JP5287758B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、特に、いわゆるセブン機、羽根物、権利物といったパチンコ遊技機や組合せ式遊技機(アレンジボール遊技機)等の遊技機(弾球遊技機)に関する。
従来より、遊技盤面上を流下する遊技球の検出を契機に普通図柄を変動表示させる普通図柄遊技を行い、普通図柄遊技の結果として普通図柄が当り図柄で停止表示すると、始動口が開放状態となり、始動口への遊技球入球を契機に特別図柄を変動表示させる特別図柄遊技を行い、この特別図柄遊技の結果として特別図柄が大当り図柄で停止表示すると、遊技者にとって有利な大当り遊技が開始される遊技機が知られている(特許文献1参照)。
特開2007−159886号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、始動口の開放は特別図柄遊技を行うための条件でしかない。このため、始動口は特別図柄遊技が開始した後の遊技において貢献することがなく、特別図柄遊技の開始後における始動口の存在意義が低いものとなっていた。
そこで、本発明は上記点に鑑み、特別図柄遊技中における始動口の存在意義を高めて遊技興趣を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、
遊技盤面上を流下する遊技球の検出を契機として普通図柄に関する普図当否判定を行う普図当否判定手段と、
前記普図当否判定の結果に基づき、普通図柄表示装置で前記普通図柄を変動表示させて停止表示させる普通図柄遊技を実行する普通図柄遊技実行手段と、
前記普図当否判定の結果が当りの場合、前記普通図柄遊技の終了後に、始動口を所定の開放時間に基づいて遊技球が入球可能な開放状態とし、前記開放時間経過後、前記始動口を所定の閉鎖時間に基づいて遊技球の入球不能な閉鎖状態とする開閉動作を複数回行う始動口開閉制御手段と、
記始動口への遊技球入球契機として特別図柄に関する特図当否判定を行う特図当否判定手段と、
前記特図当否判定の結果に基づき、特別図柄表示装置で前記特別図柄を変動表示させて停止表示させる特別図柄遊技を実行する特別図柄遊技実行手段と、
前記特図当否判定の結果が当りの場合、前記特別図柄遊技の終了後に、遊技者にとって有利な大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、を備え、
前記特別図柄遊技実行手段は、
前記始動口への入球を契機に行われる前記特図当否判定の結果に基づき、前記特別図柄を変動表示させる変動時間を設定して前記特別図柄遊技を実行するものであり、
前記開閉動作により前記開放状態となった前記始動口に遊技球が入球し、該入球を契機に行われる前記特図当否判定の結果が当りとなった場合には、前記開放時間と前記閉鎖時間とを合計した合計時間よりも長い時間を前記変動時間に設定して前記特別図柄遊技を実行し、該入球を契機に行われる前記特図当否判定の結果が外れとなった場合には、前記合計時間よりも短い時間を前記変動時間に設定して前記特別図柄遊技を実行することを特徴としている。
このように、特別図柄遊技の結果が大当りになった場合には、開放時間と閉鎖時間とを合計した合計時間よりも長い時間を特別図柄遊技の変動時間に設定し、特別図柄遊技の結果が外れとなった場合には、前記合計時間よりも短い時間を特別図柄遊技の変動時間に設定して、特別図柄遊技の結果と特別図柄遊技中の始動口の作動とを関連付けることによって、始動口の開放回数によって特別図柄遊技の結果(大当り発生の可能性)を報知でき、遊技者に特別図柄遊技中の始動口の開放回数に注目させるという新規な遊技性を提供することができる。これにより、特別図柄遊技中における始動口開放の存在意義を高めて遊技興趣を向上させることができる。
また、本発明に関連する別発明の遊技機では、前記特別図柄遊技実行時間設定手段は、
前記特別図柄遊技の結果として前記大当り結果が決定された場合は、前記特別図柄遊技の実行中に前記始動口開閉制御手段が前記複数回の開閉動作を実行できるように前記特別図柄遊技の実行時間を設定し、
前記特別図柄遊技の結果として前記外れ結果が決定された場合は、前記特別図柄遊技の実行中に前記始動口開閉制御手段が前記複数回の開閉動作を実行できないように前記特別図柄遊技の実行時間を設定することを特徴としている。
このように、特別図柄遊技の実行時間を始動口の複数回の開閉動作が実行可能であるか否かを基にして設定するので、始動口の開閉動作に係る制御に変更を加えることなく簡易な制御によって、始動口の開放回数によって特別図柄遊技の結果(大当り発生の可能性)を報知するという遊技性を実現することが可能となる。
また、本発明に関連する別発明の遊技機は、
前記特別図柄遊技実行時間設定手段は、
前記特別図柄遊技の結果として前記外れ結果のうち特定の外れ結果が決定された場合は、前記特別図柄遊技の実行中に前記始動口開閉制御手段が前記複数回の開閉動作を実行できるように前記特別図柄遊技の実行時間を設定することを特徴としている。
これにより、特別図柄が外れ図柄で停止表示する場合の一部では、特別図柄が大当り図柄で停止表示する場合と同態様にて、特別図柄遊技の実行中に始動口が開閉動作を行うこととなる。この結果、特別図柄の変動中に一旦閉鎖した始動口が再度開放しても、特別図柄遊技の結果が大当り確定ではなく、大当り発生可能性が継続している状態を創出することができる。
また、本発明に関連する別発明の遊技機は、
前記特別図柄遊技実行時間設定手段は、
前記特別図柄遊技の結果として前記大当り結果が決定された場合は、前記特別図柄遊技の結果として前記特定の外れ結果が決定された場合よりも、前記特別図柄遊技の実行中に前記始動口開閉制御手段が前記開閉動作を実行する回数が多くなるように前記特別図柄遊
技の実行時間を設定することを特徴としている。
これにより、特別図柄が大当り図柄で停止表示する場合は、特別図柄遊技の実行中に始動口が開閉動作を行なう回数が最も多くなる。このため、始動口の開閉動作が連続するほど特別図柄遊技の大当り発生の可能性が高いことを示すことができ、遊技興趣をより向上させることができる。
以上の本発明の構成によれば、特別図柄遊技中における始動口の存在意義を高めて遊技興趣を向上させることが可能となる。
本発明を適用した実施例に係る遊技機の正面図である。 第1実施例の遊技盤の正面図である。 低確率通常変動状態における始動口の作動状態と特別図柄の変動表示の関係を示すタイミングチャートである。 高確率短縮変動状態における始動口の作動状態と特別図柄の変動表示の関係を示すタイミングチャートである。 大当り図柄と大当り遊技終了後に付与される機能の関係を示す図表である。 低確率短縮変動状態(第1時短遊技)における始動口の作動状態と特別図柄の変動表示の関係を示すタイミングチャートである。 低確率短縮変動状態(第2時短遊技)における始動口の作動状態と特別図柄の変動表示の関係を示すタイミングチャートである。 電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。 メインジョブの流れを示すフローチャートである。 普通図柄遊技処理を示すフローチャートである。 普通電動役物遊技処理を示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理を示すフローチャートである。 特別図柄遊技処理を示すフローチャートである。 特別図柄当否判定処理を示すフローチャートである。 特別図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 通常変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 第1短縮変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 第2短縮変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 大当り遊技処理を示すフローチャートである。 大当り遊技終了時処理を示すフローチャートである。 第2実施例の普通電動役物遊技処理を示すフローチャートである。 第2実施例の特別図柄遊技処理の前半部分を示すフローチャートである。 第3実施例の低確率通常変動状態の特別図柄変動パターンテーブルを示す図表である。 第3実施例の通常変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 第3実施例の低確率通常変動状態における始動口30の作動状態と特別図柄の変動表示の関係を示すタイミングチャートである。 第4実施例の大当り図柄と大当り遊技終了後に付与される機能の関係を示す図表である。 第4実施例の特別図柄当否判定処理を示すフローチャートである。 第4実施例の大当り遊技終了時処理を示すフローチャートである。 第5実施例の大当り図柄と大当り遊技終了後に付与される機能の関係を示す図表である。 第5実施例の大当り遊技終了時処理のフローチャートである。 第6実施例の大当り図柄と大当り遊技終了後に付与される機能の関係を示図表である。 第6実施例の大当り遊技終了時処理を示すフローチャートである。 第6実施例の1〜10回目の大当り発生時の大当り図柄の種類と大当り遊技終了後に付与される機能を示す図表である。 第7実施例の遊技盤の正面図である。
(第1実施例)
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。本発明の遊技機をパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)に適用した実施例を図面に示す。
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は、本体枠2、中枠3、前面枠4、上皿部5、下皿部6、施錠装置9、遊技盤20等を備えている。なお、図1では遊技盤20の詳細な図示を省略している。また、中枠3は前面枠4等が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
本体枠2は木製の板状体を略長方形の枠状に組立てたものであり、遊技機1の外枠を構成している。中枠3はプラスチック製であり、本体枠2の内側にはめ込まれて設置されており、外枠2に対して開閉可能に左端で軸支されている。中枠3は、上側2/3程度を占める枠体部と下側1/3程度を占める下板部とから構成されている。枠体部の前面側には遊技盤20と前面枠4とが重なるように設けられており、下板部の前面側には上皿部5と下皿部6が設けられている。下板部には、遊技球を遊技盤20に発射する発射手段を構成する発射装置ユニット(図示略)、遊技球を発射装置ユニットに供給する球送り装置(図示略)が設けられている。
前面枠4は、中枠3の前面側に配置され、中枠3の左端で開閉可能に支持されている。前面枠4はプラスチック製であり、奥側に配置される遊技盤20の盤面を視認可能にするために、円形状の開口部4aが形成されている。前面枠4の裏面には、開口部4aに対応したガラス板等の透明板を備える略長方形状の透明板枠(図示略)が装着されている。前面枠4における遊技盤20の周囲には、LED等のランプ類(図示略)が設けられている。これらのランプ類は、遊技効果を高めるためにゲーム進行に応じて点灯・消灯あるいは点滅する。
上皿部5は、前面枠4の下側に設けられ、中枠3の左端に開閉可能に支持されている。上皿部5は、皿外縁部5aと、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口5bと、上皿部5の遊技球を下皿部6に排出する球抜きボタン5cとを備えている。皿外縁部5aの上面には、演出ボタン5d(操作手段)や球貸ボタン5e等が設けられている。
下皿部6は、上皿部5の下方に設けられている。下皿部6の略中央には、遊技機1の内部から下皿部6に遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。下皿部6の左端には灰皿7が設けられている。下皿部6の右端には、遊技者が発射装置ユニット(図示略)を操作するための発射ハンドル8が設けられている。発射ハンドル8には、遊技者が触れていることを検出する接触検知手段としてのタッチスイッチ8aが設けられている。発射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。
施錠装置9は、中枠3の右端中央に設けられており、前面枠4を閉じた場合にこれを施錠するためのものである。
また、遊技機1には、遊技状態に応じた効果音等を発生させるためのスピーカ10a〜10dが設けられている。スピーカ10a〜10dは、遊技機1の上部に設けられた上部スピーカ10a、10bと遊技機1の下部に設けられた下部スピーカ10c、10dとからなる。さらに、遊技機1の左側には、プリペイドカードユニット13(CRユニット)が装着されている。
次に、本実施例の遊技盤20の表面構造について説明する。図2は遊技盤20の正面図である。遊技盤20は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に着脱可能に取り付けられているとともに、裏機構盤(図示略)によりその背面側が覆われている。
図2に示すように、遊技盤20には、遊技盤20の表面(盤面)に設けられた外レール22と内レール23とにより、略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技領域21内には、中央装置24、普通図柄作動ゲート26、27、普通図柄表示部28、始動口30(普通電動役物)、特別図柄表示部31、大入賞装置(特別電動役物)33、入賞口34〜38等の遊技装置が配設されている。また、遊技領域21には各遊技装置との位置バランスを考慮して多数の障害釘が配設されている。なお、本実施例の遊技機1では、始動口30以外に特別図柄を作動させる始動口はない。つまり、普通図柄の抽選に当選しない限り、特別図柄の抽選が開始することはない。そのため、普通図柄の抽選が第一段階の抽選であり、特別図柄の抽選が第二段階の抽選であるといえる。
中央装置(センター役物)24は遊技領域21の略中央部に配置され、演出表示装置25を備えている。本実施例では、演出表示装置25としてドットマトリクスを用いた表示装置を用いており、演出表示装置25の表示領域では各種演出表示が行われる。
本実施例では、2個の普通図柄作動ゲート26、27が設けられている。第1普通図柄作動ゲート26は、中央装置24の下方に設けられており、第2普通図柄作動ゲート27は、中央装置24の右上に設けられている。普通図柄作動ゲート26、27の内部には、遊技球の通過を検知する普通図柄作動ゲート検知スイッチ26s、27s(図8参照)がそれぞれ設けられている。遊技球が普通図柄作動ゲート26、27を通過することで、普通図柄が変動表示を開始する。
普通図柄表示部28は、中央装置24の右下に設けられている。普通図柄表示部28は、1個のLEDから構成されており、このLEDにより普通図柄の表示が行われる。普通図柄表示部28では、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。普通図柄作動ゲート26、27を遊技球が通過することにより、普通図柄表示部28で普通図柄が変動開始し、所定時間経過後に普通図柄が当り普通図柄の表示態様あるいは外れ普通図柄の表示態様で停止表示される普通図柄遊技が行われる。
本実施例では、遊技球が普通図柄作動ゲート26、27を通過した際に取得され、始動口30を作動させるか否かの普通図柄当否判定に用いられる普通図柄当否用乱数が設けられている。普通図柄作動ゲート26、27の遊技球通過に伴って、普通図柄当否判定用乱数が取得され、この取得された普通図柄当否判定用乱数は、主制御部200のRAMの所定領域に記憶される。
ここで、普通図柄の保留機能について説明する。普図保留表示部29は2つのLEDからなり、2個のLEDの消灯、点灯、および点滅を組み合わせることで、4個を上限として保留数を表示することができる。
普通図柄の変動表示中に普通図柄作動ゲート26、27を通過した遊技球数は、普通図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個)まで保留可能となっている。普通図柄保留数は、普通図柄作動ゲート26、27への遊技球通過が発生する度に取得されて主制御部200のRAMの所定領域に記憶される普通図柄当否判定用乱数の個数(記憶数)に相当する。そして、次回の普通図柄当否判定が行われ普通図柄の変動表示が開始する毎に、未始動回数(保留数)が消化され、普通図柄保留数が1個ずつ減少する。
普通図柄当否判定用乱数には、予め当り値が設定されており、遊技球が普通図柄作動ゲート26、27を通過したタイミングで取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合に当りと判定される。本実施例では、普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致する確率(普通図柄の当選確率)は、低確率(本実施例では1/130)となっている。なお、普通図柄の当選確率(普通図柄表示部28に当り図柄が停止表示される確率)を低確率に設定した状態で行われる普通図柄遊技が「第1遊技」に相当している。
普通図柄の当選確率は、後述する時短遊技中(開放時間変更機能作動中)には高確率(本実施例では1/1.01)に向上する。そして、当りと判定された場合には、普通図柄表示部28で停止表示される普通図柄は、当り普通図柄の表示態様に決定される。一方、外れと判定された場合(取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致しない場合)には、普通図柄表示部28で停止表示される普通図柄は外れ普通図柄の表示態様に決定される。なお、普通図柄当否判定、普通図柄の変動表示および停止表示、普通図柄の停止図柄の決定、普通図柄の保留および保留消化は、後述の主制御部200によって行われる。このため、主制御部200が「普通図柄遊技実行手段」、「第1遊技実行手段」を構成している。
普通図柄の変動時間は、普通図柄当否判定の当選確率によって異なるように設定されている。具体的には、普通図柄当否判定の当選確率が低確率に設定されている場合(開放時間変更機能の非作動中)には、普通図柄の変動時間として任意の時間がランダムに設定される。一方、普通図柄当否判定の当選確率が高確率に設定されている場合(開放時間変更機能の作動中)には、普通図柄の変動時間は0.5秒に設定されている。また、普通図柄には、変動表示の終了後に所定の停止表示時間(本実施例では0.4秒)が設定されている。
普通図柄が予め設定された当り普通図柄の表示態様で停止表示すると、始動口30が開放される。始動口30は、中央装置24の右方の壁面に設けられている。始動口30は、遊技盤20の盤面上を流下する遊技球を受け入れる遊技球受入口として構成されている。始動口30は翼片部30aを備えており、翼片部30aは壁面に沿った閉状態と下端を中心として上端が左方に向かって回動した開状態とに変化する可変式の始動口として構成されている。始動口30の内部には、遊技球の入球を検知する始動口入球検知スイッチ30s(図8参照)と、翼片部30aを作動させるための始動口ソレノイ30c(図8参照)とが備えられている。
始動口30は、翼片部30aが開動作することで遊技球の入球可能性が高い状態となり、翼片部30aが閉動作することで遊技球が入球不能な状態となる。普通図柄が当り図柄の組合せで停止表示された場合には、翼片部30aが開動作して始動口30の遊技球受入口が拡大され、始動口30は普通電動役物として機能する。始動口30の開放状態は、所定の終了条件成立により終了し、開放していた始動口30が閉鎖状態となる。所定の終了条件として、始動口30の開放時間が所定時間に達したとき、または規定数(本実施例では5個)の遊技球が入球したときに、閉鎖状態に移行する。通常状態では始動口30は閉鎖しているため、普通図柄遊技が当選しない限り、始動口30に遊技球が入球することはない。なお、始動口30の開閉制御は主制御部200によって行われ、主制御部200が始動口開閉制御手段に相当している。
本実施例では、確率変動機能が作動していない低確率状態(開放時間変更機能が作動していない状態)では、普通図柄遊技が当選した場合に、始動口30の開閉動作を複数回行うように構成されている。具体的には、始動口30を「1.9秒」開放し、「22秒」閉鎖する開閉動作を3回繰り返し行い、短時間の開放状態と長時間の閉鎖状態とが繰り返し行われる。一方、確率変動機能が作動している高確率状態(開放時間変更機能が作動している状態)では、普通図柄遊技が当選した場合に、始動口30の開閉動作を1回のみ行うように構成されている。具体的には、始動口30を「5.5秒」開放し、「7.4秒」閉鎖する開閉動作を1回のみ行う。
遊技球が始動口30に入球することで、特別図柄が変動開始する。特別図柄表示部31は、2個のLEDから構成されており、これらのLEDにより特別図柄が表示される。この特別図柄表示部31を構成する各LEDは、点灯および消灯が可能となっており、これら各LEDの点灯および消灯の組合せにより特別図柄の複数の表示態様を表示できる。そして、2個のLEDで表示される特別図柄の組合せのうち、特定の組合せが大当り図柄として設定されており、当り特別図柄以外が外れ図柄として設定されている。本実施例では、特別図柄の変動表示を各LEDが点灯と消灯を繰り返す点滅表示で行うものとしている。なお、本実施例では、大当り図柄が複数設定されており、具体的には、後述のように「確変大当り図柄」と「通常大当り図柄」とが設定されている。
始動口30に遊技球が入球することにより、特別図柄表示部31で特別図柄が変動開始し、所定時間経過後に特別図柄が大当り図柄あるいは外れ図柄で停止表示する特別図柄遊技が行われる。また、始動口30への遊技球の入球に応じて、所定数の賞球(本実施例では10個)が払い出される。上述のように、高確率状態では、始動口30の開放時間が長く設定されているので、始動口30に多量の遊技球が入球し易く、低確率状態に比較して多くの賞球の獲得が期待できる。
本実施例では、特別図柄の変動時間は、確率変動機能と開放時間変更機能の作動状態によって異なるように設定されている。具体的には、確率変動機能と開放時間変更機能がともに作動していない低確率通常変動状態では、外れ図柄で停止表示する場合の特別図柄の外れ変動時間は20.5秒に固定され、大当り図柄で停止表示する場合の特別図柄の当り変動時間は40秒に固定されている。
外れ図柄で停止表示する場合の特別図柄の外れ変動時間(20.5秒)は、始動口30の閉鎖時間(22秒)より短い時間として設定されている。大当り図柄で停止表示する場合の特別図柄の当り変動時間(40秒)は、始動口30の2回分の開放時間(1.9秒)と1回分の閉鎖時間(22秒)の合計時間より長い時間として設定されている。つまり、始動口30の開放時間を「A」、閉鎖時間を「B」とし、特別図柄の外れ変動時間を「C」、当り変動時間を「D」とした場合に、特別図柄の外れ変動時間はC<Bの関係を満たし、特別図柄の当り変動時間はD>2×A+Bの関係を満たしている。
また、確率変動機能と開放時間変更機能がともに作動している高確率短縮変動状態(確変遊技中)では、外れ図柄で停止表示する場合の特別図柄の外れ変動時間は0.5秒に固定され、大当り図柄で停止表示する場合の特別図柄の当り変動時間は5秒に固定されている。また、確率変動機能が作動せず開放時間変更機能が作動している低確率短縮変動状態(時短遊技中)では、特別図柄の変動時間が開放時間変更機能の作動期間によって異なっている。具体的には、開放時間変更機能の作動期間が長い第1時短遊技では、特別図柄の変動時間は高確率短縮変動状態と同一(外れ変動時間0.5秒、当り変動時間5秒)になっており、開放時間変更機能の作動期間が第1時短遊技より短い第2時短遊技では、特別図柄の変動時間は20.5秒に固定されている。また、特別図柄には、変動表示の終了後に所定の停止表示時間(本実施例では0.4秒)が設定されている。第1時短遊技、第2時短遊技については、後で詳細に説明する。なお、第1時短遊技が「第1特殊遊技」を構成し、第2時短遊技が「第2特殊遊技」を構成する。
ここで、低確率通常変動状態における遊技の進行について説明する。図3は、低確率通常変動状態における始動口30の作動状態と特別図柄の変動表示の関係を示すタイミングチャートである。なお、高確率短縮変動状態および低確率短縮変動状態における遊技の進行については後述する。
図3の上から1段目は、普通図柄が当り図柄で停止表示した後における始動口30の作動を示しており、1.9秒の開放と22秒の閉鎖が3回繰り返し行われる。図3の上から2段目は、始動口30が開放する毎に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が外れ変動する場合を示している。図3の上から3段目は、1回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して当り変動する場合を示している。図3の上から3段目では、始動口30の2回目の閉鎖中に特別図柄が大当り図柄で停止表示して後述の大当り遊技が実行され、3回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が再度当り変動する場合を示している。2回目の特別図柄の変動表示は、高確率状態なので、変動時間が5秒となっている。図3の上から4段目は、2回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が当り変動する場合を示している。図3の上から5段目は、3回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が当り変動する場合を示している。
上述のように、特別図柄の外れ変動時間(20.5秒)は、始動口30の閉鎖時間(22秒)より短い時間に設定されている。このため、図3の上から2段目に示すように、特別図柄が外れ図柄で停止表示する場合には、特別図柄の変動開始後に閉鎖した始動口30の閉鎖時間中に特別図柄の変動表示が終了する。つまり、特別図柄が外れ図柄で停止表示する場合には、特別図柄の変動表示中に始動口30が再度開放することがない。さらに、上述のように、特別図柄の当り変動時間(40秒)は、始動口30の2回分の開放時間(1.9秒)と1回分の閉鎖時間(22秒)の合計時間より長い時間として設定されている。このため、図3の上から3、4段目に示すように、特別図柄が大当り図柄で停止表示する場合には、特別図柄の変動開始後に閉鎖した始動口30の閉鎖時間が特別図柄の変動表示中に終了して次回の始動口30の開放が行われる。このように、特別図柄が外れ図柄で停止表示する場合には、特別図柄の変動表示中に始動口30が再度開放されず、特別図柄が大当り図柄で停止表示する場合には、特別図柄の変動表示中に始動口30が再度開放することから、特別図柄の変動表示中に次回の始動口30の開放が行われた場合には、遊技者は変動表示中の特別図柄が大当り図柄で停止表示することを認識することができる。
本実施例では、遊技球が始動口30に入球した際に取得され、大当り遊技(特別遊技)を実行するか否かの特別図柄当否判定に用いられる特別図柄当否判定用乱数が設けられている。さらに、特別図柄の停止図柄を決定するための特別図柄決定用乱数が設けられている。始動口30の遊技球入球に伴って、特別図柄当否判定用乱数と特別図柄決定用乱数が取得され、この取得された特別図柄当否判定用乱数と特別図柄決定用乱数は、主制御部200のRAMの所定領域に記憶される。なお、本実施例の遊技機1では、特別図柄に対して保留機能が設けられておらず、特別図柄の変動表示中に始動口30に遊技球が入球しても、特別図柄当否判定用乱数と特別図柄決定用乱数の取得は行われない。
特別図柄当否判定用乱数には、当否判定用の当り値が予め設定されている。遊技球が始動口30に入球したタイミングで取得された特別図柄当否判定用乱数が通常遊技用当否判定テーブルに設定された当り値と一致する場合に大当りと判定される。本実施例では、特別図柄当否判定用乱数が当り値と一致する確率(特別図柄の当選確率)は、低確率では、1/7となっている。なお、後述するが、特別図柄の当選確率は、高確率では、1/1.01となっている。特別図柄当否判定は、特別図柄が変動表示を開始する際に行われる。そして、特別図柄当否判定の結果が大当りの場合には、特別図柄表示部31で停止表示される特別図柄は大当り図柄(確変大当り図柄または通常大当り図柄)に決定される。特別図柄の大当り図柄の種類は特別図柄決定用乱数に基づき決定される。一方、特別図柄当否判定が外れの場合には、特別図柄表示部31で停止表示される特別図柄が外れ図柄に決定される。また、特別図柄の当選確率を低確率に設定した状態で行われる特別図柄遊技が第2遊技に相当する。なお、特別図柄当否判定、特別図柄の変動表示および停止表示、特別図柄の停止図柄の決定は、後述の主制御部200によって行われる。このため、主制御部200が特別図柄遊技実行手段、特別図柄遊技実行時間設定手段、第2遊技実行手段を構成している。
特別図柄は、所定の変動パターンにしたがって変動表示するように構成されている。この変動パターンは、特別図柄の変動時間や、その変動におけるリーチ演出の有無(演出内容)を規定するものである。特別図柄の変動パターンは、特別図柄当否判定が実行される際に、複数の変動パターンが格納された変動パターンテーブル(変動パターン記憶手段)から抽選により選択される。
特別図柄の変動パターンテーブルは複数用意されており、遊技状態に応じて選択されて用いられる。これらの複数の変動パターンテーブルには、特別図柄当否判定結果が大当りの場合に選択される当り変動パターンテーブルと、特別図柄当否判定結果が外れの場合に選択される外れ変動パターンテーブルとが含まれている。
次に、大当り遊技(特別遊技)について説明する。特別図柄表示部31で停止表示された特別図柄が当り特別図柄であった場合(特別図柄当否判定の結果が大当りだった場合)に、主制御部200は遊技者に相対的に有利な大当り遊技(特別遊技)を開始させる。大当り遊技は、大当り遊技フラグをONに設定することで開始する。
大当り遊技中は、大入賞装置33(アタッカー)が作動する。大入賞装置33は、遊技領域21における中央装置24の右方において、始動口30の下方に配設されている。本実施例では、大入賞装置33は始動口30に近接して配置されている。大入賞装置33は、大入賞口33aと、大入賞口33aを開閉する翼片部33bを備えており、翼片部33bは壁面に沿った閉状態と下端を中心として上端が左方に向かって回動した開状態とに変化するように構成されている。大入賞装置33には、翼片部33bを作動させるための大入賞口ソレノイド33c(図8参照)と、遊技球の入球を検知する大入賞口入球検知スイッチ33s(図8参照)が設けられている。
大当り遊技中(特別遊技中)は、大入賞装置33が作動し、大入賞口33aへの遊技球の入球に応じて、所定数の賞球(例えば、1個の入球に対して9個の賞球)が払い出される。具体的には、大当り遊技の開始により、大入賞装置33(特別電動役物)を連続して作動させ、大入賞口33aを開放状態と閉鎖状態とに切り替える大入賞口開閉動作が複数回連続して行われる。
つまり、大当り遊技は、大入賞口33aを複数回開閉させることで、大入賞口33aへの遊技球の入球に関して遊技者に利益(賞球)を付与するものであり、主制御部200が大当り遊技実行手段に相当している。大当り遊技は、後述の大当り遊技処理が繰り返し実行されることによって実現される。
大入賞装置33の作動開始により、大入賞口33aが開放状態となる。この開放状態は、所定の終了条件成立により終了し、開放していた大入賞口33aが閉鎖状態となる。所定の終了条件として、大入賞口33aの開放時間が所定時間(本実施例では0.7秒)に達したとき、もしくは開放状態の大入賞口33aに入球した遊技球数が所定数(本実施例では1個)に達したときとすることができる。
この大入賞口33aの開放状態の開始から終了までを1ラウンドとした場合、大当り遊技は、所定数のラウンドが行われることで終了する。大入賞装置33では、大入賞口33aの開放が終了、すなわち大入賞口33aが閉鎖状態となってから所定時間(例えば0.3秒)が経過した後に、大入賞口33aは再び開放状態となり、次のラウンドが開始する。このような大入賞口33aの開放開始から終了までを1ラウンドとする大入賞口33aの開閉動作は、所定の最高継続ラウンド数(本実施例では2ラウンド)が終了するまで繰り返し継続される。
本実施例の遊技機では、後述する所定条件下での大当り遊技の終了後は、100%の確率で確率変動機能が作動開始し、特別図柄の確変遊技が開始される。特別図柄の確変遊技は、主制御部200の制御により実現されるものであり、この特別図柄の確変遊技では、普通図柄と特別図柄の変動時間を短縮させる変動時間短縮機能と、始動口30の開放時間を変更する開放時間変更機能と、特別図柄当否判定の確率、すなわち特別図柄が大当り図柄で停止表示する確率を変更(向上)させる確率変動機能が作動する高確率短縮変動状態で遊技の進行制御が行われる。変動時間短縮機能には、普通図柄変動時間を短縮させる普通図柄変動時間短縮機能と、特別図柄変動時間を短縮させる特別図柄変動時間短縮機能とが含まれている。
変動時間短縮機能、開放時間変更機能、確率変動機能の各機能は、それぞれ変動短縮フラグ、開放時間変更フラグ、確変フラグをONに設定することで作動する。確率遊技を構成する確率変動機能、変動時間短縮機能、開放時間変更機能は、大当り遊技終了後、次回の大当り遊技が開始されるまで、または特別図柄の変動回数が所定回数(本例では10000回)に到達するまで作動する。
本実施例では、開放時間変更機能の作動により、上述のように普通図柄の当選確率が向上する。本実施例では、開放時間変更機能の作動により、普通図柄の当選確率が低確率(本実施例では1/130)から高確率(本実施例では1/1.01)になる。この普通図柄の当選確率向上に伴って、普通図柄作動ゲート26、27に遊技球を通過した場合に、始動口30の開放頻度が向上し、始動口30への遊技球入球頻度が、通常時(開放時間変更機能未作動時)に比べて高くなる。また、変動時間短縮機能の作動により、普通図柄と特別図柄の変動時間が短縮される。具体的には、普通図柄の変動時間は0.5秒に短縮される。そして、特別図柄の外れ変動時間は0.5秒に短縮され、特別図柄の当り変動時間は5秒に短縮される。
また、確率変動機能作動中は、通常遊技用当否判定テーブルより当否判定用の当り値が増加した確変遊技用当否判定テーブルを用いて当否判定を行うことで、特別図柄当否判定の確率が向上する。本実施例では、確率変動機能が作動開始することにより、特別図柄の当選確率が低確率(本実施例では1/7)から高確率(本実施例では1/1.01)に向上する。上述のように、開放時間変更機能の作動により、普通図柄の当選確率も向上する。このため、確変遊技中は、普通図柄の当選確率を高確率にした普通図柄遊技および特別図柄の当選確率を高確率にした特別図柄遊技が行われることとなる。なお、「確変遊技」が「高確率遊技」に相当し、主制御部200が確変遊技実行手段に相当している。
確変遊技中は、始動口30の開放頻度が向上するとともに、特別図柄当否判定の確率が向上するので、大当り遊技終了後、次の大当り遊技が確実に約束される状態となる。
本実施例では、所定回数(本実施例では9回)の大当り遊技の実行を限度として、特別図柄当否判定の結果が確変大当りとなる確率(特別図柄が確変大当り図柄で停止表示する確率)を100%としている。つまり、所定回数(本実施例では9回)を限度して、大当り遊技終了後に確率変動機能が作動開始する確率が100%となっている。そして、10回目の大当り(確率変動機能作動後の9回目の大当り)は、通常大当り図柄で停止する。そして、10回目の大当り遊技を終了すると、特別図柄の当選確率は、通常の低確率に戻る。つまり、1度大当りになると、10回セットで大当りになる。つまり、1回目の大当り遊技開始から10回目の大当り遊技が終了するまでの遊技が確変遊技(高確率短縮変動状態)で制御される。
ここで、高確率短縮変動状態での遊技の進行制御(確変遊技中の遊技進行制御)について説明する。図4は、高確率短縮変動状態における始動口30の作動状態と特別図柄の変動表示の関係を示すタイミングチャートである。図4では、上から1段目が普通図柄が当り図柄で停止表示した後における始動口30の作動を示し、2段目が始動口30の開放時に変動開始した特別図柄が当り変動する場合を示している。
図4に示すように、確率変動機能が作動している高確率状態では、始動口30の開放時間が5.5秒であり、大当り図柄で停止表示する場合の特別図柄の変動時間が5秒となっている。このため、始動口30の開放中に特別図柄が変動開始して大当り図柄で停止表示する場合には、始動口30の閉鎖と特別図柄の停止表示がほぼ同時に行われる。この結果、確率変動機能作動中に特別図柄遊技に当選する場合には、始動口30の閉鎖と大入賞口33aの開放(大当り遊技の開始)がほぼ同時に行われ、始動口30の閉鎖時間中に大当り遊技が実行される。始動口30の閉鎖時間中は、普通図柄当否判定が実行されず、普通図柄の変動表示が行われない。
そして、大当り遊技が終了して大入賞口33aが閉鎖し、始動口30の閉鎖時間が経過すると、普通図柄の保留に基づく普通図柄遊技が当選して始動口30が再び開放状態となる。このため、確変遊技では、始動口30と大入賞口33aが交互に開放を繰り返すこととなる。なお、本実施例では、確変遊技における確率変動機能作動時には、大入賞口33a(賞球数9個)より賞球数が多い始動口30(賞球数10個)の開放時間が長くなるので、大量の賞球を効率よく獲得できる遊技期間となる。
所定回数(本実施例では10回)の大当り遊技終了後、確変遊技が終了し、特別図柄当否判定の確率が通常の低確率になって時短遊技が開始し、変動時間短縮機能および開放時間変更機能が作動開始する。時短遊技を構成する変動時間短縮機能および開放時間変更機能は、大当り遊技終了後、次回の大当り遊技が開始されるまでの間、または特別図柄の変動回数が所定回数に到達するまで作動する。本実施例では、複数種類の時短遊技が設定されており、それぞれ実行期間(変動時間短縮機能と開放時間変更機能の作動期間)が異なっている。具体的には、第1時短遊技は、大当り遊技終了後、特別図柄の変動回数が第1所定回数(本実施例では100回)に到達したときに終了し、第2時短遊技は、大当り遊技終了後、特別図柄の変動回数が第2所定回数(本実施例では3回)に到達したときに終了する。
時短遊技の種類は、確変遊技の最終回(10回目)の大当り遊技の終了時に行われる時短遊技抽選により決定される。本実施例では、確変遊技の最終回(10回目)の大当り遊技が開始する起因となった大当り図柄の種類に基づいて時短遊技抽選が行われる。
図5は、大当り図柄と大当り遊技終了後に付与される機能の関係を示している。図5に示すように、1〜100までの特別図柄決定用乱数のうち、1〜84が第1大当り図柄に割り当てられ、85〜100が第2大当り図柄に割り当てられている。このため、特別図柄が第1大当り図柄で停止表示する確率が84%となり、特別図柄が第2大当り図柄で停止表示する確率が16%となる。
1〜9回目の大当り遊技の終了時には、特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄の場合も第2大当り図柄の場合も、大当り遊技終了後に確率変動機能が作動開始し、再び確変遊技が開始される。これに対し、10回目(最終回)の大当り遊技の終了時には、特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄の場合には、第1時短遊技(特別図柄の変動回数100回)が開始され、特別図柄の停止図柄が第2大当り図柄の場合には、第2時短遊技(特別図柄の変動回数3回)が開始される。上述のように、特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄となる確率が84%であり、特別図柄の停止図柄が第2大当り図柄となる確率が16%であるので、本実施例では、時短遊技抽選で第1時短遊技が選択される確率(84%)は、第2時短遊技が選択される確率(16%)より高くなる。このように、本実施例では、第1時短遊技または第2時短遊技の選択は、10回目(最終回)の大当り遊技が開始する起因となった特別図柄の停止図柄に基づいて行われる。
また、第1時短遊技と第2時短遊技では、特別図柄の変動時間の設定内容が異なっている。第1時短遊技では、外れ図柄で停止表示する場合の特別図柄の変動時間は0.5秒であり、大当り図柄で停止表示する場合の特別図柄の変動時間は5秒となっている。一方、第2時短遊技では、特別図柄の停止図柄(特別図柄当否判定の結果)に拘わらず、特別図柄の変動時間は20.5秒になっている。
上述のように、時短遊技の開始により、特別図柄の当選確率は低確率(1/7)となり、普通図柄の当選確率は高確率(1/1.01)のまま維持される。このため、時短遊技中は、普通図柄の当選確率を高確率(1/1.01)にした普通図柄遊技および特別図柄の当選確率を低確率(1/7)にした特別図柄遊技からなる「低確率短縮変動状態」で遊技の進行制御が行われることとなる。なお、「時短遊技」が「特殊遊技」に相当し、主制御部200が特殊遊技開始決定手段、特殊遊技実行手段を構成している。
次に、低確率短縮変動状態での遊技の進行制御(第1、第2時短遊技中の遊技進行制御)について説明する。図6は、第1時短遊技における始動口30の作動状態と特別図柄の変動表示の関係を示すタイミングチャートである。
時短遊技中は、普通図柄の当選確率が高確率(1/1.01)となっているので、一段階目の抽選(普通図柄遊技)を高確率で終了して二段階目の抽選(特別図柄遊技)に移行することができる。そして、第1時短遊技では、外れ図柄で停止表示する場合の特別図柄の変動表示時間(0.5秒)が始動口30の開放時間(5.5秒)より短く設定されているため、特別図柄が大当り図柄で停止表示するまで、始動口30の1回の開放中に特別図柄が複数回変動表示できる。図6は、始動口30の開放中に特別図柄が2回変動表示している例を示しているが、特別図柄の変動表示時間(0.5秒)と停止表示時間(0.4秒)の合計時間(0.9秒)と始動口30の開放時間(5.5秒)の関係から、始動口30の開放中に特別図柄が最大5〜6回変動表示できる。このように、第1時短遊技では、始動口30の1回の開放中に特別図柄の変動表示結果を複数回導出できるので、その分、特別図柄遊技で大当り図柄が停止表示する確率が高くなる。さらに、第1時短遊技は、実行期間が長い(特別図柄の変動回数100回)ため、第1時短遊技中にほぼ確実に(ほぼ100%の確率で)特別図柄遊技で大当り図柄を停止表示することができる。このような構成によれば、本実施例のように特別図柄に保留機能が設けられていなくても、確変遊技が終了した後に第1時短遊技が開始された場合には、大当り遊技が一旦終了した後に再度大当りを発生させやすい(大当りを引き戻しやすい)遊技性が実現可能となる。
図7は、第2時短遊技における始動口30の作動状態と特別図柄の変動表示の関係を示すタイミングチャートである。第2時短遊技では、特別図柄の変動時間(20.5秒)は、始動口30の開放時間(5.5秒)より長いので、図7に示すように、始動口30の1回の開放中に特別図柄が1回しか変動表示することができない。このように、第2時短遊技では、始動口30の1回の開放中に特別図柄の変動表示結果を1回しか導出できないので、第1時短遊技に比して、特別図柄遊技で大当り図柄が停止表示する確率が低くなる。さらに、第2時短遊技は、実行期間が短い(特別図柄の変動回数3回)ため、第1時短遊技のように特別図柄遊技で大当り図柄が確実に停止表示させることはできない。このため、確変遊技が終了した後に第2時短遊技が開始された場合には、第1時短遊技と比較して、大当り遊技が一旦終了した後に再度大当りを発生させにくい(大当りを引き戻しにくい)ものの、通常の状態よりは有利な機会(普通図柄では高確率で当選するため)を与える遊技性が実現可能となる。
本実施例の遊技機1には、5個の入賞口34〜38が設けられている。各入賞口34〜38への遊技球の入球に応じて、所定数の賞球が払い出される。第1入賞口34は、第1普通図柄始動ゲート26の下方に設けられており、賞球数は3個となっている。第1入賞口34には、第1普通図柄始動ゲート26を通過した遊技球が入球する。また、第2入賞口35は、中央装置24の右下に設けられており、賞球数は6個となっている。さらに、第3入賞口36、第4入賞口37、第5入賞口38は、中央装置24の左下に設けられており、賞球数はそれぞれ10個となっている。
ここで、遊技の進行について簡単に説明する。大当り遊技開始前の普通図柄遊技(第1遊技)では、遊技領域21の左側領域を狙って遊技球を発射する左打ちを行うことで、中央装置24の下方に位置する第1普通図柄作動ゲート26に遊技球を通過させ、普通図柄の変動表示を開始させることができる。また、遊技領域21の左側に賞球数の多い入賞口36〜38が配置されているので、左打ちを行うことで多くの賞球を獲得することができる。
そして、普通図柄当否判定が当りとなった後の特別図柄遊技(第2遊技)では、遊技領域21の右側領域を狙って遊技球を発射する右打ちを行うことで、遊技領域21の右側に存在する始動口30に遊技球を入球させることができ、大当り遊技中も右打ちを行うことで、遊技領域21の右側に存在する大入賞口33aに遊技球を入球させることができる。所定回数(本実施例では10回)を限度として大当り遊技終了後に確変遊技(高確率遊技)が行われるので、右打ちを行うことで、第2普通図柄作動ゲート27に遊技球を通過させるとともに、始動口30と大入賞口33aに交互に遊技球を入球させ、効率よく遊技を進行させて賞球を獲得することができる。さらに、所定回数(本実施例では10回)の大当り遊技終了後には、第1、第2時短遊技(特殊遊技)が行われるので、この場合にも右打ちを行うことで、第2普通図柄作動ゲート27に遊技球を通過させるとともに、始動口30と大入賞口33aに遊技球を入球させることができる。
次に、演出表示装置25で表示される演出図柄について説明する。図2に示すように、演出表示装置25の表示領域には、演出図柄を表示する演出図柄表示部が設けられている。演出図柄表示部の演出図柄は、普通図柄表示部28の普通図柄と特別図柄表示部31の特別図柄の変動表示および停止表示に連動して表示される。
演出図柄表示部は、左図柄が表示される左図柄表示領域、中図柄が表示される中図柄表示領域、右図柄が表示される右図柄表示領域からなる3つの図柄表示領域から構成されている。各図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向(縦方向)に図柄変動方向が設定されている。各図柄表示領域は、「1」〜「9」からなる図柄をそれぞれ表示可能となっている。
演出図柄は、普通図柄の変動表示開始により変動表示を開始し、普通図柄が何れかの図柄で停止表示されると、演出図柄は普通図柄の停止図柄に応じた図柄で停止表示される。同様に、演出図柄は、特別図柄の変動表示開始により変動表示を開始し、特別図柄が何れかの図柄で停止表示されると、演出図柄は特別図柄の停止図柄に応じた図柄で停止表示される。演出図柄では、3桁同一の図柄の組合せが普通図柄の当り図柄または特別図柄の大当り図柄に対応し、それら以外の図柄の組合せが普通図柄の外れ図柄または特別図柄の外れ図柄に対応している。
なお、普通図柄の当否抽選(一段階目の抽選)が行われている場合は、演出表示装置25で普通図柄の当否抽選結果が表示される。しかし、普通図柄の当否抽選(一段階目の抽選)の結果が当選し、特別図柄の当否抽選(二段階目の抽選)が開始されると、特別図柄の当否抽選(二段階目の抽選)の結果が演出表示装置25に表示される。普通図柄表示部28や特別図柄表示部31の表示内容では、遊技者には当否結果が理解しがたいため、この演出表示装置25を視認することで遊技者は普通図柄または特別図柄の当否結果を容易に把握することができる。この場合、普通図柄表示部28での当否結果と演出表示装置25での当否結果は一致するように対応しており、特別図柄表示装置31での当否結果と演出表示装置25での当否結果も一致するように対応している。なお、普通図柄表示部28や特別図柄表示部31で表示する図柄を、それぞれ「普通図柄の本図柄」、「特別図柄の本図柄」を呼ぶことがある。これに対して、演出表示装置25で表示される図柄を、それぞれ「普通図柄の擬似図柄」、「特別図柄の擬似図柄」と呼ぶことがある。
演出図柄の変動態様(変動パターン)および停止図柄の決定は、主制御部200から送信される変動パターン指定コマンドに基づいてサブ制御部260によって行われるように構成されている。ここで、主制御部200から送信される変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動パターンを示すもので、具体的には、特別図柄の変動時間や、リーチ演出の有無等の演出内容を示している。主制御部200は、特別図柄の当否判定結果に応じて特別図柄の変動パターンをランダムに(乱数抽選により)決定する。そして、主制御部200により決定された特別図柄の変動パターンに基づき、サブ制御部260が、演出図柄表示装置25の表示領域で表示される演出図柄の演出パターンを決定する。
図8に示すように、電子制御装置は、主制御部200と、その主制御部200に接続された副制御部230、260、280とを含んで構成されている。副制御部は、払出制御部(賞球制御部)230、サブ制御部260及び演出表示制御部280から構成される。主制御部200は主制御基板200aを備え、副制御部230、260及び280は周辺制御基板として払出制御基板230a、サブ制御基板260a及び演出表示制御基板280aをそれぞれ備えている。これらの各制御基板や、その他の基板(電源基板、中継基板、駆動基板、装飾基板、アンプ基板、演出ボタン基板など)は、遊技機1の裏面側に配置される。
各制御部200、230、260、280には、図示しない主電源から電源が供給されている。また、電源立上げ時には、システムリセット信号が各制御部200、230、260、280に送信される。なお、本実施例の遊技機1は、電源断時に主制御部200及び払出制御部230に作動電圧を供給する図示しないバックアップ電源部(図示略)を備えており、電源断時にも主制御部200及び払出制御部230のRAMデータが保持される。
主制御部200は、遊技の進行を司る主制御手段を構成するものであり、各副制御部230、260に処理内容を指示する指令信号(コマンドデータ)を送信し、各副制御部230、260、280は指令信号に基づいて各種制御を行うように構成されている。
主制御部200を構成する主制御基板200aのCPU200bは、CPUコア、内蔵RAM(以下、単にRAMともいう)、内蔵ROM(以下、単にROMともいう)等を備えており、ROMに格納された制御プログラムにより、RAMをワークエリアとして遊技機1全体の作動制御(遊技の基本進行制御)を司る。また、主制御部200は、CPU200bが主体となって、ROMに格納された当否判定プログラムにより特別図柄の当否判定(大当り抽選)を行う当否判定手段を構成している。また、主制御部200のCPU200bは、特別図柄当否判定を実行する際に、ROMに格納された特別図柄の変動パターンテーブルから特定の変動パターンを決定する。なお、本実施例の主制御部200のCPU200bの制御周期は2msに設定されている。
主制御部200には、盤面入力中継基板201と盤面出力中継基板202とが接続されている。盤面入力中継基板201には、普通図柄作動ゲート検知スイッチ26s、27s、始動口入賞検知スイッチ30s、大入賞口入球検知スイッチ33sが接続されており、これらの信号が主制御部200に入力するように構成されている。盤面出力中継基板202には、普通図柄表示装置28、特別図柄表示装置31、始動口ソレノイド30c、大入賞口ソレノイド33cが接続されており、主制御部200からの制御信号が出力される。
払出制御部230を構成する払出制御基板230aは、主制御部200のCPU200bと同様の構成を有するCPU230bを備えている。払出制御部230には、発射制御部250、CRユニット13等が接続されている。主制御部200から払出制御部230には、賞球払出を指示する賞球指示コマンド、遊技開始許可を指示する遊技開始許可信号、各種発射制御コマンド等のコマンドが送信される。各種発射制御コマンドには、球送り許可・禁止、発射許可・禁止、遊技開始許可等が含まれている。
払出制御基板230aのCPU230bは、主制御部200からの賞球指示コマンドを受信すると、そのコマンドが示す賞球数に基づいて、遊技機1の裏面側に設けられた図示しない遊技球払出装置の払出モータを回転駆動することにより、指定された賞球数分の遊技球の払い出し(賞球払出)を行う。この遊技球の払い出し(賞球払出)は、遊技機1の裏面側上部に設けられた図示しない遊技球タンクに貯留された遊技球を、図示しない遊技球レールを介して遊技球払出装置に供給し、その供給された遊技球を遊技球払出装置の払出モータの回転駆動により排出することで行われる。
発射制御部250には、タッチスイッチ8a、発射停止スイッチ8b等が接続されており、これらのスイッチ8a、8bから操作信号が入力する。タッチスイッチ8aは、遊技者が発射ハンドル8に触れている場合にON出力となり、遊技者が発射ハンドル8に触れていない場合にOFF出力となる。発射停止スイッチ8bは、遊技者に押圧操作されている場合にON出力となり、押圧操作されていない場合にOFF出力となる。また、CRユニット13には、球貸ボタン5eが接続されており、球貸信号が入力する。
サブ制御部260は、遊技の進行に伴って実行される各種演出を制御するサブ制御手段を構成しており、サブ制御基板260aにはCPU260bや図示しないROM、RAM、入出力ポート等を有する演算回路構成要素とサウンドジェネレータが設けられており、入出力ポートにおいて主制御部200に接続されている。サブ制御部260は、各種ランプ類による装飾表示、スピーカ10a〜10dから出力される効果音、演出表示装置25による図柄表示等を用いた演出制御を司るように構成されている。
主制御部200からサブ制御部260には、各種ランプ制御コマンド及び各種音声制御コマンドが送信される。主制御部200から演出表示制御部280には、サブ制御部260を介して、演出図柄の表示制御を指示する各種図柄制御制御コマンドが送信される。サブ制御部260から演出表示制御部280には、演出表示制御を指示する各種演出表示制御コマンドが同時に送信される。
サブ制御部260には、演出表示制御部280が接続されている。演出表示制御基板280aには、CPU280b、RAM、ROM、入出力ポート、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等を有する演算回路構成要素(図示略)が設けられ、入出力ポートにおいてサブ制御基板260に接続されている。演出表示制御部280には演出表示装置25が接続されている。演出表示制御部280は、CPU280bがROMに格納された制御プログラムに従ってRAMをワークエリアとして演出表示装置25の表示制御を行うように構成されている。演出表示制御部280のROMには、演出表示装置25で表示される演出用図柄の画像データ(前述した変動演出に関する画像データなど)が複数格納されている。
サブ制御部260には、装飾駆動基板261を介して各種LED・ランプ262が接続されている。各種LED・ランプ262は、遊技効果を高めるためのものであり、これらのランプ類はゲームの進行に対応して点灯・消灯又は点滅し、遊技効果を高めている。また、サブ制御部260にはアンプ基板263が接続されている。アンプ基板263にはスピーカ10a〜10dが接続されている。スピーカ10a〜10dからは、遊技の進行に対応して各種サウンド、音声等が出力される。さらに、サブ制御部260には、演出ボタン基板264を介して演出ボタン5dが接続されている。演出ボタン5dは、遊技者に押圧操作された場合にON出力となり、押圧操作されていない場合にOFF出力となる。
サブ制御部260は、主制御部200や演出ボタン5dからの各種指令(演出パターン指定コマンドの受信、演出ボタン操作信号の入力など)に基づいて、各種LED・ランプの点灯・点滅パターンの選択・実行処理や、スピーカ10a〜10dから出力される効果音データの選択・出力処理や、演出表示装置25での演出表示のパターンの選択・実行処理等を行う。
次に、本実施例の遊技機1の作動をフローチャートに基づいて説明する。図9は、主制御部200のCPU200bが図示しないROM(CPU200bの内蔵ROMまたは主制御基板200aに実装されるROM)に格納されたプログラムに基づいて実行するメインジョブの一例を示している。図9に示すメインジョブは、電源投入処理S100を実行した後、遊技開始処理S200、普通図柄遊技処理S300、普通電動役物遊技処理S400、特別図柄遊技処理S500、大当り遊技処理S600の各ステップが、タイマリセットされる毎に繰り返し実行される。電源断発生処理S50は、停電等によって電源断が発生した場合に、使用レジスタやスタックポインタの保存、払出モータの停止等が行われ、システムリセットが発生した場合に電源投入処理S100に移るようになっている。
電源投入処理S100は、電源投入時と電源断発生後の復電時に行われるものであり、電源投入時にはRAM初期化処理等が行われ、電源断復帰時には電源断時の遊技状態に復帰させるための復帰設定等が行われ。遊技開始処理S200では、各種スイッチ状態の検出、各種乱数の更新、賞球制御等が行われる。
次に、普通図柄遊技処理S300を図10のフローチャートに基づいて説明する。まず、普通図柄作動ゲート検知スイッチ26s、27sにより、遊技球が普通図柄作動ゲート26、27を通過したか否かを判定する(S301)。この結果、遊技球が普通図柄作動ゲート26、27を通過していないと判定された場合には(S301:NO)、S304の処理に移行する。一方、遊技球が普通図柄作動ゲート26、27を通過したと判定された場合には(S301:YES)、普通図柄保留数が4未満であるか否かを判定する(S302)。この結果、普通図柄保留数が4以上である場合には(S302:NO)、S304の処理に移行する。一方、普通図柄保留数が4未満の場合には(S302:YES)、普通図柄当否判定用乱数を取得して主制御部200のRAMの所定領域に記憶する(S303)。これにより、普通図柄保留数が1増加する。
次に、始動口30の開閉制御が作動中か否か(普通図柄当り遊技中か否か)を判定し(S304)、始動口30の開閉制御が作動中である(普通図柄当り遊技中である)と判定された場合には(S304:YES)、普通図柄遊技処理を終了し、始動口30の開閉制御が作動中でない(普通図柄当り遊技中でない)と判定された場合には(S304:NO)、普通図柄が変動中か否かを判定する(S305)。この結果、普通図柄が変動中でないと判定された場合には(S305:NO)、普通図柄の停止表示時間中か否かを判定し(S306)、普通図柄表示時間中であると判定された場合には(S306:YES)、後述のS317の処理に移行し、普通図柄表示時間中でないと判定された場合には(S306:NO)、普通図柄保留数がゼロか否かを判定する(S307)。
この結果、普通図柄保留数がゼロであると判定された場合は(S307:YES)、普通図柄遊技処理を終了する。一方、普通図柄保留数がゼロでないと判定された場合は(S307:NO)、確変フラグがONにセットされているか否か(確率変動機能が作動しているか否か)を判定する(S308)。この結果、確変フラグがONにセットされている(確率変動機能が作動している)と判定された場合には(S308:YES)、普通図柄遊技の当選確率が高確率(1/1.01)に設定された高確率用判定テーブルを用いて普通図柄当否判定を行う(S309)。一方、確変フラグがONにセットされていない(確率変動機能が作動していない)と判定された場合には(S308:NO)、普通図柄遊技の当選確率が低確率(1/130)に設定された低確率用判定テーブルを用いて普通図柄当否判定を行う(S310)。
次に、普通図柄の変動パターン設定処理を行う(S311)。このS311の処理では、変動時間短縮機能が作動していない場合(変動短縮フラグがONにセットされていない場合)には、普通図柄の変動時間を抽選によりランダムに設定し、変動時間短縮機能が作動している場合(変動短縮フラグがONにセットされている場合)には、普通図柄の変動時間を0.5秒に設定する。
次に、普通図柄の変動表示を開始する(S312)。そして、S312の普通図柄の変動開始処理に伴って、サブ制御部260に普通図柄が変動表示を開始したことを示す普通図柄変動開始信号を送信する。普通図柄変動開始信号には、普通図柄当否判定の当り結果を伴って普通図柄が変動表示開始した場合に送信される普通図柄当り変動開始信号、または普通図柄当否判定の外れ結果を伴って普通図柄が変動表示開始した場合に送信される普通図柄外れ変動開始信号のいずれかが含まれている。サブ制御部260は、普通図柄の変動表示に伴って、演出表示装置25の表示領域で演出図柄の変動表示を開始する。そして、普通図柄保留数を1減算する(S313)。
上記S305で普通図柄が変動中であると判定された場合には(S305:YES)、普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定し(S314)、普通図柄の変動時間が経過していないと判定された場合には(S314:NO)、普通図柄遊技処理を終了する。一方、普通図柄の変動時間が経過していると判定された場合には(S314:YES)、普通図柄の変動表示を停止し(S315)、普通図柄の停止表示時間を設定する(S316)。S315の普通図柄の変動停止処理に伴って、サブ制御部260に普通図柄が変動表示停止したことを示す普通図柄変動停止信号を送信する。
次に、普通図柄の停止表示時間が経過したか否かを判定し(S317)、普通図柄の停止表示時間が経過していないと判定された場合には(S317:NO)、普通図柄遊技処理を終了する。一方、普通図柄の停止表示時間が経過していると判定された場合には(S317:YES)、普通図柄の停止図柄が始動口30を作動(開放作動)させることとなる当り図柄の組合せか否かを判定する(S318)。この結果、普通図柄の停止図柄が当り図柄の組合せでないと判定された場合には(S318:NO)、普通図柄遊技処理を終了する。
一方、普通図柄の停止図柄が当り図柄の組合せであると判定された場合には(S318:YES)、開放時間変更フラグがONにセットされているか否か(開放時間変更機能が作動しているか否か)を判定する(S319)。この結果、開放時間変更フラグがONにセットされていない(開放時間変更機能が作動していない)と判定された場合には(S319:NO)、開放時間変更機能未作動時の始動口開放パターンを設定する(S320)。S320の処理では、開放時間1.9秒と閉鎖時間22秒に設定された始動口30の開閉動作を3回行う開放パターンをセットする。一方、開放時間変更フラグがONにセットされている(開放時間変更機能が作動している)と判定された場合には(S319:YES)、開放時間変更機能作動時の始動口開放パターンを設定する(S321)。S321の処理では、開放時間5.5秒と閉鎖時間7.4秒に設定された始動口30の開閉動作を1回行う開放パターンをセットする。
次に、普通図柄当りフラグをONにセットし(S322)、始動口30の作動を開始させる(S323)。始動口30が作動すると、翼片部30aが左方に開動作して、始動口30が開放状態となる。
次に、普通電動役物遊技処理S400を図11のフローチャートに基づいて説明する。まず、普通図柄当り遊技中であるか否か(普通図柄当りフラグがONであるか否か)を判定する(S401)。この結果、普通図柄当り遊技中でない(普通図柄当りフラグがOFFである)と判定された場合には(S401:NO)、普通電動役物遊技処理を終了する。一方、普通図柄当り遊技中である(普通図柄当りフラグがONである)と判定された場合には(S401:YES)、始動口30が開放中であるか否かを判定する(S402)。この結果、始動口30が開放中でないと判定された場合には(S402:NO)、後述のS406の処理に移行する。一方、始動口30が開放中であると判定された場合には(S402:YES)、始動口30の開放時間が経過したか否かを判定し(S403)、始動口30の開放時間が経過したと判定された場合には(S403:YES)、S405の処理に移行する。一方、始動口30の開放時間が経過していないと判定された場合には(S403:NO)、始動口30に規定入賞数(本実施例では5個)の入賞があったか否か(規定数の遊技球が入球したか否か)を判定する(S404)。
この結果、始動口30に規定入賞数の入賞がないと判定された場合は(S404:NO)、普通電動役物遊技処理を終了する。一方、始動口30に規定入賞数の入賞があったと判定された場合と(S404:YES)、始動口30の開放時間が経過していると判定された場合には(S403:YES)、始動口30を閉鎖する(S405)。
次に、始動口30の閉鎖時間が経過したか否かを判定する(S406)。この結果、始動口30の閉鎖時間が経過していないと判定された場合には(S406:NO)、普通電動役物遊技処理を終了する。一方、始動口30の閉鎖時間が経過していると判定された場合には(S406:YES)、始動口30の開閉回数が規定回数に到達したか否かを判定する(S407)。S407の判定処理は、開放時間変更機能の未作動時には、始動口30の開閉回数が3回に到達したか否かを判定し、開放時間変更機能の作動時には、始動口30の開閉回数が1回に到達したか否かを判定する。
この結果、始動口30の開閉回数が規定回数に到達していないと判定された場合には(S407:NO)、普通電動役物遊技処理を終了する。一方、始動口30の開閉回数が規定回数に到達していると判定された場合には(S407:YES)、普通図柄当りフラグをOFFにセットする(S408)。
次に、特別図柄遊技処理S500を図12〜図17のフローチャートに基づいて説明する。図12(a)に示すように、まず、始動口30が開放しているか否かを判定する(S501)。この結果、始動口30が開放していないと判定された場合には(S501:NO)、S505の処理に移行する。一方、始動口30が開放していると判定された場合には(S501:YES)、始動口30に入賞したか否かを判定する(S502)。この結果、始動口30に入賞していないと判定された場合には(S502:NO)。S505の処理に移行する。一方、始動口30に入賞したと判定された場合には(S502:YES)、特別図柄が変動中であるか否かを判定する(S503)。この結果、特別図柄が変動中であると判定された場合には(S503:YES)、特別図柄遊技処理を終了する。これにより、特別図柄の変動表示中には特別図柄当否判定用乱数の取得が行われず、特別図柄の保留が行われない。一方、特別図柄が変動中でないと判定された場合には(S503:NO)、特別図柄用乱数(図柄当否判定情報)を取得して記憶する(S504)。特別図柄用乱数は、特別図柄当否判定用乱数、特別図柄の当り図柄決定用乱数、リーチ乱数等からなる。
次に、大当り遊技中であるか否かを判定する(S505)。この結果、大当り遊技中であると判定された場合には(S505:YES)、特別図柄遊技処理を終了し、大当り遊技中でないと判定された場合には(S505:NO)、特別図柄が変動中であるか否かを判定する(S506)。この結果、特別図柄が変動中であると判定された場合には(S506:YES)、後述のS513の処理に移行し、特別図柄が変動中でないと判定された場合には(S506:NO)、特別図柄の停止表示時間中であるか否かを判定する(S507)。
この結果、特別図柄の停止表示時間中であると判定された場合には(S507:YES)、後述のS517の処理に移行し、特別図柄の停止表示時間中でないと判定された場合には(S507:NO)、主制御部200のRAMの所定領域に記憶されている特別図柄当否判定用乱数(始動口30への遊技球入球時に取得された当否判定用乱数)を読み出し(S509)、特別図柄当否判定処理を行う(S510)。ここで、特別図柄当否判定処理を図13のフローチャートに基づいて説明する。
まず、確変フラグがONであるか否か(確率変動機能が作動中であるか否か)を判定する(S510a)。この結果、確変フラグがONである(確率変動機能が作動中である)と判定された場合には(S510a:YES)、特別図柄の当選確率が高確率(1/1.01)に設定された確変遊技用当否判定テーブルを選択し(S510b)、確変フラグがONでない(確率変動機能が作動中でない)と判定された場合には(S510a:NO)、特別図柄の当選確率が低確率(1/7)に設定された通常遊技用当否判定テーブルを選択する(S510c)。
次に、S510bまたはS510cで選択された当否判定テーブルを用いて当否判定を実行し(S510d)、当否判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S510e)。この結果、大当りであると判定された場合には(S510e:YES)、主制御部200のRAMの所定領域に記憶されている図柄決定用乱数(始動口30への遊技球入球時に取得された特別図柄決定用乱数)を読み出し(S510f)、大当り図柄を決定する(S510g)。一方、当否判定結果が外れであると判定された場合には(S510e:NO)、外れ図柄決定乱数を取得して外れ図柄を決定する(S510h)。
次に、図12(a)に戻り、特別図柄変動開始処理を実行する(S511)。ここで、特別図柄変動開始処理を図14のフローチャートに基づいて説明する。
まず、確変フラグがONにセットされているか否か(確率変動機能が作動しているか否か)を判定する(S511a)。この結果、確変フラグがONにセットされていない(確率変動機能が作動していない)と判定された場合には(S511a:NO)、変動短縮フラグがONにセットされているか否か(変動時間短縮機能が作動しているか否か)を判定する(S511b)。この結果、変動短縮フラグがONにセットされていない(変動時間短縮機能が作動していない)と判定された場合には(S511b:NO)、通常変動パターン設定処理を行う(S511c)。ここで、通常変動パターン設定処理を図15のフローチャートに基づいて説明する。
まず、特別図柄当否判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S550)。この結果、大当りであると判定された場合には(S550:YES)、特別図柄の変動時間が40秒の当り用通常変動パターンを設定する(S551)。一方、大当りでないと判定された場合には(S550:NO)、特別図柄の変動時間が20.5秒の外れ用通常変動パターンを設定する(S552)。
次に、図14に戻り、S511aの判定処理で、確変フラグがONにセットされている(確率変動機能が作動している)と判定された場合には(S511a:YES)、第1短縮変動パターン設定処理を行う(S511d)。ここで、第1短縮変動パターン設定処理を図16に基づいて説明する。
まず、特別図柄当否判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S560)。この結果、大当りであると判定された場合には(S560:YES)、特別図柄の変動時間が5秒の当り用第1短縮変動パターンを設定する(S561)。一方、大当りでないと判定された場合には(S560:NO)、特別図柄の変動時間が0.5秒の外れ用第1短縮変動パターンを設定する(S562)。
次に、図14に戻り、S511bの判定処理で、変動短縮フラグがONにセットされている(変動時間短縮機能が作動している)と判定された場合には(S511b:YES)、時短遊技の種類が第1時短遊技であるか否かを判定する(S511e)。この結果、第1時短遊技であると判定された場合には(S511e:YES)、確率変動機能が作動している場合と同様、第1短縮変動パターン設定処理を行う(S511d)。一方、第1時短遊技でない(第2時短遊技である)と判定された場合には(S511e:NO)、第2短縮変動パターン設定処理を行う(S511f)。ここで、第2短縮変動パターン設定処理を図17のフローチャートに基づいて説明する。
まず、特別図柄当否判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S570)。この結果、大当りであると判定された場合には(S570:YES)、特別図柄の変動時間が20.5秒の第2短縮変動パターンを設定する(S571)。一方、大当りでないと判定された場合にも(S570:NO)、特別図柄の変動時間が20.5秒の第2短縮変動パターンを設定する(S571)。
次に、図14に戻り、S511c、S511d、S511fのいずれかの処理でセットされた変動パターンにしたがって特別図柄の変動表示を開始し(S511g)、特別図柄の変動パターンを示す変動パターン指定コマンドと、特別図柄の停止図柄の種類を示す特別図柄停止情報指定コマンドをサブ制御部260に送信する(S511h)。
次に、図12(a)に戻り、上記S506で特別図柄が変動中であると判定された場合には(S506:YES)、変動中の特別図柄の変動表示時間が経過しているか否かを判定する(図12(b)のS513)。この結果、特別図柄の変動表示時間が経過していないと判定された場合には(S513:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、特別図柄の変動表示時間が経過していると判定された場合には(S513:YES)、特別図柄の変動を停止し(S514)、特別図柄の変動表示が停止したことを示す特別図柄変動停止信号をサブ制御部260に送信し(S515)、特別図柄の停止表示時間を設定する(S516)。
次に、特別図柄の停止図柄表示時間が経過したか否かを判定する(S517)。この結果、特別図柄の停止図柄表示時間が経過していないと判定された場合には(S517:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、特別図柄の停止図柄表示時間が経過していると判定された場合には(S517:YES)、特別図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する(S518)。この結果、特別図柄の停止図柄が大当り図柄であると判定された場合には(S518:YES)、大当り遊技フラグをONにセットする(S519)。これにより、大当り遊技が開始される。
次に、確変フラグがONであるか否かを判定し(S520)、確変フラグがONであると判定された場合は(S520:YES)、確変フラグをOFFにセットし(S521)。確変フラグがONでない(確変フラグがOFFである)と判定された場合は(S520:NO)、S522の処理に移行する。
次に、変動短縮フラグがONにセットされているか否かを判定する(S522)。この結果、変動短縮フラグがONにセットされていない(変動短縮フラグがOFFにセットされている)と判定された場合には(S522:NO)、特別図柄遊技処理を終了する。一方、変動短縮フラグがONにセットされていると判定された場合には(S522:YES)、変動短縮フラグをOFFにセットし(S523)、開放時間変更フラグをOFFにセットする(S524)。これにより、大当り遊技の開始に伴い、確率変動機能、変動時間短縮機能、開放時間変更機能が作動停止する。
上記S518の判定処理で、特別図柄の停止図柄が大当り図柄でないと判定された場合には(S518:NO)、変動短縮フラグがONであるか否かを判定する(S525)。この結果、変動短縮フラグがONでないと判定された場合には(S525:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、変動短縮フラグがONであると判定された場合には(S525:YES)、変動短縮カウンタを1減算し(S526)、変動短縮カウンタがゼロであるか否かを判定する(S527)。
この結果、変動短縮カウンタがゼロでないと判定された場合には(S527:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、変動短縮カウンタがゼロであると判定された場合には(S527:YES)、変動短縮フラグをOFFにセットし(S523)、開放時間変更フラグをOFFにセットする(S524)。これにより、変動時間短縮機能、開放時間変更機能が作動停止する。
次に、大当り遊技処理S600について図18のフローチャートに基づいて説明する。まず、大当り遊技中であるか否かを判定し(S601)、大当り遊技中でないと判定された場合には(S601:NO)、特別図柄遊技処理を終了し、大当り遊技中であると判定された場合には(S601:YES)、大入賞口33aが開放中であるか否かを判定する(S602)。ここで、大当り遊技中であるか否かの判定は、図12(b)に示したS519の処理にてONにセットされる「大当り遊技フラグ」を参照することによって(「大当り遊技フラグ」がONにセットされているか否かを判定することによって)行うことができる。
そして、S602にて大入賞口33aが開放中であると判定された場合には(S602:YES)、大入賞口33aの開放時間が経過したか否かを判定し(S603)、大入賞口33aの開放時間が経過していないと判定された場合には(S603:NO)、大入賞口33aに規定数(本実施例では1個)が入賞したか否かを判定する(S604)。
この結果、大入賞口33aに規定数(本実施例では1個)が入賞していないと判定された場合には(S604:NO)、大当り遊技処理を終了し、大入賞口33aに規定数(本実施例では1個)が入賞していると判定された場合(S604:YES)または大入賞口33aの開放時間が経過していると判定された場合には(S603:YES)、大入賞口33aを閉鎖する(S605)。
上記S602で、大入賞口33aが開放中でないと判定された場合には(S602:NO)、大当り遊技の終了条件が成立したか否かを判定する(S606)。本実施例では、大当り遊技のラウンド数が「2」に到達した場合に大当り遊技の終了条件が成立する。この結果、大当り遊技の終了条件が成立していない(ラウンド数が2に達していない)と判定された場合には(S606:NO)、大入賞口33aの閉鎖時間(インターバル時間)が経過しているか否かを判定し(S607)、大入賞口33aの閉鎖時間が経過していないと判定された場合には(S607:NO)、大当り遊技処理を終了し、大入賞口33aの閉鎖時間が経過していると判定された場合には(S607:YES)、大入賞口33aを開放させる(S608)。
上記S606で、大当り遊技の終了条件が成立している(ラウンド数が2に達している)と判定された場合には(S606:YES)、大当り遊技終了時処理を実行する(S609)。ここで、大当り遊技終了時処理を図19のフローチャートに基づいて説明する。
まず、大当り遊技フラグをOFFにセットする(S609a)。これにより、大当り遊技が終了する。そして、当り回数カウンタを1加算する(S609b)。「当り回数カウンタ」は、大当り遊技の実行回数を計数するためのカウンタであり、大当り遊技終了後にカウントアップされる。
次に、当り回数カウンタが「10」に到達したか否かを判定する(S609c)。この結果、当り回数カウンタが「10」に到達していないと判定された場合には(S609c:NO)、確変フラグをONにセットし(S609d)、変動短縮フラグをONにセットし(S609e)、開放時間変更フラグをONにセットする(S609f)。これにより、10回の連続した大当り遊技(確変遊技)が終了するまで、確率変動機能と変動時間短縮機能と開放時間変更機能が作動する確変遊技が実行される。
一方、当り回数カウンタが「10」に到達したと判定された場合には(S609c:YES)、当り回数カウンタを初期化する(S609g)。そして、所定回数終了時の大当り遊技(10回目の大当り遊技)が開始する契機となった大当り図柄が第1大当り図柄であるか否かを判定する時短遊技抽選を行う(S609h)。本実施例の時短遊技抽選では、大当り図柄が第1大当り図柄である確率(第1時短遊技が開始する確率)が84%に設定され、大当り図柄が第2大当り図柄である確率(第2時短遊技が開始する確率)が16%に設定されている。
S609hの判定処理の結果、大当り図柄が第1大当り図柄であると判定された場合には(S609h:YES)、変動短縮カウンタに「100」をセットする(S609i)。一方、大当り図柄が第1大当り図柄でない(大当り図柄が第2大当り図柄である)と判定された場合には(S609h:NO)、変動短縮カウンタに「3」をセットする(S609j)。そして、変動短縮フラグをONにセットし(S609e)、開放時間変更フラグをONにセットする(S609f)。これにより、特別図柄の変動回数がS609iまたはS609jで設定された回数に到達するまで、変動時間短縮機能と開放時間変更機能が作動する時短遊技が実行される。つまり、第1時短遊技では、特別図柄の変動回数「100回」のうちに、特別図柄当否判定(二段階目の抽選)の結果が大当りとなれば、再度大当りを発生させることができる。また、第2時短遊技では、特別図柄の変動回数「3回」のうちに、特別図柄当否判定(二段階目の抽選)の結果が大当りとなれば、再度大当りを発生させることができ、特別図柄当否判定(二段階目の抽選)の結果が大当りとならなければ、一段階目の普通図柄遊技に戻ることになる。
以上説明した本実施例では、通常の遊技中(低確率通常変動状態での遊技進行中)に普通図柄遊技の結果が当りとなった場合に、始動口30が複数回開閉動作を行うようになっており、特別図柄が大当り図柄で停止表示する場合の変動時間が始動口30の閉鎖時間より長く設定され、特別図柄が外れ図柄で停止表示する場合の変動時間が始動口30の閉鎖時間より短く設定されている。このため、特別図柄が外れ図柄で停止表示する場合には、始動口30が再度開放することとなるため、始動口30に遊技球を入球させることで、再度特別図柄遊技を開始させることができる。これにより、特別図柄遊技が一旦外れ結果で終了した後で(特別図柄遊技が外れ結果で終了したタイミングで)、特別図柄遊技を再度実行するチャンスを遊技者に付与することができる。さらに、本実施例の構成によれば、特別図柄遊技を再度実行するチャンス回数が、始動口30の開放回数とリンクするので、注視する始動口30の開放を用いてチャンス回数を遊技者に明示でき、特別図柄遊技に対する期待感を効果的に持続させることができる。以上の結果、特別図柄遊技中における始動口30の存在意義を高めて遊技興趣を向上させることができる。
また、本実施例では、特別図柄遊技の結果が大当りになる場合には、特別図柄遊技の結果が外れになる場合より、特別図柄の変動中における始動口30の開放回数が多くなるように設定されており、特別図柄の変動表示中に一旦閉鎖した始動口30が再度開放した場合には、その時点で特別図柄遊技の結果が大当り確定であり、特別図柄の変動表示中に一旦閉鎖した始動口30が再度開放しなかった場合には、特別図柄遊技の結果が外れ確定となる。このように、特別図柄遊技の結果と始動口30の開閉動作を関連付けることで、始動口30の開放回数によって特別図柄遊技の結果(大当り発生の有無)を報知でき、遊技者に特別図柄遊技中の始動口30の開放回数に注目させるという新規な遊技性を提供することができる。さらに、本実施例では、始動口30の作動を特別図柄遊技の結果を報知する演出として利用するので、特別図柄遊技の結果を報知するための専用の演出制御を行う必要がない。以上のことによっても、特別図柄遊技中における始動口30の存在意義を高めて遊技興趣を向上させることができる。
また、本実施例では、所定回数(本実施例では10回)の大当りの中で最後(10回目)に大当りした特別図柄の種類によって、第1時短遊技または第2時短遊技を開始する。時短遊技では、普通図柄の当選確率が高確率となるので、容易に特別図柄遊技(二段階目の抽選)に移行できる。
また、本実施例では、確変遊技の終了時に第1時短遊技が開始する場合(84%)には、特別図柄遊技の当選確率(1/7)に対して、特別図柄の最大変動回数(100回)が充分多くなるように設定しているので、第1時短遊技中における特別図柄当否判定(二段階目の抽選)の結果をほぼ確実に大当りとすることができる。さらに、第1時短遊技では、始動口30の開放時間(5.5秒)より特別図柄の変動時間(0.5秒)が短くなるように設定しているので、始動口30の1回の開放中に、特別図柄が複数回変動表示することが可能となる。この結果、第1時短遊技では、特別図柄当否判定の実行回数を多くすることができ、より容易に特別図柄当否判定の結果を大当りとすることができる。これにより、第1時短遊技では、確変遊技が一旦終了した後に、再度大当りを発生させて確変遊技に復帰しやすい(大当りを引き戻しやすい)遊技性となる。
一方、確変遊技の終了時に第2時短遊技が開始する場合(16%)には、第1時短遊技と比較して、特別図柄の最大変動回数(3回)を少なく設定しているので、第2時短遊技中における特別図柄当否判定(二段階目の抽選)の結果が大当りとなる確率を第1時短遊技より低くすることができる。さらに、第2時短遊技では、始動口30の開放時間(5.5秒)より特別図柄の変動時間(30秒)が長くなるように設定しているので、始動口30の1回の開放中に、特別図柄が1回のみ変動表示することとなる。この結果、第2時短遊技では、第1時短遊技より特別図柄当否判定の実行回数が少なくなり、特別図柄当否判定の結果が大当りとなる可能性が低くなる。これにより、第2時短遊技では、第1時短遊技と比較して、確変遊技が一旦終了した後に、再度大当りを発生させて確変遊技に復帰しにくい(大当りを引き戻しにくい)遊技性となる。
このように、確変遊技終了後に開始する時短遊技を2種類設け、各時短遊技で始動口30の開放時間と特別図柄の変動時間との関係を異ならせることで、特別図柄遊技の当否判定回数を異ならせることができる。この結果、各時短遊技で、確変遊技への復帰率を異ならせることができ、確変遊技終了後の遊技進行にバリエーションを持たせることができ、確変遊技終了後の遊技興趣を向上させることができる。
また、本実施例では、第1時短遊技が終了する契機となる特別図柄の変動回数(100回)を、第2時短遊技が終了する契機となる特別図柄の変動回数(3回)より多くなるように設定している。これにより、第1時短遊技の実行期間が第2時短遊技の実行期間より長くなり、第1時短遊技と第2時短遊技の高確率状態への復帰率の差をより大きくすることができる。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例について説明する。以下、上記第1実施例と異なる部分を中心に説明する。
本第2実施例では、開放時間変更機能の未作動時に特別図柄当否判定の外れ結果を伴って特別図柄が変動表示している場合に、特別図柄が外れ図柄で停止表示するまで始動口30を閉鎖状態を継続させるように始動口30の開閉制御が行われる。
また、本第2実施例では、特別図柄に対して保留機能が設けられており、始動口30に入球した遊技球数は、特別図柄保留数として最大保留数(本実施例では4個)に達するまで保留可能となっている。特別図柄保留数は、始動口30への遊技球の入球が発生する度に取得されて主制御部200のRAMの所定領域(保留記憶領域)に記憶される特別図柄用乱数(特別図柄当否判定用乱数、特別図柄決定用乱数)の個数(記憶数)に相当する。そして、特別図柄保留数は、特別図柄当否判定が行われ特別図柄の変動表示が開始される毎に消化され、1個ずつ減少する。特別図柄の保留は、主制御部200の制御によって行われるものであり、主制御部200が保留記憶手段を構成している。
図20は、本第2実施例の普通電動役物遊技処理の流れを示すフローチャートであり、上記第1実施例の図11に対応している。
図20に示すように、S405の処理で始動口30を閉鎖した後、開放時間変更フラグがONであるか否か(開放時間変更機能が作動しているか否か)を判定する(S409)。この結果、開放時間変更フラグがONである(開放時間変更機能が作動している)と判定された場合には(S409:YES)、始動口30の閉鎖時間が経過したか否かを判定する(S406)。
この結果、始動口30の閉鎖時間が経過していないと判定された場合には(S406:NO)、普通電動役物遊技処理を終了する。一方、始動口30の閉鎖時間が経過したと判定された場合には(S406:YES)、始動口30の開閉回数が規定回数に到達したか否かを判定する(S407)。この結果、始動口30の開閉回数が規定回数に到達していないと判定された場合には(S407:NO)、普通電動役物遊技処理を終了する。一方、始動口30の開閉回数が規定回数に到達していると判定された場合には(S407:YES)、普通図柄当りフラグをOFFにセットする(S408)。
S409の判定処理で、開放時間変更フラグがONでない(開放時間変更機能が作動していない)と判定された場合には(S409:NO)、特別図柄当否判定の結果が当りであるか否かを判定する(S410)。この結果、特別図柄当否判定の結果が当りであると判定された場合には(S410:YES)、上述のS406の処理に移行する。一方、特別図柄当否判定の結果が当りでないと判定された場合には(S410:NO)、特別図柄が変動中であるか否かを判定する(S411)。
この結果、特別図柄が変動中であると判定された場合には(S411:YES)、普通電動役物遊技処理を終了する。一方、特別図柄が変動中でないと判定された場合には(S411:NO)、始動口30の開閉回数が規定回数に到達したか否かを判定し(S407)、始動口30の開閉回数が規定回数に到達している場合には(S407:YES)、普通図柄当りフラグをOFFにセットする(S408)。
図21は、本第2実施例の特別図柄遊技処理の前半部分の流れを示すフローチャートであり、上記第1実施例の図12(a)に対応している。図21に示すように、本第2実施例では、S502の判定処理で、始動口30に入賞したと判定された場合には(S502:YES)、特別図柄保留数が4未満であるか否かを判定する(S528)。この結果、特別図柄保留数が4であると判定された場合には(S528:NO)、S505の処理に移行し、特別図柄保留数が4未満であると判定された場合には(S528:YES)、特別図柄用乱数を取得する(S504)。
次に、S507の判定処理で、特別図柄の停止表示時間中でないと判定された場合には(S507:NO)、特別図柄保留数がゼロであるか否かを判定する(S508)。この結果、特別図柄保留数がゼロであると判定された場合には(S508:YES)、特別図柄遊技処理を終了し、特別図柄保留数がゼロでないと判定された場合には(S508:NO)、特別図柄当否判定用乱数を読み出し(S509)、S510以下の処理を行う。
以上説明した本第2実施例によれば、開放時間変更機能の未作動時に特別図柄当否判定の外れ結果を伴って特別図柄が変動表示する場合には、特別図柄の変動表示が外れ図柄の組合せで停止表示するのを待って、再度の始動口30の開放を行うこととしている。この結果、第1実施例のように特別図柄遊技を再度実行するチャンスを遊技者に与えることができるだけでなく、特別図柄の変動パターン(特別図柄変動時間)の設計の自由度が増し、始動口30の開放に伴う特別図柄遊技の遊技興趣を効果的に向上させることができる。
また、本第2実施例のように、特別図柄の保留を設けた場合であっても、特別図柄の変動表示が停止するまで、始動口30の閉鎖を継続させるように始動口30の開閉制御を行うことで、特別図柄の保留に起因するすべての特別図柄の外れ変動が終了するまで始動口30を確実に閉鎖しておくことができる。
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施例について説明する。本第3実施例は、特別図柄の当り変動パターンと外れ変動パターンがそれぞれ複数設けられている点が上記第1実施例と異なっている。以下、上記第1実施例と異なる部分を中心に説明する。
図22は、本第3実施例の低確率通常変動状態の特別図柄変動パターンテーブルを示している。図22に示すように、低確率通常変動状態の特別図柄変動パターンテーブルには、特別図柄当否判定が外れの場合に選択される2種類の外れ変動パターンと、特別図柄当否判定が当りの場合に選択される3種類の当り変動パターンが含まれている。
「外れ変動パターン1」は、特別図柄の変動時間が20.5秒の特別図柄外れ変動Aとして構成され、「外れ変動パターン2」は、特別図柄の変動時間が45秒の特別図柄外れ変動Bとして構成されている。「当り変動パターン1」は、特別図柄の変動時間が50秒の特別図柄当り変動Aとして構成され、「当り変動パターン2」は、特別図柄の変動時間が45秒の特別図柄当り変動Bとして構成され、「当り変動パターン3」は、特別図柄の変動時間が20.5秒の特別図柄当り変動Cとして構成されている。
「外れ変動パターン1」は、始動口30の閉鎖時間(22秒)より短い時間として設定されており、「外れ変動パターン2」は、始動口30の閉鎖時間(22秒)と始動口30の2回分の開放時間(1.9秒)の合計時間より長く、始動口30の2回分の閉鎖時間(22秒)と始動口30の1回分の開放時間(1.9秒)の合計時間より短い時間として設定されている。つまり、始動口30の開放時間を「A」、閉鎖時間を「B」とし、特別図柄の外れ変動時間を「C」とした場合に、「外れ変動パターン1」はC<Bの関係を満たし、「外れ変動パターン2」は2×A+B<C<A+2×Bの関係を満たしている。
「当り変動パターン1」は、始動口30の3回分の閉鎖時間(22秒)と始動口30の2回分の開放時間(1.9秒)の合計時間より長い時間として設定されており、「当り変動パターン2」は、始動口30の1回分の閉鎖時間(22秒)と始動口30の1回分の開放時間(1.9秒)の合計時間より長い時間として設定されており、「当り変動パターン3」は、始動口30の閉鎖時間(22秒)より短い時間として設定されている。つまり、始動口30の開放時間を「A」、閉鎖時間を「B」とし、特別図柄の当り変動時間を「D」とした場合に、「当り変動パターン1」はD>3×A+2×Bの関係を満たし、「当り変動パターン2」はD>2×A+Bの関係を満たし、「当り変動パターン3」はD<Bの関係を満たしている。
また、「外れ変動パターン1」は、1回目、2回目、3回目の始動口開放時のいずれにおける外れ発生時にも選択可能となっており、「外れ変動パターン2」は、1回目の始動口開放時の外れ発生時のみに選択可能となっている。「当り変動パターン1」は、1回目の始動口開放時の当り発生時のみに選択可能となっており、「当り変動パターン2」は、2回目の始動口開放時の当り発生時のみに選択可能となっており、「当り変動パターン3」は、3回目の始動口開放時の当り発生時のみに選択可能となっている。
ここで、本第3実施例の低確率通常変動状態の変動パターン設定処理について説明する。図23は、通常変動パターン設定処理の流れを示すフローチャートであり、上記第1実施例の図15に対応している。
図23に示すように、まず、1回目の始動口開放での遊技球入球であるか否かを判定する(S580)。この結果、1回目の始動口開放での遊技球入球であると判定された場合には(S580:YES)、特別図柄当否判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S581)。この結果、特別図柄当否判定の結果が大当りであると判定された場合には(S581:YES)、「当り変動パターン1」を設定する(S582)。一方、特別図柄当否判定の結果が外れであると判定された場合には(S581:NO)、「外れ変動パターン1」または「外れ変動パターン2」を設定する(S583)。「外れ変動パターン1」または「外れ変動パターン2」のいずれを設定するかは、例えば乱数抽選によって決定することができる。
上記S580の判定処理で、1回目の始動口開放での遊技球入球でないと判定された場合には(S580:NO)、2回目の始動口開放での遊技球入球であるか否かを判定する(S584)。この結果、2回目の始動口開放での遊技球入球であると判定された場合には(S584:YES)、特別図柄当否判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S585)。この結果、特別図柄当否判定の結果が大当りであると判定された場合には(S585:YES)、「当り変動パターン2」を設定する(S586)。一方、特別図柄当否判定の結果が外れであると判定された場合には(S585:NO)、「外れ変動パターン1」を設定する(S587)。
上記S584の判定処理で、2回目の始動口開放での遊技球入球でないと判定された場合には(S584:NO)、3回目の始動口開放での遊技球入球と判断でき、特別図柄当否判定の結果が大当りであるか否かを判定する(S588)。この結果、特別図柄当否判定の結果が大当りであると判定された場合には(S588:YES)、「当り変動パターン3」を設定する(S586)。一方、特別図柄当否判定の結果が外れであると判定された場合には(S588:NO)、「外れ変動パターン1」を設定する(S587)。
図24は、本第3実施例の低確率通常変動状態における始動口30の作動状態と特別図柄の変動表示の関係を示すタイミングチャートであり、上記第1実施例の図3に対応している。
図24の上から1段目は、普通図柄が当り図柄で停止表示した後における始動口30の作動を示しており、始動口30の1.9秒の開放と22秒の閉鎖が3回繰り返し行われる。図24の上から2段目は、始動口30が開放する毎に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が特別図柄外れ変動A(変動時間20.5秒)で外れ変動する場合を示している。図24の上から3段目は、1回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が特別図柄外れ変動B(変動時間45秒)で外れ変動し、3回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が特別図柄外れ変動A(変動時間20.5秒)で外れ変動する場合を示している。図24の上から4段目では、1回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が特別図柄当り変動A(変動時間50秒)で当り変動する場合を示している。図24の上から5段目は、1回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が特別図柄外れ変動A(変動時間20.5秒)で外れ変動し、2回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が特別図柄当り変動B(変動時間45秒)で当り変動する場合を示している。図24の上から6段目は、1回目と2回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が特別図柄外れ変動A(変動時間20.5秒)で外れ変動し、3回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が特別図柄当り変動C(変動時間20.5秒)で当り変動する場合を示している。
図24に示すように、1回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が変動開始する場合には、特別図柄外れ変動A(変動時間20.5秒)、特別図柄外れ変動B(変動時間45秒)あるいは特別図柄当り変動A(変動時間50秒)のいずれかが選択される。特別図柄外れ変動A(変動時間20.5秒)は、1回目の始動口30の閉鎖時間中に特別図柄が停止表示し、特別図柄外れ変動B(変動時間45秒)は、2回目の始動口30の閉鎖時間中に特別図柄が停止表示し、特別図柄外れ変動A(変動時間50秒)は、3回目の始動口30の閉鎖時間中に特別図柄が停止表示する。
このため、1回目の始動口30の閉鎖中に特別図柄が停止表示した場合には、特別図柄外れ変動A(変動時間20.5秒)であり、その時点で外れ確定となる。特別図柄の変動中に2回目の始動口開放があった場合には、特別図柄外れ変動B(変動時間45秒)あるいは特別図柄当り変動A(変動時間50秒)の区別がつかず、大当り発生の可能性が継続している状態となる。つまり、特別図柄外れ変動B(変動時間45秒)は、いわゆるガセとして用いられる。そして、2回目の始動口30の閉鎖中に特別図柄が停止表示した場合には、特別図柄外れ変動A(変動時間20.5秒)であり、その時点で外れ確定となる。一方、特別図柄の変動中に3回目の始動口開放があった場合には、特別図柄当り変動A(変動時間50秒)であり、その時点で大当り確定となる。このように、1回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が変動開始する場合には、特別図柄の変動表示中に始動口30が2回開放した場合に大当り確定となる。
このように、1回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が変動開始する場合に、特別図柄の変動表示中における始動口30の開放回数が0回の場合は大当り発生可能性が0%であり、特別図柄の変動表示中における始動口30の開放回数が1回の場合は大当り発生可能性が50%であり、特別図柄の変動表示中における始動口30の開放回数が2回の場合は大当り発生可能性が100%となる。つまり、特別図柄の変動中における始動口30の開放回数が多いほど、特別図柄遊技の結果が大当りとなる確率が高くなっている。
また、2回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が変動開始する場合には、特別図柄外れ変動A(変動時間20.5秒)あるいは特別図柄当り変動B(変動時間45秒)のいずれかが選択されるので、始動口30の閉鎖中に特別図柄が停止表示した場合には、特別図柄外れ変動A(変動時間20.5秒)であり、その時点で外れ確定となり、特別図柄の変動中に始動口30が開放した場合には、特別図柄当り変動B(変動時間45秒)であり、その時点で大当り確定となる。このように、2回目の始動口30の開放時に始動口30への遊技球入球に起因して特別図柄が変動開始する場合には、特別図柄の変動表示中に始動口30が1回開放した場合に大当り確定となる。
以上説明した本第3実施例によれば、特別図柄の当り変動パターンを複数用意し、始動口30が開放するタイミングによって、特別図柄の当り変動パターンを異ならせることで、始動口30が開放するタイミングによって、特別図柄変動中に大当りが確定するために必要な始動口30の開放回数を異ならせることができ、遊技興趣を向上させることができる。
また、1回目の始動口30の開放時に選択可能な外れ変動パターンとして始動口30の閉鎖時間(22秒)より長い外れ変動パターン2(変動時間45秒)を設定することで、1回目の始動口30の開放時に特別図柄が変動開始した場合において、特別図柄の変動中に2回目の始動口開放があった場合に、その時点では大当り発生が確定しない状態を創出することができる。この結果、特別図柄遊技中における始動口30の開放回数によって、特別図柄遊技における大当り発生に対する期待度を変更させることができ、始動口30の開放回数が3回以上の構成において特に有効である。
(第4実施例)
次に、本発明の第4実施例について説明する。上記第1実施例では、確変遊技の最終回の特別図柄の停止図柄に基づいて確変遊技終了後の時短遊技の種類を決定したのに対し、本第4実施例では、初回の大当り遊技発生に係る特別図柄の停止図柄に基づいて確変遊技終了後の時短遊技の種類を決定する点が異なっている。以下、上記第1実施例と異なる部分を中心に説明する。
図25は、本第4実施例の大当り図柄と大当り遊技終了後に付与される機能の関係を示しており、上記第1実施例の図5に対応している。
図25に示すように、1回目(初回)〜9回目の大当り遊技の終了時には、特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄の場合も第2大当り図柄の場合も、大当り遊技終了後に確率変動機能が作動開始し、確変遊技が開始する。これに対し、10回目(最終回)の大当り遊技の終了時には、特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄の場合には、第1時短遊技(特別図柄の変動回数100回)が開始され、特別図柄の停止図柄が第2大当り図柄の場合には、第2時短遊技(特別図柄の変動回数3回)が開始される。なお、本第4実施例では、第1時短遊技または第2時短遊技の選択は、1回目(初回)の大当り遊技が開始する起因となった特別図柄の停止図柄に基づいて行われる。
図26は、本第4実施例の特別図柄当否判定処理の流れを示すフローチャートであり、上記第1実施例の図13に対応している。図26に示すように、本第4実施例では、S510gの処理で図柄決定用乱数により大当り図柄を決定した後で、当り回数カウンタがゼロであるか否か(1回目の大当りであるか否か)を判定する(S510i)。この結果、当り回数カウンタがゼロである(1回目の大当りである)と判定された場合には(S510i:YES)、大当り図柄の種類(第1大当り図柄または第2大当り図柄)を主制御部200のRAMの所定領域に記憶する(S510j)。
図27は、本第4実施例の大当り遊技終了時処理の流れを示すフローチャートであり、上記第1実施例の図19に対応している。図27に示すように、本第4実施例では、S609cの判定処理で、当り回数カウンタが「10」に到達したと判定された場合に(S609c:YES)、当り回数カウンタを初期化し(S609g)、主制御部200のRAMの所定領域に記憶された特別図柄の停止図柄の種類を読み出し、初回(1回目)の特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄であったか否かを判定する(S609k)。この結果、初回の停止図柄が第1大当り図柄であると判定された場合には(S609k:YES)、第1時短遊技が開始するので、変動短縮カウンタに「100」をセットする(S609i)。一方、初回の停止図柄が第1大当り図柄でない(第2大当り図柄である)と判定された場合には(S609k:NO)、第2時短遊技が開始するので、変動短縮カウンタに「3」をセットする(S609i)。
以上説明した本第4実施例の構成によれば、確変遊技の開始時に確変遊技終了後に実行される時短遊技の種類(第1時短遊技または第2時短遊技)が決定される。このため、確変遊技の開始時に主制御部200からサブ制御部260に時短遊技の種類を指定するコマンドを送信することで、確変遊技で10回の大当り遊技を実行する際に、確変遊技終了後に開始される時短遊技の種類に応じた演出を演出表示装置25の表示領域等を利用して行うことができる。
このような演出の内容として、例えば、確変遊技の所定段階まで確変遊技の終了後に開始するのが第1時短遊技または第2時短遊技であるかを明確にしない演出を行い、確変遊技の所定段階において、確変遊技終了後に第1時短遊技が開始される場合には昇格演出を行い、確変遊技終了後に第2時短遊技が開始される場合には降格演出を行うようにすることができる。
(第5実施例)
次に、本発明の第5実施例について説明する。上記第4実施例では、初回の大当り発生に係る特別図柄の停止図柄に基づいて確変遊技終了後の時短遊技の種類を決定したのに対し、本第5実施例では、初回の特別図柄の停止図柄に基づいて決定された種類の確率変動機能を確変遊技中を通じて作動させ、この確率変動機能の種類に基づいて確変遊技終了後の時短遊技の種類を決定する点が異なっている。以下、上記各実施例と異なる部分を中心に説明する。
図28は、本第5実施例の大当り図柄と大当り遊技終了後に付与される機能の関係を示しており、上記第1実施例の図5、上記第4実施例の図25に対応している。
本第5実施例では、第1確率変動機能と第2確率変動機能からなる2種類の確率変動機能を設けている。これらの確率変動機能は、作動によって特別図柄の当選確率が高確率(1/1.01)となる点は共通しており、1回目(初回)の特別図柄の停止図柄の種類によって決定された確率変動機能の種類によって、確変遊技終了後の時短遊技の種類が決定されるようになっている。つまり、第1確率変動機能は、確変遊技終了後における第1時短遊技の開始を伴っており、第2確率変動機能は、確変遊技終了後における第2時短遊技の開始を伴っている。なお、第1確率変動機能は、第1確変フラグをONにセットすることで作動開始し、第2確率変動機能は、第2確変フラグをONにセットすることで作動開始する。
図29は、本第5実施例の大当り遊技終了時処理のフローチャートであり、上記第1実施例の図19に対応している。図29に示すように、本第5実施例では、S609cの判定処理で、当り回数カウンタが「10」に到達していないと判定された場合に(S609c:NO)、当り回数カウンタが「1」であるか否か(1回目の大当りであるか否か)を判定する(S609l)。
この結果、当り回数カウンタが「1」である(1回目の大当りである)と判定された場合には(S609l:YES)、特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄であるか否かを判定する(S609m)。この結果、特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄であると判定された場合には(S609m:YES)、第1確変フラグをONにセットする(S609n)。これにより、第1確率変動機能が作動開始する。一方、特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄でない(第2大当り図柄である)と判定された場合には(S609m:NO)、第2確変フラグをONにセットする(S609o)。これにより、第2確率変動機能が作動開始する。このように、本第5実施例では、1回目の大当り時の特別図柄の停止図柄に基づいて確率変動機能の種類が決定される。
また、S609lの判定処理で、当り回数カウンタが「1」でないと判定された場合には(S609l:NO)、当り回数カウンタが「2」〜「9」であり、2〜9回目の大当りであるので、終了した大当り遊技が第1確率変動機能作動中に発生した大当りに起因するものであるか否か(大当り発生時に第1確率変動機能が作動していたか否か)を判定する(S609p)。この結果、終了した大当り遊技が第1確率変動機能作動中に発生した大当りに起因するものである(大当り発生時に第1確率変動機能が作動していた)と判定された場合には(S609p:YES)、第1確変フラグをONにセットする(S609q)。これにより、第1確率変動機能が作動開始する。一方、終了した大当り遊技が第1確率変動機能作動中に発生した大当りに起因するものでない(大当り発生時に第1確率変動機能が作動していなかった)と判定された場合には(S609p:NO)、大当り発生時に第2確率変動機能が作動していたと判断できるので、第2確変フラグをONにセットする(S609r)。これにより、第2確率変動機能が作動開始する。このように、本第5実施例では、2〜9回目の大当りが第1確率変動機能作動中の大当りである場合には、大当り遊技終了後に第1確率変動機能が作動開始する。また、2〜9回目の大当りが第2確率変動機能作動中の大当りである場合には、大当り遊技終了後に第2確率変動機能が作動開始する。つまり、2〜9回目の大当り終了後は、前回と同じ種類の確率変動機能が作動する。
そして、S609cの判定処理で、当り回数カウンタが「10」に到達したと判定された場合に(S609c:YES)、当り回数カウンタを初期化し(S609g)、終了した大当り遊技が第1確率変動機能作動中に発生した大当りに起因するものであるか否か(大当り発生時に第1確率変動機能が作動していたか否か)を判定する(S609s)。この結果、終了した大当り遊技が第1確率変動機能作動中に発生した大当りに起因するものである(大当り発生時に第1確率変動機能が作動していた)と判定された場合には(S609s:YES)、変動短縮カウンタに「100」をセットする(S609i)。これにより、第1時短遊技が開始する。一方、終了した大当り遊技が第1確率変動機能作動中に発生した大当りに起因するものでない(大当り発生時に第1確率変動機能が作動していなかった)と判定された場合には(S609s:NO)、大当り発生時に第2確率変動機能が作動していたと判断できるので、変動短縮カウンタに「3」をセットする(S609i)。これにより、第2時短遊技が開始する。このように、本第5実施例では、10回目(最終回)の大当りが第1確率変動機能作動中の大当りである場合には、大当り遊技終了後(確変遊技終了後)に第1時短遊技が開始する。また、10回目(最終回)の大当りが第2確率変動機能作動中の大当りである場合には、大当り遊技終了後(確変遊技終了後)に第2時短遊技が開始する。
以上説明した本第5実施例では、2種類の確率変動機能を設け、1回目(初回)の特別図柄の停止図柄の種類によって確率変動機能の種類を決定し、決定された確率変動機能の種類によって確変遊技終了後の時短遊技の種類を決定している。これにより、1回目(初回)の特別図柄の停止図柄の種類に基づいて確変遊技終了後の時短遊技の種類を決定できるという上記第4実施例と同様の効果を得ることができる。さらに、本第5実施例の構成によれば、1回目(初回)の特別図柄の停止図柄の種類を確変遊技の終了時まで記憶しておく必要がなく、上記第4実施例で説明した図26のS510iとS510jの処理が不要となる。
(第6実施例)
次に、本発明の第6実施例について説明する。上記第5実施例では、初回の特別図柄の停止図柄に基づいて決定された種類の確率変動機能を確変遊技中を通じて作動させ、この確率変動機能の種類に基づいて確変遊技終了後の時短遊技の種類を決定したのに対し、本第6実施例では、初回の特別図柄の停止図柄に基づいて決定された確率変動機能の種類を、確変遊技中にも特別図柄の停止図柄に基づいて変更可能としている点が異なっている。以下、上記各実施例と異なる部分を中心に説明する。
図30は、本第6実施例の大当り図柄と大当り遊技終了後に付与される機能の関係を示しており、上記第1実施例の図5、上記第4実施例の図25、上記第5実施例の図28に対応している。
図30に示すように、本第6実施例では、1〜100までの特別図柄決定用乱数のうち、1〜17が第1大当り図柄に割り当てられ、18〜100が第2大当り図柄に割り当てられている。このため、特別図柄が第1大当り図柄で停止表示する確率が17%となり、特別図柄が第2大当り図柄で停止表示する確率が83%となる。
本第6実施例では、2種類の確率変動機能を設け、1回目(初回)の特別図柄の停止図柄の種類によって確率変動機能の種類を決定し、第1確率変動機能作動中に2〜9回目の大当りが発生した場合には、大当り遊技終了後に第1確率変動機能が作動する点は、上記第5実施例と同様である。一方、第2確率変動機能作動中に2〜9回目の大当りが発生した場合には、特別図柄の停止図柄の種類に基づいて大当り遊技終了後の確率変動機能の種類が決定され、第2確率変動機能作動中に10回目(最終回)の大当りが発生した場合には、特別図柄の停止図柄の種類に基づいて大当り遊技終了後(確変遊技終了後)に開始する時短遊技の種類が決定される点が、上記第5実施例と異なっている。
図31は、本第6実施例の大当り遊技終了時処理を示すフローチャートであり、上記第5実施例の図29に対応している。図31に示すように、本第6実施例では、S609pの判定処理で、大当り発生時に第1確率変動機能が作動していなかった(大当り発生時に第2確率変動機能が作動していた)と判定された場合には(S609p:NO)、終了した大当り遊技が開始する起因となった特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄であるか否かを判定する(S609t)。この結果、特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄であると判定された場合には(S609t:YES)、第1確変フラグをONにセットする(S609q)。これにより、第1確率変動機能が作動開始する。一方、特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄でない(第2大当り図柄である)と判定された場合には(S609t:NO)、第2確変フラグをONにセットする(S609r)。これにより、第2確率変動機能が作動開始する。
また、S609sの判定処理で、大当り発生時に第1確率変動機能が作動していなかった(大当り発生時に第2確率変動機能が作動していた)と判定された場合には(S609s:NO)、終了した大当り遊技が開始する起因となった特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄であるか否かを判定する(S609u)。この結果、特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄であると判定された場合には(S609u:YES)、第1時短遊技が開始するため、変動短縮カウンタに「100」をセットする(S609i)。一方、特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄でない(第2大当り図柄である)と判定された場合には(S609u:NO)、第2時短遊技が開始するため、変動短縮カウンタに「3」をセットする(S609j)。
図32は、本第6実施例の1〜10回目の大当り発生時の大当り図柄の種類と大当り遊技終了後に付与される機能を示している。図32では、確変遊技の各大当り時に出現する大当り図柄の種類が異なる3つのパターンを示している。パターン1は、1〜3、5、8、10回目の特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄であり、4、6、7、9回目の特別図柄の停止図柄が第2大当り図柄となっている。パターン2は、5、8回目の特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄であり、1〜4、6、7、9、10回目の特別図柄の停止図柄が第2大当り図柄となっている。パターン3は、1〜10回目の特別図柄の停止図柄がすべて第2大当り図柄となっている。
パターン1では、1回目の特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄であるので、1回目の大当り遊技終了後に第1確率変動機能が作動する。その後は、特別図柄の停止図柄に関わらず、大当り遊技終了後に第1確率変動機能が作動し、確変遊技終了後に第1時短遊技が開始する。
パターン2では、1〜4回目の特別図柄の停止図柄が第2大当り図柄であるので、1〜4回目の大当り遊技終了後に第2確率変動機能が作動する。そして、5回目の特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄であるので、5回目の大当り遊技終了後に第1確率変動機能が作動する。その後は特別図柄の停止図柄に関わらず、大当り遊技終了後に第1確率変動機能が作動し、確変遊技終了後に第1時短遊技が開始する。
パターン3では、1〜10回目の特別図柄の停止図柄がすべて第2大当り図柄であるので、1〜10回目の大当り遊技終了後に第2確率変動機能が作動する。そして、確変遊技終了後に第2時短遊技が開始する。
このように、本第6実施例では、1〜10回目の大当り発生時に1回でも特別図柄の停止図柄が第1大当り図柄であった場合には、確変遊技終了後に第1時短遊技が開始する。一方、1〜10回目のすべての大当り発生時に特別図柄の停止図柄が第2大当り図柄であった場合のみに、確変遊技終了後に第2時短遊技が開始する。
また、本実施例では、特別図柄が第1大当り図柄で停止表示する確率を17%に設定し、特別図柄が第2大当り図柄で停止表示する確率を83%に設定しているが、10回のうち1回でも特別図柄が第1大当り図柄で停止表示する確率が約84%となり、10回連続して特別図柄が第2大当り図柄で停止表示する確率は、約16%となる。このため、上記各実施例と同様、確変遊技終了後に第1時短遊技が開始する確率を84%とし、確変遊技終了後に第2時短遊技が開始する確率を16%とすることができる。
以上説明した本第6実施例によれば、高確率状態で遊技が進行する確変遊技の途中で、確変遊技終了後に第1時短遊技が開始することを決定できる。このため、確変遊技中に確変遊技終了後における再度の大当り発生が確定した旨を報知する演出を行うことができる。
(第7実施例)
次に、本発明の第7実施例について説明する。以下、上記第1実施例と異なる部分を中心に説明する。
図33は、本第7実施例の遊技機1の盤面構成を示す正面図である。図2に示すように、本実施例では、大入賞装置33が中央装置24の右下かつ始動口30の下方に設けられており、始動口30から離れて配置されている。
本第7実施例では、大入賞口33aの開放時間が30秒に設定されており、大当り遊技の最高継続ラウンド数が15ラウンドに設定されている。また、所定回数の大当り遊技終了後に100%の確率で確変遊技が開始するようになっておらず、特別図柄当否判定の結果が確変大当りとなる確率が70%であり、通常大当りとなる確率が30%となっている。特別図柄当否判定の結果が通常大当りとなった場合には、大当り遊技終了後に時短遊技開始抽選を行うことなく時短遊技が行われる。
このような本第7実施例の構成においても、大当り遊技終了時に特別図柄用乱数が記憶(保留)されている場合には、一段階目の普通図柄当否判定を経由することなく、二段階目の特別図柄当否判定を実行することができる。これにより、大当り遊技が一旦終了した後に、再度大当りを発生させやすい(大当りを引き戻しやすい)遊技性を提供することができ、遊技者有利の機会を創出することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上記各実施例では、低確率通常状態における始動口30の開閉動作を3回繰り返し行うように構成したが、低確率通常状態における始動口30の開閉回数は複数回であればよく、2回あるいは4回以上であってもよい。
また、上記各実施例では、確変遊技終了後に開始する時短遊技として、特別図柄の変動回数が異なる2種類の時短遊技を設けたが、これに限らず、「始動口30が1回開放している間に行われる特別図柄の変動回数の期待値」が異なる3種類以上の時短遊技を設けても良い。
また、図2に示した例では、始動口30の下方に大入賞口33bが配置されているが、これに限定されず、始動口30と大入賞口33bの位置関係を逆にして、始動口30の上方に大入賞口33bを配置しても良い。図2の構成では、大入賞口33bが開放している場合に始動口30が開放すると大入賞口33bへ入球すべき遊技球が始動口30に入球するため、大当り遊技の消化に時間がかかる場合がある。しかし、始動口30の上方に大入賞口33bを配置することにより、大入賞口33bが開放している場合に始動口30が開放しても、大入賞口33bへの入球を妨げることがなくなる。したがって、大当り遊技の消化を迅速に行うことができる。
1…遊技機、26、27…普通図柄作動ゲート、28…普通図柄表示部、30…始動口、31…特別図柄表示部、33a…大入賞口、200…主制御部(普通図柄遊技実行手段、特別図柄遊技実行手段、始動口開閉制御手段、特別図柄遊技実行時間設定手段、第1遊技実行手段、第2遊技実行手段、保留記憶手段、確変遊技実行手段、特殊遊技開始決定手段、特殊遊技実行手段)、260…サブ制御部。

Claims (2)

  1. 遊技盤面上を流下する遊技球の検出を契機として普通図柄に関する普図当否判定を行う普図当否判定手段と、
    前記普図当否判定の結果に基づき、普通図柄表示装置で前記普通図柄を変動表示させて停止表示させる普通図柄遊技を実行する普通図柄遊技実行手段と、
    前記普図当否判定の結果が当りの場合、前記普通図柄遊技の終了後に、始動口を所定の開放時間に基づいて遊技球が入球可能な開放状態とし、前記開放時間経過後、前記始動口を所定の閉鎖時間に基づいて遊技球の入球不能な閉鎖状態とする開閉動作を複数回行う始動口開閉制御手段と、
    記始動口への遊技球入球契機として特別図柄に関する特図当否判定を行う特図当否判定手段と、
    前記特図当否判定の結果に基づき、特別図柄表示装置で前記特別図柄を変動表示させて停止表示させる特別図柄遊技を実行する特別図柄遊技実行手段と、
    前記特図当否判定の結果が当りの場合、前記特別図柄遊技の終了後に、遊技者にとって有利な大当り遊技を実行する大当り遊技実行手段と、を備え、
    前記特別図柄遊技実行手段は、
    前記始動口への入球を契機に行われる前記特図当否判定の結果に基づき、前記特別図柄を変動表示させる変動時間を設定して前記特別図柄遊技を実行するものであり、
    前記開閉動作により前記開放状態となった前記始動口に遊技球が入球し、該入球を契機に行われる前記特図当否判定の結果が当りとなった場合には、前記開放時間と前記閉鎖時間とを合計した合計時間よりも長い時間を前記変動時間に設定して前記特別図柄遊技を実行し、該入球を契機に行われる前記特図当否判定の結果が外れとなった場合には、前記合計時間よりも短い時間を前記変動時間に設定して前記特別図柄遊技を実行する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記始動口開閉制御手段は、前記開放時間経過後、前記開放時間よりも長い前記閉鎖時間を発生させる開閉動作を複数回行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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