JP6223642B2 - 縫合体および縫合システム - Google Patents

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Description

本発明は、医療用の縫合体および縫合システムに関する。
本願は、2015年8月20日に、日本に出願された特願2015−162452号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、消化管等の管腔臓器に挿入した軟性内視鏡を用いて、様々な処置が行われている。一般にこれらの処置は、内視鏡挿入部に設けられたチャンネルに内視鏡用処置具を挿通し、処置具の先端を内視鏡挿入部の先端から突出させて行われる。
難度が高い処置の一つとして、縫合糸を用いた縫合がある。縫合という一連の手技は、組織に縫合糸を掛ける動作と、組織に掛けた縫合糸が、組織に所定のテンションを掛け続けるように縫合糸に結び目を形成する動作とを含む。より難度が高いのは後者であり、処置具を用いて行うことは容易ではない。
そこで結び目を形成するのに代えて、組織に掛けた縫合糸の遠位端を、縫合糸の近位端部に取り付けた糸止め部材に固定することにより結び目と同等の機能を発揮させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
日本国特開平8−140982号公報
特許文献1に記載された、縫合糸および糸止め部材を備える縫合体では、縫合糸を引き込んだ糸止め部材を超音波により変形させることで固定を行うため、固定操作が煩雑になる。また、縫合糸と糸止め部材との固定力の調節も困難である。
上記事情を踏まえ、本発明は、縫合糸の固定を簡便に行うことができる縫合体を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、縫合糸の固定を簡便に行うことができる縫合システムを提供することである。
本発明の第一の態様は、第一端と第二端とを有し生体組織に係止される縫合糸と、前記第一端に接続された縫合針と、前記第二端に接続された糸止め部とを備え、前記糸止め部は、棒状の突出部と、前記突出部と所定の接触圧で接触するように配置された弾性部材とを有し、前記弾性部材を弾性変形させることにより前記突出部と前記弾性部材との間に前記縫合糸が進入可能に構成されており、前記突出部および前記弾性部材が固定される基体を更に備え、前記弾性部材は、前記基体の先端面に配置されている縫合体である。
前記突出部は、前記弾性部材の二つ以上の面と前記接触圧で接触してもよい。
また、前記縫合糸は、前記糸止め部において、前記突出部が配置された上側と反対の下側に延びてもよい。
発明の縫合体は、柔軟な材料で形成されて前記下側に延びる複数の脚部をさらに備えてもよい。
本発明の第二の態様は、本発明の縫合体と、前記縫合体を挿入可能なチャンネルを有する内視鏡と、前記チャンネルに挿通可能に構成され、先端部に切欠きを有するシースとを備える縫合システムである。
上記各態様の縫合体および縫合システムによれば、縫合糸の固定を簡便に行うことができる。
本発明の第一実施形態に係る縫合体を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る縫合体の糸止め部を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係る縫合体を含む縫合システムを示す図である。 本発明の第一実施形態に係る縫合体を含む縫合システムの使用時の一動作を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る縫合体を含む縫合システムの使用時の一動作を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る縫合体を含む縫合システムの使用時の一動作を示す図である。 糸止め工程における好適な位置関係の一例を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る縫合体を示す右側面図である。 本発明の第二実施形態に係る縫合体を底面側から見た図である。 本発明の第二実施形態に係る縫合体の使用時の一動作を示す図である。
本発明の第一実施形態について、図1から図8を参照して説明する。図1は、本実施形態の縫合体1を示す斜視図である。縫合体1は、縫合糸10と、縫合糸10の第一端10aに接続された縫合針20と、縫合糸10の第二端10bに接続された糸止め部30とを備えている。
縫合糸10は、生体組織を縫合可能であればその材質や構造等に特段の制限はなく、公知の各種の縫合糸を適宜選択して用いることができる。
縫合針20についても、図1ではいわゆる曲針を例示しているが、これには限られず、生体組織に穿刺可能であれば形状や構造等に制限はない。縫合針20の具体的構成は、組織に縫合糸10を掛ける際に用いられる縫合器の構成等を考慮して適宜決定すればよい。
