本発明の請求項1に記載の熱交換形換気装置は、熱交換形換気装置は第一の本体箱と、第二の本体箱を備え、前記第一の本体箱は、第一の熱交換器と、第一の送風機と、第一の室内排気口と、第一の室外排気口と、第一の室外給気口と、第一の室内給気口と、第一の還流口と、第一の排気流遮蔽手段と、第一の給気流遮蔽手段と、第一の還流遮蔽手段を備え、前記第一の熱交換器は第一の熱交排気流路および第一の熱交給気流路を備え、前記第一の送風機は第一の排気流と、第一の給気流と、第一の室内空気循環流を送風し、前記第一の室内排気口は前記第一の排気流の前記第一の本体箱への流入口であり、前記第一の室外排気口は前記第一の本体箱から前記第一の排気流の吐出口であり、前記第一の室外給気口は前記第一の給気流の前記第一の本体箱への流入口であり、前記第一の室内給気口は前記第一の本体箱から前記第一の給気流の吐出口であり、前記第一の還流口は、デフロスト運転時、前記第一の室内空気循環流の流入口または吐出口であり、前記第一の排気流遮蔽手段は前記第一の排気流の経路の遮蔽と開放を行い、前記第一の給気流遮蔽手段は前記第一の給気流の経路の遮蔽と開放を行い、前記第一の還流遮蔽手段は前記第一の室内空気循環流の遮蔽と開放を行い、前記第二の本体箱は、第二の熱交換器と、第二の送風機と、第二の室内排気口と、第二の室外排気口と、第二の室外給気口と、第二の室内給気口と、第二の還流口と、第二の排気流遮蔽手段と、第二の給気流遮蔽手段と、第二の還流遮蔽手段を備え、前記第二の熱交換器は第二の熱交排気流路および第二の熱交給気流路を備え、前記第二の送風機は第二の排気流と、第二の給気流と、第二の室内空気循環流を送風し、前記第二の室内排気口は前記第二の排気流の前記第二の本体箱への流入口であり、前記第二の室外排気口は前記第二の本体箱から前記第二の排気流の吐出口であり、前記第二の室外給気口は前記第二の給気流の前記第二の本体箱への流入口であり、前記第二の室内給気口は前記第二の本体箱から前記第二の給気流の吐出口であり、前記第二の還流口は、デフロスト運転時、前記第二の室内空気循環流の流入口または吐出口であり、前記第二の排気流遮蔽手段は前記第二の排気流の経路の遮蔽と開放を行い、前記第二の給気流遮蔽手段は前記第二の給気流の経路の遮蔽と開放を行い、前記第二の還流遮蔽手段は前記第二の室内空気循環流の遮蔽と開放を行い、前記第一および/または第二の熱交排気流路において結露や氷結が起こる時、前記第一の熱交換器は氷結時の熱交換気運転、前記第二の熱交換器はデフロスト運転を行い、その後、前記第二の熱交換器は氷結時の熱交換気運転、前記第一の熱交換器はデフロスト運転を行うというように、前記第一および第二の熱交換器にて氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を順次切り換える構成とし、前記第一および第二の熱交排気流路において結露や氷結が起こらない時、前記第一および第二の熱交換器は通常時の熱交換気運転を行う構成としたものであり、室外がきわめて低い温度となる寒冷地で運転した場合、第一および第二の熱交排気流路での氷結の影響を受けないようにして、本来の氷結時の熱交換気運転を継続することができ、また、室外の温度が高い場合、第一および第二の熱交換器を用いて通常時の熱交換気運転をすることにより、高い熱交換効率を得ることができる。
また、請求項2に記載の熱交換形換気装置は、請求項1に記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の本体箱は第一および/または第二の熱交排気流路における結露や氷結の影響を検知する第一および/または第二の検知手段を備え、前記第一および/または第二の熱交排気流路において結露や氷結が起こる時は、氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転の切り換えを行い、前記第一および第二の熱交排気流路において結露や氷結が起こらない時は、通常時の熱交換気運転を行う運転制御する構成としたものであり、第一および/または第二の熱交排気流路における結露や氷結の影響を検知する第一および/または第二の検知手段により、第一および第二の熱交換器内を氷結させるような室外がきわめて低い温度となる寒冷地で運転した場合であっても、本来の氷結時の熱交換気運転を継続することができ、また、室外の温度が高い場合、第一および第二の熱交換器を用いて通常時の熱交換気運転をすることにより、高い熱交換効率を得ることができる。
また、請求項3に記載の熱交換形換気装置は、請求項1に記載の熱交換形換気装置について、氷結時の熱交換気運転は、デフロスト運転の第一および第二の室内空気循環流の経路を第一および第二の還流遮蔽手段にて遮蔽して氷結時の熱交換気運転を行い、デフロスト運転は、氷結時の熱交換気運転の第一および第二の排気流の経路と第一および第二の給気流の経路を第一および第二の排気流遮蔽手段と第一および第二の給気流遮蔽手段にて遮蔽してデフロスト運転を行い、通常時の熱交換気運転は、デフロスト運転の室内空気循環流の経路を前記第一および第二の還流遮蔽手段にて遮蔽して前記通常時の熱交換気運転を行う構成としたものであり、第一および第二の還流遮蔽手段と、第一および第二の排気流遮蔽手段と、第一および第二の給気流遮蔽手段にて、室外がきわめて低い温度となる寒冷地で運転した場合、第一および第二の熱交換器に対して、氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を同時に、且つ順次切り換えることができ、本来の氷結時の熱交換気運転を継続することができ、また、室外の温度が高い場合、第一および第二の熱交換器に対して、通常時の熱交換気運転に切り換えることができ、高い熱交換効率を得ることができる。
また、請求項4に記載の熱交換形換気装置は、請求項3に記載の熱交換形換気装置について、室内空気を用いてデフロスト運転を行う構成としたものであり、室内の排気と給気のバランスを容易にとることができるとともに、デフロスト運転は室内空気の有するエネルギーを室内に戻すことによって、エネルギーのロスを抑えることができる。
また、請求項5に記載の熱交換形換気装置は、請求項4に記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の排気流において室内の空気を第一および第二の熱交排気流路の上流側とした場合、第一および第二の室内空気循環流は、前記第一および第二の熱交排気流路の上流側から第一および第二の熱交換器に室内空気を通過させ、前記第一および第二の熱交排気流路の下流側から室内に戻す第一および第二の排気流循環経路を形成し、デフロスト運転は前記第一および第二の排気流循環経路を用いた構成としたものであり、第一および第二の排気流循環経路を用いたデフロスト運転によって、第一および/または第二の熱交排気流路の結露や氷結を融解、乾燥させることで、氷結時の熱交換気運転を長時間支障なく継続することができる。
また、請求項6に記載の熱交換形換気装置は、請求項4に記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の給気流において室外の空気を第一および第二の熱交給気流路の上流側とした場合、第一および第二の室内空気循環流は、前記第一および第二の熱交給気流路の上流側から第一および第二の熱交換器に室内空気を通過させ、前記第一および第二の熱交給気流路の下流側から室内に戻す第一および第二の給気流循環経路を形成し、デフロスト運転は前記第一および第二の給気流循環経路を用いた構成としたものであり、第一および/または第二の熱交排気流路における結露や氷結の融解、乾燥を、第一および第二の熱交給気流路を通過する第一および第二の給気流循環経路を用いたデフロスト運転によって促進することができる。また、第一および第二の熱交給気流路は結露や氷結が起こらないため、第一および第二の室内空気循環流は第一および第二の熱交給気流路内で容易に通風することができ、第一および/または第二の熱交排気流路における結露や氷結の融解、乾燥を、一層促進することができる。
また、請求項7に記載の熱交換形換気装置は、請求項5および6に記載の熱交換形換気装置について、デフロスト運転は、第一および第二の排気流循環経路と第一および第二の給気流循環経路を同時または交互に用いた構成としたものであり、第一および第二の排気流循環経路を用いたデフロスト運転によって、第一および/または第二の熱交排気流路の結露や氷結を融解、乾燥させ、更に第一および/または第二の熱交排気流路における結露や氷結の融解、乾燥を、第一および第二の熱交給気流路を通過する第一および第二の給気流循環経路を用いたデフロスト運転によって促進することができ、また、第一および第二の熱交給気流路は結露や氷結が起こらないため、第一および第二の室内空気循環流は第一および第二の熱交給気流路内で容易に通風することができ、第一および/または第二の熱交排気流路における結露や氷結の融解、乾燥を、一層促進することができ、第一および/または第二の熱交排気流路の結露や氷結による影響を短時間で回復することができる。
また、請求項8に記載の熱交換形換気装置は、請求項4に記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の排気流において室内の空気を第一および第二の熱交排気流路の上流側とし、第一および第二の給気流において室外の空気を第一および第二の熱交給気流路の上流側とした場合、第一および第二の室内空気循環流は、前記第一および第二の熱交排気流路の上流側から第一および第二の熱交換器に室内空気を通過させ、次に前記第一および第二の熱交排気流路の下流側から前記第一および第二の熱交給気流路の上流側へ流通し、更に前記第一および第二の熱交給気流路の上流側から前記第一および第二の熱交換器に通過させ、前記第一および第二の熱交給気流路の下流側から室内に戻す第一および第二の給俳気流循環経路を形成し、デフロスト運転は前記第一および第二の給俳気流循環経路を用いた構成としたものであり、第一および/または第二の熱交排気流路における結露や氷結の融解、乾燥を一つの流れの第一および第二の給俳気流循環経路を用いたデフロスト運転で達成することができる。
また、請求項9に記載の熱交換形換気装置は、請求項7に記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の排気流循環経路において、第一および第二の還流口は第一および第二の排気還流口であり、前記第一および第二の排気還流口は第一および第二の熱交排気流路の下流側に設け、第一および第二の還流遮蔽手段は第一および第二の排気還流遮蔽ダンパーであり、前記第一および第二の排気還流遮蔽ダンパーは、第一および第二の室内空気循環流の前記第一および第二の排気流循環経路の遮蔽および開放を行い、氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行っている時は、前記第一および第二の排気還流遮蔽ダンパーは遮蔽し、前記第一および第二の排気流循環経路を用いたデフロスト運転を行っている時は、前記第一および第二の排気還流遮蔽ダンパーは開放し、前記第一および第二の室内空気循環流は、前記第一および第二の熱交排気流路の下流側から前記第一および第二の排気還流口を通過して室内に戻る構成としたものであり、ダンパーの切り換えによって、氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、デフロスト運転を切り換え、また、ダンパーの切り換えによって、第一および第二の室内空気循環流の第一および第二の排気流循環経路を形成し、第一および第二の排気流循環経路を用いたデフロスト運転によって、第一および/または第二の熱交排気流路の結露や氷結を融解、乾燥させることで、氷結時の熱交換気運転を長時間支障なく継続することができる。
