JP5294966B2 - 製氷機の排水構造 - Google Patents

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Description

この発明は、製氷機構の下方に設けたドレンパンから排水管を介して箱体に設けた排水口に排水する製氷機の排水構造に関するものである。
製氷機としては、例えば図6に示すようなクローズドセルタイプの製氷機構20を備えたものがある。この製氷機10では、断熱構造の箱体12の内部に貯氷室12aが画成され、この貯氷室12aの上部に氷塊を製造する製氷機構20が配置されている。また、箱体12の一側部にキャビネット16が並設され、該キャビネット16の内部(機械室)に、冷凍装置を構成する凝縮器,圧縮機,ファンモータ等の基礎部品や電装盤等(何れも図示せず)が配設され、前記製氷機構20に配設されて冷凍装置を構成する蒸発器18に冷媒を循環するよう構成される。なお、符号21は、箱体12やキャビネット16の外底面に配設されて、該外底面と設置床面との間に所要の空間を画成する脚部である。
前記製氷機構20は、下向きに開口する製氷小室を多数画成し、上面に前記蒸発器18を配設した製氷室22と、この製氷室22の下方に傾動可能に配設された水皿24と、この水皿24の下側に一体に配設されて所要量の製氷水を貯留する製氷水タンク26とから基本的に構成されている。水皿24は、製氷運転時には水平に位置して製氷室22を下方から閉塞し、除氷運転時に斜め下方に傾動して製氷室22を開放する。また除氷運転において、製氷室22から落下した氷塊は、水皿24の上面を滑落し、貯氷室12aに放出されると共に、製氷水タンク26内に残った製氷水(製氷残水)が、製氷機構20の下方に配設されたドレンパン28に排出される。また、ドレンパン28は、製氷水タンク26から流下する製氷水の余剰部分(余剰水)および製氷機構20から滴下する結露水も受容するようになっている。
図7に示すように、ドレンパン28には、底部に流出口30が設けられ、この流出口30に排水管32の上端が連通接続される。また、排水管32の下端部は、貯氷室12aの底面を画成する箱体12の底壁部14に設けられた排水皿34の排水口36に挿入されている。更に、排水皿34は、排水口36が排水管32の外径より大きく設定されており、排水口36と排水管32との間の隙間から、貯氷室12aで生じた氷塊の融氷水や洗浄水等を受け入れるようになっている。そして、排水皿34には、排出配管38が接続されており、排出配管38を介して排水皿34に受け入れた水を外部へ排出している。すなわち、製氷機10では、ドレンパン28で受容した水が排水管32を介して排水皿34に排出され、ドレンパン28からの排水と排水口36から受け入れた融氷水や洗浄水等とが同じ排出配管38を用いて排出される(例えば、特許文献1参照)。排出配管38には、U字状に配管を湾曲させたトラップ部38aが形成され、このトラップ部38aに水を満たしておくことで、外部と貯氷室12aとを隔絶して、排出配管38を伝って外部から貯氷室12aに悪臭や害虫等が侵入しないようになっている。
特開2001−289541号公報
前記製氷機10では、機械の高さ寸法を低く抑えるため、前記ドレンパン28は浅く広いものが用いられており、製氷機構20からドレンパン28に排水が排出されている状態における該ドレンパン28内での水位は低く、前記流出口30から排水管32に排水が流れ込む際に空気を吸込み易い構造となっている。そして、吸込まれた空気は排水中に気泡として混合した状態で流下し、この気泡は、排水管32から排出配管38へ排水と共に流出する部位での抵抗が大きいとはじけ、排水の円滑な流れを阻害する要因となる。特に、除氷運転開始時に製氷残水を排出する場合など、ドレンパン28から排水管32に流れ込む排水の量が多くなった際に、排水に混入している気泡がはじけることで排水の円滑な流れが阻害されることが顕著となり、該排水が排水皿34の排水口36から溢れて貯氷室12aに逆流するおそれがある。この逆流現象により貯氷室12aに溢れ出た排水は、氷塊を汚染して衛生上の問題を引き起こすと共に、融解やアーチング(氷塊同士のくっつき)を招き、氷塊の価値を低下してしまう。
