JP5291609B2 - 配管支持構造物 - Google Patents

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Description

本発明は、原子力発電プラント、火力発電プラント、化学プラント等の各種プラントに設置される配管を支持する構造物に関する。
各種プラントに設置される配管は、図15に示すように、配管100の軸の直角方向(X方向)は支持架構101における支持点102の全てで動きが拘束(固定)されるが、軸方向(Y方向)は配管100の熱伸びを考慮して支持点102の一部では固定するものの、残りの支持点102では可動状態とされる。
また、配管100はプラント内に張り巡らされており、配管100が向きを変えて配置される場合には、図16に示すように、複数の支持架構101を用い、直線部分ごとに支持架構101で支持する。
以上の配管支持構造物は、大地震による大きな振動を受けると、支持架構101を含めた支持構造物全体の減衰性能が小さいため、配管固定部の破損や、配管本体の破損に対する備えが必要である。また、配管支持構造物全体に大変形が生じると、隣接するプラント建屋等に衝突するのを防ぐ手立てが必要である。さらに、複数の支持架構101を用いる場合には、隣接する支持架構101間に相対変位が生じることで、支持点102間で配管100が破損するのを防止することはもとより、支持点102自体の破損を防止する必要がある。例えば、図16のように相対変位△×が生じると、配管固定点間の(ア)の部分、配管固定点(イ)の部分で配管が損傷する恐れがある。
そこで、配管の耐震性能向上のために、特許文献1では、配管と支持架構の間に、積層ゴム体を挿入し、配管系の減衰性能を向上させることにより、地震時の配管の応答を低減させることを提案している。
また、特許文献2では、支持架構に固定した振動抑制装置と配管とをロッドで結ぶことにより、地震時の振動エネルギを振動抑制装置が吸収し、配管の応答を低減させることを提案している。
特開昭63−312594号公報 特開平1−188735公報
ところが、図14、図15に示すような配管を支持架構で直接支持する構造物の場合、配管100と支持架構101の間に積層ゴム体等のデバイスを組み込むスペースがない場合がある。したがって、既設の支持架構の場合には、配管系に大幅な改修が必要となる。
本発明は、このような課題に基づいてなされたもので、既設のものであっても配管系の改修を行うことなく耐震性能を向上できる配管支持構造物を提供することを目的とする。
かかる目的のもとになされた本発明の配管支持構造物は、支柱と梁、又は支柱と桁で構成される構面内に制震機構を設けることで、配管系の改修を行うことなく、かつ耐震性能を向上できる配管支持構造物を提供することを要旨とする。すなわち本発明の配管支持構造物は、設置面から立設し、配管の径方向に間隔をあけて配置されるとともに、配管の軸方向に間隔をあけて繰返して配置される複数の支柱と、径方向に沿って支柱に支持される梁と、軸方向に沿って支柱に支持される桁とを備える支持架構と、梁上の支持点で支持される配管とから構成される。そして本発明の配管支持構造物は、径方向に隣接する支柱と梁とから構成される一又は二以上の第1構面に設けられる第1制震機構と、軸方向に隣接する支柱と桁とから構成される一又は二以上の第2構面に設けられる第2制震機構とを備える配管支持構造物であって、配管支持構造物が少なくとも2つ以上連続する場合に、それぞれの振動特性が同調されていることを特徴とする。
本発明の配管支持構造物において、第1制震機構は、配管が径方向の動きを拘束される支持点(以下、拘束支持点ということがある)を有する梁を含む第1構面に設けられることが好ましい。また、本発明の配管支持構造物において、第2制震機構は、配管が軸方向の動きを拘束される支持点を有する梁に隣接する第2構面に設けられることが好ましい。拘束支持点には、配管支持構造物に大きな震動が加わった際に反力が大きく加わる。そこで、拘束支持点の回りの減衰性能を高くするために、拘束支持点を有する梁を含む第1構面、及び/又は拘束支持点を有する梁に隣接する第2構面に制震機構を設けることを推奨する。
本発明の第1制震機構又は第2制震機構として、ダンパ部材を用いることができる。ダンパ部材を構面内に設けることにより、当該構面の減衰性能を向上できる。ダンパ部材としては、軸降伏型ダンパ、せん断パネル型ダンパ、摩擦型ダンパ等の公知のものを用いることができる。
