JP2007319593A - 医療用縫合具 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作が容易になるとともに縫合の安定性が向上する医療用縫合具を提供すること。
【解決手段】医療用縫合具10を、挿入用穿刺針13と、取出用穿刺針14と、線状把持部材と、縫合糸16で構成した。そして、取出用穿刺針14の開口部から突出させた線状把持部材の把持部21と、挿入用穿刺針13の開口部から突出させた縫合糸16の先端部とを係合させた状態で、線状把持部材を取出用穿刺針14の基端部側に後退させることにより縫合糸16を取出用穿刺針14内に引っ張り込めるようにした。また、線状把持部材を、直線状の基部と、基部の先端部から基部と直交する方向に二股状に広がるように形成された可撓性の線状係合部22,23とで構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、患者の体における被縫合部を縫合するための医療用縫合具に関する。
従来から、患者の体における被縫合部、特に皮膚側部分と内臓とからなる被縫合部を縫合して固定するために医療用縫合具が用いられている。例えば、高齢や疾病により自力で口から食べ物を摂取する機能が低下した人に対して、胃瘻形成管を用いて流動食や栄養剤等の流体飲食物を胃内に供給することが行われているが、この胃瘻形成管は、患者の腹部に穴部を形成して取り付けられる。このような場合、胃瘻形成管の取り付けを適正に行うために、予め、腹壁と胃壁とを医療用縫合具を用いて固定することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
この医療用縫合具は、間隔を保って平行に設置された2本の穿刺針を備えており、縫合を行う場合には、まず、この2本の穿刺針を同時に患者の被縫合部に穿刺する。つぎに、一方の穿刺針に縫合糸を通すとともに、他方の穿刺針に、先端部にワイヤからなるループ体が連結された内針を通し、患者の体内でループ体に縫合糸を掴ませた状態で内針を穿刺針から引き抜く。そして、2本の穿刺針を患者から引き抜いたのちに、患者の体外に突出する縫合糸の両側部分を結ぶことにより縫合が完了する。また、内針が挿入される穿刺針の先端部は、湾曲部に形成されて先端開口が横を向いており、これによって、内針を穿刺針内に押し込んだ際に、ループ体が横方向に延びながら外部に突出するため、縫合糸を掴めるようになっている。
特開平5―161655号公報
しかしながら、従来の医療用縫合具では、穿刺針の先端部が湾曲部に形成されているため穿刺し難いという問題や、小さなループ体の中に縫合糸を入れなければならないため、ループ体に縫合糸を係合させるための操作が難しいという問題がある。
本発明は、このような問題に対処するためになされたもので、その目的は、操作が容易になるとともに縫合の安定性が向上する医療用縫合具を提供することである。
前述した目的を達成するため、本発明にかかる医療用縫合具の構成上の特徴は、取出用穿刺針の挿通孔の基端部側から線状把持部材を挿入して、線状把持部材の先端側の把持部を取出用穿刺針の先端側に形成された開口部から突出させるとともに、取出用穿刺針と所定間隔を保って略平行に配置された挿入用穿刺針の挿通孔の基端部側から縫合糸を挿入して、縫合糸の先端部を挿入用穿刺針の先端側に形成された開口部から突出させて線状把持部材の把持部側に延ばした状態で、線状把持部材の把持部を取出用穿刺針の基端部側に後退させることにより把持部で縫合糸を把持することのできる医療用縫合具であって、線状把持部材を、直線状の基部と、基部の先端部から基部と直交する方向に二股状に広がるように形成された一対の線体からなり互いに接近するように付勢されたときに縫合糸を把持できる可撓性の把持部とで構成したことにある。
このように構成した本発明に係る医療用縫合具では、線状把持部材が、直線状の基部と、一対の線体からなる可撓性の把持部とで構成されている。そして、一対の線体からなる把持部は、基部の先端部から基部の延びる方向と直交する方向に二股状に広がるように形成され、互いに接近するように付勢されたときに縫合糸を把持できるように構成されている。したがって、取出用穿刺針の挿通孔の基端部側から線状把持部材を挿入して挿通孔内を移動させる際には、把持部は基部とともに直線状になって挿通孔内に位置する。
そして、把持部が取出用穿刺針の先端側に形成された開口部から突出すると、把持部は基部と直交する方向に二股状に広がって延びる。このため、把持部の延びる方向が挿入用穿刺針側になるようにするとともに、挿入用穿刺針から挿入される縫合糸の先端部が挿入用穿刺針の先端側に形成された開口部から挿入用穿刺針の延びる方向に沿って真っ直ぐに延びるように把持部を突出させることにより、縫合糸の先端部を把持部を構成する一対の線体間に位置させることができる。
