JP5294699B2 - モータ - Google Patents

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    • F16C2380/26Dynamo-electric machines or combinations therewith, e.g. electro-motors and generators
    • F16C2380/27Motor coupled with a gear, e.g. worm gears

Description

本発明は、モータに関するものである。さらに詳しくは、軸受を回転軸の軸端に向けて付勢する付勢部材の固定構造に関するものである。
デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどに用いられるステッピングモータは、一般に、回転軸の外周に永久磁石を備えたロータと、永久磁石の外周面に所定の隙間を介して対向する環状のステータを備えた固定体と、回転軸の基端側軸端を受ける軸受とを有している。固定体において、ステータに対して基端側(反出力側)で隣接する位置には、図9に示すように、軸受が挿入される貫通穴161が形成された略矩形状の軸受ホルダ106が配置されており、軸受を回転軸に向けて付勢する場合には、軸受ホルダ106に対して付勢部材107が装着される。ここで、付勢部材107は、例えば、軸受を付勢するバネ部175を備えた底面部171と、底面部171から延びた4本の係合爪173とを備えており、付勢部材107を軸受ホルダ106に向けてモータ軸線方向(矢印zで示す方向)に押し込むと、4本の係合爪173が軸受ホルダ106の段部165に係合し、付勢部材107が軸受ホルダ106に保持される(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−129649号公報
しかしながら、ステッピングモータにおいては、さらなる小型化の要求に対応するために、軸受ホルダ106の厚さtを薄型化した場合や軸受ホルダ106の全体を小型化した場合には、段部165を形成するスペースを十分に確保することができず、付勢部材107を確実に保持できなくなる。その結果、付勢部材107に位置ずれ、脱落が発生しやすくなってしまうという問題点がある。特に、付勢部材107に対して、付勢部材107を軸受ホルダ106から離間させるモータ軸線方向の衝撃が加わると、付勢部材107に位置ずれや脱落が発生しやすい。なお、付勢部材107の位置ずれや脱落を防ぐため、フック部173の本数を増やすという構成も考えられるが、フック部173の本数を増やすとモータの小型化が困難になる。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、小型化しても付勢部材を軸受ホルダに確実に固定することのできるモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、回転軸の外周に永久磁石を備えたロータと、前記永久磁石の外周面に所定の隙間を介して対向する環状のステータを備えた固定体と、前記回転軸の基端側軸端を受ける軸受とを有し、前記固定体のモータ軸線方向における基端側には前記軸受をモータ軸線方向における先端側に付勢するための付勢部材が装着されたモータにおいて、前記固定体の相対向する両側面部には、当該固定体の基端側端面からモータ軸線方向における先端側に所定の距離を隔てた位置に、同一方向に開放端を向けた一対の係合溝がモータ軸線方向と交差する方向に延設され、前記付勢部材は、前記軸受を付勢するバネ部を備えた底面部と、該底面部の相対向する側端部の各々から屈曲した一対の側板部と、該一対の側板部の各々の先端側から互いに内向きに屈曲した一対のフック部を備え、前記固定体に対する前記付勢部材の装着時、前記付勢部材をモータ軸線方向と交差する方向からスライドさせると、前記付勢部材の前記底面部が前記固定体の基端側端面に重なり、前記一対のフック部が前記一対の係合溝内に開放端側から進入し係合するように構成されているとともに、前記固定体に前記付勢部材が装着された状態で、前記付勢部材に対して該付勢部材を前記固定体から離間させるモータ軸線方向の力が加わった際、前記係合溝においてモータ軸線方向で相対向する一対の内壁のうち、モータ軸線方向の先端側に位置する内壁に前記フック部が当接するように構成されていることを特徴とする。
本発明においては、前記固定体に対する前記付勢部材の装着時、前記付勢部材をモータ軸線方向と交差する方向からスライドさせて、前記付勢部材の前記底面部を前記固定体の基端側端面に重ねるとともに、前記一対のフック部を前記一対の係合溝内に開放端側から進入させ係合させる。このため、固定体に対して付勢部材をモータ軸線方向から押し付けて係合させる場合と違って、モータの小型化を図るために付勢部材の係合部分に対して構造面で大きな制約がある場合でも、前記固定体に前記付勢部材を強固に保持させることができる。従って、前記付勢部材を前記固定部材に装着した状態で、前記付勢部材に対して該付勢部材を前記固定体から離間させるモータ軸線方向の力が加わっても、前記付勢部材に位置ずれや脱落などが発生しない。
また、本発明においては、前記固定体に前記付勢部材が装着された状態で、前記付勢部材に対して該付勢部材を前記固定体から離間させるモータ軸線方向の力が加わった際、前記係合溝においてモータ軸線方向で相対向する一対の内壁のうち、モータ軸線方向の先端側に位置する内壁に前記フック部が当接するように構成されている。従って、前記フック部の係合に係合溝、すなわち、幅の狭い凹部を利用しているので、前記付勢部材を前記固定部材に装着した状態で、前記付勢部材に対して該付勢部材を前記固定体から離間させるモータ軸線方向の力が加わっても、前記フック部が前記係合溝から外れることがない。