本発明の第1制震機構としては、ダンパ部材の他に、支持点を中心にして径方向の両側に配管鉛直荷重の影響を考慮して特性を設定された断面減少部を梁に設ける形態にできる。この形態は、震動により梁の両端に発生する曲げモーメントにより、断面減少部が曲げ降伏することにより、震動エネルギを吸収する。
本発明の配管支持構造物において、支持架構の径方向及び軸方向のいずれか一方又は双方の変位を規制する変移制御機構を備えることが好ましい。支持架構の変位を規制することにより、配管支持構造物が隣接する構造物に衝突するのを防ぐ。また、支持点間における配管の破損、支持点における配管の破損防止効果を確実にする。
本発明の配管支持構造物は、構面に制震機構を設けるものであるから、既設のものであっても配管系の改修を行うことなく耐震性能を向上できる。
第1実施形態における配管支持構造物の基本構成を示す図である。 第1実施形態における配管支持構造物に用いられる制震機構を示す図であり、(a)は軸降伏型ダンパの概略構成とその荷重−変位履歴曲線を示し、(b)はせん断パネル型ダンパの概略構成とその荷重−変位履歴曲線を示し、(c)は摩擦型ダンパの概略構成とその荷重−変位履歴曲線を示す。 梁に切り欠きを設けて減衰性能を向上させた例を示す。 第2実施形態における配管支持構造物を示す。 図4の変移制御機構の詳細を説明する図である。 振動方向の変位を制御する変移制御機構を示す図である。 軸降伏型ダンパを適用した支持架構自体に変位制御機構を設けた例を示す図である。 せん断型ダンパ(又は摩擦型ダンパ)を適用した支持架構自体に変位制御機構を設けた例を示す図である。 摩擦型ダンパを適用した支持架構自体に変位制御機構を設けた例を示す図である。 (a)は第3実施形態が適用される配管支持構造物の例を示し、(b)はその支持架構の構成を示す。 図10(b)に示す支持架構のX方向の卓越モード(点線)を示す図である。 図10(b)に示す支持架構のY方向の卓越モード(点線)を示す図である。 図10(a)に示す配管支持構造物の支持点にY方向の荷重P1〜P7が作用した状態を示す。 図13の荷重状態のとき制震デバイスa、bで発生する荷重pa(Nay)、pb(Nby)を降伏荷重として設定することを示す図である。 従来の配管支持構造物の基本構成を示す図である。 直交する配管を支持する従来の配管支持構造物を示す図である。
<第1実施形態>
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係る配管支持構造物30は、支持架構10と、支持架構10で支持される配管20から構成される。
支持架構10は以下のように構成される。
設置面Gから立設する複数の支柱1を備えている。支柱1は、配管20の径方向(図中、X方向)に間隔をあけて2列に配置されるとともに、配管20の軸方向(図中、Y方向)に均等間隔で5行に配置される。なお、配管支持構造物30は軸方向に延設されるものであるが、図1はその一部のみを示している。
配管支持構造物30は、配管20の径方向に沿って支柱1に支持される梁2と、配管20の軸方向に沿って支柱1に支持される桁3を備えている。配管20の径方向に隣接する二つの支柱1と梁2からなる各ユニットにより第1構面4が構成される。また、配管20の軸方向に隣接する二つの支柱1と桁3から各ユニットにより第2構面5が構成される。
第1構面4、第2構面5の各々には、ブレース6が設けられる。ブレース6は、各第1構面4、各第2構面5に逆V字状に配設され、支持架構10の剛性を向上する。本実施の形態において、ブレース6は、各第1構面4、各第2構面5に設けられる制震機構の構成要素となる。
以上のように構成される支持架構10において、配管20は梁2上の支持点Pで鉛直方向に支持される。また、配管20は各支持点Pにおいてその径方向の動きが拘束されるように固定される。さらに、配管20は矢印の先端同士が突き合わされる支持点P(軸方向の真ん中の支持点P)においてその軸方向の動きが拘束されるように固定される。軸方向で拘束される支持点Pが少ないのは、熱伸びにより配管20に生じる熱応力の影響を抑えるためである。
配管20を直接支持する支持架構10において、例えば地震により大きな振動エネルギが生じると、支持点P及びその近傍に反力が大きく発生する。そこで、配管支持構造物30は、配管20がその径方向の動きが拘束される支持点Pを有する梁2を含む第1構面4に第1制震機構を設ける。また、配管支持構造物30は、配管20がその軸方向の動きが拘束される支持点Pを有する梁2に隣接する、つまり梁2を挟んで軸方向に連なる2つの第2構面5に第2制震機構を設ける。なお、図1において、太線で描かれているブレース6が第1構面4に第1制震機構が設けられていることを示している。