その状態で線状把持部材を引っ張って、把持部を取出用穿刺針の基端部側に後退させると、把持部を構成する一対の線体は互いに接近して直線状になって縫合糸を把持するため、線状把持部材をさらに取出用穿刺針内に引っ張り込むことにより把持部と一緒に縫合糸を取出用穿刺針内に入れたり、取出用穿刺針の開口部に係合させたりすることができる。そして、取出用穿刺針と挿入用穿刺針とを患者の体から引き抜くことにより、縫合糸を被縫合部に通した状態でその両端部を患者の体外に突出させることができる。
なお、この場合の把持部を構成する一対の線体の二股状に広がった角度は、鋭角にしてもよいし鈍角にしてもよく、縫合糸を捕らえ易い任意の角度に設定することができる。これによると、把持部で縫合糸を把持するための操作が容易になるとともに縫合の安定性が向上するようになる。また、線状把持部材の基部は可撓性を備えたものであってもよいし、剛性を備えたものであってもよい。
本発明に係る医療用縫合具の他の構成上の特徴は、取出用穿刺針を所定間隔を保って略平行に配置される2個のもので構成するとともに、線状把持部材および縫合糸をそれぞれ2個準備して、2個の取出用穿刺針の間に挿入用穿刺針を配置し、2個の取出用穿刺針のうちの一方の取出用穿刺針に挿入した一方の線状把持部材で挿入用穿刺針に挿入した一方の縫合糸を把持する処理を行ったのちに、2個の取出用穿刺針のうちの他方の取出用穿刺針に挿入した他方の線状把持部材で挿入用穿刺針に挿入した他方の縫合糸を把持する処理を行えるようにしたことにある。
これによると、挿入用穿刺針を介して患者の体内に挿入した2個の縫合糸の先端側部分を2個の取出用穿刺針を介してそれぞれ異なる方向に延ばしたのちに患者の体外に突出させることができるため、一度の操作で2個の縫合糸を用いた縫合が行えるようになる。この結果、縫合のための操作が簡単になるとともに、手術時間の短縮化も図れる。
本発明に係る医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、挿入用穿刺針を所定間隔を保って略平行に配置される2個のもので構成するとともに、縫合糸を2個準備して、2個の挿入用穿刺針の間に取出用穿刺針を配置し、取出用穿刺針に挿入した線状把持部材で2個の挿入用穿刺針にそれぞれ挿入した2個の縫合糸を把持する処理を同時に行えるようにしたことにある。
これによると、所定間隔を保って配置された2個の挿入用穿刺針を介して患者の体内に挿入した2個の縫合糸の先端側部分をそれぞれ2個の挿入用穿刺針間に配置された取出用穿刺針に延ばして取出用穿刺針を介して患者の体外に突出させることができる。このため、2個の縫合糸を用いた縫合を同時に行えるようになり、縫合の操作が簡単になるとともに、手術時間をさらに短縮できる。
本発明に係る医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、把持部を構成する一対の線体の先端部にそれぞれ屈曲部を形成したことにある。これによると、把持部による縫合糸の把持をより確実にすることができる。また、この場合の屈曲部としては、一箇所または複数個所が折れ曲がった形状をした屈曲部や、円弧を描くように湾曲した円形や渦巻き状の形状をした屈曲部にすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面を用いて説明する。図1および図2は、同実施形態に係る医療用縫合具10を示している。この医療用縫合具10は、上部保持具11および下部保持具12と、この上部保持具11および下部保持具12に着脱可能に取り付けられた挿入用穿刺針13と取出用穿刺針14とからなる一対の穿刺針と、線状把持部材15(図5ないし図8参照)と、縫合糸16とで構成されている。
上部保持具11と下部保持具12とはそれぞれ樹脂材料の成形体からなっており、上部保持具11は角部が切り欠かれて曲面に形成された略正方形の板状に形成され、下部保持具12は角部が切り欠かれて曲面に形成された略長方形の板状に形成されている。そして、上部保持具11の両側部分には、上部保持具11の中心点を挟んで一定距離になるように円形の保持穴11a,11bが形成されており、下部保持具12の長手方向に沿った両側部分には、保持穴11a,11bと同間隔を保って円形の保持穴12a,12bが形成されている。
挿入用穿刺針13は、内部に挿通孔13a(図5ないし図8参照)が形成されたステンレス製の円筒体で構成されており、基端部(上端部)に、樹脂製の把持部17が取り付けられている。この把持部17は、上部側が大径で下部側が小径になった円筒状に形成され、内部に挿通孔13aに連通するガイド穴17aが形成されている。このガイド穴17aは、把持部17の外周面に沿うようにして上部側が大径で下部側が小径に形成されており、これによって、把持部17の上方から挿入用穿刺針13の挿通孔13a内に縫合糸16を挿入し易くなっている。
また、挿入用穿刺針13の先端部(下端部)は斜め方向に切断されて開口部13bが横方向(取出用穿刺針14側)から見えるように形成されている。そして、この挿入用穿刺針13は、開口部13bを、上部保持具11と下部保持具12の中央部側の方向に向けた状態で、上部保持具11の保持穴11aと下部保持具12の保持穴12aに差し込まれて保持されている。上部保持具11は、挿入用穿刺針13の基端部近傍部分を保持しており、下部保持具12は、上部保持具11と間隔を保って挿入用穿刺針13の基端部よりもやや下側部分を保持している。この場合の下部保持具12の挿入用穿刺針13に対する取付位置は、挿入用穿刺針13の下部保持具12より下側部分の突出量に応じて適宜設定される。
