JP4244333B2 - 医療用縫合具 - Google Patents

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Description

本発明は、患者の体内における被縫合部を縫合するための医療用縫合具に関する。
従来から、患者の体内における被縫合部、特に皮膚と内臓とからなる被縫合部を縫合して固定するために医療用縫合具が用いられている。例えば、高齢や疾病により自力で口から食べ物を摂取する機能が低下した人に対して、胃瘻形成管を用いて流動食や栄養剤等の流体飲食物を供給することが行われているが、この胃瘻形成管は、患者の腹部に穴部を形成して取り付けられる。このような場合、胃瘻形成管の取り付けを適正に行うために、予め、腹壁と胃壁とを医療用縫合具を用いて固定することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
この医療用縫合具は、間隔を保って平行に設置された2本の穿刺針を備えており、縫合を行う場合には、まず、この2本の穿刺針を同時に患者の被縫合部に穿刺する。つぎに、一方の穿刺針に縫合糸を通すとともに、他方の穿刺針に、先端部にワイヤからなるループ体が連結された内針を通し、患者の体内でループ体に縫合糸を掴ませた状態で内針を穿刺針から引き抜く。そして、2本の穿刺針を患者から引き抜き、患者の体外に突出する縫合糸の両側部分を結ぶことにより縫合が完了する。また、内針が挿入される穿刺針の先端部は、湾曲部に形成されて先端開口が横を向いており、これによって、内針を穿刺針内に押し込んだ際に、ループ体が横方向に延びて外部に突出するため、縫合糸を掴めるようになっている。
特開平5―161655号公報
従来の医療用縫合具では、2本の穿刺針の先端部を鋭利に形成すると、ループ体に縫合糸を絡ませた状態で2本の穿刺針を体外に引き抜くときに、縫合糸が穿刺針の先端部に押し付けられて切断されることがある。縫合糸の切断を防ぐために、穿刺針の先端を非鋭利にすると穿刺抵抗が大きくなって穿刺がし難くなる。また、ループ体が挿入される穿刺針の先端開口を下方に向けると、ループ体と縫合糸とが絡まりにくくなる。
このため、前述した従来の医療用縫合具では、ループ体が挿入される穿刺針の先端部を湾曲させて先端開口を横に向けている。しかしながら、これによると、穿刺抵抗が大きくなって穿刺がし難くなるため、患者に苦痛を与えるという問題がある。この結果、穿刺抵抗が大きくなったり、縫合糸が切断したり、確実な縫合が行えないといった問題を同時に解決できないという問題が生じている。
本発明は、このような問題に対処するためになされたもので、その目的は、穿刺抵抗を小さくして患者の痛みを軽減させるとともに、適正な縫合を確実に行える医療用縫合具を提供することである。
前述した目的を達成するため、本発明にかかる医療用縫合具の構成上の特徴は、基端部から先端側の側部にかけて環状形成部材用挿通孔が形成された取出用穿刺針と、取出用穿刺針の環状形成部材用挿通孔に基端部側から挿入され、先端側部分が取出用穿刺針の先端側の側部に形成された環状形成用開口部から進退可能な状態で取出用穿刺針の側部との間に環状係合部を形成する環状形成部材と、環状係合部が形成する環状を臨む側に取出用穿刺針と所定間隔を保って略平行に配置され、基端部から先端側における環状係合部と対向する側部にかけて縫合糸用挿通孔が形成された挿入用穿刺針と、挿入用穿刺針の縫合糸用挿通孔に基端部側から挿入され、先端部が挿入用穿刺針の先端側の側部に形成された縫合糸用開口部から外部に突出して環状係合部内に入り込んで、環状形成部材が取出用穿刺針の側部側に後退したときに環状係合部と係合する縫合糸とを備えたことにある。
このように構成した本発明に係る医療用縫合具では、まず、取出用穿刺針と挿入用穿刺針とを、所定間隔を保たせて患者の皮膚表面側から被縫合部に刺し込み、環状形成部材の先端部を取出用穿刺針の環状形成部材用挿通孔内を通過させるとともに、縫合糸の先端部を挿入用穿刺針の縫合糸用挿通孔内を通過させる。つぎに、環状形成部材と取出用穿刺針の側部とで形成される環状係合部内に縫合糸を通した状態で環状形成部材を取出用穿刺針の基端部側に引っ張り、縫合糸を環状係合部に係合させた状態で、取出用穿刺針と挿入用穿刺針とを患者の被縫合部から抜き取る。そして、患者の体外に位置する縫合糸の両側部分を結ぶことにより、患者の皮膚側層と被縫合部とを固定することができる。
この場合の環状係合部としては、環状形成部材の先端部を環状形成用開口部から突出させたときに、環状形成部材と取出用穿刺針の側部との間に環状部分が形成され、環状形成部材を取出用穿刺針の基端部側に引っ張ったときに環状形成部材が取出用穿刺針の側部側に押し付けられる構造のものであればよい。また、環状形成部材と取出用穿刺針の側部とに、他の部材を加えて環状係合部を構成することもできる。これによると、縫合糸は、環状部分が形成された状態の環状係合部内に入ることができ、その状態で、環状形成部材が取出用穿刺針の基端部側に引っ張られると、環状形成部材によって取出用穿刺針の側部側に押し付けられた状態で環状係合部に係合される。
このように、この医療用縫合具では、環状形成部材の先端部が取出用穿刺針の側部から突出するとともに、縫合糸が挿入用穿刺針の側部から突出するため、取出用穿刺針および挿入用穿刺針の双方の針先を尖鋭に形成することができる。これによって、取出用穿刺針および挿入用穿刺針の穿刺抵抗が小さくなり、双方の穿刺針を容易に患者の被縫合部に穿刺することができる。この結果、患者に与える痛みを軽減できる。また、縫合糸が環状係合部に係合するときに、縫合糸は、取出用穿刺針の側部に押し付けられるため切断されることはない。これによって、縫合が確実に行えるようになる。
本発明にかかる医療用縫合具の他の構成上の特徴は、挿入用穿刺針の縫合糸用挿通孔内における縫合糸用開口部の近傍に、縫合糸を縫合糸用開口部側にガイドするためのガイド部を設けたことにある。これによると、縫合糸の先端部が挿入用穿刺針の縫合糸用挿通孔から外部に向って突出して行くときに、ガイド部によって縫合糸の先端部は縫合糸用開口部側にガイドされるため、縫合糸の先端部は縫合糸用開口部から環状係合部側に延びて行く。このため、縫合糸は、より確実に環状係合部に係合されるようになる。
本発明にかかる医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、環状形成部材の先端部を、環状形成用開口部から外部に突出させたのちに、取出用穿刺針における環状形成用開口部よりも先端側部分に固定したことにある。
このように構成した医療用縫合具では、取出用穿刺針の環状形成部材用挿通孔内に基端部側から環状形成部材を押し込むと、環状形成部材の先端側部分が環状形成用開口部から外部に突出していき、取出用穿刺針における環状形成部材の先端部が固定された部分と環状形成用開口部との間に湾曲した状態で突出する。このため、縫合糸と取出用穿刺針の側部との間に環状係合部が形成される。この環状係合部内に縫合糸を通した状態で環状形成部材を取出用穿刺針の基端部側に引っ張ることにより、縫合糸は環状形成部材によって取出用穿刺針の側部に押し付けられて環状係合部に係合される。