第1制震機構、第2制震機構としては、種々の制震デバイスを用いることができる。その例を図2に示すが、本発明は軸降伏型ダンパ11(図2(a))、せん断パネル型ダンパ12(図2(b))、摩擦型ダンパ13(図2(c))を第1制震機構、第2制震機構として適用できる。ただし、本発明はこれに限定されず、その他の減衰効果を発揮する制震デバイスを適用できる。配管20を支持する支持架構10は、負担する荷重が小さい場合が多いので、その場合には小荷重での非線形挙動を実現しやすい摩擦型ダンパ13の使用が適切である。軸降伏型ダンパ11、せん断パネル型ダンパ12及び摩擦型ダンパ13は当業者において公知であるため、ここでの説明は省略する。
軸降伏型ダンパ11等の制震デバイスは大地震等の大きな振動エネルギに伴う入力荷重により、荷重−変位関係が非線形領域(軸降伏型ダンパ、せん断パネル型ダンパの場合は鋼材の降伏、摩擦型ダンパの場合は滑り領域)に入るよう調整して設置する。そうすることで、大地震時において、制震デバイスの荷重−変位関係に入り、その履歴エネルギにより、地震エネルギを吸収する。
支持架構10の減衰性能を向上させることは、以上のように制震デバイスを設ける以外にも可能である。例えば、図3(a)に示すように、支持点Pを中心にして配管20(図3では省略)の径方向の両側の梁2上に切り欠き部(断面減少部)14を設けることで、当該構面の減衰性能を向上できる。この制震機構は、振動により梁2の両端に発生する曲げモーメント(矢印で示す)により、切り欠き部14が曲げ降伏させられ、その荷重−変位履歴エネルギ(図3(b))により、地震エネルギを吸収する。ただし、梁2は配管20による鉛直荷重を支持可能な強度を確保しておく必要がある。
本実施の形態において、固定された支持点Pと関連性のない第1構面4、第2構面5については、本実施の形態ではブレース6を設けているが、強度に問題がなければ撤去してもよい。鉛直荷重のみを支持するブレース6であれば、水平方向の変形に影響がないように柱部材に変更してもよい。また、配管20の支持条件は従来と同様でよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1構面4、第2構面5に制震機構(第1制震機構,第2制震機構)を設けるものであるから、既設の配管支持構造物30においても、配管系の改修は不要である。また、配管20の固定支持点Pに関連する構面4、構面5に対してのみ、制震機構を組込むことにより、より効率的に支持架構10の減衰効果を向上できると同時に、配管固定点近傍以外の構面に対する改修(ブレースの撤去等)が不要であるからコストを抑えることができる。特に図3のように、梁2に切り欠き部を設ける場合には、第1構面4、第2構面5に設けられている既存のブレース6を耐震デバイスに取替える作業が不要であるのでコストの点で有利である。
<第2実施形態>
次に、第1実施形態の支持架構10の変位を制御する変位制御機構について図4〜図8を参照しながら説明する。
変位制御機構の一例目は、図4、図5に示すように、隣接構造物15を利用して支持架構10の変位を規制するものであり、支持架構10(桁3)と隣接構造物15の間にストッパ16を設ける。このストッパ16は、凹型のメス部材16aと凸型のオス部材16bとからなる。メス部材16aとオス部材16bはともに鋼製である。メス部材16aは変位を制御しようとする方向と平行な隣接構造物15に設置し、オス部材16bは支持架構10(桁3)に設置される。なお、オス部材16bを隣接構造物15に、メス部材16aを支持架構10に設けてもよいことは言うまでもない。
図5(b)に示すように、メス部材16aとオス部材16bと間のギャップ△は、支持架構10の最大変位量が許容変位量以内になるよう設定される。このストッパ16を設けることにより、図5(c)に示す架構(支持架構10)の特性とストッパ16の特性が加えられ、支持架構10は許容変位量に達するまでに図5(c)の右側の線図の挙動を示す。
次に、二例目の変位制御機構は図6に示すように、ゴム等の弾性体を使用したストッパ17であり、変位を制御しようとする方向(振動方向)と直交する隣接構造物15の側面に弾性体からなるストッパ17を設置する。
ストッパ17は、支持架構10に接するか、もしくは支持架構10との間にギャップ量△(図6(b))を設けるよう設置する。なお、いずれの場合にも、支持架構10の最大変位量が許容変位量内に収まるようにストッパ17を設置する。このストッパ17を設けることにより、図6(c)に示す架構(支持架構10)の特性とストッパ17の特性が加えられ、支持架構10は許容変位量に達するまでに図6(c)の右側の線図の挙動を示す。
