JP5434202B2 - 熱交換形換気装置 - Google Patents

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本発明は、寒冷地等で使用され、室外空気を通風させる給気流路と室内空気を通風させる排気流路を備えた熱交換器により、給気流路と排気流路との間で室外空気と室内空気の熱交換を行う熱交換形換気装置に関する。
この種の熱交換形換気装置は、冬季に室外の温度が、例えば−10℃以下のような低い温度になると、室内からの温かい湿気を含む空気が流れる熱交換器の排気流路において、隣接する給気流路に室外からの冷たい空気が流れることにより、結露や凍結が生じて目詰まりしていくので、従来の熱交換形換気装置では、この結露や凍結による排気流路内の目詰まりを凍結抑制制御により防止していた(例えば、特許文献1参照)。
また、室外の温度が−25℃のようなきわめて低い温度となる地域では、実用に供する熱交換形換気装置がないのが実状であった。
以下、特許文献1に示す熱交換形換気装置について、図13を参照しながら説明する。
図13に示すように、熱交換器ユニット101は室内の空気と室外の空気の間で熱交換換気を行い、熱交換器ユニット101は、熱交換器102と、室内の空気を室外へ排気し、熱交換器102を経由する排気経路103と、室外の空気を室内へ給気し、熱交換器102を経由する給気経路104と、排気経路103に組み込まれる排気ファン105と、給気経路104に組み込まれる給気ファン106と、室外の空気の外気温度を検出する温度センサー107と、温度センサー107で検出した外気温度によって排気ファン105と給気ファン106の運転制御を行う制御部を備えている。
そして、熱交換器ユニット101の制御部は、外気温度が−10℃を下回った時に、熱交換器102が凍結することを抑えるため、外気温度に応じて2つの凍結抑制制御を行い、この2つの凍結抑制制御は第1凍結抑制制御および第2凍結抑制制御である。
第1凍結抑制制御は、外気温度が−10℃を下回った場合に、熱交換器102の凍結を抑制する制御であり、排気ファン105を常時作動させ、給気ファン106の動作を60分のうち最初の15分だけ休止させる運転を繰り返す。
第2凍結抑制制御は、外気温度が−15℃を下回った場合に、第1凍結抑制制御よりも強力に熱交換器102の凍結を抑制する制御であり、排気ファン105および給気ファン106の間欠運転を行う。第2凍結抑制制御は、排気ファン105および給気ファン106を60分休止させた後に5分だけ作動を再開させる運転を繰り返す。
特許第3744409号公報
このような従来の熱交換器ユニット101では、外気温度が−10℃を下回った場合の第1凍結抑制制御は、排気ファン105は常時作動させ、給気ファン106は60分のうちの45分だけ作動する運転を繰り返すため、給気ファン106が休止している15分間は、室内が負圧になって、建物の隙間から室外の空気が流入し、コールドドラフトや結露を発生することがあった。
また、従来の熱交換器ユニット101は、外気温度が−15℃を下回った場合の第2凍結抑制制御は、排気ファン105および給気ファン106は65分のうちの5分だけ作動し、この5分の排気ファン105および給気ファン106の作動は、主に温度センサー107による外気温度の監視であり、殆どの時間は熱交換換気の運転が停止しているため、家屋やビルなどに必要な換気風量を熱回収しながら得ることができなかった。
また、従来の熱交換器ユニット101では、結露やコールドドラフトの影響を回避し、熱交換換気を継続して必要な換気風量を得るためには、熱交換器ユニット101を複数備える必要があり、装置が大型化し、構成が複雑になるという課題があった。
本発明はこのような課題を解決するものであり、室外がきわめて低い温度となる寒冷地の冬季に運転されても、給気ファンや排気ファンを休止させることなく、熱交換器の排気流路における結露や凍結の影響を回避して、簡単な構成で熱交換換気の継続を確実に行い、必要な換気量を得ることができる小型の熱交換形換気装置の提供を目的としている。
本発明の熱交換形換気装置は上記目的を達成するために、室外から室外空気を吸込む室外吸込口と、室内へ室外空気を給気する室内給気口と、室内から室内空気を吸込む室内吸込口と、室外へ室内空気を排出する室外排出口とを備えた本体箱内に、給気流路に通風させる室外空気と排気流路に通風させる室内空気との間で熱交換を行う熱交換器を複数備え、室外空気を吸込み前記給気流路を通して室内へ給気を行う給気送風手段と、室内空気を吸込み前記排気流路を通して室外へ排気を行う排気送風手段と、室内空気を吸込み前記排気流路を通して室内へ空気の循環を行う循環送風手段を備え、前記給気送風手段および前記排気送風手段が、いずれかの前記熱交換器に接続するとともに、前記循環送風手段が他の前記熱交換器へ接続し、各々の送風手段が接続する前記熱交換器を選択できる選択手段を備えた構成であって、前記給気送風手段を駆動させる給気原動機と、前記排気送風手段および前記循環送風手段を駆動させる排気循環原動機を備えたものである。
また、他の手段は、給気送風手段を熱交換器と室内給気口の間に備え、前記給気送風手段が給気流路から室外空気を吸込んで室内へ給気するように配置したものである。
また、他の手段は、給気送風手段と給気原動機を、前記給気送風手段により形成される風路内に配置したものである。
また、他の手段は、排気送風手段および循環送風手段を、排気流路から室内空気を吸込んで、前記排気送風手段は室外へ排気を行い、前記循環送風手段は室内へ空気の循環を行うように配置したものである。
また、他の手段は、循環送風手段と排気循環原動機を、前記循環送風手段により形成される風路内に配置したものである。
また、他の手段は、排気送風手段が排気羽根車を備え、循環送風手段が循環羽根車を備え、前記循環羽根車を前記排気羽根車よりも小さくしたものである。
また、他の手段は、給気送風手段が接続する熱交換器を選択できる選択手段として第1風向調整板を備えたものである。
また、他の手段は、第1風向調整板は、給気送風手段が接続する熱交換器を切り換えるとともに、前記給気送風手段が全ての前記熱交換器へ接続するように前記熱交換器を選択するとしたものである。
また、他の手段は、第1風向調整板を、室外吸込口と熱交換器の間に備えたものである。
また、他の手段は、第1風向調整板の切り換えと合わせて、給気原動機の回転数を低下させるとしたものである。
また、他の手段は、排気送風手段および循環送風手段が接続する熱交換器を選択できる選択手段として第2風向調整板を備えたものである。
また、他の手段は、第2風向調整板は、排気送風手段および循環送風手段が接続する熱交換器を切り換えるとともに、前記排気送風手段および循環送風手段が全ての前記熱交換器へ接続するように前記熱交換器を選択するとしたものである。
また、他の手段は、第2風向調整板の切り換えと合わせて、排気循環原動機の回転数を低下させるとしたものである。
また、他の手段は、循環送風手段によって室内へ循環される空気の吹き出し口である循環空気排出口を室内給気口の近傍に設けたものである。
また、他の手段は、循環空気排出口に第3風向調整板を備え、前記第3風向調整板は、循環送風手段が室内へ空気の循環を行うとともに、室外へ排気を行うように、位置を切り換えられるとしたものである。
また、他の手段は、第1風向調整板の切り換えに合わせて、第2風向調整板は排気送風手段が前記給気送風手段の接続する熱交換器へ接続し、かつ循環送風手段が前記給気送風手段および前記排気送風手段が接続していない前記熱交換器へ接続するように切り換わり、第3風向調整板は循環送風手段が室内へ空気の循環を行うように設定されるとしたものである。
また、他の手段は、室外排出口と排気流路の出口の間に、結露や凍結の状態を検知できる結露検知手段を備え、前記結露検知手段の検出値により給気原動機の回転数を低下させるとしたものである。
