JPH05161655A - 臓器腹壁固定具 - Google Patents
臓器腹壁固定具Info
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- JPH05161655A JPH05161655A JP3336965A JP33696591A JPH05161655A JP H05161655 A JPH05161655 A JP H05161655A JP 3336965 A JP3336965 A JP 3336965A JP 33696591 A JP33696591 A JP 33696591A JP H05161655 A JPH05161655 A JP H05161655A
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/04—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
- A61B17/0469—Suturing instruments for use in minimally invasive surgery, e.g. endoscopic surgery
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- A61B17/04—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
- A61B17/0482—Needle or suture guides
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- A61B17/04—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
- A61B17/0485—Devices or means, e.g. loops, for capturing the suture thread and threading it through an opening of a suturing instrument or needle eyelet
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- A61B17/04—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
- A61B17/0469—Suturing instruments for use in minimally invasive surgery, e.g. endoscopic surgery
- A61B2017/0472—Multiple-needled, e.g. double-needled, instruments
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、患者への侵襲が少なく、安全、かつ
容易に、短時間で確実に内臓と腹壁を密着させることを
最も主要な特徴とする。 【構成】管状の外針４内にスライド可能に挿入される内
針５を備え、内針５の先端のスネアループ６を内針５の
軸方向に対して屈曲して設けた臓器腹壁固定針３を設
け、臓器腹壁固定針３に設けられたスネアループ６で糸
挿入針から突出した結紮糸の一端部を保持することを特
徴としている。
容易に、短時間で確実に内臓と腹壁を密着させることを
最も主要な特徴とする。 【構成】管状の外針４内にスライド可能に挿入される内
針５を備え、内針５の先端のスネアループ６を内針５の
軸方向に対して屈曲して設けた臓器腹壁固定針３を設
け、臓器腹壁固定針３に設けられたスネアループ６で糸
挿入針から突出した結紮糸の一端部を保持することを特
徴としている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は腹腔内臓器を腹壁に結紮
糸によって固定する際に使用する臓器腹壁固定具に関す
る。
糸によって固定する際に使用する臓器腹壁固定具に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、胃や胆のうやその他の腹腔内臓
