれた装入具114aの所定の個所(例えば針クランプ116)が原点位置(例えばグルーブ112a)に到達したか否かを判定する(終了原点判定ステップ。ステップS32)。終了原点判定ステップ(ステップS32)で上記所定の個所が上記原点位置に到達したと判定されなかった場合、終了引込ステップ(ステップS30)へ戻って処理を繰返す。終了原点判定ステップ(ステップS32)で上記所定の個所が上記原点位置に到達したと判定された場合、駆動装置100−1等(の引込停止部146)は、モータ152を停止させ、引込を停止する(終了引込停止ステップ。ステップS34)。以上により、装入具114aの処理動作が完了する。
上述した処理動作が完了した後、医師等は装入具114aをテンプレート10の穴12から外す(ステップH20)。以上で作業が完了する。
以上より、本発明の実施例1によれば、穿刺針駆動装置100−1は、ケース110−1(所定の筐体)内に収められ歯車174を回転させる歯車駆動機構130と、ケース110−1内に設けられた好適には円筒状の貫通孔106に貫通可能な装入具(装入部)114aと、貫通孔106の装入具114aが貫通する側106−Bにおけるケース110−1に外付けされ、所定の噛合いにより装入具114aと噛合い、F方向およびB方向への直線運動を行う装入具114aに回転運動を加えるグルーブ(回転部)112aと、装入具114aの貫通孔106に貫通する側106−Bとは逆側114a−Fに接続された針クランプ116と、針クランプ116に接続された(ブラキセラピー)穿刺針302とを備えている。歯車174ははすば歯車であり、装入具114aには歯車174と噛合う歯124が等ピッチで全周に形成されている。歯124と歯車174とが貫通孔106内で噛合うことによって、歯車駆動機構130による歯車174の回転により装入具114aはF方向またはB方向への直線運動が可能となっている。グルーブ112aはピン状に形成されており、グルーブ112aと装入具114aとの所定の噛合いは、装入具114aを雄螺子とした際の当該雄螺子と噛合う雌螺子による噛合いである。当該噛合いにより、グルーブ112aはF方向またはB方向への直線運動を行う装入具114aに回転運動を加えている。以上により、穿刺針駆動装置100−1は歯車駆動機構130による歯車174の回転に基づく装入具114aのF方向またはB方向への直線運動およびグルーブ112aによる装入具114aの回転運動に連動させて、穿刺針302に直線運動および回転運動をさせることができる。即ち、穿刺針駆動装置100−1はモータ152を使って穿刺針302をグルーブ112aにより回転させながら前立腺辺縁部を刺すことができる。この結果、穿刺針302と前立腺辺縁部との間の摩擦を低減させることができると共に、穿刺針302刺入のプロセスを自動化することができる。以上により、実施例1における穿刺針駆動装置100−1によれば、(ブラキセラピー)穿刺針302刺入のプロセスを自動化することにより穿刺針302の刺し入れ精度を向上させることができる。このため、シードを前立腺辺縁に正確に配置し、質の高い線量分布を得て前立腺がんの治療率を向上させることができる。
実施例1の図3で説明したように、装入具114aには歯車174の捩れ角とねじピッチを合わせるラック歯としての歯(直線運動用)と、グルーブ112aに対する雄螺子としての歯(回転運動用)との2種類の歯が存在する。実施例1では両者は一致しているため、1種類の歯(または1本の溝)124となっていた。しかし、直線運動用の歯と回転運動用の歯とを合わせることは制約条件がつき、設計上の自由度が大きく制約を受けることにもなり得る。装入具114aの送り量とグループ112aの回転量との解が求められない場合、溝を挿入具114aの直線運動用とグループ112aの回転運動用との2本に分離した方が、設計上の自由度を増加させることができる。
図10は、本発明の実施例2における装入具114bを示す。図10で、符号116は実施例1で説明した針クランプ、126はグループ112aの回転運動用の溝(リード)である。図10では図面の都合上明示されていないが、実施例1の図3に示される装入具114aと同様に、歯124(溝)が装入具114bの全周に等ピッチで形成されており、歯車174の捩れ角とねじピッチを合わせている。即ち、実施例2における装入具114bの直線運動の機構は実施例1と同様である。図11は、図10に示される装入具114bの拡大図を示す。図11で図10と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図11に示されるように、装入具114bは外周に沿って設けられた所定の形状の溝126を備えている。図12は、本発明の実施例2における穿刺針駆動装置100−2を示す。図12で図2と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図12に示されるように、ケース110−2に設けられたグルーブ(回転部)112bは、所定の噛合いにより装入具114bと噛合い、F方向およびB方向への直線運動を行う装入具114bに回転運動を加えることができる。グルーブ112bと装入具114bとの所定の噛合いは、装入具114bに設けられた所定の形状の溝126と噛合う形状に外形を形成されたグルーブ112bによる噛合いである。即ち、図12に示されるグルーブ112bの外形は図11に示される装入具114bの溝126と噛合う形状に加工されている。当該噛合いにより、グルーブ112bはF方向またはB方向への直線運動を行う装入具114bに回転運動を加えている。つまり、装入具114bは回転しながらF方向またはB方向への直線運動を行うようになっている。図13は、ケース110−2内に格納された本発明の実施例2における歯車駆動機構150−2を示す。図13で、図4と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図13にも示されるように、グルーブ112bの外形は図11に示される装入具114bの溝126と噛合う形状に加工されている。
以上より、本発明の実施例2によれば、グルーブ112bと装入具114bとの所定の噛合いを、装入具114bに設けられた所定の形状の溝126と噛合う形状に外形を形成されたグルーブ112bによる噛合いとすることができる。即ち、グルーブ112bの外形は装入具114bの溝126と噛合う形状に加工されている。当該噛合いにより、グルーブ112bはF方向またはB方向への直線運動を行う装入具114bに回転運動を加えている。つまり、装入具114bは回転しながらF方向またはB方向への直線運動を行うようになっている。挿入具114bの直線運動用の溝124とグループ112bの回転運動用の溝126との2本に溝を分離することにより、実施例1の効果に加えて、設計上の自由度を増加させることができるという効果を得ることができる。
