JP5296325B2 - グラビア版とそれを用いた感圧転写粘着テープの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基材から離型させた感圧粘着層を、紙の表面等に転写して、糊剤として使用するための感圧転写粘着テープの、前記感圧粘着層を、前記基材の片面に、グラビアロールコート法によってパターン形成するためのグラビア版と、前記グラビア版を用いて、前記感圧転写粘着テープを製造するための製造方法に関するものである。
従来の、スティック糊や両面粘着テープ等に代わる新たな糊剤として、フィルム状の基材の片面に、圧が加えられると粘着力を発揮する、いわゆる感圧粘着性を有する感圧粘着層を、前記基材から離型可能に積層しておき、前記感圧粘着層を基材から離型させ、紙の表面等の被粘着面に転写させて、糊剤として使用する、感圧転写粘着テープが普及しつつある。前記感圧転写粘着テ−プは、長尺の帯状に形成したものをロール状に巻き付けた状態で供給され、前記ロールを、ホルダを兼ねる転写具に装着した状態で使用されるのが一般的である。
すなわち、感圧転写粘着テープの感圧粘着層を、転写具に設けたヘッドによって、基材の背面側から押圧して、被粘着面に圧着させた状態で、前記転写具を、前記被粘着面上で移動させると、感圧粘着層の粘着力によって、感圧転写粘着テープが、ロールから順次、繰り出されると共に、感圧粘着層が基材から剥離されて、ヘッドの圧着力によって被粘着面に転写されて、前記被粘着面に、感圧粘着層からなる糊剤の層が形成される。
しかし、前記感圧転写粘着テープにおいて、感圧粘着層を、基材の片面の全面を覆うように、いわゆるベタの状態で形成した場合には、転写を終了して転写具のヘッドを被粘着面から引き離す際に、前記被粘着面に転写された感圧粘着層の最後尾と、転写具側の、未使用の感圧転写粘着テープの感圧粘着層の先頭との間での、感圧粘着層の分離の際に、前記感圧粘着層を形成する粘着剤が糸を曳きやすく、前記糸が、被粘着面に付着して、前記被粘着面を汚したり、転写具の、主にヘッドに付着して、その後の感圧粘着層の、スムースな転写を妨げたりするという問題があった。
そこで、感圧粘着層を、感圧転写粘着テープの幅、またはそれに近い幅と、前記幅と略同等の、感圧転写粘着テープの長さ方向の長さとを有する略矩形のブロック状にパターン形成したり(特許文献1参照)、あるいは独立したドット状(島状)にパターン形成したり(特許文献2参照)すると共に、前記感圧粘着層を、前記ブロックごと、あるいはドットごとに独立して、被粘着面に転写させて、糸曳きを防止することが提案されているが、特許文献1に記載のブロック状のパターンでは、転写が、1つのブロックの、長さ方向の途中の位置で終了してしまって、前記ブロックを形成する感圧粘着層が、被粘着面側と転写具側とに分離される際に、依然として糸曳きが発生しやすいという問題があった。
また、ドット状のパターンでも、個々のドットの面積が大きい場合には、同様の問題があった。一方、ドット状のパターンにおいて、ドットの面積をできるだけ小さくすると、前記ドットの、長さ方向の途中の位置で、転写が終了してしまう機会を著しく減少できる上、たとえ、そのような事態が生じたとしても、面積の小さいドットは、前記面積に対して厚みが十分に大きい(厚みは、感圧粘着層をパターン形成するための方法等に依存し、ベタ状、ブロック状のパターンと殆ど変わらない)ことから、前記ドットを形成する感圧粘着層は、相対的に膜強度が向上しており、ドットが、その途中の位置で分離されることは殆どない。
すなわち、長さ方向の途中の位置で転写が終了したドットは、例えば、その時点で、ヘッドによる圧着によって、被粘着面に対してどの程度の粘着力を生じていたか等に応じて、その全体が、被粘着面に転写されるか、あるいは基材に残るかのいずれかの状態を呈し、前記のように、ドットの途中の位置で、感圧粘着層が分離されることは殆どないため、糸曳きの問題を解消することができる。
しかし、ドットの面積を小さくするほど、前記感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の面積の、前記被粘着面の単位面積あたりに占める割合が小さくなるため、前記糊剤の層の粘着力が低下するという問題があった。また、ドットの面積を小さくするほど、前記ドットを形成する感圧粘着層の、基材に対する粘着面積が小さくなり、前記基材に対する粘着力も小さくなるため、例えば、感圧転写粘着テープをロール状に巻き付けて、特に高温で保存した際に、感圧粘着層が基材の背面に粘着する、いわゆるブロッキングを生じやすくなるという問題もあった。