さらに、本発明においては、前記フック部および前記係合溝内のうちの一方には、前記フック部および前記係合溝内のうちの一方に連続して前記付勢部材のスライド方向とは逆方向への抜け防止用の突部が形成され、他方には前記突部が嵌るとともに前記突部を係止する凹部が前記フック部および前記係合溝内のうちの他方に連続して形成されており、前記固定体に前記付勢部材が装着された状態でモータ軸線方向と直交する方向から見たときに、前記突部および前記凹部は前記係合溝における前記一対の内壁の間に位置している。従って、フック部を用いてそのまま付勢部材の抜け防止を行うことができ、また、その抜け防止用の構成も容易となる。
本発明において、前記固定体は、前記ステータに対してモータ軸線方向における基端側で隣接する位置に配置された軸受ホルダを含み、当該軸受ホルダには、前記軸受がモータ軸線方向に移動可能に挿入された貫通穴が形成されており、前記一対の係合溝は、前記ステータの基端側端面と、前記軸受ホルダにおいて前記ステータの基端側端面と重なる内側端面に形成された一対の段部とより形成されていることが好ましい。このように構成すると、簡素な構成で係合溝を形成できる。また、モータの軸線方向の寸法を短くした場合に、前記軸受ホルダを薄型化しなければならない場合でも、前記固定体に前記付勢部材を強固に保持させることができる。従って、前記付勢部材を前記固定部材に装着した状態で、前記付勢部材に対して該付勢部材を前記固定体から離間させるモータ軸線方向の力が加わっても、前記付勢部材に位置ずれや脱落などが発生しない。
本発明においては、前記抜け防止用の突部は前記フック部から連続するように形成され、前記突部を係止する前記凹部は前記係合溝に連続して形成されている構成を採用することができる。この場合、前記抜け防止用の突部は、前記フック部の前記スライド方向における後端側位置に形成され、前記軸受ホルダに形成された前記段部において、前記スライド方向における後端側位置には、前記フック部に形成された前記突部が嵌るように、前記段部に連続して前記凹部が前記内側端面に形成されている構成を採用することができる。この場合、前記突部および前記凹部は、前記スライド方向における前側の辺が前記スライド方向に対して鋭角を成す略三角形状、例えば、前記突部および前記凹部は、前記スライド方向における前側が斜辺で、後側が前記スライド方向に直角な辺を備えた略三角形状を有しているようにことが好ましい。このように構成すると、前記突部は前記凹部に容易に嵌る一方、前記突部が前記凹部から抜けにくい構造を実現することができる。
なお、前記フック部に前記凹部が形成され、前記係合溝内に前記突部が形成された構成を採用してもよく、この場合、前記突部は、前記係合溝内のうち、前記スライド方向における前端側位置に形成する。また、前記突部および前記凹部は、前記スライド方向における後側の辺が前記スライド方向に対して鋭角を成す略三角形状、例えば、前記スライド方向における後側が斜辺で、前側が前記スライド方向に直角な辺を備えた略三角形状を有していることが好ましい。このように構成すると、前記突部は前記凹部に容易に嵌る一方、前記突部が前記凹部から抜けにくくした構造とすることができる。
本発明において、前記フック部は、前記スライド方向における前端側の角部がR形状になっていることが好ましい。このように構成すると、前記付勢部材を装着する際、前記係合溝内に前記フック部をスムーズに進入させることができる。
本発明において、前記フック部は、前記側板部から内側に鋭角に屈曲していることが好ましい。このように構成すると、前記フック部を前記係合溝に係合させた状態で前記フック部の弾性変形が大きくなる分、前記フック部は前記係合溝に強固に係合し、前記底面部と前記フック部とで前記固定体を確実に挟持することができる。このため、前記固定体に前記付勢部材が装着された状態で、前記付勢部材に対して該付勢部材を前記固定体から離間させるモータ軸線方向の力が加わっても、前記付勢部材が脱落することを確実に防止することができる。
本発明において、前記側板部は、前記底面部から内側に鋭角に屈曲していることが好ましい。このように構成すると、前記フック部を前記係合溝に係合させた状態で前記フック部の弾性変形が大きくなる分、前記フック部は前記係合溝に強固に係合する。このため、前記固定体に前記付勢部材が装着された状態で、前記付勢部材に対して該付勢部材を前記固定体から離間させるモータ軸線方向の力が加わっても、前記付勢部材が脱落することを確実に防止することができる。
本発明において、前記付勢部材には、前記スライド方向における後端側で前記底面部から屈曲して前記固定体に当接するストッパ部が形成されていることが好ましい。
本発明において、前記バネ部は、前記底面部で前記スライド方向における後側に先端を向けて斜めに切り起こされ、当該バネ部の根元部分は、前記付勢部材をスライドさせたときに、前記スライド方向における前側に位置していることが好ましい。このように構成すると、前記付勢部材をスライドさせた際、前記バネ部が引っ掛かって塑性変形することを防止することができる。
本発明において、前記バネ部は、前記底面部で前記スライド方向における前側に先端を向けて斜めに切り起こされ、当該バネ部の根元部分は、前記付勢部材をスライドさせたときに、前記スライド方向における後側に位置している構成を採用してもよい。このように構成すると、軸受ホルダの小型化に伴い、付勢部材の小型化を実施する場合においても、バネ部の根元部分における強度を適切に保つことができる。これにより、付勢部材よりバネ部を切り起こす際の、バネ部の塑性変形を防止することができる。