取出用穿刺針14は、挿入用穿刺針13と同様、内部に挿通孔14aが形成されたステンレス製の円筒体で構成されており、基端部に、樹脂製の把持部18が取り付けられている。この把持部18は、上部側が大径で下部側が小径になった円柱状に形成され、その軸方向に沿った中央部に挿通孔14aに連通する差込穴18aが上下に貫通して形成されている。そして、把持部18の周面における上部側部分には、内部から外部に貫通する係合穴18bが設けられている。
また、取出用穿刺針14の先端部は斜め方向に切断されて開口部14bが横方向(挿入用穿刺針13側)から見えるように形成されている。すなわち、取出用穿刺針14は、開口部14bを、挿入用穿刺針13側に向けた状態で、上部保持具11の保持穴11bと下部保持具12の保持穴12bに差し込まれて保持されており、上部保持具11と下部保持具12とは、取出用穿刺針14を挿入用穿刺針13に平行させた状態で保持している。
線状把持部材15は、ステンレス製の細い棒体で構成された直線状の基部15aと、基部15aの先端部から二股状に分かれて延びる細線からなる把持部21とで構成されている。線状把持部材15は、取出用穿刺針14の挿通孔14a内を挿通可能になっており、把持部21は、基部15aの先端部から基部15aの延びる方向に対して直交する方向に互いの間隔を広けるようにして延びる一対の線状係合部22,23で構成されている。線状係合部22,23はそれぞれ、所定部分が折り曲げられているとともに、先端部が屈曲した可撓性を有する線体で構成されている。
線状係合部22は、図3に示した形状に形成され、線状係合部23は、図4に示した形状に形成されている。図3および図4は、それぞれ線状係合部22,23に変形させるような力が加わっていない自然な状態の線状係合部22,23を示しており、図3(a)および図4(a)は平面、図3(b)および図4(b)は正面、図3(c)および図4(c)は側面を示している。図3に示したように、線状係合部22は、基部15aの下端(図示せず)から斜め下方(線状係合部23から離れる方向)に延びる垂下部22aと、垂下部22aの下端から屈曲して斜め下方(線状係合部23に平行する方向)に延びる傾斜部22bと、傾斜部22bの先端部から屈曲してやや上方に(平面視で線状係合部23と平行するように)延びる略水平部22cとを備えている。
そして、略水平部22cの先端に、平面視で垂下部22aと略平行して線状係合部23側に延びる屈曲部22dが形成されている。また、図4に示したように、線状係合部23は、基部15aの下端(図示せず)から斜め下方(線状係合部22から離れる方向)に延びる垂下部23aと、垂下部23aの下端から屈曲して斜め下方に傾斜部22bに平行して延びる傾斜部23bと、傾斜部23bの先端部から屈曲して略水平方向に略水平部22cと平行するように延びる略水平部23cとを備えている。そして、略水平部23cの先端に、平面視が細長い略U形になった屈曲部23dが形成されている。
このように構成された線状把持部材15は、取出用穿刺針14の挿通孔14a内を挿通可能になっており、把持部21は、取出用穿刺針14の挿通孔14a内に位置するときには、図5および図8に示したように伸長して略直線状になり、取出用穿刺針14の開口部14bから外部に突出したときには、図6および図7に示したように、基部15aから直交して挿入用穿刺針13側に広がって延びる。
また、線状把持部材15における基部15aの上端部には、円柱状の把持部24が取り付けられている。そして、基部15aは、把持部18の差込穴18aから挿通孔14a内に差し込まれ、挿通孔14a内で上下移動することにより把持部21を開口部14bから進退させる。また、基部15aにおける把持部24の近傍部分に、伸縮係合部25が取り付けられ、伸縮係合部25の下端面に、基部15aの上部側部分の外周面を覆うコイルばね26が固定されている。このコイルばね26の下端部は、把持部18内の底部に支持されている。
伸縮係合部25は、伸縮が可能な可撓性の樹脂材料で構成されており、一方の端部25aの下面は、傾斜面に形成されている。このため、図2に示した状態から把持部24を下方に押圧(基部15aを下方に移動)してコイルばね26を収縮させると、伸縮係合部25は、端部25aの傾斜面と他方の端部とを差込穴18aの内周面に押し付けながら収縮して把持部18の差込穴18a内に入っていく。そして、伸縮係合部25の端部25aが、係合穴18bに位置したときに、伸縮係合部25は伸長して端部25aと係合穴18bとが係合する。
