JP5286879B2 - 微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子およびその製造方法 - Google Patents
微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5286879B2 JP5286879B2 JP2008086821A JP2008086821A JP5286879B2 JP 5286879 B2 JP5286879 B2 JP 5286879B2 JP 2008086821 A JP2008086821 A JP 2008086821A JP 2008086821 A JP2008086821 A JP 2008086821A JP 5286879 B2 JP5286879 B2 JP 5286879B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elliptical
- polymer particles
- particles
- acicular
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
Description
一般に汎用されている高アスペクト比を有する粒子の多くは、金属酸化物等の無機材料からなるものである。
このような無機材料は、有機物に比べて比重が大きいため、フィルムや成形品等の使用用途によっては均一に分散させることが難しいだけでなく、樹脂と馴染みにくいことから、成形品や、その性能に不都合が生じる場合があった。
その一方で、いずれの粒子も板状ではあるものの、タルク,マイカ等の無機化合物からなる板状粒子と比較した場合、滑り性、集光性、光拡散性等の顕著な向上は未だ達成できていない。
これら各特性は、粒子の大きさやアスペクト比にも大きく左右されるものであるが、特許文献5の方法では、高アスペクト比かつミクロンサイズの粒子を製造することは困難であり、光学特性や、大きさおよび形状等の点において、さらなる改良が求められている。
1. その内部にポリマー微粒子を含有する微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子であって、前記ポリマー粒子およびポリマー微粒子が同一組成のポリマーから構成され、前記ポリマー粒子の長軸方向と直交する方向から光を照射して得られる投影二次元図の長径(L1)と短径(D1)とから算出されるアスペクト比(P1)=長径(L1)/短径(D1)が(P1)≧1.8を満たすことを特徴とする微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子、
2. 前記ポリマー粒子の短径(D1)と前記ポリマー微粒子の直径(S1)との比R(S1/D1)が、
0.001<R<0.9
を満たし、前記ポリマー粒子の長軸に直交する切断面の断面積(D1C)とポリマー粒子の同切断面に含まれる前記ポリマー微粒子の断面積の合計(S1C)との比S(%[S1C/D1C×100])が、
1<S<90
を満たす1の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子、
3. 前記長径(L 1 )の平均長径(L 1a )が、0.01〜500μmである1または2の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子、
4. 前記ポリマー粒子が、少なくとも疎水性モノマーを含むモノマーの重合体からなる粒子である1〜3のいずれかの微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子、
5. 水相および油相を含む媒体中でモノマーを懸濁重合させる微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子の製造方法であって、前記水相および油相のいずれにも分散剤または乳化剤を配合することを特徴とする1の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子の製造方法、
6. 水および水に溶解する成分を予め混合して調製した前記水相と、疎水性有機溶媒および疎水性有機溶媒に溶解する成分を予め混合して調製した前記油相と、を混合する5の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子の製造方法、
7. 前記モノマーが、少なくとも疎水性モノマーを含む5または6の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子の製造方法、
8. 1〜4のいずれかの微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子を含む樹脂組成物、
9. 1〜4のいずれかの微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子を用いてなる光拡散用シート、
10. 1〜4のいずれかの微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子を用いてなる化粧用部材、
11. 1〜4のいずれかの微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子を用いてなる着色材料、