また、請求項10に記載の熱交換形換気装置は、請求項7に記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の給気流循環経路において、第一および第二の還流口は第一および第二の給気還流口であり、前記第一および第二の給気還流口は第一および第二の熱交給気流路の上流側に設け、第一および第二の還流遮蔽手段は第一および第二の給気還流遮蔽ダンパーであり、前記第一および第二の給気還流遮蔽ダンパーは、第一および第二の室内空気循環流の前記第一および第二の給気流循環経路の遮蔽および開放を行い、氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行っている時は、前記第一および第二の給気還流遮蔽ダンパーは遮蔽し、前記第一および第二の給気流循環経路を用いたデフロスト運転を行っている時は、前記第一および第二の給気還流遮蔽ダンパーは開放し、前記第一および第二の室内空気循環流は、前記第一および第二の給気還流口を通過して前記第一および第二の熱交給気流路の上流側に流入する構成としたものであり、ダンパーの切り換えによって、氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、デフロスト運転を切り換え、また、ダンパーの切り換えによって、第一および第二の室内空気循環流の第一および第二の給気流循環経路を形成し、第一および/または第二の熱交排気流路における結露や氷結の融解、乾燥を、第一および第二の熱交給気流路を通過する第一および第二の給気流循環経路を用いたデフロスト運転によって促進することができる。
また、請求項11に記載の熱交換形換気装置は、請求項8に記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の給俳気流循環経路において、第一および第二の還流口は第一および第二の給俳気還流口であり、第一および第二の熱交排気流路の下流側と第一および第二の熱交給気流路の上流側の間に設け、第一および第二の還流遮蔽手段は第一および第二の給俳気還流遮蔽ダンパーであり、前記第一および第二の給俳気還流遮蔽ダンパーは、第一および第二の室内空気循環流の前記第一および第二の給俳気流循環経路の遮蔽および開放を行い、氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行っている時は、前記第一および第二の給俳気還流遮蔽ダンパーは遮蔽し、前記第一および第二の給俳気流循環経路を用いたデフロスト運転を行っている時は、前記第一および第二の給俳気還流遮蔽ダンパーは開放し、前記第一および第二の室内空気循環流は、前記第一および第二の熱交排気流路の下流側から前記第一および第二の給俳気還流口を通過して前記第一および第二の熱交給気流路の上流側に流入する構成としたものであり、ダンパーの切り換えによって、氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、デフロスト運転を切り換え、また、ダンパーの切り換えによって、第一および第二の室内空気循環流の第一および第二の給排気流循環経路を形成し、第一および/または第二の熱交排気流路における結露や氷結の融解、乾燥を一つの流れの第一および第二の給俳気流循環経路を用いたデフロスト運転で達成することができる。
また、請求項12に記載の熱交換形換気装置は、請求項9に記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の排気流循環経路において、第一および第二の排気還流遮蔽ダンパーは第一および第二の排気還流口の遮蔽および開放を行う構成としたものであり、第一および第二の排気還流口を、第一および第二の排気還流遮蔽ダンパーにて遮蔽と開放を行うことにより、第一および第二の排気流循環経路の遮蔽と開放が容易に行えるため、氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、デフロスト運転を容易に切り換えることができる。
また、請求項13に記載の熱交換形換気装置は、請求項10に記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の給気流循環経路において、第一および第二の給気還流遮蔽ダンパーは第一および第二の給気還流口の遮蔽および開放を行う構成としたものであり、第一および第二の給気還流口を、第一および第二の給気還流遮蔽ダンパーにて遮蔽と開放を行うことにより、第一および第二の給気流循環経路の遮蔽と開放が容易に行えるため、氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、デフロスト運転を容易に切り換えることができる。
また、請求項14に記載の熱交換形換気装置は、請求項11に記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の給俳気流循環経路において、第一および第二の給俳気還流遮蔽ダンパーは第一および第二の給排気還流口の遮蔽および開放を行う構成としたものであり、第一および第二の給排気還流口を、第一および第二の給排気還流遮蔽ダンパーにて遮蔽と開放を行うことにより、第一および第二の給排気流循環経路の遮蔽と開放が容易に行えるため、氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、デフロスト運転を容易に切り換えることができる。
また、請求項15に記載の熱交換形換気装置は、請求項3に記載の熱交換形換気装置について、氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行っている時は、第一および第二の排気流遮蔽手段は第一および第二の排気流の経路を開放し、第一および第二の給気流遮蔽手段は第一および第二の給気流の経路を開放し、デフロスト運転を行っている時は、第一および第二の排気流において室内の空気を第一および第二の熱交排気流路の上流側とした場合、前記第一および第二の排気流遮蔽手段は、前記第一および第二の排気流の経路の少なくとも前記第一および第二の熱交排気流路の下流側を遮蔽し、前記第一および第二の給気流において室外の空気を第一および第二の熱交給気流路の上流側とした場合、前記第一および第二の給気流遮蔽手段は、前記第一および第二の給気流の経路の少なくとも前記熱交給気流路の上流側を遮蔽した構成としたものであり、第一および第二の排気流遮蔽手段と、第一および第二の給気流遮蔽手段により、室外がきわめて低い温度となる寒冷地で運転した場合、第一および第二の熱交換器に対して、氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を同時に、且つ順次切り換えることができ、本来の氷結時の熱交換気運転を継続することができ、また、室外の温度が高い場合、第一および第二の熱交換器に対して、通常時の熱交換気運転に切り換えることができ、高い熱交換効率を得ることができる。また、第一および第二の排気流遮蔽手段は、第一および第二の排気流の経路の少なくとも第一および第二の熱交排気流路の下流側を遮蔽し、第一および第二の給気流遮蔽手段は、前記第一および第二の給気流の経路の少なくとも前記熱交給気流路の上流側を遮蔽することにより、室外がきわめて低い温度となる寒冷地でデフロスト運転を行った場合、第一および第二の熱交換器は、室外のきわめて低い外気に接触することがなく、結露や氷結の影響を抑えることができる。
また、請求項16に記載の熱交換形換気装置は、請求項15に記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の排気流の経路において、第一および第二の排気流遮蔽手段は第一および第二の室外排気口遮蔽ダンパーであり、前記第一および第二の室外排気口遮蔽ダンパーは、前記第一および第二の熱交排気流路の下流側の遮蔽および開放を行い、第一および第二の給気流の経路において、第一および第二の給気流遮蔽手段は第一および第二の室外給気口遮蔽ダンパーであり、前記第一および第二の室外給気口遮蔽ダンパーは、前記第一および第二の熱交給気流路の上流側の遮蔽および開放を行い、氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行っている時は、前記第一および第二の室外排気口遮蔽ダンパーと前記第一および第二の室外給気口遮蔽ダンパーは開放し、デフロスト運転を行っている時は、前記第一および第二の室外排気口遮蔽ダンパーと前記第一および第二の室外給気口遮蔽ダンパーは遮蔽する構成としたものであり、第一および第二の室外排気口遮蔽ダンパーの切り換えと、第一および第二の室外給気口遮蔽ダンパーの切り換えによって、氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、デフロスト運転を切り換え、また、第一および第二の室外排気口遮蔽ダンパーは第一および第二の熱交排気流路の下流側を遮蔽し、第一および第二の室外給気口遮蔽ダンパーは第一および第二の熱交給気流路の上流側を遮蔽することにより、室外がきわめて低い温度となる寒冷地でデフロスト運転を行った場合、第一および第二の熱交換器は、室外のきわめて低い外気に接触することがなく、結露や氷結の影響を抑えることができる。
また、請求項17に記載の熱交換形換気装置は、請求項5および16に記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の排気流の経路において、第一および第二の排気流遮蔽手段は第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパーであり、前記第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパーは、第一および第二の熱交排気流路の上流側の遮蔽および開放を行い、第一および第二の給気流の経路において、第一および第二の給気流遮蔽手段は第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパーであり、前記第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパーは、第一および第二の熱交給気流路の下流側の遮蔽および開放を行い、氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行っている時は、前記第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパーと前記第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパーは開放し、第一および第二の排気流循環経路を用いたデフロスト運転を行っている時は、前記第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパーは開放し、前記第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパーは遮蔽または開放する構成としたものであり、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパーの切り換えと、第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパーの切り換えによって、氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、デフロスト運転を切り換え、また、第一および第二の排気流循環経路を用いたデフロスト運転を行っている場合、第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパーを遮蔽すると、デフロスト運転を行っている給気流の経路の気密性を向上することができる。
また、請求項18に記載の熱交換形換気装置は、請求項6および17に記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の給気流循環経路を用いたデフロスト運転を行っている時は、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパーは遮蔽または開放し、第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパーは開放する構成としたものであり、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパーの切り換えと、第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパーの切り換えによって、氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、デフロスト運転を切り換え、また、第一および第二の給気流循環経路を用いたデフロスト運転を行っている場合、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパーを遮蔽すると、デフロスト運転を行っている排気流の経路の気密性を向上することができる。
