JP5037205B2 - 感圧転写粘着テープの製造方法、および感圧転写粘着テープの製造装置 - Google Patents

感圧転写粘着テープの製造方法、および感圧転写粘着テープの製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、基材から離型させた感圧粘着層を、紙の表面等に転写して、糊剤として使用するための感圧転写粘着テープの新規な製造方法と、前記製造方法を実施するための製造装置とに関するものである。
従来の、スティック糊や両面粘着テープ等に代わる新たな糊剤として、フィルム状の基材の片面に、圧が加えられると粘着力を発揮する、いわゆる感圧粘着性を有する感圧粘着層を、前記基材から離型可能に積層しておき、前記感圧粘着層を基材から離型させ、紙の表面等の被粘着面に転写させて、糊剤として使用する、感圧転写粘着テープが普及しつつある。前記感圧転写粘着テ−プは、長尺の帯状に形成したものをロール状に巻き付けた状態で供給され、前記ロールを、ホルダを兼ねる転写具に装着した状態で使用されるのが一般的である。
すなわち、感圧転写粘着テープの感圧粘着層を、転写具に設けたヘッドによって、基材の背面側から押圧して、被粘着面に圧着させた状態で、前記転写具を、前記被粘着面上で移動させると、感圧粘着層の粘着力によって、感圧転写粘着テープが、ロールから順次、繰り出されると共に、感圧粘着層が基材から剥離されて、ヘッドの圧着力によって被粘着面に転写されて、前記被粘着面に、感圧粘着層からなる糊剤の層が形成される。
しかし、前記感圧転写粘着テープにおいて、感圧粘着層を、基材の片面の全面を覆うように、いわゆるベタの状態で形成した場合には、転写を終了して転写具のヘッドを被粘着面から引き離す際に、前記被粘着面に転写された感圧粘着層の最後尾と、転写具側の、未使用の感圧転写粘着テープの感圧粘着層の先頭との間での、感圧粘着層の分離の際に、前記感圧粘着層を形成する粘着剤が糸を曳きやすく、前記糸が、被粘着面に付着して、前記被粘着面を汚したり、転写具の、主にヘッドに付着して、その後の感圧粘着層の、スムースな転写を妨げたりするという問題があった。
そこで、感圧粘着層を、独立したドット状(島状)等にパターン形成すると共に、前記感圧粘着層を、前記ドットごとに独立して、被粘着面に転写させて、糸曳きを防止することが提案されている(特許文献1)。感圧粘着層を、前記ドット状等の、所定の平面形状パターン形成した感圧転写粘着テープは、通常、複数本の感圧転写粘着テープを包含する幅を有する帯状の基材の片面に、感圧粘着層のもとになる粘着剤を、グラビアロールコート法等によってパターン形成して、感圧粘着層を形成した後、前記基材を、複数本の感圧転写粘着テープの幅にスリットして製造される。
しかし、前記製造方法では、例えば図6に示すように、基材1の、スリットする界面、つまりスリット後の両端縁2上に位置するドット3が、前記スリットのために用いる刃に付着する等して基材1の表面から失われて、製造された感圧転写粘着テープ4の、特に両端縁2の近傍においてドット3が抜け落ちる、いわゆるドット抜けの不良が発生して、前記ドット3を形成する感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の粘着力が低下するという問題があった。
また、スリット後の両端縁2上に位置するドット3のうち、脱落せずに、同図に破線で示すように、基材1の両端縁2からはみ出した状態で残留したドット3が、ロール状に巻き付けた感圧転写粘着テープ4の側面に付着する、いわゆるのりわきを生じて、先に説明した転写具を用いた転写時に、前記感圧転写粘着テープ4をスムースに繰り出すことができない、いわゆる走行不良を生じやすいという問題もあった。また、刃に粘着剤が付着すると、基材をスムースにスリットできなくなるので、製造作業を中断して、刃の清掃を頻繁に繰り返す必要があり、感圧転写粘着テープの生産性が低下するという問題もあった。