12. 1〜4のいずれかの微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子を用いてなる塗料
を提供する。
さらに、主成分が有機成分であるから、樹脂添加剤として用いて樹脂の屈折率を容易に変更することができるだけでなく、粒子径を小さくすることができる結果、細密充填が可能となるため、光の拡散性や屈折率の変更が極めて容易になる。したがって、本発明の楕円状または針状ポリマー粒子は、光拡散用シート用の添加剤として好適に利用できる。
また、例えば化粧品等の部材として用いた場合は光の拡散性による皺隠し等、従来の美容効果だけでなく、高アスペクト比により流れ性をよくするため、滑らかさ等を得る助剤としても大きな効果がある。
また、主成分が有機成分であるから、粒子表面を容易に無機または有機コーティング処理することができる結果、機能性のカプセルを作製することができる。しかも官能基を有する粒子とすることもできるから、この官能基を修飾することで、多機能な粒子を作製することができる。
さらに、主成分が有機成分であるから、顔料、染料等を用いた着色が容易に行え、塗料やトナー材料など着色材料分野にも応用できる。
本発明の楕円状または針状ポリマー粒子は、高アスペクト比を有し、しかもミクロンサイズとすることも容易であるから、充填剤や検体等として、電子・電気材料、光学材料、建築材料、生物・医薬材料、化粧料等様々な分野で応用可能である。
本発明に係る微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子は、その内部にポリマー微粒子を含有し、当該ポリマー粒子の長軸方向と直交する方向から光を照射して得られる投影二次元図の長径(L1)と短径(D1)とから算出されるアスペクト比(P1)=長径(L1)/短径(D1)が(P1)≧1.8を満たすものである。
なお、「含有」とは、楕円状または針状ポリマー粒子内部に微粒子全部が包含されている態様を意味するが、本発明の楕円状または針状ポリマー粒子では、その内部に「含有」している微粒子に加え、その一部が楕円状または針状ポリマー粒子の表面から突出する形態で埋まっている微粒子が存在してもよい。
なお、楕円状または針状ポリマー粒子の長軸方向から見た場合の形状(すなわち長軸方向から光を照射して得られる投影二次元図の形状と同義)は、略円形状または長径と短径との比が1に近い楕円形状であることが好ましい。
すなわち、楕円状または針状ポリマー粒子の短径(D1)とポリマー微粒子の直径(S1)との比Rが、0.001<R<0.9の範囲が好適であり、0.005<R<0.8の範囲がより好ましく、0.01<R<0.7の範囲がより一層好ましい。
さらに、楕円状または針状ポリマー粒子の長軸に直交する切断面の断面積(D1C)と、ポリマー粒子の同切断面に含まれるポリマー微粒子の断面積の合計(S1C)との比S(%[S1C/D1C×100])が、1<S<90の範囲が好適であり、5<S<80の範囲がより好ましく、10<S<70の範囲がより一層好ましい。
平均長径(L1a)が500μmを超える粒子を作製することもできるが、特に化粧品分野や拡散性能を必要とする電材分野等ではそのメリットは少ない。一方、平均長径(L1a)が0.01μm未満であると、粒子径が小さすぎるために、本発明の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子の形成は難しく、また、粒子同士が凝集し易くなり、単分散化した粒子が得られない可能性が高い。
また、本発明の楕円状または針状ポリマー粒子を含む樹脂組成物を成形し、拡散板や拡散シートとした場合、高温下でも十分な耐熱性を発揮させるために、当該楕円状または針状ポリマー粒子の融点は60℃以上であることが好ましい。
本発明の楕円状または針状ポリマー粒子は、耐熱性を向上させるモノマーを使用して重合することで、融点を向上させることができる。例えば、モノマー中にイオン性官能基を導入したり、その種類や量などを変更したりすることによって、100℃以上、場合によっては120℃以上、さらには150℃以上にすることも可能である。
なお、本発明における融点は、示差走査熱量計(DSC6200,セイコーインスツル(株)製)において、融解によるピークが観測される温度を意味する。
この場合、完全に溶解した状態で重合を行うと、楕円状または針状の粒子が形成されずに、微粒子だけとなる。
また、水相および油相のいずれにも分散剤、乳化剤(界面活性剤)を配合しない場合や、いずれか一方にしかそれらを配合しない場合も、楕円状または針状ポリマー粒子は形成されない。
ここで、親水性モノマーのみを用いると、水相および油相での懸濁重合ではなく、水相での重合となるため、塊となり、目的とする形状の粒子が形成されない。一方、疎水性モノマーのみを用いることは可能であり、その場合、疎水性モノマーは、1種単独でも、2種以上でもよい。
なお、疎水性モノマーとは、室温下(20℃)において、水への溶解度が10g/100g未満であるモノマーのことをいう。
(メタ)アクリル酸誘導体系モノマーとしては、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられる。
フッ化アルキル基含有(メタ)アクリル酸エステル系モノマーとしては、アクリル酸トリフルオロエチル、アクリル酸テトラフルオロプロピルなどが挙げられる。
これらの有機モノマーは、1種単独で、または2種類以上組み合わせて用いることができる。