また、請求項19に記載の熱交換形換気装置は、請求項8および17に記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の給俳気流循環経路を用いたデフロスト運転を行っている時は、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパーと第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパーは開放する構成としたものであり、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパーの切り換えと、第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパーの切り換えによって、氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、デフロスト運転を切り換えることができる。
また、請求項20に記載の熱交換形換気装置は、請求項16乃至19のいずれかに記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の排気流において、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパーは第一および第二の室内排気口の遮蔽および開放を行い、第一および第二の室外排気口遮蔽ダンパーは第一および第二の室外排気口の遮蔽および開放を行い、第一および第二の給気流において、第一および第二の室外給気口遮蔽ダンパーは第一および第二の室外給気口の遮蔽および開放を行い、第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパーは第一および第二の室内給気口の遮蔽および開放を行う構成としたものであり、第一および第二の室内排気口と、第一および第二の室外排気口と、第一および第二の室外給気口と、第一および第二の室内給気口とを、ダンパーの切り換えによって遮蔽と開放を行うことにより、第一および第二の排気流の経路と第一および第二の給気流の経路の遮蔽と開放が容易に行えるため、氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、デフロスト運転を容易に切り換えることができる。
また、請求項21に記載の熱交換形換気装置は、請求項7および8のいずれかに記載の熱交換形換気装置について、第一および第二の送風機は第一および第二の排気羽根と第一および第二の給気羽根を備え、前記第一および第二の排気羽根は、氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行う時は第一および第二の排気流の経路を送風し、デフロスト運転を行う時は第一および第二の室内空気循環流の第一および第二の排気流循環経路を送風し、前記第一および第二の給気羽根は、氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行う時は第一および第二の給気流の経路を送風し、デフロスト運転を行う時は前記第一および第二の室内空気循環流の第一および第二の給気流循環経路を送風し、前記第一および第二の排気羽根および/または第一および第二の給気羽根は、デフロスト運転を行う時は前記第一および第二の室内空気循環流の第一および第二の給俳気流循環経路を送風する構成としたものであり、第一および第二の送風機は、それぞれ一つの送風機で、氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、デフロスト運転の送風を行うことができる。
また、請求項22に記載の熱交換形換気装置は、請求項1に記載の熱交換形換気装置について、氷結時の熱交換気運転において、第一および第二の熱交換器に通風させる第一および第二の排気流と第一および第二の給気流の風量は、通常時の熱交換気運転において、第一および第二の熱交換器に通風させる第一および第二の排気流と第一および第二の給気流の風量が等しい構成としたものであり、氷結時の熱交換気運転の第一および第二の排気流と第一および第二の給気流の風量と、通常時の熱交換気運転の第一および第二の排気流と第一および第二の給気流の風量を等しくすることによって、室外がきわめて低い温度となる寒冷地や室外の温度が高い時など、熱交換形換気装置を使用する地域や時期に関わらず、家屋やビルなどに必要な換気風量を熱回収しながら得ることができる。
また、請求項23に記載の熱交換形換気装置は、請求項1に記載の熱交換形換気装置について、通常時の熱交換気運転において、第一および第二の排気流と第一および第二の給気流は第一および第二の熱交換器に対して一度通風させる構成としたものであり、第一および第二の排気流と第一および第二の給気流は、第一および第二の熱交換器に対して直列に通風すると、第一の熱交換器と第二の熱交換器を通過するごとに第一および第二の熱交換器による通気抵抗が増加するため、第一および第二の送風機は大型化し、消費電力も高くなるが、第一および第二の排気流と第一および第二の給気流は、第一および第二の熱交換器に対して並列に一度通通することによって、第一および第二の排気流と第一および第二の給気流は第一および第二の熱交換器に分散して通風されるため、第一および第二の熱交換器を通過する風速が低下することによって、第一および第二の熱交換器の通気抵抗の低減および熱交換効率の向上を両立することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図11を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、熱交換形換気装置1は、第一の本体箱2aと、第二の本体箱2bを備え、第一の本体箱2aは、第一の熱交換器3aと、第一の送風機4aと、第一の室内排気口5aと、第一の室外排気口6aと、第一の室外給気口7aと、第一の室内給気口8aと、第一の排気流遮蔽手段として第一の室内排気口遮蔽ダンパー23aと第一の室外排気口遮蔽ダンパー24aと、第一の給気流遮蔽手段として第一の室外給気口遮蔽ダンパー25aと第一の室内給気口遮蔽ダンパー26aを備えた構成である。
第一の本体箱2aの内部は、第一の送風機4aは第一の電動機14aの回転軸に固着された第一の排気羽根15aによって室内の空気を室外へ排出する第一の排気流16aを通風させる第一の排気流の経路17aと、同じく第一の電動機14aの回転軸に固着された第一の給気羽根18aによって室外の空気を室内に給気する第一の給気流19aを通風させる第一の給気流の経路20aとを、一箇所で交差するように形成し、この交差する箇所に、第一の排気流16aが通過する第一の熱交排気流路21aと第一の給気流19aが通過する第一の熱交給気流路22aとを備えた第一の熱交換器3aを設けている。第一の熱交換器3aは第一の熱交排気流路21aと第一の熱交給気流路22aが交互に複数積層して形成されている。第一の排気流の経路17aにおいて、第一の室内排気口遮蔽ダンパー23aは第一の室内排気口5aの遮蔽と開放を行い、第一の室外排気口遮蔽ダンパー24aは第一の室外排気口6aの遮蔽と開放を行う構成である。そして、第一の排気流16aにおいて室内の空気を第一の熱交排気流路21aの上流側とした場合、第一の室内排気口遮蔽ダンパー23aは第一の熱交排気流路21aの上流側の遮蔽と開放を行い、第一の室外排気口遮蔽ダンパー24aは第一の熱交排気流路21aの下流側の遮蔽と開放を行う。また、第一の給気流の経路20aにおいて、第一の室外給気口遮蔽ダンパー25aは第一の室外給気口7aの遮蔽と開放を行い、第一の室内給気口遮蔽ダンパー26aは第一の室内給気口8aの遮蔽と開放を行う構成である。そして、第一の給気流19aにおいて室外の空気を第一の熱交給気流路22aの上流側とした場合、第一の室外給気口遮蔽ダンパー25aは第一の熱交給気流路22aの上流側の遮蔽と開放を行い、第一の室内給気口遮蔽ダンパー26aは第一の熱交給気流路22aの下流側の遮蔽と開放を行う。
上記のように構成された熱交換形換気装置1の第一の本体箱2aを図2に示し、熱交換気運転について、以下に説明する。
図2に示すように、第一の排気流16a(図中の実線矢印)において室内の空気を第一の熱交排気流路21aの上流側とした場合、第一の排気流16aは、室内の空気(RA)が第一の室内排気口5aから第一の熱交排気流路21aの上流側へ流入し、第一の熱交排気流路21aを通過する時に第一の給気流19aと熱交換して、第一の熱交排気流路21aの下流側へ排気の空気(EA)となって流出し、第一の室外排気口6aから室外へ吐出する第一の排気流の経路17aを形成している。また、第一の給気流19a(図中の破線矢印)において室外の空気を第一の熱交給気流路22aの上流側とした場合、第一の給気流19aは、室外の空気(OA)が第一の室外給気口7aから第一の熱交給気流路22aの上流側へ流入し、第一の熱交給気流路22aを通過する時に第一の排気流16aと熱交換して、第一の熱交給気流路22aの下流側へ給気の空気(SA)となって流出し、第一の室内給気口8aから室内へ吐出する第一の給気流の経路20aを形成している。
ここで、第一の本体箱2aは、第一の還流口として第一の排気還流口29aと第一の給気還流口32aと第一の給排気還流口35aと、第一の還流遮蔽手段として第一の排気還流遮蔽ダンパー30aと第一の給気還流遮蔽ダンパー33aと第一の給排気還流遮蔽ダンパー36aを備えている。
そして、第一の熱交換気運転は、第一の還流口である第一の排気還流口29aと第一の給気還流口32aと第一の給排気還流口35aを、第一の還流遮蔽手段である第一の排気還流遮蔽ダンパー30aと第一の給気還流遮蔽ダンパー33aと第一の給排気還流遮蔽ダンパー36aで遮蔽し、第一の室内排気口遮蔽ダンパー23aと第一の室外排気口遮蔽ダンパー24aを開放し、第一の排気流16aは、第一の排気羽根15aによって第一の排気流の経路17aに通風され、第一の室外給気口遮蔽ダンパー25aと第一の室内給気口遮蔽ダンパー26aを開放し、第一の給気流19aは第一の給気羽根18aによって第一の給気流の経路20aに通風されることにより、第一の熱交換器3aが第一の排気流16aと第一の給気流19aとの間で熱交換しながら、室内空気の排気と室外空気の給気を行う。
ここで、室外がきわめて低い温度となる寒冷地において、図2で説明した第一の熱交換気運転を継続すると、室内の温かい湿度を含む第一の排気流16aは、きわめて低い温度の第一の給気流19aによって、第一の熱交排気流路21aで徐々に結露し氷結していく。氷結していくと熱交換気機能がわずかずつ低下して、本来の熱交換気運転を継続することができなくなる。
そこで、上記のように構成された熱交換形換気装置1の第一の本体箱2aを図3〜図6に示し、寒冷地における冬季のデフロスト運転について、以下に説明する。
図3に示すように、第一の排気流16a(図2)において室内の空気を第一の熱交排気流路21aの上流側とした場合、第一の室内空気循環流27a(図中の点線矢印)は、第一の熱交排気流路21aの上流側から第一の熱交換器3aに室内空気を通過させ、第一の熱交排気流路21aの下流側から室内に戻す第一の排気流循環経路を形成する。第一の排気流循環経路において、第一の排気還流口29aは第一の熱交排気流路21aの下流側に設け、第一の排気還流遮蔽ダンパー30aは排気還流口29aの遮蔽と開放を行うことで、第一の室内空気循環流27aの第一の排気流循環経路の遮蔽と開放を行う構成である。
また、図4に示すように、第一の給気流19a(図2)において室外の空気を第一の熱交給気流路22aの上流側とした場合、第一の室内空気循環流27a(図中の点線矢印)は、第一の熱交給気流路22aの上流側から第一の熱交換器3aに室内空気を通過させ、第一の熱交給気流路22aの下流側から室内に戻す第一の給気流循環経路を形成する。第一の給気流循環経路において、第一の給気還流口32aは第一の熱交給気流路22aの上流側に設け、第一の給気還流遮蔽ダンパー33aは給気還流口32aの遮蔽と開放を行うことで、第一の室内空気循環流27aの第一の給気流循環経路の遮蔽と開放を行う構成である。