実施例3では、上述したグルーブ112a等と装入具114a等との噛合いとは異なる噛合いと、穿刺針302駆動のための他の機構とを中心に説明する。図14は、本発明の実施例3におけるグルーブ112c(回転部)を示す。図14に示されるように、グルーブ112cは螺旋形状の溝122cが内周面に加工されている。グルーブ112cは、実施例3における穿刺針駆動装置100a等(後述)のケース110a等(後述)に実施例1と同様に外付けされており、例えば実施例1の図2に示される106−B側に外付けされている。図15は、本発明の実施例3における装入具114c(装入部)を示す。図15で、F方向およびB方向は実施例1等と同様であるため、説明は省略し、B方向およびF方向の先の部分は省略してある。図15に示されるように、装入具114cはグルーブ112cの溝122cと噛合う形状(所定の形状)のグルーブ112c用突起128(突起部)が外周側に設けられている。装入具114cは穿刺針駆動装置100a等の貫通孔106に実施例1の図2に示される装入具114aと同様に貫通可能に設けられている。図15では図面の都合上省略してあるが、実施例1の図3に示される装入具114aと同様に、歯124(溝)が装入具114cの全周に等ピッチで形成されており、歯車174の捩れ角とねじピッチを合わせている。即ち、実施例3における装入具114cの直線運動の機構は実施例1と同様である。図14および15に示されるように、装入具114cのグルーブ112c用突起128がグルーブ112cの螺旋形状の溝122cと噛合って、装入具112cは螺旋状に回転しながら直線運動を行う。つまり、実施例3におけるグルーブ112cの所定の噛合いは、装入具114cに設けられたグルーブ112c用突起128と噛合う螺旋形状の溝122cを有するグルーブ112cによる噛合いである。当該噛合いにより、グルーブ112cはF方向またはB方向への直線運動を行う装入具114cに回転運動を加えている。つまり、装入具114cは回転しながらF方向またはB方向への直線運動を行うようになっている。
図15に示されるように、装入具114cは貫通孔106に貫通する側106−B(実施例1の図2参照)とは反対側に、装入具114cの直線運動および回転運動を伝達するワイヤ202(屈曲可能な管状部)が固着されている。このため、装入具114cの直線運動および回転運動に従ってワイヤ202も直線運動および回転運動を行う。実施例1における雄螺子および雌螺子による回転と、実施例3におけるグルーブ112c用突起128および螺旋形状の溝122cによる回転とを比較すると、伝達ロスはあるものの回転の伝達という効果は同等である。
図16は、本発明の実施例3における穿刺針駆動装置100aおよび100bを使用した穿刺針使用システム2を示す。図16で図8および15と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図16に示されるように、穿刺針使用システム2は、2台の穿刺針駆動装置100a(ケース110a)および100b(ケース110b)を備えており、開始スイッチ102aおよび電源スイッチ104aは穿刺針駆動装置100aおよび100bと有線ケーブル107で接続されたスイッチボックス108に設けられている。電源スイッチ104aを押下することにより、2台の穿刺針駆動装置100aおよび100bの電源を同時にONにすることができ、開始スイッチ102aを押下することにより、2台の穿刺針駆動装置100aおよび100bの歯車駆動機構(歯車駆動機構150−1または150−2と同様。以下、「歯車駆動機構150−1等」と言う。)を同時に駆動することができる。図16では説明の都合上、穿刺針駆動装置100aの穿刺針302のみ示し、穿刺針駆動装置100bの穿刺針は省略してある。図16では2台の穿刺針駆動装置100a等を示したが、台数は2台に限定されるものではなく、理論的には穿刺針302が通されるテンプレート10の穴12の数だけ台数を増やすことが可能である。これら複数の穿刺針駆動装置100a等は図16に示されるように複数台を連結して使用することができ、あるいは一つの筐体に纏めて使用することもできる。以下では、主に穿刺針駆動装置100a側について説明するが、穿刺針駆動装置100b側でも同様である。
図16に示されるように、装入具114cはワイヤクランプ204を介してワイヤ202に固着されている(図15ではワイヤクランプ204は省略してある)。装入具114c、ワイヤクランプ204およびワイヤ202(の一部)は、施術者がワイヤ202等に接触することを防ぐために、装入具カバー206aで覆われている。穿刺針駆動装置100b側でも同様に装入具カバー206bで覆われており、図16では説明の都合上、装入具カバー206a側は内部を確認できるように一部を裂いた状態で示してある。図16に示されるように、ワイヤ202は装入具カバー206aの先に連結されたワイヤチューブ200内を通り、さらにワイヤチューブ200の先に連結された、穿刺針302等を収納する穿刺針ケース300内で穿刺針302に接続されている。穿刺針ケース300はテンプレート10の穴12に着脱自在に固定され、穿刺針302は穿刺針ケース300の先から突き出している。以上により、穿刺針駆動装置100a等は歯車駆動機構150−1等による歯車174の回転に基づく装入具114cのF方向またはB方向への直線運動およびグルーブ112cによる装入具114cの回転運動に連動させて、ワイヤクランプ204を介して固着されたワイヤ202に上記直線運動および上記回転運動を伝達することができる。この結果、穿刺針ケース300内でワイヤ202に接続された穿刺針302に上記直線運動および上記回転運動をさせることができる。
ここで、上述したワイヤ202による直線運動および回転運動の伝達と流体による伝達との比較について説明しておく。図17は、流体による直線運動および回転運動の伝達を示す概念図である。図17に示されるように、穿刺針ケース300内にはシリンダー186が固着された装入具114cが収納されており、穿刺針ケース300にはワイヤチューブ200が接続されている。ワイヤチューブ200内から穿刺針ケース300内のシリンダー186までは流体250が充填されており、シリンダー178が流体圧力Fによって押されることにより装入具114cにF方向への推力が加わる。金属等の分子間が密着した固体状態の物質ではなく、分子間が離れ自由に動いている流動性の良い流体250を使用するため、圧力の変化による圧縮と膨張とにおける弾性量が多い。このため、流体250の使用は、精度よく装入具114cを動作させて穿刺針302(図17では不図示)を穿刺することには向いていない。穿刺針ケース300の内壁314に流体250が付着すると、患部を汚染する可能性もある。以上より、発明者らは流体250を用いずワイヤ202を使用する実施例3を考案するに至った。