なお、前記ドレンパン28の流出口30を小さくしたり、排水管32の下端部を絞ることで、排水管32から排出される排水の量を制限して、逆流現象の発生を抑制することは可能である。しかるに、製氷水タンク26への水供給系に設けられる給水弁の故障等の異常発生時には、流出口30を小さくしたり排水管32の下端部を絞っていると、多量の排水を処理できず、ドレンパン28から排水が溢れて貯氷室12a内の氷塊全体に影響を与えてしまう事態が発生するおそれがある。また、排水管32の下端部を絞っている場合は、該絞り部分に水分中のカルシウムが付着し易く、長年使っているとカルシウムが成長して排水が流れ難くなってしまい、前記逆流現象の発生原因となる。しかも、排水管32の内部に付着したカルシウムを除去する作業は極めて困難である。
すなわち本発明は、従来の技術に係る製氷機の排水構造に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、簡単な構造で排水口からのオーバーフローを防止でき、かつ異常発生時にも対処し得る製氷機の排水構造を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の製氷機の排水構造は、
箱体に内部画成された貯氷室に設置された製氷機構の下方に設けられ、該製氷機構から流下する水を受けるドレンパンと、該ドレンパンに設けられた流出口と、貯氷室に臨ませて箱体に設けられた排水口と、上端が流出口に接続されると共に、下端部が排水口に挿入される排水管とを備えた製氷機の排水構造において、
前記流出口を囲繞するようにドレンパンの内底面に突設され、該流出口より大きく上方に開口する導入口を有する筒状の流量調節部材と、
前記流量調節部材の内外を連通するように該流量調節部材またはドレンパンに設けられ、前記流出口より小さく開口する流量調節部とを有することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、流量調節部材またはドレンパンに設けた流量調節部によって流出口から排水管に流れ込む排水の量を制限し得るので、排水口に一時に多量の排水が流入することを抑制でき、排水口からの排水のオーバーフローを防止できる。また、給水弁の故障等の異常発生時に多量の排水がドレンパンに排出された場合は、流量調節部材の導入口を介して排水を流出口および排水管に流すことができ、ドレンパンから排水が溢れるのを防止することができる。
請求項2に係る発明では、前記流量調節部は、前記流出口における周方向の一箇所に臨むように設けられていることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、流出口における周方向の一箇所に臨むように流量調節部を設けているから、流出口に排水が流れ込む際に渦が発生するのを抑制することができ、渦を原因とする排水への空気混入を抑えることができる。また、流出口に対して周方向の一箇所から排水が流れ込むので、流出口に対して複数箇所から排水が流れ込む際に生ずる排水同士の衝突は起きず、該衝突に起因する排水への空気混入を防止し得る。すなわち、排水への空気混入を極力抑制し得るから、空気の泡がはじけることによる抵抗を少なくすることができ、排水口からの排水のオーバーフローをより確実に防止できる。
本発明に係る製氷機の排水構造によれば、簡単な構造で排水口からのオーバーフローを防止できると共に、異常発生時にドレンパンから排水が溢れるのを防止し得る。
本発明の好適な実施例に係る排水構造を有する製氷機の要部を破断して示す側面図である。 実施例に係る流量調節部材とドレンパンの流出口との関係を示す要部分解斜視図である。 実施例に係るドレンパンの流出口を示す要部平面図である。 第1の別実施例に係る流量調節部材とドレンパンの流出口との関係を示す要部分解斜視図である。 第2の別実施例に係る流量調節部材とドレンパンの流出口との関係を示す要部分解斜視図である。 一般的な製氷機を示す斜視図である。 従来の排水構造を有する製氷機の要部を示す側断面図である。
次に、本発明に係る製氷機の排水構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、説明の便宜上、図6に示した製氷機の構成要素と同一の要素については、同一の符号を使用して詳細な説明は省略する。
図1に示すように、実施例に係る製氷機40は、断熱構造の箱体12に内部画成された貯氷室12aの上部に、製氷室22および水皿24を有する所謂クローズドセルタイプの製氷機構20が配設されており、この製氷機構20の下方には該製氷機構20から流下する排水(製氷残水,オーバーフロー水,結露水等)を受けるドレンパン42が配設されている。製氷機40は、製氷運転において、水皿24が製氷室22の下面を閉成するように保持されて、前記冷凍装置の運転により冷却された製氷室22に水皿24から製氷水を噴射供給して氷塊を製造するよう構成される。また、製氷機40は、除氷運転において水皿24が一側部を支点として製氷室22から離間するように下方へ傾動して開放して、加温された製氷室22から離脱した氷塊が水皿24の上面に案内されてドレンパン42の下方の貯氷領域に落下するようになっている。