また、図5に示すように、第一の排気流16a(図2)において室内の空気を第一の熱交排気流路21aの上流側とし、第一の給気流19a(図2)において室外の空気を第一の熱交給気流路22aの上流側とした場合、第一の室内空気循環流27a(図中の点線矢印)は、第一の熱交排気流路21aの上流側から第一の熱交換器3aに室内空気を通過させ、次に第一の熱交排気流路21aの下流側から第一の熱交給気流路22aの上流側へ流通し、更に第一の熱交給気流路22aの上流側から第一の熱交換器3aに通過させ、第一の熱交給気流路22aの下流側から室内に戻す第一の給排気流循環経路を形成する。第一の給排気流循環経路において、第一の給排気還流口35aは第一の熱交排気流路21aの下流側と第一の熱交給気流路22aの上流側の間に設け、第一の給排気還流遮蔽ダンパー36aは給排気還流口35aの遮蔽と開放を行うことで、第一の室内空気循環流27aの第一の給排気流循環経路の遮蔽と開放を行う構成である。
第一の排気流循環経路を用いた第一のデフロスト運転は、図3に示すように第一の室内空気循環流27aは、第一の排気羽根15aによって室内の空気(RA)が第一の室内排気口5aから第一の熱交排気流路21aの上流側へ流入し、第一の熱交排気流路21aを通過する時に、第一の熱交排気流路21aの結露や氷結を融解、乾燥させ、次に第一の熱交排気流路21aの下流側から第一の排気還流口29aを通過して室内へ戻る。この時のダンパーの開閉は、第一の室内排気口遮蔽ダンパー23aと第一の排気還流遮蔽ダンパー30aは開放し、第一の室外排気口遮蔽ダンパー24aと、第一の室外給気口遮蔽ダンパー25aと、第一の給気還流遮蔽ダンパー33aと、第一の給排気還流遮蔽ダンパー36aは遮蔽し、第一の室内給気口遮蔽ダンパー26aは遮蔽および/または開放を行う。
第一の給気流循環経路を用いた第一のデフロスト運転は、図4に示すように第一の室内空気循環流27aは、第一の給気羽根18aによって室内の空気(RA)が第一の給気還流口32aから第一の熱交給気流路22aの上流側へ流入し、第一の熱交給気流路22aを通過する時に、第一の熱交排気流路21aの結露や氷結を融解、乾燥することを促進させ、次に第一の熱交給気流路22aの下流側から第一の室内給気口8aを通過して室内へ戻る。この時のダンパーの開閉は、第一の給気還流遮蔽ダンパー33aと第一の室内給気口遮蔽ダンパー26aは開放し、第一の室外排気口遮蔽ダンパー24aと、第一の室外給気口遮蔽ダンパー25aと、第一の排気還流遮蔽ダンパー30aと、第一の給排気還流遮蔽ダンパー36aは遮蔽し、第一の室内排気口遮蔽ダンパー23aは遮蔽および/または開放を行う。
第一の給排気流循環経路を用いた第一のデフロスト運転は、図5に示すように第一の室内空気循環流27aは、第一の排気羽根15aおよび/または第一の給気羽根18aによって室内の空気(RA)が第一の室内排気口5aから第一の熱交排気流路21aの上流側へ流入し、第一の熱交排気流路21aを通過する時に、第一の熱交排気流路21aの結露や氷結を融解、乾燥させ、次に第一の熱交排気流路21aの下流側から第一の給排気還流口35aを通過して第一の熱交給気流路22aの上流側へ流通し、更に第一の熱交給気流路22aの上流側から第一の熱交給気流路22aを通過する時に、第一の熱交排気流路21aの結露や氷結を融解、乾燥することを促進させ、次に第一の熱交給気流路22aの下流側から第一の室内給気口8aを通過して室内へ戻る。この時のダンパーの開閉は、第一の室内排気口遮蔽ダンパー23aと、第一の給排気還流遮蔽ダンパー36aと、第一の室内給気口遮蔽ダンパー26aは開放し、第一の室外排気口遮蔽ダンパー24aと、第一の室外給気口遮蔽ダンパー25aと、第一の排気還流遮蔽ダンパー30aと、第一の給気還流遮蔽ダンパー33aは遮蔽を行う。
図6に示した第一の本体箱2aは、図3に示した第一の排気流循環経路を用いた第一のデフロスト運転と、図4に示した第一の給気流循環経路を用いた第一のデフロスト運転を同時にまたは交互に行った運転であり、第一の排気流循環経路を用いた第一のデフロスト運転は、第一の熱交排気流路21aを通過する時に、第一の熱交排気流路21aの結露や氷結を融解、乾燥させ、第一の給気流循環経路を用いた第一のデフロスト運転は、第一の熱交給気流路22aを通過する時に、第一の熱交排気流路21aの結露や氷結を融解、乾燥することを促進させることで、第一の熱交排気流路21aの結露や氷結による影響を短時間で回復することができる。
図3〜図6に示した第一のデフロスト運転は、ダンパーの開閉について、第一の排気流遮蔽手段は、第一の排気流の経路17aの少なくとも第一の熱交排気流路21aの下流側を遮蔽し、すなわち、第一の室外排気口遮蔽ダンパー24aを遮蔽する構成とし、第一の給気流遮蔽手段は、第一の給気流の経路20aの少なくとも熱交給気流路22aの上流側を遮蔽し、すなわち、第一の室外給気口遮蔽ダンパー25aを遮蔽する構成とする。
上記のように構成された熱交換形換気装置1の第一の本体箱2aの運転制御の構成を図2に示し、以下に説明する。
第一の本体箱2aは図2に示すように、第一の検知手段は、第一の排気流16aの室内温度および/または室内湿度を検知する第一の室内環境検知手段37aと、第一の給気流19aの室外温度を検知する第一の室外温度検知手段38aである。第一の室内環境検知手段37aは、第一の排気流16aの第一の室内排気口5a近傍に設け、第一の室外温度検知手段38aは第一の給気流19aの第一の室外給気口7a近傍に設けている。
ここで、上記のように構成された熱交換形換気装置1の第二の本体箱2bの構成について、以下に説明する。
第二の本体箱2bは第一の本体箱2aと同じ構成であり、詳細な説明や図面は省略する。第二の本体箱2bは、第二の熱交換器3bと、第二の送風機4bと、第二の室内排気口5bと、第二の室外排気口6bと、第二の室外給気口7bと、第二の室内給気口8bと、第二の還流口として第二の排気還流口29bと第二の給気還流口32bと第二の給排気還流口35bと、第二の排気流遮蔽手段として第二の室内排気口遮蔽ダンパー23bと第二の室外排気口遮蔽ダンパー24bと、第二の給気流遮蔽手段として第二の室外給気口遮蔽ダンパー25bと第二の室内給気口遮蔽ダンパー26bと、第二の還流遮蔽手段として第二の排気還流遮蔽ダンパー30bと第二の給気還流遮蔽ダンパー33bと第二の給排気還流遮蔽ダンパー36bと、第二の検知手段として第二の給気温度検知手段37bと、第二の室外温度検知手段38bと、第二の電動機14bと、第二の排気羽根15bと、第二の排気流16bと、第二の排気流の経路17bと、第二の給気羽根18bと、第二の給気流19bと、第二の給気流の経路20bと、第二の熱交排気流路21bと、第二の熱交給気流路22bと、第二の室内空気循環流27bと、第二の排気流循環経路と、第二の給気流循環経路と、第二の給排気流循環経路を備えた構成である。
上記のように構成された熱交換形換気装置1の第一の本体箱2aおよび第二の本体箱2bの運転制御について、以下に説明する。
この明細書では、室外がきわめて低い温度となる寒冷地で、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおいて結露や氷結が起こる時は、第一の本体箱2aを用いた熱交換気運転は、第一の氷結時の熱交換気運転とし、第二の本体箱2bを用いた熱交換気運転は、第二の氷結時の熱交換気運転とし、第一の本体箱2aを用いたデフロスト運転は、第一のデフロスト運転とし、第二の本体箱2bを用いたデフロスト運転は、第二のデフロスト運転とする。また、室外の温度が高く、第一および第二の熱交排気流路21a、21bにおいて結露や氷結が起こらない時は、第一の本体箱2aと第二の本体箱2bを用いた通常時の熱交換気運転とする。なお、第一の本体箱2aを用いた熱交換気運転については、第一の氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転は、第一の本体箱2aの構成や通風の仕方は同様とし、第二の本体箱2bを用いた熱交換気運転については、第二の氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転は、第二の本体箱2bの構成や通風の仕方は同様とする。
熱交換形換気装置1は運転を開始すると、第一の本体箱2aの第一の熱交換器3aと、第二の本体箱2bの第二の熱交換器3bの二つの熱交換器を用いた通常時の熱交換気運転を行う。第一および第二の本体箱2a、2bは、第一および第二の排気流16a、16bの室内温度および/または室内湿度を、第一および/または第二の室内環境検知手段37a、37bによって検知していき、また、第一および/または第二の給気流19a、19bの室外温度を、第一および/または第二の室外温度検知手段38a、38bによって検知していく。
ここで、室外がきわめて低い温度となる寒冷地では、通常時の熱交換気運転を継続すると、室内の温かい湿度を含む第一および/または第二の排気流16a、16bは、きわめて低い温度の第一および/または第二の給気流19a、19bによって、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bで徐々に結露し氷結していく。第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bで結露し氷結していくことによって、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bで氷結の影響を受けるような室外温度と室内環境(室内温度および/または室内湿度)の関係を予め実験、計算などにより設定しておく。
そして、室外温度が徐々に低下していき、第一および/または第二の室内環境検知手段37a、37bと第一および/または第二の室外温度検知手段38a、38bによって、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおいて結露や氷結の影響を受けるような室外温度と室内環境(室内温度および/または室内湿度)の関係を検知すると、一方の本体箱の熱交換器は氷結時の熱交換気運転を行い、他方の本体箱の熱交換器はデフロスト運転を行い、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bが結露や氷結による影響がなくなるまで、氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を順次切り換えて運転する。
そして、室外温度が上昇し、第一および/または第二の室内環境検知手段37a、37bと第一および/または第二の室外温度検知手段38a、38bによって、第一および第二の熱交排気流路21a、21bにおいて結露や氷結の影響を受けないような室外温度と室内環境(室内温度および/または室内湿度)の関係を検知すると、第一の本体箱2aの第一の熱交換器3aと、第二の本体箱2bの第二の熱交換器3bの二つの熱交換器を用いた通常時の熱交換気運転を行う。
なお、熱交換形換気装置1の運転制御は、第一の本体箱2aに備えた第一の室内環境検知手段37aおよび第一の室外温度検知手段38aと、第二の本体箱2bに備えた第二の室内環境検知手段37bおよび第二の室外温度検知手段38bを両方用いても、いずれかを用いても、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおいて結露や氷結を検知し、結露や氷結による影響がなくなるまで、氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を順次切り換えて運転すれば、その作用効果に差異はない。
また、熱交換形換気装置1は、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおける結露や氷結の影響を検知する第一および/または第二の検知手段として、第一および/または第二の室内環境検知手段37a、37bと第一および/または第二の室外温度検知手段38a、38bを用いて運転制御を行うと説明したが、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおける結露や氷結の影響を検知することができれば、その他の検知手段を用いても良い。
上記のように構成された熱交換形換気装置1の寒冷地における冬季の氷結時の熱交換気運転およびデフロスト運転を図7〜図10に示し、以下に説明する。
図7a、図7bに示した熱交換形換気装置1の運転は、図2に示した第一の熱交換器3aと第二の熱交換器3bを交互に用いた第一および第二の氷結時の熱交換気運転と、図3に示した第一および第二の排気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転である。
