JPH0334584Y2 - - Google Patents

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JPH0334584Y2
JPH0334584Y2 JP4330386U JP4330386U JPH0334584Y2 JP H0334584 Y2 JPH0334584 Y2 JP H0334584Y2 JP 4330386 U JP4330386 U JP 4330386U JP 4330386 U JP4330386 U JP 4330386U JP H0334584 Y2 JPH0334584 Y2 JP H0334584Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は熱交換器を介して給排気を行う換気
装置等のように屋外の空気と室内空気がそれぞれ
内部を流通する機器の凍結を防止する装置に関す
るものである。
〔従来の技術〕
第5図〜第8図は、例えば実公昭54−42125号
公報に示されたものに類似した従来の熱交換形換
気装置を示す図で、第5図は縦断面図、第6図は
熱交換器の端面拡大斜視図、第7図は構成図、第
8図は結氷説明図である。
図中、1は本考案でいう屋外空気と室内の空気
がそれぞれ流通する機器の一例である換気装置の
本体、2は本体1の外箱、2aは外箱2の側面に
設けられた外気の吸込口、2bは同じく吹出口、
2cは同じく室内空気の吸込口、2dは同じく吹
出口、3は外箱2内に収納された熱交換器で、多
数の波形板3aと伝熱性、または通湿性と伝熱性
とを有する多数の平板3bとを交互に積層しかつ
波形板3aは交互にその波形形成方向を90度変え
て介挿させることによつて角柱状に形成されてお
り、外箱2の中央に横に倒しかつ45度傾けて設置
されている。4は熱交換器3の給気空気の流入側
に設けられたエアフイルタ、5は同じく排気空気
の流入側に設けられたエアフイルタ、6は熱交換
器3の給気空気の流出側に接置された給気用送風
機、7は同じく排気空気の流出側に設置された排
気用送風機、Aは給気流、Bは排気流である。
従来の熱交換形換気装置は上記のように構成さ
れ、外気は気流Aで示すように、給気用送風機6
の回転により、吸込口2aから吸い込まれ、エア
フイルタ4及び熱交換器3を通り、吹出口2bか
ら室内へ吹き出される。また、室内空気は気流B
で示すように、排気用送風機7の回転により、吸
込口2cから吸い込まれ、エアフイルタ5及び熱
交換器3を通り、吹出口2dから室外へ吹き出さ
れる。このようにして、給気空気と排気空気の間
で熱交換が行われる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記のような従来の熱交換形換気装置では、こ
の換気装置が寒冷地で使用される場合、一般に給
気流は低温気流となり、排気流Bは高温気流とな
る。給気流Aが低温(−5℃以下)の場合には、
排気流Bは熱交換器3の流入部に近い部分3A
で、給気流Aによつて冷却されるため、結露、結
霜又は結氷が生じる。そのため、熱交換器3は目
詰りして排気流Bはその近傍では流れなくなる。
その結果、部分3Aの近傍は熱交換をしなくなる
ので、次にはその隣接部分3B近傍が給気流Aで
最も冷却されるようになつて、結氷を生じるよう
になる。したがつて、この状態で運転を続ける
と、今度は部分3Bに隣接した部分が結氷を始
め、ついには全面凍結に至り、排気及び熱交換が
行われなくなる。
このような結氷及びこれに伴う機能低下を防止
するため、熱交換器3が結氷する条件になつた場
合には、温度検出器及びタイマを用い、間欠的に
給気用送風機6を停止させ、排気用送風機7だけ
を運転して、生じた結氷を融かすようにしてい
る。しかし、この場合、次のような問題が生じ
る。
(ア) 排気運転だけの場合、室内空気の平衡が崩れ
て、どこか室内の他の場所から空気を吸い込む
ため、冷風侵入が起こる。
(イ) 上記に伴い、室内が負圧になるため、排気形
の燃焼器具(ポツト式石油ストーブ、ガスフア
ーネス等)が異常燃焼を起こす危険がある。
(ウ) 第8図の部分3Aが結氷により目詰りしてい
る場合、そこを室内空気が通らないため、熱が
与えられず、氷が十分融解しない。
また他の手段として、低温空気(外気)側に加
熱子を設けて、低温空気を熱交換器3に結氷が生
じない温度(0℃以下)まで予熱することも行な
われている。しかし、これには多くのエネルギが
必要である。例えば、室内温度20℃、外気温度−
15℃、換気風量500m3/時とすると、−15℃の空気
を0℃まで昇温するには、空気の重さを1.2Kg/
m3として、15×0.24×500×1.2=2160Kcal/時の
熱が必要であり、これを加熱子で昇温するには約
