JP2020122598A - 熱交換形換気装置 - Google Patents

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正太郎 山口
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Abstract

【課題】熱交換部における結露の発生を低減可能な熱交換形換気装置を提供する。【解決手段】熱交換形換気装置1は、窓枠3と、採光部4と、熱交換部5と、制御部25とを備える。採光部4は、窓枠3の内側に設けられ、室内側に位置する室内側採光部14と室外側に位置する室外側採光部15とを有する。熱交換部5は、室内側採光部14と室外側採光部15とに挟まれる位置において採光部4と並設され、伝熱板16と、排気風路17と、給気風路18とを有する。また、排気風路17は、排気流出口9と連通する風路を導出口19と連通する風路に切り替える風路切替部20が形成される。そして、制御部25は、排気風路17内に結露が発生すると判定された場合に、給気送風機13による室外空気7の送風を停止し、風路切替部20により排気風路17を導出口19と連通する風路に切り替えるように制御する。【選択図】図5

Description

本発明は、熱交換形換気装置に関し、特に窓に設置されて室内を換気する窓用の熱交換形換気装置に関するものである。
近年、地球温暖化に伴って住宅の空調負荷を削減する要求が高まっており、優れた省エネルギー性と施工性を併せ持つ熱交換形換気装置が求められている。こうした熱交換形換気装置として、例えば、窓に設置して室内の換気を行う窓用の熱交換形換気装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、従来の窓用の熱交換形換気装置101について、図7、図8を参照しながら説明する。図7は、従来の熱交換形換気装置101の設置例を示す概略斜視図である。図8は、従来の熱交換形換気装置101の構成を示す概略斜視図である。
図7に示すように、従来の熱交換形換気装置101は窓枠102に埋設されている。また、図8に示すように、従来の熱交換形換気装置101は、室内空気を取り込む排気流入口103と室内空気を吹き出す排気流出口104とを連通する排気風路内に熱交換素子105と排気送風機106とを備えている。また、熱交換形換気装置101は、室外空気を取り込む給気流入口107と室外空気を吹き出す給気流出口108とを連通する給気風路内に熱交換素子105と給気送風機109とを備えている。排気送風機106と給気送風機109とを運転することにより、熱交換素子105の内部で、排気流(室内空気)と給気流(室外空気)とが熱交換されるようになっている。
特表2013−525733号公報
しかしながら、従来の熱交換形換気装置101は、窓枠102の内部に、排気流と給気流とを熱交換する熱交換素子105が存在するので、熱交換に必要な面積が窓枠部分に制限される。このため、特に冬季の場合、従来の熱交換形換気装置101では、十分な熱交換ができずに、室内への吹き出し温度が低下し、快適性が損なわれるという課題があった。そこで、こうした課題に対応するため、我々は、窓枠の内側に配置される採光部に光透過性のある熱交換部を並設させて配置する熱交換形換気装置の検討を行っている。
一般的に、従来の熱交換形換気装置101を含む熱交換形換気装置では、冬季など外気の温度が低い場合に、熱交換素子の内部の排気風路のうち、給気流入口に近い部分で温度が低下し、熱交換素子の排気風路内に結露が生じることがある。このため、採光部に熱交換素子を並設させて配置する熱交換形換気装置では、熱交換部の排気風路内に結露が生じることによって、窓としての視認性が低下するという新たな課題が生じることが懸念される。
そこで本発明は、上記課題を解決するものであり、熱交換部における結露の発生を低減可能な熱交換形換気装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る熱交換形換気装置は、窓枠と、採光部と、熱交換部と、制御部とを備える。採光部は、窓枠で囲まれた位置に設けられ、室内側に位置する室内側採光部と室外側に位置する室外側採光部とを有する。熱交換部は、室内側採光部と室外側採光部とに挟まれる位置において採光部と並設され、室内側より取り込んで室外側へ排気される室内空気と、室外側より取り込んで室内側へ給気される室外空気との間で熱交換を行う。制御部は、動作を制御する。窓枠は、排気流入口と、排気流出口と、給気流入口と、給気流出口と、排気送風機と、給気送風機と、導出口とを有する。排気流入口は、室内側に設けられ、室内空気を取り込む。排気流出口は、室外側に設けられ、室内空気を吹き出す。給気流入口は、室外側に設けられ、室外空気を取り込む。給気流出口は、室内側に設けられ、室外空気を吹き出す。排気送風機は、排気流入口から排気流出口へと室内空気を送風する。給気送風機は、給気流入口から給気流出口へと室外空気を送風する。導出口は、熱交換部を通過後の室内空気を室内に導出可能とする。熱交換部は、伝熱板と、排気風路と、給気風路とを有する。伝熱板は、室内側採光部と室外側採光部との間に設けられた光透過性のあるものである。排気風路は、室内側採光部と伝熱板との間に設けられ、排気流入口と排気流出口とを連通する。給気風路は、伝熱板と室外側採光部との間に設けられ、給気流入口と給気流出口とを連通する。伝熱板は、排気風路を流通する室内空気と、給気風路を流通する前記室外空気との間で熱交換を行う。排気風路は、排気流出口と連通する風路を導出口と連通する風路に切り替える風路切替部を有する。制御部は、排気風路内に結露が発生すると判定された場合に、給気送風機による室外空気の送風を停止し、風路切替部により排気風路を導出口と連通する風路に切り替えるように制御する。