この場合、取出用穿刺針から突出する環状形成部材と、挿入用穿刺針から突出する縫合糸との突出角度を互いの対向面に直交する角度から所定角度同一方向(回転方向は逆方向)に傾斜させた角度に設定して、環状係合部内に縫合糸が確実に通過できるようにすることが好ましい。また、環状形成部材の先端部は、取出用穿刺針の側部に固定してもよいし、取出用穿刺針の側部に固定用の穴部を形成して、この穴部内に固定してもよい。さらに、穴部を形成する場合には、環状形成部材用挿通孔を、取出用穿刺針における環状形成部材の先端部が固定される部分まで延ばし、環状形成部材の先端部を穴部を通過させて環状形成部材用挿通孔内に固定してもよい。
本発明にかかる医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、取出用穿刺針の側部における環状形成用開口部と環状形成部材の先端部が固定された部分との間に環状形成部材を収容できる溝部を設け、環状形成部材が取出用穿刺針の側部側に後退したときに環状形成部材が溝部内に収容されるようにしたことにある。
これによると、取出用穿刺針を患者の体に穿刺する際には、環状形成部材を溝部内に収容できるため、取出用穿刺針の穿刺抵抗が小さくなり、さらに穿刺がしやすくなるとともに、患者の痛みも少なくなる。また、環状係合部に縫合糸が係合したときに、縫合糸は溝部の縁部に押し付けられるため、取出用穿刺針との間の摩擦抵抗が大きくなり、環状係合部から外れ難くなる。これによって、縫合糸はさらに確実に環状係合部に係合するようになる。
本発明にかかる医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、環状形成用開口部を、取出用穿刺針の軸方向に延び環状形成部材用挿通孔と取出用穿刺針の外部との間を貫通する長穴で構成するとともに、長穴における取出用穿刺針の先端部側の端部に環状形成部材の先端部を固定し、環状形成部材が取出用穿刺針の側部側に後退したときに環状形成部材が環状形成部材用挿通孔内に収容されるようにしたことにある。
これによると、取出用穿刺針の側部に溝部を設けた医療用縫合具と比較して、環状形成部材を取出用穿刺針の側部から突出させる操作が容易になる。さらに、縫合糸を取出用穿刺針の側面から完全に後退させることができる。このため、取出用穿刺針の側部から環状形成部材を進退させるための操作がスムーズに行える。また、長穴の成形加工が容易であるため、取出用穿刺針の製造が容易になる。
本発明にかかる医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、環状形成用開口部を、取出用穿刺針の軸方向に延び環状形成部材用挿通孔と取出用穿刺針の外部との間を貫通する貫通孔で構成するとともに、貫通孔における取出用穿刺針の先端部側の端部に貫通孔内に収容可能な回転部材を貫通孔の端部を中心として回転可能に設け、回転部材の自由端に環状形成部材の先端部を固定したことにある。
この医療用縫合具によると、環状形成部材と、回転部材と、取出用穿刺針とで環状係合部が形成される。また、環状形成部材を取出用穿刺針の基端部側から環状形成部材用挿通孔内に押し込むと、回転部材は端部を中心として自重で回転して取出用穿刺針の側部から環状形成部材の先端部側部分とともに外部に突出する。そして、環状形成部材を取出用穿刺針の基端部側に引っ張ると、回転部材は、環状形成部材の先端部側部分とともに取出用穿刺針の側部側に後退する。これによって、環状形成部材は環状形成部材用挿通孔内に入り、回転部材は貫通孔内に収容される。
また、この場合、取出用穿刺針の基端部から環状形成部材用挿通孔内に線状部材を挿入して、線状部材の先端部を貫通孔の端部側から貫通孔の外部側に延ばして回転部材の自由端に固定することもできる。これによると、線状部材を、取出用穿刺針の基端部側に引っ張ることにより、回転部材を確実に取出用穿刺針の側部から突出させることができる。また、この場合、環状形成部材と線状部材とを連続した部材で構成し、その所定部分を回転部材の自由端に固定することもできる。
本発明にかかる医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、環状形成部材の先端部を環状形成用開口部の近傍に固定し、環状形成部材の先端部よりも基端側の部分を環状形成用開口部から外部に進退可能にしたことにある。この場合、環状形成部材における外部に突出する部分が縫合糸を環状形成用開口部内に引っ張り込もうとして取出用穿刺針の側部に押し付けることにより、環状係合部と縫合糸との係合が行われる。これによると、環状係合部が取出用穿刺針の軸方向に直交する方向に広がって形成されるため、縫合糸が環状係合部内に入り易くなり環状係合部と縫合糸との係合が確実になる。
本発明にかかる医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、環状形成部材の先端部を、環状形成用開口部から外部に突出させたのちに、取出用穿刺針における環状形成用開口部から軸回り方向に所定距離離れた部分に固定したことにある。この場合、環状形成部材の先端部は、取出用穿刺針の側部に固定してもよいし、取出用穿刺針の側部に固定用の穴部を形成して、この穴部内に固定したり、環状形成部材用挿通孔内に固定したりしてもよい。これによると、環状係合部が取出用穿刺針の軸方向に直交する方向にさらに広がって形成されるため、縫合糸がより環状係合部内に入り易くなり環状係合部と縫合糸との係合が確実になる。
本発明にかかる医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、環状形成部材の先端部で環状部を形成し、環状部を環状形成用開口部から進退可能にしたことにある。この場合、例えば、棒状体の先端部に線状の環状部を形成してもよいし、環状形成部材全体を線状に形成してもよい。これによると、環状形成部材が取出用穿刺針に固定されていないため、取出用穿刺針から取り出すことができる。これによって、環状形成部材の取り扱いおよび取り付け等の操作が容易になる。
本発明にかかる医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、環状形成用開口部を、取出用穿刺針の軸回り方向に沿って間隔を保って形成された2個の穴部で構成するとともに、環状形成部材の先端部に、一方の穴部から取出用穿刺針の外部に出たのちに他方の穴部から取出用穿刺針の内部に入り、環状形成部材用挿通孔内で結合する環状部を形成したことにある。これによると、前述の環状形成部材の先端に環状部を形成した医療用縫合具と比較して、環状係合部が取出用穿刺針の軸方向に直交する方向にさらに広がって形成されるため、縫合糸がより環状係合部内に入り易くなり環状係合部と縫合糸との係合がより確実になる。