なお、以上で例示した有機モノマーは、上述した疎水性モノマーの性質を有する限りにおいて、モノマーの有する重合性基に応じて、水酸基、アミノ基、エポキシ基、チオール基、イソシアネート基、オキサゾリン基、カルボジイミド基等の反応性官能基を有していてもよい。
なお、水溶性モノマーとは、室温下(20℃)において、水への溶解度が10g/100g以上であるモノマーのことをいう。
なお、上記水溶性モノマーは、重合時の水相および油相の分離状態を崩さない限り、1種単独でまたは2種以上組み合わせて用いることができる。
この際、水および疎水性有機溶媒のいずれにも分散剤または乳化剤を予め混合して調製した水相および油相を用いれば、これらの混合や、その他の成分の配合順序は任意であるが、本発明においては、水および水に溶解する成分を予め混合して調製した水相と、疎水性有機溶媒および疎水性有機溶媒に溶解する成分を予め混合して調製した油相と、を混合して懸濁重合を行うことが好ましい。
なお、重合開始剤は、その性質に応じて水相または油相に適宜添加すればよい。
重合成分含有量が、80質量%を超えると、当該成分が過剰となりすぎて溶液中でのバランスが崩れて球状粒子となり易く、その結果、本発明の微粒子を含有する、単分散化した楕円状または針状ポリマー粒子を得ることが困難になる場合がある。一方、1質量%未満であると、微粒子のみが形成され、目的とする微粒子含有楕円状または針状ポリマーが形成されない場合がある。
また、反応時間は、粒子の楕円状または針状化がほぼ完結するのに要する時間であれば特に限定されるものではなく、モノマー種およびその配合量、溶液の粘度およびその濃度等に大きく左右されるが、目的とする微粒子を含有する楕円状または針状粒子を理想的な形状で、かつ、効率的に製造することを考慮すると、例えば、40〜100℃の場合、2〜24時間、好ましくは8〜16時間程度がよい。2時間未満であると、微粒子しか形成されない場合があり、24時間を超えると、凝集した粒子が多くなる場合がある。
ここで、疎水性有機溶媒とは、1気圧において、温度20℃で同容量の純水と緩やかにかき混ぜ、流動がおさまった後に当該混合液体が均一な外観を維持できないものを意味し、水溶性有機溶媒とは、当該混合液が均一な外観を維持するものを意味する。
分散剤としては、ポリスチレン、ポリヒドロキシスチレン、ポリスチレンスルホン酸、ビニルフェノール−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ビニルフェノール−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のポリスチレン誘導体;ポリ(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポリエチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリレート等のポリ(メタ)アクリル酸誘導体;ポリメチルビニルエーテル、ポリエチルビニルエーテル、ポリブチルビニルエーテル、ポリイソブチルビニルエーテル等のポリビニルアルキルエーテル誘導体;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール誘導体;セルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、硝酸セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリ酢酸ビニル等のポリ酢酸ビニル誘導体;ポリビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリ−2−メチル−2−オキサゾリン等の含窒素ポリマー誘導体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のポリハロゲン化ビニル誘導体;ポリジメチルシロキサン等のポリシロキサン誘導体、カルボジイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、ウレタン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート、液晶ポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、等の各種疎水性または親水性の分散剤が挙げられる。また、これら以外でも油相または水相に溶解するものであれば使用可能である。これらは1種単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
なお、水相における分散剤または乳化剤の配合量は、例えば、重合成分の合計質量に対し、0.01〜50質量%程度とすることができ、一方、油相における分散剤または乳化剤の配合量は、例えば、重合成分の合計質量に対し、0.01〜50質量%程度とすることができる。
なお、上記製造法により、本発明の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子が形成される理由は定かではないが、ポリマー微粒子が形成した後、疎水性媒体の存在や攪拌等によって表面張力が変化することでポリマー微粒子を取り込みながら楕円状または針状ポリマー粒子が形成しているものと推測される。