そこで、前記グラビアロールコート法等によって形成する感圧粘着層のパターンのうち、基材の、刃によってスリットされる位置にはドットを形成しないように、形成パターンに、一定幅のドットを形成しない領域、いわゆるドライエッジを設けることが提案されている(特許文献2、3)。しかし、感圧転写粘着テープの製造においては、長尺で帯状の基材を一定速度で搬送しながら、まず、グラビアロールコータにおいて感圧粘着層をパターン形成し、次いで、スリッタにおいて複数本の感圧転写粘着テープの幅にスリットするのが一般的であり、前記搬送時に、基材が幅方向に位置ずれを生じやすい。
そのため、ドライエッジを設けた部分を、スリッタの刃の位置に正確に位置合わせするためには、微調整を頻繁に繰り返す必要があり、感圧転写粘着テープの生産性が低下するという問題があった。微調整の手間を省略するために、ドライエッジの幅を広めに取ることも検討されたが、その場合には、例えば図7に示すように、製造された感圧転写粘着テープ4の、特に両端に、ドット3のない領域5を生じることになるため、前記ドット3を形成する感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の粘着力が低下するという問題があった。この問題は、特に、先に説明したように転写具に装着して使用される、幅の狭い感圧転写粘着テープにおいて顕著であった。
特開2001−192625号公報 実用新案登録第3123366号公報 実用新案登録第3125301号公報
本発明の目的は、スリットされた一定幅の基材の片面の、ほぼ全面に、感圧粘着層を、これまでより位置および形状の精度を高めた状態でパターン形成することができるため、製造された感圧転写粘着テープの、感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の粘着力が低下したり、のりわきが生じたりするのを防止することができる上、基材の位置合わせやスリッタの刃の清掃等を頻繁に繰り返す手間を省いて、前記感圧転写粘着テープを、生産性良く製造することができる感圧転写粘着テープの製造方法と、前記製造方法を実施するための、感圧転写粘着テープの製造装置とを提供することにある。
本発明は、複数本の感圧転写粘着テープを包含する幅を有する帯状の基材の片面に、所定の平面形状を有する感圧粘着層をパターン形成すると共に、前記基材を、複数本の感圧転写粘着テープの幅にスリットして感圧転写粘着テープを製造するための、感圧転写粘着テープの製造方法であって、前記感圧粘着層を、そのもとになる粘着剤をノズルから吐出させて、前記基材の片面に到達させることで、所定の平面形状にパターン形成すると共に、前記工程を、帯状の基材を一定速度で搬送しながら連続的にスリットする位置の近傍で行うことを特徴とするものである。
前記本発明の製造方法によれば、感圧粘着層を、そのもとになる粘着剤をノズルから吐出させて、前記基材の片面に到達させることで、所定の平面形状にパターン形成する、いわゆるインクジェット印刷法を応用したパターン形成方法によって、前記ドット状等の所定の平面形状に形成しており、前記パターン形成方法によれば、感圧粘着層を、基材に対する位置および形状の精度を高めた状態でパターン形成することができる。しかも、前記パターン形成の工程を、帯状の基材を一定速度で搬送しながら連続的にスリットする位置の近傍で行うことによって、前記基材の、搬送による幅方向の位置ずれが発生するのを、殆どなくすることもできる。
そのため、本発明の製造方法によれば、スリットされた一定幅の基材の片面の、ほぼ全面に、感圧粘着層を、これまでより位置および形状の精度を高めた状態でパターン形成することができるため、製造された感圧転写粘着テープの、感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の粘着力が低下したり、のりわきが生じたりするのを防止することができる上、基材の位置合わせやスリッタの刃の清掃等を頻繁に繰り返す手間を省いて、前記感圧転写粘着テープを、生産性良く製造することが可能となる。また、製造装置をコンパクト化して、感圧転写粘着テープの製造に要するスペースを、これまでより省スペース化することもできる。