この端部25aと係合穴18bとの係合によって、伸縮係合部25は把持部18に対して固定され、線状把持部材15も静止状態に維持される。すなわち、この伸縮係合部25の端部25aが、係合穴18bに係合したときに、線状把持部材15の把持部21が取出用穿刺針14の開口部14bから外部に突出して挿入用穿刺針13側に広がって延びるように構成されている。また、把持部18,24は樹脂材料の成形品で構成され、縫合糸16は樹脂材料からなる細線で構成されている。
この構成において、医療用縫合具10を用いて、例えば、患者の腹壁と胃壁を縫合する場合には、まず、コイルばね26の弾性により伸縮係合部25を把持部18の上方に押し上げて基部15aの上部側部分を把持部18の上方に突出させた状態にする。これによって、線状把持部材15の下部側部分は、上方に引っ張られて、取出用穿刺針14の挿通孔14a内に位置するようになる。その状態の医療用縫合具10を、患者の腹部における皮膚表面に押し込んで、図5に示したように、腹壁Aと胃壁Bとに挿入用穿刺針13と取出用穿刺針14とを刺し込む。
なお、以下の説明で使用する図5ないし図8は、医療用縫合具10を模式的に示した図面であり、各部分の大きさや形状等については、図1および図2に示した医療用縫合具10と異なっている。この場合、下部保持具12が腹壁Aの皮膚表面に当たるまで、挿入用穿刺針13と取出用穿刺針14とを刺し込み、開口部13b,14bが胃壁Bの内部側に位置するようにする。ついで、把持部24を下方に押して基部15aの上部側部分を取出用穿刺針14の挿通孔14a内に押し込む。これによって、線状把持部材15の把持部21は、開口部14bから取出用穿刺針14の外部に繰り出され、水平方向に屈曲するとともに二股状の線状係合部22,23の間隔を広げるようにして挿入用穿刺針13側に延びて、図6に示した状態になる。
この場合、伸縮係合部25の端部25aと、把持部18の係合穴18bとが係合して、伸縮係合部25は把持部18に対して固定される。このため、線状把持部材15も静止して、図6に示した状態が維持される。つぎに、図1および図7に示したように、把持部17のガイド穴17aから挿入用穿刺針13の挿通孔13a内に縫合糸16を挿入する。これによって、縫合糸16の先端部は挿通孔13a内を下方に向って進み、開口部13bから外部下方に延びて行く。このとき、縫合糸16の先端部は、拡張した把持部21の線状係合部22,23間に入っていく。
ついで、伸縮係合部25の端部25aを把持部18の内部に押し込んで、端部25aと係合穴18bとの係合を解除する。この際、コイルばね26の弾性によって、基部15aの上部側部分は把持部18の上方に突出するように上昇し、基部15aとともに把持部21も上方に引っ張られて、図2および図8に示した状態になる。このとき、把持部21は、線状係合部22,23間の間隔を狭めるように変形して縫合糸16を挟み込み、縫合糸16の先端部は、把持部21に把持された状態で取出用穿刺針14の挿通孔14a内に入っていく。
この場合の把持部21と縫合糸16との関係は、図9および図10に示したように変化していく。図9および図10は、それぞれ把持部21と縫合糸16とが係合して取出用穿刺針14の挿通孔14a内に入っていく状態を対応させて示しており、図9は正面側から見た状態、図10は側面側から見た状態を示している。図9(a)および図10(a)は、図7と同じ状態の把持部21と縫合糸16とを示している。そして、図9(a)および図10(a)に示した状態から線状把持部材15が上方に少し引っ張られて、垂下部22a,23aが接近した線状になって取出用穿刺針14内に入ると、図9(b)および図10(b)に示したように、傾斜部22b,23bも接近して密着し、縫合糸16は、略水平部22c,23c間に挟まれた状態になる。
ついで、線状把持部材15が上方にもう少し引っ張られて、傾斜部22b,23bが取出用穿刺針14内に入ると、図9(c)および図10(c)に示したように、略水平部22c,23cが交差するように絡んで、縫合糸16を締め付ける。さらに、線状把持部材15が少し上方に引っ張られて、略水平部22c,23cの上部側部分が取出用穿刺針14内に入ると、図9(d)および図10(d)に示したように、略水平部22c,23cは密着した状態になって縫合糸16を把持する。そして、さらに、線状把持部材15が上方に引っ張られて略水平部22c,23cの残りの部分が取出用穿刺針14内に入っていくと、縫合糸16は、開口部14bの縁部に当たって略水平部22c,23c間の下端部側に位置するようになる。
この状態では、屈曲部22d,23dは絡み合って係合した状態になっており、縫合糸16は、図9(e)および図10(e)に示したように、屈曲部22d,23dの係合部分に係合した状態になる。このため、さらに、線状把持部材15が取出用穿刺針14内に引っ張られると、図9(f)および図10(f)に示したように、把持部21はすべて取出用穿刺針14内に入り、縫合糸16の把持部21と係合した部分も把持部21とともに、取出用穿刺針14内に入っていく。この図9(f)および図10(f)は、図2および図8に対応する。したがって、図2および図8の状態で、医療用縫合具10を患者の体から引き抜くことにより、縫合糸16は、胃壁Bを腹壁Aに接合させるようにして両側部分を患者の体外に延ばした状態になる。
