JP2009237507A - 拡散シート - Google Patents

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JP2009237507A JP2008086948A JP2008086948A JP2009237507A JP 2009237507 A JP2009237507 A JP 2009237507A JP 2008086948 A JP2008086948 A JP 2008086948A JP 2008086948 A JP2008086948 A JP 2008086948A JP 2009237507 A JP2009237507 A JP 2009237507A
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Mitsuhiko Yoshimoto
光彦 吉本
Toshibumi Hashiba
俊文 橋場
Chihiro Fujii
千弘 藤井
Takeo Kato
剛男 加藤
Erina Kakimoto
恵理奈 柿本
Shoichi Yoshioka
昭一 吉岡
Shuji Ogata
修治 緒方
Hajime Sasaki
肇 佐々木
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Abstract

【課題】拡散性能が高く、かつ、光量ロスの少ない拡散シートを提供すること。
【解決手段】拡散剤を含有する拡散層を2層以上備える拡散シートであって、拡散層の少なくとも1層が、拡散剤として、粒子の長軸方向と直交する方向から光を照射して得られる投影二次元図の長径(L1)と短径(D1)とから算出されるアスペクト比(P1)=長径(L1)/短径(D1)が(P1)≧1.8を満たす楕円状または針状ポリマー粒子を含む拡散シート。
【選択図】なし

Description

本発明は、拡散シートに関し、さらに詳述すると、複数の拡散層からなる拡散シートの少なくとも一層に高アスペクト比の楕円状または針状ポリマー粒子を拡散剤として配合してなる拡散シートに関する。
拡散シートは、照明カバー、照明看板、透過型ディスプレイ用光拡散板、液晶表示装置の光拡散板や、リアプロジェクションテレビのレンチキュラーレンズシートなどの各種光拡散性部材として、広く用いられている。
例えば、液晶表示装置に用いられる拡散シート(拡散板)は、光源から発せられた光を反射屈折させる機能を有している。
この拡散シート(拡散板)で反射屈折された光は、プリズムシート等を通過して集光され、表示装置に画像として表示されることとなるが、この場合、拡散シート(拡散板)での反射屈折によって光源の輝度ムラが減少する結果、表示装置に表示される画像においても光源由来の光ムラが減少する。
上記拡散シートとしては、例えば、ポリカーボネート樹脂に炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化ケイ素、酸化チタン等の光拡散剤を添加混合したもの(特許文献1:特公昭57−24186号公報)、部分的に架橋したポリマー微粒子からなる光拡散剤をポリカーボネート樹脂に添加混合したもの(特許文献2:特開平3−143950号公報)などが提案されている。
ところで、最近のテレビの大型化に伴って、画面をより鮮明に明るく見せることができるように、1光源から発せられる光量を増加したり、光源の数を増加したりすることが行われるようになってきた。
このような場合、光源由来の輝度ムラが益々助長されることになるため、よりムラ消し効果の高い拡散層を設ける必要が生じるが、上記特許文献1,2の拡散シートでは拡散性が不足しているため、大画面テレビでの輝度ムラを十分に減少させることが困難であった。
さらに、液晶表示装置をはじめとした各種分野では省エネルギー化が進められているため、光源ランプからの光をより効率的に拡散透過できる拡散シートの開発が求められている。
特公昭57−24186号公報 特開平3−143950号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、拡散性能が高く、かつ、光量ロスの少ない拡散シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、拡散剤を含む拡散層を2層以上備える拡散シートにおいて、その少なくとも1層に、拡散剤として、高アスペクト比を有する楕円状または針状ポリマー粒子を配合することにより、拡散性能が著しく向上するとともに、光量ロスが減少することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
1. 拡散剤を含有する拡散層を2層以上備え、前記拡散層の少なくとも1層が、前記拡散剤として、粒子の長軸方向と直交する方向から光を照射して得られる投影二次元図の長径(L1)と短径(D1)とから算出されるアスペクト比(P1)=長径(L1)/短径(D1)が(P1)≧1.8を満たす楕円状または針状ポリマー粒子を含むことを特徴とする拡散シート、
2. 前記楕円状または針状ポリマー粒子を含む前記拡散層の厚さと、その他の前記拡散層の厚さとの比が、1:40〜1:4である1の拡散シート、
3. 前記楕円状または針状ポリマー粒子を含む前記拡散層の厚さが、30〜500μmである、1または2の拡散シート、
4. その他の前記拡散層の厚さが、1〜5mmである1〜3のいずれかの拡散シート、
5. 前記楕円状または針状ポリマー粒子の体積平均粒子径が、0.1〜80μmである1〜4のいずれかの拡散シート
を提供する。
本発明の拡散シートは、拡散剤を含有する拡散層を2層以上備えるとともに、その少なくとも1層が、拡散剤として高アスペクト比の楕円状または針状ポリマー粒子を含んで構成されているから、光透過ロスが少なく、かつ、光拡散性能が高い。
このような特性を有する本発明の拡散シートは、照明カバー、照明看板、透過型ディスプレイ用光拡散板、液晶表示装置の光拡散板や、リアプロジェクションテレビのレンチキュラーレンズシートのような各種光拡散性部材に使用される高性能光拡散シート(板)として好適に使用できる。
特に、本発明の拡散シートを、液晶表示装置の光拡散板に用いることで、放射輝度(拡散性能)を著しく向上させることができる結果、光源のムラ消し効果が高まり、液晶表示装置画面における光源由来の光ムラを著しく減少し得る。
以下、本発明についてさらに詳しく説明する。
本発明に係る拡散シートは、拡散剤を含有する拡散層を2層以上備え、これら拡散層の少なくとも1層が、拡散剤として、粒子の長軸方向と直交する方向から光を照射して得られる投影二次元図の長径(L1)と短径(D1)とから算出されるアスペクト比(P1)=長径(L1)/短径(D1)が(P1)≧1.8を満たす楕円状または針状ポリマー粒子を含むものである。
なお、上記アスペクト比(P1)は、走査電子顕微鏡(S−4800,(株)日立ハイテクノロジーズ製)を用い、測定可能な倍率(300〜100,000倍)で写真を撮影し、得られた楕円球状粒子を二次元化した状態(なお、通常、楕円球状粒子は長軸方向を水平にした状態を保つ)で、各粒子の長径(L1)および短径(D1)を測定して算出した値である。
本発明において、拡散剤として用いられる楕円状または針状ポリマー粒子は、その長軸方向と直交する方向から光を照射して得られる投影二次元図におけるアスペクト比(P1)が、(P1)≧1.8であるが、光の拡散性能および組成物化した場合における楕円状または針状ポリマー粒子の形状の維持(硬度)という観点から、1.8≦(P1)≦20が好ましく、2.0≦(P1)≦15がより好ましく、2.2≦(P1)≦10が最適である。
また、楕円状または針状ポリマー粒子の長軸方向から見た場合の形状(すなわち長軸方向から光を照射して得られる投影二次元図の形状と同義)は、略円形状または長径と短径との比が1に近い楕円形状であることが好ましい。
さらに、上記楕円状または針状ポリマー粒子の長軸方向と直交する方向から光を照射して得られる投影二次元図における長径(L1)の平均長径(L1a)は、0.01〜500μmが好ましく、0.1〜200μmがより好ましく、0.3〜100μmがより一層好ましく、0.8〜80μmがさらに好ましく、1〜50μmが最適である。
また、上記楕円状または針状ポリマー粒子の体積平均粒子径は、光散乱性をより高めることを考慮すると、0.1〜80μmが好ましく、0.5〜50μmがより好ましく、1〜30μmが最適である。体積平均粒子径が、0.1μm未満であると、粒子径が小さすぎるため、粒子同士が凝集し易くなり、目的とする拡散性能が得られない場合があり、80μmを超えると、効率よく光を散乱させにくいため、場合によっては高充填する必要があり、コスト的にもそのメリットは少ない。
なお、体積平均粒子径は、MICROTRACK HRA9320−X100(日機装(株)製)を用いて真球状換算した平均粒子径である。
楕円状または針状ポリマー粒子を構成するポリマーの分子量としては、特に限定されるものではなく、通常、重量平均分子量で、1,000〜3,000,000程度である。なお、重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィーによる測定値である。