図18は、穿刺針ケース300の内部断面図を示す。図18で図16と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図18で、符号302は穿刺針内針(内針)、304は穿刺針内針302が内部を貫通する穿刺針外針(外針)、306は穿刺針内針302の刃先とは逆側の端部に設けられた穿刺針内針クランプ(内針結合部)、308は穿刺針外針304の刃先とは逆側の端部に設けられた穿刺針外針クランプ(外針結合部)、312は穿刺針内針クランプ306を支持する針クランプ部、310は針クランプ部321を支持する結合具(結合部)である。図8、図16および上述の説明では穿刺針302としてきたが、厳密には符号302は穿刺針内針302を意味する。以下でも特に区別する場合を除き、穿刺針全体を指す意味で穿刺針302と言う。図18に示されるように、ワイヤ202は1本以上の金属線からなり、一端が装入具114c(不図示)と繋がり他端が結合具310と繋がっている。ワイヤチューブ200は穿刺針ケース300外に出たワイヤ202を覆うケーシングである。穿刺針ケース300の内径は穿刺針外針クランプ306および穿刺針外針クランプ308の外径と略同等に作成されている。穿刺針ケース300内周面には結合具310、針クランプ部312および穿刺針外針クランプ308と噛合う溝(不図示)が加工されており、結合具310、針クランプ部312および穿刺針外針クランプ308は螺旋状にスライド自在となっている。このため、ワイヤ202の上記直線運動および上記回転運動は結合具310、針クランプ部312および穿刺針外針クランプ308を介して穿刺針外針304および穿刺針内針302に伝達することができ、穿刺針外針304および穿刺針内針302に上記直線運動および上記回転運動をさせることができる。以上を纏めると、穿刺針ケース300(円筒部)は一端側から挿入されたワイヤ202と他の一端側から突出し可能な穿刺針外針304および穿刺針内針302とを連結する連結部(結合具310、針クランプ部312、穿刺針内針クランプ306および穿刺針外針クランプ308)を内部に有している。穿刺針ケース300の内径は上記連結部の外径と略同等に形成され、穿刺針ケース300の内周面に沿って螺旋形状の溝が形成されている。
図19は、図18に示される円300−A近傍の拡大図を示す。図19で図18と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図19に示されるように、穿刺針内針クランプ306は一端が針クランプ部312(不図示)を介して結合具310(不図示)と接触し他端が穿刺針内針302と着脱可能に結合している。穿刺針外針クランプ308は一端が穿刺針内針クランプ306と接触し他端が穿刺針外針304と結合しており、内部に穿刺針内針302が貫通可能な孔を有している。
以上より、本発明の実施例3によれば、グルーブ112cは螺旋形状の溝122cが内周面に加工されており、装入具114cはグルーブ112cの溝122cと噛合う形状のグルーブ112c用突起128が外周側に設けられている。装入具114cのグルーブ112c用突起128がグルーブ112cの螺旋形状の溝122cと噛合って、装入具112cは螺旋状に回転しながら直線運動を行う。つまり、実施例3におけるグルーブ112cの所定の噛合いは、装入具114cに設けられたグルーブ112c用突起128と噛合う螺旋形状の溝122cを有するグルーブ112cによる噛合いである。当該噛合いにより、グルーブ112cはF方向またはB方向への直線運動を行う装入具114cに回転運動を加えている。つまり、装入具114cは回転しながらF方向またはB方向への直線運動を行うようになっている。装入具114cにはワイヤクランプ204を介して装入具114cの直線運動および回転運動を伝達するワイヤ202が固着されている。このため、装入具114cの直線運動および回転運動に従ってワイヤ202も直線運動および回転運動を行う。穿刺針ケース300は一端側から挿入されたワイヤ202と他の一端側から突出し可能な穿刺針外針304および穿刺針内針302とを連結する連結部(結合具310、針クランプ部312、穿刺針内針クランプ306および穿刺針外針クランプ308)を内部に有している。穿刺針ケース300の内径は上記連結部の外径と略同等に形成され、穿刺針ケース300の内周面に沿って螺旋形状の溝が形成されている。ワイヤ202は1本以上の金属線からなり、一端が装入具114cと繋がり他端が結合具310と繋がっている。ワイヤ202の上記直線運動および上記回転運動は連結部(結合具310、針クランプ部312および穿刺針内針クランプ306および穿刺針外針クランプ308)を介して穿刺針外針304および穿刺針内針302に伝達することができ、穿刺針外針304および穿刺針内針302に上記直線運動および上記回転運動をさせることができる。穿刺針内針クランプ306は一端が針クランプ312を介して結合具310と接触し他端が穿刺針内針302と着脱可能に結合している。穿刺針外針クランプ308は一端が穿刺針内針クランプ306と接触し他端が穿刺針外針304と結合しており、内部に穿刺針内針302が貫通可能な孔を有している。
本発明の実施例3における穿刺針使用システム2では、複数の穿刺針駆動装置100a等を備えている。これら複数の穿刺針駆動装置100a等は複数台を連結して使用することができ、あるいは一つの筐体に纏めて使用することもできる。複数の穿刺針駆動装置100a等は各々歯車駆動機構130による歯車174の回転に基づく装入具114cのF方向またはB方向への直線運動およびグルーブ112cによる装入具114cの回転運動に連動させて、ワイヤクランプ204を介して固着されたワイヤ202に上記直線運動および上記回転運動を伝達することができる。この結果、各穿刺針ケース300内で各ワイヤ202に接続された各穿刺針302に上記直線運動および上記回転運動をさせることができる。以上の結果、複数のブラキセラピー穿刺針302等を刺し易くして施術を短時間で行うことにより、施術途中の麻酔の追加を不要にして被治療者の負担を軽減することができる穿刺針駆動装置100−3を提供することができる。