器に、経皮的にカテーテルを挿入する場合、胃液や胆汁
や病毒混入体が腹腔内臓器と腹壁との間の腹腔内に漏れ
るおそれがある。
器に、経皮的にカテーテルを挿入する場合、胃液や胆汁
や病毒混入体が腹腔内臓器と腹壁との間の腹腔内に漏れ
るおそれがある。
【０００３】そこで、経皮的に比較的太径のカテーテル
を体腔内臓器に挿入する際、上記の問題を防止し、かつ
カテーテルの挿入を容易にするための器具が開発されて
いる。例えば、特開昭６３−２３６５１号公報に示す内
臓アンカーを使用して内臓と腹壁との間を密着させるこ
とにより、経皮的なカテーテル挿入時に腹腔内臓器と腹
壁との間の腹腔内に胃液や胆汁等が漏洩することを防止
する手技が公知である。
を体腔内臓器に挿入する際、上記の問題を防止し、かつ
カテーテルの挿入を容易にするための器具が開発されて
いる。例えば、特開昭６３−２３６５１号公報に示す内
臓アンカーを使用して内臓と腹壁との間を密着させるこ
とにより、経皮的なカテーテル挿入時に腹腔内臓器と腹
壁との間の腹腔内に胃液や胆汁等が漏洩することを防止
する手技が公知である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開昭
６３−２３６５１号公報の内臓アンカーはアンカー自体
の外径寸法が比較的太いので、これを内臓に挿入する為
の穿刺針はこの内臓アンカーよりもさらに太径となり、
患者への侵襲が大きい問題がある。
６３−２３６５１号公報の内臓アンカーはアンカー自体
の外径寸法が比較的太いので、これを内臓に挿入する為
の穿刺針はこの内臓アンカーよりもさらに太径となり、
患者への侵襲が大きい問題がある。
【０００５】さらに、アンカーを経皮的に内臓に挿入し
た後、アンカーに取り付けられた縫合線が切れた場合に
はアンカーが内臓内で脱落するおそれがあるとともに、
アンカーを回収する作業に手間がかかる不具合がある。
た後、アンカーに取り付けられた縫合線が切れた場合に
はアンカーが内臓内で脱落するおそれがあるとともに、
アンカーを回収する作業に手間がかかる不具合がある。
【０００６】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、患者への侵襲が少なく、安全、かつ容易に、短時
間で確実に内臓と腹壁を密着させることができる臓器腹
壁固定具を提供することを目的とするものである。
ので、患者への侵襲が少なく、安全、かつ容易に、短時
間で確実に内臓と腹壁を密着させることができる臓器腹
壁固定具を提供することを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明は臓器内に結紮
糸を挿入可能な糸挿入針と、管状の外針とこの外針内に
スライド可能に挿入される内針とを備え、前記内針の先
端に前記内針のスライド動作にともない前記外針の先端
開口部から突没自在なスネアループを前記内針の軸方向
に対して屈曲して設けた臓器腹壁固定針とからなり、前
記臓器腹壁固定針に設けられたスネアループで前記糸挿
入針から突出した結紮糸の一端部を保持するものであ
る。
糸を挿入可能な糸挿入針と、管状の外針とこの外針内に
スライド可能に挿入される内針とを備え、前記内針の先
端に前記内針のスライド動作にともない前記外針の先端
開口部から突没自在なスネアループを前記内針の軸方向
に対して屈曲して設けた臓器腹壁固定針とからなり、前
記臓器腹壁固定針に設けられたスネアループで前記糸挿
入針から突出した結紮糸の一端部を保持するものであ
る。
【０００８】
【作用】外針に対し、内針をスライドさせて臓器腹壁固
定針の内針先端のスネアループを外針先端から突出させ
た際に、このスネアループを内針の軸方向に対して屈曲
させ、糸挿入針を通して挿入される結紮糸の先端部をこ
のスネアループ内に挿入させた状態で、内針を引き込み
操作させてスネアループを外針の先端開口部内に引き込
むことにより、結紮糸の一端部を保持させ、この結紮糸
により、腹壁内の臓器と腹壁との間を固定するようにし
たものである。
定針の内針先端のスネアループを外針先端から突出させ
た際に、このスネアループを内針の軸方向に対して屈曲
させ、糸挿入針を通して挿入される結紮糸の先端部をこ
のスネアループ内に挿入させた状態で、内針を引き込み
