JPH0313298Y2 - - Google Patents

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JPH0313298Y2
JPH0313298Y2 JP1986095403U JP9540386U JPH0313298Y2 JP H0313298 Y2 JPH0313298 Y2 JP H0313298Y2 JP 1986095403 U JP1986095403 U JP 1986095403U JP 9540386 U JP9540386 U JP 9540386U JP H0313298 Y2 JPH0313298 Y2 JP H0313298Y2
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、TUR(経尿道的切除手術)や膀胱鏡
検査に際して、患者の術野周囲をカバーする覆布
(おいふ)に係り、特に潅流液や洗浄液の処理、
並びに肛門内の触診が容易なように改良した流水
袋付覆布に関するものである。
[従来の技術] この種の施術に際して、良好な結果を得る為の
支援的な対処として、 (a) 患者の術野を清浄に保つこと、 (b) 大量に使用される潅流液や洗浄液を処理する
こと、 (c) 必要に応じて患者の肛門から指を挿入して患
部を触診すること、 が必要である。
従来技術においては、前記(a)項に示した術野の
清浄保持の為に覆布が用いられ、(b)項に示した潅
流液・洗浄液の処理の為に流水袋が用いられ、(c)
項に示した触診の為に指サツクが用いられる。
第2図は従来の覆布1を示す説明図で、図の中
央に引いた線A−Aの右方を切り取つて描いてあ
る。10は足袋である。覆布1には陰部を露出さ
せる為の開口1a、及び肛門を露出させる為の開
口1bが設けられており、上記の肛門用開口1b
はカバー1cで覆われている。該カバー1cは容
易に剥がし得るように粘着してある。
前記の(b)項に示した潅流液、洗浄液を処理する
ための流水袋については、米国特許4007741号明
細書に記載の技術が公知である。
第3図は上記公知の流水袋2の使用状態を描い
た説明図である。この公知例の流水袋2は、その
入口縁上の2点を手術台3に係着すると共に、他
の1点を執刀医の首に掛けて該入口を開かせて用
いられる。
また、第4図は肛門触診用の指嚢(以下、指サ
ツクという)11を示す斜視図である。この指サ
ツク11を指先に装着し、前記のカバー1c(第
2図)を剥がして肛門内の触診が行われる。この
操作を便利にするため、肛門に対応する開口1b
に指サツクを取り付けた覆布も公知であり、広く
用いられている。
第3図に示した公知例の流水袋2は、流水袋を
首に掛けて保持する構造であるため、術者の行動
を制約するという不具合が有る。こうした不具合
を解消する為の工夫として「不透水性の柔軟なシ
ート状部材よりなる流水袋を構成するとともに、
前記の覆布に設けられた陰部露出用の開口部に向
けて前記流水袋の入口を対向せしめ、該流水袋の
入口縁の一部を覆布に密着せしめて取り付け、か
つ、前記の流水袋の入口縁の内、覆布に取り付け
た部分以外の2個所から伸縮可能な紐状部材を延
出せしめるとともに、該紐状部材の端を患者の脚
部に係着し得べく為すこと」が考えられる。この
構成の流水袋付覆布は、本出願人が考案して別途
出願中のもの(以下、先願という、実願昭61−
5846号)。
第5図は先願に係る流水袋付覆布の1実施例を
示す。
4は覆布本体部であつて、本例においては撥水
性の不織布で構成してあるが、この先願を実施す
る場合、撥水性に限られるものではなく、陰部付
近が不透水性であれば足りる。
一方、不透水性の柔軟なシート状材料(本例に
おいてはビニールシート)で、流水袋5を構成
し、その入口部の縁の一部(本例において約1/4)
を前記の覆布本体に固着する。
本例においては、流水袋5の入口部の縁5aの
