JP5291332B2 - 医療用パウチおよびドレープ - Google Patents

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Description

本発明は、手術時における術野からの液体を上部受液口にて受けて下部排液口から排出する医療用パウチ、および、医療用パウチを備えるドレープに関する。
従来より、手術室において外科手術等の医療処置が行われる際には、不潔領域と規定される患者の体表や医療装置等の医療用物品の表面を医療用のドレープにて覆い、清潔領域を当該不潔領域から隔離することが行われている。患者を覆うドレープでは、患者の手術対象部位である術野をドレープから露出させるための開口が設けられている。
ところで、膀胱や前立腺等の下腹部の手術や開頭手術、あるいは、関節鏡を利用した膝関節の手術等では、術野に対して生理食塩水等を連続的あるいは断続的に付与しつつ手術が行われることがあり、このような手術に利用されるドレープでは、術野から流れ落ちる生理食塩水や血液等を受けて所定の廃液タンク等へと送る医療用パウチが、術野を露出させるための開口近傍に取り付けられている。
例えば、特許文献1の開頭用ドレープでは、手術用開口の下側に流出ポーチが設けられており、手術中に発生した流体物および固形物が流出ポーチにより受けられる。また、流出ポーチの下端部には、吸引装置が取り付けられるドレーンポートが設けられる。さらには、流水ポーチの上部開口とドレーンポートとの間には、固形物を受ける固形スクリーンが設けられることにより、固形物によるドレーンポートのブロック(すなわち、固形物による吸引の阻害)が防止される。開頭用ドレープでは、流出用ポーチの上部開口のエッジに延性材料(金属ワイヤとプラスチックとの複合材)が設けられることにより、上部開口が閉じてしまうことが防止される。
特許文献2では、下腹部の手術時に利用される流水袋付覆布が開示されている。流水袋付覆布では、流水袋の入口と底部とを仕切ってネットを設けることにより、流水袋に流入する洗浄液等に浮遊している生体組織の小片を容易に捕捉して回収することが可能とされる。また、底部に排水用のホースを取り付けることにより、比較的小さい流水袋で大量の液体の処理が可能とされる。
特許文献3の手術用ドレープでは、底面シートの開口の周囲三方を側壁シートにより囲むことにより、側壁シートと底面シートとの間の空間が血液等を捕集する受水パウチとされる。手術用ドレープでは、側壁シートのエッジ(すなわち、受水パウチの開口縁)に沿ってワイヤが配置されており、当該ワイヤを適宜曲げることにより、受水パウチの開口が閉じてしまうことが防止される。なお、手術用ドレープは、受水パウチ内の液体を外部へと排出する排出口等は設けられていない。
特表2000−517215号公報 実公平3−13298号公報 特開2006−110099号公報
ところで、特許文献1の流水ポーチや特許文献2の流水袋のような医療用パウチは、透明ポリプロピレン等の薄いシート部材により形成されている。このため、医療用パウチに流入した液体が下端部の排液口から排出されることにより排液口近傍における流体の圧力が低下すると、筒状のシート部材の互いに対向する部位が排液口近傍において密着してしまい、医療用パウチ内に流入する液体の排出が阻害される恐れがある。また、上部の受液口と下部の排液口との間に設けられたネット等により捕集された生体組織を医療用パウチから取り出す際にも、シート部材が密着していると取り出しが困難となる上、取り出す者の腕にシート部材がまとわりつくことにより、医療用パウチの内側に付着した血液等が腕に付着してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、使用前の状態において重なるほぼ同形状の2つのシート部を備える医療用パウチにおいて、使用時に2つのシート部の下部同士が密着して下部排液口からの液体の排出が阻害されることを防止することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、手術時における術野からの液体を上部受液口にて受けて下部排液口から排出する医療用パウチであって、第1シート部と、前記第1シート部とほぼ同形状であり、使用前の状態において前記第1シート部に重なるとともに左右方向の両側の側縁が前記第1シート部に接続され、または、前記第1シート部と連続する第2シート部とを備え、使用する際に、前記第1シート部の上部と前記第2シート部の上部とが離間することにより、術野からの液体を受ける上部受液口が形成され、前記第1シート部の下部に接続された前記左右方向に延びる帯状の保形部材が変形して前記第1シート部の前記下部と前記第2シート部の下部とが離間した状態で保形されることにより、前記液体を排出する下部排液口に連続する下部筒状部が形成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の医療用パウチであって、前記第1シート部の前記第2シート部とは反対側にて、前記保形部材に接続される、または、前記保形部材近傍に設けられる把持可能なつまみ部をさらに備える