操作させてスネアループを外針の先端開口部内に引き込
むことにより、結紮糸の一端部を保持させ、この結紮糸
により、腹壁内の臓器と腹壁との間を固定するようにし
たものである。
【０００９】
【実施例】以下、この発明の第１の実施例を図１乃至図
４を参照して説明する。図４（Ａ）は臓器腹壁固定具１
の概略構成を示すものである。この臓器腹壁固定具１に
は糸挿入針２と、臓器腹壁固定針３とが設けられてい
る。
４を参照して説明する。図４（Ａ）は臓器腹壁固定具１
の概略構成を示すものである。この臓器腹壁固定具１に
は糸挿入針２と、臓器腹壁固定針３とが設けられてい
る。
【００１０】この臓器腹壁固定針３には図１（Ａ）〜
（Ｃ）に示すように２０ゲージ程度の管状の外針４とこ
の外針４内にスライド可能に挿入される管状の内針５と
が設けられている。外針４の手元側には外針つまみ４ａ
が接着固定されている。さらに、この外針４の先端部に
は先端開口部４ｂを側面方向に向けて湾曲させた湾曲部
４ｃが形成されている。
（Ｃ）に示すように２０ゲージ程度の管状の外針４とこ
の外針４内にスライド可能に挿入される管状の内針５と
が設けられている。外針４の手元側には外針つまみ４ａ
が接着固定されている。さらに、この外針４の先端部に
は先端開口部４ｂを側面方向に向けて湾曲させた湾曲部
４ｃが形成されている。
【００１１】また、図１（Ｄ）に示すように内針５の手
元側には内針つまみ５ａが接着固定されている。さら
に、この内針５の先端部５ｂには図１（Ａ）に示すよう
に単線又は複数本のより線ワイヤにより略円形状に形成
されたスネアループ６が固定されている。このスネアル
ープ６の端末部は図３に示すように内針５の中空部内に
挿入された状態でロー付け固定されている。
元側には内針つまみ５ａが接着固定されている。さら
に、この内針５の先端部５ｂには図１（Ａ）に示すよう
に単線又は複数本のより線ワイヤにより略円形状に形成
されたスネアループ６が固定されている。このスネアル
ープ６の端末部は図３に示すように内針５の中空部内に
挿入された状態でロー付け固定されている。
【００１２】また、このスネアループ６は内針５の軸方
向に対し略垂直方向に向けて屈曲されている。さらに、
このスネアループ６は略円形状のループ部が略直線状に
弾性変形された状態で図２に示すように内針５とともに
外針４の管内に挿入されており、内針５のスライド動作
にともない外針４の先端開口部４ｂから突没自在になっ
ている。
向に対し略垂直方向に向けて屈曲されている。さらに、
このスネアループ６は略円形状のループ部が略直線状に
弾性変形された状態で図２に示すように内針５とともに
外針４の管内に挿入されており、内針５のスライド動作
にともない外針４の先端開口部４ｂから突没自在になっ
ている。
【００１３】そして、外針４の管内に挿入された内針５
が図１（Ｂ）に示すように外針つまみ４ａに内針つまみ
５ａが突き当るまでスライドされた状態で、外針４の先
端開口部４ｂから内針５の先端のスネアループ６が外部
側に完全に突出し、図１（Ｄ）に示すように外針４に対
して略垂直方向に向けて屈曲され、かつ略円形状の元の
ループ形状に弾性復帰するようになっている。
が図１（Ｂ）に示すように外針つまみ４ａに内針つまみ
５ａが突き当るまでスライドされた状態で、外針４の先
端開口部４ｂから内針５の先端のスネアループ６が外部
側に完全に突出し、図１（Ｄ）に示すように外針４に対
して略垂直方向に向けて屈曲され、かつ略円形状の元の
ループ形状に弾性復帰するようになっている。
【００１４】なお、外針４の先端の湾曲部４ｃはスネア
ループ６が略垂直方向に突出し易い形状に湾曲されてい
る。この湾曲角度は格別に限定されず、適宜変えてもよ
い。また、内針５に固定したスネアループ６の曲げ角度
及び外針４の先端部４ａからスネアループ６を突出させ
た際の外針４の軸方向とスネアループ６の突出方向との
なす角度は略垂直に限らず、例えば４５°〜１３５°の
範囲内の適宜の角度でも良い。
ループ６が略垂直方向に突出し易い形状に湾曲されてい
る。この湾曲角度は格別に限定されず、適宜変えてもよ
い。また、内針５に固定したスネアループ６の曲げ角度
及び外針４の先端部４ａからスネアループ６を突出させ
た際の外針４の軸方向とスネアループ６の突出方向との