そして、ブロッキングが発生した場合には、先に説明した転写具を用いた転写時に、感圧転写粘着テープをスムースに繰り出すことができない、いわゆる走行不良を生じたり、基材の背面に付着した感圧粘着層が、一旦、ヘッド等に転移したのち、カスとして被粘着面に付着して、前記被粘着面を汚したりするおそれがあった。また、これらの問題を生じないまでも、一部のドットが抜け落ちる、いわゆるドット抜けの不良が発生して、感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の粘着力が、さらに低下するという問題もあった。ドットの抜けの問題は、感圧転写粘着テープの両端ほど、顕著に発生する。
すなわち、感圧粘着転写テープは、一般に、複数本の感圧転写粘着テープを包含する幅を有する帯状の基材の片面に、感圧粘着層のもとになる粘着剤を、グラビアロールコート法等によってドッド状等にパターン形成して、感圧粘着層を形成した後、前記基材を、複数本の感圧転写粘着テープの幅にスリットして製造されるが、前記基材の、スリットする界面の近傍に位置するドットが、前記スリットのために用いる刃に付着する等して基材の表面から失われやすいため、感圧転写粘着テープの両端ほど、ドット抜けが顕著に発生するのである。
そこで、感圧粘着層を、感圧転写粘着テープの幅と同じ幅と、前記幅の、約1/2以下程度の長さとを有し、かつ、前記感圧転写粘着テープの幅方向と平行なストライプ状にパターン形成することが考えられる。前記ストライプ状のパターンによれば、個々のストライプの、感圧転写粘着テープの長さ方向の長さが、前記のように短いため、ブロック状のパターンのように、転写が、ストライプの途中で終了してしまう機会を極力、減らすことができる上、先に説明したドット状のパターンの場合と同様に、前記長さを小さくするほど、感圧粘着層の膜強度を向上させて、ストライプが、その途中の位置で分離されるのを防止できるため、糸曳きが発生するのを防止することができる。
また、感圧粘着層がストライプ状にパターン形成された感圧転写粘着テープを、先に説明した製造方法によって製造する際には、パターン形成工程において、個々のストライプを形成する感圧粘着層が、複数本の感圧転写粘着テープを包含する幅を有する帯状の基材の、前記幅方向のほぼ全幅に亘って、連続して形成されるため、前記基材を、複数本の感圧転写粘着テープの幅にスリットする際に、前記感圧粘着層が、スリットのために用いる刃に付着する等して基材の表面から失われるのを防止することもできる。そのため、ストライプ状のパターンによれば、ドットのように、感圧転写粘着テープの両端において、ドット抜けによる粘着力の低下の問題が生じるおそれもない。
図2は、感圧粘着層を、グラビアロールコート法によって、先に説明した任意の平面形状にパターン形成するために用いられるグラビアロールコータ1の一例を示す概略図である。図2を参照して、前記グラビアロールコータ1は、略円筒状に形成され、前記円筒2の外周面3に、前記外周面3より凹入させて、形成する感圧粘着層の平面形状に対応する複数の凹部4が形成されたグラビア版5を、その中心軸6を中心として、図中に実線の矢印で示すよう反時計方向に回転可能に支持した状態で、前記グラビア版5の下半分を、塗料パン7中に収容した、感圧粘着層のもとになる液状の粘着剤8に浸漬し、かつ上端に、基材9を挟んで、その中心軸10を中心として、図中に実線の矢印で示すよう時計方向に回転可能に支持したバックアップローラ11を当接させることで構成されている。
また、グラビア版5の、前記粘着剤8の液面より上側で、かつグラビア版5の回転方向の、前記液面より下流側の位置(図において右側)には、回転によって、塗料パン7中に収容した粘着剤8中を通過することで、グラビア版5の表面に付着した余剰の粘着剤8を掻き落として、前記グラビア版5の外周面3に形成した凹溝4内にのみ、選択的に、粘着剤8を充填するためのブレード12が、その略全幅に亘って当接されている。
前記グラビアロールコータ1を用いて、感圧粘着層を、所定の平面形状にパターン形成するためには、グラビア版5とバックアップローラ11との間に、例えば、複数本の感圧転写粘着テープを包含する幅を有する帯状の基材9を挟んだ状態で、前記グラビア版5とバックアップローラ11とを、それぞれ、図中に実線の矢印で示す方向に回転させると共に、基材9を、前記回転に合わせて、図中に白抜きの矢印で示す方向に搬送させる。
そうすると、グラビア版5が回転して、塗料パン7中に収容した粘着剤8中を通過することで、その表面に粘着剤8が付着し、次いで、付着した余剰の粘着剤8が、ブレード12によって掻き落とされることで、前記グラビア版5の外周面3の凹部4内にのみ、選択的に、粘着剤8が充填された状態で、基材9が、前記外周面3に、バックアップローラ11の圧接力によって圧接された後、引き離されることで、凹部4内の粘着剤8が、基材9の片面に転写されて、前記片面に、粘着剤8からなる感圧粘着層13が、前記凹部4の平面形状に対応した、所定の平面形状にパターン形成される。