内、約1/4に当たるb−cを覆布本体4に接着し
てある。
上記の縁の一部b−c区間に延長部5bを一体
連接し、この延長部5bを腹部本体4に貼着する
と共に、この貼着部に陰部露出用の開口4aを設
けると、前記の覆布本体4は必ずしも不透水性材
料でなくても良い。
本例における開口4aは陰部を露出させるため
のものであり、肛門内触診用の開口4bはこれと
隣接させて設けると共に、剥ぎ取り容易なカバー
4cで覆つてある。
前記の流水袋5は、その入口を陰部露出用開口
(若しくは開口を設けるべき部位)に向けて、覆
布本体4に固着する。
前記流水袋5の入口の縁5a上の2点b,cに
対向する2点d,eからそれぞれゴム紐6の一端
を取り出し、その両端にそれぞれ輪6aを形成す
る。この輪6aは患者の足首に外嵌して密着する
寸法としておく。
第5図に示した流水袋5は、その一部を破断し
て描いてある。その破断部に現われているよう
に、該流水袋の入口と底部とを仕切つてネツト7
を張り渡してある。このようにネツトを設けてお
くと潅流液や洗浄液に浮遊している生体組織の小
片を捕捉・回収するのに便利である。
本例の流水袋5は、その底部にプラスチツク製
の短管8を貫通固着して、排液用のホース9を取
り付け得るようにしてある。このように構成する
と、比較的小さい流水袋で大量の液体を処理でき
る。
先願の流水袋付き覆布(第5図)を使用するに
は、覆布本体4を患者の下半身に被せ、開口4a
から陰部を露出させると共に、ゴム紐6の輪6a
を患者の足首に嵌め付ける。
使用される潅流液,洗浄液が多量の場合はホー
ス9を短管8に嵌着して排液を図る。使用液量が
少ないときは短管8に適宜の栓(図示省略)を施
して塞いでおいてもよい。
以上のように準備すると、流水袋5はゴム紐6
を介して患者の足首に引きつけられて入口を開い
た状態に保持される。この取付状態においては、
術者と覆布(流水袋を含む)とは相互に結び付け
られていないので、術者の行動が制約されない。
[考案が解決しようとする課題] 本出願人は、前記先願に係る流水袋付覆布につ
いて出願した直後以来、該流水袋付覆布を工業的
に生産、市販して実用効果の多大であることを確
認したが、更に改善の余地が有ることも判明し
た。
即ち、第5図に示した先願の流水袋付覆布を使
用しているとき、触診を行うにはカバー4cを剥
がすとともに、別途に準備した指サツク(第4
図)を装着して触診しなければならず、その上、
触診の後は再びカバー4cを貼着しておかねばな
らない。
こ指サツクを覆布に取り付けた構成(詳しくは
覆布に設けられた肛門用開口の周囲の縁に固着し
た構成)は公知であるが、未だ、流水袋を設ける
とともに指サツクを固着した総合的な覆布は開発
されていない。
本考案は上述の事情に鑑みて為されたもので、 (a) 先願の考案の効果である「術者の行動を束縛
することなく流水袋の入口を開いて保持するこ
と」及び「流水袋を患者の脚に装着することに
より覆布の位置が患者に対して固定されてずれ
ないこと」といつた長所を損なうことなく、 (b) 患者の全身を覆つて術野の清浄を確保するこ
とが出来、 (c) 大量に使用される潅流液や洗浄液の処理が容
易であつて、 (d) しかも肛門内の触診が容易な泌尿器科用の覆
布を提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] 上記の目的を達成する為、本考案に係る覆布
は、患者の全身を覆うに足る形状,寸法の覆布
の、陰部に対応する個所及び肛門に対応する個所
にそれぞれ開口を設け、上部と別体に不透水性の
柔軟なシート状部材よりなる流水袋を構成すると
共に、前記覆布の開口部に向けて上記流水袋の入
口を対向せしめて、該流水袋の入口の縁の1/4を
覆布に密着せしめて取り付け、更に該流水袋の入
口縁のうち、覆布に取り付けた部分以外の2個所
から伸縮可能な紐状部材を延出せしめ、かつ、上
記と別体に構成した肛門触診用の指サツクの根本