なす角度は略垂直に限らず、例えば４５°〜１３５°の
範囲内の適宜の角度でも良い。
【００１５】一方、糸挿入針２は通常市販されている２
０ゲージ程度、又はそれ以外の穿刺針でよく、その針長
は臓器腹壁固定針３と等しいか、又は若干短い物が好ま
しい。この場合、糸挿入針２には略管状の針本体２ａの
手元側につまみ部２ｂが形成されており、先端開口部２
ｃには針本体２ａの軸方向に対して傾斜状態に切欠させ
た切欠面が形成されている。
０ゲージ程度、又はそれ以外の穿刺針でよく、その針長
は臓器腹壁固定針３と等しいか、又は若干短い物が好ま
しい。この場合、糸挿入針２には略管状の針本体２ａの
手元側につまみ部２ｂが形成されており、先端開口部２
ｃには針本体２ａの軸方向に対して傾斜状態に切欠させ
た切欠面が形成されている。
【００１６】次に、上記構成の作用について説明する。
ここでは、臓器腹壁固定針３及び糸挿入針２を使用して
腹腔内臓器である胃壁Ｉを腹壁Ｈに固定する場合につい
て説明する。
ここでは、臓器腹壁固定針３及び糸挿入針２を使用して
腹腔内臓器である胃壁Ｉを腹壁Ｈに固定する場合につい
て説明する。
【００１７】まず、図４（Ａ）に示すように、臓器腹壁
固定針３と、糸挿入針２を患者の身体の外側から腹壁Ｈ
及び胃壁Ｉを貫いて胃の内腔まで穿刺する。この時、ス
ネアループ６は外針４内に収納した状態で臓器腹壁固定
針３を穿刺する。
固定針３と、糸挿入針２を患者の身体の外側から腹壁Ｈ
及び胃壁Ｉを貫いて胃の内腔まで穿刺する。この時、ス
ネアループ６は外針４内に収納した状態で臓器腹壁固定
針３を穿刺する。
【００１８】ここで、臓器腹壁固定針３はスネアループ
６の突出方向を並べて穿刺される糸挿入針２側に向けた
状態で穿刺される。さらに、２本の針２，３の間隔は、
糸挿入針２の挿入位置が臓器腹壁固定針３のスネアルー
プ６の中心に配置されるように設定される。
６の突出方向を並べて穿刺される糸挿入針２側に向けた
状態で穿刺される。さらに、２本の針２，３の間隔は、
糸挿入針２の挿入位置が臓器腹壁固定針３のスネアルー
プ６の中心に配置されるように設定される。
【００１９】つづいて、臓器腹壁固定針３の外針４内の
内針５をスライドさせ、図４（Ｂ）に示すようにスネア
ループ６を外針４の先端開口部４ｂから突出させる。こ
のとき、外針４の先端開口部４ｂから突出されたスネア
ループ６は内針５の軸方向に対し略垂直方向に向けて屈
曲され、かつ略円形状の元のループ形状に弾性復帰され
る。
内針５をスライドさせ、図４（Ｂ）に示すようにスネア
ループ６を外針４の先端開口部４ｂから突出させる。こ
のとき、外針４の先端開口部４ｂから突出されたスネア
ループ６は内針５の軸方向に対し略垂直方向に向けて屈
曲され、かつ略円形状の元のループ形状に弾性復帰され
る。
【００２０】次に、糸挿入針２に結紮糸７を挿入し、ス
ネアループ６内に結紮糸７の先端部を通過させる。次
に、図４（Ｃ）に示すように外針４内の内針５を手元側
に向けて引き込み操作してスネアループ６を外針４の先
端開口部４ｂ内に引き込み、結紮糸７の一端部を外針４
内に引き込むことにより、保持させる。
ネアループ６内に結紮糸７の先端部を通過させる。次
に、図４（Ｃ）に示すように外針４内の内針５を手元側
に向けて引き込み操作してスネアループ６を外針４の先
端開口部４ｂ内に引き込み、結紮糸７の一端部を外針４
内に引き込むことにより、保持させる。
【００２１】この状態で、図４（Ｄ）に示すように臓器
腹壁固定針３の内針５を体外に抜去する。このように内
針５を外針４から完全に抜去すると結紮糸７が外針４内
を通過して体外に引き抜かれる。
腹壁固定針３の内針５を体外に抜去する。このように内
針５を外針４から完全に抜去すると結紮糸７が外針４内
を通過して体外に引き抜かれる。
【００２２】次に、結紮糸７の両端が体外に引き抜かれ
たままの状態で、外針４及び糸挿入針２を体外に抜去す
る。そして、最後に残された結紮糸７の両端を引張り操
作して胃壁Ｉを腹壁Ｈに接触させ、この状態で結紮糸７
の両端を図４（Ｅ）に示すように胃壁Ｉが腹壁Ｈにしっ
かりと密着させる状態に結紮する。
たままの状態で、外針４及び糸挿入針２を体外に抜去す
る。そして、最後に残された結紮糸７の両端を引張り操