実施例4では、実施例3で説明した穿刺針内針クランプ306の詳細について説明する。図20は、本発明の実施例4における穿刺針内針クランプ306を示す。図20に示されるように、穿刺針内針クランプ306は穿刺針ケース300の内径Qより小さい外径Dのクランプ316と、クランプ316の外径Dより小さい内径Cのコイルスプリング318とを備えている。ここで、クランプ316をコイルスプリング318に内部に通すと、コイルスプリング318の内径Cは締め付け量δだけ広がってDとなる。この広がった状態でコイルスプリング318の外径はR(<Q)となる。広がった際のコイルスプリング318とクランプ316との間の摩擦力Fによりクランプ316が把持力Fで把持される。引き抜き力Fについては後述する。
図21は、図20に示される穿刺針内針クランプ306のXX’方向の断面図を示す。図21で図20と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図21に示されるように、装入具114cの回転運動による回転力Fが無い場合、コイルスプリング318は締め付け量δに応じて変形し(広がり)、把持力(または締め付け力、加圧力)Fが発生している。装入具114cの回転運動に基づくクランプ316の回転に応じて、以下のようになる。即ち、コイルスプリング318の巻きが摩擦力Fにより締まる方向にクランプ316が回転力Fで回転する場合には、摩擦力Fでコイルスプリング318が引張られるため(回転力F=張力)、クランプ316はコイルスプリング318によりさらに強く把持される。逆に、コイルスプリング318の巻きが緩むまたは開く(開き量δ)方向にクランプ316が回転する場合には、摩擦力Fでコイルスプリング318が変位し、クランプ316はコイルスプリング318により弱く把持されることになる。この結果、締め付け力Fは回転力Fが無い場合よりさらに低くなり、クランプ316および穿刺針内針302と、穿刺針外針クランプ308および穿刺針外針304とは穿刺針ケース300から解放可能となる。即ち、開き量δによって穿刺針302を穿刺針ケース300から引き抜き力Fでリリースすることができる。
実施例1の図9のフローチャートで説明した穿刺針駆動装置制御方法の処理において、目標判定ステップ(ステップS22)で所定の位置が目標位置に到達したと判定された場合、穿刺針駆動装置100−1等はコイルスプリング318の巻きが緩むまたは開く方向にクランプ316を回転させて、穿刺針302を穿刺針ケース300からリリースさせるようにすることができる。その後、終了引込ステップ(ステップS30)、終了原点判定ステップ(ステップS32)、終了引込停止ステップ(ステップS34)のように処理を進めることができる。
以上より、本発明の実施例4によれば、穿刺針内針クランプ306は穿刺針ケース300の内径Qより小さい外径Dのクランプ316と、クランプ316の外径Dより小さい内径Cのコイルスプリング318とを備えている。ここで、クランプ316をコイルスプリング318に内部に通すと、コイルスプリング318の内径Cは締め付け量δだけ広がってDとなる。広がった際のコイルスプリング318とクランプ316との間の摩擦力Fによりクランプ316が把持力Fで把持される。コイルスプリング318の巻きが摩擦力Fにより締まる方向にクランプ316が回転力Fで回転する場合には、摩擦力Fでコイルスプリング318が引張られるため(回転力F=張力)、クランプ316はコイルスプリング318によりさらに強く把持される。逆に、コイルスプリング318の巻きが緩むまたは開く(開き量δ)方向にクランプ316が回転する場合には、摩擦力Fでコイルスプリング318が変位し、クランプ316はコイルスプリング318により弱く把持されることになる。この結果、締め付け力Fは回転力Fが無い場合よりさらに低くなり、クランプ316および穿刺針内針302と、穿刺針外針クランプ308および穿刺針外針304とは穿刺針ケース300から解放可能となる。この結果、実施例3の効果に加えて、開き量δによって穿刺針302を穿刺針ケース300からリリースすることができる機構を提供することができる。
上述した各実施例1等で用いられる歯車駆動機構150−1、150−2は、図4または13に示されるようなずれ180が存在している。本実施例5では、当該ずれ180について説明する。図22は、本発明の実施例5において説明するずれ180を示す。図22で図4(歯車駆動機構150−1)または図13(歯車駆動機構150−2)と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため説明は省略し、以下では適宜図4または図13を再び用いて説明する。
図4、13または22に示されるように、ヘリカルギヤ174の軸穴176はヘリカルギヤ174が歯丈以上に移動可能なずれ(隙間)180を有している。図4または13に示されるように、ヘリカルギヤ174の歯先をウォームホイール170に押し当てる板バネ178があり、この板バネ178によりヘリカルギヤ174をその歯の圧力角で滑らせて歯飛びさせることができる。図4または13に示される状態では、ウォームホイール170とヘリカルギヤ174とは噛合っているため、板バネ178がヘリカルギヤ174を押してもずれ180の位置は動かない。しかし、ウォームホイール170の回転に従ってヘリカルギヤ174が回転すると、ずれ178は軸穴176を中心として回転する。図22に示されるように、ヘリカルギヤ174が角度θ回転すると、ずれ180がずれ180θの位置まで来る。この場合、板バネ178が押す力Fの成分Fcos((π/2)−θ)により、ヘリカルギヤ174は当該成分方向へずれる。この結果、ヘリカルギヤ174はその歯の圧力角で歯が滑り、歯飛びすることになる。即ち、ずれ180は故意に歯飛びさせるための構造である。