この縫合糸16の突出した両側部分が所定長さになるように切断することにより、図11に示した状態になる。そして、その縫合糸16の両端部を結ぶことにより、図12の状態になって、縫合が終了する。なお、コイルばね26の弾性力は、医療用縫合具10を患者の体から引き抜くときに、縫合糸16によって線状把持部材15が引っ張られる力よりも大きく設定されている。このため、医療用縫合具10を患者の体から引き抜くときに、線状把持部材15が取出用穿刺針14の挿通孔14a内側に戻っていくことが防止され、縫合糸16は把持部21と係合した状態に維持される。この結果、安定した縫合が可能になる。
以上のように、この医療用縫合具10では、線状把持部材15が、直線状の基部15aと、所定の複数部分が屈曲した一対の線状係合部22,23からなる可撓性の把持部21とで構成されている。そして、把持部21を構成する一対の線状係合部22,23は、基部15aの先端部から基部15aの延びる方向と直交する方向に二股状に広がるように形成されている。また、線状係合部22,23は、基部15a側部分から順に直線状になるように接近させていくと、絡みながら密着していくように構成されている。
したがって、取出用穿刺針14の基端部側から線状把持部材15を挿入して挿通孔14a内を移動させる際には、把持部21は基部15aとともに直線状になり、把持部21が取出用穿刺針14の開口部14bから突出すると、把持部21は、直線状に付勢される力から解放されて基部15aと直交する方向に二股状に広がって延びる。この場合、把持部21は挿入用穿刺針13側に向って延びるため、挿入用穿刺針13内に縫合糸16を挿入して、その先端部を挿入用穿刺針13の開口部13bから突出させることにより、縫合糸16の先端部を把持部21を構成する一対の線状係合部22,23間に位置させることができる。
その状態で線状把持部材15を上方に引っ張って、把持部21を取出用穿刺針14の基端部側に後退させると、線状係合部22,23は互いに接近して絡みながら直線状になって縫合糸16を把持する。このため、線状把持部材15をさらに取出用穿刺針14内に引っ張り込むことにより把持部21と一緒に縫合糸16を取出用穿刺針14内に入れることができる。このように、線状係合部22,23が大きく広がるため、縫合糸16を把持し易くなる。また、この場合、線状係合部22,23の先端部に互いに係合する屈曲部22d,23dが形成されているため、縫合糸16の把持が確実になる。
(第2実施形態)
図13は、本発明の第2実施形態に係る医療用縫合具30を示している。この医療用縫合具30は、前述した挿入用穿刺針13と同一構造の1個の挿入用穿刺針13と、前述した取出用穿刺針14と同一構造の2個の取出用穿刺針14とを備えている。そして、1個の挿入用穿刺針13と2個の取出用穿刺針14とを保持する上部保持具31と下部保持具32とは、前述した上部保持具11と下部保持具12よりもそれぞれ左右方向に長くなった長方形に形成されている。
そして、上部保持具31には、一定間隔で円形の3個の保持穴31a,31b,31cが形成され、下部保持具32には、保持穴31a,31b,31cと同間隔を保って円形の保持穴32a,32b,32cが形成されている。また、2個の取出用穿刺針14のうちの一方は、保持穴31a,保持穴32aを介して、上部保持具31と下部保持具32に保持され、挿入用穿刺針13は、保持穴31b,保持穴32bを介して、上部保持具31と下部保持具32に保持されている。この一方の取出用穿刺針14と挿入用穿刺針13との向きや位置関係は前述した第1実施形態と同じになっている。
また、他方の取出用穿刺針14は、開口部14bを一方の取出用穿刺針14の開口部14bに対向させた状態で、保持穴31c,保持穴32cを介して、上部保持具31と下部保持具32に保持されている。また、把持部33を構成する線状係合部34,35の屈曲部34d,35dは、円形を描くように丸く屈曲して構成されている。この医療用縫合具30のそれ以外の部分の構成については、前述した医療用縫合具10と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。なお、把持部33における屈曲部34d,35d以外の部分の形状は、前述した把持部21と同じであるが、図13および以下の説明で用いる図15,16,18,19では簡略化して示している。
このように構成された医療用縫合具30を用いて、患者の腹壁Aと胃壁Bを縫合する場合には、図14ないし図22に示したようにして縫合手術を行う。なお、以下の説明で使用する図14ないし図20も、医療用縫合具30を模式的に示した図面であり、各部分の大きさや形状等については、図13に示した医療用縫合具30と異なっている。この場合、まず、コイルばね26の弾性により伸縮係合部25を把持部18の上方に押し上げて2個の取出用穿刺針14に取り付けられた線状把持部材15の基部15aの上部側部分を把持部18の上方にそれぞれ突出させた状態にする。