本発明において、前記バネ部は、前記底面部から舌片状に切り起こされて成り、この場合、前記固定体の基端側端面では、前記付勢部材をスライドさせたときに前記バネ部の移動軌跡を含む領域が凹部になっていることが好ましい。このように構成すると、前記付勢部材をスライドさせた際、前記バネ部が前記固定体の基端側端面に強く当たって塑性変形することを防止することができる。
本発明においては、付勢部材をモータ軸線方向と交差する方向からスライドさせてフック部を係合溝内に開放端側から進入させ係合させるため、固定体に対して付勢部材をモータ軸線方向から押し付けて係合させる場合と違って、モータの小型化を図るために付勢部材の係合部分に対して構造面で大きな制約がある場合でも、前記固定体に前記付勢部材を強固に保持させることができる。また、フック部の係合に係合溝、すなわち、幅の狭い凹部を利用しているので、付勢部材を固定部材に装着した状態で、付勢部材に対して付勢部材を固定体から離間させるモータ軸線方向の力が加わっても、フック部が前記係合溝から外れることがない。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したモータについて説明する。
(モータの全体構成)
図1は、本発明を適用したモータの断面図である。図2(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明を適用したモータの正面図、底面図、右側面図、および付勢部材を外した状態における右側面図である。
図1および図2に示すように、本形態のモータ1は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどに用いられる小型のステッピングモータであり、インシュレータ3aに巻回された環状の駆動コイル3b、およびこの駆動コイル3bの軸線方向の両側に配置された一対のステータコア3cを備えたステータ組31、32が軸線方向に2段に積層された筒状のステータ3を備えている。ステータコア3cは各々、内コア3dおよび外コア3eからなり、駆動コイル3bの内周面に沿って並ぶ多数の極歯3fを備えており、一対のステータコア3cの各々に形成された極歯3fは、駆動コイル3bの周方向に交互に配置されている。軸線方向の最も外側に位置する2つの外コア3eは、駆動コイル3bの外周側に位置する部分がケース2を構成している。ステータ組31、32の外周側には、端子部35、36が形成されており、この端子部35、36に駆動コイル3bの端末が接続されている。そして、この端子部35、36は、ケース2に形成された開口部20より突出している。
ステータ3は、図2(c)に示すようにモータ軸線方向からみたとき、相対向する側面部が平坦面になっている一方、他の側面部は円弧状に形成されており、端子部35、36は、ステータ3の円弧部分の一方側に位置している。
筒状のステータ3の内側には、回転軸41の基端側の外周面にロータマグネット42が装着されたロータ4が配置されている。ロータマグネット42の外周面には、S極とN極が周方向において交互に配置されている。回転軸41の両軸端は各々、軸受11、12によって回転可能に保持されており、軸受11は、回転軸41の基端側軸端の凹部に一部が入り込んだ金属製またはセラミック製の球体13と、この球体13を受ける有底の凹部14aを備えた円盤状の樹脂製の軸受本体14とによって構成されている。
ステータ3において、回転軸41が延びている先端側(出力側)とは反対側の基端側(反出力側)、すなわち、ステータ組32の外コア3eの外側には、貫通穴61を備えた略矩形状の軸受ホルダ6、およびバネ部75を備えた付勢部材7が配置されている。軸受ホルダ6の貫通穴61には軸受11(軸受本体14)がモータ軸線方向に移動可能に挿入されているとともに、貫通穴61内に延びるバネ部75が、この軸受11の後端面に当接することにより、軸受11は回転軸41に向けて付勢されている。
ステータ3において、先端側の端面には断面コの字状のフレーム90が固定されており、このフレーム90において、ステータ3と一定の距離をおいて対向する対向板部90aには、回転軸41の先端側軸端を受ける軸受12が保持されている。かかる軸受12も、軸受11と同様な構造を備えている。
(付勢部材の装着構造の概要)
各部材の構成を説明する前に、図3を参照して、本形態のモータ1において、付勢部材7の装着構造の概要を説明する。図3は、本形態のステッピングモータにおける付勢部材の固定体への装着構造を示す分解斜視図であり、図3には、軸受11の図示は省略してある。
図1および図2を参照して説明したように、本形態では、ロータ4の周りを囲むステータ3(ステータ組31、32)と、ステータ3の基端側端面30に対して溶接などの方法で固着された軸受ホルダ6とによって固定体10が構成され、この固定体10の基端側に付勢部材7が装着された構造を有している。
付勢部材7を固定体10の基端側に装着するにあたって、本形態では、図3に示すように、ステータ3の基端側端面30、即ちステータ組32の外コア3eの端面に軸受ホルダ6を固定して固定体10とした状態において、モータ軸線方向(z方向)と直交する左右方向(x方向)、および上下方向(y方向)のうち、左右方向で相対向する両側面部10bには、固定体10の基端側端面10aから先端側に所定の距離を隔てた位置に、同一方向(上方)に開放端を向けた左右一対の係合溝95がモータ軸線方向と交差する方向、本形態では、モータ軸線方向と直交する上下方向に延設されている。