前記本発明の製造方法においては、感圧粘着層のもとになる粘着剤として、ホットメルト粘着剤を使用し、前記ホットメルト粘着剤を、溶融状態でノズルから吐出させて、基材の片面に到達させることで、所定の平面形状にパターン形成するのが好ましい。これにより、粘着剤の乾燥の手間を省いて、スリット後の感圧転写粘着テープを直ちに巻き取ることができ、前記感圧転写粘着テープの生産性を、さらに向上すると共に、製造装置をさらにコンパクト化して、製造に要するスペースを、より一層、省スペース化することもできる。また、本発明の製造方法において、感圧粘着層を所定の平面形状にパターン形成する工程を、基材のスリットと同時に、またはスリットした直後の位置で行うようにすると、感圧粘着層を形成する位置の精度を、さらに高めることができる。
本発明は、前記製造方法を実施するための、感圧転写粘着テープの製造装置であって、複数本の感圧転写粘着テープを包含する幅を有する帯状の基材を、連続的に、複数本の感圧転写粘着テープの幅にスリットして感圧転写粘着テープを製造するための刃を有するスリッティング部を備えると共に、前記スリッティング部の、刃によって基材をスリットする位置の近傍に、感圧粘着層のもとになる粘着剤をノズルから吐出させて、前記基材の片面に到達させることで、所定の平面形状にパターン形成するための吐出装置が配設されていることを特徴とするものである。
前記本発明の製造装置によれば、本発明の製造方法を実施して、スリットされた一定幅の基材の片面の、ほぼ全面に、感圧粘着層が、これまでより位置および形状の精度を高めた状態でパターン形成されているため、前記感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の粘着力が低下したり、のりわきが生じたりしない感圧転写粘着テープを、基材の位置合わせやスリッタの刃の清掃等を頻繁に繰り返す手間を省いて、生産性良く製造することが可能となる。また、製造装置をコンパクト化して、感圧転写粘着テープの製造に要するスペースを、これまでより省スペース化することもできる。
本発明によれば、スリットされた一定幅の基材の片面の、ほぼ全面に、感圧粘着層を、これまでより位置および形状の精度を高めた状態でパターン形成することができるため、製造された感圧転写粘着テープの、感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の粘着力が低下したり、のりわきが生じたりするのを防止することができる上、基材の位置合わせやスリッタの刃の清掃等を頻繁に繰り返す手間を省いて、前記感圧転写粘着テープを、生産性良く製造することができる感圧転写粘着テープの製造方法と、前記製造方法を実施するための、感圧転写粘着テープの製造装置とを提供することができる。
図1は、本発明の感圧転写粘着テープの製造方法を実施するための、本発明の製造装置6の、実施の形態の一例の、要部を示す斜視図である。図1を参照して、この例の製造装置6は、原反ロール7から繰り出した、複数本の感圧転写粘着テープを包含する幅を有する帯状の基材1を、所定の感圧転写粘着テープの幅にスリットするための複数の刃8と、前記基材1を、図において下側から支持して、前記刃8に当接させてスリットさせるための支持ローラ9と、スリットした各基材1を上下から挟んで、図中に実線の矢印で示す方向に回転して、前記原反ロール7から基材1を繰り出させるためのドローローラ10、11と、前記ドローローラ10、11を通過した、図の例では手前から1本目、3本目、5本目、7本目および9本目のスリットされた基材1を、それぞれ個別に、巻取ロール12に巻き取るために、各巻取ロール12の中心に挿通された、図中に実線の矢印で示す方向に回転する支軸13とを備えている。
なお、図において符号14、15は、ドローローラ10、11を通過した基材1の張力を調整するためのテンションローラ、符号16は、前記テンションローラ14、15を通過した基材1を、巻取ロール12に巻き取らせるための押さえローラである。ドローローラ10、11を通過した、手前から2本目、4本目、6本目、および8本面の基材1は、図示していないが、図の下方に配設された、同じテンションローラ14、15、および押さえローラ16を経由して、支軸13によって支持された巻取ロール12に巻き取られる。