求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の医療用パウチであって、前記第2シート部の前記下部に前記保形部材と同様のもう1つの保形部材が接続される
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の医療用パウチであって、前記第1シート部、前記第2シート部および前記保形部材が、樹脂により形成される。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の医療用パウチであって、前記使用前の状態において、前記下部筒状部の前記左右方向の幅が、前記上部受液口の幅よりも小さい。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の医療用パウチであって、前記下部排液口が、前記液体を吸引する吸引機構に接続される。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の医療用パウチであって、前記下部筒状部にて前記第1シート部および前記第2シート部に接合されるとともに前記液体が通過するメッシュ部材または多数の穴が形成されたシート部材をさらに備える。
請求項に記載の発明は、手術の際に患者を覆うシート状のドレープであって、請求項1ないしのいずれかに記載の医療用パウチと、前記医療用パウチが固定されるドレープ本体とを備える。
本発明では、第1シート部の下部と第2シート部の下部とが密着して下部排液口からの液体の排出が阻害されることを防止することができる。また、医療用パウチの構造および製造を簡素化することができる。さらに、請求項2の発明では、保形部材を容易に変形させることができる。
請求項の発明では、液体の流れを阻害することなく、術野から摘出された組織を容易に得ることができる。また、請求項の発明では、上部受液口にて受けた液体を下部排液口に確実に集めて排出することができる。さらに、請求項の発明では、医療用パウチにて受けた液体を迅速に排出することができる。
図1は、本発明のの実施の形態に係る医療用パウチ1を示す図であり、図2は、医療用パウチ1を図1中のA−Aの位置にて切断した断面図である。医療用パウチ1は、患者の術野に対して生理食塩水等を連続的あるいは断続的に付与しつつ行われる手術の際に患者を覆うシート状のドレープに設けられ、手術時における術野からの液体(例えば、血液や体液、術野の洗浄に利用された生理食塩水等)を受ける、いわゆる受水袋である。本実施の形態では、膀胱や前立腺等の下腹部の手術(すなわち、泌尿器科手術)の際に利用されるドレープに設けられる医療用パウチ1について説明する。図1および図2では、医療用パウチ1の使用前の状態を示している。
図1および図2に示すように、医療用パウチ1は、ポリエチレン等の透明または半透明の柔軟な樹脂材料により形成されたほぼ同形状の2つのシート部11,12を備え、使用前の状態において2つのシート部11,12はほぼ重なっている。以下の説明では、2つのシート部11,12をそれぞれ、「第1シート部11」および「第2シート部12」という。本実施の形態では、第1シート部11と第2シート部12とは個別のシート部材であり、第1シート部11の左右方向(医療用パウチ1を使用する際に左右方向となる方向であり、図1中の左右方向に一致する。)両側の側縁は、第2シート部12の左右方向両側の側縁と接続(例えばヒートシールにより接合)されている。また、第1シート部11の上端縁は、第2シート部12の上端縁と非接合とされる。
図3は、医療用パウチ1の使用時の状態を示す斜視図である。図3に示すように、医療用パウチ1が使用される際には、第1シート部11の上部と第2シート部12の上部とが離間することにより、医療用パウチ1の上部に、術野からの液体を受ける上部受液口21が形成される。また、第1シート部11の下部と第2シート部12の下部とが離間し、後述する第1保形部材13および第2保形部材14(図2参照)により離間した状態で保形されることにより、医療用パウチ1の下部が筒状となる。以下の説明では、第1保形部材13および第2保形部材14により筒状に保形される医療用パウチ1の下部を、「下部筒状部23」という。
第1シート部11および第2シート部12の下端部には、下部筒状部23に連続するとともに上部受液口21にて受けた液体を排出する下部排液口22が設けられ、下部排液口22の下側(すなわち、第1シート部11および第2シート部12の下側であり、第1シート部11および第2シート部12の間に形成される空間の外側)には、下部排液口22に連続する略円筒状の導管部24が設けられる。
図1に示すように、使用前の状態における医療用パウチ1では、第1シート部11および第2シート部12の幅が、上部受液口21から下部排液口22に向かっておよそ漸次減少する。したがって、下部筒状部23(となる部位)の左右方向の幅は、上下方向のいずれの位置においても、上部受液口21の左右方向の幅(正確には、医療用パウチ1の上部において第1シート部11のエッジと第2シート部12のエッジとが接合されていない部位の左右方向の最大幅であり、本実施の形態では、第1シート部11および第2シート部12が最大幅を取る位置における幅)よりも小さくなる。