また、付勢部材7は、バネ性を有するように所定形状に加工された金属製の板材からなり、舌片状に斜めに切り起こされたバネ部75を備えた底面部71と、底面部71の相対向する左右の側端部の各々から屈曲した一対の側板部72と、一対の側板部72の各々の先端側から互いに内向きに屈曲した一対のフック部73とを備えている。
ここで、付勢部材7は、バネ性を有するように金属製の板材から構成されているから、バネ部75のみならず、一対の側板部72や一対のフック部73等もそれぞれバネ性を有することになる。
従って、ステータ3及び軸受ホルダ6からなる固定体10に対して付勢部材7を装着する際、矢印sで示すように、付勢部材7をモータ軸線方向と直交する上方向からスライドさせると、付勢部材7の底面部71が固定体10の基端側端面10aに重なるとともに、一対のフック部73が一対の係合溝95内に開放端側から進入し係合する。本形態においては、スライドさせた際、バネ部75が引っ掛からないようにバネ部75の根元部分が前側に位置するように付勢部材7は構成されている。
本形態において、一対の係合溝95は、ステータ3の基端側端面30、即ちステータ組32の外コア3eの端面と、軸受ホルダ6においてステータ3の基端側端面30と重なる内側端面60に一対の段部65を形成することにより形成されている。
(付勢部材7の詳細構成)
本形態のモータ1において、図3を参照して説明した付勢部材7の装着構造を実現するために、付勢部材7は、図4を参照して以下に説明する構造を備えている。
図4(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明を適用したモータに用いた付勢部材の平面図、正面図、底面図、および右側面図である。図4に示すように、付勢部材7は、略矩形の板状の底面部71と、底面部71においてモータ軸線方向(z方向)に対して直交する左右方向(x方向)の両端縁で屈曲する左右一対の側板部72と、一対の側板部72の先端部の各々において互いに内側に向けて起立する一対のフック部73とを備えている。
本形態においては、図4(b)に示すように、一対のフック部73はいずれも、側板部72に対して垂直よりやや深く折り曲げられており、側板部72とフック部73とが成す角θ2は鋭角である。なお、軸受ホルダ6の側面部を底面部71とで挟持するためには、側板部72とフック部73とが成す角θ2は鋭角であることが好ましいが、側板部72とフック部73とは、軸受ホルダ6を両側から挟むものであるから、側板部72とフック部73とが成す角θ2が直角や若干鈍角となっていても、バネ性を有する両側板部72でしっかりと軸受ホルダ6を挟み込んでいれば、軸受ホルダ6を問題なく挟持することができる、言い換えれば、付勢部材7は軸受ホルダ6によりモータ軸線方向(z方向)に対して問題なく挟持されることができる。また、本形態においては、一対の側板部72はいずれも、底面部71に対して垂直よりやや深く折れ曲げられており、側板部72と底面部71とが成す角θ3が鋭角になっており、一対の側板部72による左右方向(x方向)における軸受ホルダ6による保持がより確実となるように構成しているが、底面部71に対して一対の側板部72を略垂直に折り曲げるようにしても、一対の側板部72により、付勢部材7は左右方向(x方向)に関して軸受ホルダ6により問題なく保持できる。
底面部71には、その中央部を斜めに切り起こされた板バネ状のバネ部75が形成されており、バネ部75の先端部75aは、底面部71と略平行になるように浅く折り曲げられている。
底面部71において、モータ軸線方向(z方向)に対して直交する上下方向(y方向)の上端側71aには、幅方向における中央部分に突出部71bが形成されており、この突出部71bからはモータ軸線方向における先端側に向けて屈曲した板状のストッパ部79がバネ性を有するように形成されている。このストッパ部79は、付勢部材7を軸受ホルダ6に取付けたとき、スライド方向sにおける付勢部材7の軸受ホルダ6に対する保持が確実となるように設けられているものであり、本形態においては、ストッパ部79は、底面部71に対して垂直よりやや深く折れ曲げられており、ストッパ部79と底面部71とが成す角θ1は鋭角である(図4(d)参照)。このストッパ部79は、後述する略三角形の抜け防止用の突部74とにより、スライド方向sにおいて軸受ホルダ6を弾性的に挟み込み、スライド方向sにおける付勢部材7の保持が確実となるようになっている。なお、このストッパ部79は、底面部71に対して略垂直に折り曲げられるようにしてあっても、実質的なスライド方向sにおける付勢部材7の保持を行うことができる。本形態においては、底面部71の下端側71eは、ステータ3の形状に対応して円弧状に形成されている。
付勢部材7において、バネ性を有する一対のフック部73はいずれも、スライド方向sにおける前端側に位置する下端側71eからスライド方向sにおける後端側に位置する上端側71aに向かう途中位置まで略等しい幅寸法を備えているが、上端側71a付近(スライド方向sにおける後端側位置)には、互いに左右方向(x方向)内側に突き出た略三角形の抜け防止用の突部74がフック部73から連続するように形成されている。突部74は、スライド方向sにおける前側の辺74aがスライド方向sに対して鋭角を成す略三角形状、例えば、スライド方向sにおける前側の辺74aはスライド方向sに対して約30°の斜辺で、後側の辺74bは、スライド方向に直角な辺を備えた略三角形状を有している。即ち、抜け防止用の突部74は、スライド方向sにおける前側の辺74aが、突部74の挿入が容易となる挿入ガイド部として形成されているとともに、突部74の後側の辺74bは、軸受ホルダ6に対する抜け止め作用を行う係合部として形成されている。また、この突部74は、フック部73から内側に突き出るようにフック部73と一体に形成されているから、フック部73としての作用も同時に有するものである。なお、本形態においては、フック部73は、スライド方向sにおける前端側の角部73bがR形状になっており、フック部73が前記係合溝95内に進入させやすくなっている。