また、楕円状または針状ポリマー粒子は、これを含む樹脂組成物を成形し、拡散シートとした場合、高温下でも十分な耐熱性を発揮させるために、融点60℃以上が好ましく、100℃以上がより好ましい。
なお、本発明における融点は、示差走査熱量計(DSC6200,セイコーインスツル(株)製)において、融解によるピークが観測される温度を意味する。
本発明で使用する楕円状または針状ポリマー粒子としては、上記アスペクト比を満たすものであれば特に限定されるものではなく、例えば、特開2006−104401号公報や、特開2007−70372号公報記載の公知の粒子から適宜選択すればよい。
例えば、イオン性官能基および重合性基を有する第1の有機モノマーと、これと重合可能な第2の有機モノマーとを、水および水溶性有機溶媒からなる混合溶媒中で溶液重合させて得られた楕円状または針状ポリマー粒子を好適に用いることができる。
この場合、第1の有機モノマーとしては、スチレン系スルホン酸塩、スチレン系カルボン酸塩、(メタ)アクリル酸塩、(メタ)アクリル酸エステル系カルボン酸塩、(メタ)アクリル酸エステル系スルホン酸塩、ビニル系スルホン酸塩、ビニル系カルボン酸塩、(メタ)アクリル系スルホン酸塩、(メタ)アクリル系カルボン酸塩などが好適であり、第2の有機モノマーとしては、スチレン系モノマー、(メタ)アクリル系モノマーなどが好適であるが、これらに限定されるものではなく、後述するような一般的に溶液重合で使用されるような不飽和2重結合を有するモノマーを用いることができる。
また、以下に詳述する、表面に微細な凹凸を有する楕円状または針状ポリマー粒子も、高い光拡散性を有しているため、好適に用いることができる。
この表面に微細な凹凸を有する楕円状または針状ポリマー粒子は、微小粒子が多数凝集して構成されていると推察され、このため、その表面に微小粒子に由来すると考えられる微細な凹凸を有している。また、このような構成を有しているため多孔質性を有しており、比表面積が比較的大きい。
この場合、表面に微細な凹凸を有する楕円状または針状ポリマー粒子の比表面積としては、特に限定されるものではないが、光の拡散性をより高めることを考慮すると、下記式(1)を満たすことが好適である。
(SB)/(SD)≧5 (1)
(式中、SBは表面に微細な凹凸を有する楕円状または針状ポリマー粒子の実際の比表面積を意味し、SDは楕円状または針状ポリマーの平均粒子径から算出される真球状粒子の理論比表面積を意味する。)
より好ましくは、(SB)/(SD)≧10、より一層好ましくは、(SB)/(SD)≧15である。
また、楕円状または針状ポリマー粒子自体の比表面積は、特に限定されるものではないが、上述同様、光の拡散性をより高めることを考慮すると、10m2/g以上が好ましく、15m2/g以上がより好ましい。
なお、上記比表面積は、自動比表面積細孔分布測定装置(TriStar 3000,(株)島津製作所製)を用い、ガス吸着法により測定した値である。
表面に微細な凹凸を有する楕円状または針状ポリマー粒子は、溶媒の存在下でモノマーを溶液重合させる際に、モノマーを含めた反応媒体が、溶解している部分と分散している部分との両方を備える状態とする、すなわち、少なくとも乳化部分と溶解部分との両方を有する(ファジー)状態とすることで製造できる。
上記のような乳化部分および溶解部分の併存状態を作る目安として、反応媒体の全光線透過率を用いることができる。ここで、全光線透過率とは、JIS K7136、7361に基づき作製されたヘーズメーターを用いてセル厚1cmのセルに溶液を投入して測定した値である。
上記表面に微細な凹凸を有する楕円状または針状ポリマー粒子を製造するにあたっては、モノマーを含めた反応媒体の全光線透過率を20〜70%となるように調整することが好ましく、より好ましくは25〜70%、さらに好ましくは25〜65%、最良は30〜60%になるように調整するのがよい。
この全光線透過率は、後に詳述するモノマーおよび溶媒の種類および量比、並びに必要に応じて用いられる分散剤や乳化剤の量比を変えることで適宜調整することができる。
表面に微細な凹凸を有する楕円状または針状ポリマー粒子の製造に用いることのできる有機モノマーとしては、特に限定されるものではなく、一般的に溶液重合で使用されるような不飽和2重結合を有するモノマーが挙げられる。
その具体例としては、(i)スチレン、ο−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレンなどのスチレン系モノマー、(ii)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリルなどの(メタ)アクリル酸エステル系モノマー、(iii)酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル系モノマー、(iv)アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどの(メタ)アクリル酸誘導体、(v)ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエーテル系モノマー、(vi)ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニルケトン系モノマー、(vii)N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化合物、(viii)フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、またはアクリル酸トリフルオロエチル、アクリル酸テトラフルオロプロピルなどのフッ素アルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル系モノマー、(ix)スチレンスルホン酸、α−メチルスチレンスルホン酸などのスチレン系スルホン酸およびその塩、(x)ビニル安息香酸などのスチレン系カルボン酸およびその塩、(xi)(メタ)アクリル酸などの(メタ)アクリル酸およびその塩、(xii)マレイン酸またはマレイン酸モノC1〜8アルキルエステル、イタコン酸またはイタコン酸モノC1〜8アルキルエステルなどの(メタ)アクリル酸エステル系カルボン酸およびその塩、(xiii)C1〜10アルキル(メタ)アリルスルホコハク酸エステル、スルホプロピル(メタ)アクリレート等のスルホC2〜6アルキル(メタ)アクリレート、メチルビニルスルフォネート,2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロキシプロピルスルホン酸,2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸,3−(メタ)アクリロイルオキシエタンスルホン酸,3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸,2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸,3−(メタ)アクリルアミド−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸などの(メタ)アクリル酸エステル系スルホン酸およびその塩等が挙げられる。
また、重合性基によっては、水酸基、アミノ基、エポキシ基、チオール基、イソシアネート基、オキサゾリン基、カルボジイミド基等の反応性官能基を有するモノマーも用いることができる。
なお、これらの有機モノマーは、1種単独で、または2種類以上組み合わせて用いることができる。
表面に微細な凹凸を有する楕円状または針状ポリマー粒子を製造する場合、親水性基を有しないモノマーのみを用いると、乳化状態や懸濁状態になり易く、上述した乳化部分と溶解部分との両方を有する(ファジー)状態を作りにくくなる。
このため、親水性基を有するモノマーを単独で、またはこれを疎水性モノマーと組み合わせて用いることが好ましい。
親水性基としては、エステル基、エーテル基、エチレンオキサイド基、水酸基、イオン性官能基等が挙げられ、中でも、イオン性官能基が好適である。
イオン性官能基としては、アニオン性官能基、カチオン性官能基のどちらでもよい。アニオン性官能基としては、例えば、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基、フェノール性水酸基およびこれらの塩などが挙げられる。カチオン性官能基としては、アミノ基、イミダゾール基、ピリジン基、アミジノ基およびこれらの塩などが挙げられる。
特に、汎用品が多く、種類が豊富であり、かつ楕円状または針状ポリマー粒子の大きさ、形状等を効率良く制御できることから、アニオン性官能基が好適であり、分子内への導入が容易であるとともに、安定性および安全性に優れていることから、中でも、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基およびこれらの誘導体から選ばれる1種以上の官能基であることが好ましい。
これらのイオン性官能基の対イオンとなりうる化合物としては、アニオン性官能基に対しては金属カチオン、アンモニウムカチオン、ピリジニウムカチオン、ホスホニウムカチオン等が挙げられ、カチオン性官能基に対しては塩化物、臭化物、ヨウ化物等のハロゲン化物イオン等が挙げられる。