この後、前記基材9を、図示しないスリット工程に送って、所定の幅にスリットすると、複数本の、感圧転写粘着テープが製造される。前記従来のグラビアロールコータ1を用いて、感圧粘着層を、先に説明したストライプ状にパターン形成するためには、例えば、図1に示すように、円筒2の外周面3に、凹部4として、形成するストライプに対応する、複数本の溝状の凹部(以下「凹溝」と記載することがある)4が、円筒2の母線方向と平行で、かつ、互いに平行に配列されたグラビア版5を用いることが考えられる。
ところが、前記グラビア版5を、先に説明したグラビアロールコータ1と組み合わせた場合には、前記凹溝4が、ブレード12と平行に配置されることになるため、前記グラビア版5の回転時に、ブレード12が凹溝4に嵌まり込んで、前記凹溝4内の粘着剤8を掻き出してしまったり、前記ブレード12が、円筒2の外周面3に形成された複数本の凹溝4に、連続的に嵌まり込むことによって振動して、グラビア版5の外周面3に付着した余剰の粘着剤を掻き落とすことができなくなったりする結果、感圧粘着層を、きれいなストライプ状にパターン形成できないことが明らかとなった。
そこで、特許文献3において、凹溝を、円筒の外周面に対してらせん状に形成したグラビア版が提案された。前記グラビア版を、従来のグラビアロールコータに組み込んだ場合には、前記凹溝とブレードとを、所定の角度をつけて交差させることができるため、先に説明した、ブレードの、凹溝への嵌まり込みと、それに伴う不具合の発生とを防止することができる。しかし、前記グラビア版を用いて形成されるストライプは、感圧転写粘着テープの幅方向と平行ではなく、前記幅方向と、所定の角度で交差した状態となるため、転写が、1本のストライプの途中の位置で終了してしまった際には、前記ストライプを形成する感圧粘着層が、被粘着面側と転写具側とに分離される際に、糸曳きが発生するのを防止することができなかった。
特許文献4には、感圧粘着層を、ストライプ状で、かつ、その長さ方向の複数箇所に中断部を有する平面形状にパターン形成することが記載されている。前記の平面形状を有する感圧粘着層を形成するためのグラビア版5としては、例えば、図1、および図8に示すように、ストライプに対応する、隣り合う凹溝4、4間を区切って円筒2の外周面3を構成する、1つの凹溝4の両側の凸条18間を、前記中断部を形成するために、前記外周面3に達する凸条14によって繋ぐことで、各凹溝4が、前記凸条14によって、長さ方向の複数箇所に区切られたものが考えられる。
前記グラビア版5を、図2に示すグラビアロールコータ1に組み込んだ場合には、凸条14が、ブレード12を支持する支持部として機能して、前記ブレード12の、凹溝4への嵌まり込みを防止することができるため、前記嵌まり込みに伴う、先に説明した不具合の発生を防止することができる。しかし、発明者が検討したところによると、前記グラビア版5を用いて感圧粘着層をパターン形成した場合には、先に説明したように、前記感圧粘着層に、多数の中断部が形成されることになるため、前記感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の面積の、前記被粘着面の単位面積あたりに占める割合が小さくなって、前記糊剤の層の粘着力が低下することが明らかとなった。
実開昭59−24747号公報 特開2001−192625号公報 特開平7−34043号公報 特開2005−272763号公報
本発明の目的は、糸曳きを生じないために、感圧粘着層を、グラビアロールコート法によって、感圧転写粘着テープの幅方向と平行なストライプ状にパターン形成する際に、ブレードが、前記ストライプに対応する凹溝に嵌まり込むのを防止することができる上、感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の粘着力を、これまでよりも向上することができるグラビア版と、前記グラビア版を用いた、感圧転写粘着テープの製造方法とを提供することにある。
本発明は、基材の片面に、感圧粘着層を、グラビアロールコート法によってストライプ状にパターン形成して感圧転写粘着テープを製造するために用いる、略円筒状に形成され、前記円筒の外周面に、前記外周面より凹入させて、形成するストライプに対応する、前記感圧粘着層のもとになる粘着剤が充填される複数本の凹溝が、円筒の母線方向と平行で、かつ、互いに平行に配列されたグラビア版であって、前記各凹溝内には、円筒の外周面に達する複数の凸部が、互いに離間かつ隣接する前記凸部の端部が前記円筒の周方向に互いに重なり合うように配列されてなる支持部が形成されており前記支持部は、前記個々の凹溝の円筒の周方向の全長に亘って、前記凹溝に粘着剤を充填するべく前記外周面に当接されるブレードを支持するように形成されていることを特徴とするものである。