本発明によれば、熱交換部における結露の発生を低減可能な熱交換形換気装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る熱交換形換気装置の設置例を示す概略正面図である。 図2は、同熱交換形換気装置の室内側から見た概略斜視図である。 図3は、同熱交換形換気装置の室外側から見た概略斜視図である。 図4は、同熱交換形換気装置の概略断面図である。 図5は、同熱交換形換気装置の概略断面図である。 図6は、同熱交換形換気装置における制御部の構成を示すブロック図である。 図7は、従来の熱交換形換気装置の設置例を示す概略斜視図である。 図8は、従来の熱交換形換気装置の構成を示す概略斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。よって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、並びに、ステップ(工程)およびステップの順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。従って、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
まず、図1〜図5を参照して、本発明の一実施の形態に係る熱交換形換気装置1について説明する。
図1は、熱交換形換気装置1の設置例を示す概略正面図である。図2は、家屋に設置された熱交換形換気装置1を室内側から見た概略斜視図である。図3は、家屋に設置された熱交換形換気装置1を室外側から見た概略斜視図である。図4および図5は、熱交換形換気装置1の概略断面図である。なお、図4は、熱交換部5の排気風路17に設けられた風路切替部20が閉鎖された状態を示し、図5は、その風路切替部20が開放された状態を示す。
ここで、図1は、家屋に設置された熱交換形換気装置1を室内側から見た状態である。以下の説明では、室内側から熱交換形換気装置1を正面視した状態にて、左右方向(左側、右側)を規定して説明する。
熱交換形換気装置1は、図1に示すように、例えば家屋の壁面2に窓として設置される。熱交換形換気装置1は、矩形枠状の窓枠3と、窓枠3で囲まれた位置に設けられ、室外の光を室内へ取り入れるための採光部4と、窓枠3で囲まれた位置に採光部4と並設された光透過性のある熱交換部5と、を有している。
熱交換形換気装置1は、採光部4および熱交換部5を介して、室外から光を室内へ取り入れる。また、熱交換形換気装置1は、動作することによって、家屋の室内の空気(以下、室内空気6)と室外の空気(以下、室外空気7)との間で熱交換部5により熱交換しつつ換気を行う。
窓枠3は、図1に示すように、上側にある上辺部3aと、上辺部3aと対となる下側にある下辺部3bと、左側にある左辺部3cと、左辺部3cと対となる右側にある右辺部3dとで構成されている。窓枠3は、上辺部3aの左端で左辺部3cの上端と連結し、上辺部3aの右端で右辺部3dの上端と連結する。また、窓枠3は、下辺部3bの左端で左辺部3cの下端と連結し、下辺部3bの右端で右辺部3dの下端と連結する。
窓枠3の材質は、一般的に金属または樹脂が用いられる。金属としては、軽量なアルミなどを用いることが好ましく、樹脂としては、剛性の高い塩化ビニルあるいはポリカーボネートなどを用いることが好ましい。また、室外からの熱の侵入あるいは室外への熱の流出を防ぐために、窓枠3の材質として、金属よりも熱伝導性の低い樹脂を用いることがより好ましい。
窓枠3は、中空部材で構成され、室内空気6を室内から取り込んで室外へ吹き出したり、室外空気7を室外から取り込んで室内へ吹き出したりするように構成されている。具体的には、窓枠3の上辺部3aの室内側には、図2に示すように、室内空気6を取り込むための排気流入口8と、室外空気7を吹き出すための給気流出口11とが形成されている。一方、窓枠3の下辺部3bの室外側には、図3に示すように、室内空気6を吹き出すための排気流出口9と、室外空気7を取り込むための給気流入口10とが形成されている。
給気流出口11は、図2に示すように、給気流出口11から吹き出される室外空気7が採光部4(後述する室内側採光部14)の室内側表面に沿って窓枠3の下辺部3b側に流れるように、その吹き出し方向が調整されている。