アニオン性官能基を用いる場合、製造コストおよび種類の豊富さと楕円状または針状ポリマー粒子の精度、大きさ、形状等を効率良く制御することを考慮すると、対イオンとして、特に、金属カチオンが好適である。
金属カチオンとしては、リチウム,ナトリウム,ルビジウム,セシウム等のアルカリ金属カチオン、マグネシウム,カルシウム,ストロンチウム,バリウム等のアルカリ土類金属カチオン、アルミニウム等のその他の非遷移金属カチオン、亜鉛,銅,マンガン,ニッケル,コバルト,鉄,クロム等の遷移金属等の酸化物、水酸化物、炭酸化物等の遷移金属含有カチオンが挙げられる。
アニオン性官能基を有するモノマーとしては、例えば、モノカルボン酸系モノマー、ジカルボン酸系モノマー、スルホン酸系モノマー、硫酸エステル系モノマー、フェノール性水酸基含有モノマー、リン酸系モノマー等が挙げられる。
モノカルボン酸系モノマーとしては、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、ケイ皮酸、マレイン酸モノC1〜8アルキルエステル、イタコン酸モノC1〜8アルキルエステル、ビニル安息香酸およびこれらの塩などが挙げられる。
ジカルボン酸系モノマーとしては、(無水)マレイン酸、α−メチル(無水)マレイン酸、α−フェニル(無水)マレイン酸、フマル酸、イタコン酸およびこれらの塩などが挙げられる。
スルホン酸系モノマーとしては、エチレンスルホン酸,ビニルスルホン酸,(メタ)アリルスルホン酸等のアルケンスルホン酸、スチレンスルホン酸,α−メチルスチレンスルホン酸等の芳香族(スチレン系)スルホン酸、C1〜10アルキル(メタ)アリルスルホコハク酸エステル、スルホプロピル(メタ)アクリレート等のスルホC2〜6アルキル(メタ)アクリレート、メチルビニルスルフォネート,2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロキシプロピルスルホン酸,2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸,3−(メタ)アクリロイルオキシエタンスルホン酸,3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸,2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸,3−(メタ)アクリルアミド−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸等のスルホン酸基含有不飽和エステルおよびこれらの塩などが挙げられる。
硫酸エステル系モノマーとしては、ポリオキシプロピレンモノメタクリレート硫酸エステル化物等の(メタ)アクリロイルポリオキシアルキレン(重合度2〜15)硫酸エステルおよびこれらの塩などが挙げられる。
フェノール性水酸基含有モノマーとしては、ヒドロキシスチレン、ビスフェノールAモノアリルエーテル、ビスフェノールAモノ(メタ)アクリルエステルおよびこれらの塩などが挙げられる。
リン酸系モノマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリロイルホスフェート,フェニル−2−アクリロイロキシエチルホスフェート等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル燐酸モノエステル、ビニルリン酸などが挙げられる。
なお、この場合、塩としては、ナトリウム塩,カリウム塩等のアルカリ金属塩、トリエタノールアミン等のアミン塩、テトラC4〜18アルキルアンモニウム塩等の4級アンモニウム塩などが挙げられる。
一方、カチオン性官能基を有するモノマーとしては、1級アミノ基含有モノマー、2級アミノ基含有モノマー、3級アミノ基含有モノマー、第4級アンモニウム塩基含有モノマー、複素環含有モノマー、ホスホニウム基含有モノマー、スルホニウム基含有モノマー、スルホン酸基含有重合性不飽和モノマーなどが挙げられる。
1級アミノ基含有モノマーとしては、(メタ)アリルアミン,クロチルアミン等のC3〜6アルケニルアミン、アミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノC2〜6アルキル(メタ)アクリレート、ビニルアニリン,p−アミノスチレン等の芳香環と1級アミノ基を有するモノマー、エチレンジアミン、ポリアルキレンポリアミンなどが挙げられる。
2級アミノ基含有モノマーとしては、t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート,メチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のC1〜6アルキルアミノC2〜6アルキル(メタ)アクリレート、ジ(メタ)アリルアミン等のC6〜12のジアルケニルアミン、エチレンイミン、ジアリルアミンなどが挙げられる。
3級アミノ基含有モノマーとしては、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート,N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート,N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート,N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート,N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノブチル(メタ)アクリレート等のジC1〜4アルキルアミノC2〜6アルキル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド,N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のジC1〜4アルキルアミノC2〜6アルキル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノスチレン等の芳香環と3級アミノ基とを有するモノマーなどが挙げられる。
第4級アンモニウム塩基含有モノマーとしては、C1〜12アルキルクロライド,ジアルキル硫酸,ジアルキルカーボネート,ベンジルクロライド等の4級化剤を用いて3級アミンを4級化したものが挙げられる。
例えば、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド,2−(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムブロマイド,(メタ)アクリロイルオキシエチルトリエチルアンモニウムクロライド,(メタ)アクリロイルオキシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロライド,(メタ)アクリロイルオキシエチルメチルモルホリノアンモニウムクロライド等のアルキル(メタ)アクリレート系第4級アンモニウム塩、(メタ)アクリロイルアミノエチルトリメチルアンモニウムクロライド,(メタ)アクリロイルアミノエチルトリメチルアンモニウムブロマイド,(メタ)アクリロイルアミノエチルトリエチルアンモニウムクロライド,(メタ)アクリロイルアミノエチルジメチルベンジルアンモニウムクロライド等のアルキル(メタ)アクリルアミド系第4級アンモニウム塩、ジメチルジアリルアンモニウムメチルサルフェート,トリメチルビニルフェニルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウム(メタ)アクリレート、トリメチルベンジルアンモニウム(メタ)アクリレート、2−(メタクリロイルオキシ)エチルトリメチルアンモニウムジメチルホスフェート等のその他の第4級アンモニウム塩基含有モノマーが挙げられる。
複素環含有モノマーとしては、N−ビニルカルバゾール,N−ビニルイミダゾール,N−ビニル−2,3−ジメチルイミダゾリン,N−メチル−2−ビニルイミダゾリン,2−ビニルピリジン,4−ビニルピリジン、N−メチルビニルピリジン、オキシエチル−1−メチレンピリジン等が挙げられる。
ホスホニウム基含有モノマーとしては、グリシジルトリブチルホスホン等が挙げられる。
スルホニウム基含有モノマーとしては、2−アクリロキシエチルジメチルスルホン、グリシジルメチルスルホニウム等が挙げられる。
スルホン酸基含有重合性不飽和モノマーとしては、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸などの(メタ)アクリルアミド−アルカンスルホン酸、2−スルホエチル(メタ)アクリレートなどのスルホアルキル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記カチオン性官能基を有するモノマーは、塩酸塩,リン酸塩等の無機酸塩、ギ酸塩,酢酸塩等の有機酸塩として用いることもできる。
なお、以上の説明において「C」は炭素数を意味する。
特に、水溶性のモノマーであることが好ましい。水溶性モノマーを用いることで、得られる楕円状または針状ポリマー粒子の粒子径をより小さくすることが可能となる。