作して胃壁Ｉを腹壁Ｈに接触させ、この状態で結紮糸７
の両端を図４（Ｅ）に示すように胃壁Ｉが腹壁Ｈにしっ
かりと密着させる状態に結紮する。
【００２３】そこで、上記構成のものにあっては臓器腹
壁固定針３のスネアループ６の材質を細くすることによ
りそれを収納する外針４の外径を２０ゲージ程度又はそ
れ以下に小径化することができるので、臓器腹壁固定針
３の外針４の穿刺作業時の穿刺抵抗を小さくするができ
る。そのため、この臓器腹壁固定針３の外針４の穿刺作
業時には外針４を簡単に再穿刺できるので、臓器腹壁固
定針３の操作に格別に熟練を要することなく初心者にも
確実に使用することができる。
壁固定針３のスネアループ６の材質を細くすることによ
りそれを収納する外針４の外径を２０ゲージ程度又はそ
れ以下に小径化することができるので、臓器腹壁固定針
３の外針４の穿刺作業時の穿刺抵抗を小さくするができ
る。そのため、この臓器腹壁固定針３の外針４の穿刺作
業時には外針４を簡単に再穿刺できるので、臓器腹壁固
定針３の操作に格別に熟練を要することなく初心者にも
確実に使用することができる。
【００２４】さらに、糸挿入針２は結紮糸７を通過させ
ることができる程度の小径な糸通過穴を備えた細い穿刺
針を使用できるので、この糸挿入針２も穿刺抵抗が殆ど
なく、再穿刺可能となる。
ることができる程度の小径な糸通過穴を備えた細い穿刺
針を使用できるので、この糸挿入針２も穿刺抵抗が殆ど
なく、再穿刺可能となる。
【００２５】そのため、小径な臓器腹壁固定針３および
糸挿入針２の使用によって患者への侵襲が少なく、安
全、かつ容易に、短時間で確実に胃壁Ｉを腹壁Ｈに密着
させることができる。
糸挿入針２の使用によって患者への侵襲が少なく、安
全、かつ容易に、短時間で確実に胃壁Ｉを腹壁Ｈに密着
させることができる。
【００２６】また、臓器腹壁固定針３および糸挿入針２
の使用時には複雑な操作や熟練した技術を必要とせず、
短時間で確実に胃壁Ｉを腹壁Ｈに密着させ、かつ胃壁Ｉ
を腹壁Ｈに確実にしっかりと固定できるので、腹壁Ｈと
胃壁Ｉとの間の腹腔内への胃液の漏洩を防止でき、カテ
ーテル挿入時の腹壁Ｈと胃壁Ｉとのダイレーションがよ
り安全に行える。
の使用時には複雑な操作や熟練した技術を必要とせず、
短時間で確実に胃壁Ｉを腹壁Ｈに密着させ、かつ胃壁Ｉ
を腹壁Ｈに確実にしっかりと固定できるので、腹壁Ｈと
胃壁Ｉとの間の腹腔内への胃液の漏洩を防止でき、カテ
ーテル挿入時の腹壁Ｈと胃壁Ｉとのダイレーションがよ
り安全に行える。
【００２７】なお、腹壁Ｈと胃壁Ｉとの固定が不要にな
った場合には結紮糸７を切断、抜糸すればよいので、簡
単に腹壁Ｈと胃壁Ｉとの固定を解除することができ、そ
の作業性の向上を図ることができる。
った場合には結紮糸７を切断、抜糸すればよいので、簡
単に腹壁Ｈと胃壁Ｉとの固定を解除することができ、そ
の作業性の向上を図ることができる。
【００２８】また、図５はこの発明の第２の実施例を示
すものである。これは、臓器腹壁固定針３の外針４の外
針つまみ４ａにおける内針つまみ５ａとの接合部位に位
置決め凹部１１を形成するとともに、内針５の内針つま
み５ａにこの位置決め凹部１１に嵌合する位置決め凸部
１２を設けたものである。この場合、外針つまみ４ａの
位置決め凹部１１および内針つまみ５ａの位置決め凸部
１２はスネアループ６が外針４の先端開口部４ｂから突
出し、屈曲する方向に配置されている。
すものである。これは、臓器腹壁固定針３の外針４の外
針つまみ４ａにおける内針つまみ５ａとの接合部位に位
置決め凹部１１を形成するとともに、内針５の内針つま
み５ａにこの位置決め凹部１１に嵌合する位置決め凸部
１２を設けたものである。この場合、外針つまみ４ａの
位置決め凹部１１および内針つまみ５ａの位置決め凸部
１２はスネアループ６が外針４の先端開口部４ｂから突
出し、屈曲する方向に配置されている。
【００２９】そこで、上記構成のものにあっては、臓器
腹壁固定針３の使用時には臓器腹壁固定針３の外針４に
内針５を挿入してスライドさせた時、外針つまみ４ａの
位置決め凹部１１に内針つまみ５ａの位置決め凸部１２
を嵌合させることにより、外針４の先端開口部４ｂから
突出し、屈曲するスネアループ６の方向を外針４に対し
常に一定に位置決めすることができる。そのため、糸挿