図2は、糸止め部30の断面図である。糸止め部30は、縫合糸10が巻き付けられる棒状の突出部31と、突出部31と接触状態を保つように配置された弾性部材32とを備えている。突出部31および弾性部材32は、いずれも基体33に固定されている。
突出部31は、金属や樹脂等の一定の剛性を有する材料で線状または棒状に形成されている。突出部31は、基端側の第一領域31aと、先端側の第二領域31bと、第一領域31aと第二領域31bとの間の中間部31cとを有する。第一領域31aの基端側は、基体33に形成された第一貫通孔34に進入し、基体33に対して固定されている。
弾性部材32は、ゴムやエラストマー等の材料で円柱状に形成されている。弾性部材32の基端面32aは、接着等により基体33の先端面33aに固定されている。突出部31の第一領域31aは、弾性部材32の外周面32bと接触しており、中間部31cは、弾性部材32の先端面32cと接触している。
外周面32bおよび先端面32cにおいて、突出部31と接触する部位は、押圧されて弾性変形を生じている。これにより、突出部31と弾性部材32とは、一定の接触圧で接触状態を保持している。
基体33は、樹脂や金属等で略円柱状に形成された部材である。基体33は、突出部31が挿通固定される第一貫通孔34と、縫合糸10の第二端10bが挿入固定された第二貫通孔35とを有する。第一貫通孔34は、基体33の軸線から離れた外周面寄りの位置に設けられ、第二貫通孔35は、第一貫通孔34よりも軸線寄りの位置に設けられている。縫合糸10の第二端10bは、接着剤36により、第二貫通孔35内に固定されている。
糸止め部30を含む縫合体1は、全体として内視鏡(後述)の処置具チャンネルに挿通できるように寸法が設定されている。
上記のように構成された縫合体1の使用時の動作について説明する。図3に、縫合体1を含む本実施形態の縫合システム100を示す。縫合システム100は、縫合体1と、縫合体1が挿入される軟性の内視鏡50と、内視鏡50の処置具チャンネルに挿通されるシース60とを備えている。
まず術者は、内視鏡50を患者の体内に導入し、縫合を行う対象部位の近くに内視鏡50の先端部を導入する。対象部位を確認したら、縫合体1の縫合針20を、縫合針20を使用可能な公知の縫合器(不図示)に取り付けて縫合体1を縫合器に装着し、縫合体1、縫合器の順に鉗子口51から内視鏡50の処置具チャンネル(不図示)に挿入する。
術者は、縫合器を前進させて、内視鏡50の先端から縫合体1および縫合器の先端部を突出させる。術者は、縫合器を用いて対象部位の組織に縫合針20を穿刺し、縫合糸10を組織に掛ける(糸掛け工程)。糸掛け工程において、糸止め部30は対象部位の組織内に進入しないため、組織に掛けた糸が抜けるのを防ぐアンカーとして機能する。
また、糸掛け工程においては、後で行われる糸止め工程を行いやすくするため、糸止め部30の基端が内視鏡50の視野の手前側に位置し、突出部31の先端が視野の奥に向かって延びるように糸止め部30の向きを調節しておくのが好ましい。
糸掛け工程が終了したら、術者は縫合針20を縫合糸10から切り離し、縫合器を内視鏡50から抜去する。次に、シース60を鉗子口51に挿入する。シース60は、樹脂等で形成された管状の部材であり、糸止め部30が進入できない程度の内径を有する。シース60の先端部には、後述する糸止め工程において縫合糸10を把持した把持鉗子を内部に引き込むための切欠き61が設けられている。シース60は、切欠き61を除き公知の医療用シースと同様であるため、公知の医療用シースを適宜加工することにより形成することができる。
続いて、術者は、公知の把持鉗子をシース60内に挿入し、シース60から突出させた把持鉗子70の先端部で縫合糸10の第二端10bを把持する。術者は、図4に示すように、把持鉗子70を操作して縫合糸10を突出部31に掛ける。さらに、シース60の先端を、図5に示すように、組織に掛けた縫合糸10が組織から出てくる刺出点P1に押し当て、切欠き61と刺出点P1との位置を近づける。
この状態で、術者が把持鉗子70を後退させると、縫合糸10を把持した把持鉗子70が切欠き61から縫合糸10とともにシース60内に引き込まれる。牽引された縫合糸10は、突出部31の外周面に密着した後、弾性部材32を弾性変形させて弾性部材32と突出部31との間に進入する。その結果、縫合糸10は、第一領域31aと外周面32bとの間で一定の圧力を受けて摩擦係止されることにより、図6に示すように糸止め部30に固定される(糸止め工程)。より強固に縫合糸10を固定したい場合は、把持鉗子70および第二端10bをシース60外に移動して糸止め工程を複数回行うと、縫合糸10と糸止め部30との接触面積を増加させて固定力を増大させることができる。2回目以降の糸止め工程を行う際は、縫合糸10を把持した把持鉗子70をシース60から出さずにシース60を操作して縫合糸10を突出部31に掛けてもよい。
糸止め工程が終わったら、余分な縫合糸10を切取る。切り取った縫合糸10および縫合針20を回収すると、一連の縫合手技が完了する。