本発明にかかる医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、取出用穿刺針における環状形成部材用挿通孔が形成された部分以外の部分および挿入用穿刺針における縫合糸用挿通孔が形成された部分以外の部分の少なくとも一部を中実部分で構成したことにある。
これによると、取出用穿刺針と挿入用穿刺針とに形成される薄肉の中空部分を最小限にすることができ、取出用穿刺針と挿入用穿刺針との剛性を増すことができる。これによって、取出用穿刺針と挿入用穿刺針とが撓むことがなくなり、容易に患者の被縫合部における適正位置に取出用穿刺針と挿入用穿刺針とを差し込むことができる。また、取出用穿刺針や挿入用穿刺針の刃先部を中実部分で構成することにより、刃先の切れがよくなり穿刺抵抗が小さくなる。これによって、穿刺がスムーズに行えるようになる。この場合、取出用穿刺針と挿入用穿刺針との横断面形状は、円形に限らず四角形や三角形等種々の形状にすることができ、四角形のように剛性を高めることができる形状にすることも好ましい。
本発明にかかる医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、取出用穿刺針と挿入用穿刺針との針先を尖鋭な円錐状または先細りの薄板刃状に形成したことにある。これによると、取出用穿刺針と挿入用穿刺針との針先には開口部がなくなるため、針先の形状を自由に設定できる。例えば、先細りの薄板刃状としては、ナイフの刃先のような形状や、一方の縁部が垂直で他方の縁部が傾斜した薄板状の形状がある。針先をこのように形成することにより、取出用穿刺針と挿入用穿刺針との穿刺がスムーズに行えるようになる。
本発明にかかる医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、取出用穿刺針と挿入用穿刺針との少なくとも一方を金属部材と樹脂部材とを連結して構成したことにある。この場合、例えば、取出用穿刺針における環状形成部材用挿通孔が形成された部分と、挿入用穿刺針における縫合糸用挿通孔が形成された部分とを樹脂材料からなる部材で構成し、それ以外の部分を金属材料からなる部材で構成することができる。これによると、環状形成部材用挿通孔や縫合糸用挿通孔の形成が容易になるとともに、その他の部分の剛性を向上させて強度を高くすることができる。
本発明にかかる医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、取出用穿刺針と挿入用穿刺針とを保持具に取り付けたことにある。これによると、取出用穿刺針と挿入用穿刺針とを適正な位置関係で配置することができ、患者の被縫合部への刺し込み操作がし易くなる。また、この場合、取出用穿刺針と挿入用穿刺針とを保持具に着脱可能に取り付けることができる。これによると、取出用穿刺針と挿入用穿刺針とが保持具に着脱可能であるため、状況に応じて一方の穿刺針だけを交換しながら医療用縫合具を複数回使用することが可能になる。
本発明にかかる医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、保持具を手で持つための把持部で構成したことにある。これによると、取出用穿刺針と挿入用穿刺針とを保持するための保持具を手でもつための把持部としても使用できるため、別途把持部を設ける必要がなくなり、医療用縫合具を構成する部品点数を減少することができる。また、この場合、保持具における取出用穿刺針と挿入用穿刺針とを保持する部分の長さを長くすることが好ましい。これによって、医療用縫合具を手で持ち易くなり操作が容易になるとともに、取出用穿刺針と挿入用穿刺針との保持が強固になる。
本発明にかかる医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、保持具に対する取出用穿刺針と挿入用穿刺針との取り付け位置を一定にするための位置決め部を設けたことにある。この場合の位置決め部としては、取出用穿刺針と挿入用穿刺針との軸回り方向の位置決めを行うものと、軸方向の位置決めを行うものとがある。軸回り方向への位置決め部としては、例えば、取出用穿刺針と挿入用穿刺針との横断面形状を多角形にしたり、側面に凸部や凹部を設けたりして、保持具には多角形の保持穴を設けたり、保持穴の内周面に凸部や凹部と係合可能な凹部や凸部を設けたりした構造のものを使用することができる。
また、軸方向への位置決め部としては、例えば、取出用穿刺針と挿入用穿刺針とに突起や段部を設け、保持具には、その突起や段部と係合可能な溝部を設ける等によって構成したものを使用することができる。これによって、取出用穿刺針と挿入用穿刺針とを常に一定の位置関係になるようにして保持具に取り付けることができ、より適正な縫合が可能になる。
本発明にかかる医療用縫合具のさらに他の構成上の特徴は、保持具に取出用穿刺針と挿入用穿刺針とが複数対設けられていることにある。患者の被縫合部を縫合する場合、1箇所だけでなく複数箇所にわたって縫合を行う場合がある。このような場合に、必要数の取出用穿刺針と挿入用穿刺針とを保持具に取り付けておくと、1回の操作ですべての箇所への縫合が行える。このため縫合のための操作が短時間で要領よく行える。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面を用いて説明する。図1ないし図3は、同実施形態に係る医療用縫合具10を示している。この医療用縫合具10は、本発明の保持具を構成する上部保持具11および下部保持具12と、この上部保持具11および下部保持具12に着脱可能に取り付けられる挿入用穿刺針13と取出用穿刺針14とからなる一対の穿刺針と、本発明の環状形成部材としての線状係合部15と、縫合糸16などで構成されている。
上部保持具11と下部保持具12とはそれぞれ樹脂材料の成形体からなっており、上部保持具11は角部が切り欠かれて曲面に形成された略正方形の板状に形成され、下部保持具12は角部が切り欠かれて曲面に形成された略長方形の板状に形成されている。そして、上部保持具11の両側部分には、上部保持具11の中心点を挟んで一定距離になるように円形の保持穴11a,11bが形成されており、下部保持具12の長手方向に沿った両側部分には、保持穴11a,11bと同間隔を保って円形の保持穴12a,12bが形成されている。
挿入用穿刺針13は、内部に挿通孔13aが形成されたステンレス製の円筒体で構成されており、基端部(上端部)に、樹脂製の把持部17が取り付けられている。この把持部17は、上部側が大径で下部側が小径になった円筒状に形成され、内部に挿通孔13aに連通するガイド穴17aが形成されている。このガイド穴17aは、把持部17の外周面に沿うようにして上部側が大径で下部側が小径に形成されており、これによって、把持部17の上方から挿入用穿刺針13の挿通孔13a内に縫合糸16を挿入し易くなっている。