また、図の例の製造装置6においては、前記刃8による、基材1をスリットする位置に、感圧粘着層のもとになる粘着剤をノズルから吐出させて、前記基材1の、図において上面に到達させることで、所定の平面形状にパターン形成するための、インクジェット印刷法を応用したパターン形成方法を実施するための吐出装置17を複数、スリットされた各基材1ごとに、前記刃8と交互に配設している。
前記図の例の製造装置6によれば、感圧粘着層を、基材1に対する位置および形状の精度を高めた状態でパターン形成することができる上、前記パターン形成を、基材1のスリットと同時に行うことによって、前記基材1の、搬送による幅方向の位置ずれを、全くなくすることもできるため、感圧粘着層を形成する位置の精度を、著しく高めることができる。
そのため、例えば図3に示すように、基材1の両端縁2のぎりぎりまで、前記両端縁2からはみ出させることなしに、感圧粘着層のドット3を、精度良く、パターン形成することができ、製造された感圧転写粘着テープ4の、感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の粘着力が低下したり、のりわきが生じたりするのを防止することができる上、基材の位置合わせやスリッタの刃の清掃等を頻繁に繰り返す手間を省いて、前記感圧転写粘着テープを、生産性良く製造することが可能となる。
また、図1の例の製造装置6によれば、例えば、吐出装置17に入力するパターンのデータを変更することで、基材1の片面に形成する感圧粘着層のパターンを、前記ドット状以外の任意の平面形状に変更することも容易である。例えば図4は、感圧粘着層を、スリット後の基材1の長さ方向と交差する幅方向に平行なストライプ状にパターン形成した感圧転写粘着テープ4を示しており、本発明によれば、前記ストライプ18であっても、基材1の両端縁2のぎりぎりまで、前記両端縁2からはみ出させることなしに、精度良く、パターン形成することができる。また、図5は、前記感圧粘着層を、ブロック状にパターン形成した感圧転写粘着テープ4を示しており、本発明によれば、前記ブロック19であっても、やはり、基材1の両端縁2のぎりぎりまで、前記両端縁2からはみ出させることなしに、精度良く、パターン形成することができる。
吐出装置17としては、粘着剤の種類等に応じて、例えばサーマル方式、ピエゾ方式等の、種々の、インクジェット印刷方法を利用した吐出装置を採用することができるが、特に、粘着剤として、ホットメルト粘着剤を使用し、前記ホットメルト粘着剤を、溶融状態でノズルから吐出させて、基材の片面に到達させることで、所定の平面形状にパターン形成する場合には、ピエゾ方式の吐出装置が好適に採用される。
粘着剤として、前記ホットメルト粘着剤を使用した場合には、粘着剤の乾燥の手間を省いて、スリット後の感圧転写粘着テープを直ちに巻き取ることができ、前記感圧転写粘着テープの生産性を、さらに向上すると共に、製造装置をさらにコンパクト化して、製造に要するスペースを、より一層、省スペース化することもできる。ホットメルト粘着剤としては、溶融状態において、吐出装置17のノズルから吐出させることができる溶融粘度を有する種々のホットメルト粘着剤が使用可能である。
前記ホットメルト粘着剤としては、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、およびスチレン系ポリマー等の熱可塑性樹脂に、感圧粘着性を付与するために、粘着性付与剤を配合したもの等が挙げられる。また、前記スチレン系ポリマーとしては、例えばスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(SIS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)等の熱可塑性エラストマーが挙げられる。