特に冬季においては、室内と室外との温度差と室内の湿度とに基づいて、採光部4の室内側(室内側採光部14の室内側)に結露が発生しやすくなる。給気流出口11からの室外空気7の吹き出し方向を上記のように調整することで、給気流出口11から吹き出される室外空気7が、採光部4の室内側(室内側採光部14の室内側)の室内空気6と採光部4(室内側採光部14)の室内側表面との間に流れ込み、室内空気6が採光部4(室内側採光部14)の室内側表面に達することが低減される。この結果、採光部4の室内側(室内側採光部14の室内側)における結露の発生を抑えたり、発生した結露を素早く除去したりすることができる。
図示していないが、排気流入口8には排気フィルタが取り付けられ、室内空気6に含まれる塵埃が排気フィルタにより取り除かれる。また、給気流入口10には給気フィルタが取り付けられ、室外空気7に含まれる塵埃が給気フィルタにより取り除かれる。これにより、熱交換部5が室内空気6または室外空気7に含まれる塵埃により目詰まりを起こして圧力損失が増加し、排気風量または給気風量が減少することを抑制できる。
なお、排気フィルタは、排気流入口8の近傍、具体的には、排気流入口8から熱交換部5に至るまでの風路の途中に取り付けられていればよい。また、給気フィルタは、給気流入口10の近傍、具体的には、給気流入口10から熱交換部5に至るまでの風路の途中に取り付けられていればよい。
窓枠3の下辺部3bの室内側には、図2に示すように、導出口19が形成されている。導出口19は、排気流入口8から取り込み、熱交換部5を通過後の室内空気6を室内に導入可能にしている。熱交換形換気装置1は、熱交換部5の後述する排気風路17(図4および図5参照)内に結露が検出された場合に、熱交換部5を通過した室内空気6を、排気流出口9から室外へ吹き出すのではなく導出口19から室内へ導出可能としている。その技術的意義については後述する。
窓枠3の上辺部3aの内部には、図4および図5に示すように、排気流入口8から排気流出口9へと室内空気6を送風するための排気送風機12が設置されている。一方、窓枠3の下辺部3bの内部には、給気流入口10から給気流出口11へと室外空気7を送風するための給気送風機13が設置されている。ここで、排気送風機12および給気送風機13に用いる送風機としては、例えば、クロスフローファンあるいは小型のブロアファンが挙げられる。
また、窓枠3の上辺部3aの内部には、図4および図5に示すように、排気流入口8から取り込まれた直後の室内空気6の温度と湿度を感知する温湿度センサ23が設置されている。一方、窓枠3の下辺部3bの内部には、給気流入口10から取り込まれた直後の室外空気7の温度を感知する温度センサ24が取り付けられている。なお、温湿度センサ23および温度センサ24は、後述する制御部25に対して取得したそれぞれの情報を出力する。
採光部4および熱交換部5は、図1〜図5に示すように、上辺部3a、下辺部3b、左辺部3c、右辺部3dの窓枠3に固定されて、窓枠3で囲まれた位置に配置されている。採光部4は、光を透過する材質で構成されており、一般的に硝子材料、強化プラスチック等の材料で構成されている。詳細は後述するが、熱交換部5もまた光透過性のある材料で構成されている。
採光部4と熱交換部5とは、図4に示すように、並設して配置されている。具体的には、採光部4は、室内側に位置する室内側採光部14と、室外側に位置する室外側採光部15とを有している。そして、熱交換部5は、室内側採光部14と室外側採光部15とに挟まれる位置において、採光部4と並設されている。つまり、採光部4と熱交換部5とが並設する構成とは、室内側から室外側に向かって、室内側採光部14、熱交換部5、室外側採光部15の順に各部材が積み重なって配置された状態を示す。
室内側採光部14は、第1中空層14aを介して対向する一対の第1採光板14bで構成されている。ここで、第1中空層14aは、一対の第1採光板14bの間に第1スペーサ部材14cを挟み込むことで形成されている。また、第1中空層14aには乾燥した空気あるいはアルゴン等の低熱伝導性ガスが封入され、第1中空層14aは断熱層として機能する。
一方、室外側採光部15は、第2中空層15aを介して対向する一対の第2採光板15bで構成されている。ここで、第2中空層15aは、一対の第2採光板15bの間に第2スペーサ部材15cを挟み込むことで形成されている。また、第2中空層15aには乾燥した空気あるいはアルゴン等の低熱伝導性ガスが封入され、第2中空層15aは断熱層として機能する。なお、本実施の形態では、室内側採光部14と室外側採光部15とは同一材料、同一構造としている。
熱交換部5は、室内側より取り込んで室外側へ排気される室内空気6と、室外側より取り込んで室内側へ給気される室外空気7との間で熱交換を行うものである。熱交換部5は、光透過性のある伝熱板16と、排気風路17と、給気風路18とを有して構成される。なお、熱交換部5における熱交換可能な面積(熱交面積)は、図1〜図5に示すように、採光部4の採光面積と同程度またはそれ以上としている。
伝熱板16は、室内側採光部14と室外側採光部15との間に設けられ、排気風路17を流通する室内空気6と、給気風路18を流通する室外空気7との間で熱交換を行う。伝熱板16の材質は、光透過性を有し、且つ、熱交換するために熱のみを伝える素材、例えば、ポリプロピレン、ポリカーボネートといった樹脂あるいは従来の窓に設置されるガラス材などが用いられる。あるいは、伝熱板16の材質として、光透過性を有し、且つ、熱と湿度とをともに伝える素材、例えば、ポリウレタンといった樹脂を用いてもよい。