前記箱体12の底壁部14に、排水皿34が設けられている。排水皿34は、底壁部14に埋め込まれた上下に開口する筒状の部材であって、上方に位置する排水口36を貯氷室12aの底面に臨ませ、氷塊の融解や貯氷室12aの洗浄時等に生じる排水を受け入れ可能になっている。また排水皿34は、下側にソケット44が設けられ、このソケット44が底壁部14の下面を貫通して前記脚部21により設置床面との間に画成される空間側に突出している。なお、底壁部14は、貯氷室12aの底面が排水口36に向かうにつれて下方傾斜するように形成され、排水口36が当該底面の傾斜下端に配置される。
前記ソケット44における底壁部14の下面から突出する端部に、L字状の排出配管46の一端が連通接続されると共に、該排出配管46の他端に可撓性を有する排水ホース48の一端が連通接続されている。排水ホース48は、図1に示す如く、底壁部14の下面に設けた保持具50で一部が保持されて、該保持具50による保持位置と排出配管46に接続される一端との間の部分に、下側を凸とするU字状に折り曲げされたトラップ部48aが形成されている。
前記ドレンパン42は、皿状に形成され、除氷運転時に傾動した水皿24に一体形成された製氷水タンク26から排出される製氷残水および製氷水タンク26から排出される給水時の余剰水を受容し得る位置に配設されている。ドレンパン42は、箱体12の側壁部52に上下に離間して設けられた一対の保持部52a,52aに一側部が挟持されて設置されており、製氷機構20の下側において下方(貯氷領域側)へ引っ張り出すことで取り外し可能になっている。ドレンパン42には、排水の流出口30が最も深くなる底部分に設けられると共に、該ドレンパン42の内底面は、除氷運転時に傾動した製氷水タンク26の傾動下端側から排出される排水を受容する受容部位P(図1の右端部)から流出口30に向けて下方傾斜するよう構成される。実施例では、ドレンパン42における受容部位Pから離間する後側隅部に流出口30が設けられ、該ドレンパン42の内底面は、前端側から流出口30に向けても下方傾斜するよう構成されている。
また、図1または図2に示す如く、前記流出口30を画成する壁部分がドレンパン42の外底面から下方へ突出して、筒状の連結部54が形成される。連結部54には、排水管32の上端が内挿されて、接続ホース56で連結部54と排水管32とが連通接続されている。
前記製氷機40では、ドレンパン42と排水皿34が排水管32で接続され、ドレンパン42から排水管32を介して排水皿34に排水が排出されるようになっている。排水管32は、前述の如く上端がドレンパン42の連結部54に接続すると共に、貯氷室12aの貯氷領域を上下に延在して下端部が排水皿34の排水口36に挿入されている。排水管32は、長手方向の全長に亘って外径および内径が変化しないストレート管であって、その外径は排水口36より小径に形成されており、排水口36を介して排水皿34に挿入された排水管32の下端部と排水口36との間に、貯氷室12aからの排水を受け入れる流通口を確保し得るよう構成してある。
前記ドレンパン42には、流出口30の内底面側(ドレンパン42の内部に開口している面)に、該流出口30を囲繞する流量調節部材58が突設されている。この流量調節部材58は、図2に示す如く、流出口30より大きな内径に設定された円筒状の管体であって、その下面がドレンパン42の内底面に接着固定されて、該流出口30より大きく開口する導入口58aが、流出口30より所定高さ上方に臨むよう設定される。
前記流量調節部材58の側壁60には、下端部において側方に向けて開口する流量調節孔(流量調節部)60aが形成されて、該流量調節孔60aによって流量調節部材58の内外が連通するよう構成される。この流量調節孔60aは、図2に示す如く、側壁60の下端から上側に凸となる円弧状に穿設された弧状の孔であって、該流量調節孔60aの開口面積は、前記流出口30の開口面積より小さく設定されて、前記流出口30へ流れ込む排水の量を制限し得るよう構成される。ここで、流量調節部材58の上端位置(導入口58aの開口位置)は、製氷機40の除氷運転開始時に製氷残水を排出する場合など、製氷機40が正常に運転されている状態で最も排水の量が多くなる時点を想定し、この時点でのドレンパン42内に溜る排水の水面より上方に臨むように設定される。すなわち、製氷機40の正常運転時にドレンパン42に排出される排水は、全て流量調節部材58の流量調節孔60aから流出口30へ流れ込むようになっている。なお、流量調節孔60aの開口面積は、好適には流出口30の開口面積の1/2以下に設定される。但し、流量調節孔60aの開口面積の下限値は、流量調節部材58の高さ寸法を極力抑えることができ、かつ製氷機40の正常運転時にドレンパン42内に溜る排水の水面が流量調節部材58の上端位置を越えない排水能力を確保し得る値に設定される。