架橋剤としては、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等の芳香族ジビニル化合物;エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、グリセロールアクリロキシジメタクリレート、N,N−ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルフォン等の化合物が挙げられる。これらは1種単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
触媒としては、正触媒であれば特に限定されるものではなく、公知のものから適宜選択して使用することができる。具体例としては、ベンジルジメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、トリフェニルアミン等の3級アミン類;トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムクロライド等の第4級アンモニウム化合物類;トリフェニルホスフィン、トリシクロホスフィン等のホスフィン類;ベンジルトリメチルホスホニウムクロライド等のホスホニウム化合物類;2−メチルイミダゾール、2−メチル−4−エチルイミダゾール等のイミダゾール化合物類;水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物類;炭酸ナトリウム、炭酸リチウム等のアルカリ金属炭酸塩類;有機酸のアルカリ金属塩類;三塩化ホウ素、三弗化ホウ素、四塩化錫、四塩化チタン等のルイス酸性を示すハロゲン化物類またはその錯塩類等の触媒が挙げられる。これらは1種単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
具体例としては、塩類、無機酸、無機塩基、有機酸、有機塩基、イオン液体等が挙げられる。配合量は、粒子物性に悪影響を及ぼさない適宜な量、例えば、重合成分の合計質量に対し、0.01〜80質量%とすることができる。
なお、この製法を用いると、得られた楕円状または針状ポリマー粒子に対して、直接、その他の有機化合物等を結合等させることができるから、連続的かつ効率的にコア/シェル型構造粒子を得ることもできる。
粒子の平均長径(L1a)も同様に、長径(L1)の測定をランダムにn=100繰り返し行って求めることができる。
具体的には、(1)粒子製造時に微粒子を取り込ませる、(2)粒子作製後に粒子表面に存在するイオン性官能基の極性を利用して付加する、(3)付加重合、重縮合、付加縮合等の化学的結合により付加する、などの方法が挙げられる。
有機粒子としては、本発明の粒子の製造に用いられる重合性モノマーからなる粒子、硬化性粒子、有機顔料等が挙げられる。
無機粒子としては、銅粉、鉄粉、金粉、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ケイ素、酸化錫、酸化銅、酸化鉄、酸化マグネシウム、酸化マンガン、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの金属、金属酸化物、水和金属酸化物、無機顔料等の無機粒子が挙げられる。
なお、これらの微粒子は、市販品をそのまま用いてもよく、予めカップリング剤等の表面処理剤で表面修飾したものを用いてもよい。
この酸化金属微粒子の付加は、本発明の粒子の製造時に、当該微粒子を、重合成分全体に対して0.1〜50質量%配合して反応を行うことで、得られる楕円状または針状ポリマー粒子内に当該微粒子を物理的・化学的吸着等により取り込ませるなどにより行うことができる。
また、本発明の楕円状または針状ポリマー粒子は、光拡散性能に加えて多孔質性、吸水性、吸油性等をも有しているから、機能性化粧品部材としても好適に使用することができる。
まず、本実施例における各物性等の測定方法について説明する。
走査電子顕微鏡(S−4800,(株)日立ハイテクノロジーズ製、以下、SEMという)を用い、測定可能な倍率(300〜30,000倍)で写真を撮影し、得られた楕円状または針状ポリマー粒子を二次元化した状態(なお、通常、楕円状または針状ポリマー粒子は長軸方向を水平にした状態を保つ)で、各粒子の長径(L1)および短径(D1)を測定し、アスペクト比(P1)を算出する。
粒子の平均長径(L1a)も同様に、長径(L1)の測定をランダムにn=100繰り返し行って算出する。
MICROTRACK HRA(日機装(株)製)を用いて測定した。
(3)ポリマー粒子内部の確認
得られたポリマー粒子にせん断力をかけ、粒子を割り、その断面をSEMにて測定可能な倍率(300〜30,000倍)で写真を撮影して観察した。また、ポリマー粒子の短径(D1)とポリマー微粒子の直径(S1)との比R(S1/D1)および、ポリマー粒子の長軸に直交する切断面の断面積(D1C)とポリマー粒子の同切断面に含まれるポリマー微粒子の断面積の合計(S1C)との比S(%[S1C/D1C×100])をSEMから求めた。直径の比Rおよび断面積の比Sの測定はランダムにn=100繰り返し行って算出した。
[実施例1]
200mlフラスコに下記に示した化合物を、各相でそれぞれ溶解した後、水相および油相を混合して仕込み、窒素気流下でオイルバス温度80℃、約12時間加熱・撹拌して粒子溶液を得た。
水相 水 160.0g
ポリビニルピロリドン(K−15) 1.0g
過硫酸アンモニウム 0.6g
油相 トルエン 10.0g
ポリスチレン(Mw45,000) 2.0g
メタクリル酸メチル 20.0g
(ポリスチレン:アルドリッチ製Polystylene,average Mw Ca.45,000)