水溶性モノマーの具体例としては、(メタ)アクリル酸、エチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、α−メチルスチレンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロキシプロピルスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸、3−(メタ)アクリロイルオキシエタンスルホン酸、3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、3−(メタ)アクリルアミド−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸およびこれらの塩;ポリオキシプロピレンモノメタクリレート硫酸エステル化合物等の(メタ)アクリロイルポリオキシアルキレン(重合度2〜15)硫酸エステルおよびこれらの塩;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリロイルホスフェート;アクリルアミド、エチレンジアミン、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート;2−(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムブロマイド、(メタ)アクリロイルオキシエチルトリエチルアンモニウムクロライド、(メタ)アクリロイルアミノエチルトリメチルアンモニウムクロライド等の第4級アンモニウム塩基含有モノマー;2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等が挙げられる。
これらの中でも、(メタ)アクリル酸、エチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、α−メチルスチレンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロキシプロピルスルホン酸、2−(メタ)アクリロイルアミノ−2,2−ジメチルエタンスルホン酸、3−(メタ)アクリロイルオキシエタンスルホン酸、3−(メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸およびこれらの塩;ポリオキシプロピレンモノメタクリレート硫酸エステル化合物等の(メタ)アクリロイルポリオキシアルキレン(重合度2〜15)硫酸エステルおよびこれらの塩がより好ましい。
なお、以上で説明したアニオン性官能基を有するモノマーおよびカチオン性官能基を有するモノマーは、それぞれ1種単独でまたは2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明においては、特に、上述した親水性基を有するモノマーと疎水性モノマーを共重合させることが好ましい。このようにすることで、得られる楕円状または針状ポリマー粒子の形成される微小粒子径、多孔質性の制御と共にアスペクト比をより高め、理想的な楕円状に近づけることが可能となる。
ここで、疎水性モノマーとしては、スチレン系モノマー、(メタ)アクリル酸エステル系モノマー等が好ましい。これらの疎水性モノマーは、それぞれ1種単独でまたは2種以上組み合わせて用いることができる。
特に、下記の水溶性モノマーα群から選ばれる少なくとも1種と、疎水性モノマーβ群から選ばれる少なくとも1種との組み合わせを好適に採用することができる。
(1)水溶性モノマーα群
スチレン系スルホン酸およびその塩、スチレン系カルボン酸およびその塩、(メタ)アクリル酸およびその塩、(メタ)アクリル酸エステル系カルボン酸およびその塩、(メタ)アクリル酸エステル系スルホン酸およびその塩、ビニル系スルホン酸およびその塩、ビニル系カルボン酸およびその塩、(メタ)アクリル系スルホン酸およびその塩、(メタ)アクリル系カルボン酸およびその塩
(2)疎水性モノマーβ群
スチレン系モノマー、(メタ)アクリル酸エステル系モノマー
この場合、上記水溶性モノマーと疎水性モノマーとの使用比率は、特に限定されるものではなく、例えば、質量比で水溶性モノマー:疎水性モノマー=5:95〜50:50とすることができる。得られる粒子のアスペクト比をより高め、理想的な楕円状に近づけるということを考慮すると、これらの使用比率は、水溶性モノマー:疎水性モノマー=10:90〜40:60が好ましく、15:85〜25:75がより好ましい。
また、反応溶液中における、有機モノマーの合計の含有量(以下、重合成分含有量という)は、得られる粒子のアスペクト比をより高め、理想的な楕円状の粒子を効率よく製造するという点から、全反応溶液中1〜80質量%とすることが好ましく、より好ましくは、5〜50質量%、さらに好ましくは10〜30質量%である。
すなわち、重合成分含有量が、80質量%を超えると、当該成分が過剰となりすぎて溶液中でのバランスが崩れて球状粒子となり易く、その結果、本発明の表面に微細な凹凸を有する(微小粒子から構成されていると推測される)、単分散化した楕円状または針状ポリマー粒子を得ることが困難になる場合がある。一方、1質量%未満であると、目的とする形状の粒子は得られるものの、反応が完結するまでに長時間を要し、実用的ではない。
重合反応に使用する溶媒としては、前述したモノマーを含めた反応媒体中で少なくとも乳化部分と溶解部分との両方の(ファジー)状態が得られるような溶媒を用いればよいが、本発明においては、水および水溶性有機溶媒からなる混合溶媒を用いることが好ましい。
また、疎水性のモノマーを使用する場合は、水および水溶性有機溶媒の他に、混合の調和を保ち、目的とする乳化部分と溶解部分との両方の(ファジー)状態を得られ易くするため、さらに疎水性有機溶媒を併用することが好ましい。
ここで、疎水性有機溶媒とは、1気圧において、温度20℃で同容量の純水と緩やかにかき混ぜ、流動がおさまった後に当該混合液体が均一な外観を維持できないものを意味し、水溶性有機溶媒とは、当該混合液が均一な外観を維持するものを意味する。
水溶性有機溶媒の具体例としては、メタノール、エタノール、2−プロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、メチルカルビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、エチルカルビトールアセテート、アセトン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、アセトニトリル等が挙げられる。これらの溶媒は、1種単独で、または2種類以上混合して用いることができる。
疎水性有機溶媒の具体例としては、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、イソペンチルアルコール、tert−ペンチルアルコール、1−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−エチルブタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、2−オクタノール、2−エチル−1−ヘキサノール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール等の高級アルコール類;ブチルセロソルブ等のエーテルアルコール類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、ブチルカルビトールアセテート等のエステル類;ペンタン、2−メチルブタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、2−メチルペンタン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチルブタン、ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、2,2,3−トリメチルペンタン、デカン、ノナン、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、p−メンタン、ジシクロヘキシル、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の脂肪族または芳香族炭化水素類;四塩化炭素、トリクロロエチレン、クロロベンゼン、テトラブロムエタン等のハロゲン化炭化水素類等が挙げられる。これらは1種単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
これらの中でも上述したファジー状態に調節し易い疎水性有機溶媒としては、水溶性有機溶媒に相溶で、かつ、水への溶解性が10g未満/水100gのものである。