入針２と臓器腹壁固定針３とを並べて患者の体内に穿刺
する際に、それぞれの穿刺位置を決める目安とすること
ができ、操作性の向上を図ることができる。
腹壁固定針３の使用時には臓器腹壁固定針３の外針４に
内針５を挿入してスライドさせた時、外針つまみ４ａの
位置決め凹部１１に内針つまみ５ａの位置決め凸部１２
を嵌合させることにより、外針４の先端開口部４ｂから
突出し、屈曲するスネアループ６の方向を外針４に対し
常に一定に位置決めすることができる。そのため、糸挿
入針２と臓器腹壁固定針３とを並べて患者の体内に穿刺
する際に、それぞれの穿刺位置を決める目安とすること
ができ、操作性の向上を図ることができる。
【００３０】また、図６（Ａ）〜（Ｃ）はこの発明の第
３の実施例を示すものである。これは、臓器腹壁固定針
３と糸挿入針２との間を連結する連結板２１を設けると
ともに、各々の針２，３に挿入長を調節する挿入長調節
板２２をスライド可能に取り付けたものである。この場
合、連結板２１には臓器腹壁固定針３の外針つまみ４ａ
および糸挿入針２のつまみ部２ｂに形成された位置決め
凸部４ｄ，２ｄとそれぞれ嵌合可能な連結穴２１ａ，２
１ｂが設けられている。さらに、挿入長調節板２２には
臓器腹壁固定針３の外針４および糸挿入針２と略同径の
嵌合穴２２ａ，２２ｂがそれぞれ設けられている。
３の実施例を示すものである。これは、臓器腹壁固定針
３と糸挿入針２との間を連結する連結板２１を設けると
ともに、各々の針２，３に挿入長を調節する挿入長調節
板２２をスライド可能に取り付けたものである。この場
合、連結板２１には臓器腹壁固定針３の外針つまみ４ａ
および糸挿入針２のつまみ部２ｂに形成された位置決め
凸部４ｄ，２ｄとそれぞれ嵌合可能な連結穴２１ａ，２
１ｂが設けられている。さらに、挿入長調節板２２には
臓器腹壁固定針３の外針４および糸挿入針２と略同径の
嵌合穴２２ａ，２２ｂがそれぞれ設けられている。
【００３１】そこで、上記構成のものにあっては連結板
２１を用いることにより、臓器腹壁固定針３の外針４お
よび糸挿入針２を一体化して同時に穿刺作業を行なうこ
とができるので、臓器腹壁固定針３の外針４および糸挿
入針２の穿刺作業を能率化することができる。
２１を用いることにより、臓器腹壁固定針３の外針４お
よび糸挿入針２を一体化して同時に穿刺作業を行なうこ
とができるので、臓器腹壁固定針３の外針４および糸挿
入針２の穿刺作業を能率化することができる。
【００３２】また、臓器腹壁固定針３の外針４と糸挿入
針２との間の間隔を常に一定間隔で保つことができるの
で、より安全に、より容易に２本の針を穿刺することが
できる。
針２との間の間隔を常に一定間隔で保つことができるの
で、より安全に、より容易に２本の針を穿刺することが
できる。
【００３３】さらに、挿入長調節板２２には臓器腹壁固
定針３の外針４および糸挿入針２と略同径の嵌合穴２２
ａ，２２ｂがそれぞれ設けられており、臓器腹壁固定針
３の外針４および糸挿入針２にスライド自在に装着され
ているので、患者の体内に挿入する臓器腹壁固定針３の
外針４および糸挿入針２の長さを適宜調節することがで
きる。
定針３の外針４および糸挿入針２と略同径の嵌合穴２２
ａ，２２ｂがそれぞれ設けられており、臓器腹壁固定針
３の外針４および糸挿入針２にスライド自在に装着され
ているので、患者の体内に挿入する臓器腹壁固定針３の
外針４および糸挿入針２の長さを適宜調節することがで
きる。
【００３４】すなわち、臓器腹壁固定針３の外針４およ
び糸挿入針２を体内に挿入する際、図６（Ａ）に示すよ
うに挿入長調節板２２がストッパの役目をはたし、予め
設定されたた挿入長以上に臓器腹壁固定針３の外針４お
よび糸挿入針２が体内に穿刺されることを防ぐことがで
きる。そのため、臓器腹壁固定針３の外針４および糸挿
入針２が内臓を貫通する誤操作を防止でき、安全性が向
上する。
び糸挿入針２を体内に挿入する際、図６（Ａ）に示すよ
うに挿入長調節板２２がストッパの役目をはたし、予め
設定されたた挿入長以上に臓器腹壁固定針３の外針４お
よび糸挿入針２が体内に穿刺されることを防ぐことがで
きる。そのため、臓器腹壁固定針３の外針４および糸挿
入針２が内臓を貫通する誤操作を防止でき、安全性が向
上する。
