JP5291654B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
従って、前記茎稈細断装置で切断された排稈は、前記排出口から直接に圃場に向けて落下していた。
従って、効率よく刈り取りを行うには、隣接する帯状刈取領域どうしが可能な限り重ならないようにコンバインを走行させることが必要となる。
具体的には、前記刈取前処理装置の既刈領域側の端部に位置するデバイダが、前方に位置している植立穀稈の内、隣接する既刈領域側の端部に位置する植立穀稈の株元を目差すように刈取走行経路をとることが重要である。
従って、排稈は、圃場の既刈領域のみならず、隣接する未刈領域にも達し、植立穀稈の株元にも被さる状態に排出されることがある。
その結果、上述のようにコンバインを走行させるにあたり、端部に位置する植立穀稈の株元に排稈が被さっていて、その位置を確認しにくい問題点がある。
前記排出口の下方に、前記茎稈細断装置で切断された排稈を傾斜に沿って前記走行機体の後方に誘導する誘導傾斜部が、前記排出口の略全幅に亘って設けてあり、
前記誘導傾斜部は、左右方向で前記脱穀装置が存在する範囲と、それよりも前記穀粒回収部側の範囲との境界に対応する箇所に上下方向の段差を設けて、前記脱穀装置側の部分よりも前記穀粒回収部側の部分が低く位置するように形成してあるところにある。
更には、誘導傾斜部が、脱穀装置側の部分よりも前記穀粒回収部側の部分が低く形成してあるから、排稈が誘導傾斜部によって後方に誘導される過程で、高い方から低い方に誘導される。即ち、排稈は、誘導傾斜部上で、脱穀装置側から穀粒回収部側の方に誘導されて圃場に排出される。
従って、コンバインの穀粒回収部側(一般には走行方向右側であることが多い)に既刈領域が位置し、脱穀装置側(一般には走行方向左側であることが多い)に未刈領域が位置するような配置環境下でコンバインの刈取走行を実施するような場合に、コンバインから排出される排稈は、既刈領域側に誘導され、未刈領域の植立穀稈の株元に被さり難くできるようになる。
その結果、刈取走行経路に隣接する未刈領域に排稈が排出されにくくなり、未刈領域の植立穀稈の株元を排稈が隠すことを防止できるようになる。よって、コンバインの前方の(特に植立穀稈の株元における)見通しをよくして、刈取走行経路の選択を行う上での判断を、より正確に実施できるようになる。
即ち、前記刈取前処理装置の既刈領域側の端部に位置するデバイダが、前方に位置している植立穀稈の内、隣接する既刈領域側の端部に位置する植立穀稈の株元を目差すように刈取走行経路をとりやすくなり、隣接する帯状刈取領域どうしが重ならないようにして、効率よく刈り取りを行うことが実現する。
本発明の第2の特徴構成は、前記誘導傾斜部は、前記記脱穀装置側の部分と、前記穀粒回収部側の部分とに分割されているところにある。
本発明の第3の特徴構成は、前記誘導傾斜部の水平面に対する後方下方への傾斜角度は、前記記脱穀装置側の部分での傾斜角度よりも、前記穀粒回収部側の部分での傾斜角度が大であるように形成されているところにある。
本発明の第4の特徴構成は、前記誘導傾斜部の前端側は、左右方向で前記穀粒回収部側の部分よりも前記脱穀装置側の部分が、前後方向で前方の脱穀装置側に位置するように形成されているところにある。
本発明の第5の特徴構成は、前記走行機体の機体フレームの後端部上に燃料タンクが設けられ、前記誘導傾斜部が前記燃料タンクの上方側を覆うカバー板を構成しているところにある。
本発明の第6の特徴構成は、前記燃料タンクの前半側が脱穀装置の後側壁部分の後端よりも前方側に入り込んだ状態で配設され、前記誘導傾斜部は前記燃料タンクの後半側を覆うように配設されているところにある。