前記本発明のグラビア版によれば、ストライプ状の感圧粘着層に対応する複数の凹溝が、糸曳きを生じないために、円筒の外周面に、前記円筒の母線方向と平行、すなわちブレードと平行で、かつ、互いに平行に配列されているにも拘らず、前記個々の凹溝内に、円筒の外周面に達する複数の凸部を、互いに離間させ、かつ隣接する前記凸部の端部が前記円筒の周方向に互いに重なり合うように配列させて、前記個々の凹溝の円筒の周方向の全長に亘って前記ブレードを支持する支持部を形成したことによって、前記ブレードの、凹溝への嵌まり込みを防止することができる。
そのため、グラビア版の回転時に、ブレードが凹溝に嵌まり込んで、前記凹溝内の粘着剤を掻き出してしまったり、ブレードが、円筒の外周面に形成された複数本の凹溝に、連続的に嵌まり込むことによって振動して、グラビア版の外周面に付着した余剰の粘着剤を掻き落とすことができなくなったりする結果、感圧粘着層を、きれいなストライプ状にパターン形成できない不具合が発生するのを防止することができる。
また、本発明のグラビア版によれば、前記複数の凸部は、それぞれ互いに離間された状態で形成されているため、従来の凸条と違って、基材の片面に形成される感圧粘着層を、中断部を有さないものとすることができ、前記感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の粘着力を、これまでよりも向上することができる。
また、円筒の周方向に隣接する凹溝内の支持部が、前記円筒の母線方向に、互いにずらして設けられている場合には、ブレードの、前記支持部を構成する凸部と当接する部分の局部的な摩耗を抑制することができる。そのため、前記摩耗部分に対応するグラビア版の外周面から粘着剤が十分に掻き取られないことで、隣り合うストライプ間が粘着剤によって繋がれた状態となって糸曳きが発生するのを防止することができる。
円筒の外周面における、個々の凹溝内で支持部を構成する凸部の面積の合計の、前記凸部の面積の合計と、凹溝の開口面積との総面積中に占める割合で表される面積率は7〜23%であるのが好ましい。面積率が、前記範囲を超える場合には、基材の片面に形成される感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の面積の、前記被粘着面の単位面積あたりに占める割合が小さくなって、前記糊剤の層の粘着力が低下するおそれがある。
また、面積率が、前記範囲未満では、凸部を支持部として機能させて、ブレードの、凹溝への嵌まり込みを防止する機能が低下して、特に、グラビア版の回転時に、ブレードが、円筒の外周面に形成された複数本の凹溝に、連続的に嵌まり込むことによって振動して、グラビア版の外周面に付着した余剰の粘着剤を掻き落とすことができなくなって、糸曳きが発生するおそれがある。
本発明の感圧転写粘着テープの製造方法は、複数本の感圧転写粘着テープを包含する幅を有する帯状の基材の片面に、前記本発明のグラビア版を用いて、感圧粘着層のもとになる粘着剤を、グラビアロールコート法によってコーティングして、ストライプ状の感圧粘着層を形成する工程と、前記感圧粘着層を形成した基材を、複数本の感圧転写粘着テープの幅にスリットする工程とを含むことを特徴とするものである。前記本発明の製造方法によれば、糸曳きを生じないために、感圧粘着層を、幅方向と平行なストライプ状にパターン形成された感圧転写粘着テープを、効率よく製造することができる。
本発明によれば、糸曳きを生じないために、感圧粘着層を、グラビアロールコート法によって、感圧転写粘着テープの幅方向と平行なストライプ状にパターン形成する際に、ブレードが、前記ストライプに対応する凹溝に嵌まり込むのを防止することができる上、感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の粘着力を、これまでよりも向上することができるグラビア版と、前記グラビア版を用いた、感圧転写粘着テープの製造方法とを提供することができる。
図1は、本発明のグラビア版5の、実施の形態の一例を示す斜視図である。図1を参照して、前記本発明のグラビア版5は、従来同様に、略円筒状に形成され、前記円筒2の外周面3に、前記外周面3より凹入させて、形成するストライプに対応する複数本の凹溝4が、円筒2の母線方向と平行で、かつ、互いに平行に配列されたものである。従来との相違点は、各凹溝内に凸部が形成されて、ブレードを支持するための支持部とされている点にある。
図3は、前記支持部15の一例を示す、グラビア版5の外周面3を拡大した平面図、図4は、前記外周面3を、さらに拡大した平面図である。図1、図3および図4を参照して、この例では、支持部15が、凹溝4と交差させて斜めに配列された複数個の凸部16、17によって形成されている。すなわち、1つの支持部15は、隣り合う凹溝4、4間を区切って円筒2の外周面3を構成する、1つの凹溝4の両側の凸条18と一体に形成された、平面形状が略半円形の2つの凸部16と、前記両凸部16間に配列された、平面形状が略円形の、3つの凸部17とで構成されている。