部を前記肛門に対応する開口の周囲に固着する。
[作用] 以状のように構成した覆布においては、 (a) 流水袋が患者の脚に対して伸縮可能な紐状部
材(例えゴム紐)によつて取り付けられる構造
であつて施術者に対して係着,縛着されないの
で、施術者の行動を束縛せず、 (b) 流水袋の2個所から延出したゴム紐を患者の
脚に取り付けることにより、該流水袋は適宜の
余裕を持つて患者の身体に対して固定されると
ともに、その入口を開いた形に保持され、 (c) 該流水袋が覆布に取り付けられているため、
この流水袋が患者の身体に対して固定(適宜の
余裕を持つて)されることにより、患者に対す
る覆布の位置が自ずから定まり、覆布の位置ず
れを生じるおそれが無く (d) 患者の全身を覆うことが出来るので清潔野の
確保が完全であり、 (e) 流水袋を設けているので大量の液体の処理が
容易であり、 (f) 指サツクを取り付けてあるので、カバーの脱
着などの操作を必要とせず、随時に肛門内の触
診を行うことが出来、 (g) さらに、前記のゴム紐(伸縮可能な紐状部
材)の先端部に、患者の足首に嵌着する程度の
寸法が形成されているので患者の足首に対する
着脱が迅速,容易である。
患者には体格の大小の差が有るが、ゴム紐の
輪は伸縮し得るため体格の差に順応し得る。し
かし、足首に嵌着するということで寸法は自ず
から定まり、これを首(足首でなく頚部の意)
に掛けることも出来ず、また手術台に縛着する
ことも困難であるから、この輪の寸法は自ずか
ら定まり、かつ、用途も自ずから定まつてい
て、日本人の大人について言えば、引き広げら
れない自由状態で周囲長が約20cmであれば良
い。ただし、ゴム紐のことであるからプラスマ
イナス何cmという範囲は定め難い。また、小児
用として更に小形の輪を形成しても良い。要は
患者の足首に外嵌して締まり過ぎる緩み過ぎな
いように構成される。
(h) 前記流水袋の中にネツトが張られているの
で、切除して洗い流した患部はこのネツトで捕
捉される。
従つて施術者は、切除されて患部の小片を直
ちに目視して病状や切除の進行状態を即時的に
判断できる。
従来例の流水袋のネツトはホースの中間部な
どに設けられていたため、施術者が即時的に目
視することができなかつた。
[実施例] 第1図は本考案の流水袋付覆布の1実施例を示
す。この実施例は先願の覆布(第5図)の本考案
を適用して改良した1例である。第5図と同一の
図面参照番号を付した部材は前記先願におけると
同様の構成部材であつて、ネツト7、短管8、ホ
ース9などの構成部分は先願におけると同様の機
能を果たしている。
すなわち、流水袋5の入口の縁5aのうち、そ
の周囲長さの約1/4が覆布本体4に密着せしめて
取り付けられており、該入口の縁5aが残り約3/
4の中の2個所からゴム紐6が取り出されて延伸
し、その先端に輪6aが形成されている。
本例のゴム紐の輪6aは周囲長さ20cmである。
従つて、もし用途を誤つて施術者の首に嵌めると
咽喉が締まつて苦痛に耐え得ない。従つて、この
輪6aは患者の足首のみに適用できる。
前記流水袋5の入口と底との間にはネツト7が
張られている。
第5図の先願に比して本実施例(第1図)が異
なるところは次の如くである。
先願においては、肛門内触診用開口4bにかバ
ー4cを貼着してあつたが、本例においては該開
口4bに指サツク11′を取り付けてある。
即ち、本例の指サツク11′は、先端の閉じた
管状の合成ゴム製(または柔軟な合成樹脂製)サ
ツク本体11aの根元にフランジ11bを一体に
連設し、このフランジ11bを肛門触診用開口4
bの周囲に貼着してある。
上記のように構成した泌尿器科用覆布において
は、肛門触診用開口4bの外側と内側とが指サツ
ク11′で仕切られているので、先願におけるが
如きかバー4cを設ける必要が無い。従つて該カ
バーを剥がしたり貼りつけたりする手間は一切か
からない。
また、肛門触診用開口4bに指サツク11′が