上述したような故意に歯飛びさせるための構造を設けた理由を従来のブラキセラピーを説明するための概念図30を再び用いて説明する。前立腺82の患部が石灰化して非常に硬い状況にある場合、施術者が強い力で穿刺針302を刺すと、穿刺針302が前立腺82を通過してしまう可能性が生じる。この結果、穿刺針302が膀胱84または骨(不図示)を突き刺す危険性が起き得る。そこで、本実施例5に示されるような故意に歯飛びさせるための構造(ずれ180)を設けておくことにより、歯車駆動機構150−1等によって駆動される穿刺針302が硬い物に当たり抵抗を生じた場合、歯飛びさせることによってヘリカルギヤ174の回転を止め、穿刺針302の駆動を止めることができる。この結果、穿刺針302が膀胱84または骨(不図示)を突き刺すことがないようにすることができる。図23(A)〜(C)は、歯飛びによる穿刺針内針302および穿刺針外針304の先端40近傍の動きを説明するための概念図である。図23(A)〜(C)で図19、図35と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図23(A)〜(C)に示されるように前立腺患部Sが石灰化して非常に硬い状況で、図23(A)に示される定常の挿入力Fから図23(B)に示されるより強い挿入力Fへ変化した場合、穿刺針内針302および穿刺針外針304は湾曲することになる。この時、板バネ178による力が増えてヘリカルギヤ174は僅かにFcos((π/2)−θ)方向へ前進して歯飛びが生じ、板バネ178が滑ることになる。板バネ178の滑り直後には図23(C)に示されるように挿入力Fは反対方向へ向くため(−F)、穿刺針内針302および穿刺針外針304の駆動が止まる。以上のように、穿刺針内針302および穿刺針外針304に加わる挿入力が強い挿入力Fへ変化した場合、ヘリカルギヤ174のピッチ周期で挿入力Fを増減させることができる。図23(A)のPについては後述する(図27)。
以上より、本発明の実施例5によれば、ヘリカルギヤ174の軸穴176はヘリカルギヤ174が歯丈以上に移動可能なずれ180を有している。ヘリカルギヤ174の歯先をウォームホイール170に押し当てる板バネ178があり、この板バネ178によりヘリカルギヤ174をその歯の圧力角で滑らせて歯飛びさせることができる。この結果、本発明の各実施例の効果に加えて、歯車駆動機構150−1等によって駆動される穿刺針302が硬い物に当たり抵抗を生じた場合、歯飛びさせることによってヘリカルギヤ174の回転を止めることができる。この結果、穿刺針302の駆動を止めることにより、穿刺針302が膀胱84または骨(不図示)を突き刺すことがない効果を奏することができる。
図1に示される穿刺針駆動装置100−1では、開始スイッチ102aおよび電源スイッチ104aはケース110−1の外面に設けられていた。図16に示される穿刺針駆動装置100a等では、開始スイッチ102aおよび電源スイッチ104aは穿刺針駆動装置100a等と有線ケーブル107により接続された外部のスイッチボックス108に設けられていた。以上は開始スイッチ102aおよび電源スイッチ104aの設け方の一例であり、図1に示される穿刺針駆動装置100−1において開始スイッチ102aおよび電源スイッチ104aを穿刺針駆動装置100−1と有線ケーブル107により接続された外部のスイッチボックス108に設けてもよい。逆に、図16に示される穿刺針駆動装置100a等において開始スイッチ102aおよび電源スイッチ104aをケース110aまたはケース110bの外面に設けてもよい。スイッチボックス108と穿刺針駆動装置100a等または100−1とは有線ケーブ107の替わりに無線で接続することもできる。
以上より、本発明の実施例6によれば、本発明の各実施例における穿刺針駆動装置100−1等、100a等において、開始スイッチ102aおよび電源スイッチ104aは、ケース110−1等、110a等の外面、または穿刺針駆動装置100−1等、100a等と有線ケーブル107若しくは無線により接続された外部のスイッチボックス108に設けることができる。この結果、本発明の各実施例の効果に加えて、ブラキセラピーを施術する環境に応じて開始スイッチ102aおよび電源スイッチ104aの設け方を柔軟に設定することができるという効果を奏することができる。
本実施例7では、穿刺針内針302および穿刺針外針304の針先部について説明する。図24は、本発明の実施例7において説明する穿刺針内針302および穿刺針外針304の針先部を示す。図24で図18、19と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図24に示されるように、穿刺針内針302の針先部では患部等との摩擦抵抗を減らすため、接触面積を少なくするよう穿刺針内針302の先端部320をフラット面(平面)とした後、連続して凹面322に繋げる構造としてある。従来技術では面322もフラット面であったが(図34参照)、上記構造とするにより穿刺針外針304の針先部における導入部324における摩擦抵抗を減らすことができる。穿刺針外針304の針先部はカヌラ(穿刺用針管)形状となっており、導入部径324φ(所定の導入部径)を有する導入部324の先端近傍から導入部径324φより小さいカヌラ本体部径304φ(所定の本体部径)を有する根元の位置まで連続して緩やかなテーパ状に細く形成されている。穿刺針外針304の根元をカヌラ本体部径304φのように細らせることにより、穿刺針302を挿入後に大半を占める穿刺針外針304の患部との接触量を減らすことができる。
図25は、穿刺針内針302の針先部を先端側から見た正面図を示す。図25で図24と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図25に示されるように、穿刺針内針302の針先部は等角度離して形成された3つの稜部M、MおよびMと、稜部M、MおよびMに間に各々形成された3つの谷部V,VおよびVを有している。3つの稜部M、MおよびM間に形成された面は先端部320近傍ではフラット面になっているが、図24では正面図のため表示されていない。3つの稜部M、MおよびM間に形成された面は当該フラット面に続き、凹面322となっている。即ち、3つの稜部M、MおよびM間は3つの谷部V,VおよびVを最深とする凹面に形成されている。図26は、図25のYY’断面図を示す。図26で図25と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図26に示されるように、稜部Mではフラット面の形状となっているが、谷部Vでは凹面324となっており最深で連続して稜MおよびMに繋がっている。図26はYY’断面図であるため、稜MおよびMは表示されていない。
図27は、穿刺針内針302の針先部の運動を説明するための概念図である。図27で図24と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図27に示されるように、穿刺針外針304に包まれた穿刺針内針302(以下、穿刺針302と省略する。)は、穿刺針駆動装置100a等による回転運動および直進運動に基づく回転力Fと直進力Fとの合成によりスパイラル状の運動軌跡Pで駆動される。