図7aに示すように、熱交換形換気装置1は、第一の熱交換器3aには第一の排気流16a(図中の実線矢印)と第一の給気流19a(図中の破線矢印)が通風され、第一の熱交換器3aは第一の排気流16aと第一の給気流19aにて第一の氷結時の熱交換気運転を行い、第二の熱交換器3bには室内空気の第二の室内空気循環流27b(図中の点線矢印)が通風され、第二の熱交換器3bは第二の排気流循環経路を用いた第二のデフロスト運転を行っている。
第二の熱交換器3b内では、第二の熱交排気流路21bを流れる温かい第二の室内空気循環流27bによって結露や氷結を融解し乾燥していき、温かい第二の室内空気循環流27bのみが流れていたので、当初の結露や氷結がなくなり、乾燥した正常な状態に復帰する。
室外の温度が0℃未満となるような低温時に第一の氷結時の熱交換気運転を継続すると、第一の熱交換器3aは冷たい第一の給気流19aによって温かい第一の排気流16aの流れる第一の熱交排気流路21aで徐々に結露し氷結していく。氷結していくと熱交換気機能がわずかずつ低下していくが、第一および/または第二の室内環境検知手段37a、37bと、第一および/または第二の室外温度検知手段38a、38bによって、本来の熱交換気運転ができなくなる前に、氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を切り換える。
次に図7bに示すように、熱交換形換気装置1は、第二の熱交換器3bには第二の排気流16b(図中の実線矢印)と第二の給気流19b(図中の破線矢印)が通風され、第二の熱交換器3bは第二の排気流16bと第二の給気流19bにて第二の氷結時の熱交換気運転を行い、第一の熱交換器3aには室内空気の第一の室内空気循環流27a(図中の点線矢印)が通風され、第一の熱交換器3aは第一の排気流循環経路を用いた第一のデフロスト運転を行っている。
第一の熱交換器3aは、図7aの運転により、第一の熱交排気流路21aに結露や氷結が起こっていても、第一の熱交換器3a内では、第一の熱交排気流路21aを流れる温かい第一の室内空気循環流27aによって結露や氷結を融解し乾燥していき、温かい第一の室内空気循環流27aのみが流れていたので、当初の結露や氷結がなくなり、乾燥した正常な状態に復帰する。
室外の温度が0℃未満となるような低温時に第二の氷結時の熱交換気運転を継続すると、第二の熱交換器3bは冷たい第二の給気流19bによって温かい第二の排気流16bの流れる第二の熱交排気流路21bで徐々に結露し氷結していく。氷結していくと熱交換気機能がわずかずつ低下していくが、第一および/または第二の室内環境検知手段37a、37bと、第一および/または第二の室外温度検知手段38a、38bによって、本来の熱交換気運転ができなくなる前に、氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を切り換える。
図7aおよび図7bに示した氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を順次切り換えることにより、室外がきわめて低い温度となる寒冷地で運転した場合でも、第一および第二の熱交排気流路21a、21bでの結露や氷結の影響を受けないようにして、本来の氷結時の熱交換気運転を継続することができる。
図8a、図8bに示した熱交換形換気装置1の運転は、図2に示した第一の熱交換器3aと第二の熱交換器3bを交互に用いた第一および第二の氷結時の熱交換気運転と、図4に示した第一および第二の給気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転である。
図8aに示すように、熱交換形換気装置1は、第一の熱交換器3aには第一の排気流16a(図中の実線矢印)と第一の給気流19a(図中の破線矢印)が通風され、第一の熱交換器3aは第一の排気流16aと第一の給気流19aにて第一の氷結時の熱交換気運転を行い、第二の熱交換器3bには室内空気の第二の室内空気循環流27b(図中の点線矢印)が通風され、第二の熱交換器3bは第二の排気流循環経路を用いた第二のデフロスト運転を行っている。
第二の熱交換器3b内では、第二の熱交給気流路22bを流れる温かい第二の室内空気循環流27bによって、第二の熱交排気流路21bの結露や氷結を融解、乾燥することを促進させ、当初の結露や氷結がなくなり、乾燥した正常な状態に復帰する。
室外の温度が0℃未満となるような低温時に第一の氷結時の熱交換気運転を継続すると、第一の熱交換器3aは冷たい第一の給気流19aによって温かい第一の排気流16aの流れる第一の熱交排気流路21aで徐々に結露し氷結していく。氷結していくと熱交換気機能がわずかずつ低下していくが、第一および/または第二の室内環境検知手段37a、37bと、第一および/または第二の室外温度検知手段38a、38bによって、本来の熱交換気運転ができなくなる前に、氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を切り換える。
次に図8bに示すように、熱交換形換気装置1は、第二の熱交換器3bには第二の排気流16b(図中の実線矢印)と第二の給気流19b(図中の破線矢印)が通風され、第二の熱交換器3bは第二の排気流16bと第二の給気流19bにて第二の氷結時の熱交換気運転を行い、第一の熱交換器3aには室内空気の第一の室内空気循環流27a(図中の点線矢印)が通風され、第一の熱交換器3aは第一の排気流循環経路を用いた第一のデフロスト運転を行っている。
第一の熱交換器3aは、図8aの運転により、第一の熱交排気流路21aに結露や氷結が起こっていても、第一の熱交換器3a内では、第一の熱交給気流路22aを流れる温かい第一の室内空気循環流27aによって、第一の熱交排気流路21aの結露や氷結を融解、乾燥することを促進させ、当初の結露や氷結がなくなり、乾燥した正常な状態に復帰する。
室外の温度が0℃未満となるような低温時に第二の氷結時の熱交換気運転を継続すると、第二の熱交換器3bは冷たい第二の給気流19bによって温かい第二の排気流16bの流れる第二の熱交排気流路21bで徐々に結露し氷結していく。氷結していくと熱交換気機能がわずかずつ低下していくが、第一および/または第二の室内環境検知手段37a、37bと、第一および/または第二の室外温度検知手段38a、38bによって、本来の熱交換気運転ができなくなる前に、氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を切り換える。
図8aおよび図8bに示した氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を順次切り換えることにより、室外がきわめて低い温度となる寒冷地で運転した場合でも、第一および第二の熱交排気流路21a、21bでの結露や氷結の影響を受けないようにして、本来の氷結時の熱交換気運転を継続することができる。
図9a、図9bに示した熱交換形換気装置1の運転は、図2に示した第一の熱交換器3aと第二の熱交換器3bを交互に用いた第一および第二の氷結時の熱交換気運転と、図5に示した第一および第二の給気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転である。
図9aに示すように、熱交換形換気装置1は、第一の熱交換器3aには第一の排気流16a(図中の実線矢印)と第一の給気流19a(図中の破線矢印)が通風され、第一の熱交換器3aは第一の排気流16aと第一の給気流19aにて第一の氷結時の熱交換気運転を行い、第二の熱交換器3bには室内空気の第二の室内空気循環流27b(図中の点線矢印)が通風され、第二の熱交換器3bは第二の給排気流循環経路を用いた第二のデフロスト運転を行っている。
第二の熱交換器3b内では、第二の熱交排気流路21bを流れる温かい第二の室内空気循環流27bによって結露や氷結を融解し乾燥していき、次に、第二の熱交給気流路22bを流れる温かい第二の室内空気循環流27bによって、第二の熱交排気流路21bの結露や氷結を融解、乾燥することを促進させ、第二の熱交排気流路21bにおける結露や氷結の融解、乾燥を一つの流れの第二の給俳気流循環経路を用いた第二のデフロスト運転によって、当初の結露や氷結がなくなり、乾燥した正常な状態に復帰する。
室外の温度が0℃未満となるような低温時に第一の氷結時の熱交換気運転を継続すると、第一の熱交換器3aは冷たい第一の給気流19aによって温かい第一の排気流16aの流れる第一の熱交排気流路21aで徐々に結露し氷結していく。氷結していくと熱交換気機能がわずかずつ低下していくが、第一および/または第二の室内環境検知手段37a、37bと、第一および/または第二の室外温度検知手段38a、38bによって、本来の熱交換気運転ができなくなる前に、氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を切り換える。
次に図9bに示すように、熱交換形換気装置1は、第二の熱交換器3bには第二の排気流16b(図中の実線矢印)と第二の給気流19b(図中の破線矢印)が通風され、第二の熱交換器3bは第二の排気流16bと第二の給気流19bにて第二の氷結時の熱交換気運転を行い、第一の熱交換器3aには室内空気の第一の室内空気循環流27a(図中の点線矢印)が通風され、第一の熱交換器3aは第一の給排気流循環経路を用いた第一のデフロスト運転を行っている。
第一の熱交換器3aは、図9aの運転により、第一の熱交排気流路21aに結露や氷結が起こっていても、第一の熱交換器3a内では、第一の熱交排気流路21aを流れる温かい第一の室内空気循環流27aによって結露や氷結を融解し乾燥していき、次に、第一の熱交給気流路22aを流れる温かい第一の室内空気循環流27aによって、第一の熱交排気流路21aの結露や氷結を融解、乾燥することを促進させ、第一の熱交排気流路21aにおける結露や氷結の融解、乾燥を一つの流れの第一の給俳気流循環経路を用いた第一のデフロスト運転によって、当初の結露や氷結がなくなり、乾燥した正常な状態に復帰する。
室外の温度が0℃未満となるような低温時に第二の氷結時の熱交換気運転を継続すると、第二の熱交換器3bは冷たい第二の給気流19bによって温かい第二の排気流16bの流れる第二の熱交排気流路21bで徐々に結露し氷結していく。氷結していくと熱交換気機能がわずかずつ低下していくが、第一および/または第二の室内環境検知手段37a、37bと、第一および/または第二の室外温度検知手段38a、38bによって、本来の熱交換気運転ができなくなる前に、氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を切り換える。
図9aおよび図9bに示した氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を順次切り換えることにより、室外がきわめて低い温度となる寒冷地で運転した場合でも、第一および第二の熱交排気流路21a、21bでの結露や氷結の影響を受けないようにして、本来の氷結時の熱交換気運転を継続することができる。
図10a、図10bに示した熱交換形換気装置1の運転は、図2に示した第一の熱交換器3aと第二の熱交換器3bを交互に用いた第一および第二の氷結時の熱交換気運転と、図6に示した第一および第二の排気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転と、第一および第二の給気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転を同時にまたは交互に行った運転である。
図10aに示すように、熱交換形換気装置1は、第一の熱交換器3aには第一の排気流16a(図中の実線矢印)と第一の給気流19a(図中の破線矢印)が通風され、第一の熱交換器3aは第一の排気流16aと第一の給気流19aにて第一の氷結時の熱交換気運転を行い、第二の熱交換器3bには室内空気の第二の室内空気循環流27b(図中の点線矢印)が通風され、第二の熱交換器3bは、第二の排気流循環経路を用いた第二のデフロスト運転と、第二の給気流循環経路を用いた第二のデフロスト運転を同時にまたは交互に行っている。
第二の熱交換器3b内では、第二の熱交排気流路21bを流れる温かい第二の室内空気循環流27bによって結露や氷結を融解し乾燥していく。また、第二の熱交給気流路22bを流れる温かい第二の室内空気循環流27bによって、第二の熱交排気流路21bの結露や氷結を融解、乾燥することを促進させる。第二の熱交排気流路21bにおける結露や氷結の融解、乾燥を第二の排気流循環経路を用いた第二のデフロスト運転と、第二の給気流循環経路を用いた第二のデフロスト運転を同時にまたは交互に行うことによって、当初の結露や氷結がなくなり、乾燥した正常な状態に短時間で復帰する。