2.5KW/時の電力が必要となる。これは、この
機器の温度交換効率を70%としたときに0℃まで
昇温した空気との交換熱量2016Kcal/時よりも
大きな値となり、省エネルギの効率も悪くなる。
また、給気用送風機6及び排気用送風機7が一
つの電動機で駆動されているような場合には、一
方だけを運転することは不可能である。
このように、一般に熱交換形換気装置を低温の
条件で使用する場合に、熱交換器3に結氷が生
じ、性能低下や損傷に至るが、それを防止するに
は多くのエネルギを要する。また、結氷を解凍す
る場合には外風が侵入する等種々の問題がある。
また、送風機の構成によつては解凍運転が不可能
になるという問題点もある。
また熱交換形換気装置以外の機器においても基
本的に上記のような結氷の問題が起こり、同様な
問題点があつた。
この考案は上記問題点を解決するためになされ
たもので、機器が結氷するような低温条件下にお
いても、少ないエネルギで結氷を融解できるよう
にした凍結防止装置を提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係る換気装置の凍結防止装置は、屋
外からの低温空気と室内からの高温空気がそれぞ
れ内部を流通する機器に使用される凍結防止装置
において、上記機器に供給するための低温空気が
屋外から導入される低温流路と、この低温流路と
隔壁によつて仕切られ、室外へ排出される室内の
高温空気を上記機器に供給する高温流路とをそれ
ぞれ内部に形成した箱体を設け、上記隔壁には低
温流路と高温流路を連通させる開口を設け、上記
箱体には、常時は上記開口を閉塞し、動作時には
上記開口を開放すると共に上記低温流路の入口及
び上記高温流路の出口を閉塞するダンパと、この
ダンパの開閉を制御する制御装置とを設けたもの
である。
〔作用〕
この考案においては、ダンパの動作により低温
流路と高温流路は連通され、高温空気が機器の低
温側流路に導入されるため、高温側流路に生じた
結氷は融解される。
〔実施例〕
第1図及び第2図は屋外空気と室内空気とが流
通する機器として熱交換形換気装置に適用したこ
の考案の一実施例を示す図で、第1図は構成図、
第2図は動作説明図であり、1,2,2a〜2
d,3,3A,3B,6,7,A,Bは上記従来
装置と同様のものである。
図中、9は本体1の吸込側に配置された箱体、
9A,9Bは箱体9内に形成された低温流路及び
高温流路、9aは箱体9の側面に設けられた低温
流路(外気)入口、9bは同じく出口、9cは同
じく高温流路(排気)入口、9dは同じく出口
で、低温流路出口9bは本体1の吸込口2aと、
高温流路出口9dは同じく吸込口2cとそれぞれ
接続されている。10は低温流路9Aと高温流路
9Bを仕切り、かつ両流路9A,9Bを連通する
開口10aが設けられた隔壁、11は低温流路9
Aに枢着され開口10aを開閉するダンパ、12
は同じく高温流路9Bに枢着されたダンパであ
る。なおダンパ11,12の開閉は図示していな
いが制御装置によつて行われるようになつてい
る。
上記のように構成された換気装置の凍結防止装
置において、常時は第1図に示すように、ダンパ
11,12は開口10aを閉塞している。したが
つて、低温空気は気流Aで示すように、低温流路
入口9aから低温流路9Aに入り、低温流路出口
9bから吸込口2aを通つて本体1に供給され
る。また、高温空気は気流Bで示すように、高温
流路入口9cから高温流路9Bに入り、高温流路
出口9dから吸込口2cを通つて本体1に供給さ
れる。以後の動作は従来装置と同様である。
次に、低温空気温度が低く、熱交換器3に結氷
が生じたときは、ダンパ11,12は回動し、第
2図に示すように開口10aは開放され、低温流
路入口9aはダンパ11で閉塞され、高温流路出
口9dはダンパ12で閉塞される。なお、ダンパ
11,12の駆動は電動機(図示しない)で行わ
れるが、手動操作によつてもよい。これで、低温
流路9Aと高温流路9Bは連通されるので、高温
気流Bは高温流路9Bから低温流路9Aに入り、
低温流路出口9bから本体1の低温側流路に供給
される。この結果、熱交換器3の通常低温空気が
流れていた流路を高温空気が流れることになり、
通常高温空気が流れている流路に生じた結氷は融
解される。
このとき、高温流路出口9dは閉塞されている
ため、排気用送風機7へ空気は導入されず、排気
は行われない。また、高温空気は給気用送風機6
によつて吹出口2bから室内に吹き出され、循環
運転となる。したがつて、従来の場合と異なり、
風量の不平衡による外気侵入等の問題は生じな
い。
また、熱交換器3の解凍は、高温気流Bの熱エ
ネルギを利用しているため、加熱子等を用いて空
気を加熱する必要はなく、省エネルギであると共
に、安全性も高い。
第3図及び第4図はこの考案の他の実施例を示