医療用パウチ1は、図1ないし図3に示すように、第1シート部11の下部に接続された左右方向に伸びる帯状の第1保形部材13、および、第1シート部11の外面(すなわち、第2シート部12とは反対側の面)にて第1保形部材13の左右方向のおよそ中央に接続される把持可能なつまみ部15を備え、さらに、図2に示すように、第2シート部材の下部に接続された第1保形部材13と同様の第2保形部材14、および、第2シート部12の外面(すなわち、第1シート部11とは反対側の面)にて第2保形部材14の左右方向のおよそ中央に接続される把持可能なつまみ部16を備える。なお、図2では、図示の都合上、第1シート部11、第1保形部材13およびつまみ部15を離して描いており、また、第2シート部12、第2保形部材14およびつまみ部16を離して描いている。
第1保形部材13および第2保形部材14は、樹脂材料により形成された板状部材であり、第1シート部11および第2シート部12よりも高い剛性を有する。本実施の形態では、第1保形部材13および第2保形部材14の上下方向の幅は約1cm、厚さは約1mmとされる。つまみ部15,16はそれぞれ、一方の端部が第1保形部材13および第2保形部材14に接合された薄い樹脂フィルムである。
図3に示すように、医療用パウチ1が使用される際には、つまみ部15およびつまみ部16(図2参照)が施術者により把持され、第1シート部11と第2シート部12とが互いに離間する方向に引っ張られる。これにより、第1保形部材13が、左右方向の中央にて第2シート部12から離れるように折り曲げられ、第2保形部材14(図2参照)も、第1保形部材13と同様に、左右方向の中央にて第1シート部11から離れるように折り曲げられる。これにより、第1保形部材13および第2保形部材14がそれぞれ接続された第1シート部11の下部および第2シート部12の下部が離間して下部筒状部23が形成される。
第1保形部材13および第2保形部材14は、塑性変形が比較的生じやすい材料にて形成されており、つまみ部15,16が引っ張られることにより、それぞれの左右方向の中央部が互いに離れるように変形してその形状が維持される。このため、医療用パウチ1の下部筒状部23の形状も維持される(すなわち、下部筒状部23が保形される)。
図1ないし図3に示すように、医療用パウチ1は、下部筒状部23にて第1シート部11および第2シート部12の互いに対向する面に全周に亘って接合されるメッシュ部材17をさらに備え、メッシュ部材17は、上部受液口21から下部排液口22へと流れる液体を通過させるとともに当該液体中の固形物を捕捉する。本実施の形態では、メッシュ部材17は、柔軟な樹脂材料により形成される。
また、医療用パウチ1は、第2シート部12の上端部近傍において、左右方向に伸びる弾性部材25をさらに備える。図2に示すように、第2シート部12の上端部近傍の部位は下方に折り返されており、折り返された部位の下端部と当該下端部と対向する部位とがヒートシール等により接合されて2層構造を形成している。弾性部材25は、当該2層構造の間に保持されるとともに、第2シート部12の左右方向の中央部において第2シート部12と接合される。また、弾性部材25は、図1および図3に示すように、第2シート部12の左右方向の両側端から突出しており、弾性部材25の両端部はリング状とされる。以下の説明では、弾性部材25の両端のリング状の部位251を、「リング部251」という。
次に、医療用パウチ1が設けられる手術用のドレープ3について説明する。図4は、ドレープ3を示す図であり、図5.Aは、ドレープ3を図4中のB−Bの位置にて切断して一部を拡大した断面図である。また、図5.Bは、ドレープ3の第2ドレープシート33(後述)近傍を拡大して示す側面図である。図4、図5.Aおよび図5.Bは、使用前の状態のドレープ3を示す。ドレープ3は、泌尿器科手術の際に、膝を屈曲させた開脚姿勢にて仰向けに手術台上に位置する(いわゆる砕石体位を取る)患者を覆うために使用される。
図4、図5.Aおよび図5.Bに示すように、ドレープ3は、患者を覆うシート状のドレープ本体31、および、ドレープ本体31に両面テープ等で固定される医療用パウチ1を備える。ドレープ本体31は、患者のほぼ全身を覆う第1ドレープシート32を備え、第1ドレープシート32には、図4に示すように、患者の手術対象部位である術野を露出させるための開口321、および、開口321近傍から一のエッジに向かって直線状に伸びるスリット322が形成されている。