各凸部16、17は、隣接する端部が円筒2の周方向(図4中のC方向)に互いに重なり合うように、個々の凹溝4の円筒の周方向の全長に亘って配列されているため、前記凹溝4と平行に配置されるブレードは、前記支持部15を通過する際に、前記凹溝4の円筒の周方向の全長に亘って、必ず、いずれかの凸部16、17によって支持されていることになり、凹溝4内への嵌まり込みが防止される。
そのため、グラビア版5の回転時に、ブレードが凹溝4に嵌まり込んで、前記凹溝4内の粘着剤を掻き出してしまったり、ブレードが、円筒2の外周面3に形成された複数本の凹溝4に、連続的に嵌まり込むことによって振動して、グラビア版5の外周面3に付着した余剰の粘着剤を掻き落とすことができなくなったりする結果、感圧粘着層を、きれいなストライプ状にパターン形成できない不具合が発生するのを防止することができる。
しかも、前記各凸部16、17は、図3、4に見るように、それぞれ互いに離間させて形成されているため、前記凹溝4に充填される粘着剤を、基材の片面に転写して形成される感圧粘着層を、中断部を有さないものとすることができ、前記感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の粘着力を、これまでよりも向上することもできる。
また、図の例では、円筒2の周方向に隣接する凹溝4内の支持部15が、前記円筒の母線方向(図4中のW方向)に、互いにずらして設けられているため、ブレードの、前記支持部15を構成する各凸部16、17と当接する部分の局部的な摩耗を抑制することができる。そのため、前記摩耗部分に対応するグラビア版5の外周面3から粘着剤が十分に掻き取られないことで、隣り合うストライプ間が粘着剤によって繋がれた状態となって糸曳きが発生するのを防止することができる。
図5は、支持部15の変形例を示す、グラビア版5の外周面3を拡大した平面図、図6は、前記外周面3を、さらに拡大した平面図である。図1、図5および図6を参照して、この例では、1つの支持部15が、隣り合う凹溝4、4間を区切って円筒2の外周面3を構成する、1つの凹溝4の両側の凸条18と一体に形成された、平面形状が略三角形の2つの凸部19と、前記両凸部19間に配列された、平面形状が略平行四辺形で、かつ、その斜辺が、両凸部19の三角形の斜辺と平行に配設された、1つの凸部20とで構成されている。
各凸部19、20は、隣接する端部が円筒2の周方向(図6中のC方向)に互いに重なり合うように、個々の凹溝4の円筒の周方向の全長に亘って配列されているため、前記凹溝4と平行に配置されるブレードは、前記支持部15を通過する際に、前記凹溝4の円筒の周方向の全長に亘って、必ず、いずれかの凸部19、20によって支持されていることになり、凹溝4内への嵌まり込みと、それに伴う不具合の発生とを防止することができる。
しかも、前記各凸部19、20は、図5、6に見るように、それぞれ三角形と平行四辺形の斜辺間の隙間を隔てて、互いに離間させて形成されてため、前記凹溝4に充填される粘着剤を、基材の片面に転写して形成される感圧粘着層を、中断部を有さないものとすることができ、前記感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の粘着力を、これまでよりも向上することもできる。
また、図の例では、円筒2の周方向に隣接する凹溝4内の支持部15が、前記円筒の母線方向(図6中のW方向)に、互いにずらして設けられているため、ブレードの、前記支持部15を構成する各凸部19、20と当接する部分の局部的な摩耗を抑制することができ、前記摩耗部分に対応するグラビア版5の外周面3から粘着剤が十分に掻き取られないことで、隣り合うストライプ間が粘着剤によって繋がれた状態となって糸曳きが発生するのを防止することができる。
なお、各図の例において、円筒2の外周面3における、個々の凹溝4内で支持部15を構成する凸部16、17、19、20の面積の合計の、前記凸部16、17、19、20の面積の合計と、凹溝4の開口面積との総面積中に占める割合で表される面積率は7〜23%、特に10〜20%であるのが好ましい。この理由は、先に説明したとおりである。すなわち、面積率が、前記範囲を超える場合には、基材の片面に形成される感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の面積の、前記被粘着面の単位面積あたりに占める割合が小さくなって、前記糊剤の層の粘着力が低下するおそれがある。
一方、面積率が、前記範囲未満では、凸部16、17、19、20を支持部15として機能させて、ブレードの、凹溝4への嵌まり込みを防止する機能が低下して、特に、グラビア版5の回転時に、ブレードが、円筒2の外周面3に形成された複数本の凹溝4に、連続的に嵌まり込むことによって振動して、グラビア版5の外周面3に付着した余剰の粘着剤を掻き落とすことができなくなって、糸曳きが発生するおそれがある。