このような疎水性有機溶媒としては、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、イソペンチルアルコール、tert−ペンチルアルコール、1−ヘキサノール等のアルコール系;ペンタン、2−メチルブタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、2−メチルペンタン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチルブタン、ヘプタン、n−オクタン、イソオクタン、2,2,3−トリメチルペンタン、デカン、ノナン、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、p−メンタン、ジシクロヘキシル、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の脂肪族または芳香族炭化水素類系;メチルエチルケトン、ジイソブチルケトン等のケトン系;酢酸エチル等のエステル系溶媒などが挙げられるが、特に、1−ブタノールが好適である。
上記溶媒の混合割合は任意であり、例えば、質量比で、水:水以外の有機溶媒=1:99〜99:1の範囲とすることができるが、目的とするファジー状態を得られ易くするため、かつ、(共)重合性を向上させ、より小さな粒子径で高アスペクト比の粒子をより効率的に得るためには、10:90〜80:20、特に、30:70〜70:30とすることが好ましい。
また、水以外の有機溶媒として親水性有機溶媒と疎水性有機溶媒の混合溶媒を用いる場合には、上記と同様の理由から、質量比で、親水性有機溶媒:疎水性有機溶媒=10:90〜90:10の範囲とすることが好ましく、80:20〜20:80の範囲とすることがより好ましく、最良は70:30〜30:70の範囲である。
以上のような溶媒組成の調整を行うことで、楕円状または針状ポリマー粒子の粒子径やアスペクト比を制御できるとともに、表面の微細な凹凸の大きさ、換言すれば、楕円状または針状ポリマー粒子を構成していると推測される微小粒子の粒子径を調整することができ、その結果、多孔質性を制御できることから、光学特性を制御できることとなる。
重合反応を行う際に用いられる重合開始剤としては、公知の種々の重合開始剤を用いることができ、例えば、過酸化ベンゾイル、クメンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスメチルブチロニトリル、アゾビスイソバレロニトリル、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド、2,2′−アゾビス(N,N′−ジメチレンイソブチルアミジン)ジヒドロクロライド、2,2′−アゾビス−2−シアノプロパン−1−スルホン酸二ナトリウム等のアゾ系化合物などの、各種油溶性、水溶性、イオン性の重合開始剤が挙げられる。これらの重合開始剤は、1種単独で、または2種類以上混合して用いることができる。
重合時の反応温度は、使用する溶媒の種類によっても変わるものであり、一概には規定できないが、通常、−100〜200℃程度であり、好ましくは0〜150℃、さらに好ましくは40〜100℃である。
また、反応時間は、粒子の楕円状または針状化がほぼ完結するのに要する時間であれば特に限定されるものではなく、モノマー種およびその配合量、イオン性官能基の種類、溶液の粘度およびその濃度等に大きく左右されるが、目的とする楕円状または針状粒子を理想的な形状で、かつ、効率的に製造することを考慮すると、例えば、40〜100℃の場合、2〜24時間、好ましくは8〜16時間程度がよい。
楕円状または針状ポリマー粒子の製造の際には、重合方法に応じて(高分子)分散剤、安定剤、乳化剤(界面活性剤)等を、重合成分の合計質量に対し、0.01〜50質量%の適宜な量で配合することもできる。
分散剤および安定剤としては、ポリヒドロキシスチレン、ポリスチレンスルホン酸、ビニルフェノール−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ビニルフェノール−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等のポリスチレン誘導体;ポリ(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポリエチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリレート等のポリ(メタ)アクリル酸誘導体;ポリメチルビニルエーテル、ポリエチルビニルエーテル、ポリブチルビニルエーテル、ポリイソブチルビニルエーテル等のポリビニルアルキルエーテル誘導体;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール誘導体;セルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、硝酸セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリ酢酸ビニル等のポリ酢酸ビニル誘導体;ポリビニルピリジン、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポリ−2−メチル−2−オキサゾリン等の含窒素ポリマー誘導体;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のポリハロゲン化ビニル誘導体;ポリジメチルシロキサン等のポリシロキサン誘導体等の各種疎水性または親水性の分散剤、安定剤が挙げられる。これらは1種単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
乳化剤(界面活性剤)としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、脂肪酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等のアニオン系乳化剤;アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩、アルキルベタイン、アミンオキサイド等のカチオン系乳化剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等のノニオン系乳化剤等が挙げられる。これらは1種単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
重合反応の際に、得られる粒子の用途などに応じて、重合成分の合計質量に対し、0.01〜80質量%の適宜な量で架橋剤を配合することもできる。
架橋剤としては、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等の芳香族ジビニル化合物;エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、グリセロールアクリロキシジメタクリレート、N,N−ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルフォン等の化合物が挙げられる。これらは1種単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
また、重合反応の際に、得られる粒子の用途などに応じて、触媒(反応促進剤)を配合することができる。配合量は、粒子物性に悪影響を及ぼさない適宜な量、例えば、重合成分の合計質量に対し、0.01〜20質量%とすることができる。
触媒としては、正触媒であれば特に限定されるものではなく、公知のものから適宜選択して使用することができる。具体例としては、ベンジルジメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、トリフェニルアミン等の3級アミン類;トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムクロライド等の第4級アンモニウム化合物類;トリフェニルホスフィン、トリシクロホスフィン等のホスフィン類;ベンジルトリメチルホスホニウムクロライド等のホスホニウム化合物類;2−メチルイミダゾール、2−メチル−4−エチルイミダゾール等のイミダゾール化合物類;水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物類;炭酸ナトリウム、炭酸リチウム等のアルカリ金属炭酸塩類;有機酸のアルカリ金属塩類;三塩化ホウ素、三弗化ホウ素、四塩化錫、四塩化チタン等のルイス酸性を示すハロゲン化物類またはその錯塩類等の触媒が挙げられる。これらは1種単独で、または2種以上組み合わせて用いることができる。
また、重合反応の際に、得られる楕円状または針状ポリマー粒子の大きさ、形状、品質等を調整する目的で、水またはその他の極性溶媒に溶解し得、陽イオンと陰イオンとに電離してその溶液が電気伝導性を示す化合物を添加することも可能である。
具体例としては、塩類、無機酸、無機塩基、有機酸、有機塩基、イオン液体等が挙げられる。配合量は、粒子物性に悪影響を及ぼさない適宜な量、例えば、重合成分の合計質量に対し、0.01〜80質量%とすることができる。