ドレープ本体31は、また、図5.Aおよび図5.Bに示すように、第1ドレープシート32の下面(すなわち、ドレープ3の使用時に患者に対向する面)に接合されてスリット322を覆う第2ドレープシート33を備える。第2ドレープシート33は、折り目が開口321側(すなわち、図5.B中における右側)となるように2つ折りにされた長方形状の部材であり、第2ドレープシート33の上端部は、図4および図5.Aに示すように、第1ドレープシート32のスリット322の左右両側の部位に、スリット322のほぼ全長に亘って接続される。すなわち、ドレープ本体31では、第1ドレープシート32のスリット322の下方に、第2ドレープシート33によるマチが形成されている。図4に示すように、ドレープ3では、スリット322の開口321側の端部近傍において、医療用パウチ1の上端部がドレープ本体31の第1ドレープシート32に接合されている。
図6は、ドレープ3の使用時の状態を示す図であり、図6ではドレープ3の一部を示す。ドレープ3が使用される際には、ドレープ本体31のスリット322が左右に開かれ、第1ドレープシート32のスリット322の左右両側の部位により、膝を屈曲させた開脚姿勢の患者の両脚が覆われる。このとき、第2ドレープシート33は左右方向に広がり、これにより、広げられたスリット322から患者の体表等が露出することが防止される。また、医療用パウチ1は、患者の両脚の間において開口321の下方に上部受液口21を上方に向けて配置される。
ドレープ3では、医療用パウチ1の第1シート部11の上端が、開口321近傍において第1ドレープシート32の上面(すなわち、患者側とは反対側の面)に固定されており、第2シート部12から左右に突出する弾性部材25の両端のリング部251が、患者の両側の足首よりも先の部位(例えば、足の甲と土踏まずとを囲む部位)にかけられる。これにより、医療用パウチ1の第1シート部11の上部と第2シート部12の上部とが離間して上部受液口21が形成される。また、医療用パウチ1のつまみ部15,16(図2参照)が離間する方向に引っ張られて第1保形部材13(図1ないし図3参照)および第2保形部材14(図2参照)が略V字状に変形し、第1シート部11の下部と第2シート部12の下部とが離間した状態で保形されて下部筒状部23(図1ないし図3参照)が形成される。なお、弾性部材25に代えて、両端にリング部が設けられない紐状部材が設けられもよい。この場合、当該紐状部材の両端を患者の両側の足首よりも先の部位等に結びつけることにより、医療用パウチ1の上部受液口21が形成される。また、紐状部材の両端部は、患者の両脚の間に位置する施術者の首の後ろにて結ばれてもよい。
施術者は、患者の両脚の間において医療用パウチ1の手前側(すなわち、医療用パウチ1を挟んで開口321の反対側)に腰掛ける等し、この状態で、ドレープ3の開口321から露出する術野に対して生理食塩水等を連続的あるいは断続的に付与しつつ手術が行われる。そして、術野からの液体は、上部受液口21を介して医療用パウチ1に流入し、下方へと向かうに従って断面積が漸次減少する医療用パウチ1の内部空間(すなわち、流路)を通過して下部排液口22(図1ないし図3参照)から排出される。下部排液口22から排出された液体は、導管部24(図1ないし図3参照)に接続されたホース等を介して所定の場所へと導かれて廃棄される。
医療用パウチ1では、下部排液口22からの液体の排出により、下部筒状部23の下部排液口22近傍において負圧が生じ、第1シート部11の下部および第2シート部12の下部が、互いに近づく方向に引っ張られる。ここで、下部筒状部が保形されていない医療用パウチを想定すると、このような医療用パウチでは、第1シート部の下部と第2シート部の下部とが密着してしまい、下部排液口からの液体の排出が阻害されてしまう。
これに対し、本実施の形態に係る医療用パウチ1では、下部筒状部23が保形される(すなわち、第1シート部11の下部と第2シート部12の下部とが離間した状態で保形される)ことにより、医療用パウチ1の使用時に、第1シート部11の下部と第2シート部12の下部とが密着して下部排液口22からの液体の排出が阻害されることを防止することができる。その結果、術野に対する連続的あるいは断続的な生理食塩水等の液体の付与を伴う手術を円滑に行うことができる。したがって、医療用パウチ1を備えるドレープ3は、術野に対する連続的あるいは断続的な液体の付与を伴う手術に特に適していると言える。
ところで、ドレープ3を利用して手術が行われる際に、術野に対して大量の液体が付与される場合等、医療用パウチ1の下端に設けられた導管部24が、液体を吸引する吸引機構であるポンプ(図示省略)に接続されてもよい。このように、医療用パウチ1の下部排液口22が導管部24を介してポンプに接続されることにより、医療用パウチ1にて受けた液体を迅速に排出することができる。また、下部排液口22がポンプに接続されると、下部排液口22近傍に生じる負圧は大きくなるが、医療用パウチ1では、上述のように、下部筒状部23が保形されているため、第1シート部11の下部と第2シート部12の下部との密着が確実に防止される。ポンプによる吸引が行われている状態で、仮に、第1シート部の下部と第2シート部の下部とが密着(あるいは近接)すると、密着(あるいは近接)した部位が振動して振動音が発生してしまうが、本実施の形態に係る医療用パウチ1では、このような振動音の発生も防止することができる。