また、他の手段は、結露検知手段の検出値により排気循環原動機の回転数を増大させるとしたものである。
また、他の手段は、第1風向調整板は給気送風手段が全ての熱交換器へ接続するように設定され、第2風向調整板は排気送風手段および循環送風手段の少なくとも一方が全ての前記熱交換器に接続するように設定され、第3風向調整板は循環送風手段が室外へ排気を行うように設定される場合に、給気原動機および排気循環原動機の回転数を低下させるとしたものである。
また、他の手段は、室外吸込口と給気流路の入口の間に風路遮蔽板を備えたものである。
また、他の手段は、熱交換器は、排気流路の入口が鉛直下向きに配置され、前記排気流路の出口が前記給気流路の出口よりも上方に配置されたものである。
また、他の手段は、排気流路の入口の下方に皿状構造を備えたものである。
本発明によれば、室内がきわめて低い温度となる寒冷地の冬季に運転されても、熱交換器の排気流路内における結露や凍結の影響を回避して、必要な換気風量を熱回収しながら得る本来の熱交換換気を継続して実施することができ、この熱交換気運転の継続に必要な構成を最小限に抑えることで小型の熱交換形換気装置が得られる。
しかも給気送風手段を駆動させる給気原動機と排気送風手段および循環送風手段を駆動させる排気循環原動機を別々に備えることで、各々の原動機の回転数を別々に制御することが可能となり原動機を過不足なく駆動させることで消費電力を低減でき、そして原動機の回転数を別々に制御できることから室外空気と室内空気とで熱交換しながら換気をする熱交換気運転の風量と、室内空気により熱交換器の排気流路の結露や凍結を解消させる熱交換器のデフロスト運転の風量が調整できるので、熱交換効率の低下を抑制し、熱交換器のデフロスト運転を確実に行うことができる。
(a)本発明の実施の形態1の熱交換形換気装置を示す平面断面図、(b)本発明の実施の形態1の熱交換形換気装置を示す側断面図 (a)本発明の実施の形態1の熱交換器を示す概略図(b)本発明の実施の形態1の熱交換器を示す部分詳細図 (a)本発明の実施の形態2交換形換気装置を示す平面断面図、(b)本発明の実施の形態2の熱交換形換気装置を示す側断面図 本発明の実施の形態3の熱交換形換気装置を示す側断面図 (a)本発明の実施の形態4の熱交換形換気装置の給気流16aを示す側断面図(b)本発明の実施の形態4の熱交換形換気装置の給気流16bを示す側断面図(c)本発明の実施の形態4の熱交換形換気装置の給気流16aおよび16bを示す側断面図 本発明の実施の形態4の風向調整板を示す概略図 (a−1)(b−1)(c−1)本発明の実施の形態5の熱交換形換気装置を示す平面断面図、(a−2)(b−2)(c−2)本発明の実施の形態5の熱交換形換気装置を示すX−Y断面図 本発明の実施の形態5の風向調整板を示す概略図 (a)(b)本発明の実施の形態6の熱交換形換気装置を示す側断面図 本発明の実施の形態7の熱交換形換気装置を示す平面断面図 本発明の実施の形態8の熱交換形換気装置を示すえ平面断面図 (a)本発明の実施の形態9の熱交換形換気装置を示す部分平面断面図、(b)本発明の実施の形態9の皿状構造を示す概略図 従来の熱交換器ユニットを示す断面概略図
本発明の請求項1に記載の熱交換形換気装置は、室外から室外空気を吸込む室外吸込口と、室内へ室外空気を給気する室内給気口と、室内から室内空気を吸込む室内吸込口と、室外へ室内空気を排出する室外排出口とを備えた本体箱内に、給気流路に通風させる室外空気と排気流路に通風させる室内空気との間で熱交換を行う熱交換器を複数備え、室外空気を吸込み前記給気流路を通して室内へ給気を行う給気送風手段と、室内空気を吸込み前記排気流路を通して室外へ排気を行う排気送風手段と、室内空気を吸込み前記排気流路を通して室内へ空気を循環させる循環送風手段を備え、前記給気送風手段および前記排気送風手段が、いずれかの前記熱交換器に接続するとともに、前記循環送風手段が他の前記熱交換器へ接続し、各々の送風手段が接続する前記熱交換器を選択できる選択手段を備えた構成であって、前記給気送風手段を駆動させる給気原動機と、前記排気送風手段および前記循環送風手段を駆動させる排気循環原動機を備えたものである。
また、室外がきわめて低い温度になる寒冷地の冬季に運転され、熱交換器の排気流路に結露や凍結が発生しても本来の熱交換換気を継続させるために、熱交換器を複数用いて、室外空気と室内空気とで熱交換しながら換気をする熱交換気運転と、室内空気により熱交換器の排気流路の結露や凍結を解消させる熱交換器のデフロスト運転を順次切り換える構成である。
熱交換気運転と熱交換器のデフロスト運転の切り換えを選択手段により行うので、本来の熱交換換気の継続を行うことができ、熱交換換気の継続を行うために必要な構成を最小限に抑えられるので装置を小型化できる。
しかも、給気送風手段を駆動させる給気原動機と排気送風手段および循環送風手段を駆動させる排気循環原動機を別々に備えることで、各々の原動機の回転数を別々に制御することが可能となり、熱交換気運転の風量と熱交換器のデフロスト運転の風量が調整できるので、熱交換器のデフロスト運転を確実に行うことができる。
また、請求項2に記載の熱交換形換気装置は、給気送風手段を熱交換器と室内給気口の間に備え、前記給気送風手段が給気流路から室外空気を吸込んで室内へ給気するように配置したものであり、熱交換形換気装置の本体内で給気送風手段を室内環境の近くに配置することが容易となるため、給気送風手段が室外空気の温度の影響を受けにくくなり、給気送風手段や給気原動機における結露の発生を抑制できるので、装置の信頼性を向上させ、室内へより室温に近い温度の空気を供給しやすくなる。
また、請求項3に記載の熱交換形換気装置は、給気送風手段と給気原動機を、給気送風手段により形成される風路内に配置したものであり、給気原動機の発熱が給気送風手段により室内へ給気される空気を暖めることで、室内へ給気する空気の温度を高くすることができ、室内へより室温に近い温度の空気を供給できる。
また、請求項4に記載の熱交換形換気装置は、排気送風手段および循環送風手段が排気流路から室内空気を吸込んで、排気送風手段は室外へ排気を行い、循環送風手段は室内へ空気の循環を行うように配置したものである。
これにより、熱交換形換気装置の本体内で排気送風手段および循環送風手段を室内環境の近くに配置することが容易となるため、排気送風手段および循環送風手段が室外空気の温度の影響を受けにくくなり、排気送風手段および循環送風手段や排気循環原動機における結露の発生を抑制できるので、熱交換形換気装置の信頼性を向上させ、室内へより室温に近い温度の空気を供給できる。
また、請求項2および請求項4に記載の熱交換形換気装置について、各々の送風手段を本体箱内で、隣接して配置することが可能となり、各々の送風手段の吸込み口を同一方向に揃えることで、熱交換器の給気流路と排気流路の間の圧力差が小さくなり、室外へ排出させる室内空気が室内へ供給される室外空気へ漏れることを抑制でき、必要な換気量の確保が容易となる。
また、請求項5に記載の熱交換形換気装置は、循環送風手段と排気循環原動機を、循環送風手段により形成される風路内に配置したものであり、排気循環原動機の発熱が循環送風手段により室内へ循環される空気を暖めることで、室内へ給気される空気の温度を高くすることができ、室内へより室温に近い温度の空気を供給できる。
また、請求項6に記載の熱交換形換気装置は、排気送風手段が排気羽根車を備え、循環送風手段が循環羽根車を備え、前記循環羽根車を前記排気羽根車よりも小さくしたものであり、排気循環原動機への負荷を軽減することができるので消費電力を低減でき、循環送風手段の容積を小さくすることができるので装置を小型化できる。