図28(A)〜(C)は、穿刺針内針302の針先部の運動軌跡Pの原理を説明するための概念図である。図28(A)〜(C)で図24、図35と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図28(A)〜(C)で同じ符号を付した個所は同じ要素を示す。図28(A)に示されるように、穿刺針302が硬い患部Sに当たった状態で強い挿入力Fが加わった場合、反り力Fが発生し、穿刺針302が湾曲する。この結果、穿刺針302の目標方向Pと進行方向Pとが異なってくる。ここまでは従来技術のブラキセラピー穿刺針41等と同様である。しかし、本発明の穿刺針302には図27に示されるように回転力Fが働いている。この結果、図28(A)に示される穿刺針302が反った状態で回転力Fが働くと、図28(B)に示されるように反り力Fと相反する逆の反り力F’が働き、穿刺針302の進行方向はPからP’へ変わることになる。図28(B)では回転力Fが略180°働いた状態を示している。図28(A)および(B)の状態を連続して行うと、図28(C)に示されるように反り力Fと反り力F’とが相互に打ち消し合って穿刺針302の進行方向Pは目標方向Pと一致することになる。即ち、穿刺針302に回転力Fを加えて回転させることにより、穿刺針302の進行方向P、P’を目標方向Pを中心として分散させ、特定の進行方向P等に反ることを回避することができる。この結果、従来技術のブラキセラピー穿刺針41等と異なり、前立腺82の回転および歪みを発生させることなく、穿刺針302を目標方向Pへ真直ぐに進ませることができる。
以上より、本発明の実施例7によれば、穿刺針内針302の針先部では患部等との摩擦抵抗を減らすため、接触面積を少なくするよう穿刺針内針302の先端部320をフラット面とした後、連続して凹面322に繋げる構造としてある。当該構造とするにより穿刺針外針304の針先部における導入部324における摩擦抵抗を減らすことができる。穿刺針外針304の針先部はカヌラ(穿刺用針管)形状となっており、導入部径324φ(所定の導入部径)を有する導入部324の先端近傍から導入部径324φより小さいカヌラ本体部径304φ(所定の本体部径)を有する根元の位置まで連続して緩やかなテーパ状に細く形成されている。穿刺針外針304の根元をカヌラ本体部径304φのように細らせることにより、穿刺針302を挿入後に大半を占める穿刺針外針304の患部との接触量を減らすことができる。穿刺針内針302の針先部は等角度離して形成された3つの稜部M、MおよびMと、稜部M、MおよびMに間に各々形成された3つの谷部V,VおよびVを有している。3つの稜部M、MおよびM間に形成された面は先端部320近傍ではフラット面になっており、当該フラット面に続き、凹面322となっている。即ち、3つの稜部M、MおよびM間は3つの谷部V,VおよびVを最深とする凹面に形成されている。穿刺針302は、穿刺針駆動装置100−1等および100a等による回転運動および直進運動に基づく回転力Fと直進力Fとの合成によりスパイラル状の運動軌跡Pで駆動される。この結果、反り力Fと反り力F’とが相互に打ち消し合って穿刺針302の進行方向Pは目標方向Pと一致することになる。即ち、穿刺針302に回転力Fを加えて回転させることにより穿刺針302の針先部はスパイラル状の運動軌跡Pを描くことになる。この結果、穿刺針302の進行方向P、P’を目標方向Pを中心として分散させ、特定の進行方向P等に反ることを回避することができる。即ち、前立腺82の回転および歪みを発生させることなく、穿刺針302を目標方向Pへ真直ぐに進ませることができる。以上により、本発明の他の実施例の効果に加えて、穿刺針302の刺し入れ精度が向上するため、シードを前立腺辺縁に正確に配置し、質の高い線量分布を得て前立腺がんの治療率を向上させることができるという効果を奏することができる。
実施例3の穿刺針使用システム2(図16)で説明したように複数の穿刺針駆動装置100aおよび100bを使用する場合、即ちテンプレート10に複数の穴12が設けられており、複数の穿刺針駆動装置100a等を複数の穴12に通して使用する場合、隣り合う穴12に通す各穿刺針302の回転が相互に逆となる回転を加えるような各グルーブ112a等を備えた各穿刺針駆動装置100a等を用いることが好適である。図29は、本発明の実施例8で説明する穿刺針使用システム2の使用方法を示す。図29で図30と同じ符号を付した個所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図29において、シード83は5mm〜10mmの範囲で配置されている。この状態で、さらに2箇所にシード83を配置する場合、例えば相対する位置83Lと83R(いずれも黒丸で示す)とに各々L方向とR方向とに各穿刺針302を回転させる方向でシード83を入れることにより、前立腺82が全体として回転しないようにすることができる。つまりテンプレート10の隣り合う穴12に通す各穿刺針302の回転が相互に逆となる回転LとRとを加えるようにシード83を入れることにより、各回転LとRとが相殺されるため、前立腺82が全体として回転しなくなる。4箇所にシード83を配置する場合は、上述した左右の位置への配置に加えて、上下の位置に各穿刺針302の回転が相互に逆となる回転を加えるような各グルーブ112a等を備えた各穿刺針駆動装置100a等をさらに2台用いればよい。
以上より、本発明の実施例8によれば、複数の穿刺針駆動装置100aおよび100bを使用する場合、即ちテンプレート10に複数の穴12が設けられており、複数の穿刺針駆動装置100a等を複数の穴12に通して使用する場合、隣り合う穴12に通す各穿刺針302の回転が相互に逆となる回転を加えるような各グルーブ112a等を備えた各穿刺針駆動装置100a等を用いることができる。テンプレート10の隣り合う穴12に通す各穿刺針302の回転が相互に逆となる回転LとRとを加えるようにシード83を入れることにより、各回転LとRとが相殺されるため、前立腺82が全体として回転しなくなる。左右対称な回転運動で2本の穿刺針302を前立腺82に刺し入れることにより、両者ノモーメントを相殺することができるため、前立腺82が全体として回転しない状態を保つことができる。この結果、本発明の他の実施例の効果に加えて、5mm〜10mmの範囲(当該範囲以下でも可)でシード83を容易に配置できるという効果を奏することができる。
本発明の活用例として、特に前立腺癌シード治療(ブラキセラピー)に用いる穿刺針駆動装置およびシステムに適用することができる。
穿刺針使用システム(含従来技術):
1、2 穿刺針使用システム、 10 テンプレート、 12 穴、 20 超音波診断装置のプローブ、 40 先端、 41 ブラキセラピー内針、 42 ブラキセラピー外針、 44 ブラキセラピー内針クランプ部、 45 ブラキセラピー外針クランプ部、 80 尿道、 81 直腸、 82 前立腺、 83 シード、 83L、83R 位置、 84 膀胱、 85 被治療者、