室外の温度が0℃未満となるような低温時に第一の氷結時の熱交換気運転を継続すると、第一の熱交換器3aは冷たい第一の給気流19aによって温かい第一の排気流16aの流れる第一の熱交排気流路21aで徐々に結露し氷結していく。氷結していくと熱交換気機能がわずかずつ低下していくが、第一および/または第二の室内環境検知手段37a、37bと、第一および/または第二の室外温度検知手段38a、38bによって、本来の熱交換気運転ができなくなる前に、氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を切り換える。
次に図10bに示すように、熱交換形換気装置1は、第二の熱交換器3bには第二の排気流16b(図中の実線矢印)と第二の給気流19b(図中の破線矢印)が通風され、第二の熱交換器3bは第二の排気流16bと第二の給気流19bにて第二の氷結時の熱交換気運転を行い、第一の熱交換器3aには室内空気の第一の室内空気循環流27a(図中の点線矢印)が通風され、第一の熱交換器3aは、第一の排気流循環経路を用いた第一のデフロスト運転と、第一の給気流循環経路を用いた第一のデフロスト運転を同時にまたは交互に行っている。
第一の熱交換器3aは、図10aの運転により、第一の熱交排気流路21aに結露や氷結が起こっていても、第一の熱交換器3a内では、第一の熱交排気流路21aを流れる温かい第一の室内空気循環流27aによって結露や氷結を融解し乾燥していく。また、第一の熱交給気流路22aを流れる温かい第一の室内空気循環流27aによって、第一の熱交排気流路21aの結露や氷結を融解、乾燥することを促進させる。第一の熱交排気流路21aにおける結露や氷結の融解、乾燥を第一の排気流循環経路を用いた第一のデフロスト運転と、第一の給気流循環経路を用いた第一のデフロスト運転を同時にまたは交互に行うことによって、当初の結露や氷結がなくなり、乾燥した正常な状態に短時間で復帰する。
室外の温度が0℃未満となるような低温時に第二の氷結時の熱交換気運転を継続すると、第二の熱交換器3bは冷たい第二の給気流19bによって温かい第二の排気流16bの流れる第二の熱交排気流路21bで徐々に結露し氷結していく。氷結していくと熱交換気機能がわずかずつ低下していくが、第一および/または第二の室内環境検知手段37a、37bと、第一および/または第二の室外温度検知手段38a、38bによって、本来の熱交換気運転ができなくなる前に、氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を切り換える。
図10aおよび図10bに示した氷結時の熱交換気運転とデフロスト運転を順次切り換えることにより、室外がきわめて低い温度となる寒冷地で運転した場合でも、第一および第二の熱交排気流路21a、21bでの結露や氷結の影響を受けないようにして、本来の氷結時の熱交換気運転を継続することができる。
上記のように構成された熱交換形換気装置1の通常時の熱交換気運転を図11に示し、以下に説明する。
図11に示すように、熱交換形換気装置1は、第一の熱交換器3aには第一の排気流16a(図中の実線矢印)と第一の給気流19a(図中の破線矢印)が通風され、第一の熱交換器3aは第一の排気流16aと第一の給気流19aにて通常時の熱交換気運転を行い、第二の熱交換器3bには第二の排気流16b(図中の実線矢印)と第二の給気流19b(図中の破線矢印)が通風され、第二の熱交換器3bは第二の排気流16bと第二の給気流19bにて通常時の熱交換気運転を行っている。
通常時の熱交換気運転の第一および第二の熱交換器3a、3bに通風させる第一および第二の排気流16a、16bと第一および第二の給気流19a、19bの風量は、前記説明した第一および第二の氷結時の熱交換気運転の第一および第二の熱交換器3a、3bに通風させる第一および第二の排気流16a、16bと第一および第二の給気流19a、19bの風量と等しい構成とする。例えば、家屋に換気風量が100m3/h必要な場合、熱交換形換気装置1は、通常時の熱交換気運転は、第一の熱交換器3aに通風させる第一の排気流16aの風量は50m3/h、第一の給気流19aの風量は50m3/hとし、第二の熱交換器3bに通風させる第二の排気流16bの風量は50m3/h、第二の給気流19bの風量は50m3/hとする。また、熱交換形換気装置1は、氷結時の熱交換気運転は、第一の熱交換器3aが使用されている時は、第一の熱交換器3aに通風させる第一の排気流16aの風量は100m3/h、第一の給気流19aの風量は100m3/hとし、第二の熱交換器3bが使用されている時は、第二の熱交換器3bに通風させる第二の排気流16bの風量は100m3/h、第二の給気流19bの風量は100m3/hとする。この構成により、熱交換形換気装置1は、室外がきわめて低い温度となる寒冷地や室外の温度が高い時など、地域や時期に関わらず、家屋やビルなどに必要な換気風量を熱回収しながら得ることができる。
また、通常時の熱交換気運転は、第一および第二の排気流16a、16bと第一および第二の給気流19a、19bは第一および第二の熱交換器3a、3bに対して一度通風させる構成とする。すなわち、熱交換形換気装置1に通風される排気流の風量および給気流の風量は、第一の熱交換器3aに通風させる第一の排気流16aの風量および第一の給気流19aの風量と、第二の熱交換器3bに通風させる第二の排気流16bの風量および第二の給気流19bの風量に分散される構成である。
上記のように構成された熱交換形換気装置1の作用と効果について、以下に説明する。
熱交換形換気装置1は、第一および第二の本体箱2a、2bを備え、第一および第二の本体箱2a、2bは、第一および第二の熱交換器3a、3bと、第一および第二の送風機4a、4bと、第一および第二の室内排気口5a、5bと、第一および第二の室外排気口6a、6bと、第一および第二の室外給気口7a、7bと、第一および第二の室内給気口8a、8bと、第一および第二の還流口と、第一および第二の排気流遮蔽手段と、第一および第二の給気流遮蔽手段と、第一および第二の還流遮蔽手段を備え、第一および第二の熱交換器3a、3bは第一および第二の熱交排気流路21a、21bと第一および第二の熱交給気流路22a、22bを備え、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおいて結露や氷結が起こる時は、第一の熱交換器3aは第一の氷結時の熱交換気運転を行い、第二の熱交換器3bは第二のデフロスト運転を行い、その後、第二の熱交換器3bは第二の氷結時の熱交換気運転を行い、第一の熱交換器3aは第一のデフロスト運転を行い、第一および第二の熱交換器3a、3bにて第一および第二の氷結時の熱交換気運転と第一および第二のデフロスト運転を順次切り換える構成とし、第一および第二の熱交排気流路21a、21bにおいて結露や氷結が起こらない時は、第一および第二の熱交換器3a、3bを用いて通常時の熱交換気運転を行う構成としたものであり、室外がきわめて低い温度となる寒冷地で運転した場合、第一および第二の熱交排気流路21a、21bでの氷結の影響を受けないようにして、本来の第一および第二の氷結時の熱交換気運転を継続することができ、また、室外の温度が高い場合、第一および第二の熱交換器3a、3bを用いて通常時の熱交換気運転をすることにより、高い熱交換効率を得ることができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおける結露や氷結の影響を検知する第一および/または第二の検知手段を備え、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおいて結露や氷結が起こる時は、第一の氷結時の熱交換気運転と第二のデフロスト運転および第二の氷結時の熱交換気運転と第一のデフロスト運転の切り換えを行い、第一および第二の熱交排気流路21a、21bにおいて結露や氷結が起こらない時は、通常時の熱交換気運転を行う運転制御する構成としたものであり、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおける結露や氷結の影響を検知する第一および/または第二の検知手段により、第一および第二の熱交換器3a、3b内を氷結させるような室外がきわめて低い温度となる寒冷地で運転した場合であっても、本来の第一および第二の氷結時の熱交換気運転を継続することができ、また、室外の温度が高い場合、第一および第二の熱交換器3a、3bを用いて通常時の熱交換気運転をすることにより、高い熱交換効率を得ることができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二の氷結時の熱交換気運転は、第一および第二のデフロスト運転の第一および第二の室内空気循環流27a、27bの経路を第一および第二の還流遮蔽手段にて遮蔽して第一および第二の氷結時の熱交換気運転を行い、第一および第二のデフロスト運転は、第一および第二の氷結時の熱交換気運転の第一および第二の排気流の経路17a、17bと第一および第二の給気流の経路20a、20bを第一および第二の排気流遮蔽手段と第一および第二の給気流遮蔽手段にて遮蔽して第一および第二のデフロスト運転を行い、通常時の熱交換気運転は、第一および第二のデフロスト運転の室内空気循環流27a、27bの経路を第一および第二の還流遮蔽手段にて遮蔽して通常時の熱交換気運転を行う構成としたものであり、第一および第二の還流遮蔽手段と、第一および第二の排気流遮蔽手段と、第一および第二の給気流遮蔽手段にて、室外がきわめて低い温度となる寒冷地で運転した場合、第一および第二の熱交換器3a、3bに対して、第一および第二の氷結時の熱交換気運転と第一および第二のデフロスト運転を同時に、且つ順次切り換えることができ、本来の第一および第二の氷結時の熱交換気運転を継続することができ、また、室外の温度が高い場合、第一および第二の熱交換器3a、3bに対して、通常時の熱交換気運転に切り換えることができ、高い熱交換効率を得ることができる。
また、熱交換形換気装置1は、室内空気の第一および第二の室内空気循環流27a、27bを用いて第一および第二のデフロスト運転を行う構成としたものであり、室内の排気と給気のバランスを容易にとることができるとともに、第一および第二のデフロスト運転は室内空気の有するエネルギーを室内に戻すことによって、エネルギーのロスを抑えることができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二のデフロスト運転は第一および第二の排気流循環経路を用いた構成としたものであり、第一および第二の排気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転によって、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bの結露や氷結を融解、乾燥させることで、第一および第二の氷結時の熱交換気運転を長時間支障なく継続することができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二のデフロスト運転は第一および第二の給気流循環経路を用いた構成としたものであり、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおける結露や氷結の融解、乾燥を、第一および第二の熱交給気流路22a、22bを通過する第一および第二の給気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転によって促進することができる。