また、請求項7に記載の熱交換形換気装置は、給気送風手段が接続する熱交換器を選択できる選択手段として第1風向調整板を備えるものであり、給気送風手段が接続する熱交換器の選択の切り換えを簡単な構成で実現でき、熱交換換気の継続を実現できる小型の熱交換形換気装置が得られる。
また、請求項8に記載の熱交換形換気装置は、第1風向調整板が、給気送風手段と接続する熱交換器を切り換えるとともに、給気送風手段が全ての熱交換器へ接続するように熱交換器を選択させるものであり、簡単な構成で少なくとも1つの熱交換器へ給気送風手段が接続するようにでき、熱交換気運転と熱交換器のデフロスト運転を切り換えることと、熱交換器のデフロスト運転が不要な場合には全ての熱交換器へ給気送風手段が接続することが行える小型の熱交換形換気装置が得られる。
また、請求項9に記載の熱交換形換気装置は、第1風向調整板を室外吸込口と熱交換器の間に備えたものであり、熱交換器のデフロスト運転を行っている熱交換器の給気流路へ室外空気が流入することを防ぎ、熱交換器のデフロスト運転を行っている熱交換器内で結露が発生することを抑制し、熱交換器のデフロストを短時間で確実に行うことができるので、熱交換換気の継続を確実に行うことができる。
また、請求項10に記載の熱交換形換気装置は、第1風向調整板の切り換えと合わせて、給気原動機の回転数を低下させるものであり、給気送風手段が接続する熱交換器の選択を切り換える間に室外空気が複数の熱交換器へ不均一に流入するため給気温度が一時的に低下することを防ぎ、室内へ給気する空気の熱交換効率の低下を防ぐことができる。
また、請求項11に記載の熱交換形換気装置は、排気送風手段および循環送風手段が接続する熱交換器を選択できる選択手段として第2風向調整板を備えるものであり、排気送風手段および循環送風手段が接続する熱交換器の選択の切換を簡単な構成で実現でき、熱交換換気の継続を実現できる小型の熱交換形換気装置が得られる。
また、請求項12に記載の熱交換形換気装置は、第2風向調整板は、排気送風手段および循環送風手段が接続する熱交換器を切り換えるとともに、排気送風手段および循環送風手段が全ての熱交換器へ接続するように熱交換器を選択させるものであり、簡単な構成で排気送風手段および循環送風手段が少なくとも1つの熱交換器へ接続するようにできる。
また、熱交換気運転と熱交換器のデフロスト運転を切り換えることと、熱交換器のデフロスト運転が不要な場合には全ての熱交換器へ排気送風手段または循環送風手段の少なくとも一方が接続することが行える小型の熱交換形換気装置が得られる。
また、請求項13に記載の熱交換形換気装置は、第2風向調整板の切り換えと合わせて、排気循環原動機の回転数を低下させるものであり、排気送風手段および循環送風手段が接続する熱交換器の選択を切り換える間に室内空気が複数の熱交換器へ不均一に流入することで排気温度が一時的に高くなることを防ぎ、室外へ排気する空気の熱交換効率の低下を防ぐことができる。
また、請求項14に記載の熱交換形換気装置は、循環送風手段によって室内へ循環される空気の吹き出し口である循環空気排出口を室内給気口の近傍に設けたものであり、熱交換器のデフロスト運転で熱交換器の排気流路内の結露や凍結を解消し室内へ循環される室内空気と、熱交換気運転で室内空気と熱交換された室外空気とを混合させて室内に給気することができ、室内へ供給する空気の温度を安定させることができる。
また、請求項15に記載の熱交換形換気装置は、循環空気排出口に第3風向調整板を備え、第3風向調整板は、循環送風手段が室内へ空気の循環を行うとともに、室外へ排気を行うように、位置を切り換えられるようにしたものであり、循環送風手段が室内へ空気の循環を行うことと、室外へ排気を行うことの選択を、簡単な構成で実現できる。
また、熱交換器のデフロスト運転を行わない場合には、第3風向調整板により循環空気排出口を塞ぐことで、室内へ排気が流入することを防ぎ、有効な換気量を確保しやすくなる。
また、請求項16に記載の熱交換形換気装置は、第1風向調整板の切り換えに合わせて、第2風向調整板は、排気送風手段が、給気送風手段の接続する熱交換器へ接続し、かつ循環送風手段が、給気送風手段および排気送風手段が接続していない熱交換器へ接続するように切り換わり、第3風向調整板は、循環送風手段が、室内へ空気の循環を行うように設定されるようにしたものである。
これにより、複数の熱交換器と風向調整板を用いることで、給気送風手段および排気送風手段が接続し室外空気と室内空気の熱交換を行う熱交換気運転と、循環送風手段が接続し室内空気により熱交換器の排気流路の結露や凍結を解消させる熱交換器のデフロスト運転との切り換えを、簡単な構成で実現でき、熱交換形換気装置を小型化し熱交換気運転の継続を確実に行うことができる。
また、請求項17に記載の熱交換形換気装置は、室外排出口と排気流路の出口の間に、結露や凍結の状態を検知できる結露検知手段を備え、結露検知手段の検出値により給気原動機の回転数を低下させるものであり、給気送風手段および排気送風手段が接続し、熱交換気を行う熱交換器の排気流路において、結露や凍結が生じると、流路の通気抵抗が増大することで排気風量が低下し、室内へ給気する空気の熱交換効率が低下するため、結露や凍結の状態に合わせて給気原動機の回転数を小さくし、給気の風量を小さくすることで室内へ給気する空気の熱交換効率の低下を防ぐ。
また、請求項18に記載の熱交換形換気装置は、結露検知手段の検出値により排気循環原動機の回転数を増大させるものであり、給気送風手段および排気送風手段が接続し、熱交換気を行っている熱交換器の排気流路において、結露や凍結が生じると流路の通気抵抗が増大するため、排気風量が低下し、有効な換気風量を確保できなくなるので、結露や凍結の状態に合わせて排気循環原動機の回転数を増大させることで、有効な換気量の低下を防ぎ、熱交換換気の継続を確実に行うことができる。
また、請求項19に記載の熱交換形換気装置は、第1風向調整板は、給気送風手段が全ての熱交換器へ接続するように設定され、第2風向調整板は、排気送風手段および循環送風手段の少なくとも一方が全ての熱交換器に接続するように設定され、第3風向調整板は、循環送風手段が室外へ排気を行うように設定される場合に、給気原動機および排気循環原動機の回転数を低下させるものである。
これにより、熱交換器のデフロスト運転を行わない場合には、給気送風手段が全ての熱交換器の給気流路に接続し、排気送風手段または循環送風手段の少なくとも一方が全ての熱交換器の排気流路と接続することができ、全ての熱交換器を用いて熱交換気運転を行うことができるので、原動機の回転数を低下させても十分な換気量を確保できるため、消費電力の低減ができる。
また、請求項20に記載の熱交換形換気装置は、室外吸込口と給気流路の入口の間に第1風路遮蔽板を備えるものであり、点検時や異常時に原動機が停止した場合に、室外の冷たい空気が装置内や室内に侵入を防ぎ、装置の劣化を抑制し、信頼性を向上できる。
また、請求項21に記載の熱交換形換気装置は、熱交換器の排気流路の入口が鉛直下向きに配置され、排気流路の出口が給気流路の出口よりも上方に配置されるようにしたものであり、熱交換器の排気流路において、結露が生じた場合に、排気流路内の結露が鉛直下方に流れ落ち易い構成をとりやすくなるため、結露が排気流路を塞ぎにくくなり、結露の影響が表れにくくなり、熱交換換気の継続が行い易くなる。