変位制御機構は、隣接構造物15がなくても支持架構10自体に設置することもできる。この例を図7〜図9を参照して説明する。
図7は軸降伏型ダンパ11を適用した支持架構10を示す。この場合、第1構面4内であって、軸降伏型ダンパ10の支持点を挟んで両側に一対のストッパ18をハの字形に設ける。ストッパ18は、図7(a)に示すように、一端が梁2に固定され、他端が支柱1との間にギャップが設けられている。このギャップは支持架構10の許容変位量を規定する。
以上の支持架構10によれば、図7(b)に示すように、地震により白抜き矢印で示す右向きの荷重が梁2に加わると支持架構10は上端が右向きに最大の変位量となるように変形する。しかし、変位量が許容変位量に達すると、右側に位置するストッパ18の先端が支柱1に突き当たり、支持架構10の変位が制御される。
図8はせん断パネル型ダンパ12を適用した支持架構10を示す。この場合、第1構面4内であって、せん断パネル型ダンパ12を挟んで両側に一対のストッパ19を設ける。ストッパ19は、図8(a)に示すように、せん断パネル型ダンパ12との間にギャップが設けられるように、一端が梁2に固定されている。このギャップは支持架構10の許容変位量を規定する。
以上の支持架構10によれば、図8(b)に示すように、地震により白抜き矢印で示す右向きの荷重が梁2に加わると支持架構10は上端が右向きに最大の変位量となるように変形する。これに伴い、せん断パネル型ダンパ12は平行四辺形に変形する。しかし、支持架構10の変位量が許容変位量に達すると、せん断パネル型ダンパ12の左下側の角が左側に位置するストッパ19に突き当たり、支持架構10の変位が制御される。
なお、ここでは、せん断パネル型ダンパ12について説明したが、摩擦型ダンパ13についても同様に適用できる。
次に、摩擦型ダンパ13についてはストッパを用いることなく、変位制御機構を支持架構10自体に設けることができる。この三例目の形態は図9に示されている。
この摩擦型ダンパ13は、第1の摩擦体131と第2の摩擦体132とから構成される。摩擦型ダンパ13は、第1の摩擦体131と第2の摩擦体132の接触面の摩擦力により振動エネルギを吸収する。第2の摩擦体132にはブレース6の一端側が固定されており、第2の摩擦体132はブレース6と一体となって変位される。
第1の摩擦体131は、高μ部131aと低μ部131bとからなり、低μ部131bを中心にしてその両側に高μ部131aが配置される。高μ部131aは低μ部131bよりも摩擦係数が高い。もちろん、摩擦係数の高低は、第1の摩擦体131と第2の摩擦体132の接触面の摩擦係数のことである。また、第2の摩擦体132の当該接触面の摩擦係数は均等である。
以上の摩擦型ダンパ13は、第1の摩擦体131の低μ部131bと第2の摩擦体132とが接触している範囲では、図10(c)に示すように低い摩擦力F1で第1の摩擦体131と第2の摩擦体132とが相対的に変位する。しかし、図9(b)に示すように第2の摩擦体132が第1の摩擦体131の高μ部131aと接触するようになると、図9(c)に示すように第1の摩擦体131と第2の摩擦体132の間には高い摩擦力F2が生じるので、第2の摩擦体132の変位が規制される。
以上のように、第1実施形態に変位制御機構を設けることにより、効率的な地震エネルギの吸収を実現しながら、さらに支持架構10の変位を許容範囲内に収めることが可能になる。したがって、変位が大きくなって支持架構10又は配管20が破損するのを避けることができる。
一例目の鋼製のストッパ16の場合、地震時、支持架構10がメス部材16aとオス部材16b間のギャップ量△を超えて変位しようとすると、メス部材16aとオス部材16bが接触し、支持架構10の剛性にストッパ16の剛性が付加され、支持架構10の変位が許容変位を超えることを防止する。
二例目の弾性体からなるストッパ17の場合、地震時、支持架構10がストッパ17に接触すると、ストッパ17は、図6(c)に示すように、ある程度変形するとそれ以上変形が進まなくなるため、その性質を利用して、支持架構10の変位量を許容変位量以下に制御する。
三例目のように、支持架構10自体に変位制御機構を設置する場合、周囲の構造物に係らず支持架構10の変位を許容範囲内に制御できる利点がある。
<第3実施形態>
支持架構10の振動特性を全体で同調させることが、支持架構10の耐震性を確保する上で好ましい。そのために、使用される各制震機構(制震デバイス)の特性を調整することが必要である。第3実施形態では、その例を説明する。