そして、その状態の医療用縫合具30を、患者の腹部における皮膚表面に押し込んで、図14に示したように、腹壁Aと胃壁Bとに挿入用穿刺針13と2個の取出用穿刺針14とを刺し込む。なお、図14ないし図17に示した状態にするための操作は、図5ないし図8を用いて説明した前述の操作と同じであり、その操作の間、把持部33と縫合糸16とは、図9および図10に示したように状態を変化しながら係合していく。
そして、図17に示したように、挿入用穿刺針13から挿入した縫合糸16の先端側部分を、一方の取出用穿刺針14に挿入された線状把持部材15の把持部33に係合させて取出用穿刺針14内に入れた状態から、他方の取出用穿刺針14の把持部24を下方に押して基部15aの上部側部分を取出用穿刺針14の挿通孔14a内に押し込む。これによって、把持部33は、開口部14bから取出用穿刺針14の外部に繰り出され、水平方向に屈曲するとともに線状係合部34,35の間隔を広げるようにして挿入用穿刺針13側に延びて、図18に示した状態になる。
この場合、伸縮係合部25の端部25aと、把持部18の係合穴18bとが係合して、伸縮係合部25は把持部18に対して固定される。このため、線状把持部材15も静止して、図18に示した状態が維持される。つぎに、図19に示したように、挿入用穿刺針13の挿通孔13a内に縫合糸16を挿入して、その先端部を、開口部13bから外部下方に突出させる。これによって、縫合糸16の先端部は、拡張した把持部33の線状係合部34,35間に入っていく。
ついで、伸縮係合部25の端部25aを把持部18の内部に押し込んで、端部25aと係合穴18bとの係合を解除し、コイルばね26の弾性によって、基部15aの上部側部分を把持部18の上方に突出させる。これによって、基部15aとともに把持部33も上方に引っ張られて、図20に示した状態になる。このとき、把持部33は、線状係合部34,35間の間隔を狭めて絡むように変形して縫合糸16を挟み込み、縫合糸16の先端部は、把持部33に把持された状態で取出用穿刺針14の開口部14bに固定されるか、または挿通孔14a内に入って挿通孔14a内で固定される。
したがって、図20の状態で、医療用縫合具30を患者の体から引き抜くことにより、2本の縫合糸16は、胃壁Bを腹壁Aに接合させるようにして両側部分を患者の体外に延ばした状態になる。そして、この両縫合糸16の突出した両側部分が所定長さになるように切断することにより、図21に示した状態になる。さらに、両縫合糸16の両端部をそれぞれ結ぶことにより、図22の状態になって縫合が終了する。
これによると、一度の操作で2本の縫合糸16を用いた縫合が行えるため、縫合手術が簡単になるとともに、手術時間の短縮化も図れる。特に、被縫合部の大きさが大きい場合には効率よく手術を行うことができる。また、線状係合部34,35の屈曲部34d,35dが円形に形成されているため、胃壁Bを傷付けることがなくなる。この医療用縫合具30のそれ以外の作用効果については、前述した医療用縫合具10と同様である。
(第3実施形態)
図23ないし図26は、本発明の第3実施形態に係る医療用縫合具40を用いて縫合手術を行う状態を示している。この医療用縫合具40は、前述した挿入用穿刺針13と同一構造の2個の挿入用穿刺針13と、1個の取出用穿刺針44とを備えている。また、2個の挿入用穿刺針13と1個の取出用穿刺針44を保持する上部保持具と下部保持具としては、前述した第2実施形態で用いた上部保持具31および下部保持具32と同一構造のものが用いられている。そして、上部保持具31と下部保持具32との中央部に、取出用穿刺針44が取り付けられ、上部保持具31と下部保持具32との両側部分に、取出用穿刺針44から一定間隔を保って、挿入用穿刺針13がそれぞれ取り付けられている。
また、線状把持部材45の把持部41を構成する線状係合部42,43は鈍角になって大きく広がったのちに屈曲して互いの先端部が接近するように形成されており、先端部の屈曲部42d,43dは線状係合部42,43の基端部に向かうように屈曲した折れ曲がり片で構成されている。また、この医療用縫合具40では、把持部24に代えてスライド係合部材46が用いられている。このスライド係合部材46は、上下方向に延びる縦長のレール部47と、レール部47に沿って上下にスライド移動が可能なスライド部48とで構成されている。
レール部47は内部が空間になった枠状に形成されており、上端部にリング状の把持部47aが設けられている。また、スライド部48は、左右方向に長くなった長円状の板体で構成され、その左右両側に把持用穴部48a,48bが形成されている。そして、図示していないが、レール部47の上端部には係合部が形成され、スライド部48の上部中央には、レール部47の係合部と係合可能な被係合部が形成されている。この係合部と被係合部とは、スライド部48をレール部47の上部側に移動させたときに係合し、その状態からスライド部48をレール部47の下部側に移動させたときに係合が解除される。