本発明において、拡散剤である楕円状または針状ポリマー粒子を構成する樹脂としては、特に限定されるものではなく、例えば、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、カーボネート樹脂、シリコーン系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリ乳酸系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、カルボジイミド樹脂およびこれらの複合樹脂などが挙げられるが、特に、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂が好ましい。
また、楕円状または針状ポリマー粒子を拡散剤として含む拡散層を構成する樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリルポリスチレン共重合体、スチレンアクリロニトリル共重合体、エポキシ樹脂、カーボネート樹脂、シリコーン系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリ乳酸系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂などが挙げられる。拡散性能をより高めるためには、拡散剤を構成する樹脂との屈折率差が大きいことが好ましく、楕円状または針状ポリマー粒子の構成樹脂の屈折率を考慮して公知の単一樹脂、または複合樹脂等のグレード品を適宜選定することが好ましい。例えば、楕円状または針状ポリマー粒子を構成する樹脂が、ポリスチレン系樹脂の場合はアクリル系樹脂、カーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリ乳酸系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂が好ましく、アクリル系樹脂の場合は、スチレン系樹脂、カーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂が好ましい。
楕円状または針状ポリマー粒子を含有する拡散層中の当該粒子の含有量は、使用用途によって若干異なるが、拡散性能および光透過性と製膜性とのバランスを考慮すると、5〜50質量%が好ましく、15〜50質量%がより好ましく、特に液晶表示装置の光拡散板用途には25〜40質量%がより好ましい。
楕円状または針状ポリマー粒子を含む拡散層の厚みは、軽量化および光透過率の著しい低下を防ぐという点から、30〜500μmであることが好ましく、特に50〜250μmであることが好ましい。
なお、本発明の拡散シートにおいて、楕円状または針状ポリマー粒子を含む拡散層は1層のみ設けてもよいし、複数層設けてもよい。
また、本発明の拡散シートでは、上記楕円状または針状ポリマー粒子を含む拡散層以外のその他の拡散層として、上記楕円状または針状ポリマー粒子以外のその他の拡散剤を含む拡散層を用いてもよい。
この場合、その他の拡散剤としては特に限定されるものではなく、従来公知の拡散シートに用いられている拡散剤を用いることができる。
このような拡散剤としては、有機系拡散剤、無機系拡散剤が挙げられ、これらはそれぞれ単独で用いても、組み合わせて用いてもよい。
有機系拡散剤としては、アクリル系樹脂、有機シリコーン系樹脂、スチレン系樹脂、尿素樹脂、ホルムアルデヒド縮合物、フッ素樹脂(それらの架橋硬化樹脂も含む)等が挙げられる。中でも、汎用性を考慮すると、アクリル樹脂、スチレン樹脂が好ましい。
無機系拡散剤としては、ガラス、シリカ、硫酸バリウム、酸化チタン、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、アルミナゾル、カオリン、タルク、マイカ、炭酸カルシウム等が挙げられる。中でも、汎用性を考慮すると、炭酸カルシウムが好ましい。
その他の拡散剤の形状は、上述したアスペクト比を有する楕円状または針状でなければ、特に限定されないが、拡散性の点から球状粒子であることが好ましい。
球状粒子としては、粒子の長軸方向と直交する方向から光を照射して得られる投影二次元図の長径(L2)と短径(D2)とから算出されるアスペクト比(P2)=長径(L2)/短径(D2)が1.8>(P2)≧1.0を満たす球状粒子であることが好ましい。
球状粒子の重量平均粒子径は、1〜30μmが好ましく、3〜20μmがより好ましい。
重量平均粒子径が1μm未満の場合、拡散性が低く、面発光性が低下する場合があり、一方、30μmを超えると、十分な面発光性を得るためには配合量を増加する必要が生じる場合があり、その結果、光透過率が低下する場合がある。
その他の拡散層を構成する樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリルポリスチレン共重合体、スチレンアクリロニトリル共重合体、エポキシ樹脂、カーボネート樹脂などを用いることができ、特にアクリル系樹脂が好ましい。
その他の拡散層中の拡散剤の含有量は、拡散性能と光透過率とのバランスを考慮すると、0.3〜20質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。
その他の拡散層の厚みは、拡散性および光透過性のバランスを考慮すると、1〜10mmであることが好ましく、特に2〜4mmであることが好ましい。
楕円状または針状ポリマー粒子を含む拡散層と、その他の拡散層とを組み合わせて用いる場合、それらの厚さの比は、拡散性能を向上させるという点から、1:40〜1:4が好ましく、特に、1:30〜1:10が好ましい。
なお、その他の拡散層としては、市販の拡散板(拡散シート)を用いることもでき、例えば、DFX353、DFX360(以上、日本アクリエース(株)製)、PC9391シリーズ(帝人化成(株)製)、RM8シリーズ、RM Tシリーズ(住友化学(株)製)、ゼオノアパターン拡散板((株)オプティス製)、オプトマックスシリーズ(筒中プラスチック(株)製)などを用いることができる。
本発明の拡散シートを構成する拡散層の一部または全部に、本発明の効果を損なわない範囲で適宜添加剤を拡散層全体に対して0.01〜80質量%の適宜な量で加えることができる。
添加剤としては、例えば、ベンゾフェノン系、トリアジン系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤;ヒンダードフェノール系等の酸化防止剤;燐酸エステル類等の難燃剤;三酸化アンチモン等の難燃助剤;亜リン酸、リン酸、亜リン酸エステル、リン酸エステル、ホスホン酸エステル等の熱安定剤;耐加水分解安定剤や密着性向上剤としての(ポリ)カルボジイミド化合物;アルキルスルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセライド、ポリエーテルエステルアミド等の帯電防止剤;パルミチン酸、ステアリルアルコール等の滑剤;アクリル系多層構造重合体やグラフトゴム状重合体等の耐衝撃剤;染料などが挙げられ、必要に応じてこれらを併用してもよい。
本発明の拡散シートは、本発明の効果を損なわない範囲で楕円状または針状ポリマー粒子を含む拡散層および拡散剤を含む層以外の層を備えていてもよい。このような層としては、例えば、レンチキュラーレンズシート層や、紫外線吸収剤や帯電防止剤などの上述した添加剤を含有する層などが挙げられる。
本発明の拡散シートは、従来公知の方法により製造することができる。
その具体例としては、(1)楕円状または針状ポリマー粒子を含む樹脂層を構成する樹脂組成物および拡散剤を含む樹脂層を構成する樹脂組成物を、それぞれ別々の一軸または二軸の押出機を用いて溶融混練し、両者をフィードブロックダイやマルチマニホールドダイを介して積層一体化した後、ロールユニットを用いて冷却固化することにより行う共押出法、(2)楕円状または針状ポリマー粒子を含む樹脂層を構成する樹脂組成物または拡散剤を含む樹脂層を構成する樹脂組成物のいずれか一方を予め板状に加工しておき、他方の樹脂組成物を、加工した板の上に塗工して他方の樹脂組成物の層を形成する方法、(3)楕円状または針状ポリマー粒子を含む樹脂層を構成する樹脂組成物および拡散剤を含む樹脂層を構成する樹脂組成物を予め板状に加工しておき、それぞれを接着剤により接着する方法等を挙げることができ、特に限定されるものではないが、特に層の厚みを精度よく成形できることから(2)の方法が好ましい。
本発明の拡散シートが、楕円状または針状ポリマー粒子を含む拡散層と、その他の拡散剤を含む拡散層とを含んで構成される場合、その使用にあたって、それらの層の配置は、特に限定されるものではないが、楕円状または針状ポリマー粒子を含む拡散層を、最も光源から離れた位置になるように配置すると、より拡散性に優れたものとなる。
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明は、下記の実施例に限定されるものではない。なお、以下において、「部」は「質量部」を意味する。まず、本実施例における各物性等の測定方法について説明する。
(1)楕円状または針状ポリマー粒子のアスペクト比
走査電子顕微鏡(S−4800,(株)日立ハイテクノロジーズ製、以下、SEMという)を用い、測定可能な倍率(300〜100,000倍)で写真を撮影し、得られた楕円状または針状ポリマー粒子を二次元化した状態(なお、通常、楕円状または針状ポリマー粒子は長軸方向を水平にした状態を保つ)で、各粒子の長径(L1)および短径(D1)を測定し、アスペクト比(P1)を算出する。