更には、穀粒回収部の後部に設けられた各駆動機構(例えば、旋回タイプの穀粒搬出用のスクリューコンベヤ等)を、前記誘導縦壁部によって覆うことができるから、前記各駆動機構への塵や排稈等の付着や堆積を防止することができる。
刈取前処理装置2を前記作業位置にして走行機体を走行させるに伴って、刈取前処理装置2の左右両端のデバイダ2b間に位置する複数条の植立穀稈は、引起装置21によって引起し処理されるとともにバリカン型の刈取り装置22で刈り取られ、その刈取穀稈は、搬送装置23によって機体後方側に搬送されていく。
脱穀処理によって刈取穀稈から分離した脱穀粒は、下方に設置された選別装置25に通された後、グレンタンク13に供給され、上下軸心y1周りで回動自在に構成された穀粒搬出用オーガ14によって機外へ取り出される。尚、選別装置25においては、扱胴24による脱穀の際に、脱穀粒と共に刈取穀稈から分離した細かな稈片が、脱穀粒と分離される。
一方、脱穀排稈は、排稈処理部3内の排稈搬送装置30で茎稈細断装置4に移動された後、茎稈細断装置4で細断され、茎稈細断装置4の排出口40bから走行機体の後方側に排出される。
前記株元側搬送装置31は、脱穀フィードチェーン12aからの脱穀排稈の株元側を受け継ぐ状態に挟持し、茎稈細断装置4のカッターケース40の受入口40aまで搬送する(図3参照)。平面視における搬送方向は、図2に示すように、走行機体の側面側から後端部の中央側に向けて斜めに設定されている。
また、穂先側搬送装置32は、前記株元側搬送装置31と平行に配置してあり、搬送される脱穀排稈の穂先側を前記受入口40aに達するまで支持するように構成されている。
茎稈細断装置4によれば、前記開閉カバー43で前記受入口40aを閉状態にすれば、排稈搬送装置30で搬送された脱穀排稈を細断せずに、開閉カバー43の上を通過させて後方にそのまま排出できる一方、前記開閉カバー43で前記受入口40aを開状態にすれば、脱穀排稈を受入口40aからカッターケース40内に受け入れ、前記回転カッター41によって細断して排出口40bから排出することができる。
因みに、前記排出口40bは、図4に示すように、カッターケース40の下部開口であり、走行機体のほぼ全幅に亘る細長い矩形形状に形成されている。
図4、図5に示すように、第1カバー板51Aと第2カバー板51Bとは、二枚の合計幅寸法が、前記排出口40bの幅W1に対応するように寸法設定してあり、何れも、後方側に下り勾配となる姿勢で、前記機体フレーム1に個別に着脱できる状態でボルト固定してある。
さらに、第1カバー板51Aと第2カバー板51Bの傾斜部51Bbとは、第2カバー板51Bの傾斜部51Bbの水平面に対する後方下方への傾斜角度βが第1カバー板51Aの水平面に対する後方下方への傾斜角度αよりも大となるように設置されている(図3参照)。
従って、第1カバー板51A上に落下した排稈や稈片は、走行機体の後方側に誘導される過程において、高さの低い第2カバー板51B側にも落下することになり、排稈や稈片を、走行機体の幅方向での右側に誘導して排出することが可能となる。
その結果、走行機体の左側に多量の排稈が集中して排出されるのを防止でき、未刈領域の植立穀稈の株元に排稈が被さることを防止し易くなる。よって、既刈領域に隣接する未刈領域の走行時に、コンバインの前方の(特に植立穀稈の株元における)見通しをよくして、既刈領域にはみ出さないように運転操作することができる。
因みに、第1カバー板51Aの裏面側には、燃料タンク15が設置されており、第1カバー板51Aによって、燃料タンク15、及び、機体フレーム1をカバーし、意匠性の向上と保護効果を発揮している(図4参照)。
第2カバー板51Bの裏面側には、機体フレーム1に沿わせて前記穀粒搬出用オーガ14の駆動用油圧ホースやケーブル類等の駆動用部品16が設置されており、第2カバー板51Bによって、前記駆動用部品16、及び、機体フレーム1をカバーし、意匠性の向上と保護効果を発揮している。