また、第一および第二の熱交給気流路22a、22bは結露や氷結が起こらないため、第一および第二の室内空気循環流27a、27bは第一および第二の熱交給気流路22a、22b内で容易に通風することができ、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおける結露や氷結の融解、乾燥を、一層促進することができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二のデフロスト運転は、第一および第二の排気流循環経路と第一および第二の給気流循環経路を同時または交互に用いた構成としたものであり、第一および第二の排気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転によって、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bの結露や氷結を融解、乾燥させ、更に第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおける結露や氷結の融解、乾燥を、第一および第二の熱交給気流路22a、22bを通過する第一および第二の給気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転によって促進することができ、また、第一および第二の熱交給気流路22a、22bは結露や氷結が起こらないため、第一および第二の室内空気循環流27a、27bは第一および第二の熱交給気流路22a、22b内で容易に通風することができ、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおける結露や氷結の融解、乾燥を、一層促進することができ、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bの結露や氷結による影響を短時間で回復することができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二のデフロスト運転は第一および第二の給俳気流循環経路を用いた構成としたものであり、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおける結露や氷結の融解、乾燥を一つの流れの第一および第二の給俳気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転で達成することができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二の排気流循環経路において、第一および第二の還流口は第一および第二の排気還流口29a、29bであり、第一および第二の排気還流口29a、29bは第一および第二の熱交排気流路21a、21bの下流側に設け、第一および第二の還流遮蔽手段は第一および第二の排気還流遮蔽ダンパー30a、30bであり、第一および第二の排気還流遮蔽ダンパー30a、30bは、第一および第二の室内空気循環流27a、27bの第一および第二の排気流循環経路の遮蔽および開放を行い、第一および第二の氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行っている時は、第一および第二の排気還流遮蔽ダンパー30a、30bは遮蔽し、第一および第二の排気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転を行っている時は、第一および第二の排気還流遮蔽ダンパー30a、30bは開放し、第一および第二の室内空気循環流27a、27bは、第一および第二の熱交排気流路21a、21bの下流側から第一および第二の排気還流口29a、29bを通過して室内に戻る構成としたものであり、ダンパーの切り換えによって、第一および第二の氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、第一および第二のデフロスト運転を切り換え、また、ダンパーの切り換えによって、第一および第二の室内空気循環流27a、27bの第一および第二の排気流循環経路を形成し、第一および第二の排気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転によって、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bの結露や氷結を融解、乾燥させることで、第一および第二の氷結時の熱交換気運転を長時間支障なく継続することができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二の給気流循環経路において、第一および第二の還流口は第一および第二の給気還流口32a、32bであり、第一および第二の給気還流口32a、32bは第一および第二の熱交給気流路22a、22bの上流側に設け、第一および第二の還流遮蔽手段は第一および第二の給気還流遮蔽ダンパー33a、33bであり、第一および第二の給気還流遮蔽ダンパー33a、33bは、第一および第二の室内空気循環流27a、27bの第一および第二の給気流循環経路の遮蔽および開放を行い、第一および第二の氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行っている時は、第一および第二の給気還流遮蔽ダンパー33a、33bは遮蔽し、第一および第二の給気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転を行っている時は、第一および第二の給気還流遮蔽ダンパー33a、33bは開放し、第一および第二の室内空気循環流27a、27bは、第一および第二の給気還流口32a、32bを通過して第一および第二の熱交給気流路22a、22bの上流側に流入する構成としたものであり、ダンパーの切り換えによって、第一および第二の氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、第一および第二のデフロスト運転を切り換え、また、ダンパーの切り換えによって、第一および第二の室内空気循環流27a、27bの第一および第二の給気流循環経路を形成し、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおける結露や氷結の融解、乾燥を、第一および第二の熱交給気流路22a、22bを通過する第一および第二の給気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転によって促進することができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二の給俳気流循環経路において、第一および第二の還流口は第一および第二の給俳気還流口35a、35bであり、第一および第二の熱交排気流路21a、21bの下流側と第一および第二の熱交給気流路22a、22bの上流側の間に設け、第一および第二の還流遮蔽手段は第一および第二の給俳気還流遮蔽ダンパー36a、36bであり、第一および第二の給俳気還流遮蔽ダンパー36a、36bは、第一および第二の室内空気循環流27a、27bの第一および第二の給俳気流循環経路の遮蔽および開放を行い、第一および第二の氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行っている時は、第一および第二の給俳気還流遮蔽ダンパー36a、36bは遮蔽し、第一および第二の給俳気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転を行っている時は、前記第一および第二の給俳気還流遮蔽ダンパー36a、36bは開放し、第一および第二の室内空気循環流27a、27bは、第一および第二の熱交排気流路21a、21bの下流側から第一および第二の給俳気還流口35a、35bを通過して第一および第二の熱交給気流路22a、22bの上流側に流入する構成としたものであり、ダンパーの切り換えによって、第一および第二の氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、第一および第二のデフロスト運転を切り換え、また、ダンパーの切り換えによって、第一および第二の室内空気循環流27a、27bの第一および第二の給排気流循環経路を形成し、第一および/または第二の熱交排気流路21a、21bにおける結露や氷結の融解、乾燥を一つの流れの第一および第二の給俳気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転で達成することができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二の排気流循環経路において、第一および第二の排気還流遮蔽ダンパー30a、30bは第一および第二の排気還流口29a、29bの遮蔽および開放を行う構成としたものであり、第一および第二の排気還流口29a、29bを、第一および第二の排気還流遮蔽ダンパー30a、30bにて遮蔽と開放を行うことにより、第一および第二の排気流循環経路の遮蔽と開放が容易に行えるため、第一および第二の氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、第一および第二のデフロスト運転を容易に切り換えることができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二の給気流循環経路において、第一および第二の給気還流遮蔽ダンパー33a、33bは第一および第二の給気還流口32a、32bの遮蔽および開放を行う構成としたものであり、第一および第二の給気還流口32a、32bを、第一および第二の給気還流遮蔽ダンパー33a、33bにて遮蔽と開放を行うことにより、第一および第二の給気流循環経路の遮蔽と開放が容易に行えるため、第一および第二の氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、第一および第二のデフロスト運転を容易に切り換えることができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二の給俳気流循環経路において、第一および第二の給俳気還流遮蔽ダンパー36a、36bは第一および第二の給排気還流口35a、35bの遮蔽および開放を行う構成としたものであり、第一および第二の給排気還流口35a、35bを、第一および第二の給排気還流遮蔽ダンパー36a、36bにて遮蔽と開放を行うことにより、第一および第二の給排気流循環経路の遮蔽と開放が容易に行えるため、第一および第二の氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、第一および第二のデフロスト運転を容易に切り換えることができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二の氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行っている時は、第一および第二の排気流遮蔽手段は第一および第二の排気流の経路17a、17bを開放し、第一および第二の給気流遮蔽手段は第一および第二の給気流の経路20a、20bを開放し、第一および第二のデフロスト運転を行っている時は、第一および第二の排気流16a、16bにおいて室内の空気を第一および第二の熱交排気流路21a、21bの上流側とした場合、第一および第二の排気流遮蔽手段は、第一および第二の排気流の経路17a、17bの少なくとも第一および第二の熱交排気流路21a、21bの下流側を遮蔽し、第一および第二の給気流19a、19bにおいて室外の空気を第一および第二の熱交給気流路22a、22bの上流側とした場合、第一および第二の給気流遮蔽手段は、第一および第二の給気流の経路20a、20bの少なくとも熱交給気流路22a、22bの上流側を遮蔽した構成としたものであり、第一および第二の排気流遮蔽手段と、第一および第二の給気流遮蔽手段により、室外がきわめて低い温度となる寒冷地で運転した場合、第一および第二の熱交換器3a、3bに対して、第一および第二の氷結時の熱交換気運転と第一および第二のデフロスト運転を同時に、且つ順次切り換えることができ、本来の第一および第二の氷結時の熱交換気運転を継続することができ、また、室外の温度が高い場合、第一および第二の熱交換器3a、3bに対して、通常時の熱交換気運転に切り換えることができ、高い熱交換効率を得ることができる。