また、請求項22に記載の熱交換形換気装置は、排気流路の入口の下方に皿状構造を備えたものであり、熱交換器の排気流路で生じた結露や凍結による水滴が室内に滴下することを防ぎ、装置の信頼性を向上できる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図13を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、本体箱1に、室外から室外空気を吸込む室外吸込口2と、室内へ室外空気を給気する室内給気口3と、室内から室内空気を吸込む室内吸込口4と、室外へ室内空気を排出する室外排出口5と、室内へ室内の空気を循環排出させる循環空気排出口6とを備え、本体箱1内には、複数の熱交換器7aおよび熱交換器7bと、室外空気を吸込んで室内へ給気を行う給気送風手段8と、室内空気を吸込んで室外へ排気を行う排気送風手段9と、室内空気を吸込んで室内へ空気の循環を行う循環送風手段10を備え、給気送風手段8および排気送風手段9がいずれかの熱交換器7aに接続するときは、循環送風手段10は他の熱交換器7bに接続し、各々の送風手段が接続する熱交換器7aおよび熱交換器7bを選択できるように2つの選択手段11aおよび選択手段11bを備えた構成であって、給気送風手段8を駆動させる給気原動機12と、排気送風手段9および循環送風手段10を駆動させる排気循環原動機13を備えている。
ここで、いずれかの熱交換器とは、複数備える熱交換器の内の少なくとも1つであり、他の熱交換器とは、いずれかの熱交換器以外の熱交換器の内の少なくとも1つである。本実施の形態1では、上記のように2つの熱交換器7aおよび熱交換器7bを備えた構成を示す。
また図2に示すように、熱交換器7aは室外空気を通風させる給気流路14aと、室内空気を通風させる排気流路15aを備え、給気流路14aと排気流路15aとを交互に積層された構成であって、排気流路15aの入口が鉛直下向きに配置され、排気流路15aの出口が給気流路14aの出口よりも上方に配置されている。同様に、熱交換器7bは室外空気を通風させる給気流路14bと、室内空気を通風させる排気流路15bを備え、給気流路14bと排気流路15bとを交互に積層された構成であって、排気流路15bの入口が鉛直下向きに配置され、排気流路15bの出口が給気流路14bの出口よりも上方に配置されている。
本体箱1内での空気の流れは図1に示すように、給気送風手段8により室外吸込口2から室外空気を吸込み、熱交換器7aの給気流路14aと室内給気口3とを連通させる給気流16aと、排気送風手段9により室内吸込口4から室内空気を吸込み、熱交換器7aの排気流路15aと室外排出口5とを連通させる排気流17aと、循環送風手段10により室内吸込口4から室内空気を吸込み、熱交換器7aの排気流路15aと循環空気排出口6を連通させる循環流18bがある。
同様に、給気送風手段8により室外吸込口2から室外空気を吸込み、熱交換器7bの給気流路14bと室内給気口3とを連通させる給気流16bと、排気送風手段9により室内吸込口4から室内空気を吸込み、熱交換器7bの排気流路15bと室外排出口5とを連通させる排気流17bと、循環送風手段10により室内吸込口4から室内空気を吸込み、熱交換器7aの排気流路15aと循環空気排出口6を連通させる循環流18aのように流れる場合もあり、この給気流16aと給気流16b、または排気流17aと排気流17b、または循環流18aと循環流18bは選択手段11aおよび選択手段11bにより切り換えられる。
上記のように構成された熱交換形換気装置の寒冷地における冬季の運転について以下に説明する。
冬季に室外の温度が、例えば−10℃以下のようなきわめて低い温度になる寒冷地の冬季は、室内からの温かく湿気を含む空気が流れる熱交換器7aの排気流路15aまたは熱交換器7bの排気流路15bにおいて、隣接する給気流路14aまたは給気流路14aに室外からの冷たい空気が流れることにより、結露や凍結が生じて目詰まりし、排気流路15aまたは排気流路15bが塞がってしまうことがある。
このために2つの熱交換器7aおよび熱交換器7bを用いて、熱交換気運転とデフロスト運転を順次切り換える運転を行う。
熱交換器7aで室外空気と室内空気とで熱交換しながら換気をする熱交換器7aの熱交換気運転を行うときは給気流路14aを通風する給気流16aと排気流路15aを通風する排気流17aとで室外空気と室内空気の熱交換を行い、給気流16aは室内給気口3から室外空気を室内へ給気され、排気流17aは室外排出口5から室内空気を室外へ排気されることで室内の換気を行い、熱交換器7bでは排気流路15bを通風する循環流18bにより排気流路15bの結露や凍結を解消させ、熱交換器7bのデフロスト運転行う。
熱交換器7bで室外空気と室内空気とで熱交換しながら換気する熱交換器7bの熱交換気運転を行うときは給気流路14bを通風する給気流16bと排気流路15bを通風する排気流17bとで室外空気と室内空気の熱交換を行い、熱交換器7aでは排気流路15aを通風する循環流18aにより排気流路15aの結露や凍結を解消させ、熱交換器7aのデフロスト運転行う。
これらの運転を順次切り換えることにより排気流路15aおよび排気流路15bにおける結露や凍結を防止する。
この熱交換器7aの熱交換気運転と熱交換器7bのデフロスト運転、および熱交換器7bの熱交換気運転と熱交換器7aのデフロスト運転の切り替えは、選択手段11aにより給気送風手段が1つで2つの熱交換器7aの給気流路14aまたは熱交換器7bの給気流路14bのいずれかに通風することを順次切り換え、選択手段11bにより排気送風手段と循環送風手段は2つの送風手段と一つの排気循環原動機により2つの熱交換器7aまたは排気流路15aと熱交換器7bの排気流路15bのいずれかに通風することを順次切り換える構成であり、熱交換器7aの排気流路15aおよび熱交換器7bの排気流路15bにおける結露や凍結の影響を回避して熱交換換気の継続を簡単な構成で行うことができる。
さらに、上記の運転において、給気送風手段8を駆動させる給気原動機12と排気送風手段9および循環送風手段10を駆動させる排気循環原動機13の回転数を別々に制御することにより、熱交換気運転および、熱交換器7aまたは熱交換器7bのデフロスト運転の風量を異なる風量に調整できるので熱交換効率の低下を抑制し、必要な換気量を維持し、熱交換器7aおよび熱交換器7bのデフロストを確実に行うことができる。
例えば、換気量を維持したまま室内へ供給する空気の温度の低下を防ぎ、さらに排気流路15a内または排気流路15b内の結露や凍結の解消を促進させたい場合には、給気原動機12の回転数を1000rpmから1200rpmに増大させ、排気循環原動機13の回転数を1100rpmから1400rpmに増大させて、つまり給気流16aまたは給気流16bの風量と排気流17aまたは排気流17bの風量および循環流18aまたは循環流18bの風量をともに増大させることで、必要な換気量を維持したまま熱交換効率の低下を防ぎ、かつ熱交換器7aおよび熱交換器7bのデフロストを確実に行うことができる。
また、熱交換効率の低下を特に防ぎたい場合には、排気循環原動機13の回転数は変えずに、給気原動機12の回転数を1000rpmから900rpmへ低下させ、つまり給気流16aまたは給気流16bの風量のみを小さくすることで室内へ供給される空気の温度を高くすることで、熱交換効率の低下を抑制し、熱交換器7aおよび熱交換器7bのデフロストを確実に行うことができ、給気原動機12の回転数を低下させることで消費電力を低減できる。
また、上記の構成において、給気送風手段8が、熱交換器7aおよび熱交換器7bと室内給気口3の間にあり、熱交換器7aの給気流路14aまたは熱交換器7bの給気流路14bから室外空気を吸込んで、室内給気口3から室内へ給気を行うようにするために、室外吸込口2が熱交換器7aの給気流路14aに対し給気流16aの上流側および熱交換器7bの給気流路14bに対し給気流16bの上流側になるよう配置し、給気送風手段8が熱交換器7aの給気流路14aに対し給気流16aの下流側および熱交換器7bの給気流路14bに対し給気流16bの下流側になるように配置し、室内給気口3が給気送風手段8に対し給気流16aおよび給気流16bの下流側に配置したものであって、給気送風手段8と給気原動機12を、給気送風手段8により形成される給気流16aおよび給気流16bの風路内に配置したものである。