本発明の感圧転写粘着テープの製造方法は、前記本発明のグラビア版5を、例えば、図2に示すグラビアロールコータ1に組み込んで実施することができる。その際に、本発明のグラビア版5による、先に説明した、ブレードの嵌まり込みを防止する効果によって、糸曳きを生じないために、感圧粘着層を、幅方向と平行なストライプ状にパターン形成された感圧転写粘着テープを、効率よく製造することができる。
図2を参照して、前記グラビアロールコータ1は、本発明のグラビア版5を、その中心軸6を中心として、図中に実線の矢印で示すよう反時計方向に回転可能に支持した状態で、前記グラビア版5の下半分を、塗料パン7中に収容した、感圧粘着層のもとになる液状の粘着剤8に浸漬し、かつ上端に、基材9を挟んで、その中心軸10を中心として、図中に実線の矢印で示すよう時計方向に回転可能に支持したバックアップローラ11を当接させることで構成されている。
また、グラビア版5の、前記粘着剤8の液面より上側で、かつグラビア版5の回転方向の、前記液面より下流側の位置(図において右側)には、回転によって、塗料パン7中に収容した粘着剤8中を通過することで、グラビア版5の表面に付着した余剰の粘着剤8を掻き落として、前記グラビア版5の外周面3に形成した凹溝4内にのみ、選択的に、粘着剤8を充填するためのブレード12が、その略全幅に亘って当接されている。
前記グラビアロールコータ1を用いて、感圧粘着層を、所定の平面形状にパターン形成するためには、グラビア版5とバックアップローラ11との間に、例えば、複数本の感圧転写粘着テープを包含する幅を有する帯状の基材9を挟んだ状態で、前記グラビア版5とバックアップローラ11とを、それぞれ、図中に実線の矢印で示す方向に回転させると共に、基材9を、前記回転に合わせて、図中に白抜きの矢印で示す方向に搬送させる。
そうすると、グラビア版5が回転して、塗料パン7中に収容した粘着剤8中を通過することで、その表面に粘着剤8が付着し、次いで、付着した余剰の粘着剤8が、支持部15によって凹溝4内への嵌まり込みが防止されたブレード12によって選択的に掻き落とされることで、前記グラビア版5の外周面3の凹溝4内にのみ、選択的に、粘着剤8が充填される。
この状態で、基材9が、前記外周面3に、バックアップローラ11の圧接力によって圧接された後、引き離されると、凹部4内の粘着剤8が、基材9の片面に転写されて、前記片面に、粘着剤8からなる感圧粘着層13が、前記凹溝4の平面形状に対応したストライプ状にパターン形成される。この後、前記基材9を、図示しないスリット工程に送って、所定の幅にスリットすると、複数本の、感圧転写粘着テープが製造される。
製造される感圧転写粘着テープにおける、ストライプ状の感圧粘着層13の、前記テープの長さ方向の長さ(ストライプの幅)や、隣り合う感圧粘着層13の、前記長さ方向の間隔は、特に限定されないが、先に説明した、ストライプ状にパターン形成することによる、糸曳きを防止する効果等を最大限、発揮させることを考慮すると、前記感圧粘着層13の長さ(ストライプの幅)は0.5〜2mm、間隔は0.1〜0.5mmであるのが好ましい。
本発明のグラビア版、および感圧転写粘着テープの製造方法は、以上で説明した図の例には限定されない。例えば、グラビア版5の凹溝4内で支持部15を形成する凸部は、互いに離間されるとともに、個々の凹溝4の円筒の周方向の全長に亘って、隣接する端部が円筒の周方向に互いに重なり合うように配列されていれば、その平面形状や配置等は、各図の例には限定されず、任意の形状と配置とすることができる。その他、本発明の要旨を変更しない範囲で、種々の設計変更を施すことができる。
《実施例1》
グラビア版5として、凹溝4内に、図3、図4に示す凸部16、17を配列して支持部15を形成したものを用いた。円筒2の周方向に隣接する凹溝4内の各支持部15は、図3に示すように、前記円筒の母線方向に、互いにずらして設けた。また、円筒2の外周面3における、個々の凹溝4内で支持部15を構成する凸部16、17の面積の合計の、前記凸部16、17の面積の合計と、凹溝4の開口面積との総面積中に占める割合で表される面積率は16.7%とした。
前記グラビア版5を、図2に示すグラビアロールコータ1に組み込むと共に、感圧粘着層を形成する粘着剤としてアクリル系粘着剤を用いて、基材9としての、厚み25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、前記凹溝4に対応したストライプ状の感圧粘着層13を形成した後、幅12mmにスリットして感圧転写粘着テープを製造した。前記感圧転写粘着テープにおける、感圧粘着層13の、前記テープの長さ方向の長さ(ストライプの幅)は1mm、隣り合う感圧粘着層13の、前記長さ方向の間隔は0.3mm、厚みは25μmであった。