また、第一および第二の排気流遮蔽手段は、第一および第二の排気流の経路17a、17bの少なくとも第一および第二の熱交排気流路21a、21bの下流側を遮蔽し、第一および第二の給気流遮蔽手段は、第一および第二の給気流の経路20a、20bの少なくとも熱交給気流路22a、22bの上流側を遮蔽することにより、室外がきわめて低い温度となる寒冷地で第一および第二のデフロスト運転を行った場合、第一および第二の熱交換器3a、3bは、室外のきわめて低い外気に接触することがなく、結露や氷結の影響を抑えることができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二の排気流の経路17a、17bにおいて、第一および第二の排気流遮蔽手段は第一および第二の室外排気口遮蔽ダンパー24a、24bであり、第一および第二の室外排気口遮蔽ダンパー24a、24bは、第一および第二の熱交排気流路21a、21bの下流側の遮蔽および開放を行い、第一および第二の給気流の経路20a、20bにおいて、第一および第二の給気流遮蔽手段は第一および第二の室外給気口遮蔽ダンパー25a、25bであり、第一および第二の室外給気口遮蔽ダンパー25a、25bは、第一および第二の熱交給気流路22a、22bの上流側の遮蔽および開放を行い、第一および第二の氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行っている時は、第一および第二の室外排気口遮蔽ダンパー24a、24bと第一および第二の室外給気口遮蔽ダンパー25a、25bは開放し、第一および第二のデフロスト運転を行っている時は、第一および第二の室外排気口遮蔽ダンパー24a、24bと第一および第二の室外給気口遮蔽ダンパー25a、25bは遮蔽する構成としたものであり、第一および第二の室外排気口遮蔽ダンパー24a、24bの切り換えと、第一および第二の室外給気口遮蔽ダンパー25a、25bの切り換えによって、第一および第二の氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、第一および第二のデフロスト運転を切り換え、また、第一および第二の室外排気口遮蔽ダンパー24a、24bは第一および第二の熱交排気流路21a、21bの下流側を遮蔽し、第一および第二の室外給気口遮蔽ダンパー25a、25bは第一および第二の熱交給気流路22a、22bの上流側を遮蔽することにより、室外がきわめて低い温度となる寒冷地で第一および第二のデフロスト運転を行った場合、第一および第二の熱交換器3a、3bは、室外のきわめて低い外気に接触することがなく、結露や氷結の影響を抑えることができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二の排気流の経路17a、17bにおいて、第一および第二の排気流遮蔽手段は第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパー23a、23bであり、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパー23a、23bは、第一および第二の熱交排気流路21a、21bの上流側の遮蔽および開放を行い、第一および第二の給気流の経路20a、20bにおいて、第一および第二の給気流遮蔽手段は第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパー26a、26bであり、第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパー26a、26bは、第一および第二の熱交給気流路22a、22bの下流側の遮蔽および開放を行い、第一および第二の氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行っている時は、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパー23a、23bと第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパー26a、26bは開放し、第一および第二の排気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転を行っている時は、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパー23a、23bは開放し、第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパー26a、26bは遮蔽または開放する構成としたものであり、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパー23a、23bの切り換えと、第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパー26a、26bの切り換えによって、第一および第二の氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、第一および第二のデフロスト運転を切り換え、また、第一および第二の排気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転を行っている場合、第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパー26a、26bを遮蔽すると、デフロスト運転を行っている給気流の経路20a、20bの気密性を向上することができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二の給気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転を行っている時は、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパー23a、23bは遮蔽または開放し、第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパー26a、26bは開放する構成としたものであり、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパー23a、23bの切り換えと、第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパー26a、26bの切り換えによって、第一および第二の氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、第一および第二のデフロスト運転を切り換え、また、第一および第二の給気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転を行っている場合、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパー23a、23bを遮蔽すると、デフロスト運転を行っている排気流の経路17a、17bの気密性を向上することができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二の給俳気流循環経路を用いた第一および第二のデフロスト運転を行っている時は、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパー23a、23bと第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパー26a、26bは開放する構成としたものであり、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパー23a、23bの切り換えと、第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパー26a、26bの切り換えによって、第一および第二の氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、第一および第二のデフロスト運転を切り換えることができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二の排気流16a、16bにおいて、第一および第二の室内排気口遮蔽ダンパー23a、23bは第一および第二の室内排気口5a、5bの遮蔽および開放を行い、第一および第二の室外排気口遮蔽ダンパー24a、24bは第一および第二の室外排気口6a、6bの遮蔽および開放を行い、第一および第二の給気流19a、19bにおいて、第一および第二の室外給気口遮蔽ダンパー25a、25bは第一および第二の室外給気口7a、7bの遮蔽および開放を行い、第一および第二の室内給気口遮蔽ダンパー26a、26bは第一および第二の室内給気口8a、8bの遮蔽および開放を行う構成としたものであり、第一および第二の室内排気口5a、5bと、第一および第二の室外排気口6a、6bと、第一および第二の室外給気口7a、7bと、第一および第二の室内給気口8a、8bとを、ダンパーの切り換えによって遮蔽と開放を行うことにより、第一および第二の排気流の経路17a、17bと第一および第二の給気流の経路20a、20bの遮蔽と開放が容易に行えるため、第一および第二の氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、第一および第二のデフロスト運転を容易に切り換えることができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二の送風機4a、4bは第一および第二の排気羽根15a、15bと第一および第二の給気羽根18a、18bを備え、第一および第二の排気羽根15a、15bは、第一および第二の氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行う時は第一および第二の排気流の経路17a、17bを送風し、第一および第二のデフロスト運転を行う時は第一および第二の室内空気循環流27a、27bの第一および第二の排気流循環経路を送風し、第一および第二の給気羽根18a、18bは、第一および第二の氷結時の熱交換気運転および通常時の熱交換気運転を行う時は第一および第二の給気流の経路20a、20bを送風し、第一および第二のデフロスト運転を行う時は第一および第二の室内空気循環流27a、27bの第一および第二の給気流循環経路を送風し、第一および第二の排気羽根15a、15bおよび/または第一および第二の給気羽根18a、18bは、第一および第二のデフロスト運転を行う時は第一および第二の室内空気循環流27a、27bの第一および第二の給俳気流循環経路を送風する構成としたものであり、第一および第二の送風機4a、4bは、それぞれ一つの送風機で、氷結時の熱交換気運転と、通常時の熱交換気運転と、デフロスト運転の送風を行うことができる。
また、熱交換形換気装置1は、第一および第二の氷結時の熱交換気運転において、第一および第二の熱交換器3a、3bに通風させる第一および第二の排気流16a、16bと第一および第二の給気流19a、19bの風量は、通常時の熱交換気運転において、第一および第二の熱交換器3a、3bに通風させる第一および第二の排気流16a、16bと第一および第二の給気流19a、19bの風量が等しい構成としたものであり、第一および第二の氷結時の熱交換気運転の第一および第二の排気流16a、16bと第一および第二の給気流19a、19bの風量と、通常時の熱交換気運転の第一および第二の排気流16a、16bと第一および第二の給気流19a、19bの風量を等しくすることによって、室外がきわめて低い温度となる寒冷地や室外の温度が高い時など、熱交換形換気装置1を使用する地域や時期に関わらず、家屋やビルなどに必要な換気風量を熱回収しながら得ることができる。
また、熱交換形換気装置1は、通常時の熱交換気運転において、第一および第二の排気流16a、16bと第一および第二の給気流19a、19bは第一および第二の熱交換器3a、3bに対して一度通風させる構成としたものであり、第一および第二の排気流16a、16bと第一および第二の給気流19a、19bは、第一および第二の熱交換器3a、3bに対して直列に通風すると、第一の熱交換器3aと第二の熱交換器3bを通過するごとに第一および第二の熱交換器3a、3bによる通気抵抗が増加するため、第一および第二の送風機4a、4bは大型化し、消費電力も高くなるが、第一および第二の排気流16a、16bと第一および第二の給気流19a、19bは、第一および第二の熱交換器3a、3bに対して並列に一度通通することによって、第一および第二の排気流16a、16bと第一および第二の給気流19a、19bは第一および第二の熱交換器3a、3bに分散して通風されるため、第一および第二の熱交換器3a、3bを通過する風速が低下することによって、第一および第二の熱交換器3a、3bの通気抵抗の低減および熱交換効率の向上を両立することができる。