そして、スライド部48の下端中央部に、線状把持部材45の基部45aの上端部が連結されており、この線状把持部材45はスライド部48の上下移動にしたがって取出用穿刺針44内を移動する。すなわち、図24および図25に示したように、スライド部48をレール部47の下部側に移動させたときには、線状把持部材45の基部45aの上部側部分が取出用穿刺針44内に入り込んで、把持部41が取出用穿刺針44の先端開口から突出して広がる。
また、図23および図26に示したように、スライド部48をレール部47の上部側に移動させたときには、線状把持部材45の基部45aの上端側部分がレール部47の枠状の内部側に入り込んで、把持部41が後退して取出用穿刺針44内に入っていく。この医療用縫合具40のそれ以外の部分の構成については、前述した医療用縫合具10と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように構成した医療用縫合具40を用いて、患者の腹壁Aと胃壁Bを縫合する場合には、まず、スライド部48をレール部47の上部側に引き上げて係合部と被係合部とを係合させた状態にする。これによって、線状把持部材45は、上方に引っ張られて、把持部41が取出用穿刺針44内に位置するようになる。つぎに、その状態の医療用縫合具40を、患者の腹部における皮膚表面に押し込んで、図23に示したように、腹壁Aと胃壁Bとに2個の挿入用穿刺針13と1個の取出用穿刺針44とを刺し込む。ついで、スライド部48を下方に移動させて線状把持部材45の基部45aを取出用穿刺針44内に押し込む。これによって、線状把持部材45の把持部41は、開口部14bから取出用穿刺針44の外部に繰り出されて、図24に示した状態になる。
この場合、スライド部48は摩擦力によってレール部47に対して静止した状態になる。このため、線状把持部材45も静止して、図24に示した状態が維持される。つぎに、図25に示したように、2個の挿入用穿刺針13の把持部17のガイド穴17aから挿入用穿刺針13内にそれぞれ縫合糸16を挿入する。これによって、2本の縫合糸16の先端部は、それぞれ開口部13bから外部下方に延びて、拡張した把持部41の中に入っていく。ついで、スライド部48を上方に移動させて、係合部と被係合部とを係合させ図26の状態にする。
このとき、線状把持部材45の把持部41は、線状係合部42,43の間を狭めるように変形して両縫合糸16を挟み込み、両縫合糸16の先端部は、把持部41に係合された状態で取出用穿刺針44内に入っていく。この場合、両縫合糸16は、線状係合部42,43の屈曲部42d,43dに係合して挿入管内に固定される。したがって、図26の状態で、医療用縫合具40を患者の体から引き抜くことにより、両縫合糸16は、胃壁Bを腹壁Aに接合させるようにして両側部分を患者の体外に延ばした状態になる。
この両縫合糸16の突出した両側部分が所定長さになるように切断することにより、図21と同じ状態になり、さらにその両縫合糸16の両端部どうしを結ぶことにより、図22の状態になって縫合が終了する。この医療用縫合具40によると、2本の縫合糸16を用いた縫合を同時に行えるようになるため、縫合の操作が簡単になるとともに、手術時間をさらに短縮できる。この医療用縫合具40のそれ以外の作用効果については、前述した医療用縫合具10と同様である。
また、本発明に係る医療用縫合具は、前述した各実施形態に限定するものでなく、適宜変更して実施することができる。例えば、挿入用穿刺針および取出用穿刺針の構造は、前述した実施形態に限るものでなく、開口部の外部側で線状把持部材の把持部と縫合糸とを係合させることのできる構造になっていればどのような構造であってもよい。また、前述した各実施形態では、挿入用穿刺針および取出用穿刺針をステンレスで構成しているが、これらを構成する材料としては、樹脂材料でもよい。
また、上部保持具や下部保持具の形状も板状でなく、縦方向に長い1個の部材で構成することができる。これによると、一体からなる上部保持具と下部保持具を手で持ち易くなり、穿刺の際の操作が容易になる。また、挿入用穿刺針および取出用穿刺針の保持具への固定が強固になる。これによって、穿刺時に、挿入用穿刺針と取出用穿刺針との先端部が互いの間隔を広げるように曲がったり、撓んだりすることを防止することができる。また、前述した各実施形態では、挿入用穿刺針および取出用穿刺針からなる複数の穿刺針を、それぞれ一体からなる上部保持具と下部保持具とで保持しているが、この上部保持具と下部保持具は各穿刺針を保持する複数のもので構成してもよい。さらに、本発明に係る医療用縫合具は、腹壁と胃壁との縫合に限らず、体内の他の部位の縫合にも使用することができる。