穿刺針駆動装置:
100−1、100−2、100a、100b 穿刺針駆動装置、 102a 開始スイッチ、 104a 電源スイッチ、 106 貫通孔、 106−B 貫通する側、 107 有線ケーブル、 108 スイッチボックス、 110−1、110−2、110a、110b ケース、 112a、112b、112c グルーブ、 114a、114b、114c 装入具、 114a―F (貫通する側106−Bと)逆側、 116 針クランプ、 117 窓、 122a、122c、126 溝、 124 歯、 128 グルーブ112c用突起、 200 ワイヤチューブ、 202 ワイヤ、 204 ワイヤクランプ、 206a、206b 装入具カバー、 250 流体、
歯車駆動機構;
150−1、150−2 歯車駆動機構、 152 モータ、 154 出力軸、 156 ウォームギヤ、 158 過負荷検知軸、 160 過負荷センサ、 162 弾性部、 164 コネクタ、 168 電気部品基板、 169 集合線、 170 ウォームホイール、 172、176 軸、 174 歯車(はすば歯車、ヘリカルギヤ)、 178 板バネ、 180、180θ ずれ、 182 フレキシブル構造、 184、186 シリンダー、
コントローラ:
130 コントローラ、 132 進行制御部、 134 進行部、 136 目標判定部、 138 進行停止部、 140 引込制御部、 142 引込部、 144 原点判定部、 146 引込停止部、
穿刺針:
300 穿刺針ケース、 300−A (点線)円、 302 ブラキセラピー穿刺針または穿刺針内針、 304 穿刺針外針、 304φ カヌラ本体部径、 306 穿刺針内針クランプ、 308 穿刺針外針クランプ、 310 結合具、 312 針クランプ部、 314 内壁、 316 クランプ、 318 コイルスプリング、 320 先端部, 322 凹面、 324 導入部、 324φ 導入部径。
"からだに優しい低侵襲治療 ヨウ素125密封小線源永久挿入療法(ブラキセラピー)"、[online]、三重大学大学院医学系研究科、[平成25年9月5日検索]、インターネット、 <URL:http://www.medic.mie-u.ac.jp/urology/cure_002.html>

Claims (15)

  1. 所定の筐体に収められ歯車を回転させる歯車駆動機構と、
    前記所定の筐体内に設けられた貫通孔に貫通可能な装入部であって、前記歯車と噛合う歯が全周に形成され、該歯と該歯車とが該貫通孔で噛合うことにより直線運動可能なものと、
    前記貫通孔の前記装入部が貫通する側における前記所定の筐体に外付けされ、所定の噛合いにより該装入部と噛合い、直線運動を行う該装入部に回転運動を加える回転部と、
    前記装入部の前記貫通孔に貫通する側とは反対側に接続された穿刺針とを備え、
    前記装入部の前記直線運動及び前記回転運動に連動させて前記穿刺針に直線運動及び回転運動をさせることを特徴とする穿刺針駆動装置。
  2. 請求項1記載の穿刺針駆動装置において、
    前記回転部の所定の噛合いは、前記装入部を雄螺子とした際の該雄螺子と噛合う雌螺子による噛合いであることを特徴とする穿刺針駆動装置。
  3. 請求項1記載の穿刺針駆動装置において、
    前記装入部は外周に沿って設けられた所定の形状の溝をさらに備え、
    前記回転部の所定の噛合いは、前記装入部に設けられた前記所定の形状の溝と噛合う形状に外形を形成された該回転部による噛合いであることを特徴とする穿刺針駆動装置。
  4. 請求項1記載の穿刺針駆動装置において、
    前記装入部は外周側に設けられた所定の形状の突起部をさらに備え、
    前記回転部の所定の噛合いは、前記装入部に設けられた前記所定の形状の突起部と噛合う螺旋形状の溝が内周面に形成された該回転部による噛合いであり、
    前記装入部の前記貫通孔に貫通する側とは反対側に繋がり該装入部の直線運動及び回転運動を伝達する屈曲可能な管状部と、
    一端側から挿入された前記管状部と他の一端側から突出し可能な前記穿刺針とを連結する連結部を内部に有する円筒部であって、該円筒部の内径は該連結部の外径と略同等に形成され、該円筒部の内周面に沿って螺旋形状の溝が形成されたものとをさらに備えたことを特徴とする穿刺針駆動装置。
  5. 請求項4記載の穿刺針駆動装置において、
    前記管状部は1本以上の金属線と該1本以上の金属線を覆う被覆部とを備え、該1本以上の金属線の一端が前記装入部と繋がっており、
    前記穿刺針は外針と該外針内を貫通する内針とを有し、
    前記連結部は、
    前記1本以上の金属線の他端と結合した結合部と、
    一端が前記結合部と接触し他端が前記内針と着脱可能に結合した内針結合部と、
    一端が前記内針結合部と接触し他端が前記外針と結合した外針結合部であって、内部に前記内針が貫通可能な孔を有するものとを備えたことを特徴とする穿刺針駆動装置。
  6. 請求項5記載の穿刺針駆動装置において、
    前記内針結合部は、前記円筒部の内径より小さい外径のクランプと、該クランプの外径より小さい内径のコイルスプリングであって該クランプを内部に通して広がった際の該コイルスプリングと該クランプとの間の摩擦力により該クランプを把持するものとを備え、
    前記装入部の回転運動に基づく前記クランプの回転に応じて、前記コイルスプリングの巻きが締まる場合には該クランプは該コイルスプリングにより強く把持され、該コイルスプリングの巻きが緩む場合には該クランプは該コイルスプリングにより弱く把持されて前記内針結合部、前記外針結合部及び前記穿刺針を前記円筒部から解放可能とすることを特徴とする穿刺針駆動装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の穿刺針駆動装置において、前記歯車駆動機構は、
    前記歯車を回転させるモータと、
    前記装入部を前記貫通孔側とは逆側の方向の進行方向へ予め設定された目標位置まで移動させる進行制御部と、
    前記装入部を前記進行方向とは逆側の方向の引込方向へ予め設定された原点位置まで移動させる引込制御部とを駆動する制御部をさらに備え、
    前記進行制御部は、
    前記モータにより前記装入部が前記進行方向へ直進運動する側に前記歯車を回転させて該装入部を進行させる進行部と、
    前記進行部により進行させた前記装入部の所定の位置が前記目標位置に到達したか否かを判定する目標判定部と、
    前記目標判定部により前記所定の位置が前記目標位置に到達したと判定された場合、前記モータを停止させる進行停止部とを有し、