伝熱板16の排気風路17側の表面の全面には、通電することで(電流が流れることで)発熱する透光性導電層22が形成されている。透光性導電層22は、例えば、酸化スズ、酸化インジウム等の透明導電性酸化物からなる薄膜の他、可視光吸収が少ない銀等を使用したLow−E(Low Emissive)コーティングを用いることができる。
透光性導電層22は、電源(例えば、排気送風機12および給気送風機13を駆動するための外部電源)から電力を供給するための一対の給電端子(図示せず)が形成されている。透光性導電層22は、一対の給電端子に通電することで発熱する。なお、透光性導電層22への通電の制御方法については後述する。
排気風路17は、室内側採光部14と伝熱板16との間に設けられ、排気流入口8と排気流出口9とを連通している風路である。排気風路17は、排気風路17を流通する室内空気6が窓枠3の上辺部3aから窓枠3の下辺部3bに向かって流れるように構成されている。
一方、給気風路18は、伝熱板16と室外側採光部15との間に設けられ、給気流入口10と給気流出口11とを連通している風路である。給気風路18は、給気風路18を流通する室外空気7が窓枠3の下辺部3bから窓枠3の上辺部3aに向かって流れるように構成されている。つまり、排気風路17を流通する室内空気6の空気流れ方向と給気風路18を流通する室外空気7の空気流れ方向とは互いに対向している。
ここで、本実施の形態では、室内側採光部14と伝熱板16との間に隙間が生じるように室内側採光部14と伝熱板16とをスペーサ部材(図示せず)を介して窓枠3に固定することで、排気風路17が形成される。また、室外側採光部15と伝熱板16との間に隙間が生じるように室外側採光部15と伝熱板16とをスペーサ部材(図示せず)を介して窓枠3に固定することで、給気風路18が形成される。つまり、本実施の形態に係る熱交換部5は、窓枠3に室内側採光部14と室外側採光部15と伝熱板16とを取り付けることで形成される。
なお、全体が光透過性のある材質で作られ、伝熱板と排気風路と給気風路とが形成された熱交換素子を、室内側採光部14と室外側採光部15とに挟まれた位置に採光部4と並設されるように窓枠3に固定することで、熱交換形換気装置1が形成されてもよい。この場合、この熱交換素子が熱交換部5として機能する。
排気風路17には、排気流出口9と連通する風路を導出口19と連通する風路に切り替えるダンパーとして構成される風路切替部20が形成されている。
図4は、風路切替部20が閉鎖された状態を示している。風路切替部20が閉鎖された状態では、排気風路17が排気流出口9と連通され、熱交換部5による熱交換後の室内空気6は排気流出口9から吹き出される。
一方、図5は、風路切替部20が開放された状態を示している。風路切替部20が開放された状態では、排気風路17が導出口19と連通され、熱交換部5を通過後の室内空気6が導出口19から室内に導出される。なお、図示していないが、風路切替部20が開放された状態となることに連動して、排気流出口9と連通する風路は別のダンパーによって閉鎖された状態に切り替えられる。
次に、熱交換形換気装置1における熱交換換気について、図4を参照して説明する。
熱交換形換気装置1は、熱交換換気を行う場合に、排気送風機12および給気送風機13を駆動する。
熱交換形換気装置1は、窓枠3の上辺部3a内に設けた排気送風機12を駆動することで、室内側の上辺部3aに設けた排気流入口8から室内空気6を吸い込み、排気送風機12を経由して、熱交換部5の排気風路17を流通する。排気風路17を流通した室内空気6は、窓枠3の室外側の下辺部3bに設けた排気流出口9から室外へと排出される。
一方、熱交換形換気装置1は、窓枠3の下辺部3b内に設けた給気送風機13を駆動することで、室外側の下辺部3bに設けた給気流入口10から室外空気7を吸い込み、給気送風機13を経由して、熱交換部5の給気風路18を流通する。給気風路18を流通した室外空気7は、室内側の上辺部3aに設けた給気流出口11から室内へと取り込まれる。
そして、熱交換部5は、排気風路17を流通する室内空気6(排気流)と、給気風路18を流通する室外空気7(給気流)との間で伝熱板16を介して熱交換を行う。これにより、熱交換部5は、冬季において換気を行う際には、室外に放出する室内空気6の熱を室内に取り入れる室外空気7へと伝達し、不要な熱の放出を抑制して室内に熱を回収している。また、熱交換部5は、夏季において換気を行う際には、室内に取り入れる室外空気7の熱を室外に放出する室内空気6へと伝達し、室外の熱が室内へ放出されるのを抑制している。
次に、排気風路17内での結露の発生の可能性の有無に基づいて、排気風路17に形成した風路切替部20のダンパーの開閉および給気送風機13の駆動を制御する方法について、図4〜図6を参照して説明する。また、ここでは、排気風路17内での結露の発生の可能性の有無に基づいて、排気風路17側の伝熱板16の表面側に形成した透光性導電層22への通電を制御する方法についても併せて説明する。図6は、熱交換形換気装置1における制御部25の構成を示すブロック図である。