本発明の第1実施形態に係る医療用縫合具を示した斜視図である。 図1に示した医療用縫合具の縫合糸を線状把持部材に係合させた状態を示した斜視図である。 把持部を構成する線状係合部の一方を示しており、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 把持部を構成する線状係合部の他方を示しており、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 医療用縫合具を腹部に刺し込んだ状態を示した断面図である。 線状把持部材の把持部を取出用穿刺針の開口部から突出させた状態を示した断面図である。 線状把持部材の把持部内に縫合糸を入れた状態を示した断面図である。 縫合糸を把持部に係合させた状態を示した断面図である。 把持部に係合されていく縫合糸を正面側から見た状態を示しており、(a)は把持部内に縫合糸を入れた状態、(b)は垂直部を取出用穿刺針内に後退させた状態、(c)は傾斜部を取出用穿刺針内に後退させた状態、(d)は略水平部の上部側部分を取出用穿刺針内に後退させた状態、(e)は略水平部をすべて取出用穿刺針内に後退させた状態、(f)は把持部に係合された縫合糸が取出用穿刺針内に入った状態を示している。 把持部に係合されていく縫合糸を側面側から見た状態を示しており、(a)は把持部内に縫合糸を入れた状態、(b)は垂直部を取出用穿刺針内に後退させた状態、(c)は傾斜部を取出用穿刺針内に後退させた状態、(d)は略水平部の上部側部分を取出用穿刺針内に後退させた状態、(e)は略水平部をすべて取出用穿刺針内に後退させた状態、(f)は把持部に係合された縫合糸が取出用穿刺針内に入った状態を示している。 医療用縫合具を腹部から抜いたのちの縫合糸を示した断面図である。 縫合が終了した状態を示した断面図である。 本発明の第2実施形態に係る医療用縫合具を示した斜視図である。 医療用縫合具を腹部に刺し込んだ状態を示した断面図である。 一方の取出用穿刺針の開口部から線状把持部材の把持部を突出させた状態を示した断面図である。 線状把持部材の把持部内に縫合糸を入れた状態を示した断面図である。 縫合糸を把持部に係合させた状態を示した断面図である。 他方の取出用穿刺針の開口部から線状把持部材の把持部を突出させた状態を示した断面図である。 線状把持部材の把持部内に縫合糸を入れた状態を示した断面図である。 縫合糸を把持部に係合させた状態を示した断面図である。 医療用縫合具を腹部から抜いたのちの縫合糸を示した断面図である。 2本の縫合糸を用いた縫合が終了した状態を示した断面図である。 本発明の第3実施形態に係る医療用縫合具を腹部に刺し込んだ状態を示した断面図である。 取出用穿刺針の開口部から線状把持部材の把持部を突出させた状態を示した断面図である。 線状把持部材の把持部内に2本の縫合糸を入れた状態を示した断面図である。 2本の縫合糸を把持部に係合させた状態を示した断面図である。
符号の説明
10,30,40…医療用縫合具、13…挿入用穿刺針、13a,14a…挿通孔、13b,14b…開口部、14,44…取出用穿刺針、15,45…線状把持部材、15a,45a…基部、16…縫合糸、21,33,41…把持部、22,23,34,35,42,43…線状係合部、22d,23d,34d,35d,42d,43d…屈曲部。

Claims (4)

  1. 取出用穿刺針の挿通孔の基端部側から線状把持部材を挿入して、前記線状把持部材の先端側の把持部を前記取出用穿刺針の先端側に形成された開口部から突出させるとともに、前記取出用穿刺針と所定間隔を保って略平行に配置された挿入用穿刺針の挿通孔の基端部側から縫合糸を挿入して、前記縫合糸の先端部を前記挿入用穿刺針の先端側に形成された開口部から突出させて前記線状把持部材の把持部側に延ばした状態で、前記線状把持部材の把持部を前記取出用穿刺針の基端部側に後退させることにより前記把持部で前記縫合糸を把持することのできる医療用縫合具であって、
    前記線状把持部材を、直線状の基部と、前記基部の先端部から前記基部と直交する方向に二股状に広がるように形成された一対の線体からなり互いに接近するように付勢されたときに前記縫合糸を把持できる可撓性の把持部とで構成したことを特徴とする医療用縫合具。
  2. 前記取出用穿刺針を所定間隔を保って略平行に配置される2個のもので構成するとともに、前記線状把持部材および前記縫合糸をそれぞれ2個準備して、前記2個の取出用穿刺針の間に前記挿入用穿刺針を配置し、前記2個の取出用穿刺針のうちの一方の取出用穿刺針に挿入した一方の線状把持部材で前記挿入用穿刺針に挿入した一方の縫合糸を把持する処理を行ったのちに、前記2個の取出用穿刺針のうちの他方の取出用穿刺針に挿入した他方の線状把持部材で前記挿入用穿刺針に挿入した他方の縫合糸を把持する処理を行えるようにした請求項1に記載の医療用縫合具。
  3. 前記挿入用穿刺針を所定間隔を保って略平行に配置される2個のもので構成するとともに、前記縫合糸を2個準備して、前記2個の挿入用穿刺針の間に前記取出用穿刺針を配置し、前記取出用穿刺針に挿入した前記線状把持部材で前記2個の挿入用穿刺針にそれぞれ挿入した前記2個の縫合糸を把持する処理を同時に行えるようにした請求項1に記載の医療用縫合具。
  4. 前記把持部を構成する一対の線体の先端部にそれぞれ屈曲部を形成した請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載の医療用縫合具。
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