    前記引込制御部は、
    前記モータにより前記装入部が前記引込方向へ直進運動する側に前記歯車を回転させて該装入部を引込む引込部と、
    前記引込部により前記装入部が引き込まれた際、所定の個所が前記原点位置に到達したか否かを判定する原点判定部と、
    前記原点判定部により前記所定の個所が前記原点位置に到達したと判定された場合、前記モータを停止させる引込停止部とを有し、
    前記制御部は、
    前記穿刺針駆動装置の電源を入れる電源スイッチが入れられた場合、前記引込制御部を駆動し、前記歯車駆動機構の動作を開始させる開始スイッチが入れられた場合、前記進行制御部を駆動した後、前記引込制御部を駆動することを特徴とする穿刺針駆動装置。
  8. 請求項7記載の穿刺針駆動装置において、
    前記歯車駆動機構は、
    前記モータの出力軸の回転を伝達する第1段ギア部と、
    前記第1段ギア部の回転を前記歯車に伝達する第2段ギア部と、
    前記モータが過負荷になった場合に該モータを停止させる過負荷停止機構とをさらに備えたことを特徴とする穿刺針駆動装置。
  9. 請求項7又は8記載の穿刺針駆動装置において、
    前記歯車はヘリカルギヤであって、
    前記モータはDCモータであり、前記第1段ギア部は前記DCモータの出力軸に装着されたウォームギヤ及び該ウォームギヤと噛合うウォームホイールであり、前記第2段ギア部は前記ウォームホイール及び前記ヘリカルギヤであって、
    前記過負荷停止機構は、
    前記ウォームギヤ内に挿入され、一端が前記DCモータの出力軸に接し他端が該ウォームギヤから貫通し該出力軸方向に移動可能な過負荷検知軸と、
    前記過負荷検知軸の前記他端と弾性部を介して接する過負荷センサであって、所定の弾性力以上が該弾性部に付加された場合にオンとなるものと、
    前記過負荷センサと前記DCモータとを接続する制御線とを備え、
    前記DCモータが過負荷になった場合、該DCモータの出力軸方向に作用するスラスト荷重により前記過負荷検知軸が移動し前記弾性部に前記所定の弾性力以上を付加して前記過負荷センサをオンとし、前記制御線を介して該DCモータを停止するものであることを特徴とする穿刺針駆動装置。
  10. 請求項9記載の穿刺針駆動装置において、
    前記ヘリカルギヤの軸穴は該ヘリカルギヤが歯丈以上に移動可能な隙間を有し、
    前記ヘリカルギヤの歯先を前記ウォームホイールに押し当てる板バネであって、該ヘリカルギヤを該ヘリカルギヤの歯の圧力角で滑らせて歯飛びさせ得るものをさらに備えたことを特徴とする穿刺針駆動装置。
  11. 請求項7乃至10のいずれかに記載の穿刺針駆動装置において、前記電源スイッチ及び前記開始スイッチは、前記筐体外面、又は該穿刺針駆動装置と有線若しくは無線により接続された外部に設けられたことを特徴とする穿刺針駆動装置。
  12. 請求項5乃至11のいずれかに記載の穿刺針駆動装置において、
    前記穿刺針の外針の針先部は、所定の導入部径を有する先端近傍から該導入部径より小さい所定の本体部径を有する位置までテーパ状に細く形成されており、
    前記穿刺針の内針の針先部は、
    等角度離して形成された3つの稜部及び3つの谷部を有し、該稜部間に形成された面は先端部近傍の平面に続き、該稜部間は該谷部を最深とする凹面に形成されたことを特徴とする穿刺針駆動装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれかに記載の穿刺針駆動装置と、該穿刺針駆動装置の穿刺針が貫通可能な径の穴を1つ以上設けたテンプレートとを備えた穿刺針使用システムであって、該穿刺針を該テンプレートの穴に通して使用することを特徴とする穿刺針使用システム。
  14. 請求項13記載の穿刺針使用システムにおいて、前記穴は前記テンプレートに複数設けられており、複数の前記穿刺針駆動装置を複数の該穴に通して使用する場合、
    隣り合う前記穴に通す各穿刺針の回転が相互に逆となる回転を加える各回転部を備えた各穿刺針駆動装置を用いることを特徴とする穿刺針使用システム。
  15. 穿刺針駆動装置を制御する穿刺針駆動装置制御方法であって、該穿刺針駆動装置は、
    所定の筐体に収められ歯車を回転させる歯車駆動機構であって該歯車を回転させるモータを有するものと、
    前記所定の筐体内に設けられた貫通孔に貫通可能な装入部であって、前記歯車と噛合う歯が全周に形成され、該歯と該歯車とが該貫通孔で噛合うことにより直線運動可能なものと、
    前記貫通孔の前記装入部が貫通する側における前記所定の筐体に外付けされ、所定の噛合いにより該装入部と噛合い、直線運動を行う該装入部に回転運動を加える回転部と、
    前記装入部の前記貫通孔に貫通する側とは反対側に接続された穿刺針とを有し、前記装入部の前記直線運動及び前記回転運動に連動させて前記穿刺針に直線運動及び回転運動をさせるものであり、
    前記穿刺針駆動装置の電源を入れる電源スイッチが入れられた場合、前記モータにより前記装入部が前記引込方向へ直進運動する側に前記歯車を回転させて該装入部を引込む開始引込ステップと、
    前記開始引込ステップで引込まれた前記装入部の所定の個所が前記原点位置に到達したか否かを判定する開始原点判定ステップと、
    前記開始原点判定ステップで前記所定の個所が前記原点位置に到達したと判定された場合、前記モータを停止させる開始引込停止ステップとを有し、
    前記歯車駆動機構の動作を開始させる開始スイッチが入れられた場合、前記モータにより前記装入部が前記進行方向へ直進運動する側に前記歯車を回転させて該装入部を進行させる進行ステップと、
    前記進行ステップで進行させた前記装入部の所定の位置が前記目標位置に到達したか否かを判定する目標判定ステップと、
    前記目標判定ステップで前記所定の位置が前記目標位置に到達したと判定された場合、前記モータを停止させる進行停止ステップと、
    前記モータにより前記装入部が前記引込方向へ直進運動する側に前記歯車を回転させて該装入部を引込む終了引込ステップと、
    前記終了引込ステップで引込まれた前記装入部の所定の個所が前記原点位置に到達したか否かを判定する終了原点判定ステップと、
    前記終了原点判定ステップで前記所定の個所が前記原点位置に到達したと判定された場合、前記モータを停止させる終了引込停止ステップとを備えたことを特徴とする穿刺針駆動装置制御方法。
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