し、第3図はダンパ部分の構成図、第4図は特性
曲線図で、低温流路入口9aに低温空気の温度を
検出する温度検出器14を設け、低温空気温度が
結氷条件になつた場合に制御装置15が動作し、
駆動機構16によりダンパ11,12を回動さ
せ、これを所定の時間間隔で間欠的に繰り返えす
ものである。
第4図にこの実施例の装置において、外気温度
−15℃の場合の室内の温度と結氷開始までの時間
の関係を表す曲線17、及び風量が30%低下する
までの時間の関係を表す曲線18を示す。第4図
から明らかなように、風量30%低下までの時間
は、室内温度による大きな変動はないため、外気
温度の検出により結氷条件を検出した場合は、所
定時間ごとに解凍運転に切り換えれば、風量が30
%低下する前に解凍運転することができ、性能低
下を起こさずに使用できる。
また、ダンパ11,12は板状のもの2枚とし
て説明したが、開口10a、低温流路入口9a及
び高温流路出口9dをそれぞれ開閉できるもので
あれば、他の形式の機構(スライド形、バタフラ
イ形等)でもよい。
上記各実施例では、熱交換器3を直交流熱交換
器を用いるものとして説明したが、回転形、対向
流形等においても同様に適用可能である。
なおこの考案は実施例のような熱交換形換気装
置以外の機器にも適用できることは言うまでもな
い。
〔考案の効果〕
以上説明したとおりこの考案は機器を低温条件
で使用する場合に発生する結氷を、解凍運転中に
外風侵入等を伴うことなく、また加熱源を用いる
ことなく融解することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの考案を熱交換形の換気
装置に適用した例を示す凍結防止装置の一実施例
を示す図で、第1図は構成図、第2図は動作説明
図、第3図及び第4図はこの考案の他の実施例を
示す図で、第3図はダンパ部分の構成図、第4図
は結氷時間特性曲線図、第5図〜第8図は従来の
熱交換形換気装置を示す図で、第5図は縦断面
図、第6図は熱交換器の端面拡大斜視図、第7図
は構成図、第8図は結氷説明図である。 図中、1は換気装置本体、2aは低温空気吸込
口、2cは高温空気吸込口、3は熱交換器、6は
給気用送風機、7は排気用送風機、9は箱体、9
Aは低温流路、9Bは高温流路、9aは低温流路
入口、9bは同左出口、9cは高温流路入口、9
dは同左出口、10は隔壁、10aは開口、1
1,12はダンパ、15は制御装置である。な
お、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 屋外からの低温空気と室内からの高温空気が
    それぞれ内部を流通する機器1に使用される凍
    結防止装置において、上記機器に供給するため
    の低温空気が屋外から導入される低温流路9A
    と、この低温流路と隔壁10によつて仕切ら
    れ、室外へ排出される室内の高温空気を上記機
    器に供給する高温流路9Bとをそれぞれ内部に
    形成した箱体9を設け、上記隔壁には低温流路
    と高温流路を連通させる開口10aを設け、上
    記箱体には、常時は上記開口を閉塞し、動作時
    には上記開口を開放すると共に上記低温流路の
    入口9a及び上記高温流路の出口9dを閉塞す
    るダンパ11,12と、このダンパの開閉を制
    御する制御装置とを設けてなる凍結防止装置。 (2) 制御装置は低温流路を流通する低温空気の温
    度を検出し、所定の温度以下が検出された状態
    で前記ダンパで低温流路と高温流路を間欠的に
    遮断するものであることを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第1項に記載の凍結防止装置。
JP4330386U 1986-03-25 1986-03-25 Expired JPH0334584Y2 (ja)

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JP6561313B2 (ja) * 2015-12-22 2019-08-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱交換素子を用いた熱交換形換気装置
WO2017110055A1 (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 熱交換形換気装置
JP2017198356A (ja) * 2016-04-25 2017-11-02 三菱電機株式会社 換気装置の結露凍結防止装置、換気装置、換気装置の結露凍結防止方法

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