【００３５】また、挿入長調節板２２によって連結板２
１と同様に臓器腹壁固定針３の外針４および糸挿入針２
を一体化し、臓器腹壁固定針３の外針４と糸挿入針２と
の間の間隔を常に一定間隔で保つ機能を得ることができ
るので、臓器腹壁固定針３の外針４および糸挿入針２の
固定を一層確実化することができる。
１と同様に臓器腹壁固定針３の外針４および糸挿入針２
を一体化し、臓器腹壁固定針３の外針４と糸挿入針２と
の間の間隔を常に一定間隔で保つ機能を得ることができ
るので、臓器腹壁固定針３の外針４および糸挿入針２の
固定を一層確実化することができる。
【００３６】さらに、図７（Ａ）〜（Ｃ）はこの発明の
第４の実施例を示すものである。これは、第３の実施例
の連結板２１の一方の連結穴２１ａを角穴３１ａによっ
て形成するとともに、臓器腹壁固定針３の外針つまみ４
ａの位置決め凸部４ｄの断面形状を連結板２１の角穴３
１ａに対応する矩形状に形成したものである。
第４の実施例を示すものである。これは、第３の実施例
の連結板２１の一方の連結穴２１ａを角穴３１ａによっ
て形成するとともに、臓器腹壁固定針３の外針つまみ４
ａの位置決め凸部４ｄの断面形状を連結板２１の角穴３
１ａに対応する矩形状に形成したものである。
【００３７】ここで、連結板２１の角穴３１ａおよび外
針つまみ４ａの位置決め凸部４ｄの断面形状は四角形に
限るものではなく、四角形以外の多角形状又は楕円形状
であってもよい。
針つまみ４ａの位置決め凸部４ｄの断面形状は四角形に
限るものではなく、四角形以外の多角形状又は楕円形状
であってもよい。
【００３８】そして、臓器腹壁固定針３の外針４の先端
開口部４ｂから突出するスネアループ６の向きを糸挿入
針２、すなわち糸挿入針用の連結穴２１ｂの方向に向け
て合わせた状態で連結板２１が臓器腹壁固定針３に取り
付けられている。
開口部４ｂから突出するスネアループ６の向きを糸挿入
針２、すなわち糸挿入針用の連結穴２１ｂの方向に向け
て合わせた状態で連結板２１が臓器腹壁固定針３に取り
付けられている。
【００３９】そこで、上記構成のものにあっては連結板
２１を用いることにより、臓器腹壁固定針３から突出す
るスネアループ６の方向を常に糸挿入針２の方向に向け
た状態で固定させることができるので、糸挿入針２より
体内に挿入された結紮糸７を確実にスネアループ６内に
通すことができる。その結果、より確実に容易に腹腔内
臓器である胃壁Ｉを腹壁Ｈに固定する手技を行なうこと
ができる。なお、この発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。
２１を用いることにより、臓器腹壁固定針３から突出す
るスネアループ６の方向を常に糸挿入針２の方向に向け
た状態で固定させることができるので、糸挿入針２より
体内に挿入された結紮糸７を確実にスネアループ６内に
通すことができる。その結果、より確実に容易に腹腔内
臓器である胃壁Ｉを腹壁Ｈに固定する手技を行なうこと
ができる。なお、この発明は上記各実施例に限定される
ものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。
【００４０】
【発明の効果】この発明によれば糸挿入針と、管状の外
針内にスライド可能に挿入される内針を備え、内針の先
端のスネアループを内針の軸方向に対して屈曲して設け
た臓器腹壁固定針とを設け、臓器腹壁固定針に設けられ
たスネアループで糸挿入針から突出した結紮糸の一端部
を保持させるようにしたので、患者への侵襲が少なく、
安全、かつ容易に、短時間で確実に内臓と腹壁を密着さ
せることができる。
針内にスライド可能に挿入される内針を備え、内針の先
端のスネアループを内針の軸方向に対して屈曲して設け
た臓器腹壁固定針とを設け、臓器腹壁固定針に設けられ
たスネアループで糸挿入針から突出した結紮糸の一端部
を保持させるようにしたので、患者への侵襲が少なく、
安全、かつ容易に、短時間で確実に内臓と腹壁を密着さ
せることができる。
【図１】 この発明の第１の実施例の臓器腹壁固定針を
示すもので、（Ａ）は外針の先端開口部から内針のスネ
アループを突出させた状態を示す正面図、（Ｂ）は同側
面図、（Ｃ）は外針の側面図、（Ｄ）は内針の側面図。
示すもので、（Ａ）は外針の先端開口部から内針のスネ