《実施例2》
グラビア版5として、凹溝4内に、図5、図6に示す凸部19、20を配列して支持部15を形成したものを用いたこと以外は実施例1と同様にして、感圧転写粘着テープを製造した。円筒2の周方向に隣接する凹溝4内の各支持部15は、図5に示すように、前記円筒の母線方向に、互いに千鳥状となるように、ずらして設けた。面積率は11.8%とした。
《実施例3》
グラビア版5として、円筒2の周方向に隣接する凹溝4内の各支持部15を、図5に示すように千鳥状ではなく、母線方向の複数位置に、周方向に一列に並ばせて設けたものを用いたこと以外は実施例2と同様にして、感圧転写粘着テープを製造した。面積率は11.8%とした。
《実施例4〜8》
凸部19、20の面積、配列、および凹溝4の開口面積を調整して、面積率を25.2%(実施例4)、21.8%(実施例5)、18.5%(実施例6)、8.4%(実施例7)、および5.0%(実施例8)としたグラビア版5を使用したこと以外は実施例2と同様にして、感圧転写粘着テープを製造した。円筒2の周方向に隣接する凹溝4内の各支持部15は、いずれも、図5に示すように、前記円筒の母線方向に、互いに千鳥状となるように、ずらして設けた。
《比較例1》
グラビア版5として、凹溝4内に、支持部となる凸部を形成しなかったものを用いたこと以外は実施例1と同様にして、感圧転写粘着テープを製造した。
《比較例2》
グラビア版5として、図7に示すように、凹溝4内に、前記凹溝4の両側の凸条18と円筒2の周方向に離間させて、1つずつ、平面形状が円形の凸部21を、支持部15として形成したものを用いたこと以外は実施例1と同様にして、感圧転写粘着テープを製造した。面積率は5.1%とした。
《比較例3》
グラビア版5として、図8に示すように、隣り合う凹溝4、4間を区切って円筒2の外周面3を構成する、1つの凹溝4の両側の凸条18間を、中断部を形成するために、前記外周面3に達する凸条14によって繋ぐことで、各凹溝4が、前記凸条14によって、長さ方向の複数箇所に区切られたものを用いたこと以外は実施例1と同様にして、感圧転写粘着テープを製造した。凸条14の面積率は15%とした。
《糸曳きの評価》
前記各実施例、比較例における、感圧転写粘着テープの製造工程を、基材9としての、厚み25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの原反(長さ5000m)10本について、連続して実施し、最後の10本面の原反から製造された感圧転写粘着テープをロール状に巻き付けて、市販の転写具に装着した。そして、被粘着面としての上質紙の表面に、前記転写具を用いて、感圧転写粘着テープの感圧粘着層を転写した後、転写具を、前記表面から引き離した際に、糸が曳くかどうかを確認する試験を、各実施例、比較例で製造された感圧転写粘着テープごとに10回ずつ、繰り返して実施し、下記の基準で糸曳きを評価した。
◎:10回とも糸曳きは生じなかった。また、転写具を操作した際に、感圧粘着層のある位置とない位置とを、前記転写具を介して、クリック感として良好に感知できたため、転写具を、感圧粘着層のない位置で、確実に、被粘着面から引き離すこともできた。
○:僅かな糸曳きが1〜2回、生じた。
△:僅かな糸曳きが3回以上、生じた。
×:感圧転写粘着テープの全幅に亘る大きな糸曳きが生じた。
《粘着性評価》
被粘着面としての上質紙の表面に、前記と同じ転写具を用いて、実施例、比較例で製造した感圧転写粘着テープの感圧粘着層を転写し、次いで、その上に、同じ上質紙を重ねて、2kgのローラを2往復させることで、前記2枚の上質紙を互いに粘着させて3分間、静置した後、後から重ねた上質紙を引きはがした際の状態を観察する試験を、各実施例、比較例で製造された感圧転写粘着テープごとに10回ずつ、繰り返して実施し、下記の基準で粘着性を評価した。
◎:10回とも、下側の上質紙の表面に感圧粘着層を転写した領域の全面積で、上側の上質紙が破れて、引きはがすことができなかった。
○:10回のうち9回は、前記と同様に、下側の上質紙の表面に感圧粘着層を転写した領域の全面積で、上側の上質紙が破れて、引きはがすことができなかったが、残りの1回のみ、上側の上質紙が破れて引きはがせなかった面積が、下側の上質紙の表面に感圧粘着層を転写した領域の70%以上で、かつ100%未満であって、上側の上質紙を僅かに引きはがすことができた。
△:上側の上質紙が破れて引きはがせなかった面積が、下側の上質紙の表面に感圧粘着層を転写した領域の70%以上で、かつ100%未満であって、上側の上質紙を僅かに引きはがすことができた回数が2回であった。