粒子の平均長径(L1a)も同様に、長径(L1)の測定をランダムにn=100繰り返し行って算出する。
(2)楕円状または針状ポリマー粒子の真球状換算した体積平均粒子径
MICROTRACK HRA9320−X100(日機装(株)製)を用いて測定した。
(3)拡散性の測定および評価
拡散性は、入光角度に対して測定する角度を変化させ、各角度における拡散光強度を測定し、得られた拡散光強度から次式
放射輝度=拡散光強度/cosθ
より放射輝度算出し、拡散性能を評価した。拡散光強度の測定には、(株)村上色彩技術研究所製ゴニオフォトメーターGP−200を用いた。なお、角度0°を100%と換算し、角度60°(−60°)、70°(−70°)、80°(−80°)の相対%で評価した。なお、実施例1〜8の拡散シートでは、塗工層が上面(受光器側)になるように下面から光を入射し、比較例3の拡散シートでは、1.5mm板が上面になるように光を入射した。
(4)全光線透過率、ヘーズの測定
ヘーズメーターNDH−5000(日本電色工業(株)製)を用いて測定した。
(5)目視による評価
楕円粒子を含む層の目視観察は、以下の基準にて行った。
○:平坦な層からなり、光り抜けが無いもの
△:ややざらつきは存在するが、光り抜けが無いもの
×:ざらつきおよび光り抜けがあるもの
[合成例1]
2000mlフラスコに下記に示した化合物を下記割合で混合してなる混合物を一括して仕込み、窒素にて溶存酸素を置換した後、撹拌機で窒素気流下オイルバス温度90℃で、約12時間加熱をして、スチレン・p−スチレンスルホン酸ナトリウム共重合粒子溶液を得た。なお、仕込み後の媒体の全光線透過率は41.2%であった。また、重合前、媒体には乳化部分と溶解部分とが共存していた。
スチレン 225g
p−スチレンスルホン酸ナトリウム 75g
ブタノール 400g
メタノール 200g
水 600g
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN) 30g
ポリビニルピロリドン(K−30) 400g
SDS(ドデシル硫酸ナトリウム) 6.0g
次に、この粒子溶液を公知の吸引ろ過設備を使ってメタノールで3〜5回程度、洗浄−ろ過を繰り返して真空乾燥後、楕円状または針状ポリマー粒子を得た。
得られた粒子100個をランダムに抽出し、SEMにて形状を観察したところ、長径(L1)の平均長径(L1a)が5.0μmであり、多数の微細粒子が凝集してできたような、表面に微細な凹凸を有する楕円状または針状ポリマー粒子であることが確認された。また、アスペクト比(P1)の平均(P1a)は4.6であり、粒度分布を用いて測定した球状換算した場合の体積平均粒子径は3.0μmであった。得られた楕円状または針状ポリマー粒子のSEM写真を図1,2に示す。
[合成例2]
2000mlフラスコに下記に示した化合物を下記割合で混合してなる混合物を一括して仕込み、窒素にて溶存酸素を置換した後、撹拌機で窒素気流下オイルバス温度88℃で、約12時間加熱をして、スチレン・p−スチレンスルホン酸ナトリウム共重合粒子溶液を得た。なお、仕込み後の媒体(モノマーを含む、以下同様)の全光線透過率は58.8%であった。また、重合前、媒体には乳化部分と溶解部分とが共存していた。
スチレン 240g
p−スチレンスルホン酸ナトリウム 60g
ブタノール 400g
メタノール 200g
水 600g
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN) 30g
ポリビニルピロリドン(K−30) 325g
SDS(ドデシル硫酸ナトリウム) 6.0g
次に、この粒子溶液を公知の吸引ろ過設備を使ってメタノールで3〜5回程度、洗浄−ろ過を繰り返して真空乾燥し、楕円状または針状ポリマー粒子を得た。
得られた粒子100個をランダムに抽出し、SEMにて形状を観察したところ、長径(L1)の平均長径(L1a)が8.5μmであり、多数の微細粒子が凝集してできたような、表面に微細な凹凸を有する楕円状または針状ポリマー粒子であることが確認された。また、アスペクト比(P1)の平均(P1a)は5.0であり、粒度分布を用いて測定した球状換算した場合の体積平均粒子径は5.1μmであった。
[合成例3]
2000mlフラスコに下記に示した化合物を下記割合で混合してなる混合物を一括して仕込み、窒素にて溶存酸素を置換した後、撹拌機で窒素気流下オイルバス温度88℃で、約12時間加熱をして、スチレン・p−スチレンスルホン酸ナトリウム共重合粒子溶液を得た。なお、仕込み後の媒体(モノマーを含む、以下同様)の全光線透過率は58.8%であった。また、重合前、媒体には乳化部分と溶解部分とが共存していた。
スチレン 225g
p−スチレンスルホン酸ナトリウム 75g
ブタノール 400g
メタノール 200g
水 600g
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN) 30g
ポリビニルピロリドン(K−30) 250g
SDS(ドデシル硫酸ナトリウム) 6.0g
次に、この粒子溶液を公知の吸引ろ過設備を使ってメタノールで3〜5回程度、洗浄−ろ過を繰り返して真空乾燥し、楕円状または針状ポリマー粒子を得た。
得られた粒子100個をランダムに抽出し、SEMにて形状を観察したところ、長径(L1)の平均長径(L1a)が28.4μmであり、多数の微細粒子が凝集してできたような、表面に微細な凹凸を有する楕円状または針状ポリマー粒子であることが確認された。また、アスペクト比(P1)の平均(P1a)は7.0であり、粒度分布を用いて測定した球状換算した場合の体積平均粒子径は13.1μmであった。
[合成例4]
2000mlフラスコに下記に示した化合物を下記割合で混合してなる混合物を一括して仕込み、窒素にて溶存酸素を置換した後、撹拌機で窒素気流下オイルバス温度90℃で、約12時間加熱をして、スチレン・メタクリル酸共重合粒子溶液を得た。なお、仕込み後の媒体の全光線透過率は27.8%であった。また、重合前、媒体には乳化部分と溶解部分とが共存していた。
スチレン 270g
メタクリル酸 180g
ブタノール 480g
メタノール 240g
水 600g
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN) 90g
ポリビニルピロリドン(K−60) 150g
SDS(ドデシル硫酸ナトリウム) 6.0g
次に、この粒子溶液を公知の吸引ろ過設備を使って水:メタノール=1:1混合溶液で3〜5回程度、洗浄−ろ過を繰り返して真空乾燥後、楕円状または針状ポリマー粒子を得た。
得られた粒子100個をランダムに抽出し、SEMにて形状を観察したところ、長径(L1)の平均長径(L1a)が2.8μmであり、多数の微細粒子が凝集してできたような、表面に微細な凹凸を有する楕円状または針状ポリマー粒子であることが確認された。また、アスペクト比(P1)の平均(P1a)は8.2であり、粒度分布を用いて測定した球状換算した場合の体積平均粒子径は1.3μmであった。
[合成例5]
300mlフラスコに下記に示した割合の混合物を一括して仕込み、窒素にて溶存酸素を置換した後、撹拌機で窒素気流下オイルバス温度80℃で約15時間加熱をして、スチレン・p−スチレンスルホン酸ナトリウム共重合粒子溶液を得た。なお、重合前、媒体は透明に近い状態であった。
スチレン 28.9g
p−スチレンスルホン酸ナトリウム 7.2g
メタノール 82.8g
水 55.2g
アゾビスイソブチロニトリル(AIBN) 1.0g
ポリビニルピロリドン(K−90) 15.0g
次に、この粒子溶液を公知の吸引ろ過設備を使ってメタノールで3〜5回程度、洗浄−分級−ろ過を繰り返して真空乾燥後、楕円状または針状ポリマー粒子を得た。
得られた粒子100個をランダムに抽出し、SEMにて形状を観察したところ、長径(L1)の平均長径(L1a)が4.6μmであり、1つの連続する曲面を有する楕円球状ポリマー粒子であることが確認された。また、アスペクト比(P1)の平均(P1a)は4.0であり、粒度分布を用いて測定した球状換算した場合の体積平均粒子径は2.8μmであった。
[実施例1]
(1)塗工液調製
アクリル樹脂(ジョンクリル511、BASFジャパン製)(固形分濃度45質量%)77.7部に対し、合成例1で得られた楕円状または針状ポリマー粒子19.4部を添加し、粉体が液になじむ様に攪拌を行った後、超音波洗浄機にて5時間分散処理を行った。
分散処理終了後、ポリカルボジイミド樹脂(カルボジライトV02−L2、日清紡(株)製)(固形分濃度40質量%)2.9部を加えて攪拌し、塗工液1(固形分濃度55.5質量%)を調製した。
(2)拡散シートの作製
厚み2mmの拡散板(DFX353、日本アクリエース(株)製)上に、ドクターブレードを装着したテーブルコーターにて上記で得られた塗工液1を塗布した(塗布量198g/m2)後、50℃の乾燥機内で60分間乾燥し、拡散シートを得た。塗工層の厚みは100μmであり、得られた塗膜を目視にて観察したところ、均一な皮膜であった。
[実施例2]
拡散板を、厚み1.5mmの拡散板(DFX360、日本アクリエース(株)製)に変更した以外は、実施例1と同様にして拡散シートを得た。得られた塗膜を目視にて観察したところ、均一な皮膜であった。