また、挿入用穿刺針13の先端部(下端部)は斜め方向に切断されて開口部13bが横方向から見えるように形成されている。そして、挿入用穿刺針13の周面下部側における開口部13bの上端部が位置する側に、縫合糸16が挿通できる本発明の縫合糸用開口部としての開口部13cが形成されている。把持部17のガイド穴17aから開口部13cまでの間の部分で本発明の縫合糸用挿通孔が構成される。また、挿通孔13a内における開口部13cの近傍には、縫合糸16を開口部13c側にガイドするための傾斜面からなるガイド部(図示せず)が形成されている。
そして、この挿入用穿刺針13は、開口部13cを、上部保持具11と下部保持具12の中央部側よりも図1ないし図3におけるやや手前側の方向に向けた状態で、上部保持具11の保持穴11aと下部保持具12の保持穴12aに差し込まれて保持されている。上部保持具11は、挿入用穿刺針13の基端部近傍を保持しており、下部保持具12は、上部保持具11と間隔を保って挿入用穿刺針13の基端部よりもやや下側部分を保持している。この場合の下部保持具12の挿入用穿刺針13に対する取付位置は、挿入用穿刺針13の下部保持具12より下側部分の突出量に応じて適宜設定する。
取出用穿刺針14は、挿入用穿刺針13と同様、内部に挿通孔14aが形成されたステンレス製の円筒体で構成されており、基端部に、樹脂製の把持部18が取り付けられている。この把持部18は、上部側が大径で下部側が小径になった円柱状に形成され、挿通孔14aに連通する差込穴18aが上下に貫通して形成されている。また、取出用穿刺針14の先端部は斜め方向に切断されて開口部14bが横方向から見えるように形成されている。そして、取出用穿刺針14の周面下部側における挿入用穿刺針13と直交する図1ないし図3における手前側部分に、2個の開口部14c,14dが上下に間隔を保って形成されている。開口部14cは、本発明の環状形成用開口部を構成する。
線状係合部15はステンレス製の細線で構成され、その先端部は、取出用穿刺針14の外部側から開口部14d内に挿入されて挿通孔14a内の壁面に固定されている。また、線状係合部15の上部側部分は、取出用穿刺針14の外部側から開口部14c内に挿入されて挿通孔14a内の上部側に延びている。そして、線状係合部15の上端部は、上端に円柱状の把持部19aが取り付けられた挿入棒19に連結されている。挿入棒19は、線状係合部15よりも太いステンレス製の棒体で構成され、把持部18の差込穴18aから挿通孔14a内に差し込まれ、挿通孔14a内で上下移動することにより、線状係合部15を開口部14cから進退させる。
把持部18の差込穴18aから開口部14cまでの間の部分で本発明の環状形成部材用挿通孔が構成される。この取出用穿刺針14は、開口部14c,14dを、挿入用穿刺針13に直交する方向に向けた状態で、上部保持具11の保持穴11bと下部保持具12の保持穴12bに差し込まれて保持されている。上部保持具11と下部保持具12とは、取出用穿刺針14を挿入用穿刺針13に平行させた状態で保持している。また、把持部18,19aは樹脂材料の成形品で構成され、縫合糸16は樹脂材料からなる細線で構成されている。
この構成において、医療用縫合具10を用いて、例えば、患者の腹壁と胃壁を縫合する場合には、まず、把持部19aを把持部18の上方に引き上げて挿入棒19の上部側部分を把持部18の上方に突出させる。これによって、線状係合部15は、上方に引っ張られて開口部14c,14d間に位置する部分は、取出用穿刺針14の外周面に沿った状態になる。その状態の医療用縫合具10を、患者の腹部における皮膚表面に押し込んで、図4に示したように、腹壁Aと胃壁Bとに挿入用穿刺針13と取出用穿刺針14とを刺し込む。なお、図4および以下の説明で使用する図5ないし図8は、医療用縫合具10を模式的に示した図面であり、各部分の大きさ等については、図1ないし図3に示した医療用縫合具10と異なっている。
この場合、下部保持具12が腹壁Aの皮膚表面に当たるまで、挿入用穿刺針13と取出用穿刺針14とを刺し込み、開口部13c,14c,14dが胃壁Bの内部側に位置するようにする。ついで、把持部19aを下方に押して挿入棒19を取出用穿刺針14の挿通孔14a内に押し込む。これによって、線状係合部15の先端側部分は、開口部14cから取出用穿刺針14の外部に繰り出され、取出用穿刺針14の周面から離れるようにして湾曲し、図5に示した状態になる。
つぎに、図6に示したように、把持部17のガイド穴17aから挿入用穿刺針13の挿通孔13a内に縫合糸16を挿入する。これによって、縫合糸16の先端部は挿通孔13a内を下方に向って進み、開口部13cの近傍に到達したときにガイド部にガイドされて開口部13cから外部に延びて行く。さらに、縫合糸16を挿通孔13a内に挿入すると、縫合糸16の先端部は、線状係合部15と取出用穿刺針14の側部とで形成される環状係合部15a内に入っていく。
ついで、図7に示したように、把持部19aを上方に引っ張って挿入棒19を把持部18の上方に突出させる。これによって、線状係合部15は上方に引っ張られ、線状係合部15の開口部14c,14d間に位置する部分は、縫合糸16を取出用穿刺針14の外周面に押し付けながら取出用穿刺針14の外周面に沿った状態になる。そして、縫合糸16の先端部は、取出用穿刺針14の外周面に沿って押し潰された状態の環状係合部15aに係合される。
その状態で、医療用縫合具10を引っ張って、患者の体から引き抜く。この際、縫合糸16の先端部は、環状係合部15aに係合された状態を維持する。したがって、医療用縫合具10を患者の体から引き抜くことにより、縫合糸16は、図8に示したように、胃壁Bを腹壁Aに接合させるようにして両側部分を患者の体外に延ばした状態になる。この縫合糸16の突出した両側部分が所定長さになるように切断してその両端部を結ぶことにより、図9の状態になって、縫合が終了する。
以上のように、この医療用縫合具10によれば、把持部19aを上方に位置させた状態で、挿入用穿刺針13と取出用穿刺針14とを患者の被縫合部に刺し込み、把持部19aを下方に押すとともに、縫合糸16を挿通孔13a内に挿入したのちに、把持部19aを上方に引き上げることにより、縫合糸16を環状係合部15aに係合させることができる。そして、挿入用穿刺針13と取出用穿刺針14とを患者の被縫合部から抜き取り、患者の体外に位置する縫合糸の両側部分を結ぶだけの簡単な操作により、患者の腹壁Aと胃壁Bとを固定することができる。