なお、上記の実施形態とは逆に、抜け防止用の突部74は、軸受ホルダ6の段部65側に形成することができ、この場合には、フック部73には、軸受ホルダ6の段部65側に形成した凹部65aに対応する形状の凹部を設けることにより、同様の作用を達成することができる。このように構成した場合には、軸受ホルダ6に形成する前記突部、また、フック部73に形成する凹部は、スライド方向における前端側位置に形成する。
(軸受ホルダ6の詳細構成)
軸受ホルダ6は、図5を参照して以下に説明する構造を備えている。図5(a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明を適用したモータに用いた軸受ホルダの平面図、正面図、底面図、およびA−A′断面図である。
図5において、軸受ホルダ6はSUS製、かつ略矩形状であり、スライド方向sにおける後端側に位置する上端部6aは直線的な端縁になっている一方、スライド方向sにおける前端側に位置する下端部6bは、ステータ3の外形形状に一致する円弧状に形成されている。また、軸受ホルダ6の上端部6aの角にはR面取り加工が施されている。軸受ホルダ6において、その略中央には、図1を参照して説明した軸受11が挿入される貫通穴61が形成されている。
軸受ホルダ6において、ステータ3の基端側端面30(図3参照)に当接する内側端面60では、左右方向(x方向)で上下方向(y方向)に直線的に延びるように両端縁に沿って凹部として形成された一対の段部65が形成されている。従って、図3に示すように、ステータ3の基端側端面30と軸受ホルダ6の内側端面60とが接するように、ステータ3に軸受ホルダ6を重ねて固定すると、ステータ3の基端側端面30と軸受ホルダ6の内側端面60との間には、軸受ホルダ6の内側端面60に形成された左右一対の段部65により左右一対の係合溝95が形成される。この段部65のモータ軸線方向(z方向)に関する巾、即ち、係合溝95の巾は、この溝に挿入されるフック部73の板厚より若干大きく設定されているのみであり、幅の狭い凹部として形成されている。言い換えれば、係合溝95の巾の寸法は、係合溝95へのフック部73の挿入は容易であるが、モータ軸線方向(z方向)外側への力が付勢部材7に働いてフック部73の内側先端部がステータ3の基端側端面30側に曲げられても、フック部73の内側先端部が速やかにステータ3の基端側端面30に当接し、その曲がりが規制されるように、フック部73のx方向の幅寸法より小さく設定されている。このため、ステータ3の基端側端面30によって、フック部73は外側に開くことが防止されるから、付勢部材7が、モータ軸線方向(z方向)外側へ移動し、軸受ホルダ6から外れてしまうことを防止することができる。
軸受ホルダ6に形成した一対の段部65はいずれも、上端縁から下端側に向かう途中位置まで形成してあり、一対の係合溝95はいずれも、上方に向かう端部は、フック部73が挿入できるように開放端になっている一方、下端側は、段部65の端部65bにより閉塞しており、フック部73の挿入量、即ち、付勢部材7の挿入位置が規制されるようになっている。
また、一対の段部65には、上端側付近(スライド方向sにおける後端側)が、略三角形の平面形状をもつ凹部65aによって、段部65から連続するように幅が左右(内側)に一体的に広がっている。ここで、凹部65aは、フック部73に形成した抜け防止用の突部74と略同一形状を備えており、凹部65aは、スライド方向sにおける前側の辺65eがスライド方向sに対して鋭角を成す略三角形状、例えば、スライド方向sにおける前側の辺65eはスライド方向sに対して約30°の斜辺で、後側の辺65fはスライド方向に直角な辺を備えた略三角形状を有している。従って、図3を参照して説明したように、付勢部材7をスライドさせて、付勢部材7のフック部73を係合溝95内で移動させると、フック部73の突部74が段部65の凹部65a(係合溝95の凹部)にほぼぴったりと嵌ることになり、凹部65aの後側の辺65fは、突部74の後側の辺74bと係合して付勢部材7の抜けを防止する抜け止め用係合部として作用する。
軸受ホルダ6において、ステータ3とは反対側に位置する外側端面62には、貫通穴61の略周辺にy方向に沿って延びる浅い凹部66が広い範囲にわたって形成されており、かかる凹部66は、付勢部材7をスライドさせたときにバネ部75の移動軌跡を含む領域である。このため、付勢部材7をスライドさせたときに、バネ部75は、軸受ホルダ6の外側端面62に強い力で接触しない。なお、凹部66の下端側は面取りされた形状になっており、凹部66の底部66aと内周壁66bとの成す角θ4が鈍角になっている(図5(d)参照)。
(モータ1の製造方法)
図6(a)、(b)、(c)は各々、モータ1の製造工程において、ステータ3に軸受ホルダ6を固着した状態を示す側面図、軸受ホルダ6と付勢部材7の位置関係を付勢部材の側(基端側)からみたときの説明図、および軸受ホルダ6と付勢部材7の位置関係を軸受ホルダの側(先端側)からみたときの説明図である。なお、図6(b)、(c)では、軸受11やステータ3などの図示を省略してある。
本形態のモータ1を製造するには、ステータ3およびロータ4を組み立てた後、ステータ3に対してフレーム90を固着する。そして、ステータ3の内側にロータ4を通し、軸受11により回転軸41の先端側軸端を支持した状態で、図6(a)に示すように、軸受ホルダ6をステータ3の基端側端面30に重なるように固定する。その結果、ステータ3と軸受ホルダ6との間には、軸受ホルダ6の内側端面60に形成した段部65により係合溝95が形成される。かかる固定には、例えばスポット溶接を採用することができ、スポット溶接用の突起は、例えば、軸受ホルダ6の内側端面60において貫通穴61の周りに3、4箇所形成しておけばよい。
次に、軸受ホルダ6の貫通穴61から球体13、および軸受本体14を装着し、貫通穴61内に軸受11を配置した状態とする。このような状態は、図2(d)および図6(a)に示すように表わされる。
次に、図3および図6(a)、(b)、(c)に示すように、付勢部材7をモータ軸線方向と交差する方向、本形態では、モータ軸線方向と直交するように上側からスライドさせ、一対のフック部73を一対の係合溝95の各々に開放端側から進入させる。その際、フック部73は、スライド方向sにおける前端側の角部73bがR形状になっているので、フック部73は、引っ掛かることなく係合溝95の内部を進入する。
そして、ストッパ部79が軸受ホルダ6の上端部6aが当接するとともに、フック部73の先端部が段部65の端部65b(係合溝95の奥)に当接するまで、付勢部材7をスライドさせる。その結果、フック部73の突部74が段部65の凹部65a(係合溝95の凹部)に嵌る。その際、フック部73の突部74、および段部65の凹部65a(係合溝95の凹部)は、前記した略三角形状を有しているので、フック部73の突部74は、段部65の凹部65a(係合溝95の凹部)にスムーズに嵌る。
この状態で、付勢部材7の底面部71が軸受ホルダ6の外側端面62に重なり、バネ部75が軸受11を回転軸41に向けて付勢する。かかる状態は、付勢部材7をスライドさせた際、フック部73が弾性変形し、軸受ホルダ6を底面部71との間に弾性をもって挟むことにより保持される。また、側板部72も弾性変形し、その形状復帰力も付勢部材7が軸受ホルダ6に保持された状態を維持する力として作用する。さらに、フック部73の突部74が段部65の凹部65a(係合溝95の凹部)に嵌った状態で、ストッパ部79も軸受ホルダ6の上端部6aに当接して弾性変形する。従って、ストッパ部79は、付勢部材7を装着の際とは逆方向にスライドさせようとするが、かかる動きは、前記した略三角形状のフック部73の突部74と段部65の凹部65a(係合溝95の凹部)との嵌合により阻止される。
以上の工程により、図1および図2(a)に示すように、付勢部材7が固定体10の基端側に装着される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のモータ1においては、固定体10に対する付勢部材7の装着時、付勢部材7をモータ軸線方向と交差する方向からスライドさせて、付勢部材7の底面部71を固定体10の基端側端面10aに重ねるとともに、一対のフック部73を一対の係合溝95内に開放端側から進入させ係合させる。このため、固定体10に対して付勢部材7をモータ軸線方向から押し付けて係合させる場合と違って、モータ1の小型化にともなって付勢部材7を係合させる箇所に大きなスペースを確保できない場合や、本形態のように、軸受ホルダ6が薄くて軸受ホルダ6自身に付勢部材7を係合させる箇所を形成できない場合でも、付勢部材7を強固に保持させることができる。従って、付勢部材7を固定体10に装着した状態で、付勢部材7に対して付勢部材7を固定体10から離間させるモータ軸線方向の力が加わっても、付勢部材7に位置ずれや脱落などが発生しない。
また、フック部73の係合に係合溝95、すなわち、幅の狭い凹部を利用しているので、固定体10に付勢部材7が装着された状態で、付勢部材7に対して付勢部材7を固定体10から離間させるモータ軸線方向の力が加わり、側板部72を介してフック部73が係合溝95から外れるように動こうとしても、係合溝95の溝巾は、フック部73の板厚に対して若干大きく設定され、幅の狭い凹部に形成されているから、係合溝95においてモータ軸線方向で相対向する一対の内壁(ステータ3の基端側端面30、および軸受ホルダ6の段部65)のうち、モータ軸線における先端側に位置する内壁(ステータ3の基端側端面30)にフック部73が当接し、フック部73の先端がモータ軸線方向へ変形してしまうことを防止する。このため、フック部73が係合溝95から外れることがない。
また、付勢部材7において側板部72およびフック部73を折り曲げ形成しているが、側板部72およびフック部73については垂直よりもやや深めに折り曲げているので、固定体10に付勢部材7を装着した状態で、側板部72およびフック部73が大きく弾性変形する分、大きな弾性復帰力を発揮する。それ故、付勢部材7を固定体10に強固に保持させることができるので、付勢部材7の位置ずれや脱落が発生しない。
さらに、フック部73の突部74が段部65の凹部65a(係合溝95の凹部)に嵌った状態で、ストッパ部79も軸受ホルダ6の上端部6aに当接して弾性変形する。従って、ストッパ部79は、付勢部材7を装着の際とは逆方向にスライドさせようとするが、かかる動きは、フック部73の突部74と段部65の凹部65a(係合溝95の凹部)との嵌合により阻止され、その結果、付勢部材7のスライド方向での位置がずれることがない。
さらにまた、付勢部材7においてバネ部75は底面部71から舌片状に斜めに切り起こされているが、付勢部材7を固定体10に装着する際には、バネ部75の根元部分75bが前側に位置するように、付勢部材7をスライドさせる。このため、バネ部75が引っ掛かって塑性変形してしまうことがない。また、固定体10の基端側端面10a(軸受ホルダ6の外側端面62)では、付勢部材7をスライドさせたときにバネ部75の移動軌跡を含む領域が浅い凹部66になっているので、付勢部材7をスライドさせた際、バネ部75が固定体10(軸受ホルダ6)に強く当たって塑性変形することを確実に防止することができる。