×:上側の上質紙が破れて引きはがせなかった面積が、下側の上質紙の表面に感圧粘着層を転写した領域の70%以上で、かつ100%未満であって、上側の上質紙を僅かに引きはがすことができた回数が3回以上であるか、または、上側の上質紙が破れて引きはがせなかった面積が、下側の上質紙の表面に感圧粘着層を転写した領域の70%未満であって、上側の上質紙を、比較的大きな面積で引きはがすことができた回数が少なくとも1回あった。
結果を表1に示す。
Figure 0005296325
表より、凹溝4内に支持部となる凸部を設けないグラビア版5を用いた比較例1、および周方向に不連続な凸部を設けたグラビア版5を用いた比較例2では、前記グラビア版5の回転時に、ブレード12が凹溝4に嵌まり込んで、前記凹溝4内の粘着剤8を掻き出してしまったり、前記ブレード12が、円筒2の外周面3に形成された複数本の凹溝4に、連続的に嵌まり込むことによって振動して、グラビア版5の外周面3に付着した余剰の粘着剤を掻き落とすことができなくなったりする結果、感圧粘着層を、きれいなストライプ状にパターン形成できなかったため、糸曳きが発生すると共に、粘着剤の量が不足するため、良好な粘着性が得られないことが判った。
また、1つの凹溝4の両側の凸条18間を、凸条14によって繋いだグラビア版5を用いた比較例3では、前記凸条14によって、感圧粘着層に多数の中断部が形成されて、糊剤の層の面積の、被粘着面の単位面積あたりに占める割合が小さくなるため、前記糊剤の層の粘着力が低下することが判った。これに対し、本発明のグラビア版5を用いた実施例1〜8は、糸曳きおよび粘着性の評価が、いずれも△〜◎であって、比較例1〜3に比べて良好な結果が得られることが確認された。
また、各実施例を比較した結果より、円筒2の外周面3における、個々の凹溝4内で支持部15を構成する凸部16、17、19、20の面積の合計の、前記凸部16、17、19、20の面積の合計と、凹溝4の開口面積との総面積中に占める割合で表される面積率は7〜23%、特に10〜20%であるのが好ましいこと、円筒2の周方向に隣接する凹溝4内の支持部15は、前記円筒2の母線方向に、互いにずらして設けられているのが好ましいことが確認された。
本発明のグラビア版の、実施の形態の一例を示す斜視図である。 感圧粘着層を、前記グラビア版を用いて、グラビアロールコート法によってパターン形成するために用いられるグラビアロールコータの一例を示す概略図である。 グラビア版の凹溝内に形成される支持部の一例を示す、前記グラビア版の外周面を拡大した平面図である。 前記外周面を、さらに拡大した平面図である。 グラビア版の凹溝内に形成される支持部の他の例を示す、前記グラビア版の外周面を拡大した平面図である。 前記外周面を、さらに拡大した平面図である。 比較例2で用いたグラビア版の外周面を拡大した平面図である。 比較例3で用いたグラビア版の外周面を拡大した平面図である。
符号の説明
1:グラビアロールコータ、2:円筒、3:外周面、4:凹溝(凹部)、5:グラビア版、6:中心軸、7:塗料パン、8:粘着剤、9:基材、10:中心軸、11:バックアップローラ、12:ブレード、13:感圧粘着層、14:凸条、15:支持部、16:凸部、17:凸部、18:凸条、19:凸部、20:凸部、21:凸部

Claims (4)

  1. 基材の片面に、感圧粘着層を、グラビアロールコート法によってストライプ状にパターン形成して感圧転写粘着テープを製造するために用いる、略円筒状に形成され、前記円筒の外周面に、前記外周面より凹入させて、形成するストライプに対応する、前記感圧粘着層のもとになる粘着剤が充填される複数本の凹溝が、円筒の母線方向と平行で、かつ、互いに平行に配列されたグラビア版であって、前記各凹溝内には、円筒の外周面に達する複数の凸部が、互いに離間かつ隣接する前記凸部の端部が前記円筒の周方向に互いに重なり合うように配列されてなる支持部が形成されており前記支持部は、前記個々の凹溝の円筒の周方向の全長に亘って、前記凹溝に粘着剤を充填するべく前記外周面に当接されるブレードを支持するように形成されていることを特徴とするグラビア版。
  2. 円筒の周方向に隣接する凹溝内の支持部が、前記円筒の母線方向に、互いにずらして設けられている請求項1に記載のグラビア版。
  3. 円筒の外周面における、個々の凹溝内で支持部を構成する凸部の面積の合計の、前記凸部の面積の合計と、凹溝の開口面積との総面積中に占める割合が7〜23%である請求項1に記載のグラビア版。
  4. 複数本の感圧転写粘着テープを包含する幅を有する帯状の基材の片面に、請求項1〜3のいずれかに記載のグラビア版を用いて、感圧粘着層のもとになる粘着剤を、グラビアロールコート法によってコーティングして、ストライプ状の感圧粘着層を形成する工程と、前記感圧粘着層を形成した基材を、複数本の感圧転写粘着テープの幅にスリットする工程とを含むことを特徴とする感圧転写粘着テープの製造方法。
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