制御部25は、排気風路17内での結露の発生の可能性の有無に基づいて、熱交換形換気装置1における風路切替部20のダンパーの開閉および給気送風機13の駆動を制御し、また、透光性導電層22への通電を制御する。具体的には、制御部25は、図6に示すように、入力部25aと、記憶部25bと、判定部25cと、出力部25dと、を備える。なお、図4、図5では図示していないが、制御部25は、窓枠3の内部(例えば、上辺部3aの内部)に設置されている。
入力部25aは、温湿度センサ23からの室内空気6の温度と湿度に関する第1情報を受け付ける。また、入力部25aは、温度センサ24からの室外空気7の温度に関する第2情報を受け付ける。入力部25aは、受け付けた第1情報および第2情報を判定部25cに出力する。
記憶部25bは、熱交換部5に関する第3情報を記憶する。第3情報は、排気風路17の長さ、給気風路18の長さ、排気流と給気流との間での熱交換効率、ユーザによって設定された風量、等に関する情報である。記憶部25bは、入力部25aを介して記憶した第3情報を判定部25cに出力する。
判定部25cは、入力部25aからの第1情報と第2情報とを受け付けるとともに、記憶部25bからの第3情報を受け付ける。判定部25cは、受け付けた第1〜第3情報を用いて、室内空気6の露点を算出するとともに、排気風路17内での室内空気6の温度分布(熱交換によって低下していく温度)を推定する。
そして、判定部25cは、室内空気6の露点と排気風路17内での室内空気6の温度分布とから、排気風路17内での結露の発生の可能性の有無を判定する。判定部25cは、結露の発生の可能性に関する判定情報を出力部25dに出力する。
出力部25dは、判定部25cからの判定情報を受け付ける。出力部25dは、受け付けた判定情報に基づいて、風路切替部20のダンパーの開閉および給気送風機13の駆動を制御する信号を出力し、また、透光性導電層22に対する電力の供給を制御する信号を出力する。
以上のようにして、制御部25は、判定部25cの判定情報から排気風路17内での結露の発生の可能性がない場合に、給気送風機13を駆動して室外空気7を送風し、風路切替部20のダンパーを閉鎖して排気風路17が排気流出口9と連通するように制御する。これにより、熱交換部5は、図4に示す排気風路構成(室内空気6の流れ)となる。よって、熱交換形換気装置1では、排気流入口8より取り込まれた室内空気6と給気流入口10より取り込まれた室外空気7との間で、熱交換部5にて熱交換を行いながら、給排気が行われる。
一方、制御部25は、判定部25cの判定情報から排気風路17内での結露の発生の可能性がある場合に、給気送風機13による室外空気7の送風を停止し、風路切替部20のダンパーを開放して排気風路17を導出口19と連通する風路に切り替えるように制御する。これにより、熱交換部5は、図5に示す排気風路構成となる。よって、熱交換形換気装置1は、排気流入口8より取り込まれた室内空気6をそのまま導出口19から室内に導出する。なお、制御部25による制御は、排気風路17内での結露の発生前に実行されるが、排気風路17内での結露の発生後に実行されるようにしてもよい。
この場合、給気風路18における室外空気7の流通が生じないため、熱交換部5において、排気風路17を流通する室内空気6と室外空気7との間で熱交換が生じない。これにより、排気流入口8にて取り込まれた室内空気6は、その取り込まれたときの温度、即ち、室内の温度をほぼ保ったまま、排気風路17を流通する。よって、熱交換形換気装置1は、排気風路17内での結露の発生の可能性がある場合に、その室内空気6によって排気風路17内での結露の発生を抑制することができる。また、排気風路17内に結露が発生している場合には、排気風路17を流通する室内空気6によって、排気風路17内の結露水を気化して除去することができる。
また、この場合、熱交換形換気装置1は、排気流入口8から取り込んだ室内空気6を、排気流出口9から室外へ吹き出すのではなく導出口19から室内へ導出する。これにより、熱交換形換気装置1は、室内空気6を室外へ吹き出すことで室内が負圧になり、隙間等から室外空気7が室内へ取り込まれることを抑制できるので、室内の温度低下を抑制できる。また、気化した結露水を含む室内空気6が導出口19から室内へ導出されるので、室内の湿度低下を抑制することができる。
また、制御部25は、判定部25cの判定情報から排気風路17内での結露の発生の可能性がない場合には、透光性導電層22への電力供給が行われないように制御する。一方、制御部25は、判定部25cの判定情報から排気風路17内での結露の発生の可能性がある場合には、透光性導電層22へ電力を供給するように制御する。
以上のようにして、制御部25は、透光性導電層22への通電の制御を行っている。これにより、透光性導電層22への通電は、排気風路17内に結露が発生する可能性がある場合(あるいは、結露が発生している場合)に限定して実行される。そして、透光性導電層22への通電が行われると、透光性導電層22が発熱するので、排気風路17内での結露の発生を抑制でき、または、排気風路17内で発生している結露水をすばやく除去できる。