アループを突出させた状態を示す正面図、（Ｂ）は同側
面図、（Ｃ）は外針の側面図、（Ｄ）は内針の側面図。
【図２】 外針の先端開口部内に内針のスネアループを
没入させた状態を示す側面図。
没入させた状態を示す側面図。
【図３】 図２の要部を拡大して示す縦断面図。
【図４】 臓器腹壁固定具の使用状態を示すもので、
（Ａ）は臓器腹壁固定針および糸挿入針の挿入状態を示
す要部の縦断面図、（Ｂ）は糸の挿入状態を示す要部の
縦断面図、（Ｃ）は臓器腹壁固定針による糸の把持状態
を示す要部の縦断面図、（Ｄ）は臓器腹壁固定針による
糸端部の引き抜き状態を示す要部の縦断面図、（Ｅ）は
糸の結紮状態を示す要部の縦断面図。
（Ａ）は臓器腹壁固定針および糸挿入針の挿入状態を示
す要部の縦断面図、（Ｂ）は糸の挿入状態を示す要部の
縦断面図、（Ｃ）は臓器腹壁固定針による糸の把持状態
を示す要部の縦断面図、（Ｄ）は臓器腹壁固定針による
糸端部の引き抜き状態を示す要部の縦断面図、（Ｅ）は
糸の結紮状態を示す要部の縦断面図。
【図５】 この発明の第２の実施例を示す側面図。
【図６】 この発明の第３の実施例を示すもので、
（Ａ）は臓器腹壁固定針および糸挿入針の連結板の使用
状態を示す要部の縦断面図、（Ｂ）は連結板を示す平面
図、（Ｃ）は挿入長調節板を示す平面図。
（Ａ）は臓器腹壁固定針および糸挿入針の連結板の使用
状態を示す要部の縦断面図、（Ｂ）は連結板を示す平面
図、（Ｃ）は挿入長調節板を示す平面図。
【図７】 この発明の第４の実施例を示すもので、
（Ａ）は臓器腹壁固定具を示す側面図、（Ｂ）は（Ａ）
のＸ−Ｘ線断面図、（Ｃ）は連結板を示す平面図。
（Ａ）は臓器腹壁固定具を示す側面図、（Ｂ）は（Ａ）
のＸ−Ｘ線断面図、（Ｃ）は連結板を示す平面図。
２…糸挿入針，３…臓器腹壁固定針，４…外針，５…内
針，６…スネアループ，７…結紮糸。
針，６…スネアループ，７…結紮糸。
Claims (1)
- 【請求項１】 臓器内に結紮糸を挿入可能な糸挿入針
と、管状の外針とこの外針内にスライド可能に挿入され
る内針とを備え、前記内針の先端に前記内針のスライド
動作にともない前記外針の先端開口部から突没自在なス
ネアループを前記内針の軸方向に対して屈曲して設けた
臓器腹壁固定針とからなり、前記臓器腹壁固定針に設け
られたスネアループで前記糸挿入針から突出した結紮糸
の一端部を保持することを特徴とする臓器腹壁固定具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3336965A JPH05161655A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 臓器腹壁固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3336965A JPH05161655A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 臓器腹壁固定具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05161655A true JPH05161655A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=18304248
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3336965A Withdrawn JPH05161655A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 臓器腹壁固定具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05161655A (ja) |
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1991
- 1991-12-19 JP JP3336965A patent/JPH05161655A/ja not_active Withdrawn
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