固着されているため、手術の準備段階において覆
布と別の指サツクを用意して取揃えるといつた管
理状の労力を要せず、指サツクの準備を忘れると
いつた人為的な手落ちが発生する余地は無い。
また、指サツクを使用した後、手術中において
該指サツクを取り片付ける必要が無い上に、必要
に応じて再使用することも自在である。
[考案の効果] 以上詳述したように、本考案を適用すると、 (a) 流水袋が患者の脚に対して伸縮可能な紐状部
材(例えばゴム紐)によつて取り付けられる構
造であつて施術者に対して係着,縛着されない
ので、施術者の行動を束縛せず、 (b) 流水袋の2個所から延出したゴム紐を患者の
脚に取り付けることにより、該流水袋は適宜の
余裕を持つて患者の身体に対して固定されると
ともに、その入口を開いた形に保持され、 (c) 該流水袋が覆布に取り付けられているため、
この流水袋が患者の身体に対して固定(適宜の
余裕をもつて)されることにより、患者に対す
る覆布の位置が自ずから定まり、覆布の位置ず
れを生じるおそれが無く (d) 患者の全身を覆うことが出来るので清潔野の
確保が完全であり、 (e) 流水袋を設けているので大量の液体の処理が
容易であり、 (f) 指サツクを取り付けてあるので、カバーの脱
着などの操作を必要とせず、随時に肛門内の触
診を行うことが出来、 (g) さらに、前記のゴム紐(伸縮可能な紐状部
材)の先端部に、患者の足首に嵌着する程度の
寸法が形成されているので患者の足首に対する
着脱が迅速,容易である。
(h) 前記流水袋の中にネツトが張られているの
で、切除して洗い流した患部はこのネツトで捕
捉される。
従つて施術者は、切除されて患部の小片を直
ちに目視して病状や切除の進行状態を即時的に
判断できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る泌尿器科用の流水袋付覆
布の斜視図である。第2図は従来の覆布の説明
図、第3図は公知の流水袋の説明図である。第4
図は公知の指サツクの使用状態の斜視図である。
第5図は先願に係る泌尿器科用の流水袋付覆布の
斜視図である。 4……覆布本体、4a……陰部露出用開口部、
4b……肛門内触診用開口、4c……カバー、5
……流水袋、5a……入口の縁、6……ゴム紐、
6a……輪、7……ネツト、8……短管、9……
ホース、11,11′……指サツク、11a……
サツク本体、11b……フランジ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 患者の全身を覆うに足る形状、寸法の覆布の
    陰部に対応する個所及び肛門に対応する個所に
    それぞれ開口を設け、上記と別体に不透水性の
    柔軟なシート状部材よりなる流水袋を構成する
    と共に、前記覆布の開口部に向けて上記流水袋
    の入口を対向せしめて、該流水袋の入口の縁の
    約1/4を覆布に密着せしめて取り付け、更に該
    流水袋の入口縁のうち、覆布に取り付けた部分
    以外の2個所から伸縮可能な紐状部材を延出せ
    しめると共に、該紐状部材の先端部に、患者の
    足首に嵌着し得る寸法の輪を形成し、上記と別
    体に構成した肛門触診用の指嚢の根本部を前記
    流水袋に対向する開口の周囲に固着し、かつ、
    前記流水袋の入口部と底部との間を仕切つてネ
    ットを取り付けたことを特徴とする、泌尿器科
    用の流水袋付覆布。 (2) 前記の流水袋は、その底部付近に排液用ホー
    スを接続する手段を貫通固着したものであるこ
    とを特徴とする、実用新案登録請求の範囲第1
    項に記載の泌尿器科用の流水袋付覆布。
JP1986095403U 1986-06-24 1986-06-24 Expired JPH0313298Y2 (ja)

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