この構成により、給気送風手段8が、本体箱1内で、室外よりも室内に近い配置となるため、給気送風手段8が室外空気の温度の影響を受けにくくなり、室外がきわめて低い温度になる寒冷地の冬季に運転されたときに、給気送風手段8の近傍において、給気流16aおよび給気流16bと、給気原動機の発熱により温度が上昇する給気送風手段8および給気原動機12近傍との温度差が小さくなるので、給気送風手段8および給気原動機12における結露の発生を抑制でき、熱交換形換気装置の信頼性を向上させ、室内へより室温に近い温度の空気を供給できる。
また、給気送風手段8と給気原動機12とを同じ風路内に配置したことにより、給気流16aおよび給気流16bが給気原動機12の近傍を通るため、給気原動機12の発熱が給気送風手段8により室内へ給気される給気流16aおよび給気流16bを暖めることができ、室外がきわめて低い温度になる寒冷地の冬季に運転されたときに、室内へより室温に近い温度の空気を供給できる。
また、この構成において、給気送風手段8は、熱交換器7aの給気流路14aに対し給気流16aの下流側、熱交換器7bの給気流路14bに対し給気流16bの下流側に配置されているため、熱交換器7aの給気流路14aの入口および熱交換器7bの給気流路14bの入口において、流入空気の突入抵抗を軽減できるため給気原動機12の負荷を軽減できるため消費電力を低減し、さらに室外空気が給気流路14aおよび給気流路14bへ均一に流入しやすくなり、熱交換器7a内および熱交換器7b内の伝熱面積全体を有効に利用できる。
また、熱交換器7aおよび熱交換器7bは、排気流路15aおよび排気流路15bの入口が鉛直下向きに配置されることで、排気流路15a内および排気流路15b内で発生した結露が滞留しにくくなるので、結露や凍結の影響を受けにくく熱交換換気の継続がしやすくなる。
また、排気流路15aの出口が給気流路14aの出口より上方に配置されることで熱交換器7a内で室外空気と室内空気が対向流で熱交換する流路構成をとり易くなり熱交換効率を向上させることができる。同様に排気流路15bの出口が給気流路14bの出口より上方に配置されることで熱交換器7b内で室外空気と室内空気が対向流で熱交換する流路構成をとり易くなり熱交換効率を向上させることができる。
なお、上記の構成において、選択手段11aおよび選択手段11bにより、2つの熱交換器7aおよび熱交換器7bに対して各々の送風手段を共有して用いることができるので、熱交換形換気装置を小型化できる。
なお、上記の構成において、送風手段とは、例えば原動機の回転軸に羽根車を固着した遠心送風機、または軸流送風機、または斜流送風機である。
(実施の形態2)
実施の形態1と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態2は、図3に示すように、排気送風手段9が熱交換器7aの排気流路15aまたは熱交換器7bの排気流路15bから室内空気を吸込んで、室外排出口5から室外へ排気を行うようにするため、室内吸込口4が熱交換器7aの排気流路15aに対し排気流17aの上流側および熱交換器7bの排気流路15bに対し排気流17bの上流側になるように配置し、排気送風手段9が熱交換器7aの排気流路15aに対し排気流17aの下流側および熱交換器7bの排気流路15bに対し排気流17bの下流側になるように配置し、室外排出口5が排気送風手段9に対し排気流17aおよび排気流17bの下流側に配置したものである。
そして、循環送風手段10が熱交換器7aの排気流路15aおよび熱交換器7bの排気流路15bから室内空気を吸込んで、循環空気排出口6から室内空気を室内へ循環させるようにするために、室内吸込口4が熱交換器7aの排気流路15aに対し循環流18aの上流側および熱交換器7bの排気流路15bに対し循環流18bの上流側になるように配置し、循環送風手段10を熱交換器7aの排気流路15aに対し循環流18aの下流側および熱交換器7bの排気流路15bに対し循環流18bの下流側になるように配置し、循環空気排出口6を循環送風手段10に対し循環流18aおよび循環流18bの下流側になるように配置したものである。
また、循環送風手段10と排気循環原動機13を、循環送風手段10により形成される循環流18aおよび循環流18bの風路内に配置したものである。
上記の構成により、排気送風手段9および循環送風手段10が、本体箱1内で、室外よりも室内に近い配置となるため、排気送風手段9および循環送風手段10が室外空気の温度の影響を受けにくくなり、室外がきわめて低い温度になる寒冷地の冬季に運転されたときに、排気送風手段9および循環送風手段10の近傍において、排気流17aまたは排気流17bと排気送風手段9、および循環流18aまたは循環流18bと循環送風手段10、および循環流18aまたは循環流18bと排気循環原動機13との温度差が小さくなるので、排気送風手段9および循環送風手段10および排気循環原動機13における結露の発生を抑制でき、熱交換形換気装置の信頼性を向上させ、室内へより室温に近い温度の空気を供給できる。
また、循環送風手段10と排気循環原動機13とを同じ風路内に配置したことにより、循環流18aまたは循環流18bが排気循環原動機13の近傍を通るため、排気循環原動機13の発熱が循環送風手段10により室内へ循環される循環流18aまたは循環流18bを暖めることができ、循環流18aまたは循環流18bが熱交換器7aまたは熱交換器7bのデフロストのために失う熱量を補い、室内へより室温に近い温度の空気を供給できる。
なお、上記の構成において、排気送風手段9は熱交換器7aの排気流路15aに対し排気流17aの下流側、熱交換器7bの排気流路15bに対し排気流17bの下流側に配置され、循環送風手段は熱交換器7aの排気流路15aに対し循環流18aの下流側、熱交換器7bの排気流路15bに対し循環流18bの下流側に配置される。
この構成により、熱交換器7aの排気流路15aの入口または熱交換器7bの排気流路15bの入口において、流入空気の突入抵抗を軽減できるので排気循環原動機13の負荷を軽減して消費電力を低減し、さらに室内空気が排気流路15aまたは排気流路15bへ均一に流入しやすくなるため、熱交換器7a内または熱交換器7b内の伝熱面積全体を有効に利用できる。
なお、本実施の形態2の構成と実施の形態1の構成において、熱交換器7aおよび熱交換器7bに対し、給気送風手段8が給気流16aおよび給気流16bの下流側に配置され、かつ排気送風手段9が排気流17aおよび排気流17bの下流側に配置され、かつ循環送風手段10が循環流18aおよび循環流18bの下流側に配置されるので、給気送風手段8、排気送風手段9、循環送風手段10を本体箱1内で互いに隣接して配置することが可能となり、各々の送風手段の吸込み方向を同一方向に揃えることで、熱交換器の給気流路と排気流路の圧力差が小さくなるので、室外へ排出させる室内空気が室内へ供給される室外空気へ漏れることを抑制でき、必要な換気量の確保が容易となる。
(実施の形態3)
実施の形態1または2と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態3を図4に示す。本実施の形態3は、図4に示すように、排気送風手段9が排気羽根車19を備え、循環送風手段10が循環羽根車20を備えたものである。
排気送風手段9と循環送風手段10が排気循環原動機13により駆動するため同じ大きさの羽根車を使用すると排気流17aおよび排気流17bの風量と循環流18aおよび循環流18bの風量が同等になり、循環流18aおよび循環流18bの風量は熱交換器7aおよび熱交換器7bのデフロスト運転が過不足無く行える最低限度の風量で十分であることから、循環流18aおよび循環流18bの風量は、室内の換気を行うために必要な排気流17aおよび排気流17bの風量よりも小さくすることが可能であるため、循環羽根車20を排気羽根車19よりも薄くしたものである。