前記流量調節孔60aは、側壁60における周方向の一箇所に設けられており、該流量調節孔60aを通った排水は、前記流出口30に対して周方向の一箇所から流れ込むように構成されて、該流出口30に排水が流れ込む際の渦の発生を抑制すると共に、排水同士の衝突を防止し得るようになっている。また、前記流量調節部材58に対して流量調節孔60aは、図3に示す如く、前記受容部位Pと対向しない位置に設けられ、受容部位Pに排出された排水が流量調節孔60aに直接流入しないよう構成される。
前記流出口30の内底面側に、大きなゴミ等の排水管32への侵入を防止して、排水管32の閉塞を予防するフィルタ62が設けられている(図3参照)。この、フィルタ62は、前記流量調節部材58の内側に配置されて流出口30を覆うよう半円状に形成されたものであって、その側面部には複数の開口が周方向に離間して設けられ、この開口からドレンパン42に受容した排水が流出口30に流入する。なお、フィルタ62における一つの開口と、流量調節部材58の流量調節孔60aとは径方向に整列するよう位置決めされ、フィルタ62が流量調節孔60aから流入する排水の抵抗となるのを抑制するようにしている。またフィルタ62は、流量調節部材58の内面に接触しないよう構成される。
(実施例の作用)
次に、実施例に係る製氷機の排水構造の作用について説明する。前記製氷水タンク26から排出される排水はドレンパン42に受容され、その内底面上を流下して前記流量調節部材58の流量調節孔60aを通って流出口30に流入する。流量調節孔60aの開口面積は、流出口30の開口面積より小さく設定されているから、該流量調節孔60aを介して流出口30に流入する排水の量は制限される。すなわち、前記排水管32から排出配管46に排出される排水の量も制限されるから、排水に混入している気泡がはじけることに起因する抵抗は少なく、排水は円滑に流れ、前記排水皿34から貯氷室12aへ排水が溢れ出る逆流現象(オーバーフロー)を回避し得る。しかも、流量調節孔60aは側壁60における周方向の一箇所に形成されているので、流出口30に排水が流れ込む際に渦が発生するのを抑制し得る。また、流出口30に対して複数箇所から排水が流れ込むものではないから、流出口30に対して周方向の異なる方向から排水が流れ込む際に生ずる排水同士の衝突は発生しない。すなわち、渦または排水同士の衝突を原因とする排水への空気混入を抑えることができる。従って、排水に混入する気泡自体の量が少なく、気泡がはじけることに起因する抵抗をより少なくして、逆流現象を確実に回避し得る。
ここで、前記排水管32から排出配管46へ排水が排出される際の抵抗が大きいと、前記気泡がはじけ易いため、従来の製氷機10では、排出配管38に設けるトラップ部38aは、抵抗を小さくするために型を用いて特殊な形状とする必要があった。しかるに、実施例の製氷機40では、前記流量調節孔60aによりドレンパン42から排水管32へ流れ込む排水の量を制限して、該排水管32から排出配管46に排水を円滑に排出し得るようにしたから、トラップ部として特殊な形状とすることなく、前記排水ホース48を折り曲げた簡易的なトラップ部48aで対応することができ、製造コストを低減し得る。また、排水管32から排出配管46へ排出される排水の量を、ドレンパン42の内底面に突設した流量調節部材58で行なっているから、仮に流量調節孔60aの部分に水分中のカルシウムが付着したとしても、該カルシウムを除去する作業は容易である。更に、排水管32は絞り加工を施していないストレート管であるから、水分中のカルシウムは付着し難く、長期に亘って排水を円滑に流すことができる。
前記流量調節孔60aは、図3に示す如く、前記製氷水タンク26からドレンパン42へ排水が排出される受容部位Pと対向しない位置に設けられているから、該製氷水タンク26からドレンパン42の受容部位Pに排出されて内底面を流れる排水が流量調節孔60aに直接流入することはなく、前記流出口30に排水が勢いよく流れ込むことで空気の吸込み量が多くなるのを抑制し得る。すなわち、受容部位Pに排出されて内底面を流れる排水は、流量調節部材58やドレンパン42における底面から立上がる側壁に当たって勢いが弱められた後に、受容部位Pと対向していない部位に位置する流量調節孔60に流れ込むので、前記流出口30に流れ込む際の排水の流速は遅くなっており、空気混入が抑えられるものである