粘着性付与剤としては、例えばロジン、エステルガム、エステルガムH、ポリテルペン樹脂、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン(DCPD)系樹脂、スチレン系樹脂、アルキルフェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂、またはこれらの水添物等が挙げられ、中でもポリテルペン樹脂の水添物、C5系石油樹脂の水添物、C9系石油樹脂の水添物が好適に使用される。
また、ホットメルト粘着剤には、軟化剤を配合しても良く、前記軟化剤としては、例えば各種可塑剤の他、ポリブテン、液状の粘着付与剤、ポリイソブチレン低重合体、ポリビニルイソブチルエーテル低重合体、ラノリン、塊重合ゴム、プロセスオイル、ナフテン系オイル、パラフィン系オイル、加硫オイル等が挙げられる。
図2は、本発明の製造装置6の、実施の形態の他の例の、要部を示す斜視図である。図の例の製造装置6は、吐出装置17を、刃8による基材1のスリットの直後の位置に、スリットした基材1ごとに複数、配設した点が、先の図1の例と相違している。その他の部分は、図1の例と同様であるので、同一箇所に同一符号を付して、説明を省略する。
図2の例の製造装置によれば、感圧粘着層を、基材1に対する位置および形状の精度を高めた状態でパターン形成することができる上、前記パターン形成を、基材1のスリットの直後に行うことによって、前記基材1の、搬送による幅方向の位置ずれを、全くなくすることもできるため、感圧粘着層を形成する位置の精度を、著しく高めることができる。
そのため、図1の例の場合と同様に、例えば図3に示すように、基材1の両端縁2のぎりぎりまで、前記両端縁2からはみ出させることなしに、感圧粘着層のドット3を、精度良く、パターン形成することができ、製造された感圧転写粘着テープ4の、感圧粘着層によって被粘着面に形成される糊剤の層の粘着力が低下したり、のりわきが生じたりするのを防止することができる上、基材の位置合わせやスリッタの刃の清掃等を頻繁に繰り返す手間を省いて、前記感圧転写粘着テープを、生産性良く製造することが可能となる。
また、吐出装置17に入力するパターンのデータを変更することで、基材1の片面に形成する感圧粘着層のパターンを、図4に示すストライプ状や、図5に示すブロック状等の任意の平面形状にパターン形成することもでき、そのいずれの場合においても、ストライプ18やブロック19等を、基材1の両端縁2のぎりぎりまで、前記両端縁2からはみ出させることなしに、精度良く、パターン形成することができる。
なお、吐出装置17を、刃8からどの程度離れた位置に設置した状態までを、「スリットの直後」とするかについては特に限定されないが、例えば図2の例では、刃8からドローローラ10、11までの間であれば、スリットされた基材1の、幅方向のずれを最小限に抑えることができるため、前記間を、スリットの直後の位置と規定すればよく、中でも、刃8の位置からおよそ20cm以内、特に10cm以内の位置を、スリットの直後の位置として規定するのが好ましい。
本発明の構成は、以上で説明した図の例には限定されない。例えば、本発明の製造装置は、従来公知の、種々の構成を有するスリッタに、吐出装置を組み込んで構成することができる。その他、本発明の要旨を変更しない範囲で、種々の設計変更を施すことができる。
《実施例1》
製造装置6としては、図1に示す各部を有し、基材1の、刃8によるスリットと、吐出装置17による感圧粘着層のパターン形成とを同時に行うものを用意した。また、感圧粘着層のもとになる粘着剤としては、ホットメルト粘着剤を用意し、吐出装置17としては、複数のノズルを有し、前記ホットメルト粘着剤を加熱して溶融させた状態で、ノズルから吐出させることができるホットメルト吐出機を用いた。
そして、感圧粘着層を形成する面を重剥離処理、反対面を軽剥離処理した、幅700mm、厚み25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを基材1としてロール状に巻き付けたものを原反ロール7として、前記製造装置6に装着して各部を動作させて、感圧転写粘着テープを連続的に製造した。なお、刃8による基材のスリット幅は8.4mm、感圧粘着層のパターンは、図3に示す円形のドット状、各ドットの直径は1mmとした。