得られた粒子は平均長径が20.1μmでありアスペクト比が5.7であった。また得られた楕円状または針状ポリマー粒子のSEM写真(図1、図2)を観察したところ、粒子内部に微粒子があることが確認された。また、SEM写真より、楕円状または針状ポリマー粒子とポリマー微粒子との直径の比は0.13、ポリマー微粒子の断面積の合計と楕円状または針状ポリマー粒子の切断面の断面積との比は41%であった。
200mlフラスコに下記に示した化合物を、各相でそれぞれ溶解した後、水相および油相を混合して仕込み、窒素気流下でオイルバス温度80℃、約12時間加熱・撹拌して粒子溶液を得た。
水相 水 160.0g
ポリビニルピロリドン(K−15) 1.0g
過硫酸アンモニウム 0.6g
油相 トルエン 10.0g
ポリスチレン(Mw45,000) 1.5g
メタクリル酸メチル 16.0g
酢酸ビニル 4.0g
(ポリスチレン:アルドリッチ製Polystylene,average Mw Ca.45,000)
得られた粒子は平均長径が10.9μmでありアスペクト比が7.7であった。また楕円状または針状ポリマー粒子のSEM写真を観察したところ、粒子内部に微粒子があることが確認された。また、SEM写真より、楕円状または針状ポリマー粒子とポリマー微粒子との直径の比は0.22、ポリマー微粒子の断面積の合計と楕円状または針状ポリマー粒子の切断面の断面積との比は51%であった。
ポリスチレンをメタクリル酸メチルポリマー(和光純薬工業(株)製)に変更した以外は、実施例1と同様にして微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子を得た。
得られた粒子は平均長径が18.3μmであり、アスペクト比が5.0であった。また楕円状または針状ポリマー粒子のSEM写真を観察したところ、粒子内部に微粒子があることが確認された。また、SEM写真より、楕円状または針状ポリマー粒子とポリマー微粒子との直径の比は0.10、ポリマー微粒子の断面積の合計と楕円状または針状ポリマー粒子の切断面の断面積との比は35%であった。
トルエンをクメンに変更した以外は、実施例1と同様にして微粒子含有楕円または針状ポリマー粒子を得た。
得られた粒子は平均長径が21.6μmであり、アスペクト比が15.1であった。また楕円状または針状ポリマー粒子のSEM写真を観察したところ、粒子内部に微粒子があることが確認された。また、SEM写真より、楕円状または針状ポリマー粒子とポリマー微粒子との直径の比は0.09、ポリマー微粒子の断面積の合計と楕円状または針状ポリマー粒子の切断面の断面積との比は24%であった。
300mlフラスコに下記に示した化合物を下記割合で混合してなる混合物を一括して仕込み、窒素にて溶存酸素を置換した後、撹拌機中にて窒素気流下、オイルバス温度75℃で約15時間加熱・撹拌し、スチレン・p−スチレンスルホン酸ナトリウム共重合粒子溶液を得た。
スチレン 30.7g
p−スチレンスルホン酸ナトリウム 5.42g
メタノール 100.7g
水 55.48g
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN) 2.07g
高分子安定剤溶液 23.33g
高分子安定剤溶液:メタクリル酸2−ヒドロキシエチル・メタクリロイロキシエチルスルホン酸ナトリウム重合樹脂溶液(樹脂分30質量%、水−メタノール[質量比3:7]混合溶液、MW=65,000)
得られた粒子は、平均長径が28.0μmであり、アスペクト比が2.4であった。また得られた楕円状ポリマー粒子のSEM写真(図3、図4)を観察したところ、粒子内部に微粒子は存在しなかった。
ポリスチレンを使用しなかった以外は実施例1と同様にして行ったが、楕円状または針状ポリマー粒子は得られなかった。得られた粒子はただの塊であった。
ポリビニルピロリドンを使用しなかった以外は実施例1と同様にして行ったが、楕円状または針状ポリマー粒子は得られなかった。得られた粒子は平均粒子径7.8μmの球状粒子であった。
Claims (12)
- その内部にポリマー微粒子を含有する微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子であって、
前記ポリマー粒子およびポリマー微粒子が同一組成のポリマーから構成され、
前記ポリマー粒子の長軸方向と直交する方向から光を照射して得られる投影二次元図の長径(L1)と短径(D1)とから算出されるアスペクト比(P1)=長径(L1)/短径(D1)が(P1)≧1.8を満たすことを特徴とする微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子。 - 前記ポリマー粒子の短径(D1)と前記ポリマー微粒子の直径(S1)との比R(S1/D1)が、
0.001<R<0.9
を満たし、前記ポリマー粒子の長軸に直交する切断面の断面積(D1C)とポリマー粒子の同切断面に含まれる前記ポリマー微粒子の断面積の合計(S1C)との比S(%[S1C/D1C×100])が、
1<S<90
を満たす請求項1記載の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子。 - 前記長径(L 1 )の平均長径(L 1a )が、0.01〜500μmである請求項1または2記載の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子。