この誘導縦壁部52は、板金製であり、図5に示すように、下端部を上方に折り曲げて、前記第2カバー板51Bに連なる延長面52aとなるように構成してある。この誘導縦壁部52によって、走行機体の右側後方へ排稈を誘導する作用が更に高まるものである。
更には、穀粒搬出用オーガ14、及び、前記駆動用部品16を、この誘導縦壁部52によってカバーし、意匠性の向上と保護効果を発揮している。
また、前記誘導傾斜部50や誘導縦壁部52による隠蔽効果によって、コンバイン後方側の意匠性の向上を図れると共に、機体フレーム1や燃料タンク15や前記駆動用部品16や、グレンタンク13の後部に設けられた各駆動機構(例えば、穀粒搬出用オーガ14等)に、塵や排稈等が付着したり堆積したりすることを防止することができる。
以下に他の実施の形態を説明する。
また、一枚のカバー板51を折曲加工して上述のような段差を形成して、前記脱穀装置12側の部分よりも前記穀粒回収部13側の部分が低くなるように構成してあったり、そのようなカバー板51の複数枚を並べて、全体的に前記脱穀装置12側の部分よりも前記穀粒回収部13側の部分が低くなるように構成してあってもよい。
また、異なる実施形態としては、カバー板51の表面に段差を設ける方法に加えて、図6に示すように、カバー板51の表面が、後方側に傾斜すると共に前記脱穀装置12側の部分よりも前記穀粒回収部13側の部分が低くなるように傾斜するように形成してあってもよい。この場合、カバー板51の表面は、走行機体の後方右側に傾斜するから、排稈を後方右側に、より誘導しやすくなる。
4 茎稈細断装置
12 脱穀装置
13 グレンタンク(穀粒回収部の一例)
40b 排出口
50 誘導傾斜部
51 カバー板
52 誘導縦壁部
Claims (7)
- 走行機体上に脱穀装置と穀粒回収部とが左右に並べて設けられ、前記脱穀装置の後方側に前記脱穀装置を通過した茎稈を切断する茎稈細断装置が設けられ、前記茎稈細断装置の排出口が、前記走行機体の後端部で幅方向に沿って細長く形成されているコンバインであって、
前記排出口の下方に、前記茎稈細断装置で切断された排稈を傾斜に沿って前記走行機体の後方に誘導する誘導傾斜部が、前記排出口の略全幅に亘って設けてあり、
前記誘導傾斜部は、左右方向で前記脱穀装置が存在する範囲と、それよりも前記穀粒回収部側の範囲との境界に対応する箇所に上下方向の段差を設けて、前記脱穀装置側の部分よりも前記穀粒回収部側の部分が低く位置するように形成してあるコンバイン。 - 前記誘導傾斜部は、前記記脱穀装置側の部分と、前記穀粒回収部側の部分とに分割されている請求項1記載のコンバイン。
- 前記誘導傾斜部の水平面に対する後方下方への傾斜角度は、前記記脱穀装置側の部分での傾斜角度よりも、前記穀粒回収部側の部分での傾斜角度が大であるように形成されている請求項1又は2記載のコンバイン。
- 前記誘導傾斜部の前端側は、左右方向で前記穀粒回収部側の部分よりも前記脱穀装置側の部分が、前後方向で前方の脱穀装置側に位置するように形成されている請求項1〜3のいずれか一項記載のコンバイン。
- 前記走行機体の機体フレームの後端部上に燃料タンクが設けられ、前記誘導傾斜部が前記燃料タンクの上方側を覆うカバー板を構成している請求項1〜4のいずれか一項記載のコンバイン。
- 前記燃料タンクの前半側が脱穀装置の後側壁部分の後端よりも前方側に入り込んだ状態で配設され、前記誘導傾斜部は前記燃料タンクの後半側を覆うように配設されている請求項5記載のコンバイン。
- 前記誘導傾斜部における前記穀粒回収部側の端部に、前記穀粒回収部の後部を覆うもので後方側ほど前記穀粒回収部側に位置する誘導縦壁部が設けてある請求項1〜6のいずれか一項記載のコンバイン。
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