医療用パウチ1では、下部筒状部23を保形する第1保形部材13が第1シート部11とは別部材として第1シート部11の下部に接続されることにより、また、下部筒状部23を保形する第2保形部材14が第2シート部12とは別部材として第2シート部12の下部に接続されることにより、医療用パウチ1の構造および製造を簡素化することができる。また、第1保形部材13および第2保形部材14により、第1シート部11および第2シート部12の双方を保形することにより、第1シート部11の下部と第2シート部12の下部との密着がより確実に防止される。
上記実施の形態に係る医療用パウチ1では、第1シート部11と第1保形部材13とが別部材とされ、第2シート部12と第2保形部材14とが別部材とされることにより、第1シート部11および第2シート部12、並びに、第1保形部材13および第2保形部材14の材料選択の自由度を向上することができる。このため、医療用パウチ1の各構成を適切な材料にて形成することができ、医療用パウチ1の性能を損なうことなく製造コストを低減することができる。また、第1保形部材13および第2保形部材14がそれぞれ、左右方向に伸びる帯状とされることにより、簡素な形状の第1保形部材13および第2保形部材14により下部筒状部23の保形が実現される。その結果、医療用パウチ1の製造をより簡素化することができる。
医療用パウチ1では、第1保形部材13および第2保形部材14にそれぞれ接続されるつまみ部15,16が設けられ、これらのつまみ部を把持して引っ張ることにより、第1保形部材13および第2保形部材14をそれぞれ容易に変形させることができる。なお、つまみ部15,16はそれぞれ、第1保形部材13および第2保形部材14に接続されることなく、第1保形部材13および第2保形部材14の近傍に設けられてもよい。この場合であっても、つまみ部を把持して引っ張ることにより、第1保形部材13および第2保形部材14をそれぞれ容易に変形させることができる。
上述のように、使用前の状態における下部筒状部23の左右方向の幅は、上部受液口21の左右方向の幅よりも小さくされるため、医療用パウチ1の使用時に、上部受液口21にて受けた液体を下部排液口22に確実に集めて排出することができる。また、このように、下部排液口22近傍が上部受液口21よりも細くなっている医療用パウチ1では、下部排液口22近傍において第1シート部11と第2シート部12とが密着しやすくなっているため、下部筒状部23が保形される上記構造が特に適している。
下部筒状部23の内側には、上部受液口21から下部排液口22へと流れる液体を通過させるとともに当該液体中の固形物を捕捉するメッシュ部材17が設けられる。これにより、医療用パウチ1中における液体の流れ、および、下部排液口22からの液体の排出を阻害することなく、術野から摘出されて液体と共に流れ出た病変部分の組織等を容易に得ることができる。また、固形物等による下部排液口22の閉塞を防止することもできるため、下部排液口22からの液体の排出が阻害されることがより確実に防止される。なお、医療用パウチ1では、メッシュ部材17に代えて、多数の微小な穴が形成されたシート部材(いわゆる、パンチングシート)が下部筒状部23の内側に設けられてもよい。この場合も、上記と同様に、医療用パウチ1中における液体の流れ、および、下部排液口22からの液体の排出を阻害することなく、術野から摘出されて液体と共に流れ出た病変部分の組織等を容易に得ることができる。
医療用パウチ1では、メッシュ部材17が、上部受液口21よりも幅が小さい下部筒状部23に設けられることによりメッシュ部材17の面積を小さくすることができるため、医療用パウチ1の製造コストを低減することができるとともに、メッシュ部材17により捕捉された病変部分の組織等を容易に視認して取り出すことが可能とされる。組織等の取り出しに際しては、下部筒状部23が保形されていることにより、医療用パウチ1の内側に付着した血液等が施術者の腕に付着することが抑制される。
上述のように、医療用パウチ1では、第1シート部11、第2シート部12、第1保形部材13、第2保形部材14、つまみ部15,16、並びに、メッシュ部材17等が樹脂により形成されるため、使用後の医療用パウチ1の廃棄の際に、医療用パウチ1の各構成を分解して分別廃棄する必要がなく、医療用パウチ1の廃棄を容易とすることができる。
医療用パウチ1では、使用前の状態において、下部筒状部23となる部位は筒状に保形されておらず、第1シート部11の下部と第2シート部12の下部とが離間することなく重なっている。このため、使用前の状態において、医療用パウチ1およびドレープ3を薄く折り畳むことが可能とされ、医療用パウチ1およびドレープ3の収容等を容易とすることができる。
次に、本発明に関連する技術に係る医療用パウチについて説明する。図7は、関連技術に係る医療用パウチ1aを示す図であり、図8は、医療用パウチ1aを図7中のC−Cの位置にて切断した断面図である。図7および図8に示す医療用パウチ1aは、第1シート部11aおよび第2シート部12aの構造が上記実施の形態に係る医療用パウチ1と異なる点、並びに、第1シート部11aおよび第2シート部12aの下部に保形部材が取り付けられていない点を除き、図1ないし図3に示す医療用パウチ1と同様の構造を有する。以下の説明では、医療用パウチ1aの医療用パウチ1と対応する構造に同符号を付す。なお、図8では、図示の都合上、第1シート部11aとつまみ部15とを離して描いており、また、第2シート部12aとつまみ部16とを離して描いている。