- 前記ポリマー粒子が、少なくとも疎水性モノマーを含むモノマーの重合体からなる粒子である請求項1〜3のいずれか1項記載の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子。
- 水相および油相を含む媒体中でモノマーを懸濁重合させる微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子の製造方法であって、
前記水相および油相のいずれにも分散剤または乳化剤を配合することを特徴とする請求項1記載の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子の製造方法。 - 水および水に溶解する成分を予め混合して調製した前記水相と、疎水性有機溶媒および疎水性有機溶媒に溶解する成分を予め混合して調製した前記油相と、を混合する請求項5記載の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子の製造方法。
- 前記モノマーが、少なくとも疎水性モノマーを含む請求項5または6記載の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子を含む樹脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子を用いてなる光拡散用シート。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子を用いてなる化粧用部材。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子を用いてなる着色材料。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子を用いてなる塗料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008086821A JP5286879B2 (ja) | 2008-03-28 | 2008-03-28 | 微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008086821A JP5286879B2 (ja) | 2008-03-28 | 2008-03-28 | 微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2009235353A JP2009235353A (ja) | 2009-10-15 |
| JP5286879B2 true JP5286879B2 (ja) | 2013-09-11 |
Family
ID=41249709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008086821A Active JP5286879B2 (ja) | 2008-03-28 | 2008-03-28 | 微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5286879B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011207999A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Sekisui Plastics Co Ltd | 非球状ポリマー粒子とその製造方法 |
| JP5780285B2 (ja) | 2013-11-14 | 2015-09-16 | 日清紡ホールディングス株式会社 | 紫外線散乱剤及びその用途 |
| JP6168239B2 (ja) * | 2015-05-08 | 2017-07-26 | 日清紡ホールディングス株式会社 | 扁平楕円状ポリマー粒子及びその用途 |
| CN107614542B (zh) * | 2015-05-08 | 2020-03-03 | 日清纺控股株式会社 | 椭圆状、针状或棒状聚合物粒子的制造方法 |
| WO2018084173A1 (ja) | 2016-11-07 | 2018-05-11 | 日清紡ホールディングス株式会社 | 皮膚化粧料 |
| JP6907586B2 (ja) | 2017-02-22 | 2021-07-21 | 日清紡ホールディングス株式会社 | 皮膚化粧料 |
| JP6617789B2 (ja) | 2018-05-09 | 2019-12-11 | 日清紡ホールディングス株式会社 | 円盤状ポリマー粒子群の製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3946587B2 (ja) * | 2002-07-09 | 2007-07-18 | 積水化成品工業株式会社 | 樹脂粒子の製造方法 |
| JP4918963B2 (ja) * | 2004-10-08 | 2012-04-18 | 日清紡ホールディングス株式会社 | 針状または楕円球状有機ポリマー粒子の製造方法 |
| JP5099286B2 (ja) * | 2005-09-02 | 2012-12-19 | 日清紡ホールディングス株式会社 | 楕円球状有機ポリマー粒子およびその製造方法 |
-
2008
- 2008-03-28 JP JP2008086821A patent/JP5286879B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2009235353A (ja) | 2009-10-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5365048B2 (ja) | 楕円状または針状ポリマー粒子およびその製造方法 | |