(本発明の変形例)
図7(a)、(b)は各々、本発明のその他の実施の形態に係るモータの正面図、および右側面図である。図8(a)、(b)、(c)は各々、本発明のその他の実施の形態に係るモータの製造工程において、ステータに軸受ホルダを固着した状態を示す説明図、軸受ホルダと付勢部材の位置関係を付勢部材の側からみたときの説明図、および軸受ホルダと付勢部材の位置関係を軸受ホルダの側からみたときの説明図である。なお、図7および図8に示すモータの基本的な構成は、図1〜図6を参照して説明したモータと共通するので、共通する部分については、同一の符号を付して図示することにして、それらの説明を省略する。
図1〜図6を参照して説明した形態では、バネ部75は、底面部でスライド方向sにおける後側に先端部75aを向けて斜めに切り起こされ、バネ部75の根元部分75bは、付勢部材7をスライドさせたときに、スライド方向sにおける前側に位置している構成を採用したが、図7および図8に示すように、バネ部75が、底面部でスライド方向sにおける前側に先端部75aを向けて斜めに切り起こされ、バネ部75の根元部分75bは、付勢部材7をスライドさせたときに、スライド方向sにおける後側に位置している構成を採用してもよい。この場合も、固定体10の基端側端面10a(軸受ホルダ6の外側端面62)では、付勢部材7をスライドさせたときにバネ部75の移動軌跡を含む領域を浅い凹部66にしておけば、付勢部材7をスライドさせた際、バネ部75が固定体10(軸受ホルダ6)に強く当たって塑性変形することを確実に防止することができる。また、本形態を適用することにより、軸受ホルダ6の小型化に伴い、付勢部材7の小型化を実施する場合においても、バネ部75の根元部分75bにおける強度を適切に保つことができる。これにより、付勢部材7の端部と根元部分75bとの距離を一定に保つことができるので、付勢部材7よりバネ部75を切り起こす際の、バネ部75の塑性変形を防止することができる。
(その他の実施の形態)
上記形態では、軸受ホルダ6はSUS製であったが、樹脂製のものを用いてもよい。また、上記形態では、スポット溶接を用いてステータ3(ケース2)に対する軸受ホルダ6の固定を行なったが、レーザ溶接や接着剤を用いてもよい。また、溶接と接着剤とを併用してもよい。
上記形態では、軸受ホルダ6に、モータ軸線方向と直交する上下方向のうち、上方向からスライドさせ、一対のフック部73を一対の係合溝95の各々に開放端側から進入させる構成を用いているが、軸受11の構造によっては、固定体10において、ステータ3に軸受ホルダ6が一体成形されていてもよいし、更には、ステータ3に軸受が固定され、付勢部材7のバネ部75が直接回転軸41を押すようになっている場合に本発明を適用してもよい。
また、上記形態では、固定体10のうち、軸受ホルダ6に付勢部材7が保持されている構成を採用したが、固定体10のうち、ステータ3に形成された係合溝によって付勢部材7が保持されている構成を採用してもよい。また、上記形態では、ステータ3の基端側端面30と軸受ホルダ6の内側端面60との間に一対の係合溝95を形成するようにしたが、軸受ホルダ6に前記一対の係合溝95に相当する溝を形成するようにしてもよい。
さらに、上記形態では、付勢部材7をスライドさせた際、バネ部75が固定体10(軸受ホルダ6)に強く当たって塑性変形することを防止することを目的に、固定体10の基端側端面10a(軸受ホルダ6の外側端面62)において、付勢部材7をスライドさせたときにバネ部75の移動軌跡を含む領域に凹部66を形成したが、凹部66の底部66aを、スライド方向sにおける後端側を下がり勾配のテーパ面にしておけば、バネ部75が固定体10(軸受ホルダ6)に強く当たることをさらに防止することができる。
本発明を適用したモータの断面図である。 (a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明を適用したモータの正面図、底面図、右側面図、および付勢部材を外した状態における右側面図である。 本発明を適用したモータにおいて、付勢部材の固定体への装着構造を示す分解斜視図である。 (a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明を適用したモータに用いた付勢部材の平面図、正面図、底面図、および右側面図である。 (a)、(b)、(c)、(d)は各々、本発明を適用したモータに用いた軸受ホルダの平面図、正面図、底面図、およびA−A′断面図である。 (a)、(b)、(c)は各々、本発明を適用したモータの製造工程において、ステータに軸受ホルダを固着した状態を示す説明図、軸受ホルダと付勢部材の位置関係を付勢部材の側からみたときの説明図、および軸受ホルダと付勢部材の位置関係を軸受ホルダの側からみたときの説明図である。 (a)、(b)は各々、本発明のその他の実施の形態に係るモータの正面図、および右側面図である。 (a)、(b)、(c)は各々、本発明のその他の実施の形態に係るモータの製造工程において、ステータに軸受ホルダを固着した状態を示す説明図、軸受ホルダと付勢部材の位置関係を付勢部材の側からみたときの説明図、および軸受ホルダと付勢部材の位置関係を軸受ホルダの側からみたときの説明図である。 従来のモータに用いられる軸受ホルダおよび付勢部材の斜視図である。
符号の説明
1 モータ
2 ケース
3 ステータ
4 ロータ
6 軸受ホルダ
7 付勢部材
10 固定体
11 軸受
41 回転軸
61 軸受ホルダの貫通穴
65 軸受ホルダの段部
71 付勢部材の底面部
72 付勢部材の側板部