なお、制御部25は、判定部25cの判定情報に基づき判断される排気風路17内での結露発生の可能性の度合い(あるいは、結露の発生量)に基づいて、透光性導電層22へ供給する電力量を変化させてもよい。即ち、制御部25は、排気風路17内での結露発生の可能性が高いほど、あるいは、結露の発生量が多いほど、透光性導電層22へ供給する電力量を大きくしてもよい。これにより、排気風路17内での結露の発生を抑制、または、排気風路17内で発生している結露をすばやく除去するために必要なエネルギーのみを使用できるので、省エネルギー化を図ることができる。
また、制御部25は、判定部25cの判定情報に基づき判断される排気風路17内での結露発生の可能性の度合い(あるいは、結露の発生量)に基づいて、排気風路17に形成した風路切替部20のダンパーの開放および給気送風機13の駆動の停止と、透光性導電層22への通電とのいずれか一方を行ったり、その両方を行ったりするようにしてもよい。なお、制御部25は、排気風路17に形成した風路切替部20のダンパーの開放および給気送風機13の駆動の停止、あるいは、透光性導電層22への通電を行った場合には、所定時間の経過後に、初期の状態に戻す制御を行う。そして、制御部25は、排気風路17内での結露の発生の可能性の有無の判定を行う制御を繰り返す。
以上、本実施の形態1に係る熱交換形換気装置1によれば、以下の効果を享受することができる。
(1)熱交換形換気装置1は、室内側採光部14と室外側採光部15とに挟まれる位置において採光部4と並設された熱交換部5を備える。これにより、従来の窓枠に熱交換素子を設けた場合と比べ、熱交換が行われる面積を大型化することが可能となり、熱交換効率を向上させることができる。よって、熱交換形換気装置1は、室内を快適な温度に保つことができ、快適性を向上させることができる。また、採光部4に熱交換部5を並設することで、従来窓枠に埋設されていた熱交換素子が不要となり、窓枠の小型化が可能となる。この結果、窓枠を小型化しつつ、快適性を向上可能な熱交換形換気装置1を提供できる。
(2)熱交換形換気装置1は、室内側採光部14と熱交換部5の伝熱板16との間に排気風路17が形成され、室外側採光部15と伝熱板16との間に給気風路18が形成されている。これにより、室内空気6または室外空気7が流れる風路の断面積を大きくでき、圧力損失を小さく抑えることができる。よって、熱交換形換気装置1は、排気送風機12および給気送風機13の駆動を小さく抑えることができ、省エネルギー運転と送風機(排気送風機12および給気送風機13)の静音化を実現できる。
(3)熱交換形換気装置1は、採光部4に並設された熱交換部5を備えるので、太陽光(日光)の輻射熱によって熱交換部5の伝熱板16の表面温度が上昇し、給気風路18を流通する室外空気7の温度を上昇させることができる。この結果、排気風路17内の伝熱板16の表面での結露の発生が抑制され、視認性の低下が抑制された熱交換形換気装置1とすることができる。
(4)熱交換形換気装置1は、採光部4に並設された熱交換部5を備えるので、冬季など室外空気7の温度が低い場合、室外空気7が給気風路18を流通する際に太陽光(日光)の輻射熱によって加熱される。これにより、室外空気7を室内に導入した際に生じる室内温度の低下を抑制することができる。この結果、熱交換形換気装置1は、室外空気7の導入に伴う室内温度の低下を補うための室内暖房の負荷を軽減することができる。
(5)熱交換形換気装置1は、熱交換部5を通過後の室内空気6を室内に導出可能な導出口19が窓枠3に形成され、排気流出口9と連通する風路を導出口19と連通する風路に切り替える風路切替部20が排気風路17に形成されている。そして、制御部25の制御によって、排気風路17内で結露の発生の可能性がある場合には、給気送風機13による室外空気7の送風が停止され、風路切替部20によって排気風路17が導出口19と連通する風路に切り替えられる。これにより、排気流入口8にて取り込まれた室内空気6は、室外空気7との熱交換が行われないまま、排気風路17を流通するので、排気風路17内に発生する結露を抑制できる。また、排気風路17内に結露が発生している場合には、排気風路17を流通する室内空気6によって、排気風路17内の結露水を気化して除去できる。また、排気流入口8から取り込んだ室内空気6が導出口19から室内へ導出されるので、室内の温度低下および湿度低下を抑制できる。
(6)熱交換形換気装置1には、伝熱板16に通電することで発熱する透光性導電層22が設けられている。このため、伝熱板16に形成された透光性導電層22が発熱することによって、伝熱板16の表面が加熱され、排気風路17内での結露の発生を抑制することができる。また、排気風路17内の伝熱板16の表面に結露が発生した場合であっても、伝熱板16の表面から結露水を除去することができる。