| JP5286879B2 (ja) | 微粒子含有楕円状または針状ポリマー粒子およびその製造方法 | |
| JP4002320B2 (ja) | シリカ複合樹脂粒子、その製造方法 | |
| WO2007086483A1 (ja) | 異形粒子、異形粒子組成物及びその製造方法、並びに光拡散成形品 | |
| CN102341414A (zh) | 变形颗粒及其制造方法 | |
| JP5245188B2 (ja) | 楕円球状有機ポリマー粒子およびその製造方法 | |
| JP4527495B2 (ja) | 重合体微粒子およびその製造方法、導電性微粒子 | |
| Yamago et al. | Synthesis of concentrated polymer brushes via surface-initiated organotellurium-mediated living radical polymerization | |
| JP5099286B2 (ja) | 楕円球状有機ポリマー粒子およびその製造方法 | |
| JP2011153198A (ja) | 重合体微粒子及びその用途 | |
| TW201339636A (zh) | 電潤濕元件用油墨及使用其之電潤濕裝置 | |
| JP2009237507A (ja) | 拡散シート | |
| Ali et al. | Polymeric capsules prepared by in situ synthesis and cross-linking of amphiphilic copolymer by atom transfer radical polymerization | |
| US7741378B2 (en) | Porous monodispersed particles and method for production thereof, and use thereof | |
| CN105777967B (zh) | 一种形貌可控双面聚合物微粒的制备方法 | |
| JP5495846B2 (ja) | 重合体微粒子及びその製造方法、ならびに、その用途 | |
| Adelnia et al. | Fabrication of composite polymer particles by stabilizer-free seeded polymerization | |
| JP4918963B2 (ja) | 針状または楕円球状有機ポリマー粒子の製造方法 | |
| JP5522957B2 (ja) | 重合体粒子集合体、その製造方法、光拡散剤及び光拡散性樹脂組成物 | |
| JP4614064B2 (ja) | 磁性粒子の製造方法、ならびに生化学用担体 | |
| Wang et al. | Convenient synthesis and morphology of latex particles composed of poly (methyl methacrylate)-b-poly (n-butyl acrylate) by 1, 1-diphenylethylene (DPE) seeded emulsion polymerization | |
| Chen et al. | Preparation of monodisperse poly (methyl methacrylate) microspheres: effect of reaction parameters on particle formation, and optical performances of its diffusive agent application | |
| TW200844174A (en) | Particles for anti-glare film, process for producing the same, and a composition containing particles for anti-glare film | |
| JP4513463B2 (ja) | 磁性粒子およびその製造方法 | |
| JP5144982B2 (ja) | 単分散粒子の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110124 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120926 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130312 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130409 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130507 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130520 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5286879 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |