JP5294054B2 - 研磨装置 - Google Patents

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本発明は、ガラス基板や半導体ウエハ等の基板を研磨する研磨装置に関する。
基板表面を研磨する研磨装置の代表例としてCMP装置が知られている。CMP装置は、化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)により基板表面を超精密に研磨加工する技術として、ガラス基板やシリコン基板、半導体ウエハなどの基板の研磨加工に広く利用されている。このような研磨装置では、チャックに保持された基板と研磨ヘッドに装着された研磨パッドとを相対回転させて押接し、基板と研磨パッドとの当接部に研磨内容に応じたスラリー(研磨液)を供給して化学的・機械的な研磨作用を生じさせ、基板表面を平坦に研磨加工する。
このような研磨装置では、基板表面における研磨レート(研磨量)はPrestonの法則から、基板と研磨パッドとの当接圧(研磨圧)が基板表面において均一であるとすると、研磨パッドと基板表面との相対速度に比例するため、研磨パッドにおける回転中心近傍では研磨レートは小さく、回転中心から離れた位置(研磨パッドの縁周側)では研磨レートが大きくなるというように研磨レートにバラツキが生じる。そのため、従来の研磨装置では、基板の外径に対する研磨パッドの外径の比が2以上で、基板表面を研磨パッドの縁周側の研磨面と当接させ、さらに研磨パッドに対して基板を相対揺動させて研磨加工を行う装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2000‐288915号公報
しかしながら、このような研磨装置では、基板表面に当接する研磨パッドの位置によって研磨レートにバラツキが生じる、特に研磨パッドの回転中心近傍では縁周側と比べて著しく研磨レートが小さくなるという根本的な問題は解決されていないため、基板が大型化するに伴って研磨パッドの外径がとても大きくなり、その結果、研磨装置が大型化するという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、研磨パッドにおける当接位置に影響されずに所望の研磨レートを得ることが可能であり、その結果、装置を小型化することができる研磨装置を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る研磨装置は、研磨対象物を保持する保持機構と、前記保持機構に保持された前記研磨対象物の被研磨面と対向する主研磨面を有し、前記主研磨面に直交する自転軸を中心に自転可能な主研磨部材と、前記主研磨面よりも小さな副研磨面を有し、前記副研磨面が前記主研磨面と略同一面を成すように前記主研磨部材に形成された収容部内に設けられ前記副研磨面に直交する自転軸を中心に自転可能な第1および第2副研磨部材とを備え、前記第1および第2副研磨部材は、前記主研磨部材の自転とともに前記主研磨部材の自転軸を中心に公転するように構成される。そして、前記第1副研磨部材の前記副研磨面が前記主研磨部材の自転軸と重なるように配置され、前記第2副研磨部材の自転軸が前記第1副研磨部材の自転軸の公転軌跡よりも外側の位置に配置されるとともに、前記第2副研磨部材の前記副研磨面が前記公転軌跡と重なるように配置される
本発明によれば、研磨パッドにおける当接位置に影響されずに所望の研磨レートを得ることが可能であり、その結果、装置を小型化することができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明を適用した研磨装置1の概略構成を図1および図2に示している。この研磨装置1は、研磨パッド14が装着されたベース部材11を回転させるパッド回転機構10と、角形板状のガラス基板である基板5を保持可能なチャック21を回転させるチャック回転機構20と、研磨パッド14に対してチャック21(チャック21に保持された基板5)を昇降および相対揺動させるチャック移動機構30と、研磨パッド14の上面側にスラリー(研磨液)を供給するスラリー供給機構40と、基板5や研磨パッド14の回転、研磨パッド14に対する基板5の昇降および揺動、研磨加工部へのスラリーの供給等、研磨装置1の作動を制御する制御装置50とを主体に構成される。
パッド回転機構10は、円盤状のベース部材11と、ベース部材11の上面である支持面12に装着された研磨パッド14と、ベース部材11の下部から鉛直下方に延びるスピンドル16と、スピンドル16に回転駆動力を伝達してベース部材11を水平面内で回転させる回転駆動装置17等を有して構成される。ベース部材11は、セラミック等の高剛性材料を用いて、上面に平面度の高い略平坦な支持面12を有する円盤状に形成され、スピンドル16および回転駆動装置17を用いて、支持面12に直交する回転軸O1を中心として回転可能に構成される。
研磨パッド14は、中心部近傍(回転軸O1の近傍)にスラリー供給孔15や後述する副パッド回転機構が収容される収容孔18を有した円盤状に形成されており、例えば、独立発泡構造を有する硬質ポリウレタンのシートを用いて構成され、ベース部材11の支持面12に貼り付けられて研磨面が上向きの水平姿勢で保持される。なお、研磨パッド14の外径は、角形板状の基板5の対角線長さの1.1〜1.5倍程度に設計されることが好ましい。また、ベース部材11の中心部近傍に、スラリー供給機構40より供給されるスラリーを研磨パッド14のスラリー供給孔15を通じて研磨パッド14の上面側に放出供給するための供給孔13が上下に貫通して設けられている。
上述のように研磨パッド14およびベース部材11の回転軸O1の近傍には、収容孔18が複数(本実施形態では3つ)設けられており、その各収容孔18内に第1副パッド回転機構60a、第2副パッド回転機構60bもしくは第3副パッド回転機構60cが設けられる。これら第1〜3副パッド回転機構60a〜60cは、ベース部材11上に配設されており、ベース部材11および研磨パッド14とともに回転軸O1を中心として回転される。なお、第1副パッド回転機構60a、第2副パッド回転機構60bおよび第3副パッド回転機構60cは基本的に同一に構成されている。
第1〜3副パッド回転機構60a〜60cは、円盤状のベース部材61と、ベース部材61の上面に装着された副研磨パッド62と、ベース部材61の下部から鉛直下方に延びるスピンドル63と、スピンドル63に回転駆動力を伝達してベース部材61を水平面内で回転させるベース駆動装置64等を有して構成される。ベース部材61は、上述のベース部材11と同様に高剛性材料を用いて平面度の高い円盤状に形成され、スピンドル63およびベース駆動装置64を用いて、ベース部材61の上面に直交する回転軸(第1副パッド回転機構60aでは回転軸O2、第2副パッド回転機構60bでは回転軸O3、第3副パッド回転機構60cでは回転軸O4)を中心として回転可能に構成される。すなわち、ベース部材61は、パッド回転機構10のベース部材11とともに回転軸O1を中心として回転され、且つ、ベース部材11に対して各回転軸を中心として回転されるようになっている。
副研磨パッド62は、中心部にスラリー供給孔65を有したドーナツ円盤状に形成されており、上述の研磨パッド14と同様に発泡体樹脂材料を用いて構成され、ベース部材61の上面に貼り付けられて研磨面が研磨パッド14の研磨面と略同一平面を成すように上向きの水平姿勢で保持される。なお、副研磨パッド62の外径は、研磨パッド14の外径の10%程度に設計されることが好ましい。また、第1〜3副パッド回転機構60a〜60cにおける各副研磨パッド62は、本実施形態では同一の外径に設計されているが、互いに異なる外径に設計されてもよい。
ベース駆動装置64は、ベース部材61を回転させるとともに、スピンドル63に昇降駆動力を伝達してベース部材61を鉛直方向に昇降させるパッド昇降機構(図示せず)が設けられており、後述するように基板5の被研磨面を副研磨パッド62の研磨面に当接させた状態でベース部材61の昇降作動を制御することにより、基板5と副研磨パッド62との当接圧力、すなわち副研磨パッド62による研磨圧力を制御可能になっている。なお、ベース部材61の中心部に、スラリー供給機構40より供給されるスラリーを副研磨パッド62のスラリー供給孔65を通じて副研磨パッド62の上面側に放出供給するための供給孔66が上下に貫通して設けられている。
本実施形態において第1〜3副パッド回転機構60a〜60cは、上述したように研磨パッド14の回転軸O1(回転中心)近傍に配置され、且つ、基板5をチャック移動機構30により研磨パッド14との当接面に沿って水平揺動させたときに、各副研磨パッド62が基板5からはみ出さない(各研磨パッド62の研磨面全体が基板5の被研磨面に常時当接する)ように配置されている。この配置について図3を用いて詳述すると、第1副パッド回転機構60aは、ベース部材11および研磨パッド14の回転軸O1と副研磨パッド62の研磨面が重なるように(副研磨パッド62の研磨面を回転軸O1が通るように)ベース部材11上に設けられる。なお、このとき研磨パッド14の回転軸O1と第1副パッド回転機構60a(副研磨パッド62)の回転軸O2は重ならない(一致しない)ようになっている。
また、第2副パッド回転機構60bは、第1副パッド回転機構60aをベース部材11とともに回転軸O1を中心として回転させたときに第1副パッド回転機構60aの回転軸O2が描く軌跡T1と副研磨パッド62の研磨面とが重なるようにベース部材11上に設けられる。さらに、このとき第2副パッド回転機構60bの回転軸O3は前記軌跡T1の外側に位置し、且つ、第2副パッド回転機構60bは第1副パッド回転機構60aに対して互いの副研磨パッド62が干渉(接触)しないようになっている。
また、第3副パッド回転機構60cは、第2副パッド回転機構60bをベース部材11とともに回転軸O1を中心として回転させたときに第2副パッド回転機構60bの回転軸O3が描く軌跡T2と副研磨パッド62の研磨面が重なるようにベース部材11上に設けられる。さらに、このとき第3副パッド回転機構60cの回転軸O4は前記軌跡T2の外側に位置し、且つ、第3副パッド回転機構60cは第1副パッド回転機構60aおよび第2副パッド回転機構60bに対して互いの副研磨パッド62が干渉(接触)しないようになっている。
パッド回転機構10の近傍には、チャック移動機構30が設けられており、チャック移動機構30を構成する研磨アーム32の先端にチャック回転機構20が設けられる。チャック回転機構20は、ベース部材11(研磨パッド14)および各ベース部材61(各副研磨パッド62)の上方に対向して設けられたチャック21と、チャック21と連結されて回転可能なハウジング22と、ハウジング22の上部から鉛直上方に延びるスピンドル23と、スピンドル23に回転駆動力を伝達してチャック21を水平面内で回転させるチャック駆動モータ24等を有して構成される。
チャック21は、上述のベース部材11等と同様の高剛性材料を用いて平面度の高い角形板状(角形板状の基板5に対応した形状)に形成され、ウレタン樹脂のコーティングが施された下面側において基板5を保持するとともに、スピンドル23およびチャック駆動モータ24を用いて、ハウジング22とともにチャック21の下面に直交する回転軸O5を中心として回転可能に構成される。チャック21の内部には、基板5の裏面を真空吸着する真空チャック構造が設けられて基板5を着脱可能に構成され、チャック21に吸着保持された基板5の研磨対象面(すなわち被研磨面)が下向きの水平姿勢で保持される。
ハウジング22の内部に形成された加圧室に、エアの供給を受けてチャック21を下向きに加圧する、いわゆるエアバッグ式のパッド加圧機構(図示せず)が設けられており、チャック21に保持された基板5の被研磨面を研磨パッド14および各副研磨パッド62の研磨面に当接させた状態で加圧室の圧力を制御することにより、基板5と研磨パッド14および各副研磨パッド62との当接圧力、すなわち研磨パッド14および各副研磨パッド62による研磨圧力を制御可能になっている。なお、図1の二点鎖線で示すように、ハウジング22の周部に、チャック21に保持された基板5の周囲を囲んで当該基板5が水平方向に飛び出すのを防ぐリテーナリング29を設けるようにしてもよい。
チャック移動機構30は、加工テーブルTから上方に突出する基部31と、この基部31から水平に延びる研磨アーム32と、基部31を通って上下に延びる揺動軸を中心として研磨アーム32を水平揺動させるアーム揺動機構35と、研磨アーム32全体を垂直昇降させるアーム昇降機構(図示せず)等を有して構成され、上述したチャック回転機構20が研磨アーム32の先端部に設けられている。チャック移動機構30は、アーム揺動機構35により研磨アーム32を水平揺動させたときのチャック21の揺動軌跡上にベース部材11(研磨パッド14)および各ベース部材61(各副研磨パッド62)が位置するように構成されており、チャック21を研磨パッド14と対向させた状態で研磨アーム32全体を昇降させ、チャック21に保持されて回転する基板5の被研磨面を、ベース部材11とともに回転する研磨パッド14および各ベース部材61とともに回転する各副研磨パッド62の研磨面に当接させた状態で、研磨パッド14および各副研磨パッド62に対し基板5(チャック21)を、研磨パッド14(各副研磨パッド62)との当接面に沿って水平揺動可能に構成される。
制御装置50は、研磨装置1に予め設定記憶された制御プログラム、および研磨対象に応じて読み込まれた加工プログラムに基づいて、パッド回転機構10、第1〜3副パッド回転機構60a〜60c、チャック回転機構20、チャック移動機構30、およびスラリー供給機構40等の作動を制御する。なお、パッド回転機構10のベース部材11、第1〜3副パッド回転機構60a〜60cの各ベース部材61、およびチャック回転機構20のチャック21の回転(回転方向および回転速度)は、上記加工プログラム等に基づいてそれぞれ任意に独立して制御可能である。また、第1〜3副パッド回転機構60a〜60cにおける研磨圧力はそれぞれ独立して制御可能である。また、研磨装置1には、パッド回転機構10の近傍においてチャック移動機構30と干渉しない位置に、研磨パッド14および副研磨パッド62に対してドレスを行うドレス機構(図示せず)が設けられる。
以上のように構成された研磨装置1において、基板5の研磨加工を行うには、まず、チャック21に基板5を保持し、チャック移動機構30により研磨アーム32を揺動させてチャック21(基板5)を研磨パッド14の上方に対向して位置させる。このとき、チャック21に保持された基板5は、研磨パッド14の中央部近傍と対向して位置する(図2(A)を参照)、例えばチャック21の回転軸O5がベース部材11(研磨パッド14)の回転軸O1と略一致する状態となる。そして、チャック21およびベース部材11を回転させるとともに、第1〜3副パッド回転機構60a〜60cの各ベース部材61も回転させる。このとき、上述のようにチャック21、ベース部材11および各ベース部材61の回転方向や回転速度は、それぞれ任意に独立して制御可能であるが、例えば、図2(A)中に矢印で示すように、チャック21およびベース部材11を同一方向および同一速度で回転させ、各ベース部材61をチャック21およびベース部材11に対して反対方向に回転させる。
そして、チャック21、ベース部材11および各ベース部材61を回転させながら、チャック21を研磨位置に下降させて、チャック21に保持されて回転する基板5を、ベース部材11に装着されて回転する研磨パッド14および各ベース部材61に装着されて回転する各副研磨パッド62に当接させ、ハウジング22に設けられたパッド加圧機構により基板5を所定の研磨圧力で研磨パッド14および各副研磨パッド62に押圧させる。ここで、各ベース駆動装置64に設けられたパッド昇降機構により各副研磨パッド62をそれぞれ所定の研磨圧力で基板5に押圧させる制御も可能である。
このとき、スラリー供給機構40を用いて、スラリーを研磨パッド14のスラリー供給孔15から基板5と研磨パッド14との当接部に供給するとともに、スラリーを各副研磨パッド62のスラリー供給孔65から基板5と当該副研磨パッド62との当接部に供給しながら、チャック21に保持されて回転する基板5の被研磨面を、ベース部材11とともに回転する研磨パッド14および各ベース部材61とともに回転する各副研磨パッド62の研磨面に当接させた状態で、アーム揺動機構35により基板5(チャック21)を研磨パッド14の研磨面からはみ出ない(オーバーハングしない)ように水平揺動させて、基板5の研磨加工がなされる。なお、このとき各副研磨パッド62は基板5からはみ出さない状態、すなわち各副研磨パッド62の研磨面全体が基板5の被研磨面に常時当接した状態で研磨加工が行われる。
以上のように研磨装置1では、当接された基板5に対する相対速度が比較的小さな研磨パッド14の位置、すなわち研磨パッド14の回転軸O1(回転中心)近傍に、研磨パッド14(ベース部材11)とともに回転軸O1を中心として回転され、且つ、研磨パッド14に対して各回転軸(回転軸O2,O3,O4)を中心として回転される各副研磨パッド62(第1〜3副パッド回転機構60a〜60c)が配設されるため、研磨パッド14の回転中心近傍においても所望の研磨レートを得ることが可能になる。この結果、研磨パッド14の外径を従来の研磨パッドの外径よりも小さく設計することができ、これにより装置を小型化することが可能になる。
なおこのとき、アーム揺動機構35により基板5を研磨パッド14の研磨面からはみ出ない(オーバーハングしない)ように水平揺動させて基板5の研磨加工がなされることが好ましく、このようにすると、例えば、被研磨面が下向きに保持された基板5において、基板5の研磨パッド14からはみ出した部分が自重によって下方に撓んでしまい、この撓みにより研磨パッド14からはみ出した部分において所望の研磨レートを得られない場合があり、このような場合を未然に防ぎ、基板5の被研磨面を所望の面形状に研磨加工するが可能になる。
またこのとき、第1〜3副パッド回転機構60a〜60cは、アーム揺動機構35により基板5を研磨パッド14との当接面に沿って水平揺動させたときに、各副研磨パッド62が基板5からはみ出さない位置に配置されることが好ましく、このようにすれば、各副研磨パッド62の研磨面が基板5に常時当接した状態で研磨加工が行われるため、各副研磨パッド62による研磨圧を安定して制御可能であり、所望の研磨レートを得ることができる。
またこのとき、制御装置50は研磨パッド14(パッド回転機構10のベース部材11)および各副研磨パッド62(第1〜3副パッド回転機構60a〜60cの各ベース部材61)の回転(回転方向および回転速度)をそれぞれ任意に独立して制御可能であることが好ましく、また第1〜3副パッド回転機構60a〜60cにおける各副研磨パッド62の研磨圧力をそれぞれ独立して制御可能であることが好ましく、このようにすれば、基板5の被研磨面の状態や加工状況等に応じて研磨レートを調整することが可能になり、基板5の被研磨面を所望の面形状に研磨加工するができる。
またこのとき、スラリー供給機構40を用いてスラリーを基板5と研磨パッド14および各副研磨パッド62との当接部に供給しながら研磨加工が行われるが、研磨パッド14および各副研磨パッド62は各研磨面を上側に向けて設けられることが好ましく、このようにすれば、研磨パッド14および各副研磨パッド62の各研磨面が供給されたスラリーを保持するため、スラリーの使用量を低減させることができる。