上記の構成により、排気循環原動機13に固着される循環送風手段10の循環羽根車20が排気循環原動機13に与える負荷を軽減できるため、消費電力を軽減できる。また、循環送風手段10の容積を小さくできるため装置を小型化できる。
なお、上記の構成の他に、循環羽根車20の径を小さくした場合も同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態3の構成は、実施の形態2の構成において、排気循環原動機13を循環送風手段10と同じ風路内に配置する際に、循環羽根車20が薄いことで、排気循環原動機13の設置が容易となり、装置を大型化させることなく、排気送風手段9および循環送風手段10を設置する際に、排気送風手段9および循環送風手段10の吸込み口近傍に空気を吸込むために十分な空間を確保でき、排気送風手段9および循環送風手段10の吐き出し口の位置を、排気流17aおよび排気流17bや循環流18aおよび循環流18bの通気抵抗を増大させないように設置できるため、消費電力を低減できる。
(実施の形態4)
実施の形態1乃至3と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態4は、図5に示すように、給気送風手段8が熱交換器7aまたは熱交換器7bのうち、どちらに接続するかを選択できる選択手段として第1風向調整板21を備えたものであって、第1風向調整板21は図6に示すように例えば回転可能な軸に固着された平板で、小型の原動機により回転軸を駆動させ平板の位置を動かせるものである。
第1風向調整板21が図5(a)の位置の場合は、給気送風手段8は室外吸込口2から室外空気を吸込み、熱交換器7aの給気流路14aへ接続し、室内給気口3から室外空気を給気する。第1風向調整板21が図5(b)の位置の場合は、給気送風手段8は室外吸込口2から室外空気を吸込み、熱交換器7bの給気流路14bへ接続し、室内給気口3から室外空気を給気する。第1風向調整板21が図5(c)の位置の場合は、給気送風手段8は室外吸込口2から室外空気を吸込み、熱交換器7aの給気流路14aおよび熱交換器7bの給気流路14bへ接続し、室内給気口3から室外空気を給気するとしたものであり、第1風向調整板21を室外吸込口2と熱交換器7aおよび熱交換器7bとの間に配置したものである。
上記の構成において、第1風向調整板21は少なくとも3つの位置をとることができ、図5(a)の位置の場合は、給気送風手段8が熱交換器7aの給気流路14aへ接続することができるが、熱交換器7bの給気流路14bへは接続しないように給気流16bの風路を遮断することができる。
図5(b)の位置の場合は、給気送風手段8が熱交換器7bの給気流路14bへは接続できるが、熱交換器7aの給気流路14aへは接続しないように給気流16aの風路を遮断することができる。
図5(c)の位置の場合は、給気送風手段8が熱交換器7aの給気流路14aおよび熱交換器7bの給気流路14bへ同時に接続できる。
そして、図5(a)の位置と図5(b)の位置を、例えば所定時間間隔で交互に切り換えることや、図5(c)の位置に設置して固定することができるので、熱交換気運転と熱交換器7aおよび熱交換器7bのデフロスト運転を切り換えることと、熱交換器7aおよび熱交換器7bのデフロスト運転が不要な場合には熱交換器7aの給気流路14aおよび熱交換器7bの給気流路14bへ同時に給気送風手段8が接続すること、の切り換えが第1風向調整板21の位置の選択で行うことが可能なので、装置を大型化することなく熱交換換気の継続が行える小型の熱交換形換気装置が得られる。
また、第1風向調整板21が室外吸込口2と熱交換器7aおよび熱交換器7bとの間に設置されているので、第1風向調整板21が図5(a)位置のときに給気流16bの風路を熱交換器7bの上流で遮断するため、熱交換器7bの給気流路14bへは室外空気が流入しないので排気流路15bにおいて結露の発生を抑制でき、熱交換器7bのデフロスト運転を短時間で確実に行うことができる。
同様に第1風向調整板21が図5(b)位置のときに給気流16aの風路を熱交換器7aの上流で遮断するので熱交換器7aの給気流路14aへは室外空気が流入しないため排気流路15aにおいて結露の発生を抑制でき、熱交換器7aのデフロスト運転を短時間で確実に行うことができる。
また、上記の構成において、第1風向調整板21の位置を切り換えるために、第1風向調整板21が動作している間は、給気原動機12の回転数を例えば1000rpmから200rpmへ低下させることが好ましい。
これにより第1風向調整板21が動作する間に熱交換器7aおよび熱交換器7bに室外空気が不均一に流入し、熱交換器7aおよび熱交換器7bでの熱交換が不安定になり、給気の熱交換効率が低下することを防ぐことができる。
(実施の形態5)
実施の形態1乃至4と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態5を図7に示す。図7(a−1)(a−2)(a−3)に側断面図の部分詳細図と図7(b−1)(b−2)(b−3)に位置X−Yの断面を紙面右から左の方向に見た断面概略図を示す。図7に示すように、排気送風手段9および循環送風手段10が熱交換器7aまたは熱交換器7bのうち、どちらに接続するかを選択できる選択手段として第2風向調整板22を備えたものであり、第2風向調整板22は図8に示すように例えば回転可能な軸に固着された2枚の平板で、小型の原動機により回転軸を駆動させ平板の位置を動かせるものである。
第2風向調整板22が図7(a−2)の位置の場合は、排気送風手段9は熱交換器7aの排気流路15aへ接続し、循環送風手段10は熱交換器7bの排気流路15bへ接続する。
第2風向調整板22が図7(b−2)の位置の場合は、熱交換器7bの排気流路15bへ接続し、循環送風手段10は熱交換器7aの排気流路15aへ接続する。
第2風向調整板22が図7(c)の位置の場合は、排気送風手段9および循環送風手段10は室内吸込口4から室内空気を吸込み、熱交換器7aの給気流路14aおよび熱交換器7bの給気流路14bへ接続し、室外排出口5から室内空気を排気するとしたものである。
上記の構成において、第2風向調整板22は少なくとも3つの位置をとることができ、図7(a−2)の位置と図7(b−2)の位置を、例えば所定時間間隔で交互に切り換えることや、図7(c−2)の位置に設置して固定することができるので、熱交換気運転と熱交換器7aまたは熱交換器7bのデフロスト運転を切り換えることと、熱交換器7aおよび熱交換器7bのデフロスト運転が不要な場合には熱交換器7aおよび熱交換器7bへ排気送風手段9および循環送風手段10が同時に接続すること、の切り換えが第2風向調整板22の位置の選択で行うことが可能なので、装置を大型化することなく熱交換換気の継続が行える小型の熱交換形換気装置が得られる。
また、上記の構成において、第2風向調整板22の位置を切り換えるために、第2風向調整板22が動作している間は、排気循環原動機13の回転数を例えば1000rpmから200rpmへ低下させることが好ましい。
これにより、第2風向調整板22が動作している間に熱交換器7aの排気流路15aおよび熱交換器7bの排気流路15bに室内空気が不均一に流入することで、熱交換器7aおよび熱交換器7bでの熱交換が不安定になり、排気の熱交換効率が低下することを防ぐことができる。
(実施の形態6)
実施の形態1乃至5と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態6は、図9に示すように、循環空気排出口6に第3風向調整板23を備え、例えば第3風向調整板23は図6に示すような例えば回転可能な軸に固着された平板であって、小型の原動機により回転軸を駆動させ平板の位置を動かせるものである。
熱交換気運転と熱交換器7aおよび熱交換器7bのデフロスト運転の切り換え運転を行う場合には第3風向調整板23が図9(a)の位置に設定され、循環送風手段10が循環空気排出口6と連通し、循環送風手段10が室内へ空気の循環を行い、熱交換器7aおよび熱交換器7bのデフロスト運転が不要な場合には第3風向調整板23が図9(b)の位置に設定され、第3風向調整板23は循環空気排出口6を閉じるとともに循環送風手段10が室外排出口5と連通し、循環送風手段10が室内空気を室外排出口5から室外へ排気するようにしたものである。
上記の構成により、熱交換器7aおよび熱交換器7bのデフロスト運転が不要な場合には、循環空気排出口6を閉じることができるので、室内へ排気が流入することを防ぎ、有効な換気量を確保しやすくなる。また、循環送風手段10が室外へ排気を行うことができるようにするので、循環送風手段10を、室内吸込口4から室内空気を吸込み、熱交換器7aの排気流路15aおよび熱交換器7bの排気流路15bと接続して、室外排出口5へ室内空気を排気させる排気送風手段9と同様な役割を果たすことができ、給気原動機12の回転数はそのままで排気循環原動機13の回転数のみを例えば1000rpmから800rpm低下させても必要な換気風量を確保することができ、消費電力を低減できる。
また、本実施の形態7の構成と、実施の形態5の構成および実施の形態6の構成により、第1風向調整板21が図5(a)の位置、かつ第2風向調整板22が図7(a−2)の位置、かつ第3風向調整板23が図9(a)の位置のときは、給気送風手段8が熱交換器7aの給気流路14aに接続し、排気送風手段9が熱交換器7aの排気流路15aに接続して熱交換器7aが熱交換気運転を行い、かつ循環送風手段10が熱交換器7bの排気流路15bに接続して熱交換器7bのデフロスト運転を行う。
第1風向調整板21が図5(b)の位置、かつ第2風向調整板22が図7(b−2)の位置、かつ第3風向調整板23が図9(a)の位置のときは、給気送風手段8が熱交換器7bの給気流路14bに接続し、排気送風手段9が熱交換器7bの排気流路15bに接続して熱交換器7bが熱交換気運転を行い、かつ循環送風手段10が熱交換器7aの排気流路15aに接続して熱交換器7aのデフロスト運転を行う。
第1風向調整板21を図5(c)の位置に設定し、かつ第2風向調整板22を図7(c−2)の位置に設定し、かつ第3風向調整板23を図9(b)の位置に設定し、給気送風手段8が熱交換器7aの給気流路14aと熱交換器7bの給気流路14bに接続し、排気送風手段9および循環送風手段10が熱交換器7aの排気流路15aと熱交換器7bの排気流路15bに接続し、熱交換器7aと熱交換器7bが熱交換気運転を行う。
このように、第1風向調整板21と第2風向調整板22と第3風向調整板23の位置の切り換えにより、熱交換気運転と熱交換器7aおよび熱交換器7bのデフロスト運転を同一の本体箱1内で行うことができ、また熱交換気運転と熱交換器7aおよび熱交換器7bのデフロスト運転の切り換え運転と2つの熱交換器7aおよび熱交換器7bを用いた熱交換気運転の切り換えが行える小型の熱交換形換気装置が得られ、簡単な構成と制御で熱交換気運転を室外空気の温度によらず確実に継続できる。
また、2つの熱交換器7aおよび熱交換器7bを用いて熱交換気運転を行う場合は、給気流16aおよび給気流16bにおいて、給気送風手段8が給気流路14aおよび給気流路14bに同時に接続するため通気抵抗が減少し、排気流17aおよび排気流17bにおいて、排気送風手段9と循環送風手段10が排気流路15aおよび排気流路15bに同時に接続するため通気抵抗が減少するので、給気原動機12の回転数および排気循環原動機13の回転数を例えば1000rpmから800rpmへ低下させても必要な換気風量を確保することができるため、回転数の低下により、消費電力を低減でき、熱交換換気の継続を確実に行うことができる。
(実施の形態7)
実施の形態1乃至6と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態7は、図10に示すように、熱交換器7aの排気流路15aおよび熱交換器7bの排気流路15bの出口の近傍に、排気流17aの熱交換器7aの下流側または排気流17bの熱交換器7bの下流側における結露や凍結の状態を検出する結露検知手段24を備え、結露検知手段24とは例えば温度センサー、または湿度センサー、または圧力センサー、または結露センサーであって、結露検知手段24の検出値により給気原動機12および排気循環原動機13の回転数を制御するものである。
上記の構成により、結露検知手段24が著しい結露や凍結を検出した場合には、熱交換器7aの排気流路15aまたは熱交換器7bの排気流路15bの一部が目詰まりし、排気流17aまたは排気流17bの風量が低下するので、排気流17aまたは排気流17bの風量に対して給気流16aまたは給気流16bの風量が大きくなるため、給気原動機12または排気循環原動機13の回転数を調整し、排気流17aまたは排気流17bの風量および給気流16aまたは給気流16bの風量を調整することで熱交換効率の低下を防ぐことができる。
例えば、特に熱交換効率の低下を防ぎたい場合には、排気循環原動機13の回転数はそのままで、給気原動機12の回転数のみを例えば1000rpmから900rpmへ低下させ、つまり給気流16aまたは給気流16bの風量も低下させることで、給気の熱交換効率の低下を防ぐことができる。
または、換気量を維持したい場合には、給気原動機12の回転数を維持したまま、排気循環原動機13の回転数を、例えば1000rpmから1200rpmへ増大させて、排気流路15aまたは排気流路15bの目詰まりにより低下する排気流17aまたは排気流17bの風量を増大させることで、排気流17aまたは排気流17bの風量を所定の値に維持し、必要な換気量を確保したまま熱交換換気の継続を確実に行うことができる。
(実施の形態8)
実施の形態1乃至7と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態8は、図11に示すように、室外吸込口2に、風路遮蔽板25を備えたものであり、風路遮蔽板25は例えば回転可能な軸に固着された平板であって、点検時や異常時に給気原動機12が停止して給気を行わず熱交換形換気装置を停止させる場合には、風路遮蔽板25により、室外吸込口2を遮蔽し、室外空気が本体箱1内および室内へ流入しないようにしたものである。
上記の構成により、点検時や異常時には室外空気が本体箱1や室内に流入させないようにすることで、本体箱1内で結露が発生して装置が劣化することや、室外の空気が熱交換されずに室内に流入することを防ぐことができ、熱交換形換気装置の信頼性を向上させて、室内へより室温に近い温度の空気を供給できる。
なお、風路遮蔽板25は給気原動機12と連動し、給気原動機12が駆動する前に室内吸込口4を開口させ、給気原動機12が停止した後に室外吸込口2を遮蔽させるようにすることで、熱交換形換気装置の信頼性を更に向上させることができる。
(実施の形態9)
実施の形態1乃至8と同一部分は同一番号を附し、詳細な説明は省略する。本発明の実施の形態9は、図12に示すように、排気流路15aおよび排気流路15bの入口と室内吸込口4との間に皿状構造26を備えたものであり、皿状構造26とは図12(b)に示すように、例えば周囲にリブがある平板であって、排気流路15aおよび排気流路15bの入口と同等以上の大きさで、熱交換器7aと熱交換器7bのそれぞれの下方に、排気流路15aおよび排気流路15bの入口と所定の間隔をもって取り付けられる。
これにより、本発明の実施の形態1の構成において、図2に示すように、排気流路15aおよび排気流路15bの入口が鉛直下向きに配置され、排気流路15aおよび排気流路15bにおける結露が滞留しにくい構成であると同時に、排気流路15aおよび排気流路15bで発生した結露や凍結による水滴が排気流路15aおよび排気流路15bの入口から滴下しやすくなっていたとしても、結露や凍結による水滴が室内へは滴下しないようにするものである。
上記の構成により、排気流路15aまたは排気流路15bにおいて、結露や凍結が著しく発生しても、室内へ水滴が滴下することを防ぎ、熱交換形換気装置の信頼性を向上させることができる。
なお、皿状構造26に水滴の滴下を検知する水滴検知手段27を備え、水滴検知手段27とは例えば微小な重量変化を検知する重量計、または水分センサー、または赤外線センサーであって、皿状構造26に所定量以上の水滴が滴下したことを検知した場合には、排気循環原動機13の回転数のみを例えば1000rpmから1100rpmへ増大させて、熱交換器7aまたは熱交換器7bのデフロスト運転の風量を大きくすることで、熱交換器7aの排気流路15aおよび熱交換器7bの排気流路15bにおける結露や凍結の解消を促進し、熱交換形換気装置の信頼性を更に向上させることができる。
本発明に係る熱交換形換気装置は、室外がきわめて低い温度であっても、本来の熱交換換気を継続して行うことができる小型の熱交換形換気装置であって、寒冷地の冬季に熱交換換気する換気装置として有用である。
1 本体箱
2 室外吸込口
3 室内給気口
4 室内吸込口
5 室外排出口
6 循環空気排出口
7a 熱交換器
7b 熱交換器
8 給気送風手段
9 排気送風手段
10 循環送風手段
11a 選択手段
11b 選択手段
12 給気原動機
13 排気循環原動機
14a 給気流路
14b 給気流路
15a 排気流路
15b 排気流路
16a 給気流
16b 給気流
17a 排気流
17b 排気流
18a 循環流
18b 循環流
19 排気羽根車
20 循環羽根車
21 第1風向調整板
22 第2風向調整板
23 第3風向調整板
24 結露検知手段
25 風路遮蔽板
26 皿状構造
27 水滴検知手段
101 熱交換器ユニット
102 熱交換器
103 排気経路
104 給気経路
105 排気ファン
106 給気ファン
107 温度センサー

Claims (22)

  1. 室外から室外空気を吸込む室外吸込口と室内へ室外空気を給気する室内給気口と室内から室内空気を吸込む室内吸込口と室外へ室内空気を排出する室外排出口とを備えた本体箱内に、給気流路に通風させる室外空気と排気流路に通風させる室内空気との間で熱交換を行う熱交換器を複数備え、室外空気を吸込んで前記給気流路を通して室内へ給気を行う給気送風手段と、室内空気を吸込んで前記排気流路を通して室外へ排気を行う排気送風手段と、室内空気を吸込んで前記排気流路を通して室内へ空気の循環を行う循環送風手段を備え、前記給気送風手段および前記排気送風手段が、いずれかの前記熱交換器に接続するとともに前記循環送風手段が他の前記熱交換器へ接続し、各々の送風手段が接続する前記熱交換器を選択できる選択手段を備えた構成であって、前記給気送風手段を駆動させる給気原動機と、前記排気送風手段および前記循環送風手段を駆動させる排気循環原動機を備えることを特徴とする熱交換形換気装置。
  2. 給気送風手段を熱交換器と室内給気口の間に備え、前記給気送風手段が給気流路から室外空気を吸込んで室内へ給気するように配置したことを特徴とする請求項1に記載の熱交換形換気装置。
  3. 給気送風手段と給気原動機を、前記給気送風手段により形成される風路内に配置したことを特徴とする請求項2に記載の熱交換形換気装置。
  4. 排気送風手段および循環送風手段を、排気流路から室内空気を吸込んで、前記排気送風手段は室外へ排気を行い、前記循環送風手段は室内へ空気の循環を行うように配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の熱交換形換気装置。
  5. 循環送風手段と排気循環原動機を、前記循環送風手段により形成される風路内に配置したことを特徴とする請求項4に記載の熱交換形換気装置。
  6. 排気送風手段が排気羽根車を備え、循環送風手段が循環羽根車を備え、前記循環羽根車を前記排気羽根車よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の熱交換形換気装置。
  7. 給気送風手段が接続する熱交換器を選択できる選択手段として第1風向調整板を備えることを特徴とする請求項1に記載の熱交換形換気装置。
  8. 第1風向調整板は、給気送風手段と接続する熱交換器を切り換えるとともに、前記給気送風手段が全ての前記熱交換器へ接続するように前記熱交換器を選択することを特徴とする請求項7に記載の熱交換形換気装置。
  9. 第1風向調整板を、室外吸込口と熱交換器の間に備えることを特徴とする請求項7に記載の熱交換形換気装置。
  10. 第1風向調整板の切り換えと合わせて、給気原動機の回転数を低下させることを特徴とする請求項7または8に記載の熱交換形換気装置。
  11. 排気送風手段および循環送風手段が接続する熱交換器を選択できる選択手段として第2風向調整板を備えることを特徴とする請求項7〜10いずれかに記載の熱交換形換気装置。
  12. 第2風向調整板は、排気送風手段および循環送風手段と接続する熱交換器を切り換えるとともに、前記排気送風手段および循環送風手段が全ての前記熱交換器へ接続するように前記熱交換器を選択することを特徴とする請求項11に記載の熱交換形換気装置。
  13. 第2風向調整板の切り換えと合わせて、排気循環原動機の回転数を低下させることを特徴とする請求項11または12に記載の熱交換形換気装置。
  14. 循環送風手段によって室内へ循環される空気の吹き出し口である循環空気排出口が室内給気口の近傍に設けられていることを特徴とする請求項13に記載の熱交換形換気装置。
  15. 循環空気排出口に第3風向調整板を備え、前記第3風向調整板は、循環送風手段が、室内へ空気の循環を行うとともに、室外へ排気を行うように、位置を切り換えられることを特徴とする請求項14に記載の熱交換形換気装置。
  16. 第1風向調整板の切り換えに合わせて、第2風向調整板は、排気送風手段が前記給気送風手段の接続する熱交換器へ接続し、かつ循環送風手段が前記給気送風手段および前記排気送風手段が接続していない前記熱交換器へ接続するように切り換わり、第3風向調整板は、循環送風手段が、室内へ空気の循環を行うように設定されることを特徴とする請求項15に記載の熱交換形換気装置。
  17. 室外排出口と排気流路の出口の間に、結露や凍結の状態を検知できる結露検知手段を備え、前記結露検知手段の検出値により給気原動機の回転数を低下させることを特徴とする請求項1〜16に記載の熱交換形換気装置。
  18. 結露検知手段の検出値により排気循環原動機の回転数を増大させることを特徴とする請求項17に記載の熱交換形換気装置。
  19. 第1風向調整板は、給気送風手段が全ての熱交換器へ接続するように設定され、第2風向調整板は、排気送風手段および循環送風手段の少なくとも一方が全ての前記熱交換器に接続するように設定され、第3風向調整板は、循環送風手段が排気を行うように設定される場合に、給気原動機および排気循環原動機の回転数を低下させることを特徴とする請求項15に記載の熱交換形換気装置。
  20. 室外吸込口と給気流路の入口の間に風路遮蔽板を備えることを特徴とする請求項1〜19に記載の熱交換形換気装置。
  21. 熱交換器は、排気流路の入口が鉛直下向きに配置され、前記排気流路の出口が前記給気流路の出口よりも上方に配置されることを特徴とする請求項1〜20に記載の熱交換形換気装置。
  22. 排気流路の入口の下方に皿状構造を備えることを特徴とする請求項21に記載の熱交換形換気装置。
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