また、この医療用縫合具10では、挿入用穿刺針13および取出用穿刺針14の針先が尖鋭に形成されているため、穿刺抵抗が小さくなり挿入用穿刺針13および取出用穿刺針14を容易に患者の被縫合部に穿刺することができる。これによって、患者に与える痛みを軽減できる。また、縫合糸16が環状係合部15aに係合するときに、縫合糸16は、取出用穿刺針14の側部に押し付けられるだけであるため切断されることはない。さらに、挿通孔13a内における開口部13cの近傍に、ガイド部を設けたため、縫合糸16は、挿通孔13a内からスムーズに開口部13cを通過して外部に向って突出して行く。このため、縫合糸16は、より確実に環状係合部15aに係合されるようになる。
また、この医療用縫合具10では、挿入用穿刺針13と取出用穿刺針14とが上部保持具11と下部保持具12とに着脱可能に取り付けられており、下部保持具12の取り付け位置は任意に設定することができるようになっている。したがって、患者の体の大きさや取り付け部位等に応じて、適宜下部保持具12の下方に突出する挿入用穿刺針13と取出用穿刺針14との長さを適正な状態にすることができる。また、挿入用穿刺針13と取出用穿刺針14とが上部保持具11と下部保持具12とに着脱可能であるため、状況に応じて一方の穿刺針だけを交換しながら医療用縫合具10を複数回使用することもできる。
(第2実施形態)
図10は、本発明の第2実施形態に係る医療用縫合具20の模式図を示している。この医療用縫合具20では、線状係合部25の長さが前述した医療用縫合具10の線状係合部15よりも長く設定されている。この医療用縫合具20のそれ以外の部分の構成については、前述した医療用縫合具10と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように構成したため、この医療用縫合具20では、把持部19aを下方に押して把持部18側に位置させたときに、線状係合部25と取出用穿刺針14の側部との間に形成される環状係合部15aの大きさが大きくなる。このため、縫合糸16は、より確実に環状係合部15aに係合されるようになる。この医療用縫合具20のそれ以外の作用効果については、前述した医療用縫合具10と同様である。
(第3実施形態)
図11は、本発明の第3実施形態に係る医療用縫合具30を模式的に示している。この医療用縫合具30では、取出用穿刺針34の周面部における開口部34c,34d間に軸方向に沿った溝部31が形成されている。この溝部31の幅および深さは、それぞれ線状係合部15と同一に構成された線状係合部35を収容できる大きさに設定されている。この医療用縫合具20のそれ以外の部分の構成については、前述した医療用縫合具10と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように構成したため、この医療用縫合具30では、取出用穿刺針34を患者の体に穿刺する際には、線状係合部35を溝部31内に収容することができる。このため、取出用穿刺針34の穿刺抵抗が小さくなり、穿刺がしやすくなるとともに、穿刺の際の患者の痛みも軽減できる。また、環状係合部15aに縫合糸16が係合したときに、縫合糸16は溝部31の縁部に押し付けられて、環状係合部15aから外れ難くなる。これによって、縫合糸16は確実に環状係合部15aに係合するようになる。この医療用縫合具30のそれ以外の作用効果については、前述した医療用縫合具10と同様である。
また、医療用縫合具30の変形例として、溝部31に変えて、取出用穿刺針34における溝部31が形成される部分に取出用穿刺針34の外部から内部の挿通孔14aに貫通する長穴を設けることができる。これによると、線状係合部35が小さな開口部34cからでなく大きな長穴から進退するため線状係合部35を取出用穿刺針34から突出させる操作が容易になる。さらに、線状係合部35を取出用穿刺針34の側面から完全に後退させることができる。また、長穴の成形加工が容易であるため、取出用穿刺針34の製造が容易になる。
(第4実施形態)
図12および図13は、本発明の第4実施形態に係る医療用縫合具40を模式的に示している。この医療用縫合具40では、取出用穿刺針44の周面部の正面(挿入用穿刺針43に直交する面)における下部側部分に軸方向に沿って貫通孔41が形成されている。この貫通孔41は、取出用穿刺針44の内部(挿通孔44a)と外部との間を貫通して形成されており、図14に示したように、側面から見た形状が上下方向における中央側が軸中心に向って抉られた湾曲形状に形成されている。
そして、取出用穿刺針44における貫通孔41の下端側の両側縁部に支軸47が掛け渡されて取り付けられ、この支軸47を介して回転部材48が支軸47を中心として回転可能な状態で取り付けられている。回転部材48は、図13に示したように、取出用穿刺針44側に回転したときには、貫通孔41内に入り込んで取出用穿刺針44の周面部の一部を構成する湾曲した部材で構成されている。また、回転部材48は、取出用穿刺針44と同様ステンレスで構成されている。
そして、回転部材48の自由端(図13の状態では上端部)48aに、線状係合部45の先端部が固定されている。この場合、貫通孔41の縁部、線状係合部45および回転部材48の縁部とで環状係合部45aが構成される。この医療用縫合具40のそれ以外の部分の構成については、前述した医療用縫合具10と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように構成したため、この医療用縫合具40では、図12のように、把持部19aを把持部18の上面側に位置させると、線状係合部45の先端側部分は、回転部材48とともに貫通孔41から外部側に突出した状態になる。この場合、回転部材48の上部側部分は、線状係合部45によって貫通孔41の外部側下方に押されるとともに、自重によって降下しようとして支軸47を中心として回転する。そして、縫合糸16を挿入用穿刺針43に挿入してその先端部を環状係合部45aに入れた状態で、把持部19aを上方に引っ張ると、図13に示したように、回転部材48が貫通孔41内に入り込んで、縫合糸16は、貫通孔41の縁部と回転部材48の縁部とに挟み込まれて固定される。
この医療用縫合具40によると、回転部材48が略取出用穿刺針44の軸方向に直交する角度まで回転可能であるため環状係合部45aによって形成される環状を大きく、かつ確実に形成することができる。この結果、環状係合部45aに縫合糸16を係合させ易くなる。また、縫合糸16は、貫通孔41と回転部材48との縁部間に挟み込まれるため、縫合糸16と環状係合部45aとの係合がより確実になる。この医療用縫合具40のそれ以外の作用効果については、前述した医療用縫合具10と同様である。
(第5実施形態)
図15および図16は、本発明の第5実施形態に係る医療用縫合具50を模式的に示している。この医療用縫合具50は、前述した医療用縫合具40と略同様の構成からなる医療用縫合具の取出用穿刺針54における貫通孔51の下部側部分に穴部52を形成し、この穴部52を介して回転部材58の自由端58aを下方に引っ張るための線状部材55aを設けて構成されている。すなわち、線状部材55aは、線状係合部55と連続した1本のステンレス細線で構成されており、両端部が回転部材58の自由端58aに固定されたループ状に形成されている。