またこのとき、基板5の対角線長さに対する研磨パッド14の外径の比を1.1〜1.5程度に設計することで、より高い効果を得ることができる。
なお、第1〜3副パッド回転機構60a〜60cの配置は、上述の実施形態において説明した配置に限らず、各副研磨パッド62の外径とともに適宜設計変更することが可能である。
本発明に係る研磨装置の概略図である。 (A)はパッド回転機構および副パッド回転機構の平面図であり、(B)は図2(A)中の矢視B‐Bより見たパッド回転機構および副パッド回転機構の断面図である。 副パッド回転機構の配置を説明する図である。
符号の説明
1 研磨装置
5 基板(研磨対象物)
10 パッド回転機構
11 ベース部材(主研磨部材)
14 研磨パッド(主研磨部材)
21 チャック(保持機構)
30 チャック移動機構(揺動機構)
60a〜60b 副パッド回転機構
62 副研磨パッド(副研磨部材)

Claims (9)

  1. 研磨対象物を保持する保持機構と、
    前記保持機構に保持された前記研磨対象物の被研磨面と対向する主研磨面を有し、前記主研磨面に直交する自転軸を中心に自転可能な主研磨部材と、
    前記主研磨面よりも小さな副研磨面を有し、前記副研磨面が前記主研磨面と略同一面を成すように前記主研磨部材に形成された収容部内に設けられ前記副研磨面に直交する自転軸を中心に自転可能な第1および第2副研磨部材とを備え、
    前記第1および第2副研磨部材は、前記主研磨部材の自転とともに前記主研磨部材の自転軸を中心に公転するように構成され、
    前記第1副研磨部材の前記副研磨面が前記主研磨部材の自転軸と重なるように配置され、
    前記第2副研磨部材の自転軸が前記第1副研磨部材の自転軸の公転軌跡よりも外側の位置に配置されるとともに、前記第2副研磨部材の前記副研磨面が前記公転軌跡と重なるように配置されたことを特徴とする研磨装置。
  2. 前記主研磨面よりも小さな副研磨面を有し、前記副研磨面が前記主研磨面と略同一面を成すように前記主研磨部材に形成された収容部内に設けられ、前記副研磨面に直交する自転軸を中心に自転可能な第3副研磨部材を備え、
    前記第3副研磨部材の自転軸が前記第2副研磨部材の自転軸の公転軌跡よりも外側の位置に配置されるとともに、前記第3副研磨部材の前記副研磨面が前記第2副研磨部材の自転軸の公転軌跡と重なるように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記保持機構を前記主研磨面に平行な方向に揺動させる揺動機構を備え、
    前記主研磨部材は前記研磨対象物の前記被研磨面よりも大きな前記主研磨面を有し、
    前記保持機構に保持された前記研磨対象物の前記被研磨面を前記主研磨面および前記副研磨面に当接させながら、前記被研磨面が前記主研磨面からはみ出ないように前記揺動機構により前記保持機構を揺動させることにより前記被研磨面の研磨加工を行うように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の研磨装置。
  4. 前記副研磨部材は前記揺動機構により前記保持機構を揺動させて前記研磨加工を行ったときに前記副研磨面が前記研磨対象物の前記被研磨面からはみ出さない位置に設けられたことを特徴とする請求項に記載の研磨装置。
  5. 前記主研磨部材に対して前記副研磨部材を前記副研磨面に直交する方向に移動させる移動機構を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の研磨装置。
  6. 前記主研磨部材および前記副研磨部材の回転方向および回転速度をそれぞれ独立して制御可能な回転制御装置を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の研磨装置。
  7. 前記副研磨部材の研磨圧力をそれぞれ独立して制御可能な研磨圧制御装置を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の研磨装置。
  8. 前記保持機構は前記被研磨面を下側に向けて前記研磨対象物を保持するとともに、前記主研磨部材は前記主研磨面を上側に向けて設けられたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の研磨装置。
  9. 前記研磨対象物の前記被研磨面における最長の外径に対する前記主研磨部材の前記主研磨面における最長の外径の比が1.1以上1.5以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の研磨装置。
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