[実施例3]
塗工液の塗布量を396g/m2、塗工層の厚みを200μmに変更した以外は、実施例1と同様にして拡散シートを得た。得られた塗膜を目視にて観察したところ、均一な皮膜であった。
[実施例4]
塗工液の塗布量を99g/m2、塗工層の厚みを50μmに変更した以外は、実施例1と同様にして拡散シートを得た。得られた塗膜を目視にて観察したところ、均一な皮膜であった。
[実施例5]
(1)塗工液調製
アクリル樹脂(ジョンクリル511、BASFジャパン製)(固形分濃度45質量%)66.2部に対し、合成例1で得られた楕円状または針状ポリマー粒子30.9部を添加し、粉体が液になじむ様に攪拌を行った後、超音波洗浄機にて5時間分散処理を行った。
分散処理終了後、ポリカルボジイミド樹脂(カルボジライトV02−L2、日清紡(株)製)(固形分濃度40質量%)2.9部を加えて攪拌し、塗工液2(固形分濃度61.9質量%)を調製した。
(2)拡散シートの作製
厚み2mmの拡散板(DFX353、日本アクリエース(株)製)上に、ドクターブレードを装着したテーブルコーターにて上記で得られた塗工液2を塗布した(塗布量889g/m2)後、50℃の乾燥機内で60分間乾燥し、拡散シートを得た。得られた塗工層の厚みは500μmであり、得られた塗膜を目視にて観察したところ、均一な皮膜であった。
[実施例6]
(1)塗工液調製
アクリル樹脂(ジョンクリル511、BASFジャパン製)(固形分濃度45質量%)87.0部に対し、合成例1で得られた楕円状または針状ポリマー粒子10.1部を添加し、粉体が液になじむ様に攪拌を行った後、超音波洗浄機にて5時間分散処理を行った。
分散処理終了後、ポリカルボジイミド樹脂(カルボジライトV02−L2、日清紡(株)製)(固形分濃度40質量%)2.9部を加えて攪拌し、塗工液3を調製した(固形分濃度50.4質量%)。
(2)拡散シートの作製
厚み2mmの拡散板(DFX353、日本アクリエース(株)製)上に、ドクターブレードを装着したテーブルコーターにて上記で得られた塗工液3を塗布した(塗布量65g/m2)後、50℃の乾燥機内で60分間乾燥し、拡散シートを得た。得られた塗工層の厚みは30μmであり、得られた塗膜を目視にて観察したところ、均一な皮膜であった。
[実施例7]
ポリカーボネートペレット(タフロンFN1900A、出光興産(株)製)96.5部に対し、重量分布平均粒子径7μmの不融性透明アクリル微粒子(パラロイドEXL5136、ロームアンドハーズカンパニー製)3.5部を予め添加した混合物を、ベント付きTダイ押出機にて押出成形して厚み2mmのポリカーボネート製拡散板を得た。なお、押出機およびダイ温度は、280〜300℃とした。
この拡散板を用いた以外は、実施例1と同様にして拡散シートを得た。
[実施例8]
(1)塗工液調製
アクリル樹脂(ジョンクリルPDX7188、BASFジャパン製)(固形分濃度40質量%)79.4部に対し、合成例1で得られた楕円状または針状ポリマー粒子17.7部を添加し、粉体が液になじむ様に攪拌を行った後、超音波洗浄機にて5時間分散処理を行った。
分散処理終了後、ポリカルボジイミド樹脂(カルボジライトV02−L2、日清紡(株)製)(固形分濃度40質量%)2.9部を加えて攪拌し、塗工液4を調製した(固形分濃度50.6質量%)。
(2)拡散シートの作製
厚み2mmの拡散板(DFX353、日本アクリエース(株)製)上に、ドクターブレードを装着したテーブルコーターにて上記で得られた塗工液4を塗布した(塗布量217g/m2)後、50℃の乾燥機内で60分間乾燥し、拡散シートを得た。得られた塗工層の厚みは100μmであり、得られた塗膜を目視にて観察したところ、均一な皮膜であった。
[実施例9〜12]
(1)塗工液調製
合成例2〜5で得られた楕円状または針状ポリマー粒子に変更した以外は実施例1の塗工液調製と同様の方法で塗工液5〜8を得た。
(2)拡散シートの作製
厚み2mmの拡散板(DFX353、日本アクリエース(株)製)上に、ドクターブレードを装着したテーブルコーターにて上記で得られた塗工液5〜8をそれぞれ塗布した(塗布量198g/m2)後、50℃の乾燥機内で60分間乾燥し、拡散シートを得た。塗工層の厚みは100μmであり、得られた塗膜を目視にて観察したところ、均一な皮膜であった。
[実施例13]
(1)塗工液調製
アクリル樹脂を、ポリ乳酸系樹脂(ランディPL−3000、ミヨシ油脂(株)製)(固形分濃度40質量%)87.4部に変更した以外は、実施例1の塗工液調製と同様の方法で塗工液9を得た。
(2)拡散シートの作製
厚み2mmの拡散板(DFX353、日本アクリエース(株)製)上に、ドクターブレードを装着したテーブルコーターにて上記で得られた塗工液9を塗布した(塗布量198g/m2)後、50℃の乾燥機内で60分間乾燥し、拡散シートを得た。塗工層の厚みは100μmであり、得られた塗膜を目視にて観察したところ、均一な皮膜であった。
[実施例14]
(1)塗工液調製
アクリル樹脂を、エチレン−酢酸ビニル系樹脂(スミカフレックスS−401HQ、住化ケムテック(株)製)(固形分濃度55質量%)63.6部に変更した以外は、実施例1の塗工液調製と同様の方法で塗工液10を得た。
(2)拡散シートの作製
厚み2mmの拡散板(DFX353、日本アクリエース(株)製)上に、ドクターブレードを装着したテーブルコーターにて上記で得られた塗工液10を塗布した(塗布量198g/m2)後、50℃の乾燥機内で60分間乾燥し、拡散シートを得た。塗工層の厚みは100μmであり、得られた塗膜を目視にて観察したところ、均一な皮膜であった。
[比較例1]
厚み2mmの拡散板(DFX353、日本アクリエース(株)製)をそのまま拡散シートとした。
[比較例2]
楕円状または針状ポリマー粒子を、ポリスチレン系およびポリメタクリル酸エステル系を中心とする球状有機微粒子(ガンツパールGS−0605、ガンツ化成(株)製、平均粒子径5μm)に変更した以外は、実施例1と同様にして拡散シートを得た。
[比較例3]
厚み2mmの拡散板(DFX353、日本アクリエース(株)製)と、厚み1.5mmの拡散板(DFX360、日本アクリエース(株)製)とを積層し、拡散シートとした。
上記各実施例および比較例で得られた拡散シートについて、全光線透過率、ヘーズ、放射輝度の測定および塗膜の目視評価を行った。結果を表1に示す。また、実施例1および比較例1〜3で得られた拡散シートの放射輝度評価結果を図3に示す。
表1および図3に示されるように、楕円状または針状ポリマー粒子を拡散剤として用いた実施例の拡散シートでは、放射輝度が向上していることがわかる。
特に、比較例3と実施例1とを比べると、両拡散シートは、ほぼ同じヘーズと60°および−60°における放射輝度を有している。このことは、本願発明の楕円粒子を含む、厚み100μmの拡散層を用いた場合と同様の効果を得るためには、従来の拡散剤を含む拡散層では1.5mmもの厚みが必要である、すなわち、全光線透過率に劣ることを意味している。また、比較例3の拡散シートは、比較例1,2と同様、70°および−70°、80°および−80°における放射輝度が実施例に比べて劣っていることがわかる。
[目視による拡散性の確認]
図4のように、冷陰極管10を30mm間隔で配置し、明暗ムラのある光源1を作製した。この光源1の上方10mmに実施例1〜14および比較例1〜3の各拡散シートを配置し、簡易的に目視による拡散性の評価を行った。
その結果、実施例1〜14の拡散シートは、比較例1〜3の拡散シートに比べてムラ消し効果が向上しており、拡散性の向上が確認された。
また、表1の放射輝度の角度60°(−60°)、70°(−70°)、80°(−80°)の相対%が向上している実施例の拡散シートほど、よりムラ消し効果が高いことが確認された。
合成例1で得られた楕円状または針状ポリマー粒子のSEM写真(×3000)を示す図である。 合成例1で得られた楕円状または針状ポリマー粒子のSEM写真(×40000)を示す図である。 実施例1および比較例1〜3で得られた拡散シートの放射輝度評価結果を示す図である。 拡散性の確認に用いた光源を示す平面図である。

Claims (5)

  1. 拡散剤を含有する拡散層を2層以上備え、
    前記拡散層の少なくとも1層が、前記拡散剤として、粒子の長軸方向と直交する方向から光を照射して得られる投影二次元図の長径(L1)と短径(D1)とから算出されるアスペクト比(P1)=長径(L1)/短径(D1)が(P1)≧1.8を満たす楕円状または針状ポリマー粒子を含むことを特徴とする拡散シート。
  2. 前記楕円状または針状ポリマー粒子を含む前記拡散層の厚さと、その他の前記拡散層の厚さとの比が、1:40〜1:4である請求項1記載の拡散シート。
  3. 前記楕円状または針状ポリマー粒子を含む前記拡散層の厚さが、30〜500μmである、請求項1または2記載の拡散シート。
  4. その他の前記拡散層の厚さが、1〜5mmである請求項1〜3のいずれか1項記載の拡散シート。
  5. 前記楕円状または針状ポリマー粒子の体積平均粒子径が、0.1〜80μmである請求項1〜4のいずれか1項記載の拡散シート。
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