前記製氷機40において、製氷水タンク26への水供給系に設けられる給水弁の故障等により該製氷水タンク26からドレンパン42に多量の排水が排出された場合は、前記流量調節部材58の流量調節孔60aのみでは排出しきれず、ドレンパン42内で排水が溜って水位が上昇する。この排水の水位が、流量調節部材58の上端位置を越えると、該排水は前記導入口58aから流量調節部材58に流入して前記流出口30から排水管32に流れ込む。導入口58aは、流出口30より大きく開口しているから、流出口30へ流入する排水の量は制限されることはなく、流出口30および排水管32の排水能力で排水を排出し得る。すなわち、異常発生時においてドレンパン42から排水が溢れるのを防止することができ、前記貯氷室12aに貯留されている氷塊の全体に影響を与えるのを防ぎ得る。なお、排水管32に多量の排水が流れ込むことで、前記排水皿34において逆流現象を生ずるおそれはあるが、ドレンパン42から排水が溢れる場合に比べて、貯氷室12aに流れ込む排水の影響は限定的である。
(別実施例)
図4および図5は、排水構造の別実施例を示すものであって、前述した実施例と異なる部分についてのみ説明し、同一部分には同じ符号を付すものとする。すなわち、図4に示す第1の別実施例では、前記流量調節部材58の側壁60に、上下方向の全長に亘って流量調節部としての切欠き部64が内外方向に開口するように形成されている。この切欠き部64の周方向の開口寸法は、前記流出口30の開口寸法より小さく設定されており、該切欠き部64を介して流出口30へ流れ込む排水の量が制限されて、実施例と同様な作用効果を奏する。
図5に示す第2の別実施例では、前記ドレンパン42の底面に、上方に開口する流量調節部としての溝部66が、前記流量調節部材58の外側から内側までの間に亘って形成されて、該溝部66によって流量調節部材58の内外が連通するよう構成される。また、溝部66の流量調節部材58の内側に臨む端部は、前記流出口30に連通している。そして、溝部66と流量調節部材58の下端との間に画成される開口寸法は、前記流出口30の開口寸法より小さく設定されており、該溝部66を介して流出口30へ流れ込む排水の量が制限されて、実施例と同様な作用効果を奏する。
(変更例)
実施例の構成に限定されず、以下のようにも変更可能である。
(1) 実施例では製氷機構としてクローズドセルタイプを挙げたが、オープンセルや流下式等の製氷機構も採用し得る。
(2) 実施例の流量調節部材として円筒形のものを挙げたが、楕円形や多角形の筒状であってもよい。
(3) 実施例では別部材の流量調節部材をドレンパンに接着固定したが、ドレンパンに流量調節部材を一体成形したものであってもよい。また、ドレンパンに対して流量調節部材を着脱自在に構成し、必要に応じて取外して清掃し得るよう構成してもよい。
12 箱体,12a 貯氷室,20 製氷機構,30 流出口,32 排水管
36 排水口,42 ドレンパン,58 流量調節部材,58a 導入口,60 側壁
60a 流量調節孔(流量調節部),64 切欠き部(流量調節部)
66 溝部(流量調節部)

Claims (2)

  1. 箱体(12)に内部画成された貯氷室(12a)に設置された製氷機構(20)の下方に設けられ、該製氷機構(20)から流下する水を受けるドレンパン(42)と、該ドレンパン(42)に設けられた流出口(30)と、貯氷室(12a)に臨ませて箱体(12)に設けられた排水口(36)と、上端が流出口(30)に接続されると共に、下端部が排水口(36)に挿入される排水管(32)とを備えた製氷機の排水構造において、
    前記流出口(30)を囲繞するようにドレンパン(42)の内底面に突設され、該流出口(30)より大きく上方に開口する導入口(58a)を有する筒状の流量調節部材(58)と、
    前記流量調節部材(58)の内外を連通するように該流量調節部材(58)またはドレンパン(42)に設けられ、前記流出口(30)より小さく開口する流量調節部(60a,64,66)とを有する
    ことを特徴とする製氷機の排水構造。
  2. 前記流量調節部(60a,64,66)は、前記流出口(30)における周方向の一箇所に臨むように設けられている請求項1記載の製氷機の排水構造。
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