以上説明したように、本実施形態の縫合体1および縫合システム100によれば、糸止め部30が、突出部31と、突出部31と所定の接触圧で接触する弾性部材32とを備える。そのため、縫合糸10を突出部31に巻き付けて牽引するだけで、縫合糸10を突出部31と弾性部材32との間に容易に移動させて縫合糸10と糸止め部30とを固定することができる。その結果、軟性の内視鏡50経由で導入した把持鉗子70等を用いても、進退等の簡便な操作で縫合処置における結び目形成に相当する工程を行うことができる。したがって、本実施形態の縫合体1および縫合システム100によれば、術者が高度な技術を身につけなくても縫合を容易に行うことが可能であり、優れた汎用性を有する。
また、突出部31は、外周面32bと、外周面32bと直交する先端面32cとの二つの面で弾性部材32と接触しているため、外周面32bと突出部31とに挟まれて保持された縫合糸10は糸止め部30から抜けにくい。したがって、縫合糸の固定状態を安定して保持することができる。
さらに、糸止め工程の回数を変えることで縫合糸10の固定力を容易に増減させることができるため、例えば大腸の縫合では3回巻きつける、胃壁の全層縫合では5回巻きつける等のように、対象部位の厚さや硬さ等に応じて好適な固定力を発揮する縫合を容易に行うことができる。
さらに、突出部31は、基体33の径方向外側に突出しないように基体33の外径の範囲内に配置されているため、内視鏡50のチャンネルに入れる際に突出部31が引っ掛かることがない。
さらに、縫合システム100は、切欠き61を有するシース60を備えているため、シース60を刺出点P1に押し当てた状態を保持しつつ、縫合糸10を把持した把持鉗子70を切欠き61からシース60内に引き込むことができる。したがって、糸止め工程を安定して行うことができる。
本実施形態においては、縫合糸10の第二端10bを基体33内に接着固定する例を説明したが、縫合糸の糸止め部への固定態様はこれには限定されない。例えば、第二端10bを基体33と弾性部材32との間に挟んだ状態で固定してもよい。
本実施形態の縫合システム100を用いて糸止め工程を行う場合、図7に示すように、内視鏡50の視野内において、糸止め部30の大部分が刺出点P1よりも奥側(内視鏡50から離れる側)に位置するように糸止め部30を配置し、かつシース60の延びる方向と糸止め部30の軸線方向とが略一致する、すなわち、シース60の延長線上に糸止め部30が位置するような状態で縫合糸10を引き込むと、糸止め部30の回転等を抑制しつつ、好適に縫合糸10を糸止め部30に巻きつけることができる。
次に、本発明の第二実施形態について、図8から図10を参照して説明する。本実施形態では、縫合体の他の形態について説明する。以降の説明において、既に説明したものと共通する構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図8は、本実施形態の縫合体111を示す側面図である。図9は縫合体111の底面図である。図9では、図を見やすくするため、縫合糸10および縫合針20を省略して示している。
縫合体111の糸止め部130は、4つの脚部122を有するスタビライザ120を備えている。
スタビライザ120は、筒状の本体121と、本体121に接続された4つの脚部122とを有する。本体121および脚部122のいずれも、たとえばシリコーンや薄板状の金属等の柔軟な材料で形成されている。スタビライザ120は、例えばシリコーンのチューブを加工する等により形成することができる。
スタビライザ120は、基体33の全部および弾性部材32の一部が本体121の内部に位置するように基体33および弾性部材32に固定されている。
各脚部122は、縫合体111において、突出部131が配置された上側とは反対側の下側に延びている。下側に延びた各脚部122の端部には、平坦な接地面123が形成されている。
縫合糸10は、第二端10b(不図示)が基体33と弾性部材32との間に挟まれた状態で基体33および弾性部材32に接続されている。縫合糸10は、スタビライザ120の本体121に形成された糸穴124を通り、縫合体111の下側に延びている。
縫合体111の突出部131は、中間部31cを有さず、第一領域31aと第二領域31bとが直接接続されている点で第一実施形態の突出部31と異なっている。これにより、突出部131は、もっぱら外周面32bで弾性部材32と接触し、先端面32cとはわずかに接触している。
縫合体111の使用時の動作について説明する。縫合針20を対象部位に刺入して縫合糸10を組織に掛けると、糸止め部130は、縫合糸10が延びる下側から組織に接近し、図10に示すように、糸止め部130の下側が組織Tiと接触する。
このとき、スタビライザ120に設けられた脚部122は、接地面123で組織Tiと接触する。その結果、糸止め部130と組織Tiとの接触面積を増加させ、組織Ti上における糸止め部130の安定性向上に寄与する。