線状係合部55の先端部は回転部材58の自由端58aに固定され、線状係合部55の基端側部分は取出用穿刺針54の挿通孔54aを通って取出用穿刺針54の上方に延びている。そして、その先の部分が線状部材55aとなって、再度、挿通孔54a内を下方に向って延び、穴部52から外部に延びたのちに回転部材58の自由端58aに固定されている。また、この医療用縫合具50は、挿入棒19および把持部19aを備えていない。この医療用縫合具50のそれ以外の部分の構成については、前述した医療用縫合具40と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように構成したため、線状部材55aを上方に引っ張ることにより、回転部材58は、図15のように取出用穿刺針54の周面部から突出するように回転する。そして、縫合糸16を挿入用穿刺針43に挿入してその先端部を環状係合部45a内に入れた状態で、線状係合部55を上方に引っ張ると、図16に示したように、回転部材58が貫通孔51内に入り込んで、縫合糸16は、貫通孔51の縁部と回転部材48の縁部とに挟み込まれて固定される。これによると、回転部材58を確実に回転させて取出用穿刺針54の周面部から進退させることができる。この医療用縫合具50のそれ以外の作用効果については、前述した医療用縫合具40と同様である。
(第6実施形態)
図17ないし図19は、本発明の第6実施形態に係る医療用縫合具60を示している。この医療用縫合具60では、取出用穿刺針64の周面部における下部側に軸回り方向に間隔を保って、2個の開口部61,62が形成されている。開口部62は、本発明にかかる環状形成用開口部を構成する。取出用穿刺針64における開口部61の内部側部分には、線状係合部65の先端部が固定されている。そして、線状係合部65の先端部よりも上部側の部分は、開口部62から取出用穿刺針64の内部に入って上方に延びている。
この医療用縫合具60では、線状係合部65の開口部61,62間に突出した部分と取出用穿刺針64の周面部における開口部61,62間の部分とで環状係合部65aが構成される。また、この場合、挿入用穿刺針63は、縫合糸66が、取出用穿刺針64に向って延びる角度で配置される。この医療用縫合具60のそれ以外の部分の構成については、前述した医療用縫合具10と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように構成したため、この医療用縫合具60では、図17のように、把持部19aを把持部18の上面側に位置させると、線状係合部65の先端側部分は、開口部62から外部側に突出して開口部61,62間に、外側に向って大きく広がった環状係合部65aを形成する。そして、縫合糸66を挿入用穿刺針63に挿入してその先端部を環状係合部65a内を通した状態で、把持部19aを上方に引っ張ると、図18に示したように、線状係合部65が開口部62内に入り込む。この結果、縫合糸66は、線状係合部65によって、取出用穿刺針64の周面部における開口部61,62間に押し付けられて固定される。
この医療用縫合具60によると、環状係合部65aが取出用穿刺針64の幅方向に広がって形成されるため、縫合糸66が環状係合部65a内を通過しやすくなり、環状係合部65aと縫合糸66との係合が確実に行える。また、環状係合部65aが、取出用穿刺針64と挿入用穿刺針63との間に形成されるため、環状係合部65aを取出用穿刺針64と挿入用穿刺針63との間の外側に広げるためのスペースが不要になる。
また、環状係合部65aの大きさが大きく、線状係合部65を取出用穿刺針64内に引き込むときのストロークが長くなると、環状係合部65aから縫合糸66が外れ易くなるという問題があるが、この医療用縫合具60では、線状係合部65を取出用穿刺針64内に引き込むときのストロークが短くて済む。このため、線状係合部65を取出用穿刺針64内に引き込むときに、環状係合部65aから縫合糸66が外れるといったことがなくなる。この医療用縫合具60のそれ以外の作用効果については、前述した医療用縫合具10と同様である。
また、前述した医療用縫合具60の変形例として、開口部62を設けず、開口部61で本発明にかかる環状形成用開口部を構成することもできる。この場合、取出用穿刺針64における開口部61の内部側部分に先端部が固定されて外部に延びる線状係合部65の先端部よりも上部側の部分を、再度開口部61内に入れて、取出用穿刺針64の周面部に環状係合部を形成する。これによると、環状形成用開口部が開口部61だけですむため製造が容易になる。さらに、医療用縫合具60の変形例として、開口部61を設けず、線状係合部65の先端部を取出用穿刺針64の周面部に固定することもできる。
(第7実施形態)
図20ないし図22(図21および図22は模式図)は、本発明の第7実施形態に係る医療用縫合具70を示している。この医療用縫合具70では、挿入用穿刺針73の下端側部分が中実部73bに形成され、挿入用穿刺針73における中実部73bの上部側部分に挿通孔73aが形成されている。そして、挿通孔73aの下端部に、挿入用穿刺針73の周面部に開口した開口部73cが形成され、開口部73cの奥部がガイド部73dに形成されている。ガイド部73dは挿通孔73aと開口部73cとを滑らかに繋ぐ曲面で構成されており、これによって、挿通孔73a内を通る縫合糸76の先端部は、開口部73cから取出用穿刺針74側の斜め下方に向って突出するようにガイドされる。
また、取出用穿刺針74の下端側部分は中実部74bに形成され、取出用穿刺針74における中実部74bの上部側部分に挿通孔74aが形成されている。そして、挿通孔74aの下端部に、取出用穿刺針74の周面部に開口した開口部74cが形成され、開口部74cの奥部がガイド部74dに形成されている。ガイド部74dは挿通孔74aと開口部74cとを滑らかに繋ぐ曲面で構成されている。
また、挿通孔74a内に移動可能に設置された挿入棒79の下端部には、環状部75が取り付けられている。この環状部75は、線状係合部15等と同様、ステンレス製の細線で構成されており、挿入棒79を上下移動させることにより開口部74cから進退する。その際、環状部75は、ガイド部74dによって、開口部74cから挿入用穿刺針73側の斜め下方に向って突出するようにガイドされる。また、環状部75は、取出用穿刺針74に固定されていないため、挿入棒79とともに、取出用穿刺針74から取り外すことができる。この医療用縫合具70のそれ以外の部分の構成については、前述した医療用縫合具10と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