73 フック部
75 付勢部材のバネ部
95 係合溝

Claims (11)

  1. 回転軸の外周に永久磁石を備えたロータと、前記永久磁石の外周面に所定の隙間を介して対向する環状のステータを備えた固定体と、前記回転軸の基端側軸端を受ける軸受とを有し、前記固定体のモータ軸線方向における基端側には前記軸受をモータ軸線方向における先端側に付勢するための付勢部材が装着されたモータにおいて、
    前記固定体の相対向する両側面部には、当該固定体の基端側端面からモータ軸線方向における先端側に所定の距離を隔てた位置に、同一方向に開放端を向けた一対の係合溝がモータ軸線方向と交差する方向に延設され、
    前記付勢部材は、前記軸受を付勢するバネ部を備えた底面部と、該底面部の相対向する側端部の各々から屈曲した一対の側板部と、該一対の側板部の各々の先端側から互いに内向きに屈曲した一対のフック部を備え、
    前記固定体に対する前記付勢部材の装着時、前記付勢部材をモータ軸線方向と交差する方向からスライドさせることにより、前記付勢部材の前記底面部が前記固定体の基端側端面に重なり、前記一対のフック部が前記一対の係合溝内に開放端側から進入し係合するように構成されているとともに、
    前記固定体に前記付勢部材が装着された状態で、前記付勢部材に対して該付勢部材を前記固定体から離間させるモータ軸線方向の力が加わった際、前記係合溝においてモータ軸線方向で相対向する一対の内壁のうち、モータ軸線方向の先端側に位置する内壁に前記フック部が当接するように構成されており、
    前記フック部および前記係合溝内のうちの一方には、前記フック部および前記係合溝内のうちの一方に連続して前記付勢部材のスライド方向とは逆方向への抜け防止用の突部が形成され、他方には前記突部が嵌るとともに前記突部を係止する凹部が前記フック部および前記係合溝内のうちの他方に連続して形成されており、
    前記固定体に前記付勢部材が装着された状態でモータ軸線方向と直交する方向から見たときに、前記突部および前記凹部は前記係合溝における前記一対の内壁の間に位置していることを特徴とするモータ。
  2. 前記固定体は、前記ステータに対してモータ軸線方向における基端側で隣接する位置に配置された軸受ホルダを含み、当該軸受ホルダには、前記軸受がモータ軸線方向に移動可能に挿入された貫通穴が形成されており、
    前記一対の係合溝は、前記ステータの基端側端面と、前記軸受ホルダにおいて前記ステータの基端側端面と重なる内側端面に形成された一対の段部とにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記抜け防止用の突部は前記フック部から連続するように形成され、前記突部を係止する前記凹部は前記係合溝に連続して形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ。
  4. 前記フック部に連続して前記付勢部材の抜け防止用の突部が形成され、前記係合溝に連続して前記突部が嵌るとともに前記突部を係止する凹部が形成され、
    前記抜け防止用の突部は、前記フック部の前記スライド方向における後端側位置に形成され、
    前記軸受ホルダに形成された前記段部において、前記スライド方向における後端側位置には、前記フック部に形成された前記突部が嵌るように、前記段部に連続して前記凹部が前記内側端面に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  5. 前記フック部は、前記スライド方向における前端側の角部がR形状になっていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のモータ。
  6. 前記フック部は、前記側板部から内側に鋭角に屈曲し、前記底面部と前記フック部とで前記固定体を挟持していることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のモータ。
  7. 前記一対の側板部のそれぞれは、前記底面部から内側に鋭角に屈曲し、前記一対の側板部により前記固定体を挟持していることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のモータ。
  8. 前記付勢部材には、前記スライド方向における後端側で前記底面部から屈曲して前記固定体に当接するストッパ部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のモータ。
  9. 前記バネ部は、前記底面部で前記スライド方向における後端側に先端を向けて斜めに切り起こされ、当該バネ部の根元部分は、前記スライド方向における前端側に位置していることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のモータ。
  10. 前記バネ部は、前記底面部で前記スライド方向における前端側に先端を向けて斜めに切り起こされ、当該バネ部の根元部分は、前記スライド方向における後端側に位置していることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のモータ。
  11. 前記バネ部は、前記底面部から舌片状に切り起こされて成り、
    前記固定体の基端側端面では、前記付勢部材をスライドさせたときに前記バネ部の移動軌跡を含む領域が凹部になっていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載のモータ。
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