糸止め工程は、第一実施形態と概ね同様の態様で行うことができる。糸止め工程を行う際にシース60を組織Tiに押し当てる際に、基端側に延びた脚部122をシース60と組織Tiとの間に挟むようにすると、糸止め部130をより安定させることができる。
本実施形態の縫合体111においても、第一実施形態の縫合体1と同様、簡便な操作で縫合処置における結び目形成に相当する工程を行うことができる。
さらに、脚部122を有するスタビライザ120を備えるため、糸掛け工程や糸止め工程において糸止め部130が縫合糸10を中心に回転するような動きや、基体33および弾性部材32の軸線まわりに回転するような動きが抑制される。その結果、糸掛け工程をより容易に行うことができる。
また、脚部122が柔軟な材料で形成されているため、縫合体111を内視鏡50のチャンネルに入れる際には、脚部122を本体121と略平行に変形させて容易にチャンネルに導入し、かつチャンネルの外に出た後で脚部122を糸止め部130の下側に突出させることができる。さらに、接地面123も組織Tiの不規則な表面形状に追従して変形できるため、接触面積の増加効果を安定して得ることができる。
縫合糸10が糸止め部130の下側に引き出されているため、突出部131を確実に組織Tiから遠い側に位置させた状態で糸止め部130を組織Tiに接触させることができる。したがって、糸止め工程前に糸止め部の姿勢調節が必要な場合が低減され、手技を円滑に進めることができる。
本実施形態において、スタビライザに設ける脚部の数は4つに限られないが、糸止め部の安定性向上の観点からは3つ以上設けられるのが好ましい。
また、脚部は接地面を有するものに限られない。例えば、接地面に代えて突起部を有し、糸止め部が組織と接触する際に突起部が組織にめり込むことにより安定性を向上させる構成としてもよい。
さらに、糸止め部130の底面視において、複数の脚部122の位置を頂点とする多角形の重心位置に糸穴124を形成して縫合糸10を引き出すと、縫合糸10に作用する張力が糸止め部130の姿勢や向きに及ぼす影響が小さくなる。その結果、組織Tiと接触した後の糸止め部130の挙動をさらに安定させることができる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成要素の組み合わせを変えたり、各構成要素に種々の変更を加えたり、削除したりすることが可能である。
例えば、本発明の縫合体において、基体は必須ではない。したがって、弾性部材に突出部および縫合糸が直接固定された構造であってもよい。
糸止め部を略円柱状に形成するのに代えて、円柱の外周面の一部を軸線と平行に切り落とした形状にしてもよい。このようにすると、糸止め部の軸線と直交する断面形状が略D字状になるため、平坦な部分を組織と接触させることで糸止め部の挙動を安定させることができる。平坦な部分から縫合糸が延びるように縫合糸と糸止め部とを接続することで、糸止め部の挙動をさらに安定させることも可能である。
さらに、上述の実施形態では、縫合糸を組織に1回掛けて止める単結紮に相当する手技の例を説明したが、本発明の縫合体においては、縫合糸の長さを適宜設定することにより、縫合糸を組織に複数回掛ける連続縫合も可能である。
上記各実施形態の縫合体および縫合システムによれば、縫合糸の固定を簡便に行うことができる。
1、111 縫合体
10 縫合糸
10a 第一端
10b 第二端
20 縫合針
30、130 糸止め部
31、131 突出部
32 弾性部材
33 基体
50 内視鏡
60 シース
61 切欠き
122 脚部

Claims (5)

  1. 第一端と第二端とを有し、生体組織に係止される縫合糸と、
    前記第一端に接続された縫合針と、
    前記第二端に接続された糸止め部と、
    を備え、
    前記糸止め部は、
    棒状の突出部と、
    記突出部と所定の接触圧で接触するように配置された弾性部材と、
    を有し、
    前記弾性部材を弾性変形させることにより前記突出部と前記弾性部材との間に前記縫合糸が進入可能に構成されており、
    前記突出部および前記弾性部材が固定される基体を更に備え、
    記弾性部材は、前記基体の先端面に配置されている、
    縫合体。
  2. 前記突出部は、前記弾性部材の二つ以上の面と前記接触圧で接触している、請求項1に記載の縫合体。
  3. 前記縫合糸は、前記糸止め部において、前記突出部が配置された上側と反対の下側に延びている、請求項1に記載の縫合体。
  4. 柔軟な材料で形成されて前記下側に延びる複数の脚部をさらに備える、請求項3に記載の縫合体。
  5. 請求項1に記載の縫合体と、
    前記縫合体を挿入可能なチャンネルを有する内視鏡と、
    前記チャンネルに挿通可能に構成され、先端部に切欠きを有するシースと、
    を備える縫合システム。
JP2017527378A 2015-08-20 2016-05-25 縫合体および縫合システム Active JP6223642B2 (ja)

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