このように構成したため、この医療用縫合具70では、図21のように、把持部19aを把持部18の上面側に位置させると、環状部75は、開口部74cから外部側に突出して大きく広がる。そして、縫合糸76を挿入用穿刺針73に挿入してその先端部を環状部75内を通させた状態で、把持部19aを上方に引っ張ると、図22に示したように、環状部75が開口部74c内に入り込む。この結果、縫合糸76は、環状部75によって取出用穿刺針74の開口部74cまで引き込まれて、開口部47cの位置で、環状部75と取出用穿刺針74の周面とによって取出用穿刺針74に固定される。
このように、この医療用縫合具70では、環状部75が取出用穿刺針74の幅方向に広がって環状係合部を形成するため、縫合糸76がより環状部75内に入り易くなり環状部75と縫合糸76との係合がより確実になる。また、環状部75が取出用穿刺針74に固定されてなく、挿入棒79とともに取出用穿刺針74から取り外すことができるため、環状部75や挿入棒79で構成される環状形成部材の取り扱いが容易になる。
さらに、挿入用穿刺針73の下端側部分が中実部73bで構成されているとともに、取出用穿刺針74の下端側部分が中実部74bで構成されているため、挿入用穿刺針73および取出用穿刺針74の剛性が増すようになる。これによって、挿入用穿刺針73および取出用穿刺針74が撓み難くなり、容易に患者の適正部位に挿入用穿刺針73と取出用穿刺針74とを刺し込むことができるようになる。また、下端側部分を中実にすることによって、挿入用穿刺針73と取出用穿刺針74との穿刺抵抗が小さくなり穿刺がし易くなる。この医療用縫合具70のそれ以外の作用効果については、前述した医療用縫合具10と同様である。
(第8実施形態)
図23は、本発明の第8実施形態に係る医療用縫合具80を示している。この医療用縫合具80では、取出用穿刺針84の周面部における下部側に軸回り方向に間隔を保って、本発明にかかる環状形成用開口部を構成する2個の開口部81,82が形成されている。そして、前述した医療用縫合具80の環状部75と同一の環状部85が開口部81,82を通って、取出用穿刺針84の周面部に環状係合部を形成できるようになっている。この医療用縫合具80のそれ以外の部分の構成については、前述した医療用縫合具70と同一である。したがって、同一部分に同一符号を記して説明は省略する。
これによると、環状部85が取出用穿刺針84の幅方向にさらに広がって形成されるため、縫合糸76がより環状部85内に入り易くなり環状部85と縫合糸76との係合がより確実になる。また、環状部85と縫合糸76とが係合したときの外観の係合状態は、図18に示した線状係合部65と縫合糸66とが係合したときの外観の係合状態と同様に現れる。この医療用縫合具80のそれ以外の作用効果については、前述した医療用縫合具70と同様である。
また、本発明に係る医療用縫合具は、前述した各実施形態に限定するものでなく、適宜変更して実施することができる。例えば、医療用縫合具10,20,30,40,50,60では、挿入用穿刺針13,43,63および取出用穿刺針14,34,44,54,64の全体を筒状に形成しているが、これらの下部側部分も挿入用穿刺針73および取出用穿刺針74,84の下部側部分のように中実部で構成することができる。また、前述した各実施形態では、挿入用穿刺針13等および取出用穿刺針14等をステンレスで構成しているが、これらを構成する材料としては、樹脂材料でもよい。
さらに、挿入用穿刺針13等および取出用穿刺針14等の下部側部分を金属製にして、挿通孔13a等が形成される上部側部分を樹脂材料からなる成形体で構成することもできる。これによると、挿入用穿刺針13等および取出用穿刺針14等が複雑な構造であっても精度よく製造することができる。また、前述した医療用縫合具50を除く各実施形態では、線状係合部15等を挿入棒19等を介して把持部19aに取り付けているが、挿入棒19等を用いず、直接線状係合部15等を、把持部19aに連結しても良い。
また、上部保持具11や下部保持具12の形状も板状でなく、縦方向に長い部材で構成することができる。これによると、上部保持具11や下部保持具12を手で持ち易くなり、穿刺の際の操作が容易になる。また、挿入用穿刺針13等および取出用穿刺針14等の保持具への固定が強固になる。これによって、穿刺時に、挿入用穿刺針13等と取出用穿刺針14等との先端部が互いの間隔を広げるように曲がったり、撓んだりすることを防止することができる。
さらに、上部保持具11および下部保持具12を大きなもので構成し、これに複数対の挿入用穿刺針13等と取出用穿刺針14等とを設けることもできる。これによると、複数箇所の縫合を1回の操作で行えるため、操作が短時間で効率よく行える。また、前述した各実施形態では、挿入用穿刺針13等と取出用穿刺針14等との上部保持具11と下部保持具12とへの取り付けを、挿入用穿刺針13等と取出用穿刺針14等とを保持穴11a,11b等に挿し込むことによって行っているが、上部保持具11等に切れ目を入れてその切れ目から挿入用穿刺針13等と取出用穿刺針14等とを脱着するようにしてもよい。
さらに、上部保持具11と下部保持具12に対する挿入用穿刺針13等と取出用穿刺針14等との取り付け位置を一定にするために互いに係合可能な突起、溝部、段部等からなる位置決め部を設けることができる。これによって、挿入用穿刺針13等と取出用穿刺針14等とを上部保持具11と下部保持具12とに対して常に一定の位置関係になるようにして取り付けることができる。また、前述した実施形態では、挿入用穿刺針13等と取出用穿刺針14等との横断面形状を円形にしているが、これを三角形、四角形や他の多角形にすることもできる。
また、挿入用穿刺針13等と取出用穿刺針14等との針先の形状は、筒状体や円柱体を斜めに切断した形状に限らず、円錐状の針先やナイフの刃先のような先鋭な形状等、自由に設定することができる。さらに、本発明に係る医療用縫合具10等は、腹壁Aと胃壁Bとの縫合に限らず、体内の他の部位の縫合にも使用することができる。
本発明の第1実施形態による医療用縫合具を示した斜視図である。 図1に示した医療用縫合具の縫合糸を線状係合部に係合させた状態を示した斜視図である。 図1に示した医療用縫合具を他の方向から見た状態を示した斜視図である。 医療用縫合具を腹部に刺し込んだ状態を示した断面図である。 医療用縫合具の線状係合部を環状にした状態を示した断面図である。 環状係合部内に縫合糸を入れた状態を示した断面図である。 縫合糸を環状係合部に係合させた状態を示した断面図である。 医療用縫合具を腹部から抜いていく状態を示した断面図である。 縫合が終了した状態を示した断面図である。 第2実施形態に係る医療用縫合具を模式的に示した正面図である。 第3実施形態に係る医療用縫合具を模式的に示した正面図である。 第4実施形態に係る医療用縫合具を模式的に示した正面図である。 図12の医療用縫合具の縫合糸を環状係合部に係合させた状態を示した正面図である。 図12の医療用縫合具の要部を示した側面図である。 第5実施形態係る医療用縫合具を模式的に示した正面図である。 図15の医療用縫合具の縫合糸を環状係合部に係合させた状態を示した正面図である。 第6実施形態に係る医療用縫合具を示した斜視図である。 図17の医療用縫合具の縫合糸を環状係合部に係合させた状態を示す斜視図である。 図17の医療用縫合具の要部を示した斜視図である。 第7実施形態に係る医療用縫合具を示した斜視図である。 図20の医療用縫合具を模式的に示した正面図である。 図20の医療用縫合具の縫合糸を環状係合部に係合させた状態を示した正面図である。 第8実施形態に係る医療用縫合具を示した斜視図である。