図7および図8に示すように、医療用パウチ1aは、使用前の状態において重なるほぼ同形状の第1シート部11aおよび第2シート部12aを備え、第1シート部11aの左右両側の側縁は、上記実施の形態と同様に、第2シート部12aの左右両側の側縁に接続されている。第1シート部11aは、上端が上部受液口21の一部を形成する第1上部シート111、および、第1上部シート111の下側に接続される第1下部シート112を備える。また、図8に示す第2シート部12aは、第1シート部11aと同様に、上端が上部受液口21の一部を形成する第2上部シート121、および、第2上部シート121の下側に接続される第2下部シート122を備える。
第1下部シート112および第2下部シート122は、塑性変形が比較的生じやすい材料により形成されており、第1上部シート111および第2上部シート121よりも高い剛性を有する。また、第1下部シート112の外面である第2下部シート122とは反対側の面、および、第2下部シート122の外面である第1下部シート112とは反対側の面には、それぞれ把持可能なつまみ部15,16が設けられる。医療用パウチ1aでは、つまみ部15,16はそれぞれ、医療用パウチ1aの左右方向の中央近傍にて第1下部シート112および第2下部シート122に接合される。
図7および図8に示す医療用パウチ1aを備えるドレープ3(図6参照)が使用される際には、上記実施の形態と同様に、ドレープ本体31(図6参照)により患者の体表が覆われ、医療用パウチ1aの弾性部材25のリング部251が患者の足首よりも先の部位にかけられることにより、第1シート部11aの上部と第2シート部12aの上部とが離間して上部受液口21が形成される。また、つまみ部15,16が把持されて離間する方向に引っ張られることにより、第1下部シート112が第2シート部12aから離れる方向に変形して形状が維持され、第2下部シート122が第1シート部11aから離れる方向に変形して形状が維持される。これにより、第1下部シート112と第2下部シート122とが離間した状態で保形されて下部筒状部23(図3参照)が形成される。
関連技術に係る医療用パウチ1aでは、上記実施の形態と同様に、下部筒状部23が保形されることにより、医療用パウチ1aの使用時に、第1下部シート112と第2下部シート122とが密着して下部排液口22からの液体の排出が阻害されることを防止することができる。その結果、術野に対する連続的あるいは断続的な生理食塩水等の液体の付与を伴う手術を円滑に行うことができる。
上述のように、医療用パウチ1aでは、第1シート部11aの下部である第1下部シート112を形状維持が可能な材料により形成することにより、また、第2シート部12aの下部である第2下部シート122を形状維持が可能な材料により形成することにより、医療用パウチ1aの構造および製造を簡素化しつつ下部筒状部23の保形を実現することができる。また、第1下部シート112および第2下部シート122の双方が変形されて保形されることにより、第1下部シート112と第2下部シート122との密着がより確実に防止される。
第1シート部11aでは、第1上部シート111と第1下部シート112とが別部材とされることにより、第1上部シート111および第1下部シート112の材料選択の自由度が向上される。また、第2シート部12aでも、第2上部シート121と第2下部シート122とが別部材とされることにより、第2上部シート121および第2下部シート122の材料選択の自由度が向上される。このため、医療用パウチ1aの各構成を適切な材料にて形成することができ、医療用パウチ1aの性能を損なうことなく製造コストを低減することができる。
医療用パウチ1aでは、第1下部シート112および第2下部シート122につまみ部15,16が設けられ、これらのつまみ部を把持して引っ張ることにより、第1下部シート112および第2下部シート122をそれぞれ容易に変形させることができる。
次に、本発明に関連する他の技術に係る医療用パウチについて説明する。図9は、関連技術に係る医療用パウチ1bを示す図であり、図10は、医療用パウチ1bを図9中のD−Dの位置にて切断した断面図である。図9では医療用パウチ1bの使用前の状態を示し、図10では医療用パウチ1bを使用時の状態を示す。図9および図10に示す医療用パウチ1bは、医療用パウチ1bに流入した液体が通過するメッシュ部材17aの構造が上記実施の形態に係る医療用パウチ1と異なる点、並びに、第1シート部11および第2シート部12の下部に保形部材が接続されていない点を除き、図1ないし図3に示す医療用パウチ1と同様の構造を有する。以下の説明では、医療用パウチ1bの医療用パウチ1と対応する構造に同符号を付す。なお、図10では、図示の都合上、第1シート部11とつまみ部15とを離して描いており、また、第2シート部12とつまみ部16とを離して描いている。