原反ロール7の全長は、1本あたり5000mとし、巻取りロール12に巻き取った感圧転写粘着テープを、順次、転写具用のコアに、10mずつ巻き直して製品とし、前記製品からランダムにサンプリングした感圧転写粘着テープの表面を、実体顕微鏡で観察したところ、いずれのサンプルにおいても、ドットは、両端縁2からはみ出したり、ドット抜けを生じたりすることなく、図3の状態を維持していることが確認された。
《実施例2》
製造装置として、図2に示す各部を有し、基材1の、刃によるスリットから5cm後の位置で、吐出装置17による感圧粘着層のパターン形成を行うものを用意した。その他の構成は、実施例1と同様にした。そして、実施例1と同様にして製品を製造し、前記製品からランダムにサンプリングした感圧転写粘着テープの表面を、実体顕微鏡で観察したところ、いずれのサンプルにおいても、ドットは、両端縁2からはみ出したり、ドット抜けを生じたりすることなく、図3の状態を維持していることが確認された。
本発明の感圧転写粘着テープの製造方法を実施するための、本発明の製造装置の、実施の形態の一例の、要部を示す斜視図である。 前記製造装置の、実施の形態の他の例の、要部を示す斜視図である。 本発明の製造方法によって製造される感圧転写粘着テープの一例の、表面を拡大した平面図である。 本発明の製造方法によって製造される感圧転写粘着テープの他の例の、表面を拡大した平面図である。 本発明の製造方法によって製造される感圧転写粘着テープの、さらに他の例の、表面を拡大した平面図である。 従来の製造方法によって製造される感圧転写粘着テープの一例の、表面を拡大した平面図である。 従来の製造方法によって製造される感圧転写粘着テープの他の例の、表面を拡大した平面図である。
符号の説明
1:基材、2:端縁、3:ドット、4:感圧転写粘着テープ、5:領域、6:製造装置、7:原反ロール、8:刃、9:支持ローラ、10:ドローローラ、11:ドローローラ、12:巻取ロール、13:支軸、14:テンションローラ、15:テンションローラ、16:押さえローラ、17:吐出装置、18:ストライプ、19:ブロック

Claims (4)

  1. 複数本の感圧転写粘着テープを包含する幅を有する帯状の基材の片面に、所定の平面形状を有する感圧粘着層をパターン形成すると共に、前記基材を、複数本の感圧転写粘着テープの幅にスリットして感圧転写粘着テープを製造するための製造方法であって、前記感圧粘着層を、そのもとになる粘着剤をノズルから吐出させて、前記基材の片面に到達させることで、所定の平面形状にパターン形成すると共に、前記工程を、帯状の基材を一定速度で搬送しながら連続的にスリットする位置の近傍で行うことを特徴とする感圧転写粘着テープの製造方法。
  2. 粘着剤として、ホットメルト粘着剤を使用し、前記ホットメルト粘着剤を、溶融状態でノズルから吐出させて、基材の片面に到達させることで、所定の平面形状にパターン形成する請求項1に記載の感圧転写粘着テープの製造方法。
  3. 感圧粘着層を所定の平面形状にパターン形成する工程を、基材のスリットと同時に、またはスリットした直後に行う請求項1に記載の感圧転写粘着テープの製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の製造方法を実施するための製造装置であって、複数本の感圧転写粘着テープを包含する幅を有する帯状の基材を、連続的に、複数本の感圧転写粘着テープの幅にスリットして感圧転写粘着テープを製造するための刃を有するスリッティング部を備えると共に、前記スリッティング部の、刃によって基材をスリットする位置の近傍に、感圧粘着層のもとになる粘着剤をノズルから吐出させて、前記基材の片面に到達させることで、所定の平面形状にパターン形成するための吐出装置が配設されていることを特徴とする感圧転写粘着テープの製造装置。
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