(7)上記(5)、(6)によって、排気風路17内に発生する結露を抑制(あるいは、排気風路17内に発生している結露水を除去)できるので、熱交換形換気装置1では、熱交換部5を透過する光の乱反射(結露水に起因した光の乱反射)を抑制することができる。この結果、冬季など室外空気7の温度が低い場合に、熱交換部5の内部(排気風路17内の伝熱板16表面)での結露に起因した視認性の低下を抑制することが可能な熱交換形換気装置1とすることができる。
(8)透光性導電層22は、排気風路17側の伝熱板16の表面側に形成されている。このため、結露が発生しやすい排気風路17内で透光性導電層22が発熱するので、排気風路17内での結露の発生をより効果的に除去することができる。この結果、排気風路17内の伝熱板16の表面での結露に起因した視認性の低下を効果的に抑制することができる。
(9)熱交換形換気装置1は、制御部25によって透光性導電層22への通電を制御するように構成されている。このため、排気風路17内の伝熱板16の表面での結露の発生に起因した視認性の低下を抑制する際、制御部25によって透光性導電層22への通電を効率よく行うことができ、結露の発生に関係なく透光性導電層22への通電を行う場合に比べて省エネルギーで実現することができる。
(10)室外側採光部15は、第2中空層15aを介して対向する一対の第2採光板15bで構成されている。このため、室外側採光部15によって、室外から熱交換部5(給気風路18を流通する室外空気7)への熱伝達を抑制することができる。すなわち、冬季の場合には、給気風路18を流通する室外空気7(室内空気6と熱交換して温度が上昇した室外空気7)の温度が、室外側採光部15の室外側の室外空気7によって低下することが抑えられるので、結果として排気風路17を流通する室内空気6の温度を上昇させることができる。この結果、上記(5)、(6)と相まって、排気風路17内の伝熱板16の表面での結露の発生がさらに抑制され、視認性の低下がさらに抑制された熱交換形換気装置1とすることができる。
一方、夏季の場合には、給気風路18を流通する室外空気7(室内空気6と熱交換して温度が上昇した室外空気7)の温度が、室外側採光部15の室外側の室外空気7によってさらに上昇することが抑えられる。このため、室外空気7を室内に導入した際に生じる室内温度の上昇を抑制することができる。この結果、熱交換形換気装置1は、室外空気7の導入に伴う室内温度の上昇を補うための室内冷房の負荷を軽減することができる。
(11)熱交換形換気装置1は、排気流入口8に排気フィルタが設置されるとともに、給気流入口10に給気フィルタが設置されている。このため、室内空間および室外空間の塵埃などの固形物が熱交換部5へ流入するのを防止することができる。この結果、熱交換部5の内部に固形物が詰まり、固形物が通風抵抗となることで排気風量および給気風量が減少するのを防止するとともに、伝熱板16の表面に付着する汚れを防止することができ、窓としての採光機能(または視認性)の低下を抑制することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、各実施の形態は、それぞれ、他の実施の形態が有する構成の一部または複数部分を、その実施の形態に追加しあるいはその実施の形態の構成の一部または複数部分と交換等することにより、その実施の形態を変形して構成するようにしてもよい。また、上記各実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
本実施の形態では、排気風路17側の伝熱板16の表面側に透光性導電層22を設ける構成としたが、これに限られない。例えば、給気風路18側の伝熱板16の表面に透光性導電層22を設ける構成としてもよい。こうした構成によっても、伝熱板16が加熱されるので、排気風路17内の伝熱板16の表面での結露の発生を抑制することができる。また、透光性導電層22の発熱によって給気風路18を流通する室外空気7の温度を上昇させることができるので、排気風路17内の伝熱板16の表面での結露の発生をさらに抑制することができる。
本実施の形態では、採光部4として、第1中空層14aを有する室内側採光部14と第2中空層15aを有する室外側採光部15とからなる構成としたが、これに限られない。例えば、採光部4として、中空層を有さない室内側採光部14(例えば、単体の第1採光板14bのみ)と第2中空層15aを有する室外側採光部15とからなる構成にしてもよい。
本実施の形態に対し、排気風路17側の伝熱板16の表面に親水性の保護層を設けてもよい。この親水性の保護層によって、排気風路17内の伝熱板16の表面では、伝熱板16の表面に発生する結露水が水玉(水滴)にはならずに、伝熱板16の表面に薄く拡がった状態となる。これにより、透光性導電層22からの熱が結露水に伝わりやすくなり、伝熱板16の表面から結露水をさらに効果的に除去することができる。
また、伝熱板16の表面とともに、排気風路17側の室内側採光部14の表面にも親水性の保護層を設ける構成としてもよい。これにより、熱交換形換気装置1では、排気風路17内の室内側採光部14の表面での結露に起因した視認性の低下を抑制することができる。