図9および図10に示す医療用パウチ1bでは、メッシュ部材17aが、比較的剛性が高い硬質樹脂材料により形成される。メッシュ部材17aは、その外周が全周に亘って第1シート部11の下部および第2シート部12の下部に接合されており、使用前の状態においては、第1シート部11の下部と第2シート部12の下部との間で折り目を下側に向けて2つ折りとされる(図2参照)。また、第1シート部11の外面には、メッシュ部材17aと第1シート部11との接合部近傍につまみ部15が設けられており、図10に示すように、第2シート部12の外面にも、メッシュ部材17aと第2シート部12との接合部近傍につまみ部16が設けられている。
図9および図10に示す医療用パウチ1bを備えるドレープ3(図6参照)が使用される際には、上記実施の形態と同様に、ドレープ本体31(図6参照)により患者の体表が覆われ、医療用パウチ1bの弾性部材25のリング部251が患者の足首よりも先の部位にかけられることにより、第1シート部11の上部と第2シート部12の上部とが離間して上部受液口21が形成される。
また、つまみ部15,16が把持されて離間する方向に引っ張られることにより、第1シート部11の下部および第2シート部12の下部が離間して下部筒状部23が形成される。このとき、下部筒状部23において第1シート部11および第2シート部12に接合されているメッシュ部材17aは、第1シート部11および第2シート部12を介して把持される等して使用前の状態とは反対側に(すなわち、折り目を上に向けて)折り曲げられ、メッシュ部材17aの上面(すなわち、上部受液口21側の面)に接合された係止部171が塑性変形して、図10に示すように、折り目を上に向けて折り曲げられた状態となる。これにより、メッシュ部材17aが、図10に示すように折り目を上に向けた状態にて形状が維持される。
図9および図10に示す医療用パウチ1bでは、比較的剛性が高いメッシュ部材17aにより、第1シート部11の下部と第2シート部12の下部とが互いに近づくことが防止される。換言すれば、メッシュ部材17aが、第1シート部11の下部と第2シート部12の下部とを離間した状態で保形する保形部材の役割を果たすことにより、上記実施の形態と同様に、医療用パウチ1bの使用時に、第1シート部11の下部と第2シート部12の下部とが密着して下部排液口22からの液体の排出が阻害されることを防止することができる。
また、メッシュ部材17aにより、上記実施の形態と同様に、医療用パウチ1b中における液体の流れ、および、下部排液口22からの液体の排出を阻害することなく、術野から摘出されて液体と共に流れ出た病変部分の組織等を得ることができる。さらには、他の保形部材を設けることなく、メッシュ部材17aを保形部材として利用することにより、医療用パウチ1bの構造および製造を簡素化しつつ下部筒状部23の保形を実現することができる。なお、医療用パウチ1bでも、メッシュ部材17aに代えて、多数の微小な穴が形成されたシート部材が設けられてもよい。この場合も、上記と同様に、下部排液口22からの液体の排出を阻害することなく、術野から摘出されて液体と共に流れ出た病変部分の組織等を容易に得ることができ、また、医療用パウチ1bの構造および製造を簡素化しつつ下部筒状部23の保形を実現することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態に係る医療用パウチ1では、異なる大きさの2枚のシート部材が重ね合わされて小さい方のシート部材の両側縁にて2枚のシート部材が接合されることにより、2枚のシート部材の間に医療用パウチ1の内部空間が形成されてもよい。この場合、小さい方のシート部材を第1シート部とすると、大きい方のシート部材のうち、小さい方のシート部材と重なる部位が第2シート部となる。また、第1シート部と第2シート部とは必ずしも別部材とされる必要はなく、例えば、1枚のシート部材を2つ折りにして形成された互いに連続する第1シート部と第2シート部とが、互いに対向する側縁を接合することにより筒状とされてもよい。
上記実施の形態に係る医療用パウチで1は、第1保形部材13および第2保形部材14が樹脂材料以外の材料(例えば、アルミニウム(Al)等の金属)により形成されている場合であっても下部筒状部23の保形が実現される。また、つまみ部15,16は、必ずしも第1保形部材13および第2保形部材14にそれぞれ接合される樹脂フィルムとされる必要はなく、例えば、第1保形部材13に第2シート部12とは反対側に突出する部位が形成され、第2保形部材14に第1シート部11とは反対側に突出する部位が形成され、これらの突出する部位がそれぞれつまみ部とされてもよい。