例えば、図10(a)に示す二つの架構A、Bに支持される配管20を備える配管支持構造物30について、制震デバイスの特性を調整する例を説明する。
<剛性の調整>
i)架構A、BともにX方向、Y方向の卓越モードが、架構が全体的に同方向に動くような振動モードとなるよう制震デバイスの剛性を調整する。
例えば、架構Aが図10(b)に示すような支持架構である場合、そのX方向およびY方向の卓越モードは、各々図11、図12に示すようになる。
ii)架構A、Bのそれぞれの方向の卓越モード振動数が一致するよう剛性を調整する。具体的には、架構AのX方向、Y方向の卓越モードの固有振動数をTax、Tay、架構BのX方向、Y方向の卓越モードの固有振動数をTbx、Tbyとすると、Tax=Tbx、Tay=Tbyとなるようにする。
<降伏荷重の調整>
地震時に配管20の支持点Pに作用する荷重は、慣性力のばらつきにより支持点Pごとに異なる。よって、制震デバイスに作用する荷重もばらつきがあるため、それらを考慮してそれぞれの制震デバイスの降伏荷重を設定し、制震デバイスが降伏した後も振動が同調するようにする。
例えば、図13に示すように、配管20がY方向に固定されている支持点に地震によりY方向の荷重P1〜P7が作用した場合、それらは慣性力のばらつきにより異なる。ここで、図13の荷重状態のとき降伏するよう制震デバイスの降伏軸力を調整する場合は、この状態での制震デバイスに発生する荷重を降伏軸力として設定する。つまり、制震デバイスa、bを例にすると、図13の状態で発生する荷重pa(Nay)、pb(Nby)を降伏荷重として設定する。この特性を視認して示すのが、図14である。つまり、制震デバイスa、bは同時に軸降伏する。
以上のように、支持架構10の振動特性を全体で同調させることで、配管支持構造物30全体として効率よく地震エネルギを吸収することが可能になる。
また、各支持架構10同士の振動特性を同調させるため、支持架構10は同位相で振動し、支持架構10同士の相対変位に伴う、固定点(支持点)P間の配管20の破損や、固定点(支持点)Pの破損などを防ぐことができる。
以上の説明は本発明の一実施形態にすぎず、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択し、他の構成に適宜変更することが可能である。
10…支持架構
1…支柱、2…梁、3…桁、4…第1構面、5…第2構面
6…ブレース(第1制震機構、第2制震機構)
11…軸降伏型ダンパ、12…せん断パネル型ダンパ、13…摩擦型ダンパ
14…切り欠き部、15…隣接構造物、16,17,18,19…ストッパ
20…配管
30…配管支持構造物

Claims (6)

  1. 設置面から立設し、配管の径方向に間隔をあけて配置されるとともに、前記配管の軸方向に間隔をあけて繰返して配置される複数の支柱と、
    前記径方向に沿って前記支柱に支持される梁と、
    前記軸方向に沿って前記支柱に支持される桁と、
    前記径方向に隣接する前記支柱と前記梁とから構成される一又は二以上の第1構面に設けられる第1制震機構と、
    前記軸方向に隣接する前記支柱と前記桁とから構成される一又は二以上の第2構面に設けられる第2制震機構と、を備える支持架構と、
    前記梁上の支持点で支持される前記配管と、
    を備える配管支持構造物であって、
    前記配管支持構造物が少なくとも2つ以上連続する場合に、それぞれの振動特性が同調されていることを特徴とする配管支持構造物。
  2. 前記第1制震機構は、
    前記配管の前記径方向の動きが拘束される前記支持点を有する前記梁を含む前記第1構面に設けられる請求項1に記載の配管支持構造物。
  3. 前記第2制震機構は、
    前記配管が前記軸方向の動きを拘束される前記支持点を有する前記梁に隣接する前記第2構面に設けられる請求項1又は2に記載の配管支持構造物。
  4. 前記第1制震機構又は前記第2制震機構は、ダンパ部材である請求項1〜3のいずれか一項に記載の配管支持構造物。
  5. 前記第1制震機構は、前記支持点を中心にして前記径方向の両側の前記梁上に設けられる配管鉛直荷重の影響を考慮して特性を設定された断面減少部である請求項1〜3のいずれか一項に記載の配管支持構造物。
  6. 前記支持架構の前記径方向及び前記軸方向のいずれか一方又は双方の変位を規制する変移制御機構を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の配管支持構造物。
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