なお、保護層としては、例えば、光触媒活性を有する粒子が分散されたシリコン酸化物層を用いてもよい。ここで、光触媒活性を有する粒子とは、光(例えば、紫外線)の照射によって親水基(水酸基)を生成する光触媒の粒子である。光触媒としては、例えば、酸化チタン、酸化タングステン等が用いられてもよい。なお、「親水性を有する」とは、少なくとも水との接触角が10°程度以下となっている状態を示す。
本実施の形態では、排気流入口8(あるいは排気流入口8の近傍)に排気フィルタを取り付けるとともに、給気流入口10(あるいは給気流入口10の近傍)に給気フィルタを取り付ける構成としたが、これに限られない。例えば、室外空間には室内空間よりも花粉あるいは埃などの固形物が多く存在しているため、給気流入口10側のみに給気フィルタを取り付ける構成としてもよい。これにより、少なくとも排気風路17よりも固形物が詰まりやすい給気風路18への固形物の流入(給気風路18の給気風量の減少)を防止することができる。
本実施の形態では、排気風路17内での結露の発生の可能性の有無に基づいて、制御部25による制御を実行しているが、これに限られない。例えば、排気風路17内での結露の発生の有無に基づいて、制御部25による制御を行うようにしてもよい。つまり、制御部25は、排気風路17内に結露が発生していると判定された場合に、給気送風機13による室外空気7の送風を停止し、風路切替部20により排気風路17を導出口19と連通する風路に切り替えるように制御してもよい。また、透光性導電層22へ電力を供給する制御部25の制御についても同様である。
本発明に係る熱交換形換気装置は、室内空気と室外空気との間での熱交換を可能とする熱交換形換気装置として有用である。主に建物の窓に用いられることで効果を奏する。
1 熱交換形換気装置
2 家屋の壁面
3 窓枠
3a 上辺部
3b 下辺部
3c 左辺部
3d 右辺部
4 採光部
5 熱交換部
6 室内空気
7 室外空気
8 排気流入口
9 排気流出口
10 給気流入口
11 給気流出口
12 排気送風機
13 給気送風機
14 室内側採光部
14a 第1中空層
14b 第1採光板
14c 第1スペーサ部材
15 室外側採光部
15a 第2中空層
15b 第2採光板
15c 第2スペーサ部材
16 伝熱板
17 排気風路
18 給気風路
19 導出口
20 風路切替部
22 透光性導電層
23 温湿度センサ
24 温度センサ
25 制御部
25a 入力部
25b 記憶部
25c 判定部
25d 出力部
101 熱交換形換気装置
102 窓枠
103 排気流入口
104 排気流出口
105 熱交換素子
106 排気送風機
107 給気流入口
108 給気流出口
109 給気送風機

Claims (3)

  1. 窓枠と、
    前記窓枠で囲まれた位置に設けられ、室内側に位置する室内側採光部と室外側に位置する室外側採光部とを有する採光部と、
    前記室内側採光部と前記室外側採光部とに挟まれる位置において前記採光部と並設され、室内側より取り込んで室外側へ排気される室内空気と、室外側より取り込んで室内側へ給気される室外空気との間で熱交換を行う熱交換部と、
    動作を制御する制御部と、を備え、
    前記窓枠は、
    前記室内側に設けられ、前記室内空気を取り込む排気流入口と、
    前記室外側に設けられ、前記室内空気を吹き出す排気流出口と、
    前記室外側に設けられ、前記室外空気を取り込む給気流入口と、
    前記室内側に設けられ、前記室外空気を吹き出す給気流出口と、
    前記排気流入口から前記排気流出口へと前記室内空気を送風する排気送風機と、
    前記給気流入口から前記給気流出口へと前記室外空気を送風する給気送風機と、
    前記熱交換部を通過後の前記室内空気を前記室内に導出可能な導出口と、を有し、
    前記熱交換部は、
    前記室内側採光部と前記室外側採光部との間に設けられた光透過性のある伝熱板と、
    前記室内側採光部と前記伝熱板との間に設けられ、前記排気流入口と前記排気流出口とを連通する排気風路と、
    前記伝熱板と前記室外側採光部との間に設けられ、前記給気流入口と前記給気流出口とを連通する給気風路と、を有し、
    前記伝熱板は、前記排気風路を流通する前記室内空気と、前記給気風路を流通する前記室外空気との間で熱交換を行い、
    前記排気風路は、前記排気流出口と連通する風路を前記導出口と連通する風路に切り替える風路切替部を有し、
    前記制御部は、
    前記排気風路内に結露が発生すると判定された場合に、前記給気送風機による前記室外空気の送風を停止し、前記風路切替部により前記排気風路を前記導出口と連通する風路に切り替えるように制御することを特徴とする熱交換形換気装置。
  2. 前記排気風路側の前記伝熱板の表面に形成された、電流が流れることで発熱する透光性導電層を備えることを特徴とする請求項1に記載の熱交換形換気装置。
  3. 前記室外側採光部は、中空層を介して対向する一対の採光板で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換形換気装置。
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