上記実施の形態に係る医療用パウチ1では、下部筒状部23を十分に保形することができるのであれば、第1シート部11および第2シート部12の一方のみの下部に保形部材が接続されてもよい。また、関連技術に係る医療用パウチ1aでは、下部筒状部23を十分に保形することができるのであれば、第1下部シート112および第2下部シート122の一方のみが、塑性変形を比較的生じやすい材料により形成されて変形後の形状が維持されてもよい。さらには、医療用パウチ1aでは、第1下部シート112および第2下部シート122の少なくとも一部(すなわち、第1シート部11aの下部および第2シート部12aの下部の少なくとも一部)が変形することにより、下部筒状部23が保形されてもよい。
上記実施の形態および関連技術に係る医療用パウチでは、使用前の状態における下部筒状部23の幅は、必ずしも上部受液口21の幅よりも小さくされる必要はなく、例えば、下部筒状部23の幅が上部受液口21におよそ等しくされることにより、使用時の医療用パウチの形状が、上下方向の各位置における断面がほぼ等しい略円筒状とされてもよい。また、上記関連技術に係る医療用パウチが使用される際には、上記実施の形態と同様に、下部排液口22にポンプが接続されて液体が吸引されてもよい。
上記実施の形態および関連技術に係る医療用パウチは、上述のドレープ3とは異なる形状のドレープに固定されて利用されてもよく、ドレープに固定されることなく単体にて利用されてもよい。また、上記医療用パウチを備えるドレープは、泌尿器科手術以外にも、例えば、開頭手術や関節鏡を利用した膝関節の手術に利用されてもよい。いずれの場合も、必要に応じて、弾性部材25の有無や医療用パウチの形状等が適宜変更されてよい。
の実施の形態に係る医療用パウチを示す図である。 医療用パウチを示す断面図である。 医療用パウチの使用時の状態を示す斜視図である。 ドレープを示す図である。 ドレープを示す断面図である。 ドレープの第2ドレープシート近傍を拡大して示す側面図である。 ドレープの使用時の状態を示す図である。 関連技術に係る医療用パウチを示す図である。 医療用パウチを示す断面図である。 関連技術に係る医療用パウチを示す図である。 医療用パウチを示す断面図である。
符号の説明
1,1a,1b 医療用パウチ
3 ドレープ
11,11a 第1シート部
12,12a 第2シート部
13 第1保形部材
14 第2保形部材
15,16 つまみ部
17,17a メッシュ部材
21 上部受液口
22 下部排液口
23 下部筒状部
31 ドレープ本体
111 第1上部シート
112 第1下部シート
121 第2上部シート
122 第2下部シート

Claims (8)

  1. 手術時における術野からの液体を上部受液口にて受けて下部排液口から排出する医療用パウチであって、
    第1シート部と、
    前記第1シート部とほぼ同形状であり、使用前の状態において前記第1シート部に重なるとともに左右方向の両側の側縁が前記第1シート部に接続され、または、前記第1シート部と連続する第2シート部と、
    を備え、
    使用する際に、
    前記第1シート部の上部と前記第2シート部の上部とが離間することにより、術野からの液体を受ける上部受液口が形成され、
    前記第1シート部の下部に接続された前記左右方向に延びる帯状の保形部材が変形して前記第1シート部の前記下部と前記第2シート部の下部とが離間した状態で保形されることにより、前記液体を排出する下部排液口に連続する下部筒状部が形成されることを特徴とする医療用パウチ。
  2. 請求項1に記載の医療用パウチであって、
    前記第1シート部の前記第2シート部とは反対側にて、前記保形部材に接続される、または、前記保形部材近傍に設けられる把持可能なつまみ部をさらに備えることを特徴とする医療用パウチ。
  3. 請求項1または2に記載の医療用パウチであって、
    前記第2シート部の前記下部に前記保形部材と同様のもう1つの保形部材が接続されることを特徴とする医療用パウチ。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の医療用パウチであって、
    前記第1シート部、前記第2シート部および前記保形部材が、樹脂により形成されることを特徴とする医療用パウチ。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載の医療用パウチであって、
    前記使用前の状態において、前記下部筒状部の前記左右方向の幅が、前記上部受液口の幅よりも小さいことを特徴とする医療用パウチ。
  6. 請求項1ないしのいずれかに記載の医療用パウチであって、
    前記下部排液口が、前記液体を吸引する吸引機構に接続されることを特徴とする医療用パウチ。
  7. 請求項1ないしのいずれかに記載の医療用パウチであって、
    前記下部筒状部にて前記第1シート部および前記第2シート部に接合されるとともに前記液体が通過するメッシュ部材または多数の穴が形成されたシート部材をさらに備えることを特徴とする医療用パウチ。
  8. 手術の際に患者を覆うシート状のドレープであって、
    請求項1ないしのいずれかに記載の医療用パウチと、
    前記医療用パウチが固定されるドレープ本体と、
    を備えることを特徴とするドレープ。
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