符号の説明
10,20,30,40,50,60,70,80…医療用縫合具、11…上部保持具、12…下部保持具、13,43,63,73…挿入用穿刺針、13a,14a,44a,54a,73a,74a…挿通孔、13c,14c,34c,62,73c,74c,81,82…開口部、14,34,44,54,64,74,84…取出用穿刺針、15,25,35,45,55,65…線状係合部、15a,45a,55a,65a…環状係合部、16,66,76…縫合糸、19,79…挿入棒、31…溝部、41,51…貫通孔、47…支軸、48,58…回転部材、52…穴部、58a…自由端、73d,74d…ガイド部、73b,74b…中実部、75,85…環状部。

Claims (19)

  1. 基端部から先端側の側部にかけて環状形成部材用挿通孔が形成された取出用穿刺針と、
    前記取出用穿刺針の環状形成部材用挿通孔に前記基端部側から挿入され、先端側部分が前記取出用穿刺針の先端側の側部に形成された環状形成用開口部から進退可能な状態で前記取出用穿刺針の側部との間に環状係合部を形成する環状形成部材と、
    前記環状係合部が形成する環状を臨む側に前記取出用穿刺針と所定間隔を保って略平行に配置され、基端部から先端側における前記環状係合部と対向する側部にかけて縫合糸用挿通孔が形成された挿入用穿刺針と、
    前記挿入用穿刺針の前記縫合糸用挿通孔に基端部側から挿入され、先端部が前記挿入用穿刺針の先端側の側部に形成された縫合糸用開口部から外部に突出して前記環状係合部内に入り込んで、前記環状形成部材が取出用穿刺針の側部側に後退したときに前記環状係合部と係合する縫合糸と
    を備えたことを特徴とする医療用縫合具。
  2. 前記挿入用穿刺針の縫合糸用挿通孔内における前記縫合糸用開口部の近傍に、前記縫合糸を前記縫合糸用開口部側にガイドするためのガイド部を設けた請求項1に記載の医療用縫合具。
  3. 前記環状形成部材の先端部を、前記環状形成用開口部から外部に突出させたのちに、前記取出用穿刺針における前記環状形成用開口部よりも先端側部分に固定した請求項1または2に記載の医療用縫合具。
  4. 前記取出用穿刺針の側部における前記環状形成用開口部と前記環状形成部材の先端部が固定された部分との間に前記環状形成部材を収容できる溝部を設け、前記環状形成部材が前記取出用穿刺針の側部側に後退したときに前記環状形成部材が前記溝部内に収容されるようにした請求項3に記載の医療用縫合具。
  5. 前記環状形成用開口部を、前記取出用穿刺針の軸方向に延び前記環状形成部材用挿通孔と前記取出用穿刺針の外部との間を貫通する長穴で構成するとともに、前記長穴における前記取出用穿刺針の先端部側の端部に前記環状形成部材の先端部を固定し、前記環状形成部材が前記取出用穿刺針の側部側に後退したときに前記環状形成部材が前記環状形成部材用挿通孔内に収容されるようにした請求項1または2に記載の医療用縫合具。
  6. 前記環状形成用開口部を、前記取出用穿刺針の軸方向に延び前記環状形成部材用挿通孔と前記取出用穿刺針の外部との間を貫通する貫通孔で構成するとともに、前記貫通孔における前記取出用穿刺針の先端部側の端部に前記貫通孔内に収容可能な回転部材を前記貫通孔の端部を中心として回転可能に設け、前記回転部材の自由端に前記環状形成部材の先端部を固定した請求項1または2に記載の医療用縫合具。
  7. 前記取出用穿刺針の基端部から環状形成部材用挿通孔内に線状部材を挿入して、前記線状部材の先端部を前記貫通孔の端部側から前記貫通孔の外部側に延ばして前記回転部材の自由端に固定した請求項6に記載の医療用縫合具。
  8. 前記環状形成部材の先端部を、前記環状形成用開口部の近傍に固定し、前記環状形成部材の先端部よりも基端側の部分を前記環状形成用開口部から外部に進退可能にした請求項1または2に記載の医療用縫合具。
  9. 前記環状形成部材の先端部を、前記環状形成用開口部から外部に突出させたのちに、前記取出用穿刺針における前記環状形成用開口部から軸回り方向に所定距離離れた部分に固定した請求項1または2に記載の医療用縫合具。
  10. 前記環状形成部材の先端部で環状部を形成し、前記環状部を前記環状形成用開口部から進退可能にした請求項1または2に記載の医療用縫合具。
  11. 前記環状形成用開口部を、前記取出用穿刺針の軸回り方向に沿って間隔を保って形成された2個の穴部で構成するとともに、前記環状形成部材の先端部に、前記一方の穴部から前記取出用穿刺針の外部に出たのちに他方の穴部から前記取出用穿刺針の内部に入り、前記環状形成部材用挿通孔内で結合する環状部を形成した請求項1または2に記載の医療用縫合具。
  12. 前記取出用穿刺針における環状形成部材用挿通孔が形成された部分以外の部分および前記挿入用穿刺針における縫合糸用挿通孔が形成された部分以外の部分の少なくとも一部を中実部分で構成した請求項1ないし11のうちのいずれか一つに記載の医療用縫合具。
  13. 前記取出用穿刺針と前記挿入用穿刺針との針先を、尖鋭な円錐状または先細りの薄板刃状に形成した請求項1ないし12のうちのいずれか一つに記載の医療用縫合具。
  14. 前記取出用穿刺針と前記挿入用穿刺針との少なくとも一方を、金属部材と樹脂部材とを連結して構成した請求項1ないし13のうちのいずれか一つに記載の医療用縫合具。
  15. 前記取出用穿刺針と前記挿入用穿刺針とを保持具に取り付けた請求項1ないし14のうちのいずれか一つに記載の医療用縫合具。
  16. 前記取出用穿刺針と前記挿入用穿刺針とを前記保持具に対して着脱可能にした請求項15に記載の医療用縫合具。
  17. 前記保持具を手で持つための把持部で構成した請求項15または16に記載の医療用縫合具。
  18. 前記保持具に対する前記取出用穿刺針と前記挿入用穿刺針との取り付け位置を一定にするための位置決め部を設けた請求項15ないし17のうちのいずれか一つに記載の医療用縫合具。
  19. 前記保持具に、前記取出用穿刺針と前記挿入用穿刺針とが複数対設けられている請求項15ないし18のうちのいずれか一つに記載の医療用縫合具。
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