JP5295822B2 - 帯電防止性白色ポリエステルフィルム - Google Patents
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a2:分子中に3級アミノ基を有する鎖延長剤の3級アミノ基を4級化した化合物
本発明の白色ポリエステルフィルムを構成するポリエステルとしては、代表的には、例えば、構成単位の80モル%以上がエチレンテレフタレートであるポリエチレンテレフタレート、構成単位の80モル%以上がエチレン−2,6−ナフタレートであるポリエチレン−2,6−ナフタレート、構成単位の80モル%以上が1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレートであるポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート等が挙げられる。その他にも、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレート等が挙げられる。
a2:分子中に3級アミノ基を有する鎖延長剤の3級アミノ基を4級化した化合物
また、塗布層中のポリウレタン樹脂(A)とカチオン性高分子帯電防止剤(B)との重量合計は、通常50重量%以上、好ましくは70重量%以上であり、最大で100%であってもよい。
ポリエステル1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。
遠心沈降式粒度分布測定装置(株式会社島津製作所社製SA−CP3型)を使用して測定した等価球形分布における積算(体積基準)50%の値を平均粒径とした。
塗布層に用いる微粒子の平均粒子径(nm)
微粒子の分散液を、マイクロトラックUPA(日機装社製)にて、個数平均の50%平均径を測定して、これを平均粒子径(nm)とした。
日本ヒューレット・パッカード社製高抵抗測定器 HP4339B、および測定電極 HP16008Bを使用し、23℃、30〜60%RHの測定雰囲気下で、印加電圧100Vで1分後の塗布層の表面固有抵抗値(Ω)を測定した。
Macbeth社製 透過濃度測定装置 TD−904を使用し、フィルム透過濃度(OD値)を測定した。
日本電色工業製色差計ZE2000タイプを用いて、反射法によりフィルム表面の測定を行った。2°視野、C光源を用い、表色系はLab(CIE1976)およびハンターW値とした。なお、フィルム厚さが合計約400μmになるようにフィルムを重ねて測定した。
RICOH社製コピー機“imago MP C4500it”で同社のトナー“imago MP Pトナー ブラックC4500”を用いて、フィルムに画像を印刷し、印刷の黒ベタの部分を対象にして、100枡のクロスカットを入れ、トナー層のセロテープ(登録商標)による剥離試験を行い、接着性を評価した。剥離試験方法は以下の通りである。すなわち、フィルムのトナー層の上に、18mm巾のニチバン社製セロテープ(登録商標)を気泡の入らぬよう7cmの長さに貼り、この上を3kgの手動式荷重ロールで一定の荷重を与え、フィルムを固定してテープの一端を500gの錘に接続し、錘が45cmの距離を自然落下後に、180°方向の剥離試験が開始する方法で評価した。接着性は、次の5段落の基準で評価した。
評価5:テープ面側にトナー層が全く剥離しない
評価4:10%未満、トナー層がテープ面側に剥離する
評価3:10〜50%の部分のトナー層がテープ面側に剥離する
評価2:50%以上の部分のトナー層がテープ面側に剥離する
評価1:完全にトナー層がテープ面側に剥離する
ベント付き二軸押出機を使用し、平均粒子径0.3μmの酸化チタン粒子を5重量%、平均粒子径3.5μmの不定形シリカ粒子を0.1重量%を含有させた、固有粘度0.65のポリエチレンテレフタレート原料(A)を280℃〜300℃の温度で溶融押し出しし、静電密着法を併用しながら冷却ドラム上にキャストして、無定形フィルムを得た。このフィルムを82℃で縦方向に3.5倍延伸し、さらに120℃で横方向に4.0倍延伸し、230℃で熱処理して、厚さ50μmの白色ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムは帯電防止性、トナー接着性に劣るものであった。
比較例1において縦延伸後のフィルムの両面に、別表の組成からなる水性塗布液を各々バーコート方式で塗布する以外は比較例1と同様にして、厚さ50μmの白色ポリエステルフィルムを得た。
・ポリウレタン樹脂A1:
6−ヘキサンジオールとジエチルカーボネートとの反応により得られるポリカーボネートポリオール(GCPでの数平均分子量約1000)を76.7重量部と、ポリエチレングリコール(第一工業製薬社製、商品名PEG600、分子量600)を6.4重量部と、トリメチロールプロパンを2.0重量部と、N−メチル−N,N−ジエタノールアミンを19.9重量部と、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを84.0重量部と、MEK87重量部を反応容器に取り、70〜75℃で反応を行い、ウレタンプレポリマーを得た。このウレタンプレポリマーにジメチル硫酸を16.8重量部添加し、50〜60℃で反応させて、カチオン性ウレタンポリマーを得た。これに水623重量部を添加して乳化させた後、MEKを回収することにより、ポリウレタン樹脂3の水分散体を得た。
1,6−ヘキサンジオールとジエチルカーボネートとの反応により得られるポリカーボネートポリオール(GCPでの数平均分子量約1000)を76.7重量部と、ポリエチレングリコール(第一工業製薬社製、商品名PEG600、分子量600)を6.4重量部と、トリメチロールプロパンを2.0重量部と、N−メチル−N,N−ジエタノールアミンを19.9重量部と、ヘキサメチレンジイソシアネートを57.7重量部と、MEK87重量部を反応容器に取り、70〜75℃で反応を行い、ウレタンプレポリマーを得た。このウレタンプレポリマーにジメチル硫酸を16.8重量部添加し、50〜60℃で反応させて、カチオン性ウレタンポリマーを得た。これに水623重量部を添加して乳化させた後、MEKを回収することにより、ポリウレタン樹脂3の水分散体を得た。
ジアリルジメチルアンモニウムクロライドを用いた4級アンモニウム塩含有カチオンポリマー((I)式のピロリジニウム環含有ポリマー)平均分子量約30000
2−イソプロペニル−2−オキサゾリンとアクリル系モノマーとの共重合ポリマー型架橋剤水溶液(日本触媒社製 商品名 エポクロスWS−500)、オキサゾリン基量=4.5mmol/g
コロイダルシリカ微粒子(平均粒径0.07μm)
実施例1において、ポリウレタン樹脂A1の代わりに、ポリカーボネートポリオール構造を有するアニオン系水性ポリウレタン(三井化学ポリウレタン社製 商品名タケラックW−6010)を用いて塗布液を配合した。塗布液は作成後直ちに沈殿が発生してしまい、フィルムに塗布することができなかった。
実施例1において、原料(A)の酸化チタン粒子配合量を10重量%に変更する以外は実施例1と同様にして、フィルム厚さ50μmの白色ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、フィルム厚さを125μmに変更する以外は実施例1と同様にして、白色ポリエステルフィルムを得た。
実施例4において、フィルム厚さを125μmに変更する以外は実施例4と同様にして、白色ポリエステルフィルムを得た。
以上、得られた結果をまとめて下記表1および2に示す。
Claims (2)
- 下記成分a1およびa2を構成単位として含むポリウレタン樹脂と、主鎖にピロリジニウム環を有するユニットを主たる繰り返し単位として含有するカチオンポリマーとを含有する塗布層を少なくとも片面に有し、当該塗布層の表面固有抵抗値が1×107〜1×1012Ωであることを特徴とする白色ポリエステルフィルム。
a1:ポリカーボネートポリオール
a2:分子中に3級アミノ基を有する鎖延長剤の3級アミノ基を4級化した化合物 - 請求項1に記載の白色ポリエステルフィルムを基材とすることを特徴とするレーザープリンター用受像紙。
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